JP2018041584A - 電池モジュールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池セルの膨張及び変形を良好に抑制できる電池モジュールの製造方法を提供する。【解決手段】電池モジュールの製造方法は、配列体を形成する工程と、一方向における配列体の一端と、第1エンドプレートとの間に弾性体を配置する工程と、一端と第1エンドプレートとの間であって、一端及び第1エンドプレートのいずれか一方に接するように、一方向における弾性体の厚みを設定する定寸部材を配置する工程と、定寸部材に設けられる加圧センサが一端及び第1エンドプレートの他方に接することを検知するまで、第1エンドプレートを一方向に沿って加圧する工程と、加圧センサが検知した際の弾性体の厚みを維持したまま、締結部材により第1エンドプレートと、配列体の他端に設けられた第2エンドプレートとを締結する工程と、第1及び第2エンドプレートの締結後、定寸部材を取り出す工程と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、電池モジュールの製造方法に関する。
例えば特許文献1には、積層方向に沿って配列された複数の電池セルを有する積層体(配列体)と、積層体の両側に配置された一対のエンドプレートと、積層体と一方のエンドプレートとの間に配置され、積層方向に弾性を有する弾性部材とを備える電池モジュールが開示されている。このような電池モジュールでは、積層体、弾性部材及びエンドプレートを積層方向に配列した後に、当該積層方向に荷重を印加する。これにより、弾性部材を所定の厚さまで圧縮変形させている。
上述したような電池モジュールでは、使用に伴う電池セルの膨張を抑制するため、積層方向に荷重が印加されている。この荷重が大きいほど、電池セルの膨張が抑制される傾向にある一方で、電池セルが変形する傾向にある。特に、弾性体を所定の厚みまで圧縮変形する荷重を大きく超える荷重が印加された場合、電池セルが変形しやすい。このため、電池セルの膨張及び変形の抑制を良好に両立することが望まれている。
本発明は、電池セルの膨張及び変形の抑制を良好に両立できる電池モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る電池モジュールの製造方法は、一方向に沿って配列された複数の電池セルを有する配列体を形成する工程と、一方向における配列体の一端と、第1エンドプレートとの間に弾性体を配置する工程と、一端と第1エンドプレートとの間であって、一端及び第1エンドプレートのいずれか一方に接するように、一方向における弾性体の厚みを設定する定寸部材を配置する工程と、定寸部材に設けられる加圧センサが一端及び第1エンドプレートの他方に接することを検知するまで、第1エンドプレートを一方向に沿って加圧する工程と、加圧センサが検知した際の弾性体の厚みを維持したまま、締結部材により第1エンドプレートと、一方向における配列体の他端に設けられた第2エンドプレートとを締結する工程と、第1及び第2エンドプレートの締結後、定寸部材を一端と第1エンドプレートとの間から取り出す工程と、を備える。
この電池モジュールの製造方法によれば、定寸部材に設けられる加圧センサが一端及び第1エンドプレートの他方に接することを検知するまで、第1エンドプレートを一方向に沿って加圧している。これにより、弾性体の厚みが定寸部材にて設定された範囲内まで圧縮変形されたことを、加圧センサによって精度よく検知できる。そして、加圧センサが第1エンドプレートの接触を検知したとき、第1エンドプレートへの加圧を即座に停止することによって、弾性体及び定寸部材等に過剰な荷重が印加されることを防止できる。したがって、電池セルの変形を良好に抑制できる。加えて、加圧センサが第1エンドプレートの接触を検知した際の弾性体の厚みを維持したまま第1及び第2エンドプレートを締結する。これにより、第1及び第2エンドプレートが締結された後においても、弾性体の厚みを設定された範囲内まで圧縮変形させる荷重が配列体に印加される。したがって、電池セルの膨張も良好に抑制できる。
加圧センサは、一方向において電池セル内の空洞部に重なるように設けられてもよい。この場合、第1エンドプレートから電池セルにおいて空洞部を画成する部分への荷重の印加を精度よく検知できるので、当該部分の変形を良好に抑制できる。
加圧センサは、締結部材の近傍に位置するように設けられてもよい。この場合、締結部材によって第1及び第2エンドプレートを締結する工程にて、定寸部材に印加される荷重を精度よく検知できる。これにより、上記工程にて定寸部材に対して過剰に荷重が印加されることを防止できる。
加圧センサは、定寸部材上に複数設けられており、第1エンドプレートを一方向に沿って加圧する工程では、全ての加圧センサが一端及び第1エンドプレートの他方に接することを検知するまで、第1エンドプレートを加圧してもよい。この場合、弾性体の厚みのばらつきを防ぎ、電池セルの変形をより良好に抑制できる。
本発明によれば、電池セルの膨張及び変形の抑制を良好に両立できる電池モジュールの製造方法を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態に係る電池モジュールを示す上視平面図である。図1において、電池モジュール1は、一方向に沿って配列された複数(ここでは7つ)の電池ユニット2を有する配列体3と、一方向において配列体3の一端3a側に配置された第1エンドプレート4aと、一方向において配列体3の他端3b側に配置された第2エンドプレート4bとを備えている。
電池ユニット2は、二次電池である電池セル5と、電池セル5を保持する電池ホルダ6とを有している。本実施形態では、電池セル5はリチウムイオン二次電池である。電池セル5は、直方体状を呈している。
図2(a)は、電池セル5の斜視図であり、図2(b)は、図2(a)のIIb−IIb線に沿った模式断面図である。図2(a),(b)に示されるように、電池セル5における金属製又は合金製のケース5a内には、図示しない電解液と、電極組立体31とが収容されている。また、図示はしないが、電極組立体31とケース5aにおける内側の側面及び底面との間には、絶縁フィルムが配置されている。当該絶縁フィルムによって電極組立体31を包むことで、ケース5aと電極組立体31との間が絶縁されている。電池セル5内において、ケース5aの上面と電極組立体31の上端との間、及びケース5aの底面と電極組立体31の下端との間のそれぞれには、空洞部32a,32bが設けられている。空洞部32a,32bとは、ケース5a内において電極組立体31が設けられていない領域、あるいはケース5a内において電極組立体31が殆ど設けられていない領域であって、電解液が収容され得る領域である。一方、ケース5aにおける空洞部32a,32b以外の領域には、電解液と電極組立体31とが密に設けられている。
電極組立体31は、シート状の複数の正極33と、シート状の複数の負極34とが袋状のセパレータ35を介して交互に積層された構造を有している。正極33は、袋状のセパレータ35に包まれている。袋状のセパレータ35に包まれた状態の正極33は、セパレータ付き正極36として構成されている。電極組立体31は、例えば両端に負極34が配置され、且つ、当該負極34同士の間には複数のセパレータ付き正極36と複数の負極34とが交互に積層された積層構造を有している。
正極33は、例えばアルミニウム箔からなる金属箔33aと、金属箔33aの両面に形成された正極活物質層33bとを有している。正極活物質層33bは、正極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウムまたは硫黄等が挙げられる。また、負極34は、銅箔からなる金属箔34a9と、金属箔34aの両面に形成された負極活物質層34bとを有している。複合酸化物は、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとが含まれる酸化物である。負極活物質層34bは、負極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の酸化物またはホウ素添加炭素等が挙げられる。
電池セル5の上部には、正極33に接続される正極端子7と、負極34に接続される負極端子8とが設けられている。隣り合う2つの電池セル5は、正極端子7及び負極端子8が互いに逆向きとなるように配置されている。そして、隣り合う2つの電池セル5の正極端子7及び負極端子8同士がバスバー9を介して接続されている(図1参照)。なお、配列体3の上方には、バスバーカバー10が配置されている(図3参照)。
電池ホルダ6は、電池セル5用のケースであり、例えば樹脂から構成される。電池ホルダ6は、電池セル5を取り囲むように収容する枠体部11を有している。枠体部11の上端部及び下端部には、後述するボルト16のネジ部16aが挿通されるボルト挿通孔を有するボルトガイド部12が、複数(ここでは2つ)ずつ設けられている。
第1エンドプレート4aと、配列体3に含まれる複数の電池ユニット2のうち、最も第1エンドプレート4a側に位置する電池ユニット2との間には、中間板13(ミドルプレート)が配置されている。中間板13は、電池ユニット2を保護するために配置されており、種々の材料で形成された板状部材である。本実施形態では、中間板13は、配列体3の一部であり、一方向において第1エンドプレート4aと対向する配列体3の一端3aに相当する部材である。このため、中間板13は、最も第1エンドプレート4a側に位置する電池ユニット2に接して設けられている。
第1エンドプレート4a及び第2エンドプレート4bは、配列体3の各電池ユニット2を、締結部材である複数組(ここでは4組)のボルト16及びナット17によって拘束する拘束部材である。第1エンドプレート4a及び第2エンドプレート4bは、ボルト16及びナット17の締結によって、一方向に沿って配列体3を拘束する。第1エンドプレート4a及び第2エンドプレート4bのそれぞれは、剛性の高い金属(例えば鉄)からなっている。ナット17は、第1エンドプレート4a側においてボルト16と螺合する。
ゴム部材15は、電池セル5(特に、電極組立体31)の膨張を吸収するための弾性体であり、配列体3の一端3aと第1エンドプレート4aとの間に配置されている。より具体的には、ゴム部材15は、第1エンドプレート4a及び中間板13に隣接するように配置されている。ゴム部材15は、図3に示されるように、平面視矩形の平板状を呈している。ゴム部材15は、電池セル5に対応する高さ位置に配置されている。より具体的には、ゴム部材15は、一方向において電池セル5内の電極組立体31が密に設けられている領域に重なるように配置されている。ゴム部材15は、配列体3、第1エンドプレート4a、ボルト16及びナット17により、所定の厚みになるように一方向において圧縮された状態で組み付けられる。このため、一方向に沿ったゴム部材15の厚みAは、精度よく調整されており、例えば設計値から±1mmの範囲内に調整されている。なお、ゴム部材15の厚みAは、ゴム部材15における一方向に沿った寸法である。
本実施形態では、ゴム部材15の厚みAを調整する場合、例えば図3及び図4に示されるようなU字形の定寸部材20を用いる。定寸部材20は、一方向におけるゴム部材15の厚みを設定する部材である。定寸部材20は、2つの厚み設定部21,22と、厚み設定部21,22の一端部同士を繋ぐ接続部23とを有している。
厚み設定部21,22は、何れも断面矩形の棒状を呈している。なお、厚み設定部21,22の形状としては、特に断面矩形状には限られず、断面円形状(円柱状)等であってもよい。厚み設定部21は、例えば、ゴム部材15の上面と、電池ホルダ6における枠体部11の上端部に設けられたボルトガイド部12に案内されるボルト16との間のスペースに配置されている。また、厚み設定部21は、一方向において電池セル5内の空洞部32aに重なるように配置されている。一方、厚み設定部22は、例えば、ゴム部材15の下面と、電池ホルダ6における枠体部11の下端部に設けられたボルトガイド部12(図示せず)に案内されるボルト16との間のスペースに配置されている。また、厚み設定部22は、一方向において電池セル5内の空洞部32bに重なるように配置されている。このため、厚み設定部21,22のそれぞれは、一方向において第1エンドプレート4aと配列体3の一端3aとに挟まれるように配置されている。なお、図3では、第1エンドプレート4aは省略されている。
一方向に沿った厚み設定部21,22の幅寸法Bは、互いに等しくなっている(図4参照)。厚み設定部21,22の幅寸法Bは、ゴム部材15の厚み目標値よりも僅かに小さくなっている。具体的には、厚み設定部21,22の幅寸法Bは、後述するように第1エンドプレート4aと電池ユニット2との間から厚み設定部21,22を取り出す際に、ボルト16に対してナット17を緩める方向に回転させる量(後述の所定回転数)に対応する寸法だけゴム部材15の厚み目標値よりも小さくなっている。ゴム部材15の厚み目標値は、例えばゴム部材15の厚みAの設計値範囲の中心値である。厚み設定部21の高さ寸法は、例えば、厚み設定部22の高さ寸法よりも大きい。厚み設定部21,22間の距離は、ゴム部材15の高さ寸法とほぼ等しくなっている。
接続部23には、長円形状の貫通孔23aが形成されている。接続部23における貫通孔23aに対して厚み設定部21,22の先端の反対側に位置する壁部は、取っ手23bを構成している。このように接続部23に取っ手23bを設けることにより、定寸部材20が使いやすくなる。
厚み設定部21,22の一表面には、複数の加圧センサ24a〜24dが設けられている。加圧センサ24a〜24dは、配列体3と、第1エンドプレート4aとによって挟持された厚み設定部21,22に印加される荷重を検知する感圧センサである。感圧センサは、加わった荷重に応じて抵抗値が変化するセンサである。加圧センサ24a〜24dは、定寸部材20の機能を阻害しない厚さを有することが好ましい。加圧センサ24a,24bは厚み設定部21上に設けられており、加圧センサ24c,24dは厚み設定部22上に設けられている。加えて、加圧センサ24a,24bは、一方向において電池セル5内の空洞部32aに重なるように設けられており、加圧センサ24c,24dは、一方向において電池セル5内の空洞部32bに重なるように設けられている。
本実施形態では、加圧センサ24a〜24dのそれぞれは、締結部材の近傍に設けられている。具体的には、加圧センサ24a,24bのそれぞれは、厚み設定部21において、第1エンドプレート4aに対向する対向面21a上であって、枠体部11の上端部に位置するボルト16の近傍に設けられている。また、加圧センサ24c,24dのそれぞれは、厚み設定部22において、第1エンドプレート4aに対向する対向面22a上であって、枠体部11の下端部に位置するボルト16の近傍に設けられている。本実施形態におけるボルト(締結部材)の近傍とは、一方向に交差する方向において、ボルトから3mm以内に位置する範囲である。なお、各加圧センサは、定寸部材20上において対応するボルトとゴム部材との間に配置されることが好ましい。
次に、図5、図6(a),(b)及び図7を参照しながら本実施形態に係る電池モジュール1の製造方法について説明する。図5は、本実施形態に係る電池モジュールの製造方法を説明するための工程図である。図6(a)は、ステップS2における配列体3等の状態を示す図であり、図6(b)は、ステップS3における配列体3等の状態を示す図である。図7は、ステップS4における配列体3等の状態を示す図である。なお、図6(b)及び図7においては、加圧センサ24a〜24dは省略されている。
図5に示されるように、まず、複数の電池ユニット2を一方向に沿って配列し、配列体3を形成する(ステップS1)。本実施形態では、電池ホルダ6が取り付けられた電池セル5である電池ユニット2を一方向に沿って配列する。また、一方向における一方の端側の電池ユニット2に接するように中間板13を配置し、配列体3の一端3aを形成する。
次に、一方向における配列体3の一端3aと、第1エンドプレート4aとの間にゴム部材15を配置する(ステップS2)。ステップS2では、まず、一方向に沿って配列体3を挟むように第1エンドプレート4a及び第2エンドプレート4bを準備する。そして、図6(a)に示されるように、配列体3の一端3aと、第1エンドプレート4aとの間にゴム部材15を配置する。このとき、ゴム部材15に位置ずれが発生しないように、ボルト16及びナット17の仮締めを行い、ゴム部材15を第1エンドプレート4aと一端3aとで挟む。このため、ステップS2におけるゴム部材15の厚みは、少なくとも厚みAよりも大きければよい。
次に、図6(b)に示されるように、配列体3の一端3aと第1エンドプレート4aとの間であって、一端3aである中間板13に接するように、定寸部材20を配置する(ステップS3)。ステップS3では、配列体3を支持装置25にて支持した状態で、定寸部材20の厚み設定部21,22のそれぞれを、配列体3の一端3aと第1エンドプレート4aとの間に配置する。このとき、厚み設定部21,22のそれぞれを、中間板13に接触させる。ステップS3では、加圧センサ24a〜24dは、第1エンドプレート4aには接していない。また、厚み設定部21,22間の距離はゴム部材15の高さ寸法とほぼ等しいため、定寸部材20はゴム部材15に支持された状態となる。
次に、第1エンドプレート4aを一方向に沿って加圧する(ステップS4)。ステップS4では、例えば支持装置25上にて順番に配列された第2エンドプレート4b、配列体3及び中間板13を固定した後、加圧機等を用いて、第1エンドプレート4aを一方向に沿って配列体3側へ押圧する。これにより、ゴム部材15が一方向に沿って圧縮され、第1エンドプレート4aが配列体3及び定寸部材20に近づいていく。ステップS4では、定寸部材20の厚み設定部21,22に設けられる加圧センサ24a〜24dの全てが第1エンドプレート4aに接したことを検知するまで、第1エンドプレート4aを加圧する。加圧センサ24a〜24dの全てが第1エンドプレート4aの接触(着座)を検知したとき、第1エンドプレート4aの位置及びゴム部材15の形状は、図7に示される状態になる。このとき、第1エンドプレート4aへの加圧を停止する。ステップS4では、加圧センサ24a〜24dの全てが第1エンドプレート4aの接触を検知したとき、一方向に沿ったゴム部材15の寸法が、厚み設定部21,22の幅寸法Bと一致したと判断される。
次に、加圧センサ24a〜24dが検知した際のゴム部材15の厚みを維持したまま、締結部材によって第1エンドプレート4aと、第2エンドプレート4bとを締結する(ステップS5)。ステップS5では、第1エンドプレート4a及び第2エンドプレート4bによって、ゴム部材15の厚みを厚み設定部21,22の幅寸法Bに維持するように、各組のボルト16及びナット17を締め付ける。これにより、第1エンドプレート4a及び第2エンドプレート4bは、配列体3、ゴム部材15、及び厚み設定部21,22を一方向に沿って挟持する。
ステップS5では、全てのボルト16及びナット17を一旦締め付けた後、各ナット17を各ボルト16に対して緩める方向(締め付ける方向とは逆の方向)に予め決められた所定回転数分だけ回転させる。これにより、第1エンドプレート4aと中間板13との間の間隔は、厚み設定部21,22の幅寸法Bよりも僅かに大きくなる。例えば、一方向に沿った第1エンドプレート4aと一端3aとの間の間隔が、厚み設定部21,22の幅寸法Bよりも0.1mm〜1mm程度大きくなる。また、一方向に沿ったゴム部材15の厚みが、幅寸法Bから厚みAに設定される。なお、所定回転数は、ナット17を緩める方向に回転させた後にゴム部材15の厚みが設計値範囲となる回転数、例えば半回転または1回転に設定されている。以上の手順にて、第1エンドプレート4a及び第2エンドプレート4bの締結が完了する。
次に、第1エンドプレート4aと一端3aとの間から定寸部材20を取り出す(ステップS6)。ステップS6では、例えば、作業者等が取っ手23bを把持し、一方向と交差する方向に引っ張ることによって厚み設定部21,22を取り出す。以上により、一方向に沿ったゴム部材15の厚みが調整された電池モジュール1を製造する。
以下では、定寸部材20に加圧センサ24a〜24dが設けられていない場合と比較しながら、本実施形態に係る電池モジュールの製造方法の作用効果について説明する。
定寸部材20に加圧センサ24a〜24dが設けられない場合、上記ステップS4においては、例えば定寸部材20に第1エンドプレート4aが接したことを確実に判断できるまで、第1エンドプレート4aが加圧される。この場合、第1エンドプレート4aが過剰に加圧されることによって、電池セル5のケース5aが変形するおそれがある。特に、ゴム部材15だけでなく厚み設定部21,22も第1エンドプレート4aによって強く加圧されると、電池セル5のケース5aが変形しやすい。これは、電池セル5のケース5aにおいて厚み設定部21,22と一方向に沿って重なる部分には空洞部32a,32bが設けられているためである。なお、電池セル5のケース5aに変形が発生した場合、ケース5aと正極33及び負極34の少なくとも一方との短絡、又は電解液の漏れ等が発生するおそれがある。
これに対して本実施形態に係る電池モジュール1の製造方法によれば、定寸部材20に設けられる加圧センサ24a〜24dが第1エンドプレート4aに接することを検知するまで、第1エンドプレート4aを一方向に沿って加圧している。これにより、ゴム部材15の厚みが定寸部材20にて設定された範囲内まで圧縮変形されたことを、例えば加圧センサ24aによって精度よく検知できる。そして、例えば加圧センサ24aが第1エンドプレート4aの接触を検知したとき、第1エンドプレート4aへの加圧を即座に停止することによって、ゴム部材15及び定寸部材20等に過剰な荷重が印加されることを防止できる。したがって、電池セル5の変形を良好に抑制できる。加えて、加圧センサ24aが第1エンドプレート4aの接触を検知した際のゴム部材15の厚みを維持したまま第1及び第2エンドプレート4a,4bを締結する。これにより、第1及び第2エンドプレート4a,4bが締結された後においても、ゴム部材15の厚みを設定された範囲内まで圧縮変形させる荷重が配列体3に印加される。したがって、電池セル5の膨張も良好に抑制できる。
加圧センサ24aは、一方向において電池セル5内の空洞部32aに重なるように設けられている。このため、第1エンドプレート4aから電池セル5において空洞部32a,32bを画成する部分への荷重の印加を精度よく検知できるので、当該部分の変形を良好に抑制できる。
加圧センサ24aは、締結部材の近傍に位置するように設けられている。このため、上記ステップS5にて、定寸部材20に印加される荷重を精度よく検知できる。これにより、ステップS5にて定寸部材20に対して過剰に荷重が印加されることを防止できる。
定寸部材20上には、加圧センサ24aだけでなく加圧センサ24b〜24dが設けられており、第1エンドプレート4aを一方向に沿って加圧する工程では、全ての加圧センサ24a〜24dが第1エンドプレート4aに接することを検知するまで、第1エンドプレート4aを加圧している。このため、ゴム部材15の厚みのばらつきを防ぎ、電池セル5の変形をより良好に抑制できる。
なお、電池モジュール1を構成する部材のそれぞれには、多少の寸法公差が存在する。例えば、ゴム部材15の厚さは、±1mm程度の寸法公差がある。この寸法公差に起因して、ゴム部材15を介して電池セル5に過剰な荷重が印加される場合がある。これに対しても、加圧センサ24a〜24dを用いることによって、電池セル5の変形を良好に抑制できる。
また、例えばステップS5では、ボルト16及びナット17の締め付けによって、配列体3を構成する部材及び第1エンドプレート4aがたわむことがある。このたわみに起因して、電池モジュール1の製造段階(特にステップS5)においては、締結部材近傍のゴム部材15又は厚み設定部21,22の特定箇所が、集中的に押圧されることがある。このような事情に鑑み、各加圧センサ24a〜24dを対応する締結部材の近傍に配置することが好ましい。
本発明は、上記実施形態には限定されない。例えば、上記実施形態における電池モジュール1の製造方法は、ステップS1〜ステップS6を備えているが、これに限られない。ステップS1〜S6のいずれかが省略されていてもよいし、ステップS1〜S6以外のステップが含まれてもよい。また、ステップS1〜S6のいずれかは、同時に行われてもよい。例えば、ステップS1,S2は、連続して行われてもよい。また、ステップS1〜S6の一部の順番が変更されてもよい。
上記実施形態では、厚み設定部21,22及び接続部23を有するU字形の定寸部材20を使用しているが、使用する定寸部材としては、特に限られず、例えば厚み設定部を構成する2つの部品からなっていてもよい。この場合には、定寸部材の構造を簡素化することができる。また、上記実施形態では、配列体3の一端3aとして中間板13が用いられているが、そのような中間板13は特に無くてもよい。この場合、配列体3を構成する複数の電池ユニット2における最も第1エンドプレート4a側の電池ユニット2の露出面が、配列体3の一端3aに相当する。
上記実施形態では、厚み設定部を構成する部品は、1つだけであってもよい。この場合、ゴム部材15の上方における第1エンドプレート4aと電池ユニット2との間のみに、厚み設定部を構成する部品を配置してもよいし、或いはゴム部材15の下方における第1エンドプレート4aと電池ユニット2との間のみに、厚み設定部を構成する部品を配置してもよい。
上記実施形態では、合計4つの加圧センサ24a〜24dが用いられているが、加圧センサの数は限定されない。例えば、厚み設定部上に設けられる加圧センサの数は、1〜3つでもよいし、5つ以上でもよい。また、加圧センサは、必ずしもボルト等の締結部材の近傍に位置するように設けられなくてもよい。
上記実施形態では、加圧センサ24a〜24dは、第1エンドプレート4aの接触を検知するように設けられているが、これに限られない。例えば、複数の加圧センサは、配列体3の一端3a又は中間板13の接触を検知するように設けられてもよい。この場合、加圧センサは、厚み設定部21,22において配列体3又は中間板13に対向する対向面上に設けられる。加圧センサが当該対向面上に設けられているとき、ステップS3では、厚み設定部21,22のそれぞれを第1エンドプレート4aに接触させると共に、各加圧センサを配列体3又は中間板13に接触させないようにする。また、ステップS4では、第1エンドプレート4aに対する一方向に沿った加圧によって、第1エンドプレート4a及び厚み設定部21,22を、配列体3(又は中間板13)に近づける。
上記実施形態では、厚み設定部21,22がエンドプレート4と電池ユニット2とに挟持されるようにボルト16及びナット17を締め付けた後、ナット17をボルト16に対して緩める方向に所定回転数分だけ回転させているが、特にその方法には限られず、ボルト16をナット17に対して緩める方向に所定回転数分だけ回転させてもよい。
上記実施形態では、エンドプレート4と電池ユニット2との間にゴム部材15が配置されているが、膨張吸収用の弾性体の材料としては、特にゴムには限られず、例えばプラスチック等であってもよい。
1…電池モジュール、2…電池ユニット、4a…第1エンドプレート、4b…第2エンドプレート、5…電池セル、15…ゴム部材(弾性体)、16…ボルト(締結部材)、17…ナット(締結部材)、20…定寸部材、21…厚み設定部、22…厚み設定部、23…接続部、31…電極組立体、32a,32b…空洞部。
Claims (4)
- 一方向に沿って配列された複数の電池セルを有する配列体を形成する工程と、
前記一方向における前記配列体の一端と、第1エンドプレートとの間に弾性体を配置する工程と、
前記一端と前記第1エンドプレートとの間であって、前記一端及び前記第1エンドプレートのいずれか一方に接するように、前記一方向における前記弾性体の厚みを設定する定寸部材を配置する工程と、
前記定寸部材に設けられる加圧センサが前記一端及び前記第1エンドプレートの他方に接することを検知するまで、前記第1エンドプレートを前記一方向に沿って加圧する工程と、
前記加圧センサが検知した際の前記弾性体の厚みを維持したまま、締結部材により前記第1エンドプレートと、前記一方向における前記配列体の他端に設けられた第2エンドプレートとを締結する工程と、
前記第1及び第2エンドプレートの締結後、前記定寸部材を前記一端と前記第1エンドプレートとの間から取り出す工程と、
を備える電池モジュールの製造方法。 - 前記加圧センサは、前記一方向において前記電池セル内の空洞部に重なるように設けられている、請求項1に記載の電池モジュールの製造方法。
- 前記加圧センサは、前記締結部材の近傍に位置するように設けられている、請求項1又は2に記載の電池モジュールの製造方法。
- 前記加圧センサは、前記定寸部材上に複数設けられており、
前記第1エンドプレートを前記一方向に沿って加圧する工程では、全ての前記加圧センサが前記一端及び前記第1エンドプレートの他方に接することを検知するまで、前記第1エンドプレートを加圧する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電池モジュールの製造方法。
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JP2016173704A JP2018041584A (ja) | 2016-09-06 | 2016-09-06 | 電池モジュールの製造方法 |
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CN108269955A (zh) * | 2018-04-12 | 2018-07-10 | 孟增丽 | 一种新能源汽车锂电池固定装置 |
-
2016
- 2016-09-06 JP JP2016173704A patent/JP2018041584A/ja active Pending
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CN108269955B (zh) * | 2018-04-12 | 2019-11-26 | 玉环方济科技咨询有限公司 | 一种新能源汽车锂电池固定装置 |
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