JP2018049071A - 表示装置 - Google Patents

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ヨハン ベリクヴィスト
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大介 久保田
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Abstract

【課題】輝度を高められる表示装置を提供すること。表示装置の表示品位を高めること。使用環境によらず、高い表示品位で映像を表示すること。【解決手段】第1の表示素子と、第2の表示素子と、着色層と、を有する表示装置とする。第1の表示素子は、表示面側に可視光を反射する機能を有し、第2の表示素子は、表示面側に可視光を透過する機能を有する。着色層は、第1の表示素子が反射する第1の光の光路上に位置し、且つ、赤色、緑色、青色のうち、いずれか二つの光を透過する構成とする。【選択図】図1

Description

本発明の一態様は、表示装置に関する。
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、記憶装置、電子機器、照明装置、入力装置、入出力装置、それらの駆動方法、又はそれらの製造方法、を一例として挙げることができる。
なお、本明細書等において、半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指す。トランジスタ、半導体回路、演算装置、記憶装置等は半導体装置の一態様である。また、撮像装置、電気光学装置、発電装置(薄膜太陽電池、有機薄膜太陽電池等を含む)、及び電子機器は半導体装置を有している場合がある。
パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、電子ブック、タブレット、スマートフォン等のモバイル機器に代表される電子機器が普及している。モバイル機器は、屋外環境や室内環境など利用する環境の明るさに適した表示をすることが求められている。
電子機器が有する表示装置として、反射型液晶表示装置と、透過型液晶表示装置とを組み合わせた表示装置が提案されている。例えば、反射型液晶表示装置の利点を生かし、かつ、周囲照明光が弱い環境下での使用を可能にする液晶表示装置として、入射光の一部を透過し、残りの入射光は反射させる、いわゆる半透過性の反射膜を用いた液晶表示装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−372710号公報
屋外環境などの外光下において、モバイル機器などに代表される電子機器は、映り込みなどにより視認性が低下するといった課題がある。また、モバイル機器などに代表される電子機器は、消費電力の低減が求められている。
また、特許文献1に示すような従来の半透過性の反射膜を用いた液晶表示装置では、1つの液晶層を用いて、反射型の液晶表示装置、及び透過型の液晶表示装置を、実現しているため、液晶層に段差が生じる場合がある。液晶層に段差が形成されると、開口率の低下、視認性の低下、または消費電力の増加といった課題が生じる。また、特許文献1に示す構成の場合、1つのFETで反射型の液晶表示素子と、透過型の液晶表示素子とを、制御しているため、反射型の液晶表示素子と、透過型の液晶表示素子と、をそれぞれ独立して制御できないといった問題があった。
本発明の一態様は、輝度を高められる表示装置を提供することを課題の一とする。または、信頼性の高い表示装置を提供することを課題の一とする。または、表示装置の表示品位を高めることを課題の一とする。または、使用環境によらず、高い表示品位で映像を表示することを課題の一とする。または、表示装置の消費電力を低減することを課題の一とする。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。本発明の一態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。また、明細書等の記載から上記以外の課題を抽出することが可能である。
本発明の一態様は、第1の表示素子と、第2の表示素子と、第1の着色層と、を有する表示装置である。第1の表示素子は、表示面側に可視光を反射する機能を有し、第2の表示素子は、表示面側に可視光を発する機能を有する。
上記において、第1の着色層は、第1の表示素子が反射する第1の光の光路上に位置し、且つ、赤色、緑色、青色のうち、いずれか二つの光を透過することが好ましい。
または、上記において、第1の着色層は、第1の表示素子が反射する第1の光の光路上に位置し、且つ、シアン、マゼンダ、イエローのうち、いずれか一の光を透過することが好ましい。
または、上記において、第1の着色層は、第1の表示素子が反射する第1の光の光路上に位置し、且つ、シアン、マゼンダ、イエローのうち、いずれか一の光を透過することが好ましい。さらに第2の表示素子は、赤色、緑色、青色のうち、いずれか一の光を発することが好ましい。
また、本発明の他の一態様は、第1の表示素子と、第2の表示素子と、第1の着色層と、第2の着色層と、を有する表示装置である。第1の表示素子は、表示面側に可視光を反射する機能を有し、第2の表示素子は、表示面側に可視光を発する機能を有する。第1の着色層は、第1の表示素子が反射する第1の光の光路上に位置する。第2の着色層は、第2の表示素子が発する第2の光の光路上に位置する。第1の着色層は、シアン、マゼンダ、イエローのうち、いずれか一の光を透過し、第2の着色層は、赤色、緑色、青色のうち、いずれか一の光を透過する。
また、上記において、シアンの光は、波長450nmの光と、波長550nmの光を含み、マゼンダの光は、波長450nmの光と、波長700nmの光を含み、イエローの光は、波長550nmの光と、波長700nmの光を含むことが好ましい。
また、上記において、赤色の光は、波長700nmの光を含み、緑色の光は、波長550nmの光を含み、青色の光は、波長450nmの光を含むことが好ましい。
また、上記において、第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、を有することが好ましい。このとき、液晶素子は、第1のトランジスタと電気的に接続し、且つ、可視光を反射する第1の導電層を有することが好ましい。また発光素子は、第2のトランジスタと電気的に接続し、且つ、可視光を透過する第2の導電層を有することが好ましい。また液晶素子は、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタよりも表示面側に位置し、発光素子は、第1のトランジスタ及び第2のトランジスタを挟んで、液晶素子とは反対側に位置することが好ましい。
また、上記第1のトランジスタと、上記第2のトランジスタとは、同一面上に設けられることが好ましい。また、上記第1のトランジスタ及び上記第2のトランジスタは、チャネルが形成される半導体に金属酸化物を含むことが好ましい。
本発明の一態様によれば、輝度を高められる表示装置を提供できる。または、信頼性の高い表示装置を提供できる。または、表示装置の表示品位を高めることができる。または、使用環境によらず、高い表示品位で映像を表示することができる。または、表示装置の消費電力を低減することができる。
表示装置の構成例を説明する図。 表示装置の構成例を説明する図。 表示装置の構成例を説明する図。 表示装置の構成例を説明する図。 表示装置の構成例を説明する図。 表示装置の構成例を説明する、模式図及び状態遷移図。 表示装置の構成例を説明する、回路図及びタイミングチャート。 表示装置の一例を示す斜視図。 表示装置の構成例を説明する図。 表示装置の回路図。 表示装置の構成例を説明する図。 表示装置の構成例を説明する図。 表示モジュールの構成例を説明する図。 電子機器の構成例を説明する図。 電子機器の構成例を説明する図。 電子機器の構成例を説明する図。 試料のXRDスペクトルの測定結果を説明する図。 試料のTEM像、および電子線回折パターンを説明する図。 試料のEDXマッピングを説明する図。
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。また、同様の機能を指す場合には、ハッチパターンを同じくし、特に符号を付さない場合がある。
なお、本明細書で説明する各図において、各構成の大きさ、層の厚さ、または領域は、明瞭化のために誇張されている場合がある。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。
なお、本明細書等における「第1」、「第2」等の序数詞は、構成要素の混同を避けるために付すものであり、数的に限定するものではない。
トランジスタは半導体素子の一種であり、電流や電圧の増幅や、導通または非導通を制御するスイッチング動作などを実現することができる。本明細書におけるトランジスタは、IGFET(Insulated Gate Field Effect Transistor)や薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を含む。
なお、以下では「上」、「下」などの向きを示す表現は、基本的には図面の向きと合わせて用いるものとする。しかしながら、説明を容易にするためなどの目的で、明細書中の「上」または「下」が意味する向きが、図面とは一致しない場合がある。一例としては、積層体等の積層順(または形成順)などを説明する場合に、図面において当該積層体が設けられる側の面(被形成面、支持面、接着面、平坦面など)が当該積層体よりも上側に位置していても、その向きを下、これとは反対の向きを上、などと表現する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置について説明する。
本発明の一態様の表示装置は、可視光を反射する第1の表示素子と、可視光を透過する第2の表示素子とが混在した表示装置である。
表示装置は、第1の表示素子が表示面側に反射する第1の光と、第2の表示素子が表示面側に透過する第2の光のうち、いずれか一方、または両方により、表示面に画像を表示する機能を有する。または、表示装置は、第1の表示素子が反射する第1の光の光量と、第2の表示素子が透過する第2の光の光量と、をそれぞれ制御することにより、階調を表現する機能を有する。
また、表示装置は、第1の表示素子が表示面側に反射する第1の光の光量を制御することにより階調を表現する第1の画素と、第2の表示素子が表示面側に反射する第2の光の光量を制御することにより階調を表現する第2の画素を有する構成とすることが好ましい。第1の画素及び第2の画素は、例えばそれぞれマトリクス状に複数配置され、表示部を構成する。
さらに、第1の画素及び第2の画素は表示装置の表示領域に混在して配置されていることが好ましい。これにより、後述するように複数の第1の画素のみで表示された画像と、複数の第2の画素のみで表示された画像、及び複数の第1の画素及び複数の第2の画素の両方で表示された画像のそれぞれは、同じ表示領域に表示することができる。
第1の画素が有する第1の表示素子には、外光を反射して表示する素子を用いることができる。このような素子は、光源を持たないため、表示の際の消費電力を極めて小さくすることが可能となる。
第1の表示素子には、代表的には反射型の液晶素子を用いることができる。または、第1の表示素子として、シャッター方式のMEMS(Micro Electro Mechanical System)素子、光干渉方式のMEMS素子の他、マイクロカプセル方式、電気泳動方式、エレクトロウェッティング方式、電子粉流体(登録商標)方式等を適用した素子などを用いることができる。
また、第2の画素が有する第2の表示素子は光源からの光を透過することで表示する素子を用いることができる。第2の画素が有する表示素子として、光源であるバックライトと、バックライトからの光の透過光の光量を制御する透過型の液晶素子とを組み合わせたものを用いることができる。
例えば第1の画素が有する第1の表示素子の光路上には、第1の着色層を有する。第1の着色層は、シアン、マゼンダ、及びイエローの光うち、いずれか一を透過する。例えば、第1の画素は3つの副画素を有し、それぞれの副画素が有する第1の表示素子の光路上に、シアンの光を透過する着色層、マゼンダの光を透過する着色層、またはイエローの光を透過する着色層が設けられる構成とすることで、カラー表示を行うことができる。
第1の着色層は、補色系のカラーフィルタとも言うことができる。シアン、マゼンダ、及びイエローは、原色である赤色、緑色、青色の補色であることに由来する。このような第1の着色層は、赤色、緑色、または青色の光のうち、いずれか一を吸収する。言い換えると、赤色、緑色、または青色の光のうち、いずれか二つを透過する。一方、赤色、緑色、または青色を透過する、いわゆる原色系のカラーフィルタは、赤色、緑色、または青色の光のうち、いずれか二つを吸収する。そのため、可視光を反射する第1の表示素子に補色系のカラーフィルタを用いることで、原色系のカラーフィルタを用いた場合に比べて、反射光の輝度を増大させることが可能となる。
一方、第2の画素が有する第2の表示素子の光路上には、赤色、緑色、または青色の光のうち、いずれか一を透過する第2の着色層を配置する構成とする。例えば、第2の画素は3つの副画素を有し、それぞれの副画素が有する第2の表示素子の光路上に、赤色の光を透過する着色層、緑色の光を透過する着色層、及び青色の光を透過する着色層ののうち、いずれか一を配置する構成とすることができる。これにより、鮮やかなカラー表示を行うことができる。
ここで、本明細書等において、赤色の光は波長580nm以上800nm以下の範囲に含まれる光をいい、代表的には波長700nmの光を含む光を指す。また、緑色の光は波長490nm以上580nm未満の範囲に含まれる光をいい、代表的には波長550nmの光を含む光を指す。また、青色の光は波長400nm以上490nm未満の範囲に含まれる光をいい、代表的には波長450nmの光を含む光を指す。
また、本明細書等において、シアンの光は上記青色の光と、上記緑色の光の両方を含む光を指す。また、マゼンダの光は上記赤色の光と、上記青色の光の両方を含む光を指す。また、イエローは、上記赤色の光と、上記緑色の光の両方を含む光を指す。なお、着色層を透過することにより得られる光でない場合、例えば、発光素子からの発光を指す場合等にはこの限りでなく、シアン、マゼンダ、及びイエローの光は、それぞれスペクトルに単一ピークを有する単色光であってもよい。
本発明の一態様は、第1の画素で画像を表示する第1のモード、第2の画素で画像を表示する第2のモード、及び第1の画素及び第2の画素で画像を表示する第3のモードを切り替えることができる。
第1のモードは、第1の表示素子による反射光を用いて画像を表示するモードである。第1のモードは光源が不要であるため、極めて低消費電力な駆動モードである。例えば、外光の照度が十分高く、且つ外光が白色光またはその近傍の光である場合に有効である。第1のモードは、例えば本や書類などの文字情報を表示することに適した表示モードである。また、反射光を用いるため、目に優しい表示を行うことができ、目が疲れにくいという効果を奏する。なお、第1のモードを、反射した光を用いて表示を行うため、反射型の表示モード(Reflection mode)と呼称してもよい。
第2のモードでは、第2の表示素子による透過光を利用して画像を表示するモードである。そのため、外光の照度や色度によらず、極めて鮮やかな(コントラストが高く、且つ色再現性の高い)表示を行うことができる。例えば、夜間や暗い室内など、外光の照度が極めて小さい場合などに有効である。また外光が暗い場合、明るい表示を行うと使用者が眩しく感じてしまう場合がある。これを防ぐために、第2のモードでは輝度を抑えた表示を行うことが好ましい。またこれにより、眩しさを抑えることに加え、消費電力も低減することができる。第2のモードは、鮮やかな画像や滑らかな動画などを表示することに適したモードである。なお、第2のモードを、透過した光を用いて表示を行うため、透過型の表示モード(Transmission mode)と呼称してもよい。
第3のモードでは、第1の表示素子による反射光と、第2の表示素子による透過光の両方を利用して表示を行うモードである。具体的には、第1の画素が呈する光と、第1の画素と隣接する第2の画素が呈する光を混色させることにより、1つの色を表現するように駆動する。第1のモードよりも鮮やかな表示をしつつ、第2のモードよりも消費電力を抑えることができる。例えば、室内照明下や、朝方や夕方の時間帯など、外光の照度が比較的低い場合や、外光の色度が白色ではない場合などに有効である。
なお、本明細書等において、第1の表示素子と、第2の表示素子とを組み合わせた表示、すなわち、第3のモードをハイブリッド表示モード(HB表示モード)と呼称することができる。または、第3のモードを、透過型の表示モードと、反射型の表示モードとを組み合わせた表示モード(TR−Hybrid mode)と呼称してもよい。
ここで、表示装置の構成として、第1の画素及び第2の画素を有する表示パネルと、制御部と、を有する構成とすることができる。制御部は、外部から入力される画像情報に基づき、第1の画素に出力する第1の階調値、及び第2の画素に出力する第2の階調値を生成し、出力する。ここで画像情報は、各画素ユニットに対応する階調値を含む情報であり、例えばビデオ信号などの映像信号が挙げられる。
なお、制御部は、外光の照度等に基づいて、上述した表示モードを選択する機能を有していてもよい。
また、表示装置は、第1の画素は、第1の表示素子と電気的に接続される第1のトランジスタを有し、第2の画素は、第2の表示素子と電気的に接続される第2のトランジスタを有することが好ましい。
このとき、第1のトランジスタと第2のトランジスタとは、それぞれ同一面上に形成されることが好ましい。このとき、第1の表示素子及び第2の表示素子のいずれか一方は、絶縁層に設けられた開口を介して、第1のトランジスタまたは第2のトランジスタと電気的に接続されることが好ましい。これにより、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを、同一の工程により作製することができるため、工程を簡略化できる。
また、一対の基板間に第1の表示素子と、第2の表示素子と、各トランジスタとを挟持した構成とすることで、厚さが薄く、軽量な表示装置を実現できる。
以下では、より具体的な構成例について、図面を参照して説明する。
[構成例]
図1(A)に、表示装置10の断面構成の一例を示す。
表示装置10は、基板31と基板21との間に、機能層41、絶縁層81、絶縁層83、表示素子90、表示素子40等を有する。また、基板31の外側に、偏光板13aが設けられている。また、基板21の外側に、偏光板13bと、バックライトユニット11が設けられている。偏光板13a側が、表示面側に相当する。
表示素子40は、導電層23t、導電層25及びこれらに挟持された液晶24を有する。また導電層23tと絶縁層83の間に開口を有する導電層23rが設けられている。導電層23rは可視光を反射し、導電層23tと導電層25は可視光を透過する。したがって、表示素子40は基板31側(表示面側)に反射光を射出する反射型の液晶素子である。ここで、導電層23tは画素毎(副画素毎)に配置され、画素電極として機能する。導電層25は、複数の画素にわたって配置されている。導電層25は、図示しない領域で定電位が供給される配線と接続され、共通電極として機能する。
表示素子90は、導電層91、導電層93、及びこれらに挟持された液晶92を有する。導電層91及び導電層93はそれぞれ可視光を透過する。したがって、表示素子90は、バックライトユニット11からの光を表示面側に透過する、透過型の液晶素子である。導電層91は、画素毎(副画素毎)に配置され、画素電極として機能する。導電層93は、複数の画素にわたって配置されている。導電層93は、図示しない領域で定電位が供給される配線と接続され、共通電極として機能する。
機能層41は、表示素子40を駆動する回路と、表示素子90を駆動する回路と、を含む層である。例えば機能層41は、トランジスタ、容量素子、配線、電極等により、画素回路が構成されている。
機能層41と導電層23rとの間には、絶縁層83が設けられている。絶縁層83に設けられた開口を介して、導電層23rと機能層41とが電気的に接続され、導電層23rと導電層23tとは接している。これにより、機能層41と表示素子40とが電気的に接続されている。
また機能層41と導電層91との間には、絶縁層81が設けられている。絶縁層81に設けられた開口を介して、導電層91と機能層41とが電気的に接続されている。これにより、機能層41と表示素子90とが電気的に接続されている。
このように、2種類の表示素子(表示素子40と表示素子90)をそれぞれ駆動する機能層41を、表示素子40と表示素子90との間に配置することで、構成を簡略化できる。また、トランジスタ等の作製工程を共通化できるため、作製コストを低減できる。
導電層25と基板31との間には、導電層23rと重なる位置に、着色層CFM、着色層CFY、及び着色層CFCがそれぞれ設けられている。また着色層CFM、着色層CFY、及び着色層CFCを覆って、絶縁層85と導電層25とが積層して設けられている。
着色層CFMは、マゼンダの光を透過するカラーフィルタとして機能する。着色層CFYは、イエローの光を透過するカラーフィルタとして機能する。着色層CFCは、シアンの色を透過するカラーフィルタとして機能する。
表示装置10に入射される外光の一部は、着色層CFMを透過し、表示素子40により反射され、再度着色層CFMを透過し、マゼンダの光20rMとして外部に射出される。同様に、着色層CFYが設けられる表示素子40からはイエローの光20rYが射出され、着色層CFCが設けられる表示素子40からはシアンの光20rCが射出される。
また、機能層41と絶縁層81との間に、それぞれ導電層91と重なる着色層CFR、着色層CFG、及び着色層CFBが設けられている。着色層CFRは赤色の光を透過するカラーフィルタとして機能し、着色層CFGは緑色の光を透過するカラーフィルタとして機能し、着色層CFBは青色の光を透過するカラーフィルタとして機能する。
バックライトユニット11は、白色光を発する。バックライトユニット11が発する白色光は、連続スペクトルを有していなくてもよく、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色の光を発する構成とすることができる。したがって、着色層CFRが設けられた表示素子90を透過した光は着色層CFRを透過し、赤色の光20tRとして表示面側に射出される。同様に、着色層CFGが設けられた表示素子90を透過した緑色の光20tGが射出され、着色層CFBが設けられた表示素子90を透過した青色の光20tBが射出される。
着色層CFM、着色層CFY、及び着色層CFCはそれぞれ開口を有し、着色層CFR、着色層CFG、着色層CFBは、それぞれ当該開口と重なるように設けられている。これにより、表示素子40の光路上に、着色層CFR、着色層CFG、着色層CFBが設けられないため、表示素子40の反射率を高めることができ、明るい表示を行うことができる。
ここで、図1(A)に示すように、着色層CFMが設けられ、マゼンダの光を反射する表示素子40と、着色層CFRが設けられ、赤色の光を発する表示素子90とが重ねて設けられている。赤色の光は、マゼンダの光を透過する着色層CFMを透過することができるため、表示素子90から射出される光の一部が、着色層CFMに到達してもこれを透過することができる。そのため、表示素子90と、着色層CFMとが重なるような位置ずれが生じた場合であっても、表示素子90が透過する光の取り出し効率の低下を抑制することができる。
このように、表示素子90と表示素子40とを重ねる場合、表示素子90と着色層を介して透過する光が、表示素子40側の着色層を透過しうる組み合わせとすることが好ましい。例えば、赤色に対応する表示素子90には、マゼンダまたはイエローに対応する表示素子40を重ねることができる。また、緑色に対応する表示素子90には、シアンまたはイエローに対応する表示素子40を重ねることができる。また、青色に対応する表示素子90には、マゼンダまたはシアンに対応する表示素子90を重ねることができる。
ここで、機能層41の画素回路に、金属酸化物が適用され、オフ電流が極めて低いトランジスタを適用した場合や、当該画素回路に記憶素子を適用した場合などでは、表示素子40または表示素子90を用いて静止画を表示する際に画素への書き込み動作を停止しても、階調を維持させることが可能となる。すなわち、フレームレートを極めて小さくしても表示を保つことができる。そのため、表示品位を維持したまま、フレームレートを極めて小さくでき、低消費電力な駆動を行うことができる。
また、基板31の外側設けられる偏光板13aに円偏光板を用いることが好ましい。円偏光板としては、例えば直線偏光板と1/4波長位相差板を積層したものを用いることができる。これにより、外光反射を抑制することができる。一方、基板21とバックライトユニット11との間に位置する偏光板13bには、円偏光板または直線偏光板を用いることができる。
なお、基板31の外側には各種光学部材を配置することができる。光学部材としては、上記偏光板、位相差板のほか、光拡散層(拡散フィルムなど)、反射防止フィルム(AG(Anti−Glear) film)、及び集光フィルム等が挙げられる。また、基板31の外側には、ゴミの付着を抑制する帯電防止膜、汚れを付着しにくくする撥水性の膜、使用に伴う傷の発生を抑制するハードコート膜等を配置してもよい。偏光板13aよりも外側にこのような光学部材を配置した場合は、表示面は当該光学部材の表面となる。
また、基板31よりも外側にタッチセンサを設けてもよい。これにより、表示装置10と当該タッチセンサを含む構成を、タッチパネルとして機能させることができる。
[表示装置の色再現性について]
図1(B)は、表示素子90及び表示素子40が発する光をプロットしたxy色度図である。
表示素子90から射出される3つの光(光20tR、光20tG、光20tB)に対応する3つの色度座標を結ぶ三角形の内側が、表示素子90により表現可能な色域Ctを示す。また、表示素子40から射出される3つの光(光20rM、光20rY、光20rC)に対応する3つの色度座標を結ぶ三角形の内側が、表示素子40により表現可能な色域Crを示す。また、図1(B)には、規格により定められた白色の座標に対応する点D65を示している。
ここで、色域Crは表示装置10の表示面側から入射される外光(環境光ともいう)の色度に応じて、その形状が変化する。
図1(B)では、色域Crを規定する3つの色度座標が、色域Ctよりも外側に位置している例を示している。すなわち、色域Crは、色域Ctよりも外側に突出した部分を有する。このとき、6つの光に対応する色度座標を結ぶ六角形(破線で示す領域)の内側が、表示装置10で表現可能な色域に相当する。環境光として理想的な白色光に近い連続スペクトルを有する光が入射された場合には、図1(B)に示すように、表示装置10が表現可能な色域を広げることができ、より鮮やかな表示を行うことが可能となる。
[着色層について]
図1(C1)は、着色層CFR、着色層CFG、及び着色層CFBのそれぞれについて、理想的な透過スペクトルを示している。また図1(C2)には、着色層CFM、着色層CFY、及び着色層CFCのそれぞれについて、理想的な透過スペクトルを示している。
図1(C1)、(C2)において、横軸は波長であり、縦軸は透過率を示している。なお、ここでは明瞭化のため、図中に示すスペクトルを縦軸方向に少しだけずらして示している。
また図1(C1)において、着色層CFRを実線で、着色層CFGを破線で、着色層CFBを一点鎖線で、それぞれ示している。また、図1(C2)において、着色層CFCを実線で、着色層CFMを破線で、着色層CFYを一点鎖線で、それぞれ示している。
着色層CFRは、赤色の光(代表的には波長700nmの光を含む光)を透過し、それ以外の波長の光をカットする。着色層CFGは、緑色の光(代表的には波長550nmの光を含む光)を透過し、それ以外の波長をカットする。着色層CFBは、青色の光(代表的には波長450nmの光を含む光)を透過し、それ以外の波長をカットする。
着色層CFCは、青色の光(代表的には波長450nmの光を含む光)と緑色の光(代表的には波長550nmの光を含む光)の2つを透過し、赤色の光(代表的には波長700nmの光を含む光)をカットする。着色層CFMは、赤色の光(代表的には波長700nmの光を含む光)と青色の光(代表的には波長450nmの光を含む光)の2つを透過し、緑色の光(代表的には波長550nmの光を含む光)をカットする。着色層CFYは、緑色の光(代表的には波長550nmの光を含む光)と赤色の光(代表的には波長700nmの光を含む光)の2つを透過し、青色の光(代表的には波長450nmの光を含む光)をカットする。
したがって、原色系のカラーフィルタとして機能する着色層CFR、着色層CFG、及び着色層CFBは、それぞれ可視光の約3分の2をカットすることとなる。一方、補色系のカラーフィルタとして機能する着色層CFM、着色層CFY、及び着色層CFCは、それぞれ可視光の約3分の2を透過する。そのため、補色系のカラーフィルタを透過した光は、原色系のカラーフィルタを透過した光に比べて、輝度を高めることが容易である。
このように、反射型の表示素子40には補色系のカラーフィルタを用いることで、明るい表示を行うことが可能となる。一方で、バックライトユニット11が発する光を利用した表示素子90には原色系のカラーフィルタを用いることで、鮮やかな表現を行うことが可能となる。また、これらを組み合わせることで、いずれか一方のみを用いた表示装置に比べて、高い色再現性を実現することが可能となる。
[変形例]
以下では、上記断面構成例で例示した構成とは一部が異なる変形例について説明する。
〔変形例1〕
図2(A)は、以下で例示する構成の断面概略図である。図2(A)では、着色層CFR、着色層CFG、及び着色層CFBの位置が異なる点で、図1(A)と主に相違している。
着色層CFR、着色層CFG、着色層CFBは、それぞれ基板31の基板21側に設けられている。また、着色層CFR、着色層CFG、着色層CFBを覆って絶縁層86が設けられ、当該絶縁層86の基板21側に、着色層CFM、着色層CFY、及び着色層CFCが設けられている。
このような構成とすることで、各着色層を基板31側に集約できるため、作製コストを低減できる。
なお、着色層CFM、着色層CFY、及び着色層CFCを、着色層CFR、着色層CFG、及び着色層CFBよりも表示面側(基板31側)に配置してもよい。
〔変形例2〕
図2(B)では、着色層CFR、着色層CFG、着色層CFBと、着色層CFM、着色層CFY、及び着色層CFCとが同一面上に形成されている。
また、図2(B)に示すように、着色層CFRと着色層CFMのように、同じ光を透過しうる2つの着色層の一部を重畳して設けてもよい。これにより、着色されない光が外部に射出されることを防ぐことができ、コントラストを向上させることができる。
〔変形例3〕
図3(A)では、図2(A)で示した構成において、着色層CFRと着色層CFMのように、同じ光を透過しうる2つの着色層を重ねて配置している例を示している。
このように、表示素子90の光路上に2つの着色層を重ねて配置することで、色純度をさらに高めることができ、より鮮やかな表示を行うことが可能となる。
なお、原色系の着色層CFR等と、補色系の着色層CFM等とを重ねて配置する場合には、着色層CFM等の厚さや材料は反射型の表示素子40に対して最適化する。一方、着色層CFR等は、着色層CFM等と重ねたときに最適な透過スペクトルとなるように、厚さや材料を最適化することが重要である。
〔変形例4〕
図3(B)では、着色層CFR等と着色層CFM等の間に絶縁層86を設けずに、積層して形成した場合の例を示している。このような構成とすることで、作製工程を簡略化することができる。
以上が変形例についての説明である。
[画素の配置方法について]
以下では、反射型の表示素子と、光を発する表示素子とを有する画素の配置例について説明する。
図4(A)には、1つの画素30の上面概略図を示している。画素30は、表示領域RM、表示領域RY、表示領域RC、表示領域TR、表示領域TG、及び表示領域TBの、6つの表示領域を有する。
表示領域RM、表示領域RY、表示領域RCはそれぞれ、反射型の表示素子40における表示領域である。表示領域RM、表示領域RY、表示領域RCは、それぞれ図1(A)等で例示した、反射電極として機能する導電層23rのパターンに対応する。例えば、表示領域RMはマゼンダの光を反射する領域であり、表示領域RYはイエローの光を反射する領域であり、表示領域RCはシアンの光を反射する領域である。
表示領域TR、表示領域TG、表示領域TBはそれぞれ、透過型の表示素子90における表示領域である。表示領域TR、表示領域TG、及び表示領域TBは、それぞれ図1(A)等で例示した、画素電極として機能する導電層91パターンに対応する。例えば、表示領域TRは赤色の光が透過する領域であり、表示領域TGは緑色の光が透過する領域であり、表示領域TBは青色の光が透過する領域である。
図4(A)では、表示領域RM、表示領域RY、表示領域RCのそれぞれが開口を有し、当該開口の内側の領域に、表示領域TR、表示領域TG、または表示領域TBが配置されている例を示している。
また、図4(B)、(C)に示すように、表示領域RM、表示領域RY、表示領域RCのそれぞれが複数の開口を有し、それぞれの開口の内側に、複数の表示領域TR、表示領域TG、または表示領域TBを配置してもよい。
図4(D)では、表示領域TR、表示領域TG、表示領域TBが、横方向にジグザグに配置されている。これにより、異なる色の2つの表示領域間の距離を広げることができる。
図5(A)では、上記6つの表示領域に加えて、表示領域RWと表示領域TWを有する例を示している。
表示領域RWは、反射型の表示素子40における表示領域である。例えば、表示領域RWは白色光を反射する領域である。表示領域RWは、反射電極として機能する導電層と重なる着色層を設けない構成とすることができる。
また、表示領域TWは、透過型の表示素子90における表示領域である。例えば、表示領域TWは白色光を透過する領域である。表示領域TWは、表示素子90に着色層を設けない構成とすることができる。
図5(B)では、表示領域TR、表示領域TG、表示領域TB、及び表示領域TWを有する画素30Tと、表示領域RM、表示領域RY、表示領域RC及び表示領域RWを有する画素30Rの2つの画素を含む例を示している。画素30Rには、4つの画素30Tが配置されている。すなわち、画素30Tは、画素30Rの2倍の精細度で配置されている。
このような構成により、反射電極の面積を大きくできるため、反射光を利用した表示ではより明るい表示を行うことができる。また、透過光を利用した表示では、より高精細で鮮やかな表示を行うことができる。
図5(C)は、図5(B)の変形例である。図5(C)では、4つの画素30T間で、表示領域TR、表示領域TG、表示領域TB、及び表示領域TWの配置方法が異なっている。具体的には、同じ色の4つの表示領域が隣接するように配置されている。
このような構成とすることで、隣接する4つの同じ色の表示領域間で、着色層を分断することなく、一つの島状の着色層を設けることができる。これにより、隣接画素間の距離を縮小することが可能で、開口率を向上させることや、精細度を高めることができる。
以上が、画素の配置方法例についての説明である。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置の例として、反射型の液晶素子と、透過型の液晶素子の両方を有し、透過モード、反射モード、及びこれらを同時に行うハイブリッドモードの表示を行うことのできる、表示装置(表示パネル)の例を説明する。このような表示パネルを、TR−Hybrid Display(Transmission and Reflection Hybrid Display、または、Transmission/Reflection Hybrid Display)とも呼ぶことができる。
このような表示装置の一例としては、可視光を反射する電極を備える反射型の液晶素子と、可視光を透過する電極を備える透過型の液晶素子とを積層して配置した構成が挙げられる。このとき、可視光を反射する電極が開口を有し、当該開口と透過型の素子とが重ねて配置されていることが好ましい。これにより、透過モードでは当該開口を介して透過型の液晶素子からの光が射出されるように駆動することができる。また、平面視において、反射型の液晶素子と透過型の液晶素子を並べて配置した場合と比べて、これらを積層して配置することで、透過型の液晶素子と反射型の液晶素子の両方を有する画素の大きさを小さくすることができるため、より高精細な表示装置を実現できる。
さらに、透過型の液晶素子を駆動するトランジスタと、反射型の液晶素子を構成するトランジスタとをそれぞれ個別に有することが好ましい。これにより、透過型の液晶素子と反射型の液晶素子とを、それぞれ独立して駆動することができる。
ここで、液晶素子を駆動する画素回路に、酸化物半導体が適用され、オフ電流が極めて低いトランジスタを適用することが好ましい。または、当該画素回路に記憶素子を適用してもよい。これにより、液晶素子を用いて静止画を表示する際に画素への書き込み動作を停止しても、階調を維持させることが可能となる。すなわち、フレームレートを極めて小さくしても表示を保つことができる。これにより、極めて低消費電力な表示を行うことができる。
本発明の一態様は、反射型の素子で画像を表示する第1のモード、透過型の素子で画像を表示する第2のモード、及び反射型の素子及び透過型の素子で画像を表示する第3のモードを切り替えることができる。特に第3のモードは、ハイブリッドモードとも呼ぶことができる。
[第1乃至第3のモードの具体例]
ここで、上述した第1乃至第3のモードを用いる場合の具体例について、図6及び図7を用いて説明する。
なお、以下では、第1乃至第3のモードが照度に応じて自動に切り替わる場合について説明する。なお、照度に応じて自動で切り替わる場合、例えば、表示装置に照度センサ等を設け、当該照度センサからの情報をもとに表示モードを切り替えることができる。
図6(A)(B)(C)は、本実施の形態の表示装置が取り得る表示モードを説明するための画素の模式図である。
図6(A)(B)(C)では、第1の表示素子601、第2の表示素子602、開口部603、第1の表示素子601から反射される反射光604、及び第2の表示素子602から開口部603を通って射出される透過光605が明示されている。なお、図6(A)が第1のモード(mode1)を説明する図であり、図6(B)が第2のモード(mode2)を説明する図であり、図6(C)が第3のモード(mode3)を説明する図である。
なお、図6(A)(B)(C)では、第1の表示素子601として、反射型の液晶素子を用い、第2の表示素子602として、透過型の液晶素子を用いる場合とする。
図6(A)に示す第1のモードでは、第1の表示素子601である、反射型の液晶素子を駆動して反射光の強度を調節して階調表示を行うことができる。例えば、図6(A)に示すように、第1の表示素子601である、反射型の液晶素子が有する反射電極で、反射光604の強度を液晶層で調節することで階調表示を行うことができる。
図6(B)に示す第2のモードでは、第2の表示素子602である、透過型の液晶素子を駆動して透過光の強度を調節して階調表示を行うことができる。なお、第2の表示素子602を透過する光は、開口部603を通過し、透過光605として外部に取り出される。
図6(C)に示す第3のモードは、上述した第1のモードと、第2のモードとを組み合わせた表示モードである。例えば、第1の表示素子601である、反射型の液晶素子が有する反射電極で、反射光604の強度を液晶層で調節し階調表示を行う。また、第1の表示素子601の駆動する期間と、同じ期間内に、第2の表示素子602である、透過型の液晶素子の透過光の強度、ここでは透過光605の強度を調整し階調表示を行う。
[第1乃至第3のモードの状態遷移]
次に、第1乃至第3のモードの状態遷移について、図6(D)を用いて説明を行う。図6(D)は、第1のモード、第2のモード、及び第3のモードの状態遷移図である。図6(D)に示す、状態C1は第1のモードに相当し、状態C2は第2のモードに相当し、状態C3は第3のモードに相当する。
図6(D)に図示するように、状態C1から状態C3までは照度に応じていずれかの状態の表示モードを取り得る。例えば、屋外のように照度が大きい場合には、状態C1を取り得る。また、屋外から屋内に移動するような照度が小さくなる場合には、状態C1から状態C2に遷移する。また、屋外であっても照度が低く、反射光による階調表示が十分でない場合には、状態C2から状態C3に遷移する。もちろん、状態C3から状態C1への遷移、状態C1から状態C3への遷移、状態C3から状態C2への遷移、または状態C2から状態C1への遷移も生じる。
なお、図6(D)では、第1のモードのイメージとして太陽のシンボルを、第2のモードのイメージとして、月のシンボルを、第3のモードのイメージとして、雲のシンボルを、それぞれ図示してある。
なお、図6(D)に図示するように、状態C1乃至状態C3において、照度の変化がない、または照度の変化が少ない場合には、他の状態に遷移せずに、続けて元の状態を維持すればよい。
以上のように照度に応じて表示モードを切り替える構成とすることで、消費電力が比較的大きいバックライト等の光源を必要とする透過型の液晶素子の階調表示の頻度を減らすことができる。そのため、表示装置の消費電力を低減することができる。また、表示装置は、バッテリの残容量、表示するコンテンツ、または周辺環境の照度に応じて、さらに動作モードを切り替えることができる。なお、上記の説明においては、照度に応じて表示モードが自動で切り替わる場合について例示したがこれに限定されず、使用者が手動で表示モードを切り替えてもよい。
[動作モード]
次に、第1の表示素子で行うことができる動作モードについて、図7を用いて説明を行う。
なお、以下では、通常のフレーム周波数(代表的には60MHz以上240MHz以下)で動作する通常動作モード(Normal mode)と、低速のフレーム周波数で動作するアイドリング・ストップ(IDS)駆動モードと、を例示して説明する。
なお、アイドリング・ストップ(IDS)駆動モードとは、画像データの書き込み処理を実行した後、画像データの書き換えを停止する駆動方法のことをいう。一旦画像データの書き込みをして、その後、次の画像データの書き込みまでの間隔を延ばすことで、その間の画像データの書き込みに要する分の消費電力を削減することができる。アイドリング・ストップ(IDS)駆動モードは、例えば、通常動作モードの1/100乃至1/10程度のフレーム周波数とすることができる。
図7(A)(B)(C)は、通常駆動モードとアイドリング・ストップ(IDS)駆動モードを説明する回路図及びタイミングチャートである。なお、図7(A)では、第1の表示素子601(ここでは反射型の液晶素子)と、第1の表示素子601に電気的に接続される画素回路606と、を明示している。また、図7(A)に示す画素回路606では、信号線SLと、ゲート線GLと、信号線SL及びゲート線GLに接続されたトランジスタM1と、トランジスタM1に接続される容量素子CsLCとを図示している。
トランジスタM1としては、半導体層に金属酸化物を有するトランジスタを用いることが好ましい。金属酸化物が増幅作用、整流作用、及びスイッチング作用の少なくとも1つを有する場合、当該金属酸化物を、金属酸化物半導体(metal oxide semiconductor)または酸化物半導体(oxide semiconductor)、略してOSと呼ぶことができる。以下、トランジスタの代表例として、酸化物半導体を有するトランジスタ(OSトランジスタ)を用いて説明する。OSトランジスタは、非導通状態時のリーク電流(オフ電流)が極めて低いため、OSトランジスタを非導通状態とすることで液晶素子の画素電極に電荷の保持をすることができる。
なお、図7(A)に示す回路図において、液晶素子LCはデータDのリークパスとなる。したがって、適切にアイドリング・ストップ駆動を行うには、液晶素子LCの抵抗率を1.0×1014Ω・cm以上とすることが好ましい。
なお、上記OSトランジスタのチャネル領域には、例えば、In−Ga−Zn酸化物、In−Zn酸化物などを好適に用いることができる。また、上記In−Ga−Zn酸化物としては、代表的には、In:Ga:Zn=4:2:4.1[原子数比]近傍の組成を用いることができる。
また、図7(B)は、通常駆動モードでの信号線SLおよびゲート線GLにそれぞれ与える信号の波形を示すタイミングチャートである。通常駆動モードでは通常のフレーム周波数(例えば60Hz)で動作する。1フレーム期間を期間TからTまでで表すと、各フレーム期間でゲート線GLに走査信号を与え、信号線SLからデータDを書き込む動作を行う。この動作は、期間TからTまでで同じデータDを書き込む場合、または異なるデータを書き込む場合でも同じである。
一方、図7(C)は、アイドリング・ストップ(IDS)駆動モードでの信号線SLおよびゲート線GLに、それぞれ与える信号の波形を示すタイミングチャートである。アイドリング・ストップ(IDS)駆動では低速のフレーム周波数(例えば1Hz)で動作する。1フレーム期間を期間Tで表し、その中でデータの書き込み期間を期間T、データの保持期間を期間TRETで表す。アイドリング・ストップ(IDS)駆動モードは、期間Tでゲート線GLに走査信号を与え、信号線SLのデータDを書き込み、期間TRETでゲート線GLをローレベルの電圧に固定し、トランジスタM1を非導通状態として一旦書き込んだデータDを保持させる動作を行う。なお、低速のフレーム周波数としては、例えば、0.1Hz以上60Hz未満とすればよい。
アイドリング・ストップ(IDS)駆動モードは、上述した第1のモード、または第3のモードと組み合わせることで、さらなる低消費電力化を図ることができるため有効である。
以上のように、本実施の形態の表示装置は、第1のモード乃至第3のモードを切り替えて表示を行うことができる。したがって、周囲の明るさによらず、視認性が高く利便性の高い表示装置または全天候型の表示装置を実現できる。
また、本実施の形態の表示装置は、第1の表示素子を有する第1の画素と、第2の表示素子を有する第2の画素とをそれぞれ複数有すると好ましい。また、第1の画素と第2の画素とは、それぞれ、マトリクス状に配置されることが好ましい。
第1の画素及び第2の画素は、それぞれ、1つ以上の副画素を有する構成とすることができる。例えば、第1の画素には、副画素を1つ有する構成(白色(W)など)、副画素を3つ有する構成(シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の3色など)、あるいは、副画素を4つ有する構成(シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、白色(W)の4色、または、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、緑色(G)の4色など)を適用できる。また、第2の画素には、副画素を1つ有する構成(白色(W)など)、副画素を3つ有する構成(赤色(R)、緑色(G)、及び青色(B)の3色など)、あるいは、副画素を4つ有する構成(赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、白色(W)の4色、または、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、黄色(Y)の4色など)を適用できる。なお、第1の画素及び第2の画素が有する色要素は、上記に限定されず、必要に応じて他の色を組み合わせてもよい。
本実施の形態の表示装置は、第1の画素及び第2の画素は、双方とも、フルカラー表示を行う構成とすることができる。
<表示装置の斜視概略図>
次に、本実施の形態の表示装置について、図8を用いて説明を行う。図8は、表示装置610の斜視概略図である。
表示装置610は、基板611と基板612とが貼り合わされた構成を有する。図8では、基板612を破線で明示している。
表示装置610は、表示部614、回路616、配線618等を有する。図8では表示装置610にIC620及びFPC622が実装されている例を示している。そのため、図8に示す構成は、表示装置610、IC620、及びFPC622を有する表示モジュールということもできる。
回路616としては、例えば走査線駆動回路を用いることができる。
配線618は、表示部614及び回路616に信号及び電力を供給する機能を有する。当該信号及び電力は、FPC622を介して外部から、またはIC620から配線618に入力される。
図8では、COG(Chip On Glass)方式またはCOF(Chip on Film)方式等により、基板611にIC620が設けられている例を示す。IC620は、例えば走査線駆動回路または信号線駆動回路などを有するICを適用できる。なお、表示装置610には、IC620を設けない構成としてもよい。また、IC620を、COF方式等により、FPCに実装してもよい。
図8には、表示部614の一部の拡大図を示している。表示部614には、複数の表示素子が有する電極624がマトリクス状に配置されている。電極624は、可視光を反射する機能を有し、液晶素子650の反射電極として機能する。
また、図8に示すように、電極624は開口部626を有する。さらに表示部614は、電極624よりも基板611側に、透過型の液晶素子670を有する。液晶素子670からの光は、電極624の開口部626を介して基板612側に射出される。液晶素子670の透過領域の面積と開口部626の面積とは等しくてもよい。液晶素子670の透過領域の面積と開口部626の面積のうち一方が他方よりも大きいと、位置ずれに対するマージンが大きくなるため好ましい。
[構成例]
図9(A)は、表示装置700の構成の一例を示すブロック図である。表示装置700は、表示部701にマトリクス状に配列した複数の画素710を有する。また表示装置700は、回路GDと、回路SDを有する。また方向Rに配列した複数の画素710、及び回路GDと電気的に接続する複数の配線G1、複数の配線G2、複数の配線ANO、及び複数の配線CSCOMを有する。また方向Cに配列した複数の画素710、及び回路SDと電気的に接続する複数の配線S1及び複数の配線S2を有する。
なお、ここでは簡単のために回路GDと回路SDを1つずつ有する構成を示したが、液晶素子を駆動する回路GD及び回路SDと、発光素子を駆動する回路GD及び回路SDとを、別々に設けてもよい。
画素710は、反射型の液晶素子と、透過型の液晶素子を有する。
図9(B1)は、画素710が有する電極761の構成例を示す。電極761は、画素710における反射型の液晶素子の反射電極として機能する。また電極761には、開口751が設けられている。
図9(B1)には、電極761と重なる領域に位置する透過型の液晶素子760を破線で示している。透過型の液晶素子760は、電極761が有する開口751と重ねて配置されている。これにより、透過型の液晶素子760が透過する光は、開口751を介して表示面側に射出される。
図9(B1)では、方向Rに隣接する画素710が異なる色に対応する画素である。
また、図9(B2)に示すような配列としてもよい。
非開口部の総面積に対する開口751の総面積の比の値が大きすぎると、反射型の液晶素子を用いた表示が暗くなってしまう。また、非開口部の総面積に対する開口751の総面積の比の値が小さすぎると、透過型の液晶素子760を用いた表示が暗くなってしまう。
また、反射電極として機能する電極761に設ける開口751の面積が小さすぎると、透過型の液晶素子760が射出する光から取り出せる光の効率が低下してしまう。
開口751の形状は、例えば多角形、四角形、楕円形、円形または十字等の形状とすることができる。また、細長い筋状、スリット状、市松模様状の形状としてもよい。また、開口751を隣接する画素に寄せて配置してもよい。
[回路構成例]
図10は、画素710の構成例を示す回路図である。図10では、隣接する2つの画素710を示している。
画素710は、スイッチSW1、容量素子C1、液晶素子740、スイッチSW2、スイッチSW2、容量素子C2、及び液晶素子760等を有する。また、画素710には、配線G1、配線G2、配線CSCOM、配線S1、及び配線S2が電気的に接続されている。また、図10では、液晶素子740と電気的に接続する配線VCOM1、及び液晶素子760と電気的に接続する配線VCOM2を示している。
図10では、スイッチSW1及びスイッチSW2に、トランジスタを用いた場合の例を示している。
スイッチSW1は、ゲートが配線G1と接続され、ソース又はドレインの一方が配線S1と接続され、ソース又はドレインの他方が容量素子C1の一方の電極、及び液晶素子740の一方の電極と接続されている。容量素子C1は、他方の電極が配線CSCOMと接続されている。液晶素子740は、他方の電極が配線VCOM1と接続されている。
スイッチSW2は、ゲートが配線G2と接続され、ソース又はドレインの一方が配線S2と接続され、ソース又はドレインの他方が容量素子C2の一方の電極、及び液晶素子760の一方の電極と接続されている。容量素子C2は、他方の電極が配線CSCOMと接続されている。液晶素子760は、他方の電極が配線VCOM2と接続されている。
配線G1には、スイッチSW1を導通状態または非導通状態に制御する信号を与えることができる。配線VCOM1には、所定の電位を与えることができる。配線S1には、液晶素子740が有する液晶の配向状態を制御する信号を与えることができる。配線CSCOMには、所定の電位を与えることができる。
配線G2には、スイッチSW2を導通状態または非導通状態に制御する信号を与えることができる。配線VCOM2には、所定の電位を与えることができる。配線S2には、液晶素子760が有する液晶の配向状態を制御する信号を与えることができる。
図10に示す画素710は、例えば反射モードの表示を行う場合には、配線G1及び配線S1に与える信号により駆動し、液晶素子740による光学変調を利用して表示することができる。また、透過モードで表示を行う場合には、配線G2及び配線S2に与える信号により駆動し、液晶素子760による光学変調を利用して表示することができる。また両方のモードで駆動する場合には、配線G1、配線G2、配線S1及び配線S2のそれぞれに与える信号により駆動することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置の断面構成の例について説明する。
[断面構成例1]
図11に、表示装置100Aの断面概略図を示す。
表示装置100Aは、第1の基板102と、第2の基板104と、を有し、第1の基板102と、第2の基板104との間に、第1の液晶素子106と、第2の液晶素子108とが挟持されている。
また、第1の液晶素子106は、第1の電極106PEと、第2の電極106CEと、第1の電極106PE及び第2の電極106CEの間に位置する第1の液晶層106LCと、を有する。また、第2の液晶素子108は、第3の電極108PEと、第4の電極108CEと、第3の電極108PE及び第4の電極108CEの間に位置する第2の液晶層108LCと、を有する。
また、第1の液晶素子106と、第2の液晶素子108との間には、素子層110を有する。本実施の形態においては、素子層110には、第1のトランジスタ111と、第2のトランジスタ112と、が形成されている。
また、第1のトランジスタ111は、第1の電極106PEと重なるように配置され、且つ絶縁膜(ここでは、複数の絶縁膜)を介して、第1の電極106PEと一部が離間して配置される。なお、第1電極106PEと、第1のトランジスタ111とは、上記絶縁膜に形成された第1の開口部114、及び第1の開口部114に形成された電極116を介して電気的に接続される。なお、電極116を、接続電極または貫通電極と呼称してもよい。
また、第2のトランジスタ112は、第3の電極108PEと重なるように配置され、且つ、絶縁膜(ここでは、複数の絶縁膜)を介して、第3の電極108PEと一部が離間して配置される。なお、第3の電極108PEと、第2のトランジスタ112とは、上記絶縁膜に形成された第2の開口部118を介して電気的に接続される。
なお、第1の液晶素子106は、光を反射させることで画像を表示する機能を有し、第2の液晶素子108は、光を透過させることで画像を表示する機能を有する。すなわち、第1の液晶素子106は、反射型の液晶素子であり、第2の液晶素子108は、透過型の液晶素子である。
また、第2の基板104の下方には、偏光板120を介して、光射出装置122が配置されている。光射出装置122は、所謂バックライトユニットとしての機能を有し、エッジライト122E、導光板122G、光取り出し部122Rなどを有する。
なお、図11において、エッジライト122Eから射出された光を、点線の矢印で表している。光射出装置122は、エッジライト122Eから射出された光は、導光板122Gを通り、光取り出し部122Rによって集光され、第2の液晶素子108側に射出される。すなわち、光取り出し部122Rは、所謂レンズ(マイクロレンズともいう)としての機能を有する。
また、光取り出し部122Rと重なる素子層110には、第1の構造体124が設けられる。第1の構造体124は、少なくとも反射膜124Rを有する。光取り出し部122Rを通過した光は、さらに第1の構造体124が有する反射膜124Rによって集光され、第1の基板102側に射出される。
第1の構造体124が有する反射膜124Rは、その内壁が入射側(基板104側)から射出側(基板102側)にかけて連続的に幅が小さくなるような形状を有する。例えば、円錐の一部を切り取った形状を有していてもよい。特に、内壁がくびれた三次元曲面形状(例えばラッパ状とも言うことができる)を有することが好ましい。また、反射膜124Rの内壁は、基板104等に垂直な断面において、対向する一対の内壁の表面が、双曲線に近い形状を有することが好ましい。
第1の構造体124が上記のような形状であることで、光取り出し部122Rから射出され、第2の液晶素子108を透過した光うち、第1の構造体124に斜め方向に入射した光は、第1の構造体124の反射膜124Rで反射されることにより、輝度(単位面積あたりの光束)が高まる。
第1の構造体124の反射膜124Rの射出側の開口面積が入射側の開口面積よりも小さいほど、また反射膜124Rの側面の傾斜角(側面と基板102等の表面との成す角)が90度に近いほど、また、反射膜124Rの反射率が高いほど、第1の構造体124を透過した光の輝度を高めることができる。
また、第1の構造体124の、反射膜124Rに囲まれる領域は、光透過率が高いことが好ましい。例えば、アルミニウムまたは銀を含む材料を用いることが好ましい。また、当該領域は、屈折率が高いことが好ましい。例えば、絶対屈折率が1よりも大きく2.5以下、好ましくは1.2以上2.0以下、より好ましくは、1.3以上1.9以下である材料を用いることが好ましい。
また、第1の構造体124の上方、且つ第1の電極106PE及び第2の電極106CEの間には、第2の構造体126が設けられる。第2の構造体126は、第1の電極106PEと、第2の電極106CEとの間の距離を制御する機能を有する。すなわち、第2の構造体126は、いわゆるギャップスペーサ、またはセルギャップスペーサとしての機能を有する。
第2の構造体126は、可視光を透過することが好ましい。第1の構造体124により集光された光は、第2の構造体126を介して第1の基板102側に射出される。また、第1の構造体124の上方に第2の構造体126を設けることで、エッジライト122Eから射出される光が第1の液晶層106LCに吸収されることを抑制する機能も有する。
第2の電極106CEと基板102との間には、絶縁層134と、着色層136と、着色層137と、絶縁層138と、を有する。
着色層136は、第1の液晶素子106と重なる部分に設けられている。すなわち、着色層136は第1の液晶素子106の光路上に位置する。また着色層137は、第2の液晶素子108、第1の構造体124、及び第2の構造体126と重なる部分に設けられている。すなわち、着色層137は、第2の液晶素子108の光路上に位置する。
着色層136には、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)等を透過する、補色系のカラーフィルタを用いることができる。一方、着色層137には、赤色(R)、緑色(G)、または青色(B)等を透過する、原色系のカラーフィルタを用いることができる。
図11では、着色層136が着色層137よりも薄く形成されている例を示している。これは、透過型の第2の液晶素子108では、光は着色層137を一度だけ透過するのに対し、反射型の第1の液晶素子106では、光は着色層136を二度透過するため、このように厚さを薄くすることが好ましい。なお、着色層136及び着色層137の材料によっては、これらの厚さを同程度にしてもよいし、着色層136を厚く形成してもよい。
また、図11において、液晶層108LCは、その両端を樹脂層142で囲まれた構成を有する。樹脂層142は、例えば樹脂と、液晶層108LCに含まれる液晶材料と、を含む。樹脂層142を有する。樹脂層142は、例えば光硬化性の樹脂を有し、液晶層108LCを封止した後に、基板104を介して光を照射することにより形成できる。樹脂層142により、素子層110と基板104との間の密着性が高められ、表示装置100Aの機械的強度を高めることができる。
また、第1の基板102の上方には、拡散フィルム128と、拡散フィルム128上の入出力装置130と、入出力装置130上の偏光板132と、が設けられる。
入出力装置130は、所謂タッチパネル、またはタッチセンサとして機能を有する。
[断面構成例2]
続いて、図12を用いて表示装置100Bについて説明する。表示装置100Bは、先に示す表示装置100Aの変形例である。
表示装置100Bでは、トランジスタ111とトランジスタ112とが、異なる絶縁表面上に形成されている。
より具体的には、トランジスタ112は基板104上に設けられている。また、トランジスタ111とトランジスタ112とは、第2の液晶素子108を挟むように位置している。
また、第2の液晶素子108と、第1の構造体124との間に、着色層137を有する。光取り出し部122Rから射出され、第2の液晶素子108を透過した光は、着色層137、第1の構造体124、及び第2の構造体126を通り、基板102側に射出される。
以上が、断面構成例についての説明である。
[各構成要素について]
以下では、上記に示す各構成要素について説明する。
〔基板〕
表示パネルが有する基板には、平坦面を有する材料を用いることができる。表示素子からの光を取り出す側の基板には、該光を透過する材料を用いる。例えば、ガラス、石英、セラミック、サファイヤ、有機樹脂などの材料を用いることができる。
厚さの薄い基板を用いることで、表示パネルの軽量化、薄型化を図ることができる。さらに、可撓性を有する程度の厚さの基板を用いることで、可撓性を有する表示パネルを実現できる。
可撓性を有し、可視光に対する透過性を有する材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリエーテルスルホン(PES)樹脂、ポリアミド樹脂、シクロオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂等が挙げられる。特に、熱膨張係数の低い材料を用いることが好ましく、例えば、熱膨張係数が30×10−6/K以下であるポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂、PET等を好適に用いることができる。また、ガラス繊維に有機樹脂を含浸した基板や、無機フィラーを有機樹脂に混ぜて熱膨張係数を下げた基板を使用することもできる。このような材料を用いた基板は、重量が軽いため、該基板を用いた表示パネルも軽量にすることができる。
上記材料中に繊維体が含まれている場合、繊維体は有機化合物または無機化合物の高強度繊維を用いる。高強度繊維とは、具体的には引張弾性率またはヤング率の高い繊維のことを言い、代表例としては、ポリビニルアルコール系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリエチレン系繊維、アラミド系繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、ガラス繊維、または炭素繊維が挙げられる。ガラス繊維としては、Eガラス、Sガラス、Dガラス、Qガラス等を用いたガラス繊維が挙げられる。これらは、織布または不織布の状態で用い、この繊維体に樹脂を含浸させ樹脂を硬化させた構造物を、可撓性を有する基板として用いてもよい。可撓性を有する基板として、繊維体と樹脂からなる構造物を用いると、曲げや局所的押圧による破損に対する信頼性が向上するため、好ましい。
または、可撓性を有する程度に薄いガラス、金属などを基板に用いることもできる。または、ガラスと樹脂材料とが接着層により貼り合わされた複合材料を用いてもよい。
可撓性を有する基板に、表示パネルの表面を傷などから保護するハードコート層(例えば、窒化シリコン、酸化アルミニウムなど)や、押圧を分散可能な材質の層(例えば、アラミド樹脂など)等が積層されていてもよい。また、水分等による表示素子の寿命の低下等を抑制するために、可撓性を有する基板に透水性の低い絶縁膜が積層されていてもよい。例えば、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム等の無機絶縁材料を用いることができる。
基板は、複数の層を積層して用いることもできる。特に、ガラス層を有する構成とすると、水や酸素に対するバリア性を向上させ、信頼性の高い表示パネルとすることができる。
〔トランジスタ〕
トランジスタは、ゲート電極として機能する導電層と、半導体層と、ソース電極として機能する導電層と、ドレイン電極として機能する導電層と、ゲート絶縁層として機能する絶縁層と、を有する。上記では、ボトムゲート構造のトランジスタを適用した場合を示している。
なお、本発明の一態様の表示装置が有するトランジスタの構造は特に限定されない。例えば、プレーナ型のトランジスタとしてもよいし、スタガ型のトランジスタとしてもよいし、逆スタガ型のトランジスタとしてもよい。また、トップゲート型またはボトムゲート型のいずれのトランジスタ構造としてもよい。または、チャネルの上下にゲート電極が設けられていてもよい。
トランジスタに用いる半導体材料の結晶性についても特に限定されず、非晶質半導体、結晶性を有する半導体(微結晶半導体、多結晶半導体、単結晶半導体、または一部に結晶領域を有する半導体)のいずれを用いてもよい。結晶性を有する半導体を用いると、トランジスタ特性の劣化を抑制できるため好ましい。
また、トランジスタに用いる半導体材料としては、エネルギーギャップが2eV以上、好ましくは2.5eV以上、より好ましくは3eV以上である金属酸化物を用いることができる。代表的には、インジウムを含む金属酸化物などであり、例えば、後述するCAC−OSなどを用いることができる。
シリコンよりもバンドギャップが広く、且つキャリア密度の小さい金属酸化物を用いたトランジスタは、その低いオフ電流により、トランジスタと直列に接続された容量素子に蓄積した電荷を長期間に亘って保持することが可能である。
半導体層は、例えばインジウム、亜鉛およびM(アルミニウム、チタン、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、セリウム、スズ、ネオジムまたはハフニウム等の金属)を含むIn−M−Zn系酸化物で表記される膜とすることができる。
半導体層を構成する金属酸化物がIn−M−Zn系酸化物の場合、In−M−Zn酸化物を成膜するために用いるスパッタリングターゲットの金属元素の原子数比は、In≧M、Zn≧Mを満たすことが好ましい。このようなスパッタリングターゲットの金属元素の原子数比として、In:M:Zn=1:1:1、In:M:Zn=1:1:1.2、In:M:Zn=3:1:2、In:M:Zn=4:2:3、In:M:Zn=4:2:4.1、In:M:Zn=5:1:6、In:M:Zn=5:1:7、In:M:Zn=5:1:8等が好ましい。なお、成膜される半導体層の原子数比はそれぞれ、上記のスパッタリングターゲットに含まれる金属元素の原子数比のプラスマイナス40%の変動を含む。
本実施の形態で例示したボトムゲート構造のトランジスタは、作製工程を削減できるため好ましい。またこのとき金属酸化物を用いることで、多結晶シリコンよりも低温で形成できる、半導体層よりも下層の配線は電極の材料、基板の材料として、耐熱性の低い材料を用いることが可能なため、材料の選択の幅を広げることができる。例えば、極めて大面積のガラス基板などを好適に用いることができる。
半導体層としては、キャリア密度の低い金属酸化物膜を用いる。例えば、半導体層は、キャリア密度が1×1017/cm以下、好ましくは1×1015/cm以下、さらに好ましくは1×1013/cm以下、より好ましくは1×1011/cm以下、さらに好ましくは1×1010/cm未満であり、1×10−9/cm以上のキャリア密度の金属酸化物を用いることができる。そのような金属酸化物を、高純度真性または実質的に高純度真性な金属酸化物と呼ぶ。これにより不純物濃度が低く、欠陥準位密度が低いため、安定な特性を有する金属酸化物であるといえる。
なお、これらに限られず、必要とするトランジスタの半導体特性および電気特性(電界効果移動度、しきい値電圧等)に応じて適切な組成のものを用いればよい。また、必要とするトランジスタの半導体特性を得るために、半導体層のキャリア密度や不純物濃度、欠陥密度、金属元素と酸素の原子数比、原子間距離、密度等を適切なものとすることが好ましい。
半導体層を構成する金属酸化物において、第14族元素の一つであるシリコンや炭素が含まれると、半導体層において酸素欠損が増加し、n型化してしまう。このため、半導体層におけるシリコンや炭素の濃度(二次イオン質量分析法により得られる濃度)を、2×1018atoms/cm以下、好ましくは2×1017atoms/cm以下とする。
また、アルカリ金属およびアルカリ土類金属は、金属酸化物と結合するとキャリアを生成する場合があり、トランジスタのオフ電流が増大してしまうことがある。このため半導体層における二次イオン質量分析法により得られるアルカリ金属またはアルカリ土類金属の濃度を、1×1018atoms/cm以下、好ましくは2×1016atoms/cm以下にする。
また、半導体層を構成する金属酸化物に窒素が含まれていると、キャリアである電子が生じ、キャリア密度が増加し、n型化しやすい。この結果、窒素が含まれている金属酸化物を用いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。このため半導体層における二次イオン質量分析法により得られる窒素濃度は、5×1018atoms/cm以下にすることが好ましい。
また、半導体層は、例えば非単結晶構造でもよい。非単結晶構造は、例えば、c軸に配向した結晶を有するCAAC−OS(C−Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor、または、C−Axis Aligned and A−B−plane Anchored Crystalline Oxide Semiconductor)、多結晶構造、微結晶構造、または非晶質構造を含む。非単結晶構造において、非晶質構造は最も欠陥準位密度が高く、CAAC−OSは最も欠陥準位密度が低い。
非晶質構造の金属酸化物膜は、例えば、原子配列が無秩序であり、結晶成分を有さない。または、非晶質構造の酸化物膜は、例えば、完全な非晶質構造であり、結晶部を有さない。
なお、半導体層が、非晶質構造の領域、微結晶構造の領域、多結晶構造の領域、CAAC−OSの領域、単結晶構造の領域のうち、二種以上を有する混合膜であってもよい。混合膜は、例えば上述した領域のうち、いずれか二種以上の領域を含む単層構造、または積層構造を有する場合がある。
<CAC−OSの構成>
以下では、本発明の一態様で開示されるトランジスタに用いることができるCAC(Cloud−Aligned Composite)−OSの構成について説明する。
本明細書等において、金属酸化物(metal oxide)とは、広い表現での金属の酸化物である。金属酸化物は、酸化物絶縁体、酸化物導電体(透明酸化物導電体を含む)、酸化物半導体(Oxide Semiconductorまたは単にOSともいう)などに分類される。例えば、トランジスタの活性層に金属酸化物を用いた場合、当該金属酸化物を酸化物半導体と呼称する場合がある。つまり、OS FETと記載する場合においては、金属酸化物または酸化物半導体を有するトランジスタと換言することができる。
本明細書において、金属酸化物が、導電体の機能を有する領域と、誘電体の機能を有する領域とが混合し、金属酸化物全体では半導体として機能する場合、CAC(Cloud−Aligned Composite)−OS(Oxide Semiconductor)、またはCAC−metal oxideと定義する。
つまり、CAC−OSとは、例えば、酸化物半導体を構成する元素が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、0.5nm以上3nm以下、またはその近傍のサイズで偏在した材料の一構成である。なお、以下では、酸化物半導体において、一つあるいはそれ以上の元素が偏在し、該元素を有する領域が、0.5nm以上10nm以下、好ましくは、0.5nm以上3nm以下、またはその近傍のサイズで混合した状態をモザイク状、またはパッチ状ともいう。
特定の元素が偏在した領域は、該元素が有する性質により、物理特性が決定する。例えば、金属酸化物を構成する元素の中でも比較的、絶縁体となる傾向がある元素が偏在した領域は、誘電体領域となる。一方、金属酸化物を構成する元素の中でも比較的、導体となる傾向がある元素が偏在した領域は、導電体領域となる。また、導電体領域、および誘電体領域がモザイク状に混合することで、材料としては、半導体として機能する。
つまり、本発明の一態様における金属酸化物は、物理特性が異なる材料が混合した、マトリックス複合材(matrix composite)、または金属マトリックス複合材(metal matrix composite)の一種である。
なお、酸化物半導体は、少なくともインジウムを含むことが好ましい。特にインジウムおよび亜鉛を含むことが好ましい。また、それらに加えて、元素M(Mは、ガリウム、アルミニウム、シリコン、ホウ素、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種)が含まれていてもよい。
例えば、In−Ga−Zn酸化物におけるCAC−OS(CAC−OSの中でもIn−Ga−Zn酸化物を、特にCAC−IGZOと呼称してもよい。)とは、インジウム酸化物(以下、InOX1(X1は0よりも大きい実数)とする。)、またはインジウム亜鉛酸化物(以下、InX2ZnY2Z2(X2、Y2、およびZ2は0よりも大きい実数)とする。)と、ガリウム酸化物(以下、GaOX3(X3は0よりも大きい実数)とする。)、またはガリウム亜鉛酸化物(以下、GaX4ZnY4Z4(X4、Y4、およびZ4は0よりも大きい実数)とする。)などと、に材料が分離することでモザイク状となり、モザイク状のInOX1、またはInX2ZnY2Z2が、膜中に均一に分布した構成(以下、クラウド状ともいう。)である。
つまり、CAC−OSは、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とが、混合している構成を有する複合酸化物半導体である。なお、本明細書において、例えば、第1の領域の元素Mに対するInの原子数比が、第2の領域の元素Mに対するInの原子数比よりも大きいことを、第1の領域は、第2の領域と比較して、Inの濃度が高いとする。
なお、IGZOは通称であり、In、Ga、Zn、およびOによる1つの化合物をいう場合がある。代表例として、InGaO(ZnO)m1(m1は自然数)、またはIn(1+x0)Ga(1−x0)(ZnO)m0(−1≦x0≦1、m0は任意数)で表される結晶性の化合物が挙げられる。
上記結晶性の化合物は、単結晶構造、多結晶構造、またはCAAC構造を有する。なお、CAAC構造とは、複数のIGZOのナノ結晶がc軸配向を有し、かつa−b面においては配向せずに連結した結晶構造である。
一方、CAC−OSは、酸化物半導体の材料構成に関する。CAC−OSとは、In、Ga、Zn、およびOを含む材料構成において、一部にGaを主成分とするナノ粒子状領域が観察され、一部にInを主成分とするナノ粒子状領域が観察され、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。従って、CAC−OSにおいて、結晶構造は副次的な要素である。
なお、CAC−OSは、組成の異なる二種類以上の膜の積層構造は含まないものとする。例えば、Inを主成分とする膜と、Gaを主成分とする膜との2層からなる構造は、含まない。
なお、GaOX3が主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とは、明確な境界が観察できない場合がある。
なお、ガリウムの代わりに、アルミニウム、シリコン、ホウ素、イットリウム、銅、バナジウム、ベリリウム、チタン、鉄、ニッケル、ゲルマニウム、ジルコニウム、モリブデン、ランタン、セリウム、ネオジム、ハフニウム、タンタル、タングステン、またはマグネシウムなどから選ばれた一種、または複数種が含まれている場合、CAC−OSは、一部に該元素を主成分とするナノ粒子状領域が観察され、一部にInを主成分とするナノ粒子状領域が観察され、それぞれモザイク状にランダムに分散している構成をいう。
<CAC−OSの解析>
続いて、各種測定方法を用い、基板上に成膜した酸化物半導体について測定を行った結果について説明する。
≪試料の構成と作製方法≫
以下では、本発明の一態様に係る9個の試料について説明する。各試料は、それぞれ、酸化物半導体を成膜する際の基板温度、および酸素ガス流量比を異なる条件で作製する。なお、試料は、基板と、基板上の酸化物半導体と、を有する構造である。
各試料の作製方法について、説明する。
まず、基板として、ガラス基板を用いる。続いて、スパッタリング装置を用いて、ガラス基板上に酸化物半導体として、厚さ100nmのIn−Ga−Zn酸化物を形成する。成膜条件は、チャンバー内の圧力を0.6Paとし、ターゲットには、酸化物ターゲット(In:Ga:Zn=4:2:4.1[原子数比])を用いる。また、スパッタリング装置内に設置された酸化物ターゲットに2500WのAC電力を供給する。
なお、酸化物を成膜する際の条件として、基板温度を、意図的に加熱しない温度(以下、室温またはR.T.ともいう。)、130℃、または170℃とした。また、Arと酸素の混合ガスに対する酸素ガスの流量比(以下、酸素ガス流量比ともいう。)を、10%、30%、または100%とすることで、9個の試料を作製する。
≪X線回折による解析≫
本項目では、9個の試料に対し、X線回折(XRD:X−ray diffraction)測定を行った結果について説明する。なお、XRD装置として、Bruker社製D8 ADVANCEを用いた。また、条件は、Out−of−plane法によるθ/2θスキャンにて、走査範囲を15deg.乃至50deg.、ステップ幅を0.02deg.、走査速度を3.0deg./分とした。
図17にOut−of−plane法を用いてXRDスペクトルを測定した結果を示す。なお、図17において、上段には成膜時の基板温度条件が170℃の試料における測定結果、中段には成膜時の基板温度条件が130℃の試料における測定結果、下段には成膜時の基板温度条件がR.T.の試料における測定結果を示す。また、左側の列には酸素ガス流量比の条件が10%の試料における測定結果、中央の列には酸素ガス流量比の条件が30%の試料における測定結果、右側の列には酸素ガス流量比の条件が100%の試料における測定結果、を示す。
図17に示すXRDスペクトルは、成膜時の基板温度を高くする、または、成膜時の酸素ガス流量比の割合を大きくすることで、2θ=31°付近のピーク強度が高くなる。なお、2θ=31°付近のピークは、被形成面または上面に略垂直方向に対してc軸に配向した結晶性IGZO化合物(CAAC(c−axis aligned crystalline)−IGZOともいう。)であることに由来することが分かっている。
また、図17に示すXRDスペクトルは、成膜時の基板温度が低い、または、酸素ガス流量比が小さいほど、明確なピークが現れなかった。従って、成膜時の基板温度が低い、または、酸素ガス流量比が小さい試料は、測定領域のa−b面方向、およびc軸方向の配向は見られないことが分かる。
≪電子顕微鏡による解析≫
本項目では、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料を、HAADF(High−Angle Annular Dark Field)−STEM(Scanning Transmission Electron Microscope)によって観察、および解析した結果について説明する(以下、HAADF−STEMによって取得した像は、TEM像ともいう。)。
HAADF−STEMによって取得した平面像(以下、平面TEM像ともいう。)、および断面像(以下、断面TEM像ともいう。)の画像解析を行った結果について説明する。なお、TEM像は、球面収差補正機能を用いて観察した。なお、HAADF−STEM像の撮影には、日本電子株式会社製原子分解能分析電子顕微鏡JEM−ARM200Fを用いて、加速電圧200kV、ビーム径約0.1nmφの電子線を照射して行った。
図18(A)は、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の平面TEM像である。図18(B)は、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の断面TEM像である。
≪電子線回折パターンの解析≫
本項目では、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料に、プローブ径が1nmの電子線(ナノビーム電子線ともいう。)を照射することで、電子線回折パターンを取得した結果について説明する。
図18(A)に示す、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の平面TEM像において、黒点a1、黒点a2、黒点a3、黒点a4、および黒点a5で示す電子線回折パターンを観察する。なお、電子線回折パターンの観察は、電子線を照射しながら0秒の位置から35秒の位置まで一定の速度で移動させながら行う。黒点a1の結果を図18(C)、黒点a2の結果を図18(D)、黒点a3の結果を図18(E)、黒点a4の結果を図18(F)、および黒点a5の結果を図18(G)に示す。
図18(C)、図18(D)、図18(E)、図18(F)、および図18(G)より、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測できる。また、リング状の領域に複数のスポットが観測できる。
また、図18(B)に示す、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の断面TEM像において、黒点b1、黒点b2、黒点b3、黒点b4、および黒点b5で示す電子線回折パターンを観察する。黒点b1の結果を図18(H)、黒点b2の結果を図18(I)、黒点b3の結果を図18(J)、黒点b4の結果を図18(K)、および黒点b5の結果を図18(L)に示す。
図18(H)、図18(I)、図18(J)、図18(K)、および図18(L)より、リング状に輝度の高い領域が観測できる。また、リング状の領域に複数のスポットが観測できる。
ここで、例えば、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OSに対し、試料面に平行にプローブ径が300nmの電子線を入射させると、InGaZnOの結晶の(009)面に起因するスポットが含まれる回折パターンが見られる。つまり、CAAC−OSは、c軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に略垂直な方向を向いていることがわかる。一方、同じ試料に対し、試料面に垂直にプローブ径が300nmの電子線を入射させると、リング状の回折パターンが確認される。つまり、CAAC−OSは、a軸およびb軸は配向性を有さないことがわかる。
また、微結晶を有する酸化物半導体(nano crystalline oxide semiconductor。以下、nc−OSという。)に対し、大きいプローブ径(例えば50nm以上)の電子線を用いる電子線回折を行うと、ハローパターンのような回折パターンが観測される。また、nc−OSに対し、小さいプローブ径の電子線(例えば50nm未満)を用いるナノビーム電子線回折を行うと、輝点(スポット)が観測される。また、nc−OSに対しナノビーム電子線回折を行うと、円を描くように(リング状に)輝度の高い領域が観測される場合がある。さらに、リング状の領域に複数の輝点が観測される場合がある。
成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の電子線回折パターンは、リング状に輝度の高い領域と、該リング領域に複数の輝点を有する。従って、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料は、電子線回折パターンが、nc−OSになり、平面方向、および断面方向において、配向性は有さない。
以上より、成膜時の基板温度が低い、または、酸素ガス流量比が小さい酸化物半導体は、アモルファス構造の酸化物半導体膜とも、単結晶構造の酸化物半導体膜とも明確に異なる性質を有すると推定できる。
≪元素分析≫
本項目では、エネルギー分散型X線分光法(EDX:Energy Dispersive X−ray spectroscopy)を用い、EDXマッピングを取得し、評価することによって、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の元素分析を行った結果について説明する。なお、EDX測定には、元素分析装置として日本電子株式会社製エネルギー分散型X線分析装置JED−2300Tを用いる。なお、試料から放出されたX線の検出にはSiドリフト検出器を用いる。
EDX測定では、試料の分析対象領域の各点に電子線照射を行い、これにより発生する試料の特性X線のエネルギーと発生回数を測定し、各点に対応するEDXスペクトルを得る。本実施の形態では、各点のEDXスペクトルのピークを、In原子のL殻への電子遷移、Ga原子のK殻への電子遷移、Zn原子のK殻への電子遷移及びO原子のK殻への電子遷移に帰属させ、各点におけるそれぞれの原子の比率を算出する。これを試料の分析対象領域について行うことにより、各原子の比率の分布が示されたEDXマッピングを得ることができる。
図19には、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の断面におけるEDXマッピングを示す。図19(A)は、Ga原子のEDXマッピング(全原子に対するGa原子の比率は1.18乃至18.64[atomic%]の範囲とする。)である。図19(B)は、In原子のEDXマッピング(全原子に対するIn原子の比率は9.28乃至33.74[atomic%]の範囲とする。)である。図19(C)は、Zn原子のEDXマッピング(全原子に対するZn原子の比率は6.69乃至24.99[atomic%]の範囲とする。)である。また、図19(A)、図19(B)、および図19(C)は、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料の断面において、同範囲の領域を示している。なお、EDXマッピングは、範囲における、測定元素が多いほど明るくなり、測定元素が少ないほど暗くなるように、明暗で元素の割合を示している。また、図19に示すEDXマッピングの倍率は720万倍である。
図19(A)、図19(B)、および図19(C)に示すEDXマッピングでは、画像に相対的な明暗の分布が見られ、成膜時の基板温度R.T.、および酸素ガス流量比10%で作製した試料において、各原子が分布を持って存在している様子が確認できる。ここで、図19(A)、図19(B)、および図19(C)に示す実線で囲む範囲と破線で囲む範囲に注目する。
図19(A)では、実線で囲む範囲は、相対的に暗い領域を多く含み、破線で囲む範囲は、相対的に明るい領域を多く含む。また、図19(B)では実線で囲む範囲は、相対的に明るい領域を多く含み、破線で囲む範囲は、相対的に暗い領域を多く含む。
つまり、実線で囲む範囲はIn原子が相対的に多い領域であり、破線で囲む範囲はIn原子が相対的に少ない領域である。ここで、図19(C)では、実線で囲む範囲において、右側は相対的に明るい領域であり、左側は相対的に暗い領域である。従って、実線で囲む範囲は、InX2ZnY2Z2、またはInOX1などが主成分である領域である。
また、実線で囲む範囲はGa原子が相対的に少ない領域であり、破線で囲む範囲はGa原子が相対的に多い領域である。図19(C)では、破線で囲む範囲において、左上の領域は、相対的に明るい領域であり、右下側の領域は、相対的に暗い領域である。従って、破線で囲む範囲は、GaOX3、またはGaX4ZnY4Z4などが主成分である領域である。
また、図19(A)、図19(B)、および図19(C)より、In原子の分布は、Ga原子よりも、比較的、均一に分布しており、InOX1が主成分である領域は、InX2ZnY2Z2が主成分となる領域を介して、互いに繋がって形成されているように見える。このように、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域は、クラウド状に広がって形成されている。
このように、GaOX3などが主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域とが、偏在し、混合している構造を有するIn−Ga−Zn酸化物を、CAC−OSと呼称することができる。
また、CAC−OSにおける結晶構造は、nc構造を有する。CAC−OSが有するnc構造は、電子線回折像において、単結晶、多結晶、またはCAAC構造を含むIGZOに起因する輝点(スポット)以外にも、数か所以上の輝点(スポット)を有する。または、数か所以上の輝点(スポット)に加え、リング状に輝度の高い領域が現れるとして結晶構造が定義される。
また、図19(A)、図19(B)、および図19(C)より、GaOX3などが主成分である領域、及びInX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域のサイズは、0.5nm以上10nm以下、または1nm以上3nm以下で観察される。なお、好ましくは、EDXマッピングにおいて、各元素が主成分である領域の径は、1nm以上2nm以下とする。
以上より、CAC−OSは、金属元素が均一に分布したIGZO化合物とは異なる構造であり、IGZO化合物と異なる性質を有する。つまり、CAC−OSは、GaOX3などが主成分である領域と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域と、に互いに相分離し、各元素を主成分とする領域がモザイク状である構造を有する。
ここで、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域は、GaOX3などが主成分である領域と比較して、導電性が高い領域である。つまり、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域を、キャリアが流れることにより、酸化物半導体としての導電性が発現する。従って、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域が、酸化物半導体中にクラウド状に分布することで、高い電界効果移動度(μ)が実現できる。
一方、GaOX3などが主成分である領域は、InX2ZnY2Z2、またはInOX1が主成分である領域と比較して、絶縁性が高い領域である。つまり、GaOX3などが主成分である領域が、酸化物半導体中に分布することで、リーク電流を抑制し、良好なスイッチング動作を実現できる。
従って、CAC−OSを半導体素子に用いた場合、GaOX3などに起因する絶縁性と、InX2ZnY2Z2、またはInOX1に起因する導電性とが、相補的に作用することにより、高いオン電流(Ion)、および高い電界効果移動度(μ)を実現することができる。
また、CAC−OSを用いた半導体素子は、信頼性が高い。従って、CAC−OSは、ディスプレイをはじめとするさまざまな半導体装置に最適である。
または、トランジスタのチャネルが形成される半導体にシリコンを用いてもよい。シリコンとしてアモルファスシリコンを用いてもよいが、特に結晶性を有するシリコンを用いることが好ましい。例えば、微結晶シリコン、多結晶シリコン、単結晶シリコンなどを用いることが好ましい。特に、多結晶シリコンは、単結晶シリコンに比べて低温で形成でき、且つアモルファスシリコンに比べて高い電界効果移動度と高い信頼性を備える。
本実施の形態で例示したボトムゲート構造のトランジスタは、作製工程を削減できるため好ましい。またこのときアモルファスシリコンを用いることで、多結晶シリコンよりも低温で形成できるため、半導体層よりも下層の配線は電極の材料、基板の材料として、耐熱性の低い材料を用いることが可能なため、材料の選択の幅を広げることができる。例えば、極めて大面積のガラス基板などを好適に用いることができる。一方、トップゲート型のトランジスタは、自己整合的に不純物領域を形成しやすいため、特性のばらつきなどを低減することできるため好ましい。このとき特に、多結晶シリコンや単結晶シリコンなどを用いる場合に適している。
〔導電層〕
トランジスタのゲート、ソースおよびドレインのほか、表示装置を構成する各種配線および電極などの導電層に用いることのできる材料としては、アルミニウム、チタン、クロム、ニッケル、銅、イットリウム、ジルコニウム、モリブデン、銀、タンタル、またはタングステンなどの金属、またはこれを主成分とする合金などが挙げられる。またこれらの材料を含む膜を単層で、または積層構造として用いることができる。例えば、シリコンを含むアルミニウム膜の単層構造、チタン膜上にアルミニウム膜を積層する二層構造、タングステン膜上にアルミニウム膜を積層する二層構造、銅−マグネシウム−アルミニウム合金膜上に銅膜を積層する二層構造、チタン膜上に銅膜を積層する二層構造、タングステン膜上に銅膜を積層する二層構造、チタン膜または窒化チタン膜と、その上に重ねてアルミニウム膜または銅膜を積層し、さらにその上にチタン膜または窒化チタン膜を形成する三層構造、モリブデン膜または窒化モリブデン膜と、その上に重ねてアルミニウム膜または銅膜を積層し、さらにその上にモリブデン膜または窒化モリブデン膜を形成する三層構造等がある。なお、酸化インジウム、酸化錫または酸化亜鉛等の酸化物を用いてもよい。また、マンガンを含む銅を用いると、エッチングによる形状の制御性が高まるため好ましい。
また、透光性を有する導電性材料としては、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛などの導電性酸化物またはグラフェンを用いることができる。または、金、銀、白金、マグネシウム、ニッケル、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、パラジウム、またはチタンなどの金属材料や、該金属材料を含む合金材料を用いることができる。または、該金属材料の窒化物(例えば、窒化チタン)などを用いてもよい。なお、金属材料、合金材料(またはそれらの窒化物)を用いる場合には、透光性を有する程度に薄くすればよい。また、上記材料の積層膜を導電層として用いることができる。例えば、銀とマグネシウムの合金とインジウムスズ酸化物の積層膜などを用いると、導電性を高めることができるため好ましい。これらは、表示装置を構成する各種配線および電極などの導電層や、表示素子が有する導電層(画素電極や共通電極として機能する導電層)にも用いることができる。
〔絶縁層〕
各絶縁層に用いることのできる絶縁材料としては、例えば、アクリル、エポキシなどの樹脂、シロキサン結合を有する樹脂の他、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウムなどの無機絶縁材料を用いることもできる。
また、発光素子は、一対の透水性の低い絶縁膜の間に設けられていることが好ましい。これにより、発光素子に水等の不純物が侵入することを抑制でき、装置の信頼性の低下を抑制できる。
透水性の低い絶縁膜としては、窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜等の窒素と珪素を含む膜や、窒化アルミニウム膜等の窒素とアルミニウムを含む膜等が挙げられる。また、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜等を用いてもよい。
例えば、透水性の低い絶縁膜の水蒸気透過量は、1×10−5[g/(m・day)]以下、好ましくは1×10−6[g/(m・day)]以下、より好ましくは1×10−7[g/(m・day)]以下、さらに好ましくは1×10−8[g/(m・day)]以下とする。
〔液晶素子〕
液晶素子としては、例えば垂直配向(VA:Vertical Alignment)モードが適用された液晶素子を用いることができる。垂直配向モードとしては、MVA(Multi−Domain Vertical Alignment)モード、PVA(Patterned Vertical Alignment)モード、ASV(Advanced Super View)モードなどを用いることができる。
また、液晶素子には、様々なモードが適用された液晶素子を用いることができる。例えばVAモードのほかに、TN(Twisted Nematic)モード、IPS(In−Plane−Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード、ASM(Axially Symmetric aligned Micro−cell)モード、OCB(Optically Compensated Birefringence)モード、FLC(Ferroelectric Liquid Crystal)モード、AFLC(AntiFerroelectric Liquid Crystal)モード、ECB(Electrically Controlled Birefringence)モード、ゲストホストモード等が適用された液晶素子を用いることができる。
なお、液晶素子は、液晶の光学的変調作用によって光の透過または非透過を制御する素子である。なお、液晶の光学的変調作用は、液晶にかかる電界(横方向の電界、縦方向の電界または斜め方向の電界を含む)によって制御される。なお、液晶素子に用いる液晶としては、サーモトロピック液晶、低分子液晶、高分子液晶、高分子分散型液晶(PDLC:Polymer Dispersed Liquid Crystal)、高分子ネットワーク型液晶(PNLC:Polymer Network Liquid Crystal)、強誘電性液晶、反強誘電性液晶等を用いることができる。これらの液晶材料は、条件により、コレステリック相、スメクチック相、キュービック相、カイラルネマチック相、等方相等を示す。
また、液晶材料としては、ポジ型の液晶、またはネガ型の液晶のいずれを用いてもよく、適用するモードや設計に応じて最適な液晶材料を用いればよい。
また、液晶の配向を制御するため、配向膜を設けることができる。なお、横電界方式を採用する場合、配向膜を用いないブルー相を示す液晶を用いてもよい。ブルー相は液晶相の一つであり、コレステリック液晶を昇温していくと、コレステリック相から等方相へ転移する直前に発現する相である。ブルー相は狭い温度範囲でしか発現しないため、温度範囲を改善するために数重量%以上のカイラル剤を混合させた液晶組成物を液晶層に用いる。ブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物は、応答速度が短く、光学的等方性である。また、ブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物は、配向処理が不要であり、視野角依存性が小さい。また配向膜を設けなくてもよいのでラビング処理も不要となるため、ラビング処理によって引き起こされる静電破壊を防止することができ、作製工程中の液晶表示装置の不良や破損を軽減することができる。
また、液晶素子として、透過型の液晶素子、反射型の液晶素子、または半透過型の液晶素子などを用いることができる。
本発明の一態様では、特に反射型の液晶素子及び透過型の液晶素子を用いることができる。
透過型または半透過型の液晶素子を用いる場合、一対の基板を挟むように、2つの偏光板を設ける。また偏光板よりも外側に、バックライトを設ける。バックライトとしては、直下型のバックライトであってもよいし、エッジライト型のバックライトであってもよい。LED(Light Emitting Diode)を備える直下型のバックライトを用いると、ローカルディミングが容易となり、コントラストを高めることができるため好ましい。また、エッジライト型のバックライトを用いると、バックライトを含めたモジュールの厚さを低減できるため好ましい。
め好ましい。
反射型の液晶素子を用いる場合には、表示面側に偏光板を設ける。またこれとは別に、表示面側に光拡散板を配置すると、視認性を向上させられるため好ましい。
また、反射型、または半透過型の液晶素子を用いる場合、偏光板よりも外側に、フロントライトを設けてもよい。フロントライトとしては、エッジライト型のフロントライトを用いることが好ましい。LED(Light Emitting Diode)を備えるフロントライトを用いると、消費電力を低減できるため好ましい。
〔接着層〕
接着層としては、紫外線硬化型等の光硬化型接着剤、反応硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、嫌気型接着剤などの各種硬化型接着剤を用いることができる。これら接着剤としてはエポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、イミド樹脂、PVC(ポリビニルクロライド)樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)樹脂、EVA(エチレンビニルアセテート)樹脂等が挙げられる。特に、エポキシ樹脂等の透湿性が低い材料が好ましい。また、二液混合型の樹脂を用いてもよい。また、接着シート等を用いてもよい。
また、上記樹脂に乾燥剤を含んでいてもよい。例えば、アルカリ土類金属の酸化物(酸化カルシウムや酸化バリウム等)のように、化学吸着によって水分を吸着する物質を用いることができる。または、ゼオライトやシリカゲル等のように、物理吸着によって水分を吸着する物質を用いてもよい。乾燥剤が含まれていると、水分などの不純物が素子に侵入することを抑制でき、表示パネルの信頼性が向上するため好ましい。
また、上記樹脂に屈折率の高いフィラーや光散乱部材を混合することにより、光取り出し効率を向上させることができる。例えば、酸化チタン、酸化バリウム、ゼオライト、ジルコニウム等を用いることができる。
〔接続層〕
接続層としては、異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)や、異方性導電ペースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)などを用いることができる。
〔着色層〕
着色層に用いることのできる材料としては、金属材料、樹脂材料、顔料または染料が含まれた樹脂材料などが挙げられる。
〔遮光層〕
遮光層として用いることのできる材料としては、カーボンブラック、チタンブラック、金属、金属酸化物、複数の金属酸化物の固溶体を含む複合酸化物等が挙げられる。遮光層は、樹脂材料を含む膜であってもよいし、金属などの無機材料の薄膜であってもよい。また、遮光層に、着色層の材料を含む膜の積層膜を用いることもできる。例えば、ある色の光を透過する着色層に用いる材料を含む膜と、他の色の光を透過する着色層に用いる材料を含む膜との積層構造を用いることができる。着色層と遮光層の材料を共通化することで、装置を共通化できるほか工程を簡略化できるため好ましい。
[光射出装置]
光射出装置としては、光源として用いることができる。当該光源としては、バックライト、サイドライトなどの冷陰極管や白色のダイオードを用いることができる。
[構造体]
第1の構造体、及び第2の構造体としては、少なくとも光が透過する材料を有する。また、第1の構造体が有する反射膜には、反射性を有する材料を適用すればよい。なお、第2の構造体にも反射膜を設けてもよい。
[光取り出し部]
光取り出し部としては、マイクロレンズ等の微小なレンズ状構造体を用いることができる。光取り出し部には、可視光を透過する材料を用いることができる。または、光取り出し部には、1.3以上2.5以下の屈折率を備える材料を用いることができる。例えば、無機材料または有機材料を好適に用いることができる。
具体的には、光取り出し部には、酸化セリウム、酸化ハフニウム、酸化ランタン、酸化マグネシウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化チタン、酸化イットリウム、酸化亜鉛、インジウムとスズを含む酸化物またはインジウムとガリウムと亜鉛を含む酸化物などを用いることができる。または、硫化亜鉛などを用いてもよい。
または、光取り出し部に樹脂を含む材料を用いることができる。具体的には、塩素、臭素またはヨウ素が導入された樹脂、重金属原子が導入された樹脂、芳香環が導入された樹脂、硫黄が導入された樹脂などを用いることができる。または、樹脂と樹脂より屈折率の高い材料のナノ粒子を含む樹脂を用いることができる。酸化チタンまたは酸化ジルコニウムなどをナノ粒子に用いることができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様を用いて作製することができる表示モジュールについて説明する。
図13(A)に示す表示モジュール6000は、上部カバー6001と下部カバー6002との間に、FPC6005に接続された表示パネル6006、フレーム6009、プリント基板6010、及びバッテリ6011を有する。
例えば、本発明の一態様を用いて作製された表示装置を、表示パネル6006に用いることができる。これにより、高い歩留まりで表示モジュールを作製することができる。
上部カバー6001及び下部カバー6002は、表示パネル6006のサイズに合わせて、形状や寸法を適宜変更することができる。
また、表示パネル6006に重ねてタッチパネルを設けてもよい。タッチパネルとしては、抵抗膜方式または静電容量方式のタッチパネルを表示パネル6006に重畳して用いることができる。また、タッチパネルを設けず、表示パネル6006に、タッチパネル機能を持たせるようにすることも可能である。
フレーム6009は、表示パネル6006の保護機能の他、プリント基板6010の動作により発生する電磁波を遮断するための電磁シールドとしての機能を有する。またフレーム6009は、放熱板としての機能を有していてもよい。
プリント基板6010は、電源回路、ビデオ信号及びクロック信号を出力するための信号処理回路を有する。電源回路に電力を供給する電源としては、外部の商用電源であっても良いし、別途設けたバッテリ6011による電源であってもよい。バッテリ6011は、商用電源を用いる場合には、省略可能である。
また、表示モジュール6000は、偏光板、位相差板、プリズムシートなどの部材を追加して設けてもよい。
図13(B)は、光学式のタッチセンサを備える表示モジュール6000の断面概略図である。
表示モジュール6000は、プリント基板6010に設けられた発光部6015及び受光部6016を有する。また、上部カバー6001と下部カバー6002により囲まれた領域に一対の導光部(導光部6017a、導光部6017b)を有する。
表示パネル6006は、フレーム6009を間に介してプリント基板6010やバッテリ6011と重ねて設けられている。表示パネル6006とフレーム6009は、導光部6017a、導光部6017bに固定されている。
発光部6015から発せられた光6018は、導光部6017aにより表示パネル6006の上部を経由し、導光部6017bを通って受光部6016に達する。例えば指やスタイラスなどの被検知体により、光6018が遮られることにより、タッチ操作を検出することができる。
発光部6015は、例えば表示パネル6006の隣接する2辺に沿って複数設けられる。受光部6016は、発光部6015と表示パネル6006を挟んで対向する位置に複数設けられる。これにより、タッチ操作がなされた位置の情報を取得することができる。
発光部6015は、例えばLED素子などの光源を用いることができる。特に、発光部6015として、使用者に視認されず、且つ使用者にとって無害である赤外線を発する光源を用いることが好ましい。
受光部6016は、発光部6015が発する光を受光し、電気信号に変換する光電素子を用いることができる。好適には、赤外線を受光可能なフォトダイオードを用いることができる。
導光部6017a、導光部6017bとしては、少なくとも光6018を透過する部材を用いることができる。導光部6017a及び導光部6017bを用いることで、発光部6015と受光部6016とを表示パネル6006の下側に配置することができ、外光が受光部6016に到達してタッチセンサが誤動作することを抑制できる。特に、可視光を吸収し、赤外線を透過する樹脂を用いることが好ましい。これにより、タッチセンサの誤動作をより効果的に抑制できる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置を適用可能な電子機器について説明する。
本発明の一態様の表示装置は、外光の強さによらず、高い視認性を実現することができる。そのため、携帯型の電子機器、装着型の電子機器(ウェアラブル機器)、及び電子書籍端末、テレビジョン装置、デジタルサイネージ、などに好適に用いることができる。
図14(A)、(B)に、携帯情報端末800の一例を示す。携帯情報端末800は、筐体801、筐体802、表示部803、表示部804、及びヒンジ部805等を有する。
筐体801と筐体802は、ヒンジ部805で連結されている。携帯情報端末800は、図14(A)に示すように折り畳んだ状態から、図14(B)に示すように筐体801と筐体802を開くことができる。
例えば表示部803及び表示部804に、文書情報を表示することが可能であり、電子書籍端末としても用いることができる。また、表示部803及び表示部804に静止画像や動画像を表示することもできる。
このように、携帯情報端末800は、持ち運ぶ際には折り畳んだ状態にできるため、汎用性に優れる。
なお、筐体801及び筐体802には、電源ボタン、操作ボタン、外部接続ポート、スピーカ、マイク等を有していていもよい。
図14(C)に携帯情報端末の一例を示す。図14(C)に示す携帯情報端末810は、筐体811、表示部812、操作ボタン813、外部接続ポート814、スピーカ815、マイク816、カメラ817等を有する。
表示部812に、本発明の一態様の表示装置を備える。
携帯情報端末810は、表示部812にタッチセンサを備える。電話を掛ける、或いは文字を入力するなどのあらゆる操作は、指やスタイラスなどで表示部812に触れることで行うことができる。
また、操作ボタン813の操作により、電源のON、OFF動作や、表示部812に表示される画像の種類を切り替えることができる。例えば、メール作成画面から、メインメニュー画面に切り替えることができる。
また、携帯情報端末810の内部に、ジャイロセンサまたは加速度センサ等の検出装置を設けることで、携帯情報端末810の向き(縦か横か)を判断して、表示部812の画面表示の向きを自動的に切り替えるようにすることができる。また、画面表示の向きの切り替えは、表示部812を触れること、操作ボタン813の操作、またはマイク816を用いた音声入力等により行うこともできる。
携帯情報端末810は、例えば、電話機、手帳または情報閲覧装置等から選ばれた一つまたは複数の機能を有する。具体的には、スマートフォンとして用いることができる。携帯情報端末810は、例えば、移動電話、電子メール、文章閲覧及び作成、音楽再生、動画再生、インターネット通信、ゲームなどの種々のアプリケーションを実行することができる。
図14(D)に、カメラの一例を示す。カメラ820は、筐体821、表示部822、操作ボタン823、シャッターボタン824等を有する。またカメラ820には、着脱可能なレンズ826が取り付けられている。
表示部822に、本発明の一態様の表示装置を備える。
ここではカメラ820として、レンズ826を筐体821から取り外して交換することが可能な構成としたが、レンズ826と筐体が一体となっていてもよい。
カメラ820は、シャッターボタン824を押すことにより、静止画、または動画を撮像することができる。また、表示部822はタッチパネルとしての機能を有し、表示部822をタッチすることにより撮像することも可能である。
なお、カメラ820は、ストロボ装置や、ビューファインダーなどを別途装着することができる。または、これらが筐体821に組み込まれていてもよい。
図15(A)に、テレビジョン装置830を示す。テレビジョン装置830は、表示部831、筐体832、スピーカ833等を有する。さらに、LEDランプ、操作キー(電源スイッチ、または操作スイッチを含む)、接続端子、各種センサ、マイクロフォン等を有することができる。
またテレビジョン装置830は、リモコン操作機834により、操作することができる。
テレビジョン装置830が受信できる放送電波としては、地上波、または衛星から送信される電波などが挙げられる。また放送電波として、アナログ放送、デジタル放送などがあり、また映像及び音声、または音声のみの放送などがある。例えばUHF帯(約300MHz〜3GHz)またはVHF帯(30Hz〜300MHz)のうちの特定の周波数帯域で送信される放送電波を受信することができる。また例えば、複数の周波数帯域で受信した複数のデータを用いることで、転送レートを高くすることができ、より多くの情報を得ることができる。これによりフルハイビジョンを超える解像度を有する映像を、表示部831に表示させることができる。例えば、4K−2K、8K−4K、16K−8K、またはそれ以上の解像度を有する映像を表示させることができる。
また、インターネットやLAN(Local Area Network)、Wi−Fi(Wireless Fidelity:登録商標)などのコンピュータネットワークを介したデータ伝送技術により送信された放送のデータを用いて、表示部831に表示する画像を生成する構成としてもよい。このとき、テレビジョン装置830にチューナを有さなくてもよい。
図15(B)は円柱状の柱842に取り付けられたデジタルサイネージ840を示している。デジタルサイネージ840は、表示部841を有する。
表示部841が広いほど、一度に提供できる情報量を増やすことができる。また、表示部841が広いほど、人の目につきやすく、例えば、広告の宣伝効果を高めることができる。
表示部841にタッチパネルを適用することで、表示部841に画像または動画を表示するだけでなく、使用者が直感的に操作することができ、好ましい。また、路線情報もしくは交通情報などの情報を提供するための用途に用いる場合には、直感的な操作によりユーザビリティを高めることができる。
図15(C)はノート型のパーソナルコンピュータ850を示している。パーソナルコンピュータ850は、表示部851、筐体852、タッチパッド853、接続ポート854等を有する。
タッチパッド853は、ポインティングデバイスや、ペンタブレット等の入力手段として機能し、指やスタイラス等で操作することができる。
また、タッチパッド853には表示素子が組み込まれている。図15(C)に示すように、タッチパッド853の表面に入力キー855を表示することで、タッチパッド853をキーボードとして使用することができる。このとき、入力キー855に触れた際に、振動により触感を実現するため、振動モジュールがタッチパッド853に組み込まれていてもよい。
図16(A)、(B)、(C)は、それぞれ折り畳みが可能な電子機器を示している。
図16(A)に示す電子機器900は、筐体901a、筐体901b、ヒンジ903、表示部902a、表示部902b等を有する。表示部902aは筐体901に、表示部902bは筐体901bに、それぞれ組み込まれている。
筐体901aと筐体901bとは、ヒンジ903で回転可能に連結されている。電子機器900は、筐体901aと筐体901bとが閉じた状態と、図16(A)に示すように開いた状態と、に変形することができる。これにより、持ち運ぶ際には可搬性に優れ、使用するときには大きな表示領域により、視認性に優れる。
また、ヒンジ903は、筐体901aと筐体901bとを開いたときに、これらの角度が所定の角度よりも大きい角度にならないように、ロック機構を有することが好ましい。例えば、ロックがかかる(それ以上に開かない)角度は、90度以上180度未満であることが好ましく、代表的には、90度、120度、135度、または150度などとすることができる。これにより、利便性、安全性、及び信頼性を高めることができる。
表示部912a及び表示部912bの少なくとも一方は、タッチパネルとして機能し、指やスタイラスなどにより操作することができる。
筐体901aまたは筐体901bのいずれか一には、無線通信モジュールが設けられ、インターネットやLAN(Local Area Network)、Wi−Fi(Wireless Fidelity:登録商標)などのコンピュータネットワークを介して、データを送受信することが可能である。
表示部902aと表示部902bには、一つのフレキシブルディスプレイが組み込まれていてもよい。これにより、表示部902aと表示部902bの間で途切れることのない連続した表示を行うことができる。
図16(B)には、携帯型のゲーム機として機能する電子機器910を示している。電子機器910は、筐体911a、筐体911b、表示部912a、表示部912b、ヒンジ913、操作ボタン914a、操作ボタン914b等を有する。
また、筐体911bには、カートリッジ915を挿入することができる。カートリッジ915は、例えばゲームなどのアプリケーションソフトが記憶されており、カートリッジ915を交換することにより、電子機器910で様々なアプリケーションを実行することができる。
また、図16(B)では、表示部912bのサイズと、表示部912bのサイズが異なる例を示している。具体的には、操作ボタン914a及び操作ボタン914bの設けられる筐体911bが有する表示部912bよりも、筐体911aに設けられる表示部912aを大きい。例えば、表示部912aに主画面となる表示を行い、表示部912bには操作画面となる表示を行うなど、それぞれの表示部を使い分けることができる。
図16(C)に示す電子機器920は、ヒンジ923により連結された筐体921aと筐体921bに亘って、フレキシブルな表示部922が設けられている。
表示部922は、その少なくとも一部が湾曲することができる。表示部922は、筐体921aから筐体921bにかけて、連続的に画素が配置され、曲面状の表示を行うことができる。
ヒンジ923は、上述したロック機構を有しているため、表示部922に無理な力がかかることなく、表示部922が破損することを防ぐことができる。そのため、信頼性の高い電子機器を実現できる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
CFC 着色層
CFM 着色層
CFY 着色層
CFR 着色層
CFG 着色層
CFB 着色層
RC 表示領域
RM 表示領域
RY 表示領域
RW 表示領域
TR 表示領域
TG 表示領域
TB 表示領域
TW 表示領域
10 表示装置
11 バックライトユニット
13a 偏光板
13b 偏光板
20rC 光
20rM 光
20rY 光
20tB 光
20tG 光
20tR 光
21 基板
23r 導電層
23t 導電層
24 液晶
25 導電層
30 画素
30R 画素
30T 画素
31 基板
40 表示素子
41 機能層
81 絶縁層
83 絶縁層
85 絶縁層
86 絶縁層
90 表示素子
91 導電層
92 液晶
93 導電層
100A 表示装置
100B 表示装置
102 基板
104 基板
106 液晶素子
106CE 電極
106LC 液晶層
106PE 電極
108 液晶素子
108CE 電極
108LC 液晶層
108PE 電極
110 素子層
111 トランジスタ
112 トランジスタ
114 開口部
116 電極
118 開口部
120 偏光板
122 光射出装置
122E エッジライト
122G 導光板
122R 光取り出し部
124 構造体
124R 反射膜
126 構造体
128 拡散フィルム
130 入出力装置
132 偏光板
134 絶縁層
136 着色層
137 着色層
138 絶縁層
142 樹脂層
601 表示素子
602 表示素子
603 開口部
604 反射光
605 透過光
606 画素回路
610 表示装置
611 基板
612 基板
614 表示部
616 回路
618 配線
620 IC
622 FPC
624 電極
626 開口部
650 液晶素子
670 液晶素子
700 表示装置
701 表示部
710 画素
740 液晶素子
751 開口
760 液晶素子
761 電極
800 携帯情報端末
801 筐体
802 筐体
803 表示部
804 表示部
805 ヒンジ部
810 携帯情報端末
811 筐体
812 表示部
813 操作ボタン
814 外部接続ポート
815 スピーカ
816 マイク
817 カメラ
820 カメラ
821 筐体
822 表示部
823 操作ボタン
824 シャッターボタン
826 レンズ
830 テレビジョン装置
831 表示部
832 筐体
833 スピーカ
834 リモコン操作機
840 デジタルサイネージ
841 表示部
842 柱
850 パーソナルコンピュータ
851 表示部
852 筐体
853 タッチパッド
854 接続ポート
855 入力キー
900 電子機器
901 筐体
901a 筐体
901b 筐体
902a 表示部
902b 表示部
903 ヒンジ
910 電子機器
911a 筐体
911b 筐体
912a 表示部
912b 表示部
913 ヒンジ
914a 操作ボタン
914b 操作ボタン
915 カートリッジ
920 電子機器
921a 筐体
921b 筐体
922 表示部
923 ヒンジ
6000 表示モジュール
6001 上部カバー
6002 下部カバー
6005 FPC
6006 表示パネル
6009 フレーム
6010 プリント基板
6011 バッテリ
6015 発光部
6016 受光部
6017a 導光部
6017b 導光部
6018 光

Claims (9)

  1. 第1の表示素子と、第2の表示素子と、着色層と、を有し、
    前記第1の表示素子は、表示面側に可視光を反射する機能を有し、
    前記第2の表示素子は、前記表示面側に可視光を透過する機能を有し、
    前記着色層は、前記第1の表示素子が反射する第1の光の光路上に位置し、
    前記着色層は、赤色、緑色、青色のうち、いずれか二つの光を透過する、
    表示装置。
  2. 第1の表示素子と、第2の表示素子と、着色層と、を有し、
    前記第1の表示素子は、表示面側に可視光を反射する機能を有し、
    前記第2の表示素子は、前記表示面側に可視光を透過する機能を有し、
    前記着色層は、前記第1の表示素子が反射する第1の光の光路上に位置し、
    前記着色層は、シアン、マゼンダ、イエローのうち、いずれか一の光を透過する、
    表示装置。
  3. 第1の表示素子と、第2の表示素子と、着色層と、を有し、
    前記第1の表示素子は、表示面側に可視光を反射する機能を有し、
    前記第2の表示素子は、前記表示面側に可視光を透過する機能を有し、
    前記着色層は、前記第1の表示素子が反射する第1の光の光路上に位置し、
    前記着色層は、シアン、マゼンダ、イエローのうち、いずれか一の光を透過し、
    前記第2の表示素子は、赤色、緑色、青色のうち、いずれか一の光を発する、
    表示装置。
  4. 第1の表示素子と、第2の表示素子と、第1の着色層と、第2の着色層と、を有し、
    前記第1の表示素子は、表示面側に可視光を反射する機能を有し、
    前記第2の表示素子は、前記表示面側に可視光を透過する機能を有し、
    前記第1の着色層は、前記第1の表示素子が反射する第1の光の光路上に位置し、
    前記第2の着色層は、前記第2の表示素子が発する第2の光の光路上に位置し、
    前記第1の着色層は、シアン、マゼンダ、イエローのうち、いずれか一の光を透過し、
    前記第2の着色層は、赤色、緑色、青色のうち、いずれか一の光を透過する、
    表示装置。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか一において、
    前記シアンの光は、波長450nmの光と、波長550nmの光を含み、
    前記マゼンダの光は、波長450nmの光と、波長700nmの光を含み、
    前記イエローの光は、波長550nmの光と、波長700nmの光を含む、
    表示装置。
  6. 請求項1、請求項3、または請求項4において、
    前記赤色の光は、波長700nmの光を含み、
    前記緑色の光は、波長550nmの光を含み、
    前記青色の光は、波長450nmの光を含む、
    表示装置。
  7. 請求項1乃至請求項7のいずれか一において、
    第1のトランジスタと、第2のトランジスタと、を有し、
    前記第1の表示素子は、前記第1のトランジスタと電気的に接続し、且つ、可視光を反射する第1の導電層を有し、
    前記第2の表示素子は、前記第2のトランジスタと電気的に接続し、且つ、可視光を透過する第2の導電層を有し、
    前記第1の表示素子は、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタよりも前記表示面側に位置し、
    前記第2の表示素子は、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタを挟んで、前記第1の表示素子とは反対側に位置する、
    表示装置。
  8. 請求項7において、
    前記第1のトランジスタと、前記第2のトランジスタとは、同一面上に設けられた、
    表示装置。
  9. 請求項7または請求項8において、
    前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタは、チャネルが形成される半導体に金属酸化物を含む、
    表示装置。
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