JP2018048816A - 学習データ作成装置、学習データ作成方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
学習データ作成装置、学習データ作成方法及びコンピュータプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】実施形態の学習データ作成装置は、取得部と、学習データ作成部とを持つ。取得部は、ユーザの歩行運動に関する歩行データと、前記ユーザの位置情報とを取得する。学習データ作成部は、取得された前記歩行データと、前記位置情報とを時刻情報に基づいて対応付けることによって学習データを作成する。
【選択図】図2
Description
しかしながら、従来の方法では、人により学習の歩行データの作成時間にばらつきが生じ、位置情報の計測時に人間系の測定誤差が生じてしまう場合があった。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態の学習データ作成システム100のシステム構成を示す図である。学習データ作成システム100は、端末装置10、測位装置20及び学習データ作成装置30を備える。端末装置10、測位装置20及び学習データ作成装置30のそれぞれは、ネットワーク40を介して通信可能に接続される。ネットワーク40は、どのように構成されたネットワークであってもよい。例えば、ネットワーク40は、無線LAN(Local Area Network)、有線LAN、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、3G(3rd Generation)及びWiMAX(登録商標)を用いて構成される。
学習データ作成装置30は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置を用いて構成される。学習データ作成装置30は、端末装置10が取得した歩行データと、測位装置20の測位結果である位置情報とに基づいて、歩行データと位置情報との関係を表す学習データを作成する。
制御部102は、各機能部を制御する。
歩行センサ104は、加速度センサ、ジャイロセンサ及び地磁気センサ等である。歩行センサ104は、3軸の加速度データ、3軸の角速度データ、3軸の地磁気データ及び方位等の歩行データを計測する。
端末送信データ作成部105は、端末時刻記憶部103に記憶されている時刻情報と、歩行センサ104によって測定された歩行データとに基づいて送信データを作成する。
制御部202は、各機能部を制御する。
測位装置時刻記憶部203は、測位装置20の時刻を記憶し、時間経過と共に時刻を刻む。通信部201によって、基準時刻情報が受信された場合には、受信された基準時刻情報で示される時刻が測位装置20の時刻情報として記憶される。測位装置時刻記憶部203が記憶する時刻は、絶対時刻であってもよいし、予め指定した時刻からの相対時刻であってもよい。
測位装置送信データ作成部205は、測位装置時刻記憶部203に記憶されている時刻情報と、測位部204によって測位された位置情報とに基づいて送信データを作成する。
制御部303は、各機能部を制御する。
学習データ作成部305は、通信部201によって受信された歩行データ及び位置情報に基づいて学習データを作成する。
学習データ記憶部306は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。学習データ記憶部306は、学習データ作成部305によって作成された学習データを記憶する。
通信部101は、基準時刻情報を学習データ作成装置30に要求し(ステップS101)、学習データ作成装置30から基準時刻情報を受信する(ステップS102)。制御部102は、通信部101によって受信された基準時刻情報で示される時刻を端末時刻記憶部103に記憶する(ステップS103)。
一方、計測終了命令が受信されていない場合(ステップS107−NO)、端末装置10はステップS104以降の処理を繰り返し実行する。
通信部201は、基準時刻情報を学習データ作成装置30に要求し(ステップS201)、学習データ作成装置30から基準時刻情報を受信する(ステップS202)。制御部102は、通信部201によって受信された基準時刻情報で示される時刻を測位装置時刻記憶部203に記憶する(ステップS203)。
その後、制御部202は、測位部204に対して端末装置10の測位の開始を指示する。測位部204は、制御部202の指示に従って端末装置10の測位を開始することによって端末装置10の位置情報を取得する(ステップS204)。測位部204は、取得した位置情報を測位装置送信データ作成部205に出力する。測位装置送信データ作成部205は、測位部204から出力された位置情報と、測位装置時刻記憶部203で示される時刻情報とを対応付けて送信データを作成する(ステップS205)。測位装置送信データ作成部205が作成する送信データの一例を図6に示す。
一方、計測終了命令が受信されていない場合(ステップS207−NO)、測位装置20はステップS204以降の処理を繰り返し実行する。
制御部303は、通信部302を介して情報が受信されたか、情報入力部301を介して情報が入力されたのかを判定する(ステップS301)。情報の入力がなされたと判定した場合(ステップS301−情報の入力)、制御部303は入力された情報を判定する(ステップS302)。具体的には、制御部303は、入力された情報が、基準時刻情報であるのか、計測開始命令であるのか、その他であるのかを判定する。ここで、その他としては、例えば計測終了命令が挙げられる。入力された情報がその他であると判定した場合(ステップS302−その他)、制御部303は入力された情報に応じた処理を行う(ステップS303)。例えば、その他として計測終了命令が入力された場合、制御部303は通信部302を制御して、計測終了命令を端末装置10及び測位装置20に送信させる。その後、学習データ作成装置30は図7の処理を終了する。
また、入力された情報が基準時刻情報であると判定した場合(ステップS302−基準時刻情報)、制御部303は入力された基準時刻情報で示される時刻を基準時刻記憶部304に記憶する(ステップS305)。その後、学習データ作成装置30は図7の処理を終了する。
また、受信された情報が歩行データである場合(ステップS306−歩行データ)、制御部303は受信された歩行データを学習データ記憶部306に保存する(ステップS308)。
一方、計測終了命令が入力された場合(ステップS310−YES)、制御部303は通信部302を制御して計測終了命令を端末装置10及び測位装置20に送信する(ステップS311)。その後、学習データ作成装置30は図7の処理を終了する。
第2の実施形態では、端末装置及び測位装置については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図9は、学習データ作成装置30aの構成を表す概略ブロック図である。学習データ作成装置30aは、情報入力部301、通信部302、制御部303、基準時刻記憶部304、学習データ作成部305a、学習データ記憶部306及び位置情報保持部307を備える。学習データ作成装置30aは、学習データ作成部305に代えて学習データ作成部305aを備える点、位置情報保持部307を新たに備える点で学習データ作成装置30と構成が異なる。学習データ作成装置30aは、その他の構成については学習データ作成装置30と同様の構成を備える。そのため、学習データ作成装置30a全体の説明は省略し、学習データ作成部305a及び位置情報保持部307について説明する。
学習データ作成部305aは、位置情報保持部307に位置情報が閾値以上保存された場合に、位置情報保持部307に保存されている位置情報と、位置情報保持部307に保存されている歩行データとを対応付けることによって学習データを作成する。
ステップS306の処理において、受信された情報が位置情報である場合(ステップS306−位置情報)、制御部303は受信された位置情報を位置情報保持部307に保存する(ステップS401)。学習データ作成部305aは、位置情報保持部307に位置情報が閾値以上保存されているか否か判定する(ステップS402)。位置情報保持部307に位置情報が閾値以上保存されていない場合(ステップS402−NO)、学習データ作成装置30aは学習データの作成を行わず、図10の処理を終了する。
また、学習データ作成装置30aは、予め設定した容量の位置情報を取得してから学習データを作成する。このように構成されることによって、歩行データの送信に遅延が発生した場合であっても、精度を落とすことなく学習データを作成することができる。
制御部303は、所定の期間以上経過した場合には、位置情報保持部307に保存されている位置情報を削除するように構成されてもよい。このように構成されることによって、学習データ作成装置30aは、歩行データの送信に遅延が発生してから時間が経過しすぎた位置情報を用いて学習データを作成することがない。そのため、精度を落とすことなく学習データを作成することができる。
第3の実施形態では、端末装置及び測位装置については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図11は、学習データ作成装置30bの構成を表す概略ブロック図である。学習データ作成装置30bは、情報入力部301、通信部302、制御部303、基準時刻記憶部304、学習データ作成部305b、学習データ記憶部306及び判断部308を備える。学習データ作成装置30bは、学習データ作成部305に代えて学習データ作成部305bを備える点、判断部308を新たに備える点で学習データ作成装置30と構成が異なる。学習データ作成装置30bは、その他の構成については学習データ作成装置30と同様の構成を備える。そのため、学習データ作成装置30b全体の説明は省略し、学習データ作成部305b及び判断部308について説明する。
学習データ作成部305bは、判断部308の判断結果に応じて、位置情報の対応付けを行うことによって学習データを作成する。
ステップS306の処理において、受信された情報が位置情報である場合(ステップS306−位置情報)、判断部308は学習データ記憶部306を参照し、受信された位置情報の時刻情報と最も近い歩行データの時刻情報との時間差を算出する(ステップS501)。判断部308は、算出した時間差が閾値以下であるか否か判定する(ステップS502)。時間差が閾値以下ではない場合(ステップS502−NO)、判断部308は受信された位置情報の対応付けを行わないと判断する(ステップS503)。この場合、判断部308は、受信された位置情報を破棄する。その後、学習データ作成装置30bは図12の処理を終了する。
また、学習データ作成装置30bは、受信された位置情報の時刻情報と、保存されている歩行データの時間情報との時間差に基づいて、歩行データと位置情報とを対応付けるか否か判断する。これにより、時刻が離れた位置情報を対応付けることを防ぎ、精度良く学習データを作成することができる。
第4の実施形態では、端末装置及び測位装置については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図13は、学習データ作成装置30cの構成を表す概略ブロック図である。学習データ作成装置30cは、情報入力部301、通信部302、制御部303、基準時刻記憶部304、学習データ作成部305、学習データ記憶部306及び情報補間部309を備える。学習データ作成装置30cは、情報補間部309を新たに備える点で学習データ作成装置30と構成が異なる。学習データ作成装置30cは、その他の構成については学習データ作成装置30と同様の構成を備える。そのため、学習データ作成装置30c全体の説明は省略し、情報補間部309について説明する。
情報補間部309は、学習データ記憶部306に保存されている学習データにおいて位置情報を補間する。
ステップS309の処理が終了すると、情報補間部309は学習データ記憶部306に保存されている学習データを参照し、保存されている位置情報の数が歩行データの数より少ないか否か判定する(ステップS601)。位置情報の数が歩行データの数より少なくない場合(ステップS602−NO)、学習データ作成装置30cはステップS310以降の処理を実行する。
また、学習データ作成装置30cは、位置情報を補間することによって、精度の良い学習データを作成することができる。
第5の実施形態では、端末装置及び測位装置については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図16は、学習データ作成装置30dの構成を表す概略ブロック図である。学習データ作成装置30dは、情報入力部301、通信部302、制御部303、基準時刻記憶部304、学習データ作成部305、学習データ記憶部306、情報補間部309d及び端末速度算出部310を備える。学習データ作成装置30dは、情報補間部309に代えて情報補間部309dを備える点、端末速度算出部310を新たに備える点で学習データ作成装置30cと構成が異なる。学習データ作成装置30dは、その他の構成については学習データ作成装置30cと同様の構成を備える。そのため、学習データ作成装置30d全体の説明は省略し、情報補間部309d及び端末速度算出部310について説明する。
情報補間部309dは、測位装置20からの位置情報が存在しない区間に関して、端末速度算出部310によって算出された移動速度で移動するとして、各時刻の位置情報を算出して補間する。
ステップS309の処理が終了すると、端末速度算出部310は、歩行データに含まれる加速度データから端末装置10の移動速度を算出する(ステップS701)。情報補間部309dは、学習データ記憶部306に保存されている学習データを参照し、位置情報の数が歩行データの数より少ないか否か判定する(ステップS702)。位置情報の数が歩行データの数より少なくない場合(ステップS702−NO)、学習データ作成装置30dはステップS310以降の処理を実行する。
一方、位置情報の数が歩行データの数より少ない場合(ステップS703−YES)、情報補間部309dは位置情報を補間する(ステップS704)。具体的には、情報補間部309dは、端末速度算出部310によって算出された移動速度で移動するとして、各時刻の位置情報を算出して補間する。
また、学習データ作成装置30dは、歩行データから算出した10の移動速度を用いることで、精度良く位置情報を補間し、学習データを作成することができる。
精度向上のために、測位装置20から位置情報を取得できた時刻において、端末装置10の移動速度により算出した位置情報と比較し、2つの位置情報の誤差が最少となるように移動速度に係数をかけて調整してもよい。
第6の実施形態では、端末装置及び測位装置については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図18は、学習データ作成装置30eの構成を表す概略ブロック図である。学習データ作成装置30eは、情報入力部301、通信部302、制御部303、基準時刻記憶部304、学習データ作成部305、学習データ記憶部306、情報補間部309e及び対応情報記憶部311を備える。学習データ作成装置30eは、情報補間部309に代えて情報補間部309eを備える点、対応情報記憶部311を新たに備える点で学習データ作成装置30cと構成が異なる。学習データ作成装置30eは、その他の構成については学習データ作成装置30cと同様の構成を備える。そのため、学習データ作成装置30e全体の説明は省略し、情報補間部309e及び対応情報記憶部311について説明する。
情報補間部309eは、測位装置20からの位置情報が存在しない区間の歩行データと、対応情報記憶部311に記憶されている歩行データとの相関を算出し、相関が最も高い区間の位置情報を使用して補間する。
ステップS309の処理が終了すると、対応情報記憶部311は歩行データと位置情報の対応情報を記憶する(ステップS801)。情報補間部309eは、学習データ記憶部306に保存されている学習データを参照し、位置情報の数が歩行データの数より少ないか否か判定する(ステップS802)。位置情報の数が歩行データの数より少なくない場合(ステップS802−NO)、学習データ作成装置30eはステップS310以降の処理を実行する。
一方、位置情報の数が歩行データの数より少ない場合(ステップS802−YES)、情報補間部309eは対応情報記憶部311に記憶されている対応情報に基づいて位置情報を補間する(ステップS803)。具体的には、情報補間部309eは、測位装置20からの位置情報が存在しない区間の歩行データと、対応情報記憶部311に記憶されている歩行データとの相関を算出し、相関が最も高い区間の位置情報を使用して、測位装置20からの位置情報が存在しない区間の位置情報を補間する。例えば、情報補間部309eは、相関が最も高い区間の位置情報を、位置情報が存在しない区間の位置情報として補間してもよい。
また、学習データ作成装置30eは、歩行データと位置情報を対応づけた情報を用いることで、精度良く位置情報を補間し、学習データを作成することができる。
学習データ作成装置30eは、事前に多数の歩行データと位置情報の対応を取得してデータベースを作成し、作成したデータベースを対応情報記憶部311に記憶しておいてもよい。また、歩行データと位置情報の他に身長や体重などの身体情報を関連づけて保存し、補間のために使用してもよい。
第7の実施形態では、端末装置及び測位装置については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図20は、学習データ作成装置30fの構成を表す概略ブロック図である。学習データ作成装置30fは、情報入力部301、通信部302、制御部303、基準時刻記憶部304、学習データ作成部305、学習データ記憶部306、情報補間部309f及び補間切替部312を備える。学習データ作成装置30eは、情報補間部309に代えて情報補間部309fを備える点、補間切替部312を新たに備える点で学習データ作成装置30cと構成が異なる。学習データ作成装置30fは、その他の構成については学習データ作成装置30cと同様の構成を備える。そのため、学習データ作成装置30f全体の説明は省略し、情報補間部309f及び補間切替部312について説明する。
情報補間部309fは、補間切替部312において補間を行うことが示されている場合に補間を行う。なお、情報補間部309fが行う補間方法は、上記のいずれの方法であってもよい。
ステップS302の処理において、入力された情報がその他の情報である場合(ステップS302−その他)、補間切替部312は入力された情報が補間実施の切替情報であるか否か判定する(ステップS901)。補間実施の切替情報である場合(ステップS901−YES)、補間切替部312は補間実施に切り替える(ステップS902)。具体的には、補間切替部312は、補間の実施を有効にする。その後、学習データ作成装置30fは図21の処理を終了する。
一方、補間実施が有効である場合(ステップS903−YES)、情報補間部309fは、学習データ記憶部306に保存されている学習データを参照し、位置情報の数が歩行データの数より少ないか否か判定する(ステップS904)。位置情報の数が歩行データの数より少なくない場合(ステップS904−NO)、学習データ作成装置30fはステップS310以降の処理を実行する。
また、学習データ作成装置30fは、補間するかどうかを切替可能とすることで、使用者の要求に応じて補間にかかる時間を削減し、学習データの作成時間を低減することができる。
第8の実施形態では、端末装置及び測位装置については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図22は、学習データ作成装置30gの構成を表す概略ブロック図である。学習データ作成装置30gは、情報入力部301、通信部302、制御部303、基準時刻記憶部304、学習データ作成部305、学習データ記憶部306、測位部313及び情報出力部314を備える。学習データ作成装置30gは、測位部313及び情報出力部314を新たに備える点で学習データ作成装置30と構成が異なる。学習データ作成装置30gは、その他の構成については学習データ作成装置30と同様の構成を備える。そのため、学習データ作成装置30g全体の説明は省略し、測位部313及び情報出力部314について説明する。
情報出力部314は、ディスプレイなどの出力装置を用いて構成される。情報出力部314は、測位部313から出力された測位結果を表示する。例えば、情報出力部314は、PDR等の方法を用いて測位結果を表示する。
ステップS308の処理が終了すると、測位部313は歩行データから端末装置10を測位する(ステップS1001)。測位部313は、測位結果を情報出力部314に出力する。情報出力部314は、測位部313から出力された測位結果を出力する(ステップS1002)。例えば、情報出力部314は、測位結果を表示する。
また、学習データ作成装置30gは、学習データの作成と歩行データからの位置情報の表示を同時に実施できることで、学習データの計測と構築した相関モデル式の検証を並行して実施でき、作業時間を低減することができる。
結果の出力方法としては、テキストで座標情報を時系列順に表示してもよいし、地図上に点と線で移動経路を描画してもよい。
第9の実施形態では、測位装置及び学習データ作成装置については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図24は、端末装置10aの構成を表す概略ブロック図である。端末装置10aは、通信部101、制御部102、端末時刻記憶部103、歩行センサ104、端末送信データ作成部105及び入力部106を備える。端末装置10aは、入力部106を新たに備える点で端末装置10と構成が異なる。端末装置10aは、その他の構成については端末装置10と同様の構成を備える。そのため、端末装置10a全体の説明は省略し、入力部106について説明する。
入力部106は、キーボード、マウス、スイッチ及びマイク等の入力装置を用いて構成される。入力部106は、計測開始命令及び計測終了命令の入力を受け付ける。
制御部102は、入力部106を介して計測開始命令の入力があったか否か判定する(ステップS1101)。入力部106を介して計測開始命令の入力があった場合(ステップS1101−YES)、制御部102は通信部101を制御して計測開始命令を測位装置20に送信する(ステップS1102)。また、制御部102は、通信部101を制御して計測開始を学習データ作成装置30に通知する(ステップS1103)。ステップS1103の処理終了後、又は、入力部106を介して計測開始命令の入力がなかった場合(ステップS1101−NO)、端末装置10aはステップS101からステップS106までの処理を実行する。
一方、入力部106を介して計測終了命令の入力があった場合(ステップS1104−YES)、制御部102は通信部101を制御して計測終了命令を測位装置20に送信する(ステップS1105)。また、制御部102は、通信部101を制御して計測終了を学習データ作成装置30に通知する(ステップS1106)。
第10の実施形態では、測位装置及び学習データ作成装置については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図26は、端末装置10bの構成を表す概略ブロック図である。端末装置10bは、通信部101、制御部102、端末時刻記憶部103、歩行センサ104、端末送信データ作成部105及び計測判断部107を備える。端末装置10bは、計測判断部107を新たに備える点で端末装置10と構成が異なる。端末装置10bは、その他の構成については端末装置10と同様の構成を備える。そのため、端末装置10b全体の説明は省略し、計測判断部107について説明する。
計測判断部107は、計測を開始及び終了するか否かを判断する。
歩行センサ104は、歩行データを計測する(ステップS1201)。計測判断部107は、歩行センサ104によって計測された歩行データを入力とする。計測判断部107は、入力した歩行データと、ジャンプ動作や急回転動作等の計測開始用の動作パターンの歩行データとが類似するか否か判定する(ステップS1202)。
一方、計測開始命令を学習データ作成装置30から受信した場合(ステップS1205−YES)、端末装置10bはステップS101からステップS107までの処理を実行する。
一方、計測終了用の動作パターンの歩行データと類似する場合(ステップS1205−YES)、計測判断部107は計測を終了すると判断し、計測を終了する旨を制御部102に通知する。計測判断部107から計測を終了する旨の通知がなされると、制御部102は通信部101を制御して、計測終了命令を測位装置20に送信する(ステップS1207)。また、制御部102は、通信部101を制御して、計測終了を学習データ作成装置30に通知する(ステップS1208)。
計測判断部107は、計測開始又は終了を閾値で判断する以外に、歩行動作、停止動作、ジャンプ動作などの動作を識別可能な構成として、予め設定した計測命令用の動作と識別された場合に計測開始又は計測終了を判断してもよい。
第11の実施形態では、測位装置及び学習データ作成装置については第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
図28は、端末装置10cの構成を表す概略ブロック図である。端末装置10cは、通信部101、制御部102、端末時刻記憶部103、歩行センサ104、端末送信データ作成部105、計測判断部107c及び計測判断切替部108を備える。端末装置10cは、計測判断部107に代えて計測判断部107cを備える点、計測判断切替部108を新たに備える点で端末装置10bと構成が異なる。端末装置10cは、その他の構成については端末装置10bと同様の構成を備える。そのため、端末装置10c全体の説明は省略し、計測判断部107c及び計測判断切替部108について説明する。
計測判断部107cは、計測判断切替部108において計測判断を有効にすることが示されている場合に計測を開始するか否かの判断を行う。計測判断部107cによる計測開始又は終了の判断方法は、計測判断部107と同様である。
計測判断部107cは、計測判断が有効であるか否か判定する(ステップS1301)。具体的には、計測判断部107cは、計測判断切替部108が計測判断が有効であることを示しているか否か判定する。計測判断切替部108が計測判断が有効であることを示している場合、計測判断部107cは計測判断が有効であると判断する。一方、計測判断切替部108が計測判断が有効ではないことを示している場合、計測判断部107cは計測判断が有効ではないと判断する。計測判断が有効である場合(ステップS1301−YES)、制御部102は歩行センサ104に対して歩行データの計測開始を指示する。その後、ステップS1201以降の処理が実行される。
一方、計測判断が有効ではない場合(ステップS1301−NO)、端末装置10cはステップS1205以降の処理を実行する。
計測判断の切り替えは、学習データ作成装置30の情報入力部301にて実施しても良いし、端末装置10cにスイッチやマイクなどを取り付けて、スイッチ操作や音声入力など端末へ直接入力して実施してもよい。
第12の実施形態では、学習データ作成システムが測位装置を備えない場合について説明する。
図30は、実施形態の学習データ作成システム200のシステム構成を示す図である。学習データ作成システム200は、屋外等のGPSが受信可能な環境において適用される。学習データ作成システム200は、端末装置12及び学習データ作成装置32を備える。端末装置12及び学習データ作成装置32のそれぞれは、ネットワーク40を介して通信可能に接続される。
学習データ作成装置32は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置を用いて構成される。学習データ作成装置32は、端末装置12が取得した歩行データ及び位置情報に基づいて、学習データを作成する。
制御部122は、各機能部を制御する。
歩行センサ124は、加速度センサ、ジャイロセンサ及び地磁気センサ等である。歩行センサ124は、3軸の加速度データ、3軸の角速度データ、3軸の地磁気データ及び方位等の歩行データを計測する。
端末送信データ作成部126は、端末時刻記憶部123に記憶されている時刻情報と、歩行センサ124によって測定された歩行データと、端末測位部125によって取得された位置情報とに基づいて送信データを作成する。
制御部323は、各機能部を制御する。
学習データ作成部325は、通信部221によって受信された歩行データ及び位置情報に基づいて学習データを作成する。なお、学習データの作成方法は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
学習データ記憶部326は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。学習データ記憶部326は、学習データ作成部325によって作成された学習データを記憶する。
通信部121は、基準時刻情報を学習データ作成装置32に要求し(ステップS1301)、学習データ作成装置32から基準時刻情報を受信する(ステップS1302)。制御部122は、通信部121によって受信された基準時刻情報で示される時刻を端末時刻記憶部123に記憶する(ステップS1303)。
一方、計測終了命令が受信されていない場合(ステップS1308−NO)、端末装置12はステップS1304以降の処理を繰り返し実行する。
上記各実施形態における学習データ作成装置30〜30g及び32は、自装置においてユーザの歩行データと、ユーザの位置情報とを取得し、取得した歩行データと、位置情報とに基づいて学習データを作成するように構成されてもよい。
Claims (7)
- ユーザの歩行運動に関する歩行データと、前記ユーザの位置情報とを取得する取得部と、
取得された前記歩行データと、前記位置情報とを時刻情報に基づいて対応付けることによって学習データを作成する学習データ作成部と、
を備える学習データ作成装置。 - 受信された位置情報を保持する位置情報保持部をさらに備え、
前記学習データ作成部は、前記位置情報保持部に予め設定した時間分の位置情報が保持された後に歩行データとの対応付けを行うことによって学習データを作成する、請求項1に記載の学習データ作成装置。 - 前記位置情報と前記歩行データとを対応付けるか否かを判断する判断部をさらに備え、
前記判断部は、受信された位置情報の時刻情報と最も時刻が近い歩行データとの時間差を算出し、算出した時間差が閾値以下である場合に前記位置情報と前記歩行データとを対応付けると判断し、算出した時間差が閾値よりも高い場合に前記位置情報と前記歩行データとを対応付けないと判断し、
前記学習データ作成部は、前記判断部の結果に応じて対応付けを行う、請求項1に記載の学習データ作成装置。 - 前記学習データにおいて、位置情報の数が歩行データの数より少ない場合に位置情報の補間を行う情報補間部をさらに備え、
前記情報補間部は、受信された位置情報と、学習データとして保存されている位置情報とに基づいて補間を行う、請求項1に記載の学習データ作成装置。 - 前記学習データ作成部は、取得された前記位置情報及び前記歩行データについて、時刻情報が最も近い前記位置情報と前記歩行データとを対応付ける、請求項1から4のいずれか一項に記載の学習データ作成装置。
- ユーザの歩行運動に関する歩行データと、前記ユーザの位置情報とを取得する取得ステップと、
取得された前記歩行データと、前記位置情報とを時刻情報に基づいて対応付けることによって学習データを作成する学習データ作成ステップと、
を有する学習データ作成方法。 - ユーザの歩行運動に関する歩行データと、前記ユーザの位置情報とを取得する取得ステップと、
取得された前記歩行データと、前記位置情報とを時刻情報に基づいて対応付けることによって学習データを作成する学習データ作成ステップと、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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