JP2018049804A - 塗布装置、塗布方法、および有機elディスプレイ - Google Patents

塗布装置、塗布方法、および有機elディスプレイ Download PDF

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Abstract

【課題】スキャン方向における液滴の着弾位置の許容誤差を緩和できる、塗布装置の提供。【解決手段】ノズルが第1方向に複数並んで設けられるヘッドを複数含む吐出ユニットと、基板を保持する基板保持部と、前記第1方向に交差する第2方向に前記吐出ユニットと前記基板保持部とを相対的に移動させる移動機構とを有し、前記吐出ユニットはバンクの開口部に向けて発光材料の液滴を前記ノズルから吐出し、前記バンクは、前記開口部として、前記第2方向に所定の順序で並ぶ第1開口部、第2開口部および第3開口部を含み、前記第1開口部は、前記第2開口部および前記第3開口部よりも、前記第2方向の寸法が小さく、互いに隣り合う前記第2開口部と前記第3開口部とを前記第2方向に隔てる隔壁部の厚さが、前記第1開口部を前記第2方向に挟む2つの隔壁部のそれぞれの厚さよりも小さい、塗布装置。【選択図】図10

Description

本発明は、塗布装置、塗布方法、および有機ELディスプレイに関する。
従来、有機EL(Electroluminescence)の発光を利用した発光ダイオードである有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)が知られている。有機発光ダイオードを用いた有機ELディスプレイは、薄型軽量かつ低消費電力であるうえ、応答速度や視野角、コントラスト比の面で優れているといった利点を有している。このため、次世代のフラットパネルディスプレイ(FPD)として近年注目されている。
有機発光ダイオードは、基板上に形成される陽極と、陽極を基準として基板とは反対側に設けられる陰極と、陽極と陰極の間に設けられる有機層とを有する。有機層は、例えば陽極側から陰極側に向けて、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、および電子注入層をこの順で有する。発光層などの形成には、インクジェット方式の塗布装置が用いられる。この塗布装置は、発光材料を含む塗布液の液滴を基板上に塗布する。その塗布層を乾燥、焼成することで、発光層が形成される(例えば特許文献1参照)。
発光層として、例えば赤色に発光する赤色発光材料を含む赤色発光層、緑色に発光する緑色発光材料を含む緑色発光層、および青色に発光する青色発光材料を含む青色発光層が形成される。これらの発光層の形成に用いる塗布液は、予め形成されたバンクの開口部に塗布される。バンクは、例えばフォトレジストを用いて形成され、フォトリソグラフィ処理によって所定のパターンにパターニングされる。バンクは、赤色発光層用の塗布液、緑色発光層用の塗布液、および青色発光層用の塗布液を隔てることで、これらの塗布液の混合を防止する。
特開2016−77966号公報
図1は、従来例による塗布装置が描く描画パターンを示す平面図である。図1において、発光材料が同じ領域には同じハッチングを施す。また、図1において、X方向およびY方向は互いに直交する水平方向であって、Z方向はX方向およびY方向に直交する鉛直方向である。Y方向は、同じ塗布液の液滴を吐出する複数のノズルが並ぶライン方向である。一方、X方向は、Y方向に直交するスキャン方向である。尚、ライン方向とスキャン方向とは、交差していればよく、直交していなくてもよい。
有機ELディスプレイは、画素毎に、例えば、赤色に発光する赤色発光領域2R、緑色に発光する緑色発光領域2G、および青色に発光する青色発光領域2Bを有する。隣り合う発光領域はバンク5によって隔てられており、バンク5は全ての発光領域を1つずつ取り囲んでいる。
赤色発光領域2R、緑色発光領域2G、および青色発光領域2Bは、この順でX方向に間隔をおいて並ぶことを繰り返すことで、発光領域群3を形成している。その発光領域群3はX方向に交差するY方向に間隔をおいて並んでいる。そのため、Y方向に、同じ色に発光する発光領域が間隔をおいて繰り返し並んでいる。
塗布装置は、Y方向に並ぶ複数のノズルに対する基板のX方向の位置を変えながら、ノズルからバンク5の開口部に向けて液滴を吐出する。
近年、有機ELディスプレイの画素密度を高めるため、サブピクセルである発光領域の面積の縮小が求められている。そのため、発光領域のX方向の寸法が、ノズルから吐出される液滴の直径に近づいてきている。
従来、液滴のX方向の着弾位置の許容誤差が狭く、液滴のX方向の着弾位置が目標位置から少しずれると、バンク5の開口部から塗布液がはみ出し、異なる種類の塗布液が混合することがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、スキャン方向における液滴の着弾位置の許容誤差を緩和できる、塗布装置の提供を主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
ノズルが第1方向に複数並んで設けられるヘッドを複数含む吐出ユニットと、基板を保持する基板保持部と、前記第1方向に交差する第2方向に前記吐出ユニットと前記基板保持部とを相対的に移動させる移動機構とを有し、
前記吐出ユニットは、前記基板保持部に保持された前記基板に予め形成されたバンクの開口部に向けて、発光材料の液滴を前記ノズルから吐出し、
前記バンクは、前記開口部として、互いに異なる色に発光する発光材料の液滴が注入される第1開口部、第2開口部および第3開口部を含み、
前記第1開口部、前記第2開口部、および前記第3開口部は、前記第2方向に所定の順序で並んでおり、
前記第1開口部は、前記第2開口部および前記第3開口部よりも、前記第2方向の寸法が小さく、
互いに隣り合う前記第2開口部と前記第3開口部とを前記第2方向に隔てる隔壁部の厚さが、前記第1開口部を前記第2方向に挟む2つの隔壁部のそれぞれの厚さよりも小さい、塗布装置が提供される。
本発明の一態様によれば、スキャン方向における液滴の着弾位置の許容誤差を緩和できる、塗布装置が提供される。
従来例による塗布装置が描く描画パターンを示す平面図である。 一実施形態による有機ELディスプレイを示す平面図である。 一実施形態による有機ELディスプレイの要部を示す断面図である。 一実施形態による有機発光ダイオードの製造方法を示すフローチャートである。 一実施形態による塗布層が形成された基板を示す断面図である。 図5の塗布層を減圧乾燥した基板を示す断面図である。 一実施形態による基板処理システムを示す平面図である。 一実施形態による塗布装置を示す平面図である。 一実施形態による塗布装置を示す側面図である。 一実施形態による塗布装置が描く描画パターンを示す平面図である。 第1変形例による描画パターンを示す平面図である。 第2変形例による描画パターンを示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
<有機ELディスプレイ>
図2は、一実施形態による有機ELディスプレイを示す平面図である。図2において、一の単位回路11の回路を拡大して示す。
有機ELディスプレイは、基板10と、基板10上に配列される複数の単位回路11と、基板10上に設けられる走査線駆動回路14と、基板10上に設けられるデータ線駆動回路15とを有する。走査線駆動回路14に接続される複数の走査線16と、データ線駆動回路15に接続される複数のデータ線17とで囲まれる領域に、単位回路11が設けられる。単位回路11は、TFT層12と、有機発光ダイオード13とを含む。
TFT層12は、複数のTFT(Thin Film Transistor)を有する。一のTFTはスイッチング素子としての機能を有し、他の一のTFTは有機発光ダイオード13に流す電流量を制御する電流制御用素子としての機能を有する。TFT層12は、走査線駆動回路14およびデータ線駆動回路15によって作動され、有機発光ダイオード13に電流を供給する。TFT層12は単位回路11毎に設けられており、複数の単位回路11は独立に制御される。尚、TFT層12は、一般的な構成であればよく、図2に示す構成には限定されない。
尚、有機ELディスプレイの駆動方式は、本実施形態ではアクティブマトリックス方式であるが、パッシブマトリックス方式であってもよい。
図3は、一実施形態による有機ELディスプレイの要部を示す断面図である。基板10としては、ガラス基板や樹脂基板などの透明基板が用いられる。基板10上には、TFT層12が形成されている。TFT層12上には、TFT層12によって形成される段差を平坦化する平坦化層18が形成されている。
平坦化層18は、絶縁性を有している。平坦化層18を貫通するコンタクトホールには、コンタクトプラグ19が形成されている。コンタクトプラグ19は、平坦化層18の平坦面に形成される画素電極としての陽極21と、TFT層12とを電気的に接続する。コンタクトプラグ19は、陽極21と同じ材料で、同時に形成されてよい。
有機発光ダイオード13は、平坦化層18の平坦面上に形成される。有機発光ダイオード13は、画素電極としての陽極21と、画素電極を基準として基板10とは反対側に設けられる対向電極としての陰極22と、陽極21と陰極22との間に形成される有機層23とを有する。TFT層12を作動させることで、陽極21と陰極22との間に電圧が印加され、有機層23が発光する。
陽極21は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などによって形成され、有機層23からの光を透過する。陽極21を透過した光は、基板10を透過し、外部に取り出される。陽極21は、単位回路11毎に設けられる。
陰極22は、例えばアルミニウムなどによって形成され、有機層23からの光を有機層23に向けて反射する。陰極22で反射した光は、有機層23や陽極21、基板10を透過し、外部に取り出される。陰極22は、複数の単位回路11に共通のものである。
有機層23は、例えば、陽極21側から陰極22側に向けて、正孔注入層24、正孔輸送層25、発光層26、電子輸送層27および電子注入層28をこの順で有する。陽極21と陰極22との間に電圧がかかると、陽極21から正孔注入層24に正孔が注入されると共に、陰極22から電子注入層28に電子が注入される。正孔注入層24に注入された正孔は、正孔輸送層25によって発光層26へ輸送される。また、電子注入層28に注入された電子は、電子輸送層27によって発光層26へ輸送される。そうして、発光層26内で正孔と電子が再結合して、発光層26の発光材料が励起され、発光層26が発光する。
発光層26として、例えば図10に示すように、赤色発光層26R、緑色発光層26G、および青色発光層26Bが形成される。赤色発光層26Rは赤色に発光する赤色発光材料で形成され、緑色発光層26Gは緑色に発光する緑色発光材料で形成され、青色発光層26Bは青色に発光する青色発光材料で形成される。赤色発光層26R、緑色発光層26G、および青色発光層26Bは、バンク30の開口部31に形成される。
バンク30は、赤色発光層26R用の塗布液、緑色発光層26G用の塗布液、および青色発光層26B用の塗布液を隔てることで、これらの塗布液の混合を防止する。バンク30は、絶縁性を有しており、平坦化層18を貫通するコンタクトホールを埋める。
<有機発光ダイオードの製造方法>
図4は、一実施形態による有機発光ダイオードの製造方法を示すフローチャートである。
先ず、ステップS101では、画素電極としての陽極21の形成を行う。陽極21の形成には、例えば蒸着法が用いられる。陽極21は、平坦化層18の平坦面に、単位回路11毎に形成される。陽極21と共に、コンタクトプラグ19が形成されてよい。
続くステップS102では、バンク30の形成を行う。バンク30は、例えばフォトレジストを用いて形成され、フォトリソグラフィ処理によって所定のパターンにパターニングされる。バンク30の開口部31において、陽極21が露出する。
続くステップS103では、正孔注入層24の形成を行う。正孔注入層24の形成には、インクジェット法などが用いられる。インクジェット法によって正孔注入層24用の塗布液を陽極21上に塗布することで、図5に示すように塗布層Lが形成される。その塗布層Lを乾燥、焼成することで、図6に示すように正孔注入層24が形成される。
続くステップS104では、正孔輸送層25の形成を行う。正孔輸送層25の形成には、正孔注入層24の形成と同様に、インクジェット法などが用いられる。インクジェット法によって正孔輸送層25用の塗布液を正孔注入層24上に塗布することで、塗布層が形成される。その塗布層を乾燥、焼成することで、正孔輸送層25が形成される。
続くステップS105では、発光層26の形成を行う。発光層26の形成には、正孔注入層24や正孔輸送層25の形成と同様に、インクジェット法などが用いられる。インクジェット法によって発光層26用の塗布液を正孔輸送層25上に塗布することで、塗布層が形成される。その塗布層を乾燥、焼成することで、発光層26が形成される。
発光層26として、例えば赤色発光層26R、緑色発光層26G、および青色発光層26Bが形成される。赤色発光層26R、緑色発光層26G、および青色発光層26Bは、バンク30の開口部31に形成される。バンク30は、赤色発光層26R用の塗布液、緑色発光層26G用の塗布液、および青色発光層26B用の塗布液を隔てることで、これらの塗布液の混合を防止する。
続くステップS106では、電子輸送層27の形成を行う。電子輸送層27の形成には、例えば蒸着法などが用いられる。電子輸送層27は、複数の単位回路11に共通のものでよいので、バンク30の開口部31内の発光層26上だけではなく、バンク30上にも形成されてよい。
続くステップS107では、電子注入層28の形成を行う。電子注入層28の形成には、例えば蒸着法などが用いられる。電子注入層28は、電子輸送層27上に形成される。電子注入層28は、複数の単位回路11に共通のものでよい。
続くステップS108では、陰極22の形成を行う。陰極22の形成には、例えば蒸着法などが用いられる。陰極22は、電子注入層28上に形成される。陰極22は、複数の単位回路11に共通のものでよい。
尚、有機ELディスプレイの駆動方式が、アクティブマトリックス方式ではなく、パッシブマトリックス方式である場合、陰極22は、所定のパターンにパターニングされる。
以上の工程により、有機発光ダイオード13が製造される。有機層23のうち、正孔注入層24、正孔輸送層25および発光層26の形成に、基板処理システム100が用いられる。
<基板処理システム>
図7は、一実施形態による基板処理システムを示す平面図である。基板処理システム100は、図4のステップS103〜S105に相当する各処理を行い、陽極21上に正孔注入層24、正孔輸送層25および発光層26を形成する。基板処理システム100は、搬入ステーション110と、処理ステーション120と、搬出ステーション130と、制御装置140とを有する。
搬入ステーション110は、複数の基板10を収容するカセットCを外部から搬入させ、カセットCから複数の基板10を順次取り出す。各基板10には、予めTFT層12や平坦化層18、陽極21、バンク30などが形成されている。
搬入ステーション110は、カセットCを載置するカセット載置台111と、カセット載置台111と処理ステーション120との間に設けられる搬送路112と、搬送路112に設けられる基板搬送体113とを備える。基板搬送体113は、カセット載置台111に載置されたカセットCと処理ステーション120との間で基板10を搬送する。
処理ステーション120は、陽極21上に、正孔注入層24、正孔輸送層25および発光層26を形成する。処理ステーション120は、正孔注入層24を形成する正孔注入層形成ブロック121と、正孔輸送層25を形成する正孔輸送層形成ブロック122と、発光層26を形成する発光層形成ブロック123を備える。
正孔注入層形成ブロック121は、正孔注入層24用の塗布液を陽極21上に塗布して塗布層を形成し、その塗布層を乾燥、焼成することで、正孔注入層24を形成する。正孔注入層24用の塗布液は、有機材料および溶剤を含む。その有機材料は、ポリマー、モノマーのいずれでもよい。モノマーの場合、焼成によって重合され、ポリマーとされてもよい。
正孔注入層形成ブロック121は、塗布装置121aと、バッファ装置121bと、減圧乾燥装置121cと、熱処理装置121dと、温度調節装置121eとを備える。塗布装置121aは、正孔注入層24用の塗布液の液滴を、バンク30の開口部31に向けて吐出する。バッファ装置121bは、処理待ちの基板10を一時的に収容する。減圧乾燥装置121cは、塗布装置121aで塗布された塗布層を減圧乾燥し、塗布層に含まれる溶剤を除去する。熱処理装置121dは、減圧乾燥装置121cで乾燥された塗布層を加熱処理する。温度調節装置121eは、熱処理装置121dで加熱処理された基板10の温度を、所定の温度、例えば常温に調節する。
塗布装置121a、バッファ装置121b、熱処理装置121d、および温度調節装置121eは、内部が大気雰囲気に維持される。減圧乾燥装置121cは、内部の雰囲気を、大気雰囲気と減圧雰囲気とに切り替える。
尚、正孔注入層形成ブロック121において、塗布装置121a、バッファ装置121b、減圧乾燥装置121c、熱処理装置121dおよび温度調節装置121eの、配置や個数、内部の雰囲気は、任意に選択可能である。
また、正孔注入層形成ブロック121は、基板搬送装置CR1〜CR3と、受渡装置TR1〜TR3とを備える。基板搬送装置CR1〜CR3は、それぞれ隣接する各装置へ基板10を搬送する。例えば、基板搬送装置CR1は、隣接する塗布装置121aおよびバッファ装置121bへ基板10を搬送する。基板搬送装置CR2は、隣接する減圧乾燥装置121cへ基板10を搬送する。基板搬送装置CR3は、隣接する熱処理装置121dおよび温度調節装置121eへ基板10を搬送する。受渡装置TR1〜TR3は、それぞれ順に、搬入ステーション110と基板搬送装置CR1の間、基板搬送装置CR1と基板搬送装置CR2の間、基板搬送装置CR2と基板搬送装置CR3の間に設けられ、これらの間で基板10を中継する。基板搬送装置CR1〜CR3や受渡装置TR1〜TR3は、内部が大気雰囲気に維持される。
正孔注入層形成ブロック121の基板搬送装置CR3と、正孔輸送層形成ブロック122の基板搬送装置CR4との間には、これらの間で基板10を中継する受渡装置TR4が設けられる。受渡装置TR4は、内部が大気雰囲気に維持される。
正孔輸送層形成ブロック122は、正孔輸送層25用の塗布液を正孔注入層24上に塗布して塗布層を形成し、その塗布層を乾燥、焼成することで、正孔輸送層25を形成する。正孔輸送層25用の塗布液は、有機材料および溶剤を含む。その有機材料は、ポリマー、モノマーのいずれでもよい。モノマーの場合、焼成によって重合され、ポリマーとされてもよい。
正孔輸送層形成ブロック122は、塗布装置122aと、バッファ装置122bと、減圧乾燥装置122cと、熱処理装置122dと、温度調節装置122eとを備える。塗布装置122aは、正孔輸送層25用の塗布液の液滴を、バンク30の開口部31に向けて吐出する。バッファ装置122bは、処理待ちの基板10を一時的に収容する。減圧乾燥装置122cは、塗布装置122aで塗布された塗布層を減圧乾燥し、塗布層に含まれる溶剤を除去する。熱処理装置122dは、減圧乾燥装置122cで乾燥された塗布層を加熱処理する。温度調節装置122eは、熱処理装置122dで加熱処理された基板10の温度を、所定の温度、例えば常温に調節する。
塗布装置122aおよびバッファ装置122bは、内部が大気雰囲気に維持される。一方、熱処理装置122dおよび温度調節装置122eは、正孔輸送層25の有機材料の劣化を抑制するため、内部が低酸素かつ低露点の雰囲気に維持される。減圧乾燥装置122cは、内部の雰囲気を、低酸素かつ低露点の雰囲気と、減圧雰囲気とに切り替える。
ここで、低酸素の雰囲気とは、大気よりも酸素濃度が低い雰囲気、例えば酸素濃度が10ppm以下の雰囲気をいう。また、低露点の雰囲気とは、大気よりも露点温度が低い雰囲気、例えば露点温度が−10℃以下の雰囲気をいう。低酸素かつ低露点の雰囲気は、例えば窒素ガス等の不活性ガスで形成される。
尚、正孔輸送層形成ブロック122において、塗布装置122a、バッファ装置122b、減圧乾燥装置122c、熱処理装置122dおよび温度調節装置122eの、配置や個数、内部の雰囲気は、任意に選択可能である。
また、正孔輸送層形成ブロック122は、基板搬送装置CR4〜CR6と、受渡装置TR5〜TR6とを備える。基板搬送装置CR4〜CR6は、それぞれ隣接する各装置へ基板10を搬送する。受渡装置TR5〜TR6は、それぞれ順に、基板搬送装置CR4と基板搬送装置CR5の間、基板搬送装置CR5と基板搬送装置CR6の間に設けられ、これらの間で基板10を中継する。
基板搬送装置CR4の内部は、大気雰囲気に維持される。一方、基板搬送装置CR5〜CR6の内部は、低酸素かつ低露点の雰囲気に維持される。基板搬送装置CR5に隣接される減圧乾燥装置122cの内部が、低酸素かつ低露点の雰囲気と、減圧雰囲気とに切り替えられるためである。また、基板搬送装置CR6に隣設される熱処理装置122dや温度調節装置122eの内部が、低酸素かつ低露点の雰囲気に維持されるためである。
受渡装置TR5は、その内部の雰囲気を、大気雰囲気と、低酸素かつ低露点の雰囲気との間で切り替えるロードロック装置として構成される。受渡装置TR5の下流側に減圧乾燥装置122cが隣設されるためである。一方、受渡装置TR6の内部は、低酸素かつ低露点の雰囲気に維持される。
正孔輸送層形成ブロック122の基板搬送装置CR6と、発光層形成ブロック123の基板搬送装置CR7との間には、これらの間で基板10を中継する受渡装置TR7が設けられる。基板搬送装置CR6の内部は低酸素かつ低露点の雰囲気に維持され、基板搬送装置CR7の内部は大気雰囲気に維持される。そのため、受渡装置TR7は、その内部の雰囲気を、低酸素かつ低露点の雰囲気と、大気雰囲気との間で切り替えるロードロック装置として構成される。
発光層形成ブロック123は、発光層26用の塗布液を正孔輸送層25上に塗布して塗布層を形成し、形成した塗布層を乾燥、焼成することで、発光層26を形成する。発光層26用の塗布液は、有機材料および溶剤を含む。その有機材料は、ポリマー、モノマーのいずれでもよい。モノマーの場合、焼成によって重合され、ポリマーとされてもよい。
発光層形成ブロック123は、塗布装置123aと、バッファ装置123bと、減圧乾燥装置123cと、熱処理装置123dと、温度調節装置123eとを備える。塗布装置123aは、発光層26用の塗布液の液滴を、バンク30の開口部31に向けて吐出する。バッファ装置123bは、処理待ちの基板10を一時的に収容する。減圧乾燥装置123cは、塗布装置123aで塗布された塗布層を減圧乾燥し、塗布層に含まれる溶剤を除去する。熱処理装置123dは、減圧乾燥装置123cで乾燥された塗布層を加熱処理する。温度調節装置123eは、熱処理装置123dで加熱処理された基板10の温度を、所定の温度、例えば常温に調節する。
塗布装置123aおよびバッファ装置123bは、内部が大気雰囲気に維持される。一方、熱処理装置123dおよび温度調節装置123eは、発光層26の有機材料の劣化を抑制するため、内部が低酸素かつ低露点の雰囲気に維持される。減圧乾燥装置123cは、内部の雰囲気を、低酸素かつ低露点の雰囲気と、減圧雰囲気とに切り替える。
尚、発光層形成ブロック123において、塗布装置123a、バッファ装置123b、減圧乾燥装置123c、熱処理装置123dおよび温度調節装置123eの、配置や個数、内部の雰囲気は、任意に選択可能である。
また、発光層形成ブロック123は、基板搬送装置CR7〜CR9と、受渡装置TR8〜TR9とを備える。基板搬送装置CR7〜CR9は、それぞれ隣接する各装置へ基板10を搬送する。受渡装置TR8〜TR9は、それぞれ順に、基板搬送装置CR7と基板搬送装置CR8の間、基板搬送装置CR8と基板搬送装置CR9の間に設けられ、これらの間で基板10を中継する。
基板搬送装置CR7の内部は、大気雰囲気に維持される。一方、基板搬送装置CR8〜CR9の内部は、低酸素かつ低露点の雰囲気に維持される。基板搬送装置CR8に隣接される減圧乾燥装置123cの内部が、低酸素かつ低露点の雰囲気と、減圧雰囲気とに切り替えられるためである。また、基板搬送装置CR9に隣設される熱処理装置123dや温度調節装置123eの内部が、低酸素かつ低露点の雰囲気に維持されるためである。
受渡装置TR8は、その内部の雰囲気を、大気雰囲気と、低酸素かつ低露点の雰囲気との間で切り替えるロードロック装置として構成される。受渡装置TR8の下流側に減圧乾燥装置123cが隣設されるためである。受渡装置TR9の内部は、低酸素かつ低露点の雰囲気に維持される。
発光層形成ブロック123の基板搬送装置CR9と、搬出ステーション130との間には、これらの間で基板10を中継する受渡装置TR10が設けられる。基板搬送装置CR9の内部は低酸素かつ低露点の雰囲気に維持され、搬出ステーション130の内部は大気雰囲気に維持される。そのため、受渡装置TR7は、その内部の雰囲気を、低酸素かつ低露点の雰囲気と、大気雰囲気との間で切り替えるロードロック装置として構成される。
搬出ステーション130は、複数の基板10を順次カセットCに収納し、カセットCを外部に搬出させる。搬出ステーション130は、カセットCを載置するカセット載置台131と、カセット載置台131と処理ステーション120との間に設けられる搬送路132と、搬送路132に設けられる基板搬送体133とを備える。基板搬送体133は、処理ステーション120と、カセット載置台131に載置されたカセットCとの間で基板10を搬送する。
制御装置140は、CPU(Central Processing Unit)141と、メモリなどの記憶媒体142とを含むコンピュータで構成され、記憶媒体142に記憶されたプログラム(レシピとも呼ばれる)をCPU141に実行させることにより各種処理を実現させる。
制御装置140のプログラムは、情報記憶媒体に記憶され、情報記憶媒体からインストールされる。情報記憶媒体としては、例えば、ハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどが挙げられる。尚、プログラムは、インターネットを介してサーバからダウンロードされ、インストールされてもよい。
次に、上記構成の基板処理システム100を用いた基板処理方法について説明する。複数の基板10を収容したカセットCがカセット載置台111上に載置されると、基板搬送体113が、カセット載置台111上のカセットCから基板10を順次取り出し、正孔注入層形成ブロック121に搬送する。
正孔注入層形成ブロック121は、正孔注入層24用の塗布液を陽極21上に塗布して塗布層を形成し、形成した塗布層を乾燥、焼成することで、正孔注入層24を形成する。正孔注入層24が形成された基板10は、受渡装置TR4によって、正孔注入層形成ブロック121から正孔輸送層形成ブロック122に受け渡される。
正孔輸送層形成ブロック122は、正孔輸送層25用の塗布液を正孔注入層24上に塗布して塗布層を形成し、形成した塗布層を乾燥、焼成することで、正孔輸送層25を形成する。正孔輸送層25が形成された基板10は、受渡装置TR7によって、正孔輸送層形成ブロック122から発光層形成ブロック123に受け渡される。
発光層形成ブロック123は、発光層26用の塗布液を正孔輸送層25上に塗布して塗布層を形成し、形成した塗布層を乾燥、焼成することで、発光層26を形成する。発光層26が形成された基板10は、受渡装置TR10によって、発光層形成ブロック123から搬出ステーション130に受け渡される。
搬出ステーション130の基板搬送体133は、受渡装置TR10から受取った基板10を、カセット載置台131上の所定のカセットCに収める。これにより、基板処理システム100における一連の基板10の処理が終了する。
基板10は、カセットCに収められた状態で、搬出ステーション130から外部に搬出される。外部に搬出された基板10には、電子輸送層27や電子注入層28、陰極22などが形成される。
<塗布装置および塗布方法>
次に、発光層形成ブロック123の塗布装置123aについて、図8〜図9を参照して説明する。図8は、一実施形態による塗布装置を示す平面図である。図9は、一実施形態による塗布装置を示す側面図である。以下の図面において、X方向およびY方向は互いに直交する水平方向であって、Z方向はX方向およびY方向に直交する鉛直方向である。Y方向は、同じ塗布液の液滴を吐出する複数のノズルが並ぶライン方向であって、特許請求の範囲に記載の第1方向に対応する。一方、X方向は、Y方向に直交するスキャン方向であって、特許請求の範囲に記載の第2方向に対応する。尚、ライン方向とスキャン方向とは、交差していればよく、直交していなくてもよい。
塗布装置123aは、例えば、基板10を保持するXYθステージ150と、基板10に向けて液滴を吐出する液滴吐出ユニット160と、液滴吐出ユニット160の機能を維持するメンテナンスユニット170とを有する。XYθステージ150と、メンテナンスユニット170とは、Y方向に並んで設けられる。XYθステージ150の上方と、メンテナンスユニット170の上方との間に、Y軸ガイド180が架け渡されている。Y軸ガイド180に沿って、液滴吐出ユニット160がY方向に移動自在とされる。液滴吐出ユニット160をY方向に移動させる駆動部としては、リニアモータなどが用いられる。
XYθステージ150は、基板10を保持するチャック151と、チャック151を移動させるチャック駆動部152とを有する。チャック151は、基板10の液滴を塗布する塗布面を上に向けて、基板10を保持する。チャック151としては、例えば真空チャックが用いられるが、静電チャックなどが用いられてもよい。チャック151が特許請求の範囲に記載の基板保持部に対応する。チャック駆動部152は、チャック151をX方向に移動させるX方向駆動部153、チャック151をY方向に移動させるY方向駆動部154、チャック151をZ軸の周りに回転させる回転駆動部155などを有する。チャック駆動部152が特許請求の範囲に記載の移動機構に対応する。
液滴吐出ユニット160は、XYθステージ150の上方で基板10に向けて液滴を吐出する位置と、メンテナンスユニット170による機能維持のための処理を受け付ける位置との間で、移動自在とされる。液滴吐出ユニット160は、Y方向に複数(例えば図8では10個)並んでいる。複数の液滴吐出ユニット160は、独立にY方向に移動されてもよいし、一体にY方向に移動されてもよい。
各液滴吐出ユニット160は、キャリッジ161と、キャリッジ161の下面に設けられる複数のヘッド162とを有する。各ヘッド162には、Y方向に並ぶ複数のノズル163で構成されるノズル列が少なくとも1列設けられる。同じヘッド162に設けられる複数のノズル163は、同じ塗布液の液滴を吐出する。赤色発光層26R用の塗布液の液滴を吐出するノズル163と、緑色発光層26G用の塗布液の液滴を吐出するノズル163と、青色発光層26B用の塗布液の液滴を吐出するノズル163とは、別々のヘッド162に設けられる。
メンテナンスユニット170は、液滴吐出ユニット160の機能を維持する処理を行い、液滴吐出ユニット160の吐出不良を解消する。メンテナンスユニット170は、ノズルの吐出口の周囲を払拭するワイピングユニット171と、ノズルの吐出口から液滴を吸引する吸引ユニット172とを有する。吸引ユニット172は、休止状態のノズルの吐出口を塞ぎ、乾燥による目詰まりを抑制する役割をも果たす。
次に、上記構成の塗布装置123aを用いた塗布方法について説明する。塗布装置123aの下記の動作は、制御装置140によって制御される。制御装置140は、図7では塗布装置123aとは別に設けられるが、塗布装置123aの一部として設けられてもよい。
先ず、塗布装置123aの外部から内部に搬入された基板10がチャック151に載置されると、チャック151が基板10を保持する。続いて、基板10のアライメントマークを撮像した画像に基づき、チャック駆動部152によるチャック151の位置補正が行われる。その後、チャック駆動部152が、チャック151をX方向に移動させ、液滴吐出ユニット160の下を通過させる。その間、液滴吐出ユニット160が基板10に向けて液滴を吐出する。その後、チャック駆動部152は、チャック151のY方向の位置を変更したうえで、チャック151を再びX方向に移動し、液滴吐出ユニット160の下を通過させる。その間、液滴吐出ユニット160が基板10に向けて液滴を吐出する。これを繰り返すことで、塗布装置123aは、基板10上に所定のパターンを描画する。描画が終了した基板10は、チャック151から取り外され、塗布装置123aの内部から外部に搬出される。続いて、次の基板10が塗布装置123aの外部から内部に搬入され、塗布装置123aが基板10上に所定のパターンを描画する。尚、メンテナンスユニット170によって液滴吐出ユニット160の機能を維持する処理は、基板10の入れ換えの合間などに、適宜行われる。
尚、上記構成の塗布装置123aは、基板10上に所定のパターンを描画するため、基板10を保持するチャック151を移動させるが、基板10に向けて液滴を吐出する液滴吐出ユニット160を移動させてもよいし、チャック151と液滴吐出ユニット160の両方を移動させてもよい。塗布装置123aは、チャック151と液滴吐出ユニット160を相対的に移動させることができればよい。
<塗布装置が描く描画パターン>
次に、塗布装置123aが描く描画パターンについて、図10を参照して説明する。図10は、一実施形態による塗布装置が描く描画パターンを示す平面図である。図10において、発光材料が同じ領域には同じハッチングを施す。また、図10において、比較のため、図1の従来例による描画パターンを二点鎖線で示す。
有機ELディスプレイは、発光層26として、例えば、赤色発光層26Rと、緑色発光層26Gと、青色発光層26Bとを有する。赤色発光層26Rは赤色に発光する赤色発光材料で形成され、緑色発光層26Gは緑色に発光する緑色発光材料で形成され、青色発光層26Bは青色に発光する青色発光材料で形成される。
赤色発光層26Rは、陽極21から供給される正孔と、陰極22から供給される電子とが再結合する領域において、赤色に発光する。赤色に発光する領域を、赤色発光領域261Rと呼ぶ。赤色発光領域261Rは、平面視において、画素電極としての陽極21と略重なる。
同様に、緑色発光層26Gは、陽極21から供給される正孔と、陰極22から供給される電子とが再結合する領域において、緑色に発光する。緑色に発光する領域を、緑色発光領域261Gと呼ぶ。緑色発光領域261Gは、平面視において、画素電極としての陽極21と略重なる。
また、青色発光層26Bは、陽極21から供給される正孔と、陰極22から供給される電子とが再結合する領域において、青色に発光する。青色に発光する領域を、青色発光領域261Bと呼ぶ。青色発光領域261Bは、平面視において、画素電極としての陽極21と略重なる。
有機ELディスプレイは、画素毎に、例えば、赤色発光領域261R、緑色発光領域261G、および青色発光領域261Bを有する。これらの発光領域は、陽極21ごとに独立に発光する。その発光量は、陽極21と陰極22との間の電圧によって調整される。
赤色発光領域261R、緑色発光領域261G、および青色発光領域261Bは、所定の順序でX方向に間隔をおいて並ぶことで、発光領域群262を形成している。その発光領域群262は、X方向に交差するY方向に間隔をおいて並んでいる。従って、Y方向に、同じ色に発光する複数の発光領域が間隔をおいて並んでいる。
Y方向に間隔をおいて並び且つ同じ色に発光する複数の発光領域に向けて、同時に、同じ塗布液の液滴を吐出することができるように、液滴吐出ユニット160の各ヘッド162には、ノズル163がY方向に複数並んで設けられる。同じヘッド162に設けられる複数のノズル163は、同じ塗布液の液滴を吐出する。
塗布装置123aは、液滴吐出ユニット160とチャック151とをX方向に相対的に移動させ、チャック151に保持された基板10に予め形成されたバンク30の開口部31に向けてノズル163から液滴を塗布する。塗布装置123aは、液滴吐出ユニット160とチャック151とを移動させるため、チャック151を移動させるが、液滴吐出ユニット160を移動させてもよいし、両者を移動させてもよい。
バンク30は、開口部31として、赤色用開口部31R、緑色用開口部31G、および青色用開口部31Bを有する。赤色用開口部31Rに赤色発光層26Rが形成され、緑色用開口部31Gに緑色発光層26Gが形成され、青色用開口部31Bに青色発光層26Bが形成される。赤色用開口部31R、緑色用開口部31G、および青色用開口部31Bは、所定の順序でX方向に間隔をおいて並んでいる。
ところで、赤色用開口部31Rと、緑色用開口部31Gと、青色用開口部31Bとの面積比は、それぞれの発光材料の、発光特性や発光寿命などに応じて適宜設定される。例えば、発光効率が良く、単位面積当たりの発光輝度が高いものほど、小さい面積を有する。
図10では、赤色用開口部31Rの面積が最も小さく、緑色用開口部31Gの面積が2番目に小さく、青色用開口部31Bの面積が最も大きい。これらの発光領域は、Y方向の寸法YR、YG、YBが同じであるが、X方向の寸法XR、XG、XBが異なる。
ここで、YRは赤色用開口部31RのY方向の寸法を、YGは緑色用開口部31GのY方向の寸法を、YBは青色用開口部31BのY方向の寸法を表す。YR、YG、YBは、同じである。
また、XRは赤色用開口部31RのX方向の寸法を、XGは緑色用開口部31GのX方向の寸法を、YBは青色用開口部31BのX方向の寸法を表す。XRはXGおよびXBよりも小さく、XGはXBよりも小さい。
緑色用開口部31Gや青色用開口部31Bは、赤色用開口部31Rに比べ、X方向に大きいので、X方向に液滴吐出ユニット160とチャック151とを相対的に移動させながら、その内部に液滴を着弾させることが容易である。
そこで、本実施形態では、図10に実線で示すように、緑色用開口部31Gと青色用開口部31BとをX方向に隔てる隔壁部の厚さTGBを狭め、赤色用開口部31RをX方向に挟む2つの隔壁部のそれぞれの厚さTRG、TRBよりもTGBを小さくしてある。図10に二点鎖線で示すようにTRGやTRBと、TGBとが同じ場合に比べ、TGBが小さくなる分、赤色用開口部31RのX方向の寸法XRを大きくすることができる。よって、X方向に液滴吐出ユニット160とチャック151とを相対的に移動させながら、赤色用開口部31Rに液滴を着弾させることが容易である。従って、従来に比べて、X方向における、液滴の着弾位置の許容誤差を緩和できる。
<第1変形例による描画パターン>
上記実施形態では、緑色用開口部31Gは、青色用開口部31Bよりも、X方向の寸法が小さい。これに対し、本変形例では、緑色用開口部31Gと、青色用開口部31Bとは、X方向の寸法が同じである。以下、相違点について主に説明する。
図11は、第1変形例による描画パターンを示す平面図である。図11において、発光材料が同じ領域には同じハッチングを施す。また、図11において、比較のため、図1の従来例による描画パターンを二点鎖線で示す。図11に示すように、XRはXGおよびXBよりも小さく、XGとXBとが同じである。
上記実施形態と同様に、緑色用開口部31Gや青色用開口部31Bは、赤色用開口部31Rに比べ、X方向に大きいので、X方向に液滴吐出ユニット160とチャック151とを相対的に移動させながら、その内部に液滴を着弾させることが容易である。
そこで、本変形例においても、図11に実線で示すように、緑色用開口部31Gと青色用開口部31BとをX方向に隔てる隔壁部の厚さTGBを狭め、赤色用開口部31RをX方向に挟む2つの隔壁部のそれぞれの厚さTRG、TRBよりもTGBを小さくしてある。図11に二点鎖線で示すようにTRGやTRBと、TGBとが同じ場合に比べ、TGBが小さくなる分、赤色用開口部31RのX方向の寸法XRを大きくすることができる。よって、X方向に液滴吐出ユニット160とチャック151とを相対的に移動させながら、赤色用開口部31Rに液滴を着弾させることが容易である。従来に比べて、X方向における、液滴の着弾位置の許容誤差を緩和できる。
<第2変形例による描画パターン>
上記実施形態および上記第1変形例では、各開口部31は、1つの発光領域にとどまる。これに対し、本変形例では、各開口部31は、Y方向に間隔をおいて隣り合い且つ同じ色に発光する複数の発光領域にまたがる。以下、図12を参照して、相違点について主に説明する。図12は、第2変形例による描画パターンを示す平面図である。図12において、発光材料が同じ領域には同じハッチングを施す。また、図12において、比較のため、図1の従来例による描画パターンを二点鎖線で示す。
一の赤色用開口部31Rは、Y方向に間隔をおいて隣り合う複数の赤色発光領域261Rにまたがっており、Y方向片端の赤色発光領域261Rから、もう一方のY方向片端の赤色発光領域261Rまで、またがっている。従来に比べて、一の赤色用開口部31Rに向けて液滴を吐出するノズル163の数が多いので、各ノズル163の吐出量の誤差が分散し、吐出量の総量が毎回同じになりやすい。また、一の赤色用開口部31Rに向けて液滴を吐出するノズル163の選択肢が増え、吐出量の制御性が良いノズル163が選択的に使用できる。これらによって、複数の赤色発光層26Rの厚さを均一化できる。
同様に、一の緑色用開口部31Gは、Y方向に間隔をおいて隣り合う複数の緑色発光領域261Gにまたがっており、Y方向片端の緑色発光領域261Gから、もう一方のY方向片端の緑色発光領域261Gまで、またがっている。従来に比べて、一の緑色用開口部31Gに向けて液滴を吐出するノズル163の数が多いので、各ノズル163の吐出量の誤差が分散し、吐出量の総量が毎回同じになりやすい。また、一の緑色用開口部31Gに向けて液滴を吐出するノズル163の選択肢が増え、吐出量の制御性が良いノズル163が選択的に使用できる。これらによって、複数の緑色発光層26Gの厚さを均一化できる。
一の青色用開口部31Bは、Y方向に間隔をおいて隣り合う複数の青色発光領域261Bにまたがっており、Y方向片端の青色発光領域261Bから、もう一方のY方向片端の青色発光領域261Bまで、またがっている。従来に比べて、一の青色用開口部31Bに向けて液滴を吐出するノズル163の数が多いので、各ノズル163の吐出量の誤差が分散し、吐出量の総量が毎回同じになりやすい。また、一の青色用開口部31Bに向けて液滴を吐出するノズル163の選択肢が増え、吐出量の制御性が良いノズル163が選択的に使用できる。これらによって、複数の青色発光層26Bの厚さを均一化できる。
赤色用開口部31R、緑色用開口部31G、青色用開口部31Bは、この順でX方向に間隔をおいて並ぶことを繰り返し、ストライプ状のパターンを形成する。このように、各開口部31がY方向に長い場合、X方向の位置制御性が特に要求される。
そこで、本変形例においても、図12に実線で示すように、緑色用開口部31Gと青色用開口部31BとをX方向に隔てる隔壁部の厚さTGBを狭め、赤色用開口部31RをX方向に挟む2つの隔壁部のそれぞれの厚さTRG、TRBよりもTGBを小さくしてある。図12に二点鎖線で示すようにTRGやTRBと、TGBとが同じ場合に比べ、TGBが小さくなる分、赤色用開口部31RのX方向の寸法XRを大きくすることができる。よって、X方向に液滴吐出ユニット160とチャック151とを相対的に移動させながら、赤色用開口部31Rに液滴を着弾させることが容易である。従来に比べて、X方向における、液滴の着弾位置の許容誤差を緩和できる。
尚、開口部31は、Y方向に間隔をおいて隣り合う複数の発光領域にまたがっていればよく、Y方向片端の発光領域から、もう一方のY方向片端の発光領域までまたがっていなくてもよい。一の開口部31がまたがる発光領域の数は、特に限定されない。
上記実施形態や上記第1変形例、上記第2変形例では、赤色用開口部31Rが特許請求の範囲に記載の第1開口部に、緑色用開口部31Gが特許請求の範囲に記載の第2開口部に、青色用開口部31Bが特許請求の範囲に記載の第3開口部にそれぞれ対応する。
尚、上述の如く、赤色用開口部31Rと、緑色用開口部31Gと、青色用開口部31Bとの面積比は、それぞれの発光材料の、発光特性や発光寿命などに応じて適宜設定される。そのため、これらの開口部31のX方向の寸法XR、XG、XBの大小関係は、いずれか1つが残りの2つよりも小さい限り、特に限定されない。
但し、各発光領域について、X方向の寸法XR、XG、XBは、Y方向の寸法YR、YG、YBよりも小さくてよい。つまり、XRがYRよりも小さく、XGがYGよりも小さく、XBがYBよりも小さくてよい。この場合、X方向の寸法がY方向の寸法よりも小さいので、X方向の着弾位置の許容誤差を緩和する意義が大きい。
赤色用開口部31R、緑色用開口部31G、および青色用開口部31BがX方向に間隔をおいて並ぶ順番は、図10〜図12の順番には限定されない。例えば、赤色用開口部31R、青色用開口部31B、および緑色用開口部31Gがこの順でX方向に間隔をおいて並んでもよい。
発光色の組合せは、赤色、緑色、青色の3原色に、限定されない。例えば、これらの3原色に加えて、赤色と緑色の中間色である黄色、および/または、緑色と青色の中間色であるシアン色が用いられてもよい。発光色の組合せの数が大きいほど、表示できる色座標の範囲が広がる。
以上、塗布装置などの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
例えば、有機ELディスプレイは、上記実施形態では発光層26からの光を基板10側から取り出すボトムエミッション方式であるが、発光層26からの光を基板10とは反対側から取り出すトップエミッション方式でもよい。
トップエミッション方式の場合、基板10は、透明基板ではなくてもよく、不透明基板であってもよい。発光層26からの光は、基板10とは反対側から取り出されるためである。
トップエミッション方式の場合、透明電極である陽極21が対向電極として用いられ、陰極22が単位回路11毎に設けられる画素電極として用いられる。この場合、陽極21と陰極22の配置が逆になるので、陰極22上に、電子注入層28、電子輸送層27、発光層26、正孔輸送層25および正孔注入層24が、この順で形成される。
有機層23は、上記実施形態では、陽極21側から陰極22側に向けて、正孔注入層24、正孔輸送層25、発光層26、電子輸送層27、電子注入層28をこの順で有するが、少なくとも発光層26を有していればよい。有機層23は、図3に示す構成には限定されない。
10 基板
13 有機発光ダイオード
21 陽極
22 陰極
23 有機層
26 発光層
26R 赤色発光層
26G 緑色発光層
26B 青色発光層
261R 赤色発光領域
261G 緑色発光領域
261B 青色発光領域
262 発光領域群
30 バンク
31 開口部
31R 赤色用開口部
31G 緑色用開口部
31B 青色用開口部
100 基板処理システム
123a 塗布装置
151 チャック
152 チャック駆動部
160 液滴吐出ユニット
161 キャリッジ
162 ヘッド
163 ノズル

Claims (12)

  1. ノズルが第1方向に複数並んで設けられるヘッドを複数含む吐出ユニットと、基板を保持する基板保持部と、前記第1方向に交差する第2方向に前記吐出ユニットと前記基板保持部とを相対的に移動させる移動機構とを有し、
    前記吐出ユニットは、前記基板保持部に保持された前記基板に予め形成されたバンクの開口部に向けて、発光材料の液滴を前記ノズルから吐出し、
    前記バンクは、前記開口部として、互いに異なる色に発光する発光材料の液滴が注入される第1開口部、第2開口部および第3開口部を含み、
    前記第1開口部、前記第2開口部、および前記第3開口部は、前記第2方向に所定の順序で並んでおり、
    前記第1開口部は、前記第2開口部および前記第3開口部よりも、前記第2方向の寸法が小さく、
    互いに隣り合う前記第2開口部と前記第3開口部とを前記第2方向に隔てる隔壁部の厚さが、前記第1開口部を前記第2方向に挟む2つの隔壁部のそれぞれの厚さよりも小さい、塗布装置。
  2. 前記第2開口部は、前記第3開口部よりも、前記第2方向の寸法が小さい、請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記第2開口部と、前記第3開口部とは、前記第2方向の寸法が同じである、請求項1に記載の塗布装置。
  4. 前記第1開口部、前記第2開口部、および前記第3開口部は、それぞれ、前記第1方向に間隔をおいて隣り合い且つ同じ色に発光する複数の発光領域にまたがる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗布装置。
  5. ノズルが第1方向に複数並んで設けられるヘッドを複数含む吐出ユニットと、基板を保持する基板保持部とを、前記第1方向に交差する第2方向に、相対的に移動し、
    前記基板保持部に保持された前記基板に予め形成されたバンクの開口部に向けて、発光材料の液滴を前記ノズルから液滴を吐出する工程を有し、
    前記バンクは、前記開口部として、互いに異なる色に発光する発光材料の液滴が注入される第1開口部、第2開口部および第3開口部を含み、
    前記第1開口部、前記第2開口部、および前記第3開口部は、前記第2方向に所定の順序で並んでおり、
    前記第1開口部は、前記第2開口部および前記第3開口部よりも、前記第2方向の寸法が小さく、
    互いに隣り合う前記第2開口部と前記第3開口部とを前記第2方向に隔てる隔壁部の厚さが、前記第1開口部を前記第2方向に挟む2つの隔壁部のそれぞれの厚さよりも小さい、塗布方法。
  6. 前記第2開口部は、前記第3開口部よりも、前記第2方向の寸法が小さい、請求項5に記載の塗布方法。
  7. 前記第2開口部と、前記第3開口部とは、前記第2方向の寸法が同じである、請求項5に記載の塗布方法。
  8. 前記第1開口部、前記第2開口部、および前記第3開口部は、それぞれ、前記第1方向に間隔をおいて隣り合い且つ同じ色に発光する複数の発光領域にまたがる、請求項5〜7のいずれか1項に記載の塗布方法。
  9. 基板と、前記基板上に設けられる画素電極と、前記画素電極を基準として前記基板とは反対側に設けられる対向電極と、前記画素電極と前記対向電極との間に設けられる発光層と、前記発光層が形成される開口部を含むバンクとを有し、
    前記バンクは、前記開口部として、前記発光層の発光材料が互いに異なる第1開口部、第2開口部および第3開口部を含み、
    前記第1開口部、前記第2開口部、および前記第3開口部は、所定方向に所定の順序で並んでおり、
    前記第1開口部は、前記第2開口部および前記第3開口部よりも、前記所定方向の寸法が小さく、
    互いに隣り合う前記第2開口部と前記第3開口部とを前記所定方向に隔てる隔壁部の厚さが、前記第1開口部を前記所定方向に挟む2つの隔壁部のそれぞれの厚さよりも小さい、有機ELディスプレイ。
  10. 前記第2開口部は、前記第3開口部よりも、前記所定方向の寸法が小さい、請求項9に記載の有機ELディスプレイ。
  11. 前記第2開口部と、前記第3開口部とは、前記所定方向の寸法が同じである、請求項9に記載の有機ELディスプレイ。
  12. 前記第1開口部、前記第2開口部、および前記第3開口部は、それぞれ、前記所定方向に交差する方向に間隔をおいて隣り合い且つ同じ色に発光する複数の発光領域にまたがる、請求項9〜11のいずれか1項に記載の有機ELディスプレイ。
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