JP2018054281A - 冷蔵庫、冷蔵庫の制御方法及びプログラム - Google Patents

冷蔵庫、冷蔵庫の制御方法及びプログラム Download PDF

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かほる 辻本
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Abstract

【課題】青果物の熟度のコントロールを容易にする。【解決手段】冷蔵庫1は、青果物を保存する熟成保存室30と、少なくとも第1の波長の光と第2の波長の光とを熟成保存室30内に照射可能な光照射装置40とを備え、第1の波長の光及び第2の波長の光の照射の順序、又は、第1の波長の光もしくは第2の波長の光の照射の照度を可変とするように、光照射装置40を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、冷蔵庫、冷蔵庫の制御方法及びプログラムに関する。
紫外LED光源の照射方向に、紫外光をそのまま透過する透明フィルタ、および紫外光が照射されることで450nm近辺の青色波長を励起する蛍光材料を用いた青色フィルタ、および紫外光が照射されることで650nm近辺の赤色波長を励起する蛍光材料を用いた赤色フィルタを配置して収納室内に複数の波長の光を照射する光照射装置は、知られている(例えば、特許文献1参照)。
使用者が所望の味を選択して入力できる入力部と、キムチが保管された保管室を冷却させる冷却装置と、保管室内に光を照射する照射装置とを備え、制御部が、発酵モードと保管モードを行うために冷却装置を制御し、発酵モードまたは保管モード中に保管室内に光を照射するように照射装置を制御するキムチ冷蔵庫も、知られている(例えば、特許文献2参照)。
冷蔵庫の庫内に配置され、特定収納容器もしくは特定個所に収納されるタンパク質分解酵素が含まれる食品にその食品に含まれる酵素の活性を大きくできる波長の光を直接もしくは透光板を介して照射する単数または複数の光源と、その単数または複数の光源を間隔を置いて点灯消灯する冷蔵庫本体に設けられた制御装置と、を備え、光源からの照射量がほぼ一定以下となる照射を行う点灯時間は、光源を発光させない消灯時間より短くする冷蔵庫も、知られている(例えば、特許文献3参照)。
10℃〜0℃以下の食品の未凍結温度の低温領域での温度制御可能な低温庫又は低温室と当該低温庫又は低温室の適宜の位置にLED照射可能に設置されたLED照射装置とを具備した装置において、LEDを断続照射することによって低温障害である褐変を軽減することは、知られている(例えば、特許文献4参照)。
野菜室内に食品容器として、下段容器と、下段容器内の上方部に配置された上段容器とが備えられた冷蔵庫において、上段容器は光透過性の材料で構成することによって、光源の照射による栄養素向上や静菌作用を得ることができ、上段容器内には下段容器を介して間接的に冷気が流入することで、冷却器からの低温の冷気が直接流入するのを防ぎ、より高湿度を好む青果物を収納することが望ましく、また低温状態においては鮮度が劣化するバナナやナスといった低温に弱い青果物を収納するとこれらの低温障害を防ぐことができ、より鮮度を向上させることが可能となることも、知られている(例えば、特許文献5参照)。
特開2008−71509号公報 特開2007−195554号公報 特開2007−46848号公報 特開2001−61459号公報 特開2010−78300号公報
ここで、冷蔵庫で保存する食品として、熟成が必要な青果物を考える。一般的に、熟成が必要な青果物は、輸送の効率化やシェルフライフ延長のため、流通段階で追熟が行われることを前提に、未熟な状態で収穫される。そのため、消費者が入手した青果物の熟度にはばらつきがあり、未熟である場合、多くの消費者は、常温で青果物の追熟を行う。しかしながら、常温での追熟は、保存環境が外気に依存するため、熟度のコントロールが難しかった。
また、冷蔵庫で保存する食品として、低温を苦手とする青果物を考える。例えば、熱帯、亜熱帯原産の青果物には常温での保存が適しているものが多く存在する。このような青果物を冷蔵保存すると、褐変、表皮へのピッティング、軟化、栄養価の損失等の低温障害が発生し、品質が劣化する。一般的に、冷蔵室内蔵型の野菜室の温度は、冷蔵室の温度に支配されるため、野菜室も同様に低温環境となる。従って、現状では、低温を苦手とする青果物に対し、不向きな低温保存を強いることになっている。
本発明の目的は、青果物の熟度のコントロールを容易にすることにある。
本発明の他の目的は、青果物の表面温度を上昇させて青果物の低温障害を抑制することにある。
かかる目的のもと、本発明は、青果物を保存する保存室と、少なくとも第1の波長の光と第2の波長の光とを保存室内に照射可能な照射手段と、青果物の熟成又は保存の指示に応じて、第1の波長の光及び第2の波長の光の照射の順序、又は、第1の波長の光もしくは第2の波長の光の照射の照度を可変とするように、照射手段を制御する制御手段とを備える冷蔵庫を提供する。
ここで、第1の波長の光は、青果物の熟成を促進させる光であってよく、第2の波長の光は、青果物の熟成を抑制する光であってよい。
また、第1の波長は、600nm以上800nm以下であってよく、第2の波長は、400nm以上500nm以下であってよい。
また、制御手段は、青果物の熟成が指示された場合に、第1の波長の光を予め定められた期間照射した後、第2の波長の光を照射するように、照射手段を制御し、青果物の保存が指示された場合に、第1の波長の光を照射することなく、第2の波長の光を照射するように、照射手段を制御する、ものであってよい。
また、制御手段は、青果物の熟成が指示された場合に、保存室の温度に応じて、予め定められた期間を決定する、ものであってよい。特に、制御手段は、青果物の熟成が指示された場合に、保存室の温度が第1の温度であれば、予め定められた期間を第1の期間に決定し、保存室の温度が第1の温度よりも高い第2の温度であれば、予め定められた期間を第1の期間よりも短い第2の期間に決定する、ものであってよい。
更に、制御手段は、青果物の保存が指示された場合に、保存室の温度に応じて、第2の波長の光を照射する期間に制限を設けるかどうかを決定する、ものであってよい。特に、制御手段は、青果物の保存が指示された場合に、保存室の温度が第1の温度であれば、第2の波長の光を照射する期間に制限を設けないことを決定し、保存室の温度が第1の温度よりも高い第2の温度であれば、第2の波長の光を予め定められた期間照射することを決定する、ものであってよい。
更にまた、制御手段は、青果物の熟成が指示された場合に、第1の波長の光の照度に更に応じて、予め定められた期間を決定する、ものであってよい。特に、制御手段は、青果物の熟成が指示された場合に、第1の波長の光の照度が第1の照度であれば、予め定められた期間を第1の期間に決定し、第1の波長の光の照度が第1の照度よりも高い第2の照度であれば、予め定められた期間を第1の期間よりも短い第2の期間に決定する、ものであってよい。
また、本発明は、青果物を保存する保存室と、保存室内に光を照射可能な照射手段とを備え、照射手段は、自身の点灯時に自身から発する放射熱量又は青果物の発熱反応を利用して青果物の表面温度を上昇させることにより、青果物の低温障害を抑制する冷蔵庫を提供する。
ここで、保存室は、密閉構造又は略密閉構造を有する、ものであってよい。照射手段は、光として可視光を照射可能なものであってよい。
また、照射手段は、保存室内の一部の領域にのみ光を照射可能なものであってよい。或いは、照射手段は、保存室内の第1の領域に光を照射可能な第1の照射手段と、保存室内の第1の領域とは異なる第2の領域に光を照射可能な第2の照射手段とを含む、ものであってもよい。その場合、第1の照射手段及び第2の照射手段は、独立して光を照射可能なものであってよい。
また、本発明は、青果物の表面温度を検知する検知手段を更に備え、照射手段は、検知手段により検知された表面温度が、低温障害が抑制される温度として予め定められた温度を維持する強度で、光を照射可能なものであってよい。
更に、本発明は、青果物の表面温度を検知する検知手段を更に備え、照射手段は、検知手段により検知された表面温度が、低温障害が抑制される温度として予め定められた温度を維持する期間、光を照射可能なものであってもよい。
更にまた、照射手段は、前記保存室の前面の扉が開かれた際に、消灯又は白色光の照射への切り替えを実行可能なものであってよい。
また、本発明は、青果物の熟成又は保存の指示を受け付けるステップと、受け付けた指示に応じて、青果物の熟成を促進させる第1の波長の光及び青果物の熟成を抑制する第2の波長の光の照射の順序、又は、第1の波長の光もしくは第2の波長の光の照射の照度を可変とするように、第1の波長の光と第2の波長の光とを青果物を保存する保存室内に照射可能な照射手段を制御するステップとを含む冷蔵庫の制御方法も提供する。
更に、本発明は、コンピュータに、青果物の熟成又は保存の指示を受け付ける機能と、受け付けた指示に応じて、青果物の熟成を促進させる第1の波長の光及び青果物の熟成を抑制する第2の波長の光の照射の順序、又は、第1の波長の光もしくは第2の波長の光の照射の照度を可変とするように、第1の波長の光と第2の波長の光とを青果物を保存する保存室内に照射可能な照射手段を制御する機能とを実現させるためのプログラムも提供する。
本発明によれば、青果物の熟度のコントロールが容易になる。
また、本発明によれば、青果物の表面温度を上昇させて青果物の低温障害を抑制することが可能になる。
第1の実施の形態における冷蔵庫の断面図である。 第1の実施の形態における光照射装置の断面図である。 第1の実施の形態における光照射装置及びその制御のための構成要素を示した図である。 熟成保存室の設定温度が低温である場合の制御装置の動作例を示したフローチャートである。 熟成保存室の設定温度が高温である場合の制御装置の動作例を示したフローチャートである。 熟成保存室の設定温度を低温及び高温とした場合のそれぞれについて、赤色LEDの照度を3条件に振って、トマトに赤色光を照射したときの外観写真を示した図である。 第5の実施の形態における冷蔵庫の断面図である。 第5の実施の形態における冷蔵庫の正面図である。 第5の実施の形態における保存室の正面図である。 第5の実施の形態における光照射装置の断面図である。 LEDが設置された透明蓋と容器の底に配置されたトマトとの位置関係を示した図である。 照度が測定されるポイントである測定ポイントを示した図である。 トマトの表面温度の測定箇所を示した図である。 保存室内にトマトを配置してLEDを照射したときのトマトの表面温度の変化を示したグラフである。 保存室内にキュウリ及びトマトを配置したときの状態を示した図である。 保存室内にキュウリ及びトマトを配置してキュウリのみにLEDを照射したときのキュウリの表面温度の変化を示したグラフである。 保存室内にキュウリ及びトマトを配置してキュウリのみにLEDを照射したときのトマトの表面温度の変化を示したグラフである。 保存5日目のバナナの外観状態を示した図である。 保存7日目までのバナナの外観の経日変化と7日目のバナナの果実の状態とを示した図である。 第6の実施の形態における保存室の正面図である。 第6の実施の形態における光照射装置の拡大図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、本発明は、青果物に適用可能なものであるが、以下の実施の形態では、青果物の中でも特に果実に適用する場合を例にとって説明する。
[第1の実施の形態]
(冷蔵庫の構成)
図1は、第1の実施の形態における冷蔵庫1の断面図である。図1に示すように、冷蔵庫1は、庫内の上部に形成された冷蔵室10と、庫内の下部に形成された冷凍室20とを含む。或いは、冷凍室20の代わりに、温度可変室を含んでいてもよい。
そして、冷蔵室10内に、保存室の一例として、引き出し式の熟成保存室30が形成されており、熟成保存室30の天井面には、照射手段の一例として、光照射装置40が設けられている。熟成保存室30に収納される食品としては、例えば、トマト、イチゴ、カキ、マンゴー、モモ、メロン、キウイ、洋ナシ等がある。
また、冷蔵室10の扉50には、熟成保存室30の温度を設定する操作や、熟成保存室30に対してモード(熟成モード又は保存モード)を開始する操作を行うための操作パネル60が設けられている。更に、冷蔵室10の後壁70には、冷蔵庫1の冷凍サイクルを構成する蒸発器80と、蒸発器80を通過した空気を冷蔵室10内で循環させるための送風ファン90とが設けられている。
ここで果実の追熟について説明する。未熟な果実が、果皮色の変化、軟化の進行、糖酸度及び香りの変化を伴って、美味しく食べられる状態に変化することを、追熟という。
果実は、追熟が進むと、赤、紫、橙、黄色等に色付く。この色の変化は、赤や紫色の色素「アントシアニン」や、黄や橙色の色素「カロテン」によるものである。ブドウ、リンゴ、モモ、ナス等の赤や紫色になる果実では、アントシアニン色素が果皮の表面に集まり日光によって発色することで果実本来の色が増す。また、ミカン、カキ等の黄色になる果実では、果皮の中に「カロテン」が集まり、熟成が進むことで葉緑素が分解消失するために、緑から黄色に色付く。
近年、健康志向や美意識の高まり、またアンチエイジングの観点から、このアントシアニンやカロテン等の抗酸化成分を積極的に摂取したいと思う人が増加している。抗酸化成分とは、老化の原因となる活性酸素を除去してくれる働きを持つ成分のことで、ビタミン、ミネラル、ファイトケミカル等に分類される。果実の熟成が進むことで、これらの成分が増加し、健康増進やアンチエイジングに効果があることが分かっている。未熟な果実よりも完熟した果実を消費した方が、これらの抗酸化成分を有効に摂取できることとなり、美味しさだけではなく栄養価の面からも、完熟果を摂取することが望まれている。
さて、追熟は、果実に含まれる酵素の活動が呼吸の上昇やエチレン排出等とともに盛んになることで進むことが知られている。酵素の活動量を決める要素の1つが温度であり、追熟に最も適した温度は15℃〜25℃であると言われている。しかし、この温度帯は熟成が進行する温度帯であると同時に、老化や腐敗が進行しやすい温度帯でもある。よって、果実の鮮度を保持するという観点からは、最適な温度帯ではない。一方で、温度が低すぎると酵素等の生理活性が十分に働かず、熟成が進行しないことが考えられる。
そこで、図1の熟成保存室30は、温度を0℃〜10℃の低温に制御することで、果実の鮮度を保持する。そして、更に光を照射することで、酵素等の生理活性を活発にし、鮮度を保持したまま、同時に熟成を進行させる。
図2は、第1の実施の形態における光照射装置40の断面図である。図2に示すように、光照射装置40は、実装基板41と、赤色光を発光する赤色LED42(42a〜42e)と、青色光を発光する青色LED43(43a〜43e)と、赤色LED42及び青色LED43を保護する透過性のカバー44とを含む。図2では、赤色LED42と青色LED43とを、交互に配置している。また、赤色LED42及び青色LED43を5個ずつ設けたが、赤色LED42及び青色LED43の数はこれには限らない。
赤色LED42が発光する赤色光は、熟成促進を目的として使用される。赤色光は、光合成のエネルギー効率が最も高く、また果実の熟成を促進させる酵素の働きを活発化する効果がある。よって、赤色光は、果実の熟成促進に有効であると言える。即ち、赤色光は、青果物の熟成を促進させる第1の波長の光の一例であり、第1の波長は、例えば600nm〜800nm(600nm以上800nm以下)とすればよい。
青色LED43が発光する青色光は、果実の鮮度を保ち、保存性を向上させる目的で使用される。青色光は、照射によって、微生物や菌の増殖を抑える静菌作用が得られる効果が実証されている。生態防御反応に加えて、更に果実表面の菌の増殖を抑える静菌効果も得られるため、果実の鮮度を保持するのに、青色光の照射は、非常に有効である。即ち、青色光は、青果物の熟成を抑制する第2の波長の光の一例であり、第2の波長は、例えば400nm〜500nm(400nm以上500nm以下)とすればよい。
また、実験によると、赤色光及び青色光には適正な照度範囲が存在することが分かっている。どちらの波長の光も、照度が低すぎる場合には、熟成促進や鮮度保持の効果が十分に得られなかったり、効果が現れるまでに長い時間がかかったりする。しかし、照度は高ければ高いほど良いというわけではない。
赤色光は、照度が高すぎると、果実の品質の劣化を促進させることが分かっている。青色光は、強光を長期間照射すると、例えば、トマトのリコピン増加が抑制される弊害や、果皮色が退色して白色化する弊害等が発生することが確認された。よって、赤色光、青色光ともに、適正な照度で果実に照射することが必要である。また、これらの光照射による果実への弊害症状は、保存温度が高いほど顕著に現れる傾向にあることも確認されている。
上記の関係を踏まえ、果実の熟成を促進させるための熟成モードで用いる赤色LED42の照度は100〜500lx(ルクス)に調光し、熟成した果実を保存するための保存モードで用いる青色LED43の照度は50〜100lxに調光することが望ましい。その際、光の照度は、光源から対象果実までの距離、LED個数の増減、電圧制御等によって調整するとよい。
図3は、光照射装置40及びその制御のための構成要素を示した図である。図示するように、光照射装置40を制御する構成要素として、制御装置100が設けられている。この制御装置100は、制御手段の一例であり、赤色LED42(42a〜42e)と、青色LED43(43a〜43e)と、操作パネル60と信号線を介して接続されている。
制御装置100は、図1には示さなかったが、冷蔵庫1内に設けられるものでよい。この場合、制御装置100は、マイコン等によって実現するとよい。或いは、制御装置100は、冷蔵庫1の外部に設けられ、外部から光照射装置40を制御するものでもよい。この場合、制御装置100は、CPU、RAM、ROM等を備えた汎用のPC等によって実現するとよい。
(冷蔵庫の制御動作)
図4は、熟成保存室30の設定温度が低温である場合の制御装置100の動作例を示したフローチャートである。熟成保存室30に設定可能な0℃〜10℃のうち低い方の如何なる温度を低温としてもよいが、ここでは5℃以下を低温として説明する。
操作パネル60で熟成保存室30の温度が5℃以下に設定されると、制御装置100は、青色LED43を点灯する(ステップ101)。使用者は、果実を投入する際、未熟であるか、既に食べ頃であるかを判断する。未熟である場合は、操作パネル60から熟成モード開始命令を入力し、既に食べ頃である場合は、そのまま果実を熟成保存室30内に収納する。
これにより、制御装置100は、操作パネル60から熟成モード開始命令が入力されたかどうかを判定する(ステップ102)。
その結果、熟成モード開始命令が入力されたと判定すると、制御装置100は、青色LED43を消灯する(ステップ103)。そして、タイマを起動し(ステップ104)、赤色LED42を点灯する(ステップ105)。その後、制御装置100は、赤色LED42の点灯時間Tr1が予め定めた基準時間Trを超えたかどうかを判定する(ステップ106)。点灯時間Tr1が基準時間Trを超えていないと判定すると、制御装置100は、ステップ105に戻り、ステップ106で点灯時間Tr1が基準時間Trを超えたと判定されるまで赤色LED42を点灯し続ける。また、点灯時間Tr1が基準時間Trを超えたと判定すると、制御装置100は、赤色LED42を消灯し(ステップ107)、ステップ101に戻り、青色LED43を再び点灯することで、熟成モードを保存モードに切り替える。
一方、果実が既に食べ頃であり、ステップ102で熟成モード開始命令が入力されなかったと判定すると、制御装置100は、ステップ101に戻り、青色LED43を点灯し続ける。
図5は、熟成保存室30の設定温度が高温である場合の制御装置100の動作例を示したフローチャートである。熟成保存室30に設定可能な0℃〜10℃のうち高い方の如何なる温度を高温としてもよいが、ここでは6℃以上を高温として説明する。
操作パネル60で熟成保存室30の温度が6℃以上に設定されると、熟成保存室30内は消灯モードとなる。使用者は、果実を投入する際、未熟であるか、既に食べ頃であるかを判断する。未熟である場合は、操作パネル60から熟成モード開始命令を入力し、既に食べ頃である場合は、そのまま果実を熟成保存室30内に収納し、操作パネル60から保存モード開始命令を入力する。
これにより、制御装置100は、操作パネル60から熟成モード開始命令が入力されたかどうかを判定する(ステップ151)。
その結果、熟成モード開始命令が入力されたと判定すると、制御装置100は、タイマを起動し(ステップ152)、赤色LED42を点灯する(ステップ153)。その後、制御装置100は、赤色LED42の点灯時間Tr1が予め定めた基準時間Trを超えたかどうかを判定する(ステップ154)。点灯時間Tr1が基準時間Trを超えていないと判定すると、制御装置100は、ステップ153に戻り、ステップ154で点灯時間Tr1が基準時間Trを超えたと判定されるまで赤色LED42を点灯し続ける。また、点灯時間Tr1が基準時間Trを超えたと判定すると、制御装置100は、赤色LED42を消灯し(ステップ155)、青色LED43を照射する保存モードに切り替える。
即ち、制御装置100は、タイマを起動し(ステップ156)、青色LED43を点灯する(ステップ157)。その後、制御装置100は、青色LED43の点灯時間Tb1が予め定めた基準時間Tbを超えたかどうかを判定する(ステップ158)。点灯時間Tb1が基準時間Tbを超えていないと判定すると、制御装置100は、ステップ157に戻り、ステップ158で点灯時間Tb1が基準時間Tbを超えたと判定されるまで青色LED43を点灯し続ける。また、点灯時間Tb1が基準時間Tbを超えたと判定すると、制御装置100は、青色LED43を消灯する(ステップ159)。
一方、熟成モード開始命令が入力されず、保存モード開始命令が入力されたと判定すると、制御装置100は、タイマを起動し(ステップ160)、青色LED43を点灯する(ステップ161)。その後、制御装置100は、青色LED43の点灯時間Tb1が予め定めた基準時間Tbを超えたかどうかを判定する(ステップ162)。点灯時間Tb1が基準時間Tbを超えていないと判定すると、制御装置100は、ステップ161に戻り、ステップ162で点灯時間Tb1が基準時間Tbを超えたと判定されるまで青色LED43を点灯し続ける。また、点灯時間Tb1が基準時間Tbを超えたと判定すると、制御装置100は、青色LED43を消灯する(ステップ163)。
図6は、熟成保存室30の設定温度を低温及び高温とした場合のそれぞれについて、赤色LED42の照度を3条件に振って、トマトに赤色光を照射したときの外観写真を示した図である。ここでは、低温として2℃を、高温として10℃を例にとっている。また、赤色LED42の照度の3条件は、50〜100lx、100〜500lx、500〜1000lxとしている。
図には、熟成保存室30の設定温度が高いほど、赤色LED42の照度が高いほど、トマトの色付きが早く、短期間で熟成することが示されている。
まず、熟成保存室30の設定温度を2℃とした場合について詳しく説明する。
この場合について、図には、赤色LED42の照度を50〜100lxと低照度にすると、トマトが徐々に色付き、熟成は少しずつ進んでいるものの、6〜8日の照射後も緑の部分が残っており、熟成に時間がかかり過ぎていることが示されている。
一方、図には、赤色LED42の照度を100〜500lxや500〜1000lxと中程度又は高程度の照度にすると、6〜8日の照射で食べ頃に色付き、その後保存モードで保存するのに適切な熟成具合になることも示されている。
即ち、照度が低くても熟成は徐々に進むが、赤色LED42の熟成効果が温度によって抑制されてしまう可能性がある。また、品種や鮮度等の果実の保存前の状態によっては、熟成の効果が十分に現れないこともある。従って、熟成保存室30の設定温度が低温である場合に、低照度の光を照射することは望ましくない。
次に、熟成保存室30の設定温度を10℃とした場合について詳しく説明する。
この場合について、図には、赤色LED42の照度を500〜1000lxと高照度にすると、2〜4日の照射で急速に熟成が進んで既に完熟を通り越した過熟状態となっており、美味しく食べられる時期を過ぎて劣化に向かっていることが示されている。こうなると、その後、保存モードで鮮度良く保存することは不可能である。従って、熟成保存室30の設定温度が高温である場合の高照度の光の照射は、不適当であることが分かる。
一方、図には、赤色LED42の照度を50〜100lxや100〜500lxと低程度又は中程度の照度にすると、2〜4日の照射で食べ頃に色付き、その後保存モードで保存するのに適切な熟成具合になることも示されている。
尚、ここでは、トマトに赤色光を照射した場合について示したが、イチゴ、カキ、マンゴー、モモ、メロン、キウイ、洋ナシ等の多くの果実で同様の傾向がみられた。
以上のことから、0℃〜10℃に設定可能である熟成保存室30を使用する際の熟成モード時の赤色LED42の照度は、次のように考えることができる。即ち、果実を保存する際の熟成速度や保存性等の使い勝手、消費電力、コスト等を考慮し、低温設定時にも高温設定時にも適切である中程度の100〜500lxが適切である。これにより、図4及び図5に示した動作例で赤色LED42を点灯する際には、その照度を中程度の100〜500lxとするとよい。
また、熟成保存室30の設定温度が低温の場合、つまり、図4に示した動作例では、熟成モード時の点灯時間Tr1の上限である基準時間Trは、上記実験結果より、6〜8日のうちの何れかの日数とすればよい。但し、青色LED43の照射時間には上限を設けず、熟成モード時以外は、常時青色LED43が点灯するように制御する。
一方、熟成保存室30の設定温度が高温の場合、つまり、図5に示した動作例では、熟成モード時の点灯時間Tr1の上限である基準時間Trは、上記実験結果より、2〜4日のうちの何れかの日数とすればよい。そして、この場合は、青色LED43の照射時間にも上限である基準時間Tbを設定し、照射時間を制御する。これは、熟成保存室30の温度が高温の場合は、低温の場合よりも、照射によって果皮色が退色する等の弊害症状が発生する頻度が高い傾向にあり、また、症状が強く現れる傾向にあるためである。よって、熟成保存室30の設定温度が高温の場合の保存モード時に照射される青色LED43の照度は50〜100lxの低照度とし、基準時間Tbは1〜2日の短期間とすることが望ましい。
尚、上記において、基準時間Trは、第1の波長の光を照射する予め定められた期間の一例であり、基準時間Tbは、第2の波長の光を照射する予め定められた期間の一例である。
また、上記より、青果物の熟成が指示された場合に、保存室の温度が第1の温度であれば、予め定められた期間を第1の期間に決定し、保存室の温度が第1の温度よりも高い第2の温度であれば、予め定められた期間を第1の期間よりも短い第2の期間に決定する、という構成が導き出される。ここで、上記の例では、第1の温度は2℃であり、第1の期間は6〜8日である。また、第2の温度は10℃であり、第2の期間は2〜4日である。そして、これは、より広く、青果物の熟成が指示された場合に、保存室の温度に応じて、予め定められた期間を決定する、という構成として捉えることもできる。
更に、上記より、青果物の保存が指示された場合に、保存室の温度が第1の温度であれば、第2の波長の光を照射する期間に制限を設けないことを決定し、保存室の温度が第1の温度よりも高い第2の温度であれば、第2の波長の光を予め定められた期間照射することを決定する、という構成が導き出される。ここで、上記の例では、第1の温度は2℃である。また、第2の温度は10℃であり、予め定められた期間は1〜2日である。そして、これは、より広く、青果物の保存が指示された場合に、保存室の温度に応じて、第2の波長の光を照射する期間に制限を設けるかどうかを決定する、という構成として捉えることもできる。
更にまた、第1の実施の形態では、果実の熟成が指示された場合に、赤色LED42を予め定められた基準時間Tr点灯した後、青色LED43を点灯し、果実の保存が指示された場合に、赤色LED42を点灯することなく、青色LED43を点灯するようにしたが、この限りではない。第1の実施の形態は、果実の熟成又は保存の指示に応じて、赤色LED42及び青色LED43の点灯の順序を可変にする、という構成として捉えてもよい。その場合、赤色LED42a〜42eの少なくとも1つ及び青色LED43a〜43eの少なくとも1つの点灯の順序を可変にするものでもよい。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、コストを考慮し、赤色LED42及び青色LED43の照度を予め固定し、熟成保存室30の設定温度に応じて、照射時間を変更する制御を行った。しかしながら、熟成保存室30内に照度センサを設置して照度を検知可能とし、LEDの点灯数や電圧を制御することで照度を変更するようにしてもよい。このようにすれば、使用者の食べたい時期に合わせて熟成時期をコントロールすることが可能になる。
また、熟成保存室30の設定温度だけでなく、赤色LED42及び青色LED43の照度にも応じて、照射時間を変更する制御を行ってもよい。
例えば、第1の実施の形態では、熟成保存室30の設定温度が低温である場合に、赤色LED42の照度が100〜500lx及び500〜1000lxの何れであっても照射日数は6〜8日としたが、赤色LED42の照度が100〜500lxであれば、照射日数を8日とし、赤色LED42の照度が500〜1000lxであれば、照射日数を6日としてもよい。
また、第1の実施の形態では、熟成保存室30の設定温度が高温である場合に、赤色LED42の照度が50〜100lx及び100〜500lxの何れであっても照射日数は2〜4日としたが、赤色LED42の照度が50〜100lxであれば、照射日数を4日とし、赤色LED42の照度が100〜500lxであれば、照射日数を2日としてもよい。
尚、上記より、青果物の熟成が指示された場合に、第1の波長の光の照度が第1の照度であれば、予め定められた期間を第1の期間に決定し、第1の波長の光の照度が第1の照度よりも高い第2の照度であれば、予め定められた期間を第1の期間よりも短い第2の期間に決定する、という構成が導き出される。ここで、上記の熟成保存室30の設定温度が低温である場合の例では、第1の照度は100〜500lxであり、第1の期間は8日である。また、第2の照度は500〜1000lxであり、第2の期間は6日である。一方、上記の熟成保存室30の設定温度が高温である場合の例では、第1の照度は50〜100lxであり、第1の期間は4日である。また、第2の照度は100〜500lxであり、第2の期間は2日である。そして、これは、より広く、青果物の熟成が指示された場合に、第1の波長の光の照度に更に応じて、予め定められた期間を決定する、という構成として捉えることもできる。
更にまた、第2の実施の形態は、果実の熟成又は保存の指示に応じて、赤色LED42又は青色LED43の照度を可変にする、という構成として捉えてもよい。その場合、赤色LED42a〜42eの少なくとも1つ又は青色LED43a〜43eの少なくとも1つの照度を可変にするものでもよい。
[第3の実施の形態]
第1の実施の形態では、赤色LED42と青色LED43とをそれぞれ単独で使用したが、この限りではない。熟成モードでは、赤色LED42及び青色LED43により赤色光及び青色光の両方を照射してもよい。赤色光及び青色光を組み合わせて照射することで、熟成のスピードをやや抑制することができるため、鮮度を保持する期間が延長されることになる。よって、すぐに果実を消費する予定がない場合や、果実の美味しさをより長期間楽しみたい場合には、消費のタイミングを使用者自身がコントロールできる点で有効である。
[第4の実施の形態]
第1乃至第3の実施の形態では、光照射装置40を熟成保存室30の天井面のみに設けたが、これには限らない。例えば、天井面に加えて又は天井面に代えて、背面、右側面、左側面等の他の箇所に設けてもよい。
また、第1乃至第3の実施の形態では、赤色LED42及び青色LED43を交互に配置したが、これには限らない。例えば、右側面に赤色LED42を配置し、左側面に青色LED43を配置してもよい。更に、高輝度タイプのLEDや拡散タイプのLEDを使用することにより、LEDの個数を減らすことができ、低コストで光照射装置40を作ることができる。
更に、第1乃至第3の実施の形態では、赤色LED42が発光する赤色光は、熟成促進を目的として使用し、青色LED43が発光する青色光は、保存性を向上させる目的で使用したが、これには限らない。
[第1乃至第4の実施の形態の効果]
第1乃至第4の実施の形態では、果実の熟成時と保存時にそれぞれ適切な波長の光を照射するようにした。これにより、果実が完熟するため、果実を購入時よりも美味しく食べることができ、また抗酸化成分等を含む栄養価をより高い状態で摂取することができるようになった。そして、このことは、使用者の食生活を豊かにし、健康増進やアンチエイジングの効果をもたらすことにもなる。更に、美味しい状態を長期間維持したまま果実を保存することが可能になるため、果実の消費期間が延長され、安心してまとめ買いができる等の効果が得られる。
[プログラム]
第1乃至第4の実施の形態における制御装置100が行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。
即ち、第1乃至第4の実施の形態を実現するプログラムは、コンピュータに、青果物の熟成又は保存の指示を受け付ける機能と、受け付けた指示に応じて、青果物の熟成を促進させる第1の波長の光及び青果物の熟成を抑制する第2の波長の光の照射の順序、又は、第1の波長の光もしくは第2の波長の光の照射の照度を可変とするように、第1の波長の光と第2の波長の光とを青果物を保存する保存室内に照射可能な照射手段を制御する機能とを実現させるためのプログラムとして捉えられる。
[第5の実施の形態]
(冷蔵庫の構成)
図7は、第5の実施の形態における冷蔵庫1の断面図である。図7に示すように、冷蔵庫1は、庫内の上部に形成された冷蔵室10と、庫内の下部に形成された冷凍室20とを含む。或いは、冷凍室20の代わりに、温度可変室を含んでいてもよい。
そして、冷蔵室10内には仕切り板11,12,13があり、このうち仕切り板13で仕切られた区画に、引き出し式の保存室31が形成されている。この保存室31は、透明蓋32と容器33とを備えた密閉構造となっており、その内部は高湿に保たれているものとする。或いは、低温障害が緩和される程度にその内部が高湿に保たれるのであれば、略密閉構造となっていてもよい。また、仕切り板13の下面には、照射手段の一例として、光照射装置40が設けられている。更に、冷蔵室10内蔵式である保存室31は、冷蔵室10の設定温度に支配されるので、約1〜2℃に制御される。
また、冷蔵室10の扉50には、光照射装置40のオン/オフや照度レベルの調整を行うための操作パネル60が設けられている。更に、冷蔵室10の後壁70には、冷蔵庫1の冷凍サイクルを構成する蒸発器80と、蒸発器80を通過した空気を冷蔵室10内で循環させるための送風ファン90とが設けられている。
図8は、第5の実施の形態における冷蔵庫1の正面図である。図8に示すように、光照射装置40は、仕切り板13の下面の半分に設けられており、この光照射装置40が透明蓋32を介して容器33内の半分の領域に光を照射するようになっている。
図9は、第5の実施の形態における保存室31の正面図である。この保存室31内の領域は、光照射装置40の下で光が照射される照射領域34と、光が照射されない非照射領域35とに分けられる。保存室31は、青果物を保存するものであるが、特に、照射領域34には、低温に弱い青果物(ナス、バナナ、トマト等)を、非照射領域35には、低温を好む青果物(ブロッコリー、ホウレンソウ、キャベツ等)を、共存させて保存するとよい。尚、仕切り板13の上面には、図示するように、断熱材49を設置するとよい。
ここで青果物の温度に対する特性について説明する。熱帯、亜熱帯を産地とするトロピカルフルーツ(例えばバナナ、マンゴー、パイナップル等)や熱帯、亜熱帯を原産とする青果物(例えばナス、トマト、キュウリ、カボチャ、ピーマン等)は低温を苦手とし、最適貯蔵温度は7〜10℃である。これらの青果物は低温耐性が低く、冷蔵温度(1〜2℃)で保存すると呼吸障害や代謝異常を引き起こし、褐変や黄化、表皮へのピッティング、果肉の軟化や栄養価の損失等、様々な低温障害が発生し、品質が劣化する。これら青果物の中には高湿環境にすることで低温障害の一部が緩和されるものもあるが大半は高湿下においても低温障害が発生する。
一方、低温に弱い青果物を、低温障害を嫌って常温で保存した場合、その青果物の食べ頃の期間は非常に短くなる。なぜなら、青果物は呼吸や代謝を活発に行い、カビや細菌等の微生物の増殖も盛んなので、青果物の老化が進行し、味や栄養化の低下、腐敗等の品質劣化の進行が速くなるからである。
また、低温での保存を好む青果物(例えばブロッコリー、ホウレンソウ、キャベツ等)はその青果物の氷結点に近い1〜2℃での保存が適している。1〜2℃で保存した場合、低温耐性により低温障害は生じず、呼吸活性や代謝が低く、老化の進行が抑えられる。また、カビや細菌等の微生物の増殖も抑えられるため、腐敗も抑制され、結果的に高鮮度、高品位に保存される。
そこで、第5の実施の形態の保存室31は、温度を1〜2℃の低温に制御することで、青果物の鮮度を保持しつつ、保存室31の半分に光を照射することで、低温を苦手とする青果物を照射下に保存した場合に、その青果物の表面のみを加温し、正常な代謝を維持して低温障害の発生を抑制するようにした。これにより、低温を好む青果物と低温を苦手とする青果物を同時に保存させることを実現させた。即ち、従来は低温を好む青果物及び低温を苦手とする青果物の何れかを犠牲にする環境での保存を強いられていたが、両者を高品位に保存することが可能となった。
図10は、第5の実施の形態における光照射装置40の断面図である。図10に示すように、光照射装置40は、実装基板41と、LED45(45a〜45d)とを含む。第5の実施の形態で使用されるLED45は、赤色光(660nm付近の波長の光)を発光するものとする。但し、LED45は赤色光を発光するものに限定されず、可視光(400〜800nmの波長の光)を発光するものであってもよい。例えば、青色光を発光するもの、橙色光を発行するもの、緑色光を発光するもの等であってよい。また、図10では、LED45を4個設けたが、LED45の数はこれには限らない。保存室31の半分を照射可能な数であれば、如何なる数のLED45が配置されてもよい。
次に、LED45の照射による青果物の温度変化を確認した試験の結果を示す。試験は下記の条件で行った。即ち、評価対象としてはトマトを用いた。0℃に設定した冷蔵室10に約20L(リットル)の保存室31を配置した。図7乃至図9では、仕切り板13にLED45を設置した構成を示したが、ここでは、保存室31の透明蓋32に15個のLED45を設置した。そして、LED45の波長は赤色光の波長(660nm付近)とした。
図11は、LED45が設置された透明蓋32と容器33の底に配置されたトマトとの位置関係を示した図である。図示するように、透明蓋32からトマトの上面までの距離は110mmであった。そこで、LED45から距離が110mmの位置で照度が約330lx(ルクス)となるようにした。
図12は、照度が測定されるポイントである測定ポイント36を示した図である。LED45から110mmの距離の照度が約330lx(ルクス)となるように、保存室31内の透明蓋32から110mmの距離の水平面上に15個の測定ポイント36を設けた。ここで、15個の測定ポイント36間の間隔は、図示するように、縦方向には100mm、横方向には85mmとした。そして、15個の測定ポイント36で測定された照度の平均値を算出し、これをLED45から110mmの距離の照度として用いた。
そして、低温保存中にLED45を照射し、トマトの表面温度を測定した。トマトの表面温度の測定箇所は図13に示すトマト果皮表面の上面と下面の2箇所とした。尚、トマトは保存室31内中央に1個配置した。
図14は、このときの温度変化を示したグラフである。尚、グラフには、保存室31内の空気の温度変化も細い実線で示している。トマトの表面温度は、上面においては、太い実線で示すように、LED45の消灯時に約0℃であるのに対し、赤色のLED45の点灯時に約6℃となり、6K昇温している。一方、光が直接あたらない下面においても、太い破線で示すように、LED45の消灯時に約0℃であるのに対し、赤色のLED45の点灯時に約5.5℃となり、5.5Kの昇温が確認された。この結果から、赤色のLED45の照射によるトマトの温度上昇が確認できた。
また、青色のLED45においても同様の試験を行った結果、トマトの温度上昇は確認できたが、赤色のLED45より照度を上げた条件においても赤色のLED45より温度上昇幅は小さかった。
次に、LED45をスポット照射した場合の照射された青果物と照射されなかった青果物の温度変化を確認した試験の結果を示す。試験は下記の条件で行った。即ち、LED45を照射する対象としてはキュウリを、LED45を照射しない対象としてはトマトを用いた。そして、図15に示すように、保存室31内の照射領域34にキュウリを、保存室31内の非照射領域35にトマトをそれぞれ配置した。前述の試験と同様の温度設定、保存室31、LED45を用いた。LED45は透明蓋32のキュウリの上の部分に1個配置し、LED45直下でLED45からの距離が110mmの位置での照度が約330lxとなるようにした。青果物の温度の測定箇所は前述の試験と同様に果皮表面の上面と下面の各2箇所とした。
図16は、このときのキュウリの温度変化を示したグラフである。尚、グラフには、保存室31内の空気の温度変化も細い実線で示している。キュウリの表面温度は、上面においては、太い実線で示すように、LED45の消灯時に約−0.1℃であるのに対し、赤色のLED45の点灯時に約0.6℃となり、0.7K昇温している。一方、光が直接あたらない下面においても、太い破線で示すように、LED45の消灯時に約−0.4℃であるのに対し、赤色のLED45の点灯時に約0.4℃となり、0.8Kの昇温が確認された。つまり、キュウリの上面、下面とも照射にて表面温度は0.7〜0.8K上昇している。
一方、図17は、このときのトマトの温度変化を示したグラフである。図示するように、光が照射されていないトマトは、LED45の照射時も温度は上昇しなかった。
以上の結果より、LED45を対象の青果物にのみ照射することで、他の共存する青果物の保存温度に影響を及ぼすことなく、対象の青果物のみを昇温可能であることが確認できた。尚、昇温度は、LED45の放射強度で決まるため、対象の青果物に最適な昇温度に応じて、LED45の波長及び輝度の選定とLED45の個数の算出とを行うことが望ましい。
次に、図7及び図8に示す冷蔵庫1の保存室31にバナナを保存し、低温障害の発生状況を確認した。事前の低温保存試験にて、数種の青果物の中からバナナが一番顕著に低温障害が現れることを確認の上、対象の青果物に選定した。
図18は、保存5日目のバナナの外観状態を示した図である。図中、保存室31の非照射領域35には、LED45を照射していないバナナの果皮が褐変し、低温障害を発生していることが示されている。また、図中、保存室31の照射領域34には、赤色のLED45を照射したバナナの果皮は褐変が軽減されていることが示されている。
図19は、保存7日目までのバナナの外観の経日変化と7日目のバナナの果実の状態とを示した図である。図中、左欄には、LED45を照射していないバナナは7日目で果実も黒く変色し、低温障害が果実にまで及んでいることが示されている。一方、図中、右欄には、赤色のLED45を照射したバナナは7日後も果実の変色が見られず、良好な状態を保持していることが示されている。
また、バナナの果皮の表面温度を比較すると、LED45を照射していないバナナに比べて、赤色のLED45を照射したバナナは、図に示すように1.5Kの昇温が見られた。バナナの果皮の表面温度4.0℃は通常低温障害を発生する温度であるが、赤色のLED45を照射したバナナは低温障害が抑制されている。この結果から、赤色のLED45は単に対象の青果物の温度を上昇させる効果だけではなく、対象の青果物の生理反応にも刺激を与え、代謝の正常化に働きかけている可能性がある。
以上の結果から、1〜2℃の保存室31に部分的に赤色のLED45を照射することで、非照射領域35に保存された青果物の温度に影響を与えることなく、照射領域34に保存された青果物のみの温度を上昇させることができることが分かる。
また、バナナの低温障害の抑制には、赤色のLED45の照射が有効である。同条件でキュウリやナスの保存試験を行った結果においても、程度に差はあるものの、バナナと同様の傾向が確認できた。
但し、LED45の照射で、果皮の薄いキュウリやナスは蒸散が促進される傾向が見られた。よって、操作パネル60(図7参照)に照度レベル切り替えボタンを設け、照射する赤色のLED45の照度レベルを、例えばHigh(330lx)、Low(110lx)のように対象の青果物に合わせて切り替えることで、重量を保持しながら低温障害を抑制するとよい。
更には、操作パネル60に光照射装置40のオン/オフの切り替えスイッチを備えることで、低温を苦手とする青果物を保存しないときは、光照射装置40をオフにして葉物中心の保存室31として使用するようにしてもよい。
尚、第5の実施の形態では、保存室31の半分に光を照射することとしたが、これには限らない。保存室31内の一部の領域にのみ光を照射するものであれば、その領域の保存室31に対する割合は問わない。
[第6の実施の形態]
図20は、第6の実施の形態における保存室31の正面図である。この保存室31では、図示するように、仕切り板13の全域に光照射装置40が配置されている。
図21は、第6の実施の形態における光照射装置40の拡大図である。図21に示すように、光照射装置40は、4つの区画に分けられ、1つ目の区画が、実装基板411と、LED451(451a〜451d)とを含み、2つ目の区画が、実装基板412と、LED452(452a〜452d)とを含み、3つ目の区画が、実装基板413と、LED453(453a〜453d)とを含み、4つ目の区画が、実装基板414と、LED454(454a〜454d)とを含んでいる。そして、LED451〜454は、独立してオン/オフ制御できるようになっている。
第6の実施の形態で使用されるLED451〜454も、赤色光(660nm付近の波長の光)を発光するものとする。但し、LED451〜454は赤色光を発光するものに限定されず、可視光(400〜800nmの波長の光)を発光するものであってもよい。例えば、青色光を発光するもの、橙色光を発行するもの、緑色光を発光するもの等であってよい。また、保存室の温度は低温(1〜2℃)に制御される。
使用者は、保存室31にバナナ等の低温を苦手とする青果物を投入した後、扉50の操作パネル60にて、LED451〜454のうち、青果物を投入した箇所の上部のLEDをオンにする。これにより、LEDを照射した領域に保存された青果物のみ表面温度を上昇させる。一方、それ以外の領域に保存された青果物は低温に保たれる。その結果、低温に強い青果物と低温に弱い青果物とを同時に高品位に保存することが可能となる。
また、LEDを照射する領域が固定されず、保存する低温に弱い青果物の量に合わせて変えられるため、保存室31の空間を有効に活用できる。尚、LED451は第1の照射手段の一例であり、その場合、LED451が照射される領域は第1の領域の一例である。また、LED452は第2の領域の一例であり、その場合、LED452が照射される領域は第2の領域の一例である。
更に、保存室31の容器33の前面を透明にし、保存室31の前面の扉(例えば、冷蔵室10の扉50)を開けたときにもLEDを点灯させるようにしてよい。これにより、保存室31の前面の扉を開けたときに、保存室31内に低温を苦手とする青果物が保存されているかどうか、及びその保存箇所を一目瞭然で確認することができる。
[第7の実施の形態]
第5及び第6の実施の形態では、光照射装置40を保存室31の上方の仕切り板13のみに設けたが、これには限らない。例えば、保存室31の容器33の高さが高い場合等は、光照射装置40を背面、右側面、左側面等の他の箇所に設けてもよい。これにより、重なって収納される青果物に対して側面から照射することが可能となる。
また、第5及び第6の実施の形態では、単色のLED45,451〜454を配置したが、これには限らない。例えば、複数の波長のLEDを用い、これらを交互に配置したり、波長ごとに独立した基板に配置したりしてもよい。更に、高輝度タイプのLEDや拡散タイプのLEDを使用することにより、LEDの個数を減らすことができ、低コストで光照射装置40を作ることができる。
また、第5及び第6の実施の形態の構成に加え、保存室31の前面の扉(例えば、冷蔵室10の扉50)を開けたときに、LED45,451〜454を、消灯したり、或いは、庫内照明に合わせて白色光を照射するように切り替えたりしてもよい。これにより、保存室31内の視認性を向上し、保存中の青果物の外観色を確認することが可能となる。
また、第5及び第6の実施の形態の構成に加え、赤外線センサ等の青果物の表面温度を検知するセンサを設け、検知された表面温度が、低温障害が抑制される温度として予め定められた温度以上の温度を維持するよう、LED45,451〜454の照射強度や照射時間を制御するようにしてもよい。尚、青果物の表面温度を検知するセンサは、検知手段の一例である。
[第5乃至第7の実施の形態の効果]
第5乃至第7の実施の形態では、低温環境下で保存する低温に弱い青果物に光を照射するようにした。これにより、対象の青果物の表面温度を上昇させ、低温障害の発生を抑制することができるようになった。その結果、通常の家庭用冷蔵庫の野菜室での保存には不向きであった青果物の保存品質が向上し、或いは、冷蔵庫での保存をあきらめていた青果物を新たに冷蔵庫で保存することが可能となり、より多くの品種、品目の青果物を冷蔵庫で高品質に保存することが可能となった。
また、第5乃至第7の実施の形態では、対象の青果物の温度を上昇させるためにLEDの光源から発する熱を利用する。そのため、加温のためのヒータや専用ダクト等の複雑な構造が不要であり、結果として、低コスト化が図れる。
また、LEDは他の光源(蛍光灯や白熱電球等)に比べ、発熱量は非常に少ないため、スポット的な加温を可能とし、近接するその他の青果物の保存温度への影響を少なく抑えることが可能である。その結果、様々な品種や特徴の青果物が混在する家庭用冷蔵庫の野菜室においても、対象の青果物のみを加温することで、低温に弱い青果物と低温を好む青果物を同時に保存することが可能となる。
また、照射対象が青果物であることから、青果物の光応答反応による発熱も期待でき、低温障害の抑制に加え、追熟果実等は追熟が促進され、ユーザに購入時よりも美味しく、また抗酸化成分等を含む栄養価をより高い状態で摂取可能な食生活を提供することができる。
1…冷蔵庫、10…冷蔵室、11,12,13…仕切り板、20…冷凍室、30…熟成保存室、31…保存室、32…透明蓋、33…容器、34…照射領域、35…非照射領域、40…光照射装置、41,411,412,413,414…実装基板、42…赤色LED、43…青色LED、44…カバー、45,451,452,453,454…LED、50…扉、60…操作パネル、70…後壁、80…蒸発器、90…送風ファン、100…制御装置

Claims (22)

  1. 青果物を保存する保存室と、
    少なくとも第1の波長の光と第2の波長の光とを前記保存室内に照射可能な照射手段と、
    前記第1の波長の光及び前記第2の波長の光の照射の順序、又は、前記第1の波長の光もしくは前記第2の波長の光の照射の照度を可変とするように、前記照射手段を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記第1の波長の光は、前記青果物の熟成を促進させる光であり、
    前記第2の波長の光は、前記青果物の熟成を抑制する光であることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記第1の波長は、600nm以上800nm以下であることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記第2の波長は、400nm以上500nm以下であることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  5. 前記制御手段は、前記青果物の熟成が指示された場合に、前記第1の波長の光を予め定められた期間照射した後、前記第2の波長の光を照射するように、前記照射手段を制御し、前記青果物の保存が指示された場合に、前記第1の波長の光を照射することなく、前記第2の波長の光を照射するように、前記照射手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  6. 前記制御手段は、前記青果物の熟成が指示された場合に、前記保存室の温度に応じて、前記予め定められた期間を決定することを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. 前記制御手段は、前記青果物の熟成が指示された場合に、前記保存室の温度が第1の温度であれば、前記予め定められた期間を第1の期間に決定し、前記保存室の温度が当該第1の温度よりも高い第2の温度であれば、前記予め定められた期間を当該第1の期間よりも短い第2の期間に決定することを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 前記制御手段は、前記青果物の保存が指示された場合に、前記保存室の温度に応じて、前記第2の波長の光を照射する期間に制限を設けるかどうかを決定することを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
  9. 前記制御手段は、前記青果物の保存が指示された場合に、前記保存室の温度が第1の温度であれば、前記第2の波長の光を照射する期間に制限を設けないことを決定し、前記保存室の温度が当該第1の温度よりも高い第2の温度であれば、前記第2の波長の光を予め定められた期間照射することを決定することを特徴とする請求項8に記載の冷蔵庫。
  10. 前記制御手段は、前記青果物の熟成が指示された場合に、前記第1の波長の光の照度に更に応じて、前記予め定められた期間を決定することを特徴とする請求項6に記載の冷蔵庫。
  11. 前記制御手段は、前記青果物の熟成が指示された場合に、前記第1の波長の光の照度が第1の照度であれば、前記予め定められた期間を第1の期間に決定し、前記第1の波長の光の照度が当該第1の照度よりも高い第2の照度であれば、前記予め定められた期間を当該第1の期間よりも短い第2の期間に決定することを特徴とする請求項10に記載の冷蔵庫。
  12. 青果物を保存する保存室と、
    前記保存室内に光を照射可能な照射手段と
    を備え、
    前記照射手段は、自身の点灯時に自身から発する放射熱量又は前記青果物の発熱反応を利用して当該青果物の表面温度を上昇させることにより、当該青果物の低温障害を抑制することを特徴とする冷蔵庫。
  13. 前記保存室は、密閉構造又は略密閉構造を有することを特徴とする請求項12に記載の冷蔵庫。
  14. 前記照射手段は、前記光として可視光を照射可能であることを特徴とする請求項12に記載の冷蔵庫。
  15. 前記照射手段は、前記保存室内の一部の領域にのみ光を照射可能であることを特徴とする請求項12に記載の冷蔵庫。
  16. 前記照射手段は、前記保存室内の第1の領域に光を照射可能な第1の照射手段と、前記保存室内の当該第1の領域とは異なる第2の領域に光を照射可能な第2の照射手段とを含むことを特徴とする請求項12に記載の冷蔵庫。
  17. 前記第1の照射手段及び前記第2の照射手段は、独立して光を照射可能であることを特徴とする請求項16に記載の冷蔵庫。
  18. 前記青果物の表面温度を検知する検知手段を更に備え、
    前記照射手段は、前記検知手段により検知された前記表面温度が、低温障害が抑制される温度として予め定められた温度を維持する強度で、光を照射可能であることを特徴とする請求項12に記載の冷蔵庫。
  19. 前記青果物の表面温度を検知する検知手段を更に備え、
    前記照射手段は、前記検知手段により検知された前記表面温度が、低温障害が抑制される温度として予め定められた温度を維持する期間、光を照射可能であることを特徴とする請求項12に記載の冷蔵庫。
  20. 前記照射手段は、前記保存室の前面の扉が開かれた際に、消灯又は白色光の照射への切り替えを実行可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項19の何れかに記載の冷蔵庫。
  21. 青果物の熟成又は保存の指示を受け付けるステップと、
    受け付けた前記指示に応じて、前記青果物の熟成を促進させる第1の波長の光及び当該青果物の熟成を抑制する第2の波長の光の照射の順序、又は、当該第1の波長の光もしくは当該第2の波長の光の照射の照度を可変とするように、当該第1の波長の光と当該第2の波長の光とを当該青果物を保存する保存室内に照射可能な照射手段を制御するステップと
    を含むことを特徴とする冷蔵庫の制御方法。
  22. コンピュータに、
    青果物の熟成又は保存の指示を受け付ける機能と、
    受け付けた前記指示に応じて、前記青果物の熟成を促進させる第1の波長の光及び当該青果物の熟成を抑制する第2の波長の光の照射の順序、又は、当該第1の波長の光もしくは当該第2の波長の光の照射の照度を可変とするように、当該第1の波長の光と当該第2の波長の光とを当該青果物を保存する保存室内に照射可能な照射手段を制御する機能と
    を実現させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109798714A (zh) * 2019-02-26 2019-05-24 长虹美菱股份有限公司 一种冰箱及其存储控制方法和催熟控制方法
CN116481234A (zh) * 2022-01-17 2023-07-25 海信容声(广东)冰箱有限公司 一种冰箱控制方法及包括其的冰箱

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