JP2018042164A - ネットワーク管理システム、フロー収集装置、ネットワーク管理装置、ネットワーク管理方法、フロー収集方法、ネットワーク管理プログラム及びフロー収集プログラム - Google Patents

ネットワーク管理システム、フロー収集装置、ネットワーク管理装置、ネットワーク管理方法、フロー収集方法、ネットワーク管理プログラム及びフロー収集プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】フローの統計情報の収集方法及びフローの迂回路の検索方法を改善する。【解決手段】オープンフローネットワークOFNを経由するフローを観測用オープンフロースイッチOFSmeasへミラーリングし、観測用オープンフロースイッチOFSmeasは、オープンフローネットワークOFNからミラーリングされたフローを用いてトラフィックに関するデータを収集し、フローの統計情報として記憶する。オープンフローコントローラOFCは、フローの統計情報を観測用オープンフロースイッチOFSmeasから取得する。また、オープンフローコントローラOFCは、総使用通信量が閾値以上である輻輳リンクを削除した有向グラフを用いて、該輻輳リンクを経由するフローの迂回路を検索する。【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークを管理する技術に関する。
従来、ネットワークを管理する場合、スイッチ機器に付随するモニタリング機能を用いる方法が一般的である。しかし、そのモニタリング機能は、スイッチ機器を個別に管理するためのものであることから、複数のスイッチ機器で構成されるネットワーク全体を一括で管理し、そのネットワークに流れるパケットのフローを柔軟に制御することは困難であった。
そこで、現在では、SDN(Software Design Network)という技術が考案されている。SDNとは、ネットワークの情報(スイッチ機器間の物理的接続構成,スイッチ機器間のリンク通信速度、スイッチ機器に流れるパケット通信速度等)を一元管理し、その情報を用いてネットワーク全体の制御を一括してソフトウェアで行う技術の総称である。
特に、SDNを実現する技術の中でも、オープンフロー(OpenFlow)と呼ばれる技術が盛んに研究開発されている。オープンフローでは、オープンフローネットワークOFN(OpenFlowNetwork)内に流れるパケットの通信をフローと呼び、オープンフローコントローラOFC(OpenFlowController)により、パケットのヘッダ情報に基づきフローを識別し、対象とするフローの通信経路を制御することができる。
具体的には、オープンフロースイッチOFS(OpenFlowSwitch)内にあるフローカウンタの統計情報、オープンフローポートOFP(OpenFlowPort)毎のフローカウンタの統計情報を用いて、フローの通信経路切替・輻輳回避等が行われる。例えば、オープンフロースイッチOFS間のリンク毎に設定されたコストと使用ビットレートの閾値に基づきフローの通信経路切替が行われる。
特開2005−175593号公報 国際公開第2012/049960号公報
しかしながら、オープンフローネットワークOFNの全てのリンク状態(リンク毎の使用ビットレート,リンクでの輻輳発生の有無等)を把握するには、全てのオープンフロースイッチOFSへそれぞれアクセスしてフロー毎の統計情報をそれぞれ取得しなければならず、かつ、類似する統計情報を取得する可能性もあるため、統計情報の収集に時間がかかり、更には統計情報を無駄に収集してしまうという第1の課題があった。
また、リンクコストと使用ビットレートの閾値の設定によっては、通信経路切替前の迂回路検索時に閾値を超えたリンクを通信経路切替先として再び選択する可能性があるという第2の課題があった。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、フローの統計情報の収集方法を改善することを第1の目的とし、フローの迂回路の検索方法を改善することを第2の目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に係るネットワーク管理システムは、ネットワークを管理するネットワーク管理システムにおいて、自身を経由するフローのパケットをミラーリングするネットワークと、前記ネットワークからミラーリングされた前記フローのパケットを用いてトラフィックに関するデータを収集し、前記フローの統計情報として記憶するフロー収集装置と、前記フロー収集装置から取得した前記フローの統計情報を用いて前記ネットワークを管理するネットワーク管理装置と、を備えることを要旨とする。
請求項2に係るネットワーク管理システムは、請求項1に記載のネットワーク管理システムにおいて、前記ネットワーク管理装置は、前記ネットワークを構成する複数の転送装置の接続構成に基づき転送装置間の接続をリンクとした第1の有向グラフを生成する有向グラフ生成部と、前記フローの統計情報を用いて、総使用通信量が閾値以上であるリンクを経由するフローを抽出し、前記第1の有向グラフから当該リンクを削除した第2の有向グラフを用いて当該フローの迂回路を検索する迂回路検索部と、を備えることを要旨とする。
請求項3に係るネットワーク管理システムは、請求項2に記載のネットワーク管理システムにおいて、前記ネットワーク管理装置は、前記フローの統計情報を用いて、リンクに流れる総使用通信量とリンクの最大転送量からリンクコストを算出し、前記リンクコストを前記第1の有向グラフのリンクに設定するリンクコスト算出部を更に備え、前記迂回路検索部は、前記抽出したフローに対する複数の迂回路のうち一迂回路を構成する全リンクの総コストが最も小さい迂回路を検索することを要旨とする。
請求項4に係るネットワーク管理システムは、請求項2又は3に記載のネットワーク管理システムにおいて、前記有向グラフ生成部は、前記転送装置を構成する物理ポートを有向グラフの構成要素とすることを要旨とする。
請求項5に係るネットワーク管理システムは、請求項3に記載のネットワーク管理システムにおいて、前記リンクコスト算出部は、リンクの最大転送量から当該リンクに流れる総使用通信量を引いた空き転送量に応じて前記リンクコストを算出することを要旨とする。
請求項6に係るフロー収集装置は、ネットワークからミラーリングされたフローのパケットを受信するフロー受信部と、前記フローのパケットを用いてトラフィックに関するデータを収集し、前記フローの統計情報として統計情報記憶部に記憶する統計情報収集部と、前記フローの統計情報をネットワーク管理装置へ送信する統計情報送信部と、を備えることを要旨とする。
請求項7に係るネットワーク管理装置は、ネットワークからフローのパケットがミラーリングされるフロー収集装置から、前記フローのトラフィックに関するデータを収集した前記フローの統計情報を取得する統計情報取得部、を備えることを要旨とする。
請求項8に係るネットワーク管理装置は、請求項7に記載のネットワーク管理装置において、前記ネットワークを構成する複数の転送装置の接続構成に基づき転送装置間の接続をリンクとした第1の有向グラフを生成する有向グラフ生成部と、前記フローの統計情報を用いて、総使用通信量が閾値以上であるリンクを経由するフローを抽出し、前記第1の有向グラフから当該リンクを削除した第2の有向グラフを用いて当該フローの迂回路を検索する迂回路検索部と、を更に備えることを要旨とする。
請求項9に係るネットワーク管理方法は、ネットワークを管理するネットワーク管理システムで行うネットワーク管理方法において、ネットワークにより、自身を経由するフローのパケットをミラーリングするステップと、フロー収集装置により、前記ネットワークからミラーリングされた前記フローのパケットを用いてトラフィックに関するデータを収集し、前記フローの統計情報として記憶するステップと、ネットワーク管理装置により、前記フロー収集装置から取得した前記フローの統計情報を用いて前記ネットワークを管理するステップと、を実行することを要旨とする。
請求項10に係るネットワーク管理方法は、請求項9に記載のネットワーク管理方法において、前記ネットワーク管理装置により、前記ネットワークを構成する複数の転送装置の接続構成に基づき転送装置間の接続をリンクとした第1の有向グラフを生成するステップと、前記フローの統計情報を用いて、総使用通信量が閾値以上であるリンクを経由するフローを抽出し、前記第1の有向グラフから当該リンクを削除した第2の有向グラフを用いて当該フローの迂回路を検索するステップと、を更に実行することを要旨とする。
請求項11に係るフロー収集方法は、フロー収集装置で行うフロー収集方法において、ネットワークからミラーリングされたフローのパケットを受信するステップと、前記フローのパケットを用いてトラフィックに関するデータを収集し、前記フローの統計情報として統計情報記憶部に記憶するステップと、前記フローの統計情報をネットワーク管理装置へ送信するステップと、を実行することを要旨とする。
請求項12に係るネットワーク管理方法は、ネットワーク管理装置で行うネットワーク管理方法において、ネットワークからフローのパケットがミラーリングされるフロー収集装置から、前記フローのトラフィックに関するデータを収集した前記フローの統計情報を取得するステップ、を実行することを要旨とする。
請求項13に係るネットワーク管理方法は、請求項12に記載のネットワーク管理方法において、前記ネットワークを構成する複数の転送装置の接続構成に基づき転送装置間の接続をリンクとした第1の有向グラフを生成するステップと、前記フローの統計情報を用いて、総使用通信量が閾値以上であるリンクを経由するフローを抽出し、前記第1の有向グラフから当該リンクを削除した第2の有向グラフを用いて当該フローの迂回路を検索するステップと、を更に実行することを要旨とする。
請求項14に係るネットワーク管理プログラムは、請求項1乃至5のいずれかに記載のネットワーク管理システムとしてコンピュータを機能させることを要旨とする。
請求項15に係るフロー収集プログラムは、請求項6に記載のフロー収集装置としてコンピュータを機能させることを要旨とする。
請求項16に係るネットワーク管理プログラムは、請求項7又は8に記載のネットワーク管理装置としてコンピュータを機能させることを要旨とする。
本発明によれば、オープンフローネットワークOFNの全てのリンク状態を一度に把握できる。また、本発明によれば、リンク毎のコスト値にかかわらず、閾値を超えたリンクを迂回路検索時に利用しないようにすることができる。
オープンフローシステムの全体構成を示す図である。 観測用オープンフロースイッチの機能ブロック構成を示す図である。 オープンフローコントローラの機能ブロック構成を示す図である。 ネットワーク管理方法の処理シーケンスを示す図である。 オープンフローネットワークの構成例を示す図である。 オープンフロースイッチの重み付き有向グラフを示す図である。 オープンフローネットワークの重み付き有向グラフを示す図である。 図5に示した構成例の重み付き有向グラフを示す図である。 フローの通信経路情報を示す図である。 フローのミラーリング方法を示す図である。 観測用オープンフロースイッチで収集するフローの統計情報を示す図である。 オープンフローコントローラで管理するフロー情報を示す図である。 輻輳リンクの論理的削除処理の流れを示す図である。 迂回路検索処理の流れを示す図である。 オープンフローシステムの他の構成例を示す図である。
本発明では、上述した第1の課題を解決するため、ネットワーク(オープンフローネットワークOFN)を経由するフローのパケットをフロー収集装置(観測用オープンフロースイッチOFSmeas)へミラーリングし、フロー収集装置は、ネットワークからミラーリングされたフローのパケットを用いてトラフィックに関するデータを収集し、フローの統計情報として記憶する。ネットワーク管理装置(オープンフローコントローラOFC)は、フローの統計情報をネットワークから直接取得するのではなく、フロー収集装置から取得する。これにより、オープンフローネットワークOFNに流れるフローの統計情報を一度に取得できることから、その取得時におけるオープンフローネットワークOFNの全てのリンク状態を一度に把握でき、輻輳発生箇所を一度に全て把握できる。
また、本発明では、上述した第2の課題を解決するため、ネットワーク(オープンフローネットワークOFN)を構成する複数の転送装置(オープンフロースイッチOFS,オープンフローポートOFP)の接続構成に基づき転送装置間の接続をリンクとした第1の有向グラフを生成し、総使用通信量が閾値以上であるリンクを経由するフローを抽出して、第1の有向グラフから該リンクを削除した第2の有向グラフを用いて該フローの迂回路を検索する。すなわち、総使用通信量が閾値以上であるリンクを除いた有向グラフを用いて、該リンクを経由するフローの迂回路を検索するので、リンク毎のコスト値にかかわらず、閾値を超えた該リンクを迂回路検索時に利用しないようにすることができる。
以下、本発明を実施する一実施の形態について図面を用いて説明する。
<オープンフローシステムの全体構成>
図1は、本実施の形態に係るオープンフローシステム100の全体構成を示す図である。オープンフローシステム100は、本実施の形態においてオープンフローネットワークOFNを管理・制御するネットワーク管理システムとして機能し、オープンフローネットワークOFNと、観測用オープンフロースイッチOFSmeasと、オープンフローコントローラOFCと、を備えて構成される。
(オープンフローネットワークOFNの構成・機能)
オープンフローネットワークOFNは、N個(N;自然数)のオープンフロースイッチOFSを備えて構成されるネットワークである。各オープンフロースイッチOFSは、互いに通信可能であり、それぞれ、観測用オープンフロースイッチOFSmeasとオープンフローコントローラOFCに接続される。各オープンフロースイッチOFSは、それぞれ、自身を経由するフローのパケット(以降、単にフローという)を観測用オープンフロースイッチOFSmeasへミラーリング(転送)する機能を備える。なお、フローとは、オープンフローネットワークOFN内に流れる端末間のパケットの通信である。N個のオープンフロースイッチOFSによるリンクの組み合わせにより複数通りの通信経路が存在する。
(観測用オープンフロースイッチOFSmeasの構成・機能)
続いて、観測用オープンフロースイッチOFSmeasについて説明する。観測用オープンフロースイッチOFSmeasは、オープンフローネットワークOFNからミラーリングされたフローを用いてトラフィックに関するデータを収集し、該フローの統計情報として記憶するフロー収集装置である。
具体的に、観測用オープンフロースイッチOFSmeasは、オープンフローネットワークOFNを構成するN個全てのオープンフロースイッチOFS(正確にはオープンフローポートOFPであり、複数のオープンフローポートOFPに接続されてもよい)にそれぞれ接続されており、各オープンフロースイッチOFSからミラーリングされたフローをそれぞれ受信する。その後、観測用オープンフロースイッチOFSmeasは、受信したフローのデータトラフィックをカウントすることにより、フローの統計情報を算出する。
フローの統計情報とは、フローのトラフィックに関するデータであればよく、例えば、受信パケット数、送信パケット数、受信バイト数、送信バイト数、受信ドロップ数、送信ドロップ数、受信エラー数、送信エラー数、フローエントリが作成されてから現在までの時間等である。
図2は、本実施の形態に係る観測用オープンフロースイッチOFSmeasの機能ブロック構成を示す図である。本実施の形態において、観測用オープンフロースイッチOFSmeasは、オープンフローコントローラOFCからのフローエントリ情報を統計情報記憶部12に登録するフローエントリ情報登録部11と、登録されたフローエントリ情報に対応するフローの統計情報を記憶する統計情報記憶部12と、オープンフローネットワークOFN内の各オープンフロースイッチOFSからミラーリングされたフローをそれぞれ受信するフロー受信部13と、受信した各フローを用いてトラフィックに関するデータを収集し、フローの統計情報として統計情報記憶部12に記憶する統計情報収集部14と、フローの統計情報をオープンフローコントローラOFCへ送信する統計情報送信部15と、を備えて構成される。
フローエントリ情報とは、管理対象のフローに関する情報(フローの識別情報,フローの通信経路情報,パケットのヘッダ情報等)である。例えば、管理者がオープンフローコントローラOFCで入力・設定してもよいし、全てのフローを管理対象とする場合には、管理者の入力によらず、オープンフローコントローラOFCが自動で設定してもよい。
なお、本実施の形態では、そもそもオープンフロースイッチOFS自身にフローの統計情報を収集する機能があることから、オープンフロースイッチOFSを流用して観測用オープンフロースイッチOFSmeasを構成している。但し、オープンフロースイッチOFSは、その名の通りパケットを転送する転送装置であることから、オープンフロースイッチOFSを流用する場合、ミラーリングされたフローがオープンフローネットワークOFN内の各オープンフロースイッチOFSへ再び転送されないように、出力ポートへの転送設定を行わないことに留意されたい。その他、勿論、オープンフロースイッチOFSではなく、汎用のサーバ装置を用いて図2に示した構成を構築してもよい。
また、観測用オープンフロースイッチOFSmeasとオープンフロースイッチOFS間のリンクの最大転送量は、そのリンク上での輻輳によりフローの収集ができなくなりフローの管理・測定・制御が不能となる可能性を防止するため、オープンフロースイッチOFSにおける全てのリンクポート(オープンフローポートOFP)の最大転送量の合計よりも大きいことが好ましい。
(オープンフローコントローラOFCの構成・機能)
続いて、オープンフローコントローラOFCについて説明する。オープンフローコントローラOFCは、観測用オープンフロースイッチOFSmeasとオープンフローネットワークOFNの全てのオープンフローコントローラOFCに接続され、オープンフローネットワークOFNに流れるフローの統計情報を観測用オープンフロースイッチOFSmeasから取得し、取得したフローの統計情報を用いてオープンフローネットワークOFNを管理・制御するネットワーク管理装置である。
具体的に、オープンフローコントローラOFCは、オープンフローネットワークOFNに流れるフローの統計情報をオープンフローネットワークOFNから直接取得するのではなく、観測用オープンフロースイッチOFSmeasから取得する。そして、オープンフローコントローラOFCは、取得したフローの統計情報を用いてフローの使用ビットレート及びオープンフロースイッチOFS間のリンクコストを求め、リンクに設定された使用ビットレートの閾値(使用通信量の上限値)等に基づき、フローの統計情報取得時におけるオープンフローネットワークOFNの全てのリンク状態(リンク毎の使用ビットレート,リンクでの輻輳発生の有無等)を一度に全て把握する。
図3は、本実施の形態に係るオープンフローコントローラOFCの機能ブロック構成を示す図である。本実施の形態において、オープンフローコントローラOFCは、有向グラフ生成部31と、フローエントリ情報登録部32と、フローエントリ情報設定部33と、統計情報取得部34と、リンクビットレート算出部35と、リンクコスト算出部36と、迂回路検索部37と、通信経路制御部38と、を備えて構成される。以下、各機能部について説明する。
有向グラフ生成部31は、オープンフローネットワークOFNを構成する全てのオープンフロースイッチOFSの接続構成に基づき、オープンフロースイッチOFS間の接続をリンクとし、そのリンクのコストを重みとした重み付き有向グラフを生成する機能を備える。
フローエントリ情報登録部32は、管理者により入力された管理対象のフローに関するフローエントリ情報(上述した通り、フローの識別情報,フローの通信経路情報,パケットのヘッダ情報等)を自オープンフローコントローラOFCの記憶部(図3において不図示)に登録する機能を備える。
フローエントリ情報設定部33は、フローエントリ情報登録部32で登録されたフローエントリ情報と同等のフローエントリ情報を観測用オープンフロースイッチOFSmeasへ送信し、そのフローエントリ情報を観測用オープンフロースイッチOFSmeasに登録させる機能を備える。
統計情報取得部34は、フローエントリ情報登録部32で登録されたフローエントリ情報に該当するフローの統計情報、つまり管理対象であるフローの統計情報を観測用オープンフロースイッチOFSmeasから取得する機能を備える。
リンクビットレート算出部35は、統計情報取得部34で取得したフローの統計情報を用いて、オープンフローネットワークOFN内の各リンクで使用されている総使用ビットレート(総使用通信量)をリンク毎にそれぞれ算出する機能を備える。
リンクコスト算出部36は、リンクビットレート算出部35で算出された各リンクの総使用ビットレートを用いて、リンク毎に、リンクに流れる総使用ビットレートとリンクの最大転送量からリンクの空きビットレート(空き転送量)を算出し、その空きビットレートに対応するリンクコストを算出して、そのリンクコストを有向グラフのリンクに設定する機能を備える。
迂回路検索部37は、総使用ビットレートが閾値(リンクに設定された使用ビットレートの閾値(使用通信量の上限値))以上である輻輳リンクを経由するフローを抽出し、その輻輳リンクを除いた有向グラフを用いて該フローの迂回路を検索する機能を備える。
通信経路制御部38は、フローエントリ情報登録部32で登録されたフローエントリ情報に基づき、管理対象のフローが所望の通信経路を経由するように、オープンフローコントローラOFC内の各オープンフロースイッチOFSのフローテーブル(パケット転送テーブル情報)を設定する機能を備える。
また、通信経路制御部38は、輻輳リンクを経由するフローが迂回路検索部37で検索された迂回路を経由するように、各オープンフロースイッチOFSのフローテーブルの設定を変更する機能を備える。
ここまで、オープンフローシステム100の構成及び機能について説明した。なお、図2と図3に示した観測用オープンフロースイッチOFSmeasとオープンフローコントローラOFCの各機能ブロック構成は、一例である。例えば、1つの機能部が他の機能部の機能を備え、又は1つの機能部を複数の機能部に分割してもよい。
<オープンフローシステムの処理動作>
次に、上述したオープンフローシステム100で行うネットワーク管理方法(フロー収集方法及び迂回路検索方法)について説明する。図4は、本実施の形態に係るネットワーク管理方法の処理シーケンスを示す図である。ここでは、オープンフローネットワークOFNは、図5に示す接続構成を備えるものとする。端末1と端末2は、オープンフロースイッチOFS1に接続され、端末3は、オープンフロースイッチOFS6に接続され、端末4は、オープンフロースイッチOFS9に接続されている。
まず、ステップS1において、オープンフローコントローラOFCは、オープンフローネットワークOFNを構成する全てのオープンフロースイッチOFSの接続構成に基づき、オープンフロースイッチOFS間の接続をリンクとし、リンクのコストを重みとした重み付き有向グラフを生成する。
具体的には、まず、図6に示すように、オープンフロースイッチOFSが備える自身の機器構成に基づき、自身をセンターノードとし、自身の備えるオープンフローポートOFPをエッジノードとして、センターノードとエッジノードをリンクで結合することにより、オープンフロースイッチOFS毎の重み付き有向グラフを生成する。その後、図7に示すように、オープンフロースイッチOFS同士の接続構成に基づき、各オープンフロースイッチOFSの有向グラフをリンクで接続することにより、オープンフローネットワークOFNの重み付き有向グラフ(ofn_topology1)を生成する。
このとき、エッジノードとセンターノード間のリンクコストは、例えば、「0」に設定する。そのリンクコストとして、例えば、各エッジノードにそれぞれ接続された各内部バスの通信量に応じて設定してもよい。また、オープンフロースイッチOFS間のリンクコストは、例えば、接続された2つのオープンフローポートOFPのうち最大転送量の小さい方で設定する。
なお、リンクコストとは、リンクの最大転送量に対して使用ビットレート(使用通信量)又は空きビットレート(空き通信量)がどの程度あるかを相対的に表した指標であり、空きビットレートが大きいほど小さな値となる。なお、コストの表現方法については、任意であり、例えば、コストが時間の経過に応じて変動することから、時刻tを変数に用いて表現してもよい。
それゆえ、図5に示した接続構成の場合、オープンフローネットワークOFNの有向グラフ(ofn_topology1)は、図8に示すように表現される。オープンフロースイッチOSFの周囲の数字は、オープンフローポートOFPのポート番号を示している。なお、紙面の記載スペースの都合上、図8ではオープンフローポートOFPを省略している。
次に、ステップS2において、オープンフローコントローラOFCは、管理者により入力された管理対象のフローに関するフローエントリ情報を自オープンフローコントローラOFCの記憶部に登録する。この場合、オープンフローコントローラOFCが自動でフローエントリ情報を設定する。
具体的には、オープンフローネットワークOFNに流れている管理対象のフローについて、各フローの通信経路情報(図9参照)と、各フローのパケットのヘッダ情報(例えば、フローの識別情報,送信元MACアドレス,宛先MACアドレス,送信元IPアドレス,宛先IPアドレス等)とを登録する。
次に、ステップS3において、オープンフローコントローラOFCは、ステップS2で登録されたフローエントリ情報の通信経路情報に基づき、管理対象のフローが所望の通信経路を経由するように各オープンフロースイッチOFSのフローテーブルを設定する。このとき、オープンフローコントローラOFCは、全てのオープンフロースイッチOFSに対して、受信したフローを観測用オープンフロースイッチOFSmeasへミラーリングする設定を行う。後述するが、全てのオープンフロースイッチOFSではなく、一部のオープンフロースイッチOFSに対してミラーリングの設定を行うことでもよい。
次に、ステップS4において、オープンフローコントローラOFCは、ステップS2で登録されたフローエントリ情報(フローのパケットのヘッダ情報)と同等のフローエントリ情報を観測用オープンフロースイッチOFSmeasへ送信する。
次に、ステップS5において、観測用オープンフロースイッチOFSmeasは、オープンフローコントローラOFCから送信されたフローエントリ情報を統計情報記憶部12に登録する。
このタイミングで、観測用オープンフロースイッチOFSmeasは、オープンフローネットワークOFNに流れている複数のフローのうち、管理対象のフローを収集するための準備が整うことになる。勿論、オープンフローコントローラOFC及び観測用オープンフロースイッチOFSmeasは、全てのフローを監視対象としてもよい。
その後、ステップS6において、各オープンフロースイッチOFSは、それぞれ、自身を経由するフローを観測用オープンフロースイッチOFSmeasへミラーリングすることになる。
なお、フローは端末間で通信されることから、全てのフローは端末に直接接続されたオープンフロースイッチOFSを必ず経由する。それゆえ、本実施の形態の場合、図10に示すように、オープンフローコントローラOFCは、端末に直接接続されたオープンフロースイッチOFS1,6,9にのみフローを観測用オープンフロースイッチOFSmeasへミラーリングするように設定しておくことで足りる。例えば、端末1がビデオサーバ、端末3がクライアント端末の場合、オープンフロースイッチOFS1に対しては、ビデオサーバからのビデオデータフローをミラーリングするように設定し、オープンフロースイッチOFS6に対しては、クライアント端末からの応答(ACK)フロー又は要求フローをミラーリングするように設定する。
次に、ステップS7において、観測用オープンフロースイッチOFSmeasは、オープンフロースイッチOFS1,6,9から随時ミラーリングされるフロー(上述したビデオデータフロー,応答フロー等)をそれぞれ収集し、フローの統計情報として統計情報記憶部12に格納する。
具体的には、ミラーリングされたフローが管理対象のフローにヒットする場合、そのフローについて、受信バイト数、送信バイト数等のカウンタ値を更新する。これにより、ステップS5で登録されたフローエントリ情報(管理対象のフロー)に対応するフローの統計情報が随時収集されることになる。例えば、図11に示す統計情報が収集される。
続いて、ステップS8において、オープンフローコントローラOFCは、フローの統計情報を取得するための統計情報取得要求を観測用オープンフロースイッチOFSmeasへ送信し、その統計情報取得要求に応じて返信された統計情報取得応答より、ステップS2で自身に登録していたフローエントリ情報(管理対象のフロー)に対応するフローの統計情報を取得する。
次に、ステップS9において、オープンフローコントローラOFCは、ステップS8で取得したフローの統計情報と、ステップS2で登録していた通信経路情報とを用いて、オープンフローネットワークOFN内の各リンクで使用されている総使用ビットレート(総使用通信量)をリンク毎にそれぞれ算出する。
具体的には、管理対象のフローについて、そのフローを送信処理した送信バイトの総数(tx_byte)、そのフローを受信処理した受信バイトの総数(rx_byte)、そのフローのフローエントリが作成されてから現在までの時間(duration_time)等を用いて、各フローの使用ビットレートをそれぞれ算出する。例えば、図12に示すように各フローの使用ビットレート(転送レート)が算出される。その後、例えば図9の通信経路情報に基づき、所定のリンクを経由する全てのフローの使用ビットレートを加算することにより、各リンクの総使用ビットレートをそれぞれ算出する。
次に、ステップS10において、オープンフローコントローラOFCは、ステップS9で算出された各リンクの総使用ビットレートを用いて、リンク毎に、リンクの最大転送量からリンクの総使用ビットレートを引くことでリンクの空きビットレート(空き転送量)を算出し、その空きビットレートに応じてリンクコストを算出する。このとき、空きビットレートが大きいほど、リンクコストは小さくなるように算出する。
次に、ステップS11において、オープンフローコントローラOFCは、ステップS10で算出された各リンクのリンクコストを有向グラフ(ofn_topology1)のリンクにそれぞれ代入する。
次に、ステップS12において、オープンフローコントローラOFCは、各リンクについて、リンク毎に設定した閾値(使用通信量の上限値)と、各リンクの総使用ビットレート(総使用通信量)とを比較し、総使用ビットレートが閾値以上であるリンクを輻輳リンクとみなして、有向グラフ(ofn_topology1)をコピーした有向グラフ(ofn_topology2)から該輻輳リンクを削除する。
次に、ステップS13において、オープンフローコントローラOFCは、ステップS12で有向グラフ(ofn_topology2)から論理的に削除された輻輳リンクを通信経路として使用しているフローを抽出する。
次に、ステップS14において、オープンフローコントローラOFCは、ステップS13で抽出された1つ以上のフローの中から迂回路を検索するフローを決定し、そのフローの迂回路を有向グラフ(ofn_topology2)からコストが最小値になるように最短経路問題を解くことにより迂回路を検索する。
具体的には、有向グラフ(ofn_topology2)を用いて、対象のフローに対する複数の迂回路のうち、一迂回路を構成する全リンクの総コストが最も小さい迂回路を検索する。迂回路の検索方法としては、例えば、ダイクストラ法を用いて行うことができる。ダイクストラ法とは、最短経路問題を効率的に解くグラフ理論におけるアルゴリズムである。オープンフロースイッチOFSをノードとみなし、例えばオープンフロースイッチOFS1をスタートノード、オープンフロースイッチOFS9をゴールノードとして、スタートノードからゴールノードまでの間に介在する複数の経路の中から最短コストの経路を検索する。尚、経路検索のアルゴリズム自体は公知技術であり、ここでの詳細説明は省略する。
次に、ステップS15において、オープンフローコントローラOFCは、ステップS14で決定されたフローが同ステップS14で検索された迂回路を経由するように、オープンフローコントローラOFC内の各オープンフロースイッチOFSのフローテーブルを変更する。
最後に、オープンフローコントローラOFCは、ステップS9〜ステップS15を、迂回させたフローの通信経路を2つの有向グラフ(ofn_topology1,2)に新たに適用しつつ、オープンフローネットワークOFN全体が最適化するまで繰り返す。すなわち、オープンフローネットワークOFNから輻輳リンクがなくなるまで、つまり各リンクの総使用ビットレートが閾値未満になるまで、ステップS9〜ステップS15を繰り返し実行する。なお、閾値以上のリンクを経由するフローが1つの場合、迂回路の検索をあえて行わずに放置しておくようにしてもよい。また、ステップS3〜S5で行う各処理順は、任意に変更可能である。例えば、ステップS4→ステップS5→ステップS3の順でもよい。
図13−A及び図13−Bは、ステップS9〜ステップS15により制御されるフローの様子を示す図である。まず、(a)に示すように、ステップS9〜ステップS11において、オープンフローコントローラOFCにより、観測用オープンフロースイッチOFSmeasから取得したフローの統計情報を用いて、各リンクの総使用ビットレート(総使用通信量)とリンクコストがそれぞれ算出され、有向グラフ(ofn_topology1)に代入される。
次に、(b)に示すように、ステップS12において、オープンフローコントローラOFCにより、リンク毎に設定した閾値(使用通信量の上限値)と、各リンクの総使用ビットレートとを用いて、総使用ビットレートが閾値以上である輻輳リンクが検出される。
次に、(c)に示すように、ステップS12において、オープンフローコントローラOFCにより、有向グラフ(ofn_topology1)をコピーした有向グラフ(ofn_topology2)から輻輳リンクが削除される。
次に、(d)に示すように、ステップS13,S14において、オープンフローコントローラOFCにより、削除された輻輳リンクを通信経路として使用しているフローが抽出され、有向グラフ(ofn_topology2)を用いて該フローの迂回路が検索される。このとき、輻輳リンクに複数のフローが流れている場合には、一部のフローを抽出するのみで足りる。一部のフローを迂回させることにより、輻輳リンクに流れる総使用ビットレートが閾値よりも小さくなる可能性が高いからである。
最後に、(e)に示すように、ステップS15において、オープンフローコントローラOFCにより、各リンクで輻輳が発生しないようにオープンフローネットワークOFN全体が最適化され、最適化(検索)された迂回路を経由するように各オープンフロースイッチOFSのフローテーブルが変更される。このとき、迂回路を検索したフロー以外のフローの通信経路は、変更せずに当初のままとしてもよい。
以上より、本実施の形態によれば、オープンフローネットワークOFNを経由するフローを観測用オープンフロースイッチOFSmeasへミラーリングし、観測用オープンフロースイッチOFSmeasは、オープンフローネットワークOFNからミラーリングされたフローを用いてトラフィックに関するデータを収集し、フローの統計情報として記憶する。オープンフローコントローラOFCは、フローの統計情報を観測用オープンフロースイッチOFSmeasから取得する。これにより、オープンフローネットワークOFNに流れるフローの統計情報を一度に取得できることから、その取得時におけるオープンフローネットワークOFNの全てのリンク状態を一度に把握でき、輻輳発生箇所を一度に全て把握できる。
また、これにより、フローをオープンフローネットワークOFNから直接取得する場合よりも、オープンフローコントローラOFCの負荷を低減できる。すなわち、オープンフローコントローラOFCは、オープンフローネットワークOFNの管理に係る処理に多くのCPU使用率及びメモリ使用量を割り当てることができる。
また、本実施の形態によれば、オープンフローネットワークOFNを構成するオープンフロースイッチOFSの接続構成に基づきオープンフロースイッチOFS間の接続をリンクとした有向グラフ(ofn_topology1)を生成し、総使用通信量が閾値以上である輻輳リンクを経由するフローを抽出して、有向グラフ(ofn_topology1)から該輻輳リンクを削除した有向グラフ(ofn_topology2)を用いて該フローの迂回路を検索する。つまり、総使用通信量が閾値以上である輻輳リンクを削除した有向グラフ(ofn_topology2)を用いて、該輻輳リンクを経由するフローの迂回路を検索するので、リンク毎のコスト値にかかわらず、閾値を超えた輻輳リンクを迂回路検索時に利用しないようにすることができる。
また、本実施の形態によれば、フロー毎に通信経路を切り替えるので、きめ経路制御を行うことができる。
なお、本実施の形態では、本発明をオープンフロー技術に適用した場合について説明したが、オープンフローネットワークOFNに限らず、一般的なスイッチ機器からなるネットワーク網,オープンフロー技術よりも広義のSDN等に適用することも可能である。
また、本実施の形態では、フロー収集装置の例として、観測用オープンフロースイッチOFSmeasのみを用いて説明したが、パケットキャプチャ用サーバを更に備えて構成してもよい。例えば、図14に示すように、観測用オープンフロースイッチOFSmeasにパケットキャプチャ用サーバ50を直接接続しておく。観測用オープンフロースイッチOFSmeasは、フロールールに応じてオープンフロースイッチOFS1,3からそれぞれミラーリングされたフロー(ビデオデータフロー,応答フロー等)をパケットキャプチャ用サーバ50へ転送する。パケットキャプチャ用サーバ50は、転送されたミラービデオデータ等を収集する。これにより、パケットキャプチャ用サーバ50は、任意のフローをキャプチャすることができる。一方、オープンフローコントローラOFCは、ビデオデータに関するフローの統計情報を観測用オープンフロースイッチOFSmeas又はパケットキャプチャ用サーバ50から取得する。
この場合、観測用オープンフロースイッチOFSmeasのAction(パケットの転送条件)には、パケットキャプチャ用サーバ50を接続しているOFP(図14のOFP4)を設定する必要がある。このとき、観測用オープンフロースイッチOFSmeasは、応答フローのActionに対しては、破棄を示すDropを設定しておき、ビデオデータフローのみを転送するようにしてもよい。
又は、上記パケットキャプチャ用サーバ50を観測用オープンフロースイッチOFSmeasの内部に構築してもよい。この場合、上記Actionには、Drop、又は観測用オープンフロースイッチOFSmeas自身を示すLocalが設定される。若しくは、上記パケットキャプチャ用サーバ50をオープンフローコントローラOFCの内部に構築してもよい。この場合、上記Actionには、オープンフローコントローラOFCを示すControllerが設定される。
最後に、本実施の形態で説明したオープンフロースイッチOFS、観測用オープンフロースイッチOFSmeas、オープンフローコントローラOFCは、CPU及びメモリ等を備えたコンピュータ(スイッチ機器,サーバ装置等)で実現できる。また、オープンフロースイッチOFS、観測用オープンフロースイッチOFSmeas、オープンフローコントローラOFCとしてコンピュータを機能させるためのプログラムや該プログラムの記憶媒体を作成することも可能である。
100…オープンフローシステム
OFN…オープンフローネットワーク
OFS…オープンフロースイッチ
OFP…オープンフローポート
OFSmeas…観測用オープンフロースイッチ
11…フローエントリ情報登録部
12…統計情報記憶部
13…フロー受信部
14…統計情報収集部
15…統計情報送信部
OFC…オープンフローコントローラ
31…有向グラフ生成部
32…フローエントリ情報登録部
33…フローエントリ情報設定部
34…統計情報取得部
35…リンクビットレート算出部
36…リンクコスト算出部
37…迂回路検索部
38…通信経路制御部
50…パケットキャプチャ用サーバ
S1〜S15…ステップ

Claims (16)

  1. ネットワークを管理するネットワーク管理システムにおいて、
    自身を経由するフローのパケットをミラーリングするネットワークと、
    前記ネットワークからミラーリングされた前記フローのパケットを用いてトラフィックに関するデータを収集し、前記フローの統計情報として記憶するフロー収集装置と、
    前記フロー収集装置から取得した前記フローの統計情報を用いて前記ネットワークを管理するネットワーク管理装置と、
    を備えることを特徴とするネットワーク管理システム。
  2. 前記ネットワーク管理装置は、
    前記ネットワークを構成する複数の転送装置の接続構成に基づき転送装置間の接続をリンクとした第1の有向グラフを生成する有向グラフ生成部と、
    前記フローの統計情報を用いて、総使用通信量が閾値以上であるリンクを経由するフローを抽出し、前記第1の有向グラフから当該リンクを削除した第2の有向グラフを用いて当該フローの迂回路を検索する迂回路検索部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク管理システム。
  3. 前記ネットワーク管理装置は、
    前記フローの統計情報を用いて、リンクに流れる総使用通信量とリンクの最大転送量からリンクコストを算出し、前記リンクコストを前記第1の有向グラフのリンクに設定するリンクコスト算出部を更に備え、
    前記迂回路検索部は、
    前記抽出したフローに対する複数の迂回路のうち一迂回路を構成する全リンクの総コストが最も小さい迂回路を検索することを特徴とする請求項2に記載のネットワーク管理システム。
  4. 前記有向グラフ生成部は、
    前記転送装置を構成する物理ポートを有向グラフの構成要素とすることを特徴とする請求項2又は3に記載のネットワーク管理システム。
  5. 前記リンクコスト算出部は、
    リンクの最大転送量から当該リンクに流れる総使用通信量を引いた空き転送量に応じて前記リンクコストを算出することを特徴とする請求項3に記載のネットワーク管理システム。
  6. ネットワークからミラーリングされたフローのパケットを受信するフロー受信部と、
    前記フローのパケットを用いてトラフィックに関するデータを収集し、前記フローの統計情報として統計情報記憶部に記憶する統計情報収集部と、
    前記フローの統計情報をネットワーク管理装置へ送信する統計情報送信部と、
    を備えることを特徴とするフロー収集装置。
  7. ネットワークからフローのパケットがミラーリングされるフロー収集装置から、前記フローのトラフィックに関するデータを収集した前記フローの統計情報を取得する統計情報取得部、
    を備えることを特徴とするネットワーク管理装置。
  8. 前記ネットワークを構成する複数の転送装置の接続構成に基づき転送装置間の接続をリンクとした第1の有向グラフを生成する有向グラフ生成部と、
    前記フローの統計情報を用いて、総使用通信量が閾値以上であるリンクを経由するフローを抽出し、前記第1の有向グラフから当該リンクを削除した第2の有向グラフを用いて当該フローの迂回路を検索する迂回路検索部と、
    を更に備えることを特徴とする請求項7に記載のネットワーク管理装置。
  9. ネットワークを管理するネットワーク管理システムで行うネットワーク管理方法において、
    ネットワークにより、自身を経由するフローのパケットをミラーリングするステップと、
    フロー収集装置により、前記ネットワークからミラーリングされた前記フローのパケットを用いてトラフィックに関するデータを収集し、前記フローの統計情報として記憶するステップと、
    ネットワーク管理装置により、前記フロー収集装置から取得した前記フローの統計情報を用いて前記ネットワークを管理するステップと、
    を実行することを特徴とするネットワーク管理方法。
  10. 前記ネットワーク管理装置により、
    前記ネットワークを構成する複数の転送装置の接続構成に基づき転送装置間の接続をリンクとした第1の有向グラフを生成するステップと、
    前記フローの統計情報を用いて、総使用通信量が閾値以上であるリンクを経由するフローを抽出し、前記第1の有向グラフから当該リンクを削除した第2の有向グラフを用いて当該フローの迂回路を検索するステップと、
    を更に実行することを特徴とする請求項9に記載のネットワーク管理方法。
  11. フロー収集装置で行うフロー収集方法において、
    ネットワークからミラーリングされたフローのパケットを受信するステップと、
    前記フローのパケットを用いてトラフィックに関するデータを収集し、前記フローの統計情報として統計情報記憶部に記憶するステップと、
    前記フローの統計情報をネットワーク管理装置へ送信するステップと、
    を実行することを特徴とするフロー収集方法。
  12. ネットワーク管理装置で行うネットワーク管理方法において、
    ネットワークからフローのパケットがミラーリングされるフロー収集装置から、前記フローのトラフィックに関するデータを収集した前記フローの統計情報を取得するステップ、
    を実行することを特徴とするネットワーク管理方法。
  13. 前記ネットワークを構成する複数の転送装置の接続構成に基づき転送装置間の接続をリンクとした第1の有向グラフを生成するステップと、
    前記フローの統計情報を用いて、総使用通信量が閾値以上であるリンクを経由するフローを抽出し、前記第1の有向グラフから当該リンクを削除した第2の有向グラフを用いて当該フローの迂回路を検索するステップと、
    を更に実行することを特徴とする請求項12に記載のネットワーク管理方法。
  14. 請求項1乃至5のいずれかに記載のネットワーク管理システムとしてコンピュータを機能させることを特徴とするネットワーク管理プログラム。
  15. 請求項6に記載のフロー収集装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするフロー収集プログラム。
  16. 請求項7又は8に記載のネットワーク管理装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするネットワーク管理プログラム。
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