JP2018048801A - 被覆されたガラス物品またはガラスセラミック物品 - Google Patents

被覆されたガラス物品またはガラスセラミック物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2018048801A
JP2018048801A JP2017167576A JP2017167576A JP2018048801A JP 2018048801 A JP2018048801 A JP 2018048801A JP 2017167576 A JP2017167576 A JP 2017167576A JP 2017167576 A JP2017167576 A JP 2017167576A JP 2018048801 A JP2018048801 A JP 2018048801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
opening
coating
light
article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017167576A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6996910B2 (ja
Inventor
シュピーア マーティン
Spier Martin
シュピーア マーティン
マーティン ミュラー
Martin Mueller
ミュラー マーティン
ヴェーバー ウアバン
Weber Urban
ヴェーバー ウアバン
ヴァーグナー ファビアン
Wagner Fabian
ヴァーグナー ファビアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Schott AG
Original Assignee
Schott AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Schott AG filed Critical Schott AG
Publication of JP2018048801A publication Critical patent/JP2018048801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6996910B2 publication Critical patent/JP6996910B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/001General methods for coating; Devices therefor
    • C03C17/002General methods for coating; Devices therefor for flat glass, e.g. float glass
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2217/00Coatings on glass
    • C03C2217/70Properties of coatings
    • C03C2217/72Decorative coatings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2218/00Methods for coating glass
    • C03C2218/30Aspects of methods for coating glass not covered above
    • C03C2218/32After-treatment
    • C03C2218/328Partly or completely removing a coating

Abstract

【課題】家庭用機器ならびにガラス物品またはガラスセラミック物品を提供する。【解決手段】ガラス物品またはガラスセラミック物品は、平坦なガラス基板またはガラスセラミック基板(2)を含み、380nm〜780nmの可視スペクトル領域で、ガラス基板またはガラスセラミック基板(2)を一方の主面(20,21)から反対側の主面(21,20)まで横断する可視光に対して、少なくとも1%、好ましくは少なくとも30%の光透過率τvisを示し、一方の主面(20,21)には、少なくとも1つの不透視性の被覆(5)が設けられ、被覆(5)は、380nm〜780nmの可視スペクトル領域で、最大5%の光透過率τvisを示し、かつ開口部が不透視性の被覆(5)内に存在し、開口部は、被覆(5)の表面に当たる光が被覆(5)およびガラス基板またはガラスセラミック基板(2)を貫通することを許容し、開口部の幅は、80μmより大〜3mm。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に、不透視性の被覆が設けられているガラス物品またはガラスセラミック物品、ならびにガラス物品またはガラスセラミック物品を備えた家庭用機器に関する。殊に本発明は、発光する表示エレメントが設けられているか、または発光する表示エレメントを備えることが予定されているガラスまたはガラスセラミック物品に関する。
先行技術からは、ガラスセラミック調理台の印象を変更し、かつガラスセラミックの下方に取り付けられたレンジの部分を隠すために、下側が被覆されているガラスセラミック調理台は公知である。この目的のために、一般に不透明な被覆が使用される。
いくつかの適用にとっては、被覆が全面に施されているのではなく、窓部を備えていることが望ましい。このような窓部は、殊に発光する表示エレメントの前方に配置されるため、このような表示エレメントはガラスセラミックプレートを通って発光することができ、かつ調理台の利用側を観察する操作者は、この発光を見ることができる。
無色透明なガラスセラミックのためには、いわゆる明色塗料からなる不透明な裏面被覆が用いられ、この裏面被覆によって、ガラスセラミックの下地の色(下地塗料)が決定される。この明色塗料は一般に、スクリーン印刷によって塗布される。文字、シンボルまたはマークを表現すべき場合には、一般に、下地塗料もしくは明色塗料に対して高いコントラストを示す塗料が使用される。この種の塗料は、暗色塗料といわれ、かつ第1の層として構造化されてガラスセラミック上に塗布される。暗色塗料は、本発明により被覆されるガラスセラミック側の第1の着色層であり、この層内に開口部9が組み込まれる。ここで、0.3mm未満の構造幅が十分に可能であるが、これは使用されるスクリーン印刷にとって極めて高い解像度を要求する。その後で、明色塗料を用いた上塗印刷が行われる。引き続き、一般に全面に塗布される密封層を用いて全ての層の密封が行われる。暗色塗料は同様に不透明でありながら、この暗色塗料に密封層が設けられている場合には、少なくとも可視波長領域において光を通すことはない。
暗色塗料から記号が作製される場合、このような記号は、その都度の暗色塗料を用いてガラスセラミック上に塗布され、かつ上述ならびに後述の箇所でさらに詳細に説明されるように、引き続き明色塗料および密封層で印刷される。暗色塗料は、それ独自に不透視性である必要はない、というのも所望される不透視性は、別の層を用いても達成可能であるためである。
表示目的のために暗色塗料で表された記号が、照明によって目視可能であることが好ましい場合、慣用の方法においては、この記号に空所を設けるか、または記号を空所で取り囲み、この空所をスクリーン印刷により半透明のスマート塗料で満たし、かつ場所をずらしてもう一度塗布していた。その後で、密封層が塗布されるが、この密封層はスマート塗料の領域内に相応する空所を備えており、この空所を通して光が透過することができた。しかしながらこの場合、スクリーン印刷による密封層の塗布の際に必要な側方の公差は、側方のコロナ効果を避けることができないことも多かった。スクリーン印刷による印刷時の側方の公差は多くの場合、空所以外に、密封層により印刷されていない領域をブランクにすることを意味するため、光は同様にこの領域を透過することができ、かつ透過照明される領域の縁部のコントラストの悪化が生じ、これを、この開示の範囲内では、上述のようにコロナ効果という。
欧州特許第0868960号明細書(EP 0868960 B1)は、スクリーン印刷により第1の層を塗布し、次いでこの第1の層をレーザ彫刻により部分的に除去し、次いでこの開口部を更なるスクリーン印刷工程で第2の塗料で充填する、殊に家庭用電気機器のためのガラスからなる制御卓プレートの製造方法を提案している。
したがって、限定的な解像度につながる、従来のスクリーン印刷法を使用する際の欠点は、複数の工程で行われる方法を含むこと、および暗色塗料を使用する場合には、表示性の制限ならびに透過照明可能な領域におけるエッジコントラストの低減を引き起こすことにある。
本発明の課題は、上記の先行技術による欠点を示さないか、またはこれらの欠点が少なくとも軽減されている、家庭用機器ならびにガラス物品またはガラスセラミック物品を提供することである。
本発明の課題は殊に、スクリーン印刷により印刷されているが、コロナ効果がほぼ出現することなく透過照明可能であるガラス物品またはガラスセラミック物品、ならびにこの種のガラス物品またはガラスセラミック物品を備えた家庭用機器を提供することである。
この課題は、独立請求項に記載の発明により解決される。本発明の好ましい態様は、従属請求項および明細書に記載されている。
したがって本発明は、ガラス物品またはガラスセラミック物品に形成されている操作面を備え、このガラス物品またはガラスセラミック物品は、
− 向かい合う2つの、好ましくは少なくとも領域的に平行な主面を備えた平坦なガラス基板またはガラスセラミック基板を含み、この基板は、
− 380nm〜780nmの可視スペクトル領域で、ガラス基板またはガラスセラミック基板を一方の主面から反対側の主面にまで横断する可視光に対して、少なくとも1%、好ましくは少なくとも30%の光透過率τvisを示し、ここで、
− ガラス基板またはガラスセラミック基板の一方の主面には、1層より多い層を含むことができ、この1層より多い層は一緒になって不透視性となる、少なくとも1つの不透視性の被覆、印刷された塗料、殊に明色塗料が設けられていて、この被覆は、380nm〜780nmの可視スペクトル領域で、最大5%の光透過率τvisを示し、かつ好ましくは線状の開口部が不透視性の被覆内に存在し、この開口部は、被覆の表面に当たる光が被覆およびガラス基板またはガラスセラミック基板を貫通することを許容し、この好ましくは線状の開口部の幅は、80μm〜3mm、好ましくは100μm〜2mm、特に好ましくは200μm〜1mmである
家庭用機器を提案する。
光透過率τvisは、DIN EN 410による標準光源D65を用いて決定することができる。
好ましい方法では、印刷された塗料、殊に明色塗料上に、スクリーン印刷により密封層が、好ましくは全面に塗布されていてよい。
この好ましくは線状の開口部は、後に詳細に説明されるように、レーザアブレーションにより書き込まれ、一貫して(これは中断なしであることを意味する)形成されていてよく、かつこの開示の範囲内では、「細い光」または「細い光の構造」ともいわれる。線幅または構造幅が80μm未満である場合、この線は、ガラス物品またはガラスセラミック物品が透過照明される場合にだけ良好に可視となる。
透過照明することまたは透過照明とは、この開示の趣旨で、光の貫通、殊に開口部9を介した光の貫通であると解釈され、この場合、光は発光エレメント18によって作り出されている。さらに、入射光として、しばしば調理機器を取り巻く環境で優位を占める典型的な照明状況が前提とされる。この場合、黒体放射体の色温度が、2600〜6400Kの範囲にあることができるか、または蛍光管、ハロゲン放射体またはLED光源の典型的スペクトル分布は、標準的な家庭において通常の明度で存在することができる。
80μmを越える線幅または構造幅より、この線は、視覚的印象に関して暗色塗料に相当し、この場合、この線を取り囲む、密封層と共に印刷された明色塗料に対してコントラストが生じるように選択することができる。より大きな値について、この線幅は、ガラス物品またはガラスセラミック物品の下方に存在する構造が認識できないことにより制限される。観察者により知覚される幅は、透過照明の強度にも依存するので、このことから観察者にとって、本発明により示された値内で自由に選択可能な見かけの幅が生じる。
透過照明なしで上から見た場合に、この開口部の視覚により知覚可能な三刺激値または灰色値が生じ、この値は、同様に、示された値の範囲内での開口部の幅の選択により調節されている。
線幅または構造幅の選択の際に、例えば使用された塗料ならびにガラス物品またはガラスセラミック物品の取付状況により引き起こされていることがある別の影響要因が生じることがあるため、達成されるべき三刺激値または灰色値を生じさせる所望の幅は、次のように決定することができる。多様な幅の線または構造を作製し、次いで家庭用機器に、この相応して多様な線幅または構造幅を含むガラス物品またはガラスセラミック物品を備え付ける。これにより、既に所望の三刺激値または灰色値が達成されたかどうかが確認可能となる。このことが該当しない場合には、正確に望ましい三刺激値または灰色値が達成されるまで、線幅および構造幅の更なる変更を行うことができる。この場合、比較的僅かな線幅または構造幅は、下地塗料または明色塗料に対して比較的僅かなコントラストまたは比較的僅かな知覚可能性を示し、かつ比較的大きな線幅または構造幅は、下地塗料または明色塗料に対して比較的高いコントラストまたは比較的良好な知覚可能性を示す。この分野の当業者は、この場合、望ましい三刺激値または灰色値を、既に先に記載された僅かな工程により調節するであろう。この方法の場合に、例えば調理機器の典型的な取付状態で優位を占めるような周囲光を、その都度一緒に考慮することもできる。
このスペクトル透過率または透過性に関して、それ自体無色であるガラスセラミックが好ましい、というのも、入射光の場合でも被覆の効果を見ることができるためである。
例えば下方に存在するディスプレーを上側から認識できるようにするために、ガラス物品またはガラスセラミック物品の不透視性の被覆内に、平面的な空所を空けておくこともできる。
不透視性の被覆の中には、暗色塗料で塗布された装飾および/またはシンボルが存在してもよい。
さらに、好ましい実施形態の場合には、この被覆上にスクリーン印刷により密封層が塗布されていてよく、この場合、この密封層の構造の格子間隔は、開口部の領域で、少なくとも5mm、その他の点では少なくとも2mmである。この場合、スクリーン印刷によって製造可能な2つの構造エレメントの間の最小の間隔を、格子間隔という。構造エレメントは、開口部の辺、または除外されたフィールドの縁部、例えば表示装置、殊にディスプレーのためにブランクにしておかれたフィールドの縁部であることができる。この場合、格子間隔は、その都度使用されるスクリーン印刷の横方向の可能な限り最善の解像度を幾何学的距離として提供する。
面を描き出すべき場合には、本発明によれば、線状の開口部を互いに並べて配置し、その際、好ましくは、互いに並んで配置された線の側方の間隔を少なくとも80μmとすることによっても面の視覚的印象を生じさせることができる。この場合、線は、点のサイズまでの短い線として、線の縦方向に次々に配置されていてもよい。しかしながら、好ましくは、線の長さは、それぞれの線の幅のn倍であり、この場合、nは、好ましくは2より大、特に好ましくは10より大である。さらに、互いに並んで配置された線の間隔の選択により、望ましい方法で、その線の三刺激値または灰色値に影響を及ぼすこともできる。
ガラス基板またはガラスセラミック基板の材料の望ましくない除去を防ぐために、使用されるレーザのエネルギー領域および波長領域における、殊に1064nmの波長におけるこの材料のアブレーション閾値は、不透視性の被覆のアブレーション閾値より高い。
本発明の好ましい実施形態の場合、透過照明なしで開口部を利用者に視覚により知覚させないデッドフロント効果(Dead Front Effekt)を作り出すために、不透視性の被覆内の開口部の幅が、不透視性の被覆の層厚よりも小さい家庭用機器が提供される。
好ましい方法では、家庭用機器またはガラス物品もしくはガラスセラミック物品において、不透視性の被覆内の開口部の幅により、開口部の透過照明なしで上から見た場合に、視覚により知覚可能な開口部の三刺激値または灰色値は、例えば先に説明した方法によって調節されている。
不透視性の被覆内の開口部の幅により、視覚により知覚可能な開口部の三刺激値または灰色値を、透過照明なしで上から見た場合に、別の塗料、殊に暗色塗料の視覚により知覚可能な三刺激値または灰色値にほぼ一致するように調節する場合に、極めて好ましい方法では、透過照明可能な領域と透過照明できない領域とについて同じ色調を提供するという審美的色感覚を生じさせることができる。
不透視性の被覆内の開口部の幅により、視覚により知覚可能な開口部の三刺激値または灰色値を、透過照明なしで上から見た場合に、別の塗料、殊に視覚により知覚可能な明色塗料の三刺激値または灰色値にほぼ一致するように調節する場合に、それにより、不透視性の被覆内の開口部は、透過照明なしで、開口部の周囲とは視覚により区別することはできず、それにより好ましくは、開口部の透過照明なしでこの開口部を視覚的な知覚で認識させないデッドフロント効果を提供することができる。これにより提供される実施形態は、著しい利点を示す、というのも、利用者にとって、入射光の場合には認識不能の構造は、透過照明の際に認識可能になることができるためである。一方で、この構造を、例えば操作フィールドを認識可能にするために、審美的な方法で利用することができ、他方では、しかしながら、安全上重要な情報を表示することもできる。
この場合、場合によっては正しい位置に置かれなかった調理容器を、例えば矢印によって、どの方向にずらせば正しい位置に置くことができるかを表示できるか、または例えば調理容器の過熱を警告する場合に、例えばその調理容器の内容物が、蒸発により既にその液体の著しい量を失い、かつそれにより過熱されそうである場合に警告事項を利用者に表示することができる。
しかしながら、このシンボルは、例えば、調理区域の周囲に半径方向に延びる表示により、正確な調理温度を示すこともでき、この表示は、この場合、周囲を巡る透過照明によるか、または所定の表示点滅周波数でこれを知らせる。
さらに、調理区域を取り囲む表示は、場合により定義された明度または点滅周波数で、調理工程後に、場合によっては調理区域上に調理容器が存在しなくても、まだ利用者にとって危険な温度を有する領域を表示することができる。同様に、これとは別に、またはこれに加えて、加熱された調理用具、液体などが、温度に敏感な電子部材上に下ろされる場合に発光するか、または点滅する、電子構成要素を取り囲む表示が設けられていてもよい。
さらに、この種の領域を、好ましくは、例えばスペクトル測定によって調理物の温度またはそれどころか引火を確認すべき場合にセンサを用いて利用することもできる。この実施形態の場合に、センサが利用者により知覚されることなく、センサをそれぞれの開口部の下方に配置することができる。
他のセンサの適用は、タッチセンサおよび指紋センサを含み、このセンサは、開口部を通して放射され、かつ再び反射された光を検出し、かつこのようにして操作指示を光電子的に変換するか、あるいは対象物または利用者の手がまだ加熱されている領域内に進入する前に、相応する信号を表示することにより警告するか、あるいは万一に備えて、殊に長時間にわたり調理台上に調理容器が認識されない場合に、加熱エレメントをスイッチオフすることができる。熱的に負荷された領域内で、これらのセンサは、温度安定性光導体を介して相応する本発明による開口部と接続されていてもよい。
好ましくは、この場合に、不透視性の被覆内の開口部の幅によって、この開口部が透過照明の場合に利用者に視覚により認識可能であることが保証される。
本発明は、さらに、ガラス物品またはガラスセラミック物品に形成されている操作面を備え、このガラス物品またはガラスセラミック物品は、
− 向かい合う2つの、好ましくは少なくとも領域的に平行な主面を備えた平坦なガラス基板またはガラスセラミック基板を含み、この基板は、
− 380nm〜780nmの可視スペクトル領域で、ガラス基板またはガラスセラミック基板を一方の主面から反対側の主面にまで横断する可視光に対して、少なくとも1%、好ましくは少なくとも30%の光透過率τvisを示し、ここで、
− ガラス基板またはガラスセラミック基板の一方の主面には、1層より多い層を含むことができ、この1層より多い層は一緒になって不透視性となる、少なくとも1つの不透視性の被覆、印刷された塗料、殊に明色塗料が設けられていて、この被覆は、380nm〜780nmの可視スペクトル領域で、最大5%の光透過率τvisを示し、かつ好ましくは線状の開口部が不透視性の被覆内に存在し、この開口部は、被覆の表面に当たる光が被覆およびガラス基板またはガラスセラミック基板を貫通することを許容し、この好ましくは線状の開口部の幅は、80μmより大〜3mm、好ましくは100μm〜2mm、特に好ましくは200μm〜1mmである
ガラス物品またはガラスセラミック物品を含む。
本発明により製造された家庭用機器の照明のために、発光エレメントとして、好ましくは少なくとも1つの発光ダイオードまたはレーザダイオードを使用する。
このような本発明によるガラス物品またはガラスセラミック物品は、
− 向かい合う2つの主面を備えた平坦なガラス基板またはガラスセラミック基板を準備し、この基板は、
− 380nm〜780nmの可視スペクトル領域で、ガラス基板またはガラスセラミック基板を一方の主面から反対側の主面にまで横断する可視光に対して、少なくとも1%、好ましくは少なくとも30%の光透過率τvisを示し、ここで、
− ガラス基板またはガラスセラミック基板の一方の主面には、1層より多くの層を含むことができ、この1層より多くの層は一緒になって不透視性となる、好ましくは明色塗料からなる少なくとも1つの不透視性の被覆が設けられていて、この被覆は、380nm〜780nmの可視スペクトル領域で、最大5%の光透過率τvisを示し、ここで
− パルスレーザビームを、この不透視性の被覆に向け、アブレーションすることによりこの被覆を局所的にガラス物品またはガラスセラミック物品の表面に至まで除去し、それにより、この不透視性の被覆内に開口部を製造し、ここで、この開口部は、ガラス基板もしくはガラスセラミック基板で、または基板側で、80μmより大〜3mm、好ましくは100μm〜2mm、特に好ましくは200μm〜1mmの幅を示すことにより製造することができる。好ましくは、不透視性の被覆は、この場合、基板上に直接塗布されている。しかしながら、例えば基板上での不透視性の被覆の付着を改善するために、基板と被覆との間に中間層が存在することも考えられる。
上述の方法は、同一出願人の独国特許出願DE 10 2015 102 743.7号にもより詳細に記載されていて、この特許出願は参照により本出願に全範囲にわたって取り込まれ、かつこの出願に包含される、というのもこの独国特許出願DE 10 2015 102 743.7号は、この実用新案登録願の出願の時点でまだ必要な確実性で公開されていなかったためである。
次に、添付された図面を用いて、および好ましい実施形態と関連づけて本発明を詳細に説明する。この図面中で、同じ符号は、同じ構成要素または機能的に相応する構成要素を指す。
被覆されたガラス物品またはガラスセラミック物品。 密封層を備えた、図1からの被覆されたガラス物品またはガラスセラミック物品。 本発明によるガラス物品またはガラスセラミック物品を製造するための、レーザアブレーションのための装置。 適切な方法で製造されたガラス物品またはガラスセラミック物品。 調理台としての、本発明によるガラスセラミック物品を備えたガラスセラミック調理台。 入射光下での、調理台としての本発明によるガラスセラミック物品を備えた調理台。 透過光下での、調理台としての本発明によるガラスセラミック物品を備えた調理台。 図6からの、入射光下での、調理台の部分。 図7からの、透過光下での、調理台の部分。
好ましい実施形態の詳細な説明
本発明によるガラス物品またはガラスセラミック物品を製造するために、まず、平坦な、または板状のガラス基板またはガラスセラミック基板2を準備する。ガラス基板またはガラスセラミック基板2は、好ましくは少なくとも部分的に互いに平行に延びて形成されている、向かい合う2つの主面20,21を備える。主面の一方、図1に示された実施例の場合には主面20は、少なくとも1つの不透視性または光不透過性の被覆5を備え、この被覆5は、明色塗料からなるか、または明色塗料を含み、一緒になって不透視性となる、1層より多くの層を含むこともでき、この被覆5を次にさらに詳細に説明する。この場合、被覆5は、一緒になって被覆5を不透視性にする他の密封層6を備えていることができるか、あるいは他の密封層6が、既に独自に不透視性の被覆5上に配置されていることもできる。
特に好ましい被覆5または明色塗料は、無機および/または無機−有機に変性されたゾルゲル層を含み、このゾルゲル層は、酸化物系網目構造を形成し、かつ装飾顔料を含むか、または硬化後に酸化物系網目構造内に埋め込まれた装飾顔料を含む酸化物系網目構造のマトリックスを形成する。好ましくは、この酸化物系網目構造は、SiO2、TiO2、ZrO2、Al23構成要素からなることができる。この場合、この網目構造内に有機基が存在していてもよい。
一般に、顔料添加された層に関して、本開示の範囲内で、暗色塗料と明色塗料とで区別する。
明色塗料は、全面に印刷され、したがって装飾の背景塗料を形成する。必要な場合に、ディスプレー領域を空けながら、または暗色塗料または他の表示エレメントを含むことができる更なる幅を空けながら印刷が行われる。暗色塗料は、シンボルおよび装飾模様も印刷するために用いられる。この塗料は、好ましくは顔料を含むゾルゲル塗料である。暗色塗料は、明色塗料に対してできる限り高いコントラストを示すように選択することができ、殊に調理台上にシンボル、線等を表示するために明色塗料の空所内に印刷される。
この組成に関して、明色塗料と暗色塗料とは、その色相以外で、つまり着色顔料の選択以外で、しばしば効果顔料のサイズおよびスクリーン印刷の際に使用されるスクリーンで区別される。暗色塗料は、より小さな効果顔料を含み、したがって、より小さな目開きを示す、より微細なスクリーンを用いて印刷することができる。これにより、目指した効果の強度を犠牲にして、明色塗料と比べた印刷解像度を改善することができる。その他の点で、暗色塗料の組成と明色塗料の組成とは、ほぼ同じであることができる。
顔料として、殊に金属酸化物の形の着色顔料、殊にコバルト酸化物/コバルトスピネル、コバルト−アルミニウムスピネル、コバルト−アルミニウム−亜鉛酸化物、コバルト−アルミニウム−ケイ素酸化物、コバルト−チタンスピネル、コバルト−クロムスピネル、コバルト−アルミニウム−クロム酸化物、コバルト−ニッケル−マンガン−鉄−クロム酸化物/コバルト−ニッケル−マンガン−鉄−クロムスピネル、コバルト−ニッケル−亜鉛−チタン−アルミニウム酸化物/コバルト−ニッケル−亜鉛−チタン−アルミニウムスピネル、クロム−鉄−ニッケル−マンガン酸化物/クロム−鉄−ニッケル−マンガンスピネル、コバルト−鉄−クロム酸化物/コバルト−鉄−クロムスピネル、ニッケル−鉄−クロム酸化物/ニッケル−鉄−クロムスピネル、鉄−マンガン酸化物/鉄−マンガン−スピネル、鉄酸化物、鉄−クロム酸化物、鉄−クロム−スズ−チタン酸化物、銅−クロムスピネル、ニッケル−クロム−アンチモン−チタン酸化物、チタン酸化物、ジルコニウム−ケイ素−鉄酸化物/ジルコニウム−ケイ素−鉄スピネルを添加することができる。
好ましくは、顔料として、吸収顔料、小板状または小棒状顔料、ならびに被覆された効果顔料、例えば雲母を基礎とする被覆された効果顔料が使用される。同様に、カーボンブラック、黒鉛のような顔料も、着色剤として挙げられる。
同様に、層(装飾層ならびに場合により密封層)は、充填剤、好ましくはナノスケールの充填剤のような他の成分を含むことができる。充填剤として、この場合、殊にSiOx粒子、酸化アルミニウム粒子、熱分解ケイ酸、ソーダ石灰粒子、アルカリ−アルミノケイ酸塩粒子、ポリシロキサンビーズ、ホウケイ酸塩ガラスビーズ、および/またはガラス中空球が挙げられる。
顔料の密度、それぞれの塗料上でまたは塗料内での顔料の割合の選択により、暗色塗料は、少なくとも密封層と一緒で、または明色塗料および密封層と一緒では不透視性となり、かつ明色塗料は、その都度の適用のために、少なくとも視覚により認識可能なスペクトルの部分領域内で十分に透過性である。
この種の被覆は、極めて耐久性でありかつ温度安定性であり、かつ装飾顔料の選択に応じてほぼ無限に多様な視覚的印象を作り出すことができる。しかしながら、このような被覆の構造化は、殊にこの被覆内に高い顔料割合が存在する場合、または個々の顔料粒子が比較的大きい場合に困難となる。例えば、メタリック効果または光輝効果を生じさせるために小板状装飾顔料を使用する場合が後者に該当する。本発明による方法は、開口部または孔を作製する場合に、ここでは、個々の顔料粒子は切り分けられかつ綺麗に切断することができ、それにより本発明により製造された構造の著しく高められたエッジコントラストが提供される。
装飾顔料および被覆組成物中のその量は、被覆5の予定された層厚で、被覆5の透過率が可視スペクトル領域内で5%未満であるように選択される。場合により、この低い透過率は、多層の被覆によって達成することもできる。
適切な被覆組成物およびこの被覆組成物から製造された被覆は、とりわけ、独国特許出願公開第102008031426号明細書(DE 10 2008 031 426 A1)、ならびに独国特許出願公開第102008031428号明細書(DE 10 2008 031 428 A1)から公知であり、これらの開示は参照により全部が本出願の主題にもされる。
したがって、本発明の態様の場合に、不透視性の被覆5は、第1の工程で、ゾルゲル法を用いて装飾層を製造し、ここで、層をガラス基板またはガラスセラミック基板上に塗布し、かつ焼き付けにより硬化し、かつ
第2の工程で、この装飾層を、熱的、化学的および機械的影響に対する保護のために、および所望の場合に、光学密度を高めるために、同様にゾルゲル法で製造される密封層で覆い、ここで、密封層の製造のために、無機装飾顔料および充填剤をゾルと混合し、ここで、この無機装飾顔料は、10:1〜1:1質量%、好ましくは5:1〜1:1質量%、特に好ましくは3:1〜1.5:1質量%の範囲の比率で添加された小板状の顔料粒子と無機固体潤滑剤粒子とを含むことができ、かつここで作製された混合物を、硬化された装飾層を備えたガラスセラミック基板上に塗布し、引き続き高めた温度で硬化させることにより製造することができる。
硬化した密封層は、密封層の金属酸化物網目構造が、装飾層の金属酸化物網目構造よりも多くの有機基、好ましくは有機基の数を基準として、装飾層の金属酸化物網目構造よりも少なくとも5%多い有機基を含むことが異なるが、硬化された装飾層5と同じ組成を示すことができる。金属酸化物網目構造とは、この場合、元素の形で半導体の元素を含む酸化物系網目構造であるとも解釈される(殊に、既に述べられたSiO2網目構造でもある)。
図2は、密封層6を備えた、図1からのガラス物品またはガラスセラミック物品を示す。この密封層は、スクリーン印刷を用いて塗布され、この場合、密封層の構造の格子間隔は少なくとも2mmである。
しかしながら、上記の密封層とは異なり、他の密封層を使用することもできる。上述のゾルゲル密封層の他に、その下にある被覆を密封するために、例えばシリコーン層またはシリコーンを基礎とする層も適している。同様に、ポリウレタン、ポリアクリラート等のような有機ポリマーを基礎とする密封層も使用可能である。これらの密封層は顔料添加されていてもよい。
密封層は、透明、着色された透明、半透明または不透明であることができる。顔料添加された密封層が好ましい。一般に、密封層は、灰色または黒色である。光学密度を高めることが望ましくない場合には、透明な密封層が選択される。
密封層の層材料として、好ましくはポリマーが使用される。殊に、ポリシロキサン、ポリシルセスキオキサン、ポリウレタン、エポキシ官能化されたおよび/またはポリエステル官能化されたシリコーン樹脂またはゾルゲルを使用することができる。
好ましくは、密封層の層材料は、シリコーン樹脂として形成される。同様に好ましくは、シリコーン樹脂は官能化された有機基を有する。官能化された有機基として、例えば、ポリエステル、ポリアクリラート、エポキシド、ビニル、アクリラート、メタクリラート、アルカンによる修飾を使用してもよい。
好ましくは、他の層に、顔料、殊に無機顔料および/または充填剤および/または有機着色剤が添加されていてもよい。
被覆5の製造後に、レーザアブレーションのための装置を用いて開口部9が作製される。例えば、このような装置11を図3に示す。
いくつかの適用の場合に、例えば、線によって調理領域が区切られているか、または調理区域が印されているような調理面の場合に、長い直線の空所が望ましい。長い直線について、ポリゴンスキャナの使用が好ましい、というのも長い線を刻む際に、殊にレーザアブレーションの間に、急速に僅かなずれを引き起こすことがあるためである。このずれにより、移行箇所での線はより幅広になり、かつそれにより透過光の場合に、この箇所で明らかにより明るい外観を示す。
図3に示すように、ガルバノメータスキャナに対して別にまたは付加的に、ガラスセラミックエレメント1を動かすための装置が予定されていてよい。殊に、このために、クロステーブルともいわれるXYテーブル16が適している。この実施形態の場合に、レーザビーム7は固定され、所望の形状の開口部9は、XYテーブル上に配置されたガラス基板またはガラスセラミック基板2を備えたXYテーブルの動きによって被覆5内に組み込むことができる。一方で長い均一な線状の開口部9を作製し、かつ他方で高い精度を保つために、同期して作動するスキャナ装置と運動装置とを使用することもできる。この場合、テーブル16または基板2を動かす他の装置の動きは、スキャナ、例えばガルバノメータスキャナ15の変向と同期される。
できる限り高い強度を達成する目的でレーザビーム7を表面に集束するために、適切な集束レンズ19が予定されていてよい。図3に示された例の場合に、この集束レンズは、ガルバノメータスキャナ15の後方に配置されている。しかしながら、レーザビーム7をガラスセラミックエレメント1上に集束するために適した他の構成も可能であることは当業者には明らかである。集束レンズを照射方向でガルバノメータスキャナの後方に配置することは、短い焦点距離を達成するために好都合である。一般に、図3の例に示されたようなレンズの特別な構造および運動メカニズムとは無関係に、300mm未満の焦点距離を示す集束レンズ、殊にレンズまたはレンズ群または集束ミラーが好ましい。
被覆5を局所的に除去し、それにより被覆5を通過する開口部9を作製するために、レーザビームをガイドする装置を用いてレーザビーム7を表面上で動かし、ここで、レーザ7は、被覆5の材料のアブレーション閾値を超え、それにより被覆は衝突箇所で除去されるように調節されている。しかしながら、この場合に、レーザ出力は、支持体材料、つまり基板2のガラスまたはガラスセラミックの材料のアブレーション閾値に到達せずかつ被覆だけを除去するように調節される。例として、ROBAX(登録商標)およびCeran Cleartrans(登録商標)の商品名で販売されたガラスセラミックが挙げられる。これらのガラスセラミックの場合に、1064nmのレーザ波長についてアブレーション閾値は、約5.2・1017W/m2にある。
したがって、一般に、特別な、先に議論された実施例に限定されることなしに、ガラス材料またはガラスセラミック材料および不透視性の被覆の材料は、ガラス基板またはガラスセラミック基板2の材料のアブレーション閾値が、殊に赤外線スペクトル領域で、特に好ましくは1064nmの波長で、不透視性の被覆5のアブレーション閾値よりも高いように選択される場合が好ましい。
示された例に限定されることなしに、開口部9は線状である場合が特に好ましい。換言すると、この開口部9は、溝の形状を示す。このような線またはこのような溝は、閉じていてもよい、つまり一般に環状であるか、またはフレームの形状を示してもよい。線の幅は、80μmより大〜3mmまで、好ましくは100μm〜2mm、特に好ましくは200μm〜1mmである。この線幅は、この線が被覆5の明色塗料に対するコントラストを形成することにより選択される。この線により作製された色彩的な印象は、好ましい実施形態の場合に、暗色塗料の色彩的な印象と一致する。
さらに、一般に、不透視性の被覆の層厚は過度に大きくない場合が好都合である。これは、一方で、レーザアブレーションを用いた除去を容易にする。他方で、これは、被覆内の開口部9を通過する光の透過にとっても好都合である。被覆が厚すぎる場合には、開口部の壁部は相応して長く、かつ不必要に多くの光を吸収する。したがって、一般に、不透視性の被覆5は、高くても300μm、特に好ましくは高くても160μmの層厚を示す場合が好ましい。
しかしながら、反対に、十分な遮光の観点で、薄すぎる被覆も好ましくない。10μmより高い、好ましくは少なくとも50μmの層厚が好ましい。最小厚みおよび最大厚みの上述の記述は、層厚の平均値である。
レーザビームをガイドする装置は、制御装置13を用いて制御される。ここでは、例えば構造エレメントの形状および位置を制御シグナルに変換し、この制御シグナルを用いてレーザビーム7を、レーザビームをガイドする装置を用いて表面上に動かすプログラムを実行することができる。好ましくは、この制御装置は、レーザ7を、殊にスイッチオンおよびスイッチオフならびにレーザ強度に関しても制御する。
実施例によると、少なくとも0.02mmの幅を示す軌跡を除去するために、十分に良好に集束することができるパルスレーザ71が選択された。これは、1064nmの波長および10psのパルス長を示すネオジム−YAGレーザを用いて達成された。255mmの焦点距離を示すレンズを備えたスキャナを使用した。M2ファクターは、1.4未満である。環状放射は、12mmの直径を示した。20%での平均出力W50は、約10Wであった。同様に、他のレーザも可能である。しかしながら、アブレーションされた構造の幅が0.025mm未満である場合がいずれの場合も好ましい。
図4は、本発明による方法で製造されたガラス物品またはガラスセラミック物品1の略示断面図を示す。不透視性の被覆5内に、開口部9が組み込まれている。
図4で左側に示された例では、開口部9の壁部92がほぼ垂直である。他の実施態様の場合に、開口部9は、被覆の表面50からガラス基板またはガラスセラミック基板2に向かって狭まっていてよい。これについての実施例は、図4で右側に示された開口部9である。このような実施態様は、開口部を、厚い被覆5内に、数段階のまたは段階的なアブレーションによって組み込むために好都合であることがある。好ましくは、基板表面の垂線に対する開口部9の壁部92の角度93は、20°未満、好ましくは15°未満である。この角度は、壁部の平均角度である。この角度は、基板上での開口部の幅91と被覆5の表面上での幅95、ならびに被覆5の厚みの関係により、三角法により算出することができる。したがって、この実施形態にしたがって、被覆5の厚みDおよび幅95と91との差Bについて:B/2D≦tan(20°)、好ましくはB/2D≦tan(15°)が当てはまる。
好ましい層厚および基板上の開口部の本発明による最大幅91の場合、もう一つの他の実施形態によると、一般に、開口部9の幅91は、不透視性の被覆5の層厚よりも小さいという条件も満たす。
層厚に対する関係で開口部の僅かな幅も、垂線に対する壁部92の場合による僅かな角度も、開口部9を既に僅かに斜めに観察する場合に、視軸は、開口部9を通過せず、壁部92で終わる。これは、開口部の僅かな幅91と関連して、観察者が開口部を見ることができないという状況をもたらす。この開口部は、ガラス物品またはガラスセラミック物品1の、遮光性の被覆5に基づいて隠された側の光源の光が、この開口部を通り抜ける場合に初めて観察者は知覚することができる。
しかしながら、ガラス物品またはガラスセラミック物品1の、観察者にとって遮光性の被覆5に基づいて隠された側から開口部を通して放射される光は、開口部9を通して透過光として現れることがあるか、またはセンサによる検出のために、開口部9を通して、反対方向で、観察者にとって隠された側に向かって現れることがあり、この側で、利用者は見ることができないセンサまたはこのセンサに所属する光電子的、電子的および電気的構成素子が配置されていてもよい。
さらに、開口部9は、図示されていない、好ましくは温度安定性の光導体と光学的に接続されていてよく、この光導体は、光学的信号を離れた位置に配置されたセンサに、またはこのセンサに所属する光電子的、電子的および電気的構成素子に伝達する。
図4に記載されている、本発明により製造されたガラス物品またはガラスセラミック物品は、被覆5上に、被覆5上の開口部9の作製の前にスクリーン印刷により塗布された密封層6が設けられている。開口部9は、その位置に応じて、一般に、密封層ならびに明色塗料を通過して、または暗色塗料、明色塗料および密封層を通過して延びるように作製される。さらに、スマート塗料が密封層と共に塗布されている箇所では、開口部9は、スマート塗料と密封層を通過するように作製されていてもよい。この措置の場合、ほぼ同じ横方向の寸法を示す開口部9は全体の層を通過するように延びているため、コロナ効果を避けることができ、かつこれにより改善されたエッジコントラストを達成することができる。したがって、特に好ましい方法の場合に、従来のスクリーン印刷ではこの形で到達できないほどの本質的に小さな、および明確に認識される構造を作製することができる。
好ましくは、好ましい実施態様の場合に、スマート塗料は、明色塗料の色調を示し、それにより同様にデッドフロント効果(Deadfronteffekt)が生じる。
しかしながらレーザアブレーションの場合には、被覆に暗色の変色が生じることがある。被覆自体が暗い色の場合には、このような変色は見えないため、開口部9も目に見えない。しかしながら、明るい色相を示す被覆の場合には異なる。ここでは、開口部9の縁部における暗色への変色が明白に浮かび上がることがある。これは、レーザのパルス周波数およびレーザビームが被覆層の上を走行する速度を、レーザパルスの衝突点が重ならないように調節し、その際に生じるスポットの直径が少なくとも20μmであることにより起こることがある。ただし、それにより溝状の開口部9を作製することはできない、というのも、まず、前後して並んだ窪みがアブレーションされるにすぎないためである。溝を作製するためには、被覆が除去されるべき領域は何度もなぞられる。本発明のこの実施形態の場合には、したがって、被覆の色調が、L*a*b色空間中で少なくとも20、好ましくは少なくとも40、特に好ましくは少なくとも50であるL値を示す不透視性の被覆上に、観察者が見ることができない開口部を作製することも可能である。不透視性の被覆の色調のL値は、例えば分光光度計により決定することができる。この値は、被覆5の露出された表面に関するもので、つまり例えばガラスまたはガラスセラミックを通して測定された三刺激値ではない。
作製されるべき開口部の縁部領域内の熱的影響を最小化し、ひいては暗色化の効果を避けるために、本発明による一態様では、レーザビーム7のトップハットプロフィールが使用される。この場合、塗料のアブレーションのためにはエネルギーが低すぎるが、被覆を変色させるほどに被覆を加熱するためには十分なエネルギーを示す、ガウス状のビームの縁部領域は排除される。トップハットプロフィールの更なる利点は、改善された輪郭鮮鋭度である、というのもこの効果が肉眼ではほとんど見えないか、または全く見えないマイクロメーター範囲での不鮮鋭さが生じる場合であっても、ガウスプロフィールにより多層系は輪郭を鮮鋭に除去できないためである。
特に好ましくは、ガラス基板またはガラスセラミック基板2の、利用者とは反対側20に被覆が塗布されているように、本発明を使用する。それにより、光源の光は、まず開口部9を通して被覆を通過し、次いでガラス基板またはガラスセラミック基板を通過し、次いで反対側21から出射する。
本発明は、多様な方法において、家庭用機器のバックライトを具えたガラス物品またはガラスセラミック物品のために使用される。特に、本発明は、この場合、調理台のために適している。同様に、例えばレンジまたはオーブンの操作パネルを本発明によるガラス物品またはガラスセラミック物品によって実現することもできる。不透視性の被覆は、家庭用機器において、一方で所定の視覚的印象を作り出し、他方では家庭用機器の構成要素を隠すために利用される。
本発明は一般に、以下に記載する実施例に限定されるものではなく、本発明によるガラス物品またはガラスセラミック物品により形成された操作面を備えた家庭用機器にも関し、この場合、家庭用機器の内部には、少なくとも1つの照明エレメントが配置されていて、この照明エレメントから放射される光は、不透視性の被覆5内の開口部9に入射し、かつ開口部9および基板2を横断することができる。
図5は、ガラスセラミック調理台30の形態の家庭用機器3の好ましい実施形態の例を示しており、この場合、調理台は、本発明によるガラスセラミック物品1により形成され、このガラスセラミック物品1は、被覆5上に、ここでは図示されていない密封層が設けられていてよい。
不透視性の被覆5が、家庭用機器3の種類とは無関係に、好ましくはガラス基板またはガラスセラミック基板2の内側を形成する側21に塗布されている。ガラスセラミック調理台30の例の場合に、不透視性の被覆5は、それに応じて基板、ここでは相応するガラスセラミック基板2の下側に存在する。調理台または主面20上に置かれた調理物または調理器具を加熱するために、ガラスセラミック基板2の下方に1つ以上の加熱エレメント23が配置されている。例えば、加熱エレメント23は、誘導式調理台のための誘導コイルであることができる。
示された実施例に限定されることはないが、発光エレメント18として発光ダイオードが使用される。開口部の構成に応じて、複数の発光ダイオード18の装置を使用してもよい。後者は、例えば、開口部9が極めて長く延びていて、できる限り均一に照明されるべき場合に提供される。小さな開口部から多くの光を通過させるために、本発明の更なる実施形態の場合に、発光エレメントとしてレーザダイオードを使用することも可能である。
一般に、示された例に限定されることはないが、散乱エレメント19は、発光エレメント18の前に配置されている場合がさらに好都合であることがある。この散乱エレメント19は、溝状に構成された開口部9に沿って延び、かつ発光エレメント18の光を均一に溝状の開口部9に沿って分配するために用いられる。このため、溝状の開口部9によって達成される線状の表示エレメントの均一な照明が達成される。
照明された開口部9によって作製される表示エレメントは、例えば調理区域マークであることができる。このようなマークによって、調理区域がまさに作動中でありかつ加熱されていることが示される。例えば、このために、溝状の開口部9は、加熱エレメント23により加熱された領域を取り囲むように環状に延びていてよい。
図6は、入射光下での、つまり下からの透過照明なしでのCeranherdの調理台を示す。図6の中央には、調理台内で印刷されていない窓部102が見られる。ガラス基板またはガラスセラミック基板の下側の、このような「ネガ型印刷」、つまり、印刷しないことにより生じる窓部102は、視覚的審美的理由から家庭内での使用にとって受け入れられない、というのも調理台の下方の空間内の視認が可能であるためである。101a〜101dによって、多様な細い光の構造が指し示される。構造101aは十字形であり、この場合、2つの交差を形成する線は、連続する線ではなく、点から形成されていて、人間の目によって1本の線にまとめられる。この種の構造の場合、レーザアブレーションは連続的ではなく、点状に行われる。両方の構造101bおよび101cは、L字形であり、構造101dは、一貫していない線の形状を示す。構造101dの他に、暗色塗料構造103が存在し、同様に中断された線として構成されている。入射光下では、この暗色塗料構造103は、構造101dとほぼ同じ明度に見える。
被覆5として、CLEAR caja greyを使用した。構造103用の暗色塗料として、deep zaraを使用した。これらの構造101a〜101dは、したがって、入射光の下では可視である、というのも、これらの構造の線幅は80μmより大きいためである。
図7は、透過照明した状態の図6の調理台を示し、つまり調理台の下方に点灯した光源が存在する。構造101dと103との視覚的な比較は、透過照明またはバックライトの場合に、構造101dが、暗色塗料構造103よりも明らかに明るいことを示す。
図8は、入射光下での、暗色塗料構造103ならびに細い光の構造104および105を備えたCeran調理台の一部を示す。構造104は、100μmの線幅を示すが、構造105の線幅は400μmである。これらの構造の視認性および色感覚は、線幅に依存して、図8の右の部分では、構造104が、むしろより大きな線幅を示す構造105よりも明らかに明るく見える。図8の左の部分では、細い光の構造105の下側に、暗色塗料構造103が存在する。ここでも、構造105および103の視覚作用は同じであり、暗色塗料構造103は、細い光の構造105よりも大きな線幅を示すことを明らかに認識することができる。
図9は、透過光下での、図8の部分を示す。ここでは、構造105は、その大きな線幅に基づき構造104よりもより明るく見える。図9の左の部分での構造105および103の比較は、細い光の構造105が、暗色塗料構造103よりも明るい視覚的印象を有することを示す、というのも後者の暗色塗料構造は、暗色塗料として透過照明できないためである。透過照明された細い光の構造104および105は、先に示したように、コロナ効果のない鋭い輪郭を特徴とする。
本発明の範囲内で、ガラス体またはガラスセラミック体の、被覆5とは反対側にも被覆があり、殊に別の塗料、好ましくは無機塗料が塗布されている。この被覆は、開口部9の領域に配置されていてもよく、従ってこの被覆は、開口部9の透過照明の際に後方から照らされる。
1 ガラス物品またはガラスセラミック物品
2 平坦なガラス基板またはガラスセラミック基板
3 家庭用機器
5 不透視性の被覆
6 密封層
7 パルスレーザビーム
9 5内の開口部
11 レーザアブレーションのための装置
13 制御装置
15 ガルバノメータスキャナ
16 XYテーブル
18 発光エレメント
20,21 2の主面
23 加熱エレメント
70 7の衝突点
71 レーザ
15 ガルバノメータスキャナ
20,21 2の主面
25 側面発光する光導体
30 ガラスセラミック調理台
70 7の衝突点
91 基板2での9の幅
50 5の表面
92 9の壁部
93 基板表面の垂直線に対する壁部92の角度
95 5の表面50での開口部9の幅
101 細い光の構造
102 印刷されていない窓部
103 暗色塗料構造
104 幅100μmを示す細い光の線
105 幅400μmを示す細い光の線

Claims (14)

  1. ガラス物品またはガラスセラミック物品(1)に形成されている操作面を備えた家庭用機器(3)において、前記ガラス物品またはガラスセラミック物品(1)は、
    − 向かい合う2つの、好ましくは少なくとも部分的に平行な主面(20,21)を備えた平坦なガラス基板またはガラスセラミック基板(2)を含み、前記基板は、
    − 380nm〜780nmの可視スペクトル領域で、前記ガラス基板またはガラスセラミック基板(2)を一方の主面(20,21)から反対側の主面(21,20)まで横断する可視光に対して、少なくとも1%、好ましくは少なくとも30%の光透過率τvisを示し、
    − 前記ガラス基板またはガラスセラミック基板(2)の一方の主面(20,21)には、1層より多くの層を含むことができ、前記1層より多くの層が一緒になって不透視性となる、少なくとも1つの不透視性の被覆(5)、印刷された塗料、殊に明色塗料が設けられていて、前記被覆(5)は、380nm〜780nmの可視スペクトル領域で、最大5%の光透過率τvisを示し、かつ、好ましくは線状の開口部(9)が前記不透視性の被覆(5)内に存在し、前記開口部(9)は、前記被覆(5)の表面に当たる光が前記被覆(5)および前記ガラス基板またはガラスセラミック基板(2)を貫通することを許容し、ここで前記好ましくは線状の開口部の幅(91)は、80μmより大〜3mm、好ましくは100μm〜2mm、特に好ましくは200μm〜1mmである、操作面を備えた家庭用機器(3)。
  2. 前記印刷された塗料、殊に明色塗料上に、スクリーン印刷により密封層(6)が、好ましくは全面に塗布されていることを特徴とする、請求項1記載の家庭用機器(3)。
  3. 前記好ましくは線状の開口部(9)は、面の視覚的印象が生じるように互いに並んで配置されていて、ここで互いに並んで配置された前記好ましくは線状の開口部(9)の側方の間隔は、少なくとも80μmであることを特徴とする、請求項1または2記載の家庭用機器(3)。
  4. 赤外線スペクトル領域での、好ましくは1064nmの波長域での、レーザを用いた加工のための、殊にレーザアブレーションのための、前記ガラス基板またはガラスセラミック基板(2)の材料のアブレーション閾値は、前記不透視性の被覆(5)のアブレーション閾値よりも高いことを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の家庭用機器(3)。
  5. 前記開口部(9)の前記幅(91)は、前記不透視性の被覆(5)の層厚よりも小さいことを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の家庭用機器(3)。
  6. 前記不透視性の被覆(5)内の前記開口部(9)の前記幅(91)により、前記開口部(9)を透過照明なしで上から見た場合に視覚により知覚可能な、前記開口部(9)の三刺激値または灰色値が調節されていることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の家庭用機器(3)。
  7. 前記不透視性の被覆(5)内の前記開口部(9)の前記幅(91)により、前記開口部(9)の視覚により知覚可能な三刺激値または灰色値は、透過照明なしで上から見た場合に、別の塗料、殊に暗色塗料の視覚により知覚可能な三刺激値または灰色値にほぼ一致するように調節されていることを特徴とする、請求項6記載の家庭用機器(3)。
  8. 前記不透視性の被覆(5)内の前記開口部(9)の前記幅(91)により、前記開口部(9)の視覚により知覚可能な三刺激値または灰色値は、透過照明なしで上から見た場合に、別の塗料、殊に明色塗料の視覚により知覚可能な三刺激値または灰色値にほぼ一致するように調節されていて、それにより、前記不透視性の被覆(5)内の前記開口部(9)は、透過照明がなければ、前記開口部(9)の周囲とは視覚により区別することはできず、かつそれにより好ましくは、前記開口部(9)の透過照明がなければ前記開口部(9)を視覚による知覚で認識させないデッドフロント効果が提供されることを特徴とする、請求項6記載の家庭用機器(3)。
  9. 前記不透視性の被覆(5)内の前記開口部(9)の前記幅(91)により、前記開口部(9)は、透過照明の際に、利用者が視覚により認識可能であることが保証されていることを特徴とする、請求項6から8までのいずれか1項記載の家庭用機器(3)。
  10. 前記不透視性の被覆(5)内の前記開口部(9)は、電磁放射線を用いたアブレーションにより、殊にレーザアブレーションにより、好ましくは赤外線スペクトル領域での、好ましくは1064nmの波長でのレーザアブレーションにより製造されていることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載の家庭用機器(3)。
  11. 前記開口部(9)を透過照明することができる発光エレメント(18)としての、少なくとも1つの発光ダイオードまたはレーザダイオードを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項記載の家庭用機器(3)。
  12. 前記開口部(9)を透過照明することができる、少なくとも1つの表示装置を特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載の家庭用機器(3)。
  13. ガラス物品またはガラスセラミック物品(1)に形成されている操作面を備えたガラス物品またはガラスセラミック物品において、前記ガラス物品またはガラスセラミック物品(1)は、
    − 向かい合う2つの、好ましくは少なくとも部分的に平行な主面(20,21)を備えた平坦なガラス基板またはガラスセラミック基板(2)を含み、前記基板は、
    − 380nm〜780nmの可視スペクトル領域で、前記ガラス基板またはガラスセラミック基板(2)を一方の主面(20,21)から反対側の主面(21,20)まで横断する可視光に対して、少なくとも1%、好ましくは少なくとも30%の光透過率τvisを示し、ここで、
    − 前記ガラス基板またはガラスセラミック基板(2)の一方の主面(20,21)には、1層より多くの層を含むことができ、前記1層より多くの層が一緒になって不透視性となる、少なくとも1つの不透視性の被覆(5)、印刷された塗料、殊に明色塗料が設けられていて、前記被覆(5)は、380nm〜780nmの可視スペクトル領域で、最大5%の光透過率τvisを示し、かつ、好ましくは線状の開口部(9)が前記不透視性の被覆(5)内に存在し、前記開口部(9)は、前記被覆(5)の表面に当たる光が前記被覆(5)および前記ガラス基板またはガラスセラミック基板(2)を貫通することを許容し、前記好ましくは線状の開口部の幅(91)は、80μmより大〜3mm、好ましくは100μm〜2mm、特に好ましくは200μm〜1mmである、ガラス物品またはガラスセラミック物品。
  14. 請求項2から10までのいずれか1項記載のガラス物品もしくはガラスセラミック物品または家庭用機器の1つ以上の特徴を含む、請求項13記載のガラス物品またはガラスセラミック物品。
JP2017167576A 2016-08-31 2017-08-31 ガラス物品またはガラスセラミック物品に形成されている操作面を備えた家庭用機器 Active JP6996910B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE202016104800.1 2016-08-31
DE202016104800.1U DE202016104800U1 (de) 2016-08-31 2016-08-31 Beschichteter Glas- oder Glaskeramikartikel

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018048801A true JP2018048801A (ja) 2018-03-29
JP6996910B2 JP6996910B2 (ja) 2022-02-24

Family

ID=57629800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017167576A Active JP6996910B2 (ja) 2016-08-31 2017-08-31 ガラス物品またはガラスセラミック物品に形成されている操作面を備えた家庭用機器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6996910B2 (ja)
DE (2) DE202016104800U1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017118451A1 (de) * 2016-12-23 2018-06-28 Schott Ag Kochfeld mit Anzeigeeinrichtung
ES2682686B1 (es) * 2017-03-21 2019-06-28 Bsh Electrodomesticos Espana Sa Metodo para fabricar un componente de aparato domestico con una marcacion hidrocromatica

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016113362A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 ショット アクチエンゲゼルシャフトSchott AG パターン化されたコーティングを備えたガラスセラミック部材の製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2760202B1 (fr) 1997-03-03 1999-05-28 Vtf Ind Sarl Procede de realisation de bandeaux de commande, notamment pour appareils electromenagers
DE102008031426B4 (de) 2008-07-04 2014-07-31 Schott Ag Verfahren zur Herstellung einer Versiegelungsschicht für Dekorschichten, Glas- oder Glaskeramik-Artikel und dessen Verwendung
DE102008031428A1 (de) 2008-07-04 2010-01-07 Schott Ag Dekorative Beschichtung von Glas- oder Glaskeramik-Artikeln
DE102015102743A1 (de) 2015-02-26 2016-09-01 Schott Ag Beschichteter Glas- oder Glaskeramikartikel

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016113362A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 ショット アクチエンゲゼルシャフトSchott AG パターン化されたコーティングを備えたガラスセラミック部材の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6996910B2 (ja) 2022-02-24
DE202016104800U1 (de) 2016-12-08
DE102017117062A1 (de) 2018-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6676409B2 (ja) コーティングされたガラスまたはガラスセラミック製品
JP6761769B2 (ja) コーティングされたガラスまたはガラスセラミックス物品
US10315276B2 (en) Method for producing a glass ceramic element with patterned coating
US10450227B2 (en) Method for changing the geometry of glass ceramics and coated glass ceramic article produced by such method
JP6088494B2 (ja) 表示デバイス
CN105163949B (zh) 用于改变玻璃和玻璃陶瓷透射的方法以及能够根据该方法制造的玻璃件或玻璃陶瓷件
KR101939423B1 (ko) 발광 컬러 디스플레이를 포함하는 유리세라믹 물품
JP7203493B2 (ja) 表示設備を有する調理面
KR102123309B1 (ko) 유색 광 디스플레이를 갖는 유리 세라믹 물품
WO2015068393A1 (ja) 加熱調理器
KR20160131016A (ko) 대형 유리-세라믹 조리대
JP6996910B2 (ja) ガラス物品またはガラスセラミック物品に形成されている操作面を備えた家庭用機器
KR102148184B1 (ko) 발광 디스플레이를 갖는 유리-세라믹 물품
DE102016103524A1 (de) Beschichteter Glas- oder Glaskeramikartikel
KR102572997B1 (ko) 빛 디스플레이를 가진 유리 세라믹 물품
CN108688583B (zh) 装饰部件及其制造方法
WO2011006773A1 (de) Hausgeräte-abdeckplatte mit einer laser-innengravur
JP5160117B2 (ja) 着色ガラス
JP4016730B2 (ja) 調理器用トッププレート
JP6259347B2 (ja) 調理器用トッププレート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211029

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20211130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6996910

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150