JP2018046713A - モータ - Google Patents

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児玉 光生
Mitsuo Kodama
光生 児玉
剛央 新子
Takao Atarashi
剛央 新子
俊輔 村上
Toshisuke Murakami
俊輔 村上
裕也 齋藤
Yuya Saito
裕也 齋藤
小林 千春
Chiharu Kobayashi
千春 小林
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Abstract

【課題】ハウジングの変形を抑制できるモータを提供する。【解決手段】軸方向に延びる筒状であって内部にロータ及びステータが配されるハウジング3を有し、ハウジング3は、外周面に設けられた第1固定部31と、外周面に第1固定部31と隙間を空けて軸方向一方側に並んで設けられた第2固定部32と、外周面から外側に突出したリブ33を有し、第1固定部31は、少なくとも軸方向他方側に開口する第1内筒部311を有し、前記第2固定部32は、少なくとも軸方向一方側に開口する第2内筒部を有し、リブ33は、軸方向一方側の端部が、第2固定部32と接続され、他方側の端部が第1固定部31と接続されたモータ。【選択図】図1

Description

本発明は、モータに関する。
従来のモータは、外部装置への接続を行うための構成を有する(例えば、特許文献1、特許文献2等に記載)。特許文献1の回転電機は、一端に開口部を有する有底円筒状のハウジングと、ハウジングに固定され開口部を塞ぐフランジとを有している。そして、ハウジングの内周側に圧入或いは焼嵌めによって固定された固定コアと、固定コアの内周側に回転可能に配置された回転子とを有している。ハウジングおよびフランジには、ハウジング側ベアリングと、フランジ側ベアリングとが取り付けられており、それぞれの内輪に、固定子を構成する回転支軸が固定されている。また、フランジのハウジングへの固定は、固定コアと同じ圧入、焼嵌めや接着等で行われる。
特許文献2に記載のモータは、ハウジングの内周側に圧入または焼嵌めされたステータコアを有している。ステータコアの内周側には、シャフト、ロータコア、磁石、磁石カバーからなる回転子が設けられている。回転子は、FベアリングおよびRベアリングにより支持されている。Fベアリングは、ハウジングのベアリングボックスに挿入され、トメワにより固定される。Rベアリングは、カバーモータのベアリングボックスに配置され、シャフトとRベアリングの内輪が圧入固定される。軸受保持部材は、ハウジングの内部に搭載され、リングをハウジング内部に、焼嵌め、または圧入して、カバーモータを固定した構成を有している。
特開2014−017955号公報 特開2016−077069号公報
特許文献1に記載の回転電機において、固定コアはハウジングの内部側に圧入または焼嵌めで固定されており、フランジも圧入や焼嵌めで固定される場合もある。固定コア、フランジ等が圧入または焼嵌めで有底円筒状のハウジングに固定される場合、圧入時の力、または、焼嵌め時の熱および力によって変形する恐れがある。
また、特許文献2に記載のモータにおいて、ハウジングの内部にステータコアおよびリングを圧入または焼嵌めでハウジングに固定すると、圧入時の力、または、焼嵌め時の熱および力によって変形する恐れがある。
そこで、本発明は、ハウジングの変形を抑制できるモータを提供することを目的とする。
本発明の例示的なモータは、軸方向に延びる中心軸の周りに回転するロータと、前記ロータと径方向に対向するステータと、軸方向に延びる筒状であって内部に前記ロータ及び前記ステータが配されるハウジングと、を有し、前記ハウジングは、前記ハウジングの外周面に設けられた第1固定部と、前記ハウジングの外周面に前記第1固定部と隙間を空けて軸方向一方側に並んで設けられた第2固定部と、前記ハウジングの外周面から外側に突出したリブと、を有し、前記第1固定部は、少なくとも軸方向他方側に開口し、軸方向一方側に延びる第1内筒部を有し、前記第2固定部は、少なくとも軸方向一方側に開口し、軸方向他方側に延びる第2内筒部を有し、前記リブは、軸方向一方側の端部が、前記第2固定部と接続され、他方側の端部が前記第1固定部と接続される。
例示的な本発明のモータによれば、ハウジングの変形を抑制することで、精度よく回転することが可能である。
図1は、本発明の第1実施形態のモータの斜視図である。 図2は、図1に示すモータの各構成部材を分解して示した分解斜視図である。 図3は、図1に示すモータを軸方向に見た平面図である。 図4は、図3に示すモータをIV−IV線および中心軸を含む面で切断した断面図である。 図5は、図4に示すモータを構成するハウジングの一方の第1固定部、第2固定部およびリブを拡大した概略図である。 図6は、金型を組み立てる前の状態を示す概略平面図である。 図7は、金型を組み当てる前の状態を示す概略正面図である。 図8は、組み立てた状態の金型を示す概略平面図である。 図9は、組み立てた状態の金型を示す概略正面図である。 図10は、図8において円A1で囲んだ部分に射出成型材料が流入している状態を示す概略図である。 図11は、第3隙間から第1隙間および第2隙間に射出成型材料が流入している状態を示す概略図である。す図である。
以下、図面を参照して、本発明の例示的な実施形態にかかるモータについて説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせる場合がある。
また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、図1に示す中心軸C1の軸方向と平行な方向とする。Y軸方向は、Z軸方向と直交する方向であって図1の左右方向とする。X軸方向は、Y軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向(図1において、紙面と交差する方向)とする。
また、Z軸は、図1に示す状態において、上を正の側(+Z側)、下を負の側(−Z側)としている。そして、Z軸方向の正の側(−Z側)を「一方側」と呼び、Z軸方向の負の側(+Z側)を「他方側」と呼ぶ。なお、一方側及び他方側とは、単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係や方向を限定しない。また、特に断りのない限り、中心軸C1に平行な方向(Z軸方向)を単に「軸方向」と呼び、中心軸C1を中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸C1を中心とする円弧に沿う方向、すなわち、中心軸C1の周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
<1.モータについて>
<1.1 モータの概略構成>
本発明の例示的な第1実施形態にかかるモータの概略構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態のモータの斜視図である。図2は、図1に示すモータの各構成部材を分解して示した分解斜視図である。図3は、図1に示すモータを軸方向に見た平面図である。図4は、図3に示すモータをIV−IV線および中心軸を含む面で切断した断面図である。図5は、図4に示すモータを構成するハウジングの一方の第1固定部、第2固定部およびリブを拡大した概略図である。
図2に示すように、本実施形態にかかるモータAは、軸方向に延びる中心軸C1の周りに回転するロータ1と、ロータ1と径方向に対向するステータ2と、軸方向に延びる筒状のハウジング3とを有する。ハウジング3の内部には、ロータ1およびステータ2が配される。
<1.2 ロータの構成>
ロータ1は、シャフト11と、ロータコア12と、ロータマグネット(不図示)と、を有する。シャフト11は、軸方向(Z軸方向)に延びる円柱状である。詳細は、後述するが、シャフト11は、第1軸受41および第2軸受42を介して、ハウジング3に回転可能に支持される。
ロータコア12は、複数枚の磁性鋼板を軸方向に積層して固定した積層体である。ロータコア12は、シャフト11に固定されている。ロータコア12は、シャフト11を周方向に囲んでいる。シャフト11とロータコア12とは中心軸が一致している。ロータコア12には、複数個のロータマグネットが、ロータコア12と周方向に隣り合あって固定される。ロータコア12及びロータマグネットは、シャフト11と共に回転する。
図1、図4に示すモータAでは、シャフト11の軸方向の長さがハウジング3の軸方向の長さとほぼ同じである。しかしながら、実際のモータAでは、シャフト11の軸方向一方側および他方側の少なくとも一方は、軸方向にハウジング3の外側に延びている(図示省略)。そして、シャフト11のハウジング3の外側に延びた部分には、モータAで回転される被回転体が取り付けられる。なお、被回転体としては、例えば、歯車、ポンプ、ファン、コンプレッサ等を挙げることができるが、これらに限定されない。
<1.3 ステータの構成>
ステータ2は、ロータ1の径方向外側を囲んでいる。ステータ2とロータ1とは、中心軸が一致している。ステータ2は、ステータコア21と、コイル22と、を有する。ステータコア21は、複数枚の磁性鋼板を軸方向に積層して固定した積層体である。ステータコア21は、円環状のヨーク(不図示)と、ヨークから径方向内側に向かって延びる複数のティース(不図示)とを有する。ステータコア21の少なくともティースには、インシュレータ(不図示)が被覆される。インシュレータは、例えば、合成樹脂、エナメル、ゴム等、電気絶縁性を有する材料で形成される。コイル22は、ステータコア21の外面を被覆したインシュレータの外周に電線を巻きつけることで形成される。コイル22には、導線が接続されており、外部電源から電力が供給される。コイル22に電力を供給することで、ステータ2は励磁される。
<1.4 ハウジングの構成>
ハウジング3は、軸方向の他方側の端部に、開口部300を有する円筒形状である。ハウジング3は、外周面301と、内周面302とを有する。また、ハウジング3は、軸方向一方側にハウジング3を閉塞するフランジ部303を有する。
外周面301は、ハウジング3の外側面であり、中心軸C1に沿って延びる円筒形である。ハウジング3は外周面301に設けられた第1固定部31と、第2固定部32と、リブ33とを有している。
内周面302は、ハウジング3の内側面であり、中心軸C1に沿って延びる円筒形である。外周面301および内周面302は、共通の中心軸(中心軸C1)を有する、すなわち、同軸に配置されている。内周面302は、ステータ2を固定するステータ固定部3021を有している。すなわち、ハウジング3は、内部にステータ2を固定するステータ固定部3021を有する。ステータ2は、ステータコア21の外周面をステータ固定部3021に圧入して、ハウジング3の内部に固定される。ステータ2は、ステータ固定部3021に固定されることで、内周面302と中心軸が一致する。
なお、本実施形態では、ステータコア21をハウジング3の内部に圧入しているが、他の固定方法を利用してもよい。他の固定方法としては、例えば、焼嵌めを挙げることができる。また、これらに限定されず、ステータ2をハウジング3の内部に固定できる方法を広く採用することができる。ステータ固定部3021は、リブ33と径方向に重なる位置に設けられる。ハウジング3は、リブ33が設けられていることで、変形しにくい。ステータ固定部3021がリブと径方向に重なることで、ステータコア21の圧入時の力によるハウジング3の変形が抑制される。
フランジ部303は、ハウジング3の軸方向一方側の端部の近傍に配される。モータAは、第2固定部32を外部機器に固定する構成であるため、フランジ部303は、軸方向一方側の端部よりも、他方側にずれた位置に配されている。しかしながら、これに限定されず、第2固定部32の固定時に作業者等にとって組み立ての際に邪魔にならない形状であれば、ハウジング3の軸方向一方側の端部に配されてもよい。フランジ部303は、内周面302と同一の部材で形成されるが、これに限定されない。例えば、フランジ部303を、ハウジング3の円筒形状部分と別部材として形成し、圧入、焼嵌め等の方法で、固定してもよい。
フランジ部303は、内周面302から内側に延びる板状である。フランジ部303は中心部に、フランジ部303を軸方向に貫通する貫通孔3031を有する。すなわち、フランジ部303は、円環状である。フランジ部303は、軸方向他方側の面の貫通孔3031を構成し、軸方向他方側に延びる軸受固定部304を有している。軸受固定部304は円筒形である。軸受固定部304の内周面には、第1軸受41の外輪が固定される。軸受固定部304の内周面および貫通孔3031は、ハウジング3の内周面302と中心軸が一致する。
<1.4.1 第1固定部の構成>
図4に示すように、第1固定部31は、外周面301の軸方向他方側の端部から径方向外側に突出している。第1固定部31は、少なくとも一部が軸方向に延びる円筒形状である。第1固定部31は、軸方向他方側に開口し、軸方向一方側に延びる第1内筒部311を有する。そして、第1内筒部311の軸方向一方側の端部には、閉塞した底部312を有する。すなわち、第1内筒部311は、凹穴である。なお、第1内筒部311が底部312を有することで、外部機器Om1と固定する際に、第1固定部31にかかる力を分散することが可能である。
図3に示すように、外周面301は、2個の第1固定部31を有する。2個の第1固定部31は、外周面301において中心軸C1を挟んで反対に配置される。すなわち、2個の第1固定部31は、外周面301に周方向に等間隔に配列されている。なお、本実施形態のモータAは、2個の第1固定部31を有しているが、2個に限定されず、1個でもよいし、3個以上の第1固定部31を有しても構わない。モータAが、3個以上の第1固定部31を有する場合、第1固定部31のそれぞれは、周方向に等間隔に配列されてもよいし、不等間隔で配列されてもよい。
第1固定部31は、たとえば、モータAを第1の外部機器Om1の固定に用いられる。モータAの第1の外部機器Om1への固定は、例えば、第1の外部機器Om1から突出する凸部(不図示)を、第1内筒部311に挿入して行われる。また、モータAの第1の外部機器Om1への固定は、ねじで固定してもよい。モータAの固定にねじを用いる場合、第1内筒部311の内周面に、ねじと噛みあう雌ねじが形成されていてもよい。
第1固定部31の軸方向他方側の端面は、ハウジング3の軸方向他方側の端面と面一である。ハウジング3の軸方向他方側の端面を第1の外部機器Om1に接触させたとき、第1固定部31の軸方向他方側の端面と接触する。これにより、ハウジング3を第1の外部機器Om1に安定して固定することができる。
<1.4.2 第2固定部の構成>
図2、4に示すように、第1固定部31は、少なくとも一部が軸方向に延びる円筒形状である。第2固定部32は、外周面301に第1固定部31と隙間を空けて軸方向一方側に並んで設けられる。すなわち、第1固定部31と第2固定部32とは、軸方向に重なる。第2固定部32は、軸方向一方側に開口し、軸方向他方側に延びる第2内筒部321を有する。そして、第2内筒部321の軸方向一方側の端部には、閉塞した底部322を有する。すなわち、第2内筒部321は、凹穴である。なお、第2内筒部321が底部322を有することで、外部機器Om1と固定する際に、第2固定部32にかかる力を分散することが可能である。
図2、4に示すように、外周面301は2個の第2固定部32を有する。2個の第2固定部32のそれぞれは、2個の第1固定部31のそれぞれと、軸方向に並んで配されている。これにより、2個の固定部32は、外周面301において中心軸C1を挟んで反対に配置される。すなわち、2個の第2固定部32は、外周面301に周方向に等間隔に配列されている。なお、本実施形態のモータAでは、第1固定部31と同数の第2固定部32を有しており、第2固定部32は、第1固定部31と軸方向に並んで配される。
第2固定部32は、たとえば、モータAを第2の外部機器Om2に固定するために用いられる。モータAの第2の外部機器Om2への固定は、例えば、第2の外部機器Om2から突出する凸部(不図示)を、第2内筒部321に挿入して行われる。また、モータAの第2の外部機器Om2への固定は、ねじで固定してもよい。モータAの固定にねじを用いる場合、第2内筒部321の内周面に、ねじと噛みあう雌ねじが形成されていてもよい。
第2固定部32の軸方向一方側の端面は、ハウジング3の軸方向一方側の端面と面一である。ハウジング3の軸方向一方側の端面を第2の外部機器Om2に接触させたとき、第2固定部32の軸方向一方側の端面と接触する。これにより、ハウジング3を第2の外部機器Om2に安定して固定することができる。
なお、第1固定部31の第1内筒部311が底部312を有し、第2固定部32の第2内筒部321が底部322を有しているが、これに限定されない。第1内筒部311および第2内筒部322の一方のみが、底部を有してもよい。このとき、底部を有しない側の内筒部は、第1固定部31または第2固定部32を軸方向に貫通する孔としてもよい。また、第1内筒部311および第2内筒部321の両方が、軸方向に貫通する孔であってもよい。
<1.4.3 リブの構成>
図2、4に示すように、リブ33は、ハウジング3の外周面301から外側に突出している。リブ33は、外周面301から径方向外側の突出し、軸方向に延びる。外周面301は、2個のリブ33を有する。2個のリブ33は、1組の第1固定部31と第2固定部32との間、もう一組の第1固定部31と第2固定部32との間にそれぞれ設ける。リブ33は、軸方向一方側の端部が、第2固定部32と接続され、他方側の端部が第1固定部31と接続される。なお、本実施形態のモータAでは、第1固定部31および第2固定部32と同数のリブ33を有している。
第1固定部31および第2固定部32が、リブ33を介して軸方向に接続される。すなわち、第1固定部31、第2固定部32およびリブ33は、ハウジング3の補強部材としての役割を果たす。そして、本実施形態にかかるモータAにおいて、ハウジング3は、第1固定部31、第2固定部32およびリブ33の組を複数個有している。そして、第1固定部31、第2固定部32およびリブ33の組は、ハウジング3の外周面301の周方向に等間隔に配列されている。これにより、ハウジング3では、圧縮、曲げ、ねじれ等の変形が抑制される。なお、本実施形態では、第1固定部31、第2固定部32およびリブ33が組になっているが、これに限定されない。第1固定部31、第2固定部32、リブ33が軸方向に重なる組が少なくとも1つあり、第1固定部31、第2固定部32、リブ33が軸方向に重なっていない組を1つ以上備えているものであってもよい。また、第1固定部31と第2固定部32は軸方向に延びるリブ33の軸方向両端と接続可能であれば、厳密に軸方向に重なっていなくてもよい。
ハウジング3において、ステータ固定部3021は、リブ33と径方向に重なる位置に設けられる。ステータ固定部3021が、リブ33と径方向に重なることで、ステータコア21を圧入するときの力によるハウジング3の変形を抑制することが可能である。なお、焼嵌め等の別の固定方法を用いた場合でも、同様に、ハウジング3の変形を抑制することができる。ハウジング3の変形が抑制されることで、ロータ1、ステータ2およびハウジング3の中心軸のずれを抑制できる。これにより、モータAを精度よく回転させることができる。
<1.4.4 凸部の構成>
ハウジング3の外周面301のリブ33を挟んで周方向の間隔が等しくなる部分に、径方向外側に向かう凸部34が設けられる。図3に示すように、外周面301は2個の凸部34を有する。2個の凸部34は、リブ33を挟んで配される。2個の凸部34それぞれからリブ33までの周方向の長さ(間隔)が等しい。図3では、2個の凸部34は、外周面301の2個のリブ33それぞれと、周方向に90°をなす位置に配される。
凸部34は、ハウジング3を射出成形で形成するときに、射出成形材料を注入するための後述する注入口612、622に形成された、ゲート痕である。なお、本実施形態では、ゲート痕として、外側に向かう凸部34としているが、径方向内側に向かう凹部の場合もある。凸部34は、外周面301のリブ33を挟んで、周方向の間隔が等しくなる部分であれば90°に限定されない。また、3個以上のリブ33を有する場合であっても、それぞれのリブ33を挟んで周方向の間隔が等しくなる位置に、凸部34が配される。
<1.4.5 突出部の構成>
第1固定部31、第2固定部32およびリブ33の外周面は、径方向外側に突出した、突出部35を有する(図3、図5等参照)。突出部35は、ハウジング3を射出成型で形成するときに、後述する第1金型61、第2金型62の合せ面に形成されるパーティングラインである。突出部35は、第1固定部31、第2固定部32およびリブ33と径方向に重なる位置に形成される。これにより、突出部35で、第1固定部31、第2固定部32およびリブ33が補強される。これにより、第1固定部31および第2固定部32の強度を高めることができる。
<1.5 軸受の構成>
ロータ1において、シャフト11のロータコア12よりも軸方向一方側が第1軸受41に、他方側が第2軸受42にそれぞれ回転可能に支持される。すなわち、ロータ1は第1軸受41および第2軸受42に回転可能に支持される。第1軸受41は、たとえば、転がり軸受である。本実施形態において、第1軸受41はボールベアリングであり、外輪と、内輪と、ボールとを有する。外輪と内輪とは、同軸に配置されており、外輪と内輪との間の部分に複数個のボールが周方向に配置される。なお、第1軸受41は、含油軸受が用いられてもよい。第1軸受41は、ボールの代わりに、円柱状の回転体であるコロを用いた構成であってもよい。
第1軸受41は、ハウジング3のフランジ部303から軸方向他方側に延びる軸受固定部304に固定される。第1軸受41の外輪が軸受固定部304の内周面に固定される。シャフト11は、内輪に固定される。これにより、シャフト11は、ハウジング3の内周面302と同軸(ここでは、中心軸C1)となる。
第2軸受42は、第1軸受41と同様の構成を有する、いわゆる、ボールベアリングである。第2軸受42は、外輪と、内輪と、ボールとを有する。第2軸受42は、外輪を軸受保持部5の後述する軸受固定部51に固定される。すなわち、第2軸受42は軸受保持部5を介してハウジング3の内部に保持される。なお、第2軸受42は、含油軸受が用いられてもよい。第2軸受42は、ボールの代わりに、円柱状の回転体であるコロを用いた構成であってもよい。
第2軸受42と軸受固定部53との間の隙間には、軸受弾性部材43が配される。軸受弾性部材43は、環状の部材である。軸受弾性部材43は、周方向に沿って波打つ形状を有する、いわゆる、波ワッシャである。なお、軸受弾性部材43は、波ワッシャに限定されず、例えば、コイルばね、皿ばね等であってもよい。また、軸受弾性部材43は、環状に限定されない。例えば、ゴム等の不定形な弾性体や空気、オイル等の流体を利用した弾性体等を利用してもよい。
軸受弾性部材43は、予め軸方向に弾性変形された状態で、第2軸受42と、軸受固定部53とに接触する。すなわち、軸受弾性部材43は、第2軸受42と軸受固定部53の間に配置される。軸受弾性部材43は元に戻ろうとする力で、第2軸受42の外輪および軸受固定部53を押す。これにより、第2軸受42の外輪とボールの隙間によるがたつき、および、ボールと内輪の隙間によるがたつきを抑制できる。第2軸受42のがたつきを抑制することで、第2軸受42の回転が安定し、第2軸受42の寿命を延ばすことが可能である。また、第2軸受42のがたつきを抑制することで、モータAの駆動時のシャフト11の振動および振れを抑制できる。なお、第1軸受41側にも、軸受弾性部が設けられていてもよい。また、軸受のがたつきやシャフト11の振れが小さいまたは無い場合、軸受弾性部材43は省略してもよい。
<1.6 軸受保持部の構成>
軸受保持部5は、貫通孔50と、円環部51と、円筒部52と、軸受固定部53とを有している。軸受保持部5は、円筒部52の内周面から内側に延びる板状である。軸受保持部5は中心部に、軸受保持部を軸方向に貫通する貫通孔50を有する。軸受固定部53は、貫通孔50を囲んで軸方向に延びる円筒形状である。第2軸受42の外輪が、軸受固定部53の内周面に固定される。
軸受保持部5は、円筒部52の外周面を、ハウジング3の内周面302に圧入することで、ハウジング3に固定される。なお、軸受保持部5の固定の方法は、圧入に限定されず、例えば、焼嵌め等、固定できる方法を挙げることができる。円筒部52が、内周面302の第1固定部31と径方向に重なる位置に圧入される。ハウジング3の軸方向において、第1固定部31が形成されている部分は、強度が高い。そのため、軸受保持部5が圧入されるときの力によるハウジング3の変形が抑制される。
貫通孔50、円筒部52の外周面および軸受固定部53は、同軸になっている。そのため、第2軸受42が保持された軸受保持部5を、ハウジング3の内周面302に固定することで、内周面302および第2軸受42の中心軸が、ハウジング3の中心軸C1と重なる。そして、第2軸受42の内輪に、シャフト11が圧入により固定される。
第2軸受42はロータ1を回転可能に支持する。そして、軸受保持部5は、第2軸受42を保持するとともに、ハウジング3の内部に固定される。そして、軸受保持部5は、ハウジング3の内部において、第1固定部31と径方向に重なる位置に固定される。なお、ハウジング3の軸方向一方側にも開口部を有する場合、軸方向一方側の開口部には、フランジ部に代わって軸受保持部5が取り付けられる。このとき、軸受保持部5は、ハウジング3の内部において、第2固定部32と径方向に重なる位置に固定される。
<1.7 ハウジングの形状>
リブ33の周方向の長さは、ハウジング3の用途、作用する応力等にかかわらず、ハウジング3の変形が抑制される長さに設定される。たとえば、図1に示すように、ハウジング3において、リブ33の周方向の長さは、第1固定部31および第2固定部32の周方向の長さよりも小さい。
図5に示すように、ハウジング3の外周面301には、第1固定部31、リブ33および第2固定部32が、この順に、軸方向他方側から一方側に並んでいる。第1固定部31の径方向の長さL1、第2固定部の径方向の長さL2、リブ33の径方向の長さW1とする。リブ33の径方向の長さW1は、ハウジング3の用途、作用する応力等にかかわらず、ハウジング3の変形が抑制される長さに設定される。たとえば、リブ33が補強部材として作用可能な場合、リブ33の径方向の長さW1は、第1固定部31の径方向の長さL1及び第2固定部の径方向の長さL2よりも短くてよい。
モータAにおいて、第1固定部31は、第1の外部機器Om1に固定され、第2固定部32は、第2の外部機器Om2に固定される(図4参照)。このとき、第1の外部機器Om1と第2の外部機器Om2がそれぞれ別の動きをする場合がある。例えば、第1の外部機器Om1は軸方向一方側に第1固定部31を押し、第2の外部機器Om2は軸方向他方側に第2の固定部32を押すとする。この場合、第1固定部31と第2固定部32にはそれぞれ軸方向に逆向きの力が作用する。
第1固定部31および第2固定部32に上述の力が作用しても、第1固定部31、リブ33および第2固定部32の組が補強部材として働き、ハウジング3の変形が抑制される。そして、リブ33の周方向の長さ、および径方向の長さW1が上述のように設定されることで、リブ33の体積を減らし、ハウジング3の製造に必要な材料を減らすことが可能である。また、第1固定部31およびリブ33を有することで、ステータコア21および軸受保持部5の圧入、焼嵌め等の固定時にも、ハウジング3の変形が抑制される。
さらに、図5に示すように、第1固定部31の第1内筒部311の中心軸を中心軸C2、第2固定部32の第2内筒部321の中心軸を中心軸C3とする。リブ33が補強部材として作用可能な場合、中心軸C1からリブ33の径方向の外縁までの長さd1は、中心軸C1から第1内筒部311の中心軸C2までの長さd2および中心軸C1から第2内筒部321の中心軸C3までの長さd3よりも短くてよい。
第1内筒部311の底部312の軸方向の長さW2、第2内筒部321の底部322の軸方向の長さW3とする。このとき、リブ33の径方向の長さW1は、第1内筒部311の底部312の軸方向の長さW2及び第2内筒部321の底部322の軸方向の長さW3よりも長くてもよい。
<2. ハウジングの製造方法>
ハウジング3は、金型を用いて、射出成型により製造される。本実施形態において、射出成型材料は、溶融した金属材料である。そして、金型は、溶融した金属材料の熱や圧力で変形したり、破損したりしない材料で形成されている。また、ハウジング3として、使用するために必要な強度等の機械特性を有する場合、ハウジング3を樹脂製としてもよい。この場合、射出成型材料は、溶融した樹脂材料である。
ハウジング3の製造方法について、図面を参照して説明する。図6は、金型を組み立てる前の状態を示す概略平面図である。図7は、金型を組み当てる前の状態を示す概略正面図である。図8は、組み立てた状態の金型を示す概略平面図である。図9は、組み立てた状態の金型を示す概略正面図である。
ハウジング3の射出成形には、第1金型61と、第2金型62と、第3金型63と、第4金型64と、第5金型65と、第6金型66とが用いられる。第1金型61と第2金型62とは、それぞれ、凹部が形成されており、凹部を対向させて重ねて用いられる。
図6、図7に示すように、第1金型61と第2金型62とは、合せ面610と合せ面620とを重ねる。そして、第1金型61と第2金型62とは重ねられた合せ面に対して面対称となる、いわゆる、鏡像体である。第1金型61は、外周面構成凹部611と、注入口612と、第1固定部構成凹部613と、第2固定部構成凹部614と、リブ構成凹部615とを、有している。同様に、第2金型62は、外周面構成凹部621と、注入口622と、第1固定部構成凹部623と、第2固定部構成凹部624と、リブ構成凹部625とを、有している。
図6に示すように、注入口612は、外周面構成凹部611の周方向の中央、すなわち、合せ面610に対して周方向に90°をなす位置に配されている。なお、注入口612は、ここでは、1個であるが、複数個有してもよい。注入口612を複数個有する場合、外周面構成凹部611の合せ面610に対して周方向に90°をなす位置に配される。すなわち、複数個の注入口612は、軸方向に並んで配される。また、注入口622も注入口612と同様、外周面構成凹部621の合せ面620に対して周方向に90°をなす位置に配される。
図6に示すように、第1金型61および第2金型62は、第1固定部構成凹部613および623、第2固定部構成凹部614および624、リブ構成凹部615および625をそれぞれ2個ずつ有している。
第1金型61および第2金型62を組み合わせたとき、合せ面610および620は、中心線C1を通る面である。(図8、図9参照)。なお、第1金型61および第2金型62の合せ面610および620は、YZ平面に沿う面である。ここで、YZ平面に沿う面とは、YZ平面と平行な平面であり、YZ平面も含む。
第3金型63、第4金型64、第5金型65および第6金型66は、第1金型61と第2金型62を重ね合わせたときに、第1金型61および第2金型62の内部に配される。第3金型63は、ハウジング3の内周面302を成型する金型である。また、第3金型63と第6金型66とで、フランジ部303を成型する。そして、第3金型63は軸方向他方側に凹んだ凹部631と、凹部631の底部の中心部から軸方向一方側に延びる凸部632とを有している。凸部632は、第6金型66と接触しており、貫通孔3031を成型する。また、凹部631の内周面と凸部632の外周面とで軸受固定部304を成型する。第4金型64は、第1固定部31の第1内筒部311を成型する金型である。第5金型65は、第2固定部32の第2内筒部321を成型する金型である。
第3金型63、第4金型64、第5金型65及び第6金型66を内部に封入して、第1金型61の合せ面610と第2金型62の合せ面620とを重ね合わせる。なお、第1金型61および第2金型62の少なくとも一方は、注入口612および622と重ならない位置で、第3金型63、第4金型64、第5金型65および第6金型66を保持する保持部を有してもよい。また、内部に配される金型を保持する治具を用いてもよい。
すべての金型を組み立てることで、金型同士の隙間は、ハウジング3と同じ形状となる。図8、図9に示すように、外周面構成凹部611および外周面構成凹部621と、第3金型63および第6金型66の外周面との間には、外周面301および内周面302を成型する筒状隙間600が形成される。
また、第1固定部構成凹部613および第1固定部構成凹部623と第3金型63の外周面との間には、第1固定部31を成型する第1隙間601が形成される。なお、第1隙間601の内部に、第4金型64が配されている。第4金型64が配されている部分は、第1内筒部311となる。第4金型64のZ軸方向の負の側(−Z側)の端部は、第1固定部構成凹部613および623のZ軸方向の負の側(−Z側)の端部に到達していない。つまり、第1隙間601において、第4金型64のZ軸方向の負の側(−Z側)の端部よりもZ軸方向の負の側(−Z側)には、隙間6011が形成されている。この隙間6011が、底部312を成型する。
第2固定部構成凹部614および第2固定部構成凹部624と第3金型63および第6金型66の外周面との間には、第2固定部32を成型する第2隙間602が形成される。なお、第2隙間602の内部に、第5金型65が配されている。第5金型65が配されている部分は、第2内筒部321となる。第5金型65のZ軸方向の正の側(+Z側)の端部は、第2固定部構成凹部614および624のZ軸方向の正の側(+Z側)の端部に到達していない。つまり、第2隙間602において、第5金型65のZ軸方向の正の側(+Z側)の端部よりもZ軸方向の正の側(+Z側)には、隙間6021が形成されている。この隙間6021が、底部322を成型する。リブ構成凹部615およびリブ構成凹部625と第3金型63の外周面との間には、リブ33を成型する第3隙間603が形成される。
そして、金型が組み立てられた状態で、注入口612および622から射出成形材料Fw1およびFw2が同時に注入される。射出成型材料Fw1およびFw2は、異なる注入口から注入することを示している。射出成型材料Fw1およびFw2は、同じ材料であり、流入速度または注入圧力が同じである。
注入口612および622は、筒状隙間600と連続する。注入口612および622から注入された射出成型材料Fw1およびFw2は、筒状隙間600内部を流れる。流れた射出成型材料Fw1およびFw2は、筒状隙間600から、第1隙間601、第2隙間602および第3隙間603に流入する。
そして、筒状隙間600を介して注入口612から第1隙間601、第2隙間602および第3隙間603までの距離は、筒状隙間600を介して注入口622から第1隙間601、第2隙間602および第3隙間603までの距離と同じである。すなわち、注入口612および622から注入された射出成型材料Fw1およびFW2は、同時に、第1隙間601、第2隙間602および第3隙間603に到達する。
そして、射出成型材料Fw1およびFw2が、いきわたった後、射出成型材料Fw1およびFw2を固化させる。なお、本実施形態では、金型ごと射出成型材料Fw1およびFw2を冷却することで、射出成型材料Fw1およびFw2は固化される。
射出成型材料Fw1およびFw2が固化した後、第1金型61をX軸方向の負の側(−X側)にスライドさせるとともに、第2金型62をX軸方向の正の側(+X側)にスライドさせる。これにより、ハウジング3の外形、すなわち、外周面301、第1固定部31、第2固定部32およびリブ33が形成される。ハウジング3の外周面301の注入口612および622が配置されていた部分には、外側に突出した凸部34が形成される。なお、射出成型材料Fw1およびFw2の特性等によっては、凸部34ではなく、内側に凹んだ凹部が形成される場合もある。
その後、第3金型63および第4金型64をZ軸方向の正の側(+Z側)にスライドさせる。また、第5金型65および第6金型66をZ軸方向の負の側(−Z側)にスライドさせる。これにより、内周面302、フランジ部303、軸受固定部304、第1内筒部311および第2内筒部321が形成される。以上のようにして、ハウジング3は、射出成形にて成形される。
第1金型61の合せ面610と第2金型62の合せ面620とを密着させることは難しい。そのため、合せ面610と合せ面620との間には隙間が形成される場合がある。この隙間に、射出成型材料Fw1およびFw2が流入する。そして、合せ面610と合せ面620との間には隙間の射出成型材料Fw1およびFw2が固化することで、突出部35になる。
第1金型61および第2金型62を重ね合わせたとき、合せ面610および第2金型62の合せ面620は、成形後の第1固定部31、第2固定部32およびリブ33と径方向に重なる。そのため、突出部35は、成形後の第1固定部31、第2固定部32およびリブ33の少なくとも一部から径方向外側に突出する。突出部35は、いわゆる、パーティングラインである。
突出部35は、不要な部材であるため除去してもよいが、成形後の第1固定部31、第2固定部32およびリブ33を補強する役割を果たすため残してもよい。突出部35を残す場合、突出部35を除去する工程を省くことができるため、ハウジング3の製造工程を減らすことが可能である。なお、金型の精度、射出成形材料の射出圧力によって、突出部35の大きさ、形状は変化する。また、突出部35が形成されない場合もある。
射出成型材料Fw1およびFw2の流入について説明する。図10は、図8において円A1で囲んだ部分に射出成型材料が流入している状態を示す概略図である。図11は、第3隙間から第1隙間および第2隙間に射出成型材料が流入している状態を示す概略図である。図10では、第1隙間601および第3隙間603のみを示している。
上述したように、注入口612および622から、第1隙間601および第3隙間603は、等距離にある。そのため、注入口612から注入された射出成型材料Fw1と注入口622から注入された射出成型材料Fw2は、同時に第1隙間601および第3隙間603に到達する。これにより、射出成型材料Fw1と射出成型材料Fw2とは、第1隙間601および第3隙間603の周方向の中点位置で合流する。すなわち、上述の射出成型では、第1金型61と第2金型62とを重ねた面上に、射出成型材料Fw1と射出成型材料Fw2との境界であるウェルドラインWLが形成される。
また、図10では、第1隙間601および第3隙間603のみを示しているが、第2隙間602でも第1隙間601と同様、ウェルドラインWLが形成される。すなわち、ハウジング3では、第1固定部31、第2固定部32およびリブ33が形成されている部分、にウェルドラインWLが形成される。これにより、筒状の他の部分にウェルドラインWLが形成される場合に比べて、ウェルドラインWLによるハウジング3の強度低下を抑制することが可能である。
図7に示すように、第3隙間603は、Z軸方向において、第1隙間601および第2隙間602よりも、注入口612および622に近い。そのため、射出成型材料Fw1およびFw2は、筒状隙間600から第3隙間603に流入する。そして、第3隙間603に流入した射出成型材料Fw1およびFw2は、第3隙間603を通過して、第1隙間601および第2隙間602に流入する。
第1隙間601では、隙間6011が形成されているため、射出成型材料Fw1およびFw2は、隙間6011から分岐して、第4金型64の径方向外側に回り込む。同様に、 第2隙間602では、隙間6021が形成されているため、射出成型材料Fw1およびFw2は、隙間6021から分岐して、第5金型65の径方向外側に回り込む。これにより、射出成型材料Fw1およびFw2は、筒状隙間600および第3隙間603から第1隙間601および第2隙間602に流入する。そのため、射出成型材料Fw1およびFw2を短時間で第1隙間601および第2隙間602にいきわたらせることが可能である。これにより、射出成形材料Fw1およびFw2が充填されない部分に、鋳巣の発生を抑制できる。
つまり、ハウジング3を射出成型で製造する場合において、第1固定部31の第1内筒部311が底部312を有することで、ハウジング3の強度を高めることができる。同様に、第2固定部32の第2内筒部321が底部322を有することで、ハウジング3の強度を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変形が可能である。
本発明は、電動パワーステアリングを駆動するモータとして用いることができる。なお、本発明は、電動パワーステアリング以外の様々な電動装置の動力源にも利用できる。
A・・・モータ、1・・・ロータ、11・・・シャフト、12・・・ロータコア、2・・・ステータ、21・・・ステータコア、22・・・コイル、3・・・ハウジング、300・・・開口部、301・・・外周面、302・・・内周面、3021・・・ステータ固定部、303・・・フランジ部、3031・・・貫通孔、304・・・軸受固定部、31・・・第1固定部、311・・・第1内筒部、312・・・底部、32・・・第2固定部、321・・・第2内筒部、322・・・底部、33・・・リブ、34・・・凸部、35・・・突出部、41・・・第1軸受、42・・・第2軸受、5・・・軸受保持部、50・・・貫通孔、51・・・円環部、52・・・円筒部、53・・・軸受固定部、600・・・筒状隙間、601・・・第1隙間、6011・・・隙間、602・・・第2隙間、6021・・・隙間、603・・・第3隙間、61・・・第1金型、610・・・合せ面、611・・・外周面構成凹部、612・・・注入口、613・・・第1固定部構成凹部、614・・・第2固定部構成凹部、615・・・リブ構成凹部、62・・・第2金型、620・・・合せ面、621・・・外周面構成凹部、622・・・注入口、623・・・第1固定部構成凹部、624・・・第2固定部構成凹部、625・・・リブ構成凹部、63・・・第3金型、631・・・凹部、632・・・凸部、64・・・第4金型、65・・・第5金型、66・・・第6金型、Om1・・・第1の外部機器、Om2・・・第2の外部機器、Fw1・・・射出成型材料、Fw2・・・射出成型材料

Claims (11)

  1. 軸方向に延びる中心軸の周りに回転するロータと、
    前記ロータと径方向に対向するステータと、
    軸方向に延びる筒状であって内部に前記ロータ及び前記ステータが配されるハウジングと、を有し、
    前記ハウジングは、
    前記ハウジングの外周面に設けられた第1固定部と、
    前記ハウジングの外周面に前記第1固定部と隙間を空けて軸方向一方側に並んで設けられた第2固定部と、
    前記ハウジングの外周面から外側に突出したリブと、を有し、
    前記第1固定部は、少なくとも軸方向他方側に開口し、軸方向一方側に延びる第1内筒部を有し、
    前記第2固定部は、少なくとも軸方向一方側に開口し、軸方向他方側に延びる第2内筒部を有し、
    前記リブは、軸方向一方側の端部が、前記第2固定部と接続され、他方側の端部が前記第1固定部と接続されるモータ。
  2. 前記第1固定部および前記第2固定部の径方向の長さは、前記リブの径方向の長さよりも長い請求項1に記載のモータ。
  3. 前記ハウジングの中心軸から前記リブの径方向の外縁までの長さは、前記ハウジングの中心軸から前記第1内筒部の中心軸までの長さおよび前記ハウジングの中心軸から前記第2内筒部の中心軸までの長さよりも短い請求項2に記載のモータ。
  4. 前記第1内筒部の軸方向一方側および、前記第2内筒部の軸方向他方側の少なくとも一方は、閉塞したフランジ部を有する、請求項1から請求項3のいずれかに記載のモータ。
  5. 前記リブの径方向の長さは、前記フランジ部の軸方向の長さよりも長い請求項4に記載のモータ。
  6. 前記ハウジングは、前記第1固定部、前記第2固定部および前記リブの組を複数有し、
    前記組は、前記ハウジングの外周面の周方向に等間隔に配列されている請求項1から請求項5のいずれかに記載のモータ。
  7. 前記ハウジングは、内部に前記ステータを固定するステータ固定部を有し、
    前記ステータ固定部は、前記リブと径方向に重なる位置に設けられている請求項1から請求項6のいずれかに記載のモータ。
  8. 前記ロータを回転可能に支持する軸受と、
    前記ハウジングの内部に固定されて前記軸受を保持する軸受保持部とを、さらに有し、
    前記軸受保持部は、前記ハウジングの内部において、前記第1固定部または前記第2固定部のいずれか一方と径方向に重なる位置に固定される請求項1から請求項7のいずれかに記載のモータ。
  9. 前記第1固定部、前記第2固定部および前記リブの少なくとも一部の外周面には、径方向外側に突出する突出部が設けられた請求項1から請求項8のいずれかに記載のモータ。
  10. 前記ハウジングの外周面の前記リブを挟んで周方向の間隔が等しくなる部分に、径方向外側に向かう凸部または径方向内側に向かう凹部の少なくともいずれか一方が設けられた請求項9に記載のモータ。
  11. 前記ハウジング、前記第1固定部、前記第2固定部および前記リブが、同一の金属材料による成形体である請求項1から請求項10のいずれかに記載のモータ。
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