JP2018054845A - 投影装置、移動体、及び投影方法 - Google Patents

投影装置、移動体、及び投影方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外用者による虚像の視認を妨げずに遮光性能を向上する。【解決手段】投影装置2は、利用者Uの視野内に画像を虚像として投影する投影装置2であって、画像の投影光を射出する表示装置20と、表示装置20から射出された投影光の一部を減光又は遮光することにより、投影光の光路を制限する減光部材40と、減光部材40を投影光の光路に交差する方向に変位させるドライバ60と、利用者Uの目の位置に基づいて、ドライバ60により減光部材40を変位させるコントローラ50と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、投影装置、移動体、及び投影方法に関する。
従来、液晶表示部からの投影光を車両のウィンドシールドで反射させ、その反射した投影光を車両の操作者の眼球に入射させることで、車両の操作者に虚像を視認させる表示装置が知られている。
このような表示装置では、ウィンドシールドを透過して表示装置内に入射する太陽光線等の外光によって、表示装置内に設置されている例えば液晶表示部、投影光学系等の部材の温度が上昇し、性能が劣化するおそれがあった。
そこで、表示装置内に設置されている部材の、外光による温度上昇に伴う性能劣化を抑制するために、特許文献1には、投影光学系が回転移動して、液晶シャッタ、MEMSシャッタ等を備える透過窓部を透過した投影光の光路を変更させることが記載されている。また、特許文献2には、ハウジングの開口と投影光学系との間に遮光部材を設けることによって、太陽光が投影光学系で反射されて撮像素子に到達するのを防ぐ方法が記載されている。また、特許文献3には、表示対象に対応する投影光のみが通過するように遮光部材を変形する方法が記載されている。
特開2015−138175号公報 特開2006−11168号公報 特開2004−170661号公報
しかしながら、利用者に虚像を視認させるための表示装置において、利用者による虚像の視認を妨げずに、表示装置に入射する外光をより低減させることが望まれている。
上記のような課題に鑑みてなされた本発明の目的は、利用者による虚像の視認を妨げずに、表示装置に入射する外光をより低減させる投影装置、移動体、及び投影方法を提供することにある。
上記課題を解決する投影装置は、利用者の視野内に画像を虚像として投影する投影装置であって、前記画像の投影光を射出する表示装置と、前記表示装置から射出された投影光の一部を減光又は遮光することにより、前記投影光の光路を制限する減光部材と、前記減光部材を前記投影光の光路に交差する方向に変位させるドライバと、前記利用者の目の位置に基づいて、前記ドライバにより前記減光部材を変位させるコントローラと、を備える。
上記課題を解決する移動体は、利用者の視野内に画像を虚像として投影する移動体であって、前記画像の投影光を射出する表示装置と、前記表示装置から射出された投影光の一部を減光することにより、前記投影光の光路を制限する減光部材と、前記減光部材を前記投影光の光路に交差する方向に変位させるドライバと、前記利用者の目の位置に基づいて、前記ドライバにより前記減光部材を変位させるコントローラと、を含む投影装置を備える。
上記課題を解決する投影方法は、利用者の視野内に画像を虚像として投影する、表示装置と、減光部材と、ドライバと、コントローラとを備える投影装置が実行する投影方法であって、前記表示装置が、前記画像の投影光を射出し、前記減光部材が、前記表示装置から射出された投影光の一部を減光することにより、前記投影光の光路を制限し、前記ドライバが、前記減光部材を前記投影光の光路に交差する方向に変位させ、前記コントローラが、前記利用者の目の位置に基づいて、前記ドライバにより前記減光部材を変位させる。
本発明の一実施形態に係る投影装置、移動体、および投影方法によれば、利用者による虚像の視認を妨げずに表示装置に入射する外光をより低減させる。
図1は、本発明の一実施形態に係る移動体および投影システムを示す図である。 図2は、図1に示す投影装置の概略構成を示す図である。 図3は、図2に示す表示装置の光軸に沿った断面図である。 図4は、図1に示す筺体の、第1開口側から見た側面図である。 図5は、図1に示す筺体の投影光透過領域を説明するための図である。 図6は、図2に示す投影装置における減光部材40を変位させた例を示す図である。 図7は、図1に示す投影装置の処理フローを示すフロー図である。 図8は、図1に示す投影装置の処理フローの他の例を示すフロー図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものであり、図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。
本実施形態に係る表示システム1は、図1に示すように、投影装置2と、撮像装置3とを備える。投影装置2は、移動体4に搭載される。具体的には、投影装置2は、移動体4の、例えばダッシュボードに収容される。
ここで「移動体」は、自動車、鉄道車両、産業車両、および生活車両を含むが、これに限られない。例えば、「移動体」には、滑走路を走行する飛行機を含めてよい。自動車は、乗用車、トラック、バス、二輪車、およびトロリーバス等を含むがこれに限られず、道路上を走行する他の車両を含んでよい。軌道車両は、機関車、貨車、客車、路面電車、案内軌道鉄道、ロープウエー、ケーブルカー、リニアモーターカー、およびモノレールを含むがこれに限られず、軌道に沿って進む他の車両を含んでよい。産業車両は、農業および建設向けの産業車両を含む。産業車両には、フォークリフト、およびゴルフカートを含むがこれに限られない。農業向けの産業車両には、トラクター、耕耘機、移植機、バインダー、コンバイン、および芝刈り機を含むが、これに限られない。建設向けの産業車両には、ブルドーザー、スクレーバー、ショベルカー、クレーン車、ダンプカー、およびロードローラを含むが、これに限られない。生活車両には、自転車、車いす、乳母車、手押し車、および電動立ち乗り2輪車を含むが、これに限られない。車両の動力機関は、ディーゼル機関、ガソリン機関、および水素機関を含む内燃機関、並びにモーターを含む電気機関を含むが、これに限られない。「車両」は、人力で走行するものを含む。なお、「移動体」の分類は、上述に限られない。例えば、自動車には、道路を走行可能な産業車両を含んでよく、複数の分類に同じ車両が含まれてよい。
投影装置2は、例えば移動体4のダッシュボード内に設置されてよい。投影装置2は、例えば移動体4の利用者Uに所望の画像の虚像VEを視認させる、ヘッドアップディスプレイの一部として機能する。具体的には、一実施形態において投影装置2は、移動体4に備えられた第1光学部材4aの所定領域に向かって画像の投影光を射出する。一実施形態において、第1光学部材4aはウィンドシールドであってよい。他の実施形態において、第1光学部材4aはコンバイナであってよい。投影装置2が第1光学部材4aを有すると、投影装置2はヘッドアップディスプレイとして機能する。画像の投影光の詳細については後述する。第1光学部材4aの所定領域で反射した画像の投影光は、アイボックスEBに到達する。アイボックスEBは、例えば利用者Uの体格、姿勢、および姿勢の変化等を考慮して、利用者Uの両眼が存在し得ると想定される実空間上の空間領域である。図1に示す矢印は、投影装置2から射出された画像の投影光の一部がアイボックスEBまで到達する経路を示す。利用者Uは、アイボックスEB内に両眼が存在する場合、アイボックスEBに到達する画像の投影光によって、当該画像の虚像VEを視認可能である。虚像VEは、例えば移動体4の前方に視認され得る。
図2を参照して、一実施形態に係る投影装置2について詳細に説明する。投影装置2は、第1光学部材と協働して利用者の視野内に画像の虚像VEを投影する。投影装置2は、筺体10と、表示装置20と、1以上の第2光学部材30と、減光部材40と、コントローラ50と、ドライバ60とを備える。図2は、投影装置2に2つの第2光学部材31および32が備えられた構成を例示している。
筺体10は、表示装置20と、1以上の第2光学部材30とを収容する。筺体10は、表示装置20から射出された投影光が、外部に射出するために通過する第1開口10aを有する。筺体10は、減光部材40と、コントローラ50と、ドライバ60とを収容してもよい。
表示装置20は、筺体10の内部において、画像を表示する投影光を射出する。表示装置20の詳細な構成については後述する。
第2光学部材30は、表示装置20から射出された画像の投影光を投影装置2の外部に到達させる。一実施形態において、第2光学部材30は第2光学部材31および32を含んでよい。第2光学部材31および32の少なくとも一方は、ミラーであってよい。図2に示す矢印は、表示装置20から射出された画像の投影光の一部が、第2光学部材31および32によって反射され、投影装置2の筺体10に設けられた第1開口10aを通過し投影装置2の外部まで到達する経路を示す。
投影装置2の外部に到達した画像の投影光は、図1に示すように移動体4に備えられた第1光学部材4aの所定領域に到達する。他の実施形態において、第2光学部材31および32の少なくとも一方は、レンズであってもよい。他の実施形態において、第2光学部材31および32の一方がミラーであり、他方がレンズであってよい。第2光学部材31および32の何れかがミラーの場合、当該ミラーは平面鏡、凹面鏡または凸面鏡とすることができる。第2光学部材31および32の双方がミラーの場合、例えば、第2光学部材31および32をともに凹面鏡で構成してよい。または、第2光学部材31および32の双方がミラーの場合、第2光学部材31および32の一方を凹面鏡とし、他方を平面鏡または凸面鏡としてよい。
図3を参照して、一実施形態に係る表示装置20について詳細に説明する。表示装置20は、基板21と、光源素子22と、第3光学部材23と、ディスプレイ24と、制御部25と、を備える。基板21、第3光学部材23、およびディスプレイ24は、表示装置20の内部において固定的に配置される。光源素子22および制御部25は、基板21上に配置される。制御部25は、基板21の上以外に位置してよい。
光源素子22は、例えば1以上の発光ダイオード(LED:Light Emission Diode)またはレーザ装置等を含む。光源素子22は、制御部25の制御に応じて光を射出する。
第3光学部材23は、例えばコリメータレンズを含む。第3光学部材23は、光源素子22から入射される光をコリメートする。コリメートされた光は、第3光学部材23の光軸方向に進行する略平行な光である。
ディスプレイ24は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の透過型液晶デバイスを含む。ディスプレイ24は、制御部25の制御に応じて画像を表示する表示面24aを有する。ディスプレイ24は、ディスプレイ24の表示面24aの法線方向と、第3光学部材23の光軸の方向とが略一致するように配置されてよい。ディスプレイ24は、第3光学部材23を通過した光を透過または遮断することによって、表示面24aに表示された画像の投影光を表示装置20の外部に射出する。
制御部25は、1以上のプロセッサを含む。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、および特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(ASIC;Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイス(PLD;Programmable Logic Device)を含んでよい。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでよい。制御部25は、1つまたは複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、およびSiP(System In a Package)のいずれかであってよい。制御部25は、表示装置20全体の動作を制御する。例えば、制御部25は、光源素子22の発光を制御する。制御部25は、ディスプレイ24に画像を表示させる。言い換えると、制御部25は、ディスプレイ24に表示する画像を制御する。画像は、文字または図形を含んでよい。
減光部材40は、第1開口10aを通過して筺体10に入出射する光の一部を減光することにより、投影光の光路を制限する部材である。具体的には減光部材40は、太陽光等の外光を減光、すなわち、外光の少なくとも一部を反射、吸収、または拡散する部材である。また、減光部材40は、表示装置20から射出された光を減光する。また、減光部材40は、投影装置2の外部に射出され、外部の物体に反射されて投影装置2の方に戻る光を減光する。なお、本願における「減光」とは、透過する光の強度を減らすことを意味する。強度を減らすことは、強度を0にすることを含む。即ち、「減光」には、光を遮る「遮光」を含む。
減光部材40は、例えば、第1開口10aに隣接して配置することができる。減光部材40は、コントローラ50による制御に基づいてドライバ60によって移動されることによって変位する。具体的には、減光部材40は、図2及び図4に示すように、第1開口10aを通る光の一部を減光するように配置される。以降の説明では、第1開口10aにおいて減光部材40が配置されない部分を投影光通過領域という。すなわち、投影光通過領域は、第1開口10aより小さい。減光部材40は、平板状の部材に投影光通過領域を確保するための第2開口40aを設けた枠状の部材とすることができる。あるいは、減光部材40は、投影光通過領域を確保するためのガラス等の光透過性の部材の周りを囲むように配置され、光透過性の部材と一体として構成されてもよい。減光部材40は、投影光通過領域の位置を変更するように変位する。減光部材40が変位する際、投影光通過領域の大きさが変更されてもよい。投影光通過領域の形状は、ディスプレイ24の表示面24aの形状及び投影光の光路と第1開口10aを含む面との間の角度等に基づいて設計することができる。ディスプレイ24が矩形の場合、投影光通過領域の形状は矩形とすることができる。
撮像装置3は、利用者Uの顔を含む範囲を撮像するように移動体4に取り付けられる。撮像装置3は、直接、利用者Uの顔を撮像するように、例えば、図1に示すように第1光学部材4aの上部に取り付けることができる。また、撮像装置3は、投影装置2の筺体10内に配置され、1つ以上のミラーを介して、利用者Uの顔を撮像してもよい。撮像装置3の設置位置はこれに限られず、シートに着座した運転者の顔が位置すると想定される撮像範囲を撮像できる位置であればよい。撮像装置3は、ダッシュボード上、メーターフード内、ステアリングコラム上、コクピットの天井等に設置してよい。
撮像装置3は、レンズ等により構成される光学系及び撮像素子を備えることができる。光学系は、利用者Uの顔の像を撮像素子の撮像面に結像させるように構成される。撮像素子は、例えば、CCDイメージセンサ(Charge-Coupled Device Image Sensor)、及びCMOSイメージセンサ(Complementary MOS Image Sensor)である。撮像装置3は、該撮像素子で結像された画像を電気信号として出力する。また、撮像装置3は、撮像した画像について、歪み補正、明度調整、コントラスト調整、ガンマ補正等の任意の処理を行った後画像を出力してよい。撮像装置3は、居眠り運転等の防止のために運転者の状態を監視する、ドライバーモニタ用のカメラを兼用することができる。
コントローラ50は、1以上のプロセッサを含む。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、および特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(ASIC;Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイス(PLD;Programmable Logic Device)を含んでよい。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでよい。制御部25は、1つまたは複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、およびSiP(System In a Package)のいずれかであってよい。
コントローラ50は、利用者Uの両眼(目)の位置に基づいて、利用者Uの視認に寄与しない投影光を減光するよう減光部材40を変位させる。ここで、コントローラ50が減光部材40を変位させる処理について詳細に説明する。
まず、コントローラ50は、撮像装置3によって撮像された、利用者Uの顔を含む範囲を撮像した画像を、撮像装置3から受信する。
コントローラ50は、利用者Uが撮像されている画像に基づいて、実空間での利用者Uの両眼の位置を検出する。
具体的には、コントローラ50は、撮像装置3によって撮像された画像の画像空間での両眼の位置を検出する。そして、コントローラ50は、画像空間での両眼の位置に基づいて実空間での両眼の位置を算出する。例えば、コントローラ50は、2台の撮像装置3によって構成されるステレオ装置によって撮像された2つの画像における利用者Uの両眼の位置の差から、実空間における両眼の位置を検出する。また、コントローラ50は、車両の進行方向における利用者Uの両眼の位置を固定とし、画像空間における両眼の位置に基づいて、実空間における進行方向に垂直な面内での両眼の位置を算出してもよい。コントローラ50が実空間での両眼の位置を検出する方法はこれらに限られず、任意の方法を用いることができる。
コントローラ50は、実空間での利用者Uの両眼の位置に基づいて、利用者Uの両眼が、所望の画像の虚像VEの全体を視認できるように、開口における、投影光が通過すべき投影光通過領域を判定する。言い換えれば、コントローラ50は、利用者Uの両眼が虚像VE全体を視認できる範囲であるアイボックスEBの位置を、利用者Uの眼に合わせるための投影光通過領域を判定する。
コントローラ50は、投影光通過領域を判定すると、第1開口10aにおける投影光通過領域以外の領域に到達した光を減光するように、ドライバ60を制御して減光部材40を変位させる。
ここで、コントローラ50が投影光通過領域を判定する例について、図5を参照して説明する。図5は、筺体10の投影光透過領域を説明するため、利用者Uの頭上側から見た投影光の光学系を投影光の光路に沿って展開して示している。ディスプレイ24から射出された投影光は第2光学部材30で反射されるが、図示を容易にするため、第2光学部材30に入射する投影光を第2光学部材30の左側に、第2光学部材30で反射される投影光を第2光学部材30の右側に記載している。
コントローラ50によって、利用者Uの両眼の位置がそれぞれ図5のA1、A2に示す位置であると検出された場合、位置A1、A2にそれぞれある利用者Uの両眼が、所望の画像の虚像VEの全体を視認できるように、ディスプレイ24の位置P1から射出された投影光(図5の2本の二点破線の間)の少なくとも一部と、位置P2から射出された投影光(図4の2本の破線の間)の少なくとも一部と、位置P3から射出された投影光(図5の2本の一点破線の間)の少なくとも一部とが、図5のRAに示す領域を通過すればよい。そのため、コントローラ50は、図5のRAに示す領域を投影光通過領域とする。
同様にして、利用者Uの両眼の位置が図5のA1、A2に示す位置より、移動体4の進行方向左側にあるB1、B2に示す位置であるであると検出された場合、位置B1、B2にある利用者Uの両眼が、所望の画像の虚像VEの全体を視認できるように、ディスプレイ24の位置P1から射出された投影光(図5の2本の二点破線の間)の少なくとも一部と、位置P2から射出された投影光(図5の2本の破線の間)の少なくとも一部と、位置P3から射出された投影光(図4の2本の一点破線の間)の少なくとも一部とが、図5のRBに示す領域を通過すればよい。そのため、コントローラ50は、図5のRBに示す領域を投影光通過領域とする。
コントローラ50によって、利用者Uの両眼の位置が図5のA1、A2に示す位置より上下にずれた場合、上下かつ左右にずれた場合も同様にして、利用者Uが虚像VEの全範囲を視認するために投影光が通過すべき開口における領域を投影光通過領域として判定する。
コントローラ50は、撮像装置3によって撮像された、利用者Uの顔を含む画像に基づいて両眼の位置を検出し、該両眼の位置に基づいて投影光通過領域を判定するとしたが、この限りではない。例えば、投影装置2は入力端子(入力部)を備え、入力端子が外部の装置から利用者Uの両眼の位置を示す情報を受信してもよい。この場合、コントローラ50は、入力端子によって受信された情報に示される両眼の位置と、筺体10の開口の位置と、投影光の進行方向とに基づいて投影光通過領域を判定する。
ドライバ60は、第1開口10aのうち投影光通過領域に減光部材40の第2開口40aが位置し、投影光通過領域を除く領域に減光部材40の開口していない部分が位置するように減光部材40を変位させる。ドライバ60は、減光部材40を投影光の光路に交差する方向に変位させる。具体的には、ドライバ60は、投影光の光路に交差する面内で減光部材40を2次元的に変位させる。例えば、ドライバ60は、第1開口10aに沿う面内で変位させる。
具体的にはドライバ60は、図2,4,及び5に示すように、例えば、第1モーター(第1駆動素子)61、第2モーター(第2駆動素子)62、ステージ63等を含んで構成される。第1モーター61は、投影光の光路に交差する方向、例えば第1開口10aに沿う方向に減光部材40を搭載したステージ63を第1方向に駆動する。第2モーター62は、減光部材40をステージ63に対して第1方向に垂直な第2方向に駆動する。ドライバ60は、コントローラ50によって算出された投影光通過領域に基づいて減光部材40を変位させる。
例えば、コントローラ50が投影光通過領域を図5のRAに示す領域であると判定した場合、ドライバ60は、図4(a)及び図6(a)に示すように、減光部材40の第2開口40aが投影光通過領域RAに位置するように減光部材40を変位させる。また、例えば、コントローラ50が投影光通過領域を図5のRBに示す領域であると判定した場合、ドライバ60は、図4(b)及び図6(b)に示すように、第2開口40aが投影光通過領域RAに位置するように減光部材40を変位させる。
続いて、本実施形態の投影装置2の投影方法について、図7を参照して説明する。
まず、投影装置2のコントローラ50は、撮像装置3によって撮像された、利用者Uの顔を含む範囲を撮像した画像を、撮像装置3から受信する(ステップS1)。
ステップS1で画像が受信されると、コントローラ50は、画像に基づいて利用者Uの両眼の位置を算出する(ステップS2)。
ステップS2で両眼の位置が算出されると、コントローラ50は、両眼の位置に基づいて投影光通過領域を判定する(ステップS3)。判定にあたって、コントローラ50は、両眼の位置に基づいて、筺体10の第1開口10aの位置、第1光学部材4aの位置等を用いて投影光通過領域を算出してもよい。また、コントローラ50は、あらかじめ、両眼の位置と投影光通過領域とを対応付けて記憶しているルックアップテーブルを参照して投影光通過領域を抽出してもよい。
ステップS3で投影光通過領域が判定されると、コントローラ50は、投影光通過領域に基づいてドライバ60が減光部材40を駆動するよう制御する(ステップS4)。これによって、減光部材40は、第2開口40aが投影光通過領域となるよう変位する。
また、他の実施形態では、図8に示すように、図7に示す上述の実施形態と同様に、コントローラ50は、撮像装置3によって撮像された、利用者Uの顔を含む範囲を撮像した画像を、撮像装置3から受信する(ステップS11)。
ステップS11で画像が受信されると、コントローラ50は、画像に基づいて利用者Uの両眼の位置を算出する(ステップS12)。
ステップS12で両眼の位置が算出されると、コントローラ50は、両眼の位置に基づいて投影光通過領域を判定する(ステップS13)。
ステップS13で投影光通過領域が判定されると、コントローラ50は、利用者Uの視認範囲に虚像VEの全範囲が含まれるか否かを判定する(ステップS14)。
この場合、ステップS14で視認範囲に虚像VEの全範囲が含まれないと判定されると、コントローラ50は、第2開口40aが投影光通過領域に位置するように、ドライバ60が減光部材40を駆動するよう制御する(ステップS15)。これによって、減光部材40は、第2開口40aが投影光通過領域となるよう変位する。
また、ステップS514で利用者Uの視認範囲に虚像VEの全範囲が含まれると判定されると、コントローラ50は、ドライバ60が減光部材40を駆動させずに処理を終了する。
上述の実施形態においては、投影装置2は、利用者Uの両眼の位置に基づいて、利用者Uの視認に寄与しない投影光を減光するよう減光部材40を備え、第1開口10aの一部を減光又は遮光することによって投影装置2における外部に対して開いている面積を小さくすることができる。さらに、減光部材40は第2開口40aが投影光通過領域となるように変位するため、利用者Uの視認性を保つことができる。すなわち、投影装置2は、視認性を保った状態で該投影装置2の内部に入射する太陽光等の外光を低減することができる。したがって、投影装置2は、利用者Uの視認性を保ったまま、内部の部品等の外光による温度上昇を防ぐことができる。
また、上述の実施形態においては、コントローラ50は、撮像装置3によって撮像された利用者Uの画像に基づいて実空間における利用者Uの両眼の位置を検出する。そのため、移動体4の利用者Uが変わったり、利用者Uの姿勢が変わったりすることによって、両眼の位置が変化しても、正確に投影光通過領域を判定することができる。したがって、利用者Uによる虚像VEの視認が妨げられるのを防ぐことができる。
減光部材40は、開口を含む面内を移動するため、減光部材40は、開口を形成する筺体10の部分に沿って配置することができ、これにより、投影装置2の大型化を防ぐことができる。
本発明を諸図面や実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
また、上述の実施形態においては、コントローラ50が、画像空間の両眼の位置に基づいて検出した実空間の両眼の位置に基づいて、投影光通過領域を判定するとしたが、これに限られない。例えば、投影装置2は、メモリをさらに備え、メモリが画像空間の各位置に関連付けて投影光通過領域を関連付けて記憶してもよい。ここで、各位置に対応付けられている投影光通過領域は、あらかじめ任意のプロセッサ等によって算出された、各位置に両眼が位置した場合の投影光通過領域である。この場合、コントローラ50は、撮像装置3によって撮像された画像に基づいて、画像空間での両眼の位置を検出すると、検出された両眼の位置に関連付けてメモリに記憶されている光通過領域を抽出する。そして、ドライバ60は、上述の実施形態と同様に、光通過領域に基づいて、減光部材40を移動させる。
1 投影システム
2 投影装置
3 撮像装置
4 移動体
4a 第1光学部材
10 筺体
10a 第1開口
20 表示装置
21 基板
22 光源素子
23 第3光学部材
24 ディスプレイ
24a 表示面
25 制御部
30,31,32 第2光学部材
40 減光部材
40a 第2開口
50 コントローラ
60 ドライバ

Claims (10)

  1. 画像を虚像として投影する投影装置であって、
    前記画像の投影光を射出する表示装置と、
    前記表示装置から射出された投影光の一部を減光することにより、前記投影光の光路を制限する減光部材と、
    前記減光部材を前記投影光の光路に交差する方向に変位させるドライバと、
    前記利用者の目の位置に基づいて、前記ドライバにより前記減光部材を変位させるコントローラと、
    を備える投影装置。
  2. 前記利用者の目の位置を示す情報を受信する入力部を備え、
    前記コントローラは、前記情報に示される前記目の位置に基づいて前記減光部材を変位させる請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記コントローラは、撮像装置によって撮像された前記利用者の目を含む範囲の画像を受信し、前記画像に基づいて前記目の位置を検出し、前記検出した目の位置に基づいて前記減光部材を変位させる請求項1に記載の投影装置。
  4. 前記表示装置は、
    前記表示装置を収容する筺体を備え、
    前記筺体は、前記表示装置によって射出された投影光を通過させる第1開口を有し、
    前記減光部材は、前記第1開口に隣接して配置される請求項1から3のいずれか一項に記載の投影装置。
  5. 前記減光部材は、前記第1開口に沿う面内で変位する請求項4に記載の投影装置。
  6. 前記表示装置から射出された投影光を、前記第1開口の方へ反射する光学部材を備える請求項1から5のいずれか一項に記載の投影装置。
  7. 前記減光部材は前記投影光を通過させる第2開口を有する枠状の部材であり、前記第2開口の面積は、前記表示装置から射出され前記光学部材で反射された投影光が前記筺体の前記開口を含む面に投影される面積よりも狭い請求項6に記載の投影装置。
  8. 前記ドライバは、ステージと該ステージを第1方向に駆動する第1駆動素子と、前記ステージに対して前記減光部材を第2方向に駆動する第2駆動素子とを備え、前記減光部材を前記光路に交差する面内で2次元的に変位させる請求項1から7に記載の投影装置。
  9. 画像を虚像として投影する移動体であって、
    前記画像の投影光を射出する表示装置と、
    前記表示装置から射出された投影光の一部を減光することにより、前記投影光の光路を制限する減光部材と、
    前記減光部材を前記投影光の光路に交差する方向に変位させるドライバと、
    前記利用者の目の位置に基づいて、前記ドライバにより前記減光部材を変位させるコントローラと、
    を含む投影装置を備える移動体。
  10. 画像を虚像として投影する、表示装置と、減光部材と、ドライバと、コントローラとを備える投影装置が実行する投影方法であって、
    前記表示装置が、前記画像の投影光を射出し、
    前記減光部材が、前記表示装置から射出された投影光の一部を減光することにより、前記投影光の光路を制限し、
    前記ドライバが、前記減光部材を前記投影光の光路に交差する方向に変位させ、
    前記コントローラが、前記利用者の目の位置に基づいて、前記ドライバにより前記減光部材を変位させる投影方法。
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