JP2018047175A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトでありながらも必要によって照明の光量を保つことができ、所望の装飾効果を発揮することができる遊技機を提供する。【解決手段】スロットマシンは、右導光板72Rと左導光板と、これらの間に配置された遮光板71と、を備える。右導光板72Rには、後側に配置された右側LED75Rから光が照射される。左導光板には、後側に配置された左側LED75Lから光が照射される。照射された光により、右デザインシート及び左デザインシートの第1キャラクタ及び第2キャラクタが照らされる。【選択図】図11

Description

本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機に関する。
パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機として、従来、遊技者が遊技を行う際に演出を行って遊技者を楽しませたり、遊技客が遊技機を遊技するように遊技客の心理をかきたたせたりするために、タイトルやキャラクタが描かれた装飾物を備えているものがある。また、このような装飾物を備える遊技機として、従来、発光する装飾物を備える遊技機がある(例えば、特許文献1参照)。この遊技機は、遊技機の右側面を構成する右側面部108を備えている。この右側面部108は、発光する部材であり、右側面部108の内側(遊技者側)上方には、膨出形状のキャラクタレンズ112が設けられている。これらの右側面部108やキャラクタレンズ112が発光することなどにより、遊技者が遊技する遊技機における演出を盛り上げたり、遊技客に遊技機を遊ばせたりするようにアピールを行っている。
特開2016−87158号公報
上記特許文献1に開示された遊技機は、発光する右側面部108を備えている。このため、遊技者が遊技する遊技機における演出を盛り上げたり、遊技客に遊技機を遊ばせるようにアピールしたりすることができる。ところで、右側面部108のような装飾物が大掛かりになると、遊技機の遊技者が圧迫感を覚えるなどの不都合が生じ得る。このため、この種の装飾物は、コンパクトに形成されることが望ましくなる。ところが、装飾物をコンパクトに形成すると、照明の光量が少なくなる傾向にあり、装飾効果が低減する虞があった。
そこで、本発明の課題は、コンパクトでありながらも必要によって照明の光量を保つことができ、所望の装飾効果を発揮することができる遊技機を提供することである。
(1)本発明の遊技機は、遊技が可能な遊技機(例えば、スロットマシン1、パチンコ遊技機100等)であって、
遊技機本体(例えば、筐体1a、前面枠101等)の側縁に沿って遊技者側に突出するように設けられ、両面に装飾が施された装飾パネル(例えば、筐体1aから突出して設けられた装飾パネル70等)を備え、
前記装飾パネルは、
一面側(例えば、右面側等)と他面側(例えば、左面側等)との間における光の透過を抑制する遮光板(例えば、遮光板71の遮光板本体71a等)と、
光を照射する照射手段(例えば、左側LED75L、右側LED75R、前側後向きLED76B等)と、
前記遮光板の一面側に配置され、前記照射手段から照射された光を導く第1導光板(例えば、左導光板72L等)と、
前記遮光板の他面側に配置され、前記照射手段から照射された光を導く第2導光板(例えば、右導光板72R等)と、
前記第1導光板によって導かれた光により照らされる第1装飾部(例えば、左デザインシート71Lの第2キャラクタCH2等)と、
前記第2導光板によって導かれた光により照らされる第2装飾部(例えば、右デザインシート71Rの第1キャラクタCH1等)と、を含むことを特徴とする。
このような構成によれば、構造をコンパクトにまとめつつ、装飾に必要度合いに応じて装飾部の明るさを保つことによって所望の装飾効果を発揮することができ、遊技者や周囲の遊技客に対するアピールを行うことができる。
(2)上記(1)に記載の遊技機において、前記照射手段は、それぞれ複数のLED(例えば複数の左側LED75L、右側LED75R、等)を備えて構成されており、前記複数のLEDは、同一の基板に搭載され(例えば、複数の左側LED75L及び複数の右側LED75Rは、後側基板75の基板本体75Aに搭載され等)ていてもよい。
このような構成によれば、複数のLEDの配列を容易に行うことができる。
(3)上記(1)または(2)の遊技機において、前記基板に搭載された複数のLEDは、千鳥配置されて(例えば、複数の左側LED75Lと右側LED75Rとは、千鳥配置されている等)いてもよい。
このような構成によれば、複数のLEDを基板に搭載する際の省スペース化を図ることができる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機において、前記照射手段は複数の発光部を備えて構成されており、前記複数の発光部に対応する箇所がレンズカット(例えば、後側が狭く、前側が広がるテーパ形状であり、先端部は、上下方向中央が前側に突出する凸形状等)されていてもよい。
このような構成によれば、第1導光板及び第2導光板内に導入された光を広く拡散しやすくできる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの遊技機において、前記照射手段は複数の発光部を備えて構成されており、前記複数の発光部を区切る区切り部(例えば、左導光板72Lの左光導入部72Lb、右導光板72Rの右光導入部72Rb等)が形成されていてもよい。
このような構成によれば、照射手段から照射された光を第1導光板及び第2導光板に確実に導入させることができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかの遊技機において、前記一面は、前記遊技機本体の外方向を向く面(例えば、装飾パネル70が筐体1aまたは前面枠101の右側に設けられている場合の右側面等)、前記他面は、遊技者側を向く面(例えば、装飾パネル70が筐体1aまたは前面枠101の右側に設けられている場合の左側面等)であり、前記遊技機本体で実行される遊技の状態に応じて、前記第2導光板の発光態様を変化させる(例えば、スロットマシン1の遊技の進行に伴って実行される演出に応じた点灯点滅制御が実行される等)ものでもよい。
このような構成によれば、興趣の向上に寄与することができる。
本発明が適用された実施形態のスロットマシンの正面図である。 スロットマシンの斜視図である。 カバー部材及び装飾パネルの分解斜視図である。 遮光板を左側から見た斜視図である。 遮光板を右側から見た斜視図である。 左導光板及び左デザインシートの分解斜視図である。 右導光板及び右デザインシートの分解斜視図である。 左サイドカバー及び目隠部材の分解斜視図である。 右サイドカバーの斜視図である。 カバー部材の装飾パネル取付部の斜視図である。 装飾パネルを後面側から見た分解図である。 (A)は、装飾パネルを右後側から見た一部分解斜視図、(B)は、装飾パネルを右前側から見た一部分解斜視図である。 装飾パネルの正断面図である。 図1のA−A線断面図である。 (A)は、右導光板と右デザインシートとの関係を示す分解斜視図、(B)は、左導光板と左デザインシートとの関係を示す分解斜視図である。 装飾パネルの右側面図である。 (A)は、図16のX部分の拡大図、(B)は、図16のY部分の拡大図である。 本発明が適用された実施形態のパチンコ機の正面図である。 図18のパチンコ機の斜視図である。
[第1実施形態]
本発明に係る遊技機の一例であるスロットマシンを実施するための形態を以下に説明する。なお、以下の実施形態において、前後左右については、遊技者側から見た方向を示す。例えば、「右側」、「左側」、「前(または表)側」、「後(または裏)側」は、いずれも遊技者側から見た方向をいう。また、各図面の寸法等については、実際の寸法等と異なることがある。
本実施形態のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bとから構成されている。前面扉1bは、筐体1aに対して回動することによって、筐体1aの開口された前面側を開閉することができる。
本実施例のスロットマシン1の筐体1aの内部には、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が前面扉1bに設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
リール2L、2C、2Rの外周部には、互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ所定数、例えば21個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は、前面扉1bの略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示される。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられたリールモータによって回転されることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示される一方で、各リール2L、2C、2Rの回転が停止されることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
リール2L、2C、2Rの内側には、リール2L、2C、2Rそれぞれに対して、基準位置を検出するリールセンサと、リール2L、2C、2Rを背面から照射するリールLEDと、が設けられている。また、リールLEDは、リール2L、2C、2Rの連続する3つの図柄に対応する12個のLEDからなり、各図柄をそれぞれ独立して照射可能とされている。
前面扉1bの各リール2L、2C、2Rの上部には、液晶表示器51が設けられており、液晶表示器51における画像表示領域51aの前面には、カバー部材61が設けられている。カバー部材61は、透明の部材によって構成されており、カバー部材61を介して遊技者側から後側を視認可能とされている。カバー部材61は、図2に示すように、液晶透過部61aとリール透過部61bとを備えており、液晶透過部61aの後側に図1に示す液晶表示器51が配置され、リール透過部61bの後側に各リール2L、2C、2Rが配置されている。カバー部材61は、透光性(光透過性)を有しており、液晶透過部61aを介して遊技者側から視認できるようになっており、各リール2L、2C、2Rは、リール透過部61bを介して遊技者側から視認できるようになっている。
また、液晶透過部61aは、リール透過部61bよりも手前側に張り出している。カバー部材61の上右側には、装飾パネル70が取り付けられている。装飾パネル70は、液晶表示器51(図1参照)に隣接して配置されている。装飾パネル70は、筐体1aの側辺に沿って液晶表示器51や筐体1aの一部から遊技者側に突出するように設けられている。また、図2に示すように、装飾パネル70の下方には、パネル引込部70A及び下サイドパネル70Bが設けられている。下サイドパネル70Bは、液晶表示器51よりも突出するが、突出量は、装飾パネル70よりも小さくなっている。パネル引込部70Aは、装飾パネル70及び下サイドパネル70Bよりも後方に引込んでいる。
図3は、カバー部材及び装飾パネルの分解斜視図、図4は、遮光板を左側から見た斜視図、図5は、遮光板を右側から見た斜視図、図6は、左導光板及び左デザインシートの分解斜視図、図7は、右導光板及び右デザインシートの分解斜視図、図8は、左サイドカバー及び目隠部材の分解斜視図、図9は、右サイドカバーの斜視図、図10は、カバー部材の装飾パネル取付部の斜視図、図11は、装飾パネルを後面側から見た分解図、図12(A)は、装飾パネルを右後側から見た一部分解斜視図、(B)は、装飾パネルを右前側から見た一部分解斜視図である。
図3に示すように、カバー部材61は、液晶透過部61a及びリール透過部61bの右側に配置された装飾パネル取付部61cを備えている。装飾パネル70は、カバー部材61における装飾パネル取付部61cに取り付けられている。また、カバー部材61において、液晶透過部61a、リール透過部61b、及び装飾パネル取付部61cは、一体成型されている。液晶表示器51及び装飾パネル70は、カバー部材61によって被覆されている。
カバー部材61の上方には、上カバー押え部材62が設けられており、上カバー押え部材62の前方には、上カバー押えフレーム63が設けられている。また、カバー部材61の左側方には、左カバー押えフレーム64が設けられており、左カバー押えフレーム64の上方に左上カバー押えフレーム65が設けられている。上カバー押え部材62の後側には、上後カバー押えフレーム66が設けられている。カバー部材61における液晶透過部61aとリール透過部61bとの切り替わり部分の左側には、図2に示す左スピーカ(スピーカ)53が設けられ、右側には右スピーカ(スピーカ)54が設けられている。
装飾パネル70は、後辺部と上辺部と前辺部と下辺部とを備える略矩形状をなしており、後辺部と前辺部、上辺部と下辺部がそれぞれ対向している。このうち、後辺部は、略鉛直に配置されている。上辺部は、水平よりも前方に行くにしたがってやや下降しており、前後方向途中位置で下降度合が変化する屈曲部が設けられている。前辺部は、鉛直よりも下降するにしたがってやや後退する形状を成している。下辺部は、水平よりも後方に行くにしたがってやや下降する形状をなしている。
装飾パネル70は、遮光板71を備えている。遮光板71の左側には、左デザインシート71Lが配置され、左デザインシート71Lの左側(外側)には、左導光板72Lが配置されている。左デザインシート71Lは、遮光板71と左導光板72Lによって挟み込まれて保持されている。左デザインシート71Lには、キャラクタが描かれている(図12参照)。遮光板71は、左側と右側との間における光の透過を抑制している。例えば、左導光板72Lに導入された光が右側に透過することを抑制し、右導光板72Rに導入された光が左側に透過することを抑制している。遮光板71は、光の透過を抑制するものであるが、その不透過率は、100%であってもよいし、90%以上の不透過率であってもいし、50%程度の不透過率であってもよい。
左導光板72Lの左側には、左サイドカバー73Lが配置されている。また、左サイドカバー73Lの左側面には、目隠部材74が取り付けられている。左サイドカバー73Lの左側には、目隠部材74を挟んでカバー部材61の装飾パネル取付部61cが取り付けられている。なお、左デザインシート71L、左導光板72L、左サイドカバー73L、目隠部材74、及びカバー部材61の装飾パネル取付部61cでは、左側が外側となり、右側が内側となる。
装飾パネル70の左側では、左側から順に、左サイドカバー73L、左導光板72L、左デザインシート71L、遮光板71、右デザインシート71R、右導光板72R、右サイドカバー73Rが積層されている。装飾パネル70の左側から見ると、左サイドカバー73Lの背面側に左導光板72Lが配置され、左導光板72Lの背面側に左デザインシート71Lが配置され、左デザインシート71Lの背面側に遮光板71が配置されている。装飾パネル70の右側から見ると、右サイドカバー73Rの背面側に右デザインシート71R右が配置され、右デザインシート71Rの背面側に右導光板72Rが配置され、右導光板72Rの背面側に遮光板71が配置されている。遮光板71には、左導光板72L及び右導光板72Rが組み付けられている。遮光板71と左導光板72Lとの間に左デザインシート71Lが挟み込まれている。右デザインシート71Rは、右導光板72Rに密着させられている。左デザインシート71L及び右デザインシート71Rには、装飾部として、それぞれ異なるキャラクタが描かれている(図16参照)。
左導光板72Lは、左サイドカバー73Lによって遮光板71に押さえつけられている。左導光板72Lが押さえつけられることにより、左デザインシート71Lが左導光板72L及び遮光板71によって保持されている。左サイドカバー73Lの右面と左導光板72Lの左面、左導光板72Lの右面と左デザインシート71Lの左面、左デザインシート71Lの右面と遮光板71の左面とは、それぞれ互いに密着している。
右導光板72Rは、右サイドカバー73Rによって遮光板71に押さえつけられている。右導光板72Rは、その上端部が右サイドカバー73Rの上端部と遮光板71の上端部との間に挟みこまれている。右デザインシート71Rは、その上端部が右導光板72Rの上端部と右サイドカバー73Rの上端部との間に挟みこまれて右導光板72R及び右サイドカバー73Rによって保持されている。なお、右導光板72R、右デザインシート71R、及び右サイドカバー73Rでは、右側が外側となり、左側が内側となる。
遮光板71の後側には、後側基板75が配設されており、遮光板71の表側には前側基板76が配設されている。また、遮光板71の後側には、後支持部材77が設けられており、遮光板71の前側には、フロントカバー78が設けられている。フロントカバー78は、光不透過性の外殻部78Aと、ある程度の光を透過(半透過)させる装飾部78Bとを備えている。フロントカバー78の装飾部78Bは、上下方向の3か所に離間して配置されて外殻部78Aに取り付けられている。装飾部78Bは、前側基板76の前側に配置されている。装飾部78Bは、光が透過することにより、美麗に輝いて装飾される。
遮光板71の上側には、アッパカバー79が設けられている。フロントカバー78とアッパカバー79とは、カバー部材61の装飾パネル取付部61cと装飾パネル70とを保持している。左導光板72L及び右導光板72Rは、左サイドカバー73L及び右サイドカバー73Rに挟み込まれる。左サイドカバー73L及び右サイドカバー73Rがそれぞれ遮光板71に固定されることにより、左サイドカバー73L、左導光板72L、左デザインシート71L、遮光板71、右デザインシート71R、右導光板72R、及び右サイドカバー73Rが一体化され、装飾ユニット70Xとなる。この装飾ユニット70Xには、後側から後支持部材77、前側からフロントカバー78、上側からアッパカバー79が固定される。以下、各部材の詳細についてさらに説明する。
まず、図3〜図5等を参照して、遮光板71について説明する。
遮光板71は、光不透過性である白色の樹脂で構成されている。このため、遮光板71は、光を反射する反射体となる。ただし、遮光板71は、金属などの他の素材で構成されていてもよい。あるいは、光透過性または光半透過性の材料で構成されていてもよい。また、遮光板71は白色以外の、有彩色や無彩色などで構成されていてもよいし、背景などの模様などが描かれていてもよい。
図4及び図5に示すように、遮光板71は、遮光板本体71aを備えている。遮光板本体71aの右側面及び左側面は、同色であり、いずれも白色である。ただし、遮光板本体71aが白色以外の色で構成されていたり、光透過性または光半透過性であったり、模様等が描かれていたりしてもよい。また、遮光板本体71aに金属蒸着などを施して反射率を高くするようにしてもよい。また、遮光板本体71aの右側面と左側面との色や模様等が異なるようにしてもよい。
遮光板本体71aの後側には、遮光板本体71aの周縁に沿って左右方向に張り出す後外枠部71bが設けられている。後外枠部71bの左側には、複数の左後側光導入支持部71Lbが設けられており、後外枠部71bの右側には、複数の右後側光導入支持部71Rbが設けられている。後外枠部71bの高さは、遮光板本体71aの高さよりも長くされている。後外枠部71bの上方には、上方ネジ穴筒部71b1が設けられており、後外枠部71bの下方には、下方ネジ穴筒部71b2が設けられている。
遮光板本体71aの前側には、遮光板本体71aの周辺に沿って左右方向に張り出す前外枠部71cが設けられている。前外枠部71cは、複数、本実施形態では7個の投光部71csが形成されている。複数の投光部71csは、上下方向に沿って離間して配置されている。また、投光部71csは、遮光板本体71aの右側に形成されており、遮光板本体71aの左側には形成されていない。
さらに、前外枠部71cの左端辺には、上下方向に離間する3か所に、それぞれ第1位置決め切欠き部71ca1、第2位置決め切欠き部71ca2、及び第3位置決め切欠き部71ca3が設けられている。また、前外枠部71c右端辺には、前方に突出する右突出片71cbが設けられている。さらに、右突出片71cbの高さ方向略中央位置には、上側小切欠き部71cb1が設けられ、右突出片71cbの下方には、下側小切欠き部71cb2が設けられている。また、右突出片71cbの上方には、上側切欠き部71cb3が設けられて、下方には、下側切欠き部71cb4が設けられている。
投光部71csは、前外枠部71cから右突出片71cbにわたって設けられている。投光部71csは、右突出片71cbの部位では、図5に示すように、台形状に切り取られる形で形成されている。このため、投光部71csの内側(後側)から照射される光は、前側及び右側に広がる。
また、遮光板71の前外枠部71cには、図3に示す前側基板76が取り付けられる。前外枠部71cには、前側基板76が取り付けられる。そのため、右突出片71cbの上方には、第1基板位置決め片71ck1が設けられ、右突出片71cbの高さ方向略中央位置には、第2基板位置決め片71ck2が設けられている。また、前外枠部71cにおける左側の上方には、第1基板位置決め突起71ck3が設けられ、前外枠部71cにおける左側の下方には、第2基板位置決め突起71ck4が設けられている。さらに、前外枠部71cの右突出片71cbにおける高さ方向略中央位置には、第1爪部71ck5が設けられており、第1爪部71ck5の下方には第2爪部71ck6が設けられている。さらに、前外枠部71cの上部には、上部ネジ穴部材71mが設けられている。
遮光板本体71aの左側面における後側には、左上ボス部71d1及び左下ボス部71d2が設けられている。左上ボス部71d1及び左下ボス部71d2は、それぞれ上下方向に沿って離間して配置されている。遮光板本体71aの右側面における上側には、右前ボス部71e1及び右後ボス部71e2が設けられている。右前ボス部71e1及び右後ボス部71e2は、前後方向に離間して配置されている。左上ボス部71d1、左下ボス部71d2、右前ボス部71e1、及び右後ボス部71e2は、いずれも略同形の円柱形状をなしている。
遮光板本体71aの左上側には、周縁部に沿って左上外枠部71fLが設けられ、遮光板本体71aの右上側には、周縁部に沿って右上外枠部71fRが設けられている。また、遮光板本体71aの左下側には、周縁部に沿って左下外枠部71gLが設けられ、遮光板本体71aの右下側には、周縁部に沿って右下外枠部71gRが設けられている。これらの左下外枠部71gL及び右下外枠部71gRは、互いに面一とされている。
左上外枠部71fLは、遮光板本体71aに対して、およそ左導光板72Lの厚さ程度の高さ分左側に突出している。左下外枠部71gLは、左上外枠部71fLよりも左側まで突出している。右上外枠部71fRにおける前側及び後側には、それぞれ上前切欠き部71fR1及び上後切欠き部71fR2が設けられている。上前切欠き部71fR1及び上後切欠き部71fR2の間は、中央突出部71fR3とされている。また、左下外枠部71gLの前後方向略中央位置には、中央切欠き部71gL1が設けられている。
遮光板本体71aの左側面における後側には、複数の位置決め突起71hが設けられている。これらの複数の位置決め突起71hは、上下方向に離間して配置されている。また、複数の位置決め突起71hは、左上ボス部71d1及び左下ボス部71d2の間に配置されている。
遮光板71の左下外枠部71gL及び右下外枠部71gRの下側面には、断面略L字形状の配線ホルダ71iと、板状の配線案内突起71jとが設けられている。配線ホルダ71i及び配線案内突起71jは、それぞれ複数設けられている。これらの配線ホルダ71i及び配線案内突起71jとの間に配線が配置される。また、遮光板71の左下外枠部71gL及び右下外枠部71gRの下側面の後方部には、配線保護部71kが設けられている。さらに、右下外枠部71gRの下側面の前方部には、右下ネジ穴部材71nが設けられている。
次に、図6及び図7等を参照して、左デザインシート71L、右デザインシート71R、右導光板72L、及び左導光板72Lに対説明する。
図6に示すように、左デザインシート71Lは、非常に薄いフィルム状のシートで形成された左デザインシート本体71Laを備えている。左デザインシート71Lは、非透光性材料で構成されている。ただし、半透光性材料や透光性材料で構成されていてもよい。左デザインシート71Lの後側には、複数の位置決め貫通孔71La1が設けられている。複数の位置決め貫通孔71La1は、遮光板71における複数の位置決め突起71hに対応する位置に設けられている。位置決め貫通孔71La1の上方及び下方には、貫通孔71La2が設けられている。貫通孔71La2は、遮光板71における左上ボス部71d1及び左下ボス部71d2に対応する位置に設けられている。
図7に示すように、右デザインシート71Rは、非常に薄いフィルム状のシートで形成された右デザインシート本体71Raを備えている。右デザインシート71Rは、透光性材料で構成されている。ただし、半透光性材料で構成されていてもよい。また、右デザインシート71Rが遮光板71と右導光板72Rとの間に配置される場合には、非透光性材料で構成されていてもよい。右デザインシート71Rの上方の前側には、前側貫通孔71Ra1が設けられており、右デザインシート71Rの上方の後側には、後側貫通孔71Ra2が設けられている。前側貫通孔71Ra1及び後側貫通孔71Ra2は、遮光板71における右前ボス部71e1及び右後ボス部71e2に対応する位置にそれぞれ設けられている。
図6に示す左導光板72Lは、後面または前面から入った光を拡散させ、左側面に略均一に光を出すものであり、いわば薄く光るパネルである。左導光板72Lの外側(右側)面には、光を均一に拡散させるための処理が施されている。光を均一に拡散させるための処理としては、ドットパターンであってもよいし、複数の溝であってもよい。ドットパターンは、例えばレーザ波やシルク印刷などで設けてもよい。また、溝はプロッターで切込を入れたり型材に原料を流し込む方式で成形したりしていもよい。また、これらの処理は、左導光板72Lの内側(左側)面に施されていてもよいし、外側面と内側面の両方に施されていていもよい。
左導光板72Lは、透光性の樹脂で構成されている。左導光板72Lは、樹脂以外の素材であってもよく、透光性または半透光性を有する素材で構成されていてもよい。図6に示すように、左導光板72Lは、左導光板本体72Laを備えている。左導光板本体72Laの後側には、複数の左光導入部72Lbが設けられている。本実施形態では、16個の左光導入部72Lbが設けられている。
左導光板本体72Laの後側には、上下方向に離間して配置された上ボス穴72Lc1及び下ボス穴72Lc2が設けられている。これらの上ボス穴72Lc1及び下ボス穴72Lc2は、それぞれ遮光板本体71aに設けられた左上ボス部71d1及び左下ボス部71d2に対応する位置に配置されている。上ボス穴72Lc1は、左上ボス部71d1の底面よりもわずかに大径の略円形をなしており、下ボス穴72Lc2は、左下ボス部71d2の底面よりもわずかに大径の略円形をなしている。
左導光板72Lの後側には、複数の位置決め穴72Ldが設けられている。複数の位置決め穴72Ldは、遮光板71における複数の位置決め突起71hに対応する位置に設けられている。また、複数の位置決め穴72Ldには、複数の位置決め突起71hがそれぞれ挿入されている。位置決め突起71hの高さは、位置決め穴72Ldの深さよりも短くされている。複数の位置決め穴72Ldは、いずれも略同一形状をなしており、位置決め突起71hよりもわずかに大きい長円形を成している。複数の位置決め穴72Ldは、いずれも長円形の軸が上下方向を向くように配置されている。このため、左導光板72Lを上下方向にスライドさせながら遮光板71に組み付けられるようになっている。また、遮光板71と左導光板72Lとの上下方向の位置がわずかにずれた場合でも、遮光板71に対して左導光板72Lが組み付けられるようにされている。また、そのずれを吸収することができる。
遮光板71における後外枠部71b、前外枠部71c、左上外枠部71fL、及び左下外枠部71gLは、いずれも遮光板71に組み付けられた左導光板72Lよりも左側に張り出している。左導光板本体72Laは、後外枠部71b、前外枠部71c、左上外枠部71fL、及び左下外枠部71gLに囲まれて遮光板71に組み付けられている。遮光板本体71aの左側面に設けられた左上ボス部71d1及び左下ボス部71d2も、遮光板71に組み付けられた左導光板72Lよりも左側に張り出している。このため、左上ボス部71d1及び左下ボス部71d2は、遮光板本体71aに組み付けられた左導光板72Lよりも左側に張り出すため、左上ボス部71d1及び左下ボス部71d2を用いた組み付け作業などを容易に行うことができる。
図7に示す右導光板72Rは、後面または前面から入った光を拡散させ、右側面に略均一に光を出すものであり、いわば薄く光るパネルである。右導光板72Rの左側(内側)面に、左導光板72Lの内側に施される処理と同様の処理が施されている。なお、右導光板72R及び左導光板72Lの内側の処理は、共通であってもよいし、異なっていてもよい。また、これらの処理は、右導光板72Rの外側(右側)面に施されていてもよいし、外側面と内側面の両方に施されていていもよい。
右導光板72Rは、左導光板72Lと同様、透光性の樹脂で構成されている。右導光板72Rは、樹脂以外の素材であってもよく、透光性または半透光性を有する素材で構成されていてもよい。図7に示すように、右導光板72Rは、右導光板本体72Raを備えている。右導光板本体72Raの後側には、複数の右光導入部72Rbが設けられている。本実施形態では、16個の左光導入部72Lbが設けられている。このように、左導光板72Lにおける左光導入部72Lbの数は、右導光板72Rにおける右光導入部72Rbの数と同数である。ただし、左光導入部72Lbの数が右光導入部72Rbの数より多くてもよいし、右光導入部72Rbの数が左光導入部72Lbの数より多くてもよい。
右導光板本体72Raの上側には、前後方向に離間して配置された前貫通穴72Rc1及び後貫通穴72Rc2が設けられている。これら前貫通穴72Rc1及び後貫通穴72Rc2は、それぞれ遮光板本体71aに設けられた右前ボス部71e1及び右後ボス部71e2に対応する位置に配置されている。前貫通穴72Rc1は、右前ボス部71e1の底面よりもわずかに大径の略円形をなしている。後貫通穴72Rc2は、右後ボス部71e2の底面よりもわずかに大きい長円形をなしている。後貫通穴72Rc2は、長円形の軸が前後方向を向くように配置されている。このため、遮光板71に対する右導光板72Rの前後方向のずれを吸収することができる。右導光板本体72Raは、遮光板本体71aの右側に設けられた右上外枠部71fRに組み付けられている。
右導光板本体72Raの前側には、複数、本実施形態では7個の右前光導入部72Rdが形成されている。右前光導入部72Rdは、左光導入部72Lbや右光導入部72Rbと略同一の形状をなしている。右前光導入部72Rdは、遮光板71の前側に設けられた投光部71csに対応する位置に配置されており、遮光板71に右導光板72Rが組み付けられた状態では、前側から見て投光部71csから右前光導入部72Rdが覗ける位置に配置されている。右前光導入部72Rdの数は投光部71csの数と同一である。
右導光板本体72Raの上辺の前側及び後側には、上方に突出する前側突出部72Re1及び後側突出部72Re2がそれぞれ設けられている。また、右デザインシート71Rにおける上辺の前側及び後側にも、それぞれシート前側突出部71Rb1及びシート後側突出部71Rb2が設けられている。前側突出部72Re1及びシート前側突出部71Rb1の幅は、右上外枠部71fRにおける前側に設けられた上前切欠き部71fR1の幅と略同一とされている。また、後側突出部72Re2及びシート後側突出部71Rb2の幅は、右上外枠部71fRにおける前側に設けられた上後切欠き部71fR2の幅と略同一とされている。
遮光板71における後外枠部71b、前外枠部71c、右上外枠部71fR、及び右下外枠部71gRは、いずれも遮光板71に組み付けられた右導光板72Rよりも右側に張り出している。右導光板本体72Raは、後外枠部71b、前外枠部71c、右上外枠部71fR、及び右下外枠部71gRに囲まれて遮光板71に組み付けられている。遮光板本体71aの右側面に設けられた右前ボス部71e1及び右後ボス部71e2も、遮光板71に組み付けられた右導光板72Rよりも右側に張り出している。このため、右前ボス部71e1及び右後ボス部71e2は、遮光板本体71aに組み付けられた右導光板72Rよりも右側に張り出すため、右前ボス部71e1及び右後ボス部71e2を用いた組み付け作業などを容易に行うことができる。
続いて、図8等を参照して、左サイドカバー73Lについて説明する。
左サイドカバー73Lは、透光性の樹脂で構成されている。左サイドカバー73Lは、樹脂以外の素材であってもよく、透光性または半透光性を有する素材で構成されていてもよい。図8に示すように、左サイドカバー73Lは、左サイドカバー本体73Laを備えている。左サイドカバー本体73Laの左側面における後側の上部には、上部貫通孔73Lb1が設けられ、左サイドカバー本体73Laの左側面における後側の下部には、下部貫通孔73Lb2が設けられている。上部貫通孔73Lb1が設けられた位置は、左サイドカバー本体73Laの左側(外側)面よりも突出しており、その突出した部分には、突出した部分の表面が凹んだ状態の上部受溝が設けられ、下部貫通孔73Lb2が設けられた位置の左側面には、上部受溝と同様の下部受溝が設けられている。
左サイドカバー73Lの左側面における前後方向略中央の上部には、中上貫通孔73Ld1が設けられ、中上貫通孔73Ld1の下方には、中下貫通孔73Ld2が設けられている。上部貫通孔73Lb1が設けられた位置の右側(内側)面には、左サイドカバー本体73Laが凹んだ状態の上部逃溝が設けられ、下部貫通孔73Lb2が設けられた位置の右側面には、上側逃溝と同様の下部逃溝が設けられている。
左サイドカバー73Lの後部には、左カバー後フランジ73Lfが設けられている。また、左サイドカバー73Lの上部及び下部には、それぞれ左カバー上フランジ73Lg及び左カバー下フランジ73Lhが設けられている。左サイドカバー73Lにおける前部には、前方に突出する前方突出片73Liが設けられている。前方突出片73Liの右側面には上下方向に沿って第1位置決め片73Lj1、第2位置決め片73Lj2、及び第3位置決め片73Lj3が設けられている。また、前方突出片73Liの高さ方向略中央位置及び当該位置と下端部との中間高さ位置には、それぞれ前方にわずかに突出する第1突起部73Lk1及び第2突起部73Lk2が設けられている。前方突出片73Liの上部には、貫通孔73Lpが設けられている。左カバー後フランジ73Lfの後面には、第1ネジ溝部材73Ln1、第2ネジ溝部材73Ln2、及び第3ネジ溝部材73Ln3が高さ方向に離間して設けられている。左カバー後フランジ73Lfの下部には、左側端部が切り欠かれた切欠き部73Lf1が設けられている。
第1位置決め片73Lj1、第2位置決め片73Lj2、及び第3位置決め片73Lj3のそれぞれの離間距離は、前外枠部71cの右側に設けられた第1位置決め切欠き部71ca1、第2位置決め切欠き部71ca2、及び第3位置決め切欠き部71ca3のそれぞれの離間距離と略同一とされている。左サイドカバー73Lが遮光板71に組み付けられると、第1位置決め片73Lj1、第2位置決め片73Lj2、及び第3位置決め片73Lj3が、それぞれ第1位置決め切欠き部71ca1、第2位置決め切欠き部71ca2、及び第3位置決め切欠き部71ca3に嵌め込まれる。こうして、左サイドカバー73Lが遮光板71に対して位置決めされる。
左カバー後フランジ73Lf及び左カバー上フランジ73Lgは、それぞれ遮光板71の左後側光導入支持部71Lb及び左上外枠部71fLよりも左側まで突出している。左カバー下フランジ73Lhは、遮光板71の左下外枠部71gLの左側縁とほぼ同じ程度の位置まで突出している。このため、左カバー下フランジ73Lhの下側は、遮光板71の左下外枠部71gLにほぼ覆われている。
左カバー下フランジ73Lhの下方における前後方向略中央部には、下側に向けて突出する下向き突出片73Lm(図3参照)が設けられている。下向き突出片73Lmの幅は、遮光板71の左下外枠部71gLに設けられた中央切欠き部71gL1の幅と略同一の長さとされている。
続いて、図9等を参照して、右サイドカバー73Rについて説明する。
右サイドカバー73Rは、透光性の樹脂で構成されている。右サイドカバー73Rは、樹脂以外の素材であってもよく、透光性または半透光性を有する素材で構成されていてもよい。図9に示すように、右サイドカバー73Rは、右サイドカバー本体73Raを備えている。右サイドカバー本体73Raの後方には、右サイド後部73Rbが設けられ、右サイドカバー本体73Raの上方には、右サイド上部73Rcが設けられている。また、右サイドカバー本体73Raの前方には、右サイド前部73Rdが設けられ、右サイドカバー本体73Raの下方には、右サイド下部73Reが設けられている。
右サイドカバー本体73Raは、右サイド後部73Rbよりも右側に突出している。このため、右サイドカバー本体73Raと右サイド後部73Rbとの間には段差が形成されている。同様に、右サイドカバー本体73Raは、右サイド上部73Rc、右サイド前部73Rd、右サイド下部73Reよりも右側に突出している。このため、右サイドカバー本体73Raと右サイド上部73Rc、右サイド前部73Rd、右サイド下部73Reとの間にも、それぞれ段差が形成されている。
右サイド後部73Rbは、右サイドカバー本体73Raの後端部と略同じ高さを有する棒状の部分である。右サイド上部73Rcは、右サイドカバー本体73Raの上端辺に沿って設けられている。右サイド上部73Rcの右側前部には、前部貫通孔73Rc1が設けられ、右側後部には、後部貫通孔73Rc2が設けられている。前部貫通孔73Rc1及び後部貫通孔73Rc2の右側(外側)面には、それぞれ逃溝が設けられている。
また、右サイド上部73Rcの内側(左側)面には、右サイド上部73Rcの前端辺、上端辺、後端辺にそれぞれ沿った内側突出部73Rc3が設けられている。内側突出部73Rc3における上辺の前後方向略中央位置には、中央切欠き部73Rc4が設けられている。また、中央切欠き部73Rc4の前方には、前突出部73Rc5が設けられ、中央切欠き部73Rc4の後方には、後突出部73Rc6が設けられている。中央切欠き部73Rc4の幅は、遮光板71における中央突出部71fR3の幅と略同一とされている。また、前突出部73Rc5の幅及び後突出部73Rc6の幅は、それぞれ遮光板71における上前切欠き部71fR1及び上後切欠き部71fR2の幅と略同一とされている。
右サイド前部73Rdは、右サイドカバー本体73Raの前端辺に対して段差を有して設けられている。同様に、右サイド下部73Reは、右サイドカバー本体73Raの下端辺に対して段差を有して設けられている。また、右サイドカバー73Rは、右サイド前部73Rdの先端辺(前端辺)から延在して設けられた前側被覆部73Rf及び右サイド下部73Reの先端辺から延在して設けられた下側被覆部73Rgを備えている。前側被覆部73Rfは、遮光板71における前外枠部71cの前方に前外枠部71cとは離間して配置されている。下側被覆部73Rgは、遮光板71における左下外枠部71gL及び右下外枠部71gRの下方に左下外枠部71gL及び右下外枠部71gRとは離間して配置されている。また、右サイド下部73Reの前側には、右下ネジ孔73Re1が設けられている。
前側被覆部73Rfにおける内側(後側)面には、高さ方向に離間する複数、ここでは8個の窓部73Rf1が設けられている。窓部73Rf1は、いずれも略矩形状であり、略同一形状をなしている。窓部73Rf1は、前側被覆部73Rfにおける窓部73Rf1以外の部分よりも薄肉とされている。
前側被覆部73Rfの左端辺には、外側第1位置決め切欠き部73Rh1、外側第2位置決め切欠き部73Rh2、及び外側第3位置決め切欠き部73Rh3が設けられている。外側第1位置決め切欠き部73Rh1、外側第2位置決め切欠き部73Rh2、及び外側第3位置決め切欠き部73Rh3は、高さ方向に離間して設けられている。外側第1位置決め切欠き部73Rh1、外側第2位置決め切欠き部73Rh2、及び外側第3位置決め切欠き部73Rh3のそれぞれの離間距離は、左サイドカバー73Lに設けられた第1位置決め片73Lj1、第2位置決め片73Lj2、及び第3位置決め片73Lj3のそれぞれの離間距離と略同一とされている。外側第1位置決め切欠き部73Rh1、外側第2位置決め切欠き部73Rh2、及び外側第3位置決め切欠き部73Rh3に第1位置決め片73Lj1、第2位置決め片73Lj2、及び第3位置決め片73Lj3が嵌め込まれることにより、左サイドカバー73Lが右サイドカバー73Rに対して位置決めされている。
前側被覆部73Rfの外側(前側)面の高さ方向略中央位置には、上側逃部73Ri1が設けられており、上側逃部73Ri1の下方には、下側逃部73Ri2が設けられている。上側逃部73Ri1及び上側逃部73Ri1は、前方にシフトする形で逃げ部を形成している。上側逃部73Ri1と下側逃部73Ri2との離間距離は、遮光板71における前外枠部71cの第1爪部71ck5及び第2爪部71ck6との離間距離と略同一である。上側逃部73Ri1と下側逃部73Ri2が設けられていることにより、遮光板71に右サイドカバー73Rが組み付けられたときに、前外枠部71cの第1爪部71ck5及び第2爪部71ck6の配置スペースが確保される。
また、前側被覆部73Rfの前側面の左端辺には、第1カバー位置決め部73Rk1、第2カバー位置決め部73Rk2、及び第3カバー位置決め部73Rk3が高さ方向に離間して設けられている。第1カバー位置決め部73Rk1、第2カバー位置決め部73Rk2、及び第3カバー位置決め部73Rk3には、それぞれ前後方向に沿ったスリットが設けられている。
前側被覆部73Rfの前側面の右端辺には、第1フロントカバー部材位置決め突起73Rj1、第2フロントカバー部材位置決め突起73Rj2、及び第3フロントカバー部材位置決め突起73Rj3が高さ方向に離間して設けられている。第1フロントカバー部材位置決め突起73Rj1、第2フロントカバー部材位置決め突起73Rj2、及び第3フロントカバー部材位置決め突起73Rj3は、いずれも表面が曲線状をなした突起である。第1カバー位置決め部73Rk1、第2カバー位置決め部73Rk2、及び第3カバー位置決め部73Rk3と、第1フロントカバー部材位置決め突起73Rj1、第2フロントカバー部材位置決め突起73Rj2、及び第3フロントカバー部材位置決め突起73Rj3とは、高さ方向に見て互いにずれた位置に配置されている。
下側被覆部73Rg(図16参照)は、板状の部材であり、後端部に後方切欠き部73Rg1が設けられている。下側被覆部73Rgは、遮光板71に右サイドカバー73Rが組み付けられたときに、遮光板71の左下外枠部71gL及び右下外枠部71gRと略平行となるように配置されている。
また、右サイドカバー本体73Raの内側(左側)には、内側方向に突出する図示しない右サイド内枠が設けられている。右サイド内枠は、右サイドカバー本体73Raから突出した線状をなしており、右サイドカバー本体73Raの前後左右の四周を囲むようにして形成されている。
目隠部材74は、例えば樹脂製であり、黒色をなしている。目隠部材74は、カバー部材61の装飾パネル取付部61cに対して装飾パネル70を組み付けた際、カバー部材61における液晶透過部61aやリール透過部61b正面の位置、換言すると、遊技者が着座する位置から後側基板75等が見えなくなるように目隠しとして設けられている。このため、目隠部材74は、非透光性材料で構成されている。目隠部材74の右側における左サイドカバー73Lの中上貫通孔73Ld1及び中下貫通孔73Ld2の高さ位置に相当する高さ位置には、それぞれ図示しないネジ溝が設けられている。
また、目隠部材74に装飾が施されており、装飾物としても用いられている。ただし、光透過性材料を用いてもよい。この場合、例えば後側基板75に設けられたLED等を視認可能であることを意図した装飾パネルとすればよい。また、目隠部材74にLED等の発光体を設け、あるいはこれらの発光体から発せられる光を出射できるようにして、目隠部材を装飾物として用いられるようにしてもよい。
次に、図11等を参照して後側基板75の構造について説明する。
図11に示すように、後側基板75は、基板本体75Aを備えている。後側基板75は、図3に示す後支持部材77に固定されている。基板本体75Aの左側には、左側LED75Lが搭載され、基板本体75Aの右側には、右側LED75Rが搭載されている。左側LED75Lは、光を照射する照射手段であり、上下方向に離間して複数、ここでは13個が並設されている。右側LED75Rは、光を照射する照射手段であり、上下方向に離間して複数、ここでは16個が並設されている。また、左側LED75L及び右側LED75Rは、いずれも単色のLEDであるが、カラーLED、特に赤、緑、青の光三原色を発するフルカラーLEDであってもよい。また、単色LEDにおける色は、どのような色であってもよい。また、これらのLEDが混在していてもよい。なお、左側LED75L及び右側LED75Rは、共通の基板本体75Aに搭載されているが、左側LED75L及び右側LED75Rがそれぞれ個別の基板本体に搭載されていてもよい。この場合、左側LED75L及び右側LED75Rがそれぞれ複数である場合も、左側LED75L及び右側LED75Rがそれぞれ基板本体に搭載されていてもよい。また、複数の左側LED75Lが異なる基板に分かれて搭載されていてもよいし、複数の左側LED75Lが異なる基板に分かれて搭載されていてもよい。
後側基板75における左側LED75L及び右側LED75Rは、それぞれ高さ方向に沿って離間して配列されている。複数の左側LED75Lと右側LED75Rとは、千鳥配置されている。このため、左導光板72Lの左光導入部72Lb及び右導光板72Rの右光導入部72Rbも千鳥配置されている。また、右側LED75R及び左側LED75Lは、いずれも演出制御基板に接続されており、演出制御基板によって点灯点滅の制御が実行される。また、スロットマシン1で実行される遊技の状態に応じて、左導光板72Lの発光態様を変化させる制御が実行され、左側LED75Lでは、スロットマシン1の遊技の進行に伴って実行される演出に応じた点灯点滅制御が実行される。一方、右側LED75Rでは、スロットマシン1の遊技の進行とは関係なく、装飾パネル70の右側を照らしている。ただし、右側LED75Rと左側LRD75Lの一方または両方でスロットマシン1の遊技の進行に伴って実行される演出に応じた点灯点滅制御が実行され、その他では、装飾パネル70を照らすものとされていてもよい。
装飾パネル70が組み付けられた状態では、左側LED75Lは、いずれも左導光板72Lにおける左光導入部72Lbに向かい合う位置(対応する位置)に配置される。また、右側LED75Rは、いずれも右導光板72Rにおける右光導入部72Rbに向かい合う位置(対応する位置)に配置される。左光導入部72Lb及び右光導入部72Rbは、いずれも16個設けられているのに対して、左側LED75Lは13個、右側LED75Rは16個設けられている。このため、左光導入部72Lbに対して、左側LED75Lが配置されない箇所が3か所あるが、右光導入部72Rbに対して、右側LED75Rが配置されない箇所はない。ただし、左光導入部と左側LEDの数を同一として左光導入部における左側LEDが配置されない箇所をなくしてもよいし、右側LEDの数を右光導入部の数より少なくして、右光導入部における右側LEDが設けられない箇所があるようにしてもよい。また、左側LEDや右側LEDの数は、左光導入部や右光導入部の数以下とするのがよいが、左光導入部や右光導入部の数より多くしてもよい。左側LEDや右側LEDの数は、複数ではなく単数であってもよい。
左側LED75Lから照射された光は、左導光板72L内に導入される。左導光板72Lは左側LED75Lから照射された光を左側の面に導いている。同様に、右側LED75Rから照射された光は、右導光板72R内に導入される。右導光板72Rは右側LED75Rから照射された光を右側の面に導いている。
続いて、図12等を参照して、前側基板76の構造について説明する。
図12(A)(B)に示すように、前側基板76は、前側基板本体76Aを備えている。前側基板本体76Aの右辺の上方には、第1基板側位置決め用切欠き部76ck1が設けられ、前側基板本体76Aの右辺の高さ方向略中央位置には、第2基板側位置決め用切欠き部76ck2が設けられている。また、前側基板本体76Aにおける左側の上方には、第1基板側位置決め孔76ck3が設けられ、前側基板本体76Aにおける左側の下方には、第2基板位置決め孔76ck4が設けられている。
また、前側基板76の後面には、図12(A)に示すように、複数の前側後向きLED76Bが設けられている。複数の前側後向きLED76Bは、光を照射する照射手段であり、上下方向に沿って離間して配設されている。遮光板71の前外枠部71cに形成された投光部71csは、前側後向きLED76Bに対応して形成されている。投光部71csは、遮光板本体71aの右側に形成されているので、前側後向きLED76Bも遮光板本体71aの右側に配置されている。
前側後向きLED76Bは、後方に光を照射する。前側後向きLED76Bから照射された光は、投光部71csを通過する。投光部71csは、遮光板本体71aの右側に形成されているので、投光部71csを通過した光は、右導光板72R内に導入され、左導光板72Lには導入されない。
図12(B)に示すように、前側基板76の前面には、複数、本実施形態では8個の前側前向きLED76Fが設けられている。複数の前側前向きLED76Fは、光を照射する照射手段であり、上下方向に沿って離間して配設されている。前側基板76の前側には、フロントカバー78の装飾部78Bが配置されている。前側前向きLED76Fから照射された光は、装飾部78Bを通して装飾パネル70の外側に出射する。いずれも単色LEDである。このように、前側後向きLED76Bと前側前向きLED76Fと右側LED75Rは、同種類のLEDである。なお、前側後向きLED76B及び前側前向きLED76Fは、異種類のLEDであってもよいし、フルカラーLEDあるいはフルカラーLED以外のカラーLEDであってもよい。また、これらのLEDが混在していてもよい。また、前側後向きLED76B及び前側前向きLED76Fについても、スロットマシン1の遊技の進行とは関係なく、装飾パネル70の左側やフロントカバー78の装飾部78Bを照らしている。ただし、前側後向きLED76B及び前側前向きLED76Fにおいても、スロットマシン1の遊技の進行に伴って実行される演出に応じた点灯点滅制御が実行されていてもよい。
続いて、図13等を参照して、後支持部材77の構造について説明する。
後支持部材77は、例えば樹脂製であり、黒色をなしている。後支持部材77は、図13に示すように、上下方向に伸びる細長い部材であり、その高さは、遮光板71の後外枠部71bの高さよりも高くされている。また、後支持部材77の上端部は、遮光板71の後外枠部71bの上端部の高さ位置と略同じとされている。このため、後支持部材77の下端部は、遮光板71の後外枠部71bよりも低い位置まで延在している。また、後支持部材77の後面には、上方ネジ穴筒部71b1、下方ネジ穴筒部71b2、第1ネジ溝部材73Ln1、第2ネジ溝部材73Ln2、及び第3ネジ溝部材73Ln3に対応する位置にそれぞれ開口が形成されている。また、後支持部材77の下部には、配線用開口77Aが形成されている。
後支持部材77は、前側が開口し、上下左右及び後側の面に囲まれた空間が形成された形状をなしている。後側基板75は、後支持部材77の後側の面に固定され、後支持部材77における空間内に収容されている。また、後支持部材77の空間内における右側には、上下方向に延在するスリット部77B(図14参照)が形成されている。
また、装飾パネル70は、カバー部材61の装飾パネル取付部61cに取り付けられている。ここで、図10等を参照してカバー部材61の装飾パネル取付部61cについて説明する。
カバー部材61における装飾パネル取付部61cは、図10に示すように、取付部本体61caを備えている。取付部本体61caの上方には、取付上部片61cbが設けられ、前方には、取付前部片61ccが設けられ、下方には、取付下部片61cdが設けられている。これらの取付部本体61ca、取付上部片61cb、取付前部片61ccの左側には、段差部61cp(図14参照)が形成されている。カバー部材61における装飾パネル取付部61cの下方には、装飾パネル下部取付部61dが設けられている。
取付上部片61cbは、装飾パネル70の上部辺に沿った板状の部材である。取付前部片61ccは、装飾パネル70の前部辺に沿った板状の部材である。取付下部片61cdは、装飾パネル70の下部辺に沿った板状の部材である。このうち、取付前部片61ccにおける高さ方向略中央位置及びやや下方位置には、前方に突出する第1突出部61cc1及び第2突出部61cc2が設けられている。また、取付前部片61ccの高さ方向の上からおよそ1/3の位置及びおよそ2/3の位置にそれぞれ後側が円形状の凹み、その分前側に突出する第1凹部61cc3及び第2凹部61cc4が設けられている。さらに、取付前部片61ccの右端辺には、上下方向に離間する位置に上切欠き部61cc5、中切欠き部61cc6、及び下切欠き部61cc7が設けられている。さらに、取付前部片61ccの左側辺の近い位置には、上下方向に離間する上貫通孔61cc8、中貫通孔61cc9、及び下貫通孔61cc10が設けられている。また、取付前部片61ccの前面は、細かい波状に形成されている。
次に、図13及び図14等を参照して、遮光板71、左デザインシート71L、左導光板72L、左サイドカバー73L、目隠部材74、カバー部材61の装飾パネル取付部61c、右導光板72R、右デザインシート71R、及び右サイドカバー73Rが組み付けられた状態の装飾パネルについて説明する。図13は、装飾パネルの正断面図、図14は、図1のA−A線断面図である。
装飾パネル70の左側では、図13及び図14に示すように、遮光板71を中心として、遮光板71の左側に左デザインシート71L、左導光板72L、左サイドカバー73L、目隠部材74、及びカバー部材61の装飾パネル取付部61cがこの順で組み付けられている。このうち、遮光板71、左デザインシート71L、左導光板72L、及び左サイドカバー73Lは、遮光板71における左上ボス部71d1、左下ボス部71d2と、左サイドカバー73Lにおける上部貫通孔73Lb1、下部貫通孔73Lb2に締め付けられる左側ネジによって固定されている。左側ネジの頭部は、上部貫通孔73Lb1、下部貫通孔73Lb2にそれぞれ設けられた上部受溝及び下部受溝に収容されている。左側ネジは、例えば金属製であるが、その頭部は、上部受溝及び下部受溝に収容されていることにより、側部が上部受溝及び下部受溝に囲まれた状態となっている。
これらの左側ネジは、左導光板72Lにおける上ボス穴72Lc1及び下ボス穴72Lc2に形成された貫通孔を貫通している。さらに、これらの左側ネジは、左デザインシート71Lの貫通孔71La2を貫通している。このため、左側ネジによって左サイドカバー73L及び遮光板71が締め付けられて固定されることにより、左サイドカバー73Lと遮光板71の間における左導光板72Lと左デザインシート71Lは、左サイドカバー73Lと遮光板71に挟み込まれて固定される。
また、遮光板71の左側面に設けられた位置決め突起71hは、左デザインシート71Lに設けられた位置決め貫通孔71La1を貫通し、左導光板72Lに設けられた位置決め穴72Ldに挿入されている。このため、左デザインシート71L及び左導光板72Lは、遮光板71に対して正確に位置決めされている。また、位置決め突起71hの高さは、位置決め穴72Ldの深さより短くされている。このため、位置決め突起71hが左サイドカバー73Lの右側面に当接しないようにされている。したがって、位置決め突起71hが左サイドカバー73Lに当接することによる損傷や組付け性の低下などを抑制することができる。
遮光板71における後外枠部71bの左側、前外枠部71cの左側、左上外枠部71fL、及び左下外枠部71gLは、いずれも遮光板本体71aの左側面から左側に突出している。また、左導光板72Lの厚さは、後外枠部71bの左側、前外枠部71cの左側、左上外枠部71fL、及び左下外枠部71gLにおける遮光板本体71aの左側面からの突出長さよりも短くされている。このため、左導光板72Lの側面は、後外枠部71bの左側、前外枠部71cの左側、左上外枠部71fL、及び左下外枠部71gLに囲まれた状態となっている。
左サイドカバー73Lにおける下部に設けられた下向き突出片73Lm(図3参照)は、遮光板71の左下外枠部71gLに設けられた中央切欠き部71gL1に挿入されている。左サイドカバー73Lは、遮光板71に左デザインシート71L及び左導光板72Lを嵌め込んだ後、左導光板72Lの左側面に左サイドカバー73Lの右側面を沿わせて上方からスライド移動させられて、下向き突出片73Lmが中央切欠き部71gL1に挿入されることにより、遮光板71に組み付けられる。こうして、遮光板71に左デザインシート71L、左導光板72L及び左サイドカバー73Lが組み付けられた後、左側ネジによってこれらが締め付けられて固定される。
目隠部材74は、左サイドカバー73Lに設けられた中上貫通孔73Ld1及び中下貫通孔73Ld2を貫通する図示しないネジによって左サイドカバー73Lに固定されている。このネジは、左サイドカバー73Lの右側面から中上貫通孔73Ld1及び中下貫通孔73Ld2にそれぞれ挿入され、目隠部材74に設けられたネジ溝にねじ込まれている。目隠部材74の左サイドカバー73Lに対する取付は、左サイドカバー73L、左導光板72L、左デザインシート71L、及び遮光板71の組み付けが行われる前に行われている。このため、左サイドカバー73Lの右側からのネジの挿入を容易に行うことができ、左サイドカバー73Lに対する目隠部材74の取付作業を容易に行うことができる。
カバー部材61の装飾パネル取付部61cは、左サイドカバー73Lの左サイドカバー本体73Laからは離間して配置されている。また、装飾パネル取付部61cは、目隠部材74とも離反している。装飾パネル取付部61cは、装飾パネル70の前部において左サイドカバー73Lに取り付けられる。
装飾パネルの右側では、図13及び図14に示すように、遮光板71を中心として、遮光板71の右側に右導光板72R、右デザインシート71R、及び右サイドカバー73Rがこの順で組み付けられている。これらの遮光板71、右導光板72R、右デザインシート71R、及び右サイドカバー73Rの上側は、遮光板71における右前ボス部71e1、右後ボス部71e2と、右サイドカバー73Rにおける前部貫通孔73Rc1、後部貫通孔73Rc2に締め付けられる右側ネジによって固定されている。また、遮光板71及び右サイドカバー73Rの下側は、遮光板71の右下ネジ穴部材71n及び右サイドカバー73Rの右下ネジ孔73Re1締め付けられる右側ネジによって固定されている。右側ネジの頭部は、前部貫通孔73Rc1、後部貫通孔73Rc2の右面側にそれぞれ設けられた受溝に収容されている。右側ネジは、左側ネジと同様、例えば金属製であるが、その頭部は、上部に収容されていることにより、側部が受溝に囲まれた状態となっている。
これらの右側ネジは、右デザインシート71Rの前側貫通孔71Ra1及び後側貫通孔71Ra2を貫通している。さらに、これらの右側ネジは、右導光板72Rにおける前貫通穴72Rc1及び後貫通穴72Rc2に形成された貫通孔を貫通している。このため、右側ネジによって右サイドカバー73R及び遮光板71が締め付けられて固定されることにより、右サイドカバー73Rと遮光板71の間における右デザインシート71Rと右導光板72Rは、右サイドカバー73Rと遮光板71に挟み込まれて固定される。
遮光板71における後外枠部71bの右側、前外枠部71cの右側、右上外枠部71fR、及び右下外枠部71gRは、いずれも遮光板本体71aの右側面から右側に突出している。また、右導光板72Rの厚さは、後外枠部71bの右側、前外枠部71cの右側、右上外枠部71fR、及び右下外枠部71gRにおける遮光板本体71aの右側面からの突出長さよりも短くされている。このため、右導光板72Rの側面は、後外枠部71bの右側、前外枠部71cの右側、右上外枠部71fR、及び右下外枠部71gRに囲まれた状態となっている。
右導光板72Rにおける上部に設けられた前側突出部72Re1及び後側突出部72Re2は、遮光板71の右上外枠部71fRに設けられた上前切欠き部71fR1及び上後切欠き部71fR2にそれぞれ挿入されている。同様に、右デザインシート71Rにおける上部に設けられたシート前側突出部71Rb1及びシート後側突出部71Rb2は、遮光板71の右上外枠部71fRに設けられた上前切欠き部71fR1及び上後切欠き部71fR2にそれぞれ挿入されている。
右導光板72R及び右デザインシート71Rは、遮光板71の右側から遮光板71に嵌め込まれて組み付けられる。その右側(外側)から、右導光板72R及び右デザインシート71Rを覆うようにして右サイドカバー73Rが遮光板71に組み付けられる。右サイドカバー73Rにおける前突出部73Rc5及び後突出部73Rc6は、遮光板71における上前切欠き部71fR1及び上後切欠き部71fR2にそれぞれ挿入されている。また、遮光板71における中央突出部71fR3は、右サイドカバー73Rにおける中央切欠き部73Rc4に挿入されている。このため、遮光板71における右上外枠部71fRの上面と、右サイド上部73Rcの上面とは、略面一とされている。こうして、遮光板71に右導光板72R及び右デザインシート71R、及び右サイドカバー73Rが組み付けられた後、右側ネジによってこれらが締め付けられて固定される。また、遮光板71における右上外枠部71fRの上面と、右サイド上部73Rcの上面の上方には、カバー部材61における装飾パネル取付部61cの取付上部片61cbが遮光板71等とは離間して配置されている。
右サイドカバー73Rにおける右サイド下部73Reの先端辺から延在して設けられた下側被覆部73Rgは、遮光板71における配線ホルダ71iや配線案内突起71jの下端部よりも下方に位置している。このため、遮光板71の右下外枠部71gRは、右サイドカバー73Rの下側被覆部73Rgに覆われており、遮光板71の右下外枠部71gRと右サイドカバー73Rの下側被覆部73Rgとの間に、配線空間が形成されいる。この配線空間に配線ホルダ71iや配線案内突起71jが配置され、前側基板76などに電気を供給するための配線が収容される。また、下側被覆部73Rgの後端部に形成された後方切欠き部73Rg1の位置には、遮光板71の配線保護部71kが配置されている。このため、下側被覆部73Rgと配線保護部71kとが当接しないようすることができる。また、右サイドカバー73Rの下側被覆部73Rgの下方には、カバー部材61における装飾パネル取付部61cの取付下部片61cdが下側被覆部73Rgとは離間して配置されている。
右デザインシート71Rには、第1キャラクタCH1が描かれており、左デザインシート71Lには、第2キャラクタCH2が描かれている。第1キャラクタCH1は、右デザインシート71Rにおける全面にわたって描かれている。第2キャラクタCH2は、左デザインシート71Lにおける前方に寄った位置に描かれている。装飾パネル70の左側の後部は、筐体1aと重なるため、左デザインシート71Lの一部は、筐体1aに隠されて視認できない範囲が生じるが、第2キャラクタCH2の全部または一部は、筐体1aに隠されて視認できない範囲を除いた範囲に描かれている。
次に、図15等を参照して右導光板72Rと右デザインシート71R、左導光板72Lと左デザインシート71Lの関係について説明する。
図15(A)は、右導光板と右デザインシートとの関係を示す分解斜視図、(B)は、左導光板と左デザインシートとの関係を示す分解斜視図である。図15(B)に示すように、左導光板72Lの右側面には、第2キャラクタCH2の外側輪郭に沿って彫り込まれた溝である左強調部72LPが形成されている。一方、図15(A)に示すように、右導光板72Rの左側面には、第1キャラクタCH1の強調部は形成されていない。
右導光板72Rにおける右導光板本体72Raの右側面は、右光導入部72Rb及び右前光導入部72Rdから右導光板72Rに導入された光によって面発光で発光する発光面となっている。また、左導光板72Lにおける左導光板本体72Laの左側面は、左光導入部72Lbから左導光板72Lに導入された光によって面発光で発光する発光面となっている。右導光板72Rには、前後から光が導入されるので、後からしか光が導入されない左導光板72Lよりも光量が多くなる。
また、右デザインシート71Rは、右導光板72Rの外側(右側)に配置されている。このため、右導光板72Rが面発光した光は、右デザインシート71Rを透過することによって、右デザインシート71Rの第1キャラクタCH1が照らされる。一方、左デザインシート71Lは、左導光板72Lの内側(右側)に配置されている。このため、左導光板72Lが面発光した光は、遮光板71に反射され、反射された光によって左デザインシート71Lの第2キャラクタCH2が照らされる。左導光板72Lに形成された左強調部72LPは、第2キャラクタCH2の左側(背面側)に形成されている。装飾パネル70の右側では、右デザインシート71Rが右導光板72Rよりも外側に配置されていることから、右導光板72Rに強調部を設けても強調度合が小さくなるが、強調部を設けるようにしてもよい。また、装飾パネル70の右側で右デザインシート71Rよりも外側に右導光板72Rを配置して、右デザインシート71Rに強調部を設けてもよいし、この場合でも強調部を設けないようにしてもよい。また、装飾パネル70の左側においても同様に、左デザインシート71Lを左導光板72Lの外側に配置して強調部を設けたり設けなかったりしてもよい。
次に、装飾パネル70の後面側の構造について図3〜図9、図16、17等を参照して説明する。また、装飾パネル70の後面側の構造とともに、右導光板72R及び左導光板72Lの後側の構造、並びに右導光板72R及び左導光板72Lの後側から導入される光について説明する。
図16は、装飾パネルの側面図、図17(A)は、図16のX部分拡大図、(B)は、図16のY部分拡大図である。図16及び図17(A)に示すように、右導光板72Rの右光導入部72Rbは、レンズカットされた形状であり、後側が狭く、前側が広がるテーパ形状をなしている。右光導入部72Rbの先端部は、上下方向中央が前側に突出する凸形状をなしている。言い換えると右光導入部72Rbの先端部の上下方向両側は、上下方向中央よりも後方に突出している。こうして、右光導入部72Rbの先端面は、上下方向上下端部から中央部に向かって傾斜して配置されている。このため、右光導入部72Rbから導入された光は、右導光板本体72Ra内の上下方向に広く拡散しやすくなっている。右光導入部72Rbは、他の形状でもよく、例えば、テーパ状に代えて円弧状などの曲線状などとしてもよい。曲線状であっても、右光導入部72Rbから導入された光は、右導光板本体72Ra内の上下方向に広く拡散しやすくなる。
遮光板71における右後側光導入支持部71Rbは、後端部から前後方向に延在し、前側では高さ方向に広がるように傾斜が付された形状をなしている。右導光板72Rの右光導入部72Rbは、2つの右後側光導入支持部71Rbの間に配置されている。また、右光導入部72Rbにおけるテーパの傾斜部分と右後側光導入支持部71Rbの前側の傾斜部分とは、略平行となるように配置されている。右導光板72Rにおける隣り合う右光導入部72Rbや後側基板75における隣り合う右側LED75Rは、いずれも右後側光導入支持部71Rbによって仕切られている。
また、図6に示す左導光板72Lの左光導入部72Lbは、右導光板72Rの右光導入部72Rbと略同一の形状をなしており、図4に示す遮光板71における左後側光導入支持部71Lbは、右後側光導入支持部71Rbと略同一の形状をなしている。左導光板72Lにおける隣り合う左光導入部72Lbや後側基板75における隣り合う左側LED75Lは、いずれも左後側光導入支持部71Lbによって仕切られている。
右導光板72Rの右光導入部72Rbと右後側光導入支持部71Rbとの間、左導光板72Lの左光導入部72Lbと左後側光導入支持部71Lbとの間は、それぞれ遊びとなる空間が形成されている。ただし、この遊びが無く右導光板72Rの右光導入部72Rbと右後側光導入支持部71Rbとの間、左導光板72Lの左光導入部72Lbと左後側光導入支持部71Lbとの間の両方または一方が密着していてもよい。また、複数の右導光板72Rの右光導入部72Rbと右後側光導入支持部71Rbとの間、左導光板72Lの左光導入部72Lbと左後側光導入支持部71Lbとの間で密着した状態と遊びがある状態とが混在していてもよい。なお、右後側光導入支持部71Rb、左後側光導入支持部71Lb、右光導入部72Rb、左光導入部72Lbの形状は、他の形状であってもよい。また、これらの形状は、共通する形状であるが、個々に異なる形状であってもよい。
遮光板71の後側に配設された後側基板75に設けられた左側LED75Lは、いずれも前方に光を照射する。左側LED75Lから照射された光は、左光導入部72Lbから左導光板72L内に導入される。左導光板72L内に導入された光は、左導光板72Lの左側面から直接、または左導光板72Lの右側に配置された遮光板71の遮光板本体71aが反射体となり、遮光板本体71aに反射して、左導光板72Lの左側面に導かれ、左導光板72Lの左側面の全体は面発光する。こうして、左側LED75Lは、装飾パネル70の左側を照明する。同様に、右側LED75Rは、いずれも前方に光を照射する。右側LED75Rから照射された光は、右光導入部72Rbから右導光板72R内に導入される。右導光板72R内に導入された光は、右導光板72Rの右側面から直接、または右導光板72Rの左側に配置された遮光板71の遮光板本体71aが反射体となり、遮光板本体71aに反射して、右導光板72Rの右側面に導かれ、右導光板72Rの右側面の全体は面発光する。こうして、右側LED75Rは、装飾パネル70の右側を照明する。
遮光板71における後外枠部71bは、後支持部材77にほぼ覆われている。遮光板71における上方ネジ穴筒部71b1及び下方ネジ穴筒部71b2には、後側(遊技機側)から後ネジが固定される。この後ネジは、後支持部材77に形成された開口を貫通する。この後ネジにより、遮光板71は、後支持部材77に取り付けられる。また、左サイドカバー73Lにおける第1ネジ溝部材73Ln1、第2ネジ溝部材73Ln2、及び第3ネジ溝部材73Ln3には、後側(遊技機側)から後ネジが固定される。この後ネジは、後支持部材77に形成された開口を貫通する。この後ネジにより、左サイドカバー73Lは、後支持部材77に取り付けられる。
後支持部材77の下方には、配線用開口77Aが形成されている。遮光板71の右下外枠部71gRと右サイドカバー73Rの下側被覆部73Rgとの間に形成された配線空間に収容された配線や後側基板75に接続される配線は、この配線用開口77Aを経て後支持部材77の前側に導入される。また、後支持部材77における右前側には、スリット部77B(図14参照)が形成されている。このスリットに右サイドカバー73Rの右サイド後部73Rbが嵌め込まれることにより、右サイドカバー73Rが後支持部材77に対して位置決めされる。
続いて、装飾パネル70の前面側の構造について、図3〜図9、図12等を参照して説明する。図3に示す遮光板71の前側に配設された前側基板76は、遮光板71における前外枠部71cに取り付けられている。
さらに説明すると、前側基板76における前側基板本体76Aは、前外枠部71cの前面に沿って配置されている。前側基板76の上端部は、前外枠部71cの上部ネジ穴部材71mが設けられた位置の下側に位置している。また、前側基板76における第1基板側位置決め用切欠き部76ck1及び第2基板側位置決め用切欠き部76ck2に対して、前外枠部71cに設けられた第1基板位置決め片71ck1及び第2基板位置決め片71ck2がそれぞれ嵌め込まれる。また、前側基板76における第1基板側位置決め孔76ck3及び第2基板位置決め孔76ck4に対して、前外枠部71cに設けられた第1基板位置決め突起71ck3及び第2基板位置決め突起71ck4がそれぞれ挿入される。また、前側基板本体76Aは、前外枠部71cに設けられた第1爪部71ck5及び第2爪部71ck6によって保持される。このため、前外枠部71cに対して、前側基板76を正確に位置決めすることができるとともに確実に保持することができる。
図14に示すように、前側基板76が固定された前外枠部71cの前方は、右サイドカバー73Rにおける前側被覆部73Rfによって覆われている。このため、前側基板76における前面側を前側被覆部73Rfによって保護することができる。前外枠部71cの上部に設けられた上部ネジ穴部材71mと、左サイドカバー73Lにおける前方突出片73Liの上部に設けられた貫通孔73Lpがねじによって締め付けられ、前外枠部71cと前方突出片73Liとが固定されている前側被覆部73Rfにおける左側端面は、左サイドカバー73Lにおける前方突出片73Liの右側面と対向して当接している。このため、前側被覆部73Rfと前方突出片73Liによって、前側基板76が取り付けられた遮光板71の前外枠部71cが閉塞した状態で覆われて内部空間が形成されている。この内部空間に前側基板76が収容されている。なお、前側被覆部73Rfと前方突出片73Liが当接しない状態としてもよい。
また、前側被覆部73Rfの後側(内側)の右側端部には、遮光板71における右突出片71cbに設けられた上側小切欠き部71cb1及び下側小切欠き部71cb2に対応する位置に図示しない突起部が設けられている。この突起部が右突出片71cbに設けられた上側小切欠き部71cb1及び下側小切欠き部71cb2にはまり込んでいる。このため、右サイドカバー73Rの前側被覆部73Rfと遮光板71の右突出片71cbとの位置合わせを行うことができる。また、上側切欠き部71cb3及び下側切欠き部71cb4を介して前側基板76に対する配線を行っている。このため、前側基板76に対する配線を容易に行うことができる。
前外枠部71cに設けられた第1爪部71ck5及び第2爪部71ck6は、前外枠部71cの右突出片71cbよりも前方に突出しているが、前側被覆部73Rfにおける第1爪部71ck5及び第2爪部71ck6に対応する高さ位置には、それぞれ上側逃部73Ri1及び下側逃部73Ri2が設けられている。この上側逃部73Ri1及び下側逃部73Ri2に第1爪部71ck5及び第2爪部71ck6がそれぞれ収容されている。このため、第1爪部71ck5及び第2爪部71ck6と前側被覆部73Rfとの干渉を抑制することができるので、装飾パネル70全体を薄くすることができ、コンパクト化に寄与することができる。
前側被覆部73Rfにおける内側面に形成された窓部73Rf1に対応する高さ位置には、前側前向きLED76Fが配置されている。前側前向きLED76Fは、前向きに光を照射し、フロントカバー78における装飾部78Bを光らせている。このとき、前側前向きLED76Fの前側に薄肉の窓部73Rf1が配置されているので、前側前向きLED76Fから照射された光によって、多くの光量をもって装飾部78Bを光らせることができる。
また、遮光板71の右側に組み付けられた右導光板72Rにおける右前光導入部72Rdは、遮光板71の前外枠部71cに設けられた投光部71csに対応する位置に配置されている。このため、遮光板71及び右導光板72Rが組み合わされた状態を前面側から見ると、右前光導入部72Rdは、投光部71csを介して視認できるようになっている。
前側基板76に設けられた前側後向きLED76Dは、投光部71csに対応する位置に配置されている。また、前側後向きLED76Dからは、後向きに光が照射される。このため、前側後向きLED76Dから照射された光は、投光部71csを通り、右前光導入部72Rdから右導光板72Rに導入される。
また、前側被覆部73Rfの前方には、カバー部材61における装飾パネル取付部61cの取付前部片61ccが前側被覆部73Rfとは離間して配置されている。ただし、その離間距離は、前側被覆部73Rfの厚さよりも薄くされており、取付前部片61ccと前側被覆部73Rfは近接した状態で配置されている。装飾パネル取付部61cの取付前部片61ccが前側被覆部73Rfと密着していてもよい。
取付前部片61ccにおける第1突出部61cc1及び第2突出部61cc2は、上側逃部73Ri1及び下側逃部73Ri2に対応する高さ位置に配置されている。このため、取付前部片61ccと前側被覆部73Rfが近接していても、前側被覆部73Rfにおける上側逃部73Ri1及び下側逃部73Ri2が取付前部片61ccと当接しないようにすることができる。第1凹部61cc3及び第2凹部61cc4には、フロントカバー78を取り付けるためのネジの頭部が収容される。
取付前部片61ccにおける上切欠き部61cc5、中切欠き部61cc6、及び下切欠き部61cc7は、前側被覆部73Rfの右辺に設けられた第1カバー位置決め部73Rk1、第2カバー位置決め部73Rk2、及び第3カバー位置決め部73Rk3に対応する位置に設けられている。上切欠き部61cc5、中切欠き部61cc6、及び下切欠き部61cc7に第1カバー位置決め部73Rk1、第2カバー位置決め部73Rk2、及び第3カバー位置決め部73Rk3がそれぞれ嵌め込まれることにより、装飾パネル取付部61cが前側被覆部73Rfに位置決めされる。そのため、カバー部材61と装飾パネル70との位置決めを行うことができる。
また、取付前部片61ccにおける上貫通孔61cc8、中貫通孔cc9、及び下貫通孔61cc10は、前側被覆部73Rfに設けられた第1フロントカバー部材位置決め突起73Rj1、第2フロントカバー部材位置決め突起73Rj2、及び第3フロントカバー部材位置決め突起73Rj3に対応する位置に設けられている。上貫通孔61cc8、中貫通孔cc9、及び下貫通孔61cc10に第1フロントカバー部材位置決め突起73Rj1、第2フロントカバー部材位置決め突起73Rj2、及び第3フロントカバー部材位置決め突起73Rj3に挿入されることにより、装飾パネル取付部61cが前側被覆部73Rfに組み付けられる。
フロントカバー78及びアッパカバー79は、組付けられた装飾パネル取付部61c及び装飾ユニット70Xに取り付けられる。
フロントカバー78における外殻部78Aは、図14に示すように、平断面が、後側が開口する略コ字形状をなしている。外殻部78Aは、図12に示すように、上段部78A1、中段部78A2、及び下段部78A3を備えている。上段部78A1は、装飾パネル取付部61c及び装飾ユニット70Xの前面側に取り付けられる部分であり、鉛直方向に対して、下方がやや後方に下がる方向に延在している。中段部78A2は、装飾パネル取付部61c及び装飾ユニット70Xの下面側に取り付けられる部分であり、上段部78A1よりも後方に行くほど下がる傾斜が大きくなっている。下段部78A3は、カバー部材61における装飾パネル下部取付部61dに取り付けられる部分である。また、上段部78A1に装飾部78Bが取り付けられている。
装飾パネル取付部61c及び装飾ユニット70Xの前方における左右の側辺には、段差が設けられている。この段差は、右側は、右サイドカバー73Rの右サイド前部73Rdによるものであり、左側は、カバー部材61の装飾パネル取付部61cにおける取付前部片61ccの左側に設けられた図示しない段差によるものである。また、上段部78A1は、装飾パネル取付部61c及び装飾ユニット70Xの前部を覆っている。
前面扉1bには、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジットを用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数のうち最大の賭数を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8R、演出に用いられる演出用スイッチ56が遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。メダル投入部4及び演出用スイッチ56が設けられた高さ位置は、パネル引込部70Aの高さ位置に相当し、装飾パネル70と下サイドパネル70Bの間の高さ位置に相当する。パネル引込部70Aは、装飾パネル70及び下サイドパネル70Bよりも後方に引込んでいるため、遊技者がメダル投入部4にメダルを投入したり、演出用スイッチ56を操作したりする場合に、装飾パネル70、パネル引込部70A、下サイドパネル70Bなどに遊技者の手がぶつかりにくくされている。したがって、遊技者の手にパネル等がぶつかって遊技者に不快感を与えるといった事態を発生させないようにしながら、筐体1a(液晶表示器51)よりも突出する部材で装飾を施して遊技者の注目を高めることができる。
また、前面扉1bには、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード、後述のナビ報知によるリールの停止順を識別可能な情報等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、メダルの投入が可能な状態を点灯により報知する投入要求LED17、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、ウェイト中である旨を点灯により報知するウェイト中LED19、リプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20が設けられた遊技用表示部13が設けられている。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6を操作すれば良い。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLN(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。なお、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインである。本実施例では、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。なお、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用しても良い。また、本実施例では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1〜4を設定している。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ラインLN上に予め定められた図柄の組合せ(以下、役ともいう)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。また、入賞ラインLN上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状態に移行するようになっている。
以上の構成を有する本実施形態に係るスロットマシン1では、装飾パネル70は、筐体1aの側辺に沿って液晶表示器51や筐体1aの一部から遊技者側に突出するように設けられている。この装飾パネル70の外側に位置する右側面に右デザインシート71Rを配置し、右導光板72Rによって右デザインシート71Rに描かれた第1キャラクタCH1を照らすことにより、スロットマシン1の装飾効果を高めることができる。特に、スロットマシン1の外側が装飾されることにより、所望の装飾効果を発揮することができる。したがって、スロットマシン1が設置される遊技機島の外側から見てもスロットマシン1を目立たせることができる。
また、装飾パネル70を照らすとしても、装飾パネル70を明るくするためには、LED等の照明装置(照射手段)をたくさん設ける必要が生じ、その結果、装飾パネル70の大型化を招いてしまう懸念がある。この点、スロットマシン1における装飾パネル70では、外側に配置される右導光板72Rには、後側から右側LED75R、前側から前側後向きLED76Bによって光を照射し、内側に配置された左導光板72Lに対しては、後側の左側LED75Lのみによって光を照射している。したがって、照明を明るくして大いにアピールを行いたいスロットマシン1の外側について、光量を大きくし、アピールが少なくてもよい内側については、光量をあまり大きくせずに済ませることができる。その結果、LEDの使用数などを抑制できるので、光量を大きくしながらも、装飾パネル70をコンパクトにまとめることができ、遊技者に与える圧迫感を小さくすることがでる。よって、コンパクトにして遊技者への圧迫感を低減しつつ装飾効果を高めることができる。
また、後側及び前側からLEDによる照射が行なわれる導光板は、スロットマシン1の外側に配置された右導光板72Rである。このため、周囲の遊技客へのアピールを増すことができるとともに、遊技者側を向く面の光量が多くなって遊技の妨げになることを抑制できる。また、後側及び前側からLEDによる照射が行なわれる導光板は、スロットマシン1の内側に配置された左導光板72Lであってもよい。この場合、スロットマシン1を遊技する遊技者の視界に入りやすい装飾パネル70の左側に配置された左導光板72Lが明るく照らされるので、周囲の遊技客へのアピールを増すことができるとともに、遊技機本体の外方向を向く面の光量が多くなって周囲の遊技者、例えば隣席の遊技者の遊技の妨げになることを抑制できる。
なお、上記の実施形態では、装飾パネル70がスロットマシン1の右側に設けられているので、装飾パネル70の右側が外側、左側が内側となっている。これに対して、装飾パネルがスロットマシンの左側に設けられる場合には、装飾パネルの左側が外側、右側が内側となる。
また、スロットマシン1における装飾パネル70では、左側に配置された左導光板72Lに左強調部72LPが設けられおり、第2キャラクタCH2は、左強調部72LPにおける左導光板72Lから照射された光で強調される。このため、光量が少ない左導光板72Lから照射された光で照らされる第2キャラクタCH2についても、装飾効果を高めることができる。
また、右導光板72Rの後側に配置された右側LED75R及び前側に配置された前側後向きLED76Bは、同種類のLEDである。このため、右導光板72Rの発光態様に村ができにくくなり、装飾効果を高めることができる。なお、同種類のLEDとは、いわゆるスペックが同一のLEDであるが、例えば色のみが同一のLEDであったり、色や光量が同一のLEDであったりしてもよい。
また、右側LED75R及び左側LED75Lは、いずれも複数設けられており、これらの複数の右側LED75R及び左側LED75Lは、いずれも後側基板75の基板本体75Aに搭載されている。このため、複数のLEDを配列する際の設置作業の手間を軽減できるとともに、配置の調整の手間も軽減でき、複数のLEDの配列を容易に行うことができる。
また、複数の右側LED75R及び左側LED75Lは、互いに千鳥に配置されている。このため、隣り合う右側LED75R同士の間に左側LED75Lを挟み、逆に隣り合う左側LED75L同士の間に右側LED75Rを挟んで配置することができる。したがって、複数のLEDを基板に搭載する際の省スペース化を図ることができる。
また、右側LED75Rに向かい合う右導光板72Rの右光導入部72Rbは、レンズカットされ、後側が狭く、前側が広がるテーパ形状であり、先端部は、上下方向中央が前側に突出する凸形状をなしている。また、左側LED75Lに向かい合う左導光板72Lの左光導入部72Lbも同様の形状なしている。また、前側後向きLED76Bに向かい合う右前光導入部72Rdは、右光導入部72Rbに対して前後反対にした形状をなしている。このため、第1導光板及び第2導光板内に導入された光を、第1導光板及び第2導光板内で広く拡散しやすくすることができる。
また、右側LED75Rは、遮光板71の後外枠部71bに設けられた右後側光導入支持部71Rbで仕切られている。同様に、左側LED75Lは、遮光板71の後外枠部71bに設けられた左後側光導入支持部71Lbで仕切られている。このため、右側LED75Rや左側LED75Lから照射された光を右導光板72Rや左導光板72Lに確実に導入させることができる。
また、装飾パネル70の左側に配置される左側LED75Lは、スロットマシン1の遊技の進行に伴って実行される演出に応じた点灯点滅制御が実行される。このため、スロットマシン1の遊技の進行に合わせて演出が実行されるので、興趣の向上に寄与することができる。また、右側LED75RはフルカラーLEDであるので、華美な演出を実行することができるので、さらに興趣の向上に寄与することができる。
なお、上記実施形態に係る装飾パネル70における左導光板72L及び右導光板72Rは、いずれも1枚の導光板で構成されているが、装飾パネルは、複数、例えば3枚の導光板で構成されていてもよい。この場合、例えば導光板を上から複数枚に分割し、それぞれを遮光板やサイドカバーなどで保持すればよい。分割される導光板は、右導光板及び左導光板の一方でもよいし両方でもよい。また、導光板を分割する際の分割枚数は2枚または4枚以上であってもよいし、分割する方向は前後方向のみならず、上下方向に分割してもよい。
また、左導光板72L及び右導光板72Rの一方または両方は、後辺部と前辺部とが対向している略矩形状以外の形状であってもよい。例えば、多角形であって、さらに画数の多い形状であってもよいし、対向する辺が無い三角形状などであってもよい。また、確変が直線状ではなく曲線状であってもよいし、直線と曲線とが組み合された形状であってもよい。また、左導光板72Lには後側から、右導光板72Rには後側及び前側から光を照射しているが、これ以外の位置から光を照射してもよい。例えば、上側や下側などの一方向から光を照射してもよいし、上側と後側など、隣り合うことがない2方向から光を照射してもよい。また、3方向や4方向から光を照射してもよいし、5角形以上の多角形であれば、5つ以上の辺の一部または全部から光照射してもよい。また、曲線状の辺である場合には、この曲線を囲むような方向から光を照射してもよい。また、照射手段は、LED以外の照明装置であってもよく、例えば、蛍光管やEL管、白熱灯などであってもよい。また、右光導入部72Rb及び左光導入部72Lbの一方または両方は、レンズカットされていない形状であってもよい。また、複数の右側LED75R及び左側LED75Lは、千鳥配置以外の配置であってもく、例えば右側LED75R及び左側LED75Lが左右に並設された配置であってもよい。また、左導光板72Lの左光導入部72Lbや右導光板72Rの右光導入部72Rbが設けられていなくてもよい。
また、上記実施形態に係る装飾パネル70における右デザインシート71R及び左デザインシート71Lには、それぞれ装飾部として第1キャラクタCH1及び第2キャラクタCH2が描かれているが、装飾部は、キャラクタ以外の者でもよい。例えば、文字や記号でもよいし、風景や構造物、乗り物などでもよい。また、装飾部は、平面的なものではなく、立体的なもの、例えば平面が立体的に曲げられた厚みが一定の立体や、厚みが変動するような立体などでもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態として、装飾パネルをパチンコ遊技機に取り付けた例について説明する。図18は、本発明が適用された実施形態のパチンコ機の正面図、図19は、図18のパチンコ機の斜視図である。なお、以下の説明において、図18の手前側をパチンコ遊技機100の前側、奥側を後側として説明する。また、本実施形態におけるパチンコ遊技機100の前面とは、遊技者側からパチンコ遊技機100を見たときに該遊技者と対向する対向面である。
パチンコ遊技機100は、図18、図19に示すように、縦長の方形枠状に形成された外枠110と、外枠110に開閉可能に取り付けられた前面枠101と、で主に構成されている。前面枠101の前面には、ガラス扉枠102及び下扉枠103がそれぞれ左側辺を中心に開閉可能に設けられている。
下扉枠103の下部表面には上皿111がある。上皿111の下部には、上皿111に収容しきれない遊技球を貯留する下皿112や、打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)105が設けられている。上皿111の下方には、後述する操作レバー600が揺動自在に軸支されるとともに、その上方位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン516が設けられている。プッシュボタン516は、遊技者からの押下操作などによる所定の指示操作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン516の設置位置における上皿の本体内部などには、プッシュボタン516に対してなされた遊技者の操作行為を検知するボタンスイッチが設けられていればよい。
ガラス扉枠102の背面には、遊技盤106が前面枠101に対して着脱可能に取り付けられている。なお、遊技盤106は、それを構成する板状体と、その板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤106の前面には遊技領域107が形成されている。
遊技領域107の中央付近には、それぞれが演出用の飾り図柄(演出図柄)を可変表示する複数の可変表示部を含む演出表示装置(飾り図柄表示装置)109が設けられている。演出表示装置109には、例えば「左」、「中」、「右」の3つの可変表示部(図柄表示エリア)がある。演出表示装置109は、第1特別図柄表示器108aまたは第2特別図柄表示器108bによる特別図柄の可変表示期間中に、装飾用(演出用)の図柄としての演出図柄の可変表示を行う。演出図柄の可変表示を行う演出表示装置109は、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。
遊技盤106における右側下部位置には、第1識別情報としての第1特別図柄を可変表示する第1特別図柄表示器108aが設けられている。本実施形態では、第1特別図柄表示器108aは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第1特別図柄表示器108aは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。また、第1特別図柄表示器108aの上方位置には、第2識別情報としての第2特別図柄を可変表示する第2特別図柄表示器108bが設けられている。第2特別図柄表示器108bは、0〜9の数字を可変表示可能な簡易で小型の表示器(例えば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、第2特別図柄表示器108bは、0〜9の数字(または、記号)を可変表示するように構成されている。
本実施形態では、第1特別図柄の種類と第2特別図柄の種類とは同じ(例えば、ともに0〜9の数字)であるが、種類が異なっていてもよい。また、第1特別図柄表示器108a及び第2特別図柄表示器108bは、それぞれ、例えば7セグメントLED等を用いて0〜9の数字を可変表示するように構成されていてもよい。
演出表示装置109の下方には、第1始動入賞口113を有する入賞装置が設けられている。第1始動入賞口113を有する入賞装置の下側には、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口114を有する可変入賞球装置115が設けられている。可変入賞球装置115が開状態になることによって、遊技球が第2始動入賞口114に入賞可能になり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態になる。可変入賞球装置115が開状態になっている状態では、第1始動入賞口113よりも、第2始動入賞口114に遊技球が入賞しやすい。また、可変入賞球装置115が閉状態になっている状態では、遊技球は第2始動入賞口114に入賞しない。
また、可変入賞球装置115の下方には、特別可変入賞球装置120が設けられている。特別可変入賞球装置120は大入賞口扉を備え、第1特別図柄表示器108aに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたとき、及び第2特別図柄表示器108bに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに生起する特定遊技状態(大当り遊技状態)において大入賞口扉が開放状態に制御されることによって、入賞領域となる大入賞口が開放状態になる。
大入賞口への入賞によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置120において開放状態となった大入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、例えば第1始動入賞口113や第2始動入賞口114といった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。したがって、特別可変入賞球装置120において大入賞口が開放状態となれば、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置120において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることができないため、遊技者にとって不利な第2状態となる。また、左右の上部には、スピーカ127が設けられている。
このようなパチンコ遊技機100における前面枠101における右側部に、装飾パネル700が取り付けられていてもよい。この装飾パネル700は、例えば第1実施形態で示した装飾パネル70と同様、遮光板と左右の導光板と左右のデザインシートなどを有していればよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。本発明は、上記の実施例に限られず、種々の変形、応用が可能である。
[遊技機について]
上記の実施例では、メダル並びにクレジットを用いて賭数を設定するスロットマシン及びパチンコ遊技機を例に挙げて説明したが、これに限定されることなく、例えば、パチンコ遊技機で用いられている遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、クレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに上記の実施の形態で示した構成を適用して、請求項に係る発明を実現することが可能である。遊技球を遊技媒体として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させた場合に、上記の実施の形態で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
また、本発明の遊技機は、メダル及び遊技球などの複数種類の遊技用価値のうちのいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものでなく、例えばメダル及び遊技球などの複数種類の遊技用価値を併用できるものであってもよい。すなわち、メダル及び遊技球などの複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球などの複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得る遊技機も本発明の遊技機に含まれるものである。
また、本実施の形態では、3つのリール2L、2C、2Rを有する可変表示装置を備え、すべてのリールが停止した時点で1ゲームが終了し、3つのリールに導出された表示結果の組合せに応じて入賞が発生するスロットマシンについて説明した。しかし、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであれば、3つのリールを有する可変表示装置を備えるものに限らず、1のリールしか有しないものや、3以外の複数のリールを有する可変表示装置を備えるスロットマシンであってもよい。また、本実施の形態では、リール2L、2C、2Rは縦方向に回転するリールであるが、リール2L、2C、2Rは横方向や斜め方向など、どの方向に回転するリールであってもよい。
また、本実施の形態に係るスロットマシン1は、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な複数の可変表示領域(透視窓3)のそれぞれに表示結果を導出させることが可能な可変表示装置を備え、遊技用価値(メダル、クレジット)を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、複数の可変表示領域のすべてに表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、1ゲームの結果として複数の可変表示領域のそれぞれに導出された表示結果の組合せに応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであってもよい。
また、本実施の形態として、入賞の発生に応じて遊技媒体を遊技者の手元に払い出すスロットマシンを説明したが、遊技媒体が封入され、入賞の発生に応じて遊技媒体を遊技者の手元に払い出すことなく遊技点(得点)を加算する封入式のスロットマシンを採用してもよい。基板とドラムとが流通可能で、筐体が共通なもので基板のみあるいは基板とドラムとを遊技機と称する。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[雀球、アレパチなどの遊技機について]
装飾パネル70は、雀球、アレパチなどの遊技機に適用してもよい。雀球、アレパチなどの遊技機とは、例えば、装飾パネル70が、雀球遊技機の扉枠の右上側に取り付けられるものである。このような雀球、アレパチなどの遊技機においては、装飾パネル70が扉枠に取り付けられることで、より装飾性を高くできる。
次に、前述した実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1)本発明の遊技機は、遊技が可能な遊技機(例えば、スロットマシン1、パチンコ遊技機100等)であって、
遊技機本体(例えば、筐体1a、前面枠101等)の側縁に沿って遊技者側に突出するように設けられ、両面に装飾が施された装飾パネル(例えば、筐体1aから突出して設けられた装飾パネル70等)を備え、
前記装飾パネルは、
一面側(例えば、右面側等)と他面側(例えば、左面側等)との間における光の透過を抑制する遮光板(例えば、遮光板71の遮光板本体71a等)と、
光を照射する照射手段(例えば、左側LED75L、右側LED75R、前側後向きLED76B等)と、
前記遮光板の一面側に配置され、前記照射手段から照射された光を導く第1導光板(例えば、左導光板72L等)と、
前記遮光板の他面側に配置され、前記照射手段から照射された光を導く第2導光板(例えば、右導光板72R等)と、
前記第1導光板によって導かれた光により照らされる第1装飾部(例えば、左デザインシート71Lの第2キャラクタCH2等)と、
前記第2導光板によって導かれた光により照らされる第2装飾部(例えば、右デザインシート71Rの第1キャラクタCH1等)と、を含み、
前記照射手段は、
前記第1導光板に光を照射する第1照射手段(例えば、左側LED75L等)と、
前記第2導光板に光を照射する第2照射手段(例えば、右側LED75R、前側後向きLED76B等)と、を有し
前記第1照射手段は、前記第1導光板の一辺側(例えば、左導光板72Lの後側等)から光を照射し、
前記第2照射手段は、前記第2導光板の一辺側(例えば、右導光板72Rの後側等)及び該一辺側と異なる他辺側(例えば、右導光板72Rの前側等)から光を照射することを特徴とする。
このような構成によれば、コンパクトにして遊技者への圧迫感を低減しつつ装飾効果を高めることができる。
(2)上記(1)に記載の遊技機において、前記第2導光板は、前記遊技機本体の外側(例えば、装飾パネル70が筐体1aまたは前面枠101の右側に設けられている場合の右側等)を向く面に配置されていてもよい。
このような構成によれば、周囲の遊技客へのアピールを増すことができるとともに、遊技者側を向く面の光量が多くなって遊技の妨げになることを抑制できる。
(3)上記(1)または(2)の遊技機において、前記第2導光板は、遊技者側を向く面(例えば、装飾パネル70が筐体1aまたは前面枠101の右側に設けられている場合の左側等)に配置されていてもよい。
このような構成によれば、周囲の遊技客へのアピールを増すことができるとともに、遊技機本体の外方向を向く面の光量が多くなって周囲の遊技者、例えば隣席の遊技者の遊技の妨げになることを抑制できる。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機において、前記第1導光板及び前記第2導光板の少なくとも一方には、前記第1照射手段から照射された光により強調される強調パターン(例えば、左導光板72Lに設けられた左強調部72LP等)が形成されていてもよい。
このような構成によれば、光量が少ない第1導光板及び第2導光板の少なくとも一方についての装飾効果を高めることができる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの遊技機において、前記第2導光板の形状は、前記第2導光板の一辺側と前記第2導光板の他辺側とが対向する位置に配置される形状(例えば、後辺部と前辺部とが対向している略矩形状等)とされていてもよい。
このような構成によれば、第2導光板の発光態様にムラができにくくなり、装飾効果を高めることができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかの遊技機において、前記第2照射手段は、前記第2導光板の一辺側及び前記他面側から、同種類の発光体(例えば、右側LED75R、前側後向きLED76Bが同種類のLED等)が発光した光を照射する構成とされていてもよい。
このような構成によれば、第2導光板の発光態様にムラができにくくなり、装飾効果を高めることができる。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかの遊技機において、前記照射手段は、それぞれ複数のLED(例えば複数の左側LED75L、右側LED75R、等)を備えて構成されており、前記複数のLEDは、同一の基板に搭載され(例えば、複数の左側LED75L及び複数の右側LED75Rは、後側基板75の基板本体75Aに搭載され等)ていてもよい。
このような構成によれば、複数のLEDの配列を容易に行うことができる。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかの遊技機において、前記基板に搭載された複数のLEDは、千鳥配置されて(例えば、複数の左側LED75Lと右側LED75Rとは、千鳥配置されている等)いてもよい。
このような構成によれば、複数のLEDを基板に搭載する際の省スペース化を図ることができる。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかの遊技機において、前記照射手段は複数の発光部を備えて構成されており、前記複数の発光部に対応する箇所がレンズカット(例えば、後側が狭く、前側が広がるテーパ形状であり、先端部は、上下方向中央が前側に突出する凸形状等)されていてもよい。
このような構成によれば、第1導光板及び第2導光板内に導入された光を広く拡散しやすくできる。
(10)上記(1)〜(9)のいずれかの遊技機において、前記照射手段は複数の発光部を備えて構成されており、前記複数の発光部を区切る区切り部(例えば、左導光板72Lの左光導入部72Lb、右導光板72Rの右光導入部72Rb等)が形成されていてもよい。
このような構成によれば、照射手段から照射された光を第1導光板及び第2導光板に確実に導入させることができる。
(11)上記(1)〜(10)のいずれかの遊技機において、前記一面は、前記遊技機本体の外方向を向く面(例えば、装飾パネル70が筐体1aまたは前面枠101の右側に設けられている場合の右側面等)、前記他面は、遊技者側を向く面(例えば、装飾パネル70が筐体1aまたは前面枠101の右側に設けられている場合の左側面等)であり、前記遊技機本体で実行される遊技の状態に応じて、前記第2導光板の発光態様を変化させる(例えば、スロットマシン1の遊技の進行に伴って実行される演出に応じた点灯点滅制御が実行される等)ものでもよい。
このような構成によれば、興趣の向上に寄与することができる。
1 スロットマシン
2L、2C、2R リール
6 MAXBETスイッチ
7 スタートスイッチ
8L、8C、8R ストップスイッチ
51 液晶表示器
61 カバー部材
70 装飾パネル
71 遮光板
71L 左デザインシート
71R 右デザインシート
72L 左導光板
72R 右導光板
73L 左サイドカバー
73R 右サイドカバー
75L 左側LED
75R 右側LED
76B 前側後向きLED

Claims (1)

  1. 遊技が可能な遊技機であって、
    遊技機本体の側縁に沿って遊技者側に突出するように設けられ、両面に装飾が施された装飾パネルを備え、
    前記装飾パネルは、
    一面側と他面側との間における光の透過を抑制する遮光板と、
    光を照射する照射手段と、
    前記遮光板の一面側に配置され、前記照射手段から照射された光を導く第1導光板と、
    前記遮光板の他面側に配置され、前記照射手段から照射された光を導く第2導光板と、
    前記第1導光板によって導かれた光により照らされる第1装飾部と、
    前記第2導光板によって導かれた光により照らされる第2装飾部と、を含むことを特徴とする遊技機。
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