JP2018055749A - データ記録装置およびデータ記録方法 - Google Patents

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Hitoshi Hasegawa
仁志 長谷川
吉田 賢治
Kenji Yoshida
賢治 吉田
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Abstract

【課題】圧縮されたデータを好適に記録することができる、データ記録装置およびデータ
記録方法を提供すること。
【解決手段】実施形態によれば、データ記録装置は、ディスクと、ディスクに対応するヘ
ッドと、ディスクに対するヘッドによるデータのリード又はライトを制御する制御回路と
、を備える。制御回路は、ライト対象の第1データを圧縮した第2データを生成し、前記
第2データをライトする領域について、前記圧縮にかかる圧縮率に応じて前記ライトにか
かるフォーマットを設定し、前記設定したフォーマットに従って、前記第2データを前記
領域にライトする。
【選択図】 図4

Description

本発明の実施形態は、記録媒体にデータを記録するデータ記録装置およびデータ記録方
法に関する。
近年、磁気ディスクを記録媒体とするデータ記録装置がある。このデータ記録装置には
、ハードディスクドライブ(HDD)が含まれる。HDDにおいて、瓦記録方式が採用さ
れることがある。瓦記録方式では、ライトヘッドによって記録されたデータの一部に重な
るようにして(記録されたデータの一部を上書きするようにして)、新たなデータが記録
される。磁気ディスク上には、ライトヘッドによって記録されたデータによって、データ
トラックが形成される。すなわち、瓦記録方式が採用されたHDDに備えられた磁気ディ
スク上には、第1トラックと、第1トラックの一部に重なって形成される第2トラックと
、が含まれる。
HDDにおいて、記録対象のデータを圧縮し、圧縮したデータを磁気ディスクに記録す
ることがある。これにより、磁気ディスクに記録されるデータは、ある圧縮率で圧縮され
得る。圧縮されたデータは、読み出された後に伸長されることで、オリジナルの記録対象
のデータに戻され得る。
米国特許第9286936号明細書 米国特許第9111578号明細書 米国特許第9007710号明細書
本発明が解決しようとする課題は、圧縮されたデータを好適に記録することができる、
データ記録装置およびデータ記録方法を提供することである。
実施形態のデータ記録装置は、ディスクと、前記ディスクに対応するヘッドと、前記デ
ィスクに対する前記ヘッドによるデータのリード又はライトを制御する制御回路と、を備
える。前記制御回路は、ライト対象の第1データを圧縮した第2データを生成し、前記第
2データをライトする領域について、前記圧縮にかかる圧縮率に応じて前記ライトにかか
るフォーマットを設定し、前記設定したフォーマットに従って、前記第2データを前記領
域にライトする。
実施形態にかかるディスク装置としてのハードディスクドライブを備える電子システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態にかかるHDDのHDCに備えられた複数の機能部を例示する図である。 本実施形態にかかるHDDのCPUによって実現される複数の機能部を例示する図である。 本実施形態にかかるHDDによって実行される処理の一例を説明するフローチャートである。 本実施形態にかかるHDDにおいて、変更後のフォーマットに従って、圧縮データが記録される状態を説明するための図である。 本実施形態にかかるHDDにおいて、変更後のフォーマットに従って、圧縮データが記録される他の状態を説明するための図である。
以下、実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下で説明する実施
形態にかかる図面によって限定されるものではない。
図1は、実施形態にかかるディスク装置としてのハードディスクドライブ(以下、HD
Dとも称する)10を備える電子システム150の構成を示すブロック図である。電子シ
ステム150はホスト100及びHDD10を備えている。ホストI/F120は、ホス
ト100とHDD10とを接続し、ホスト100とHDD10との間のコマンド、ユーザ
データ、コマンド応答、及びステイタス報告、の送受信に利用される。ホストI/F12
0は、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)規格やSAS(Serial Atta
ched SCSI)規格に準拠する。HDD10は、ホストI/F120を介してホスト100
と接続されて、ホスト100のディスク装置として機能する。例えば電子システム150
は、パーソナルコンピュータ、モバイル機器、又はサーバ装置である。また、例えばホス
ト100は、パーソナルコンピュータやモバイル装置に備えられるチップセットIC、又
はサーバ装置に備えられるサーバコントローラである。
HDD10は、磁気ディスク1、スライダ2、アーム3、ボイスコイルモータ(VCM
)4、及びスピンドルモータ(SPM)5を含むヘッド・ディスクアセンブリ(Head-Dis
k Assembly:HDA)を有する。またHDD10は、モータドライバIC(以下、ドライ
バICとも称する)21、ヘッドアンプIC22、バッファメモリ23、不揮発性メモリ
24、及びコントローラ60を含む回路ブロックを有する。
コントローラ60は、リードライトチャネル(以下、RWCとも称する)31、CPU
41、及びハードディスクコントローラ(以下、HDCとも称する)50を備える。バッ
ファメモリ23は、磁気ディスク1よりも高速なデータ転送が可能な揮発性メモリであり
、DRAM(SDRAM)またはSRAMが適用される。不揮発性メモリ24は、不揮発
性の記録部であり、NOR型やNAND型のフラッシュメモリといった半導体メモリや、
磁気ディスク1の記録領域の一部が適用される。
実施形態にかかるHDD10は、磁気ディスク1にデータを記録する処理(ライト処理
)、磁気ディスク1に記録されたデータを読み出す処理(リード処理)、及び磁気ディス
ク1に記録するデータを圧縮及び磁気ディスク1から読み出されたデータを伸長する処理
(圧縮伸長処理)、を実行する。ライト処理、リード処理、及び圧縮伸長処理は、ホスト
100から送信されるコマンドに応じて、又は、HDD10内部での自発的な要求に応じ
て実行される。これらの処理は、CPU41で実行されるプログラム(ファームウェア)
に従って制御される。プログラムのデータは、不揮発性メモリ24や磁気ディスク1に不
揮発に記憶される。
磁気ディスク1は、SPM5により回転する。SPM5は、ドライバIC21からの駆
動電圧又は駆動電流により回転制御される。アーム3とVCM4はアクチュエータを構成
する。スライダ2は、ヘッドを有し、アーム3の一端に装着される。アクチュエータは、
スライダ2に設けられたヘッドを磁気ディスク1上の目標位置まで移動(シーク)させる
。即ち、アクチュエータは、VCM4の駆動により、アーム3に装着されているスライダ
2(ヘッド)をディスク1上の径方向に移動させる。VCM4は、ドライバIC21から
の駆動電圧又は駆動電流により制御される。
磁気ディスク1は記録面を有し、記録面にデータが記録されることでシリンダ(データ
トラック、又は単にトラック)が形成される。すなわち、磁気ディスク1は、データを記
録するための記録領域を備えた記録媒体として構成される。磁気ディスク1の記録面は、
記録面上のヘッドの位置を制御するためのサーボデータが記録されたサーボ領域、システ
ムデータを記録するためのシステム領域、及び、ホスト100から送信されるユーザデー
タを記録するためのユーザ領域UA及びキャッシュ領域CAを有する。サーボデータは、
例えばHDD10の製造工程で記録されて出荷後には記録されない。システムデータは、
HDD10で実行されるライト処理及びリード処理において管理すべきデータを含む。な
おシステムデータは、磁気ディスク1のシステム領域でなく不揮発性メモリ24に記録さ
れてもよい。ユーザデータは、ホスト100から送信されてこれから記録されるデータだ
けでなく、既にユーザ領域UAまたはキャッシュ領域CAに記録されたデータ、及びユー
ザ領域UAまたはキャッシュ領域CAから読み出されたデータを含む。以下、ユーザデー
タを単にデータと表記することもある。
ユーザ領域UAには、瓦記録方式を用いてデータが記録され得る。瓦記録方式は、記録
されたデータの一部に重なるようにして(記録されたデータの一部を上書きするようにし
て)、新たなデータが記録される方式である。すなわち、瓦記録方式で記録された磁気デ
ィスク1には、第1トラックと、第1トラックの一部に重なって記録(形成)された第2
トラックと、が少なくとも含まれる。瓦記録方式を採用することにより、磁気ディスク1
の径方向の記録密度(トラック密度。TPI<Track Per Inch>とも称される)をより高く
することが可能となる。瓦記録方式では、複数のトラックを含むトラック群(以下、トラ
ックバンド、又は単にバンドとも称する)が定義される。このバンド内では、あるトラッ
クのデータの一部に重なるように新たなデータが記録(新たなトラックが形成)されるが
、あるバンド内のトラックのデータと、このバンドに径方向に隣接するバンド内のトラッ
クのデータとは重ならずに記録される。すなわち、径方向に隣接するバンド同士は離間し
ている。各バンド内においては、データは径方向に物理的に連続して一方向に記録される
。隣接する2つのバンドは、どちらが先に記録されても構わない。あるバンドに記録され
るユーザデータの論理アドレスは連続していることが望ましい。つまり、バンド内には連
続した論理アドレスのデータが、既に記録されたデータの一部に重なるように記録される
ので、バンドは、論理的且つ物理的な記録単位であるともいえる。本実施形態では、ある
データ量(データ長)のユーザデータは、圧縮されることでそのデータ量が少なく(デー
タ長が短く)されて、各バンドに記録されることがある。
キャッシュ領域CAは、例えば磁気ディスク1の外周側の領域に設けられる。キャッシ
ュ領域CAは、ホスト100から送信されたユーザデータをユーザ領域UAに記録する前
に一時的に記録するための不揮発性のキャッシュである。磁気ディスク1に設けられるキ
ャッシュ領域CAは、メディアキャッシュ(領域)とも称される。なおメディアキャッシ
ュは、磁気ディスク1の内周側の領域、又はユーザ領域UAを分断するように中周の領域
に設けられてもよい。キャッシュ領域CA(の物理アドレス)には論理アドレスは予め割
り当てられていないが、ユーザデータが一時的にキャッシュ領域CAに記録されたことに
応じて、一時的にその対応関係が管理される。例えば、論理アドレスが不連続な複数のユ
ーザデータをライトする複数のライト要求をホスト100から受領した場合、受領した複
数のユーザデータはメディアキャッシュに一時的に記録される。メディアキャッシュに一
時的に記録されたユーザデータは、その後、例えばアイドル時などの所定のタイミングで
、その論理アドレスのユーザデータが記録されるべきバンドに記録される。このとき、ユ
ーザデータの論理アドレスは、キャッシュ領域CAの物理アドレスから、新たに記録され
たバンド内の物理アドレスに対応付けられる。メディアキャッシュに記録されるユーザデ
ータは、瓦記録方式により記録されても、そうでなくてもよい。瓦記録方式により記録さ
れれば、記録できるデータ量は多くなり、データが重なって記録されない非瓦記録方式で
記録されれば、記録されたデータの信頼性は向上する。HDD10に求められる仕様に応
じて、何れの記録方式が採用されればよい。
スライダ2に設けられたヘッドは、リードヘッドRHとライトヘッドWHとを含む。リ
ードヘッドRHは、磁気ディスク1上のシリンダに基づいて、記録されているデータを読
み出す。読み出されるデータは、サーボデータ、ユーザデータ、及びシステムデータを含
む。ライトヘッドWHは、磁気ディスク1上にユーザデータ及びシステムデータを書き込
む。リードヘッドRHは読み出し手段として、ライトヘッドWHは記録手段として構成さ
れる。図1では、単一の磁気ディスク1及びヘッドが図示されているが、HDD10は複
数の磁気ディスク1、及び複数の各磁気ディスク1の記録面に対応した複数のヘッドが備
えられてもよい。また、複数の磁気ディスク1の各記録面に、キャッシュ領域CAが設け
られてもよい。
ヘッドアンプIC22は、リードアンプ及びライトドライバ(共に不図示)を有する。
リードアンプは、リードヘッドRHにより読み出されたリード信号を増幅してRWC31
に出力する。ライトドライバは、RWC31から出力されるライトデータに応じたライト
電流をライトヘッドWHに出力する。
コントローラ60は、少なくとも、RWC31、CPU41、及びHDC50を一体に
備えた1チップの集積回路で構成されている。バッファメモリ23及び不揮発性メモリ2
4は、コントローラ60の外部に接続されるのでなく、コントローラ60の内部に備えら
れてもよい。
RWC31は、リードチャネル及びライトチャネル(共に不図示)を含む。リードチャ
ネルは、ヘッドアンプIC22から出力された、増幅されたリード信号を処理して、少な
くともサーボデータ及びユーザデータを含むデータを復号する。RWC31は、リードチ
ャネルにおいて、ユーザデータのエラーの検出及び訂正に関する処理を実行すると共に、
ユーザデータの品質を判定することができる情報を生成する。この情報は、CPU41に
送信され得る。ライトチャネルは、HDC50から提供されたライトすべきデータを符号
化したライトデータを、ヘッドアンプIC22に出力する。
HDC50は、バッファメモリ23を制御して、ホスト100とRWC31との間のデ
ータ転送を制御する。HDC50は、リードデータ及びライトデータをバッファメモリ2
3に一時的に格納することでデータ転送制御を実行する。リードデータは磁気ディスク1
から読み出されたユーザデータであり、ライトデータは磁気ディスク1に書き込まれるユ
ーザデータである。また、HDC50は、リードデータ、ライトデータ、又はシステムデ
ータに対する圧縮伸長処理を実行する。HDC50は、この圧縮伸長処理において、バッ
ファメモリ23をワークメモリとして利用することができる。また、HDC50は不揮発
性メモリ24を制御して、例えばCPU41が実行するプログラム又はシステムデータの
、書き込み及び読み出しを行う。HDC50は、ホスト100とHDD10との間で、少
なくともコマンド及びデータの送受を制御するインターフェース回路を含んで構成される
CPU41は、マイクロプロセッサまたはマイクロコントローラとも称されるICであ
る。CPU41は、ドライバIC21を介してVCM4を制御してヘッドの位置決め制御
(サーボ制御)を実行する。また、CPU41は、RWC31を介して、磁気ディスク1
に対するライト処理及びリード処理を制御する。ライト処理及びリード処理において、C
PU41は、HDC50を介して、処理対象のデータに対する圧縮伸長処理を制御する。
CPU41は、これら複数の処理の制御において、プログラムに従って、以上で説明した
HDA及び回路ブロックを利用する。CPU41は、複数の処理を制御する制御部又は制
御回路として構成される。
すなわち、以上のような構成により、本実施形態にかかるHDD10は、以下に詳細に
説明する複数の処理を実行することができる。
次に、図2を用いて、HDC50の動作を説明する。図2は、本実施形態にかかるHD
D10のHDC50に備えられた複数の機能部を例示する図である。
本実施形態におけるHDC50は、ディスク制御部201、コマンド制御部202、メ
モリ制御部203、及び圧縮伸長制御部204を備える。これらの機能部は、HDD10
に備えられるHDAおよび回路ブロックと協働し、CPU41がプログラムに従って実現
する制御部によって制御される。これらの機能部は、HDC50内において、共通に又は
個別に接続された内部バス(不図示)によって、互いに又は特定の機能部同士で接続され
ている。また、これらの機能部は、それぞれの機能を実現するための回路を含む。
ディスク制御部201は、RWC31と接続され、RWC31から入力されたデータ、
又はRWC31に出力されるデータに対する処理を、CPU41(制御部)による制御に
従って実行する。ディスク制御部201は、RWC31から入力されたデータを処理した
後、処理したデータを、メモリ制御部203又は圧縮伸長制御部204に出力する。ディ
スク制御部201は、メモリ制御部203又は圧縮伸長制御部204から入力されたデー
タを処理した後、処理したデータを、RWC31に出力する。例えばディスク制御部20
1は、コマンド制御部202がホスト10からコマンドを受領したことに応じて、磁気デ
ィスク1に対するライト処理又はリード処理を実行する。ディスク制御部201は、例え
ば、ライト処理におけるライトゲートに関する処理、リード処理におけるリードゲートに
関する処理、サーボ制御で必要なサーボゲートに関する処理、を実行する。またディスク
制御部201は、RWC31から入力されるデータに対する圧縮伸長処理(ここでは特に
伸長処理)の実行要求を、CPU41又は圧縮伸長制御部204に通知する。
コマンド制御部202は、ホスト100と接続され、ホスト100から送信されるコマ
ンド及びユーザデータ、又はホスト100に出力するコマンド応答、ステイタス報告、及
びユーザデータに対する処理を、CPU41(制御部)による制御に従って実行する。コ
マンド制御部202は、ホスト100から送信されたデータを処理した後、処理したデー
タを、メモリ制御部203又は圧縮伸長制御部204に出力する。コマンド制御部202
は、メモリ制御部203又は圧縮伸長制御部204から入力されたデータを処理した後、
処理したデータを、ホスト100に出力する。コマンド制御部202は、これらの処理に
関する情報を、CPU41(制御部)に出力する。コマンド制御部202は、ホスト10
0との間の、コマンド、ユーザデータ、コマンド応答、及びステイタス報告の送受のため
の回路を含んで構成される。コマンド制御部202は、この回路を介してホスト100か
ら入力されるコマンドに応じた処理の実行要求、又はHDD10の内部での自発的な処理
の実行要求を、ディスク制御部201、メモリ制御部203、又は圧縮伸長制御部204
に通知する。またコマンド制御部202は、ディスク制御部201、メモリ制御部203
、又は圧縮伸長制御部204での処理の結果に応じて、ホスト100に出力する応答コマ
ンドを生成し、生成した応答コマンドを、前述した回路を介して出力する。コマンド制御
部202は、ホスト100から入力されるライト要求にかかるユーザデータに対する圧縮
伸長処理(ここでは特に圧縮処理)の実行要求を、CPU41又は圧縮伸長制御部204
に通知する。
メモリ制御部203は、CPU41(制御部)による制御に従って、HDC50内の各
機能部と、バッファメモリ23及び不揮発性メモリ24と、の間で転送されるデータの送
受を制御する。メモリ制御部203は、バッファメモリ23及び不揮発性メモリ24との
データの送受のための回路を含んで構成される。この回路は、バッファメモリ23及び不
揮発性メモリ24に対して共通であっても、バッファメモリ23に対する回路と不揮発性
メモリ24に対する回路とが別体であってもよい。例えばメモリ制御部203は、圧縮伸
長制御部204によって実行される圧縮伸長処理において処理されるデータが、圧縮伸長
制御部204とバッファメモリ23との間で転送されるように制御する。この場合におい
てメモリ制御部203は、圧縮伸長制御部204からの実行要求に基づいて、バッファメ
モリ23に対するデータの転送を制御する。
圧縮伸長制御部204は、CPU41(制御部)による制御に従って、データを圧縮及
び伸長する処理(圧縮伸長処理)を実行する。圧縮伸長処理は、データを圧縮する圧縮処
理、データを伸長する伸長処理、及び圧縮処理に関する管理情報を生成する処理を含む。
圧縮伸長制御部204は、圧縮処理を実行する回路及び伸長処理を実行する回路を備える
。例えば圧縮伸長制御部204は、RWC31から入力されたデータに対する伸長処理を
実行する。RWC31から入力されたデータは、メモリ制御部203の制御に従ってバッ
ファメモリ23に転送されてバッファされて、圧縮伸長制御部204に提供される。圧縮
伸長制御部204は、提供されたデータが圧縮データである場合、圧縮データに対する伸
長処理を実行し、提供されたデータが非圧縮データである場合、伸長処理を実行しない。
圧縮伸長制御部204は、伸長処理によって生成された非圧縮データ、又は提供された非
圧縮データを、メモリ制御部203を介してコマンド制御部202に提供する。圧縮伸長
制御部204は、圧縮データに対する伸長処理のため、メモリ制御部203の制御に基づ
いて、バッファメモリ23をワークメモリとして利用する。圧縮伸長制御部204は、R
WC31から入力されるデータが圧縮データであるか非圧縮データであるかを、入力され
たデータに関する管理情報に基づいて判断する。
また例えば圧縮伸長制御部204は、コマンド制御部202からの実行要求の通知に応
じて、ホスト100から送信されたユーザデータに対する圧縮処理を実行する。ホスト1
00から送信されたデータは非圧縮データである。例えば、ホスト100から送信された
非圧縮データは、メモリ制御部203の制御に基づいてバッファメモリ23に転送されて
バッファされて、圧縮伸長制御部204に提供される。圧縮伸長制御部204は提供され
た非圧縮データに対する圧縮処理を実行し、圧縮処理された圧縮データを、メモリ制御部
203を介してディスク制御部201に提供することができる。なお、ホスト100から
送信された非圧縮データが、バッファメモリ23にバッファされることなく圧縮伸長制御
部204に入力されて、圧縮伸長制御部204は、入力された非圧縮データに対する圧縮
処理を実行してもよい。圧縮伸長制御部204は、非圧縮データに対する圧縮処理のため
、メモリ制御部203の制御に基づいて、バッファメモリ23をワークメモリとして利用
する。
圧縮伸長制御部204は、非圧縮データに対する圧縮処理の実行に伴って、1回の圧縮
処理ごとに、実行した圧縮処理に関する管理情報を生成する。この管理情報は、ヘッダデ
ータとも称する。管理情報は、圧縮処理が実行されたか否かを示す情報、圧縮率を示す情
報、圧縮データの開始論理アドレス及び論理アドレス長、及び圧縮処理の前後それぞれの
データ長、の少なくとも一つを含む。圧縮伸長制御部204は、生成した管理情報を、対
応する圧縮データと共にディスク制御部201に提供する。また、圧縮伸長制御部204
は、CPU41(制御部)による制御に従って、非圧縮データに対して圧縮処理を実行し
た場合の圧縮率(圧縮前の非圧縮データのデータ長と圧縮後の圧縮データのデータ長との
比)を算出する。この算出のために、圧縮伸長制御部204は、非圧縮データに対して実
際に圧縮処理を実行し、圧縮処理前のデータ長(すなわち非圧縮データのデータ長)と圧
縮処理後のデータ長(すなわち圧縮データのデータ長)とを取得する。圧縮伸長制御部2
04は、1回の圧縮処理ごとに、又は複数回の圧縮処理ごとに、圧縮率を算出する。1回
の圧縮処理において、固定長のデータが圧縮されてもよいが、可変長のデータが圧縮され
てもよい。固定長のデータが圧縮される場合、圧縮伸長制御部204は、圧縮処理前のデ
ータ長を、圧縮率を算出する都度取得する必要はなく、固定値として保持していればよい
。例えば、固定長は、RWC31で実行される符号化の単位データ長(例えば、ホスト1
00からのデータ転送の単位であるセクタ長に応じた512B、4KB、又はこれらの自
然数倍)、又は瓦記録方式における1のバンドのデータ量(データ長)、であればよい。
可変長のデータが圧縮される場合、圧縮伸長制御部204は、例えば、CPU41(制御
部)から圧縮処理を実行するデータ長を設定され、設定されたデータ長の非圧縮データに
対して圧縮処理を実行すればよい。圧縮伸長制御部204は、算出した圧縮率に関する情
報を、CPU41(制御部)に提供する。前述したように、圧縮率は、圧縮前の非圧縮デ
ータのデータ長と圧縮後の圧縮データのデータ長と、の比率で表される値である。例えば
、圧縮率は、圧縮前のデータ量を1とした場合の圧縮後のデータ量の倍率である。具体的
には、圧縮前のデータ量が500[MB]であり、圧縮後のデータ量が400[MB]で
あった場合、圧縮率は0.8倍(80%)である。圧縮後のデータ量は、圧縮前のデータ
量よりも確実に少なくなるため、圧縮率は1倍(100%)よりも小さい値となる。ここ
で、圧縮率の値が小さいほど圧縮率は高く、圧縮率の値が大きいほど圧縮率は低い、と定
義する。例えば、500[MB]が400[MB]に圧縮される(圧縮率=0.8倍)よ
りも、500[MB]が200[MB]に圧縮される(圧縮率=0.4倍)ほうが、圧縮
率は高い。
以上説明したように、本実施形態にかかる圧縮伸長処理の一部の処理は、CPU41(
制御部)による制御に基づいて、HDC50に備えられた複数の機能部によって実行され
る。
次に、図3を用いて、CPU41の動作を説明する。図3は、本実施形態にかかるHD
D10のCPU41によって実現される複数の機能部を例示する図である。
本実施形態のCPU41は、プログラムに従って動作することで複数の機能部を実現す
る。CPU41は、フォーマット制御部301、ライト制御部302、リード制御部30
3、及びデータ管理部304、を備える。これらの機能部は、少なくとも図2を用いて説
明したHDC50内の各機能部の何れかを制御する。またCPU41に備えられた各機能
部は、HDD10に備えられるHDAや回路ブロックと協働して、様々な処理を実行する
フォーマット制御部301は、磁気ディスク1のフォーマットを決定する処理を制御す
る。磁気ディスク1のフォーマットは、TPI、磁気ディスク1に形成されるトラックの
周方向の記録密度(ビット密度。BPI<Bit Per Inch>とも称される)、及び瓦記録方式
の仕様、の何れかを少なくとも含む。瓦記録方式の仕様は、1のバンド内のトラックの数
、及び1のバンド内の各トラックのデータ量、の何れかを少なくとも含む。フォーマット
制御部301は、瓦記録方式の仕様がバンド毎、又はトラック毎に異なるように決定して
もよい。フォーマット制御部301は、決定したフォーマットに関する情報を、ライト制
御部302、リード制御部303、またはデータ管理部304に提供する。圧縮処理を実
行する非圧縮データのデータ長が可変である場合、フォーマット制御部301は、ディス
ク1のフォーマットとして、圧縮処理を実行するデータ長を決定し、決定したデータ長を
、HDC50内の圧縮伸長制御部204に提供する。また、フォーマット制御部301は
、圧縮伸長制御部204から、圧縮率に関する情報を受領し、受領した情報に基づいて、
磁気ディスク1のフォーマットを決定する。本実施形態では、フォーマット制御部301
は、圧縮データをライトする際のフォーマットを決定する。圧縮データは対応する非圧縮
データよりもデータ量が少なくなるため、フォーマット制御部301は、非圧縮データを
ライトする際のフォーマットよりも緩和されたフォーマットを、圧縮データをライトする
際のフォーマットとして決定することができる。すなわち、フォーマット制御部301は
、圧縮データをライトするために、磁気ディスク1のフォーマットを、非圧縮データをラ
イトする際のフォーマットよりも緩和されるように変更する。なお、フォーマット制御部
301は、HDD10の周辺の環境(例えば、温度、湿度、気圧、等)に応じて、磁気デ
ィスク1のフォーマットを決定してもよい。また、フォーマット制御部301は、磁気デ
ィスク1のフォーマットの変更量を、ホスト100から設定可能に構成されてもよい。
ライト制御部302は、HDC50内のディスク制御部201による、磁気ディスク1
に対するデータのライト処理を制御する。ライト制御部302は、HDC50内のコマン
ド制御部202から入力された情報、又はデータ管理部304から提供される情報に応じ
て、ライト処理を制御する。ライト制御部302は、ライト処理の制御に関する情報を、
データ管理部304との間で送受する。ライト制御部302は、瓦記録方式によるライト
処理、又は瓦記録方式ではない通常のライト処理を制御する。通常のライト処理とは、記
録されたデータに重ならないようにして(記録されたデータの一部が上書きされないよう
にして)、新たなデータが記録される方式である。ライト制御部302は、フォーマット
制御部301から入力されたフォーマットに関する情報に基づいて、ライト処理を制御す
る。
リード制御部303は、ディスク制御部201による、磁気ディスク1に対するデータ
のリード処理を制御する。リード制御部303は、データ管理部304からの要求に応じ
て、リード処理を制御する。リード制御部303は、リード処理の制御に関する情報を、
データ管理部304との間で送受する。リード制御部303は、フォーマット制御部30
1から入力されたフォーマットに関する情報に基づいて、リード処理を制御する。
データ管理部304は、磁気ディスク1に記録するユーザデータ又は記録されたユーザ
データに関する情報を管理する。例えば、データ管理部304は、ライト制御部302が
制御するライト処理において、記録するユーザデータの論理アドレスと磁気ディスク1上
の記録位置を特定するための物理アドレスとの対応関係を管理する。データ管理部304
は、この対応関係を、例えば、アドレス管理テーブル(以下、単にアドレステーブル、と
も称する)を用いて管理する。データ管理部304は、ライト処理において、ある論理ア
ドレスのユーザデータが、現在の物理アドレスとは異なる新たな物理アドレスに記録され
た場合に、このある論理アドレスと新たな物理アドレスとの対応関係で、アドレステーブ
ルを更新する。またデータ管理部304は、リード制御部303が制御するリード処理に
おいて、リード処理の対象となるユーザデータの論理アドレスとアドレステーブルとに基
づいて、このユーザデータの磁気ディスク1上の物理アドレスを特定する。アドレステー
ブルでは、ユーザ領域UA又はキャッシュ領域CAに記録されるユーザデータが管理され
る。
さらに、データ管理部304は、キャッシュ領域CAに一時的に記録されたユーザデー
タを、ユーザ領域UA内の所定の記録位置に書き換える処理の実行を、リード制御部30
3及びライト制御部302に要求する。また、データ管理部304は、磁気ディスク1に
データが記録されたことに応じて、その記録位置、又はその記録位置周辺へのデータの記
録回数を管理する。データ管理部304は、単数のトラック又は複数のトラックを単位と
して、この記録回数を管理すればよい。ある記録位置の記録回数がある回数を超える、又
は一致する場合、データ管理部304は、この記録位置、又はこの記録位置周辺に記録さ
れたデータを書き換える処理の実行を、リード制御部303及びライト制御部302に要
求する。本実施形態では瓦記録方式が採用されるため、これらの書き換える処理の実行に
際して、データ管理部304は、フォーマット制御部301から、瓦記録方式の仕様を含
む、磁気ディスク1のフォーマットに関する情報を受領する。データ管理部304は、受
領したフォーマットに関する情報をリード制御部303及びライト制御部302に提供す
る。
以上説明したように、本実施形態にかかる複数の処理は、CPU41によって実現され
る複数の機能部によって制御される。
次に、図4を用いて、本実施形態にかかるHDD10によって実行される処理を説明す
る。図4は、本実施形態にかかるHDD10によって実行される処理の一例を説明するフ
ローチャートである。
図4に示したフローチャートは、ライト対象のデータ(以下、単に対象データと称する
)を圧縮したデータを、新たなフォーマットでライトする処理の流れを示している。この
処理は、磁気ディスク1に記録されたデータをリードした後、複数の処理を実行し、処理
されたデータを、新たなフォーマットで再び磁気ディスク1にライトする処理である。こ
の処理は、CPU41による制御に従って、主にはHDC50に備えられた複数の機能部
が実行するものである。
まず、CPU41(データ管理部304)は、アドレステーブルに基づいて、対象デー
タが記録された磁気ディスク1上の物理アドレスを特定し、この物理アドレスの情報をリ
ード制御部303に送信する。リード制御部303は、例えば受領した物理アドレスの情
報に基づいて、対象データをリードする(S401)。対象データが、磁気ディスク1上
で分散して記録されている場合、データ管理部304は、分散した複数の物理アドレスを
リード制御部303に送信すればよい。リード制御部303は、リードした対象データを
、メモリ制御部203を介してバッファメモリ23にバッファする。リードした対象デー
タが、バッファメモリ23にバッファされたことに応じて、圧縮伸長制御部204は、メ
モリ制御部203を介してバッファメモリ23から対象データを取得し、取得した(圧縮
されていない)対象データに対する圧縮処理を実行する。すなわち、圧縮伸長制御部20
4は、リード制御部303がリードした対象データを圧縮する(S402)。ここで、対
象データは、例えば、1トラックのデータ、RWC31での復号処理の実行単位のデータ
、1のバンドのデータ、であればよい。なお、この例では、対象データは非圧縮データで
ある、とするが、対象データが圧縮データである場合、対象データに対して圧縮処理を実
行せずに、取得した圧縮データを使用すればよい。圧縮伸長制御部204が、対象データ
に対する圧縮処理において、バッファメモリ23をワークメモリとして利用する場合、圧
縮された対象データは、メモリ制御部203の制御に基づいて、バッファメモリ23に記
憶される。
圧縮伸長制御部204は、対象データに対する圧縮処理の前に、圧縮されていない対象
データのデータ長を取得する。圧縮伸長制御部204は、対象データの圧縮前のデータ長
に関する情報を、リード制御部303、メモリ制御部203、又はCPU41(データ管
理部304)から取得すればよい。そして、圧縮伸長制御部204は、対象データに対す
る圧縮処理の後に、圧縮された対象データのデータ長を取得する。圧縮伸長制御部204
は、対象データの圧縮後のデータ長に関する情報を、自身が備える圧縮回路、又はメモリ
制御部203から取得すればよい。圧縮伸長制御部204は、対象データの圧縮前のデー
タ長及び圧縮後のデータ長に基づいて、圧縮率を算出する(S403)。圧縮伸長制御部
204は、算出した圧縮率に関する情報をCPU41(フォーマット制御部301)に送
信する。フォーマット制御部301は、受領した圧縮率に関する情報に基づいて、磁気デ
ィスク1のフォーマットを決定する(S404)。フォーマット制御部301は、決定し
たフォーマットに関する情報を、データ管理部304に送信する。データ管理部304は
、受領したフォーマットに関する情報に基づいて、圧縮された対象データの磁気ディスク
1の上の記録位置(物理アドレス)を決定する。データ管理部304は、受領したフォー
マットに関する情報、及び決定した物理アドレスに関する情報を、ライト制御部302に
送信する。ライト制御部302は、受領したフォーマットに関する情報に基づくフォーマ
ットで、受領した物理アドレスに対して、圧縮された対象データをライトする。すわなち
、ライト制御部302は、フォーマット制御部301によって変更された新たなフォーマ
ットで、圧縮された対象データをライトする(S405)。
このように、本実施形態にかかるHDD10によれば、主にはHDC50に備えられた
複数の機能部が、CPU41によって実現される複数の機能部からの制御に従って、デー
タのリード処理、データの圧縮処理、磁気ディスク1のフォーマットを変更する処理、及
びデータのライト処理、を実行する。なお、これらの処理の何れかの処理は省略され得る
。例えば、本実施形態にかかるHDD10は、データの圧縮処理、磁気ディスク1のフォ
ーマットを変更する処理、を省略してもよい。すなわち、圧縮データ及び非圧縮データ、
の何れもが、磁気ディスク1に記録され得る。
ここで、図4の(S404)及び(S405)の処理について詳細に説明する。
(S404)は、フォーマット制御部301が、圧縮率に関する情報に基づいて、磁気
ディスク1のフォーマットを変更する処理である。(S405)は、ライト制御部302
が、変更された新たなフォーマットで、圧縮された対象データをライトする処理である。
前述したとおり、圧縮後の圧縮データのデータ量は、圧縮前の非圧縮データのデータ量
よりも少なくなるため、圧縮率は1(100%)よりも小さい値となる。すなわち、フォ
ーマット制御部301は、1より小さい圧縮率に基づいて、磁気ディスク1のフォーマッ
トが緩和されるように変更する。前述したとおり、圧縮処理に伴って、この圧縮処理に関
する管理情報が生成される。この管理情報は、圧縮後の圧縮データと関連付けて記録され
る必要がある。管理情報と圧縮データとが磁気ディスク1に記録される場合、物理的に近
い位置に記録されることが望ましい。例えば、管理情報を記録した位置に連続してリード
される位置に圧縮データが記録されればよい。このとき、管理情報及び圧縮データを、磁
気ディスク1のフォーマットを変更せずに記録すると、この圧縮データに対応する非圧縮
データが記録される場合の領域に対して、データが記録されない余剰領域が存在すること
になる。磁気ディスク1の各物理アドレスで与えられる記録領域の長さ(大きさ)は固定
であるため、この領域に、他の物理アドレスに記録されるべきデータを記録することは許
容されない。余剰領域に何のデータも記録しないことは、磁気ディスク1の記録領域が有
効に利用されていないことを表す。そこで本実施形態にかかるHDD10は、この余剰領
域を有効に利用するために、余剰領域が残らないように磁気ディスク1のフォーマットが
緩和されるように変更する(図4の(S404))。そして、本実施形態にかかるHDD
10は、変更(緩和)された新たなフォーマットで、管理情報及び圧縮データを磁気ディ
スク1に記録する(図4の(S405))。
例えば、対象データの長さが、RWC31で実行される符号化の単位データ長(ホスト
100からのデータ転送の単位であり、例えば、512B、4KB、又はこれらの自然数
倍)である場合、符号化の単位データごとにフォーマットが変更(緩和)されて、管理情
報及び圧縮データが記録される。また、対象データの長さが、1又は複数のトラック長で
ある場合、1又は複数のトラックごとにフォーマットが変更(緩和)されて、管理情報及
び圧縮データが記録される。また、対象データの長さが、瓦記録方式における1のバンド
長である場合、1のバンドごとにフォーマットが変更(緩和)されて、管理情報及び圧縮
データが記録される。
具体的には、HDD10は、例えば、フォーマットとしてTPIを変更する。これによ
り、TPIを変更する前よりもトラック幅が広くなるので、ライト処理における、隣接ト
ラック間干渉やオフトラックライトの影響をより減らすことができる。また、HDD10
は、例えば、フォーマットとしてBPIを変更する。これにより、BPIを変更する前よ
りも1ビット当たりの磁気素粒子の数が増すので、記録されたデータの磁化をより強くす
ることができ、ライト処理における、隣接トラック間干渉やオフトラックライトの影響を
より減らすことができる。HDD10は、例えば、フォーマットとしてTPI及びBPI
を変更してもよい。これにより、TPIを単独で変更、又は、BPIを単独で変更、する
場合よりも、より安定したライト処理を実行することが可能となる。
なお、図4の(S404)及び(S405)の処理は、ある条件が満たされた場合に実
行されてもよい。例えば、圧縮率が所定値よりも高い場合(すなわち、圧縮率の値が所定
値よりも小さい場合)に、これらの処理が実行されてもよい。具体的には、少なくとも、
圧縮処理に伴って生成される管理情報のデータ量以上のデータ量が、圧縮処理によって減
る場合に、これらの処理が実行されればよい。また、フォーマットとしてTPIを変更す
る場合、1のトラック相当のデータ量が減る場合に、TPIが変更されればよい。
図4の処理は、例えば、以下の複数のケースにおいて実行される。以下の複数のケース
は、瓦記録方式を用いたHDD10において発生し得る。しかし、図4の処理が実行され
る態様は、これらのケースに限られない。
(ケース1)は、キャッシュ領域CAに記録されているユーザデータを、あるバンドに
記録されているユーザデータにマージしてから他のバンドにライトする場合である。なお
、他のバンドでなく、マージされるユーザデータが記録されていたバンドに再びライトさ
れてもよいが、元のデータのバックアップのために、他のバンドにライトすることが望ま
しい。キャッシュ領域CAに記録されているユーザデータは、例えば、ランダムデータで
ある。ランダムデータは、そのデータの論理アドレスが所定長に亘って連続していないデ
ータ、そのデータのデータ長が所定長よりも短いデータ、を含む。瓦記録方式では、バン
ド内に記録されるユーザデータの論理アドレスは連続していることが望ましい。従って、
ホスト100から受領したライトコマンドにかかる新たなユーザデータの論理アドレス長
(又はデータ長)が、1のバンドの論理アドレス長(又はデータ長)に満たないユーザデ
ータは、ランダムデータとして扱われる。ランダムデータは、例えば受領した順にシーケ
ンシャルに、しかし論理アドレスの連続性はなく、キャッシュ領域CAに記録される。キ
ャッシュ領域CAの容量には上限がありキャッシュ領域CAの空きを確保するためには、
キャッシュ領域CAに記録されたユーザデータ(ランダムデータ)は、適時に、最終的に
記録されるべきバンドに記録される必要がある。最終的に記録されるべきバンドとは、キ
ャッシュ領域CAに記録されたランダムデータの論理アドレスに対応するユーザデータが
記録されるように割り当てられたバンドである。(ケース1)では、ランダムデータは、
キャッシュ領域CAからリードされて、バッファメモリ23にバッファされる。また、こ
のランダムデータの論理アドレスに対応し無効となったユーザデータが記録されているバ
ンド(対象バンドと称する)から、この対象バンド内に記録された少なくとも全ての有効
なユーザデータがリードされて、バッファメモリ23にバッファされる。対象バンド内に
記録されたユーザデータは、圧縮データであっても、非圧縮データであってもよい。バッ
ファメモリ23にバッファされた、ランダムデータと対象バンド内に記録されていた全て
の有効なユーザデータとは、マージされ且つ圧縮された後、対象データとは異なる他のバ
ンドに、新たに決定された(非圧縮データが記録される場合よりも緩和された)フォーマ
ットでライトされる。
(ケース2)は、あるバンドに記録されているユーザデータを、他のバンドに書き換え
る場合である。あるバンドに記録されたユーザデータは、圧縮データであっても、非圧縮
データであってもよい。なお、他のバンドでなく、ユーザデータが記録されていたバンド
に再びライトされてもよいが、元のデータのバックアップのために、他のバンドにライト
することが望ましい。(ケース2)は、あるバンドからユーザデータをリードし、リード
したユーザデータを、他のバンドにライトする例であり、いわゆるデータリフレッシュ処
理を含む。データリフレッシュ処理は、あるバンドに記録されているユーザデータの品質
が悪くなっていると判定された場合に、この、ユーザデータを他のバンドに書き換えるこ
とでユーザデータの品質を回復するための処理である。データリフレッシュ処理は、例え
ば、CPU41(データ管理部304)が、あるバンド内の複数のトラックへの記録回数
を、バンド毎に管理し、この記録回数が閾値を超えたことが検出された場合に発動されれ
ばよい。また、データリフレッシュ処理は、例えば、あるバンドに記録されたユーザデー
タのリード処理において、HDC50内のRWC31による復号の結果、ユーザデータの
品質が悪かったことを、CPU41(データ管理部304)が検出した場合に発動されれ
ばよい。(ケース2)では、圧縮伸長制御部204は、あるバンドからリードしたユーザ
データに対して圧縮処理を実行する。そして、圧縮処理後のユーザデータが、他のバンド
にライトされる。
(ケース3)は、ホスト100から受領したライトコマンドにかかる新たなユーザデー
タを、あるバンドに記録する場合である。受領したライトコマンドにかかる新たなユーザ
データは、バッファメモリ23にバッファされる。ホスト100からのライトコマンド及
び新たなユーザデータの受領は、コマンド制御部202又はメモリ制御部203から、C
PU41(データ管理部304)に通知される。瓦記録方式にかかる1のバンドに記録さ
れるデータ量は、予め決まった量である。これ以降では、このデータ量をバンドデータ量
とも称する。データ管理部304は、あるバンドに対するバンドデータ量が、バッファメ
モリ23に記憶されたことを、例えばコマンド制御部202又はメモリ制御部203から
通知される。この通知に応じて、データ管理部304は、バッファメモリ23に記憶され
、バンドデータ量に達したユーザデータを、対応するバンドに記録するよう制御する。こ
のとき、圧縮伸長制御部204は、バンドデータ量に達したユーザデータに対して圧縮処
理を実行する。そして、圧縮処理後のユーザデータが、あるバンドにライトされる。
次に、図5を用いて、圧縮データが、変更後のフォーマットに従って記録された状態を
説明する。図5は、本実施形態にかかるHDD10において、変更後のフォーマットに従
って、圧縮データが記録される状態を説明するための図である。図5は、フォーマットと
してTPIが変更された場合の例を示す。
図5は、1のバンドが複数のトラックを含んでいる例を図示している。図5(a)は非
圧縮データが1のバンドに記録されている状態、図5(b)は圧縮データが1のバンドに
記録されている状態、をそれぞれ示している。本実施形態にかかるHDD10において、
磁気ディスク1上には、トラックは略円周状に形成されているが、図5では、説明のため
、円周状のトラックを直線状のトラックとして示している。
図5(a)のように、あるバンドには非圧縮データが、複数のトラックに亘って記録さ
れている。図5(a)では、1のバンドは、トラックT_N〜T_N+4の5本のトラッ
クを含んで構成される。トラックT_N〜T_N+3それぞれの一部は、それぞれに隣接
するトラックによって重ねられて記録されている。すなわち、このバンド内では瓦記録方
式により、トラックピッチTP1で、各トラックT_N〜T_N+4が記録されている。
トラックピッチTP1は、隣接トラックの同一方向のエッジ間、又は隣接トラックのセン
ター間、の距離に対応する。図5の例では、この非圧縮データがあるバンドに書き換えら
れる場合、例えば、前述した(ケース1)〜(ケース3)に従ってある圧縮率で圧縮され
る。この圧縮により、圧縮データのデータ量は非圧縮データのデータ量よりも少なくなり
、書き換え先のバンドのフォーマットに関して、この圧縮時の圧縮率に応じてTPIが変
更(緩和)される。例えば、圧縮率が0.8倍(80%)であった場合、TPIが1/0
.8=約1.25倍に変更される。ここで、図5は、圧縮率が0.8倍(80%)である
例を示している。すなわち、図5(b)に示した書き換え先のバンドでは、図5(a)に
示した書き換え元のバンドよりも、TPIが緩和されて、1のバンド内のトラックの数が
減少する。
図5(b)のように、書き換え先のバンドには圧縮データが、複数のトラックに亘って
記録される。図5(b)では、1のバンドは、トラックT_N〜T_N+3の4本のトラ
ックを含んで構成される。トラックT_N〜T_N+2それぞれの一部は、それぞれに隣
接するトラックによって重ねられて記録されている。すなわち、このバンド内では瓦記録
方式により、トラックピッチTP2で、各トラックT_N〜T_N+3が記録されている
。フォーマット変更後の書き換え先のバンド(図5(b))におけるトラックピッチTP
2は、書き換え元のバンド(図5(a))におけるトラックピッチTP1よりも緩和され
て広くなっている。
すなわち本実施形態にかかるHDD10によれば、圧縮処理による、1のバンドに記録
されるユーザデータの量の減少分に応じて、フォーマット(TPI)を緩和することがで
きる。TPIが緩和されることで、TPIを緩和する前よりもトラック幅が広くなる。従
って、ライト処理において、隣接トラック間干渉やオフトラックライトの影響をより減ら
すことができる。また、記録されたトラックに対するリード処理において、隣接トラック
からの磁気的影響をより受けにくくすることができる。
また、本実施形態にかかるHDD10は、瓦記録処理において、TPIを緩和すること
に伴って、1のバンドを単位に(1のバンド内の全てのデータを対象にして)圧縮処理を
実行することができる。この場合、HDD10は、圧縮処理に伴ってバンド当たりに1の
管理情報を生成する。生成された管理情報は、圧縮されたユーザデータと共にバンド内に
記録される。従って、圧縮されたユーザデータの量に対する管理情報の量を、バンド単位
で圧縮処理を実行しない場合と比べて抑制することができるので、バンド単位で圧縮処理
を実行する場合のデータ効率をより向上することができる。
次に、図6を用いて、圧縮データが、変更後のフォーマットに従って記録された他の状
態を説明する。図6は、本実施形態にかかるHDD10において、変更後のフォーマット
に従って、圧縮データが記録される他の状態を説明するための図である。図6は、フォー
マットとしてBPIが変更された場合の例を示す。
図6は、瓦記録方式におけるバンド内のあるトラックにおいて、データが記録されてい
る状態を図示している。図6(a)は、非圧縮データが、1のバンド内のあるトラックの
一部に記録されている状態、図6(b)は、圧縮データが、1のバンド内のあるトラック
の一部に記録されている状態、をそれぞれ示している。本実施形態にかかるHDD10に
おいて、磁気ディスク1上には、トラックは略円周状に形成されているが、図6では、説
明のため、円周状のトラックを直線状のトラックとして示している。図6において、略楕
円形で示した複数の粒体は、磁気ディスク1の記録面の磁気素粒子を表している。
図6(a)のように、非圧縮データは、書き換え元のバンド内のあるトラックの一部に
、ライト処理の基本クロック相当の1ビット(例えば1T)のデータの周波数が、3.6
[GHz]となるように記録されている。図6(a)は、3ビットのデータが記録されて
いる例である。各ビット内に存在する粒体の数は互いにほぼ均等である。図6の例では、
この非圧縮データがあるバンドに書き換えられる場合、例えば、前述した(ケース1)〜
(ケース3)に従ってある圧縮率で圧縮される。この圧縮により、圧縮データのデータ量
は非圧縮データのデータ量よりも少なくなり、書き換え先のバンドのフォーマットに関し
て、この圧縮時の圧縮率に応じてBPIが変更(緩和)される。例えば、圧縮率が0.7
5倍(75%)であった場合、BPIが1/0.75=約1.33倍に変更される。ここ
で、図6は、圧縮率が0.75倍(75%)である例を示している。この場合、図6(b
)のように、書き換え先のバンド内のあるトラックの一部には、ライト処理の基本クロッ
ク相当の1ビットのデータの周波数が、2.5[GHz]となるように記録される。この
ときも、各ビット内に存在する粒体の数は互いにほぼ均等である。ライト処理の基本クロ
ック相当の1ビットのデータの周波数が低くなることは、単位時間当たりに磁気ディスク
1の記録面上を通過する距離(長さ)が長くなることに相当する。磁気ディスク1の記録
面の磁気素粒子の分布は一様であるため、単位時間当たりに通過する距離(長さ)が長く
なれば、単位時間当たりの磁気素粒子の数が増加することになる。これは、換言すると、
単位ビット当たりの磁気素粒子の数が増加することに相当する。すなわち、図6(b)に
示した書き換え先のトラックの一部では、図6(a)に示した書き換え元のトラックの一
部よりも、BPIが緩和されて、各ビット内に存在する粒体の数が増加する。
すなわち本実施形態にかかるHDD10によれば、圧縮処理による、1のバンドに記録
されるユーザデータの量の減少分に応じて、フォーマット(BPI)を緩和することがで
きる。BPIが緩和されることで、BPIを緩和する前よりも単位ビット当たりの磁気素
粒子の数が増加する。従って、ライト処理において、隣接トラック間干渉やオフトラック
ライトの影響をより減らすことができると共に、各ビットの磁化状態を良好に維持するこ
とができる。また、記録されたトラックに対するリード処理において、隣接トラックから
の磁気的影響をより受けにくくすることができる。
また、本実施形態にかかるHDD10は、瓦記録処理において、BPIを緩和すること
に伴って、1のバンドを単位に(1のバンド内の全てのデータを対象にして)圧縮処理を
実行することができる。この場合、HDD10は、圧縮処理に伴ってバンド当たりに1の
管理情報を生成する。生成された管理情報は、圧縮されたユーザデータと共にバンド内に
記録される。従って、圧縮されたユーザデータの量に対する管理情報の量を、バンド単位
で圧縮処理を実行しない場合と比べて抑制することができるので、バンド単位で圧縮処理
を実行する場合のデータ効率をより向上することができる。
さらに、本実施形態にかかるHDD10は、瓦記録処理において、BPIを緩和するこ
とに伴って、1のバンド内の1又は複数のトラックを単位に(1のバンド内の1又は複数
のトラック内の全てのデータを対象にして)圧縮処理を実行することができる。この場合
、HDD10は、1又は複数のトラックごとの圧縮率に応じて、各トラックのBPIを決
定することができる。1又は複数のトラックごとに生成された管理情報は、圧縮されたユ
ーザデータと共に1又は複数のトラック内に記録されればよい。従って、トラック毎に圧
縮率が異なる場合であっても、トラック毎にBPIを設定することができるので、圧縮率
がより高いトラックのBPIをさらに緩和することができる。なお、1又は複数のトラッ
クごとでなく、RWC31で実行される符号化の単位データ長(ホスト100からのデー
タ転送の単位であり、例えば、512B、4KB、又はこれらの自然数倍)ごとに、圧縮
処理を実行してもよい。この場合、圧縮率がより高い単位データ長の領域のBPIをさら
に緩和することができる。
なお、本実施形態にかかるHDD10は、例えば、フォーマットとしてTPI及びBP
Iを同時に変更してもよい。これにより、TPIを単独で変更、又は、BPIを単独で変
更、する場合よりも、より安定したライト処理を実行することが可能となる。
以上説明したように本実施形態にかかるHDD10によれば、主にはHDC50に備え
られた複数の機能部が、CPU41によって実現される複数の機能部からの制御に従って
、データのリード処理、データの圧縮処理、磁気ディスク1のフォーマットを変更する処
理、及びデータのライト処理、の少なくとも1の処理を実行する。HDD10は、圧縮処
理したデータ(圧縮データ)を、圧縮率に応じた新たなフォーマットで、瓦記録方式を用
いて磁気ディスクに記録する。HDD10は、新たなフォーマットとして、TPI及び/
又はBPIを変更(緩和)する。これにより本実施形態によれば、圧縮されたデータを好
適に記録することができるデータ記録装置およびデータ記録方法を提供することが可能と
なる。
なお、少なくとも一つの実施形態を説明したが、説明した実施形態は一例として提示し
たものであり、発明の範囲はこの実施形態に限定されない。また、説明した実施形態は、
本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。さらに、前述
した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の
発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成
要素を削除してもよく、さらに、異なる実施形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良
い。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれ、特許請求の範囲に記載
された発明と、その均等の範囲に含まれるものである。
1…磁気ディスク、2…スライダ、3…アーム、4…VCM(ボイスコイルモータ)、
5…SPM(スピンドルモータ)、10…磁気ディスク装置(HDD)、21…モータド
ライバIC、22…ヘッドアンプIC、23…バッファメモリ、24…不揮発性メモリ、
31…リードライトチャネル(RWC)、41…CPU、50…ハードディスクコントロ
ーラ(HDC)、100…ホスト装置、201…ディスク制御部、202…コマンド制御
部、203…メモリ制御部、204…圧縮伸長制御部、301…フォーマット制御部、3
02…ライト制御部、303…リード制御部、304…データ管理部。

Claims (9)

  1. ディスクと、
    前記ディスクに対応するヘッドと、
    前記ディスクに対する前記ヘッドによるデータのリード又はライトを制御する制御回路
    と、を備え、
    前記制御回路は、
    ライト対象の第1データを圧縮した第2データを生成し、
    前記第2データをライトする領域について、前記圧縮にかかる圧縮率に応じて前記ライ
    トにかかるフォーマットを設定し、
    前記設定したフォーマットに従って、前記第2データを前記領域にライトする、データ
    記録装置。
  2. 前記領域にライトすることは、前記第2データの一部のデータをライトして第1トラッ
    クを形成し、前記第1トラックの前記一部のデータの一部に重なるように第2データの他
    の一部のデータをライトして第2トラックを形成することを含む、請求項1に記載のデー
    タ記録装置。
  3. 前記フォーマットを設定することは、前記第1データをライトする場合のフォオーマッ
    トよりも、前記ディスクの径方向の記録密度および周方向の記録密度の少なくとも一方を
    緩和したフォーマットを設定することを含む、請求項1または請求項2の何れかに記載の
    データ記録装置。
  4. 前記制御回路は、ホストからライト要求されたデータを受領し、
    前記ディスクは、前記受領したデータの一部をライトするための第1領域、第2領域、
    及び、第3領域を備え、前記第3領域は第1領域又は第2領域のライトキャッシュであり

    前記第1データは、前記第1領域に記録されていた第3データと、前記第3領域に記録
    されていた第4データと、を少なくとも含み、前記第2データをライトする領域は前記第
    2領域である、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のデータ記録装置。
  5. 前記ディスクは、前記データをライトするための第1領域及び第2領域を備え、
    前記第1データは、前記第1領域に記録されていた第3データであり、前記第2データ
    をライトする領域は前記第2領域である、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のデ
    ータ記録装置。
  6. 前記ディスクは、データがライトされた第3トラック、及び前記第3トラックのデータ
    の一部に重ねてデータがライトされた第4トラック、を少なくとも含む第4領域を備え、
    前記第1データは、前記第4領域にライトされた少なくとも有効な全てのデータである
    、請求項1から請求項6の何れか1項に記載のデータ記録装置。
  7. 前記制御回路は、データを符号化及び復号化を処理する符号化復号化回路を更に備え、
    前記第1データは、前記符号化復号化回路によって符号化及び復号化を処理される単位
    のデータである、請求項1から請求項6の何れか1項に記載のデータ記録装置。
  8. 前記第1データは、前記トラック単位のデータである、請求項1から請求項6の何れか
    1項に記載のデータ記録装置。
  9. ディスクと、前記ディスクに対応するヘッドと、を備えるデータ記録装置のデータ記録
    方法であって、
    ライト対象の第1データを圧縮した第2データを生成し、
    前記第2データをライトする領域について、前記圧縮にかかる圧縮率に応じて前記ライ
    トにかかるフォーマットを設定し、
    前記設定したフォーマットに従って、前記第2データを前記領域にライトする、データ
    記録方法。
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