JP2018054376A - PM sensor - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、内燃機関から排出された排気ガスに含まれる粒子状物質(Particurate Matter、以下、PMという)の量を検出可能なPMセンサに関する。 The present disclosure relates to a PM sensor capable of detecting the amount of particulate matter (Particulate Matter, hereinafter referred to as PM) contained in exhaust gas discharged from an internal combustion engine.
内燃機関から排出される排気ガス中には、PMが含まれる。PM除去のために、排気ガスの通路(以下、排気通路という)にはPMフィルタが配置される。このPMフィルタとしては、例えば、ディーゼルパティキュレートフィルタがある。 The exhaust gas discharged from the internal combustion engine contains PM. In order to remove PM, a PM filter is disposed in an exhaust gas passage (hereinafter referred to as an exhaust passage). An example of the PM filter is a diesel particulate filter.
PMフィルタは、PMを捕集し続けると目詰まりを起こす。このため、排気系には、PMフィルタに堆積したPM堆積量が所定量に達したと判定した場合に、PMフィルタ内のPMを強制的に燃焼し、PMフィルタから除去する(PMフィルタの再生処理を行う)機能が設けられている。 The PM filter is clogged when PM is continuously collected. For this reason, in the exhaust system, when it is determined that the amount of PM deposited on the PM filter has reached a predetermined amount, the PM in the PM filter is forcibly burned and removed from the PM filter (regeneration of the PM filter). Function to perform processing).
前述のようなPMフィルタ内のPM堆積量の判定等のために、PMセンサが使用されることが知られている。このようなPMセンサは、排気系を構成する排気通路のうち、PMフィルタよりも下流側に配置され、PMフィルタを通過後の排気ガスの一部を内部に取り込み、所定の処理を行った後に排気通路に排出するように構成される。 It is known that a PM sensor is used for the determination of the PM accumulation amount in the PM filter as described above. Such a PM sensor is disposed on the downstream side of the PM filter in the exhaust passage constituting the exhaust system, and after taking a part of exhaust gas after passing through the PM filter and performing a predetermined process It is configured to discharge to the exhaust passage.
このようなPMセンサは、排気ガスの一部を内側に取り込める収容空間を有するケース部材と、ケース部材の収容空間に配置された多孔質体と、多孔質体を挟んで互いに対向する少なくとも一対の電極とを有しており、多孔質体内に堆積するPMにより一対の電極間の静電容量が変化することを利用して、排気ガス中のPMの量を推定することができる(例えば、特許文献1参照)。 Such a PM sensor includes a case member having an accommodation space capable of taking a part of exhaust gas inside, a porous body disposed in the accommodation space of the case member, and at least a pair of facing each other across the porous body The amount of PM in the exhaust gas can be estimated using the fact that the capacitance between the pair of electrodes changes due to PM deposited in the porous body (for example, patents) Reference 1).
また、前述の特許文献1に記載されたPMセンサは、PM量の推定を継続的に行う必要がある。このため、PMセンサは、多孔質体内に堆積したPMを、燃焼により定期的に除去するためのヒータ(電気ヒータ)を有している。
このようなヒータは、多孔質体および一対の電極とともに筒状の保持部材に覆われた(外嵌された)状態で、PMセンサを構成する筒状のケース部材の内面に支持されている。
Further, the PM sensor described in
Such a heater is supported on the inner surface of a cylindrical case member constituting the PM sensor in a state of being covered (externally fitted) with a cylindrical holding member together with the porous body and the pair of electrodes.
本開示では、ヒータの保持手段の改良を提示することを目的とする。 An object of the present disclosure is to provide an improvement of a heater holding means.
本開示は、ケースと、ケースの内部に収容されるセンサ部と、センサ部の外面に当接して、センサ部をケースの内部で支持する支持部材とを備え、センサ部が、排ガスの通路上に配置された多孔質体と、多孔質体を挟んで相対向する一対の電極と、通電に基づいて発熱するヒータとを備えており、ヒータのうち、支持部材と正対する部分である第一の部分の単位長さあたりの電気抵抗値が、ヒータのうち、第一の部分以外の第二の部分の単位長さあたりの電気抵抗値よりも小さいPMセンサに向けられる。 The present disclosure includes a case, a sensor unit housed in the case, and a support member that contacts the outer surface of the sensor unit and supports the sensor unit inside the case. A porous body, a pair of electrodes opposed to each other with the porous body interposed therebetween, and a heater that generates heat based on energization. The electrical resistance value per unit length of the part is directed to the PM sensor that is smaller than the electrical resistance value per unit length of the second part other than the first part of the heater.
本開示によれば、PMセンサを構成するヒータのうち、支持部材と正対する部分である第一の部分と、同じく第一の部分以外の第二の部分との温度差を小さくし得るため、多孔質体の温度ムラをスムーズに出来る。その結果、多孔質体に温度ムラに起因する熱応力が発生し難くなり、これによって、壊れにくいPMセンサを提供することが可能となる。 According to the present disclosure, among the heaters constituting the PM sensor, the temperature difference between the first portion that is the portion facing the support member and the second portion other than the first portion can be reduced. The temperature unevenness of the porous body can be smoothed. As a result, it is difficult for thermal stress due to temperature unevenness to occur in the porous body, and this makes it possible to provide a PM sensor that is not easily broken.
図1〜9を参照しつつ、本開示に係るPMセンサ3について詳説する。
The
[1.PMセンサが組み込まれる部分の周辺構成例]
図1には、内燃機関1と、排気系2と、本開示に係るPMセンサ3とが示されている。
内燃機関1は、典型的にはディーゼルエンジンである。
排気系2は、大略的には、排気通路4を構成する排気管5と、酸化触媒6と、PMフィルタ7とを有している。酸化触媒6は、排気通路4においてPMフィルタ7よりも上流側に設けられている。PMフィルタ7は、典型的には、ディーゼルパティキュレートフィルタである。
[1. Peripheral configuration example of the part where the PM sensor is incorporated]
FIG. 1 shows an
The
The
PMセンサ3は、排気通路4においてPMフィルタ7よりも下流側に設けられている。PMセンサ3がPMフィルタ7よりも上流側(より具体的には、酸化触媒6とPMフィルタ7との間)に設けられる場合、PMセンサ3は、典型的には、PMフィルタ7におけるPM堆積量の推定等のために使用される。PMセンサ3がPMフィルタ7よりも下流側に設けられる場合、PMセンサ3は、典型的には、PMフィルタ7の故障判定等のために使用される。なお、図1は、PMセンサ3をPMフィルタ7よりも下流側に設けた例を示している。このようなPMセンサ3は、排気ガスの一部を内部に取り込み、取り込んだ排気ガスに対して所定の処理を行った後に、排気通路4に排出するように構成されている。
The
[2.PMセンサ3(第一構成例)]
図2〜3Bを参照しつつ、本開示の第一構成例に係るPMセンサ3について詳説する。
[2. PM sensor 3 (first configuration example)]
The
[2−1.PMセンサ3の詳細な構成]
PMセンサ3は、取付部8と、ケース部材9と、センサ部10と、支持部材11と、制御部12とを備えている。なお、図1を除く各図には、L軸、W軸およびT軸が描かれている。L軸、W軸およびT軸は、PMセンサ3の長さ方向、幅方向および高さ方向を示し、各方向は互いに直交する。具体的には、本構成例の場合、PMセンサ3の長さ方向は、ケース部材9の軸方向(図2の上下方向)に一致する。また、PMセンサ3の幅方向と高さ方向とは、ケース部材9の径方向であって、互いに直交する2方向と一致する。さらに、以下の説明では、PMセンサ3の長さ方向、幅方向および高さ方向をそれぞれ、長さ方向L、幅方向Wおよび高さ方向Tと記載することがある。また、長さ方向Lの正方向側(図2の下側)を先端側といい、同じく負方向側(図2の上側)を後端側という。
[2-1. Detailed configuration of PM sensor 3]
The
取付部8は、PMセンサ3を、PMフィルタ7よりも下流側に設けられた排気管5のボス13に取り付けるためのものである。このようなボス13には、排気管5を貫通する状態で貫通孔が形成されており、この貫通孔の内周面には雌ネジ14が形成されている。取付部8は、後端側半部(図2の上側半部)に外周面が六角形状の頭部15が設けられ、同じく先端側半部(図2の下側半部)の外周面に雄ネジ16が形成されている。このような雄ネジ16は、雌ネジ14と螺合可能である。また、取付部8には、センサ部10から引き出される導線17、18(図3A、3Bを参照)を挿通可能な1対の貫通孔19が設けられている。
The
ケース部材9は、外ケース20と、内ケース21とにより構成されている。
外ケース20は、例えば、円筒状の形状を有する。外ケース20の先端部および後端部は閉止されずに、所定の内径φ1を有する開口部となっている。このような外ケース20は、後端部を取付部8の先端部に固定されている。
The
The
内ケース21は、例えば、有底円筒状の形状を有する。本構成例の場合、内ケース21は、長さ方向Lの寸法が、外ケース20の長さ方向Lの寸法よりも大きい。また、内ケース21の外径φ2は、外ケース20の内径φ1よりも小さい。また、内ケース21の後端部は閉止されずに、所定の内径φ3を有する開口部となっている。さらに、内ケース21の後端寄り部分には、複数の入口(貫通孔)22が内ケース21の外周面の周方向に沿って、等間隔に離隔した状態で形成されている。なお、図の視認性の観点で、図2では、1個の入口にのみ参照符号22が付されている。また、内ケース21の先端部には、底部23が設けられており、完全ではないがほぼ閉止されている。より具体的には、底部23の略中央には、内径φ3よりも小径の出口(貫通孔)24が少なくとも1個形成されている。このような内ケース21は、外ケース20の内部空間25に収容された状態で、後端部を取付部8の先端部に固定されている。
The
外ケース20と内ケース21とが取付部8に固定された状態で、外ケース20と内ケース21の中心軸とが、同軸上に位置している。さらに、本構成例では、内ケース21の先端部が外ケース20の先端縁よりも、先端側に突出している。この状態で、内ケース21の外周面と外ケース20の内周面との間には、円筒状の隙間26が形成されている。
In a state where the
このような隙間26の先端部は開口しており、外ケース20の径方向外側に存在する外側空間27と、隙間26とが連通している。また、隙間26の後端寄り部分は、入口(貫通孔)22を介して、内ケース21の内部空間28の後端寄り部分と連通している。このようにして、外側空間27から隙間26に流入した排気ガスが、隙間26を流通して内ケース21の内部空間28に流入できるようにしている。なお、内ケース21の内部空間28に流入した排気ガスは、内ケース21の底部23に形成された出口(貫通孔)24を通って外側空間27に流出できる。即ち、排気ガスは、外側空間27 → 隙間26 → 入口(貫通孔)22 → 内ケース21の内部空間28 → 出口(貫通孔)24 →外側空間27の経路で流通する。
The front end of such a
センサ部10は、図3A〜3Bに示すように、対をなす少なくとも2個の電極29(図示は、5個の電極29a〜29e)と、少なくとも1層の多孔質体30(図示は4個の多孔質体30a〜30d)と、少なくとも1個のヒータ31(図示は5個のヒータ31a〜31e)とを備えている。
As shown in FIGS. 3A to 3B, the
電極29(29a〜29e)は、略矩形平板状の面状導体からなる。電極29は、所定方向(高さ方向Tに一致する方向)に、所定の間隔だけ離隔した状態で配列されている。そして、高さ方向Tに隣り合う(対向する)電極29に関しては、一方の電極29が制御部12が備える静電容量検出回路(図示省略)の第一の端子に接続されている場合には、他方の電極29が静電容量検出回路の第二の端子に接続されている。具体的には、図3A、3Bに示すセンサ部10の場合、高さ方向Tに関する片側(図3A〜3Bの上側)から1、3、5番目の電極29a、29c、29eを導線17を介して第一の端子に接続するとともに、同じく2、4番目の電極29b、29dを導線17を介して第二の端子に接続している。このようにして、高さ方向Tに隣り合う2個(1対)の電極29により、コンデンサを構成している。
The electrode 29 (29a-29e) consists of a substantially rectangular flat plate-like planar conductor. The
多孔質体30(30a〜30d)は、例えば、電気絶縁性を有する多孔質セラミックスシートからなる複数の矩形板状の隔壁32の組み合わせからなる。このような隔壁32は、それぞれが所定方向(長さ方向Lに一致する方向)に延在し、かつ、高さ方向Tに平行な矩形板状に形成されている。このような隔壁32は、高さ方向Tに隣り合う電極29の間の空間に、所定方向(幅方向Wに一致する方向)に間隔をあけて配置されている。このようにして、高さ方向Tに隣り合う電極29の間の空間が、複数の隔壁32により幅方向Wに区画されて、例えば、長さ方向Lに延在しかつ幅方向Wに隣り合う第一直方体空洞33および第二直方体空洞34が形成される。
The porous body 30 (30a to 30d) is composed of, for example, a combination of a plurality of rectangular plate-shaped
隣り合う第一直方体空洞33と第二直方体空洞34とは、例えば、第一直方体空洞33の先端部が閉止されかつ後端部が開口している場合には、幅方向Wに関して隣に存在する第二直方体空洞34の後端部が閉止されかつ先端部が開口している。換言すれば、幅方向Wに隣り合う第一直方体空洞33と第二直方体空洞34とは、長さ方向Lに関して互いに反対側の端部が開口し、同じく反対側の端部が閉止している。このような関係は、第一直方体空洞33と第二直方体空洞34との全組み合わせに同様に当てはまる。
The adjacent first
なお、図3A、3Bでは、高さ方向Tに隣り合う電極29の間の空間は、多孔質体30により、高さ方向Tには区画されず、幅方向Wにのみ合計5個の直方体空洞(第一直方体空洞33、第二直方体空洞34)に区画される。また、図3A、3Bでは、第一直方体空洞33および第二直方体空洞34において、閉止された長さ方向Lに関する端部にハッチングが付されている。
3A and 3B, the space between the
また、本構成例では、4個の多孔質体30(30a〜30d)が、高さ方向Tに電極29およびヒータ31を介して隣り合うように配列されている。そして、高さ方向Tに隣り合う多孔質体30同士は、長さ方向Lに関して反転させた構造関係を有している。即ち、高さ方向Tに隣り合う1対の多孔質体30に関して、高さ方向Tに隣り合う第一直方体空洞33と第二直方体空洞34との組み合わせもまた、前述した幅方向Wに隣り合う第一直方体空洞33と第二直方体空洞34との関係と同様の関係を有している。
In this configuration example, the four porous bodies 30 (30a to 30d) are arranged in the height direction T so as to be adjacent to each other via the
少なくとも一個のヒータ31(31a〜31e)は、例えば、線状、面状あるいは板状の導体からなり、絶縁性セラミックシート35(図示は、5個のセラミックシート35a〜35e)内に埋設されている。このようなヒータ31は、通電に基づいて発熱することができる。
At least one heater 31 (31a to 31e) is made of, for example, a linear, planar, or plate-like conductor, and is embedded in an insulating ceramic sheet 35 (five
本構成例の場合、ヒータ31(31a〜31e)は、電極29(29a〜29e)の高さ方向Tに関する片側(図3A、3Bの上側)に積層されている。また、ヒータ31のうち、高さ方向Tに関する片側(図3A、3Bの上側)から2〜5番目のヒータ31b〜31eに関しては、高さ方向Tに関する片側に多孔質体30(30a〜30d)が積層されている(電極29と多孔質体30とにより挟持されている)。一方、ヒータ31のうち、高さ方向Tに関して最も片側のヒータ31aに関しては、高さ方向Tに関する片側に多孔質体30が存在していない(電極29と多孔質体30とにより挟持されていない)。
In the case of this configuration example, the heater 31 (31a to 31e) is stacked on one side (the upper side of FIGS. 3A and 3B) in the height direction T of the electrode 29 (29a to 29e). Further, among the
ヒータ31はそれぞれ、多孔質体30の表面上または内部に存在するPMを燃焼させる観点から、多孔質体30の長さ方向Lの寸法とほぼ同じ寸法を有しているのが好ましい。
Each of the
以下、図4〜8を参照しつつ、本構成例に係るヒータ31の構造を概念的に説明する。図4〜8に示すヒータ素子36は、ヒータ31の最小単位の構成を概念的に抽出したものである。なお、図4〜8には、電極29および多孔質体30を省略している。
Hereinafter, the structure of the
図4〜8に示すヒータ素子36は、長さ方向Lに延在した平板状の導体からなり、全体が1種類の金属材料(例えば、タングステン合金、ニッケル合金等)により構成されている。このようなヒータ素子36は、大断面積部37と、小断面積部38とを有しており、長さ方向Lに関する全長にわたり、高さ方向Tの寸法(厚さ寸法)が変化しない(図6参照)。
The
大断面積部37は、ヒータ素子36の長さ方向Lに関する中間部に設けられている。大断面積部37は、高さ方向Tから見た形状が、長さ方向Lに関する中央部に向かうほど、幅方向Wに関する寸法が大きくなる略六角形状に形成されている。従って、大断面積部37の長さ方向L(大断面積部37を流れる電流の方向)に直交する第一仮想面に関する断面積は、長さ方向Lに関する中央部に向かうほど大きくなる。このような大断面積部37の、第一仮想面に関する断面積は、小断面積部38の第一仮想面に関する断面積よりも大きい。
The large
小断面積部38は、ヒータ素子36のうち、大断面積部37以外の部分に形成されている。このような小断面積部38の幅方向Wに関する寸法は、長さ方向Lに関して変化しない。従って、小断面積部38の第一仮想面に関する断面積は、長さ方向Lに関して変化しない。
The small
前述のような構成を採用することにより、大断面積部37の単位長さあたりの電気抵抗値を、小断面積部38の単位長さあたりの電気抵抗値よりも小さくしている。このため、ヒータ素子36に通電した場合の大断面積部37の単位長さあたりの発熱量が、同じく小断面積部38の単位長さあたりの発熱量よりも小さくなる。なお、大断面積部37の単位長さ当たりの電気抵抗値は、長さ方向Lに関する中央部で最も小さくなる。従って、大断面積部37の単位長さ当たりの発熱量も、長さ方向Lに関する中央部で最も小さくなる。このようなヒータ素子36は、絶縁性セラミックシート35fに埋設されている。
By adopting the configuration as described above, the electric resistance value per unit length of the large
図9は、本構成例のPMセンサ3が備えるヒータ31(31a〜31e)の構造を模式的に示した図である。ヒータ31は、複数個(図示の場合6個)のヒータ素子36(図5参照)を、幅方向Wに等間隔に離隔した状態で互いに平行に配列している。そして、幅方向Wに隣り合うヒータ素子36同士の長さ方向Lに関する端部を、連続部39a、39bにより交互に連続して、ヒータ素子36同士を直列に連続している。
FIG. 9 is a diagram schematically illustrating the structure of the heater 31 (31a to 31e) provided in the
なお、幅方向Wに隣り合うヒータ素子36同士を連続する連続部39a、39bの、幅方向W(連続部39a、39bを流れる電流の方向)に直交する第二仮想面に関する断面積は、小断面積部38の第一仮想面に関する断面積と同じである。従って、連続部39a、39bと小断面積部38との、単位長さ当たりの電気抵抗値は等しい。
In addition, the cross-sectional area regarding the 2nd virtual surface orthogonal to the width direction W (direction of the electric current which flows through the
このようなヒータ31は、複数個のヒータ素子36を構成する大断面積部37同士が、長さ方向Lに関して整合している。なお、本開示の場合、複数個(図示の場合5個)のヒータ31を高さ方向Tに離隔して配列している。このため、高さ方向Tに隣り合うヒータ31同士の大断面積部37も、長さ方向Lに関して整合している。ヒータ31の両端部は、2本の導線18を介して制御部12に接続されている。
In such a
支持部材11は、例えば、耐熱性を有する繊維状のマットまたはセラミックにより構成された筒状部材である。このような支持部材11の内周面40は、センサ部10の高さ方向Tに関する両側面(図3Aの上下方向両側面)および幅方向Wに関する両側面(図3Aの左右方向両側面)により画成される外周面に沿うような形状を有するのが好ましい。なお、図6〜8には、セラミックシート35fに覆われたヒータ素子36を1層のみ示し、センサ部10を構成する電極29、多孔質体30等の部材を省略している。
The
一方、支持部材11の外周面41は、ケース部材9を構成する内ケース21の内周面に沿うような形状を有するのが好ましい。具体的には、支持部材11の外周面41は、内ケース21の内周面に、締り嵌めまたは僅かな隙間を介して内嵌(隙間嵌め)可能な形状を有するのが好ましい。
On the other hand, it is preferable that the outer
このような支持部材11は、図2、4、6〜8に示すように、センサ部10のうち、長さ方向Lに関してヒータ31(ヒータ素子36)の大断面積部37の一部と整合する部分に外嵌されるとともに、ケース部材9を構成する内ケース21の内周面に内嵌されている。このようにして支持部材11により、センサ部10を、ケース部材9(内ケース21)の内側に支持している。
Such a
本構成例の場合、センサ部10のうち、支持部材11が外嵌された部分以外の部分は、他の部材(ケース部材9以外の部材)により覆われていない。従って、センサ部10のうち、支持部材11が外嵌された部分以外の部分と、内ケース21の内周面との間には、内ケース21の径方向に関する円筒状の隙間42a、42b(図2参照)が存在している。このような隙間42aと隙間42bとは、支持部材11により、排気ガスが実質的に流通できないように仕切られているのが好ましい。
In the case of this configuration example, portions of the
なお、本構成例の場合、図4に示すように、支持部材11は、大断面積部37の長さ方向Lに関する中央部を含む一部のみに外嵌されている。換言すれば、支持部材11は、大断面積部37の長さ方向Lに関する両端部には外嵌されていない(覆っていない)。ただし、支持部材11を、大断面積部37の長さ方向Lの全長(図4に一点鎖線α1、α2で示す範囲)にわたり外嵌する構成を採用することもできる。また、支持部材11を、大断面積部37だけでなく、小断面積部38のうち、大断面積部37の長さ方向Lに関する両端部に隣接する部分も含んで(図4に一点鎖線β1、β2で示す範囲に)外嵌する構成を採用することもできる。
In the case of this configuration example, as shown in FIG. 4, the
いずれの構造を採用する場合にも、ヒータ31のうち、支持部材11と正対(本構成例の場合、ケース部材9(外ケース20および内ケース21)の径方向に正対)する部分である第一の部分の単位長さあたりの電気抵抗値が、ヒータ31のうち、第一の部分以外の第二の部分の単位長さあたりの電気抵抗値よりも小さくなるようにする。換言すれば、ヒータ31のうち、長さ方向Lに関して、支持部材11と整合する部分である第一の部分の単位長さあたりの電気抵抗値が、ヒータ31のうち、第一の部分以外の第二の部分の単位長さあたりの電気抵抗値よりも小さくなるようにする。さらに換言すれば、ヒータ31のうち、支持部材11が外嵌された部分である第一の部分の単位長さあたりの電気抵抗値が、ヒータ31のうち、支持部材11が外嵌されていない第二の部分の単位長さあたりの電気抵抗値よりも小さくなるようにする。
Regardless of which structure is adopted, the
制御部12は、ECU(Electronic Control Unit)等であって、センサ再生制御部43と、PM量導出部44とを機能ブロックとして含む。各機能ブロック43、44は、例えば、プログラムを実行するマイコンにより実現される。
The
センサ再生制御部43は、予め定められたタイミングで(より具体的には、各コンデンサ(即ち、対をなす二個の電極29)の静電容量に応じて)、各ヒータ31を通電させて、多孔質体30に堆積するPMを燃焼させる(即ち、センサ再生処理を行う)。
The sensor
PM量導出部44は、所定期間(例えば、センサ再生処理終了時から次のセンサ再生開始時まで)における静電容量の変化量に基づいて、内燃機関1からの排気ガス中の総PM量を推定する。
The PM
前述したセンサ再生処理および総PM量の推定に関しては、特開2016−008863号公報等で詳説されているため、ここでは、それぞれの詳説を控える。 Since the sensor regeneration process and the estimation of the total PM amount described above are described in detail in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2006-008863 and the like, detailed descriptions thereof are omitted here.
[2−2.PMセンサ3の動作]
図1において、内燃機関1から排出された排気ガスは、酸化触媒6およびPMフィルタ7により処理されて、排気通路4の下流側に向けて流れる。PMフィルタ7を通過した排気ガスの一部がPMセンサ3の内部に取り込まれる。より具体的には、図2に示すように、排気ガスは、隙間26を流通して、入口(貫通孔)22から内ケース21の内部空間28に流入する。その後、排気ガスは、多孔質体30の後端側開口部から第一直方体空洞33に流入する。ここで、第一直方体空洞33は、排気ガスの通路の下流(先端)側端部が閉止されているため、排気ガスは、隔壁32を通過して、第二直方体空洞34の内部に流入する。第二直方体空洞34は、排気ガスの通路の上流(後端)側端部が閉止されているため、排気ガスは第二直方体空洞34の下流(先端)側開口部から、外側空間27に流出する。
[2-2. Operation of PM sensor 3]
In FIG. 1, the exhaust gas discharged from the
PM量導出部44は、前述の通り、コンデンサ(対をなす電極29)から導線17を介して得られる静電容量の変化量(より具体的には、所定期間における変化量)に基づいて、内燃機関1からの排気ガス中の総PM量を推定する。また、センサ再生制御部43は、予め定められたタイミングで、導線18を介してヒータ31に通電して、多孔質体30に堆積するPMを燃焼させる。
As described above, the PM
[2−3.PMセンサ3の主たる作用・効果]
本構成例に係るPMセンサ3によれば、センサ再生処理の際のヒータ31(センサ部10)の長さ方向Lに関する温度ムラをスムーズにし得る。即ち、本構成例に係るPMセンサ3の場合、センサ部10をケース部材9(内ケース21)の内側に支持するための支持部材11を、センサ部10の長さ方向Lに関する一部にのみ外嵌するとともに、ヒータ31のうち、支持部材11により覆われている(外嵌されている)部分に大断面積部37を設けている。このようにして、ヒータ31のうち、支持部材11と正対する部分(長さ方向Lに関して、支持部材11と整合する部分)である第一の部分の単位長さ当たりの電気抵抗値を、ヒータ31のうち、第一の部分以外の部分である第二の部分の単位長さ当たりの電気抵抗値よりも小さくしている。このため、ヒータ31の第一の部分の単位長さあたりの発熱量を、第二の部分の単位長さあたりの発熱量よりも小さくできる。この結果、ヒータ31(センサ部10)のうち、支持部材11により覆われて放熱しにくい部分の温度上昇を抑えて、当該部分と、支持部材11により覆われていない部分との温度差を小さくし得るため、ヒータ31(センサ部10)の長さ方向Lに関する温度ムラをスムーズにできる。
[2-3. Main functions and effects of PM sensor 3]
According to the
[2−4.PMセンサ3の他の作用・効果]
また、センサ部10の長さ方向Lに関する温度分布にムラがあると、例えば、セラミックにより構成されている、多孔質体30およびヒータ31が埋設されたセラミックシート35の膨張量にも長さ方向Lに関してムラが生じ、クラック等の損傷が発生する可能性がある。本構成例によれば、ヒータ31(センサ部10)の長さ方向Lに関する温度分布のムラをスムーズにし得るため、多孔質体30およびセラミックシート35の膨張量の長さ方向Lに関するムラを低減できる。この結果、PMセンサ3の耐久性の向上を図れる。
[2-4. Other functions and effects of PM sensor 3]
Further, if the temperature distribution in the length direction L of the
[2−5.第一構成例に関する付記]
前述した第一構成例に係るセンサ部10において、電極29(29a〜29e)とヒータ31(31a〜31e)との高さ方向Tに関する位置関係を反対にすることもできる。
[2-5. Additional notes on the first configuration example]
In the
また、ヒータ31(31a〜31e)は少なくとも1個のヒータ31(ヒータ31a〜31eのうちのいずれか1個)を設ければ良い。特に、本構成例の場合、高さ方向Tに関して両端側に配置されたヒータ31a、31eのうちの少なくとも一方のヒータが存在する構造に適用するのが好適である。
The heater 31 (31a to 31e) may be provided with at least one heater 31 (any one of the
また、図9に示す構造ように、ヒータ31(31a〜31e)を高さ方向Tに積層した構成を採用した場合に、全てのヒータに第一構成例の特徴部分の構成を適用する必要はない。即ち、高さ方向Tに積層した複数個のヒータのうちの少なくとも1個のヒータ(例えば、高さ方向Tに関して最も片側に配置されたヒータ)に、前述したような第一構成例のヒータ31の構成を採用すれば良い。
Further, as shown in FIG. 9, when the configuration in which the heaters 31 (31a to 31e) are stacked in the height direction T is adopted, it is necessary to apply the configuration of the characteristic portion of the first configuration example to all the heaters. Absent. That is, the
また、ヒータの構造については、図9に示すヒータ31の構造に限定されるものではない。例えば、ヒータ31を構成するヒータ素子36の数を図9に示す6個と異ならせることもできる。また、ヒータ素子36の大断面積部37の構造も前述の構造に限定されず、例えば、高さ方向Tから見た形状(図5と同方向から見た形状)が、略円形、略楕円形、または略矩形状の構造を採用できる。
Further, the structure of the heater is not limited to the structure of the
また、外ケース20および内ケース21の形状も、前述した第一構成例の場合に限定されない。例えば、外ケース20および内ケース21として、中心軸に直交する仮想面に関する断面形状が多角形状のものを採用できる。
Further, the shapes of the
さらに、前述した第一構成例の場合、支持部材11をケース部材9の円周方向に関して全周にわたり連続した筒状に構成し、このような支持部材11を、センサ部10の外周面のうち、前記円周方向に関する全周に外嵌している。ただし、支持部材はこのような構成に限定されない。例えば、支持部材を、前記円周方向に関する1箇所位置に不連続部を有する部分筒状として、センサ部10の外周面のうち、前記円周方向に関する一部のみを支持する構成を採用することもできる。また、支持部材を、ケース部材9(外ケース20および内ケース21)の円周方向に分割(例えば、2分割)した分割型の構成とすることもできる。
Furthermore, in the case of the first configuration example described above, the
[3.PMセンサ(第二構成例)]
図10を参照しつつ、本開示の第二構成例に係るPMセンサについて詳説する。
[3. PM sensor (second configuration example)]
The PM sensor according to the second configuration example of the present disclosure will be described in detail with reference to FIG.
[3−1.第二構成例に係るPMセンサの詳細な構成]
第二構成例に係るPMセンサは、ヒータ31(図2〜3B参照)を構成するヒータ素子36aの構造が前述した第一構成例の場合と相違する。以下、第二構成例に係るPMセンサの構造のうち、第一構成例に係るPMセンサ3との相違点を中心に説明する。また、第一構成例に係るPMセンサ3と同様の構造について説明する場合には、必要に応じて第一構成例の説明に用いた各図を参照する。
[3-1. Detailed configuration of PM sensor according to second configuration example]
The PM sensor according to the second configuration example is different from the first configuration example described above in the structure of the
図10に示すヒータ素子36aは、図5に示すヒータ素子36と同様に、ヒータ31(図9参照)の最小単位の構成を概念的に抽出したものである。ヒータ素子36aは、長さ方向Lに延在した平板状の導体からなり、全体が少なくとも2種類の金属材料(例えば、タングステン合金、ニッケル合金等)により構成されている。
The
具体的には、ヒータ素子36aは、小抵抗部45、大抵抗部46とを有している。
小抵抗部45は、第一の材料(例えば、タングステン合金、ニッケル合金等)により構成され、ヒータ素子36aの長さ方向Lに関する中間部である第一の部分に設けられている。このような小抵抗部45は、長さ方向Lの全長にわたり、高さ方向Tの寸法および幅方向Wの寸法が変化しない。
Specifically, the
The
大抵抗部46は、小抵抗部45を構成する第一の材料よりも電気抵抗値が大きい第二の材料(例えば、タングステン合金、ニッケル合金等)により構成され、ヒータ素子36aのうちの小抵抗部45以外の部分である第二の部分に設けられている。このような大抵抗部46も、長さ方向Lの全長にわたり、高さ方向Tの寸法および幅方向Wの寸法が変化しない。本構成例の場合、小抵抗部45と大抵抗部46とは、高さ方向Tの寸法および幅方向Wの寸法が等しい。従って、小抵抗部45と大抵抗部46とは、長さ方向L(小抵抗部45および大抵抗部46を流れる電流の方向)に直交する第一仮想面に関する断面積が等しい。
The
以上のような構成を採用することにより、ヒータ素子36aに通電した場合の小抵抗部45の単位長さあたりの発熱量を、大抵抗部46の単位長さあたりの発熱量よりも小さくしている。なお、ヒータ素子36aは、第一構成例と同様に、絶縁性セラミックシート35f(図3B参照)に埋設されている。
By adopting the above configuration, the heat generation amount per unit length of the
また、本構成例の場合、支持部材11(図2、4、6〜8参照)を、センサ部10のうち、長さ方向Lに関してヒータ31(ヒータ素子36a)の小抵抗部45と整合する部分に外嵌するとともに、ケース部材9を構成する内ケース21の内周面に内嵌している。
In the case of this configuration example, the support member 11 (see FIGS. 2, 4, 6 to 8) is aligned with the
なお、本構成例の場合、センサ部10のうち、長さ方向Lに関してヒータ31(ヒータ素子36a)の大抵抗部46に整合する部分は、他の部材(ケース部材9以外の部材)により覆われていない。その他の構成および作用・効果は、前述した第一構成例と同様である。
In the case of this configuration example, a portion of the
[3−2.第二構成例に関する付記]
前述した第二構成例では、小抵抗部45と大抵抗部46との第一仮想面に関する断面積を等しくしているが、第一構成例のように、小抵抗部45の第一仮想面に関する断面積を、大抵抗部46の第一仮想面に関する断面積よりも大きくした構成を採用することもできる。このように、第二構成例は、第一構成例と適宜組み合わせて実施できる。
[3-2. Additional notes on the second configuration example]
In the second configuration example described above, the cross-sectional areas related to the first virtual surface of the
[4.PMセンサ(第三構成例)]
図11〜13を参照しつつ、本開示の第三構成例に係るPMセンサについて詳説する。
[4. PM sensor (third configuration example)]
The PM sensor according to the third configuration example of the present disclosure will be described in detail with reference to FIGS.
[4−1.第三構成例に係るPMセンサの詳細な構成>
第三構成例に係るPMセンサの場合も、ヒータ31(図2〜3B参照)を構成するヒータ素子36bの構造が前述した第一構成例の場合と相違する。以下、第三構成例に係るPMセンサの構造のうち、第一構成例に係るPMセンサ3との相違点を中心に説明する。また、第一構成例に係るPMセンサ3と同様の構造について説明する場合には、必要に応じて第一構成例の説明に用いた各図を参照する。
[4-1. Detailed Configuration of PM Sensor According to Third Configuration Example>
Also in the case of the PM sensor according to the third configuration example, the structure of the
図11〜13に示すヒータ素子36bは、図4、6、7に示すヒータ素子36と同様に、ヒータ31(図9参照)の最小単位の構成を概念的に抽出したものである。ヒータ素子36bは、長さ方向Lに延在した平板状の導体からなり、全体が1種類の金属材料(例えば、タングステン合金、ニッケル合金等)により構成されている。このようなヒータ素子36bは、大断面積部37aと、小断面積部38aとを有しており、長さ方向Lに関する全長にわたり、幅方向Wの寸法が変化しない。
The
大断面積部37aは、ヒータ素子36bの長さ方向Lに関する中間部である第一の部分に設けられている。大断面積部37aの高さ方向Tの寸法は、小断面積部の高さ方向Tの寸法よりも大きい。具体的には、大断面積部37aは、長さ方向Lの全長にわたり、小断面積部38aよりも高さ方向Tの両側に突出している。また、大断面積部37aは、長さ方向Lに関して、高さ方向Tの寸法が変化しない。従って、大断面積部37の長さ方向L(大断面積部37aを流れる電流の方向)に直交する第一仮想面に関する断面積は、長さ方向Lに関して変化しない。
The large
小断面積部38aは、ヒータ素子36bのうち、大断面積部37a以外の部分により構成されている。このような小断面積部38aの高さ方向Tの寸法および幅方向Wの寸法は、長さ方向Lに関して変化しない。従って、小断面積部38aの第一仮想面に関する断面積は、長さ方向Lに関して変化しない。また、小断面積部38aの第一仮想面に関する断面積は、大断面積部37aの第一仮想面に関する断面積よりも小さい。その他の構成および作用・効果は、前述した第一構成例と同様である。
The small
<4−2.第三構成例に関する付記>
前述した第三構成例の場合、大断面積部37aを、長さ方向Lの全長にわたり、小断面積部38aよりも高さ方向Tの両側に突出した状態で形成している。ただし、大断面積部37aを、長さ方向Lの全長にわたり、小断面積部38aよりも高さ方向Tのいずれか一方にのみ突出した構成を採用することもできる。また、前述した第三構成例の場合、大断面積部37aの第一仮想面に関する断面形状を、矩形状としているが、例えば、円形状、楕円形状または多角形状(例えば、六角形)とすることもできる。前述した第三構成例は、前述した各構成例と適宜組み合わせて実施できる。
<4-2. Additional notes on the third configuration example>
In the case of the third configuration example described above, the large
[5.PMセンサ(第四構成例)]
図14〜15を参照しつつ、本開示の第四構成例に係るPMセンサについて詳説する。
[5. PM sensor (fourth configuration example)]
The PM sensor according to the fourth configuration example of the present disclosure will be described in detail with reference to FIGS.
[5−1.第四構成例に係るPMセンサの詳細な構成]
第四構成例に係るPMセンサの場合も、ヒータ31(図2〜3B参照)を構成するヒータ素子36cの構造が前述した第一構成例の場合と相違する。以下、第四構成例に係るPMセンサの構造のうち、第一構成例に係るPMセンサ3との相違点を中心に説明する。また、第一構成例に係るPMセンサ3と同様の構造について説明する場合には、必要に応じて第一構成例の説明に用いた各図を参照する。
[5-1. Detailed Configuration of PM Sensor According to Fourth Configuration Example]
Also in the case of the PM sensor according to the fourth configuration example, the structure of the
図14〜15に示すヒータ素子36cは、図6、7に示すヒータ素子36と同様に、ヒータ31(図9参照)の最小単位の構成を概念的に抽出したものである。ヒータ素子36cは、長さ方向Lに延在した板状の導体からなり、全体が1種類の金属材料(例えば、タングステン合金、ニッケル合金等)により構成されている。このようなヒータ素子36cは、大断面積部37bと、小断面積部38bとを有しており、長さ方向Lに関する全長にわたり、幅方向Wの寸法が変化しない。
The
大断面積部37bは、ヒータ素子36cの長さ方向Lに関する中間部である第一の部分に設けられている。このような大断面積部37bは、第一導体層47と、第一導体層47の高さ方向Tの片側面(図14、15の上側面)に積層された第二導体層48とからなる。
The large
本構成例の場合、第一導体層47と第二導体層48とを同一の金属材料により構成している。このような大断面積部37bは、例えば、第一導体層47を形成した状態で、第一導体層47の高さ方向Tの片側面に、第二導体層48を重ねて印刷することにより(二重印刷により)形成できる。
In the case of this configuration example, the
このような大断面積部37bは、長さ方向Lに関して、高さ方向Tの寸法および幅方向Wの寸法が変化しない。従って、大断面積部37bの長さ方向L(大断面積部37bを流れる電流の方向)に直交する第一仮想面に関する断面積は、長さ方向Lに関して変化しない。
In such a large
小断面積部38bは、ヒータ素子36cのうち、大断面積部37b以外の部分である第二の部分に、大断面積部37bの第一導体層47と長さ方向Lに連続した状態で形成されている。このような小断面積部38bは、長さ方向Lに関して、高さ方向Tの寸法および幅方向Wの寸法が変化しない。従って、小断面積部38bの第一仮想面に関する断面積は、長さ方向Lに関して変化しない。その他の構成および作用・効果は、前述した第一構成例と同様である。
The small
[5−2.第四構成例に関する付記]
前述した第四構成例の場合、大断面積部37bを構成する第一導体層47と第二導体層48とを、同一の金属材料により構成しているが、異なる金属材料により構成することもできる。ただし、このような構成を採用した場合にも、大断面積部37bの単位長さあたりの電気抵抗値が、小断面積部38bの単位長さあたりの電気抵抗値よりも小さくなるように、第一導体層47および第二導体層48の金属材料を選択する。
[5-2. Additional notes on the fourth configuration example]
In the case of the above-described fourth configuration example, the
[6.本開示に係る付記]
前述した本開示に係る各構成例では、センサ部10を、高さ方向Tに積層した、電極29、多孔質体30およびヒータ31により構成している。ただし、センサ部の構造は、このような構造に限定されるものではない。例えば、筒状の多孔質体の径方向内側と径方向外側に電極を配置し、ヒータを、多孔質体の径方向内側または径方向外側に設けるような構成を採用することもできる。このような構成を採用した場合には、前述した各構成例に係るヒータ(ヒータ素子36〜36c)の構造を適宜適用したヒータを採用できる。また、PMフィルタを構成するケース部材は、図2に示すような外ケース20と内ケース21とからなる構造だけでなく、例えば、単一の筒状部材により構成することもできる。
[6. Addendum concerning this disclosure]
In each configuration example according to the present disclosure described above, the
また、前述した本開示に係る各構成例では、支持部材11(図2参照)により、センサ部10の長さ方向Lに関する1箇所位置のみを支持している。ただし、2個以上の支持部材により、センサ部10の長さ方向Lに関する複数箇所を支持する構成を採用することもできる。このような構成を採用した場合には、ヒータのうち、長さ方向Lに関して複数個の支持部材が外嵌されている部分である第一の部分の電気抵抗値を、支持部材が外嵌されていない部分である第二の部分の電気抵抗値よりも小さくする。
Further, in each configuration example according to the present disclosure described above, only one position in the length direction L of the
また、前述した本開示に係る各構成例では、センサ部10として、排気ガスの通路上に配置された多孔質体と、該多孔質体を挟んで相対向する少なくとも一対の電極と、ヒータと、を有する、いわゆる静電容量型のものを例に挙げて説明したが、これに限定されない。センサ部10は、例えば、公知の電気抵抗型のものでもよい。すなわち、本開示において、センサの形式は特に限定されず、ケースの内部に支持部材を介して支持されたセンサ部に、PMを燃焼除去するヒータが設けられているものであれば、本開示に係る構成を適用し得る。
Further, in each configuration example according to the present disclosure described above, the
本開示に係るPMセンサは、ディーゼルエンジンを搭載した車両用途に限らず、ガソリンエンジンを搭載した車両用途にも有用である。 The PM sensor according to the present disclosure is useful not only for a vehicle application equipped with a diesel engine but also for a vehicle application equipped with a gasoline engine.
7 PMフィルタ
9 ケース部材
10 センサ部
11 支持部材
29、29a、29b、29c、29d、29e 電極
30、30a、30b、30c、30d 多孔質体
31、31a、31b、31c、31d、31e ヒータ
7
Claims (3)
前記ケースの内部に収容されるセンサ部と、
前記センサ部の外面に当接して、前記センサ部を前記ケースの内部で支持する支持部材と、を備え、
前記センサ部が、排ガスの通路上に配置された多孔質体と、前記多孔質体を挟んで相対向する一対の電極と、通電に基づいて発熱するヒータとを備えており、
前記ヒータのうち、前記支持部材と正対する部分である第一の部分の単位長さあたりの電気抵抗値が、前記ヒータのうち、前記第一の部分以外の第二の部分の単位長さあたりの電気抵抗値よりも小さい、PMセンサ。 Case and
A sensor unit housed inside the case;
A support member that contacts the outer surface of the sensor unit and supports the sensor unit inside the case;
The sensor unit includes a porous body disposed on the exhaust gas passage, a pair of electrodes facing each other across the porous body, and a heater that generates heat based on energization,
Of the heater, the electrical resistance value per unit length of the first portion that is the portion facing the support member is equal to the unit length of the second portion other than the first portion of the heater. PM sensor that is smaller than the electrical resistance value.
前記第二の部分を流れる電流の方向に直交する仮想面で、前記第二の部分を切断した場合の断面積よりも大きい、請求項1に記載のPMセンサ。 In a virtual plane orthogonal to the direction of the current flowing through the first part, the cross-sectional area when cutting the first part,
2. The PM sensor according to claim 1, wherein the PM sensor is larger than a cross-sectional area when the second portion is cut at a virtual plane orthogonal to a direction of current flowing through the second portion.
Priority Applications (1)
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