JP2018053125A - コークス掻出し装置及びコークス掻出し方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】室炉式コークス炉の炭化室内に押し詰まりしたコークスを掻き出すに際し、コークス掻出し機の傾斜を補正することのできるコークス掻出し装置及びコークス掻出し方法を提供する。【解決手段】走行台車上で昇降する上部フレーム21と、4本の昇降ポスト20と、上部フレーム上に配置されたコークス掻出し機とを有するコークス掻出し装置において、昇降ポスト20は、相互に摺動する複数の筒体39と、昇降シリンダー35とを有し、走行台車16に対して回転可能に接続され、筒体と筒体との間の炉団長方向の間隙が、片側で0.2mm〜2mmの範囲である。昇降シリンダー35の上部接続部37は回転可能に相手側と接続される。昇降シリンダー35の昇降距離の調整により、上部フレーム21の炉団長方向9の傾斜を修正し、その後にコークス掻出し機によって炭化室内の詰まりコークスを掻き出す。【選択図】図1

Description

本発明は、室炉式コークス炉において、炭化室内に押し詰まりしたコークスを除去するためのコークス掻出し装置及びコークス掻出し方法に関するものである。
室炉式コークス炉は、多数の炭化室と燃焼室が交互に連接して構成され、炭化室に石炭を装入し、炉壁を介して燃焼室より炭化室に900℃〜1100℃の高熱を約20時間連続して加え、石炭を乾留し、一窯当たり15〜30トンのコークスを製造する。この乾留が完了すると、コークスを排出し、そして石炭を装入してまた加熱を開始する。炭化室は、高さが約6m、幅が0.45m、長さが約16mであり、非常に幅が狭く奥行きが深い(長さが長い)炉空間を形成している。炭化室の炉底及び炉壁は耐火煉瓦で構成されている。
炭化室内でコークス乾留が完了すると、押出機側窯口から押出機の押出ラムヘッドを挿入することにより、炭化室内の赤熱コークスをガイド車側窯口から排出する。窯口から排出された赤熱コークスは、窯口両側のガイド格子によってガイドされ、ガイド車下方の消火車又はバケットに収納される。
コークス炉の使用期間が長くなると、炭化室が変形し、あるいは炭化室の炉壁耐火物や炉底耐火物の凹凸が大きくなり、赤熱コークスを押し出す際の押し出し抵抗が高くなる。そのため、押出機の押し出しビームによって押し出しラムヘッドを炭化室内に挿入した際、赤熱コークスの押し出し抵抗によって押出機の挿入が困難となり、赤熱コークスがガイド車側から押し出されない押し詰まりが発生する。押し詰まりが発生すると、炭化室内部に滞留した赤熱コークスについては、人がスコップなどでこれら滞留コークスを掘り出すこととなる。しかしコークスは赤熱しており、炭化室の炉壁や炉底も1000℃前後と高温であるため作業負荷が高く、また作業に長時間を要するため大きな生産障害となる。押し詰まりを解消すべく、押出機で強引に押し出そうとすると、炉壁に大きな力が加わり、破孔が発生するなどの危険がある。コークスの押し詰まりが発生した場合には、内部の赤熱コークスを押出機以外の手段で排出する必要がある。
特許文献1には、自走台車の先端に多関節アームを備え、多関節アームの先端に破砕機を備えたコークス詰まり除去装置が開示されている。特許文献2には、特許文献2の破砕機に替えて鍬アームを用いたものが開示されている。
特許文献3には、炉団長方向に走行する台車上にブームとアームとアーム先端にバケットを連結して設け、ブーム、アーム、バケットはそれぞれ水平軸まわりに回動自在であるものが開示されている。押し詰まりを起こした炭化室内において、ブーム、アームを操作し、バケットを回転操作することにより、コークスを掻き崩し落下させるものである。
特許文献4には、押出機を搭載する押出機台車とは別にコークス排出装置を設け、コークス排出装置は押出機が床面との間に形成する空間部を通過可能であり、コークスを掻き出すためのラムは昇降・旋回が可能である装置が開示されている。走行時はラムを炉団長方向に向けることによって押出機の下の空間を通過可能とし、コークス排出時はラムを旋回して炉長方向に向けて炭化室内に挿入し、詰まりコークスを掻き出す。ラムの先端にはスコップが取り付けられ、スコップを炭化室内で前進させることによって詰まりコークスを排除するとしている。
特開2013−227478号公報 特開2015−71677号公報 特開平7−316560号公報 特開2014−118496号公報 特開2004−210888号公報
特許文献1〜3に記載のコークス詰まり除去装置においては、炉団長方向に走行する台車上に設けた多関節アームなどのアーム機構の先端にコークスを掻き出すための装置を備え、詰まりコークスを除去すべき炭化室の位置に走行し、押出機側又はガイド車側の窯口からアーム機構を炭化室内に挿入し、詰まりコークスの掻出しを行っている。コークス詰まり除去装置の走行台車について、例えばガイド車側に設置するのであれば、消火車レールの上を走行する台車とすることができる。
コークス掻出しのためのアーム機構を載せるフレームを上部フレームとし、昇降機構によって上部フレームの昇降を可能とすれば、コークス掻出し時には上部フレームを上昇させて炭化室内にアーム機構を挿入し、収納時にはアーム機構を折りたたんだ上で上部フレームを下降させることとすれば、収納時にコークス掻出し装置をコンパクトな形状とできるので、例えばコークス掻出し装置をガイド車側の消火車レール上を走行させる場合、ガイド車の下の空間をくぐり抜けて炉団長方向に移動できるので好ましい。
前述のように、炭化室は、高さが約6m、幅が0.45mであって高さが高い割に幅がきわめて狭い形状を有している。コークス掻出し機のアーム機構とコークス掻出しツールを炭化室内に挿入し、炭化室の底部付近から高い位置までのコークス掻出し作業を行うに際し、コークス掻出し機が炉長方向を軸にして傾斜する傾きを有していると、コークス掻出し機が炭化室の窯口や炉壁に接触し、炭化室内への挿入が困難になり、あるいは炉壁接触によって炉壁を損傷する恐れがある。
長期間にわたって使用され老朽化が進行したコークス炉においては、走行台車が走行するレール部分が沈下や隆起によって水平を保てなくなる場合がある。このような場合、走行台車が炉団長方向に傾斜し(即ち、炉長方向を軸にして傾斜し)、これに対応して走行台車上の上部フレームに配置されたコークス掻出し機も傾斜することになる。これでは、コークス掻出し機のアーム機構とコークス掻出しツールを炭化室内に挿入することが困難になり、あるいは炭化室炉壁を損傷することとなる。
特許文献5は、コークス炉の診断補修装置に関するものである。同文献には、走行台車上に配置した診断装置や補修装置を挿入台車によって炭化室内に挿入し、炭化室内耐火物の診断・補修を行う発明が開示されている。同文献に記載の発明は、傾斜補正装置を有し、走行台車に傾きが生じた場合、傾斜補正装置によって挿入台車の傾斜を補正し、診断装置や補修装置が窯口に衝突しない角度とすることができる。ただし、この方法をコークス掻出し装置に採用するためには、アーム機構を備えるコークス掻出し機を設けるとともに、コークス掻出し機の傾斜を補正するための傾斜補正装置をあわせて設けることが必須となり、構造が複雑かつ高重量になるので好ましくない。
本発明は、コークス炉の炉団長方向に走行する走行台車と、走行台車上で昇降する上部フレームと、上部フレーム上に配置されて炭化室内の詰まりコークスを掻き出すためのコークス掻出し機とを有するコークス掻出し装置において、コークス掻出し機の傾斜を補正するための傾斜補正装置を特別に設けることなく、傾斜を解消することのできるコークス掻出し装置、及びそのコークス掻出し装置を用いたコークス掻出し方法を提供することを目的とする。
即ち、本発明の要旨とするところは以下のとおりである。
(1)コークス炉の炉団長方向に走行する走行台車と、走行台車上で昇降する上部フレームと、走行台車と上部フレームとを接続する4本の昇降ポストと、上部フレーム上に配置されて炭化室内の詰まりコークスを掻き出すためのコークス掻出し機とを有するコークス掻出し装置であって、
前記昇降ポストは、相互に摺動する複数の筒体と、昇降シリンダーとを有し、前記筒体のうち、最上段の筒体は上部フレームに固定され、最下段の筒体は炉長方向を軸として回転可能に走行台車に接続され、上部フレームは、前記昇降シリンダーの伸縮によって上部位置と下部位置との間を昇降可能であり、前記昇降シリンダーの上部接続部は炉長方向を軸として回転可能に相手側と接続され、前記複数の筒体のうち相互に摺動する2本の筒体は、少なくとも上部フレームが上部位置にあるとき、上方の筒体の下端位置と下方の筒体との間の炉団長方向の間隙、又は下方の筒体の上端位置と上方の筒体との間の炉団長方向の間隙が、片側で0.2mm〜2mmの範囲であることを特徴とするコークス掻出し装置。
(2)前記昇降ポストはそれぞれ3本の筒体を有し、前記昇降シリンダーは3段のテレスコープシリンダーであることを特徴とする上記(1)に記載のコークス掻出し装置。
(3)前記走行台車は炉団長方向に設置された2本のレール上を走行し、前記走行台車は、各レールについて炉団長方向に少なくとも2個のレール押付装置を有し、前記レール押付装置は下端側にレール押付具を有し、レール押付具は上昇位置と下降位置の間を昇降可能であり、レール押付具が下端位置にあるとき、レール押付具がレールに接触して走行台車を押し上げることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のコークス掻出し装置。
(4)前記昇降ポスト位置における上部フレームと走行台車との間の距離を測定する装置を、昇降ポストそれぞれについて有することを特徴とする上記(1)から(3)までのいずれか1つに記載のコークス掻出し装置。
(5)前記コークス掻出し機として、上部フレーム上に常設された専用のアーム機構を有するものを用いることを特徴とする上記(1)から(4)までのいずれか1つに記載のコークス掻出し装置。
(6)前記コークス掻出し機として、アーム機構を有する汎用建設機械を用いることを特徴とする上記(1)から(4)までのいずれか1つに記載のコークス掻出し装置。
(7)上記(1)から(6)までのいずれか1つに記載のコークス掻出し装置を用いたコークス掻出し方法であって、前記昇降シリンダーの昇降距離の調整により、上部フレームの炉団長方向の傾斜を修正し、その後にコークス掻出し機によって炭化室内の詰まりコークスを掻き出すことを特徴とするコークス掻出し方法。
本発明のコークス掻出し装置及びコークス掻出し方法は、昇降ポストの昇降距離の調整によって上部フレームの傾斜を修正することができるので、コークス掻出し機の傾斜を補正するための傾斜補正装置を特別に設けることなく、傾斜を解消することができる。
本発明の昇降ポストについて説明する部分図であり、(A)は上部フレームが上部位置にあるときの図、(B)は(A)の断面図、(C)は上部フレームが下部位置にあるときの図である。 本発明のコークス掻出し装置を示す部分図であり、(A)は上部フレームが上部位置にあるときの図、(B)は上部フレームが下部位置にあるときの図である。 本発明で上部フレームに傾きを持たせる状況を示す説明図である。 走行台車が炉団長方向に傾斜する場合について説明する図であり、(A)は上部フレームの傾き補正を行っていない場合、(B)は上部フレームの傾き補正を行っている場合である。 走行台車のレール押付装置について説明する図であり、(A)はレール押付装置のレール押付具が下降位置にある場合、(B)はレール押付具が上昇位置にある場合である。 コークス掻出し装置のコークス掻出し機を説明する図であり、上部フレーム上に常設された専用のアーム機構を有するコークス掻出し機を用いた場合を示す。 コークス掻出し装置のコークス掻出し機を説明する図であり、アーム機構を有する汎用建設機械を用いた場合を示す。 本発明の昇降ポストの別の態様について説明する部分図である。 筒体相互間の間隙について説明する図である。
図1〜図9に基づいて本発明の詰まりコークス除去装置の説明を行う。
本発明は、室炉式コークス炉の窯口から炭化室内に詰まったコークスを除去するためのコークス掻出し装置であって、炭化室1の押出機側、あるいはガイド車側のいずれかの窯口2からコークス3を除去する。本発明のコークス掻出し装置をガイド車側に設けたときに特に優れた効果を発揮することができる。以下、コークス掻出し装置をガイド車側に設けた場合を例にとって説明を行う。
コークス掻出し装置は、炉団長方向9に走行する走行台車16を有する。ガイド車側に設ける場合、既設の消火車レール7の上を走行する走行台車16とすると好ましい。押出機側に設ける場合には、押出機レールの上を走行する走行台車とすると好ましい。
コークス掻出し装置は、コークス炉の炉団長方向9に走行する走行台車16と、走行台車16上で昇降する上部フレーム21と、走行台車16と上部フレーム21とを接続する4本の昇降ポスト20と、上部フレーム21上に配置されて炭化室内の詰まりコークスを掻き出すためのコークス掻出し機18とを有する。コークス掻出し機18としては、上部フレーム21上に常設された専用のアーム機構22を有するものを用いると好ましい(図6)。また、アーム機構22を有する汎用建設機械10を用いることもできる(図7)。専用のアーム機構を有するコークス掻出し機18の場合、上部フレーム21上に配置され複数のアーム23を回転可能な回転軸で接続したアーム機構22を有する。コークス除去作業中は上部フレーム21を上昇して上部位置27とし、アーム機構22を動作させてアーム機構22のアーム23を炭化室1内に挿入することができる。アーム機構22の先端にはコークス掻出しツール24を有し、アーム機構22のアーム23を動作させることによって炭化室内に詰まったコークスを除去することができる。コークス除去作業を行わないときは、アーム機構22のアーム23を収納した上で、上部フレームを下降させて下部位置28とすることでコンパクトな形状とし、走行台車16での炉団長方向9の走行を容易とする。
図6に示す例では、アーム機構22は第1アーム23a、第2アーム23b、第3アーム23cの3つのアーム23を有し、各アームは相互に回転可能に設けられる。第3アーム23cの先端にはコークス掻出しツール24が設けられる。上部フレーム21は昇降ポスト20によって上昇して上部位置27にあり、第1アーム23a、第2アーム23b、第3アーム23cはそれぞれの回転駆動装置によって回転させ、第3アーム先端に設けられたコークス掻出しツール24を炭化室内のコークス詰まりが発生している所定の場所に到達させている。図6に示す例では、水冷ホイール方式のコークス掻出しツール24を用い、ホイールを回転させながら第2アーム23bを上方から下方に回転させている。これにより、ホイールが回転しながらコークスに接触しつつ下降するので、接触された詰まりコークス3が切り崩され、炭化室外へ排出可能な状態となる。図6において、アーム23b、アーム23cを実線で示した位置ではコークス掻出しツール24が炭化室1の上方にあり、アーム23b、アーム23cを2点鎖線で示した位置ではコークス掻出しツール24が炭化室1の下方にある。コークス掻出しツール24としては、図6に示す水冷ホイール方式のほか、槌を旋回して詰まりコークスを切り崩す水冷槌方式、振動するブレーカで詰まりコークスを崩すブレーカ方式、水冷スコップ方式などから選択して付け替え可能とすると好ましい。
走行台車16上で上部フレーム21を昇降するための4本の昇降ポスト20は、相互に摺動する複数の筒体39と、昇降シリンダー35とを有する。図1に示す例では、3本の筒体39を有し、最上段の筒体39Uが最外周、最下段の筒体39Lが最内周となり、最上段の筒体39Uと中段の筒体39M、中段の筒体39Mと最下段の筒体39Lが相互に摺動する。隣り合う筒体39の重なり長さが長くなるほど昇降ポスト20全体の長さは短くなり、逆に重なり合う筒体39の重なり長さが短くなるほど昇降ポスト20全体の長さは長くなる。このようにして昇降ポスト20全体の長さが変化する。昇降シリンダー35は、筒体39の内部に配置されている。昇降シリンダー35の上部接続部37は最上段の筒体39Uの上端位置において接続され、昇降シリンダー35の下部接続部38は最下段の筒体39Lの下端位置において接続されている。昇降シリンダー35は動力によって伸縮が可能であり、昇降シリンダー35を伸張させると昇降ポスト20の全長が長くなり、昇降シリンダー35を短縮すると昇降ポスト20の全長が短くなる。
上部フレーム21は、上部位置27と下部位置28の間を昇降する。上部フレーム21が下部位置28にあるとき(図2(B))、さらに上部フレーム21に設けたアーム機構を折りたたむことにより、コークス掻出し装置をコンパクトに収納することができる。上部フレーム21が上部位置27にあるとき(図2(A)、図6)、上部フレーム21に設けたアーム機構22を展開することにより、アーム機構22を炭化室内に挿入して詰まりコークスの掻出しを行うことができる。
昇降ポスト20を構成する筒体39のうち、最上段の筒体39Uは上部フレーム21に上部フレーム接続部36で固定されている。一方、最下段の筒体39Lは、炉長方向13を軸として回転可能に走行台車16に接続されている。図1に示す例では、筒体回転軸52の軸方向が炉長方向13であり、筒体回転軸52は走行台車16に固定されており、最下段の筒体39Lは筒体回転軸52まわりに回転可能であり、即ち炉団長方向9に回転可能である。上部フレーム21は、昇降シリンダー35の伸縮によって上部位置27と下部位置28との間を昇降可能である。
専用のアーム機構22とコークス掻出しツール24で炭化室1の中のコークス3を掻出すコークス掻出し装置(図6)もしくは、バックフォーなどの汎用建設機械10(図7)のいずれかで炭化室内のコークス3を掻出す際に、コークス掻出しツール24と炭化室1の中のコークス3が触れることで、コークス掻出しツール24およびアーム機構22全体(汎用建設機械10の場合は、レバー11)が炭化室1の幅方向に振れて、炭化室1を構成する煉瓦壁に接触して破損する危険性がある。そのため、アーム機構22(汎用建設機械10の場合は、レバー11)と炭化室1の窯口2の炉団長方向9の相対角度を極力合わせる必要がある。例えば最小の窯口2の幅である420mmに対して370mmと、アーム側面と煉瓦壁の片側間隔を25mmとしているような場合、アーム機構22(汎用建設機械10の場合は、レバー11)と炭化室1の窯口2の炉団長方向9の相対角度があり、コークス掻出しツール24が煉瓦壁に接触しそうな場合は炭化室1内のコークス3を掻き出すことができない。
図4(A)に示す例では、走行台車16が走行するレール7の部分が水平ではなく角度φの傾斜を有している。この場合、走行台車16もレール7の傾斜にそって炉団長方向9に同じ角度φで傾斜してしまう。このままではコークス掻出し機18も角度φで傾斜するため、コークス掻出し機18のアーム機構22やコークス掻出しツール24を炭化室内に正常に挿入することができない。
本発明においては、上部フレーム21の炉団長方向9の傾斜を修正して水平に近づけることを特徴とする。走行台車16が傾斜していたとしても、上部フレーム21が水平であれば、上部フレーム21上のコークス掻出し機18の傾きも修正されるので、その後にコークス掻出し機18によって炭化室内の詰まりコークスを掻き出すことができる。
上部フレーム21の傾斜の修正は、昇降ポスト20に配置した昇降シリンダー35の昇降距離の調整によって行う。図4(B)においては、炉団長方向9に並ぶ2本の昇降ポスト20(20A、20B)のうち、走行台車16が下がっている側の昇降ポスト20Aの伸張代を、走行台車16が上がっている側の昇降ポスト20Bの伸張代よりも大きくする。伸張代の差を、昇降ポスト位置における走行台車の高さ差に等しくなるように調整すれば、図4(B)に示すように、上部フレーム21の炉団長方向9の傾斜を修正することができる。
本発明のコークス掻出し装置は、以下のような構造を採用することにより、上記のように、昇降ポスト20の伸張代を昇降ポスト20毎に異ならせることを可能にした。
ここでは、昇降ポスト20を構成する筒体39が3本である場合を例にとって、図3に基づいて説明する。前述のように、最上段の筒体39Uは上部フレーム21に固定されている。上部フレーム21と最上段の筒体39Uの間の角度を直角とすることにより、上部フレーム21と昇降ポスト20の間は常に直角に保持することができる。本発明においては、昇降ポスト20の伸張代を昇降ポスト20毎に異ならせることにより、走行台車16と上部フレーム21とが平行から乖離するように傾ける。図3の例では、走行台車16を平行に描き、一方で上部フレーム21を時計回りに角度θだけ傾かせている。左側の昇降ポスト20Aの上昇代に対して、右側の昇降ポスト20Bの上昇代を小さくしていることによる。一方、最下段の筒体39Lは、炉長方向13を軸とする筒体回転軸52まわりに回転可能に走行台車16に接続されている。これにより、最上段の筒体(39AU、39BU)が垂直に対して角度θで傾斜することに対応して、最下段の筒体(39AL、39BL)及び昇降シリンダー(35A、35B)を傾斜させることができる。最上段の筒体39U、中段の筒体39M、最下段の筒体39Lとは相互に摺動している。相互に摺動する両方の筒体39の間の間隙48が僅かである場合、以上のように上部フレーム21を角度θで傾斜させることが困難となる。
本発明においては、少なくとも上部フレーム21が上部位置27にあるとき、相互に摺動する2本の筒体39は、図9に示すように、上方の筒体の下端位置と下方の筒体との間の炉団長方向の間隙48(tL)、又は下方の筒体の上端位置と上方の筒体との間の炉団長方向の間隙48(tU)が、片側で0.2mm〜2mmの範囲とすることにより、この問題を解決した。相互に摺動する2本の筒体39は、常に2本の間で高さ方向に重なりを有している。昇降ポスト高さが高くなるほど重なりは小さくなり、昇降ポスト高さが低くなるほど重なりは大きくなる。上部フレーム21が上部位置27になるときの筒体の重なり長さを、ここでは図9に示すように「上部位置重なり長さLO」とする。最上段の筒体39Uと中段の筒体39Mとの間が上部位置重なり長さLOで重なっているとき、上方の筒体の下端位置と下方の筒体との間の炉団長方向の間隙48(tL)、下方の筒体の上端位置と上方の筒体との間の炉団長方向の間隙48(tU)をそれぞれ定めることができる。筒体相互間でこのような間隙48を有している結果として、図3に示すように、例えば昇降ポスト20Aについて見ると、最上段の筒体39AUと中段の筒体39AMとの間、中段の筒体39AMと最下段の筒体39ALとの間に適度な遊びが生じ、結果として上部フレーム21を走行台車16に対して傾けさせることが可能となる。上記定義した間隙が0.2mm以上であれば、昇降ポスト20を構成する筒体39の数が3本であるとき、走行台車16に対する上部フレーム21の炉団長方向傾きθの最大値を0.7°とすることができる。一方、上記定義した間隙が大きすぎると、上部フレーム21の位置(走行台車16に対する炉長方向位置、炉団長方向位置)にガタが生じることになるが、間隙が2mm以下であれば上部フレーム21の位置変動を抑えることができる。
ここで、間隙48を炉団長方向9に「片側で」と規定したのは、相互に摺動する2本の筒体39の軸中心を一致させたときに、炉団長方向9のそれぞれの側で同じ間隙48を有していることを意味する。また、間隙48について「炉団長方向9に」と規定しているので、炉長方向13(図3の用紙に垂直な方向)については間隙を有していなくても良い。さらに、間隙48について「少なくとも上部フレーム21が上部位置27にあるとき」と規定しているのは、通常は上部フレーム21の傾斜を修正するのは上部フレーム21が上部位置27にあるときであって、上部フレーム21がそれ以外の位置にあるときは上部フレーム21と走行台車16とを平行に保持したままとすることができるので、筒体同士の間隙を必ずしも定める必要がないからである。なお、上方の筒体の下端位置と下方の筒体との間の炉団長方向の間隙48(tL)を構成する最も隙間が狭い部分は、必ずしも上方の筒体の最下端に位置している必要はない。上方の筒体の最下端付近、例えば上部位置重なり長さLO×1/3程度、上方の筒体の最下端から離れた位置であってもかまわない。下方の筒体の上端位置と上方の筒体との間の炉団長方向の間隙48(tU)についても同様である。
本発明ではさらに、図1、図3に示すように、昇降シリンダー35の上部接続部37は炉長方向13(図1の用紙に垂直な方向)を軸として回転可能に相手側と接続する。上部フレーム21と走行台車16の間が平行であるときは、上部フレーム21と昇降シリンダー35との間の角度、走行台車16と昇降シリンダー35との間の角度はいずれも直角である。それに対し、上部フレーム21と走行台車16の間を平行と異ならせたとき、炉長方向13に見たときに最上段の筒体39Lと最下段の筒体39Uとの間は平行ではなくなる(図3参照)。このような角度変化を許容するためには、昇降シリンダー35の上部接続部37は炉長方向13を軸として回転可能に相手側と接続していなければならないからである。
以上のように、昇降ポスト20を構成する最下段の筒体39Lは炉長方向を軸として回転可能に走行台車16に接続し、筒体相互間の間隙48を調整するとともに、昇降シリンダー35の上部接続部37を回転可能に設け、その上で昇降ポスト20相互の長さを異ならせることにより、走行台車16と上部フレーム21との間を、炉団長方向9について平行から異ならせることが可能となる。
本発明のコークス掻出し装置において好ましくは、昇降ポスト20はそれぞれ3本の筒体39を有し、昇降シリンダー35が3段のテレスコープシリンダーであるとよい。昇降ポスト20が2本の筒体39で構成される場合、上部フレーム21の上部位置27と下部位置28との間の高さ差を十分に確保することが難しくなる、あるいは、上部フレーム21の上方に突出する最上段の筒体39Uの突出代が大きくなりすぎる。一方、昇降ポスト20が4本以上の筒体39で構成される場合、構造が複雑になりすぎるとともに、前記上部位置重なり長さLOを十分に確保することが困難となる。昇降ポスト20が3本の筒体39を有する場合、上部フレーム21の上部位置27と下部位置28との間の高さ差を十分に確保できるとともに、構造を過度に複雑にすることがない。昇降ポスト20が3本の筒体39を有する場合、対応する昇降シリンダー35についても、3段のテレスコープシリンダーを採用することが好適である。ここで3段のテレスコープシリンダーとは、外側のシリンダーの中に配置する外側のピストンが中側のシリンダーを兼ね、中側のシリンダーの中に中側のピストンが配置されている昇降シリンダーを意味する。
昇降ポスト20を構成する複数の筒体39は、相互に重なりを有している。例えば3本の筒体39を用いる場合、最外層、中層、最内層の筒体39から構成される。本発明の昇降ポスト20とする際、最外層の筒体39を最上段の筒体39Uに用いることも、最内層の筒体39を最上段の筒体39Uに用いることもできる。最外層の筒体39を最上段の筒体39Uに用いることとするとより好ましい。最上段の筒体39Uに上部フレーム21を固定するに際し、最上段の筒体39Uの最上部ではなく、筒体の下方よりに上部フレーム接続部36を設けることができるからである。
本発明のコークス掻出し装置の走行台車16は、通常は炉団長方向9に設置された2本のレール7上を走行する。レール7上を走行する車輪17と走行台車本体との間は、図4に示すように、スプリングなどを有する懸架装置43で接続されている。各車輪に設けられた懸架装置43のスプリングの圧縮代は、そのスプリングにかかる荷重によって変化する。そのため、上部フレーム21の上のコークス掻出し機18のアーム機構22を動作させることでコークス掻出し装置の重心位置が変化し、あるいは詰まりコークスを掻き出す際にコークス掻出し機18が衝撃を受けると、各車輪のスプリングの圧縮代が不均一になり、結果として走行台車16が炉団長方向9と炉長方向13へ傾くことになる。本発明で好ましくは、走行台車16は、図5に示すように、各レール7について炉団長方向9に少なくとも2個のレール押付装置40を有する。レール押付装置40は下端側にレール押付具41を有し、レール押付具41は上昇位置と下降位置の間を昇降可能である。レール押付具41が下降位置にあるとき(図5(A)参照)、レール押付具41がレール7に接触して走行台車16を押し上げる。各レール7について2個、2本のレール7で合計4個のレール押付具41で走行台車16を押し上げることにより、走行台車16とレール7との位置関係がスプリングの圧縮代で変動することがなくなる。なお、レール押付装置40で走行台車16の本体を上昇させるとき、車輪17のスプリング負荷がゼロになるまで上昇させる必要はない。また、レール押付装置40のレール押付具41が上昇位置にあるとき(図5(B)参照)、レール押付具41とレール7との間には間隔が形成され、レール押付具41とレール7とが接触することはない。レール押付装置40のレール押付具41の昇降は、油圧によって行うことができる。
本発明のコークス掻出し装置は、昇降ポスト20位置における上部フレーム21と走行台車16との間の距離(以下「ポスト伸縮距離」という。)を測定する装置(側長器45)を、昇降ポスト20それぞれについて有すると好ましい(図2参照)。それぞれの昇降ポスト20について、ポスト伸縮距離を時々刻々と計測することができれば、計測したポスト伸縮距離を昇降ポスト昇降制御で用いることができる。上部フレーム21を下部位置28から上部位置27まで移動するに際し、各昇降ポスト20のポスト伸縮距離が一致しつつ上昇するように制御を行えば、走行台車16と上部フレーム21の平行を保持しつつ上部フレーム21を上昇させることができる。上部フレーム21が上部位置27に到達して昇降を停止したとき、上部フレーム21の炉団長方向9の傾き(水平に対する傾き)を確認する。傾きの計測については、上部フレーム21の上に置いたデジタル水準器を用いると好ましい。4本の昇降ポスト20それぞれについて、上部フレームの傾き実測値に基づいて、上部フレーム21を水平にするための微修正代を求めることができる。微修正代が定まったら、各昇降ポスト20の追加のポスト伸縮距離が目標微修正代に等しくなるように昇降制御を行う。これによって、上部フレーム21を水平に保持することができる。なお、本発明において上部フレーム21の炉長方向13の傾きについても、修正できる範囲で修正してもかまわない。この場合には、上部フレーム21の炉長方向13の傾きを計測するためのデジタル水準器を用いることができる。
上部フレーム21を下降するに際しても、まず4本の昇降ポスト20のポスト伸縮距離が同一の値になるように昇降の微修正を行う。これによって上部フレーム21と走行台車16との間が平行になるので、それ以降、各昇降ポスト20のポスト伸縮距離が一致しつつ下降するように制御を行えば、走行台車16と上部フレーム21の平行を保持しつつ上部フレーム21を下降させることができる。
ポスト伸縮距離を測定する側長器45としては、ワイヤ式リニアエンコーダ(精度±0.1mm)を用いることができる。ワイヤ式リニアエンコーダのワイヤ周辺には防塵用の伸縮ベローズを設けると好ましい。
上部フレーム21の上に設けるコークス掻出し機18として、図6に示すように、上部フレーム21上に常設された専用のアーム機構22を有するものを用いることができる。アーム機構22のアーム23は、上部フレーム21の上に回転軸を経由して設置されている。即ち、アーム機構22は、上部フレーム21の上に設けられたコークス掻出し専用のアーム機構22である。アーム機構22のアーム23の先端にコークス掻出しツール24を設ける。このように、専用のアーム機構22を設けることとすれば、最適なアーム機構を設計することができるので好ましい。
一方、上記のように専用のアーム機構22を設けるのではなく、図7に示すように、上部フレーム21上に載置した汎用建設機械10が有するアーム機構22を用いることとしても良い。この場合、炉団長方向9に走行する走行台車16の上に設けられた上部フレーム21が昇降ポスト20によって昇降し、上部フレーム21上に汎用建設機械10を載置する。汎用建設機械10は、複数のレバー11を回転可能な回転軸で接続したアーム機構22を有するものである。汎用建設機械10のアーム機構22の先端にはコークス掻出しツール24を有し、アーム機構22のアーム23を動作させることによって炭化室内に詰まったコークスを掻き出すことができる。
上部フレーム21を上昇して上部位置27に配置し、さらに昇降ポスト20の高さ調整を行って上部フレーム21の水平を確保した後、図6に示すように、アーム機構22とコークス掻出しツール24と炭化室1の窯口2の高さ方法の隙間を第2アーム23bの内蔵カメラ46もしくは全景カメラ47で確認しながら、さらに昇降ポスト20の高さ調整を再度個別に行なうこととしてもよい。この操作場所は、アーム機構22とコークス掻出しツール24を視ることができ、内蔵カメラ46もしくは全景カメラ47のモニターを有し、また、デジタル水準器の数値を表示する運転室49となる(図5参照)。
図8に示す例は、本発明の別の態様について、炉団長方向9に向かう方向から見た昇降ポスト20の断面を示す図である。最下段の筒体39Lの下端位置において、筒体回転軸52は、上記説明した、最下段の筒体39Lを炉団長方向9に回転させるための回転軸である。図8に示す別の態様では、さらに、最下段の筒体39Lを炉長方向13に回転するために、軸が炉団長方向9を向いている筒体第2回転軸53を具備している。その結果、図8に示す例では、最下段の筒体39Lが、筒体第2回転軸53を軸として、炉長方向13に回転することが可能となっている。また、図8に示す例では、昇降シリンダーの下部接続部38において、昇降シリンダー35が炉長方向13に回転可能に設けられている。これらの機構を具備した結果として、図8に示す態様においては、炉長方向13に並んでいる昇降ポスト20相互間の伸張高さを異ならせることにより、上部フレーム21を炉長方向13においてもスムーズに傾斜させることが可能となる。図6、図7に示すように、走行台車16は2本のレール7の上を走行する。2本のレール7の高さが相互に不一致となると、それに伴って走行台車16も炉長方向13に傾斜することとなる。従来であれば、これによって上部フレーム21も炉長方向に傾斜する。それに対して、本発明の図8に示す態様であれば、たとえレール7の高さが不一致であっても、炉長方向13に並んでいる昇降ポスト20相互間の伸張高さを異ならせることにより、上部フレーム21を炉長方向に平行に保持することができる。上部フレーム21が、近接するプラットホームなどに当接して位置を固定する機能を有するような場合、上部フレーム21を炉長方向に平行に保持することにより、近接する設備と当接する機能を安定して発揮することが可能となる。
1 炭化室
2 窯口
3 コークス
7 レール
9 炉団長方向
10 汎用建設機械
11 レバー
13 炉長方向
16 走行台車
17 車輪
18 コークス掻出し機
20 昇降ポスト
21 上部フレーム
22 アーム機構
23 アーム
24 コークス掻出しツール
27 上部位置
28 下部位置
35 昇降シリンダー
36 上部フレーム接続部
37 上部接続部
38 下部接続部
39 筒体
39U 最上段の筒体
39M 中段の筒体
39L 最下段の筒体
40 レール押付装置
41 レール押付具
43 懸架装置
45 測長器
46 内蔵カメラ
47 全景カメラ
48 隙間
49 運転室
52 筒体回転軸
53 筒体第2回転軸

Claims (7)

  1. コークス炉の炉団長方向に走行する走行台車と、走行台車上で昇降する上部フレームと、走行台車と上部フレームとを接続する4本の昇降ポストと、上部フレーム上に配置されて炭化室内の詰まりコークスを掻き出すためのコークス掻出し機とを有するコークス掻出し装置であって、
    前記昇降ポストは、相互に摺動する複数の筒体と、昇降シリンダーとを有し、前記筒体のうち、最上段の筒体は上部フレームに固定され、最下段の筒体は炉長方向を軸として回転可能に走行台車に接続され、上部フレームは、前記昇降シリンダーの伸縮によって上部位置と下部位置との間を昇降可能であり、
    前記昇降シリンダーの上部接続部は炉長方向を軸として回転可能に相手側と接続され、
    前記複数の筒体のうち相互に摺動する2本の筒体は、少なくとも上部フレームが上部位置にあるとき、上方の筒体の下端位置と下方の筒体との間の炉団長方向の間隙、又は下方の筒体の上端位置と上方の筒体との間の炉団長方向の間隙が、片側で0.2mm〜2mmの範囲であることを特徴とするコークス掻出し装置。
  2. 前記昇降ポストはそれぞれ3本の筒体を有し、前記昇降シリンダーは3段のテレスコープシリンダーであることを特徴とする請求項1に記載のコークス掻出し装置。
  3. 前記走行台車は炉団長方向に設置された2本のレール上を走行し、前記走行台車は、各レールについて炉団長方向に少なくとも2個のレール押付装置を有し、前記レール押付装置は下端側にレール押付具を有し、レール押付具は上昇位置と下降位置の間を昇降可能であり、レール押付具が下端位置にあるとき、レール押付具がレールに接触して走行台車を押し上げることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコークス掻出し装置。
  4. 前記昇降ポスト位置における上部フレームと走行台車との間の距離を測定する装置を、昇降ポストそれぞれについて有することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のコークス掻出し装置。
  5. 前記コークス掻出し機として、上部フレーム上に常設された専用のアーム機構を有するものを用いることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のコークス掻出し装置。
  6. 前記コークス掻出し機として、アーム機構を有する汎用建設機械を用いることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のコークス掻出し装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のコークス掻出し装置を用いたコークス掻出し方法であって、前記昇降シリンダーの昇降距離の調整により、上部フレームの炉団長方向の傾斜を修正し、その後にコークス掻出し機によって炭化室内の詰まりコークスを掻き出すことを特徴とするコークス掻出し方法。
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