JP2018051743A - ワーク支持装置及び工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸を回転可能に収容する収容体内への異物の侵入を良好に抑制することができるワーク支持装置及び工作機械を提供する。【解決手段】ワーク支持装置は、回転軸と、回転軸を同軸に回転可能に収容する筒状のハウジングと、ワークを支持する上面50aと回転軸の一端部に連結し、ハウジングの一端面に対向する下面50bを有する回転台50と、ハウジングと回転台50の間に位置するラビリンスシール66とを備え、ラビリンスシール66は、ハウジングの一端面から回転台50の下面50bに向けて突出し、回転軸と同軸の円環状をなす凸条66aと、回転台50の下面50bに位置し、凸条66aを挿入する円形状の挿入溝66bとを有し、凸条66aの外周面は、挿入溝66bの対向部分に向けて傾斜している。【選択図】図6

Description

本発明は、ワークを支持するワーク支持装置及び工作機械に関する。
マシニングセンタ等の工作機械は、ワークをテーブル上に支持し、主軸に装着した工具によりフライス加工、ねじ立て等種々の加工を行う。工作機械は、工具を装着する主軸を回転可能に支持する加工主軸装置と、加工主軸装置を上下方向(Z軸方向)に往復移動させるZ軸移動装置と、加工主軸装置を前後左右方向(X軸とY軸方向)夫々に往復移動させるXY軸移動装置と、主軸を回転駆動する主軸駆動装置とを備える。
ワークの機械加工において、テーブルとしてワークを回転可能に支持するワーク支持装置を使用する場合がある。ワーク支持装置は、回転軸と、該回転軸を同軸に回転可能に収容する筒状の収容体と、ワークを支持する支持面と回転軸の一端部に連結し、収容体の一端面に対向する対向面を有する回転台とを備える。回転台は回転軸の回転により回転し、これによりワークが回転する。
ワーク支持装置は、更に収容体と回転台の間に位置するラビリンスシールを備える。ラビリンスシールは、収容体の一端面から回転台の対向面に向けて突出し、回転軸と同軸の円環状をなす凸条と、回転台の対向面に位置し、凸条を挿入する円形状の挿入溝とを有する。ラビリンスシールは、収容体内への異物の侵入を抑制している(例えば、特許文献1参照)。
また、ワーク支持装置においては、より複雑な機械加工のため、回転軸の軸心周りの回転に加えて、回転台が傾くように回転軸と収容体等が揺動する場合がある。
特開2013−188800号公報
しかしながら、ワーク支持装置における揺動に伴って、ラビリンスシールの凸条が傾いた場合、揺動における傾斜角度によっては収容体内へのクーラント等の異物の侵入が容易となる虞がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、回転軸を回転可能に収容する収容体内への異物の侵入を良好に抑制することができるワーク支持装置及び工作機械を提供することを目的とする。
本発明に係るワーク支持装置は、回転軸と、該回転軸を同軸に回転可能に収容する筒状の収容体と、ワークを支持する支持面と前記回転軸の一端部に連結し、前記収容体の一端面に対向する対向面を有する回転台と、前記収容体と回転台の間に位置するラビリンスシールとを備えるワーク支持装置において、前記ラビリンスシールは、前記収容体の前記一端面から前記回転台の前記対向面に向けて突出し、前記回転軸と同軸の円環状をなす凸条と、前記回転台の前記対向面に位置し、前記凸条を挿入する円形状の挿入溝とを有し、前記凸条の外周面は、前記挿入溝の対向部分に向けて傾斜していることを特徴とする。
本発明によれば、凸条の外周面が挿入溝の対向部分に向けて傾斜している。したがって、ワーク支持装置において、回転台が傾くように回転軸と収容体等が揺動し、揺動に伴って凸条が傾いた場合に、クーラント等の異物が凸条の外周面を超えることを良好に抑制できる。したがって、回転軸を回転可能に収容する収容体内への異物の侵入を良好に抑制することができる。
本発明に係るワーク支持装置は、複数の前記ラビリンスシールを備えることを特徴とする。
本発明によれば、一のラビリンスシールの凸条の外周面を超える量の異物が侵入した場合に、一のラビリンスシールよりも内側に位置するラビリンスシールにより、異物の侵入を抑制できる。したがって、より多くの異物の侵入を抑制することができる。
本発明に係るワーク支持装置は、前記回転軸と同軸の円環状をなし、前記収容体の前記一端面において、前記凸条よりも内側部分から前記回転台の前記対向面に向けて突出する突出部と、前記対向面と突出部の間を封止するシールリングとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、シールリングを更に備えることにより異物の収容体内への侵入をより良好に抑制できる。また、ワーク支持装置において揺動していない場合、シールリングは、突出部の形成面よりも回転台側に位置しており、該形成面上に異物が存在する場合に、該異物に接触することが抑制される。これにより、シールリングの劣化を抑制することができる。
本発明に係る工作機械は、上述のワーク支持装置と、該ワーク支持装置が支持するワークを加工する加工主軸装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ワーク支持装置が支持するワークを加工主軸装置により切削加工等することができる。また、回転軸を回転可能に収容する収容体内への異物の侵入を良好に抑制することができる。
本発明によれば、回転軸を回転可能に収容する収容体内への異物の侵入を良好に抑制することができる。
実施の形態に係る工作機械の斜視図である。 ワーク支持装置を正面右上から見た斜視図である。 ワーク支持装置を正面左上から見た斜視図である。 回転台とC軸駆動部の平面図である。 図4のV−V線による断面図である。 図5中にAで示した部分の拡大図である。 凸条の外周面の傾斜による作用の説明図である。
以下本発明をその実施の形態に係る工作機械を示す図面に基づいて詳述する。以下の説明では図において矢印で示す上下、左右、前後を使用する。図1は工作機械100の斜視図である。工作機械100は、設置面F上に設置し、作業者は前方で工作機械100を操作し、ワークの着脱を行う。
工作機械100は、基台10、XY軸移動装置20、コラム22、Z軸移動装置23、工具交換装置24、主軸ヘッド25、ワーク支持装置30等を備える。工作機械100は、ワーク支持装置30によりワークを支持し、主軸ヘッド25に装着した工具(図示略)によりワークを加工する。主軸ヘッド25は下端部に工具を着脱可能に装着している。工具は主軸ヘッド25を囲む円環状の工具交換装置24により交換可能である。本実施の形態に係る工作機械100において、主軸ヘッド25はX方向、Y方向、Z方向に移動可能であり、ワークは2軸回りに回転可能である。
一般に、主軸ヘッド25が移動する軸であるX、Y、Zの各軸に平行な軸回りにワークが回転する場合、ワークの回転軸は、X、Y、Z軸に対応してA、B、C軸と呼ぶ。本実施の形態に係るワーク支持装置30において、後述する揺動体40の揺動により、ワークは、A軸回りに回転でき、揺動体40に固定しているC軸駆動部60(図2、図3参照)によりC軸回りに回転できる。
基台10は、架台11、主軸台13、ワーク台14,14等を備える。架台11は前後方向に長い直方体状の箱体である。
主軸台13は前後方向に長い直方体状をなし、上面部11a上の後方部に位置し、上側においてXY軸移動装置20を支持する。ワーク台14,14は、上面部11a上の前方部の左右に配してある。ワーク台14,14は夫々前方側の支持台14aと後方側の支持台14bを備える。各支持台14a,14bは柱状をなし、上面においてワーク支持装置30を固定する。
コラム22は柱状をなし、XY軸移動装置20上に位置している。XY軸移動装置20はボール螺子機構を備える。ボール螺子機構の駆動により、コラム22が前後方向と左右方向に移動する。主軸ヘッド25は、コラム22にZ軸移動装置23を介して接続している。Z軸移動装置23は、ボール螺子機構を備え、ボール螺子機構により、主軸ヘッド25が、コラム22に対して上下移動する。
XY軸移動装置20が備えるX方向駆動モータとY方向駆動モータ(図示略)、並びにZ軸移動装置23が備えるZ方向駆動モータ(図示略)を駆動制御することで、夫々のボール螺子機構が駆動し、主軸ヘッド25は前後、左右、上下に移動する。
主軸ヘッド25は、ブロック状をなし、前方側の内部に上下方向に延びる主軸(図示略)を回転可能に保持している。主軸は下端部に工具を脱着可能に保持する。主軸は主軸ヘッド25の上端部に位置する主軸モータ25aに接続している。主軸モータ25aにより主軸が軸心回りに回転し、主軸の下端部に装着した工具が回転する。これにより、工作機械100は、ワーク支持装置30が支持するワークに対して切削加工を行う。
図2は、ワーク支持装置30を正面右上から見た斜視図である。図3は、ワーク支持装置30を正面左上から見た斜視図である。図4は、回転台50とC軸駆動部60の平面図である。ワーク支持装置30は、ギヤ箱31、軸受箱34、A軸モータ36、揺動体40、回転台50、C軸駆動部60等を備える。
揺動体40は左右の軸部41,41と、該軸部41,41を連結する基板部42とを有する。基板部42は左右方向に長く、中央部下方においてC軸駆動部60を固定している。左右の軸部41,41は円筒状をなし、ギヤ箱31が右側の軸部41をA軸回りに回転可能に支持し、軸受箱34が左側の軸部41をA軸回りに回転可能に支持している。軸部41,41は、左右方向を軸心とし、互いに同軸である。基板部42は、中央部上方に回転台50を固定している。
ギヤ箱31は揺動体40の右側の軸部41を収容し、X軸回りに回転可能に支持する。以下の説明では軸部41の中心軸をA軸と表記する。尚、A軸はX軸に平行な軸であり、ワーク支持装置30における揺動軸を意味する。A軸モータ36はギヤ箱31の前側に取り付けてあり、回転軸(図示略)がギヤ箱31内部に臨む。A軸モータ36の回転軸はY軸回りに回転し、先端部に連結したギヤを駆動する。ギヤは例えばローラギヤカム軸とカムフォロワとを有し、Y軸回りの回転を直交するA軸回りの回転に変換する。A軸モータ36の回転軸に同軸にローラギヤカム軸を連結し、複数のカムフォロワを、ローラギヤカム軸のカムとカムフォロワが噛み合うように、軸部41の端部外周上に配置する。尚、ローラギヤカムのカムには、停止中だけでなく、回転中もバックラッシが発生しないグロボイダルカムを用いてもよい。ギヤ箱31は下部四隅に取付座31aを有し、螺子等により右側のワーク台14に固定される。
軸受箱34は揺動体40の左側の軸部41を収容し、該軸部41をA軸回りに回転可能に支持する。軸受箱34は下部の前後に取付座34aを有し、螺子等により左側のワーク台14に固定される。
図5は、図4のV−V線による断面図である。回転台50は、円板状をなす。回転台50の上面50aはワークを支持する支持面をなす。また、回転台50の下面50bは、C軸駆動部60に対向している対向面をなす。
C軸駆動部60はハウジング61、モータ79、回転軸80、エンコーダ81等を備える。ハウジング61は、胴体部62、底部63、軸受ホルダ64、上板65等を備え、円筒状をなす。胴体部62は円筒状であり、外周に放熱フィンを有する。胴体部62は下端部に底部63が連結し、上端部に軸受ホルダ64を介して上板65が連結している。ハウジング61は内部において回転軸80を同軸に回転可能に収容している。
軸受ホルダ64は軸受75を保持する円筒部分と、該円筒部分の外周面の下端部から外向きに突出する円環状の鍔部とを有する。底部63は全体として円環状をなし、内周面に軸受76を保持し、外周縁部が胴体部62に連結している。軸受ホルダ64と底部63夫々に軸受75と76を嵌め込み、回転軸80を軸受75,76に挿入することにより、ハウジング61は回転軸80をC軸回りに回転可能に支持する。回転台50の下面50bは回転軸80の上端部に螺子等による固定により連結し、回転軸80とともにC軸回りに回転する。ここで、C軸は回転軸80の軸線方向を意味する。尚、一般にC軸はZ軸に平行な軸を意味するが、本発明においては揺動体40が揺動するため、C軸方向は揺動により変化するものとして扱っている。
モータ79は、ステータ79aとロータ79bを備える。胴体部62の内周にステータ79aが固定してあり、回転軸80の上下方向の中途部分における外周面にはロータ79bが固定してある。ここで、C軸駆動部60は電力供給線(図示略)を接続する接続部82を有し(図4参照)、接続部82を介する電力供給線からのモータ79への電力供給によりロータ79bが回転し、回転軸80が回転する。これにより、回転台50はC軸回りに回転する。
上板65は円環状をなし、中央に回転軸80が挿通する軸孔を有する。回転台50の下面50bは上板65の上面65aにわずかに離隔して対向する。これにより、回転台50の回転において、回転台50の下面50bと上板65の上面65aの接触による摩耗を防止できる。上板65の上面65aは、ハウジング61の一端面をなし、回転台50の下面50bは対向面をなす。
図6は、図5中にAで示した部分の拡大図である。ワーク支持装置30は、回転台50の下面50bと上板65の上面65aの間に、二つのラビリンスシール66とオイルシール68を備える。
ラビリンスシール66は回転軸80と同軸の円形状である。二つのラビリンスシール66は回転軸80の軸心を中心とする円の径方向に並んでおり、一のラビリンスシール66の外側に他のラビリンスシール66が位置する。ラビリンスシール66は、凸条66aと該凸条66aに沿って対向する挿入溝66bを有する。
回転台50は、下面50bにおいて、上側に凹み、回転台50と回転軸80と同軸の円形状をなす第1凹溝51と第2凹溝52を有する。第1凹溝51と第2凹溝52は連なり、第2凹溝52は第1凹溝51よりも軸心側に位置し、第1凹溝51よりも深い。
挿入溝66bは、第1凹溝51の底面の外周側部分に位置し、第1凹溝51の底面から更に上側に凹む溝であり、回転軸80と同軸の環状をなす。挿入溝66bは、凸条66aに沿って凹んでおり、二つの挿入溝66bは連なっている。連なった挿入溝66bは、縦断面における輪郭がM字状をなす。また、外周側の挿入溝66bは、第1凹溝51の外縁部分に連なっている。
凸条66aは、上板65の上面65aから回転台50の下面50b側に突出し、回転軸80と同軸の円環状をなす。凸条66aは、上面65aにおいて、挿入溝66bに対向する部分に位置し、挿入溝66bに挿入する。二つの凸条66aは連なっており、連なった凸条66aは、縦断面における輪郭がM字状をなす。
凸条66aと挿入溝66bは、互いのM字の部分が僅かな隙間(例えば0.5mm程度)を空けて対向しており、これにより、ラビリンスシール66を形成する。ここで、より軸心側に位置する凸条66aの内周面の下端部は、挿入溝66bの外側に位置している。
凸条66aにおいて、円環形状の最も外側の外周を形成する外周面66cは、外側に向けて、即ち挿入溝66bに向かうに従って外周側に傾斜している。外周面66cの傾斜角r1は、揺動体40がA軸回りに揺動していない状態において、工作機械100の設置面Fに平行な面に対する外周面66cの角度である。本実施の形態においては、揺動体40がA軸回りに揺動していない場合、上板65の上面65aにおける凸条66aの形成面は設置面Fに平行であり、図6においては、傾斜角r1は外周面66cと上面65aの内、外周部分で形成する角を示している。
本実施の形態においては、回転台50の上面50aの法線方向が上方を向いている状態(例えば図2に示す状態)、即ち揺動体40がA軸回りに揺動していない状態を0度とすると、軸部41はA軸回りに+R度から−R度までの範囲で任意の角度まで回転する。Rは絶対値である。傾斜角r1は、180度からワーク支持装置30の揺動における回転角の値Rを減算した値よりも小さい(即ち、180−R>r1)。また、本実施の形態においては、90≦R<180とし、傾斜角r1は鋭角をなしている。これにより、凸条66aにおいては、最大限回転した時に最も上側に位置する部分が、ワーク支持装置30において最大角回転させた場合であっても、工作機械100の設置面Fに平行な面よりも、r2(=180−R−r1)度上側に傾斜する(図7参照)。
また、上板65の上面65aにおいて、第2凹溝52に対向する部分から突出部69aが回転台50の下面50b側に向けて突出している。突出部69aは、回転軸80と同軸の円環状をなしており、第2凹溝52に挿入する。突出部69aと第2凹溝52は、隙間を空けて対向している。
突出部69aは、下側に位置する円環状の第1突出体690と上側に位置するより狭幅の円環状の第2突出体691を有する。第1突出体690の上面において、内周縁部から第2突出体691が上側に突出している。オイルシール68は、第2突出体691の外側に嵌っている。オイルシール68は、外周面において上下に並ぶリップ68a,68bを有する。リップ68a,68bは、該外周面に沿って延び、一周している。オイルシール68のリップ68a,68bは、第2凹溝52の対向する壁面に接している。これにより、オイルシール68は、第2突出体691の外側と第2凹溝52の対向部分との間を封止し、突出部69aと回転台50の下面50bの対向部分の間を封止している。
最も内側の凸条66aと突出部69aの間の上面65aと下面50bは、円形状に空間67を形成している。空間67における上面65aと下面50bの対向距離は、ラビリンスシール66における凸条66aと挿入溝66bの対向距離よりも大きい。
上板65の下面側にはブレーキ機構が設けてある。上板65は上述のように円環状をなすが、詳細には、上面65aを形成する円盤状の壁部の外縁から下方へ延びる円筒部と、該円筒部の下端から外向きに突出する鍔部と、該鍔部の外縁から下方へ延びる円筒部とを有する。回転軸80は上端部の外周面にフランジを有し、該フランジにブレーキ板70が螺子等により固定してある。ブレーキ板70は中央に回転軸80を通す孔を有する円盤状をなす。ブレーキ板70は上板65の下面に対向している。
軸受ホルダ64の軸受75を保持する円筒部分の外周面にピストン71が配してある。ピストン71は円筒部分と、該円筒部分の下端部から外向きに突出する円環状の鍔部とを有する。上板65の内側はピストン71を挿入するシリンダをなす。ピストン71の円筒部分における上端面はブレーキ板70の下面に対向する。ワーク保持装置30は、ピストン71が上下動することにより、ブレーキ解除動作とブレーキ動作を行う。
ハウジング61の底部63は、上側部63a、中央部63b、下側部63cを有する。上側部63aは、円環状の本体部630と、本体部630の上面の外周縁部から上側に突出する第1円筒部631と、本体部630の上面の内周縁部から上側に突出する第2円筒部632とを有する。第1円筒部631の上端面は、胴体部62の下端面に接する。第2円筒部632と本体部630の内周面は連なり、軸受76を保持している。
中央部63bは円筒状の本体部633と、本体部633の内周面の上端部から内側に突出する円状の鍔部634とを有する。中央部63bの本体部633の上端面と鍔部634の上面は、上側部63aの本体部630の下面に接する。
下側部63cは、円環状の本体部635と、該本体部635の上面の外周縁部から上側に突出する円筒部636と、該円筒部636から外側に突出する円状の鍔部637とを有する。下側部63cの鍔部637の上面は、中央部63bの本体部633の下端面に接する。
上側部63aの第1円筒部631、上側部63aの本体部630の外周縁部、中央部63bの本体部633、下側部63cの鍔部637に周方向に並ぶ複数の螺子を上下方向に挿通し、上側部63a、中央部63b、下側部63cを連結している。
回転軸80の下端面には、中央に孔を有する円盤77が連結している。また、底部63における下側部63cは、本体部635の内周縁部から内側に突出する円環部638を有する。円盤77と円環部638は対向しており、対向部分にラビリンスシールを設けてある。
エンコーダ81は、中央部63bの内周側に位置する。エンコーダ81は、光学式又は磁気式等による角度検出器である。エンコーダ81は回転側に配するディスク等の被検出体を固定側に配する検出素子により検出して角度を検出する。
ワーク支持装置30において、制御装置(図示略)からA軸モータ36とC軸駆動部60へ与える制御信号により、揺動体40が揺動し、回転台50が回転する。A軸モータ36への制御信号によりA軸モータ36の回転軸が回転し、ギヤ箱31内に収容されたギヤにより回転力が伝達されてギヤ箱31内の軸部41がA軸回りに回転する。軸部41の回転により、揺動体40と回転台50に支持されているワークが揺動する。軸部41の揺動を停止することにより、工具に正対するワーク面への切削加工等を行うことができる。
C軸駆動部60への制御信号によりC軸駆動部60の回転軸80が回転し、該回転軸80に連結している回転台50と回転台50に支持されているワークがC軸回りに回転する。機械的な干渉が無ければ、C軸回りの任意の角度にワークを設定することができる。
C軸回りの回転と揺動体40による揺動とを組み合わせて、回転台50の上面50aの法線方向を天頂方向とする半球上の任意方向を法線方向とするワーク面への切削加工が可能となる。さらに、C軸駆動部60によりワークを高速で回転させておき、工具をワークに押し当てて送ることによって旋削加工を行うことができる。
C軸駆動部60によりワークを回転させる場合、ピストン71を押し下げ、ブレーキ板70を上板65の下面から離してブレーキを解除することにより、回転軸80が回転可能になる。ワークの回転を停止する時には、ピストン71を押し上げ、ピストン71の上端面によりブレーキ板70を上板65の下面に押し付けることによりブレーキがかかり、回転軸80の回転が拘束される。
ワークの加工時にはワークと工具にクーラントを注いで発熱を抑える。クーラントと切削屑等の異物はワーク支持装置30の上に飛散する。クーラント、切削屑等の異物のうち一部はC軸駆動部60の上板65の上面65aにも降りかかるので、封止手段を設けていなければ、上面65aと回転台50との隙間からハウジング61内に侵入する可能性がある。
本実施の形態においては、ラビリンスシール66の凸条66aと挿入溝66bとが僅かな隙間を空けて対向しており、異物の侵入を防止する。また、オイルシール68は、ラビリンスシール66を超えて侵入した異物のハウジング61内への侵入を防止する。空間67により、ラビリンスシール66の隙間を毛細管現象によってクーラントが侵入した場合であっても、空間67よりも内部に進行することを抑制している。
回転台50の上面50aが上方を向いている場合には、クーラントが上板65の上面65a上に溜まる可能性がある。凸条66aは上面65aから上側に突出しているので、凸条66aの高さ以上にクーラントが溜まらない限り、ラビリンスシール66は、クーラントの侵入を防止できる。したがって、特に回転台50を上方に向けて配置する場合に効果的である。
図7は、凸条66aの外周面の傾斜による作用の説明図である。図7は図6の状態から
揺動体40が揺動し、回転軸80とハウジング61等が+R度回転した(回転台50とワークが前側にR度回転した)場合を示している。
外側のラビリンスシール66の凸条66aの外周面66cは、工作機械の設置面Fに平行な面f1よりも上側にr2度(r2=180−R−r1)傾斜している。上述の通り、揺動体40がA軸回りに揺動していない状態において、上面65aが設置面Fに平行であるので、上面65aと面f1がなす角度はRとなる。同様に、内側のラビリンスシール66の凸条66aの外周面66cは、工作機械の設置面Fに平行な面f2よりも上側にr2度傾斜している。また、上面65aと面f2がなす角度はRとなる。
以上より、揺動体40の揺動により、回転台50とハウジング61等を傾けた場合であっても、クーラント等の異物は、外周面66cを遡り難く、異物がハウジング61の内側に侵入することを良好に抑制できる。
また、二つ以上のラビリンスシール66があるので、外側の凸条66aを超える量の異物が侵入した場合であっても、内側の凸条66aにより、クーラントの侵入を防止できる。したがって、ワーク保持装置30はより多くの異物の量に対応可能となる。
なお、ラビリンスシール66の個数は、2個に限られず、1個でもよく3個以上であってもよい。また、複数のラビリンスシール66の内、外周面が傾斜しているラビリンスシールは、一部であってもよい。更に二つの凸条部66aと挿入溝66bは、連なっていなくともよく、所定距離離隔して設けてもよい。更にオイルシール68に代えてOリング等の他のシールリングを使用してもよい。
以上のとおり、本実施の形態によれば、凸条66aの外周面66cが挿入溝66bの対向部分に向けて傾斜している。したがって、ワーク保持装置30において、揺動体40のA軸回りの揺動により、回転台50を傾けるように回転軸80とハウジング61等が揺動し、凸条66aが傾いた場合、クーラント等の異物が凸条66aの外周面66cを超えることを良好に抑制できる。したがって、回転軸80を回転可能に収容するハウジング61内への異物の侵入を良好に抑制することができる。
また、ワーク保持装置30は、複数のラビリンスシール66を備えるので、一のラビリンスシール66の凸条66aの高さを超える量の異物が侵入した場合に、一のラビリンスシール66よりも内側に位置するラビリンスシール66により、異物の侵入を抑制できる。したがって、より多くの異物の侵入を抑制することができる。
更に、ラビリンスシール66よりも内側に位置するオイルシール68により異物のハウジング61内への侵入をより良好に抑制できる。また、ワーク支持装置30の揺動体40が揺動していない場合、オイルシール68は、突出部69aの形成面である上板65の上面65aよりも回転台50側に位置しているので、リップ68a,68bが異物に接触することを抑制できる。これにより、オイルシール68の劣化を抑制することができる。
また、ワーク支持装置30が支持するワークを主軸ヘッド25により切削加工等することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示し、特許請求の範囲と均等の意味と範囲内でのすべての変更を含むことを意図している。即ち、本発明の技術的範囲は、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせた実施形態も含む。
25 主軸ヘッド(加工主軸装置)
30 ワーク支持装置
50 回転台
50a 上面(支持面)
50b 下面(対向面)
61 ハウジング(収容体)
65a 上面(一端面)
66 ラビリンスシール
66a 凸条
66b 挿入溝
66c 外周面
68 オイルシール(シールリング)
69a 突出部
80 回転軸
100 工作機械

Claims (4)

  1. 回転軸と、該回転軸を同軸に回転可能に収容する筒状の収容体と、ワークを支持する支持面と前記回転軸の一端部に連結し、前記収容体の一端面に対向する対向面を有する回転台と、前記収容体と回転台の間に位置するラビリンスシールとを備えるワーク支持装置において、
    前記ラビリンスシールは、
    前記収容体の前記一端面から前記回転台の前記対向面に向けて突出し、前記回転軸と同軸の円環状をなす凸条と、
    前記回転台の前記対向面に位置し、前記凸条を挿入する円形状の挿入溝とを有し、
    前記凸条の外周面は、前記挿入溝の対向部分に向けて傾斜している
    ことを特徴とするワーク支持装置。
  2. 複数の前記ラビリンスシールを備えることを特徴とする請求項1に記載のワーク支持装置。
  3. 前記回転軸と同軸の円環状をなし、前記収容体の前記一端面において、前記凸条よりも内側部分から前記回転台の前記対向面に向けて突出する突出部と、
    前記対向面と突出部の間を封止するシールリングと
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワーク支持装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一つに記載のワーク支持装置と、該ワーク支持装置が支持するワークを加工する加工主軸装置とを備えることを特徴とする工作機械。
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KR102686624B1 (ko) * 2023-05-31 2024-07-19 한상권 로터리 테이블 장치

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