JP2018046356A - 無線ネットワークシステムとその管理装置および無線基地局設定変更方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[第1の実施形態]
(構成)
図1は、この発明の一実施形態に係る無線ネットワークシステムの概略構成図である。
本実施形態の無線ネットワークシステムは、例えば無線LAN(Local Area Network)システムからなる。このシステムは、サービスエリアに無線基地局としての複数のアクセスポイントAP−1〜AP−nを分散配置し、子機TM−1〜TM−mを上記アクセスポイントAP−1〜AP−nのいずれかに収容すると共に、アクセスポイントAP−1〜AP−nを外部ネットワークNWを介して管理装置としての管理サーバSVに接続したものである。
(1) システム内のすべてのアクセスポイントAP−1〜AP−nと子機TM−1〜TM−mの認証情報を管理し、システムオペレータの設定操作に応じて、アクセスポイントAP−1〜AP−nに対し外部ネットワークNWを介して遠隔操作で認証情報等の設定制御と動作制御を行う処理。
(2) アクセスポイントAP−1〜AP−nと外部ネットワークNWとの間の通信を監視して、障害の発生と障害の復旧を検出する処理。
(3) (2) の処理により障害が検出された場合に、AP構成最適化部23に対し隣接アクセスポイントの構成の最適化を指示し、AP構成最適化部23から回答された隣接アクセスポイントの構成の最適パターンに応じて、AP情報DB24から対応する認証情報を取得して該当するアクセスポイントへ送信し変更させる処理。
(4) (2) の処理により障害復旧が検出された場合に、(3) の処理で変更する前の隣接アクセスポイントの構成のパターンに応じて、当該隣接アクセスポイントに対し認証情報を送信し設定情報を変更前の情報に戻す処理。
(1) アクセスポイントAP−1〜AP−nに子機が接続された場合に、認証を行ったアクセスポイントの識別情報(AP−ID)に紐付けて、当該子機の識別情報をAP情報DB24に格納する処理。
(2) 認証に失敗した子機の認証情報と認証を行ったアクセスポイントの識別情報(AP−ID)との組をキャッシュし、当該キャッシュした各情報と、AP情報DB24にAP−ID毎に記憶されている認証情報をもとに、当該アクセスポイントと隣接するアクセスポイントのリストを生成する。そして、隣接APDB25に記憶させている情報を、上記生成された隣接アクセスポイントリストに応じて更新する処理。
(1) 遠隔制御部21からアクセスポイント構成の最適化を指示された場合に、隣接APDB25から、障害の発生したアクセスポイントに対応する隣接アクセスポイントリストを読み込む処理。
(2) 読み込んだ隣接アクセスポイントリストに含まれる複数の隣接アクセスポイントのすべての組み合わせパターンについて、それぞれ評価値f(p) を算出する。そして、上記算出された評価値f(p) が最大となる隣接アクセスポイントの組み合わせパターンを選択し、この選択した組み合わせパターンをアクセスポイント構成の最適パターンとして遠隔制御部21に回答する処理。
なお、上記評価値(p) とは、障害発生前と障害発生後との間における子機の接続のし易さの変化を表す値であり、子機の優先度を考慮した値である。
次に、以上のように構成された無線ネットワークシステムの動作を説明する。
(1)システムの設定変更
アクセスポイントAP−1〜AP−nに設定される認証情報は、管理サーバSVにおいて設定し管理される。図5はその処理手順を示すシーケンス図である。
システムオペレータは、コンソール端末MTにおいて、各アクセスポイントAP−1〜AP−nのうち、任意の1台以上のアクセスポイントに対する認証情報の設定入力操作を行う。管理サーバSVは、上記コンソール端末MTにおいて入力されたアクセスポイントAP−1〜AP−nの認証情報を、ステップS11においてAP情報DB24に格納する。図3はAP情報DB24に記憶された情報の一例を示すもので、上記入力された認証情報はアクセスポイントAP−1〜AP−n毎にその識別情報(AP−ID)に対応付けられて記憶される。
システムの運用中において、子機TM−1〜TM−mがアクセスポイントAP−1〜AP−nに対し接続を要求すると、システムでは次のような動作が行われる。図6はその処理手順の一例を示すシーケンス図である。
子機がアクセスポイントに接続されている状態で、当該アクセスポイントと外部ネットワークNWとの間で通信障害が発生すると、管理サーバSVおよびアクセスポイントAP−1〜AP−nは、以下のような処理を実行する。図8はその処理手順を示すシーケンス図である。
N:パターンpにおいて障害発生後に接続可能な子機の数
K:パターンpにおいて障害発生前に接続されていた子機の数
L:パターンpにおいて障害発生後に接続できなくなる子機の数
M:パターンpにおいて障害発生前に接続できなかった子機の数
β:子機優先度
ωc :接続する子機に対する重み係数(任意)
ωd :接続できない子機に対する重み係数(任意)
とするとき、下式により算出される。
任意のI時間内での通信回数CからC/Iにより算出する。例えば、I=12、C=120とすると、
通信頻度Fx =120/12=10(回/時)
として算出される。
障害発生時刻と子機xの通信時間帯の論理積から算出する。例えば、障害発生時刻17:15、t=5、子機xの通信時間帯9:00〜21:00とすると、
通信時間Tx =「17:15〜22:15」と「9:00〜21:00」との論理積は「17:15〜21:00」
= 3.75(時間)
として算出される。
Fx :子機xの通信頻度
Fmax :障害の発生したアクセスポイントと、隣接するすべてのアクセスポイントに接続されていた子機の通信頻度Fx の最大値
Tx :障害発生時刻からt時間後までの子機xの通信時間
Tmax :障害の発生したアクセスポイントとその隣接するすべてのアクセスポイントに接続されていた子機の通信時間Tx の最大値
ωF :通信頻度Fx に対する重み係数(任意)
ωT :通信時間Tx に対する重み係数(任意)
とすると、子機xの子機優先度βx は、
外部ネットワークNWとの間に通信障害が発生した場合、当該通信障害を検出したアクセスポイントAP−1は、外部ネットワーク監視部14により定期的に管理サーバSVとの通信確立を監視する。そして、通信障害から復旧し、管理サーバSVとの通信が確立したことを検出すると、管理サーバSVにその旨を通知する。その際、アクセスポイントAP−1の情報が変更された場合には、管理サーバSVのAP情報DB24に記憶された上記アクセスポイントAP−1に関する情報を更新してもよい。アクセスポイントAP−1に関する情報とは、例えば位置情報やIPアドレスである。管理サーバSVは、アクセスポイントAP−1から上記通信確立の検出通知を受けると、アクセスポイントAP−2の認証情報を変更前の状態に戻すための処理を以下のように実行する。図9はその処理手順を示すフローチャートである。
通信リンクが切断されると、子機TM−1はステップS55によりアクセスポイントの探索を行う。そして、接続先の候補となるアクセスポイントAP−1が捕捉されると、ステップS56において当該アクセスポイントAP−1へ認証情報を送信する。このときアクセスポイントAP−1には、子機TM−1が接続可能な認証情報が設定されている。このため、アクセスポイントAP−1と子機TM−1との間の認証手順の実行の結果、子機TM−1は接続が許可され、以後子機TM−1はアクセスポイントAP−1に接続され、以後障害発生前と同じ環境下で通信を再開することが可能となる。
以上詳述したように一実施形態に係るシステムでは、以下のような処理を行っている。
(1) 子機TM−1〜TM−mの参加認証時に、アクセスポイントの識別情報と子機の識別情報または子機の認証情報を管理サーバSVへ送信し、管理サーバSVが上記子機TM−1〜TM−mの認証情報をもとにアクセスポイントAP−1〜AP−n毎にその隣接アクセスポイントのリストを生成し記憶する。
(1) アクセスポイントAP−1〜AP−nに対する子機TM−1〜TM−mの実際の参加認証の結果に基づいて、アクセスポイントAP−1〜AP−n毎にその隣接アクセスポイントのリストが生成される。このため、例えばアクセスポイントAP−1〜AP−nの位置が移動した場合でも、移動後の位置を反映した最新の隣接アクセスポイントリストを生成することができる。
前記一実施形態では、参加認証した子機の認証情報をアクセスポイントから管理サーバSVに転送し、管理サーバSVでアクセスポイント毎に隣接アクセスポイントリストを生成し記憶するようにした。しかし、アクセスポイントの設置位置が固定され無線エリアが変化しない場合には、各アクセスポイントの位置情報をもとに、アクセスポイント毎に隣接アクセスポイントリストを予め生成して記憶しておくようにしてもよい。
Claims (8)
- 子機との間で所定の認証手順を実行して通信リンクを確立する複数の無線基地局と、これらの無線基地局との間で外部ネットワークを介して通信が可能な管理装置とを具備する無線ネットワークシステムであって、
前記管理装置は、
前記無線基地局毎に当該無線基地局に隣接する無線基地局のリストを記憶する記憶部と、
前記無線基地局において障害が発生した場合に、当該障害が発生した無線基地局に隣接する無線基地局のリストを前記記憶部から選択し、当該選択された隣接する無線基地局のリストに含まれる無線基地局に対し、前記障害が発生した無線基地局が前記認証手順で使用していた認証情報を前記外部ネットワークを介して送信し変更させる認証情報変更制御手段と
を備えることを特徴とする無線ネットワークシステム。 - 前記管理装置は、
前記子機と前記無線基地局との間で前記認証手順が実行される毎に、当該無線基地局から送信される無線基地局の識別情報と子機の識別情報または認証情報を受信して保存し、当該保存された無線基地局の識別情報と子機の識別情報または認証情報をもとに、無線基地局毎に当該無線基地局に隣接する無線基地局のリストを生成して、前記記憶部に記憶させる隣接無線基地局リスト生成手段を、
さらに備えることを特徴とする請求項1記載の無線ネットワークシステム。 - 前記認証情報変更制御手段は、
前記障害が発生した無線基地局に隣接する無線基地局のリストを、前記記憶部から選択する手段と、
前記選択されたリストに含まれる無線基地局のすべての組み合わせパターンについて、それぞれ障害発生前と障害発生後との間における子機の接続のしやすさの変化を表す評価値を計算する手段と、
前記評価値の計算結果に基づいて、前記組み合わせパターンの中から前記子機の接続のしやすさが最大となる組み合わせパターンを選択する手段と、
前記選択された組み合わせパターンに含まれる無線基地局に対し、前記障害が発生した無線基地局が前記認証手順で使用していた認証情報を前記外部ネットワークを介して送信し変更させる手段と
を有することを特徴とする請求項1又は2記載の無線ネットワークシステム。 - 前記評価値を計算する手段は、障害発生前後の接続可能な子機の数の変化量と、障害発生前後の接続不可能な子機の数の変化量との差を算出することを特徴とする請求項3記載の無線ネットワークシステム。
- 前記評価値を計算する手段は、
前記子機毎に、その通信頻度および通信時間の少なくとも一方をもとに子機の優先度を算出する手段と、
前記障害発生前後の接続可能な子機の優先度の変化量と、障害発生前後の接続不可能な子機の優先度の変化量との差を、前記評価値として算出する手段と
を有することを特徴とする請求項3記載の無線ネットワークシステム。 - 前記複数の無線基地局の各々は、自局と前記外部ネットワークとの間で障害が発生した場合に、自局に接続されている子機との間の通信リンクを切断する手段を備えることを特徴とする請求項1記載の無線ネットワークシステム。
- 子機との間で所定の認証手順を実行して通信リンクを確立する複数の無線基地局と、これらの無線基地局との間で外部ネットワークを介して通信が可能な管理装置とを具備する無線ネットワークシステムにおいて使用される前記管理装置であって、
前記無線基地局毎に、当該無線基地局に隣接する無線基地局のリストを記憶する記憶部と、
前記無線基地局において障害が発生した場合に、当該障害が発生した無線基地局に隣接する無線基地局のリストを前記記憶部から選択し、当該選択された隣接する無線基地局のリストに含まれる無線基地局に対し、前記障害が発生した無線基地局が前記認証手順で使用していた認証情報を前記外部ネットワークを介して送信し変更させる認証情報変更制御手段と
を具備することを特徴とする管理装置。 - 子機との間で所定の認証手順を実行して通信リンクを確立する複数の無線基地局と、これらの無線基地局との間で外部ネットワークを介して通信が可能な管理装置とを具備する無線ネットワークシステムにおいて、前記管理装置が実行する無線基地局設定変更方法であって、
前記管理装置が、前記無線基地局毎に当該無線基地局に隣接する無線基地局のリストを記憶部に記憶させるステップと、
前記管理装置が、前記無線基地局において障害が発生した場合に、当該障害が発生した無線基地局に隣接する無線基地局のリストを前記記憶部から選択し、当該選択された隣接する無線基地局のリストに含まれる無線基地局に対し、前記障害が発生した無線基地局が前記認証手順で使用していた認証情報を前記外部ネットワークを介して送信し変更させるステップと
を備えることを特徴とする無線基地局設定変更方法。
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