JP2018044658A - ハイブリッド建設機械の制御システム及び制御方法 - Google Patents

ハイブリッド建設機械の制御システム及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ハイブリッド建設機械の蓄電器の耐久性を向上させる。【解決手段】ハイブリッド建設機械の制御システム100は、メインポンプ71,72と、作動流体によって回転駆動される回生モータ88と、回生モータ88に連結されるモータジェネレータ91と、蓄電器26と、コントローラ90と、を備え、コントローラ90は、アクチュエータが作動していないときに、蓄電器26の電圧が回生開始電圧Vminよりも小さいと判定した場合には、メインポンプ71,72から回生モータ88に供給される作動流体の流量が、アクチュエータが作動しているときにメインポンプ71,72から吐出される作動流体の流量以上となるようにメインポンプ71,72を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド建設機械の制御システム及び制御方法に関するものである。
特許文献1には、エンジンと、蓄電部の電力によって駆動される回転電機と、が動力源として併用されるハイブリッド建設機械が開示されている。このハイブリッド建設機械では、アクチュエータから還流される作動油によって回生モータが回転駆動され、回生モータに連結される回転電機で回生された電力が蓄電部に充電される回生制御が行われる。また、このハイブリッド建設機械では、エンジンにより駆動されるメインポンプからアクチュエータに作動油を供給することに加えて、回転電機及び回生モータに連結されたアシストポンプからアクチュエータに作動油を供給するアシスト制御が行われる。
特開2015−137752号公報
特許文献1に記載されたハイブリッド建設機械では、蓄電部の電圧が低いときにアシスト制御が行われると、蓄電部が過放電状態となり、蓄電部の耐久性が低下するおそれがある。このような問題に対して、アクチュエータが操作されていない間に蓄電部に充電し、蓄電部の電圧を高めておくことが考えられる。しかしながら、アクチュエータが操作されていない時間が短いと、蓄電部の電圧を十分に高めることができず、蓄電部が過放電状態となることが避けられないおそれがある。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたものであり、ハイブリッド建設機械の蓄電部の耐久性を向上させることを目的とする。
第1の発明は、制御部が、流体圧アクチュエータが作動していないときに、蓄電部の充電量が第1所定量よりも小さいと判定した場合には、流体圧ポンプから回生モータに供給される作動流体の流量が、流体圧アクチュエータが作動しているときに流体圧ポンプから吐出される作動流体の流量以上となるように流体圧ポンプを制御することを特徴とする。
第1の発明では、流体圧アクチュエータが作動していないときに、蓄電部の充電量が第1所定量よりも小さいと、流体圧ポンプから回生モータに供給される作動流体の流量が、流体圧アクチュエータが作動しているときに流体圧ポンプから吐出される作動流体の流量以上となるように、流体圧ポンプが制御される。このように、流体圧アクチュエータが作動しておらず蓄電部の充電量が小さいときには、回転電機に連結される回生モータに流体圧ポンプから比較的多くの作動流体が供給され、回転電機における発電が促進される。この結果、流体圧アクチュエータが作動していない時間が短くとも蓄電部の充電量は速やかに上昇する。この結果、各アクチュエータが操作されていないときの蓄電部の充電量が第1所定量よりも大きい状態に保持され、蓄電部が過放電状態となることが抑制されるため、蓄電部の耐久性を向上させることができる。
第2の発明は、制御部が、流体圧アクチュエータが作動していないときに、蓄電部の充電量が第1所定量よりも小さいと判定されてから蓄電部の充電量が第1所定量よりも大きい第2所定量に至ったと判定されるまで、流体圧ポンプから回生モータに供給される作動流体の流量が、流体圧アクチュエータが作動しているときに流体圧ポンプから吐出される作動流体の流量以上となるように流体圧ポンプを制御することを特徴とする。
第2の発明では、蓄電部の充電量が第1所定量よりも小さいと判定されてから蓄電部の充電量が第2所定量に至るまでは、流体圧ポンプから回生モータに比較的大きい流量の作動流体が供給される。このため、各アクチュエータが操作されていない時間が短くとも、蓄電部の充電量を速やかに上昇させることが可能となる。この結果、各アクチュエータが操作されていないときの蓄電部の充電量が第1所定量よりも大きい状態に保持され、蓄電部が過放電状態となることが抑制されるため、蓄電部の耐久性を向上させることができる。
第3の発明は、第1所定量及び第2所定量が電圧であり、第1所定量が、蓄電部の内部温度に応じて変化する内部抵抗に蓄電部に供給される電流を乗じた値を第2所定量から差し引いた値よりも小さい値であることを特徴とする。
第3の発明では、第1所定量が、蓄電部の内部抵抗に蓄電部に供給される電流を乗じた値を第2所定量から差し引いた値よりも小さい値に設定される。このため、充電を停止した直後の蓄電部の電圧が蓄電部の内部抵抗に応じて降下したとしても、回生制御が停止されると同時に再び回生制御が開始されることを防止することができる。
第4の発明は、制御部が、制御システムを構成する装置の故障を判定し、故障が判定された場合は、流体圧アクチュエータが作動していないときに、蓄電部への充電を行わないことを特徴とする。
第4の発明では、制御システムを構成する装置の故障が判定された場合は、蓄電部への充電が停止される。このように、制御システムを構成する装置に何らかの異常が発生した場合、蓄電部への充電が停止されることで、制御システムの安全性を確保することができる。
第5の発明は、ハイブリッド建設機械の制御方法が、流体圧アクチュエータの作動状態を検知するとともに蓄電部の充電量を検出し、流体圧アクチュエータが作動しておらず、検出された蓄電部の充電量が第1所定量よりも小さい場合には、流体圧ポンプから回生モータに供給される作動流体の流量を、流体圧アクチュエータが作動しているときに流体圧ポンプから吐出される作動流体の流量以上とすることを特徴とする。
第5の発明では、流体圧アクチュエータが作動しておらず、蓄電部の充電量が第1所定量よりも小さい場合には、流体圧ポンプから回生モータに供給される作動流体の流量が、流体圧アクチュエータが作動しているときに流体圧ポンプから吐出される作動流体の流量以上となるようにハイブリッド建設機械が制御される。このように、流体圧アクチュエータが作動しておらず蓄電部の充電量が小さいときには、回生モータに流体圧ポンプから比較的多くの作動流体が供給され、回転電機における発電が促進される。この結果、流体圧アクチュエータが作動していない時間が短くとも蓄電部の充電量は速やかに上昇する。この結果、各アクチュエータが操作されていないときの蓄電部の充電量が第1所定量よりも大きい状態に保持され、蓄電部が過放電状態となることが抑制されるため、蓄電部の耐久性を向上させることができる。
本発明によれば、ハイブリッド建設機械の蓄電部の耐久性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るハイブリッド建設機械の制御システムを示す回路図である。 ハイブリッド建設機械の制御システムにおける非操作時回生制御のフローチャートである。 ハイブリッド建設機械の制御システムにおける非操作時回生制御を説明するためのグラフである。 本発明の実施形態に係るハイブリッド建設機械の制御システムの変形例の回路図の一部分を示したものである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係るハイブリッド建設機械の制御システム100の全体構成について説明する。本実施形態では、ハイブリッド建設機械が油圧ショベルである場合について説明する。油圧ショベルでは、作動流体として作動油が用いられる。
油圧ショベルは、流体圧ポンプとしての第1,第2メインポンプ71,72を備える。第1,第2メインポンプ71,72は、斜板の傾転角を調整可能な可変容量型ポンプである。第1,第2メインポンプ71,72は、エンジン73によって駆動されて同軸回転する。
エンジン73には、エンジン73の余力を利用して発電する発電機74が設けられる。発電機74で発電された電力は、充電器25を介して蓄電部としての蓄電器26に充電される。充電器25は、通常の家庭用の電源27に接続された場合にも、蓄電器26に電力を充電することができる。
蓄電器26は、電気二重層キャパシタによって構成される。蓄電器26には、蓄電器26の温度を検出する温度センサ26aと、蓄電器26の電圧を検出する電圧センサ(図示省略)と、蓄電器26に供給される電流値を検出する電流センサ(図示省略)と、が設けられる。温度センサ26aは、検出した蓄電器26の温度に応じた電気信号を制御部としてのコントローラ90に出力する。なお、蓄電器26は、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池であってもよい。
第1メインポンプ71から吐出される作動油は、第1回路系統75に供給される。第1回路系統75は、上流側から順に、旋回モータ76を制御する操作弁2と、アームシリンダ(図示省略)を制御する操作弁3と、ブームシリンダ77を制御するブーム2速用の操作弁4と、予備用アタッチメント(図示省略)を制御する操作弁5と、左走行用の第1走行用モータ(図示省略)を制御する操作弁6と、を有する。これらの旋回モータ76,アームシリンダ,ブームシリンダ77,予備用アタッチメントに接続される油圧機器,及び第1走行用モータが、流体圧アクチュエータ(以下、単に「アクチュエータ」と称する。)に該当する。
各操作弁2〜6は、第1メインポンプ71から各アクチュエータへ供給される吐出油の流量を制御して、各アクチュエータの動作を制御する。各操作弁2〜6は、油圧ショベルのオペレータが操作レバーを手動操作することに伴って供給されるパイロット圧によって操作される。
各操作弁2〜6は、互いに並列な中立流路7とパラレル流路8とを通じて第1メインポンプ71に接続されている。中立流路7における操作弁2の上流側には、第1メインポンプ71から中立流路7に供給される作動油の圧力を検出する第1供給圧力センサ63が設けられる。また、中立流路7における操作弁2の上流側には、中立流路7の作動油圧が所定のメインリリーフ圧を超えると開弁して、作動油圧をメインリリーフ圧以下に保つメインリリーフ弁65が設けられる。
中立流路7における操作弁6の下流側には、コントローラ90に接続されるソレノイドを有し中立流路7の作動油を遮断可能な開閉弁9が設けられる。開閉弁9は、ノーマル状態で全開状態を保つ。開閉弁9は、コントローラ90の指令によって閉状態に切り換えられる。
中立流路7における開閉弁9の下流側には、パイロット圧を生成するためのパイロット圧生成機構10が設けられる。パイロット圧生成機構10は、通過する作動油の流量が多ければ高いパイロット圧を生成し、通過する作動油の流量が少なければ低いパイロット圧を生成する。
中立流路7は、操作弁2〜6の全てが中立位置又は中立位置近傍にある場合には、第1メインポンプ71から吐出された作動油の全部又は一部をタンクに導く。この場合、パイロット圧生成機構10を通過する流量が多くなるため、高いパイロット圧が生成される。
一方、操作弁2〜6がフルストロークの状態に切り換えられると、中立流路7が閉ざされて作動油の流通がなくなる。この場合、パイロット圧生成機構10を通過する流量がほとんどなくなり、パイロット圧はゼロを保つことになる。ただし、操作弁2〜6の操作量によっては、第1メインポンプ71から吐出された作動油の一部がアクチュエータに導かれ、残りが中立流路7からタンクに導かれることになる。そのため、パイロット圧生成機構10は、中立流路7の作動油の流量に応じたパイロット圧を生成する。つまり、パイロット圧生成機構10は、操作弁2〜6の操作量に応じたパイロット圧を生成する。
パイロット圧生成機構10にはパイロット流路11が接続される。パイロット流路11には、パイロット圧生成機構10にて生成されたパイロット圧が導かれる。パイロット圧生成機構10は、パイロット流路11を介して、第1メインポンプ71の吐出容量(斜板の傾転角)を制御するレギュレータ12に接続される。
レギュレータ12は、パイロット流路11のパイロット圧と比例(比例定数は負の数)して第1メインポンプ71の斜板の傾転角を制御する。これにより、レギュレータ12は、第1メインポンプ71の1回転当たりの押し除け量を制御する。即ち、第1メインポンプ71の吐出量は、パイロット流路11のパイロット圧に応じて変化する。操作弁2〜6がフルストロークに切り換えられて中立流路7の流れがなくなり、パイロット流路11のパイロット圧がゼロになれば、第1メインポンプ71の傾転角が最大になる。このとき、第1メインポンプ71の1回転当たりの押し除け量は最大になる。
パイロット流路11には、パイロット流路11の圧力を検出する第1圧力センサ13が設けられる。第1圧力センサ13によって検出された圧力は、圧力信号としてコントローラ90に出力される。
第2メインポンプ72から吐出される作動油は、第2回路系統78に供給される。第2回路系統78は、上流側から順に、右走行用の第2走行用モータ(図示省略)を制御する操作弁14と、バケットシリンダ(図示省略)を制御する操作弁15と、ブームシリンダ77を制御する操作弁16と、アームシリンダ(図示省略)を制御するアーム2速用の操作弁17と、を有する。これらの第2走行用モータ,バケットシリンダ,ブームシリンダ77,及びアームシリンダが、流体圧アクチュエータ(以下、単に「アクチュエータ」と称する。)に該当する。
各操作弁14〜17は、第2メインポンプ72から各アクチュエータへ供給される吐出油の流量を制御して、各アクチュエータの動作を制御する。各操作弁14〜17は、油圧ショベルのオペレータが操作レバーを手動操作することに伴って供給されるパイロット圧によって操作される。
各操作弁14〜16は、互いに並列な中立流路18とパラレル流路19とを通じて第2メインポンプ72に接続されている。中立流路18における操作弁14の上流側には、第2メインポンプ72から中立流路18に供給される作動油の圧力を検出する第2供給圧力センサ64が設けられる。また、中立流路18における操作弁14の上流側には、中立流路18の作動油圧が所定のメインリリーフ圧を超えると開弁して、作動油圧をメインリリーフ圧以下に保つメインリリーフ弁66が設けられる。
なお、メインリリーフ弁65,66は、第1回路系統75と第2回路系統78との少なくともいずれか一方に設けられればよい。第1回路系統75と第2回路系統78とのうち一方のみにメインリリーフ弁が設けられる場合には、第1回路系統75と第2回路系統78との他方からも作動油が同じメインリリーフ弁に導かれるように接続される。このように、単一のメインリリーフ弁が設けられる場合には、メインリリーフ弁は、第1回路系統75と第2回路系統78とで共用される。また、この場合には、供給圧力センサも1つだけ設けられ、第1回路系統75と第2回路系統78とで共用される。
中立流路18における操作弁17の下流側には、コントローラ90に接続されるソレノイドを有し中立流路18の作動油を遮断可能な開閉弁21が設けられる。開閉弁21は、ノーマル状態で全開状態を保つ。開閉弁21は、コントローラ90の指令によって閉状態に切り換えられる。
中立流路18における開閉弁21の下流側には、パイロット圧を生成するためのパイロット圧生成機構20が設けられる。パイロット圧生成機構20は、第1メインポンプ71側のパイロット圧生成機構10と同じ機能を有するものである。
パイロット圧生成機構20にはパイロット流路22が接続される。パイロット流路22には、パイロット圧生成機構20にて生成されたパイロット圧が導かれる。パイロット圧生成機構20は、パイロット流路22を介して、第2メインポンプ72の吐出容量(斜板の傾転角)を制御するレギュレータ23に接続される。
レギュレータ23は、パイロット流路22のパイロット圧と比例(比例定数は負の数)して第2メインポンプ72の斜板の傾転角を制御する。これにより、レギュレータ23は、第2メインポンプ72の1回転当たりの押し除け量を制御する。即ち、第2メインポンプの吐出量は、パイロット流路22のパイロット圧に応じて変化する。操作弁14〜17がフルストロークに切り換えられて中立流路18の流れがなくなり、パイロット流路22のパイロット圧がゼロになれば、第2メインポンプ72の傾転角が最大になる。このとき、第2メインポンプ72の1回転当たりの押し除け量は最大になる。
パイロット流路22には、パイロット流路22の圧力を検出する第2圧力センサ24が設けられる。第2圧力センサ24によって検出された圧力は、圧力信号としてコントローラ90に出力される。
次に、旋回モータ76について説明する。
操作弁2のアクチュエータポートには、旋回モータ76に連通する流路28,29が接続される。流路28,29には、それぞれリリーフ弁30,31が接続される。操作弁2が中立位置に保たれているときには、アクチュエータポートは閉じられており、旋回モータ76は停止状態を維持する。
旋回モータ76が停止している状態にて、操作弁2が中立位置から一方に切り換えられると、流路28が第1メインポンプ71に接続され、流路29がタンクに連通する。これにより、流路28から作動油が供給されて旋回モータ76が一方向に回転すると共に、旋回モータ76からの戻り油が流路29を通じてタンクに戻される。操作弁2が他方に切り換えられると、流路29が第1メインポンプ71に接続され、流路28がタンクに連通する。これにより、流路29から作動油が供給されて旋回モータ76が他方向に回転すると共に、旋回モータ76からの戻り油が流路28を通じてタンクに戻される。
次に、ブームシリンダ77について説明する。
操作弁16のアクチュエータポートには、ブームシリンダ77に連通する流路32,35が接続される。操作弁16が中立位置に保たれているときには、アクチュエータポートは閉じられており、ブームシリンダ77は停止状態を維持する。
ブームシリンダ77が停止している状態にて、操作弁16が中立位置から一方に切り換えられると、第2メインポンプ72から吐出された作動油が流路32を通じてブームシリンダ77のピストン側室33に供給されると共に、ロッド側室34からの戻り油が流路35を通じてタンクに戻される。これにより、ブームシリンダ77は伸長する。操作弁16が他方に切り換えられると、第2メインポンプ72から吐出された作動油が流路35を通じてブームシリンダ77のロッド側室34に供給されると共に、ピストン側室33からの戻り油が流路32を通じてタンクに戻される。これにより、ブームシリンダ77は収縮する。
第1回路系統75のブーム2速用の操作弁4は、ブーム操作レバーの操作量に応じて操作弁16と連動して切り換えられる。ブームシリンダ77のピストン側室33と操作弁16とを接続する流路32には、コントローラ90によって開度が制御される電磁比例絞り弁36が設けられる。電磁比例絞り弁36はノーマル状態で全開位置を保つ。
ハイブリッド建設機械の制御システム100は、旋回モータ76及びブームシリンダ77から排出される作動油のエネルギを回収する回生制御を実行する回生装置を備える。以下では、その回生装置について説明する。
回生装置による回生制御は、コントローラ90によって実行される。コントローラ90は、回生制御を実行するCPU(中央演算処理装置)と、CPUの処理動作に必要な制御プログラムや設定値等が記憶されたROM(リードオンリメモリ)と、各種センサが検出した情報を一時的に記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)と、を備える。
まず、旋回モータ76からの作動油を利用してエネルギ回生を行う旋回回生制御について説明する。
旋回モータ76に接続される流路28,29は、旋回モータ76からの作動油を回生用の回生モータ88に導くための旋回回生流路47に接続される。流路28,29のそれぞれには、旋回回生流路47への作動油の流れのみを許容するチェック弁48,49が設けられる。旋回回生流路47は、合流回生流路46を通じて回生モータ88に接続される。
回生モータ88は、斜板の傾転角が調整可能な可変容量型モータであり、発電機兼用の回転電機としてのモータジェネレータ91と同軸回転するように連結されている。回生モータ88は、旋回モータ76やブームシリンダ77から排出され合流回生流路46を通じて還流される作動油によって回転駆動される。また、回生モータ88は、後述のように第1,第2メインポンプ71,72から吐出された作動油が直接供給されることによっても回転駆動される。回生モータ88の斜板の傾転角は、傾転角制御器38にて制御される。傾転角制御器38は、コントローラ90の出力信号にて制御される。
回生モータ88は、モータジェネレータ91を回転駆動可能である。モータジェネレータ91が発電機として機能した場合には、発電された回生電力はインバータ92を介して蓄電器26に充電される。回生モータ88とモータジェネレータ91とは、直接連結されてもよいし、減速機を介して連結されてもよい。
回生モータ88の上流には、回生モータ88への作動油の供給量が充分でなくなった場合に、タンクから合流回生流路46に作動油を吸い上げて回生モータ88へ供給する吸上流路61が接続される。吸上流路61には、タンクから合流回生流路46への作動油の流れのみを許容するチェック弁61aが設けられる。
旋回回生流路47には、コントローラ90から出力される信号にて切り換え制御される電磁切換弁50が設けられる。電磁切換弁50とチェック弁48,49との間には、旋回モータ76の旋回動作時の旋回圧力又はブレーキ動作時のブレーキ圧力を検出する圧力センサ51が設けられる。圧力センサ51にて検出された圧力は、圧力信号としてコントローラ90に出力される。
流路28,29を通じて供給される作動油によって旋回モータ76が旋回している際に操作弁2が中立位置に切り換えられるブレーキ動作時には、旋回モータ76のポンプ作用によって吐出された作動油がチェック弁48,49を通じて旋回回生流路47に流入し、回生モータ88に導かれる。
旋回回生流路47における電磁切換弁50の下流側には、安全弁52が設けられる。安全弁52は、例えば旋回回生流路47の電磁切換弁50などに異常が生じた場合に、流路28,29の圧力を維持して旋回モータ76が逸走することを防止するものである。
コントローラ90は、圧力センサ51の検出圧力が旋回回生開始圧力以上になったと判定した場合には、電磁切換弁50のソレノイドを励磁する。これにより、電磁切換弁50が開位置に切り換わって旋回回生が開始される。コントローラ90は、圧力センサ51の検出圧力が旋回回生開始圧力未満になったと判定した場合には、電磁切換弁50のソレノイドを非励磁にする。これにより、電磁切換弁50が閉位置に切り換わって旋回回生が停止する。
次に、ブームシリンダ77からの作動油を利用してエネルギ回生を行うブーム回生制御について説明する。
流路32には、ピストン側室33と電磁比例絞り弁36との間から分岐するブーム回生流路53が接続される。ブーム回生流路53は、ピストン側室33からの戻り作動油を回生モータ88に導くための流路である。旋回回生流路47とブーム回生流路53とは合流して合流回生流路46に接続される。
ブーム回生流路53には、コントローラ90から出力される信号にて切り換え制御される電磁切換弁54が設けられる。電磁切換弁54は、ソレノイドが非励磁のときに閉位置(図示の状態)に切り換えられ、ブーム回生流路53を遮断する。電磁切換弁54は、ソレノイドが励磁されたときに開位置に切り換えられ、ブーム回生流路53を開通してピストン側室33から合流回生流路46への作動油の流れのみを許容する。
コントローラ90は、操作弁16の操作方向とその操作量とを検出するセンサ(図示省略)の検出結果に基づいて、オペレータがブームシリンダ77を伸長させようとしているか、又は収縮させようとしているかを判定する。コントローラ90は、ブームシリンダ77の伸長動作を判定すると、電磁比例絞り弁36をノーマル状態である全開位置に保つと共に、電磁切換弁54を閉位置に保つ。一方、コントローラ90は、ブームシリンダ77の収縮動作を判定すると、操作弁16の操作量に応じてオペレータが求めているブームシリンダ77の収縮速度を演算すると共に、電磁比例絞り弁36を閉じて電磁切換弁54を開位置に切り換える。これにより、ブームシリンダ77からの戻り作動油の全量が回生モータ88に導かれ、ブーム回生が実行される。
次に、上述の回生制御によって回生されたエネルギによりアシストポンプ89を駆動し、アシストポンプ89から吐出される作動油のエネルギによって第1メインポンプ71及び第2メインポンプ72の出力をアシストするアシスト制御について説明する。
アシストポンプ89は、斜板の傾転角が調整可能な可変容量型ポンプであり、回生モータ88及びモータジェネレータ91と同軸回転する。モータジェネレータ91を電動モータとして使用したときの駆動力と、回生モータ88による駆動力と、によってアシストポンプ89を回転駆動させることが可能である。アシストポンプ89の回転数、すなわち、アシストポンプ89が連結されるモータジェネレータ91の回転数は、インバータ92に接続されたコントローラ90によって制御される。また、アシストポンプ89の斜板の傾転角は、傾転角制御器37にて制御される。傾転角制御器37は、コントローラ90の出力信号にて制御される。
アシストポンプ89の吐出流路39は、第1メインポンプ71の吐出側に合流する第1アシスト流路40と、第2メインポンプ72の吐出側に合流する第2アシスト流路41と、に分岐される。分岐部には、高圧選択切換弁42が介装される。第1アシスト流路40には、吐出流路39から第1メインポンプ71の吐出側への作動油の流れのみを許容する第1チェック弁44が設けられ、第2アシスト流路41には、吐出流路39から第2メインポンプ72の吐出側への作動油の流れのみを許容する第2チェック弁45が設けられる。
高圧選択切換弁42は、3ポート3位置のスプール式の切換弁である。高圧選択切換弁42には、スプールの両端に臨んでパイロット室42a,42bがそれぞれ設けられる。一方のパイロット室42aには、第1チェック弁44より第1メインポンプ71側の第1アシスト流路40内の作動油が第1パイロット通路43aを通じて供給される。他方のパイロット室42bには、第2チェック弁45より第2メインポンプ72側の第2アシスト流路41内の作動油が第2パイロット通路43bを通じて供給される。各パイロット通路43a,43bには、高圧選択切換弁42のスプールが急激に移動することを防止するために、図示しない減衰用絞りが設けられる。
高圧選択切換弁42は、スプールの両端に設けられるセンタリングスプリングによって中立位置に保持される。高圧選択切換弁42が、中立位置に保持されている状態では、アシストポンプ89の吐出油は、第1アシスト流路40及び第2アシスト流路41に按分して供給される。
一方のパイロット室42aのパイロット圧が他方のパイロット室42bのパイロット圧より高い場合には、高圧選択切換弁42は、吐出流路39と第2アシスト流路41との連通を遮断し、吐出流路39と第1アシスト流路40とを連通させる第1切換位置に切り換えられる。そして、他方のパイロット室42bのパイロット圧が一方のパイロット室42aのパイロット圧より高い場合には、高圧選択切換弁42は、吐出流路39と第1アシスト流路40との連通を遮断し、吐出流路39と第2アシスト流路41とを連通させる第2切換位置に切り換えられる。
つまり、高圧選択切換弁42は、第1アシスト流路40と第2アシスト流路41とのうち、高圧の方の流路を選択してアシストポンプ89の吐出油を供給している。また、一方のパイロット室42aと他方のパイロット室42bとの差圧によっては、高圧選択切換弁42は、中立位置と第1切換位置との中間の位置、または、中立位置と第2切換位置との中間の位置に保持される場合もある。この場合、圧力が高い方の流路には多量の吐出油が供給され、圧力が低い方の流路には少量の吐出油が供給されることになる。
モータジェネレータ91の駆動力によってアシストポンプ89が回転すると、アシストポンプ89は、第1メインポンプ71及び第2メインポンプ72の少なくとも一方の出力をアシストする。第1メインポンプ71及び第2メインポンプ72のいずれをどの程度アシストするかは、コントローラ90によって制御される比例電磁絞り弁等を要することなく、高圧選択切換弁42によって自動的に決定される。
また、モータジェネレータ91の駆動力によってアシストポンプ89が回転している際に、合流回生流路46を通じて回生モータ88に作動油が供給され、回生モータ88が回転すると、回生モータ88の回転力は、モータジェネレータ91に対するアシスト力として作用する。したがって、回生モータ88の回転力の分だけ、アシストポンプ89を回転駆動させるモータジェネレータ91の消費電力を少なくすることができる。なお、回生モータ88が駆動源となりモータジェネレータ91が発電機として使用される際には、アシストポンプ89の斜板の傾転角がゼロに設定され、アシストポンプ89はほぼ無負荷状態となる。
次に、第1,第2メインポンプ71,72から吐出され、余剰となった作動油を、各アクチュエータを介することなく、回生モータ88に直接的に供給することで作動油のエネルギを回生する余剰流量回生制御について説明する。余剰流量回生制御は、旋回回生制御及びブーム回生制御と同様にコントローラ90によって実行される。
第1メインポンプ71から吐出された作動油を回生モータ88に直接的に導くために、第1メインポンプ71の吐出側に連通する第1アシスト流路40から分岐する第1メインポンプ回生流路55が設けられる。第1メインポンプ回生流路55は、一端が第1アシスト流路40の第1チェック弁44より第1メインポンプ71側に接続され、他端が合流流路57を介して合流回生流路46に接続される。同様に、第2メインポンプ72から吐出された作動油を回生モータ88に直接的に導くために、第2メインポンプ72の吐出側に連通する第2アシスト流路41から分岐する第2メインポンプ回生流路56が設けられる。第2メインポンプ回生流路56は、一端が第2アシスト流路41の第2チェック弁45より第2メインポンプ72側に接続され、他端が合流流路57を介して合流回生流路46に接続される。合流流路57には、第1,第2メインポンプ71,72から合流回生流路46に向かう作動油の流れのみを許容するチェック弁60が設けられる。
第1,第2メインポンプ回生流路55,56には、それぞれ電磁弁58,59が設けられる。電磁弁58,59は、コントローラ90に接続されるソレノイドを有し、ソレノイドが非励磁のときには、閉位置(図示の位置)に切り換えられ、ソレノイドが励磁されたときに開位置に切り換えられる。
コントローラ90は、第1供給圧力センサ63の検出値がメインリリーフ弁65のメインリリーフ圧にほぼ達していると判定した場合には、電磁弁58のソレノイドを励磁する。これにより、電磁弁58が開位置に切り換えられ、第1メインポンプ71から吐出されメインリリーフ弁65を通じてタンクに排出されていた余剰の作動油は、第1メインポンプ回生流路55を通って合流回生流路46に導かれ、回生モータ88によりそのエネルギが回収される。
同様に、コントローラ90は、第2供給圧力センサ64の検出値がメインリリーフ弁66のメインリリーフ圧にほぼ達していると判定した場合には、電磁弁59のソレノイドを励磁する。これにより、電磁弁59が開位置に切り換えられ、第2メインポンプ72から吐出されメインリリーフ弁66を通じてタンクに排出されていた余剰の作動油は、第2メインポンプ回生流路56を通って合流回生流路46に導かれ、回生モータ88によりそのエネルギが回収される。
このように、第1,第2メインポンプ71,72から吐出された余剰の作動油は、電磁弁58,59を経由して回生モータ88に導かれる。回生モータ88は、モータジェネレータ91を回転駆動して発電させ、モータジェネレータ91にて発電された電力は、インバータ92を介して蓄電器26に充電される。これにより、第1,第2メインポンプ71,72から吐出される余剰の作動油による余剰流量回生が実行される。
さらに本実施形態では、上述の余剰流量回生制御に用いられる第1,第2メインポンプ回生流路55,56や電磁弁58,59等を利用して、各アクチュエータが操作されていないときに、第1,第2メインポンプ71,72から吐出された作動油を回生モータ88に直接的に供給し、作動油のエネルギを回生する非操作時回生制御がコントローラ90によって実行される。
ここで、蓄電器26の電圧が低いときに上述のアシスト制御が実行されると、蓄電器26の電圧が使用下限電圧近傍となり、結果として蓄電器26の耐久性が低下するおそれがある。このような事態を回避するためには、アシスト制御が行われる前、すなわち、各アクチュエータが操作されていない間に蓄電器26に充電し、蓄電器26の電圧を高めておく必要がある。しかしながら、各アクチュエータが操作されていない時間が短いと、蓄電器26の電圧を十分に高めることができず、蓄電器26が過放電状態となることを避けられないおそれがある。
そこで、非操作時回生制御では、各アクチュエータが操作されていない時間が短い場合であっても蓄電器26の電圧を速やかに上昇させるために、第1,第2メインポンプ71,72から回生モータ88に供給される作動油の流量を各アクチュエータが作動しているときに第1,第2メインポンプ71,72から吐出される作動油の流量以上となるように増大させている。
以下に、図1から図3を参照し、非操作時回生制御について説明する。図2は、非操作時回生制御が実行される際のフローチャートであり、図3は、非操作時回生制御と蓄電器26の電圧との関連性を示した図である。
コントローラ90は、後述する非操作時回生制御を実行するための条件が揃うと、電磁弁58のソレノイドを励磁して、電磁弁58を開位置に切り換えるとともに、開閉弁9のソレノイドを励磁して、開閉弁9を閉位置に切り換える。開閉弁9が閉位置に切り換えられたことで、パイロット圧生成機構10への作動油の流入が遮断されるため、パイロット圧がゼロとなり、第1メインポンプ71の傾転角、すなわち吐出量は最大となる。第1メインポンプ71から吐出された作動油は、第1メインポンプ回生流路55を通って合流回生流路46に導かれ、回生モータ88によりそのエネルギが回収される。
同様に、コントローラ90は、第2メインポンプ72の吐出量を最大とし、第2メインポンプ72から吐出された作動油を、第2メインポンプ回生流路56を通じて回生モータ88に導くことが可能である。
このように、吐出量が最大となるように制御された第1,第2メインポンプ71,72から吐出された作動油は、電磁弁58,59を経由して回生モータ88に導かれ、回生モータ88とともにモータジェネレータ91を回転駆動させる。このとき、モータジェネレータ91へのトルク指令値を、回生モータ88に供給される作動油の流量に応じて大きくすることによって、モータジェネレータ91において発電される電力を増大させることができる。モータジェネレータ91にて発電された電力は、インバータ92を介して蓄電器26に速やかに充電される。このように、非操作時回生制御では、吐出量が最大となるように第1,第2メインポンプ71,72が制御されるため、各アクチュエータが操作されていない時間が短くとも、蓄電器26の電圧を急速に上昇させることができる。
なお、第1,第2メインポンプ71,72の両方の吐出量を最大とすることに代えて、第1,第2メインポンプ71,72のうちの何れか一方のみの吐出量が最大となるように制御してもよい。この場合、他方のポンプの傾転角は最小の状態に維持され、その吐出量はアクチュエータが操作されていないときの流量であるスタンバイ流量となる。このように、第1,第2メインポンプ71,72の何れか一方の吐出量を最大とした場合であっても、第1,第2メインポンプ71,72の両方から回生モータ88に供給される作動油の流量が増大するため、モータジェネレータ91に連結される回生モータ88は、傾転角が最大またはモータ効率が高い状態で駆動され、モータジェネレータ91において発電される電力を速やかに効率的に増大させることができる。
また、開閉弁9,21を閉じることによってパイロット圧をゼロとし、第1,第2メインポンプ71,72の吐出量を最大とする構成に代えて、第1,第2メインポンプ71,72の傾転角をそれぞれ電気的に制御し、第1,第2メインポンプ71,72の吐出量を最大、または、ポンプ効率を最高とする構成としてもよい。また、第1,第2メインポンプ71,72の両方の吐出量を最大とした場合、供給された作動油のエネルギを回生モータ88によって回収させるには、容量が大きい回生モータ88を用意する必要がある。このため、第1,第2メインポンプ71,72の傾転角をそれぞれ電気的に制御し、回生モータ88の容量に合せて、第1,第2メインポンプ71,72の吐出量を調整してもよい。これらの場合であっても、第1,第2メインポンプ71,72の両方から回生モータ88に供給される作動油の流量が増大するため、モータジェネレータ91に連結される回生モータ88は、傾転角が最大またはモータ効率が高い状態で駆動され、モータジェネレータ91において発電される電力を速やかに効率的に増大させることができる。
続いて、コントローラ90によって実行される非操作時回生制御について、図2に示されるフローチャートを参照して具体的に説明する。
最初に、ステップS11において、コントローラ90は、オペレータによって各アクチュエータが操作されているか否かを判定する。各アクチュエータが操作されているか否かは、各操作弁2〜6,14〜17の変位やオペレータによって操作される各操作レバーの変位に基づいて判定される。なお、本ステップにおいて判定に用いられるパラメータとしては、各操作弁2〜6,14〜17の変位等に限定されず、各アクチュエータの操作に関連して変化するものであればどのようなものであってもよく、例えば、各アクチュエータに接続される配管内の作動油の圧力であってもよい。
ステップS11において、各アクチュエータが操作されていると判定された場合には、ステップS12に進み、非操作時回生制御による回生がすでに実行されているとき(非操作時回生フラグが「1」のとき)には回生を停止させ、非操作時回生フラグを「0」とする。非操作時回生制御による回生が実行されていないとき、すなわち、非操作時回生フラグが「0」である場合には、回生が実行されない状態を継続させる。
ステップS11において、各アクチュエータが操作されていないと判定された場合には、ステップS13に進み、回生装置を構成する機器、例えば、モータジェネレータ91やインバータ92、蓄電器26、温度センサ26a、回生モータ88の傾転角制御器38等の異常を検知し、回生を正常に実行することが可能か否かを判定する。
ステップS13において、回生装置を構成する機器に異常があり回生を正常に実行することできないと判定された場合には、ステップS14に進む。ステップS14ではステップS12と同じ制御が実行される。
ステップS13において、回生装置を構成する機器に異常がなく、回生を正常に実行することできると判定された場合には、ステップS15に進む。ステップS15では、蓄電器26の充電量を示す電圧値Vcが第2所定量としての回生停止電圧Vmax以上であるか否かが判定される。
ここで、回生停止電圧Vmaxは、図3に示されるように、蓄電器26の使用上限電圧Vmax0よりも低い値に設定される。回生停止電圧Vmaxは、旋回回生制御やブーム回生制御が行われる際に回生が停止される電圧と同じ値であってもよい。但し、この場合には、蓄電器26の電圧が回生停止電圧Vmaxとなった状態で旋回回生制御やブーム回生制御が行われると、ほとんど回生が行われず、作動油のエネルギを回収することができないため、ハイブリッド建設機械のシステム効率が低下するおそれがある。このため、回生停止電圧Vmaxは、旋回回生制御やブーム回生制御が行われる際に回生が停止される電圧よりも低い値に設定されることが好ましい。なお、旋回回生制御またはブーム回生制御が実行され作動油のエネルギが回生された場合にどの程度蓄電器26の電圧が上昇するかが予測される場合には、旋回回生制御またはブーム回生制御による蓄電器26の電圧の上昇分を見越して回生停止電圧Vmaxを適宜変更してもよい。
ステップS15において、蓄電器26の電圧値Vcが回生停止電圧Vmax以上であると判定された場合には、ステップ16に進む。ステップ16では、非操作時回生制御による回生がすでに実行されている場合には回生を停止させ、非操作時回生フラグを「0」とする。非操作時回生制御による回生が実行されていない場合、すなわち、非操作時回生フラグが「0」である場合には、蓄電器26の電圧値Vcが高い状態であり、まだ非操作時回生制御を実行する必要性がないため、回生が実行されない状態を継続させる。
ステップS15において、蓄電器26の電圧値Vcが回生停止電圧Vmax未満であると判定された場合には、ステップ17に進む。ステップS17では、蓄電器26の電圧値Vcが第1所定量としての回生開始電圧Vmin以下であるか否かが判定される。
ここで、回生開始電圧Vminは、図3に示されるように、蓄電器26の使用下限電圧Vmin0よりも高い値に設定される。また、通常、充電を停止した直後の蓄電器26の電圧は、蓄電器26の内部温度Tに応じて変化する内部抵抗R(T)に電流Iを乗じた分だけ降下する。つまり、回生停止電圧Vmaxと回生開始電圧Vminとの差分が内部抵抗R(T)に電流Iを乗じた値よりも小さいと、充電されて回生停止電圧Vmaxとなった後の蓄電器26の電圧は、電圧降下によって回生開始電圧Vminよりも小さくなるため、回生制御が停止されると同時に再び回生制御が開始されることになる。このような現象を避けるために、回生開始電圧Vminは、蓄電器26の内部温度Tに応じて変化する内部抵抗R(T)に蓄電器26に供給される電流Iを乗じた値を回生停止電圧Vmaxから差し引いた電圧値よりも小さい値に随時更新されることが好ましい。なお、内部抵抗R(T)の特性は、蓄電器26の充電量(SOC)や蓄電器26の内部温度Tに応じて変化するため、内部抵抗R(T)の特性をコントローラ90に記憶させておくことで、温度センサ26aと電流センサの検出値に基づいて、どの程度の電圧降下が生じるかを予測することが可能である。
ステップS17において、蓄電器26の電圧値Vcが回生開始電圧Vmin以下であると判定されると、ステップ18に進み、非操作時回生制御による回生を開始し、非操作時回生フラグを「1」とする。具体的には、上述のように、コントローラ90は、電磁弁58のソレノイドを励磁して、電磁弁58を開位置に切り換えるとともに、開閉弁9のソレノイドを励磁して、開閉弁9を閉位置に切り換える。開閉弁9が閉位置に切り換えられたことで、パイロット圧生成機構10への作動油の流入が遮断されるため、パイロット圧がゼロとなり、第1メインポンプ71の傾転角、すなわち吐出量は最大となる。第1メインポンプ71から吐出された作動油は、第1メインポンプ回生流路55を通って合流回生流路46に導かれ、回生モータ88によりそのエネルギが回収される。なお、非操作時回生制御による回生が開始された後、蓄電器26の電圧値Vcが回生停止電圧Vmaxまで上昇すると、上述のようにステップS15にて非操作時回生制御による回生が停止される。
ステップS17において、蓄電器26の電圧値Vcが回生開始電圧Vminより大きいと判定された場合には、ステップ19に進み、非操作時回生フラグが「1」か否か、すなわち、非操作時回生制御による回生が実行中であるか否かが判定される。
ステップS19において、非操作時回生フラグが「1」であると判定されると、ステップ20に進み、非操作時回生フラグが「1」ではないと判定されると、ステップ21に進む。
ステップ20に進んだとき、蓄電器26の電圧値Vcは、回生開始電圧Vminより大きく、且つ回生停止電圧Vmax未満である。さらに、非操作時回生フラグが「1」であることから非操作時回生制御による回生が実行中である。つまり、蓄電器26は、非操作時回生制御によって、図3のAで示される矢印に沿って充電されている最中である。このため、ステップ20では、回生を継続させ、非操作時回生フラグを「1」のままとする。
一方で、ステップ21に進んだとき、蓄電器26の電圧値Vcは、回生開始電圧Vminより大きく、且つ回生停止電圧Vmax未満であるが、非操作時回生フラグは「1」ではなく「0」であることから非操作時回生制御による回生は実行されていない。つまり、蓄電器26は、図3のBで示される領域にあり、まだ非操作時回生制御を実行する必要性がないため、非操作時回生フラグを「0」のままとし、回生が実行されない状態を継続させる。このような状況は、例えば、旋回回生制御やブーム回生制御による回生が終了したときの蓄電器26の電圧値Vcが回生開始電圧Vminより大きく回生停止電圧Vmax未満であった場合に起こり得る。
このように、非操作時回生制御が行われることによって、各アクチュエータが操作されていない間の蓄電器26の電圧値Vcは、使用下限電圧Vmin0よりも十分に高い回生開始電圧Vminから使用上限電圧Vmax0よりも十分に低い回生停止電圧Vmaxまでの一定の範囲内に保持される。このため、アシスト制御が実行されたとしても蓄電器26の電圧値Vcが使用下限電圧Vmin0にまで低下して蓄電器26が過放電状態となることが抑制されるとともに、旋回回生制御やブーム回生制御が実行されたとしても蓄電器26の電圧値Vcが使用上限電圧Vmax0にまで上昇して蓄電器26が過充電状態となることが抑制される。また、回生停止電圧Vmaxを、旋回回生制御やブーム回生制御が行われる際に回生が停止される電圧よりも低い値に設定しておけば、旋回回生制御やブーム回生制御が行われた際に作動油のエネルギを十分に回収することができるため、ハイブリッド建設機械のシステム効率を向上させることができる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
ハイブリッド建設機械の制御システム100では、各アクチュエータが操作されていないときの蓄電器26の電圧値Vcが回生開始電圧Vminよりも小さい場合、吐出量が最大となるように制御された第1,第2メインポンプ71,72から回生モータ88に作動油が供給される。このため、各アクチュエータが操作されていない時間が短くとも、蓄電器26の電圧を速やかに上昇させることが可能となる。この結果、蓄電器26が過放電状態となることが抑制され、蓄電器26の耐久性を向上させることができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、非操作時回生制御が行われる際に操作される電磁弁58,59や開閉弁9,21は、コントローラ90によって直接開閉制御されている。これに代えて、電磁弁58,59及び開閉弁9,21をパイロット圧が供給されることによって開閉する形式の弁体に変更し、これらにパイロット圧を供給する単一の電磁弁を別途設け、この電磁弁によるパイロット圧の供給をコントローラ90により制御する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、蓄電器26の電圧値Vcを蓄電器26の充電量とし、電圧値Vcに基づいて非操作時回生制御を実行するか否かが判定されている。これに代えて、蓄電器26の充電率(SOC,State Of Charge)を蓄電器26の充電量とし、充電率に基づいて非操作時回生制御を実行するか否かが判定されてもよい。
また、上記実施形態では、第1,第2メインポンプ71,72から吐出された作動油は、第1,第2メインポンプ回生流路55,56に設けられる電磁弁58,59を通じて回生モータ88に供給される。これに代えて、例えば、図4に示すように、ブーム2速用の操作弁4内にパラレル流路8と第1メインポンプ回生流路55とを連通可能な流路を形成し、操作弁4の切り換えによって、第1メインポンプ71から吐出された作動油を回生モータ88に供給する構成としてもよい。
図4において、ブーム2速用の操作弁4は、電磁弁58aを通じてパイロット圧源PPがパイロット室4aに供給されると、パラレル流路8から分岐された分岐流路8aと第1メインポンプ回生流路55とを連通させる位置に切り換えられる。このように、既存の操作弁2〜6,14〜17を利用することにより、ハイブリッド建設機械の制御システム100をコンパクト化することができる。なお、図4では、ブーム2速用の操作弁4の他の切換位置における流路等については省略して示している。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
ハイブリッド建設機械の制御システム100は、アクチュエータに作動流体を供給する可変容量型の第1,第2メインポンプ71,72と、アクチュエータから還流される作動油または第1,第2メインポンプ71,72から供給される作動油によって回転駆動される回生モータ88と、回生モータ88に連結されるモータジェネレータ91と、モータジェネレータ91によって発電された電力を貯める蓄電器26と、回生モータ88及びモータジェネレータ91に連結され、アクチュエータに作動油を供給可能なアシストポンプ89と、第1,第2メインポンプ71,72から回生モータ88への作動油の供給を制御するコントローラ90と、を備え、コントローラ90は、アクチュエータが作動していないときに、蓄電器26の電圧が回生開始電圧Vminよりも小さいと判定した場合には、第1,第2メインポンプ71,72から回生モータ88に供給される作動油の流量が、アクチュエータが作動しているときに第1,第2メインポンプ71,72から吐出される作動油の流量以上となるように第1,第2メインポンプ71,72を制御する。
この構成では、各アクチュエータが操作されていないときの蓄電器26の電圧値Vcが回生開始電圧Vminよりも小さい場合、第1,第2メインポンプ71,72から回生モータ88に供給される作動油の流量が、アクチュエータが作動しているときに第1,第2メインポンプ71,72から吐出される作動油の流量以上となるように第1,第2メインポンプ71,72が制御される。このように比較的大きい流量の作動油が回生モータ88に供給されるため、各アクチュエータが操作されていない時間が短くとも、蓄電器26の電圧を速やかに上昇させることが可能となる。この結果、各アクチュエータが操作されていないときの蓄電器26の電圧が回生開始電圧Vminよりも高い状態に保持され、蓄電器26が過放電状態となることが抑制されるため、蓄電器26の耐久性を向上させることができる。
また、コントローラ90は、アクチュエータが作動していないときに、蓄電器26の電圧が回生開始電圧Vminよりも小さいと判定されてから蓄電器26の電圧が回生開始電圧Vminよりも大きい回生停止電圧Vmaxに至ったと判定されるまで、第1,第2メインポンプ71,72から回生モータ88に供給される作動油の流量が、アクチュエータが作動しているときに第1,第2メインポンプ71,72から吐出される作動油の流量以上となるように第1,第2メインポンプ71,72を制御する。
この構成では、蓄電器26の電圧が回生開始電圧Vminよりも小さいと判定されてから蓄電器26の電圧が回生停止電圧Vmaxに至るまでは、第1,第2メインポンプ71,72から回生モータ88に比較的大きい流量の作動油が供給される。つまり、アクチュエータが作動していないときに蓄電器26への充電が行われている間は、比較的大きい流量の作動油が回生モータ88に供給される状態が継続される。このため、各アクチュエータが操作されていない時間が短くとも、蓄電器26の電圧を速やかに上昇させることが可能となる。この結果、各アクチュエータが操作されていないときの蓄電器26の電圧が回生開始電圧Vminよりも高い状態に保持され、蓄電器26が過放電状態となることが抑制されるため、蓄電器26の耐久性を向上させることができる。
また、回生開始電圧Vminは、蓄電器26の内部温度Tに応じて変化する内部抵抗R(T)に蓄電器26に供給される電流Iを乗じた値を回生停止電圧Vmaxから差し引いた値よりも小さい値である。
この構成では、回生開始電圧Vminが、蓄電器26の内部抵抗R(T)に蓄電器26に供給される電流Iを乗じた値を回生停止電圧Vmaxから差し引いた値よりも小さい値に設定される。このため、充電を停止した直後の蓄電器26の電圧が、蓄電器26の内部抵抗R(T)に応じて降下したとしても、回生制御が停止されると同時に再び回生制御が開始されることを防止することができる。また、蓄電器26の内部抵抗R(T)を考慮しつつ、回生開始電圧Vminと回生停止電圧Vmaxとの差をできるだけ小さく設定しておくことで、各アクチュエータが操作されていないときの回生制御を短時間で終了させることが可能となり、蓄電器26の電圧を一定の範囲内に保持することが容易となる。
また、コントローラ90は、制御システム100を構成する装置の故障を判定し、故障が判定された場合は、アクチュエータが作動していないときに、蓄電器26への充電を行わない。
この構成では、制御システム100を構成する装置の故障が判定された場合は、蓄電器26への充電が停止される。このように、制御システム100を構成する装置に何らかの異常が発生した場合、蓄電器26への充電が停止されることで、制御システム100の安全性を確保することができる。
また、アクチュエータに作動油を供給する可変容量型の第1,第2メインポンプ71,72と、アクチュエータから還流される作動油または第1,第2メインポンプ71,72から供給される作動油によって回転駆動される回生モータ88と、回生モータ88に連結されるモータジェネレータ91と、モータジェネレータ91によって発電された電力を貯める蓄電器26と、回生モータ88及びモータジェネレータ91に連結され、アクチュエータに作動油を供給可能なアシストポンプ89と、を備えるハイブリッド建設機械を制御する制御方法は、アクチュエータの作動状態を検知するとともに蓄電器26の電圧を検出し、アクチュエータが作動しておらず、検出された蓄電器26の電圧が回生開始電圧Vminよりも小さい場合には、第1,第2メインポンプ71,72から回生モータ88に供給される作動油の流量を、アクチュエータが作動しているときに第1,第2メインポンプ71,72から吐出される作動油の流量以上とする。
この制御方法では、各アクチュエータが操作されていないときの蓄電器26の電圧値Vcが回生開始電圧Vminよりも小さい場合、第1,第2メインポンプ71,72から回生モータ88に供給される作動油の流量が、アクチュエータが作動しているときに第1,第2メインポンプ71,72から吐出される作動油の流量以上となるように第1,第2メインポンプ71,72が制御される。このように比較的大きい流量の作動油が回生モータ88に供給されるため、各アクチュエータが操作されていない時間が短くとも、蓄電器26の電圧を速やかに上昇させることが可能となる。この結果、各アクチュエータが操作されていないときの蓄電器26の電圧が回生開始電圧Vminよりも高い状態に保持され、蓄電器26が過放電状態となることが抑制されるため、蓄電器26の耐久性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100・・・ハイブリッド建設機械の制御システム、26・・・蓄電器(蓄電部)、71・・・第1メインポンプ(流体圧ポンプ)、72・・・第2メインポンプ(流体圧ポンプ)、76・・・旋回モータ(流体圧アクチュエータ)、77・・・ブームシリンダ(流体圧アクチュエータ)、88・・・回生モータ、89・・・アシストポンプ、90・・・コントローラ(制御部)、91・・・モータジェネレータ(回転電機)

Claims (5)

  1. ハイブリッド建設機械の制御システムであって、
    流体圧アクチュエータに作動流体を供給する可変容量型の流体圧ポンプと、
    前記流体圧アクチュエータから還流される作動流体または前記流体圧ポンプから供給される作動流体によって回転駆動される回生モータと、
    前記回生モータに連結される回転電機と、
    前記回転電機によって発電された電力を貯める蓄電部と、
    前記流体圧ポンプから前記回生モータへの作動流体の供給を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記流体圧アクチュエータが作動していないときに、前記蓄電部の充電量が第1所定量よりも小さいと判定した場合には、前記流体圧ポンプから前記回生モータに供給される作動流体の流量が、前記流体圧アクチュエータが作動しているときに前記流体圧ポンプから吐出される作動流体の流量以上となるように前記流体圧ポンプを制御することを特徴とするハイブリッド建設機械の制御システム。
  2. 前記制御部は、前記流体圧アクチュエータが作動していないときに、前記蓄電部の充電量が前記第1所定量よりも小さいと判定されてから前記蓄電部の充電量が前記第1所定量よりも大きい第2所定量に至ったと判定されるまで、前記流体圧ポンプから前記回生モータに供給される作動流体の流量が、前記流体圧アクチュエータが作動しているときに前記流体圧ポンプから吐出される作動流体の流量以上となるように前記流体圧ポンプを制御することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド建設機械の制御システム。
  3. 前記第1所定量及び前記第2所定量は電圧であり、
    前記第1所定量は、前記蓄電部の内部温度に応じて変化する内部抵抗に前記蓄電部に供給される電流を乗じた値を前記第2所定量から差し引いた値よりも小さい値であることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド建設機械の制御システム。
  4. 前記制御部は、前記制御システムを構成する装置の故障を判定し、故障が判定された場合は、前記流体圧アクチュエータが作動していないときに、前記蓄電部への充電を行わないことを特徴とする請求項1から3の何れか1つに記載のハイブリッド建設機械の制御システム。
  5. 流体圧アクチュエータに作動流体を供給する可変容量型の流体圧ポンプと、前記流体圧アクチュエータから還流される作動流体または前記流体圧ポンプから供給される作動流体によって回転駆動される回生モータと、前記回生モータに連結される回転電機と、前記回転電機によって発電された電力を貯める蓄電部と、を備えるハイブリッド建設機械を制御する制御方法であって、
    前記流体圧アクチュエータの作動状態を検知するとともに前記蓄電部の充電量を検出し、
    前記流体圧アクチュエータが作動しておらず、検出された前記蓄電部の充電量が第1所定量よりも小さい場合には、前記流体圧ポンプから前記回生モータに供給される作動流体の流量を、前記流体圧アクチュエータが作動しているときに前記流体圧ポンプから吐出される作動流体の流量以上とすることを特徴とするハイブリッド建設機械の制御方法。
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