JP2018050744A - パラソル - Google Patents

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【課題】 構造が比較的簡単で、日射を十分に遮ることができるとともに風をうまく逃がすことができ、強風時においても安全かつ丈夫なパラソル、特に集合住宅のベランダに設置して有用なパラソルを提供することを課題とする。【解決手段】 支柱と、前記支柱に取り付けられた上ロクロと、一方端が前記上ロクロに回動自在に支持され、放射状に配置された複数本の親骨と、複数本の前記親骨上に張り渡されたカバーシートとを有し、前記カバーシートが、前記親骨に沿って延在する開口を有しているパラソルを提供することによって上記の課題を解決する。【選択図】 図1

Description

本発明はパラソル(日傘)に関し、夏の日差しを遮るのに好適で、特に集合住宅等のベランダに設置して有用なパラソルに関する。
近年、度重なる集中豪雨の発生や台風の巨大化を通じて、地球温暖化が次第に現実のものとして実感されつつある中、身近な場面では、夏の暑さも年々耐え難いものになってきているように思われる。夏季には、医師や専門家からは家の中にいても熱中症になる危険性が指摘され、こまめな水分補給や、クーラーの使用が推奨されている。しかしながら、クーラーの設置には当然のことながら費用が掛かり、これを稼働させるとなるとさらに電気代が必要となるので、質素、倹約を旨とする高齢者の中にはクーラーを設置しない人、また、クーラーがあっても敢えてこれを使用しない人が多いのが現状である。
特に、かつて都市部の近郊に競うように建築された集合住宅の中には、クーラーを標準設備として備えていない住宅が多く、また、住人の高齢化も進んでおり、熱中症予防を初めとする夏の暑さ対策は、喫緊の課題である。
暑さ対策において最も問題となるのは太陽からの日射であり、従来は日当たり良好を謳って南側に大きな窓をとりベランダを設けていた住宅構造が、今となっては逆に日中の日差しによる室内温度の上昇を招く原因となっている。
窓からの夏の日射を防ぐには、簾などの遮蔽物を窓の外側に配置することが古くから行われているが、床から軒下までをカバーする大きさの簾は、日射を遮る上では効果的であるものの、ベランダへの通路である窓をも防ぐことになり、ベランダへの出入りの障害となる不都合がある。一方、軒下から吊り下げるタイプの簾は、ベランダへの出入りを妨げる程度は少ないものの、その分、日射を遮る面積が少なく、夏の日差しによる室内温度の上昇を防止するには不十分である。
さらに、簾は、日射を遮る面積が大きいことに比例して受風面積も大きく、風が吹くと飛ばされたり、破損したり、ガラス窓等に打ち付けられたりするという欠点を有している。このため、簾には風対策が不可欠であるが、通常は、簾の端をロープ等でベランダや窓近辺の構造物に固定するのがせいぜいであり、強固に固定すればするほど固定手段の着脱に手間暇を要し、使い勝手が悪くなるという不都合を有している。
日射を遮る他の一般的な手段としてはパラソル(日傘)が挙げられるが、パラソルは、通常、外出時に持ち歩いたり、海水浴場やプールサイド、飲食店の屋外席などに設置して、その下にいるヒトを太陽の日射から守るためのものであり、住宅への日射を遮るものではない。その理由としてまず考えられるのは、パラソルの風に対する弱さが挙げられる。パラソルに限らず雨傘を含めた傘が、強風時には、いわゆる「おちょこ」状態となって壊れることは我々が日常的に経験するとところであり、海水浴場等に設置されるパラソルは、風で飛ばされないように、砂に深く埋めるか、或いは大きな錘に結び付けて固定しておくことが必須である。
もっとも、風に弱いという傘の欠点を解決する試みも幾つか提案されている。例えば、特許文献1には、傘布を多数の貫通穴を有するメッシュ生地で形成することによって通風性と透視性を改善した傘が開示されている。しかしながら、これをパラソルという観点からみた場合には、傘布がメッシュ生地で形成されているので日射を遮る効果が十分に得られないという欠点がある。また、特許文献2には傘の上部に空気が抜けられる切り口を設けた傘が、特許文献3にも同様に頂上に風穴を開けた傘が、それぞれ開示されているが、いずれも、空気の通過を許す切り口が傘の上部に限定されているため、強風時に傘全体に係る風圧を解消するには十分でない。特に、特許文献2に開示された傘においては、傘布を支える親骨と親骨の間に空気が抜けられる切り口が設けられているので、強風を受け続けると切り口の角部から傘布が破損する恐れがある。
同様に、特許文献4には傘布の一部に上布と下布を瓦葺き状に重ねて風の出口を設けた傘が開示されているが、下布に重なる上布が風の通過に対して抵抗となり、傘が風から受ける力を十分には低減できないという不都合がある。さらに、特許文献5には、傘布を骨アセンブリに取り付けられた下側傘地と、中央軸に取り付けられると共に下側傘地の上に並置的に保持される上側傘地とで構成し、両傘地の間に多数のコントロール弁を設け、強風時にはこのコントロール弁を開動作させて傘地間に開口を形成するようにした多段折畳み式風防傘が開示されている。しかし、この風防傘は構造が極めて複雑である上に、コントロール弁を開動作させるに要する圧力分の風圧はどうしても受けざるを得ず、傘全体に係る風圧を十分に低減することができないという欠点がある。
特開平10−215927号公報 特開平11ー332624号公報 特開2004−431号公報 実用新案登録第3159612号公報 特開2000−300320号公報
本発明は従来技術の上記の欠点を解消するために為されたもので、構造が比較的簡単で、日射を十分に遮ることができるとともに風をうまく逃がすことができ、強風時においても安全かつ丈夫なパラソル、特に集合住宅のベランダに設置して有用なパラソルを提供することを課題とする。
上記の課題を解決すべく、鋭意研究努力を重ねた結果、本発明者は、従来は主に傘の頂部近傍に設けられていた風抜き用の開口を、親骨に沿って、上ロクロ付近から露先付近まで線状に延在させることによって、傘布、すなわち、カバーシート面積を減少させることなく風圧をうまく逃がすことができ、十分な日射遮蔽効果と強風に対する安全性並びに丈夫さを兼ね備えたパラソルを提供できることを見出した。
すなわち、本発明は、支柱と、前記支柱に取り付けられた上ロクロと、一方端が前記上ロクロに回動自在に支持され、放射状に配置された複数本の親骨と、複数本の前記親骨上に張り渡されたカバーシートとを有し、前記カバーシートが、前記親骨に沿って延在する開口を有しているパラソルを提供することによって上記課題を解決するものである。
上記のとおり、本発明のパラソルにおいては、風を抜く開口が親骨に沿って線状に延在しているので、強風時にも強度の大きな親骨の両脇からうまく風を逃がすことができ、パラソル全体に係る風圧をうまく低減することができる。
前記カバーシートは、中心部において上ロクロ又は前記支柱に固定され、外周部においては親骨の露先に固定されているのが好ましく、さらには、上ロクロから親骨の露先までの間の1箇所又は2箇所以上で前記親骨に固定されているのが好ましい。カバーシートが上ロクロから親骨の露先までの間の1箇所又は2箇所以上で前記親骨に固定されている場合には、前記開口が親骨に沿った2つ以上の開口に分割されることになり、カバーシートが受ける風圧を、親骨に沿った方向に分散して親骨に伝達することができるので、より強い風にも耐えることができるという利点が得られる。
さらに好適な一態様において、本発明のパラソルは、上ロクロが取り付けられている支柱が前記カバーシートよりも上方に伸びており、その上端部に当接板を有するとともに、前記支柱は下端部に接地板を有し、かつ、前記支柱は上下方向の長さを調節する伸縮機構を前記カバーシートよりも上方及び/又は下方に備えている。本発明のパラソルが斯かる構造の支柱を備えている場合には、支柱下端部の接地板を当該パラソルを設置するベランダ等の床面に当接させるとともに、伸縮機構によって支柱の長さを調節して、支柱上端部の当接板をベランダ等の天井の下面に当接させることによって、本発明のパラソルを床面と天井面との間の空間に安定的に固定、設置することができる。
さらに好適な他の一態様において、本発明のパラソルは前記支柱を前記接地板に対して上方に押し上げる押し上げ機構を有している。本発明のパラソルが、このような押し上げ機構を有している場合には、支柱下端部の接地板及び支柱上端部の当接板をベランダ等の床面及び天井面にそれぞれ当接させて本発明のパラソルを設置した後、前記押し上げ機構を用いて支柱全体を接地板に対して上方に押し上げることによって、前記接地板及び当接板をより強固に床面と天井面とに当接させることができるので、床面と天井面とで挟まれた空間を有するベランダ等に本発明のパラソルを、より強固に固定、設置することができるという利点が得られる。
なお、上述した伸縮機構及び押し上げ機構の具体的な構造には特段の制限はなく、汎用されているそれらの機構を適宜採用することができる。例えば、伸縮機構としては、支柱を外筒と、外筒内に挿入され外筒に対して摺動自在な内筒とで構成し、ネジ機構によって外筒を縮径させることにより、外筒内の所望の位置に内筒を固定する機構が挙げられ、押し上げ機構としては、垂直方向に前進又は後進するネジを用いたジャッキ機構、支柱を支える支点位置をレバーによって低位置と高位置に切り替えるトグル機構などを挙げることができるが、これらの機構に限定されるものでないことは勿論である。
さらに好適な他の一態様において、本発明のパラソルは、カバーシートを覆う網状カバーを有しているのが望ましい。カバーシートが網状カバーで覆われている場合には、カバーシートが風によって過大に膨らんだり、振動したりすることが防止されるので、カバーシートの耐久性、ひいては本発明のパラソルの耐久性を向上させることができる。前記網状カバーは、露先を含めた適宜の箇所で親骨に固定されているのが望ましいが、その中心部においてパラソルの支柱又は上ロクロに固定されていても良く、更に細紐、ロープ、針金、鎖等によって、周囲の構造物に固定するようにしても良い。前記網状カバーを周囲の構造物に固定することによって、本発明のパラソルの設置状態をさらに強固なものとすることができる。
本発明のパラソルは、好適には、床面と天井面とで挟まれた空間内に設置するのが好ましく、そのような空間としては例えば集合住宅のベランダやバルコニー、店舗のテラス席等が挙げられるが、設置場所は必ずしもそれらの場所に限られない。また、本発明のパラソルは、ヒトが差しながら歩く可般式の通常のパラソル(日傘)としても利用することができる。
本発明によれば、日射を遮るカバーシートの面積を減少させることなく風に対する抵抗力が高いパラソルを提供することができるという利点が得られる。さらに、本発明のパラソルは、支柱の上端部及び下端部にそれぞれ設けられた当接板及び接地板を天井面及び床面に当接させて集合住宅のベランダ等に設置することができるので、太陽からの日射を有効に遮断して、熱が窓から直接室内に侵入してくるのを効果的に防止することができるとともに、ベランダ床面への日射も遮ることができるので、ベランダ自体の温度上昇も抑制することができ、ベランダを構成するコンクリートや鉄筋を介して室内に熱が流入する、いわゆるヒートブリッジ現象も抑制することができるという優れた利点が得られる。
本発明のパラソルは、太陽からの日射をパラソルのカバーシートを用いて物理的に遮るだけのものであるので、比較的安価に製造でき、かつ、その稼働に際し電力等を消費しないので、質素、倹約を旨とする高齢者も安心して利用することができるという利点を有している。また、パラソルであるので、極めて省エネルギーであるとともに、地球温暖化を加速させる要素が極めて少なく、これをベランダ等に設置しても室内からの眺望や視界を遮ることもなく、ベランダ等への出入りの邪魔になることもないという利点を有している。さらに、本発明のパラソルは、不使用時には通常のパラソルと同様に閉じることが可能であるので、嵩張らず、収納が簡単であるという利点も備えている。
本発明のパラソルの一例を示す正面図である。 図1の部分拡大図である。 図1のX−X’断面図である。 図3のY−Y’断面図である。 パラソルをベランダに設置する様子を示す図である。 押し上げ機構の一例を示す図である。 押し上げ機構の動作を示す図である。 パラソルの開口から風が吹き抜ける様子を示す図である。 本発明のパラソルの他の一例を示す図である。 図9のパラソルの設置状態の一例を示す図である。
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明するが、本発明が図示のものに限られないことはいうまでもない。
図1は、本発明に係るパラソルの一例を示す正面図である。図1において、1はパラソルであり、2a〜2fはパラソル1の親骨、3a〜3fは、それぞれ親骨2a〜2fの露先、4は親骨2a〜2f上に張り渡されたカバーシート(傘布)である。5は支柱、6bは下はじきである。本例のパラソル1において、支柱5は、カバーシート4の下方だけでなく上方にも伸びており、その下端部に接地板7を、上端部に当接板8を有している。
9a、9bは、支柱5を長さ方向に伸縮させる伸縮機構である。本例のパラソル1においては、伸縮機構9a、9bは、支柱5のカバーシート4よりも上方及び下方に、それぞれ設けられているが、カバーシート4よりも上方又は下方のいずれか一方のみに設けられていても良い。また、10は、支柱5を接地板7に対して上方に押し上げる押し上げ機構である。
なお、支柱5は、連続した一本の支柱であっても良いし、例えばカバーシート4を挟んで上下に連結された2本若しくはそれ以上の本数の管状又は棒状部材から構成されていても良い。なお、伸縮機構9a及び/又は伸縮機構9bが設けられている場合には、それらの箇所の上下において支柱5が不連続となることはいうまでもない。
図2は、図1における中央の長方形Aの部分だけを拡大して示す部分拡大図である。図2に示すとおり、カバーシート4は、親骨2a〜2fのぞれぞれの両側で連続しておらず、例えば、親骨2bと親骨2cとの間に張り渡されている部分カバーシート4bcと、親骨2cと親骨2dとの間に張り渡されている部分カバーシート4cdとは、それぞれの上端部において、図示しない上ロクロ又は支柱5に連結、固定されているとともに、固定点Bc1、Bc2、Bc3において、親骨2cに固定されているだけで、部分カバーシート4bcと4cdとの間には、親骨2cに沿って延在する開口Vc1、Vc2、Vc3が設けられている。同様に、親骨2cと親骨2dとの間に張り渡されている部分カバーシート4cdと、親骨2dと親骨2eとの間に張り渡されている部分カバーシート4deとは、それぞれの上端部において、図示しない上ロクロ又は支柱5に連結、固定されているとともに、固定点Bd1、Bd2、Bd3において、親骨2dに固定されているだけで、部分カバーシート4cdと4deとの間には、親骨2dに沿って延在する開口Vd1、Vd2、Vd3が設けられている。なお、親骨2c又は2dにおける最も下方の固定点Bc3又はBd3は、露先3c又は3d近傍に位置している。
なお、図2ではパラソル1の一部分しか示されていないが、上に具体的に説明した部分カバーシート間だけでなく、他の部分カバーシートの間にも、同様に、それぞれの間に存在する親骨に沿って延在する開口が設けられているのは勿論である。
また、図示の例では、部分カバーシート4bcと4cd、及び4cdと4deとは、上端部で上ロクロ又は支柱5に固定されている以外に、3個の固定点Bc1〜Bc3、又はBd1〜Bd3で親骨2c又は2dに固定されており、部分カバーシート4bcと4cdとの間及び部分カバーシート4cdと4deとの間には、それぞれ3個に分割された開口Vc1〜Vc3と開口Vd1〜Vd3が設けられているが、親骨に沿って延在する開口は必ずしも3個に分割されている必要はない。固定点の数を減らして、2個に分割された開口としても良いし、支柱5から露先まで連続した1個の開口としても良い。ただし、風に対する耐久性の観点からは、部分カバーシートは、上ロクロ又は支柱5近傍と露先近傍以外に、それらの中間に位置する少なくとも1箇所以上の固定点で親骨に固定されているのが好ましく、親骨の長さにも依るが、2箇所又は3箇所の固定点で親骨に固定され、親骨に沿って3個又は4個に分割された開口を有しているのがより好ましい。
図3は、図1のX−X’断面図であり、支柱5の部分を除けば、パラソル1の平面図に相当する。図3に示すとおり、本例のパラソル1は12本の親骨2a〜2lを有しており、親骨2a〜2lは、その一方端が図示しない上ロクロに回動自在に支持され、放射状に配置されている。本例のパラソル1においては、親骨2a、2f、2g、2lが最も長く、親骨2c、2d、2i、2jが最も短く、本例のパラソル1は、全体として横長形状のパラソルである。パラソル1の大きさや平面視したときの形状には特段の制限はないが、パラソル1を集合住宅等のベランダに設置する場合いは、ベランダの大きさ、形状に合わせた大きさ、形状とするのが好ましく、例えば、図3において、縦方向の長さは140〜180cm、より好ましくは150〜170cm、横方向の長さは180〜300cm、より好ましくは220〜260cmの範囲内とするのが良く、横160cm×縦240cmの横長の長方形状が典型的な大きさ、形状として挙げられる。
12本の親骨2a〜2lの上には、12枚の部分カバーシート4ab、4bc、4cd・・・4klから構成されるカバーシート4が張り渡されている。符号は付していないけれども、図3に示すとおり、各部分カバーシート間には、それぞれの親骨に沿って延在する3個又は4個に分割された開口が設けられている。なお、図示の例においては、親骨2a〜2lは12本設けられているが、親骨の本数が12本に限られないのは勿論であり、11本以下であっても良いし、13本以上であっても良いことはいうまでもない。
カバーシート4の材質にも特段の制限はなく、通常、パラソルに傘布として用いられているものであればどのような素材でも使用することができ、例えば、ポリエステルなどの合成繊維或いは天然繊維からなる布やシートをカバーシート4として用いることができる。カバーシート4として用いる布やシートには、強度を高めるために適宜の補強材料を積層しても良いし、遮熱効果を高めるために遮熱性塗料を塗布しても良いし、表面が白色の布地又はシートを用いて、太陽光を反射する効果を高めるようにしても良い。さらには、カバーシート4の表面又は裏面に、樹木や木の葉を模した適宜の色彩を施して、あたかも木陰にいるかのような涼しげな視覚感覚を与えるようにしても良い。
図4は図3のY−Y’断面図であり、便宜上、カバーシート4を外して、パラソル1の本体部の骨格構造だけを示してある。図4において、9aは上はじき、11aは上ロクロであり、親骨2g〜2lの一方端は上ロクロ11aに回動自在に取り付けられ、支持されている。11bは下ロクロ、12g〜12lは受け骨であり、受け骨12g〜12lは親骨2g〜2lのそれぞれに対応している。受け骨12g〜12lの一方端は下ロクロ11bに回動自在に取り付けられ、下ロクロ11bに支持されており、他方端は、対応する親骨2g〜2lのそれぞれに回動自在に連結されている。下ロクロ11bは、支柱5に対して摺動自在に取り付けられており、パラソル1を畳むときには、上はじき9aと下ロクロ11bとの係合を解除して、下ロクロ11bを支柱5に沿って下方に摺動させ、下はじき9bと係合させれば良い。このように、パラソル1において、パラソルが開閉自在であることを保証する骨格構造は、従来から存在する洋傘と何ら変わるところがない。
図5は、パラソル1を集合住宅等のベランダに設置する様子を示す図である。図5に示すとおり、パラソル1(開いた状態であっても、閉じた状態であっても良い)を設置するベランダの床面G上に置き、接地板7の下面を床面Gに当接させ、パラソル1を床面G上に直立させる。この状態で、支柱5の上端の当接板8がベランダの天井面Sと接触していない場合には、伸縮機構9a又は9b、或いはその双方を操作して支柱5の長さを図中矢印で示すとおり調節し、当接板8の上面を天井面Sと接触させる。
伸縮機構9a又は9b、或いはその双方による支柱5の長さの調節だけでパラソル1を床面Gと天井面Sとの間に緊張状態で直立させることができれば、パラソル1の設置はそれで完了するが、もしも、伸縮機構9a及び/又は9bによる支柱5の長さの調節だけでは接地板7又は当接板8と床面G又は天井面Sとの間に緩みが残る場合には、押し上げ機構10を操作して、支柱5全体を図中矢印で示すように上方に押し上げ、支柱5が接地板7と当接板8とで床面Gと天井面Sとの間に固く突っ張った状態で直立支持されるようにすれば良い。
伸縮機構9a、9bが支柱5を伸縮させ、その長さを調節可能とする機構には特段の制限はなく、通常用いられている伸縮機構を適宜使用することができる。例えば、伸縮機構9a又は9bの箇所で、支柱5を上下2つに分割し、一方を小径として他方内に挿入するとともに、挿入された側の支柱5の径をねじ機構によって拡径又は縮径させることによって、小径側の支柱5の大径側の支柱5内への挿入長さを変えて、支柱5全体としての長さを伸縮させるようにしても良いし、同じく、伸縮機構9a又は9bの箇所で、支柱5を上下2つに分割し、一方を小径として他方内に挿入するとともに、挿入状態で重なった状態にある2つに分割された支柱5の双方に周期的に位置が重なる複数のピン穴を設け、ピンを差し込むピン穴の位置をずらすことによって、小径側の支柱5の大径側の支柱5内への挿入長さを変えて、支柱5全体としての長さを伸縮させるようにしても良い。
同様に、押し上げ機構10の構造にも特段の制限はなく、従来から用いられている押し上げ機構の中から適宜選択して用いれば良い。例えば、ジャッキのように、ねじ機構を利用して支柱5を押し上げるようにしても良いが、操作性の観点からすると、トグル機構を利用して支柱5を押し上げるのが好ましい。
図6は、トグル機構を利用した押し上げ機構10の一例を示す図である。図6において、13は押し上げ機構10のケーシング、14は台座、15は連結ピン、16は可動部材、16aは可動部材16の操作片である。図6に示すとおり、支柱5の下端は、押し上げ機構10のケーシング13内に上下方向に摺動自在に保持されているとともに、ピン15を介して可動部材16に連結されている。この状態で操作片16aに力を加えて図中矢印で示す方向に回転させると、図7に示すとおり、可動部材16は台座14との当接面をずらしながら回転するとともに摺動し、支柱5を図中矢印方向に押し上げる。支柱5の押し上げを解除するには、操作片16aに逆方向の力を掛ければ良い。
いずれにせよ、伸縮機構9a及び/又は9bによる支柱5の長さの調節に加えて、押し上げ機構10による支柱5の押し上げを実行することにより、支柱5をベランダの床面Gと天井面Sとの間に固く突っ張らせてパラソル1を強固に直立することができるので、強風時にも飛ばされる恐れがない。
また、上述したとおり、パラソル1のカバーシート4には、親骨2a〜2lに沿って延在する開口Vc1〜Vc3、Vd1〜Vd3等の多数の開口が設けられているので、図8に示すとおり、強風Wがパラソル1内に吹き込むときにも、吹き込んだ風Wは、親骨2a〜2lに沿って延在する多数の開口からパラソル1のカバーシート4の上方へと吹き抜け、パラソル1に過大な力が作用することが有効に防止される。このとき、開口Vc1〜Vc3、Vd1〜Vd3等の多数の開口が親骨2a〜2lに沿って延在し、かつ、カバーシート4が親骨2a〜2lに固定されることによって、各親骨に沿って延在する開口が各親骨あたり2つ以上の開口に分割されているので、開口Vc1〜Vc3、Vd1〜Vd3等の多数の開口は強風にも破損することのない強い耐風性を備えている。
本発明のパラソル1は、不使用時には、通常のパラソルと同様に傘を閉じて、適宜の止め紐を用いて、親骨2a〜2lとカバーシート4とを支柱5の周囲に巻き付けて一時固定すれば良く、嵩張ることがない。また、使用時にパラソル1を広げると、カバーシート4が使用者の頭上で広がって上方からの日射を効果的に遮ってくれるので、景観を妨げることが少なく、快適に使用することができるという利点を備えている。
図9は、本発明のパラソル1の他の一例を示す図である。本例のパラソル1は、カバーシート4の上に網状カバーNを有している点が、先に説明した例のパラソルとは異なっている。網状カバーNは、露先3a〜3lを含めた固定点Ba1〜Bl4のうちの適宜の箇所で親骨2a〜2lに固定され、カバーシート4の全体を覆うようにパラソル1に取り付けられている。カバーシート4の上に網状カバーNが張り巡らされているので、カバーシート4を構成する部分カバーシート4ab〜4laが風に煽られた場合でも、過度に膨らんだり、振動したりすることが効果的に抑制され、パラソル1の耐風性がより一層向上する。
図10は、図9に示したパラソル1を、その網状カバーNを利用してベランダに設置した状態を示す図である。パラソル1は、前述したとおり、伸縮機構9a、9b、さらには押し上げ機構10を用いてベランダの床面Gと天井面Sとの間に支柱5を固く突っ張らせた状態で設置されるが、さらに、網状カバーNの適宜の箇所に設置紐17を結び付け、その先を手すり18等のベランダの固定構造物に結び付けることによって、パラソル1をより強固にベランダに設置することができる。
このように、先に説明した例のパラソル1を含めて、本発明のパラソルは、ベランダに設置するのに適したベランダ用又はバルコニー用パラソルである。また、本発明のパラソルは、支柱5を通常のパラソルと同じ中軸に取り替えることによって、通常のパラソルと同様にヒトが差して歩くパラソルとしても使用することができる、軽量で風に強いパラソルである。
本発明のパラソルは、簡単な構造でありながら、日射をよく遮蔽し、風にも強く、ベランダ等に設置するだけで、夏の太陽からの日射を効果的に遮蔽して、室内温度の上昇を抑制するとともに、日射を遮ることによってベランダ自体の昇温も抑制し、ベランダの床を構成するコンクリート或いは鉄筋を介してのヒートブリッジ現象による入熱を低減させるという優れた利点を備えている。本発明のパラソルは、パラソルであるので比較的安価な製造コストで製造でき、さらに、その使用に際し電力等を必要としないので、質素、倹約を旨とする高齢者の生活ポリシーにも適合し、極めて多大なる産業上の有用性を有するものである。
1 パラソル
2a〜2l 親骨
3a〜3l 露先
4 カバーシート
5 支柱
6a 上はじき
6b 下はじき
7 接地板
8 当接板
9a、9b 伸縮機構
10 押し上げ機構
11a 上ロクロ
11b 下ロクロ
12a〜12l 受け骨
Vc1〜Vc3、Vd1〜Vd3 開口
Bc1〜Bc3、Bd1〜Bd3 固定点
G 床面
S 天井面
N 網状カバー

Claims (5)

  1. 支柱と、前記支柱に取り付けられた上ロクロと、一方端が前記上ロクロに回動自在に支持され、放射状に配置された複数本の親骨と、複数本の前記親骨上に張り渡されたカバーシートとを有し、前記カバーシートが、前記親骨に沿って延在する開口を有しているパラソル。
  2. 前記カバーシートを前記上ロクロから前記親骨の露先までの間の1箇所又は2箇所以上で前記親骨に固定されることによって、前記開口が親骨に沿った2つ以上の開口に分割されている請求項1記載のパラソル。
  3. 前記支柱が、前記カバーシートよりも上方に伸びており、その上端部に当接板を有するとともに、下端部に接地板を有し、かつ、上下方向の長さを調節する伸縮機構を前記カバーシートよりも上方及び/又は下方に備えている請求項1又は2記載のパラソル。
  4. 前記支柱を前記接地板に対して上方に押し上げる押し上げ機構を有している請求項3記載のパラソル。
  5. 前記カバーシートを覆う網状カバーを有している請求項1〜4のいずれかに記載のパラソル。
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