JP2018053554A - ユニット建物 - Google Patents

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昌紀 堀田
Masanori Hotta
昌紀 堀田
文岳 伊藤
Fumitaka Ito
文岳 伊藤
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Abstract

【課題】建物ユニット群間の水平方向の相対的な変位の発生を抑えて、一体に変形させることが可能なユニット建物を提供する。
【解決手段】梁材と柱材とによって骨組みが形成された複数の建物ユニット2,・・・を連結させたユニット建物100である。
そして、複数の建物ユニットが連結された第1ユニット群20Aと、第1ユニット群と間隔を置いて設けられた複数の建物ユニットが連結された第2ユニット群20Bと、第1ユニット群と第2ユニット群との間に設けられた付帯構造部10とを備えている。
この付帯構造部は、階層間の上階床192及び張出し屋根6に、第1ユニット群と第2ユニット群とを接続させる水平ブレース31,32及び接続梁41,42を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、梁材と柱材とによって骨組みが形成された複数の建物ユニットを連結させたユニット建物に関するものである。
特許文献1に開示されているように離し置きされた建物ユニット群間に、階段が設けられたユニット建物が知られている。これらのユニット建物においては、2つの建物ユニット群が間隔を置いて平行に設置された後に、直線階段の構築が現場で行われる。
一方、特許文献2に開示されているように、下層階と上層階とが繋がった吹き抜け室が設けられるユニット建物において、吹き抜けに隣接した非吹き抜け部を水平に架け渡されるブレースによって補強した構造が開示されている。
特開2014−55430号公報 特開2000−1909号公報
しかしながら、間隔を置いて設置された2つの建物ユニット群のそれぞれが階段ユニットに接続されると、個々の建物ユニット群が逆方向に変形した場合に変形量が倍になって、階段ユニットと建物ユニット群との間の防火ラインや化粧材などを損傷させるおそれがある。
そこで、本発明は、建物ユニット群間の水平方向の相対的な変位の発生を抑えて、一体に変形させることが可能なユニット建物を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のユニット建物は、梁材と柱材とによって骨組みが形成された複数の建物ユニットを連結させたユニット建物であって、複数の建物ユニットが連結された第1ユニット群と、前記第1ユニット群と間隔を置いて設けられた複数の建物ユニットが連結された第2ユニット群と、前記第1ユニット群と前記第2ユニット群との間に設けられた付帯構造部とを備え、前記付帯構造部は、階層間又は屋根部に前記第1ユニット群と前記第2ユニット群とを接続させる水平ブレース及び接続梁を有していることを特徴とする。
ここで、前記第1ユニット群及び第2ユニット群は、複層階構造であるとともに、前記付帯構造部は、梁材と柱材とによって骨組みが形成された付帯ユニットと、最上部に配置される屋根部とを有している構成とすることができる。そして、前記第1ユニット群と前記付帯構造部との間及び前記第2ユニット群と前記付帯構造部との間に壁が設けられている構成とすることができる。
また、前記水平ブレースは、複数が異なる高さに設けられていることが好ましい。さらに、前記複数の水平ブレースは、平面視で少なくとも一部が重なっている構成とすることができる。
例えば、前記付帯ユニットの上面に、前記水平ブレースを設けることができる。また、前記屋根部に、前記水平ブレース及び接続梁を設けることができる。さらに、前記屋根部に設けられた水平ブレースの端部は、前記第1ユニット群及び第2ユニット群の柱材の頭部に接合されている構成とすることができる。
このように構成された本発明のユニット建物は、複数の建物ユニットが連結された第1ユニット群と第2ユニット群との間に、付帯構造部が設けられた構成となる。そして、この付帯構造部は、階層間又は屋根部に第1ユニット群と第2ユニット群とを接続させる水平ブレースと接続梁とを有している。
このため、第1ユニット群と第2ユニット群との水平方向の相対的な変位の発生が水平ブレース及び接続梁による接続によって抑えられ、ユニット建物を一体に変形させることができる。
すなわち、接続梁に加えて水平ブレースによる接続を行うことで、第1ユニット群と第2ユニット群との間隔方向だけでなく、様々な水平方向の力に対して、ユニット建物を一体に変形させることができる。
また、第1ユニット群及び第2ユニット群が複層階構造である場合に、付帯構造部を少なくとも付帯ユニットと最上部に配置される屋根部とによって構成することで、簡単にユニット建物を構築することができる。そして、第1ユニット群及び第2ユニット群と付帯構造部との間に、外壁部などの壁を設けて防火ラインとして区画することができる。
さらに、水平ブレース及び接続梁を設ける箇所として、付帯ユニットの上面や屋根部を利用することができる。特に、付帯ユニットの上面に水平ブレースを設ける場合は、第1ユニット群及び第2ユニット群を設置する前に予め工場などで水平ブレースの設置作業を行うことができ、建築現場での施工性に優れている。
また、異なる高さに複数の水平ブレースを設けることによって、それぞれの高さおいて、水平方向の相対的な変位の発生を抑えることができる。さらに、複数の水平ブレースを平面視で少なくとも一部が重なる位置に配置することで、ユニット建物をバランスよく変形させることができる。
本実施の形態のユニット建物の全体の概略構成を模式的に示した説明図である。 第1及び第2ユニット群を構成する建物ユニットを説明する斜視図である。 階段ユニットの構成を説明する斜視図である。 ユニット建物の1階部分の概略構成を示した説明図である。 ユニット建物の1階天井の高さの構成を説明する平面図である。 ユニット建物の屋根の高さの構成を説明する平面図である。 階段ユニットと建物ユニットとの隅角部同士を連結させる金具を説明する斜視図である。 階段ユニットと建物ユニットとの梁の側面間を連結させる金具を説明する斜視図である。 屋根の高さの水平ブレースの接合構造を説明する斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態のユニット建物100の全体の概略構成を模式的に示した説明図である。
まず、ユニット建物100の構成から説明すると、このようなユニット建物100は、工場で製作される複数の建物ユニット2,・・・及び付帯ユニットである階段ユニット1などを建築現場に搬送し、基礎(図示省略)の上に横方向に並べて1階部を構築するとともに、それらの(下階)建物ユニット2,・・・の上に別の(上階)建物ユニット2,・・・を積み上げることで上層階を構築していく。
一方、ユニット建物100を構成する階段ユニット1及び建物ユニット2は、梁材と柱材とによって骨組みが形成される。まず、第1ユニット群20A及び第2ユニット群20Bを構成する建物ユニット2について、図2を参照しながら説明する。
建物ユニット2は、四隅に配置される柱材としての柱21,・・・と、その柱21,・・・の下端間に差し渡される梁材としての床梁22,22A,・・・と、柱21,・・・の上端間に架け渡される梁材としての天井梁23,23A,・・・とによってボックス形の骨組構造体に形成される。
ここで、柱21は角形鋼管、床梁22,22A及び天井梁23,23Aは断面視略コ字形の溝形鋼材によって形成されている。また、柱21と床梁22(22A)及び天井梁23(23A)は、接合枠材24(24A)を介して溶接接合される。要するに建物ユニット2は、すべての隅角部が溶接接合されたラーメン構造体となっている。
そして、図1に示すように、複数の建物ユニット2,・・・が左右及び上下に連結されることによって第1ユニット群20Aが形成される。また、第1ユニット群20Aと間隔を置いて、複数の建物ユニット2,・・・が左右及び上下に連結されることによって第2ユニット群20Bが形成される。
本実施の形態のユニット建物100では、図5A,5Bに示すように、平面視略長方形となる第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとは、略平行となるように間隔を置いて設けられる。そして、この第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとの間の平面視略長方形の空間に、平面視略長方形の付帯構造部10が設けられる。
この付帯構造部10には、図3に示すような階段ユニット1が設置される。この階段ユニット1は、四隅に配置される柱材としての柱11,・・・と、その柱11,・・・の下端間に差し渡される梁材としての床梁12,12A,・・・と、柱11,・・・の上端間に架け渡される梁材としての上床梁13A,13,13及び接続梁41とによって骨組構造体が形成される。
ここで、柱11は角形鋼管、床梁12,12A、上床梁13,13A及び接続梁41は断面視略コ字形の溝形鋼材によって形成されている。また、柱11と床梁12(12A)及び上床梁13(13A)は、接合枠材14(14A)を介して溶接接合される。
階段ユニット1は、付帯ユニットであって、搬送時は、上床梁13と柱11の上端とが仮梁131(図6参照)によって接続されたボックス形の骨組構造体となっている。この仮梁131は、階段ユニット1を所定の位置に設置した後に撤去される。
また、階段ユニット1には、下階段部19A、踊り場191、上階段部19B及び上階床192が設けられる。なお、図3では、上階床192の床板を剥がした状態を示している。一方、地上階となる床梁12,12,12A,12A間は、床板17によって塞がれる。
また、階段ユニット1に設けられる階段部は、床板17から踊り場191までの一方向に延びる下階段部19Aと、階段ユニット1の高さ方向の略中央に設けられる踊り場191と、踊り場191から上階床192までの下階段部19Aとは反対方向に延びる上階段部19Bとによって主に構成される廻り階段である。
そして、階段ユニット1は、図4に示すように、隣接する第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとに連結されることによって、安定した状態になる付帯ユニットである。
また、第1ユニット群20A及び第2ユニット群20Bの1階と連結された階段ユニット1の上方には、図1に示すように屋根部としての張出し屋根6が架け渡される。
すなわち平面視略長方形の張出し屋根6は、第1ユニット群20Aの2階上縁と第2ユニット群20Bの2階上縁との間に架け渡される。そして、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとの間の直方体状の空間は、張出し屋根6に覆われた吹き抜け空間となる。この吹き抜け空間を構成する全体を付帯構造部10と呼ぶ。
付帯構造部10を構成する階段ユニット1には、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとの間隔方向と略直交する方向(第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとの間の吹き抜け空間の長手方向)の一方の端部に、エントランス壁16が設けられる。
そして、このエントランス壁16には開口部15が設けられ、開口部15はドア部151によって開閉可能に塞がれる。本実施の形態の構成では、開口部15は下階段部19Aの昇降口と対面した位置に設けられる。
また、エントランス壁16の上方は、上階床192に連続する庇部193によって覆われる。さらに、階段ユニット1は、エントランス壁16と対向する反対側の端部も壁で塞ぐことができる。
そして、階段ユニット1は、第1ユニット群20Aとの間の側部、及び第2ユニット群20Bとの間の側部も壁で塞ぐことができる。すなわち、図5A,5B及び図8に示すように、第1ユニット群20A側には外壁部51などの防火ライン5が設けられ、付帯構造部10とは区画される。また、第2ユニット群20B側にも外壁部51などの防火ライン5が設けられ、付帯構造部10とは区画される。
このため、第1ユニット群20Aと付帯構造部10、第2ユニット群20Bと付帯構造部10が、地震などの水平力が作用した際にそれぞれ別々に変形すると、防火ライン5として境界に設けられた防火構造や化粧材を損傷させる力が作用することになる。
そこで、第1ユニット群20Aと付帯構造部10及び第2ユニット群20Bと付帯構造部10が、一体に変形するようにして、これらの間に相対的な変位が発生しないようにする。
具体的には、図1に示すように、階段ユニット1の上階床192の下面側において、第1の水平ブレース31によって第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとを接続させる。また、水平ブレース31と同じ高さ位置の付帯構造部10の縁部において、接続梁41によって第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとを接続させる。
詳細には、図3に示すように、階段ユニット1の上床梁13,13間を水平ブレース31で補強する。ここで、水平ブレース31の端部311,・・・は、上床梁13,13の上面に接合される。
そして、上床梁13,13がそれぞれ、図4に示すように第1ユニット群20Aの建物ユニット2と第2ユニット群20Bの建物ユニット2に接合される。すなわち、図5Aに示すように、水平ブレース31の端部311,・・・は、第1ユニット群20A及び第2ユニット群20Bの建物ユニット2,2の天井梁23A,23Aに接続されたことになる。
また、図3に示すように、階段ユニット1の踊り場191側の柱11,11の上端間は、接続梁41によって連結される。そして、柱11,11がそれぞれ、図4に示すように第1ユニット群20Aの建物ユニット2と第2ユニット群20Bの建物ユニット2に接合される。
そこで、階段ユニット1と建物ユニット2との水平ブレース31及び接続梁41以外の箇所における連結構造について説明する。図6は、階段ユニット1と建物ユニット2との隅角部同士を連結させるL金具7について説明する斜視図である。このL金具7を使って、建物ユニット2の柱21の側面と階段ユニット1の柱11の側面の上端間を連結させる。
まず建物ユニット2の柱21の側面には、側面視逆L字形の受け金具73がビスや溶接などによって接合される。一方、階段ユニット1の柱11の側面には、ばね座金711などが装着されたボルト71によって、側面視L字形のL金具7が固定される。なお、図示していないが、柱11の内側面には、ボルト71をねじ込むためのナットが固着されている。
そして、L金具7と受け金具73とは、ドリルねじ72によって接合される。このようにして連結された柱11,21間では、鉛直方向の荷重はそのまま伝達されるが、柱11,21間が離隔又は近接する方向の水平荷重は低減されて伝達される。
要するに、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとの間隔方向の変位が許容された連結となる。なお、柱11,21間のせん断方向(天井梁23Aの長手方向)の荷重も低減されて伝達される。
一方図7は、階段ユニット1と建物ユニット2との梁(23A,13)の側面間を連結させるZ金具8について説明する斜視図である。このZ金具8を使って、建物ユニット2の天井梁23Aの側面と階段ユニット1の上床梁13の側面とを連結させる。
Z金具8は、平面視略Z字形の張出し部81と、張出し部81を天井梁23Aの側面に接合させるための固定ボルト82,82とによって主に構成される。このようにして張出し部81の第1片81aが天井梁23Aの側面に接合されたZ金具8は、階段ユニット1側に張り出された第2片81bを上床梁13の側面に接触させる。
そして、階段ユニット1の内部側からバネ座金831及び平座金832が装着されたボルト83を上床梁13の穴に通し、Z金具8と上床梁13とを接合させる。なお、図示していないが、張出し部81の第2片81bの天井梁23Aに対峙する側面には、ボルト83をねじ込むためのナットが固着されている。
このようにして連結された天井梁23Aと上床梁13との間では、鉛直方向の荷重はそのまま伝達されるが、天井梁23Aと上床梁13との間が離隔又は近接する方向の水平荷重は低減されて伝達される。
要するに、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとの間隔方向の変位が許容された連結となる。なお、天井梁23A及び上床梁13の長手方向の荷重も低減されて伝達される。
そして、図5Aに示すように、第1ユニット群20Aの建物ユニット2と第2ユニット群20Bの建物ユニット2との間に、水平ブレース31と接続梁41とが介在された状態になる。
すなわち接続梁41によって、第1ユニット群20A及び第2ユニット群20Bの建物ユニット2,2の柱21,21間は接続されたことになる。また、水平ブレース31によって、第1ユニット群20A及び第2ユニット群20Bの建物ユニット2,2の天井梁23A,23A間は接続されたことになる。
さらに、図1に示すように、張出し屋根6において、第2の水平ブレース32によって第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとを連結させる。また、張出し屋根6には、付帯構造部10の平面視長手方向に間隔を置いて略平行に複数の接続梁42,・・・を配置することで、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとを連結させる。
詳細には、図5Bに示すように、張出し屋根6の平面視長手方向の略中央に、水平ブレース32を架け渡して補強する。ここで、水平ブレース32の端部321,・・・は、第1ユニット群20A及び第2ユニット群20Bの建物ユニット2,2の柱21,21の頭部に接合される。
詳細には、図8に示すように、柱21の頭部は蓋板211で塞がれており、蓋板211の中央にはボルト穴212が穿孔されている。このボルト穴212の下面側には、図示していないが、吊りボルトなどのボルトがねじ込めるようにナットが固着されている。
一方、水平ブレース32の端部321は、鋼板などによって長方形の板状に形成されており、中央には接合穴322が穿孔されている。そこで、上方からバネ座金214及び平座金215が装着されたボルト213を接合穴322に通し、蓋板211のボルト穴212にねじ込むことで、水平ブレース32の端部321を柱21に接合させる。
また、図5Bに示すように、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bの付帯構造部10を挟んで対向する柱21,21の頭部の側面には、張出し屋根6の内部に配置された4本の接続梁42,・・・の端部421,・・・がそれぞれ接合される。
次に、本実施の形態のユニット建物100の作用について説明する。
このように構成された本実施の形態のユニット建物100は、複数の建物ユニット2,・・・が連結された第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとの間に、付帯構造部10が設けられた構成となる。
そして、この付帯構造部10には、1階と2階の階層間となる階段ユニット1の上階床192及び張出し屋根6に、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとを接続させる水平ブレース31,32と接続梁41,42とが設けられる。
このため、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとの水平方向の相対的な変位の発生が水平ブレース31,32及び接続梁41,42による連結又は介在という接続によって抑えられて、ユニット建物100を一体に変形させることができる。
すなわち、軸力材となる接続梁41を第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとの間に介在させたり、軸力材となる接続梁42によって第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとの間を連結させたりすれば、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとが離隔したり近接したりする間隔方向(付帯構造部10の幅方向(平面視短手方向))の力の伝達力が増して一体性を高めることができる。
一方、面的補強材である水平ブレース31を第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとの間に介在させたり、面的補強材である水平ブレース32によって第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとの間を連結させたりすれば、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとの間隔方向に直交する方向(付帯構造部10の長さ方向(平面視長手方向))の力の伝達力も増して一体性を高めることができる。
特に、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bを構成する建物ユニット2,2の柱21,21の頭部間を水平ブレース32で直接、連結することで、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとの間の力の伝達効率をより高めることができる。
この結果、地震などによって様々な方角から水平方向の力がユニット建物100に作用しても、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとを付帯構造部10を介在させた状態で一体に変形させることができ、付帯構造部10との境界に設けられた第1ユニット群20A及び第2ユニット群20Bの防火ライン5,5や境界周辺に設けられた化粧材の損傷を抑えることができる。
また、第1ユニット群20A及び第2ユニット群20Bが2階建てや3階建てなどの複層階構造である場合に、付帯構造部10を階段ユニット1と最上部に配置される張出し屋根6とによって構成することで、簡単にユニット建物100を構築することができる。
また、水平ブレース31や接続梁41を設ける箇所として、階段ユニット1の上面を構成する上階床192の下面側などが利用できる。この水平ブレース31は、図3に示すように階段ユニット1の上床梁13,13間に架け渡される。また、接続梁41も、階段ユニット1の柱11,11の上端間に架け渡される。すなわち、これらの水平ブレース31及び接続梁41は、工場において階段ユニット1を製作する際に設けておくことができる。
このため建築現場では、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとを設置して、その間に階段ユニット1を設置し、L金具7及びZ金具8などの連結金具で第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとにそれぞれ連結させればよいため、中間階におけるブレース作業を省略することができる。
一方、水平ブレース32及び接続梁42,・・・を設ける箇所として、張出し屋根6の内部などを利用することができる。この水平ブレース32は、図8に示すように端部321を第1ユニット群20A又は第2ユニット群20Bを構成する建物ユニット2の柱21の頭部に接合させるため、建築現場で連結作業が行われる。また、接続梁42も、端部421を第1ユニット群20A又は第2ユニット群20Bを構成する建物ユニット2の柱21の側面や天井梁23Aの側面に接合させるため、建築現場で連結作業が行われる。
このように水平ブレース32と接続梁42による連結作業は建築現場で行われることになるが、直接、第1ユニット群20Aと第2ユニット群20Bとを連結させることができる。
さらに、ユニット建物100の異なる高さ位置に複数の水平ブレース31,32を設けることによって、1階と2階の階層間や屋根などのそれぞれの高さにおいて、水平方向の相対的な変位の発生を抑えることができる。
すなわち、1階と2階の階層間となる高さ位置で水平ブレース31及び接続梁41を介した連結を行い、最上部となる張出し屋根6の高さ位置で水平ブレース32及び接続梁42による連結を行うだけで、ユニット建物100全体として必要とされる水平剛性を確保することができる。
また、複数の水平ブレース31,32を平面視で少なくとも一部が重なる位置に配置することで、ユニット建物100をバランスよく変形させることができる。すなわち、1階と2階の階層間に設けられる水平ブレース31の平面位置と、張出し屋根6に設けられる水平ブレース32の平面位置とがずれていると、水平力に対して強固に抵抗できる箇所が高さによって異なることになり、ユニット建物100が変形する際に捩じれが生じるおそれがある。これに対して、例えばユニット建物100の平面視略中央が異なる高さ位置で水平ブレース31,32によって補強されていれば、捩じれを生じさせることなく一体にユニット建物100を変形させることができる。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、それぞれ水平方向に3列に建物ユニット2,2,2を並べたユニット群(20A,20B)を例に説明したが、これに限定されるものではなく、第1及び第2ユニット群の構成は任意に設定することができる。
また、前記実施の形態では、2階建てのユニット建物100を例に説明したが、これに限定されるものではなく、平屋建て又は3階建て以上のユニット建物であってもよい。
さらに、前記実施の形態では、階段ユニット1を付帯ユニットとして説明したが、これに限定されるものではなく、単なる吹き抜け空間や共用スペースを形成する付帯ユニットなどであってもよい。
また、前記実施の形態では、平坦な陸屋根となる張出し屋根6を例に説明したが、これに限定されるものではなく、屋根部及びユニット建物の屋根は、傾斜屋根であってもよい。
100 ユニット建物
10 付帯構造部
1 階段ユニット(付帯ユニット)
11 柱(柱材)
12,12A 床梁(梁材)
13,13A 上床梁(梁材)
20A 第1ユニット群
20B 第2ユニット群
2 建物ユニット
21 柱(柱材)
22,22A 床梁(梁材)
23,23A 天井梁(梁材)
31,32 水平ブレース
311,321 端部
41,42 接続梁
411,421 端部
6 張出し屋根(屋根部)

Claims (8)

  1. 梁材と柱材とによって骨組みが形成された複数の建物ユニットを連結させたユニット建物であって、
    複数の建物ユニットが連結された第1ユニット群と、
    前記第1ユニット群と間隔を置いて設けられた複数の建物ユニットが連結された第2ユニット群と、
    前記第1ユニット群と前記第2ユニット群との間に設けられた付帯構造部とを備え、
    前記付帯構造部は、階層間又は屋根部に前記第1ユニット群と前記第2ユニット群とを接続させる水平ブレース及び接続梁を有していることを特徴とするユニット建物。
  2. 前記第1ユニット群及び第2ユニット群は、複層階構造であるとともに、
    前記付帯構造部は、梁材と柱材とによって骨組みが形成された付帯ユニットと、最上部に配置される屋根部とを有していることを特徴とする請求項1に記載のユニット建物。
  3. 前記第1ユニット群と前記付帯構造部との間及び前記第2ユニット群と前記付帯構造部との間に壁が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のユニット建物。
  4. 前記水平ブレースは、複数が異なる高さに設けられていることを特徴とする請求項2に記載のユニット建物。
  5. 前記複数の水平ブレースは、平面視で少なくとも一部が重なっていることを特徴とする請求項4に記載のユニット建物。
  6. 前記付帯ユニットの上面に、前記水平ブレースが設けられていることを特徴とする請求項2、4又は5に記載のユニット建物。
  7. 前記屋根部に、前記水平ブレース及び接続梁が設けられていることを特徴とする請求項2、4、5又は6に記載のユニット建物。
  8. 前記屋根部に設けられた水平ブレースの端部は、前記第1ユニット群及び第2ユニット群の柱材の頭部に接合されていることを特徴とする請求項7に記載のユニット建物。
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