JP2018045145A - 光合波回路 - Google Patents

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【課題】レーザ発振波長の温度依存性を追従する低損失なAWG(Arrayed−waveguide grating)で構成された光合波回路を提供する。【解決手段】互いに異なる波長のN個の信号光を出力するレーザ光源を備えたTOSA(Transmitter optical subassembly)に搭載される光合波回路21であって、石英ガラスで形成された、N個の入力導波路22および1つ以上の出力導波路と、入力導波路および出力導波路の間に設けられた2つのスラブ導波路23、25と、2つのスラブ導波路の間に設けられた長さの異なる複数の導波路が並列したアレイ導波路24と、を備え、アレイ導波路の一部に、石英ガラスの温度依存性よりも高い温度依存性を有する材料を含む調整部27を設けて、アレイ導波路の温度依存性をレーザ光源の温度依存性と一致させた。【選択図】図2

Description

本発明は光合波回路に関する。
近年の通信トラヒックの増大に対応するため、100Gbit/sでの光通信(100Gbit通信)技術への要求が高まっている。100Gbit通信では、25Gbit/sの4波のWDM(Wavelength Division Multiplexing )技術が用いられている。かかる通信の終端において用いられるTOSA(Transmitter Optical SubAssembly)およびROSA(Receiver Optical SubAssembly)を図7に示す。
TOSA100では、並列した4つのレーザ101から出力される4つの異なる波長の光を、フィルタ102を介して合波して通信ファイバ301に出力している。他方のROSA200では、通信ファイバ300から入力された前記波長多重光を、フィルタ202を介して分波して並列した4つのPD201で受光している。現在、フィルタ102、202としては、屈折率の異なる膜を多層に積み重ねて構成される誘電体多層膜フィルタ(TFF:Thin Film Filter)やPLC(planar lightwave circuit)上に形成されたAWG(arrayed-waveguide grating)で構成されたPLCフィルタが知られている。これらのうち、現在では、TFFフィルタを用いたTOSA100およびROSA200が主流となっている。
しかしながら、近年の装置小型化の要求に対応するには、TFFフィルタよりもPLCフィルタを用いることが望まれている。TFFフィルタは、積み重ねる膜の種類と膜を積み重ねるピッチでフィルタ特性が決定されるため、その設置には精度が要求され、小型装置内への実装は困難である。一方でPLCフィルタは、平面上に色々な機能を実現できる上に、高精度加工技術を用いて容易に量産可能であり、小型装置内への実装は比較的容易である。
また、TOSA100、ROSA200内で用いられるフィルタ102、202は、通信品質の観点から、広い透過帯域において低損失なフィルタを用いることが好ましい。図8に4波WDMのTOSA内のPLCフィルタ上に形成されるAWGを示す。TOSA用のAWG60では、4つのレーザ101(図7)から出力された光が4本の入力導波路63から入力され、第1のスラブ導波路64と、アレイ導波路65と、第2のスラブ導波路66とを介して合波され、波長多重信号光となって出力導波路67から出力される。ROSA用のAWGは図8のAWGの入力導波路63と出力導波路67を入れ替えた構成となっている。TOSA用のAWGは光合波回路として機能し、ROSA用のAWGは光分波回路として機能する。
通常AWGでは、出力導波路の幅は、その導波路に入力される波長帯域の幅に応じて設計される。よって、その出力導波路から出力しようとする帯域幅を広くするためには、出力導波路の幅を広げる必要があるが、導波路の幅を広げていくと、光伝搬モードがマルチモード化することが知られている。
ROSA200内で用いられるAWGでは、出力導波路は光伝搬モードがシングルモードである必要がなく、受け側のPD201も広い口径のものを利用すれば、幅広のマルチモード導波路を出力導波路に用いても低損失での受光が可能である。かかるROSA用のAWGは、マルチモード導波路型フラットフィルタとして提案されている。
特許第5180118号公報
しかしながら、TOSA100内で用いられるフィルタ102としては、入力側ではLD101とシングルモードでの結合が必須となるため、入力導波路63にマルチモード導波路を適用できず、広帯域において低損失なPLCフィルタを実現するには至ってない。
TOSAに要求される帯域幅は通常、中心波長から上下に6.5nm幅、すなわち全幅で13nmの透過帯域を必要とする。これは、レーザ個体差により4nm、レーザ温度依存性により9nmをそれぞれ必要とする。また、良好な通信のためには、透過帯域の損失を一定に低く保つ必要がある。こうした温度依存性を解消するために、レーザに温調手段を設けることが考えられるが、温調手段を設けたレーザは非温調タイプに比べて非常に高価であるため、利用が限られている。
シングルモード導波路を用いたフィルタには、透過特性が中心波長を頂点としてGauss型の特性を有するGauss型フィルタと透過特性が平坦なFlat型フィルタとがある。図9、図10にTOSAにおけるGauss型フィルタとFlat型フィルタをそれぞれ示す。図9に示すように、20nmの隣接チャネル間隔に対して、例えば、Gauss型フィルタでは全幅で4nmの透過帯域しか設定できないのに対し、図10に示すFlat型フィルタであれば全幅で13nm以上の透過帯域を設定できる。しかしながら、そのフィルタとしての特質から、Gauss型フィルタだと、透過帯域外側で挿入損失(IL:Insertion loss)が増加するものの、透過帯域の中心波長では挿入損失を低くできる。一方、Flat型フィルタだと、フィルタ特性は平坦なものの、透過帯域全体で挿入損失が大きくならざるを得ないという傾向がある。よって、Gauss型フィルタの中心波長が透過波長の中心と一致したときに損失は最も低く抑えられるといえる。
また、レーザは発振波長が温度依存性を有し、発振波長が温度によってドリフトしてしまう。レーザと同様に、AWGフィルタもフィルタ特性が温度依存性を有するため、透過帯域の中心波長が温度によってドリフトする。したがって、レーザの発振波長が温度でドリフトする分をAWGフィルタが追従できれば、フィルタに要求される帯域幅の要件が緩和する。しかしながら、レーザの発振波長の温度依存性は0.1nm/℃であるのに対し、AWGフィルタの透過帯域の中心波長の温度依存性は0.01nm/℃と、レーザの約10分の1程度にすぎない。
また従来から、こうした温度依存性を抑制したアサーマルAWGが知られている。アサーマルAWGを図11に示す。アサーマルAWG70は、図8のAWG60のアレイ導波路の一部に温度依存性を補償する温度補償材料部68を設けた構成である。アサーマルAWG20では、アレイ導波路65の一部において、AWGを構成する石英ガラスの導波路に溝を形成して、シリコーン樹脂などの温度依存性の非常に高い材料を埋め戻すことで、温度補償材料部68を形成している。シリコーン樹脂の屈折率温度係数の絶対値は石英ガラスの導波路の約30倍の温度依存性を有しており、かかる材料でAWGの温度依存性を補償している。
本発明者らは、かかる高い温度依存性を示す材料を用いてAWGの中心波長が積極的に動くように構成することによって、レーザの温度依存性によって発振波長がドリフトする分をAWGに追従させることができれば、フィルタの要求要件が緩和されることを見出し、本発明に至った。
本発明の課題は、レーザ発振波長の温度依存性を追従する低損失なAWGで構成された光合波回路を提供することにある。
上記の課題を解決するために、一実施形態に記載の発明は、互いに異なる波長のN個の信号光を出力するレーザ光源を備えたTOSAに搭載される光合波回路であって、石英ガラスで形成された、N個の入力導波路および1つ以上の出力導波路と、前記入力導波路および前記出力導波路の間に設けられた2つのスラブ導波路と、前記2つのスラブ導波路の間に設けられた長さの異なる複数の導波路が並列したアレイ導波路と、を備え、前記アレイ導波路の一部に、前記石英ガラスの温度依存性よりも高い温度依存性を有する材料を含む調整部を設けて、光合波回路の中心波長の温度依存性を前記レーザ光源の発振波長の温度依存性と一致させたことを特徴とする光合波回路である。
他の実施形態に記載の発明は、互いに異なる波長のN個の信号光を出力するレーザ光源を備えたTOSAに搭載される光合波回路であって、石英ガラスで形成された、N個の入力導波路および1つ以上の出力導波路と、前記入力導波路および前記出力導波路の間に設けられた2つのスラブ導波路と、前記2つのスラブ導波路の間に設けられた長さの異なる複数の導波路が並列したアレイ導波路と、を備え、前記スラブ導波路の一部に、前記石英ガラスの温度依存性よりも高い温度依存性を有する材料を含む調整部を設けて、光合波回路の中心波長の温度依存性を前記レーザ光源の発振波長の温度依存性と一致させたことを特徴とする光合波回路である。
光合波回路を搭載したTOSAの構成例を示す図である。 第1の実施形態の光合波回路の構成例を示す図である。 調整部の有無による中心波長の温度依存性の変化を示す図である。 レーザ光源の発振波長の温度変化と第1の実施形態の光合波回路の中心波長の温度変化を示す図である。 第2の実施形態の光合波回路の構成例を示す図である。 スラブ導波路とアレイ導波路との対応関係を示す図である。 TOSAおよびROSAを示す図である。 4波WDMのTOSA内のPLCフィルタ上に形成されるAWGを示す図である。 ROSAにおけるGauss型フィルタのプロファイルを示す図である。 ROSAにおけるFlat型フィルタのプロファイルを示す図である。 アサーマルAWGの構成例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態の光合波回路は、互いに異なる波長の複数の信号光が入力されると、これらを合波して1つの多重化された信号光を出力するTOSA用のモジュールとして用いることができる。まず、光合波回路を搭載したTOSAの構成について説明する。以下の実施形態では、4波長が多重化された信号光を出力するTOSA(4波WDM用TOSA)を例に挙げて以下に説明するが、波長数はこれに限定されない。波長は、1271、1291、1311、1331nmの4波や1351、1371、1391、1411nmの4波でもよいが、これに限定されない。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態の光合波回路を搭載したTOSAの構成例を示す図である。TOSA10は、4つのレーザ光源11と、光フィルタ回路12と、出力ファイバ13とを備えて構成される。レーザ光源11は、互いに異なる波長の4つの信号光を出力する。光フィルタ回路12は、これらの4つの信号光を合波して1つの波長多重化された信号光を出力ファイバ13に出力する。出力ファイバ13はシングルモードの光ファイバが用いられる。光フィルタ回路12として光合波回路を搭載することができる。
図2は本実施形態の光合波回路の構成例を示す図である。光合波回路21は、シリコン基板上に、石英ガラスで形成された、複数の入力導波路22と、第1のスラブ導波路23と、アレイ導波路24と、第2のスラブ導波路25と、1本の出力導波路26とが順次接続された、いわゆるAWG(Array Waveguide Gratings)を形成し、さらにアレイ導波路24の一部に調整部27を設けた構成である。光合波回路21は、TOSAのフィルタ回路12(図1)として用いることができる。
複数の入力導波路22は、TOSA10のレーザ光源11から出力された互いに異なる波長の複数の信号光が入力され、これらの信号光を導波する複数の導波路である。本実施形態では、4つの信号光を導波するべく4本の導波路で構成されている。
第1のスラブ導波路23は、4本の入力導波路22から入力された4つの信号光を干渉させて、アレイ導波路24に光結合する。
アレイ導波路24は、第1のスラブ導波路に対して並列に接続された長さの異なる複数の導波路により構成されている。複数の導波路は、隣接する導波路に対して所定の光路長ΔLずつ長さが長くなるように構成されており、第1のスラブ導波路23から入力された4つの信号光に対して波長ごとに異なる位相差を与える。位相差が与えられた複数の信号光は、第2のスラブ導波路25に光結合する。
第2のスラブ導波路25は、アレイ導波路24から入力された、互いに異なる波長の4つの信号光を干渉させて、1本の出力導波路26が接続された位置に集光させるように構成される。
調整部27は、アレイ導波路24を構成する石英ガラスよりも温度依存性の高い材料であるシリコーン樹脂などを用いて構成することができる。調整部27は、アレイ導波路24を構成する石英ガラスに溝を形成して、シリコーン樹脂などを埋め戻すことで設けることができる。図1においては調整部27が2つ設けられているが、個数はこれに限定されない。
また、調整部27は、アレイ導波路24の一番短い導波路に対しては一番長い光路長に亘って形成され、これに隣接する導波路に対しては一番長い光路長よりもΔL’だけ短い光路長に亘って形成され、さらに隣接する導波路に対しては順にΔL’ずつ短くなり、アレイ導波路24の一番長い導波路に対しては一番短い光路長に亘って形成される。調整部27は、好ましくはアレイ導波路24の一番短い導波路に底辺を有する三角形状に形成される。因みに、従来から知られているアサーマルAWGでは、本実施形態の光合波回路とは逆に、シリコーン樹脂が、一番長い導波路に対して一番長い光路長に亘って形成され、一番短い導波路に対して一番短い光路長に亘って形成される。
光合波回路における中心波長λ(t)の基本式は、アレイ導波路24の光路長差ΔLとアレイ導波路24の屈折率nc(t)、調整部27の光路長差ΔL’と調整部27の屈折率n’(t)、回折次数mとを用いて、次式(1)の通り表される。
ここで、調整部27を構成するシリコーン樹脂の屈折率n’(t)は、アレイ導波路24を構成する石英ガラスの屈折率nc(t)の約マイナス30倍である。すなわち、n’(t)≒−30nc(t)が成立する。
また、調整部27の形状を温度変化による影響を増大させるように形成する。すなわち、ΔL’≒−(ΔL/3.4)が成立するように調整部27の形状を設定する。すなわち、アレイ導波路24の長さが長くなるのとは逆に調整部27の長さが短くなり、調整部27の長さの変化量ΔL’はアレイ導波路24の変化量ΔLの3.4分の1であるように形成される。
上記のように、調整部27のシリコーン樹脂の屈折率および形状を設定することによって、光合波回路における中心波長λ(t)≒10nc(t)ΔL/mが成立する。これは、光合波回路の温度依存性が従来の約10倍となることを意味する。
ここで、図3は、調整部の有無による光合波回路における中心波長の温度依存性の変化を示す図であり、図4は、レーザ光源の発振波長の温度変化と本実施形態の光合波回路の中心波長の温度変化を示す図である。図3には、調整部27を設けない従来の構成の光合波回路における中心波長の温度依存性と、調整部27を設けた本実施形態の光合波回路における中心波長の温度依存性が示されている。図3に示すように、本実施形態の光合波回路における中心波長の温度依存性は、従来の構成の光合波回路における中心波長の温度依存性の約10倍である。TOSA10に光フィルタ回路12として搭載された光合波回路21に、信号光を出力するレーザ光源11の発振波長の温度依存性も従来の光合波回路の温度依存性の約10倍あり、本実施形態の光合波回路21の温度依存性は、これにほぼ一致する。
図4に示すように、本実施形態の光合波回路の透過帯域は、Gauss型のプロファイルを有している。その中心波長は、温度変化にしたがって、上下に4.5nm変化する(bで示す範囲)。これは、レーザ光源の発振波長の温度変化による変化量(aで示す範囲)と一致しており、本実施形態の光合波回路21の透過帯域の中心波長は、温度変化に対し、レーザ光源の発振波長と同様に変化する。すなわち、本実施形態の光合波回路21では、温度変化に伴って、レーザの発振波長がシフトするのに追従して、光合波回路21の透過帯域の中心波長もシフトする。したがって、透過帯域のGaussカーブの頂点が、レーザの発振波長に一致するようにシフトするので、低損失化が達成できる。 このように、本実施形態によれば、非温調タイプのレーザを用いた場合においても低損失な光合波回路が実現できる。
さらに、本発明に用いるAWGは、シリコン基板上に形成されたものに限定されるものではなく、石英ガラス、セラミック、プラスチック、他の半導体基板上に形成することもできる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態の光合波回路の構成例を示す図である。第2の実施形態では、第1の実施形態においてアレイ導波路に配置していた調整部を、スラブ導波路に配置している点が異なるが、その他の構成は第1の実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
本実施形態の光合波回路30では、図5に示すように、調整部27は、入力側のスラブ導波路23に設けることができる。しかしながら、これに限らず、調整部27を出力側のスラブ導波路25に設けてもよいし、入力側のスラブ導波路23および出力側のスラブ導波路25の両方に設けてもよい。
本実施形態のようにスラブ導波路に調整部27を設ける場合も、アレイ導波路を基準として調整部の形状を設定することができる。図6はスラブ導波路とアレイ導波路との対応関係を示す図である。スラブ導波路では、各導波チャネルに光路長差は存在しない。しかしながら、スラブ導波路のどの位置を導波する光がどのアレイ導波路へ導光するのかは確定している。したがって、スラブ導波路23、25内に、アレイ導波路と共通する導波チャネルが形成されているので、そのスラブ導波路内の位置に調整部を配置すればよい。
スラブ導波路23、25に調整部27を形成する場合、第1の実施形態でアレイ導波路24に調整部27を形成したのと同様に、スラブ導波路23、25を構成する石英ガラスに溝を形成して、シリコーン樹脂などを埋め戻すことで設けることができる。
調整部27は、具体的には、図6に示すように、それぞれのスラブ導波路23、25内の、アレイ導波路24の一番短い導波路に対応する位置に一番長い光路長に亘って形成され、これに隣接する導波路に対応する位置には一番長い光路長よりもΔL’だけ短い光路長に亘って形成され、さらに隣接する導波路に対応する位置には順にΔL’ずつ短くなり、アレイ導波路24の一番長い導波路に対応する位置には一番短い光路長に亘って形成される。スラブ導波路23、25は、アレイ導波路24と同じ石英ガラスにより構成されているので、調整部27を設ける前の光合波回路の構造が同じ場合、第1の実施形態のΔL’と第2の実施形態のΔL’は同じ値になる。さらに、調整部27は、それぞれのスラブ導波路23、25内においてアレイ導波路24の近接した位置に設けることが好ましい。
本実施形態のようにスラブ導波路に調整部27を設けた場合も、非温調タイプのレーザを用いた場合においても低損失な光合波回路が実現できる。
10 TOSA
11 レーザ光源
12 光フィルタ回路
13 出力ファイバ
21 光合波回路
22 入力導波路
23 第1のスラブ導波路
24 アレイ導波路
25 第2のスラブ導波路
26 出力導波路
27 調整部

Claims (10)

  1. 互いに異なる波長のN個の信号光を出力するレーザ光源を備えたTOSAに搭載される光合波回路であって、
    石英ガラスで形成された、N個の入力導波路および1つ以上の出力導波路と、前記入力導波路および前記出力導波路の間に設けられた2つのスラブ導波路と、前記2つのスラブ導波路の間に設けられた長さの異なる複数の導波路が並列したアレイ導波路と、を備え、
    前記アレイ導波路の一部に、前記石英ガラスの温度依存性よりも高い温度依存性を有する材料を含む調整部を設けて、光合波回路の中心波長の温度依存性を前記レーザ光源の発振波長の温度依存性と一致させたことを特徴とする光合波回路。
  2. 前記調整部は、前記アレイ導波路の複数の導波路のうち、一番短い導波路に対して最も長い光路長に亘って設けられ、一番長い導波路に対して最も短い光路長に亘って設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の光合波回路。
  3. 前記調整部は、前記アレイ導波路の複数の導波路のうちの一番短い導波路に沿って底辺を有する三角形状に形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の光合波回路。
  4. 互いに異なる波長のN個の信号光を出力するレーザ光源を備えたTOSAに搭載される光合波回路であって、
    石英ガラスで形成された、N個の入力導波路および1つ以上の出力導波路と、前記入力導波路および前記出力導波路の間に設けられた2つのスラブ導波路と、前記2つのスラブ導波路の間に設けられた長さの異なる複数の導波路が並列したアレイ導波路と、を備え、
    前記スラブ導波路の一部に、前記石英ガラスの温度依存性よりも高い温度依存性を有する材料を含む調整部を設けて、光合波回路の中心波長の温度依存性を前記レーザ光源の発振波長の温度依存性と一致させたことを特徴とする光合波回路。
  5. 前記スラブ導波路の一部に配置した調整部は、前記アレイ導波路の複数の導波路に対し、一番短い導波路に対応する前記スラブ導波路内の位置において最も長い光路長となり、一番長い導波路に対応する前記スラブ導波路内の位置において最も短い光路長となることを特徴とする、請求項4に記載の光合波回路。
  6. 前記スラブ導波路の一部に配置した調整部は、前記アレイ導波路の複数の導波路のうちの一番短い導波路に対応する前記スラブ導波路内の位置において底辺を有する三角形状に形成されていることを特徴とする、請求項4または5に記載の光合波回路。
  7. 前記スラブ導波路の一部に配置した調整部は、前記スラブ導波路内において前記アレイ導波路の近接した位置に形成されていることを特徴とする、請求項4から6のいずれか1項に記載の光合波回路。
  8. 前記石英ガラスの温度依存性よりも高い温度依存性を有する材料は、シリコーン樹脂であることを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の光合波回路。
  9. 前記Nは2本以上であることを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の光合波回路。
  10. 互いに異なる波長のN個の信号光を出力するN個のレーザ光源と、
    前記レーザ光源から入力されたN個の信号光を合波して1つの多重化された信号光を出力する、請求項1から9のいずれかに記載の光合波回路と、
    前記光合波回路から出力された多重化された信号光を伝搬するシングルモード光ファイバと、を備えたことを特徴とするTOSA。
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