JP2018041644A - ワイヤーハーネス製造用装置及びワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤーハーネス製造用装置及びワイヤーハーネスの製造方法 Download PDF

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敦志 笠松
Atsushi Kasamatsu
敦志 笠松
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Abstract

【課題】本発明は、幹線に対して両側方にそれぞれ分岐線が伸びるようなワイヤーハーネスについてもうまく組み立てることができる技術を提供することを目的とする。
【解決手段】ワイヤーハーネス製造用装置20は、一の方向に並ぶ複数の長尺棒状部材30と、コネクタ14を保持可能に形成され、前記長尺棒状部材30それぞれの一端側に設けられたコネクタ保持部34と、前記長尺棒状部材30のうち前記コネクタ保持部34が設けられる部分よりも他端側を支持する棒状部材支持部40と、を備える。また、ワイヤーハーネス製造用装置20は、前記コネクタ保持部34を前記棒状部材支持部40に対して前記長尺棒状部材30の延在方向に沿って接近及び離間移動可能な移動機構50と、前記長尺棒状部材30それぞれを前記一の方向に沿った軸回りに回転可能な回転機構と、を備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、ワイヤーハーネスを製造するための技術に関する。
特許文献1は、サブアッセンブリ状態のワイヤーハーネスをワイヤーハーネスの製造装置にセットした状態で、複数のスライドレールにそれぞれ設けられた電線受部をスライドレールに沿って移動させることで、電線受部に保持されたコネクタを所定の展開位置に配置できるとされている。
特開2006−310130号公報
しかしながら、特許文献1に記載のワイヤーハーネスの製造装置では、スライドレールが並ぶ方向とスライドレールの延在方向とを含む平面内でのみコネクタの位置の調節が行われるため、例えば、幹線に対して両側方にそれぞれ分岐線が伸びるようなワイヤーハーネスをうまく組み立てることができない。
そこで、本発明は、幹線に対して両側方にそれぞれ分岐線が伸びるようなワイヤーハーネスについてもうまく組み立てることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、一の方向に並ぶ複数の長尺棒状部材と、コネクタを保持可能に形成され、前記長尺棒状部材それぞれの一端側に設けられたコネクタ保持部と、前記長尺棒状部材のうち前記コネクタ保持部が設けられる部分よりも他端側を支持する棒状部材支持部と、前記コネクタ保持部を前記棒状部材支持部に対して前記長尺棒状部材の延在方向に沿って接近及び離間移動可能な移動機構と、前記長尺棒状部材それぞれを前記一の方向に沿った軸回りに回転可能な回転機構と、を備える。
第2の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、第1の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置であって、前記コネクタ保持部に保持されたコネクタから垂れ下がる電線を保持可能な電線保持部を少なくとも1つ含む分岐支持部をさらに備える。
第3の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、第2の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置であって、前記棒状部材支持部と前記分岐支持部とが、前記一の方向と交差する方向に相対移動可能に設けられている。
第4の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、第2又は第3の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置であって、前記分岐支持部は、前記電線保持部を前記一の方向に沿って摺動可能に支持する電線保持部支持部をさらに含む。
第5の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、第1から第4のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネス製造用装置であって、前記移動機構は、前記支持部に対して前記長尺棒状部材を延在方向に移動させる。
第6の態様に係るワイヤーハーネス製造用装置は、第1から第5のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネス製造用装置であって、前記棒状部材支持部は、1つの前記長尺棒状部材を支持する分割支持部を複数含み、前記分割支持部が前記一の方向に沿った軸周りに回転可能に設けられて前記回転機構をなしている。
第7の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、一の方向に並ぶ複数の長尺棒状部材の一端側に設けられたコネクタ保持部にコネクタをセットする工程と、少なくとも1つの前記コネクタ保持部を前記長尺棒状部材の延在方向に沿って移動させる工程と、少なくとも1つの前記長尺棒状部材を前記一の方向に沿った軸周りに回転させる工程と、を備える。
第1から第6の態様によると、長尺棒状部材それぞれが一の方向に沿った軸回りに回転可能であるため、例えば、平行に延びる2つの長尺棒状部材の少なくとも一方を回転させて異なる方向に延びるようにすることによって、一の方向に沿って延びるように幹線を設けたときに、2つの長尺棒状部材にそれぞれセットされたコネクタが幹線に対して両側方に分かれて位置するようになる。これにより、幹線に対して両側方にそれぞれ分岐線が伸びるようなワイヤーハーネスについても当該ワイヤーハーネス製造用装置を用いて製造することで、うまく組み立てることができる。
特に、第2の態様によると、複数のコネクタからそれぞれ延出する電線の分岐部分を1つの電線保持部に保持させることで、分岐部分を結束しやすくなる。
特に、第3の態様によると、コネクタ保持部にコネクタをセットする際に、分岐支持部を邪魔にならない位置に退避させておくことができる。
特に、第4の態様によると、電線保持部を分岐形成に適した位置にセットすることができる。
特に、第5の態様によると、コネクタ保持部が長尺棒状部材に沿ってスライドする場合に比べて、長尺棒状部材を回転させたときにコネクタ保持部よりも先端側が分岐形成作業又は結束作業等の邪魔になりにくい。
特に、第6の態様によると、簡易な構成で各長尺棒状部材を回転させることができる。
特に、第7の態様によると、例えば、平行に延びる2つの長尺棒状部材の少なくとも一方を回転させて異なる方向に延びるようにすることによって、一の方向に沿って延びるように幹線を設けたときに、2つの長尺棒状部材にそれぞれセットされたコネクタが幹線に対して両側方に分かれて位置するようになる。これにより、幹線に対して両側方にそれぞれ分岐線が伸びるようなワイヤーハーネスについても当該ワイヤーハーネスの製造方法を用いて製造することで、うまく組み立てることができる。
製造対象のワイヤーハーネスの一例を示す平面図である。 実施形態に係るワイヤーハーネス製造用装置を示す概略斜視図である。 移動機構を示す説明図である。 回転機構を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。 ワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係るワイヤーハーネス製造用装置について説明する。
まず、図1を参照しつつ実施形態に係るワイヤーハーネス製造用装置の製造対象となるワイヤーハーネスについて説明する。図1は、製造対象のワイヤーハーネス10の一例を平面に展開した様子を示す平面図である。なお、図1において、同じ経路を通る電線12は、1本の線で描かれている。このため、図1において、1本の線で描かれた電線12は、実際には、複数の電線12の束であることがあり得る。
加工対象となるワイヤーハーネス10は、複数のコネクタ14が複数の電線12を介して接続された構成とされている。より詳細には、ワイヤーハーネス10は、複数の電線12が分岐しつつ結束された構成とされている。そして、ワイヤーハーネス10の各分岐先では、複数の電線12の端部がコネクタ14に挿入接続されている。本ワイヤーハーネス10が車両に組込まれた状態で、各コネクタ14が車両に搭載された各種電気部品に接続される。これにより、ワイヤーハーネス10は、車両に搭載された各種電気部品を電気的に接続する役割を果す。ワイヤーハーネス10に含まれる電線12は、車両における敷設経路に応じた形態で分岐されつつ結束される。
上述したように、電線12の端部には、コネクタ14が接続される。電線12は、例えば、その端部に圧着又は溶接などによって接続された端子を介してコネクタ14に接続される。
コネクタ14の本体部は、例えば、絶縁性の樹脂材料で一体成型されている。コネクタ14の本体部には、電線12の端部の端子を挿入保持可能な複数のキャビティが形成されている。複数の電線12の端子がキャビティに挿入保持されることで、各コネクタ14から複数の電線12が延出した状態となる。なお、以下では、図1に示される12個のコネクタ14を区別する際に、コネクタ14A〜14Lのように識別符号を付すことがある。
ワイヤーハーネス10において、各分岐は、コネクタ14に近い位置から1次分岐16、2次分岐17、3次分岐18と呼ばれることがある。図1に示す例では、分岐位置11A、11B、11C、11Dが1次分岐16である。また、分岐位置11E、11Fが2次分岐17である。また、分岐位置11G、11Hが3次分岐18である。ここでは、ワイヤーハーネス製造用装置20を用いて、コネクタ14に電線12が接続された後であって分岐が形成される前の配線モジュールM(図5参照)に、1次分岐16、2次分岐17、3次分岐18をこの順に形成していくものとして説明する。
次に、図2乃至図4を参照しつつワイヤーハーネス製造用装置について説明する。図2は、実施形態に係るワイヤーハーネス製造用装置20を示す概略斜視図である。図3は、移動機構50を示す説明図である。図4は、回転機構を示す説明図である。なお、図2及び図4では、移動機構50が省略されている(図5乃至図12でも同様)。
ワイヤーハーネス製造用装置20は、複数の長尺棒状部材30と、コネクタ保持部34と、棒状部材支持部40と、移動機構50と、回転機構と、を備える。ワイヤーハーネス製造用装置20は、ここでは、分岐支持部60をさらに備える。
複数の長尺棒状部材30は、相互に平行に延びつつ一の方向に並んでいる。長尺棒状部材30は、例えば、合成樹脂、炭素繊維強化プラスチック等の複合材料、又は金属等を材料として棒状に形成されている。長尺棒状部材30の長手方向一端側(ここでは、一方側の先端)には、コネクタ14を保持可能なコネクタ保持部34が設けられている。また、長尺棒状部材30は、コネクタ保持部34が設けられている部分よりも長手方向他端側部分において棒状部材支持部40に支持されている。なお、長尺棒状部材30の横断面は円形であってもよいし、角形であってもよいし、これらが組み合わされた形状に形成されていてもよい。また、横断面において、凹んでいる部分があってもよい。
コネクタ保持部34は、コネクタ14を保持可能に形成されている。コネクタ保持部34は、長尺棒状部材30それぞれの一端側に設けられている。コネクタ保持部34としては、例えば、コネクタ14に応じた形状に形成され、コネクタ14が嵌る枠部が形成された部材であってもよいし、U字状に形成され、U字の間から電線12が引き出されつつU字によってコネクタ14のキャビティが形成された面を支持する部材であってもよい。
コネクタ保持部34は、長尺棒状部材30に対して、着脱可能に形成されていてもよいし、着脱不可に形成されていてよい。例えば、コネクタ保持部34がコネクタ14に応じた形状に形成される場合、コネクタ保持部34は長尺棒状部材30に対して着脱可能であることが好ましい。
コネクタ保持部34は、長尺棒状部材30と相対回転不可に形成されていてもよい。この場合、長尺棒状部材30が棒状部材支持部40に対して回動する際にコネクタ保持部34も共に回動し、コネクタ14の向きが変わる。もっとも、コネクタ保持部34は、長尺棒状部材30と相対回転可能に形成されていてもよい。この場合、長尺棒状部材30が棒状部材支持部40に対して回動する際に、コネクタ保持部34は、長尺棒状部材30と共に回動することはせずに、コネクタ14が一定の方向(例えば鉛直下方)を常に向くことが考えられる。
なお、本実施形態では、コネクタ保持部34に保持されたコネクタ14は、キャビティが形成された面を下方に向けているが、例えば、側方を向くものであってもよい。
棒状部材支持部40は、長尺棒状部材30のうちコネクタ保持部34が設けられる部分よりも他端側を支持する。ここでは、棒状部材支持部40は、1つの長尺棒状部材30を支持する分割支持部42を複数備える。
分割支持部42は、直方体状に形成されている。分割支持部42には、相互に反対を向く一対の面を貫く態様で貫通孔43が形成されている。当該貫通孔43には、長尺棒状部材30が挿通される。また、分割支持部42のうち上記貫通孔43が形成される一対の面とは異なる一対の面に回転連結機構48が設けられている。
回転連結機構48は、例えば、一対の面の一方に形成された凸部44と、一対の面の他方に形成された凹部46とを含む。凸部44は、面からの突出方向に沿った軸周りに回転可能な態様で隣の分割支持部42の凹部46と嵌合する。これにより、隣り合う分割支持部42が回転可能に連結する。隣り合う分割支持部42が任意の回転角度の姿勢を取ることができることが好ましい。例えば、凸部44の外周面と、凹部46の内周面との少なくとも一方にギヤ状の凹凸が形成され他方に当該凹凸の凹部46に嵌まる突起が形成されることで、隣り合う分割支持部42が任意の回転角度の姿勢を取ることができる。また、例えば、凸部44と凹部46とが外力を加えて回転可能でありつつ外力がない状態では摩擦で静止可能な程度に圧入されることでも、隣り合う分割支持部42が任意の回転角度の姿勢を取ることができる。また、凸部44をステッピングモータのシャフトの先端に設けるなどすることでも、隣り合う分割支持部42が任意の回転角度の姿勢を取ることができる。この場合、制御ユニットで回転姿勢を制御することができる。
移動機構50は、コネクタ保持部34を棒状部材支持部40に対して長尺棒状部材30の延在方向に沿って接近及び離間移動可能である。ここでは、移動機構50は、支持部に対して長尺棒状部材30を延在方向に移動させる。具体的には、移動機構50は、長尺棒状部材30を挟む一対のローラ52を含む。ここでは、一対のローラ52は、分割支持部42のうち貫通孔43の開口が形成される面に設けられており、特に、長尺棒状部材30のうちコネクタ保持部34がある側とは反対側を挟み込んでいる。もっとも、移動機構50の構成は上記に限られるものではなく、例えば、長尺棒状部材30の側面に延在方向に亘って形成されるラックと、上記ローラ52に替わって設けられ上記ラックと噛合うピニオンとで構成されていてもよい。上記ローラ52又はピニオンの回転がモータ等の駆動でなされると、制御ユニットで、長尺棒状部材30の移動を制御できる。
回転機構は、長尺棒状部材30それぞれを一の方向に沿った軸回りに回転可能である。ここでは、上記したように、隣り合う分割支持部42を一の方向に沿った軸周りに回転可能に連結する回転連結機構48が回転機構をなしている。
分岐支持部60は、コネクタ保持部34に保持されたコネクタ14から垂れ下がる電線12のうち同じ分岐を構成するものを保持するためなどに設けられている。具体的には、分岐支持部60は、電線保持部62を少なくとも1つ含む。図1に示す例では、分岐支持部60は、4つの電線保持部62を含んでいる。ここでは、分岐支持部60は、電線保持部支持部64をさらに含む。
電線保持部62は、コネクタ保持部34に保持されたコネクタ14から垂れ下がる電線12を保持可能である。ここでは、電線保持部62は、C字状に形成されており、電線12を引掛け可能に形成されている。もっとも、電線保持部62としては、例えば、板材にスリットが形成されたもののように、電線12を挟み込んで挟持するように形成されたものであってもよい。この場合、電線保持部は、挟持した電線12が延在方向に摺動可能となるように挟持可能であるとよい。
電線保持部支持部64は、電線保持部62を一の方向に沿って摺動可能に支持する。例えば、電線保持部支持部64が一の方向に沿って延びるレール状に形成されると共に、電線保持部62のうち電線保持部支持部64に対する連結部分がレールに沿って摺動可能なスライダ状に形成されることで、電線保持部支持部64が電線保持部62を一の方向に沿って摺動可能に支持することができる。もっとも、電線保持部62は、一の方向に移動不可であってもよい。
さらにここでは、棒状部材支持部40と分岐支持部60とが、一の方向と交差する方向に相対移動可能に設けられている。より詳細には、ここでは、一の方向に並ぶ分割支持部42の端に位置する分割支持部42が上下方向に延びる縦フレーム22に支持されている。また、当該縦フレーム22の中間部分に縦フレーム22と交差して延びる横フレーム24が設けられており、横フレーム24の先端に電線保持部支持部64が取付けられている。例えば、横フレーム24がレール状に形成されると共に電線保持部支持部64のうち横フレーム24に対する連結部分が当該レールに沿って摺動するスライダ状に形成されることで、棒状部材支持部40に対して分岐支持部60が、一の方向と交差する方向に移動可能に設けられている。
もっとも、棒状部材支持部40と分岐支持部60とが、一の方向と交差する方向に相対移動可能に設けられていることは必須ではなく、例えば、棒状部材支持部40と分岐支持部60とが固定されていてもよい。
<製造方法>
次に、上記ワイヤーハーネス製造用装置20を用いたワイヤーハーネスの製造方法について図5乃至図12を参照しつつ説明する。図5乃至図12は、それぞれワイヤーハーネスの製造方法の一工程を示す説明図である。
まずは、図2の状態にある配設前のワイヤーハーネス製造用装置20に、配線モジュールMをセットする。ワイヤーハーネス製造用装置20に、配線モジュールMがセットされると、図5の様になる。具体的には、配線モジュールMの配設前のワイヤーハーネス製造用装置20において、分岐支持部60は、退避位置にある。この状態で、ここでは、一の方向に並ぶ複数の長尺棒状部材30の一端側に設けられた各コネクタ保持部34にコネクタ14をセットする。
なお、予め電線12が挿入済みのコネクタ14をコネクタ保持部34にセットするものであってもよいし、電線12が挿入されていないコネクタ14のハウジングをコネクタ保持部34にセットした後、コネクタ保持部34にセットされたハウジングに電線12を挿入するものであってもよい。また、コネクタ保持部34にコネクタ14をセットする前に一部の電線12をハウジングに挿入しつつ、コネクタ保持部34にコネクタ14をセットした後に、残りの電線12をハウジングに挿入するものであってもよい。
ワイヤーハーネス製造用装置20に配線モジュールMがセットされたら、次に、分岐を形成していく。ここでは、1次分岐16から順に形成していくものとして説明する。
分岐を形成するに当たり、まずは図6に示すように、分岐支持部60に電線12の分岐部分をセットする。具体的には、まず、棒状部材支持部40に対して分岐支持部60を移動させて、分岐支持部60を作業用位置(ここでは棒状支持部の下方の位置)にセットする。より詳細には、横フレーム24に対して電線保持部支持部64を移動させて分岐支持部60を作業用位置にセットする。そして、電線保持部支持部64に対して電線保持部62を移動させて、電線保持部62を分岐形成に対応する位置にセットする。この状態で、ここではコネクタ14から垂れ下がる電線12のうち1次分岐16をなすものについて同じ電線保持部62にセットする。つまり、コネクタ14A,14Bから延出する電線12を同じ電線保持部62Aにセットする。同様に、コネクタ14C,14Dから延出する電線12、コネクタ14I,14Jから延出する電線12、及びコネクタ14K,14Lから延出する電線12をそれぞれ同じ電線保持部62B,62C,62Dにセットする。
次に、少なくとも1つのコネクタ保持部34を長尺棒状部材30の延在方向に沿って移動させる。ここでは、まず、図7に示すように、1次分岐16を形成するコネクタ14を保持するコネクタ保持部34を長尺棒状部材30の延在方向に沿って移動させる。より詳細には、長尺棒状部材30を棒状部材支持部40に対して持ち上げて、コネクタ14と電線保持部62との距離を調節する。ここでは、コネクタ14と電線保持部62との距離がコネクタ14から1次分岐16までの距離に応じた距離となるようにする。
コネクタ14と電線保持部62との距離がコネクタ14から1次分岐16までの距離に応じた距離となったら次に、図8に示すように、電線12を結束して1次分岐16を形成する。例えば、コネクタ14と電線保持部62の若干上の位置との距離がコネクタ14から分岐までの距離と同等である場合、電線保持部62の若干上の位置に位置する電線12を、例えば粘着テープ又は結束バンド等の結束部材Tによって結束する。これにより、配線モジュールMに1次分岐16が形成された状態となる。
1次分岐16の形成が終わったら、次に、2次分岐17を形成していく。
2次分岐17を形成するに当たり、まずは、2次分岐17を形成する電線12を1つの電線保持部62にセットする。ここでは、コネクタ14Eから延出する電線12を電線保持部62Bにセットすると共に、コネクタ14Hから延出する電線12を電線保持部62Cにセットする。次に、図9に示すように、2次分岐17を形成するコネクタ14を保持するコネクタ保持部34を長尺棒状部材30の延在方向に沿って移動させる。1次分岐16のときと同様に、コネクタ14と電線保持部62との距離がコネクタ14から2次分岐17までの距離に応じた距離となるようにする。
コネクタ14と電線保持部62との距離がコネクタ14から2次分岐17までの距離に応じた距離となったら次に、図10に示すように、電線12を結束して2次分岐17を形成する。例えば、コネクタ14と電線保持部62の若干上の位置との距離がコネクタ14から2次分岐17までの距離と同等である場合、電線保持部62の若干上の位置に位置する電線12を、例えば粘着テープ又は結束バンド等の結束部材Tによって結束する。これにより、配線モジュールMに2次分岐17が形成された状態となる。
2次分岐17の形成が終わったら、次に、3次分岐18を形成していく。ここでは、3次分岐18において、幹線部分に対して両側方に分かれて位置するコネクタ14が存在する。このため、3次分岐18を形成する際に、少なくとも1つの長尺棒状部材30を一の方向に沿った軸周りに回転させる作業を伴う。
より詳細には、まずは、3次分岐18を形成する電線12のうち幹線から延出する電線12を1つの電線保持部62にセットする。ここでは、コネクタ14F,14Gから延出する電線12を電線保持部62Cにセットする。次に、コネクタ14F,14Gを保持するコネクタ保持部34が設けられた長尺棒状部材30を一の方向に沿った軸周りにおいて一方向きに回転させる。また、コネクタ14H,14I,14Jを保持するコネクタ保持部34が設けられた長尺棒状部材30を一の方向に沿った軸周りにおいて他方向きに回転させる。
この際、電線12がなるべく張った状態となるように、回転だけでなく、長尺棒状部材30を棒状部材支持部40に対して移動させて、コネクタ14と電線保持部62との距離を調節する。このような長尺棒状部材30の回転及び移動が終わると、図11のような状態となる。
この状態で、電線保持部62B,62Cに保持された電線12を結束することで、配線モジュールMに3次分岐18を形成することができる。
以上のように配線モジュールMに分岐を形成しつつ結束することで、図1に示されるようなワイヤーハーネス10が製造される。
上記ワイヤーハーネス製造用装置20によると、長尺棒状部材30それぞれが一の方向に沿った軸回りに回転可能であるため、例えば、平行に延びる2つの長尺棒状部材30の少なくとも一方を回転させて異なる方向に延びるようにすることによって、一の方向に沿って延びるように幹線を設けたときに、2つの長尺棒状部材30にそれぞれセットされたコネクタ14が幹線に対して両側方に分かれて位置するようになる。これにより、幹線に対して両側方にそれぞれ分岐線が伸びるようなワイヤーハーネス10についても当該ワイヤーハーネス製造用装置20を用いて製造することで、うまく組み立てることができる。
また、複数のコネクタ14からそれぞれ延出する電線12の分岐部分を1つの電線保持部62に保持させることで、分岐部分を結束しやすくなる。
また、棒状部材支持部40と分岐支持部60とが一の方向と交差する方向に相対移動可能であることによって、コネクタ保持部34にコネクタ14をセットする際に、分岐支持部60を邪魔にならない位置に退避させておくことができる。
また、電線保持部62が一の方向に沿って移動可能であるため、電線保持部62を分岐形成に適した位置にセットすることができる。
また、長尺棒状部材30を棒状部材支持部40に対して延在方向に移動可能であるため、コネクタ保持部34が長尺棒状部材30に沿ってスライドする場合に比べて、長尺棒状部材30を回転させたときにコネクタ保持部34よりも先端側が分岐形成作業又は結束作業等の邪魔になりにくい。
また、1つの長尺棒状部材30を支持する分割支持部42が回転可能であるため、簡易な構成で各長尺棒状部材30を回転させることができる。
また、上記ワイヤーハーネスの製造方法によると、例えば、平行に延びる2つの長尺棒状部材30の少なくとも一方を回転させて異なる方向に延びるようにすることによって、一の方向に沿って延びるように幹線を設けたときに、2つの長尺棒状部材30にそれぞれセットされたコネクタ14が幹線に対して両側方に分かれて位置するようになる。これにより、幹線に対して両側方にそれぞれ分岐線が伸びるようなワイヤーハーネス10についても当該ワイヤーハーネスの製造方法を用いて製造することで、うまく組み立てることができる。
{変形例}
実施形態において、分岐支持部60が設けられるものとして説明したが、このことは必須ではなく、分岐支持部60は省略されてもよい。この場合、結束時にコネクタ14から電線12を辿るなどして分岐予定部分を割り出すものであってもよい。
また、実施形態において、分割支持部42同士が回転可能に連結されているものとして説明したが、このことは必須ではない。例えば、平行に並ぶ一対の縦フレーム22に亘って設けられた軸部材に、各分割支持部が回転可能に取付けられているものであってもよい。この場合、各分割支持部が、軸部材に対して一の方向に沿って移動可能に取付けられていてもよい。
また、実施形態において、長尺棒状部材30が棒状部材支持部40に対して長尺棒状部材30の延在方向に沿って移動可能であることで、コネクタ保持部34が棒状部材支持部40に対して長尺棒状部材30の延在方向に沿って移動可能であるものとして説明したが、このことは必須ではない。例えば、長尺棒状部材30がレール状に形成されると共にコネクタ保持部34のうち長尺棒状部材30に連結される部分がスライダ状に形成されることで、長尺棒状部材30に対してコネクタ保持部34が移動可能であり、もって、コネクタ保持部34が棒状部材支持部40に対して長尺棒状部材30の延在方向に沿って移動可能であるものであってもよい。
また、実施形態において、1次分岐16を形成する際に、コネクタ14から延出する電線12のうち1次分岐16を構成するものを電線保持部62に保持させると共に1次分岐16を構成しないものを電線保持部62に保持させずにいたが、このことは必須ではない。1次分岐16を構成しない物であっても、2次分岐17又は3次分岐18を構成するものであれば先に電線保持部62に保持させておいてもよい。具体的には、実施形態では、1次分岐16を形成する際に、コネクタ14F,14G,14H,14I,14Jから延出する電線12のうち1次分岐16を構成するコネクタ14I,14Jから延出する電線12を電線保持部62に保持させ、1次分岐16を構成しないコネクタ14F,14G,14Hから延出する電線12を電線保持部62に保持させていなかったが、このことは必須ではない。1次分岐16を構成しないコネクタ14F,14G,14Hから延出する電線12は、最終的にはコネクタ14I,14Jから延出する電線12と3次分岐18を構成するため、これらについても1次分岐16を形成する際にコネクタ14I,14Jから延出する電線12と共に電線保持部62に保持させてもよい。
また、実施形態において、長尺棒状部材30の延在方向に沿った長尺棒状部材30の移動、位置の方向に沿った軸周りの長尺棒状部材30の回転、棒状部材支持部40に対する分割支持部42の移動及び電線保持部支持部64に対する電線保持部62の移動は、すべて作業者によって直接行われるものとして説明したが、このことは必須ではない。これらのうち少なくとも1つの動作は、例えば、モータ又はシリンダ等のアクチュエータで駆動され、当該アクチュエータの駆動が制御ユニットによって制御されてもよい。この場合、当該動作に係るプログラムが予め制御ユニットに与えられるとよい。また、この場合、作業者に替わってロボットが結束作業を行うこともあり得る。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
12 電線
14 コネクタ
16 1次分岐
17 2次分岐
18 3次分岐
20 ワイヤーハーネス製造用装置
22 縦フレーム
24 横フレーム
30 長尺棒状部材
34 コネクタ保持部
40 棒状部材支持部
42 分割支持部
44 凸部
46 凹部
48 回転連結機構
50 移動機構
52 ローラ
60 分岐支持部
62 電線保持部
64 電線保持部支持部

Claims (7)

  1. 一の方向に並ぶ複数の長尺棒状部材と、
    コネクタを保持可能に形成され、前記長尺棒状部材それぞれの一端側に設けられたコネクタ保持部と、
    前記長尺棒状部材のうち前記コネクタ保持部が設けられる部分よりも他端側を支持する棒状部材支持部と、
    前記コネクタ保持部を前記棒状部材支持部に対して前記長尺棒状部材の延在方向に沿って接近及び離間移動可能な移動機構と、
    前記長尺棒状部材それぞれを前記一の方向に沿った軸回りに回転可能な回転機構と、
    を備える、ワイヤーハーネス製造用装置。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネス製造用装置であって、
    前記コネクタ保持部に保持されたコネクタから垂れ下がる電線を保持可能な電線保持部を少なくとも1つ含む分岐支持部をさらに備える、ワイヤーハーネス製造用装置。
  3. 請求項2に記載のワイヤーハーネス製造用装置であって、
    前記棒状部材支持部と前記分岐支持部とが、前記一の方向と交差する方向に相対移動可能に設けられている、ワイヤーハーネス製造用装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のワイヤーハーネス製造用装置であって、
    前記分岐支持部は、前記電線保持部を前記一の方向に沿って摺動可能に支持する電線保持部支持部をさらに含む、ワイヤーハーネス製造用装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス製造用装置であって、
    前記移動機構は、前記支持部に対して前記長尺棒状部材を延在方向に移動させる、ワイヤーハーネス製造用装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス製造用装置であって、
    前記棒状部材支持部は、1つの前記長尺棒状部材を支持する分割支持部を複数含み、
    前記分割支持部が前記一の方向に沿った軸周りに回転可能に設けられて前記回転機構をなしている、ワイヤーハーネス製造用装置。
  7. 一の方向に並ぶ複数の長尺棒状部材の一端側に設けられたコネクタ保持部にコネクタをセットする工程と、
    少なくとも1つの前記コネクタ保持部を前記長尺棒状部材の延在方向に沿って移動させる工程と、
    少なくとも1つの前記長尺棒状部材を前記一の方向に沿った軸周りに回転させる工程と、
    を備える、ワイヤーハーネスの製造方法。
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