JP2018042691A - 治療部位固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】治療部位を支持するホルダの位置及び傾きを広い範囲で調整でき、簡便な操作で確実に固定することができる治療部位固定具を提供すること。【解決手段】治療部位固定具10は、治療部位を支持するホルダ1、ホルダ1に固定されたジョイントボール2に先端が係止されるジョイントロッド5、ジョイントロッド5の基端を外側に通して、ジョイントボール2を回動可能に内側に保持するマルチスライダ3、ジョイントロッド5の基端を一側に通して、マルチスライダ3を少なくとも高さ方向に移動可能に他側に保持するラウンドピラー4、及びジョイントロッド5の基端をラウンドピラー4に対して一側に引くクランプ6を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、治療部位を支持台上に固定する治療部位固定具に関する。
レントゲン撮影、外科手術等において、頭、腕、脚等の治療部位を固定する治療部位固定具が利用されることがある。例えば、特許文献1には、眼科検査や眼科治療において頭部を固定して、検査制度や治療制度、安全性を向上する頭部固定具が開示されている。
治療部位固定具において、通常、ホルダにより支持される治療部位の人体における回動中心、例えば治療部位である頭部に対してその回動中心である首は、ホルダの回動中心と異なる位置にあるため、患者の頸部に不必要に負担をかけないためには、例えば首と頭部とを結ぶ延長線上に位置を合わせ、かつ、頭部の角度に傾きを合わせてホルダを固定する必要がある。
従来の治療部位固定具は、例えば、治療台に垂直方向に立ち上がる第1の棒状部材が固定され、その棒状部材から水平方向に第2の棒状部材が伸び、その先端に治療部位を支持するホルダが回動可能に取り付けられていた。しかし、このような構成の治療部位固定具では、位置と傾きとを厳密には合わせられない場合もあった。
従来の治療部位固定具において、第2の棒状部材の第1の棒状部材に対する位置を可動とし、第2の棒状部材の先端にホルダを回動可能に取り付ければ、位置と傾きを合わせることは可能ではある。しかし、この場合には、ホルダを所望の位置・傾きに配した後に、その位置・傾きで固定することが容易でない。第2の棒状部材の第1の棒状部材に対する位置と、ホルダの第2の棒状部材に対する回動角とを、順次に固定することとなるが、このとき、一方を固定せずに他方を固定する操作が必要となる。その際、固定されていない一方が移動(回動)してしまい、所望の位置・傾きからずれてしまう。ホルダを固定するのに困難を要する。
特開2008−104754号公報
本発明は、治療部位を支持するホルダの位置及び傾きを広い範囲で調整でき、簡便な操作で確実に固定することができる治療部位固定具を提供することを課題とする。
本発明の治療部位固定具は、
治療部位を支持台上に固定する治療部位固定具であって、
治療部位を支持するホルダと、
前記ホルダに固定されたジョイントボールに先端が係止されるジョイントロッドと、
前記ジョイントロッドの基端を外側に通して、前記ジョイントボールを回動可能に内側に保持するマルチスライダと、
前記ジョイントロッドの基端を一側に通して、前記マルチスライダを少なくとも高さ方向に移動可能に他側に保持するラウンドピラーと、
前記ジョイントロッドの基端を前記ラウンドピラーに対して前記一側に引くクランプと、
を備える
ことを特徴とする。
この特徴によれば、マルチスライダにより、ホルダに固定されたジョイントボールに先端が係止されるジョイントロッドの基端を外側に通して、ジョイントボールを回動可能に内側に保持することで、治療部位を支持するホルダを回動可能に支持し、ラウンドピラーにより、ジョイントロッドの基端を一側に通して、マルチスライダを少なくとも高さ方向に移動可能に他側に保持する。この状態で、クランプにより、ジョイントロッドの基端をラウンドピラーに対して一側に引くことで、ジョイントロッドとマルチスライダとでジョイントボールを狭圧してその回動を固定するとともに、ジョイントボールとラウンドピラーとでマルチスライダを狭圧してその移動及び回動を固定する。すなわち、1の操作によりホルダの位置及び傾きを固定することができる。
本発明の治療部位固定具は、
前記ジョイントロッドは、前記ジョイントボールに回動可能に係止されるインナーボールを先端に有し、
前記ジョイントボールは、内部に前記インナーボールを収容する空間部と、該空間部から外側に貫通する孔部とを有し、
前記ジョイントボールの前記孔部は、
前記空間部に接する一端において、前記インナーボールの外径より小さく、前記ジョイントロッドの直径より大きい内径を有し、
前記一端から他端に向けて拡幅して、前記ジョイントボールの前記ジョイントロッドに対する角度を可変とする遊びを形成する
ことを特徴とする。
この特徴によれば、ジョイントロッドが孔部を貫通してジョイントボール内に到達する。また、ジョイントロッドの基端を引いた際にインナーボールが孔部に貫入せずにジョイントボールをマルチスライダに狭圧する。
さらに、ジョイントボールは、遊びの分だけジョイントロッドに対して回動することができる。すなわち、ジョイントロッドに対するジョイントボールの回動は、遊びの範囲内ではジョイントロッドによって妨げられることがない。マルチスライダに対するジョイントボールの回動も、ジョイントロッドによって妨げられない範囲を有する。
本発明の治療部位固定具は、
前記マルチスライダは、前記ジョイントボールの外面の少なくとも一部に当接する内面と、該内面から外側に貫通する孔部とを有し、
互いに当接する前記ジョイントボールの外面及び前記マルチスライダの内面は、球面であり、
前記マルチスライダの前記孔部は、
前記内面に接する一端において、前記ジョイントロッドの直径より大きい内径を有し、
前記一端から他端に向けて拡幅して、前記マルチスライダの前記ジョイントロッドに対する角度を可変とする遊びを形成する
ことを特徴とする。
この特徴によれば、ジョイントロッドがマルチスライダの孔部を貫通してジョイントボールに到達する。また、ジョイントボールがその外面をマルチスライダの内面に当接しつつ回動することができる。
さらに、マルチスライダは、遊びの分だけジョイントロッドに対して回動することができる。すなわち、ジョイントロッドに対するマルチスライダの回動は、遊びの範囲内ではジョイントロッドによって妨げられることがない。ラウンドピラーに対するマルチスライダの回動も、ジョイントロッドによって妨げられない範囲を有する。
本発明の治療部位固定具は、
前記マルチスライダの前記孔部は、該孔部が貫通する方向に直交する2軸方向のうちの高さ方向に対して水平方向に大きい遊びを有することを特徴とする。
この特徴によれば、マルチスライダは、高さ方向よりも水平方向に大きく回動することができる。マルチスライダは、高さ方向はラウンドピラーに対して摺動面に沿って移動可能であるが、水平方向はあまり移動しないので、回動によってジョイントボールに当接する内面の位置を調整するためのものである。
本発明の治療部位固定具は、
水平方向について、前記ジョイントボールの前記孔部が形成する遊びは前記マルチスライダの前記孔部が形成する遊びよりも大きいことを特徴とする。
この特徴によれば、ジョイントロッドに対して、ジョイントボールを、マルチスライダよりも大きく回動させることができる。
本発明の治療部位固定具は、
前記マルチスライダの外面は、少なくとも部分的に凸形状及び凹形状の一方であり、
前記ラウンドピラーは、前記他側に前記マルチスライダの外面に当接する凸形状及び凹形状の他方である摺動面と、前記ジョイントロッドの直径より大きい内径を有する孔部とを有し、
前記ラウンドピラーの前記摺動面及び前記孔部は、前記支持台に対する高さ方向に延びることを特徴とする。
この特徴によれば、マルチスライダがその外面をラウンドピラーの摺動面に当接しつつ高さ方向に移動することができ、また、回動することができる。
本発明の治療部位固定具は、
前記ラウンドピラーの前記孔部は、前記摺動面に接する一端から他端に向けて拡幅して、前記ラウンドピラーの前記ジョイントロッドに対する水平方向の角度を可変とする遊びを形成することを特徴とする。
この特徴によれば、ジョイントロッドは、遊びの分だけラウンドピラーに対して回動することができる。すなわち、ラウンドピラーに対するジョイントロッドの回動は、所定の遊びの範囲内ではラウンドピラーによって妨げられることがない。これにより、マルチスライダの水平面内での向きを調整することができる。
本発明の治療部位固定具は、
前記ラウンドピラーを支持台に固定するベースをさらに備えることを特徴とする。
この特徴によれば、ベースにより、ラウンドピラーを支持台に固定することで、治療部位を支持するホルダを支持台上に固定することができる。
本発明の治療部位固定具は、
前記ホルダは、人体の頭部を支持することを特徴とする。
この特徴によれば、特にX線を用いた施術の際に位置を固定したい人体の頭部を支持することができる。
本発明の治療部位固定具によれば、治療部位を支持するホルダの位置及び傾斜を簡便な操作で確実に固定することができる。
図1は、治療部位固定具の構成を示す斜視図である。 図2は、治療部位固定具の構成を示す断面図である。 図3は、ホルダを固定する原理を説明するための断面図である。 図4は、ホルダを回動する原理を説明するための断面図(その1)である。 図5は、ホルダを回動する原理を説明するための断面図(その2)である。
以下、本発明の一実施例について説明する。
図1及び図2に、本実施例に係る治療部位固定具10の構成を示す。ここで、図1は、斜視方向から治療部位固定具10の全体構成を示し、図2は、側面方向から治療部位固定具10の断面構成を示す。治療部位固定具10は、治療部位を支持台上に固定する器具であり、ホルダ1、ジョイントボール2、マルチスライダ3、ラウンドピラー4、ジョイントロッド5、クランプ6、及びベース7を含んで構成される。なお、ホルダ1等がX軸周りに回動することを傾動、Y軸周りに回動することを回転、Z軸周りに回動することを偏向と呼ぶ。
ホルダ1は、治療部位、例えば人体の頭部を支持する部材であり、ヘッドホルダ1a、ホルダベース1b、及びホルダジョイント1cを有する。ヘッドホルダ1aは、正面視(−Y方向に視て)においてU字状に湾曲する板状部材であり、その上面に治療部位が支持される。ホルダベース1bは、弓形の板状部材であり、その弧にてヘッドホルダ1aの基端に固定されてこれを支持する。ホルダジョイント1cは、一面をホルダベース1bに接続し、他面を後述するジョイントボール2の空間部2aの開口端に接続する板状部材である。ホルダベース1b及びホルダジョイント1cを介して、ヘッドホルダ1a(ホルダ1)がジョイントボール2に固定される。
ジョイントボール2は、後述するマルチスライダ3に回動可能に保持されて、これを起点にホルダ1を傾動、回転及び偏向させる部材である。ジョイントボール2は、球の一部を欠いた球冠形状を有し、+Y側を向くその頂部から内部に凹む空間部2a及びこの空間部2aから外側(ここでは−Y側)に貫通する孔部2bが形成されている。
空間部2aには、ジョイントロッド5のインナーボール5aが収容される。ここで、空間部2aを囲むジョイントボール2の内面は+Y側でインナーボール5aの直径に等しい又は若干大きい内径を有し、−Y側で内径を狭め、特に−Y端は球面をなしている。
孔部2bは、+Y端において、インナーボール5aの外径より小さく、ジョイントロッド5の軸体5bの直径より大きい内径を有する。それにより、ジョイントロッド5の軸体5bの基端を孔部2bに通して、先端に有するインナーボール5aを内部の空間部2aに収容することで、ジョイントロッド5がジョイントボール2から離脱しない。
孔部2bは、また、−Y方向に拡幅してジョイントロッド5との間に遊びを形成している。それにより、ジョイントボール2は、遊びの分だけジョイントロッド5に対して回動することができる。すなわち、マルチスライダ3に対するジョイントボール2の回動は、遊びによって、一定の範囲でジョイントロッド5によって妨げられることがないようにすることができる。
マルチスライダ3は、ジョイントボール2をその内側に回動可能に保持するとともに、Z軸方向に昇降する部材であり、内側に窪む内面3a、内面3aから外側(ここでは−Y側)に貫通する孔部3b、球面状又は円筒面状の外面を有する皿形状を有する。
マルチスライダ3は、ジョイントボール2の孔部2bに通されたジョイントロッド5の軸体5bの基端を孔部3bに通す。また、ジョイントボール2の外面の少なくとも一部(ここでは主に−Y側の外面)を内面3aに当接し、互いに当接するジョイントボール2の外面及びマルチスライダ3の内面3aが球面であることで、ジョイントボール2がその外面をマルチスライダ3の内面3aに当接しつつ回動することができる。
孔部3bは、+Y端において、ジョイントロッド5の軸体5bの直径より大きい内径を有する。また、−Y方向に拡幅してジョイントロッド5との間に遊びを形成している。それにより、マルチスライダ3は、遊びの分だけジョイントロッド5に対して回動することができる。すなわち、ラウンドピラー4に対するマルチスライダ3の回動は、遊びによって、一定の範囲でジョイントロッド5によって妨げられることがないようにすることができる。
孔部3bは、また、Z軸方向に対してX軸方向に大きい遊びを有する。それにより、マルチスライダ3は、高さ方向よりも水平方向に大きく回動することができる。高さ方向についてはラウンドピラー4に沿って移動可能であり回動させる必要性が小さいため、水平方向の回動を保ちつつ孔部を小さくしてマルチスライダ3を安定させるものである。
ラウンドピラー4は、ジョイントロッド5の軸体5bの基端を一側(ここでは−Y側)に通して、マルチスライダ3を少なくともZ軸方向に移動可能に他側(ここでは+Y側)に保持する部材であり、+Y側に上面視円弧状の凹面(すなわち、摺動面4a)及び−Y側に上面視円弧状の凸面を有し、中央にジョイントロッド5の軸体5bの基端を通す孔部4bが形成された板状部材である。ここで、ラウンドピラー4の摺動面4aは、マルチスライダ3の外面が球面状又は円筒面状の凸形状を有するのに対応して、これを受けるのに好適な円筒面状の凹面を含む。これにより、マルチスライダ3がその外面をラウンドピラー4の摺動面4aに当接しつつ回動することができる。なお、ラウンドピラー4の摺動面4aは、マルチスライダ3の外面が球面状又は円筒面状の凹形状を有する場合に、これを受けるのに好適な円筒面状の凸面を含むこととしてもよい。
孔部4bは、+Y端において、ジョイントロッド5の軸体5bの直径より内幅を有する。それにより、ジョイントロッド5がラウンドピラー4の孔部4b内をZ軸方向に移動(すなわち、昇降)することができ、これに伴いマルチスライダ3も昇降することができる。
孔部3bは、また、−Y方向に拡幅してジョイントロッド5との間に遊びを形成している。それにより、ジョイントロッド5は、遊びの分だけジョイントロッド5に対して回動することができる。すなわち、ラウンドピラー4に対するジョイントロッド5の回動は、遊びの範囲内ではジョイントロッド5によって妨げられることがない。これにより、マルチスライダ3の方向(ジョイントロッド5の長手方向)が調整できる。
ジョイントロッド5は、ホルダ1、ジョイントボール2及びマルチスライダ3を固定する部材であり、インナーボール5a及び軸体5bを有する。インナーボール5aは、球状の部材であり、ジョイントボール2の空間部2a内に回動可能に収容される。軸体5bは、円形断面を有する棒状部材であり、その先端がインナーボール5aに固定されている。
クランプ6は、ジョイントロッド5の軸体5bの基端をラウンドピラー4に対して一側(ここでは−Y側)に引く部材である。これにより、ホルダ1、ジョイントボール2、及びマルチスライダ3をラウンドピラー4に固定することができる。クランプ6は、ラウンドピラー4の−Y側に、ピラースライダ6aを介してジョイントロッド5の軸体5bの基端に固定されている。クランプ6をY軸周りに回動することで、ジョイントロッド5を−Y方向に引くことができる。また、−Y方向への引く力を弱めることもできる。
ベース7は、ラウンドピラー4を支持台(不図示)に固定する部材であり、本体7a、アンダーベース7b、アンダーアーム7c、ノブ7d、及び狭圧プレート7eを有する。
本体7aは、ラウンドピラー4の下端に固定され、底面7a及び7aを支持台の上面に当接してラウンドピラー4を支持台上に支持する部材である。アンダーベース7bは、本体7aの−Y端から−Z側に延びる部材である。アンダーアーム7cは、アンダーベース7bのシャフト7bを軸に回動するアーム状部材である。ノブ7dは、本体7a及びアンダーベース7bをZ軸方向に貫通する貫通孔に螺入して、その先端を−Z方向に繰り出すことでアンダーアーム7cの−Y端を−Z方向に押すボルト状部材である。狭圧プレート7eは、支持台の底面に当接する狭圧面7eを有し、アンダーアーム7cのシャフト7cで回動可能に固定される狭圧部材である。
上述の構成のベース7は、支持台の縁を本体7aとアンダーアーム7cの間に挿入し、本体7aの底面7a及び7aを支持台の上面に当接し、ノブ7dを回動して先端を−Z方向に繰り出すことでアンダーアーム7cを介して狭圧プレート7eを+Z方向に駆動し、その狭圧面7eを支持台の底面に当接し、本体7aと狭圧プレート7eとで支持台を狭圧することで、支持台に固定される。それにより、ラウンドピラー4等を介して治療部位を支持するホルダ1が支持台上に固定される。
以上、治療部位固定具の構成を説明した。以下、ホルダ1を固定及び回動するメカニズムについて説明する。
図3に、ホルダ1を固定するメカニズムの断面構成を示す。図は、水平方向の断面図(XY面)である。
ジョイントロッド5は、先端のインナーボール5aがジョイントボール2の空間部2a内にあり、ジョイントボールの孔部2b、マルチスライダ3の孔部3b及びラウンドピラー4の孔部4bを貫通して、基端がクランプ6につながっている。
ここでクランプ6を回動してジョイントロッド5の基端をラウンドピラー4に対して−Y側に引くと、インナーボール5aが−Y側に引かれる。ジョイントボール2が−Y側に引かれ、マルチスライダ3が−Y側に移動したジョイントボール2と移動しないラウンドピラー4とに狭圧される。また、ジョイントボール2は、インナーボール5aとマルチスライダ3とに狭圧される。以上により、ジョイントボール2及びマルチスライダ3とが狭圧され、ラウンドピラー4に対する位置及び傾きが固定される。ジョイントボール2と結合しているホルダ1も固定される。すなわち、クランプ6を回動する1の操作によりホルダ1の傾動、回転及び偏向、及び昇降を固定することができる。
図4及び図5に、ホルダ1を回動するメカニズムの断面構成を示す。図は、図3と同様に水平方向の断面図(XY面)である。ラウンドピラー4がベース7によって固定されているため、図3、4、5においてラウンドピラー4の位置を同一にして示す。
図3において、クランプ6を緩め、ジョイントロッド5によるジョイントボール2及びマルチスライダ3の固定がなされていない状態から開始するものとし、ジョイントボール2を図面上方に移動し、図面右向き(図面時計回り)に偏向するものとする。
図4に示すように、孔部4bによる遊びを利用して、ジョイントロッド5の長手方向をY軸に対して回動(偏向)させることができる。また、孔部3bによる遊びを利用して、マルチスライダ3をジョイントロッド5に対して回動(偏向)させることができる。これにより、ジョイントボール2(マルチスライダ3の外面)を図面上方に移動させることができる。図面下方にも移動させることが可能である。マルチスライダ3がラウンドピラー4に対して移動、回動可能であり、ジョイントボール2の位置を調整できる範囲が広くなる。なお、水平方向の断面図により、回動が偏向である場合について説明したが、傾斜、回転でも同様である。(ただし、マルチスライダ3を高さ方向に移動させることができるので、傾斜はあまり必要ではない。)
次に、図5に示すように、孔部2bによる遊びを利用して、ジョイントボール2をマルチスライダ3に対して回動(偏向)させることができる。なお、水平方向の断面図により、回動が偏向である場合について説明したが、傾斜、回転でも同様である。図5の状態では、ホルダ1の位置及び向きが所望のとおりに調整されている。
ここで、孔部2bによる遊びは、孔部3bによる遊びよりも大きいことが好ましい。孔部2bによる遊びは、ジョイントボール2のマルチスライダ3に対する回動可能量でなく、ジョイントロッド5に対する回動可能量である。すなわち、マルチスライダ3がジョイントロッド5に対して回動した方向には、ジョイントボール2のマルチスライダ3に対する回動可能量がマルチスライダ3の回動分だけ孔部2bによる遊びよりも小さくなる。孔部2bによる遊びを孔部3bによる遊びよりも大きく(可能ならば十分に大きく)し、ジョイントボール2のマルチスライダ3に対する回動可能量を保つことが好ましい。
ホルダ1の位置及び傾き図5のように調整した状態においても、クランプ6を回動してジョイントロッド5の基端をラウンドピラー4に対して−Y側に引くことで、ジョイントボール2及びマルチスライダ3とが狭圧され、ラウンドピラー4に対する位置及び傾斜が固定される。クランプ6を回動する1の操作によりホルダ1の位置及び傾きを固定することができる。
以上詳細に説明したように、本実施例の治療部位固定具10によれば、マルチスライダ3を利用してラウンドピラー4に対するジョイントボール2(ホルダ1)の位置を広い範囲で容易に調整することができる。また、ホルダ1の傾きも調整することができる。調整した状態において、ジョイントロッド5を利用してホルダ1の位置及び傾きを簡便な操作で確実に固定することができる
治療部位を支持するホルダの位置及び傾きを広い範囲で調整でき、簡便な操作で確実に固定することができる治療部位固定具である。多くの医療機関における利用が期待される。
1 ホルダ
1a ヘッドホルダ
1b ホルダベース
1c ホルダジョイント
2 ジョイントボール
2a 空間部
2b 孔部
3 マルチスライダ
3a 内面
3b 孔部
4 ラウンドピラー
4a 摺動面
4b 孔部
5 ジョイントロッド
5a インナーボール
5b 軸体
6 クランプ
6a ピラースライダ
7 ベース
7a 本体
7a 底面
7b アンダーベース
7b シャフト
7c アンダーアーム
7c シャフト
7d ノブ
7e 狭圧プレート
7e 狭圧面
10 治療部位固定具

Claims (9)

  1. 治療部位を支持台上に固定する治療部位固定具であって、
    治療部位を支持するホルダと、
    前記ホルダに固定されたジョイントボールに先端が係止されるジョイントロッドと、
    前記ジョイントロッドの基端を外側に通して、前記ジョイントボールを回動可能に内側に保持するマルチスライダと、
    前記ジョイントロッドの基端を一側に通して、前記マルチスライダを少なくとも高さ方向に移動可能に他側に保持するラウンドピラーと、
    前記ジョイントロッドの基端を前記ラウンドピラーに対して前記一側に引くクランプと、
    を備える
    ことを特徴とする治療部位固定具。
  2. 前記ジョイントロッドは、前記ジョイントボールに回動可能に係止されるインナーボールを先端に有し、
    前記ジョイントボールは、内部に前記インナーボールを収容する空間部と、該空間部から外側に貫通する孔部とを有し、
    前記ジョイントボールの前記孔部は、
    前記空間部に接する一端において、前記インナーボールの外径より小さく、前記ジョイントロッドの直径より大きい内径を有し、
    前記一端から他端に向けて拡幅して、前記ジョイントボールの前記ジョイントロッドに対する角度を可変とする遊びを形成する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の治療部位固定具。
  3. 前記マルチスライダは、前記ジョイントボールの外面の少なくとも一部に当接する内面と、該内面から外側に貫通する孔部とを有し、
    互いに当接する前記ジョイントボールの外面及び前記マルチスライダの内面は、球面であり、
    前記マルチスライダの前記孔部は、
    前記内面に接する一端において、前記ジョイントロッドの直径より大きい内径を有し、
    前記一端から他端に向けて拡幅して、前記マルチスライダの前記ジョイントロッドに対する角度を可変とする遊びを形成する
    ことを特徴とする、請求項2に記載の治療部位固定具。
  4. 前記マルチスライダの前記孔部は、該孔部が貫通する方向に直交する2軸方向のうちの高さ方向に対して水平方向に大きい遊びを有することを特徴とする、請求項3に記載の治療部位固定具。
  5. 水平方向について、前記ジョイントボールの前記孔部が形成する遊びは前記マルチスライダの前記孔部が形成する遊びよりも大きいことを特徴とする、請求項3又は4に記載の治療部位固定具。
  6. 前記マルチスライダの外面は、少なくとも部分的に凸形状及び凹形状の一方であり、
    前記ラウンドピラーは、前記他側に前記マルチスライダの外面に当接する凸形状及び凹形状の他方である摺動面と、前記ジョイントロッドの直径より大きい内径を有する孔部とを有し、
    前記ラウンドピラーの前記摺動面及び前記孔部は、前記支持台に対する高さ方向に延びることを特徴とする、請求項3〜5のいずれか1項に記載の治療部位固定具。
  7. 前記ラウンドピラーの前記孔部は、前記摺動面に接する一端から他端に向けて拡幅して、前記ラウンドピラーの前記ジョイントロッドに対する水平方向の角度を可変とする遊びを形成することを特徴とする、請求項6に記載の治療部位固定具。
  8. 前記ラウンドピラーを支持台に固定するベースをさらに備えることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の治療部位固定具。
  9. 前記ホルダは、人体の頭部を支持することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の治療部位固定具。
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