JP2018041856A - 視認対象照明用led - Google Patents

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猛 宮下
公彦 野▲崎▼
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公彦 野▲崎▼
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Abstract

【課題】視認対象が持つ色合いを人の肉眼によって、より正確に識別できるようになる視認対象照明用LEDを得る。
【解決手段】リードフレーム11が取り付けられた基板10と、前記基板10上に設置される紫色LEDチップ20と、前記紫色LEDチップ20を囲むように前記基板10上に設置されるリフレクター30と、前記紫色LEDチップ20を被覆する封止樹脂40とを備え、封止樹脂40中に、青色蛍光体、緑色蛍光体、短波長赤色蛍光体及び長波長赤色蛍光体が均一に分散させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、視認対象照明用LEDに関するものである。
物質に光源から光を照射して得られる透過光又は反射光のスペクトルを分析することにより、その物質の定性や定量を行う分光法と呼ばれる分析方法がある。この分光法に使用される光源としては、幅広い波長に渡って高強度の光を保持するものが好ましく、このため、紫外域から赤外域まで幅広い波長に渡って高強度の光を保持するハロゲンランプやキセノンランプが使用される。
また、近年においては、青色LEDチップの開発に伴って幅広い波長の光を網羅できるようになったLEDも前記分光法の光源として使用されるようになり、例えば、特許文献1では、林檎などの青果物の熟度、鮮度および内部欠陥等の内部品質を検査する青果物の内部品質検査方法として、前記分光法が使用されており、その光源として、可視光域を含み紫外域から近赤外域までほぼ一様に高強度の光を保持するLEDが使用されている。
このように前記分光法に使用される光源としては、可視光域のみならず、紫外域から赤外域まで幅広い波長に渡って高強度の光を保持するLEDが使用されている。
ところで、人々の生活の中で視認対象を照らすために使用される視認対象照明用の光源としても、白熱電球に代えてLEDが使用されるようになってきたが、この視認対象照明用LEDに関しては、前記分光法の光源として使用されるLEDのような、紫外域から赤外域まで幅広い波長に渡って高強度の光を保持するものは使用されていない。
何故なら、図7に示すように、人間の目が光を感じ取る強さの度合を示す視感度は、555nmの波長が最も大きく、波長が555nmから遠ざかるに従って次第に小さくなり、可視光の短波長領域(可視光領域における紫外領域との境界付近の波長領域、具体的には、360nm〜410nm)の光や可視光の長波長領域(可視光領域における赤外領域との境界付近の波長領域、具体的には、660nm〜780nm)の光は、視感度が極端に小さくなり、人間の目では殆ど感じ取れなくなるため、前記視認対象照明用LEDでは、その目的から人間の目で感じ取ることが困難なこれらの波長領域の光は不要とされているからである。
そして、前記視認対象照明用LEDは、複数の異なるピーク波長を有する発光体から射出される光を混ぜ合わせて白色光を作り出す構造になっており、前記理由からこの発光体として、前記可視光の短波長領域や紫外領域或いは前記可視光の長波長領域や赤外領域にピーク波長を有するものは使用されず、その結果、前記視認対象照明用LEDにおいては、前記可視光の短波長領域及び前記可視光の長波長領域において高強度の光が得られなくなる。
なお、近年、前記可視光の短波長領域や紫外領域にピーク波長を有する発光体から射出される光で青色蛍光体、緑色蛍光体及び赤色蛍光体を励起し、その各蛍光体から射出される光を混ぜ合わせて演色性の高い白色光を作り出す方式のLEDが開発されたことで、前記視認対象照明用LEDにおいても、前記可視光の短波長領域において高強度の光を保持するものが使用されるようになったが、前記可視光の長波長領域や赤外領域にピーク波長を有する発光体に関しては、未だコスト等のデメリットを度外視して使用すべき特別な事情もなく、前記視認対象照明用LEDとして、前記可視光の長波長領域において高強度の光を保持するものは使用されていないのが現状である。
ところが、本出願の発明者らは、絵画や工芸品等の美術品を照らすために使用する新規な視認対象照明用LEDの開発を進める中で、従来の視認対象照明用LEDにおいて必要とされていなかった前記可視光の長波長領域における高強度の光が、人間の目に映る美術品の色合いに何らかの影響を与えていることを経験的に見出し、このことを実験にて検証した結果、本発明を開発するに至った。
特開平10−318914
本発明は、視認対象が持つ色合いを人間の目によって、より正確に識別できるようになる視認対象照明用LEDを得ることを主たる課題とするものである。
すなわち、本発明に係る視認対象照明用LEDは、600nm〜650nmの第1波長領域におけるピーク強度を100%とした場合に、700nmの波長における強度が、前記第1波長領域におけるピーク強度の80%以上のものである。
また、前記視認対象照明用LEDは、前記第1波長領域におけるピーク強度を100%とした場合に、780nmの波長における強度が、前記第1波長領域におけるピーク強度の20%以上のものであってもよく、650nm〜700nmの波長領域における強度が、前記第1波長領域におけるピーク強度の80%以上のものであってもよい。
本発明に係る視認対象照明用LEDは、人が肉眼や眼鏡又はコンタクトレンズ等の視力矯正具を介して目視する視認対象を照らすために使用されるものである。前記のような視認対象照明用LEDであれば、前記可視光の長波長領域において高い強度の光が保持されるため、視認対象照明用LEDで照射された視認対象の色合いが観察者の目に正確に映り、観察者は、その視認対象が持つ本来の色合いを正確に識別することができる。
また、前記いずれかの視認対象照明用LEDにおいて、380nm〜780nmの波長領域で異なるピーク波長を有する少なくとも二つの発光体を備え、白色光を射出するものであってもよい。このようなものであれば、視認対象を照らすLEDとして演色性の高いものが得られる。なお、前記発光体の内一つが650nm〜750nmの第2波長領域にピーク波長を有するものであり、その他の発光体が380nm〜650nmの第3波長領域にピーク波長を有するものであることが好ましい。
また、前記視認対象照明用LEDにおいて、前記発光体が、波長395nm〜410nmの波長領域にピーク波長を有するLEDチップと、430nm〜480nmの波長領域にピーク波長を有する蛍光体と、480nm〜580nmの波長領域にピーク波長を有する蛍光体と、580nm〜650nmの波長領域にピーク波長を有する蛍光体と、650nm〜750nmの波長領域にピーク波長を有する蛍光体とからなり、前記各蛍光体が前記LEDチップから射出される光によって励起されて発光するもの、或いは、前記発光体が、430nm〜480nmの波長領域にピーク波長を有するLEDチップと、480nm〜580nmの波長領域にピーク波長を有するLEDチップと、580nm〜650nmの波長領域にピーク波長を有するLEDチップと、650nm〜750nmの波長領域にピーク波長を有するLEDチップとからなるものとすれば、前記第3波長領域における光のスペクトルが太陽光(自然光)に近いスペクトルになり、視認対象を照らすLEDとして更に演色性の高いものを得ることできる。
このように構成した本発明に係る視認対象照明用LEDによって視認対象を照らせば、観察者が、その視認対象の持つ色合いをより正確に識別できるようになる。従って、本発明に係る視認対象照明用LEDによって美術品を照らせば、観察者は、その美術品が持つ本来の色使いをより正確に把握できるようになる。
本発明の実施形態に係る視認対象照明用LEDの構成を概略的に示す概略断面図である。 本実施形態に係る視認対象照明用LEDから射出される光の相対強度と波長との関係を示すグラフである。 実験に使用した実施例1及び比較例1のLEDから射出される光の強度と波長との関係を示すグラフである。 実験に使用した実施例2及び比較例2のLEDから射出される光の強度と波長との関係を示すグラフである。 他の実施形態に係る視認対象照明用LEDの構成を概略的に示す概略断面図である。 他の実施形態に係る視認対象照明用LEDの構成を概略的に示す概略断面図である。 光の波長と視感度との関係を示すグラフである。
以下に、本発明に係る視認対象照明用LEDを図面を参照して説明する。
本実施形態に係る視認対象照明用LED100は、所謂シングルチップ方式のLEDであり、人が肉眼で直接目視するものや、人が眼鏡やコンタクトレンズ等の視力矯正具を介して目視するものを視認対象としてこれらを照らすために使用される。なお、視認対象は、前記のようなものであれば、特に限定されないが、本発明に係る視認対象照明用LEDによって視認対象を照らすと、観察者は、その視認対象の色合いを正確に識別できるようになるため、観察者に対してそのものが持つ本来の色合いを正確に伝える必要がある絵画や工芸品等の美術品を視認対象とすることが好ましい。
図1に示すように、本実施形態に係る視認対象照明用LED100は、リードフレーム11が取り付けられた基板10と、前記基板10上に設置される紫色LEDチップ20と、前記紫色LEDチップ20を囲むように前記基板10上に設置されるリフレクター30と、前記紫色LEDチップ20を被覆する封止樹脂40とを備えており、封止樹脂40中には、青色蛍光体、緑色蛍光体、短波長赤色蛍光体及び長波長赤色蛍光体が均一に分散されている。従って、本実施形態に係る視認対象照明用LED100においては、紫色LEDチップ20、青色蛍光体、緑色蛍光体、短波長赤色蛍光体及び長波長赤色蛍光体の五つが、請求項における発光体に対応する。
前記紫色LEDチップ20は、395nm〜410nmの波長領域にピーク波長を有する紫色の光、言い換えれば、前記可視光の短波長領域の光を発光するものであり、封入樹脂40中に分散された各蛍光体を励起させる役割を果たしている。なお、前記紫色LEDチップ20のn電極及びp電極は、それぞれボンディングワイヤー21を介して基板10に取り付けられたリードフレーム11に接続されている。
前記リフレクター30は、バンク状に形成された内面を有している。従って、前記リフレクター30の内側には、光の照射方向に向かって放射状に広がる円錐台形状の窪みが形成される。なお、前記リフレクター30は、バンク状に形成された内面で前記紫色LEDチップ20及び前記各蛍光体から射出される光を反射して集光する役割を果たしている。
前記封止樹脂40は、透明なシリコーン樹脂からなり、リフレクター30の内側に形成される円錐台形状の窪みに充填されている。これにより、前記紫色LEDチップ20は、封止樹脂40で被覆された状態となる。なお、封止樹脂40は、耐光性を有する透明樹脂であれば、シリコーン樹脂に限定されず、例えば、エポキシ樹脂を使用してもよい。
前記青色蛍光体は、前記紫色LEDチップ20から射出される光で励起され、430nm〜480nmの波長領域にピーク波長を有する青色の光を発光する蛍光体である。青色蛍光体は、特に限定されないが、例えば、(Sr,Ba)10(POl2:Eu、Sr10(POl2:Eu等で示されるものを使用することができる。
前記緑色蛍光体は、前記紫色LEDチップ20から射出される光で励起され、480nm〜580nmの波長領域にピーク波長を有する緑色の光を発光する蛍光体である。緑色蛍光体は、特に限定されないが、例えば、SiAlON:Eu、(Ba,Sr,Mg)SiO:Eu,Mn、SrSi13Al21:Eu、3(Ba,Mg)O・8Al:Eu,Mn等で示されるものを使用することができる。
前記短波長赤色蛍光体は、前記紫色LEDチップ20から射出される光で励起され、580nm〜650nmの波長領域にピーク波長を有する比較的短波長の赤色の光を発光する蛍光体である。短波長赤色蛍光体は、特に限定されないが、例えば、CaAlSi(ON):Eu、SrSiAlON13:Eu、LaS:Eu等で示されるものを使用することができる。
前記長波長赤色蛍光体は、前記紫色LEDチップ20から射出される光で励起され、650nm〜750nmの波長領域にピーク波長を有する比較的長波長の赤色の光を発光する蛍光体である。また、半値幅は90nm以上のものが好ましい。長波長赤色蛍光体は、特に限定されないが、例えば、GdGa12:Cr等で示されるものを使用することができる。
以上のように構成された本実施形態に係る視認対象照明用LED100によれば、前記紫色LEDチップ20から射出された光によって前記封止樹脂40中に分散された青色蛍光体、緑色蛍光体、短波長赤色蛍光体及び長波長赤色蛍光体がそれぞれ励起され、これにより、前記紫色LEDチップ20から射出される光及び前記各蛍光体が発光して射出される光が混ざり合って、例えば、図2に示すように、380nm〜780nmの波長領域、言い換えれば略可視光全波長領域において極端な山谷が無く、かつ、前記可視光の長波長領域(波長650nm〜780nmの範囲)において高い強度の光が保持されたスペクトルの白色光を得ることができる。具体的には、前記視認対象照明用LED100から射出される光のスペクトルの前記可視光の長波長領域に着目すれば、600nm〜650nmの第1波長領域における赤色ピーク強度を100%とした場合に、700nmの波長における強度が、前記第1波長領域における赤色ピーク強度の80%以上、より好ましくは90%以上になる構成になっており、また、前記第1波長領域における赤色ピーク強度を100%とした場合に、780nmの波長における強度が、前記第1波長領域における赤色ピーク強度の20%以上、より好ましくは30%以上になる構成になっており、さらに、前記第1波長領域における赤色ピーク強度を100%とした場合に、650nm〜700nmの波長領域における強度が、前記第1波長領域における赤色ピーク強度の80%以上になる構成になっている。一方、前記視認対象照明用LED100から射出される光のスペクトルの前記可視光の短波長領域から可視光の中間波長領域に着目すれば、太陽光(自然光)に近いスペクトルになっている。
本実施形態に係る視認対象照明用LED100から射出される光は、前記のように、380nm〜780nmの波長領域において極端な山谷の無いスペクトルであることから、平均演色評価数Raが90以上となる高い演色性を有する。
本実施形態に係る視認対象照明用LEDの効果を検証するため次の実験を行った。
<実験方法>
実施例として、前記紫色LEDチップ20に、395nm〜410nmの波長領域にピーク波長を有するものを採用し、前記各蛍光体に、(Sr,Ba)10(POl2:Euからなるピーク波長が455nmの青色蛍光体、SiAlON:Euからなるピーク波長が545nmの緑色蛍光体、CaAlSi(ON):Euからなるピーク波長が635nmの短波長赤色蛍光体、GdGa12:Crからなるピーク波長が730nm〜745nmの長波長赤色蛍光体を採用した相関色温度4000KのLED(実施例1)及び相関色温度4700KのLED(実施例2)を用意し、その実施例の比較例として、長波長赤色蛍光体を排除した他は前記実施例と同一構成を採用した相関色温度4000KのLED(比較例1)及び相関色温度4700KのLED(比較例2)を用意した。なお、相関色温度が一致する実施例及び比較例のLEDから射出される光のスペクトルを比較すると、図3及び図4に示すように、実施例1,2のLED(図3及び図4中、実線にて示す)は、前記可視光の長波長領域において光の強度が高く保持されているのに対して、比較例1,2のLED(図3及び図4中、破線にて示す)は、前記可視光の長波長領域において光の強度が急激に低下していることが分かる。
また、視認対象として、日本画が描かれた屏風及び100色相配列検査器を用意した。100色相配列検査器は、明度及び彩度を揃えて色相を徐々に変化させた100個の色票を有し、被験者にその色票を色相順に並べる検査を実施させ、被験者が微妙な色の違いを識別できているか否かを判断するものである。なお、本実験では、No1〜100の色票の内、日本画に使われている色を多く含む黄色〜緑色のNo1〜25の色票を使用した。
そして、所定の部屋に前記実施例1,2又は比較例1,2のLEDと前記各視認対象とをそれぞれ設置して次の実験を実施した。具体的には、前記実施例1,2又は比較例1,2のいずれかのLEDから射出される光によって前記視認対象が設置された領域の照度が50lx程度となるように設置した。また、実験毎に視認対象が設置された領域の照度の変動が±1lxに収まるように調整した。
・実験1
視認対象として屏風を使用し、実施例1及び比較例1のLEDを交互に点灯した後、実施例2及び比較例2のLEDを交互に点灯し、この時、3人の被験者にLED毎に屏風の見え方に差異が生じるか否かを確認してもらった。
・実験2
先ず、所定の部屋に備え付けられた照明と共に実施例2のLEDを点灯し、前記検査器の色票をシャッフルした後、部屋に備え付けられた照明を消灯し、その後、1分経過してから、被験者に対して2分間でシャッフルされた色票を色相順に並べ替える検査を実施し、次に、実施例2のLEDを比較例2のLEDに交換して点灯し、検査器の色票をシャッフルした後、前記被験者に対して2分間でシャッフルされた色票を色相順に並べ替える検査を実施し、最後に、比較例2のLEDを実施例2のLEDに交換して点灯し、検査器の色票をシャッフルした後、前記被験者に対して2分間でシャッフルされた色票を色相順に並べ替える検査を実施する手順の実験2aを行った。また、前記実験2aでは、実施例2のLED→比較例2のLED→実施例2のLEDの順番でLEDを交換しているが、比較例2のLED→実施例2のLED→比較例2のLEDの順番でLEDを交換した他は、前記実験2aと同様の手順の実験2bも行った。なお、各実験は、それぞれ15人の被験者に実施し、各被験者から実施例2のLEDと比較例2のLEDとを比較してどちらのLEDの方が色票を並べ替え易かったかを質問した。
<実験結果>
・実験1
実験1では、3人の被験者全員が、比較例のLEDで照らした時に比べて実施例のLEDで照らした時の方が、屏風に描かれた日本画がくっきりと見えると判断した。また、実施例のLEDで照らした時は、黒色が沈み白色が浮いて見えるとの意見や、人物が飛び出し、立体的に見えるとの意見が得られた。
・実験2
実験2では、合計30人の被験者の内、63%に当たる19人の被験者が実施例2のLEDの方が並べ易かったと回答し、27%に当たる8人の被験者が比較例2のLEDの方が並べ易かったと回答し、10%に当たる3人の被験者がわからないと回答した。即ち、実施例2のLEDの方が並べ易かったと回答した被験者が、比較例2のLEDの方が並べ易かったと回答した被験者の約2.4倍になった。
<その他の実施形態>
その他の実施形態に係る視認対象照明用LED200としては、図5に示すように、前記実施形態に係る視認対象照明用LED100における紫色LEDチップ20を、430nm〜480nmの波長領域にピーク波長を有する青色の光を発光する青色LEDチップ20aに変更すると共に、封止樹脂40に分散される蛍光体を、500nm〜600nmの波長領域にピーク波長を有する光を発光する蛍光体及び650nm〜750nmの波長領域にピーク波長を有する比較的長波長の赤色の光を発光する長波長赤色蛍光体のみに変更したシングルチップ方式のものであってもよい。この場合、青色LEDチップ20a、500nm〜600nmの波長領域にピーク波長を有する蛍光体及び長波長赤色蛍光体の三つが、請求項における発光体に対応する。
また、その他の実施形態に係る視認対象照明用LED300としては、マルチチップ方式のLEDであってもよい。具体的には、図6に示すように、基板10と、前記基板10上に設置される異なるピーク波長を有する複数のLEDチップ20b、20c、20d,20eと、前記複数のLEDチップ20b、20c、20d,20eを囲むように前記基板10上に設置されるリフレクター30とを備え、複数のLEDチップ20b、20c、20d,20eとして、430nm〜480nmの波長領域にピーク波長を有する青色の光を発光する青色LEDチップ20b、480nm〜580nmの波長領域にピーク波長を有する緑色の光を発光する緑色LEDチップ20c、580nm〜650nmの波長領域にピーク波長を有する比較的短波長の赤色の光を発光する短波長赤色LEDチップ20d、650nm〜750nmの波長領域にピーク波長を有する比較的長波長の赤色の光を発光する長波長赤色LEDチップ20eを採用したものであってもよい。なお、図示していないが、各LEDチップ20b、20c、20d、20eは、前記実施形態に係る視認対象照明用LED100と同様に基板10に取り付けられたリードフレームに対してボンディングワイヤーを介して接続されている。この場合、青色LEDチップ20b、緑色LEDチップ20c、短波長赤色LEDチップ20d、長波長赤色LEDチップ20eの四つが、請求項における発光体に対応する。
前記各実施形態においては、表面実装型を採用しているが、これに限定されず、砲弾型を採用してもよく、その他の方式を採用してもよい。
100 視認対象照明用LED
10 基板
20 紫色LEDチップ
30 リフレクター
40 封止樹脂

Claims (6)

  1. 600nm〜650nmの第1波長領域におけるピーク強度を100%とした場合に、700nmの波長における強度が、前記第1波長領域におけるピーク強度の80%以上であることを特徴とする視認対象照明用LED。
  2. 780nmの波長における強度が、前記第1波長領域におけるピーク強度の20%以上である請求項1記載の視認対象照明用LED。
  3. 650nm〜700nmの波長領域における強度が、前記第1波長領域におけるピーク強度の80%以上である請求項1又は2のいずれかに記載の視認対象照明用LED。
  4. 380nm〜780nmの波長領域で異なるピーク波長を有する少なくとも二つの発光体を備え、白色光を射出する請求項1乃至3のいずれかに記載の視認対象照明用LED。
  5. 前記発光体の内一つが650nm〜750nmの第2波長領域にピーク波長を有するものであり、その他の発光体が380nm〜650nmの第3波長領域にピーク波長を有するものである請求項4記載の視認対象照明用LED。
  6. 前記第3波長領域にピーク波長を有する発光体が、395nm〜410nmの波長領域にピーク波長を有するLEDチップと、430nm〜480nmの波長領域にピーク波長を有する蛍光体と、480nm〜580nmの波長領域にピーク波長を有する蛍光体と、580nm〜650nmの波長領域にピーク波長を有する蛍光体とからなり、前記第2波長領域にピーク波長を有する発光体が蛍光体であり、前記各蛍光体が前記LEDチップから射出される光によって励起されて発光する請求項5記載の視認対象照明用LED。
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