JP2018049698A - 固体酸化物形燃料電池装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】固体酸化物形燃料電池装置の電流取出端子における銀の蒸発やマイグレーションによる短絡を防止する。
【解決手段】燃料電池装置は、複数の燃料電池セルが配列されてなる燃料電池セル集合体と、燃料電池セル集合体を収容する導電性のモジュールケースと、燃料電池セル集合体から前記燃料電池セルが発電した電力を前記容器の外部へ取り出すための導電性の電流取出端子206Aと、電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとを絶縁するための碍子208と、を有し、碍子208には、発電運転時において銀を含む金属成分が碍子208の表面を被覆することにより電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとが短絡することを抑制する導電抑制溝部208Dが設けられている。
【選択図】図16

Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池装置に関する。
固体酸化物形燃料電池装置(Solid Oxide Fuel Cell:以下「SOFC」とも言う)は、電解質として酸化物イオン導電性固体電解質を用い、その両側に電極を取り付け、一方の側に燃料ガスを供給し、他方の側に酸化剤ガス(空気、酸素等)を供給して、比較的高温で動作する燃料電池である。このような固体酸化物形燃料電池装置では、燃料電池セルはモジュール容器内に収容されており、燃料電池セルにより発電された電力は、図18に示すように、モジュール容器の壁面(底板)8cを貫通するように設けられた導電性の電流取出端子606を介して外部へ取り出される。
固体酸化物形燃料電池装置は、発電時には、700〜1000°程度の高温状態となる。例えば、電流取出端子や、燃料電池セルと電流取出端子とを接続するバスバーなどの高温雰囲気下で使用する導電性部材として、例えば、特許文献1及び2に記載されているように、金属母材の表面に銀被膜を施した部材が用いられている。
特許第5808017号 特開2011−155296号公報
ここで、モジュール容器は導電性部材からなるため、図18に示すように、モジュール容器の壁面(底板)8cと電流取出端子606の間には絶縁材としての碍子608が設けられている。しかしながら、特許文献1にも記載されているが、銀被膜を施した導電性部材を高温下で長期間使用すると被覆された銀が蒸発し、図19(A)に示すように、蒸発した銀(図中丸印で示す)が碍子608の表面に付着する。このように碍子608の表面に銀が付着すると、電流取出端子606とモジュール容器の壁面8cとが付着した銀により導通してしまい短絡を起こしてしまう。
また、燃料電池セルの+極側に接続された電流取出端子と、接地状態のモジュール容器との間には電位差が生じ、図19(B)右側に示すように、電流取出端子606から碍子608の周面に沿ってモジュール容器の壁面8cまで延びるような電場が発生する。このような電場が生じると、特許文献2にも記載されているが、図19(B)左側に示すように、高温下の銀(図中丸印で示す)が電場に沿って移動するマイグレーションが引き起こされ、電流取出端子606に被覆された銀が碍子608の表面に沿ってモジュール容器の壁面8cまで移動する。このようなマイグレーションが生じると、電流取出端子606とモジュール容器の壁面8cがマイグレーションにより移動した銀により導通してしまい短絡を起こしてしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、固体酸化物形燃料電池装置の電流取出端子とモジュール容器との間で銀の蒸発やマイグレーションによる短絡が生じるのを防止することを目的とする。
本発明の固体酸化物形燃料電池装置は、複数の燃料電池セルが配列されてなる燃料電池セル集合体と、燃料電池セル集合体を収容する導電性の容器と、燃料電池セル集合体から燃料電池セルが発電した電力を容器の外部へ取り出すための導電性の電流取出し部と、電流取出し部と容器の壁面とを絶縁するための碍子と、を有し、碍子には、発電運転時において銀を含む金属成分が碍子の表面を被覆することにより電流取出し部と容器の壁面とが短絡することを抑制する導通抑制部が設けられていることを特徴とする。
上記構成の本発明によれば、銀を含む金属成分が碍子の表面を被覆することにより電流取出し部と容器の壁面とが短絡することを抑制する導電抑制部が碍子に設けられているため、蒸発やマイグレーションにより、銀を含む金属成分が碍子の表面を被覆することを防止することができ、電流取出し部と容器の壁面との間で短絡が生じることを防止できる。
本発明において、好ましくは、導通抑制部は、碍子の表面における電流取出し部と容器の壁面とを結ぶ最短経路の少なくとも一部が、電流取出し部と容器の壁部との間を走る電気力線に沿わずに外れており、かつ、容器の内部を飛散する銀を含む金属成分が、碍子の表面における電流取出し部と容器の壁面とを結ぶ経路の少なくとも一部に付着するのを抑制するように、構成されている。
上記構成の本発明によれば、導通抑制部が、碍子の表面における電流取出し部と容器の壁面とを結ぶ最短経路の少なくとも一部が、電流取出し部と容器の壁部との間を走る電気力線に沿わずに外れるように構成されているため、マイグレーションが生じたとしても、電気力線から外れた部分で銀の進行が遮断されるため、銀が電流取出し部から容器の壁面まで到達するのを防止できる。また、導通抑制部が、碍子の表面における電流取出し部と容器の壁面とを結ぶ経路の少なくとも一部に付着するのを抑制するように構成されているため、蒸発した銀が電流取出し部と容器の壁部との間に連続して付着するのを防止できる。このようにして、碍子に設けた簡単な構成の導通抑制部により、銀の蒸発及びマイグレーションに起因する短絡を確実に防止できる。
本発明において、好ましくは、導通抑制部は、碍子の表面に形成された溝からなる。
上記構成の本発明によれば、碍子の表面に溝を形成するという簡単な構成で短絡を防止できる。
本発明において、好ましくは、溝は電流取出し部を囲むように環状に形成されている。
上記構成の本発明によれば、溝が電流取出し部を囲むように環状に形成されているため、いずれの方向にマイグレーションが進行したとしても、確実に短絡を防止できる。
本発明において、好ましくは、溝の深さは、溝の幅よりも大きい。
上記構成の本発明によれば、溝幅が小さく構成されているため、蒸発した銀等の金属微粒子が溝に入るのを抑制することができ、さらに、溝の深さが大きく構成されているため、碍子表面に沿った電流取出し部と容器の壁面との距離を長くすることができるため、より確実に短絡を防止できる。
本発明において、好ましくは、さらに、容器内の燃料電池セル集合体が配置された空間から碍子が配置された空間への気体の流入を遮蔽する遮蔽部を有する。
上記構成の本発明によれば、高温な燃料電池セル集合体が配置された空間内で飛散する蒸発した銀が、碍子が配置された空間へ流入するのが遮蔽されるため、碍子表面への銀の付着をより抑制することができる。
本発明において、好ましくは、さらに、複数の燃料電池セルの下方に位置し、燃料ガスを複数の燃料電池セルの内部流路に供給する燃料ガスマニホールドと、容器内を上下方向に延び、燃料ガスマニホールドへ燃料ガスを供給する燃料配管と、を有し、モジュール容器の内壁面には、燃料電池セル側へと突出し、上下方向に延びる凹部が形成された突出面が形成され、燃料配管は凹部内に配置されており、遮蔽部は突出面により形成されている。
容器内に上下方向に延びる燃料配管を設けると、燃料電池セルに発電用空気が均等に送られなくなり、燃料電池セルに温度ムラが生じるおそれがある。これに対して、上記構成の本発明によれば、容器の内壁面には、燃料電池セル側へと突出し、上下方向に延びる凹部が形成された突出面が形成され、燃料配管は凹部内に配置されているため、発電用空気が均等に送られ、燃料電池セルの温度ムラを防止できる。さらに、突出面が遮蔽部を形成しているため、一部材で発電用空気の整流と、碍子表面への銀の付着の抑制の両方を達成できる。
本発明において、好ましくは、容器内の前記燃料電池セル集合体の上方に設けられ、複数の燃料電池セルの発電に寄与しなかった燃料ガスを燃焼させ排ガスを生成する燃焼部を有し、電流取出し部は燃焼部よりも下方に設けられている。
燃焼部は高温であるため、多量の蒸発した銀が浮遊する。そして、燃焼部において高温となった排ガスは上方に向かって移動する。上記構成の本発明によれば、電気取出し部が、高温な燃焼部よりも下方に設けられているため、多量の蒸発した銀が含まれる排ガスに電気取出し部が曝されるのを抑制し、碍子への銀の付着を防止できる。
本発明によれば、固体酸化物形燃料電池装置の電流取出端子とモジュール容器との間で銀の蒸発やマイグレーションによる短絡が生じるのを防止することができる。
本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置(SOFC)を示す全体構成図である。 図2は、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置の燃料電池モジュールを示す側面断面図である。 図2のIII-III線に沿った断面図である。 モジュールケース及び空気通路カバーの分解斜視図である。 モジュールケースを構成する閉鎖側板の内面を示す斜視図である。 (A)は飛散抑制カバーを構成する第1の部材を示す斜視図であり、(B)は飛散抑制カバーを構成する第2の部材を示す斜視図であり、(C)は第1及び第2の部材を取り付ける様子を示す斜視図である。 飛散抑制カバーを取り付けた状態における管継手近傍の装置長手方向の鉛直拡大断面図である。 組立状態における飛散抑制カバーの周辺を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置の燃料電池セルユニットを示す部分断面図である。 本発明の一実施形態の固体酸化物形燃料電池装置における燃料電池セル集合体から外部へ電力を取り出すための機構を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の固体酸化物形燃料電池装置における燃料電池セル集合体から外部へ電力を取り出すための機構を示す断面図であり、内側電極端子に接続されたバスバーの位置における断面図である。 本発明の一実施形態の固体酸化物形燃料電池装置における燃料電池セル集合体から外部へ電力を取り出すための機構を示す断面図であり、外側電極層に接続されたバスバーの位置における断面図である。 本発明の一実施形態の固体酸化物形燃料電池装置に用いられているバスバーの構成を示す斜視図である。 電流取出端子ユニットの構成を示す鉛直断面図である。 図2と同様の、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置の燃料電池モジュールを示す側面断面図である。 図3と同様の、図2のIII-III線に沿った断面図である。 +極に接続された電流取出端子とモジュール容器の底板との間に生じた電場を示す図である。 別の実施形態の電流取出端子ユニットの構成を示す鉛直断面図である。 従来の固体酸化物形燃料電池におけるモジュール容器の壁面に設けられた電流取出端子の構成を示す図である。 (A)は蒸発した銀により短絡を起こす原理を説明するための図であり、(B)はマイグレーションにより短絡を起こす原理を説明するための図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態による固体酸化物形燃料電池装置を説明する。
図1は、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置(SOFC)を示す全体構成図である。図1に示すように、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置(SOFC)1は、燃料電池モジュール2と、補機ユニット4を備えている。
燃料電池モジュール2は、ハウジング6を備え、このハウジング6内部には、断熱材7を介して金属製のモジュールケース8が内蔵されている。この密閉空間であるモジュールケース8の下方部分である発電室10には、燃料ガスと酸化剤ガス(以下では適宜「発電用空気」又は「空気」と呼ぶ。)とにより発電反応を行う燃料電池セル集合体12が収容置されている。この燃料電池セル集合体12は、複数の燃料電池セルユニット16(図6参照)が直列接続されて構成されている。この例では、燃料電池セル集合体12は、128本の燃料電池セルユニット16を有する。
燃料電池モジュール2のモジュールケース8の発電室10の上方には、燃焼部としての燃焼室18が形成され、この燃焼室18で、発電反応に使用されなかった(発電に寄与しなかった)残余の燃料ガスと残余の空気とが燃焼し、排気ガス(言い換えると燃焼ガス)を生成するようになっている。さらに、モジュールケース8は断熱材7により覆われており、燃料電池モジュール2内部の熱が、外気へ発散するのを抑制している。また、この燃焼室18の上方には、燃料ガスを改質する改質器120が配置され、残余ガスの燃焼熱によって改質器120を改質反応が可能な温度となるように加熱している。
さらに、ハウジング6内においてモジュールケース8の上方には、蒸発器140が断熱材7内に設けられている。蒸発器140は、供給された水と排気ガスとの間で熱交換を行うことによって、水を蒸発させて水蒸気を生成し、この水蒸気と原燃料ガスとの混合ガス(以下では「燃料ガス」と呼ぶこともある。)をモジュールケース8内の改質器120に供給する。
次に、補機ユニット4は、燃料電池モジュール2からの排気中に含まれる水分を結露させた水を貯水してフィルターにより純水とする純水タンク26と、この貯水タンクから供給される水の流量を調整する水流量調整ユニット28(モータで駆動される「水ポンプ」等)を備えている。また、補機ユニット4は、都市ガス等の原料ガスの供給減である燃料供給源30から供給された燃料を遮断するガス遮断弁32と、燃料ガスから硫黄を除去するための脱硫器36と、燃料ガスの流量を調整する燃料流量調整ユニット38(モータで駆動される「燃料ポンプ」等)と、電源喪失時において、燃料流量調整ユニット38から流出する燃料ガスを遮断するバルブ39を備えている。さらに、補機ユニット4は、空気供給源40から供給される空気を遮断する電磁弁42と、空気の流量を調整する改質用空気流量調整ユニット44及び発電用空気流量調整ユニット45(モータで駆動される「空気ブロア」等)と、改質器120に供給される改質用空気を加熱する第1ヒータ46と、発電室に供給される発電用空気を加熱する第2ヒータ48とを備えている。これらの第1ヒータ46と第2ヒータ48は、起動時の昇温を効率よく行うために設けられているが、省略しても良い。
なお、本実施形態では、装置の起動時に改質器120内において、部分酸化改質反応(POX)のみが生じるPOX工程から、部分酸化改質反応(POX)と水蒸気改質反応(SR)が混在したオートサーマル改質反応(ATR)が生じるATR工程を経て、水蒸気改質反応のみが生じるSR工程が行われるように構成してもよいし、POX工程を省略してATR工程からSR工程に移行されるように構成してもよいし、POX工程及びATR工程を省略してSR工程のみが行われるように構成してもよい。なお、SR工程のみが行われる構成では、改質用空気流量調整ユニット44は不要である。
次に、燃料電池モジュール2には、排気ガスが供給される温水製造装置50が接続されている。この温水製造装置50には、水供給源24から水道水が供給され、この水道水が排気ガスの熱により温水となり、図示しない外部の給湯器の貯湯タンクへ供給されるようになっている。また、燃料電池モジュール2には、燃料ガスの供給量等を制御するための制御ボックス52が取り付けられている。さらに、燃料電池モジュール2には、燃料電池モジュールにより発電された電力を外部に供給するための電力取出部(電力変換部)であるインバータ54が接続されている。
次に、図2乃至図4を参照して、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置の燃料電池モジュールの構造について説明する。図2は、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置の燃料電池モジュールを示す側面断面図であり、図3は、図2のIII-III線に沿った断面図であり、図4は、モジュールケース及び空気通路カバーの分解斜視図である。
図2及び図3に示すように、燃料電池モジュール2は、断熱材7で覆われたモジュールケース8の内部に設けられた燃料電池セル集合体12及び改質器120を有すると共に、モジュールケース8の外部で且つ断熱材7内に設けられた蒸発器140を有する。
まず、モジュールケース8は、図4に示すように、略矩形の天板8a,底板8c,これらの長手方向(図2の左右方向)に延びる辺同士を連結する対向する一対の側板8bからなる筒状体と、この筒状体の長手方向の両端部の2つの対向する開口部を塞ぎ、天板8a及び底板8cの幅方向(図3の左右方向)に延びる辺同士を連結する閉鎖側板8d,8eからなる。
モジュールケース8は、空気通路カバー160によって天板8a及び側板8bが覆われている。空気通路カバー160は、天板160aと、対向する一対の側板160bとを有する。天板160aの略中央部分には、排気管171を貫通させるための開口部167と、発電用空気導入管74を接続するための開口部160cと、が設けられている。天板160aと天板8aとの間、及び、側板160bと側板8bとの間は、所定の距離だけ離間した状態となっている。これにより、モジュールケース8の外側と断熱材7との間、具体的にはモジュールケース8の天板8a及び側板8bと、空気通路カバー160の天板160a及び側板160bとの間には、天板160a及び側板160bの外面に沿って、酸化剤ガス供給通路としての空気通路161a,161bが形成されている(図3参照)。
モジュールケース8の側板8bの下部には、複数の貫通孔である吹出口8fが設けられている(図4参照)。発電用空気は、空気通路カバー160の天板160aのうち、モジュールケース8の閉鎖側板8e側の略中央部に設けられた発電用空気導入管74から空気通路161a内に供給される(図2参照)。そして、発電用空気は、空気通路161a,161bを通って、吹出口8fから燃料電池セル集合体12に向けて発電室10内に噴射される(図3、図4参照)。
図5は、モジュールケース8を構成する閉鎖側板8dの内面を示す斜視図である。同図に示すように、閉鎖側板8dの内面には幅方向両側の縁に沿うように上下方向に延びる第1の突起部180Aと、第2の突起部180Bとが形成されている。第1の突起部180A及び第2の突起部180Bはそれぞれ矩形状の水平断面形状を有する。第1の突起部180A及び第2の突起部180Bの内側面が燃料電池セル側に突出する突出面を構成する。なお、第1の突起部180A及び第2の突起部180Bの間には、断面矩形状の凹部(溝部)180Cが形成されている。第1の突起部180Aの燃料電池セル集合体12に対向する面の下部におけるモジュールケース8の側板8b側の側部には矩形状の切り欠き部180A1が形成されている。また、第2の突起部180Bの燃料電池セル集合体12に対向する面の下部におけるモジュールケース8の側板8b側の側部には矩形状の切り欠き部180B1が形成されている。
また、空気通路161a,161bの内部には、第1及び第2排気通路172a、172b内の排気ガスと空気通路161a,161b内の空気との間の熱交換を促進する熱交換促進部材としてのプレートフィン162,163が設けられている(図3参照)。プレートフィン162は、モジュールケース8の天板8aと空気通路カバー160の天板160aの間で長手方向及び幅方向に延びるように水平方向に設けられている。すなわち、プレートフィン162は、空気通路161a内の後述する第1排気通路172aに対応する部分に設けられている。また、プレートフィン163は、モジュールケース8の側板8bと空気通路カバー160の側板160bとの間であって、且つ、燃料電池セルユニット16よりも上方の位置に長手方向及び鉛直方向に延びるように設けられている。すなわち、プレートフィン163は、空気通路161b内の後述する第2排気通路172b及び排気集中部176に対応する部分に設けられている。
空気通路161a,161bを流れる発電用空気は、特にプレートフィン162,163を通過する際に、これらプレートフィン162,163の内側のモジュールケース8内(具体的には天板8a,側板8bに沿って設けられた排気通路)を通過する排気ガスとの間で熱交換を行い、加熱されることとなる。このようなことから、空気通路161a,161bにおいてプレートフィン162,163が設けられた部分は、熱交換器(熱交換部)として機能する。なお、プレートフィン162が設けられた部分が主たる熱交換器部分を構成し、プレートフィン163が設けられた部分が従たる熱交換器部分を構成する。
次に、蒸発器140は、モジュールケース8の天板8a上で水平方向に延びるように固定されている。また、蒸発器140とモジュールケース8との間には、これらの隙間を埋めるように断熱材7の一部分7aが配置されている(図2及び図3参照)。
具体的には、蒸発器140は、長手方向(図2の左右方向)の一側端側に、水及び原燃料ガス(改質用空気を含めてもよい)を供給する燃料供給配管63と、排気ガスを排出するための排気ガス排出管82(図3参照)とが連結され、長手方向の他側端側に、排気管171の上端部が連結されている。排気管171は、空気通路カバー160の天板160aに形成された開口部167を貫通して下方へ延び、モジュールケース8の天板8a上に形成された排気口111に連結されている。排気口111は、モジュールケース8内の燃焼室18で生成された排気ガスをモジュールケース8の外へ排出する開口部であり、モジュールケース8の上面視略矩形の天板8aのほぼ中央部に形成されている。
また、蒸発器140は、図2及び図3に示すように、上面視で略矩形の蒸発器ケース141を有している。この蒸発器ケース141は、2つの高さの低い有底矩形筒状の上側ケース142と下側ケース143とを、これらの間に中間板144を挟んだ状態で接合して形成されている。
したがって、蒸発器ケース141は、上下方向に二層構造となっており、下層部分には、排気管171から供給された排気ガスが通過する排気通路部140Aが形成され、上層部分には、燃料供給配管63から供給された水を蒸発させて水蒸気を生成する蒸発部140Bと、蒸発部140Bで生成された水蒸気と燃料供給配管63から供給された原燃料ガスとを混合させる混合部140Cが設けられている。
蒸発部140B及び混合部140Cは、複数の連通孔(スリット)が設けられた仕切り板により蒸発器140を仕切った空間にて形成されている。また、蒸発部140B内には、アルミナボール(図示せず)が充填されている。
また、排気通路部140Aは、同様に複数の連通孔を有する2つの仕切り板により排気ガスの上流側から下流側にかけて3つの空間に仕切られている。そして、2番目の空間に燃焼触媒(図示せず)が充填されている。すなわち、本実施形態の蒸発器140は、燃焼触媒器を含んでいる。
このような蒸発器140では、蒸発部140B内の水と排気通路部140Aを通過する排気ガスとの間で熱交換が行われ、排気ガスの熱により蒸発部140B内の水が蒸発して、水蒸気が生成されることとなる。また、混合部140C内の混合ガスと排気通路部140Aを通過する排気ガスとの間で熱交換が行われ、排気ガスの熱により混合ガスが昇温されることとなる。
更に、図2に示すように、混合部140Cには、改質器120に混合ガスを供給するための混合ガス供給管112が接続されている。この混合ガス供給管112は、排気管171の内部を通過するように配置されており、一端が中間板144に形成された開口144aに連結され、他端が改質器120の天面に形成された混合ガス供給口120aに連結されている。混合ガス供給管112は、排気通路部140A内,排気管171内を通過してモジュールケース8内まで鉛直下方に延び、そこで略90°屈曲されて天板8aに沿って水平方向に延びた後、下方へ略90°屈曲されて改質器120に連結されている。
次に、改質器120は、燃焼室18の上方でモジュールケース8の長手方向に沿って水平方向に延びるように配置され、モジュールケース8の天板8aとの間に排気ガス誘導部材130を介して所定距離隔てられて状態で、天板8aに対して固定されている。改質器120は、上面視で外形略矩形であるが、中央部に貫通孔120bが形成された環状構造体であり、上側ケース121と下側ケース122とが接合された筐体を有している。この貫通孔120bは、天板8aに形成された排気口111と上面視で重なるように位置し、好ましくは、貫通孔120bの中央位置に排気口111が形成される。
改質器120の長手方向の一端側(モジュールケース8の閉鎖側板8e側)では、上側ケース121に設けられた混合ガス供給口120aに混合ガス供給管112が連結されており、他端側(閉鎖側板8d側)では、燃料ガス供給管64が下側ケース122に、脱硫器36まで延びる水添脱硫器用水素取出管65が上側ケース121にそれぞれ連結されている。したがって、改質器120は、混合ガス供給管112から混合ガス(つまり水蒸気が混合された原燃料ガス(改質用空気を含めてもよい))を受け取り、内部で混合ガスを改質し、燃料ガス供給管64及び水添脱硫器用水素取出管65から改質後のガス(即ち、燃料ガス)を排出するように構成されている。
改質器120は、その内部空間が2つの仕切り板123a,123bによって3つの空間に仕切られることにより、改質器120内に、混合ガス供給管112からの混合ガスを受入れる混合ガス受入部120Aと、混合ガスを改質するための改質触媒(図示せず)が充填された改質部120Bと、改質部120Bを通過したガスを排出するガス排出部120Cと、が形成されている(図2参照)。改質部120Bは、仕切り板123a,123bに挟まれた空間であり、この空間に改質触媒が保持されている。混合ガス及び改質後の燃料ガスは、仕切り板123a,123bに設けられた複数の連通孔(スリット)を通って移動可能となっている。また、改質触媒としては、アルミナの球体表面にニッケルを付与したものや、アルミナの球体表面にルテニウムを付与したものが適宜用いられる。
混合ガス受入部120Aには、蒸発器140から混合ガス供給管112を介して供給された混合ガスが混合ガス供給口120aを通して噴出される。この混合ガスは、混合ガス受入部120A内で拡張されて噴出速度が低下し、仕切り板123aを通過して改質部120Bに供給される。
改質部120Bでは、低速で移動する混合ガスが改質触媒により燃料ガスに改質され、この燃料ガスが仕切り板123bを通過してガス排出部120Cに供給される。
ガス排出部120Cでは、燃料ガスが燃料ガス供給管64、及び、水添脱硫器用水素取出管65へ排出される。
燃料ガス供給通路としての燃料ガス供給管64は、モジュールケース8内を閉鎖側板8dに沿って下方へ延び、底板8c付近で略90°屈曲されて水平方向に延びて、燃料電池セル集合体12の下方に形成されたマニホールド66内へ入り、更にマニホールド66内で逆側の閉鎖側板8e付近まで水平方向に延びている。燃料ガス供給管64は、マニホールド66に接続されている流入側配管64Aと、改質器120に接続されている流出側配管64Bとに分割されており、これら流入側配管64A及び流出側配管64Bは管継手64Cにより接続されている。管継手64Cは、流入側配管64A及び流出側配管64Bやモジュールケース8を構成する材料よりも耐熱性が低い材料により形成されている。なお、管継手64Cは、燃料電池セル集合体12の斜め上方に位置している。
燃料ガス供給管64の水平部64aの下方面には、複数の燃料供給孔64bが形成されており、この燃料供給孔64bから、燃料ガスがマニホールド66内に供給される。このマニホールド66の上方には、燃料電池セルユニット16を支持するための貫通孔を備えた下支持板68が取り付けられており、マニホールド66内の燃料ガスが、燃料電池セルユニット16内に供給される。また、燃料ガスと空気との燃焼を開始するための点火装置83が、燃焼室18に設けられている。
また、流入側配管64A及び流出側配管64Bを接続する管継手64Cは、飛散抑制カバー190により全周が包囲されている。図6(A)は飛散抑制カバーを構成する第1の部材を示す斜視図であり、(B)は飛散抑制カバーを構成する第2の部材を示す斜視図であり、(C)は第1及び第2の部材を取り付ける様子を示す斜視図である。また、図7は、飛散抑制カバーを取り付けた状態における管継手近傍の装置長手方向の鉛直拡大断面図である。
図6(A)に示すように、第1の部材191は、一面が開口するような直方体形状を有している。具体的には、第1の部材191は、横面191Cと、横面191Cの前後の縁から延びる前後面191Dと、横面191Cの上の縁から延びる上面191Aと、横面191Cの下の縁から延びる下面191Bと、を有する。上下面191A、191Bにはそれぞれ開口する側から延びる凹部191Fが形成されている。また、前後面191Dには、上下方向に延びる矩形状の貫通穴191Eが形成されている。
図6(B)に示すように、第2の部材192は、一面が開口するような直方体形状を有している。具体的には、第2の部材192は、横面192Cと、横面192Cの前後の縁から延びる前後面192Dと、横面192Cの上の縁から延びる上面192Aと、横面192Cの下の縁から延びる下面192Bと、を有する。上下面192A、192Bにはそれぞれ開口する側から延びる凹部192Fが形成されている。また、前後面191Dには、上下方向に延びる矩形状の突出部192Eが形成されている。突出部192Eは、第2の部材192の開口する側の辺が前後面192Dに接続されており、それ以外の辺と前後面192Dとの間には隙間が形成されている。なお、突出部192Eは、常時は前後面192Dから外側に突出しているが、前後面192Dよりも内側に位置するまで撓ませることができる。また、前後面192Dと上下面192A、192Bとの間の角部は接続されておらず、スリット192Gが形成されている。
ここで、第1の部材191及び第2の部材192の凹部191F、192Fはケース内側に向けて屈曲されていることが好ましい。これにより、燃料ガス供給管64と凹部191F、192Fとの隙間から剥離粉末が落下することを防止できる。
第1の部材191及び第2の部材192は、管継手64Cよりも耐熱性の高い材料により構成される。より好ましくは、モジュールケース8を構成する材料と同一の材料により構成されている。
図6Cに示すように、飛散抑制カバー190の取り付ける際には、第1の部材191及び第2の部材192の開口する側が、管継手64Cを挟んで対向するように配置する。そして、第1の部材191及び第2の部材192をそれぞれ、凹部191F、192Fに燃料ガス供給管64が入り込むように近接させる。この際、第1の部材191の上下面191A、191Bが、第2の部材192のスリット192Gに入り込むようにする。そして、第1の部材191の上下面191A、191Bの縁が第2の部材192の横面192Cに当接するまで第1及び第2の部材191、192を近接されると、第2の部材192の突出部192Eが、第1の部材191の貫通穴191Eに入り込んで嵌合する。このように、飛散抑制カバー190は、第1及び第2の部材191、192を嵌合させることにより構成されており、図7に示すように、上面191A、192Aが管継手64Cの上面に当接することにより支持されている。また、このように飛散抑制カバー190を取り付けた状態において、第1及び第2の部材191、192の上面191A、192A、及び下面191B,192Bは互いに重なり合っている。そして、飛散抑制カバー190内の管継手64Cの下方には回収空間194が形成される。
なお、本実施形態では、互いに嵌合する第1の部材191の貫通穴191E及び第2の部材192の突出部192Eは、それぞれ第1及び第2の部材191、192の前後面191D、192Dに形成されているが、これに限らず、上面191A、192Aに設けてもよい。また、本実施形態では、2つの部材により飛散抑制カバー190を構成しているが、3つ以上の部材により構成してもよい。
図8は、組立状態における飛散抑制カバーの周辺を示す斜視図である。閉鎖側板8dは、飛散抑制カバー190を管継手64Cに取り付けた後に閉じられる。そして、閉鎖側板8dを閉じた状態において、飛散抑制カバー190は閉鎖側板8dの凹部180C内に収容されている。飛散抑制カバー190の燃料電池セルユニット16側の面は、閉鎖側板8dの第1の突起部180A及び第2の突起部180Bの燃料電池セルユニット16側の突出面と同一平面上に位置している。
燃料ガス供給通路としての燃料ガス供給管64は、モジュールケース8内を閉鎖側板8dに沿って下方へ延び、底板8c付近で略90°屈曲されて水平方向に延びて、燃料電池セル集合体12の下方に形成されたマニホールド66内へ入り、更にマニホールド66内で逆側の閉鎖側板8e付近まで水平方向に延びている。燃料ガス供給管64の水平部64aの下方面には、複数の燃料供給孔64bが形成されており、この燃料供給孔64bから、燃料ガスがマニホールド66内に供給される。このマニホールド66の上方には、燃料電池セルユニット16を支持するための貫通孔を備えた下支持板68が取り付けられており、マニホールド66内の燃料ガスが、燃料電池セルユニット16内に供給される。また、燃料ガスと空気との燃焼を開始するための点火装置83が、燃焼室18に設けられている。
排気ガス誘導部材130は、改質器120と天板8aとの間でモジュールケース8の長手方向に沿って水平方向に延びるように配置されている。排気ガス誘導部材130は、上下方向に所定距離だけ離間された下部誘導板131及び上部誘導板132と、これらの長手方向の両端辺が取り付けられる連結板133,134とを備えている(図2,図3参照)。上部誘導板132は、幅方向の両端部が下方に向けて折り曲げられ、下部誘導板131に連結されている。連結板133,134は、上端部が天板8aに連結され、下端部が改質器120に連結されており、これにより、排気ガス誘導部材130及び改質器120を天板8aに固定している。
下部誘導板131は、幅方向(図3の左右方向)の中央部が下方に向けて突出する凸状段部131aが形成されている。一方、上部誘導板132は、下部誘導板131と同様に、幅方向の中央部が下方に向けて凹状となるように凹部132aが形成されている。凸状段部131aと凹部132aは、上下方向で並行して長手方向に延びている。混合ガス供給管112は、モジュールケース8内でこの凹部132a内を水平方向に延びた後、閉鎖側板8e付近で下方に向けて屈曲し、上部誘導板132及び下部誘導板131を貫通して、改質器120に連結されている。
排気ガス誘導部材130は、上部誘導板132、下部誘導板131、連結板133,134によって、断熱層として機能する内部空間であるガス溜(ガス断熱層)135が形成されている。このガス溜135は、燃焼室18と流体連通している。すなわち、上部誘導板132、下部誘導板131、連結板133,134は、所定の隙間を形成するように連結されており、気密的には連結されていない。ガス溜135には、運転中に燃焼室18から排気ガスが流入したり、停止時に外部から空気が流入したりすることが可能となっているが、総じてガス溜135の内外間のガスの移動は緩やかである。
上部誘導板132は、天板8aと所定の上下方向距離を隔てて配置されており、上部誘導板132の上面と天板8aとの間には、長手方向及び幅方向に沿って水平方向に延びる第1排気通路172aが形成されている。この第1排気通路172aは、モジュールケース8の天板8aを挟んで空気通路161aと並設されており、第1排気通路172a内には、空気通路161a,161b内のプレートフィン162,163と同様なプレートフィン175aが配置されている。このプレートフィン175aは、プレートフィン162と上面視で略同一箇所に設けられており、天板8aを挟んで上下方向に対向している。
上部誘導板132は、上部誘導板132の側面と側板8bと所定の水平方向距離を隔てて配置されており、上部誘導板132の側面と側板8bとの間には、長手方向及び上下方向に延びる第2排気通路172bが形成されている。第2排気通路172bは上部において第1排気通路172aと連通している。第2排気通路172b内にも、空気通路161a、161b内のプレートフィン162、163と同様なプレートフィン175bが配置されている。このプレートフィン175bは、下端が下部誘導板131の高さまで延びている。
空気通路161a、161bと、第1及び第2排気通路172a、172bのうち、プレートフィン162、163、175a、175bが設けられた部分において、空気通路161a、161bを流れる発電用空気と第1及び第2排気通路172a、172bを流れる排気ガスとの間で効率的な熱交換が行われて、排気ガスの熱により発電用空気が昇温されることとなる。
また、改質器120は、モジュールケース8の側板8bと所定の水平方向距離を隔てて配置されており、改質器120と側板8bとの間には、排気ガスを下方から上方へ通過させる第3排気通路173が形成されている。
さらに、下部誘導板131は、改質器120の上側ケース121の天面から所定の上下方向距離を隔てて配置されており、下部誘導板131と上側ケース121との間、及び、改質器120の貫通孔120bは、貫通孔120bを下方から上方へ向けて通過した排気ガスを通過させる第4排気通路174を形成している。この第4排気通路174は、改質器120の上方、かつ、側板8bの近傍で第3排気通路173と合流し、排気ガスが集中する排気集中部176が形成される。
次に、図9を参照して、燃料電池セルユニット16について説明する。図9は、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置の燃料電池セルユニットを示す部分断面図である。
図9に示すように、燃料電池セルユニット16は円柱状であり、燃料電池セル84と、この燃料電池セル84の両端部にそれぞれ接続されたキャップである内側電極端子86とを備えている。
燃料電池セル84は、上下方向に延びる管状構造体であり、内部に燃料ガス流路88を形成する円筒形の内側電極層90と、円筒形の外側電極層92と、内側電極層90と外側電極層92との間にある電解質層94とを備えている。この内側電極層90は、燃料ガスが通過する燃料極であり、(−)極となり、一方、外側電極層92は、空気と接触する空気極であり、(+)極となっている。
燃料電池セル84の上端側と下端側に取り付けられた内側電極端子86は、同一構造であるため、ここでは、上端側に取り付けられた内側電極端子86について具体的に説明する。内側電極層90の上部90aは、電解質層94と外側電極層92に対して露出された外周面90bと上端面90cとを備えている。内側電極端子86は、導電性のシール材96を介して内側電極層90の外周面90bと接続され、さらに、内側電極層90の上端面90cとは直接接触することにより、内側電極層90と電気的に接続されている。内側電極端子86の中心部には、内側電極層90の燃料ガス流路88と連通する燃料ガス流路細管98が形成されている。
この燃料ガス流路細管98は、内側電極端子86の中心から燃料電池セル84の軸線方向に延びるように設けられた細長い細管である。このため、マニホールド66(図2参照)から、下側の内側電極端子86の燃料ガス流路細管98を通って燃料ガス流路88に流入する燃料ガスの流れには、所定の圧力損失が発生する。従って、下側の内側電極端子86の燃料ガス流路細管98は、流入側流路抵抗部として作用し、その流路抵抗は所定の値となるように設定されている。また、燃料ガス流路88から、上側の内側電極端子86の燃料ガス流路細管98を通って燃焼室18(図2参照)に流出する燃料ガスの流れにも所定の圧力損失が発生する。従って、上側の内側電極端子86の燃料ガス流路細管98は、流出側流路抵抗部として作用し、その流路抵抗は所定の値となるように設定されている。
内側電極層90は、例えば、Niと、CaやY、Sc等の希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニアとの混合体、Niと、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリアとの混合体、Niと、Sr、Mg、Co、Fe、Cuから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンガレードとの混合体、の少なくとも一種から形成される。
電解質層94は、例えば、Y、Sc等の希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニア、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリア、Sr、Mgから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンガレート、の少なくとも一種から形成される。
外側電極層92は、例えば、Sr、Caから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンマンガナイト、Sr、Co、Ni、Cuから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンフェライト、Sr、Fe、Ni、Cuから選ばれた少なくとも一種をドープしたランタンコバルタイト、銀、などの少なくとも一種から形成される。
つぎに、図10、図11A、及び図11Bを参照して、燃料電池セル集合体12及び燃料電池セル集合体から外部へ電力を取り出すための機構について説明する。図10は、本発明の一実施形態の固体酸化物形燃料電池装置における燃料電池セル集合体から外部へ電力を取り出すための機構を示す斜視図であり、同図においてモジュールケースを省略して示している。また、図11A及び図11Bは、本発明の一実施形態の固体酸化物形燃料電池装置における燃料電池セル集合体から外部へ電力を取り出すための機構を示す断面図であり、図11Aは内側電極端子に接続されたバスバーの位置における断面図であり、図11Bは外側電極層に接続されたバスバーの位置における断面図である。なお、図10ではモジュールケースを省略して示している。
燃料電池セル集合体12は、各燃料電池セルユニット16の燃料極である内側電極層90に取り付けられた内側電極端子86が、他の燃料電池セルユニット16の空気極である外側電極層92の外周面に集電体102を介して電気的に接続されることにより、全ての燃料電池セルユニット16が直列接続されて構成される。
各燃料電池セルユニット16の外側電極層92(空気極)の外表面全体には、空気極側の電極として、銀製の薄膜が形成されている。図10、図11A、及び図11Bに示されているように、直列に接続された燃料電池セル集合体12の最も−極側の燃料電池セルユニット16及び最も+極側の燃料電池セルユニット16には、バスバー200、202がそれぞれ取り付けられている。また、モジュールケース8の底板8cには一対の開口が形成されており、これら開口には一対の電流取出端子ユニット204が固定されている。そして、各バスバー200、202は、電流取出端子ユニット204のモジュールケース8の内側に位置する電流取出端子206Aに接続されている。これにより、一対の電流取出端子ユニット204のモジュールケース8の外側に位置する電流取出端子206Bから燃料電池セル集合体12で発電された電力を外部に取り出すことができる。
図12は、本発明の一実施形態の固体酸化物形燃料電池装置に用いられているバスバーの構成を示す斜視図である。なお、図12では、燃料電池セル集合体12の−側の端部に位置する燃料電池セルユニット16に取り付けられたバスバー200を示す。バスバー200は、燃料電池セルユニット16に接続される連接部200Aと、電流取出端子ユニット204の電流取出端子206Aに接続される接続部200Bと、連接部200A及び接続部200Bの間に設けられた連結部200Cと、を備える。バスバー200は、板状の一部材からなり、ステンレスなどの金属材料に銀の被覆が施されて形成されている。
連接部200Aは、上下両端に燃料電池セルユニット16に固定するための一対の取付部200A2を有し、一対の取付部200A2の間は上下方向に延びる湾曲形状の湾曲部200A1により接続されている。湾曲部200A1は板状であり、燃料電池セルユニット16と反対側の面に向かって突出するように、全長にわたってなだらかに湾曲している。なお、湾曲部200A1を燃料電池セルユニット16側の面に向かって突出するように湾曲させてもよいが、燃料電池セルユニット16に湾曲部200A1が接触すると短絡の原因となるため、燃料電池セルユニット16と反対側の面に向かって突出するように湾曲させることが好ましい。図10、図11A、及び図11Bに示すように、取付部200A2は、燃料電池セル集合体12の最も−極側の燃料電池セルユニット16の上下両端の内側電極端子86に取り付けられている。
連結部200Cは両端に屈曲点200C1、200C2を備える。屈曲点200C1は連接部200Aの下端に連続しており、この屈曲点200C1においてバスバー200は、一方の面(燃料電池セル集合体12と反対側の面)の側に向かって屈曲している。また、屈曲点200C2は接続部200Bの上端に連続しており、この屈曲点200C2において、バスバー200は他方の面(燃料電池セル集合体12の側の面)の側に向かって屈曲している。これら屈曲点200C1、200C2は折り曲げ形状ではなく、曲率を有する湾曲形状となっている。また、屈曲点200C1、200C2の角度は90度以上であることが望ましい。連結部200Cが2つの屈曲点200C1、200C2を有することにより、バスバー200の連結部200C近傍は略Z字状を呈している。
接続部200Bは平板状であり、開口200B1が形成されている。接続部200Bに形成された開口200B1は、電流取出端子ユニット204の一方の電流取出端子206Aの開口206A1と略同じ径である。この接続部200Bの開口200B1と、電流取出端子206Aの開口206A1とが重ね合わされた状態で、接続部200Bの開口200B1及び電流取出端子206Aの開口206A1にボルトを挿通させてナットで締め付けることにより、接続部200Bは電流取出端子206Aに接続されている。
また、バスバー200には、応力を受けると変形する第1応力緩和部201A、及び、応力を受けると変形する第2応力緩和部201Bが形成されている。第1応力緩和部201Aは、連接部200Aの湾曲部200A1を含んで構成される。第1応力緩和部201Aはバスバー200と燃料電池セルユニット16との熱応力の差により熱応力が生じると、湾曲部200A1の曲率が変化するように変形する。
第2応力緩和部201Bは、連結部200Cの2つの屈曲点200C1、200C2を含んで構成される。第2応力緩和部201Bは、燃料電池セル集合体12の取付位置のばらつきや、熱膨張により部材間の位置に差が生じると、2つの屈曲点200C1、200C2の角度が変化するように変形する。
なお、図12を参照して、燃料電池セル集合体12の−側の端部に位置する燃料電池セルユニット16に取り付けられたバスバー200について説明したが、燃料電池セル集合体12の+側の端部に位置する燃料電池セルユニット16に取り付けられたバスバー202も連接部202Aの長さ及び燃料電池セルユニットへの取り付け位置が異なるのみであり、その他の構成は略同一である。バスバー202の連接部202Aの一対の取付部202A2は、外側電極層92の上下両端部にそれぞれ取り付けられている。また、バスバー202には、応力を受けると変形する第1応力緩和部203A、及び、応力を受けると変形する第2応力緩和部203Bが形成されている。第1応力緩和部203Aは、連接部202Aの湾曲部202A1を含んで構成される。また、第2応力緩和部203Bは、連結部202Cの2つの屈曲点202C1、202C2を含んで構成される。
図11A、及び図11Bに示すように、モジュールケース8の底板8cの両側には、一対の電流取出端子ユニット204がそれぞれ設けられている。電流取出端子ユニット204は、燃焼室18よりも下方に位置している。
上述の通り、モジュールケース8の閉鎖側板8dに形成された第1の突起部180Aの下部には切り欠き部180A1が形成されている。そして、第1の突起部180Aと、閉鎖側板8dと、底板8cとにより第1の隔離空間193Aが形成されている。この第1の隔離空間193Aは、燃料電池セル集合体12が収容されている空間と、切り欠き部180A1を介して連通している。第1の突起部180Aがモジュールケース8内の空間に突出しており、モジュールケース8内の燃料電池セル集合体12が収容されている空間と、第1の隔離空間193Aとは切り欠き部180A1のみを介して連通しているため、モジュールケース8内の燃料電池セル集合体12が収容されている空間内の気体は第1の突起部180Aにより遮蔽され、第1の隔離空間193Aの流入が妨げられる。このように、第1の突起部180Aは第1の隔離空間193Aへの気体の流入を遮蔽する遮蔽部として機能する。そして、図11Aに示すように、バスバー200に接続された電流取出端子ユニット204は、電流取出端子206Aがこの第1の隔離空間193A内に位置するように配置されている。
また、上述の通り、モジュールケース8の閉鎖側板8dに形成された第2の突起部180Bの下部には切り欠き部180B1が形成されている。そして、第2の突起部180Bと、閉鎖側板8dと、底板8cとにより第2の隔離空間193Bが形成されている。この第2の隔離空間193Bは、燃料電池セル集合体12が収容されている空間と、切り欠き部180B1を介して連通している。第2の突起部180Bがモジュールケース8内の空間に突出しており、モジュールケース8内の燃料電池セル集合体12が収容されている空間と、第2の隔離空間193Bとは切り欠き部180B1のみを介して連通しているため、モジュールケース8内の燃料電池セル集合体12が収容されている空間内の気体は第2の突起部180Bにより遮蔽され、第2の隔離空間193Bの流入が妨げられる。このように、第2の突起部180Bは第2の隔離空間193Bへの気体の流入を遮蔽する遮蔽部として機能する。図11Bに示すように、バスバー202に接続された電流取出端子ユニット204は、電流取出端子206Aがこの第2の隔離空間193B内に位置するように配置されている。
図13は、電流取出端子ユニット204の構成を示す鉛直断面図である。同図に示すように、電流取出端子ユニット204は、上下方向に延びる端子板206と、端子板206を包囲する碍子208とを有する。
端子板206は、例えば、ステンレスなどの金属部材からなり、外部に露出している部部分には銀の被覆が施されている。端子板206の上端の電流取出端子206Aには、バスバー202、204が接続されている。
碍子208は、例えば、セラミックスなどの絶縁材からなり、モジュールケース8の外部に位置する外側部208Aと、外側部208Aの上方に連続する拡径部208Bと、拡径部208Bの上部に連続する内側部208Cとを備える。外側部208A、拡径部208B、及び内側部208Cは矩形の断面を有する。外側部208A及び内側部208Cの幅及び奥行は略等しく、拡径部208Bの幅及び奥行は外側部208A及び内側部208Cの幅及び奥行よりも大きい。電流取出端子ユニット204は、碍子208の拡径部208Bがモジュールケース8の底板8cの下面に当接した状態で固定されている。
碍子208の内側部208Cの上面には、端子板206の電流取出端子206Aを取り囲むように導通抑制溝部208Dが形成されている。導通抑制溝部208Dは、端子板206を取り囲むように環状に形成されており、断面の外形は略矩形である。導通抑制溝部208Dの深さは、導通抑制溝部208Dの幅に比べて大きくなっている。
後述するように導通抑制溝部208Dは、発電運転時において銀を含む金属成分が碍子208の表面を被覆することにより、電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとが短絡することを抑制する導通抑制部として機能する。そして、この導通抑制部は、碍子208の表面における電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとを結ぶ最短経路の一部(導通抑制溝部208D内の部分)が、電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとの間を走る電気力線に沿わずに、この電気力線から外れることとなる。また、この導通抑制溝部208D内は幅が小さく構成されているため、モジュールケース8の内部を飛散する銀が入り込みにくく、碍子208の表面における電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとを結ぶ経路のうちの導通抑制溝部208D内の部分には、銀の付着が抑制されるようになっている。
次に、図14及び図15を参照して、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置の燃料電池モジュール内のガスの流れについて説明する。図14は、図2と同様の、本発明の一実施形態による固体酸化物形燃料電池装置の燃料電池モジュールを示す側面断面図であり、図15は、図3と同様の、図2のIII-III線に沿った断面図である。図14及び図15は、それぞれ、図2及び図3中にガスの流れを示す矢印を新たに付加した図であり、説明の便宜上、断熱材7を取り除いた状態の図を示している。図中、実線矢印は燃料ガスの流れ、破線矢印は発電用空気の流れ、一点鎖線矢印は排気ガスの流れを示す。
図14に示すように、水及び原燃料ガス(燃料ガス)は、蒸発器140の長手方向の一端側に連結された燃料供給配管63から蒸発器140の上層に設けられた蒸発部140B内に供給される。蒸発部140Bに供給された水は、蒸発器140の下層に設けられた排気通路部140Aを流れる排気ガスにより加熱され水蒸気となる。この水蒸気と、燃料供給配管63から供給された原燃料ガスとが、蒸発部140B内を下流方向に流れて行き、混合部140C内で混合される。混合部140C内の混合ガスは、下層の排気通路部140Aを流れる排気ガスにより加熱される。
混合部140C内で形成された混合ガス(燃料ガス)は、混合ガス供給管112を通って、モジュールケース8内の改質器120に供給される。混合ガス供給管112は、排気通路部140A,排気管171,及び第1排気通路172aを順に通過しているため、これらの通路を流れる排気ガスにより、混合ガス供給管112内の混合ガスは更に加熱される。
混合ガスは、改質器120内の混合ガス受入部120A内に流入し、ここから仕切り板123aを通過して改質部120Bに流入する。混合ガスは、改質部120Bにおいて改質されて燃料ガスとなる。こうして生成された燃料ガスは、仕切り板123bを通過して、ガス排出部120Cに流入する。
更に、燃料ガスは、ガス排出部120Cから燃料ガス供給管64と水添脱硫器用水素取出管65とに分岐する。そして、燃料ガス供給管64に流入した燃料ガスは、燃料ガス供給管64の水平部64aに設けられた燃料供給孔64bからマニホールド66内に供給され、マニホールド66から各燃料電池セルユニット16内に供給される。
また、図14及び図15に示すように、発電用空気は、発電用空気導入管74から空気通路161aに供給される。発電用空気は、空気通路161a,161b内において、プレートフィン162,163を通過する際に、これらプレートフィン162,163の下部のモジュールケース8内に形成された第1及び第2排気通路172,173を通過する排気ガスとの間で効率的な熱交換を行い、加熱されることとなる。
この後、発電用空気は、モジュールケース8の側板8bの下部に設けられた複数の吹出口8fから燃料電池セル集合体12に向けて発電室10内に噴射される。ここでモジュールケース8の閉鎖側板8dに第1及び第2の突起部180A、180Bが設けられ、第1及び第2の突起部180A、180Bの間の凹部180C内に燃料ガス供給管64が配置されている。このため、発電室10内に供給された発電用空気は、燃料ガス供給管64により乱されることなく、均等に送られることとなる。なお、本実施形態では、燃料電池セル集合体12の側方部位には排気通路が形成されていないため、この部位において発電用空気と排気ガスとの間の熱交換は抑制される。したがって、燃料電池セル集合体12の側方部位において、空気通路161b内の発電用空気に上下方向の温度ムラが生じ難くなっている。
また、発電室10内で発電に利用されなかった燃料ガスは、図15に示すように、燃焼室18で燃焼されて排気ガス(燃焼ガス)となり、モジュールケース8内を上昇していく。具体的には、排気ガスは、第3排気通路173と第4排気通路174とに分岐して、改質器120の外側面とモジュールケース8の側板8bとの間、及び、改質器120の貫通孔120bから改質器120と排気ガス誘導部材130との間をそれぞれ通過する。このとき、第4排気通路174を通過する排気ガスは、改質器120の貫通孔120bの上方に配置された凸状段部131aによって幅方向に二分され、排気ガス誘導部材130の下部に留まることなく第3排気通路173に向けて誘導され、排気集中部176において第3排気通路173を流れる排気ガスに合流する。ここで、第2排気通路172内にはプレートフィン175bが設けられているため、第3排気通路173及び第4排気通路174を通過した排気ガスは排気集中部176において滞留する(図15のAの部分)。
その後、排気ガスは、排気集中部176から第2排気通路172bに導入される。そして、第2排気通路172bを通過した排気ガスは、第1排気通路172aを水平方向に流れていき、モジュールケース8の天板8aの中央に形成された排気口111から流出する。
なお、排気ガスが排気集中部176に滞留する際に、空気通路161b内の排気集中部176に対応する部分に設けられたプレートフィン163を介して、発電用空気と排気ガスとの間で熱交換が行われる。さらに、排気ガスが第2排気通路172b及び第1排気通路172aを流れていく際に、第2及び第1排気通路172b、172a内に設けられたプレートフィン175b、175aと、空気通路161a、161b内のプレートフィン175b、175aに対応する部分に設けられたプレートフィン162、163とを介して、発電用空気と排気ガスとの間で効率的な熱交換が行われる。このようにして、排気ガスの熱により発電用空気が昇温される。
そして、排気口111から流出した排気ガスは、モジュールケース8の外部に設けられた排気管171を通過して蒸発器140の排気通路部140Aに流入し、排気通路部140Aを通過した後、蒸発器140から排気ガス排出管82へ排出される。排気ガスは、蒸発器140の排気通路部140Aを流れる際に、上述したように、蒸発器140の混合部140C内の混合ガス及び蒸発部140B内の水と熱交換を行う。
燃焼室18において、発電反応に使用されなかった残余の燃料ガスと残余の空気とが燃焼室18において燃焼されると、管継手64Cは高温に曝される。このように管継手64Cが高温に曝されると、管継手64Cの表面が劣化して粉末状に剥離する。しかしながら、このように管継手64Cから剥離した粉末は、飛散抑制カバー190内の回収空間194内に収容され、モジュールケース8内に飛散することはない。
各燃料電池セルユニット16に対して発電用空気及び燃料ガスが供給されると、燃料電池セルユニット16は電力を生じる。燃料電池セルユニット16により生じた電力は、バスバー200、202及び電流取出端子ユニット204を通じてモジュールケース8の外部に取り出される。
この際、燃料電池セル集合体12の+極と電気的に接続された電流取出端子ユニット204の電流取出端子206Aは+の電位となる。これに対して、モジュールケース8は接地されているため、+極に接続された電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとの間に電場が生じる。図16は、+極に接続された電流取出端子とモジュール容器の底板との間に生じた電場を示す図である。同図に示すように、+極に接続された電流取出端子206Aから、碍子208の内側部208Cの外周面に沿って、モジュールケース8の底板8cに到達するような電場が生じる。しかしながら、本実施形態では、電流取出端子206Aの周囲に導通抑制溝部208Dが形成されており、この導通抑制溝部208Dは周囲が絶縁体である碍子208で囲まれている。このため、導通抑制溝部208D内には電場が生じない。
そして、碍子208の表面における電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとを結ぶ最短経路の一部が導通抑制溝部208D内を通ることとなる。これにより、上記最短経路の導通抑制溝部208D内の部分は、電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとの間を走る電気力線に沿わずに、電気力線から外れることとなる。このため、電流取出端子206Aが銀で被膜されていても、導通抑制溝部208D内ではマイグレーションにより銀が移動することを抑制されるため、マイグレーションによる電流取出端子206Aとモジュールケース8との短絡を防止できる。
また、本実施形態では、電流取出端子206Aの周囲に導通抑制溝部208Dが形成されている。このため、導通抑制溝部208D内の空間は幅が小さく構成されているため、蒸発した銀が入り込みにくい。このため、モジュールケース8の内部を飛散する銀を含む金属成分が、碍子208の表面における電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板9cとを結ぶ経路のうちの導通抑制溝部208D内の部分に付着するのが抑制される。これにより、蒸発した銀の付着による電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとの間の短絡を防止できる。
また、発電時には、バスバー200、202等の導電性部材の表面に被覆された銀が蒸発し、蒸発した銀がモジュールケース8内を浮遊する。特に、燃焼室18では発電に寄与していないオフガスが燃焼しているため、高温に達し、多量の銀が浮遊する。これに対して、本実施形態では、電流取出端子ユニット204が燃焼室18よりも下方に設けられているため、蒸発した銀を大量に含む排ガスが上方に上昇しても、電流取出端子ユニット204に排ガスが接触するのを抑制できる。
さらに、モジュールケース8の閉鎖側板8dに第1の突起部180A及び第2の突起部180Bが設けられ、電流取出端子ユニット204は第1の突起部180A及び第2の突起部180Bの下方の第1及び第2の隔離空間193A、193B内に位置しているため、電流取出端子ユニット204が設けられている第1及び第2の隔離空間193A、193Bに蒸発した銀が入り込みにくい。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態によれば、発電運転時において銀を含む金属成分が碍子208の表面を被覆することにより電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとが短絡することを抑制する導通抑制溝部208Dが碍子208に設けられているため、蒸発やマイグレーションにより、電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとの間で短絡が生じることを防止できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態によれば、発電運転時において銀を含む金属成分が碍子208の表面を被覆することにより電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとが短絡することを抑制する導通抑制溝部208Dが碍子208に設けられているため、蒸発やマイグレーションにより、電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとの間で短絡が生じることを防止できる。
また、本実施形態では、碍子208の表面における電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとを結ぶ最短経路の導通抑制溝部208D内の部分が、電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとの間を走る電気力線に沿わずに外れている。これにより、電流取出端子206Aを被覆する銀にマイグレーションが生じたとしても、導通抑制溝部208D内の電気力線から外れた部分で銀の進行が遮断されるため、銀が電流取出端子206Aからモジュールケース8の底板8cまで到達するのを防止できる。
さらに、本実施形態では、モジュールケース8の内部を飛散する銀を含む金属成分が、碍子208の表面における電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとを結ぶ経路の導通抑制溝部208D内の部分に付着するのを抑制するように、構成されている。これにより、蒸発した銀が電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとの間に連続して付着するのを防止できる。本実施形態によれば、このようにして碍子208に設けた簡単な構成の導通抑制溝部208Dにより、銀の蒸発及びマイグレーションに起因する短絡を確実に防止できる。
また、本実施形態では、導通抑制溝部208Dが碍子208の表面に形成された溝からなり、簡単な構成で短絡を防止できる。
また、本実施形態では、導通抑制溝部208Dは、電流取出端子206Aを取り囲むように環状に形成されているため、いずれの方向にマイグレーションが進行しても確実に短絡を防止できる。
また、本実施形態では、導通抑制溝部208Dの深さが導通抑制溝部208Dの幅よりも大きい。このように本実施形態では、導通抑制溝部208Dの幅が小さく構成されているため、蒸発した銀等の金属微粒子が導通抑制溝部208Dに入るのを抑制することができ、さらに、導通抑制溝部208Dの深さが大きく構成されているため、碍子208の表面に沿った電流取出端子206Aとモジュールケース8の底板8cとの距離を長くすることができるため、より確実に短絡を防止できる。
また、本実施形態では、突起部180A、180Bが、モジュールケース8内の燃料電池セル集合体12が収容されている空間内の気体は第1の突起部180A、180Bにより遮蔽され、第1及び第2の隔離空間193A、193Bへの流入が遮蔽される。これにより、高温な燃料電池セル集合体が配置された空間内で飛散する蒸発した銀が、電流取出端子ユニット204が配置された空間へ流入するのが遮蔽されるため、電流取出端子ユニット204の碍子208表面への銀の付着をより抑制することができる。
また、本実施形態では、複数の燃料電池セル集合体12の下方に位置し、燃料ガスを複数の燃料電池セルユニット16の内部流路に供給する燃料ガスマニホールド66と、モジュールケース8内を上下方向に延び、燃料ガスマニホールド66へ燃料ガスを供給する燃料ガス供給管64と、を有し、モジュールケース8の内壁面には、燃料電池セル集合体12側へと突出し、上下方向に延びる凹部180Cが形成された切り欠き部180A1、180B1が形成され、燃料ガス供給管64は凹部180C内に配置されており、第1及び第2の隔離空間193A、193Bへの気体の流入を妨げる遮蔽部が切り欠き部180A1、180B1により形成されている。モジュールケース8内に上下方向に延びる燃料ガス供給管64を設けると、燃料電池セル集合体12に発電用空気が均等に送られなくなり、燃料電池セル集合体12に温度ムラが生じるおそれがある。これに対して、本実施形態によれば、モジュールケース8の内壁面には、燃料電池セル集合体12側へと突出し、上下方向に延びる凹部180Cが形成された切り欠き部180A1、180B1が形成され、燃料ガス供給管64は凹部180C内に配置されているため、発電用空気が均等に送られ、燃料電池セル集合体12の温度ムラを防止できる。さらに、切り欠き部180A1、180B1が遮蔽部を形成しているため、一部材で発電用空気の整流と、碍子208表面への銀の付着の抑制の両方を達成できる。
また、燃焼室18は高温であるため、多量の蒸発した銀が浮遊する。そして、燃焼室18において高温となった排ガスは上方に向かって移動する。このため、本実施形態によれば、電流取出端子ユニット204が、高温な燃焼部よりも下方に設けられているため、多量の蒸発した銀が含まれる排ガスに電流取出端子ユニット204が曝されるのを抑制し、碍子208への銀の付着を防止できる。
なお、上記実施形態では、碍子208の電流取出端子206Aの周囲に導通抑制溝部208Dが形成されている場合について説明したが、導通抑制溝部の構成はこれに限られない。図17は、別の実施形態の電流取出端子ユニットの構成を示す鉛直断面図である。図17(A)に示す実施形態における電流取出端子ユニット304は、碍子308の構成が図13を参照して説明した実施形態と異なっている。同図に示すように、碍子308は、例えば、セラミックスなどの絶縁材からなり、モジュールケース8の外部に位置する外側部308Aと、外側部308Aの上方に連続する拡径部308Bと、拡径部308Bの上部に連続する内側部308Cとを備える。外側部308A、拡径部308B、及び内側部308Cは矩形の断面を有する。外側部308A及び内側部308Cの幅及び奥行は略等しく、拡径部308Bの幅及び奥行は外側部308A及び内側部308Cの幅及び奥行よりも大きい。碍子308の内側部308Cの外周面には、全周にわたって導通抑制溝部308Dが形成されている。導通抑制溝部308Dは、端子板206を取り囲むように環状に形成されており、断面は略矩形状である。このような形状の電流取出端子ユニット304によっても、マイグレーションより銀が電流取出端子206Aからモジュールケース8の底板8cまで到達することや、蒸発した銀により電流取出端子206Aからモジュールケース8の底板8cまで銀が付着することを防止できる。
また、図17(B)に示す電流取出端子ユニット404は、碍子408の構成が図13を参照して説明した実施形態と異なっている。同図に示すように、碍子408は、例えば、セラミックスなどの絶縁材からなり、モジュールケース8の外部に位置する外側部408Aと、外側部408Aの上方に連続する拡径部408Bと、拡径部408Bの上部に連続する内側部408Cとを備える。外側部408A、拡径部408B、及び内側部408Cは矩形の断面を有する。外側部408A及び内側部408Cの幅及び奥行は略等しく、拡径部408Bの幅及び奥行は外側部408A及び内側部408Cの幅及び奥行よりも大きい。碍子408の内側部408Cの上面には、一方の電流取出端子206Aから離間した位置に、一方の電流取出端子206Aを取り囲むように導通抑制溝部408Dが形成されている。導通抑制溝部408Dは、端子板206を取り囲むように環状に形成されており、断面は略矩形状である。このような形状の電流取出端子ユニット404によっても、マイグレーションより銀が電流取出端子206Aからモジュールケース8の底板8cまで到達することや、蒸発した銀により電流取出端子206Aからモジュールケース8の底板8cまで銀が付着することを防止できる。なお、図17(A)及び(B)に示す実施形態においても、導通抑制溝部308D、408Dの深さが幅よりも大きいのが好ましい。
また、図17(C)に示す電流取出端子ユニット504は、碍子508の構成が図13を参照して説明した実施形態と異なっている。同図に示すように、碍子508は、例えば、セラミックスなどの絶縁材からなり、モジュールケース8の外部に位置する外側部508Aと、外側部508Aの上方に連続する拡径部508Bと、拡径部508Bの上部に連続する内側部508Cとを備える。外側部508A、拡径部508B、及び内側部508Cは矩形の断面を有する。外側部508A及び内側部508Cの幅及び奥行は略等しく、拡径部508Bの幅及び奥行は外側部508A及び内側部508Cの幅及び奥行よりも大きい。電流取出端子ユニット504は、拡径部508Bの下面がモジュールケース8の底板8cの上面に当接した状態で固定されている。碍子508の内側部508Cの周面には、全周にわたって導通抑制凸部508Dが形成されている。導通抑制凸部508Dは、端子板206を取り囲むように環状に形成されており、断面は略矩形状である。このような形状の電流取出端子ユニット504によっても、マイグレーションより銀が電流取出端子206Aからモジュールケース8の底板8cまで到達することや、蒸発した銀により電流取出端子206Aからモジュールケース8の底板8cまで銀が付着することを防止できる。
1 固体酸化物形燃料電池装置
2 燃料電池モジュール
4 補機ユニット
6 ハウジング
7 断熱材
8 モジュールケース
8a 天板
8b 側板
8c 底板
8d 閉鎖側板
8e 閉鎖側板
8f 吹出口
10 発電室
12 燃料電池セル集合体
16 燃料電池セルユニット
18 燃焼室
24 水供給源
26 純水タンク
28 水流量調整ユニット
30 燃料供給源
32 ガス遮断弁
36 脱硫器
38 燃料流量調整ユニット
39 バルブ
40 空気供給源
42 電磁弁
44 改質用空気流量調整ユニット
45 発電用空気流量調整ユニット
46 第1ヒータ
48 第2ヒータ
50 温水製造装置
52 制御ボックス
54 インバータ
63 燃料供給配管
64 燃料ガス供給管
64a 水平部
64b 燃料供給孔
65 水添脱硫器用水素取出管
66 マニホールド
68 下支持板
74 発電用空気導入管
82 排気ガス排出管
83 点火装置
84 燃料電池セル
86 内側電極端子
88 燃料ガス流路
90 内側電極層
92 外側電極層
94 電解質層
96 シール材
98 燃料ガス流路細管
111 排気口
112 混合ガス供給管
120 改質器
120A 混合ガス受入部
120B 改質部
120C ガス排出部
120a 混合ガス供給口
120b 貫通孔
121 上側ケース
122 下側ケース
123a 仕切り板
123b 仕切り板
130 排気ガス誘導部材
131 下部誘導板
131a 凸状段部
132 上部誘導板
132a 凹部
133 連結板
134 連結板
135 ガス断熱層(ガス溜)
140 蒸発器
140A 排気通路部
140B 蒸発部
140C 混合部
141 蒸発器ケース
142 上側ケース
143 下側ケース
144 中間板
144a 開口
160 空気通路カバー
160a 天板
160b 側板
161a 空気通路
161b 空気通路
162 プレートフィン
163 プレートフィン
164 流路方向調整部
167 開口部
171 排気管
172a 第1排気通路
172b 第2排気通路
173 第3排気通路
174 第4排気通路
175a プレートフィン
175b プレートフィン
176 排気集中部
180A 第1の突起部
180A1 切り欠き部
180B 第2の突起部
180B1 切り欠き部
180C 溝部
190 飛散抑制カバー
191 第1の部材
191A 上面
191B 下面
191C 横面
191D 前後面
191E 貫通穴
191F 凹部
192 第2の部材
192A 上面
192B 下面
192C 横面
192D 前後面
192E 突出部
192F 凹部
192G スリット
193A 第1の隔離空間
193B 第2の隔離空間
200 バスバー
200A 連接部
200A1 湾曲部
200A2 取付部
200B 接続部
200B1 開口
200C 応力緩和部
200C1、200C2 屈曲点
201A 第1応力緩和部
201B 第2応力緩和部
202A 連接部
202A2 取付部
203A 第1応力緩和部
203B 第2応力緩和部
204 電気取出ユニット
206 端子板
206A、206B 電流取出端子
206A1 開口
208 碍子
208A 外側部
208B 拡径部
208C 内側部
208D 導通抑制溝部
304、404、504 電流取出端子ユニット
308、408、508 碍子
308A、408A、508A 外側部
308B、408B、508B 拡径部
308C、408C、508C 内側部
308D、408D 導通抑制溝部
508D 導通抑制凸部

Claims (8)

  1. 複数の燃料電池セルが配列されてなる燃料電池セル集合体と、
    前記燃料電池セル集合体を収容する導電性の容器と、
    前記燃料電池セル集合体から前記燃料電池セルが発電した電力を前記容器の外部へ取り出すための導電性の電流取出し部と、
    前記電流取出し部と前記容器の壁面とを絶縁するための碍子と、を有し、
    前記碍子には、発電運転時において銀を含む金属成分が前記碍子の表面を被覆することにより前記電流取出し部と前記容器の壁面とが短絡することを抑制する導通抑制部が設けられていることを特徴とする、固体酸化物形燃料電池装置。
  2. 前記導通抑制部は、
    前記碍子の表面における前記電流取出し部と前記容器の壁面とを結ぶ最短経路の少なくとも一部が、前記電流取出し部と前記容器の壁部との間を走る電気力線に沿わずに外れており、かつ、
    前記容器の内部を飛散する前記銀を含む金属成分が、前記碍子の表面における前記電流取出し部と前記容器の壁面とを結ぶ経路の少なくとも一部に付着するのを抑制するように、構成されている、請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池装置。
  3. 前記導通抑制部は、前記碍子の表面に形成された溝からなる、請求項2に記載の固体酸化物形燃料電池装置。
  4. 前記溝は、前記電流取出し部を囲むように環状に形成されている、請求項3に記載の固体酸化物形燃料電池装置。
  5. 前記溝の深さは、前記溝の幅よりも大きい、請求項3に記載の固体酸化物形燃料電池装置。
  6. さらに、前記容器内の前記燃料電池セル集合体が配置された空間から前記碍子が配置された空間への気体の流入を遮蔽する遮蔽部を有する、請求項1〜5の何れか1項に記載の固体酸化物形燃料電池装置。
  7. さらに、前記複数の燃料電池セルの下方に位置し、燃料ガスを前記複数の燃料電池セルの内部流路に供給する燃料ガスマニホールドと、
    前記容器内を上下方向に延び、前記燃料ガスマニホールドへ前記燃料ガスを供給する燃料配管と、を有し、
    前記容器の内壁面には、前記燃料電池セル側へと突出し、上下方向に延びる凹部が形成された突出面が形成され、
    前記燃料配管は前記凹部内に配置されており、
    前記遮蔽部は前記突出面により形成されている、請求項6に記載の固体酸化物形燃料電池装置。
  8. 前記容器内の前記燃料電池セル集合体の上方に設けられ、前記複数の燃料電池セルの発電に寄与しなかった燃料ガスを燃焼させ排ガスを生成する燃焼部を有し、
    前記電流取出し部は前記燃焼部よりも下方に設けられている、請求項1〜7の何れか1項に記載の固体酸化物形燃料電池装置。
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