JP2009186688A - 波長合分波器 - Google Patents

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正樹 神徳
Tsutomu Kito
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新 亀井
Tomohiro Shibata
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Abstract

【課題】波長合分波器において、優れた温度無依存性を実現するアサーマル化技術を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態による波長合分波器300は、マッハツェンダ干渉計と、アレイ導波路回折格子とを備え、実効屈折率の温度依存性が導波路と異なる材料314,318などにより、透過波長の1次の温度依存性が補償されている。このような波長合分波器において、マッハツェンダ干渉計のアーム導波路403に設けたヒータ316により、透過波長の2次以上の温度依存性を補償することができる。具体的には、波長合分波器における透過波長の2次以上の温度依存性は、波長合分波器に設けたサーミスタによる測定温度に応じて、ヒータを制御することによって補償することができる。あるいは、波長合分波器における透過波長の2次以上の温度依存性は、波長合分波器のモニタポートの波長変動を抑えるようにヒータを制御することによって補償することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、波長合分波器に関し、特に、マッハツェンダ干渉計(MZI)とアレイ導波路回折格子(AWG)とから構成された、透過スペクトルが高い平坦性を有し、かつ低損失な波長合分波器を温度無依存(アサーマル)化することに関する。
インターネットをはじめとする通信需要の増大に対応するためには、通信容量の増大を可能にする通信技術の開発が望まれている。このような状況の中、光通信技術においては、さらなる通信容量の増大に向けて、高密度波長分割多重(D−WDM)技術の開発が進められている。
光通信システムの進展に伴い、従来の2点間を接続するpoint-to-pointのシステムから、リング網やメッシュ網など、多地点を接続しフレキシブルに通信路を切り替え可能な通信システムが構築され始めている。従来のpoint-to-pointのシステムでは、光信号が接続点で必ず電気信号に復調されていたが、このような高度なネットワークでは、光信号が電気信号に復調される事なく、光信号のまま、多地点を通過する事が求められている。このため、波長合分波器としては、透過スペクトルが高い平坦性を有し、かつ低損失であることが求められている。このような優れた特性を有する波長合分波器として、マッハツェンダ干渉計(MZI)とアレイ導波路回折格子(AWG)を組み合わせた波長合分波器が知られている(特許文献1および2)。この低損失かつ平坦な透過スペクトルを有する波長合分波器により、波長合分波器を多数回通過しても光信号の劣化が小さい、あるいは波長分割多重の高密度化を図った場合でも、光信号の波長揺らぎに対して損失変動の小さい特性を得ることができる。
特許第3256418号公報 米国特許第6728446号明細書 特許第3436937号公報 特開2001−305361号公報
AWGでは、高密度で波長を合分波するため、優れた温度無依存(アサーマル)性が要求される。すなわち、外的な温度変動によらず透過波長が変動しない事が求められる。また、透過帯域特性を平坦化したMZI付きAWGでは、透過帯域幅を最大にし、かつ波長チャネル間のクロストークを最小化するためにも、優れたアサーマル性が要求される。
要求されるAWGのアサーマル化のために、主に2つの技術が用いられている。1つは、実効屈折率の温度依存性がAWGの導波路とは異なる樹脂などの温度補償材料を光経路内に挿入するもの(特許文献3)である。もう1つは、AWGの入力側または出力側のスラブ導波路を分断し、温度変化に対して、分断したスラブ導波路の相対位置を変化させる機械式のもの(特許文献4)である。
図7に、温度補償材料を挿入することでアサーマル化されたAWG700を示す。ここで、702は入力導波路、704は第1のスラブ導波路、706はアレイ導波路、708は第2のスラブ導波路、710は出力導波路である。AWGの第1スラブ導波路704には、AWGにおける温度依存性を補償する温度補償材料712が挿入されている。
図8は、図7のAWG700における、入力導波路702から出力導波路710の中央ポートへの透過波長の温度依存性を、アサーマル化していないAWGとの比較において示す。アサーマル化されたAWGにおける透過波長の温度依存性は、アサーマル化されていない場合に比べて平坦化されてはいるが、僅かな依存性が残留している。この残留温度依存性は下に凸の形状をしており、通常の屋内の使用温度範囲−5〜65℃において、±0.01nm程度である。しかし、屋外での使用を考慮して、使用温度範囲−40〜80℃を想定すると、透過波長の温度依存性は、±0.05nm程度となる。
AWGにおける透過波長の温度依存性は、用いられる石英系ガラスの屈折率温度依存性を反映して、一般に2次以上の成分を含む。しかし、上記のアサーマル化技術は、図7の例に示すように、主に1次の温度依存性について補償するものである。そのため、2次より高次の温度依存性が残留するという問題があった。特に、アクセス系のWDM伝送システムにAWGが使用される場合には、屋外環境での使用も想定して、より広い温度範囲にわたって優れたアサーマル性が要求されることになる。この場合、透過波長の2次以上の温度依存性を相殺して、より優れたアサーマル性を確保する必要がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、波長合分波器において、極めて平坦な温度依存性、あるいは広い温度範囲での動作を実現するアサーマル化技術を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、マッハツェンダ干渉計と、アレイ導波路回折格子とを備えた波長合分波器であって、透過波長の1次の温度依存性が補償された波長合分波器において、前記マッハツェンダ干渉計のアーム導波路にヒータを備え、前記ヒータを駆動することにより、前記波長合分波器における透過波長の2次以上の温度依存性が補償されたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の波長合分波器であって、前記波長合分波器の温度を測定するサーミスタをさらに備え、前記透過波長の2次以上の温度依存性は、前記サーミスタによる測定温度に応じて、前記ヒータの駆動を制御することによって補償されることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の波長合分波器であって、前記透過波長の2次以上の温度依存性は、前記波長合分波器のモニタポートの波長変動を抑えるように前記ヒータの駆動を制御することによって補償されることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の波長合分波器であって、前記マッハツェンダ干渉計および前記アレイ導波路回折格子における透過波長の1次の温度依存性は、実効屈折率の温度依存性が導波路と異なる材料を挿入することによって補償されたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の波長合分波器であって、前記マッハツェンダ干渉計における透過波長の1次の温度依存性は、実効屈折率の温度依存性が導波路と異なる材料を挿入することによって補償され、前記アレイ導波路回折格子における透過波長の1次の温度依存性は、入力側および出力側のスラブ導波路の少なくとも一方を分断し、温度変化に対して、分断したスラブ導波路の相対位置を変化させることによって補償されたことを特徴とする。
本発明によれば、マッハツェンダ干渉計とアレイ導波路回折格子とから構成される波長合分波器において、透過波長の1次の温度依存性を従来の技術で補償しながら、MZIに設けたヒータを駆動することにより、波長合分波器全体における透過波長の2次以上の温度依存性を補償することができるので、非常に優れた温度無依存性を有する波長合分波器を提供することができる。この場合、ヒータの駆動によって補償すべき透過波長の温度変動は、波長チャネル間隔の1/10程度の微小量であり、またMZIの一方のアーム導波路上のヒータを駆動するだけで補償が可能であるため、実用的な消費電力で優れた温度無依存性を実現することができる。また、ヒータ近傍のクラッド部分に断熱溝を形成することによって更なる低消費電力化が可能となる。
図1に、マッハツェンダ干渉計(MZI)とアレイ導波路回折格子(AWG)を組み合わせて、透過スペクトル特性を平坦化した波長分波器の一例を示す。この波長分波器100は、入力導波路102と、MZIと、AWGと、複数の出力導波路112とから構成されている。MZIは、光スプリッタ103と、光路長が異なる2つのアーム導波路104から構成されており、この2つのアーム導波路104は出力において光が干渉するように近接して配置されている。また、AWGは、第1のスラブ導波路106と、アレイ導波路108と、第2のスラブ導波路110とから構成されている。MZIの2つのアーム導波路104は、その出力105aおよび105bにおいて、AWGの第1のスラブ導波路106に接続している。
複数の波長を有する光が入力導波路102に入射すると、光スプリッタ103によりMZIの2つのアーム導波路104に分岐され、その光路長の差により、波長に応じて位相差が生じる。この光は、MZIの出力において近接して配置された2つの導波路間で干渉し、その位相差(すなわち波長)に応じて2つの導波路の間でパワーが分配される。そのため、MZIの出力で集光する光の位置が、その位相差(波長)によって2つの導波路の間で変化することになる。
一方、MZIからAWGに入射した光は、第1のスラブ導波路106で拡散し、それぞれのアレイ導波路108に入射する。アレイ導波路108では、導波路間の光路長の差により、波長に応じて位相差が生じる。アレイ導波路108を透過した光は第2のスラブ導波路110で干渉し、その位相差(すなわち波長)に応じてスラブ導波路110の出力で集光する光の位置が変化する。したがって、波長に応じて、第2のスラブ導波路110の出力で集光する光の位置に出力導波路112を設けることによって、所望の波長の光を取り出すことができる。
ここで、MZIの出力105aと105bとの間で集光する光の位置が変わると、第1のスラブ導波路106への光の入射位置が変化し、各アレイ導波路までの光路長が変化する。そうすると、アレイ導波路108の導波路間の光路長が変わらなくても、波長分波器全体での光路長が変化し、第2のスラブ導波路110の出力で集光する光の位置が変わる。このことは、第2のスラブ導波路110の出力で集光する光の位置は、MZIにおける2つのアーム導波路104の光路長差により調整できることを意味する。すなわち、ある周波数間隔において、MZIの出力で集光する光の位置変化が、AWGの第2のスラブ導波路110の出力で集光する光の位置変化を相殺するように設定されていれば、第2のスラブ導波路110の出力で集光する光の位置は変化せず、したがって、この周波数間隔での透過スペクトル特性は平坦になる。なお、この波長分波器100は、出力導波路112からそれぞれ波長の異なる光を入射すると、入力導波路102から波長多重された光が出射され、波長合波器として使用することができるので、以下、波長合分波器と総称する。
このような波長合分波器をアサーマル化するためには、MZIおよびAWGそれぞれの透過波長の温度依存性を考慮しなければならないため、従来のアサーマル化手法をMZI、AWGの両者に適用することが考えられる。1つの方法として、MZIおよびAWGそれぞれの光経路内に、実効屈折率の温度依存性が導波路と異なる温度補償材料を挿入して温度依存性を相殺することによって、アサーマル化を実現することができる。あるいは、MZIの透過波長の温度依存性は温度補償材料を挿入することで相殺する一方、AWGのスラブ導波路を分割して、温度変化に応じて分割したスラブ導波路の位置を相対的にスライドさせてAWGの出力で集光する光の位置変化を相殺することによって、波長合分波器全体として、低損失化を図りつつ、アサーマル化を実現することができる。
しかしながら、上記いずれの方法によってアサーマル化を行っても、波長合分波器における透過波長の2次以上の温度依存性は残存する。これは、MZI、AWGそれぞれをアサーマル化する従来の手法が、2次以上の温度依存性を十分に補償できていないためである。したがって、さらなるアサーマル性の改善や動作温度範囲の拡大を図るためには、残存する透過波長の2次以上の温度依存性を更に解消する必要がある。
図2は、図1に示す波長合分波器において、MZIおよびAWGそれぞれについて、温度補償材料を用いてアサーマル化した場合の、MZI、AWG、および波長合分波器全体における透過波長の温度依存性を示す。ここで波長合分波器の波長チャンル間隔は100GHz(0.8nm)としている。201a、201bは、MZIにおいて、入力導波路102から出力105a、105bそれぞれへの透過波長の温度依存性、202a、202bは、AWGにおいて、MZI出力105a、105bの位置から、出力導波路112の中央ポートへの透過波長の温度依存性、203は、波長合分波器全体における、入力導波路102から出力導波路112の中央ポートへの透過波長の温度依存性を表す。図に示すように、MZI、AWG、および波長合分波器全体における透過波長の温度依存性は、ともに下に凸の形状をしており、通常の屋内の使用温度範囲−5〜65℃において、±0.01nm程度である。しかし、屋外での使用を考慮して、使用温度範囲−40〜80℃を想定すると、透過波長の温度依存性は、±0.05nm程度となる。
[第1の実施形態]
図3に、本発明の第1の実施形態に係る波長合分波器の一例を示す。この波長合分波器300は、図1に示す波長合分波器と同様にMZIとAWGとから構成されている。ここで、302は入力導波路、303は光スプリッタ、304は2つのアーム導波路、306は第1のスラブ導波路、308はアレイ導波路、310は第2のスラブ導波路、312は出力導波路である。MZIの2つのアーム導波路304は出力において光が干渉するように近接して配置されており、その出力305aおよび305bにおいてAWGの第1のスラブ導波路306に接続している。またAWGのスラブ導波路306には、AWGにおける温度依存性を補償する温度補償材料318が挿入され、MZIのアーム導波路304の一方には、MZIにおける温度依存性を補償する温度補償材料314が埋め込まれている。これらの温度補償材料は、上述したように、主に透過波長の1次の温度依存性を補償するものである。さらに、この波長合分波器のMZIのアーム導波路304にはそれぞれヒータ316が設けられ、これにより、残留する2次以上の温度依存性を補償することができる。
具体的には、MZIの2つのアーム導波路304の光路長差により、MZIの出力で集光する光の位置が変わる。これにより、AWGでの光路長が変化し、第2のスラブ導波路310の出力で集光する光の位置が変わる。すなわち、アーム導波路304の光路長差により、波長合分波器全体の透過波長を調整することができる。
図3において、MZIの2つのアーム導波路304の光路長差Δσは、アーム導波路の長い方の実効屈折率をnl、アーム導波路の短い方の実効屈折率をns、アーム導波路の長い方の導波路長の長さをLl、アーム導波路の短い方の導波路長の長さLsとして、次式で表される。
Δσ=(nl×Ll−ns×Ls)
ここで、アーム導波路の実効屈折率nl,nsは、熱光学効果によりヒータで導波路を加熱することで変更することができる。したがって、ヒータで2つのアーム導波路304の光路長差を変更し、波長合分波器全体の中心波長の特性を調整することができる。
図4は、図3に示す波長合分波器において、ヒータ316による調整を行った場合の、MZI、AWG、および波長合分波器全体における透過波長の温度依存性を示す。ここで波長合分波器の波長チャンル間隔は100GHz(0.8nm)としている。401a、401bは、MZIにおいて、入力導波路302から出力305a、305bそれぞれへの透過波長の温度依存性、402a、402bは、AWGにおいて、MZI出力305a、305bの位置から、出力導波路312の中央ポートへの透過波長の温度依存性、303は、波長合分波器全体における、入力導波路302から出力導波路312の中央ポートへの透過波長の温度依存性を表す。MZIにおける401a、401bの温度依存性は、AWGにおける402a、402bの温度依存性を相殺するように設定されている。401a、401bの温度依存性は、波長合分波器の温度に応じて、ヒータ316の何れかを駆動することにより実現される。これにより、波長合分波器における透過波長の2次以上の温度変動が補償されている。
ヒータ316による調整のためには、波長合分波器300の温度情報を得ることが好ましい。この情報を得る手段としては、サーミスタを設置して、波長合分波器300の温度を直接測定する方法がある。あるいは、外部の温度計から外気温の情報を獲得し、それを基に波長合分波器300の温度を推測する方法もある。あるいは、波長合分波器300の温度情報を使用する代わりに、出力導波路312の1つをモニタポートとし、このポートの透過波長特性が変動しないように、ヒータ316を調整することも可能である。
[第2の実施形態]
図5に、本発明の第2の実施形態に係る波長合分波器の一例を示す。この波長合分波器500は、図1に示す波長合分波器と同様にMZIとAWGとから構成されている。ここで、501a、501bは回路基板、502は入力導波路、503は光スプリッタ、504は2つのアーム導波路、506は第1のスラブ導波路、508はアレイ導波路、510は第2のスラブ導波路、512は出力導波路である。MZIの2つのアーム導波路504は出力において光が干渉するように近接して配置されており、その出力505aおよび505bにおいてAWGの第1のスラブ導波路506に接続している。また回路基板は、AWGのスラブ導波路506を分割するように501a、501bに分割されており、両基板は金属板518を介して接合されている。金属板518の熱膨張により、温度変化に応じて分割したスラブ導波路506の位置が相対的にスライドするため、AWGの出力で集光する光の位置の温度変化を相殺することができ、AWGがアサーマル化されている。またMZIのアーム導波路504の一方には、MZIにおける温度依存性を補償する温度補償材料514が埋め込まれている。これらMZI、AWGそれぞれのアサーマル化は、上述したように、主に透過波長の1次の温度依存性を補償するものである。さらに、この波長合分波器のMZIのアーム導波路514にはそれぞれヒータ516が設けられ、これにより、残留の2次以上の温度依存性を補償することができる。
図6は、図5に示す波長合分波器において、ヒータ516による調整を行った場合の、MZI、AWG、および波長合分波器全体における透過波長の温度依存性を示す。ここで波長合分波器の波長チャンル間隔は100GHz(0.8nm)としている。601a、601bは、MZIにおいて、入力導波路502から出力505a、505bそれぞれへの透過波長の温度依存性、602a、602bは、AWGにおいて、MZI出力505a、505bの位置から、出力導波路512の中央ポートへの透過波長の温度依存性、603は、波長合分波器全体における、入力導波路502から出力導波路512の中央ポートへの透過波長の温度依存性を表す。MZIにおける601a、601bの温度依存性は、AWGにおける602a、602bの温度依存性を相殺するように設定されている。601a、601bの温度依存性は、波長合分波器の温度に応じて、ヒータ616の何れかを駆動することにより実現される。これにより、波長合分波器における透過波長の2次以上の温度変動を補償されている。
ヒータ616による調整のためには、波長合分波器600の温度情報を得ることが好ましい。この情報を得る手段としては、サーミスタを設置して、波長合分波器600の温度を直接測定する方法がある。あるいは、外部の温度計から外気温の情報を獲得し、それを基に波長合分波器600の温度を推測する方法もある。あるいは、波長合分波器600の温度情報を使用する代わりに、出力導波路612の1つをモニタポートとし、このポートの透過波長特性が変動しないように、ヒータ616を調整することも可能である。
以上、本発明について、具体的にいくつかの実施形態について説明したが、本発明の原理を適用できる多くの実施可能な形態に鑑みて、ここに記載した実施形態は、単に例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
また、本発明によれば、原理上、温度補償材料や分割スラブ導波路などのアサーマル化技術を用いることなく、MZIのヒータのみで波長合分波器全体の温度特性を補償することができる。しかしながら、MZIのヒータで制御できる温度範囲や消費電力を考慮すると、温度補償材料や分割スラブ導波路などのアサーマル化技術により、1次の温度特性を補償し、2次以上の高次の温度特性をMZIのヒータで補償するのが好ましい。また、ヒータの周りのクラッドに断熱用の溝を形成することにより、ヒータでの消費電力を低減することもできる。
このように、ここに例示した実施形態は、本発明の趣旨から逸脱することなくその構成と詳細を変更することができる。さらに、説明のための構成要素および手順は、本発明の趣旨から逸脱することなく変更、補足、またはその順序を変えてもよい。
マッハツェンダ干渉計(MZI)とアレイ導波路回折格子(AWG)を組み合わせて、透過スペクトルを平坦化した波長分波器の一例を示す図である。 図1に示す波長合分波器において、MZIおよびAWGそれぞれについて、温度補償材料を用いてアサーマル化した場合の、MZI、AWG、および波長合分波器全体における透過波長の温度依存性を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る波長合分波器の一例を示す図である。 図3に示す波長合分波器において、ヒータによる調整を行った場合の、MZI、AWG、および波長合分波器全体における透過波長の温度依存性を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る波長合分波器の一例を示す図である。 図5に示す波長合分波器において、ヒータによる調整を行った場合の、MZI、AWG、および波長合分波器全体における透過波長の温度依存性を示す図である。 アサーマル化されたAWGの従来例を示す図である。 アサーマル化されたAWGとアサーマル化されていないAWGの温度依存性を示す図である。
符号の説明
100 波長分波器
102 入力光導波路
103 光スプリッタ
104 アーム導波路
105a,105b アーム導波路の出力
106 第1のスラブ導波路
108 アレイ導波路
110 第2のスラブ導波路
112 出力導波路
300 波長合分波器
302 入力導波路
303 光スプリッタ
304 アーム導波路
305a,305b アーム導波路の出力
306 第1のスラブ導波路
308 アレイ導波路
310 第2のスラブ導波路
312 出力導波路
314 温度補償材料
316 ヒータ
318 温度補償材料
500 波長合分波器
501a,501b 回路基板
502 入力導波路
503 光スプリッタ
504 アーム導波路
505a,505b アーム導波路の出力
506 第1のスラブ導波路
508 アレイ導波路
510 第2のスラブ導波路
512 出力導波路
514 温度補償材料
516 ヒータ
518 金属板
700 波長合分波器
702 入力導波路
704 第1のスラブ導波路
706 アレイ導波路
708 第2のスラブ導波路
710 出力導波路
712 温度補償材料

Claims (5)

  1. マッハツェンダ干渉計と、アレイ導波路回折格子とを備えた波長合分波器であって、透過波長の1次の温度依存性が補償された波長合分波器において、
    前記マッハツェンダ干渉計のアーム導波路にヒータを備え、前記ヒータを駆動することにより、前記波長合分波器における透過波長の2次以上の温度依存性が補償されたことを特徴とする波長合分波器。
  2. 請求項1に記載の波長合分波器であって、
    前記波長合分波器の温度を測定するサーミスタをさらに備え、
    前記透過波長の2次以上の温度依存性は、前記サーミスタによる測定温度に応じて、前記ヒータの駆動を制御することによって補償されることを特徴とする波長合分波器。
  3. 請求項1に記載の波長合分波器であって、
    前記透過波長の2次以上の温度依存性は、前記波長合分波器のモニタポートの波長変動を抑えるように前記ヒータの駆動を制御することによって補償されることを特徴とする波長合分波器。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の波長合分波器であって、
    前記マッハツェンダ干渉計および前記アレイ導波路回折格子における透過波長の1次の温度依存性は、実効屈折率の温度依存性が導波路と異なる材料を挿入することによって補償されたことを特徴とする波長合分波器。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の波長合分波器であって、
    前記マッハツェンダ干渉計における透過波長の1次の温度依存性は、実効屈折率の温度依存性が導波路と異なる材料を挿入することによって補償され、前記アレイ導波路回折格子における透過波長の1次の温度依存性は、入力側および出力側のスラブ導波路の少なくとも一方を分断し、温度変化に対して、分断したスラブ導波路の相対位置を変化させることによって補償されたことを特徴とする波長合分波器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107562084A (zh) * 2017-08-31 2018-01-09 武汉光迅科技股份有限公司 一种基于芯片温控和无热awg技术的模块及波长补偿方法

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