JP2018047510A - 回動工具 - Google Patents

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五味 瑞樹
Mizuki Gomi
瑞樹 五味
淳 友部
atsushi Tomobe
淳 友部
裕司 荒木
Yuji Araki
裕司 荒木
才明 高橋
Toshiaki Takahashi
才明 高橋
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Abstract

【課題】エレベーターの点検などのように、制約がある場所での作業時に、ボルトやナットの締め付けや緩めが効率よく行える回動工具を提供する。
【解決手段】第1レンチ101a及び第2レンチ101bと、連結部材200とを備えた回動工具100とする。第1レンチ101a及び第2レンチ101bは、ボルト又はナットの締め付け又は緩め作業を行うボルト装着部110,120が、一方の端部と他方の端部に配置され、それぞれのボルト装着部110,120の回動方向が一方向に規制されるラチェット機構部を有する。連結部材200は、第1レンチ101aの一方の端部のボルト装着部110に装着可能な第1ボルト形状部300aと、第2レンチ101bの一方の端部のボルト装着部110に装着可能な第2ボルト形状部300bとを有し、第1ボルト形状部300aと第2ボルト形状部300bとを、所定の距離離して平行に配置した構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、回動工具に関する。
ボルトやナットの締め付け作業、又は緩め作業を行う回動工具として、ラチェット機構を備えた、いわゆるラチェットレンチが普及している。ラチェットレンチは、ラチェット機構によって回動方向が一方向に制限され、ボルトやナットの締め付けや緩めを効率よく行うことができる。
特許文献1には、複数のボルトやナットを同時に締め付けるために、それぞれがラチェット機構を有する複数の回動工具を連結杆で連結して一体化し、連結杆に取り付けられた把持部を備える構成が記載されている。特許文献1に記載された回動工具を使用した場合、作業員は、把持部を持って回動させる作業を行うことで、複数のボルトを同時に締め付けることができる。
実開昭62−110869号公報
ところで、ボルトは種々のサイズのものが存在し、ボルトを締め付ける回動工具についても、締め付けるボルトのサイズに対応して、複数種類のものを用意する必要がある。特許文献1に記載された連結型の回動工具についても、ボルトのサイズごとに用意する必要がある。
すなわち、特許文献1に記載された連結型の回動工具は、例えば工場内で特定の製品を多数製造する場合に、その製品のボルトを多数締め付ける作業を繰り返し行うような用途では、作業性の改善が期待できる。一方、なんらかの設備の点検などを行う用途では、点検時の分解や組み立て時に、その設備が備えるボルトやナットのサイズに対応して複数の回動工具を用意する必要がある。連結型の回動工具は、通常の回動工具よりも大型であり、そのような大型の工具を多数所持して設備点検を行うことは好ましくない。
例えば、点検時にボルトの締め付けや緩めの作業が行われる設備の1つとして、エレベーターがある。エレベーターの点検時には、作業者は乗りかごの昇降機構が備えるブレーキを分解して、部品の点検や清掃などを行った後、点検終了後に組み立てる作業を行う必要がある。このエレベーターのブレーキが設置された箇所は、乗りかごの昇降路の近傍の狭い箇所であり、大型の工具を多数持ち込むことは好ましくない。
本発明の目的は、エレベーターの点検などのように、制約がある場所での作業時に、ボルトやナットの締め付けや緩めが効率よく行える回動工具を提供することにある。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本発明は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならは、第1レンチ及び第2レンチと、連結部材とを備える。
第1レンチ及び第2レンチは、ボルト又はナットの締め付け又は緩め作業を行うボルト装着部が、一方の端部と他方の端部に配置され、それぞれのボルト装着部の回動方向が一方向に規制されるラチェット機構部を有する。
連結部材は、第1レンチの一方の端部に配置されたボルト装着部に装着可能な第1ボルト形状部と、第2レンチの一方の端部のボルト装着部に装着可能な第2ボルト形状部とを有し、第1ボルト形状部と第2ボルト形状部とを、所定の距離離して配置した構成とする。
本発明によれば、複数のボルトやナットを同じ状態に締め付け又は緩める作業を行うことができる。この場合、連結部材は、各レンチの端部のボルト装着部に装着して使用するため、既存のレンチを使って容易に組み立てることができると共に、各レンチから外すことも簡単に行え、工具を容易に運搬できるようになる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態例による回動工具の正面図である。 本発明の一実施の形態例による回動工具の斜視図である。 本発明の一実施の形態例による回動工具の側面図である。 本発明の一実施の形態例による回動工具の分解斜視図である。 本発明の一実施の形態例による連結部材のボルト形状部を示す側面図である。 エレベーターのブレーキ部の構成例を示す側面図である。 エレベーターのブレーキ部の構成例を示す正面図である。 本発明の一実施の形態例による回動工具の使用例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態例による連結部材の変形例の正面図である。
以下、本発明の一実施の形態例(以下、「本例」と称する)を、添付図面を参照して説明する。
[1.回動工具の構成]
図1〜図4は、本例の回動工具100を示す。図1は正面図であり、図2は斜視図であり、図3は側面図であり、図4は分解斜視図である。
本例の回動工具100は、図1及び図2に示すように、第1レンチ101a及び第2レンチ101bと、その2本のレンチ101a,101bを連結する連結部材200とを備える。
第1レンチ101aと第2レンチ101bは、同一構成のレンチである。すなわち、それぞれのレンチ101a,101bは、細長い形状のレンチ本体101の一端に第1ボルト装着部110が配置され、他端に第2ボルト装着部120が配置される。それぞれのボルト装着部110,120は、締め付け又は緩めを行うボルト又はナットが装着(挿入)されるボルト装着孔111,121を備える。本例のレンチ101a,101bは、一方の端のボルト装着孔111と他方の端のボルト装着孔121は、異なるサイズのボルト又はナットが装着される孔とする。すなわち、一方の端のボルト装着孔111には、小径の六角のボルト又はナットが装着(挿入)され、他方の端のボルト装着孔121には、大径の六角のボルト又はナットが装着(挿入)される。
但し、2つのボルト装着孔111,121が異なるサイズとするのは一例であり、2つのボルト装着孔111,121が同一サイズの孔として、同一サイズのボルト又はナットが装着されるようにしてもよい。
それぞれのボルト装着孔111,121は、各ボルト装着部110,120に内蔵されたラチェット機構部112,122により、ボルト又はナットを回す際の回動方向が一方向に規制される。例えば、第2ボルト装着部120のボルト装着孔121にボルトを装着した状態で、レンチ101a,101bを一方向に回動させたとき、その回動力がボルトに伝わり、ボルトの締め付け又は緩めを行うことができる。一方、レンチ101a,101bを逆方向に回動させたときには、ボルト装着孔121が自在に回転して、回動力がボルトには伝わらず、ボルトが回転しない。
この回動力が伝わる方向と自在に回転する方向は、レンチ本体101の側面などに配置した切替レバー113,123により切替えることができる。
第1レンチ101aと第2レンチ101bを連結する連結部材200は、図4に示すように、棒状の連結部材本体201の一端及び他端に透孔202,203を備える。連結部材200の透孔202には、第1ボルト形状部300aが取り付けられ、透孔203には、第2ボルト形状部300bが取り付けられる。
第1ボルト形状部300aと第2ボルト形状部300bは、同一の形状であり、連結部材本体201と各レンチ101a,101bとを接続する部材である。連結部材200の透孔202に第1ボルト形状部300aを嵌め、透孔203に第2ボルト形状部300bを嵌めた状態では、2つのボルト形状部300a,300bは、それぞれの軸が平行な状態となる。
図5は、第1ボルト形状部300a及び第2ボルト形状部300bの側面を示す。
それぞれのボルト形状部300a,300bは、第1ボルト部302と第2ボルト部303とが、中央のつば状の突出部301を挟んだ状態で隣り合わせで接続されている。第1ボルト部302は、各レンチ101a,101bの小径のボルト用のボルト装着孔111に嵌るサイズの六角形状であり、第2ボルト部303は、各レンチ101a,101bの大径のボルト用のボルト装着孔121に嵌るサイズの六角形状である。
さらに、図5に示すように、それぞれのボルト部302,303の突出部301から離れる方向の先端側には、円筒部304,305が配置され、さらに各円筒部304,305の先端側にネジ部306,307が配置される。2つの円筒部304,305は、同一径であり、連結部材本体201の透孔202,203(図4)を挿通可能なサイズとする。
そして、第1ボルト形状部300a及び第2ボルト形状部300bを使って、第1レンチ101aと第2レンチ101bを連結部材200に連結する。例えば、図4に分解して示すように、第1レンチ101aと第2レンチ101bの小径ボルト用の第1ボルト装着部110に、各ボルト形状部300a,300bの第1ボルト部302を嵌めた上で、連結部材本体201の透孔202,203に円筒部304を嵌める。さらに、図4に示すように、ネジ部306にナット401を螺合させて、各レンチ101a,101bと連結部材200とを連結させる。なお、ネジ部306にナット401を嵌める際には、必要により間にワッシャー402を配置する。
このようにして組み立てることで、図3に示すように、第1レンチ101aと連結部材200とが連結されると共に、第2レンチ101bと連結部材200とが連結され、2つのレンチ101a,101bと連結部材200とが一体化された回動工具100となる。
なお、図4に示す組み立て状態は、各レンチ101a,101bの小径ボルト用の第1ボルト装着部110を、連結部材200と連結した例を示す。これに対して、連結部材200には、各レンチ101a,101bの大径ボルト用の第2ボルト装着部120が連結されるようにしてもよい。このときには、各ボルト形状部300a,300bは、図4に示す状態とは上下を逆にし、第1ボルト部303が上(レンチ101a,101b側)を向いた状態とする。この状態で、各ボルト形状部300a,300bの第1ボルト部303には、各レンチ101a,101bの大径ボルト用の第2ボルト装着部120を嵌めた後、ネジ部307にナット401を螺合させて連結させる。
[2.回動工具を適用する装置の例]
次に、本例の回動工具100により締め付け及び緩めの作業を行う装置と、その回動工具を使った作業状態の一例を説明する。ここでは、回動工具100が、エレベーター(昇降機)が備えるディスク型ブレーキ10の分解及び組み立てを行う例を説明する。
図6及び図7は、エレベーター(昇降機)が備えるディスク型ブレーキ10の構成を示す側面図及び正面図である。
ディスク型ブレーキ10は、図6に示すように、電磁マグネット11、吸引部12、ライニング板13、押え板14、ロッド15、及び制動バネ16を備え、複数のナット17により押え板14がロッド15から抜け出さないよう固定されている。
図7に示すように、円形形状のロッド15は周方向に等間隔で6本配置されており、それぞれのロッド15にナット17が取り付けられて、押え板14がディスク型ブレーキ10に固定される。
このディスク型ブレーキ10は、電磁マグネット11による吸引部12の吸引の有無で、制動した状態と制動しない状態とが設定される。すなわち、制動時には、電磁マグネット11が吸引部12を吸引しない状態となり、制動バネ16による押圧力で、吸引部12と押え板14とが、ライニング板13を挟み、制動力が働く。
このような昇降機用のディスク型ブレーキ10は、点検作業時には、分解して各部品を点検すると共に清掃を行い、点検終了時に再度組み立てる必要がある。
ここで、ディスク型ブレーキ10を分解する際には、複数のナット17を緩める作業を行う必要があるが、吸引部12とライニング板13と押え板14は、制動バネ16により押されているため、慎重に緩める作業を行う必要がある。すなわち、特定のナット17のみを緩めてしまうと、吸引部12とライニング板13と押え板14とがロッド15に対して傾き、ロッド15にこれらの部材が噛み込んでしまい、分解できなくなってしまう。
したがって、従来、ディスク型ブレーキ10を分解する際には、吸引部12とライニング板13と押え板14とが平行に配置された状態を保つように、複数のナット17を順番に一定の角度づつ回転させながら、少しずつ緩める作業を行う必要があった。このように1つ1つのナット17を順番に少しずつ回動させて、制動バネ16が伸び切った状態になるまで繰返す作業は時間がかかると共に、手間がかかる作業であった。
ここで、本例の回動工具100を使うことで、ディスク型ブレーキ10の分解時や組み立て時の作業性が大きく改善される。
図8は、本例の回動工具100を使って、ディスク型ブレーキ10を分解する際の作業状態の例を示す。
ここでは、図1に示す回動工具100を2組用意する。すなわち、図8に示すように、第1レンチ101aと第2レンチ101bとを連結部材200で連結した回動工具100を2組用意する。そして、図8に示すように、6個のナット17の内の左側の2個のナット17に、一方の回動工具100の第1レンチ101aの先端の第2ボルト装着部120と、第2レンチ101bの先端の第2ボルト装着部120を装着する。同様に、一方の回動工具100を装着した2個のナット17とは、押え板14の中心位置を挟んで反対側(対称となる位置)の2個のナット17に、他方の回動工具100を装着する。すなわち、図8に示すように、6個のナット17の内の右側の2個のナット17に、他方の回動工具100の第1レンチ101aの先端の第2ボルト装着部120と、第2レンチ101bの先端の第2ボルト装着部120を装着する。
そして、作業員は、左側の回動工具100の連結部材200を一方の手(左手)で持って、下側に所定距離だけ下げる操作M1を行うと同時に、右側の回動工具100の連結部材200を他方の手(右手)で持って、上側に所定距離だけ上げる操作M2を行う。ここで、各回動工具100のレンチ101a,101bは、ラチェット機構部112,122を備えているため、操作M1,M2の後に、2つの回動工具100の連結部材200を同じ距離だけ逆方向に戻した後、操作M1,M2を行うことを繰り返す。このような操作M1,M2と戻し操作を繰り返すことで、4個のナット17を外すことができる。このような作業でナット17の緩め作業を行うことで、吸引部12,ライニング板13,押え板14が平行状態に保たれたままで、ナット17を緩めることができる。
なお、6個のナット17の内の残りの2個のナット17(図8で破線で示すナット17)については、例えば図8に示す4個のナット17の取り外し作業を行う前に、第1レンチ101aなどを使って先に外しておく。6個のナット17の内の2個のナット17だけを外した状態では、他の4個のナット17により吸引部12,ライニング板13,押え板14が固定されているため、これらの部材が傾くことはない。
そして、組み立て時には、同様に2組の回動工具100を用意して、図8に示す操作M1,M2とは逆の方向にそれぞれの連結部材200を動かす操作を繰り返して、4個のナット17を同時に締め付ける作業を行う。そして、4個のナット17の締め付け完了後に、残りの2個のナット17についても、第1レンチ101aなどを使って締め付ける作業を行う。
このように、本例の回動工具100を用意することで、1組の回動工具100につき2個のボルト又はナットを同時に回動させることができる。したがって、例えば図8の例のように2組の回動工具100を用いることで、4個のボルト又はナットを同時に回動させることができ、ボルトやナットで固定された部材の平行状態を保ったまま、緩め作業や締め付け作業を行うことができ、作業性が非常に向上する。
しかも、本例の回動工具100は、2本のレンチ101a,101bを連結部材200で連結した構成であり、連結部の各ボルト形状部300a,300bに装着されたナット401を外すだけで簡単に分解することができる。特に2本のレンチ101a,101bについては、既存のラチェット機構付きレンチがそのまま使用できるため、連結部材200やボルト形状部300a,300bに相当する部材を用意するだけで、簡単に本例の回動工具100を組み立てることができる。したがって、本例の回動工具100は、作業員による運搬も容易に行える効果を有する。
また、2本のレンチ101a,101bとして、小径ボルト用の第1ボルト装着部110と、大径ボルト用の第2ボルト装着部120を備えて、ボルト形状部300a,300bについても、各径のボルト装着部に対応したボルト部302,303を備える。したがって、小径ボルト用の第1ボルト装着部110側で連結した際には、大径ボルト用の第2ボルト装着部120側で締め付けや緩めの作業が行える。逆に、大径ボルト用の第2ボルト装着部120側で連結した際には、小径ボルト用の第1ボルト装着部110で締め付けや緩めの作業が行える。
このように、1組の回動工具100を使って、2種類のサイズのボルトやナットを回す作業ができ、それだけ回動工具100の汎用性が向上する。
[3.変形例]
なお、上述した実施の形態例では、各レンチ101a,101bと連結部材200をボルト形状部300a,300bで連結する際に、ナット401により止める構成とし、ナット401により着脱自在にできる構成とした。これに対して、ナット401を使用しない構成として、簡単に各レンチ101a,101bと連結部材200との連結状態が維持されず、簡単に外せるようにしてもよい。
或いはまた、2つのボルト形状部300a,300bは、連結部材200に取り付けられた状態で外れないような機構とし、各レンチ101a,101b側が、ボルト形状部300a,300bから簡単に外せるような構成としてもよい。
また、上述した実施の形態例では、回動工具100は、各レンチ101a,101bが2種類のサイズのボルト装着部110,120を備えて、各ボルト形状部300a,300bが、2つのボルト部302,303でいずれのサイズにも対応できるようにした。これに対して、各ボルト形状部300a,300bは、ボルト部302,303の内のいずれか一方のみを有する形状として、組み立て時に緩めや締め付けに使用できるボルト装着部110,120がいずれか一方に決まるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態例では、回動工具100は、エレベーター用のディスク型ブレーキ10の分解及び組み立てを行う例とした。これに対して、本例の回動工具100を使って、その他の各種装置の分解及び組み立てを行うようにしてもよい。また、図8に示すように2組の回動工具100を用意して、同時に4個のナット(ボルト)を回す作業についても一例であり、1組の回動工具100だけを用意して、2個ずつのナットやボルトを回す作業を行うようにしてもよい。
図9は、連結部材200の3つの変形例(連結部材200a,200b,200c)を示す。連結部材200の透孔202,203の間の長さは、緩めたり締めつけたりする2つのボルト間の長さと同一であることが望ましい。よって、2つのボルト間の長さが複数ある場合は、それらの長さに対応する連結部材200を用意するのが好ましい。
図9(a)に示す連結部材200aは、複数個(3個)の透孔203a,203b,203cを備える例である。これにより、1つの連結部材200で、2つの透孔の間の長さは、使用する透孔203a,203b又は203cの選択により変更することが可能になる。すなわち、透孔202に第1ボルト形状部300aを取り付け、透孔203aに第2ボルト形状部300bを取り付ける他、透孔203b又は203cに第3ボルト形状部を取り付けるようにしてもよい。この第3ボルト形状部としては、第2ボルト形状部300bを外して使用するか、あるいは、第2ボルト形状部300bと同一形状の別部材を用意してもよい。
図9(b)に示す連結部材200bは、2つの透孔202,203を配置して、連結部材200自体を変形する例である。すなわち、連結部材200bは、部材本体を第1部材200b−1と第2部材200b−2に2分割し、第1部材200b−1の端部211から、第2部材200b−2の端部212が入り込む構成とする。ここで、第1部材200b−1の内部に第2部材200b−2が入る距離の調整で、透孔202,203の距離を調整可能とした例である。第1部材200b−1と第2部材200b−2とは、ネジ止めなどの機構(不図示)で、長さを調整した位置で固定できるようにすることが好ましい。
図9(c)に示す連結部材200cは、部材本体を第1部材200c−1と第2部材200c−2に2分割し、両部材200c−1,200c−2の端を蝶番部221で回動自在に接続したものである。この連結部材200cの場合には、蝶番部221で2つの部材200c−1,200c−2を可動させて、2つの部材200c−1,200c−2が成す角度θ1の調整により、2つの透孔202,203の直線距離を調整することができる。
図9(b)及び図9(c)に示す連結部材200b,200cの場合には、透孔202に取り付けた第1ボルト形状部300aと、透孔203に取り付けた第2ボルト形状部300bを結ぶ長さが変わるようになる。
さらに、本発明は上記した実施の形態例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。
10…ディスク型ブレーキ、11…電磁マグネット、12…吸引部、13…ライニング板、14…押え板、15…ロッド、16…制動バネ、17…ナット、100…回動工具、101a…第1レンチ、101b…第2レンチ、110…第1ボルト装着部、111…ボルト装着孔、112…ラチェット機構部、113…切替レバー、120…第2ボルト装着部、121…ボルト装着孔、122…ラチェット機構部、123…切替レバー、200,200a,200b,200c…連結部材、200b−1,200c−1…第1部材、200b−2,200c−2…第2部材、201…連結部材本体、202,203…透孔、211,212…端部、221…蝶番部、300a…第1ボルト形状部、300b…第2ボルト形状部、301…突出部、302…第1ボルト部、303…第2ボルト部、304,305…円筒部、306,307…ネジ部、401…ナット、402…ワッシャー

Claims (5)

  1. ボルト又はナットの締め付け又は緩め作業を行うボルト装着部が、一方の端部と他方の端部に配置され、それぞれのボルト装着部の回動方向が一方向に規制されるラチェット機構部を有する第1レンチ及び第2レンチと、
    前記第1レンチの一方の端部に配置されたボルト装着部に装着可能な第1ボルト形状部と、前記第2レンチの一方の端部のボルト装着部に装着可能な第2ボルト形状部とを有し、前記第1ボルト形状部と前記第2ボルト形状部とを、所定の距離離して配置した連結部材とを備える回動工具。
  2. 前記第1レンチ及び前記第2レンチは、一方の端部のボルト装着部が第1のサイズのボルトに対応し、他方の端部のボルト装着部が第2のサイズのボルトに対応し、
    前記連結部材の前記第1ボルト形状部及び前記第2ボルト形状部は、前記第1のサイズのボルト形状と前記第2のサイズのボルト形状との双方を有する
    請求項1に記載の回動工具。
  3. 前記連結部材は、前記第1ボルト形状部と前記第2ボルト形状部のそれぞれが、連結部材本体に対して着脱自在に取り付けられるようにした
    請求項1に記載の回動工具。
  4. 前記連結部材は、前記第1レンチの一方の端部に配置されたボルト装着部に装着可能な第3ボルト形状部を備える
    請求項1に記載の回動工具。
  5. 前記連結部材は、前記第1ボルト形状部と前記第2ボルト形状部を結ぶ長さが変わるように変形する
    請求項1に記載の回動工具。
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CN111203697A (zh) * 2020-03-18 2020-05-29 河北华北柴油机有限责任公司 一种曲轴箱轴承盖水平螺栓扳度工具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111203697A (zh) * 2020-03-18 2020-05-29 河北华北柴油机有限责任公司 一种曲轴箱轴承盖水平螺栓扳度工具

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