JP2018055009A - 光学フィルタ及び撮像デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のフィルタを組合せることなく、可視光帯域及び赤外光帯域に透過帯域を有する光学フィルタを提供する。【解決手段】光学フィルタは、基板に形成された光学多層膜を備え、この光学多層膜は、特定の膜構成の基本ブロック11を含むことによって、複数のフィルタを組合せることなく、可視光帯域に透過帯域を有すると共に、近赤外光帯域に透過帯域を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、可視光帯域及び赤外光帯域の両方に透過帯域を有する光学フィルタ及びそれを用いた撮像デバイスに関する。
可視光帯域及び赤外光帯域の両方に透過帯域を有する光学フィルタとして、例えば、特許文献1には、可視光を透過すると共に、近赤外光帯域の一部に透過帯域を有する光学フィルタが記載されている。
この光学フィルタは、例えば、昼夜連続で撮影を行う監視カメラ等に好適であり、昼間は、近赤外光帯域の前記一部の透過帯域を除く赤外光が遮断されるので、可視光による自然な画像を撮影することができる一方、夜間には、近赤外光帯域の前記透過帯域を通過する赤外光を照明用として照射し、その反射光によって撮影することができる。
上記特許文献1では、光学フィルタの特性を、第1のフィルタと第2のフィルタとを組合せることによって得るようにしており、近赤外光帯域の前記一部の透過帯域における、立ち上がり及び立下りの透過特性を、前記第1,第2のフィルタの組合せによって実現している。
このように2つの第1,第2のフィルタを組合せることによって、近赤外光帯域の透過帯域の立ち上がり及び立下りの透過特性を実現しているので、第1,第2のフィルタの製造のばらつきによって、両フィルタの特性がばらつくと、それらを組合せることによってばらつきが重畳されることになる。このため、得られる光学フィルタの特性のばらつきが大きくなり、近赤外光帯域の透過帯域において、要求される帯域幅が狭くなると、所望の透過率が得られない場合が生じる。
本発明は、上記のような点に鑑みて為されたものであって、複数のフィルタを組合せることなく、可視光帯域及び赤外光帯域に透過帯域を有する光学フィルタを提供することを目的とする。
本発明では、上記目的を達成するために、次のように構成している。
すなわち、本発明の光学フィルタは、可視光帯域と近赤外光帯域の一部とにそれぞれ透過帯域を有する光学フィルタであって、基板と、この基板に形成された光学多層膜とを備え、前記光学多層膜は、高屈折率材料からなる薄膜と、この高屈折率材料よりも屈折率が低い低屈折率材料からなる薄膜とが積層されてなり、
Hを前記高屈折率材料の1/4光学膜厚、Lを前記低屈折率材料の1/4光学膜厚としたときに、前記光学多層膜は、基本ブロックを含み、該基本ブロックが、
{(1.0±0.5)H (1.0±0.5)L (1.0±0.5)H}A{(1.0±0.5)H (1.0±0.5)L (1.0±0.5)H}
である。
Hを前記高屈折率材料の1/4光学膜厚、Lを前記低屈折率材料の1/4光学膜厚としたときに、前記光学多層膜は、基本ブロックを含み、該基本ブロックが、
{(1.0±0.5)H (1.0±0.5)L (1.0±0.5)H}A{(1.0±0.5)H (1.0±0.5)L (1.0±0.5)H}
である。
但し、前記Aは、前記基本ブロックに含まれる中間層であって、nを1以上の整数としたときに、
A=(2.0±1.0)L{(1.0±0.5)H (2.0±1.0)L}(n−1)
である。
A=(2.0±1.0)L{(1.0±0.5)H (2.0±1.0)L}(n−1)
である。
前記光学多層膜は、前記基本ブロックを複数、例えば、3つ含むと共に、前記基本ブロック間には、前記低屈折率材料からなる、つなぎ層が介在され、前記つなぎ層の光学膜厚が(1.2±0.5)Lであるのが好ましい。
なお、「±0.5」、「±1.0」は、公差である。
前記光学多層膜は、前記基板側に調整層を備え、前記調整層が、前記高屈折率材料からなる薄膜を含むのが好ましい。
また、本発明の光学フィルタは、上記の高屈折率材料からなる薄膜と低屈折率材料からなる薄膜との積層の順序を入れ替えてもよい。すなわち、本発明の光学フィルタは、可視光帯域と近赤外光帯域の一部とにそれぞれ透過帯域を有する光学フィルタであって、基板と、この基板に形成された光学多層膜とを備え、前記光学多層膜は、高屈折率材料からなる薄膜と、この高屈折率材料よりも屈折率が低い低屈折率材料からなる薄膜とが積層されてなり、
Hを前記高屈折率材料の1/4光学膜厚、Lを前記低屈折率材料の1/4光学膜厚としたときに、前記光学多層膜は、下記の基本ブロックを含み、該基本ブロックが、
{(1.0±0.5)L (1.0±0.5)H (1.0±0.5)L}A{(1.0±0.5)L (1.0±0.5)H (1.0±0.5)L}
である。
Hを前記高屈折率材料の1/4光学膜厚、Lを前記低屈折率材料の1/4光学膜厚としたときに、前記光学多層膜は、下記の基本ブロックを含み、該基本ブロックが、
{(1.0±0.5)L (1.0±0.5)H (1.0±0.5)L}A{(1.0±0.5)L (1.0±0.5)H (1.0±0.5)L}
である。
但し、前記Aは、前記基本ブロックに含まれる中間層であって、nを1以上の整数としたときに、
A=(2.0±1.0)H{(1.0±0.5)L (2.0±1.0)H}(n−1)
である。
A=(2.0±1.0)H{(1.0±0.5)L (2.0±1.0)H}(n−1)
である。
前記光学多層膜は、前記基本ブロックを複数、例えば3つ含むと共に、前記基本ブロック間には、前記高屈折率材料からなる、つなぎ層が介在され、前記つなぎ層の光学膜厚が(1.1±0.5)Hであるのが好ましい。
前記光学多層膜は、前記基板側及び外表面側に調整層を備え、前記外表面側の調整層が、前記低屈折率材料からなる薄膜を含むのが好ましい。
本発明の光学フィルタによると、光学多層膜が、特定の膜構成の基本ブロックを含むことによって、複数のフィルタを組合せることなく、可視光帯域に透過帯域を有すると共に、近赤外光帯域に透過帯域を有する光学フィルタを実現することができる。これによって、複数のフィルタを組合せる光学フィルタのように、各フィルタの製造ばらつきが重畳されて近赤外光帯域の透過帯域において、所望の透過率が得られないといった不具合がない。特に、近赤外光の透過帯域の帯域幅が狭い場合、例えば、近赤外光帯域の透過帯域の半値幅が,50nm以下である場合に有効である。
更に、上記中間層Aにおける、1以上の整数であるnを、選択することによって、近赤外光帯域の透過帯域の帯域幅を調整することができ、要求される仕様に応じて、透過帯域の帯域幅を選択することができる。
また、光学多層膜が、つなぎ層を介在させて複数の基本ブロックを含むことによって、透過帯域における立ち上がり及び立ち下がりの透過特性を急峻な特性にすることができる。
本発明の光学フィルタは、前記光学多層膜を第1の光学多層膜とし、前記可視光帯域の前記透過帯域の長波長側と前記近赤外光帯域の前記透過帯域の短波長側との間に遮断特性を有するフィルタを構成する第2の光学多層膜を備えるのが好ましい。
第1の光学多層膜は、可視光帯域に透過帯域を有すると共に、近赤外光帯域に透過帯域を有するが、第1の光学多層膜に含まれる基本ブロックの数によっては、前記可視光帯域の前記透過帯域の長波長側と前記近赤外光帯域の前記透過帯域の短波長側との間に、透過率が急峻に変動するピークを有する透過帯域が生じる場合があるので、要求される仕様によっては、第2の光学多層膜を設け、この第2の光学多層膜の遮断特性によって、ピークを有する透過帯域を除去するのが好ましい。
前記基板の一方の面に、前記第1の光学多層膜が形成され、前記基板の他方の面に、前記第2の光学多層膜が形成されるのが好ましい。
基板の各面に、第1の光学多層膜と第2の光学多層膜とをそれぞれ形成するので、基板の片面に、両光学多層膜を形成する場合にように、偏った膜応力が加わることがなく、基板の変形を抑制することができる。
本発明の撮像デバイスは、本発明の光学フィルタを備えている。
本発明の撮像デバイスによると、複数のフィルタを組合せることなく、可視光帯域に透過帯域を有すると共に、近赤外光帯域に透過帯域を有する光学フィルタを備えているので、複数のフィルタを組合せる光学フィルタのように、各フィルタの製造ばらつきが重畳されて近赤外光帯域の透過帯域において、所望の透過率が得られないといった不具合がなく、例えば、ビデオカメラ、監視カメラ、車載カメラ、虹彩認証装置等の撮像デバイスなどに好適である。
本発明の光学フィルタによると、光学多層膜が、特定の膜構成の基本ブロックを含むことによって、複数のフィルタを組合せることなく、可視光帯域に透過帯域を有すると共に、近赤外光帯域に透過帯域を有する光学フィルタを実現することができる。これによって、複数のフィルタを組合せる光学フィルタのように、各フィルタの製造ばらつきが重畳されて近赤外光帯域の透過帯域において、所望の透過率が得られないといった不具合がない。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像デバイスの概略構成図である。
この実施形態の撮像デバイス1は、外部の被写体側からの光が入射する結合光学系を構成するレンズ2、本発明の実施形態に係る光学フィルタ3、及び、CCDやCMOSなどの撮像素子4を備えている。また、この撮像デバイス1には、夜間の撮影用にLEDライト5が設けられ、夜間には、LEDライト5から被写体に向けて近赤外光を照射する。
この実施形態の光学フィルタ3は、透明基板である水晶基板6と、この水晶板6の一方の主面6a上に形成され、可視光帯域と近赤外光帯域との2つの波長帯帯域において透過特性を有する第1の光学多層膜7と、水晶基板6の他方の主面6b上に形成され、可視光帯域と近赤外光帯域との間に遮断特性を有する第2の光学多層膜8とを備えている。
図2は、図1の光学フィルタ3の概略構成図である。
この実施形態の光学フィルタ3の第1の光学多層膜7及び第2の光学多層膜8は、高屈折率材料である、例えばTiO2からなる高屈折率膜14と、低屈折率材料である、例えばSiO2からなる低屈折率膜15とを交互に複数積層されてそれぞれ構成される。
第1の光学多層膜7は、光学多層膜との界面となる水晶基板6側に、第1の調整層9が設けられる一方、外気との界面となる外表面側に、第2の調整層10が設けられる。両調整層9,10の間には、基本ブロック11をm(mは1以上の整数)含んでいる。この例では、基本ブロック11を3つ含む(m=3)と共に、基本ブロック11間には、つなぎ層12が介在されている。
この実施形態では、水晶基板6側の第1の調整層9は、高屈折率膜14と低屈折率膜15とが積層された2層で構成され、外表面側の第2の調整層10は、低屈折率膜15の1層で構成される。
このように屈折率が変化する位置である、水晶基板6側及び外表面側に、
調整層9,10をそれぞれ設けるので、リップルの発生を抑制することができる。
調整層9,10をそれぞれ設けるので、リップルの発生を抑制することができる。
基本ブロック11をつなぐつなぎ層12は、低屈折率膜15の1層からなる。
各基本ブロック11は、高屈折率膜14と低屈折率膜15とを交互に複数、この例では、9層積層されて構成される。各基本ブロック11は、両側の3層で挟まれた中間層13を備えている。
ここで、Hを前記高屈折率材料の1/4光学膜厚、Lを前記低屈折率材料の1/4光学膜厚としたときに、第1の光学多層膜7の基本ブロック11の膜構成は、
{(1.0±0.5)H (1.0±0.5)L (1.0±0.5)H}A{(1.0±0.5)H (1.0±0.5)L (1.0±0.5)H}
である。
{(1.0±0.5)H (1.0±0.5)L (1.0±0.5)H}A{(1.0±0.5)H (1.0±0.5)L (1.0±0.5)H}
である。
但し、前記Aは、基本ブロック11に含まれる上記中間層13であって、この中間層13の膜構成は、nを1以上の整数としたときに、
A=(2.0±1.0)L{(1.0±0.5)H (2.0±1.0)L}(n−1)
である。
A=(2.0±1.0)L{(1.0±0.5)H (2.0±1.0)L}(n−1)
である。
なお、n−1は、繰り返し回数であり、{(1.0±0.5)H (2.0±1.0)L}が、n−1回繰り返し積層されていることを示す。
上記膜構成における、「±0.5」、「±1.0」は、公差である。公差「±0.5」は、好ましくは「±0.3」であり、より好ましくは「±0.2」である。公差「±1.0」は、好ましくは「±0.6」であり、より好ましくは「±0.4」である。
これらの公差を略して上記膜構成を示すと、下記のようになる。
第1の光学多層膜7の基本ブロック11の膜構成は、
(1.0H 1.0L 1.0H)A(1.0H 1.0L 1.0H)
であり、
中間層13である上記Aの膜構成は、
A=2.0L(1.0H 2.0L)(n−1)
である。
(1.0H 1.0L 1.0H)A(1.0H 1.0L 1.0H)
であり、
中間層13である上記Aの膜構成は、
A=2.0L(1.0H 2.0L)(n−1)
である。
このAは、例えば、n=1、2、3では、下記のようになる。
A=2.0L
A=2.0L 1.0H 2.0L
A=2.0L 1.0H 2.0L 1.0H 2.0L
このnは、光学フィルタ3の製造上の観点から、その上限は、例えば、8程度であるのが好ましい。
A=2.0L 1.0H 2.0L
A=2.0L 1.0H 2.0L 1.0H 2.0L
このnは、光学フィルタ3の製造上の観点から、その上限は、例えば、8程度であるのが好ましい。
第1の光学多層膜7は、両端の第1,第2の調整層9,10の間に、上記膜構成の基本ブロック11をm(mは1以上の整数)含み、mが2以上の整数であるとき、すなわち、基本ブロック11を複数含むときには、基本ブロック11間に、低屈折率材料からなるつなぎ層12を介在させた基本構造となっている。
このつなぎ層12の光学膜厚は、(1.2±0.5)Lである。
「±0.5」は、上記と同様に公差であり、この公差「±0.5」は、好ましくは「±0.3」であり、より好ましくは「±0.2」である。
「±0.5」は、上記と同様に公差であり、この公差「±0.5」は、好ましくは「±0.3」であり、より好ましくは「±0.2」である。
この実施形態では、図2に示すように、第1の光学多層膜7は、基本ブロック11を3つ(m=3)含んでおり、基本ブロック11の中間層13は、3層であるので、中間層13である上記Aの膜構成において、n=2である。この第1の光学多層膜7は、9層の基本ブロック11を3つ含むので、基本ブロック11の層数の合計が27層、各基本ブロック11の間に介在されるつなぎ層12が2層、第1の調整層9が2層、第2の調整層10が1層の合計32層で構成される。
図3は、設計波長(基準波長)λを886nmとし、シミュレーションにより得られた第1の光学多層膜7の膜設計の一例を示す図である。
この図3では、上記のようにHは、高屈折率材料であるTiO2の1/4光学膜厚、Lは、低屈折率材料であるSiO2の1/4光学膜厚である。
なお、設計波長λでのTiO2の屈折率は、2.32であり、SiO2の屈折率は、1.46である。
図3に示すように、第1の光学多層膜7は、水晶基板6側に、1層目の高屈折率膜(TiO2)14及び2層目の低屈折率膜(SiO2)15からなる第1の調整層9を備えると共に、外表面側に、32層目の低屈折率膜(SiO2)15からなる第2の調整層10を備えている。
両調整層9,10の間に、3つの基本ブロック11を含み(m=3)、基本ブロック11間の12層目及び22層目に、低屈折率膜(SiO2)15からなるつなぎ層12がそれぞれ介在される。
各基本ブロック11は、水晶基板6に近い側の、高屈折率膜(TiO2)14、低屈折率膜(SiO2)15及び高屈折率膜(TiO2)14の3層と、外表面に近い側の、高屈折率膜(TiO2)14、低屈折率膜(SiO2)15及び高屈折率膜(TiO2)14の3層との間に、低屈折率膜(SiO2)15、高屈折率膜(TiO2)14及び低屈折率膜(SiO2)15の3層からなる中間層13が設けられている。
図4は、この第1の光学多層膜7の透過特性を示す図である。
この実施形態の第1の光学多層膜7は、可視光帯域に透過帯域(約400nm〜約670nm)を有すると共に、近赤外光帯域に透過帯域(約840nm〜約890nm)を有している。この近赤外光帯域における透過帯域の透過率は、90%以上であり、また、透過帯域の半値幅は、約50nmである。また、両透過帯域の間の約700nm〜約740nmの帯域では、透過率が急峻に大きく変動する2つのピークが生じている。
第1の光学多層膜7は、上記のような特定の膜構成の基本ブロック11を含むことによって、人間の視感度の高い可視光帯域(約400nm〜約670nm)の光を透過し、かつ、近赤外光帯域の光のうち、夜間撮影用の光を透過する特性を実現することができる。
従来例では、2つのフィルタを組み合せて、近赤外光帯域の一部に透過帯域を構成するので、各フィルタの製造ばらつきが重畳されて近赤外光帯域の透過帯域が狭くなると、所望の透過率を得ることができないといった難点がある。
これに対して、この実施形態では、第1の光学多層膜7は、近赤外光帯域において、狭い帯域の透過帯域を有するので、従来例のように、2つのフィルタを組み合せる必要がなく、各フィルタの製造ばらつきが重畳されることもない。
この実施形態では、約700nm〜約740nmの透過率が急峻に大きく変動する2つのピークを有する透過帯域を除去するために、上記第2の光学多層膜8を備えている。
第2の光学多層膜8は、上記図2に示すように、高屈折率膜14と低屈折率膜15とを交互に複数積層されて構成される。
図5は、シミュレーションにより得られた第2の光学多層膜8の膜設計の一例を示す図である。
この実施形態の第2の光学多層膜8は、高屈折率材料である、例えばTiO2からなる高屈折率膜14と、低屈折率材料である、例えばSiO2からなる低屈折率膜15とを交互に28層積層されて構成されている。
図6は、この第2の光学多層膜8の透過特性を示す図である。
第2の光学多層膜8は、第1の光学多層膜7と同様に、人間の視感度の高い可視光帯域に透過帯域を有すると共に、近赤外光帯域に、第1の光学多層膜7に比べて帯域幅の広い透過帯域を有している。
この第2の光学多層膜8は、可視光帯域の透過帯域の長波長側(約690nm)と近赤外光帯域の透過帯域の短波長側(約800nm)との間に遮断特性を有している。
この第2の光学多層膜8が遮断する帯域には、第1の光学多層膜7において、透過率が急峻に大きく変動する2つのピークを有する透過帯域(約700nm〜約740nm)が含まれている。
図7は、第1の光学多層膜7及び第2の光学多層膜8を備える光学フィルタ3の透過特性を示す図である。
上記図4に示される透過特性を有する第1の光学多層膜7と、上記図6に示される透過特性を有する第2の光学多層膜8とを備える光学フィルタ3では、図7に示されるように、図4で現れていた約700nm〜約740nmの帯域の、透過率が急峻に大きく変動する2つのピークを現れず、除去されている。
光学フィルタ3は、可視光帯域に透過帯域(約400nm〜約670nm)を有すると共に、近赤外光帯域に透過帯域(約840nm〜約890nm)を有し、それ以外の近赤外光帯域(700nm〜800nm及び900nm〜1000nm)の波長を十分に遮断する特性を有する。
これによって、光学フィルタ3を備える撮像デバイス1では、自然光が入る昼間だけでなく夜間などの暗視下であっても撮影を行うことが可能となる。
したがって、従来例のように、2つのフィルタを組み合せて、近赤外光帯域の一部に透過帯域を構成する必要がなく、各フィルタの製造ばらつきが重畳されて近赤外光帯域の透過帯域で所望の透過率を得ることができないといったことがない。
この実施形態の第1,第2の光学多層膜7,8は、公知の真空蒸着装置などを用いて、水晶基板6の各主面6a,6bにそれぞれ形成される。すなわち、水晶基板6の一方の主面6aに、他方の主面6b側が蒸着されない状態にして、TiO2とSiO2とを交互に蒸着する。膜厚の調整は、膜厚をモニタしながら蒸着動作を行い、所定の膜厚に達したところで蒸着源に設けられたシャッターを閉じるなどして蒸着物質(TiO2、SiO2)の蒸着を停止することにより行われる。その後、同様にして水晶基板6の他方の主面6bに、TiO2とSiO2とを交互に蒸着する。
なお、真空蒸着法に限らず、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の他の公知の方法によって成膜してもよい。
この実施形態では、水晶基板6の各主面6a,6bに、第1,第2の光学多層膜7,8をそれぞれ形成するので、片方の主面のみに両光学多層膜7,8を形成する場合に比べて、偏った膜応力が加わるのが低減され、水晶基板6が変形するのを抑制することができる。なお、水晶基板6の片方の主面のみに両光学多層膜7,8を形成してもよい。
次に、第1の光学多層膜7の基本ブロック11の中間層13である上記Aにおける繰り返し回数(n−1)について説明する。
図8は、n=1の場合の図3に対応する膜設計の一例を示す図であり、図9は、n=3の場合の図3に対応する膜設計の一例を示す図である。いずれもnの値以外は、上記実施形態と同様であり、第1の光学多層膜7に含まれる基本ブロック11の数mは、全てm=3である。
n=1では、中間層13である上記Aは、公差を略して示すと、
A=2.0L(1.0H 2.0L)0
=2.0L
となり、中間層13は1層である。
A=2.0L(1.0H 2.0L)0
=2.0L
となり、中間層13は1層である。
図8に示すように、各基本ブロック11の各中間層13は、6層目、14層目、22層目となる。この場合、第1の光学多層膜7は、第1,第2の調整層9,10、つなぎ層12、及び、7層からなる3つの基本ブロック11で構成され、合計の層数は、26層となる。
また、n=3では、中間層13である上記Aは、公差を略して示すと、
A=2.0L(1.0H 2.0L)2
=2.0L 1.0H 2.0L 1.0H 2.0L
となり、中間層13は5層である。
A=2.0L(1.0H 2.0L)2
=2.0L 1.0H 2.0L 1.0H 2.0L
となり、中間層13は5層である。
図9に示すように、各基本ブロック11の各中間層13は、6層目〜10層目、18層目〜22層目、30層目〜34層目となる。この場合、第1の光学多層膜7は、第1,第2の調整層9,10、つなぎ層12、及び、11層からなる3つの基本ブロック11で構成され、合計の層数は、38層となる。
図10は、上記実施形態であるn=2と、n=1、n=3の各場合の図4に対応する透過特性を示す図である。この図10ではn=1の場合を破線で、n=2の場合を実線で、n=3の場合を一点鎖線でそれぞれ示している。実線で示されるn=2の透過特性は、図4と同じである。
この図10に示されるように、近赤外光帯域における透過帯域(約800nm〜約900nm)の半値幅は、破線で示されるn=1では、約50nmであるのに対して、一点鎖線で示されるn=3では、約25nmとなっている。
このように、近赤外光帯域における透過帯域の帯域幅は、nの値が大きくなるにつれて、狭くなることが分る。
すなわち、基本ブロック11の中間層13であるAの繰り返しの回数(n−1)を増やすことによって、近赤外光帯域の透過帯域の帯域幅を狭く設計することができる。
したがって、要求される仕様に応じて、中間層13であるAの繰り返しの回数(n−1)を選択することによって、近赤外光帯域の透過帯域の帯域幅を調整することができる。
次に、第1の光学多層膜7に含まれる基本ブロック11の数m(mは1以上の整数)について説明する。
図11は、m=1の場合の図3に対応する膜設計の一例を示す図であり、図12は、m=3の場合の図3に対応する膜設計の一例を示す図である。いずれもmの値以外は、上記実施形態と同様であり、中間層13である上記Aの繰返し回数(n−1)におけるnは、全てn=2である。
図11は、第1の光学多層膜7に含まれる基本ブロック11は1つであり(m=1)、したがって、基本ブロック11間をつなぐつなぎ層12は設けられていない。この場合、第1の光学多層膜7は、第1,第2の調整層9,10、及び、9層からなる1つの基本ブロック11で構成され、合計の層数は、12層となる。
図12は、第1の光学多層膜7に含まれる基本ブロック11は5つであり(m=5)、各基本ブロック11間には、12層目、22層目、32層目、42層目に各つなぎ層12がそれぞれ介在されている。この場合、第1の光学多層膜7は、第1,第2の調整層9,10、つなぎ層12、及び、9層からなる5つの基本ブロック11で構成され、合計の層数は、52層となる。
図13は、上記実施形態であるm=3と、m=1、m=5の各場合の図4に対応する透過特性を示す図である。この図13ではm=1の場合を破線で、m=3の場合を実線で、m=5の場合を一点鎖線でそれぞれ示している。実線で示されるm=3の透過特性は、図4と同じである。
この図13に示すように、第1の光学多層膜7に含まれる基本ブロック11の数mが増えるにつれて、立ち上がり、立ち下がりの透過特性が急峻となる。
第1の光学多層膜7に基本ブロック11を1つ含む(m=1)場合には、約700nm〜約740nmに透過率が急峻に大きく変動する2つのピークを有する透過帯域が生じていない。したがって、要求される仕様によっては、第1の光学多層膜7に基本ブロック11を1つ含む(m=1)膜構成とし、2つのピークの透過帯域を除去するための第2の光学多層膜8を省略してもよい。
本発明の光学フィルタは、光学フィルタ3の第1の光学多層膜7における高屈折率膜14と、低屈折率膜15との積層の順序を入れ替えてもよい。
すなわち、本発明の他の実施形態の光学フィルタ3aの第1の光学多層膜7aの基本ブロック11aの膜構成は、
{(1.0±0.5)L (1.0±0.5)H (1.0±0.5)L}A{(1.0±0.5)L (1.0±0.5)H (1.0±0.5)L}
であってもよい。
但し、前記Aは、基本ブロック11aに含まれる中間層13aであって、この中間層13aの膜構成は、nを1以上の整数としたときに、
A=(2.0±1.0)H{(1.0±0.5)L (2.0±1.0)H}(n−1)
である。
{(1.0±0.5)L (1.0±0.5)H (1.0±0.5)L}A{(1.0±0.5)L (1.0±0.5)H (1.0±0.5)L}
であってもよい。
但し、前記Aは、基本ブロック11aに含まれる中間層13aであって、この中間層13aの膜構成は、nを1以上の整数としたときに、
A=(2.0±1.0)H{(1.0±0.5)L (2.0±1.0)H}(n−1)
である。
上記膜構成における「±0.5」、「±1.0」は、上記と同様の公差であり、公差「±0.5」は、好ましくは「±0.3」であり、より好ましくは「±0.2」である。公差「±1.0」は、好ましくは「±0.6」であり、より好ましくは「±0.4」である。
これらの公差を略すと、下記のようになる。
第1の光学多層膜7aの基本ブロック11aの膜構成は、
(1.0L 1.0H 1.0L)A(1.0L 1.0H 1.0L)
であり、
中間層13aである上記Aの膜構成は、
A=2.0H(1.0L 2.0H)(n−1)
である。
(1.0L 1.0H 1.0L)A(1.0L 1.0H 1.0L)
であり、
中間層13aである上記Aの膜構成は、
A=2.0H(1.0L 2.0H)(n−1)
である。
第1の光学多層膜7aは、両端の第1,第2の調整層9a,10aの間に、上記膜構成の基本ブロック11aをm(mは1以上の整数)含み、mが2以上の整数であるとき、すなわち、基本ブロック11aを複数含むときには、基本ブロック11a間に、高屈折率材料からなるつなぎ層12aを介在させた基本構造となっている。
このつなぎ層12aの光学膜厚は、(1.1±0.5)Hである。
「±0.5」は、上記と同様に公差であり、この公差「±0.5」は、好ましくは「±0.3」であり、より好ましくは「±0.2」である。
「±0.5」は、上記と同様に公差であり、この公差「±0.5」は、好ましくは「±0.3」であり、より好ましくは「±0.2」である。
図14は、設計波長(基準波長)λを886nmとし、シミュレーションにより得られた第1の光学多層膜7aの膜設計の一例を示す図であり、上記図3に対応する図である。
第1の光学多層膜7aは、水晶基板6側に、1層目の高屈折率膜(TiO2)14からなる第1の調整層9aを備えると共に、外表面側に、31層目の高屈折率膜(TiO2)14及び32層目の低屈折率膜(SiO2)15からなる第2の調整層10aを備えている。
両調整層9a,10aの間に、3つの基本ブロック11aを含み、基本ブロック11a間の11層目及び21層目に、高屈折率膜(TiO2)14からなるつなぎ層12aが介在される。
各基本ブロック11aは、水晶基板6に近い側の、低屈折率膜(SiO2)15、高屈折率膜(TiO2)14及び低屈折率膜(SiO2)15の3層と、外表面に近い側の、低屈折率膜(SiO2)15、高屈折率膜(TiO2)14及び低屈折率膜(SiO2)15の3層との間に、高屈折率膜(TiO2)14、低屈折率膜(SiO2)15及び高屈折率膜(TiO2)14の3層からなる中間層13aが設けられている。
図15は、この第1の光学多層膜7aの透過特性を示す図である。
この実施形態の第1の光学多層膜7aは、可視光帯域(本実施形態では、約400nm〜約670nm)と、近赤外光帯域(本実施形態では、約840nm〜約890nm)とに透過帯域を有している。また、両透過帯域の間の約710nm〜740nmに光透過率が急峻に大きく変動する2つのピークが生じている。
このように、上記実施形態の高屈折率膜14と低屈折率膜15との積層の順序を入れ替えた第1の光学多層膜7aは、上記実施形態の第1の光学多層膜7と同様に、可視光帯域に透過帯域(約400nm〜約670nm)を有すると共に、近赤外光帯域に透過帯域(約840nm〜約890nm)を有している。
したがって、従来例のように、2つのフィルタを組み合せて、近赤外光帯域の一部に透過帯域を構成する必要がなく、第1の光学多層膜7aのみによって、可視光帯域及び近赤外光帯域に透過帯域をそれぞれ有するフィルタ特性を実現できる。
なお、図示は省略するが、この第1の光学多層膜7aにおいても、上記実施形態と同様に、基本ブロック11aの中間層13aである上記Aの繰返し回数におけるn、あるいは、第1の光学多層膜7aに含まれる基本ブロック11aの数mを変化させると、上記実施形態と同様の傾向を示す。
上記実施形態では、水晶基板6を用いたが、水晶基板6に代えて、透明なガラス基板や樹脂基板を用いてもよい。また、無色透明な基板に限らず、光が透過可能であれば、有色透明な基板であってもよい。
上記実施形態では、高屈折率材料として、TiO2を用いているが、TiO2に代えて、ZrO2、Ta2O5、Nb2O5等を用いてもよく、低屈折率材料としてSiO2に代えて、MgF2、AlF3等を用いてもよい。
1 撮像デバイス
2 レンズ
3,3a 光学フィルタ
4 撮像素子
6 水晶基板
7,7a 第1の光学多層膜
8 第2の光学多層膜
9,9a 第1の調整層
10,10a 第2の調整層
11,11a 基本ブロック
12,12a つなぎ層
13,13a 中間層
14 高屈折率膜
15 低屈折率膜
2 レンズ
3,3a 光学フィルタ
4 撮像素子
6 水晶基板
7,7a 第1の光学多層膜
8 第2の光学多層膜
9,9a 第1の調整層
10,10a 第2の調整層
11,11a 基本ブロック
12,12a つなぎ層
13,13a 中間層
14 高屈折率膜
15 低屈折率膜
Claims (12)
- 可視光帯域と近赤外光帯域の一部とにそれぞれ透過帯域を有する光学フィルタであって、
基板と、この基板に形成された光学多層膜とを備え、
前記光学多層膜は、高屈折率材料からなる薄膜と、この高屈折率材料よりも屈折率が低い低屈折率材料からなる薄膜とが積層されてなり、
Hを前記高屈折率材料の1/4光学膜厚、Lを前記低屈折率材料の1/4光学膜厚としたときに、前記光学多層膜は、基本ブロックを含み、該基本ブロックが、
{(1.0±0.5)H (1.0±0.5)L (1.0±0.5)H}A{(1.0±0.5)H (1.0±0.5)L (1.0±0.5)H}
である、
但し、前記Aは、前記基本ブロックに含まれる中間層であって、nを1以上の整数としたときに、
A=(2.0±1.0)L{(1.0±0.5)H (2.0±1.0)L}(n−1)
である、
ことを特徴とする光学フィルタ。 - 可視光帯域と近赤外光帯域の一部とにそれぞれ透過帯域を有する光学フィルタであって、
基板と、この基板に形成された光学多層膜とを備え、
前記光学多層膜は、高屈折率材料からなる薄膜と、この高屈折率材料よりも屈折率が低い低屈折率材料からなる薄膜とが積層されてなり、
Hを前記高屈折率材料の1/4光学膜厚、Lを前記低屈折率材料の1/4光学膜厚としたときに、前記光学多層膜は、下記の基本ブロックを含み、該基本ブロックが、
{(1.0±0.5)L (1.0±0.5)H (1.0±0.5)L}A{(1.0±0.5)L (1.0±0.5)H (1.0±0.5)L}
である、
但し、前記Aは、前記基本ブロックに含まれる中間層であって、nを1以上の整数としたときに、
A=(2.0±1.0)H{(1.0±0.5)L (2.0±1.0)H}(n−1)
である、
ことを特徴とする光学フィルタ。 - 前記光学多層膜は、前記基本ブロックを複数含むと共に、前記基本ブロック間には、前記低屈折率材料からなる、つなぎ層が介在され、前記つなぎ層の光学膜厚が(1.2±0.5)Lである、
請求項1に記載の光学フィルタ。 - 前記光学多層膜は、前記基本ブロックを複数含むと共に、前記基本ブロック間には、前記高屈折率材料からなる、つなぎ層が介在され、前記つなぎ層の光学膜厚が(1.1±0.5)Hである、
請求項2に記載の光学フィルタ。 - 前記光学多層膜を第1の光学多層膜とし、前記可視光帯域の前記透過帯域の長波長側と前記近赤外光帯域の前記透過帯域の短波長側との間に遮断特性を有するフィルタを構成する第2の光学多層膜を備える、
請求項1ないし4のいずれかに記載の光学フィルタ。 - 前記光学多層膜は、前記基板側に調整層を備え、
前記調整層が、前記高屈折率材料からなる薄膜を含む、
請求項3に記載の光学フィルタ。 - 前記光学多層膜は、前記基板側及び外表面側に調整層を備え、
前記外表面側の調整層が、前記低屈折率材料からなる薄膜を含む、
請求項4に記載の光学フィルタ。 - 前記基本ブロックを3つ含む、
請求項3、4、6または7に記載の光学フィルタ。 - 前記基板の一方の面に、前記第1の光学多層膜が形成され、前記基板の他方の面に、前記第2の光学多層膜が形成される、
請求項5に記載の光学フィルタ。 - 前記基板が、水晶、ガラス、及び、樹脂の少なくともいずれか一つからなる透明基板である、
請求項1ないし9のいずれかに記載の光学フィルタ。 - 前記近赤外光帯域の前記透過帯域の半値幅が,50nm以下である、
請求項1ないし10のいずれかに記載の光学フィルタ。 - 前記請求項1ないし11のいずれかに記載の光学フィルタを備える、
ことを特徴とする撮像デバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016193481A JP2018055009A (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | 光学フィルタ及び撮像デバイス |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016193481A JP2018055009A (ja) | 2016-09-30 | 2016-09-30 | 光学フィルタ及び撮像デバイス |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=61834111
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6318304A (ja) * | 1986-07-11 | 1988-01-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 2波長分離用バンドパスフイルタ− |
JP2006023601A (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-26 | Koshin Kogaku Kogyo Kk | 多重バンドパスフィルタ |
WO2014065373A1 (ja) * | 2012-10-26 | 2014-05-01 | 京セラ株式会社 | 光学フィルタ部材およびこれを備えた撮像装置 |
-
2016
- 2016-09-30 JP JP2016193481A patent/JP2018055009A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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