JP2018047724A - ハイブリッド車両の発電制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の発電制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018047724A
JP2018047724A JP2016182620A JP2016182620A JP2018047724A JP 2018047724 A JP2018047724 A JP 2018047724A JP 2016182620 A JP2016182620 A JP 2016182620A JP 2016182620 A JP2016182620 A JP 2016182620A JP 2018047724 A JP2018047724 A JP 2018047724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power generation
torque
engine
rate
change
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016182620A
Other languages
English (en)
Inventor
竜一 征矢
Ryuichi Soya
竜一 征矢
真弘 鈴木
Shinko Suzuki
真弘 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP2016182620A priority Critical patent/JP2018047724A/ja
Publication of JP2018047724A publication Critical patent/JP2018047724A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】エンジンによる走行駆動中にエンジンを燃費効率が高い状態である高効率点で運転しつつエンジンの出力トルクの一部を用いて電動発電機を駆動して発電させる際、ドライバビリティを悪化させることなく、短時間で十分な電力を蓄えることが可能なハイブリッド車両の発電制御装置を提供すること。
【解決手段】HV−ECU31のCPU51で変化率可変設定プログラムを実行することにより実現される可変設定部62を含む車両の発電制御装置60において、可変設定部62は、エンジンによる駆動走行中に所定の発電条件が成立したことを条件に、エンジンの出力トルクの一部を用いてMGを駆動して発電する際、可変設定部62は、少なくともギヤ段レート制御マップ65を参照し、そのときのAMTのギヤ段に応じてMGの発電トルクの変化率を変化させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド車両の発電制御装置に関する。
ハイブリッド車両、例えば、パラレル式のハイブリッド車両は、エンジンおよび電動発電機を併有する走行駆動源と、クラッチや変速機等を含み、エンジンから駆動車輪まで動力を伝達する動力伝達経路を有している。
この種のハイブリッド車両は、走行モードとしては、エンジンによる走行モード(以下、EG走行モードという)、電動発電機による走行モード(以下、EV走行モードという)、エンジンと電動発電機とが協働する走行モード(以下、HV走行モードという)を有している。
このようなハイブリッド車両としては、エンジンを燃費効率が最も高い状態である最高効率点近傍で駆動し、最高効率点でのエンジンの出力が走行トルクより大きい場合にエンジン出力を発電機に入力して発電を行うものが既に知られていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−137518号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたものにあっては、エンジンによる走行中に電動モータで発電を開始したり終了したりする際にドライバビリティの悪化を低減する点については何等考慮されていなかった。
具体的には、近年、ハイブリッド車両は、エンジンによる走行中、エンジンの出力トルクの一部を用いて電動発電機を駆動して発電させ、蓄電する制御が行われているが、燃費を向上させるために、蓄電効率を高めて、具体的には短時間で十分な電力を蓄電できるよう電動発電機の発電エネルギーを大きくするという要求がある。
しかしながら、このようなハイブリッド車両は、電動発電機の発電エネルギーを大きくしようとすると、発電トルクの変化率を大きくする必要が生じる。一方、エンジンは電動発電機と比べて応答性が悪いため、エンジン出力トルクの変化と発電トルクの変化を完全に一致させるのは困難である。このため、エンジンによる走行中の発電の開始時と終了時に走行トルク(車両の走行駆動が寄与するトルク)の急変が生じドライバビリティが悪化するという問題点があった。
本発明は、上述のような従来の課題を解決すべくなされたものであり、エンジンによる走行駆動中にエンジンを燃費効率が高い状態である高効率点で運転しつつエンジン出力トルクの一部を用いて電動発電機を駆動して発電させる際、ドライバビリティを悪化させることなく、短時間で十分な電力を蓄えることが可能なハイブリッド車両の発電制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係るハイブリッド車両の発電制御装置は、上記目的達成のため、エンジンおよび電動発電機を併有する走行駆動源を有し、前記エンジンによる駆動走行中に所定の発電条件が成立したときに、前記エンジンの出力トルクをドライバ要求トルクより大きい高燃費効率トルクとしつつ前記エンジンの出力トルクの一部を用いて前記電動発電機を駆動して発電するハイブリッド車両の発電制御装置であって、前記発電の開始時と終了時の前記電動発電機の発電トルクの変化率を可変設定する可変設定手段を有し、前記可変設定手段は、少なくとも前記ハイブリッド車両の変速機の変速比に応じて前記変化率を変化させることを特徴とするものである。
この構成により、本発明では、エンジンの出力トルクの一部を用いて電動発電機を駆動して発電を開始したりその発電を終了したりする際、少なくとも変速機の変速比に応じて発電トルクの変化率を変化させるため、発電トルクの増加、減少に伴う走行トルクの変化(減少、増加)によるショックを減らしてドライバビリティの悪化を防ぐことができる。
また、本発明では、発電トルクの変化率の可変設定によってドライバビリティへの影響を小さくできるため、ドライバビリティを損なうことなく短時間で大きな電力を蓄えることが可能になる。
また、本発明のハイブリッド車両の発電制御装置は、前記変速機の変速比に対応する前記変化率を保持する保持手段をさらに具備し、前記可変設定手段は、前記発電条件が成立したことを条件に、前記変速機の現在の変速比に対応する前記変化率を選択し、前記発電の開始時と終了時の前記発電トルクを、前記選択した変化率に対応するように変化させる構成とすることができる。
また、本発明のハイブリッド車両の発電制御装置においては、前記可変設定手段は、前記変速機の変速比に対応する変化率を含む複数の変化率から最小の変化率を選択する構成としてもよい。
ここにいう複数の変化率は、例えば、エンジン回転数に対応する変化率や前記ハイブリッド車両の車両重量に対応する変化率を含み得る。
本発明によれば、エンジンによる走行駆動中にエンジンを燃費効率が高い状態である高効率点で運転しつつエンジンの出力トルクの一部を用いて電動発電機を駆動して発電させる際、ドライバビリティを悪化させることなく、短時間で十分な電力を蓄えることが可能なハイブリッド車両の発電制御装置を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の制御装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の発電制御装置を有するHV−ECUの機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両のエンジン走行中における出力トルクの変化と発電制御領域の関係を説明するためのグラフである。 本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両のエンジン走行中のMGトルクのタイミングチャートであり、(a)図は発電トルクの変化率の可変設定制御の適用時、(b)図は非適用時のタイミングチャートをそれぞれ示している。 本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の発電トルクの変化率の可変設定制御に適用する各種別のパラメータに対応する発電トルクの変化率の変化傾向を示す図である。 本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の発電制御装置における発電トルクの変化率可変設定プログラムを示すフローチャートである。 図6のステップS14〜S16における発電トルクの立ち上げや立ち下げ時の変化の説明図である。 本発明の他の実施の形態に係るハイブリッド車両の発電制御装置における発電トルクの変化率可変設定プログラムを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(一実施の形態)
図1ないし図7は、本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両の発電制御装置を備えたハイブリッド車両の走行駆動制御システムを示している。
図1に示すように、この実施の形態の車両1においては、エンジン11、オートクラッチ12、モータジェネレータ(電動発電機;以下、MGと呼称する)13、AMT(Automated Manual Transmission)14、推進軸15、ディファレンシャル装置16が車両1の前後方向に順次配設されている。そして、エンジン11およびMG13のうち少なくとも一方からの動力を、AMT14、推進軸15、ディファレンシャル装置16および左右の駆動軸17a、17bを介して左右の駆動車輪18a、18bに動力伝達する動力伝達経路19が構成されている。
車両1には、また、インバータ22および高圧バッテリ23が搭載されており、これらインバータ22および高圧バッテリ23と、エンジン11、オートクラッチ12、MG13、AMT14および推進軸15とによって、車両1を走行駆動するハイブリッド式の走行駆動システム20が構成されている。
エンジン11は、多気筒の内燃機関、例えば4サイクルディーゼルエンジンである。また、オートクラッチ12は、エンジン11のクランク軸である出力軸11aとMG13の入力軸13aとを動力伝達可能に接続したりその接続を遮断したりする機能を有している。
このオートクラッチ12は、摩擦式のクラッチディスクのストロークを可変操作する油圧操作シリンダへの油圧の給排を制御することで、断接の切り換えが可能になっている。ここにいう油圧操作シリンダへの油圧は、例えば後述するAMT−ECU32からの油圧制御コマンドに応動する図外の電気油圧アクチュエータ(クラッチマスタシリンダでもよい)により生成されたものである。
MG13は、供給される電力を回転動力に変換して出力する電動モータ(電動機)の機能と、入力された回転動力を電力に変換し出力する発電機の機能とを併有する電動発電機である。
このMG13は、電動モータとして機能するとき、エンジン11のアイドル運転状態下で車両1を走行駆動可能な回転動力を出力したり、エンジン11を燃費効率の高い運転領域で運転するためにエンジン11の出力をアシストする回転動力を出力したりすることができる。また、MG13は、エンジン11を燃費効率の高い運転領域で運転させる状態下で、エンジン走行トルクを上回る余剰トルクを用いて発電する発電機の機能を発揮することができ、高圧バッテリ23に充電できるようになっている。以下、この発電を、エンジン走行中の発電と呼称する。さらに、MG13は、インバータ22と協働し、発電機として駆動されるときの負荷トルクである発電トルクを制御できるようになっており、インバータ22と協働して駆動車輪18a、18b側に制動トルクを出力することで、車両1の回生ブレーキにも利用できるようになっている。
AMT14は、エンジン11と共に車両1の図示しない本体フレームにマウントされた公知の変速機で、手動変速機と同様な多段変速可能な歯車変速機構を内蔵するとともに、その変速操作を自動制御可能にした半自動変速機として構成されている。このAMT14は、オートクラッチ12と協働して多段の円滑な変速動作、例えば1速から6速までの変速動作を行うことができるようになっている。
推進軸15は、AMT14の出力軸14bおよびディファレンシャル装置16の入力軸16aに対しそれぞれユニバーサルジョイント等を介して連結され、AMT14およびディファレンシャル装置16の間を動力伝達可能に連結している。
ディファレンシャル装置16は、推進軸15からの入力される回転動力を、左右の駆動軸17a、17bに対し差動を許容しつつ分配できる公知の差動装置である。
高圧バッテリ23は、MG13に電力を供給可能で、かつ、MG13で発生される電力を蓄えることができる二次電池である。また、インバータ22は、高圧バッテリ23の電圧を昇圧させるとともにMG13用の三相交流に変換する機能を有している。
このような走行駆動システム20は、以下に述べる制御装置30によって制御される。
制御装置30は、複数の電子制御ユニット(ECU)、例えばハイブリッド駆動制御ユニットであるHV−ECU31と、オートクラッチ12のクラッチ操作およびAMT14の変速操作を制御するAMT−ECU32と、車両制御ECU33、エンジンECU34およびバッテリECU35とを含んで構成されている。
HV−ECU31は、図2に示すように、CPU51、RAM52、ROM53、バックアップメモリ54、入力インターフェース回路55、出力インターフェース回路56およびCAN(Controller Area Network)通信用の通信インターフェース回路57を含んで構成されるものである。
このHV−ECU31の入力インターフェース回路55には、車両1の走行状態を検出するセンサ群として、例えばアクセル開度センサ41および車速センサ42が接続されている。また、この実施の形態に係るエンジン走行中発電時の発電トルクの変化率(時間変化率)の可変設定制御(図4ないし図5参照)を実現するために、入力インターフェース回路55には、後述するクランク角センサ48、AMT14におけるギヤの位置を検出するギヤ位置センサ49がさらに接続されている。
HV−ECU31は、ROM53に予め格納されたハイブリッド制御プログラムに従って、CPU51により、RAM52との間でデータを授受しながら、例えばアクセル開度に対応するドライバ要求トルクとして走行駆動システム20のトータルの出力値を算出し、さらに、現在の車速Vやエンジン11およびMG13の回転速度Nj等のセンサ情報と、エンジン11の機関性能やMG13の特性に関するバックアップメモリ54内のマップ情報等を基に、走行駆動システム20のエネルギ効率が高い動作条件となるよう、エンジン11に要求されるトルクおよびMG13に要求されるトルクの指令値等を逐次算出する。そして、そのトルクを指令値としてCANバス36を介してエンジンECU34に出力するとともに、トルクを指令値として後述する内蔵のMG制御部に取り込ませるようになっている。
HV−ECU31のバックアップメモリ54は、CPU51の停止時にも記憶情報を保持可能なメモリで、例えばEEPROMにより構成されている。また、HV−ECU31の通信インターフェース回路57には、CANバス36を介してAMT−ECU32および車両制御ECU33が接続されており、ゲートウェイ機能を有する車両制御ECU33を介して、例えばHV−ECU31からエンジンECU34にトルク指令値が出力される。
バッテリECU35は、高圧バッテリ23の充放電量を常時監視し、高圧バッテリ23の全電池容量に対する充電量の比率、すなわち、充電率に相当するSOC(State Of Charge)[%]を算出して、そのSOCをHV−ECU31に送信できるようになっている。バッテリECU35とHV−ECU31がCAN通信可能に接続され得るのは勿論である。
そして、HV−ECU31は、このSOCの変動範囲を高圧バッテリ23の寿命や信頼性等の面で好適な範囲内に維持するように、MG13による駆動出力や発電、回生ブレーキ作動等の制御を実行することで、高圧バッテリ23のSOCを予め設定した上限値(例えば80%)と下限値(例えば40%)の間に制御するようになっている。なお、一時的にSOCの上限値が増加したり、回生電力の充電が見込まれるときに一時的にSOCが下限値を下回ったりしてもよい。
AMT−ECU32の入力インターフェース回路には、ドライバのシフトレバー操作入力を検出するシフトスイッチ43と、オートクラッチ12の変速機側のディスク回転速度でもあるモータジェネレータ13の回転速度Njを検出するレゾルバ等の回転速度センサ44と、オートクラッチ12の操作位置であるディスクストロークを検出するクラッチストロークセンサ45とが接続されている。そして、これらセンサ群43ないし45からの検出情報が、AMT−ECU32に取り込まれるようになっている。
AMT−ECU32は、HV−ECU31および車両制御ECU33からの制御情報およびセンサ群43ないし45からの検出情報に基づいて、要求される走行トルクや現在の車速Vに対応するAMT14の最適なギヤ位置(最適な変速段)を設定するとともに、オートクラッチ12の接続の度合いを制御することができるようになっている。そして、そのような制御を実行するために、HV−ECU31、車両制御ECU33およびAMT−ECU32の間で、相互に必要な制御値や検出値に関する情報の双方向通信がなされる。
一方、AMT−ECU32の出力インターフェース回路には、オートクラッチ12が接続されており、AMT−ECU32は、HV−ECU31および車両制御ECU33からの制御要求と、クラッチストロークセンサ45の検出位置とに基づいてオートクラッチ12の断接およびディスクストロークを制御することができるようになっている。
エンジンECU34の入力インターフェース回路にはクランク角センサ48が接続されており、クランク角センサ48で検出されるエンジン回転数[rpm]は、エンジンECU34に取り込まれ、ゲートウェイ機能を有する車両制御ECU33によってHV−ECU31およびAMT−ECU32等の他のECUに送信される。
エンジンECU34は、要求されるトルクを基にエンジン11の出力を制御する各種のプログラムやマップを内蔵している。このエンジンECU34は、トルクの指令値を入力すると、その指令値に対応する燃料噴射量や噴射時期等を算出し、エンジン11を制御するようになっている。
制御装置30のこれらHV−ECU31、AMT−ECU32、車両制御ECU33およびエンジンECU34のROMやバックアップメモリには、ハイブリッド制御プログラム、変速制御プログラム、車両制御プログラムおよびエンジン制御プログラムと、これらの制御プログラムと協働する他の複数の制御プログラム(以下、これらを総称して複数の制御プログラムという)、例えばクラッチ制御を含む発進制御プログラムが格納されるとともに、複数の制御プログラムで使用される各種の設定値やマップ等が記憶されている。
特に、HV−ECU31のROM53やバックアップメモリ54には、この実施の形態に係るエンジン走行中発電時の発電トルクの変化率の可変設定制御を実行する変化率可変設定プログラム、この変化率可変設定プログラムで使用される各種の設定値やマップ(図2、図5参照)等が記憶されている。
制御装置30は、これら複数の制御プログラムを実行することで、上述した複数の機能を発揮するように構成されている。
次に、制御装置30における発電制御機能について説明する。
車両1において、制御装置30は、エンジン11による駆動走行中に所定の発電条件が成立したとき、例えば、エンジン11が低負荷運転を行い、バッテリ23が充電可能な状態であるという条件が成立したとき、エンジン11の出力トルクを最高効率点にしつつエンジン出力トルクの一部を用いてMG13を駆動して発電する制御を行う。エンジン11が低負荷運転を行うかどうかは、ギヤ段(変速比)とエンジン回転数(本実施形態ではモータ回転数と同じ)に応じて定められたトルク閾値をアクセル開度を基に決定されるドライバ要求トルクが下回るときに低負荷運転と判断し、バッテリ23が充電可能かどうかは、SOCが所定値未満かどうかで判断する。このエンジン走行中の発電の制御は、制御装置30の複数のECUのうち、例えば、HV−ECU31によって行われる。また、HV−ECU31は、上述した走行中の発電制御に合わせて、発電の開始時と終了時にMG13の発電トルクの変化率を可変設定する変化率可変設定制御をさらに実現する構成となっている。
ここで、MG13の発電トルクの変化率は例えば下式(1)で表される。
発電トルクの変化率 = 発電トルクの変化の大きさ(Nm)/制御周期(sec) ・・・ (1)
すなわち、発電トルクの変化率は、所定の制御周期、例えば発電トルクを算出する発電制御の周期で発電トルクの変化の大きさを割った値であり、単位時間当たりの発電トルクの変化の大きさを表している。
HV−ECU31は、上述した発電トルクの変化率の可変設定を含む走行中の発電の制御を行うために、図2に示す機能構成を有する。図2に示すように、HV−ECU31において、CPU51には、ハイブリッド制御部61、可変設定部62が設けられる。また、ROM53は、ギヤ段レート制御マップ65、エンジン回転数レート制御マップ66、車両重量レート制御マップ67を記憶している。
また、HV−ECU31において、入力インターフェース回路55には、アクセル開度センサ41、車速センサ42、クランク角センサ48、ギヤ位置センサ49等の検出出力が入力される。
図2に示すHV−ECU31の機能構成において、ハイブリッド制御部61、可変設定部62、ギヤ段レート制御マップ65、エンジン回転数レート制御マップ66、車両重量レート制御マップ67は、本発明における発電制御装置60を構成する。
発電制御装置60の構成要素のうち、ハイブリッド制御部61は、上述した既存のハイブリッド制御に加えて、車両1の燃費を向上させるために、エンジン11の出力トルクを燃費効率が高い高効率値にしつつエンジン出力トルクの一部を用いてMG13を駆動して発電する走行中の発電の制御を行う。ここでエンジン出力トルクの高効率値とは、エンジン回転数に対して燃費効率が高い出力トルクの中から予め定めておいた値であり、エンジン出力トルクの一部とは、エンジン出力トルクから車両の走行トルクおよび補機を駆動するのに必要なトルクを差し引いたトルクを指し、本実施形態では便宜的にエンジン出力トルクによる補機駆動は無しとして説明する。なお、特にトルク制限を行っていないときは車両の走行トルクとドライバ要求トルクを一致させる。
上述した走行中の発電制御のトルクについて図3を参照して説明する。ハイブリッド制御部61は、図3における時間tbからtcまでの領域において、エンジン11の高効率点に対応する出力トルク(図中では、目標値)を維持しつつ車両1の走行中発電の制御を行うようになっている。
図2に示す発電制御装置60において、可変設定部62は、ROM53に記憶されている発電トルクの変化率を可変設定する変化率可変設定プログラムを実行することにより、走行中の発電の開始時と終了時のMG13の発電トルクの変化率を可変設定する制御を行う。可変設定部62は、本発明の可変設定手段を実現する。
具体的に、所定の発電条件が成立したことを条件に、エンジンECUがエンジン出力トルクの目標値を予め定めた高効率値に設定しエンジントルクを上昇させると同時に、可変設定部62は、ROM53に記憶されているギヤ段レート制御マップ65、エンジン回転数レート制御マップ66、車両重量レート制御マップ67のうちから、発電トルクの変化率が最小である一の種別のパラメータに対応する変化率を選択する。その後、可変設定部62は、発電の開始時および終了時における発電トルクをその選択された変化率に対応するように変化させるように制御する。
より詳しくは、可変設定部62は、MG13のトルクが図4(a)に示すタイミングチャートに従って変化するようにMG13の発電トルクを変化させる。図4(a)において、t1は、走行中の発電の開始時のタイミングを示し、t4は、走行中の発電の終了時のタイミングを示す。
図4(a)に示すように、可変設定部62は、ハイブリッド制御部61により上記発電条件が成立したと判定されると、MG13の発電が開始されるタイミングt1において発電トルクを増加させ始める。その際、可変設定部62は、上記タイミングt1から発電トルクが目標値に達するタイミングt2までの期間、発電トルクを一定の変化率[Nm/sec]で変化、すなわち上昇させるように制御する。また、可変設定部62は、その発電トルクの増加率(変化率)を可変設定することができるようになっている(この点については後述する)。
一方、エンジンECU34は、ハイブリッド制御部61により上記発電条件が成立したと判定されると、エンジン出力トルクの目標値を予め定めた高効率値に設定しエンジン出力トルクを目標値に向けて上昇させる。
その後、可変設定部62は、ハイブリッド制御部61により上記発電条件が不成立になったと判定されたタイミングt3に、再度、トルクの変化率の可変設定を開始する。その際、可変設定部62は、タイミングt3から発電トルクを発電開始時と同じ一定のトルクの変化率で変化、すなわち、減少させるように制御する。可変設定部62は、上記制御を、発電トルクが"0(零)"になるタイミングt4まで続行させる。
エンジンECU34は、ハイブリッド制御部61により上記発電条件が不成立になったと判定されると、エンジン出力トルクの目標値を車両走行トルクに設定しエンジン出力トルクを目標値に向けて減少させる。
図4(a)に示すタイミングチャートにおいて、タイミングt1〜t2の期間、およびタイミングt3〜t4の期間に可変設定される発電トルクの変化率は、変化率可変設定を行わないときの発電トルクの変化率(図4(b)参照)よりも小さい値である。
図4(b)のタイミングチャートに示されるように、変化率可変設定を行わないときの発電トルクの変化率は無限大であった。これにより、従来は、エンジン11の走行中の発電の開始時と終了時、すなわち、タイミングt1とタイミングt4で発電トルクが瞬時にかつ大きく増加、減少していた。これにより、従来の車両では、上述した発電の開始時と終了時に、車両の走行トルクが急激に変化し、ドライバビリティを悪化させる大きな要因となっていた。
これに対し、この実施の形態に係る車両1は、図4(a)に示すように、発電の開始時と終了時に、発電トルクを、それぞれ、タイミングt1〜t2の期間分、およびタイミングt3〜t4の期間分の時間をかけて所定のトルクの変化率で増加または減少させるよう制御される。この制御によって、車両1は、走行中の発電の開始時と終了時のショックが低減され、ドライバビリティの悪化を回避させることが可能となる。
車両1において、図4(a)に示す走行中の発電の開始時と終了時の発電トルクの立上げおよび立ち下げの制御に適用される変化率は、当該車両1の状態に応じて適宜な値がその都度選択される。つまり、この実施の形態に係る車両1は、走行中の発電の開始時と終了時の発電トルクが走行状態に応じて可変設定されることが前提となっている。
発電制御装置60は、可変設定部62に図4(a)に示すタイミングチャートでの発電トルクの変化率可変設定制御を行わせるために、車両1の状態を把握可能な複数の異なる種別のパラメータに対応して予め設定された変化率を用いる。
図2に示す発電制御装置60の機能構成において、ROM53は、上記パラメータとして、例えば、車両1のAMT14のギヤ段、エンジン回転数、車両重量のそれぞれに対応して上記変化率を保持している。具体的に、ROM53には、AMT14のギヤ段に対応して上記変化率を保持したギヤ段レート制御マップ65、エンジン回転数に対応して上記変化率を保持したエンジン回転数レート制御マップ66、車両重量に対応して上記変化率を保持した車両重量レート制御マップ67が記憶されている。
すなわち、この実施の形態において、ROM53は、AMT14のギヤ段に対応して発電トルクの変化率を保持する保持手段、エンジン回転数に対応して上記変化率を保持する保持手段、車両1の車両重量に対応して上記変化率を保持する保持手段を構成する。
ギヤ段レート制御マップ65、エンジン回転数レート制御マップ66、車両重量レート制御マップ67は、それぞれ、図5(a)〜(c)に示す変化傾向を有する上記変化率が設定されている。具体的に、ギヤ段レート制御マップ65は、図5(a)に示すように、高速ギヤ段(変速比小)になるほど発電開始または終了時におけるトルクの変化率が大きくなる変化傾向が反映された設定となっている。これは、低速ギア段(変速比大)の方が、インプットシャフトのトルク変化に対するドライブシャフトのトルク変化が大きく、ドライバビリティに与える影響が大きいと考えられるという理由による。
また、エンジン回転数レート制御マップ66は、図5(b)に示すように、エンジン回転数が高くなるほどトルクの変化率が大きくなる変化傾向が反映された設定となっている。これは、エンジン回転数が高い方が、最大トルクが低いため、発電前後での出力変化が小さく、ドライバビリティに与える影響が小さいと考えられるという理由による。
また、車両重量レート制御マップ67は、図5(c)に示すように、車両重量が軽いほどトルクの変化率が小さくなる変化傾向が反映された設定となっている。これは、積載重量を含む車両重量が軽い方が、車両1の慣性エネルギーが小さいため出力の変化が車両エネルギーに与える影響が大きく、ドライバビリティに与える影響がdと考えられるという理由による。
発電制御装置60において、可変設定部62は、図4(a)に示す走行中の発電の開始時と終了時、つまり、タイミングt1〜t2の期間、およびタイミングt3〜t4の期間、保持されている複数のパラメータのうちの一つのパラメータの現在の値に対応するトルクの変化率を選択して発電トルクの可変制御を実行する。
図4(a)および(b)において、発電トルクが占める面積はMG13の発電エネルギーの大きさに相当する。図4(a)に示すタイミングチャートからも分かるように、この実施の形態では、発電の開始時および終了時のトルクの変化率可変設定制御を行うことで走行トルクが実線で示す変化となる。すなわち、この実施の形態では、変化率可変設定制御を行うことにより、MG13の発電エネルギーは、上記変化率可変設定制御を行わない場合(図4(a)に点線で、図4(b)に実線で示す)に比べて小さくなる。
しかしながら、この実施の形態では、発電の開始時および終了時に発電トルクを徐々に変化させるため、ドライバビリティへの影響を小さくすることができる。しかも、この実施の形態では、発電の開始時および終了時に可変設定するトルクの変化率を小さ過ぎないようにすることで、バッテリ23に十分な電力を蓄電するまでに要する時間への影響を最小限にすることができる。
次に、発電制御装置60におけるMG13の発電トルクの変化率可変設定制御について図6および図7を参照して説明する。
発電制御装置60において、可変設定部62は、図6に示すフローチャートに基づいて上記変化率可変設定制御を実施する。すなわち、この変化率可変設定制御において、可変設定部62は、ハイブリッド制御部61によって、エンジン11による走行中に所定の発電条件が成立したことが判定されたか否かをチェックする(ステップS11)。
ここで、所定の発電条件が成立したことが判定された場合(ステップS11でYES)、可変設定部62は、ギヤ段レート制御マップ65、エンジン回転数レート制御マップ66、車両重量レート制御マップ67を参照する(ステップS12)。
その際、可変設定部62は、このときの車両1の状態、具体的には、AMT14のギヤ段、エンジン回転数、車両重量の現在値、すなわち、所定の発電条件が成立したことが判定されたときの値をそれぞれ認識する。さらに、可変設定部62は、認識した各パラメータの現在値をキーに、各パラメータに対応するギヤ段レート制御マップ65、エンジン回転数レート制御マップ66、車両重量レート制御マップ67をそれぞれ検索する。
ここで、可変設定部62は、AMT14のギヤ段については、入力インターフェース回路55から入力されるギヤ位置センサ49の検出出力に基づいて認識する。また、エンジン回転数については、同じく入力インターフェース回路55から入力されるクランク角センサ48の検出出力に基づいて認識する。
また、可変設定部62は、車両重量については、例えば、特開2008−201401号公報に記載されている車両質量推定方法等により推定することができる。また、車両重量は、車両質量センサ等を用いて実測し、その測定結果を入力インターフェース回路55から取り込んで認識するようにしてもよい。
次いで、可変設定部62は、ギヤ段レート制御マップ65から検索したAMT14のギヤ段に対応するトルクの変化率と、エンジン回転数レート制御マップ66から検索したエンジン回転数に対応するトルクの変化率と、車両重量レート制御マップ67から検索した車両重量に対応するトルクの変化率を比較し、そのうちの最小のトルクの変化率を選択する(ステップS13)。
具体例として、可変設定部62は、例えば、図5に示すように、AMT14のギヤ段S1に応じたトルクの変化率がr1、エンジン回転数ncに応じたトルクの変化率r2、車両重量w3に応じたトルクの変化率r3の場合、ドライバビリティの悪化を確実に回避し得る最小値の変化率、例えばギヤ段に応じたトルクの変化率r1を選択する。
引き続き、可変設定部62は、発電開始時(図4(a)のタイミングt1〜t2)における発電トルクを、ステップS13で選択した最小のトルクの変化率に対応するように変化させる制御を行う(ステップS14)。
より具体的には、可変設定部62は、例えば図7に示すように、目標とする発電トルクをb[Nm]、選択した最小のトルクの変化率の値をb/a[Nm/sec]とするとき、時間aをかけて、発電開始直後の発電トルクを選択したトルクの変化率b/a[Nm/sec]で目標とする発電トルクbまで徐々に増加させる。
そして、ステップS14での発電開始時における発電トルクの変化率可変設定制御が終了すると、可変設定部62は、その後の発電期間中((図4(a)のタイミングt2〜t3の間)、発電トルクをエンジン出力トルク(予め定めた高効率値)と車両走行トルクとの差になるように制御する。
その後、可変設定部62は、ハイブリッド制御部61によって、エンジン11による走行中に所定の発電条件が不成立となったことが判定されたか否かをチェックする(ステップS15)。
ここで、所定の発電条件が不成立となったことが判定された場合(ステップS15でYES)、可変設定部62は、発電終了直前(図4(a)のタイミングt3〜t4)における発電トルクを、ステップS13で選択した最小のトルクの変化率に対応するように変化させるよう制御する。
ここで、可変設定部62は、ステップS14での制御(図7参照)とは逆に、発電トルクを、徐々に立ち下げる(減少させる)ように制御する。
そして、ステップS16での発電終了時における発電トルクの変化率可変設定制御が終了すると、可変設定部62はステップS11に処理を戻す。ここで、可変設定部62は、所定の発電条件が成立したことが判定されたこと(ステップS11でYES)を条件に、ステップS12以降の一連の変化率可変設定制御を繰り返し実施する。
なお、上記一実施の形態の変形例として、変速機として無段変速機を用いた場合、ギヤ段に対応してトルクの変化率を保持したギヤ段レート制御マップ65に代えて、変速比に対応してトルクの変化率を保持した変速比レート制御マップを用いるようにしてもよい。
また、上記一実施の形態は、HV−ECU31で発電制御装置60を実現する構成としているが、発電制御装置60を独立に設けた構成、あるいは、他のECUで実現する構成に変形可能である。
このように、本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両1の発電制御装置60は、発電の開始時と終了時のMG13の発電トルクの変化率を可変設定する可変設定部62を有し、可変設定部62は、少なくともハイブリッド車両1のAMT14のギヤ段に応じて変化率を変化させる構成である。
この構成により、本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両1の発電制御装置60は、少なくともAMT14のギヤ段に応じて発電トルクの変化率を変化させることで、上記変化率が常に無限大であった従来のものと比べて、少なくともギヤ段が変わることによるショックを減らしてドライバビリティの悪化を防ぐことができる。
また、本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両1の発電制御装置60では、発電トルクの変化率の可変設定によってドライバビリティへの影響を小さくできるため、ドライバビリティを損なうことなく短時間で大きな電力を蓄えることが可能になる。
また、可変設定部62は、発電条件が成立したことを条件に、ギヤ段レート制御マップ65を参照してAMT14の現在のギヤ段に対応するトルクの変化率を選択し、発電の開始時と終了時の発電トルクを、選択したトルクの変化率に対応するように変化させる。
したがって、本発明の一実施の形態においては、発電条件が成立した際にAMT14のギヤ段に対応する発電トルクの変化率を選択でき、発電の開始時と終了時の発電トルクをその変化率に対応するように変化させる制御を効率よく実施することができる。
また、本発明の一実施の形態においては、ROM53が、ハイブリッド車両1のギヤ段に対応するトルクの変化率を含む複数の変化率、例えばギヤ段の他に、エンジン回転数および車両重量を含む複数のパラメータに対応する複数のトルクの変化率を、ギヤ段レート制御マップ65、エンジン回転数レート制御マップ66、車両重量レート制御マップ67によって保持し、可変設定部62が、複数のパラメータの現在の値に対応する複数のトルクの変化率のうちの最小の変化率を選択するようになっている。
したがって、本発明の一実施の形態においては、上記各パラメータに対応するトルクの変化率のうち、ドライバビリティへの影響が最も小さいパラメータに対応するトルクの変化率を選択することができ、ハイブリッド車両1の状態に応じて多様かつ最適な発電トルクの変化率可変設定制御が行えるようになる。
よって、本発明の一実施の形態に係るハイブリッド車両1の発電制御装置60によれば、エンジン11による走行駆動中にエンジンを燃費効率が高い状態である高効率点で運転しつつエンジン11の出力トルクの一部を用いてMG13を駆動して発電させる際、ドライバビリティを悪化させることなく、短時間で十分な電力を蓄えることが可能なハイブリッド車両1の発電制御装置60を提供することができる。
(他の実施の形態)
図1ないし図7に示す一実施の形態では、ギヤ段レート制御マップ65、エンジン回転数レート制御マップ66、車両重量レート制御マップ67を用いる例を挙げているが、他の実施の形態としては、そのうちのいずれか1つを保持した構成とすることもできる。
この場合の車両1の発電制御装置(便宜的に、符号60Aとする)は、図2に示す構成中、ROM53にギヤ段レート制御マップ65、エンジン回転数レート制御マップ66、車両重量レート制御マップ67の内のいずれか一つのみ記憶し、CPU51における可変設定部62を、そのレート制御マップに基づき発電トルクの変化率可変設定制御を行う可変設定部(便宜的に、符号62Aとする)に替えた構成とすればよい。
一例として、ギヤ段レート制御マップ65を用いた車両1の発電制御装置60Aによる発電トルクの変化率可変設定制御について図8に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図8については、上述した一実施の形態と同様の処理ステップ(図6参照)には同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、特に一実施の形態と相違する構成を中心に説明する。
図8に示すように、発電制御装置60Aにおいて、可変設定部62Aは、エンジン11による走行中に所定の発電条件が成立したことが判定された場合(ステップS11でYES)、ギヤ段レート制御マップ65を参照する(ステップS12A)。
その際、可変設定部62Aは、このときのAMT14のギヤ段を認識し、ギヤ段レート制御マップ65から、認識したギヤ段(現在値)に対応するトルクの変化率を検索する(ステップS13A)。
引き続き、可変設定部62Aは、発電開始時(図4(a)のタイミングt1〜t2)における発電トルクを、ステップS13Aで検索したトルクの変化率に対応するように変化させる制御を行う(ステップS14)。
具体的に、可変設定部62Aは、ステップS13Aで検索したトルクの変化率の値をb/a[Nm/sec]、目標とする発電トルクをb[Nm]とするとき(図7参照)、時間aをかけて、発電開始直後の発電トルクを検索したトルクの変化率b/a[Nm/sec]で目標とする発電トルクbまで徐々に増加させる。
ステップS14での発電開始時における発電トルクの変化率可変設定制御が終了すると、可変設定部62Aは、その後の発電期間中((図4(a)のタイミングt2〜t3の間)、発電トルクをエンジン出力トルク(予め定めた高効率値)と車両走行トルクとの差になるように制御する。
その後、可変設定部62Aは、エンジン11による走行中に所定の発電条件が不成立となったことが判定された場合(ステップS15でYES)、発電終了直前(図4(a)のタイミングt3〜t4)における発電トルクを、ステップS13で検索したトルクの変化率に対応するように変化させるよう制御する。
ここで、可変設定部62Aは、ステップS14での制御とは逆に、発電トルクを、0(零)[Nm]に達するまで徐々に立ち下げる(減少させる)ように制御する。
そして、ステップS16での発電トルクの変化率可変設定制御が終了すると、可変設定部62Aは、ステップS11に戻り、所定の発電条件が成立したことが判定されたこと(ステップS11でYES)を条件に変化率可変設定制御を繰り返し実施する。
このように、他の実施の形態に係る発電制御装置60Aは、ギヤ段レート制御マップ65、エンジン回転数レート制御マップ66、車両重量レート制御マップ67のいずれか一つのレート制御マップを用いる。このため、発電制御装置60Aは、一実施の形態の発電制御装置60のように、エンジン11の出力トルクの一部を用いてMG13による発電を開始したりその発電を終了したりする際にドライバビリティを悪化させることがなく、短時間で十分な電力を蓄えることができる。また、複数のレート制御マップのうちから最小のトルクの変化率の値を選択する一実施の形態の発電制御装置60に比べて構成および制御を簡略化できるという作用効果も奏する。
以上説明したように、本発明は、エンジンによる走行駆動中にエンジンを燃費効率が高い状態である高効率点で運転しつつエンジンの出力トルクの一部を用いて電動発電機を駆動して発電させる際、ドライバビリティを悪化させることなく、短時間で十分な電力を蓄えることができるものである。かかる本発明は、燃費向上のために大きな発電エネルギーを必要とするハイブリッド車両用のMG等を対象とする発電制御装置全般に有用である。
1 車両(ハイブリッド車両)
11 エンジン
13 モータジェネレータ(MG)(電動発電機)
14 AMT(変速機)
31 HV−ECU
41 アクセル開度センサ
42 車速センサ
48 クランク角センサ
49 ギヤ位置センサ
51 CPU
52 RAM(保持手段)
53 ROM(保持手段)
54 バックアップメモリ(保持手段)
60、60A 発電制御装置
61 ハイブリッド制御部
62、62A 可変設定部(可変設定手段)
65 ギヤ段レート制御マップ(保持手段)
66 エンジン回転数レート制御マップ(保持手段)
67 車両重量レート制御マップ(保持手段)

Claims (3)

  1. エンジンおよび電動発電機を併有する走行駆動源を有し、前記エンジンによる駆動走行中に所定の発電条件が成立したときに、前記エンジンの出力トルクをドライバ要求トルクより大きい高燃費効率トルクとしつつ前記エンジンの出力トルクの一部を用いて前記電動発電機を駆動して発電するハイブリッド車両の発電制御装置であって、
    前記発電の開始時と終了時の前記電動発電機の発電トルクの変化率を可変設定する可変設定手段を有し、
    前記可変設定手段は、少なくとも前記ハイブリッド車両の変速機の変速比に応じて前記変化率を変化させることを特徴とするハイブリッド車両の発電制御装置。
  2. 前記変速機の変速比に対応する前記変化率を保持する保持手段をさらに具備し、
    前記可変設定手段は、前記発電条件が成立したこと条件に、前記変速機の現在の変速比に対応する前記変化率を選択し、前記発電の開始時と終了時の前記発電トルクを、前記選択した変化率に対応するように変化させることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の発電制御装置。
  3. 前記可変設定手段は、前記変速機の変速比に対応する変化率を含む複数の変化率から最小の変化率を選択することを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両の発電制御装置。
JP2016182620A 2016-09-20 2016-09-20 ハイブリッド車両の発電制御装置 Pending JP2018047724A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016182620A JP2018047724A (ja) 2016-09-20 2016-09-20 ハイブリッド車両の発電制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016182620A JP2018047724A (ja) 2016-09-20 2016-09-20 ハイブリッド車両の発電制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018047724A true JP2018047724A (ja) 2018-03-29

Family

ID=61767160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016182620A Pending JP2018047724A (ja) 2016-09-20 2016-09-20 ハイブリッド車両の発電制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018047724A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113232645A (zh) * 2021-06-04 2021-08-10 重庆金康赛力斯新能源汽车设计院有限公司 车辆发电功率的控制方法、装置、存储介质和计算机设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011020542A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Nissan Motor Co Ltd 電動車両の制御装置
JP2012153321A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Nissan Motor Co Ltd 電動車両の制御装置
JP2013071662A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の制御装置
JP2014104846A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011020542A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Nissan Motor Co Ltd 電動車両の制御装置
JP2012153321A (ja) * 2011-01-28 2012-08-16 Nissan Motor Co Ltd 電動車両の制御装置
JP2013071662A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の制御装置
JP2014104846A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113232645A (zh) * 2021-06-04 2021-08-10 重庆金康赛力斯新能源汽车设计院有限公司 车辆发电功率的控制方法、装置、存储介质和计算机设备
CN113232645B (zh) * 2021-06-04 2022-12-09 重庆金康赛力斯新能源汽车设计院有限公司 车辆发电功率的控制方法、装置、存储介质和计算机设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9610940B2 (en) Vehicle disconnect clutch pre-stroke strategy
US10486685B2 (en) Driving control mechanism and driving control device
WO2014109064A1 (ja) ハイブリッド車両及びその制御方法
CN105000014B (zh) 混合动力车辆、以及混合动力车辆的控制方法
JP6620134B2 (ja) ハイブリッド車両
JPWO2011074482A1 (ja) ハイブリッド車両及びその制御方法
CN106696943B (zh) 学习混合动力车辆的发动机离合器接触点的方法及设备
WO2012053607A1 (ja) 車両および制御方法、並びにプログラム
CN103068650B (zh) 车辆及其控制方法
CN106515736B (zh) 换挡期间控制混合动力电动车辆转矩干预的系统和方法
CN104203682A (zh) 车辆的控制装置
US9156461B2 (en) Vehicle control unit
JP2013112265A (ja) ハイブリッド車両のエンジン停止制御装置
JP6554030B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
KR102237064B1 (ko) 하이브리드 차량 및 그 제어 방법
WO2020017168A1 (ja) ハイブリッド車両の電力制御装置及び電力制御方法
JP2018047724A (ja) ハイブリッド車両の発電制御装置
JP2017001530A (ja) クラッチ制御システム
JP6636840B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置及びハイブリッド車両システム
JP2017065384A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
KR20200116188A (ko) 마일드 하이브리드 차량의 mhsg 제어 시스템 및 방법
JP6063896B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2019206223A (ja) ハイブリッド車両のモータトルク制御装置
JP2014069785A (ja) ハイブリッド車両
JP7127364B2 (ja) ハイブリッド車両の回生制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200707

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210105