JP2018039926A - 水性液体吸収性樹脂粒子並びにこれを用いた吸収体及び吸収性物品 - Google Patents
水性液体吸収性樹脂粒子並びにこれを用いた吸収体及び吸収性物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018039926A JP2018039926A JP2016175557A JP2016175557A JP2018039926A JP 2018039926 A JP2018039926 A JP 2018039926A JP 2016175557 A JP2016175557 A JP 2016175557A JP 2016175557 A JP2016175557 A JP 2016175557A JP 2018039926 A JP2018039926 A JP 2018039926A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aqueous liquid
- resin particles
- water
- absorbent resin
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解性ビニルモノマー(a2)並びに架橋剤(b)を必須構成単位とする架橋重合体(A)と、炭素数4以下の多価アルコール(c)、多価金属塩(d)を含有し、下記式(1)及び式(2)を満たす水性液体吸収性樹脂粒子。
(Y)=A・exp(−0.25×(X)) (1)
30≦(X)≦50 (2)
式中、Aは300000〜800000の範囲の値であり、(X)は水性液体吸収性樹脂粒子の保水量(g/g)、(Y)は水性液体吸収性樹脂粒子のゲル通液速度(ml/分)である。
【選択図】 なし
Description
(Y)=A・exp(−0.25×(X)) (1)
30≦(X)≦50 (2)
式中、Aは300000〜800000の範囲の値であり、(X)は水性液体吸収性樹脂粒子(P)の生理食塩水に対する1時間後の保水量(g/g)、(Y)は水性液体吸収性樹脂粒子(P)を生理食塩水に30分間浸漬した後の2kPaの荷重下における生理食塩水のゲル通液速度(ml/分)を意味する。
(i)炭素数8〜30の芳香族エチレン性モノマー
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン及びヒドロキシスチレン等のスチレン、並びにビニルナフタレン及びジクロルスチレン等のスチレンのハロゲン置換体等。
(ii)炭素数2〜20の脂肪族エチレン性モノマー
アルケン(エチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン、ペンテン、ヘプテン、ジイソブチレン、オクテン、ドデセン及びオクタデセン等);並びにアルカジエン(ブタジエン及びイソプレン等)等。
(iii)炭素数5〜15の脂環式エチレン性モノマー
モノエチレン性不飽和モノマー(ピネン、リモネン及びインデン等);並びにポリエチレン性ビニルモノマー[シクロペンタジエン、ビシクロペンタジエン及びエチリデンノルボルネン等]等。
水溶液重合を行う場合、有機溶媒の使用量(重量%)は、水の重量を基準として40以下が好ましく、更に好ましくは30以下である。
ラジカル重合触媒の使用量(重量%)は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)の、その他のビニルモノマー(a3)を用いる場合は(a1)〜(a3)の、合計重量に基づいて、0.0005〜5が好ましく、更に好ましくは0.001〜2である。
・方法[I]:
炭素数4以下の多価アルコール(c)、多価金属塩(d)、多価グリシジル化合物(e)及び水を含有する混合液(W1)を用いて架橋重合体(A)を表面処理する方法。
・方法[II]:
炭素数4以下の多価アルコール(c)、多価グリシジル化合物(e)及び水を含有し、多価金属塩(d)を含有しない混合液(W2)と、炭素数4以下の多価アルコール(c)、多価金属塩(d)及び水を含有し、多価グリシジル化合物(e)を含有しない混合液(W3)とを用いて架橋重合体(A)を表面処理する方法であって、以下の(1)〜(3)の工程のいずれかを含む方法:
(1)混合液(W2)で架橋重合体(A)を表面処理した後、加熱処理を行い又は加熱処理を行わずに、混合液(W3)で更に表面処理する工程;
(2)混合液(W3)で架橋重合体(A)を表面処理した後、加熱処理を行い又は加熱処理を行わずに、混合液(W2)で更に表面処理する工程;
(3)混合液(W2)と混合液(W3)で同時に表面処理する工程。
・方法[III]:
炭素数4以下の多価アルコール(c)、多価グリシジル化合物(e)及び水を含有し、多価金属塩(d)を含有しない混合液(W2)と、多価金属塩(d)及び水を含有し、炭素数4以下の多価アルコール(c)及び多価グリシジル化合物(e)を含有しない混合液(W4)とを用いて架橋重合体(A)を表面処理する方法であって、以下の(4)〜(6)の工程のいずれかを含む方法:
(4)混合液(W2)で架橋重合体(A)を表面処理した後、加熱処理を行わずに混合液(W4)で更に表面処理する工程;
(5)混合液(W4)で架橋重合体(A)を表面処理した後、加熱処理を行い又は加熱処理を行わずに、混合液(W2)で更に表面処理する工程;
(6)混合液(W2)と混合液(W4)で同時に表面処理する工程。
混合する方法としては、架橋重合体(A)に混合液(W1)を噴霧するか、混合液(W1)に架橋重合体(A)をディッピングする方法等が挙げられ、好ましくは、架橋重合体(A)に混合液(W1)を噴霧して混合する方法である。
なお、方法[II]において混合液(W2)と混合液(W3)で同時に表面処理する方法及び方法[III]において混合液(W2)と混合液(W4)で同時に表面処理する方法としては、上記混合装置に架橋重合体(A)を仕込み、混合液(W2)と混合液(W3)、又は混合液(W2)と混合液(W4)を別々かつ同時に投入して均一混合する方法が挙げられる。
なお、方法[III]の工程(4)においては、混合液(W2)での表面処理と混合液(W4)での表面処理の間で加熱処理を行うと耐壊れ性が低下するため、混合液(W2)での表面処理後、加熱処理を行わずに混合液(W4)で表面処理する必要がある。
30≦(X)≦50 (2)
式中、(X)は水性液体吸収性樹脂粒子(P)の生理食塩水に対する1時間後の保水量(g/g)、(Y)は水性液体吸収性樹脂粒子(P)を生理食塩水に30分間浸漬した後の2kPaの荷重下における生理食塩水のゲル通液速度(ml/分)を意味する。(X)は30〜50g/gであり、好ましくは32〜44g/gである。
また、多価金属塩(d)の添加量が少な過ぎると、保水量(X)の値が同じでも、ゲル通液速度(Y)の値は低くなり、式(1)を満たさなくなる傾向がある。
一方、多価金属塩(d)の添加量が多すぎても、保水量(X)の値が同じでも、ゲル通液速度(Y)の値が低くなり、式(1)を満たさなくなる傾向がある。そして、多価アルコール(c)と多価金属塩(d)の重量比が上記の範囲であると、式(1)を満たしやすい。
本発明においては、多価アルコール(c)、多価金属塩(d)、多価グリシジル化合物(e)の、それぞれの使用量を上述の範囲に調整することで上記式(1)、(2)を満たす水性液体吸収性樹脂粒子(P)を実現することができる。
<保水量の測定方法>
目開き63μm(JIS Z8801−1:2006)のナイロン網で作製したティーバッグ(縦20cm、横10cm)に測定試料1.00gを入れ、生理食塩水(食塩濃度0.9%)1,000ml中に無撹拌下、1時間浸漬した後引き上げて、15分間吊るして水切りする。その後、ティーバッグごと、遠心分離器にいれ、150Gで90秒間遠心脱水して余剰の生理食塩水を取り除き、ティーバックを含めた重量(h1)を測定し次式から保水量を求める。なお、使用した生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃である。
保水量(g/g)=(h1)−(h2)
なお、(h2)は、測定試料の無い場合について上記と同様の操作により計測したティーバックの重量である。
<ゲル通液速度の測定方法>
水性液体吸収性樹脂粒子(P)を生理食塩水に30分間浸漬した後の2kPaの荷重下における生理食塩水のゲル通液速度(ml/分)は、図1及び図2で示される器具を用いて以下の操作により測定する。
測定試料0.32gを150ml生理食塩水1(食塩濃度0.9%)に30分間浸漬して膨潤ゲル粒子2を調製する。そして、垂直に立てた円筒3{直径(内径)25.4mm、長さ40cm、底部から60mlの位置及び40mlの位置にそれぞれ目盛り線4及び目盛り線5が設けてある。}の底部に、金網6(目開き106μm、JIS Z8801−1:2006)と、開閉自在のコック7(通液部の内径5mm)とを有する濾過円筒管内に、コック7を閉鎖した状態で、調製した膨潤ゲル粒子2を生理食塩水と共に移した後、この膨潤ゲル粒子2の上に円形金網8(目開き150μm、直径25mm)が金網面に対して垂直に結合する加圧軸9(重さ22g、長さ47cm)を金網と膨潤ゲル粒子とが接触するように載せ、更に加圧軸9におもり10(88.5g)を載せ、1分間静置する。引き続き、コック7を開き、濾過円筒管内の液面が60ml目盛り線4から40ml目盛り線5になるのに要する時間(T1;秒)を計測し、次式よりゲル通液速度(ml/分)を求める。
ゲル通液速度(ml/分)=20ml×60/(T1−T2)
なお、オムツの吸収速度の観点から、ゲル通液速度(Y)は好ましくは3〜300であり、15〜280が更に好ましく、特に好ましくは、25〜250である。また、耐壊れ性の指標として、ゲル通液速度の変化率は、58〜100%であることが好ましく、65〜100%であることが更に好ましく、70〜100%であることが特に好ましい。
他の材料としては繊維状物等が挙げられる。繊維状物と共に用いた場合の吸収体の構造及び製造方法等は、公知のもの(特開2003−225565号公報、特開2006−131767号公報及び特開2005−097569号公報等)と同様である。
カーボンテープを貼った試料台に測定試料を10粒以上、粒子同士が重ならないように固定し、Oxford社製エネルギー分散型X線分析(EDS分析)装置を付属した、JEOL社製電界放出型走査電子顕微鏡「JSM−7000」にセットした。倍率を150倍にし、粒子1粒を画面に表示し、元素マッピングモードでEDS分析を行った。多価金属塩(d)の特徴元素(例えば、硫酸アルミニウム又は硫酸ナトリウムアルミニウムならばアルミニウム及び硫黄)の検出面積をS1、水性液体吸収性樹脂粒子(P)の特徴元素(通常はポリアクリル酸ナトリウム塩であるため、ナトリウム)の検出面積をS0とし、次式から被覆率を求めた。
被覆率(%)=(S1/S0)×100
特徴元素が複数ある場合はそれぞれの元素の被覆率を平均し被覆率とした。1種類の測定試料につき5粒の測定を行い、平均値を測定試料の被覆率とした。なお、検出面積S0及びS1として、それぞれの特徴元素の検出強度の頻度分布をヒストグラムとして出力した値を用いた。
目開き63μm(JIS Z8801−1:2006)のナイロン網を底面に貼った円筒型プラスチックチューブ(内径:25mm、高さ:34mm)内に、30メッシュふるいと60メッシュふるいを用いて250〜500μmの範囲にふるい分けした測定試料0.16gを秤量し、円筒型プラスチックチューブを垂直にしてナイロン網上に測定試料がほぼ均一厚さになるように整えた後、この測定試料の上に分銅(重量:210.6g、外径:24.5mm、)を乗せた。この円筒型プラスチックチューブ全体の重量(M1)を計量した後、生理食塩水(食塩濃度0.9%)60mlの入ったシャーレ(直径:12cm)の中に測定試料及び分銅の入った円筒型プラスチックチューブを垂直に立ててナイロン網側を下面にして浸し、60分静置した。60分後に、円筒型プラスチックチューブをシャーレから引き上げ、これを斜めに傾けて底部に付着した水を一箇所に集めて水滴として垂らすことで余分な水を除去した後、測定試料及び分銅の入った円筒型プラスチックチューブ全体の重量(M2)を計量し、次式から加圧下吸収量を求めた。なお、使用した生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃であった。
荷重下吸収量(g/g)={(M2)−(M1)}/0.16
測定試料を15g量り採り、Panasonic社製ファイバーミキサーに入れ、低速・高速の切り替えスイッチを低速として1秒攪拌する処理を行った。
アクリル酸(a1−1){三菱化学株式会社製、純度100%}131部、架橋剤(b−1){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ダイソ−株式会社製}0.36部及び脱イオン水362部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液0.5部、2%アスコルビン酸水溶液1部及び2%の2,2’−アゾビスアミジノプロパンジハイドロクロライド水溶液6.5部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が80℃に達した後、80±2℃で約5時間重合することにより含水ゲルを得た。
実施例1と同様にして得られた架橋重合体(A−1)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに炭素数4以下の多価アルコール(c)としてのプロピレングリコール0.6部、多価グリシジル化合物(e)としてのエチレングリコールジグリシジルエーテル0.09部及び水1.1部の混合液と、炭素数4以下の多価アルコール(c)としてのプロピレングリコール0.5部、多価金属塩(d)としての硫酸ナトリウムアルミニウム12水和物1.2部及び水2.3部を混合した混合液を同時に添加し、均一混合した後、130℃で30分間加熱して、本発明の水性液体吸収性樹脂粒子(P−2)を得た。
実施例1と同様にして得られた架橋重合体(A−1)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに炭素数4以下の多価アルコール(c)としてのプロピレングリコール0.6部、多価グリシジル化合物(e)としてのエチレングリコールジグリシジルエーテル0.09部、無機粒子(f)としてのKlebosol30cal25(AZマテリアル社製コロイダルシリカ)1部及び水1.1部を混合した混合液と、炭素数4以下の多価アルコール(c)としてのプロピレングリコール0.5部、多価金属塩(d)としての硫酸ナトリウムアルミニウム12水和物1.2部及び水2.3部を混合した混合液を同時に添加し、均一混合した後、130℃で30分間加熱して、本発明の水性液体吸収性樹脂粒子(P−3)を得た。
実施例1と同様にして得られた架橋重合体(A−1)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに炭素数4以下の多価アルコール(c)としてのプロピレングリコール1.2部、多価グリシジル化合物(e)としてのエチレングリコールジグリシジルエーテル0.09部及び水3.5部を混合した混合液を添加し、均一混合した後、130℃で30分間加熱し、室温まで冷却した後、炭素数4以下の多価アルコール(c)としてのプロピレングリコール0.5部、多価金属塩(d)としての硫酸ナトリウムアルミニウム12水和物1.2部及び水2.3部を混合した混合液を同時に添加し、均一混合した後、130℃で30分間加熱して、本発明の水性液体吸収性樹脂粒子(P−4)を得た。
実施例1と同様にして得られた架橋重合体(A−1)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに炭素数4以下の多価アルコール(c)としてのプロピレングリコール2.0部、多価金属塩(d)としての硫酸ナトリウムアルミニウム12水和物1.2部、多価グリシジル化合物(e)としてのエチレングリコールジグリシジルエーテル0.12部及び水4.3部を混合した混合液を添加し、均一混合した後、130℃で30分間加熱して、本発明の水性液体吸収性樹脂粒子(P−5)を得た。
実施例1と同様にして得られた架橋重合体(A−1)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに炭素数4以下の多価アルコール(c)としてのプロピレングリコール4.5部、多価金属塩(d)としての硫酸ナトリウムアルミニウム12水和物2.4部、多価グリシジル化合物(e)としてのエチレングリコールジグリシジルエーテル0.18部及び水6.1部を混合した混合液を添加し、均一混合した後、130℃で30分間加熱して、本発明の水性液体吸収性樹脂粒子(P−6)を得た。
実施例1と同様にして得られた架橋重合体(A−1)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに炭素数4以下の多価アルコール(c)としてのプロピレングリコール3.0部、多価金属塩(d)としての硫酸ナトリウムアルミニウム12水和物3.6部、多価グリシジル化合物(e)としてのエチレングリコールジグリシジルエーテル0.12部及び水7.9部を混合した混合液を添加し、均一混合した後、130℃で30分間加熱して、本発明の水性液体吸収性樹脂粒子(P−7)を得た。
実施例1と同様にして得られた架橋重合体(A−1)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに炭素数4以下の多価アルコール(c)としてのプロピレングリコール0.6部、多価金属塩(d)としての硫酸ナトリウムアルミニウム12水和物1.2部、多価グリシジル化合物(e)としてのエチレングリコールジグリシジルエーテル0.10部及び水3.1部を混合した混合液を添加し、均一混合した後、150℃で30分間加熱して、本発明の水性液体吸収性樹脂粒子(P−8)を得た。
実施例1と同様にして得られた架橋重合体(A−1)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに、炭素数4以下の多価アルコール(c)としてのプロピレングリコール1.2部、多価グリシジル化合物(e)としてのエチレングリコールジグリシジルエーテル0.09部及び水3.5部を混合した混合液を添加し、均一混合した後、130℃で30分間加熱し、室温まで冷却した後、更に高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら多価金属塩(d)としての硫酸ナトリウムアルミニウム12水和物1.2部及び水2.3部を混合した混合液を添加し、均一混合した後、80℃で30分間加熱して、比較用の水性液体吸収性樹脂粒子(R−1)を得た。
実施例1と同様にして得られた架橋重合体(A−1)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに、炭素数4以下の多価アルコール(c)としてのプロピレングリコール0.6部、多価グリシジル化合物(e)としてのエチレングリコールジグリシジルエーテル0.09部及び水1.1部を混合した混合液を添加し、均一混合した後、130℃で30分間加熱し、室温まで冷却した後、更に高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら無機粒子(f)としてのシリカ(アエロジル社製Aerosil200)を0.2部添加し均一混合した後、80℃で30分間加熱して、比較用の水性液体吸収性樹脂粒子(R−2)を得た。
実施例1と同様にして得られた架橋重合体(A−1)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに炭素数4以下の多価アルコール(c)としてのプロピレングリコール0.6部、多価金属塩(d)としての硫酸ナトリウムアルミニウム12水和物1.2部、多価グリシジル化合物(e)としてのエチレングリコールジグリシジルエーテル0.005部及び水1.0部を混合した混合液を添加し、均一混合した後、130℃で30分間加熱して、比較用の水性液体吸収性樹脂粒子(R−3)を得た。
実施例1と同様にして得られた架橋重合体(A−1)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、これに炭素数4以下の多価アルコール(c)としてのプロピレングリコール1.2部、多価グリシジル化合物(e)としてのエチレングリコールジグリシジルエーテル0.09部及び水3.5部を混合した混合液を添加し、均一混合した後、130℃で30分間加熱して、比較用の水性液体吸収性樹脂粒子(R−4)を得た。
アクリル酸(a1−1){三菱化学株式会社製、純度100%}131部、架橋剤(b−1){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ダイソ−株式会社製}0.52部及び脱イオン水283部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液0.5部、2%アスコルビン酸水溶液1部及び2%の2,2’−アゾビスアミジノプロパンジハイドロクロライド水溶液6.5部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が80℃に達した後、95±2℃で約5時間重合することにより含水ゲルを得た。
2 含水ゲル粒子
3 円筒
4 底部から60mlの位置の目盛り線
5 底部から40mlの位置の目盛り線
6 金網
7 コック
8 円形金網
9 加圧軸
10 おもり
Claims (8)
- 水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解により水溶性ビニルモノマー(a1)となるビニルモノマー(a2)、並びに架橋剤(b)を必須構成単位とする架橋重合体(A)と、炭素数4以下の多価アルコール(c)及び多価金属塩(d)を含有し、下記式(1)及び式(2)を満たす水性液体吸収性樹脂粒子。
(Y)=A・exp(−0.25×(X)) (1)
30≦(X)≦50 (2)
[式中、Aは300000〜800000の範囲の値であり、(X)は水性液体吸収性樹脂粒子の生理食塩水に対する1時間後の保水量(g/g)、(Y)は水性液体吸収性樹脂粒子を生理食塩水に30分間浸漬した後の2kPaの荷重下における生理食塩水のゲル通液速度(ml/分)を意味する。] - 炭素数4以下の多価アルコール(c)と多価金属塩(d)の含有重量比(c)/(d)が0.1〜5.5である請求項1の水性液体吸収性樹脂粒子。
- 多価金属塩(d)が架橋重合体(A)の重量に基づいて0.2〜2.0重量%である請求項1又は2の水性液体吸収性樹脂粒子。
- 多価金属塩(d)がジルコニウム、アルミニウム又はチタニウムの無機酸塩である請求項1〜3のいずれか記載の水性液体吸収性樹脂粒子。
- 多価金属塩(d)が20〜150℃の融点を有する無機酸塩である請求項1〜4のいずれか記載の水性液体吸収性樹脂粒子。
- 更に疎水性物質(g)を含有する請求項1〜5のいずれか記載の水性液体吸収性樹脂粒子。
- 請求項1〜6のいずれか記載の水性液体吸収性樹脂粒子を含む吸収体。
- 請求項7記載の吸収体を用いた吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016175557A JP6935996B2 (ja) | 2016-09-08 | 2016-09-08 | 水性液体吸収性樹脂粒子並びにこれを用いた吸収体及び吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016175557A JP6935996B2 (ja) | 2016-09-08 | 2016-09-08 | 水性液体吸収性樹脂粒子並びにこれを用いた吸収体及び吸収性物品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018039926A true JP2018039926A (ja) | 2018-03-15 |
JP6935996B2 JP6935996B2 (ja) | 2021-09-15 |
Family
ID=61625254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016175557A Active JP6935996B2 (ja) | 2016-09-08 | 2016-09-08 | 水性液体吸収性樹脂粒子並びにこれを用いた吸収体及び吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6935996B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02227435A (ja) * | 1989-02-28 | 1990-09-10 | Sanyo Chem Ind Ltd | 吸液性ポリマー組成物及びその製造方法 |
JP2007069161A (ja) * | 2005-09-08 | 2007-03-22 | San-Dia Polymer Ltd | 吸水剤 |
JP2009518482A (ja) * | 2005-12-05 | 2009-05-07 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 高い吸収能力及び高い透過性を有する吸水性ポリマーの製造方法 |
JP2009142728A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Procter & Gamble Co | 吸水剤及びその製法 |
-
2016
- 2016-09-08 JP JP2016175557A patent/JP6935996B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02227435A (ja) * | 1989-02-28 | 1990-09-10 | Sanyo Chem Ind Ltd | 吸液性ポリマー組成物及びその製造方法 |
JP2007069161A (ja) * | 2005-09-08 | 2007-03-22 | San-Dia Polymer Ltd | 吸水剤 |
JP2009518482A (ja) * | 2005-12-05 | 2009-05-07 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 高い吸収能力及び高い透過性を有する吸水性ポリマーの製造方法 |
JP2009142728A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Procter & Gamble Co | 吸水剤及びその製法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6935996B2 (ja) | 2021-09-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2016143736A1 (ja) | 水性液体吸収性樹脂粒子の製造方法、水性液体吸収性樹脂粒子、吸収体及び吸収性物品 | |
WO2018147317A1 (ja) | 吸水性樹脂粒子並びにこれを用いた吸収体及び吸収性物品 | |
JP6013730B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JPWO2016143739A1 (ja) | 水性液体吸収性樹脂粒子の製造方法並びに吸収体及び吸収性物品 | |
JP2013132433A (ja) | 吸水性樹脂粉末およびこれを用いた吸収体、吸収性物品 | |
KR20110114535A (ko) | 흡수성 수지 입자, 이 제조 방법, 이것을 함유하는 흡수체 및 흡수성 물품 | |
JP2018127508A (ja) | 吸収性樹脂粒子及びその製造方法 | |
JP2017206646A (ja) | 吸水性樹脂粒子、これを含有してなる吸収体及び吸収性物品 | |
JP2023060178A (ja) | 吸水性樹脂粒子の製造方法 | |
JP2023099531A (ja) | 吸水性樹脂粒子の製造方法 | |
JP2020125472A (ja) | 吸水性樹脂粒子及びその製造方法 | |
JP2011252080A (ja) | 吸収性樹脂粒子の製造方法 | |
JPWO2016114245A1 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6419550B2 (ja) | 吸収性樹脂粒子、これを含む吸収体及び吸収性物品 | |
JP2018039924A (ja) | 水性液体吸収性樹脂粒子の製造方法 | |
JP7094281B2 (ja) | 吸水性樹脂粒子及びその製造方法 | |
JP7108422B2 (ja) | 吸水性樹脂粒子、これを用いた吸収体及び吸収性物品、並びに吸水性樹脂粒子の製造方法 | |
JP6935996B2 (ja) | 水性液体吸収性樹脂粒子並びにこれを用いた吸収体及び吸収性物品 | |
JP6979759B2 (ja) | 水性液体吸収性樹脂粒子並びにこれを用いた吸収体及び吸収性物品 | |
WO2019188648A1 (ja) | 吸水性樹脂粒子及びその製造方法 | |
JP2018021090A (ja) | 吸収性樹脂粒子及びその製造方法 | |
CN111094441B (zh) | 吸水性树脂组合物及其制造方法 | |
JP7453918B2 (ja) | 吸水性樹脂粒子およびその製造方法 | |
JP6952648B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2018202170A (ja) | 吸収性物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190701 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200713 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200904 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210226 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210419 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210825 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210826 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6935996 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |