JP2018054360A - センサ管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】交換後のセンサが交換前のセンサの代替として使用できるか否かの判断を行うセンサ管理システムを提供する。【解決手段】センサを管理するセンサ管理システムにおいて、検知手段は、センサ管理システムに接続されたセンサの交換を検知する。取得部は、センサからセンシングデータを取得する。交換対処手段は、取得部により取得した交換後のセンサのセンシングデータが交換前のセンサの過去のセンシングデータに類似するか否かを判定し、判定の結果に基づいて、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定する。【選択図】図9

Description

本発明は、センサ管理システム、センサ管理方法、およびプログラムに関する。
インターネットの広帯域化、低価格化、および無線通信機器の小型化により、地理的に分散した多数のセンサからセンシングデータをリアルタイムに取得し、様々なサービスを提供するセンサ管理システムが提案ないし実用化されている。
例えば、特許文献1には、サーバと、インターネット等のネットワークを介してサーバに接続されたゲートウェイと、ZigBee等のネットワークを介してゲートウェイに接続された多種多様なセンサと、サーバに接続されたコンソールとを有するセンサ管理システムが、記載されている。
特開2014−68285号公報
ところで、センサ管理システムでは、センサを交換するケースが多々発生する。例えば、故障あるいは劣化したセンサの代わりに最新のセンサを使用するようなケースである。そのような場合、ユーザはセンサを交換する作業を実施することになるが、交換後のセンサが交換前のセンサの代替として使用できるか否かの判断をユーザに委ねると不測の事態を招くおそれがある。その理由は、互換性が無いセンサのような代替として使用できないセンサに交換された場合、センサから取得されるデータが全く別のものに変わってしまい、後段のアプリケーション処理等が誤動作してしまうためである。
本発明の目的は、上述した課題、即ち、交換後のセンサが交換前のセンサの代替として使用できるか否かの判断をユーザに委ねると不測の事態を招いてしまう、という課題を解決するセンサ管理システムを提供することにある。
本発明の一形態に係るセンサ管理システムは、
センサを管理するセンサ管理システムであって、
前記センサ管理システムに接続されたセンサの交換を検知する検知手段と、
センサからセンシングデータを取得する取得部と、
前記取得部により取得した交換後のセンサのセンシングデータが交換前のセンサの過去のセンシングデータに類似するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定する交換対処手段と、
を有する。
また本発明の他の形態に係るセンサ管理方法は、
センサ管理システムにおけるセンサを管理する方法であって、
前記センサ管理システムに接続されたセンサの交換を検知し、
交換後のセンサからセンシングデータを取得し、
取得した交換後のセンサのセンシングデータが交換前のセンサの過去のセンシングデータに類似するか否かを判定し、
前記判定の結果に基づいて、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定する。
また本発明の他の形態に係るプログラムは、
コンピュータを、
センサ管理システムに接続されたセンサの交換を検知する検知手段と、
センサからセンシングデータを取得する取得部と、
前記取得部により取得した交換後のセンサのセンシングデータが交換前のセンサの過去のセンシングデータに類似するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定する交換対処手段と、
して機能させる。
本発明は上述した構成を有することにより、互換性の無いセンサのような誤ったセンサへの交換による不測の事態を回避することができる。
本発明に関連するセンサ管理システムの構成を示す図である。 本発明に関連するセンサ管理システムで使用するデータフロー定義を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るセンサ管理システムの構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るセンサ管理システムにおけるデバイスの交換例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るセンサ管理システムで作成するエッジGWプロファイルの例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るセンサ管理システムにおける影響判定および是正処置の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るセンサ管理システムの要部構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るセンサ管理システムの要部構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るセンサ管理システムの構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るセンサ管理システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るセンサ管理システムにおける検知部の一例を示す動作フローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るセンサ管理システムにおける検知部の他の例を示す動作フローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係るセンサ管理システムにおける交換対処部部の構成例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るセンサ管理システムにおける交換対処部部の他の構成例を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係るセンサ管理システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施形態に係るセンサ管理システムの動作の一例を示す要部フローチャートである。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について、解決しようとする課題、課題を解決するための手段、構成、動作、および効果の順に詳細に説明する。
<本実施形態が解決しようとする課題>
近年IoT(Internet of Things)技術への期待が高まっている。IoTシステムを構築する際、多くのマシンリソースが必要となる処理についてはクラウド環境などのバックエンドサーバで実行し、実際のセンサデバイス(以降、単にデバイスと称す)とのやり取りや即時性の求められる処理はできるだけデバイスの近くで処理するためエッジゲートウェイ装置(以降、エッジGW装置と称す)を配置する構成をとることが多くなってきた。
エッジGW装置で即時性が求められる処理の中には、実世界上の人に対して物理的な影響を与え、人の生命にかかわるような処理も含まれている。このような状況の中、デバイスの故障やセキュリティ上の問題からデバイスおよびデバイスドライバを安全、且つ、迅速に更新する要求が高まりつつある。
しかし、これまで、このような問題に対処するためには、デバイスとエッジGW装置上のアプリケーションとの間のインタフェース仕様を厳密に定め、そのインタフェース仕様に従っている限りはいつでもデバイスおよびデバイスドライバを更新できるという前提にたっていたが、IoT周辺の技術は多数の標準化団体が乱立し、全てが標準化される道は遠い。また、そのような状況のため、まずは固有の業界に閉じた形で標準を決めて実際の問題に取り組むケースも有り、そのような場合は、デバイス自体の再利用性や相互接続性、利便性が損なわれてしまう。そのため、以下のような課題がある。
エッジGW装置上で、デバイスから発生するデータをデバイスドライバが読み取って、所定のフォーマット(例えばJSON(JavaScript Object Notation)フォーマット)に変換したデータ(以降、デバイスデータと称す)を返却し、さらに異種・複数のデバイスから発生したデバイスデータを組み合わせ、かつ、データを処理しやすいように正規化データへとフォーマットを整形し、その正規化データを使ってアプリケーションのロジックを実行し、その結果データをバックエンドサーバに送信し、また条件判定によってデバイスを操作する状況を想定する。このような状況において、デバイスの故障により別のデバイスに交換した場合や、デバイスドライバ自体がバージョンアップートした場合に、適用しているデバイスドライバを更新すると返却されるデバイスデータのスキーマが変わってしまい、後段の正規化処理やアプリケーションロジック、デバイスへの操作が誤作動してしまうことがある。以下、この点について図面を参照して説明する。
図1に本発明に関連するセンサ管理システムの構成を示す。図1において、エッジGW装置は、デバイスが接続されたデバイスドライバと、正規化処理部とユーザロジック処理部とデータフロー制御部を含むデータ処理部とを複数有する。データ処理部で処理した結果はデータ送信部でバックエンドサーバに送信する。バックエンドサーバは、データ受信部でデータを受信して、データ処理部で処理した後、データ格納部に保存する。またエッジGW装置は、デバイス検知・ドライバ更新部を持ち、デバイスの変更を検知するとバックエンドサーバのデバイスドライバリポジトリから該当するデバイスドライバをダウンロードして適用する。
ここで、図2に示すようなデータフロー定義flow1を想定する。このデータフロー定義flow1は、図2を参照すると、例えば温度センサs1と湿度センサs2が存在し、各デバイス用のデバイスドライバから図のようなデータが返却され、正規化定義rule1によって、図のような正規化データstatsが生成され、ユーザロジックL1によって不快指数を算出し、バックエンドへ送信する、という一連のデータフローを定義している。このとき、例えば温度センサs1の故障等によって、エッジGW装置がある現場の担当者が、温度センサs1を別のセンサs1’に交換したとする。このとき、センサs1’が元のセンサs1と全く同じ仕様のセンサや互換性の有るセンサであれば、後段の正規化処理やユーザロジックへの影響は殆どない。しかし、担当者の判断ミス等により温度センサs1とは互換性の無いセンサs1’へ交換された場合、センサs1’からのデバイスデータが元のセンサs1からのデバイスデータと相違することになるため、後段の正規化処理やユーザロジックが正常に動作しなくなってしまう。
また、温度センサs1の代替として使用できるセンサs1’であっても、仕様が元のセンサs1と相違する場合、後段の正規化処理やユーザロジックの修正が必要になる。このような後段の正規化処理やユーザロジックの修正を人手で実施するならば、多くの手間と労力が必要になる。特にエッジGW装置がある現場の担当者はITの知識を持たないため、システム全体を管理するIT担当者に元のデバイスの代替として使用する新たなデバイスの利用を要請しなければならない。そして、この要請を受けたIT担当者が、新たなデバイスに対応できるようにデータ処理部(正規化定義やユーザロジック)を人手によって修正し、また問題ない事を新たなデバイスを使ってテストしたうえで利用を許可しなければならない。そのため、実世界において、便利で利用可能なデバイスがエッジGW装置側にあり利用可能な状態であったとしても、承認されていないデバイスを速やかに利用することが出来ず、利用を許可するための時間がかかり過ぎる。
一方で、ある一定の標準仕様に従ったデバイスのみを接続可とする事で、統制のとれた更新をできるようにするケースもあるが、標準仕様が乱立し、全てのデバイスが統一された標準仕様に則ることが期待できない状況で特定の標準仕様に縛られると利用できるデバイスが限定されてしまい、これも利便性を損なう結果となる。
<課題を解決するための手段の概要>
本実施形態では、エッジGW装置がデータのフローとテンプレート型の正規化定義、および、ユーザロジックによって構成されるアプリケーションにおいて、実際に発生するデバイスからのデータの特徴点をエッジGW装置で抽出し、プロファイルデータとしてネットワークを介してバックエンドサーバ側で保持しておく。次に、デバイスを交換するタイミングで、データ処理を停止させた状態で、実際の現場から交換後のデバイスに係るデータの傾向を判断するための特徴点を採取し、上記プロファイルデータに基づいて特徴抽出方法に合わせた適合性判定処理を行う。そして、この適合性判定処理によって、交換後のデバイスから取得したデータと交換前のデバイスの過去データとの類似性を判定し、交換後のデバイスを交換前のデバイスの代替として使用できるか否かを決定する。そして、交換後のデバイスが交換前のデバイスの代替として使用できると決定すると、次に、交換後のデバイスを交換前のデバイスの代替として使用してシステムを運用するために、正規化定義を自動で修正し、問題ない事をテストで確かめたうえでデータ処理を再開させる。これにより、デバイス更新が実世界に与える悪影響を防ぐ影響判定と是正処置とを実現する。
このように本実施形態によれば、実際に動作しているエッジGW装置上のプロファイル情報を採取し、バックエンドのサーバ側でそのプロファイル情報を保持しておき、デバイスを交換するタイミングで、データ処理を停止させた状態で、実際の現場から交換後のデバイスに係るデータの傾向を判断するための特徴点を採取し、上記プロファイルデータに基づいて、交換後のデバイスから取得したデータと交換前のデバイスの過去データとの類似性を判定し、交換後のデバイスが交換前のデバイスの代替として使用できるか否かを決定する。
また、デバイスの交換に伴って正規化処理・アプリケーションロジックを変更する場合に、その影響の有無や影響範囲の判定を行い、自動修正可能なものは修正し、自動修正不可能なものはユーザに通知して対処を促し、影響に対処したことを持って安全にエッジGW装置側の更新を迅速に行うように構成してよい。
また、大量の異なるデバイスがつながったエッジGW装置に対しても、記憶していたプロファイル情報を分類・グループ化し、且つグループ間の差分を抽出しながら影響範囲を特定する事で、効率的に影響範囲を特定したうえで、ユーザに影響範囲をわかりやすく示すように構成してよい。
<本実施形態の構成>
本実施形態の構成について説明する。図3を参照すると、本実施形態に係るセンサ管理システム100は、クラウドなどのバックエンドサーバ130と、WAN(Wide Area Network)を介してバックエンドサーバ130に接続されたエッジGW装置140と、そのエッジGW装置140に接続されたデバイス111と、バックエンドサーバ130とエッジGW装置140にまたがる影響判定および是正処置部101から構成される。
バックエンドサーバ130は、データ受信部121と、データ格納部122と、データ処理部123と、正規化定義・データフロー定義・ユーザロジックリポジトリ125と、デバイスドライバリポジトリ124と、エッジGWデータ処理テスト部126と、バックエンド側の影響判定および是正処置部101とから構成される。
エッジGW装置140は、接続された各デバイスに対応するデバイスドライバ112と、エッジGWデータ処理部117と、データ送信部116と、デバイス検知・ドライバ更新部113と、デバイスデータ採取部114と、データ処理結果採取部115と、エッジGW装置側の影響判定および是正処置部101とから構成される。
影響判定および是正処置部101は、影響判定および自動是正処置手段102と、エッジGWプロファイル格納部108と、適合度判定器103と、デバイス更新処置手段104と、エッジGWプロファイル生成手段105と、特徴点抽出器106と、プロファイル一時格納部107とから構成される。影響判定および是正処置部101は、交換対処手段とも呼ばれる。
それぞれ下記の役割を持つ。
デバイス更新処置手段104は、デバイスの更新要求をデバイス検知・ドライバ更新部113から受ける。即ち、デバイス検知・ドライバ更新部113は、エッジGW装置140に接続されている或るデバイス(例えばデバイスs1)を別のデバイス(例えばデバイスz1)に交換されたことを検出すると、交換前後のデバイスを特定する情報(例えばデバイス名)を添えてデバイスの更新要求をデバイス更新処置手段104へ通知する。デバイス更新処置手段104は、上記デバイスの更新要求を受けると、エッジGWデータ処理部117を停止させ、新しいデバイス向けのデバイスドライバに更新し、影響判定および自動是正処置手段102の処理を依頼し、処置された結果をエッジGWデータ処理部117に反映させたうえで処理を再開させる。
影響判定および自動是正処置手段102は、デバイス更新処置手段104から処理を依頼されると、適合度判定器103を使って、新しく接続されたデバイスが元のデバイスの代替として使用できるか否かを決定する。このとき、新しく接続されたデバイスが、複数のセンサ(以下、サブセンサと称す)を有するマルチセンサの場合、新しく接続されたデバイスのどのサブセンサが元のデバイスの代替として使用できるか否かを決定する。その後、影響判定および自動是正処置手段102は、必要に応じて、正規化処理定義を修正し、エッジGWプロファイル格納部108に格納されたプロファイル情報をもとにエッジGWデータ処理テスト部126を使って修正後の定義をテストした上で、エッジGW上の更新を許可する。
エッジGWプロファイル生成手段105は、デバイスが更新される前に、事前の正常稼働時のデータ処理状況のデータを採取し、プロファイル一時格納部107に一時保存し、特徴点抽出器106を使って特徴点を抽出し、プロファイルに記録し、エッジGWプロファイル格納部108に格納する。
今、例えば、デバイスs1が温度センサ、デバイスs2が湿度センサで、それぞれs1.aが温度、s2.bが湿度のデータをあらわしており、エッジGWデータ処理部117−1によってデータを部屋の状態として正規化し、その部屋の不快指数を計算したうえでバックエンドサーバ130にデータを送信し、その他のデバイスのデータをエッジGWデータ処理部117−2が処理しているとする。
ここで図4を参照すると、例えば、温度センサs1が故障してしまい、代わりのデバイスとして温度、湿度、風速が測定できるマルチセンサz1を接続したとする。それぞれz1.cが温度、z1.dが湿度、z1.eが風速を示すデータとしても、センサz1から発生するデータだけを見てc、d、eのどれがs1.aの代替として利用できるか判断する事ができない。
<本実施形態の動作>
まず、デバイスの交換が行われる前の温度センサs1をはじめ全てのデバイスが正常に稼働している間に、エッジGWプロファイル生成手段105は、デバイスデータ採取部114とデータ処理結果採取部115を使って、デバイスドライバ112から発生するデータ、正規化処理後のデータ、ユーザロジック実行後のデータを採取し、エッジGWプロファイル(図5)を生成する。エッジGWプロファイル生成手段105は、発生するデータをプロファイル一時格納部107に格納しながら、特徴点抽出器106を使ってデータの特徴点を抽出しながらプロファイルデータ(図5)を作成する。
ここで、特徴点抽出器106は、バックエンド側の適合度判定器103に合わせた特徴点抽出を行う。例えば統計的手法を用いて適合度判定をする場合は、特徴点抽出器106で統計情報を特徴点として計算し、プロファイルに記録する。例えば、特徴点抽出器106は、一日の平均、分散、標準偏差、1時間単位での傾き(変化率)等を特徴点としてプロファイルに記録する。
生成したエッジGWプロファイルは、定期的にバックエンドサーバ側のエッジGWプロファイル格納部108に送信し保存しておく。
デバイスs1をデバイスz1に交換しエッジGW装置140にデバイスz1を接続すると、デバイス検知・ドライバ更新部113がそれを検知し、影響判定および是正処置部101のデバイス更新処置手段104にデバイスs1をデバイスz1へ更新する旨の更新要求を通知する。
図6を参照すると、要求を受けた影響判定および是正処置部101は次のように動作する。
まず、デバイス更新処置手段104は、交換されたデバイスのデータを処理するエッジGWデータ処理部117を停止させる(F001)。デバイスs1が交換された場合、デバイスs1のデータを入力しているエッジGWデータ処理部117−1だけを停止すればよい。次に、デバイス更新処置手段104は、デバイスドライバリポジトリ124からセンサz1用のデバイスドライバを取得し、エッジGW装置140に適用させる(F002)。
次に、デバイス更新処置手段104は、エッジGWプロファイル格納部108に問い合わせ、この要求が発生した時期と過去に同時期で最も特徴点の変化が顕著な時間帯を問い合わせる(F003)。例えば、5月に温度センサs1を交換したとして、過去データから5月で温度の変化の差の違いが最も顕著な時間帯を求める。
その結果、8:00−9:00と17:00−18:30といった結果が返却されたとすると、その時間帯にデバイスz1から発生するデバイスデータz1.c、z1.d、z1.eを採取し、それぞれについて特徴点抽出器106を使って、プロファイル生成時と同様の特徴点を抽出する。そして、採取したデバイスz1のデータとデバイスz1の特徴点とを交換後デバイスの情報として、また温度センサs1を交換前デバイスの情報として、影響判定および自動是正処置手段102に送信する(F003−F006)。
影響判定および自動是正処置手段102は、抽出されたデバイスz1の特徴点を受け、適合度判定器103を使ってデバイスデータz1.c、z1.d、z1.eのうちのどのデータが過去のデバイスデータs1.aと最も類似する特徴を持つデータであるかを判定する(f007)。この類似判定は、例えば、交換前のセンサの1日のセンシングデータのうちデータの変化が激しい時間帯のセンシングデータから抽出した所定種別数の特徴量から成る特徴ベクトルと、上記時間帯と同じ時間帯における交換後のセンサのセンシングデータから抽出した所定種別数の特徴量から成る特徴ベクトルとの間のベクトル間距離を計算し、ベクトル間距離を閾値と比較することによって行うことができるが、以下のような方法によって実現することもできる。
例えば、影響判定および自動是正処置手段102は、デバイスデータz1.c、z1.d、z1.eのうちデバイスデータz1.cのみ、デバイスデータs1.aの分布の範囲内に収まるデータで、且つ、特徴を抽出した時間帯で同様の傾きを持つデータであった場合、デバイスデータz1.cに係るセンサを温度センサs1の代替として決定する。デバイスデータs1の分布の範囲内に収まり、且つ、特徴を抽出した時間帯で同様の傾きを持つデバイスデータが複数存在した場合、影響判定および自動是正処置手段102は、例えば、その中から、分布の範囲内に収まる程度と傾きの程度とが最も良好なデータを代替として決定する。他方、影響判定および自動是正処置手段102は、デバイスデータz1.c、z1.d、z1.eの何れも、デバイスデータs1の分布の範囲内に収まらない場合、または、特徴を抽出した時間帯でデバイスデータs1と同様の傾きを持たない場合、デバイスデータz1.c、z1.d、z1.eは何れも温度センサs1の代替として使用できないと決定する。使用できないと決定した場合、影響判定および自動是正処置手段102は、図示しない表示装置にその旨のアラームを表示し、または図示しない端末へ警報メッセージを送信する。ここでは、デバイスデータz1.cが温度センサs1の代替として使用できると決定されたものとして説明を続ける。
デバイスデータz1.cが温度センサs1の代替として使用できると決定されると、次に、影響判定および自動是正処置手段102は、プロファイルに記載されている構成情報に従って、正規化定義・データフロー定義・ユーザロジックリポジトリ125から正規化定義、ユーザロジック、データフロー定義を取得する(F008)。次に、取得した正規化定義rule1の${s1.a}のプレースホルダを${z1.c}に変換し(F009)、エッジGWデータ処理テスト部126を使って、更新した正規化定義による処理をテストし、問題がない事を確認する。このテストで利用するデータは、デバイス更新処置手段104から送られてきたデバイスデータz1とデバイスデータs1である。テストが問題なく完了すると、影響判定および自動是正処置手段102がデバイス更新処置手段104に処置の完了と正規化定義の更新を通知し、デバイス更新処置手段104が、更新した正規化定義rule1を取得し、エッジGWデータ処理部117−1に反映したうえで、エッジGWデータ処理部117−1の動作を再開させる(F010−F014)。
その結果、デバイスs1の代わりに、新しいデバイスz1を使って、今まで実施していたデータ処理を継続することが出来る。
<本実施形態の効果>
本実施形態によれば、互換性の無いデバイスのような誤ったデバイスへの交換による不測の事態を回避することができる。その理由は、デバイスs1からデバイスz1への交換を検知すると、影響判定および是正処置部101は、デバイスz1から取得したデータがデバイスs1の過去データに類似するか否かに基づいて、デバイスz1をデバイスs1の代替として使用するか否かを決定するためである。
また本実施形態によれば、交換後のデバイスz1がマルチセンサの場合であっても、互換性の無いデバイスのような誤ったデバイスへの交換による不測の事態を回避することができる。その理由は、デバイスs1からマルチセンサz1への交換を検知すると、影響判定および是正処置部101は、デバイスz1から取得した複数のデータのうちの何れのデータがデバイスs1の過去データに類似するか否かを決定して、デバイスz1の何れのセンサをデバイスs1の代替として使用するか否かを決定するためである。
また本実施形態によれば、新しく接続されたデバイスから発生するデータの意味が不明な状況にあっても、実際に発生するデータの特徴から既存の正規化定義に適用すべきデータを特定し、正規化定義を自動的に修正することで、新しいデバイスに対処できる。
また本実施形態によれば、過去の特徴点のデータから、デバイスデータ間の特徴の違いが最も顕著に表れる時間帯を特定し、新しく接続されたデバイスの同時間帯の実データを採取し、その特徴と比較する事で、元々利用していたデバイスデータの代替として適したデータがどれかを判定できる。そのために実データを採取・転送するデータ量を抑えることが出来、かつ、長時間実データを採取して判定するのに比べて、新しいデバイスの接続からデータ処理を再開するまでの時間を短縮できる。
[第2の実施形態]
本実施形態は、第1の実施形態と比較して、特徴点抽出器と適合度判定器の構成と動作が相違し、それ以外の構成と動作は第1の実施形態と同じである。本実施形態では、特徴点抽出器と適合度判定器に、機械学習技術を応用し、デバイスデータの発生状況を学習し、デバイスデータの種別を分類し、新しく接続されたデバイスのデータがどの種別に分類するかを特定する。
図7は本実施形態に係るセンサ管理システムの要部構成図である。図7に示すように本実施形態では、特徴点抽出器106は識別モデル生成装置として機能し、適合度判定器103は識別装置として機能する。特徴点抽出器106は、センサ交換前に各センサから取得された時系列信号であるセンシングデータに正しいクラスが対応付けられた学習データを入力し、識別モデルを生成して適合度判定器103へ送信する。適合度判定器103は、この識別モデルを受信して取り込む。そして、センサ交換後のセンサのセンシングデータが送られてくると、受信したセンシングデータが属するクラスを上記識別モデルに従って識別する。
例えば、温度センサs1と湿度センサs2と風速センサs3との3つのセンサがエッジGW装置140に接続されているとする。エッジGW装置140の特徴点抽出器106は、これらのセンサから取得された時系列信号であるセンシングデータに正しいクラス(例えば、それぞれ温度クラス、湿度クラス、風速クラス)が対応付けられた学習データを取り込み、識別モデルを生成する。特徴点抽出器106は、生成した識別モデルをバックエンドサーバ130の適合度判定器103へ送信する。また特徴点抽出器106は、識別対象データであるセンサz1のセンシングデータz1.c、z1.d、z1.eを、適合度判定器103へ送信する。適合度判定器103は、識別モデルを取り込み、識別対象データであるセンサz1のセンシングデータについてクラスの識別を行う。適合度判定器103は、例えば、センシングデータz1.cは温度クラス、センシングデータz1.dは湿度クラス、センシングデータz1.eは風速クラスとする識別結果を出力する。
本実施形態によれば、温度や湿度といった比較的特徴がわかりやすい特定のデバイスの種類や特性のデータだけでなく、特徴点抽出の方法が簡単には特定できない種別のデバイスであっても、そのデバイスから取得したデータに類似する過去データを決定することができる。また、特徴点抽出器と適合度判定器を入れ替えることで、さまざまなデバイスやデータに対応可能である。
[第3の実施形態]
本実施形態は、第1の実施形態と比較して、エッジGW装置140が複数存在することと、影響判定および自動是正処置手段102とエッジGWプロファイル格納部108の構成と動作が相違することで第1の実施形態と相違し、それ以外の構成と動作は第1の実施形態と同じである。本実施形態では、エッジGW装置140で処置・対応できたデバイスの情報をエッジGWプロファイル格納部108に記録しておき、同じエッジGW装置140あるいは別のエッジGW装置140におけるデバイスの交換時、当該デバイス交換と同一あるいは類似するデバイス交換に係る処置・対応できたデバイスの情報がエッジGWプロファイル格納部108に存在すれば、それを活用することにより、影響判定および自動是正措置を省略する。
図8は本実施形態に係るセンサ管理システムの要部構成図である。図8に示すように本実施形態では、エッジGWプロファイル格納部108に、過去に処置・対応できたデバイスの情報が記録されている。デバイスの情報は、交換前デバイスの情報、交換後デバイスの情報、自動処置された正規化定義などを含んでいる。影響判定および自動是正処置手段102は、図6のステップF002の終了後、今回のデバイス交換と同一あるいは類似するデバイス交換に係る処置・対応できたデバイスの情報がエッジGWプロファイル格納部108に存在するか否かを調査する。次に、影響判定および自動是正処置手段102は、存在しなければ図6のステップF003以降の処理へと進むが、存在していれば、ステップF003〜F012の処理をスキップしてステップF013の処理を実行する。そして、このステップF013では、エッジGWプロファイル格納部108に記録されている自動処置された正規化定義をエッジGW装置140のデータ処理部に反映させ、エッジGWデータ処理部117を再開させる。
本実施形態によれば次のような効果が得られる。すなわち、実世界では、類似する環境下で同種のデバイスを利用するケースがほとんどのため、第1の実施形態の影響判定と是正処置の処理を1度だけ実行するだけで、他のエッジGW装置の対処も可能になり、最初に対処するエッジGW装置以外は、新しいデバイスを接続してから、その新しいデータを使って処理を行うまでにかかる期間を短縮することができる。
[第4の実施形態]
図9を参照すると、本発明の第4の実施形態に係るセンサ管理システム400は、複数のセンサ411〜413を管理するシステムであり、検知部401と取得部402と交換対処部403とを備えている。
センサ411〜413は、例えば温度センサ、湿度センサ、風力センサなどである。センサ411〜413は、有線または無線によってセンサ管理システム400に対して通信可能に接続される。
検知部401は、センサ411〜413が交換されたことを検知する機能を有する。検知部401は、専用のハードウェアで実現することができる他、コンピュータとプログラムとで実現することができる。
取得部402は、センサ管理システム400に接続されているセンサからセンシングデータを取得する機能を有する。取得部402は、専用のハードウェアで実現することができる他、コンピュータとプログラムとで実現することができる。
交換対処部403は、取得部402によって取得された交換後のセンサのセンシングデータが交換前のセンサの過去のセンシングデータに類似するか否かを判定する機能を有する。また、交換対処部403は、判定結果に基づいて、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定する機能を有する。交換対処部403は、専用のハードウェアで実現することができる他、コンピュータとプログラムとで実現することができる。
次に図10を参照して、本実施形態に係るセンサ管理システム400が実行するセンサ管理方法について説明する。
検知部401は、センサ管理システム400の稼働中、センサ411〜413が別のセンサに交換されたか否かを検知する(F401)。検知部401は、センサの交換を検知すると、交換前のセンサを一意に識別する情報と交換後のセンサを一意に識別する情報とを含むセンサ交換検知情報を取得部402に通知する。識別情報は、センサを一意に識別できる数字列や文字列等である。例えば、センサに割当てられたUSBアドレスやMACアドレスを識別情報にして良いが、それに限定されるものではない。
取得部402は、検知部401からセンサ交換検知情報を受信すると、それに含まれる交換後のセンサの識別情報によって特定されるセンサとの間で通信を行い、交換後のセンサからセンシングデータを取得する(F402)。取得部402は、取得したセンシングデータと上記センサ交換検知情報とを交換対処部403に通知する。
交換対処部403は、取得部402から交換後のセンサのセンシングデータとセンサ交換検知情報とを受信すると、センサ交換検知情報に含まれる交換前のセンサの識別情報によって特定されるセンサの過去のセンシングデータを図示しない記憶装置から読み出し、交換前後のセンサのセンシングデータが互いに類似しているか否かを判定する(F403)。次に、交換対処部403は、判定結果に基づいて、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定する。具体的には、交換対処部403は、交換前後のセンサのセンシングデータが互いに類似するならば、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用することを決定する(F404)。このとき、交換対処部403は、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用する旨のメッセージを図示しない表示装置に表示し、また図示しない外部装置へ通信によって通知するようにしてよい。他方、交換対処部403は、交換前後のセンサのセンシングデータが互いに類似していなければ、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用しないことを決定する(F404)。このとき、交換対処部403は、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用しない旨のメッセージを図示しない表示装置に表示し、また図示しない外部装置へ通信によって通知するようにしてよい。交換対処部403による上述した動作の後、検知部401による上述した動作が再び実行される。
このように本実施形態によれば、互換性の無いセンサのような誤ったセンサへの交換による不測の事態を回避することができる。その理由は、センサの交換を検知すると、交換後のセンサからセンシングデータを取得し、交換前のセンサの過去データに類似するか否かを判定し、その判定結果に基づいて、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定するため、互換性の無いセンサのような誤ったセンサへ交換された場合、交換前のセンサの代替として使用されないためである。
次に、本実施形態における検知部401、取得部402、および交換対処部403について、詳細に説明する。
<検知部401>
図11は、検知部401の一例を示す動作フローチャートである。図11を参照すると、検知部401は、センサ管理システム400の初期化処理の一環として、接続されているセンサ411〜413の識別情報を検出し、図示しないセンサリストに登録する(F411)。例えば、センサ411〜413がセンサ管理システム400を構成するコンピュータにUSBインタフェースを通じて接続されている場合、USBに接続されているセンサをサーチし、例えば、センサのUSB接続時に割当てられるアドレスをセンサの識別情報として検出し、センサリストに登録する。また、センサ411〜413が、センサ管理システム400を構成するコンピュータにWi−FiやBluetooth(登録商標)等の無線インタフェースを通じて接続されている場合、周囲に存在するセンサをサーチし、或いは予め登録されている接続センサのリストを参照し、例えば、センサのMACアドレスをセンサの識別情報として検出し、センサリストに登録する。
その後、センサ管理システム400が稼働すると、検知部401は、センサ管理システム400にセンサが接続されたか否かを常時検出する(F412)。ここで、センサが接続されるとは、USB接続であれば、例えば、センサが接続されてその電源がオンされたことなどを意味する。また、センサが接続されるとは、無線接続であれば、例えば、センサから接続要求やデータを受信することなどを意味する。そして、検知部401は、センサの接続を検出すると、以下の処理を実行する。
まず検知部401は、接続したセンサの識別情報を検出し(F413)、同一の識別情報がセンサリストに存在するか否かを判定する(F414)。検知部401は、接続したセンサの識別情報と同一の識別情報がセンサリストに存在する場合、接続したセンサは再接続されたものであるため、交換後のセンサとして検出せず(F415)、ステップF412の処理へ戻る。
一方、検知部401は、接続したセンサの識別情報と同一の識別情報がセンサリストに存在しない場合、接続したセンサは追加されたセンサであるため、交換後のセンサとして検出する(F416)。次に、検知部401は、センサリストに識別情報が記載されている全てのセンサとの間で通信を試行し、通信を行えないセンサを検出する(F417)。
検知部401は、通信を行えなかったセンサが1台のみであった場合(F418)、この通信を行えなかったセンサを交換前のセンサとして検出する(F419)。次に、検知部401は、ステップF416で検出した交換後のセンサとステップF419で検出した交換前のセンサとの識別情報を含むセンサ交換検知情報を交換対処部403へ出力する(F420)。そして、検知部401はステップF412の処理へ戻る。
他方、検知部401は、通信を行えなかったセンサが1台でなかった場合、接続したセンサを交換後デバイスとして検出せず(F415)、ステップF412の処理へ戻る。その理由は、通信を行えなかったセンサが全く存在しなかった場合、今回接続したセンサは既存センサとの交換でなく増設と考えられるためである。また、通信を行えなかったセンサが2台以上存在した場合、その何れが交換前のセンサであるか不明であるため、安全を重視する観点から今回接続したセンサを交換後のセンサから除外するようにしている。ここで、センサの交換作業を1台のセンサずつ実施することにより、ステップF418からステップF415へ進むケースは実質的に皆無となる。
このように図11に示す例の検知部401は、センサ管理システム400に新たに接続されたセンサを交換後のセンサとして検知し、交換後のセンサの接続前にセンサ管理システム400に接続されていたセンサのうち交換後のセンサの接続後にセンサ管理システム400との間で通信が行えなくなったセンサを交換前のセンサとして検知する。
図12は、検知部401の別の例を示す動作フローチャートである。図12を参照すると、検知部401は、センサ管理システム400の初期化処理の一環として、接続されているセンサ411〜413の識別情報を検出し、図示しないセンサリストに登録する(F421)。このステップF421は図11のステップF411と同じである。
その後、センサ管理システム400が稼働すると、検知部401は、図示しないキーボード等の入力装置からセンサ管理システム400に対してセンサの交換開始の指示が入力されたか否かを常時検出する(F422)。そして、検知部401は、センサの交換開始の指示が入力されると、図示しない表示装置にセンサリストを表示し、交換前のセンサを選択するようユーザに催促する(F423)。
次に検知部401は、ユーザがセンサのリスト上で1つのセンサを選択すると(F424)、選択されたセンサを交換前センサとして検出する(F425)。次に検知部401は、一定時間内にセンサがセンサ管理システム400に接続されたか否かを検出する(F426)。ここで、センサが接続されるとは、USB接続であれば、例えば、センサが接続されてその電源がオンされたことなどを意味する。また、センサが接続されるとは、無線接続であれば、例えば、センサから接続要求やデータを受信することなどを意味する。
検知部401は、一定時間内にセンサが接続された場合、接続されたセンサの識別情報を交換後センサの識別情報として検出する(F427)。次に検知部401は、ステップF427で検出した交換後のセンサとステップF425で検出した交換前のセンサとの識別情報を含むセンサ交換検知情報を交換対処部403へ出力する(F428)。そして、検知部401はステップF422の処理へ戻る。他方、検知部401は、一定時間内にセンサが接続されなかった場合、ステップF427、F428をスキップし、ステップF422の処理へ戻る。
このように図12の例の検知部401は、センサ管理システム400に接続されているセンサのリストから利用者が選択したセンサを交換前のセンサとして検出し、その後にセンサ管理システム400に新たに接続されたセンサを交換後のセンサとして検出する。但し、交換前後のセンサの検出順序を上記と逆にしても良い。即ち、検知部401は、センサ管理システム400に新たに接続されたセンサを交換後のセンサとして検出し、その後の一定時間内にセンサのリストから選択されたセンサを交換前センサとして検出するようにしてもよい。
<取得部402>
取得部402は、センサ管理システム400に接続されているセンサからセンシングデータを取得するデバイスドライバを含んで構成される。取得部402は、自律的にセンサからセンシングデータを取得することができると共に、交換対処部403からの要求に従って要求されたセンサからセンシングデータを取得することができる。
<交換対処部403>
図13は、交換対処部403の一例を示す構成図である。この例の交換対処部403は、特徴量抽出部431と過去データ記憶部432と交換後センサデータ記憶部433と照合部434とドライバ更新部440とを備えている。
ドライバ更新部440は、検知部401によって検出された交換後のセンサに対応するデバイスドライバを図示しないデバイスドライバリポジトリから取得し、取得部402のデバイスドライバを更新する機能を有する。
特徴量抽出部431は、取得部402を利用して取得されたセンサのセンシングデータからm種類(mは1以上の整数)の特徴量を抽出する機能を有する。例えば、特徴量抽出部431は、1日当たりのセンシングデータの平均値、分散、標準偏差、1時間単位での傾き(変化率)等を抽出する。1種類の特徴量を1つの次元としてm種類の特徴量を所定の順序で並べると、m次元の特徴ベクトルが形成される。
過去データ記憶部432は、センサの交換前に取得部402によって取得され特徴量抽出部431によって抽出されて生成された特徴ベクトルをセンサの識別情報に関連付けて記憶する機能を有する。例えば、過去データ記憶部432は、センサ識別情報s1に対応して、特徴ベクトル(F1.1,F1.2,…,F1.m)を記憶している。ここで、F1.iは、センサ識別情報s1で識別されるセンサのセンシングデータから取得したi番目の次元の特徴量である。また、交換後センサデータ記憶部433は、交換後のセンサから取得部402によって取得され特徴量抽出部431によって抽出されて生成された特徴ベクトルを交換後センサの識別情報に関連付けて記憶する機能を有する。例えば、交換後センサデータ記憶部433は、センサ識別情報z1に対応して、特徴ベクトル(FZ.1,FZ.2,…,FZ.m)を記憶している。
照合部434は、交換後センサデータ記憶部433から交換後のセンサの特徴ベクトルを読み出し、検知部401によって検出された交換前のセンサの特徴ベクトルを過去データ記憶部432から読み出す。そして、照合部434は、両者の特徴ベクトル間のベクトル間距離を計算し、そのベクトル間距離を閾値と比較して、両者が類似するか否かを判定する。ベクトル間距離は、例えば、同じ次元の特徴量が同一或いはその差の絶対値が所定値以下であれば、例えばビット値0を割当て、それ以外であればビット値1を割当て、ビット値1の数をベクトル間距離とする。このベクトル間距離によれば、両者の特徴量が同一或いはその差の絶対値が所定値以下であれば、ベクトル間距離は0になり、同一ないしその差の絶対値が所定値以下でない種類の特徴量が増えるに従って、1より次第に大きな値になる。そこで、ベクトル間距離を閾値(例えば値0)と比較し、ベクトル間距離が閾値以下であれば類似、そうでなければ非類似とする。照合部434は、類似であれば、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用することを決定し、非類似であれば、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用しないことを決定する。照合部434は、この決定結果を図示しない表示装置に表示しあるいは通信により外部装置へ送信する。
このように図13の交換対処部403は、交換後のセンサのセンシングデータから抽出した所定種別数の特徴量から成る特徴ベクトルと交換前のセンサのセンシングデータから抽出した所定種別数の特徴量から成る特徴ベクトルとの間のベクトル間距離が閾値以下か否かに基づいて、類似するか否かを判定し、さらに、その判定結果に基づいて交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定する。
図14は、交換対処部403の他の例を示す構成図である。この例の交換対処部403は、識別モデル生成部435とセンサ識別情報・クラス対応表436と識別モデル記憶部437と識別部438と比較部439とドライバ更新部440とを備えている。このうち、ドライバ更新部440は、図13のドライバ更新部440と同様の機能を有する。
センサ識別情報・クラス対応表436は、センサ識別情報とクラスとの対応関係を記録する。例えば、センサ識別情報・クラス対応表436は、温度センサの識別情報に対応付けて温度クラスを記録し、湿度センサの識別情報に対応付けて湿度クラスを記録し、風力センサの識別情報に対応付けて風力クラスを記録している。
識別モデル生成部435は、センサ交換前に取得部402によって各センサから取得された時系列信号であるセンシングデータを入力し、当該センシングデータの取得元センサの識別情報に対応するクラスをセンサ識別情報・クラス対応表436から取得し、上記入力したセンシングデータに上記取得したクラスを対応付けた学習データを使用して、識別モデルを生成する。
識別部438は、取得部402によって取得された交換後のセンサのセンシングデータを入力し、識別モデル記憶部437に記憶された識別モデルを使用して、上記入力したセンシングデータが属するクラスを識別し、識別したクラスを比較部439に出力する。比較部439は、検知部401によって検出された交換前のセンサの識別情報に対応するクラスをセンサ識別情報・クラス対応表436から取得し、この取得したクラスと識別部438の識別結果のクラスとを比較する。そして、比較部439は、比較結果が一致であれば、交換前後のセンサのセンシングデータが互いに類似していると判定し、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用することを決定する。また、比較部439は、比較結果が不一致であれば、交換前後のセンサのセンシングデータが互いに非類似であると判定し、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用しないことを決定する。
このように図14の交換対処部403は、センサの交換前に、センサから取得されたセンシングデータに正解クラスを対応付けた学習データを使用して識別モデルを生成し、センサの交換時、交換後のセンサから取得されたセンシングデータと上記識別モデルとを用いて交換後のセンサが属するクラスを識別し、この識別したクラスと交換前のセンサが属するクラスとの比較結果に基づいて、類似するか否かを判定し、さらに、その判定結果に基づいて交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定する。
[第5の実施形態]
本発明の第5の実施形態に係るセンサ管理システム500は、第4の実施形態に係るセンサ管理システム400と比較して、交換対処部403の機能が相違し、それ以外は第4の実施形態と同一である。
本実施形態における交換対処部403は、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用することを決定すると、交換前のセンサの代わりに交換後のセンサを使用してシステムを運用する機能を有する。
次に図15を参照して、本実施形態に係るセンサ管理システム500が実行するセンサ管理方法について説明する。
図15において、ステップF501〜F505は、図10のステップF401〜F405と同じである。本実施形態では、交換対処部403は、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用することを決定した後、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用してシステムを運用する(F506)。このステップF506では、運用開始前に、第1の実施形態において説明したような正規化定義の書き換えやテストが実施され、問題無いことを確認した後、運用が開始される。
[第6の実施形態]
本発明の第6の実施形態に係るセンサ管理システム600は、第4または第5の実施形態に係るセンサ管理システム400、500と比較して、検知部401の機能が相違し、それ以外は第4または第5の実施形態と同一である。
図16は本実施形態における検知部401の処理の一例を示す要部フローチャートである。本実施形態における検知部401は、図11に示すフローチャートのステップF418において、通信を行えないセンサが1つでないと判定したとき、直ちにステップF415へ進まず、その代わりに図16に示すステップF601〜F605を実行するように構成されている。
図16を参照すると、検知部401は、通信を行えないセンサが1つでない場合、通信を行えないセンサが0か否かを判定する(F601)。次に、検知部401は、通信を行えないセンサが0であれば、図11のステップF415へ進む。他方、検知部401は、通信を行えないセンサが2台以上であれば、それらのセンサの位置と交換後センサの位置とを検出する(F602)。検知部401は、例えば、センサの位置をそのセンサから取得したセンシングデータから抽出することにより検出することができる。即ち、一般にセンサのセンシングデータには、センサで検出した温度データ等のデータと区別して、センサに搭載されたGPSで検出した当該センサの位置データが含まれている。検知部401は、その位置データを抽出することにより、センサの位置を検出する。
次に検知部401は、通信を行えない複数のセンサの中から、交換後のセンサと同一または近傍の位置に存在するセンサを選択する(F603)。次に検知部401は、選択したセンサが1台のみか否かを判定する(F604)。1台のみでなく複数台であれば、検知部401は図11のステップF415へ進む。1台のみであれば、検知部401は、その1台を交換前のセンサとして検出する(F605)。そして、検知部401は、図11のステップF420へ進む。
このように本実施形態の検知部401は、センサ管理システムとの間で通信が行えなくなったセンサが複数存在する場合、センサ管理システムとの間で通信が行えなくなったセンサの位置情報と交換後のセンサの位置情報とを比較した結果に基づいて交換前のセンサを検知する。
以上、本発明を幾つかの実施形態を挙げて説明したが、本発明は以上に実施形態にのみ限定されず、その他、本発明の範囲内で各種の付加変更が可能である。
本発明は、業界を問わない、汎用的なIoTデータ処理の基盤として利用でき、特にセンサを管理する基盤として利用できる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
センサを管理するセンサ管理システムであって、
前記センサ管理システムに接続されたセンサの交換を検知する検知手段と、
センサからセンシングデータを取得する取得部と、
前記取得部により取得した交換後のセンサのセンシングデータが交換前のセンサの過去のセンシングデータに類似するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定する交換対処手段と、
を有するセンサ管理システム。
[付記2]
前記交換対処手段は、交換後のセンサが複数のサブセンサを有する場合、前記複数のサブセンサのそれぞれからセンシングデータを取得し、前記取得したセンシングデータのそれぞれについて交換前のセンサの過去のセンシングデータに類似するか否かを判定する、
付記1に記載のセンサ管理システム。
[付記3]
前記交換対処手段は、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用することを決定すると、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用してシステムを運用する、
付記1または2に記載のセンサ管理システム。
[付記4]
前記交換対処手段は、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用することを決定すると、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用してシステムを運用する前に、交換前のデバイスのセンシングデータを正規化するための正規化定義を交換後のデバイスに合致するように書き換える、
付記1乃至3の何れかに記載のセンサ管理システム。
[付記5]
前記交換対処手段は、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として運用する前に、書き換え後の前記正規化定義を使用して交換後のデバイスから取得したセンシングデータを用いたテストを実施する、
付記4に記載のセンサ管理システム。
[付記6]
前記交換対処手段は、前記テストに成功した交換後のセンサの情報と交換前のセンサの情報と前記正規化定義とを含むデバイス情報を記憶し、その後、前記センサ管理システムに接続されたセンサの交換が前記検知手段によって検知されると、検知された交換後のセンサの情報と交換前のセンサの情報とを含む前記デバイス情報の有無に基づいて、今回のセンサ交換に伴う前記正規化定義の書き換えと前記テストの実施の必要性の有無を決定する、
付記5に記載のセンサ管理システム。
[付記7]
前記交換対処手段は、前記類似するか否かの判定では、交換後のセンサのセンシングデータから抽出した所定種別数の特徴量から成る特徴ベクトルと交換前のセンサのセンシングデータから抽出した所定種別数の特徴量から成る特徴ベクトルとの間のベクトル間距離が閾値以下か否かに基づいて、前記類似の判定を行う、
付記1乃至6の何れかに記載のセンサ管理システム。
[付記8]
前記交換対処手段は、交換前のセンサの1日のセンシングデータのうちデータの変化が激しい時間帯のセンシングデータから抽出した所定種別数の特徴量から成る特徴ベクトルと、前記時間帯と同じ時間帯における交換後のセンサのセンシングデータから抽出した所定種別数の特徴量から成る特徴ベクトルとの間のベクトル間距離が閾値以下か否かに基づいて、前記類似の判定を行う、
付記1乃至6の何れかに記載のセンサ管理システム。
[付記9]
前記交換対処手段は、前記類似するか否かの判定では、センサの交換前に、センサから取得されたセンシングデータに正解クラスを対応付けた学習データを使用して識別モデルを生成し、センサの交換時、交換後のセンサから取得されたセンシングデータと前記識別モデルとを用いて交換後のセンサが属するクラスを識別し、前記識別したクラスと交換前のセンサが属するクラスとの比較結果に基づいて、前記類似の判定を行う、
付記1乃至6の何れかに記載のセンサ管理システム。
[付記10]
前記検知手段は、前記センサ管理システムに新たに接続されたセンサを交換後のセンサとして検知し、交換後のセンサの接続前に前記センサ管理システムに接続されていたセンサのうち前記交換後のセンサの接続後に前記センサ管理システムとの間で通信が行えなくなったセンサを交換前のセンサとして検知する、
付記1乃至9の何れかに記載のセンサ管理システム。
[付記11]
前記検知手段は、前記センサ管理システムとの間で通信が行えなくなったセンサが複数存在する場合、前記センサ管理システムとの間で通信が行えなくなったセンサの位置情報と交換後のセンサの位置情報とを比較した結果に基づいて交換前のセンサを検知する、
付記10に記載のセンサ管理システム。
[付記12]
前記検知手段は、前記センサ管理システムに新たに接続されたセンサを交換後のセンサとして検知し、前記センサ管理システムに接続されているセンサのリストから利用者が選択したセンサを交換前のセンサとして検知する、
付記1乃至9の何れかに記載のセンサ管理システム。
[付記13]
センサ管理システムにおけるセンサを管理する方法であって、
前記センサ管理システムに接続されたセンサの交換を検知し、
交換後のセンサからセンシングデータを取得し、
取得した交換後のセンサのセンシングデータが交換前のセンサの過去のセンシングデータに類似するか否かを判定し、
前記判定の結果に基づいて、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定する、
センサ管理方法。
[付記14]
前記類似するか否かの判定では、交換後のセンサが複数のサブセンサを有する場合、前記複数のサブセンサのそれぞれからセンシングデータを取得し、前記取得したセンシングデータのそれぞれについて交換前のセンサの過去のセンシングデータに類似するか否かを判定する、
付記13に記載のセンサ管理方法。
[付記15]
交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用することを決定すると、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用してシステムを運用する、
付記13または14に記載のセンサ管理方法。
[付記16]
交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用することを決定すると、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用してシステムを運用する前に、交換前のデバイスのセンシングデータを正規化するための正規化定義を交換後のデバイスに合致するように書き換える、
付記13乃至15の何れかに記載のセンサ管理方法。
[付記17]
交換後のセンサを交換前のセンサの代替として運用する前に、書き換え後の前記正規化定義を使用して交換後のデバイスから取得したセンシングデータを用いたテストを実施する、
付記16に記載のセンサ管理方法。
[付記18]
前記テストに成功した交換後のセンサの情報と交換前のセンサの情報と前記正規化定義とを含むデバイス情報を記憶し、その後、前記センサ管理システムに接続されたセンサの交換を検知すると、検知した交換後のセンサの情報と交換前のセンサの情報とを含む前記デバイス情報の有無に基づいて、今回のセンサ交換に伴う前記正規化定義の書き換えと前記テストの実施の必要性の有無を決定する、
付記17に記載のセンサ管理方法。
[付記19]
前記類似するか否かの判定では、交換後のセンサのセンシングデータから抽出した所定種別数の特徴量から成る特徴ベクトルと交換前のセンサのセンシングデータから抽出した所定種別数の特徴量から成る特徴ベクトルとの間のベクトル間距離が閾値以下か否かに基づいて、前記類似の判定を行う、
付記13乃至18の何れかに記載のセンサ管理方法。
[付記20]
前記類似するか否かの判定では、交換前のセンサの1日のセンシングデータのうちデータの変化が激しい時間帯のセンシングデータから抽出した所定種別数の特徴量から成る特徴ベクトルと、前記時間帯と同じ時間帯における交換後のセンサのセンシングデータから抽出した所定種別数の特徴量から成る特徴ベクトルとの間のベクトル間距離が閾値以下か否かに基づいて、前記類似の判定を行う、
付記13乃至18の何れかに記載のセンサ管理方法。
[付記21]
前記類似するか否かの判定では、センサの交換前に、センサから取得されたセンシングデータに正解クラスを対応付けた学習データを使用して識別モデルを生成し、センサの交換時、交換後のセンサから取得されたセンシングデータと前記識別モデルとを用いて交換後のセンサが属するクラスを識別し、前記識別したクラスと交換前のセンサが属するクラスとの比較結果に基づいて、前記類似の判定を行う、
付記13乃至18の何れかに記載のセンサ管理方法。
[付記22]
前記センサの交換の検知では、前記センサ管理システムに新たに接続されたセンサを交換後のセンサとして検知し、交換後のセンサの接続前に前記センサ管理システムに接続されていたセンサのうち前記交換後のセンサの接続後に前記センサ管理システムとの間で通信が行えなくなったセンサを交換前のセンサとして検知する、
付記13乃至21の何れかに記載のセンサ管理方法。
[付記23]
前記センサ管理システムとの間で通信が行えなくなったセンサが複数存在する場合、前記センサ管理システムとの間で通信が行えなくなったセンサの位置情報と交換後のセンサの位置情報とを比較した結果に基づいて交換前のセンサを検知する、
付記22に記載のセンサ管理方法。
[付記24]
前記センサの交換の検知では、前記センサ管理システムに新たに接続されたセンサを交換後のセンサとして検知し、前記センサ管理システムに接続されているセンサのリストから利用者が選択したセンサを交換前のセンサとして検知する、
付記13乃至21の何れかに記載のセンサ管理方法。
[付記25]
コンピュータを、
前記センサ管理システムに接続されたセンサの交換を検知する検知手段と、
センサからセンシングデータを取得する取得部と、
前記取得部により取得した交換後のセンサのセンシングデータが交換前のセンサの過去のセンシングデータに類似するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定する交換対処手段と、
して機能させるためのプログラム。
100…センサ管理システム
101…影響判定および是正処置部
102…影響判定および自動是正処理手段
103…適合度判定器
104…デバイス更新処置手段
105…エッジGWプロファイル生成手段
106…特徴点抽出器
107…プロファイル一時格納部
108…エッジGWプロファイル格納部
111−1…デバイスs1
111−2…デバイスs2
111−N…デバイスN
112−1…デバイスドライバ1
112−2…デバイスドライバ2
112−N…デバイスドライバN
113…デバイス検知・ドライバ更新部
114…デバイスデータ採取部
115…データ処理結果採取部
116…データ送信部
117−1…エッジGWデータ処理部1
117−2…エッジGWデータ処理部2
121…データ受信部
122…データ処理部
123…データ格納部
124…デバイスドライバリポジトリ
125…正規化定義・データフロー定義・ユーザロジックリポジトリ
126…エッジGWデータ処理テスト部
400…センサ管理システム
401…検知部
402…取得部
403…交換対処部
411…センサ
412…センサ
413…センサ
431…特徴量抽出部
432…過去データ記憶部
433…交換後センサデータ記憶部
434…照合部
435…識別モデル生成部
436…センサ識別情報・クラス対応表
437…識別モデル記憶部
438…識別部
439…比較部
440…ドライバ更新部

Claims (10)

  1. センサを管理するセンサ管理システムであって、
    前記センサ管理システムに接続されたセンサの交換を検知する検知手段と、
    センサからセンシングデータを取得する取得部と、
    前記取得部により取得した交換後のセンサのセンシングデータが交換前のセンサの過去のセンシングデータに類似するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定する交換対処手段と、
    を有するセンサ管理システム。
  2. 前記交換対処手段は、交換後のセンサが複数のサブセンサを有する場合、前記複数のサブセンサのそれぞれからセンシングデータを取得し、前記取得したセンシングデータのそれぞれについて交換前のセンサの過去のセンシングデータに類似するか否かを判定する、
    請求項1に記載のセンサ管理システム。
  3. 前記交換対処手段は、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用することを決定すると、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用してシステムを運用する、
    請求項1または2に記載のセンサ管理システム。
  4. 前記交換対処手段は、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用することを決定すると、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用してシステムを運用する前に、交換前のデバイスのセンシングデータを正規化するための正規化定義を交換後のデバイスに合致するように書き換える、
    請求項1乃至3の何れかに記載のセンサ管理システム。
  5. 前記交換対処手段は、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として運用する前に、書き換え後の前記正規化定義を使用して交換後のデバイスから取得したセンシングデータを用いたテストを実施する、
    請求項4に記載のセンサ管理システム。
  6. 前記交換対処手段は、前記テストに成功した交換後のセンサの情報と交換前のセンサの情報と前記正規化定義とを含むデバイス情報を記憶し、その後、前記センサ管理システムに接続されたセンサの交換が前記検知手段によって検知されると、検知された交換後のセンサの情報と交換前のセンサの情報とを含む前記デバイス情報の有無に基づいて、今回のセンサ交換に伴う前記正規化定義の書き換えと前記テストの実施の必要性の有無を決定する、
    請求項5に記載のセンサ管理システム。
  7. 前記交換対処手段は、交換前のセンサの1日のセンシングデータのうちデータの変化が激しい時間帯のセンシングデータから抽出した所定種別数の特徴量から成る特徴ベクトルと、前記時間帯と同じ時間帯における交換後のセンサのセンシングデータから抽出した所定種別数の特徴量から成る特徴ベクトルとの間のベクトル間距離が閾値以下か否かに基づいて、前記類似の判定を行う、
    請求項1乃至5の何れかに記載のセンサ管理システム。
  8. 前記検知手段は、前記センサ管理システムに新たに接続されたセンサを交換後のセンサとして検知し、交換後のセンサの接続前に前記センサ管理システムに接続されていたセンサのうち前記交換後のセンサの接続後に前記センサ管理システムとの間で通信が行えなくなったセンサを交換前のセンサとして検知する、
    請求項1乃至7の何れかに記載のセンサ管理システム。
  9. センサ管理システムにおけるセンサを管理する方法であって、
    前記センサ管理システムに接続されたセンサの交換を検知し、
    交換後のセンサからセンシングデータを取得し、
    取得した交換後のセンサのセンシングデータが交換前のセンサの過去のセンシングデータに類似するか否かを判定し、
    前記判定の結果に基づいて、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定する、
    センサ管理方法。
  10. コンピュータを、
    前記センサ管理システムに接続されたセンサの交換を検知する検知手段と、
    センサからセンシングデータを取得する取得部と、
    前記取得部により取得した交換後のセンサのセンシングデータが交換前のセンサの過去のセンシングデータに類似するか否かを判定し、前記判定の結果に基づいて、交換後のセンサを交換前のセンサの代替として使用するか否かを決定する交換対処手段と、
    して機能させるためのプログラム。
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