JP2018039684A - 光照射装置 - Google Patents

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【課題】 光効率を向上させることができる光照射装置を提供する。【解決手段】 光照射装置は、円弧状に形成される凹状の内面に配置され、線材が内部に挿入される反射面と、線材に向けて光を出射し、当該出射する光の光軸方向で反射面と対面して配置される光源と、を有する少なくとも一つの照射ユニットと、線材を反射面の内部に挿入するための挿入路を、内部に形成する挿入部と、を備え、反射面は、中心が挿入路の中心に対して偏心するように、配置される。【選択図】 図5

Description

本発明は、線材に向けて光を照射する光照射装置に関する。
従来、光照射装置として、曲面状の反射面と、光を出射する光源とを備える光照射装置が、知られている(例えば、特許文献1)。そして、線材は、反射面の内部に挿入され、光源は、線材の周方向から線材に向けて光を出射している。
米国特許第7,399,982号明細書
ところで、特許文献1に係る光照射装置においては、線材は、反射面の中心に配置されている。しかしながら、光照射装置の光効率が低く、線材を有効に照射することが難しい。なお、光効率(光の利用効率)とは、光源から出射した光のうち、線材を実際に照射した光の割合をいう。
そこで、課題は、光効率を向上させることができる光照射装置を提供することである。
光照射装置は、円弧状に形成される凹状の内面に配置され、線材が内部に挿入される反射面と、前記線材に向けて光を出射し、当該出射する光の光軸方向で前記反射面と対面して配置される光源と、を有する少なくとも一つの照射ユニットと、前記線材を前記反射面の内部に挿入するための挿入路を、内部に形成する挿入部と、を備え、前記反射面は、中心が前記挿入路の中心に対して偏心するように、配置される。
また、光照射装置においては、前記反射面は、中心が前記挿入路の中心に対して前記光軸方向に偏心するように、配置される、という構成でもよい。
また、光照射装置においては、前記反射面は、中心が前記挿入路の中心よりも前記光源に近づく方向に偏心するように、配置される、という構成でもよい。
また、光照射装置においては、前記照射ユニットは、前記光源が前記線材に対して複数の方向から光を出射するように、前記反射面の周方向で複数並列される、という構成でもよい。
また、光照射装置においては、前記照射ユニットは、前記反射面の軸方向で複数並列され、前記複数の照射ユニットの光源は、前記反射面の軸方向視において、互いに前記反射面の周方向で位置ずれしている、という構成でもよい。
以上の如く、光照射装置は、光効率を向上させることができる、という優れた効果を奏する。
一実施形態に係る光照射装置の全体図であって、線材が挿入されている状態を示す図である。 同実施形態に係る光照射装置の全体正面図である。 同実施形態に係る光照射装置の全体側面図である。 図2のIV−IV線拡大断面図である。 図4のV領域拡大図である。 比較例に係る光照射装置の要部断面図であって、線材への光の照射状態を説明する図である。 図5の実施例に係る光照射装置の要部断面図であって、線材への光の照射状態を説明する図である。 他の実施例に係る光照射装置の要部断面図であって、線材への光の照射状態を説明する図である。 図5の実施例に係る光照射装置の要部断面図であって、線材への光の照射状態を説明する図である。 実施例及び比較例の評価に用いた光照射装置の要部断面図である。 線材の中心と反射面の中心との偏心量と、線材を照射する光量との関係を示すグラフである。 他の実施形態に係る光照射装置の要部断面図である。 さらに他の実施形態に係る光照射装置の全体図であって、線材が挿入されている状態を示す図である。 図13のXIV−XIV線拡大断面図である。 図13のXV−XV線拡大断面図である。 さらに他の実施形態に係る光照射装置の全体図であって、線材が挿入されている状態を示す図である。 図5の実施例に係る光照射装置の要部断面図であって、線材への光の照射状態を説明する図である。 図5の実施例に係る光照射装置の要部断面図であって、線材への光の照射状態を説明する図である。 光源中心からの位置と、当該位置から出射した光が線材を照射する光量との関係を示すグラフである。 さらに他の実施形態に係る光照射装置の要部断面図である。 さらに他の実施形態に係る光照射装置の要部断面図である。 さらに他の実施形態に係る光照射装置の要部断面図である。 さらに他の実施形態に係る光照射装置の要部断面図である。
以下、光照射装置における一実施形態について、図1〜図11を参酌して説明する。なお、各図(図12〜図23も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
図1に示すように、本実施形態に係る光照射装置1は、線材200である光ファイバ200を製造する光ファイバ製造装置100に用いられている。そこで、光照射装置1の各構成を説明するのに先立って、光ファイバ製造装置100について説明する。
光ファイバ製造装置100は、光ファイバ200を搬送方向(図1における下方向)D1に沿って搬送する搬送装置110と、搬送される光ファイバ200に紫外線硬化性の樹脂を塗布する塗布装置120とを備えている。そして、搬送装置110は、光ファイバ200が光照射装置1の内部の所定位置に挿入されるように、光ファイバ200を保持しつつ搬送する搬送部材111,112を、光照射装置1の上流側と下流側とにそれぞれ備えている。
そして、光照射装置1は、例えば、毎分1000メートルの速さで内部を走行する光ファイバ200に紫外線を照射することにより、光ファイバ200に塗布された樹脂を硬化させる。これにより、光ファイバ製造装置100で製造される光ファイバ200は、例えば、ガラスファイバからなる裸光ファイバと、紫外線硬化性樹脂が硬化された被覆膜とで構成されている。
図2〜図4に示すように、本実施形態に係る光照射装置1は、光ファイバ(線材)200に向けて光を照射する光源装置2と、光ファイバ200が挿入される挿入装置3とを備えている。また、光照射装置1は、光源装置2と挿入装置3とを回転軸4aで回転可能に接続する接続部4を備えている。
光源装置2は、光ファイバ200に向けて光を照射する光源21と、光源21を冷却する光源冷却部22と、光源21等を収容する筐体23とを備えている。また、光源装置2は、光源21に電力を供給するための電力供給部24を備えている。
光源21は、光ファイバ200の延びる方向(搬送方向)D1に沿って、長尺に形成されている。そして、光源21は、光ファイバ200に対面するように配置している。本実施形態においては、光源21は、紫外線硬化性の樹脂を硬化させるために、紫外光(例えば、波長が300nm〜400nmの光)を出射している。
光源21は、光ファイバ200の周方向から光ファイバ200に向けて発光する発光部と、発光部を指示する基板とを備えている。例えば、発光部は、固体光源素子(例えば、LED)である。なお、発光部は、斯かる構成に限られないのは勿論であり、光ファイバ200に向けて発光する部材であればよい。
光源冷却部22は、光源21に連結され且つ冷却水が内部を流通する冷却本体22aと、冷却本体22aに冷却水を流入するための流入部22bと、冷却本体22aから冷却水を流出するための流出部22cとを備えている。なお、冷却本体22aは、筐体23の内部に配置され、流入部22b及び流出部22cは、筐体23の外部に配置されている。
筐体23は、光源21から出射された光を透過する透光部23aと、光を遮光する遮光部23bとを備えている。透光部23aは、光ファイバ200の延びる方向(搬送方向)D1に沿って、長尺に形成されている。そして、透光部23aは、光源21と対面するように配置されている。これにより、透光部23aは、光源21と光ファイバ200との間に配置されている。
電力供給部24は、外部からの電力を供給するために、例えば、ケーブル等が接続される電源接続部24aと、電源接続部24aと光源21との間を電気的に接続するために、各種の端子を有する端子台24bとを備えている。なお、電源接続部24aは、筐体23の外部に配置され、端子台24bは、筐体23の内部に配置されている。
挿入装置3は、光ファイバ200が内部に挿入される本体部5と、光ファイバ200を本体部5の内部に挿入するための挿入路61を、内部に形成する挿入部6と、挿入部6を本体部5に固定する固定部7とを備えている。また、挿入装置3は、本体部5を冷却する本体冷却部8を備えている。
固定部7は、挿入部6を挟持する一対の挟持部71,72を備えている。そして、固定部7は、一対の挟持部71,72が挿入部6の長手方向の端部を挟持することで、挿入部6の長手方向の端部と本体部5の長手方向の端部とを固定している。
本体冷却部8は、本体部5に連結され且つ冷却水が内部を流通する冷却本体8aと、冷却本体8aに冷却水を流入するための流入部8bと、冷却本体8aから冷却水を流出するための流出部8cとを備えている。そして、本体冷却部8(冷却本体8a)は、本体部5に対して着脱可能に構成されている。
図4及び図5に示すように、本体部5は、光ファイバ200の延びる方向(搬送方向)D1に沿って、長尺に形成されている。また、本体部5は、長手方向に沿って、光ファイバ200が内部に挿入される凹状部51を備えている。そして、凹状部51は、円弧状に形成される内面に、光を反射する反射面52を備えている。また、凹状部51は、反射面52の周方向の一方側に、開口部53を一つ備えている。
反射面52は、光ファイバ200の延びる方向(搬送方向)D1に沿って、長尺に形成されている。そして、反射面52は、曲面で形成されている。具体的には、反射面52は、長手方向に対する直交面による断面において、真円形の一部からなる円弧状に形成されている。そして、反射面52は、挿入部6が内部に挿入できる大きさに、形成されている。
開口部53は、光ファイバ200の延びる方向(搬送方向)D1に沿って、長尺に形成されている。そして、開口部53は、透光部23aに覆われており、光源21と対面するように配置されている。これにより、光源21の光は、透光部23a及び開口部53を経由して、反射面52の内部の光ファイバ200に照射されている。したがって、光源21は、光ファイバ200の周方向の一方側から光ファイバ200に向けて光を照射している。
挿入部6は、内部に挿入路61を形成する挿入孔62を備えており、挿入孔62は、反射面52の内部及び外部に配置されている。具体的には、挿入部6が、透光性を有する筒状体で形成され、光ファイバ200の延びる方向(搬送方向)D1に沿って長尺に形成されることで、挿入孔62は、反射面52の内部及び外部に亘って配置されている。そして、挿入孔62は、長手方向に対する直交面による断面において、円形状に形成されている。即ち、挿入孔62は、内部に、円形状の挿入路61を形成している。
本実施形態においては、挿入部6は、石英管としており、内部に、窒素を充填されている。そして、光ファイバ200の表面の樹脂が硬化する際に、揮発物が生じるため、挿入部6は、当該揮発物が光源装置2(透光部23a)及び反射面52に付着することを防止している。
図5に示すように、反射面52は、円弧状の中心52aが挿入路61の中心61aに対して偏心するように、配置されている。換言すると、挿入部6(挿入孔62)は、挿入路61の中心61aが反射面52の円弧状の中心52aに対して偏心するように、配置されている。
そして、反射面52は、中心52aが挿入路61の中心61aに対して光源21からの出射光の光軸方向L1(光源21と接離する方向)に偏心するように、配置されている。換言すると、挿入部6(挿入孔62)は、挿入路61の中心61aが反射面52の円弧状の中心52aに対して光軸方向L1に偏心するように、配置されている。
さらに、反射面52は、中心52aが挿入路61の中心61aよりも光源21に近づく方向に偏心するように、配置されている。換言すると、挿入部6(挿入孔62)は、挿入路61の中心61aが反射面52の中心52aに対して光源21から離れる方向に偏心するように、配置されている。
本実施形態においては、光源21及び反射面52の配置は、光軸方向L1で線対称になっており、例えば、反射面52の中心52aと挿入路61の中心61aを通る直線に対して線対称になっている。なお、挿入路61の中心61aは、挿入路61を構成する面(本実施形態においては、挿入孔62の内面)に内接する内接円の中心である。
このように、本実施形態に係る光照射装置1は、光源21と反射面52とを有する照射ユニット10を一つ備えている。そして、照射ユニット10においては、光源21は、出射する光の光軸方向L1で、反射面52と対面して配置されている。
本実施形態に係る光照射装置1の構成については以上の通りであり、次に、線材200の中心が反射面52の円弧状の中心52aに対して偏心することによる作用効果の一例を図6及び図7を参酌して説明する。なお、線材200の中心は、挿入路61の中心61aに位置しているものとする。
まず、図6に係る比較例と図7に係る実施例とにおいては、光源21と反射面52との位置が、異なるものの、光源21と線材200との位置は、同じである。したがって、光源21から出射されて反射面52で反射されることなく線材200を直接に照射する光量は、同じである。
ところで、図6に係る比較例において、線材200の中心は、反射面52の円弧状の中心52aと一致している。斯かる構成において、光は、線材200の背面側(光源21と対面する面と反対側であって、図6及び図7における下面側。図8及び図9も同様。)を照射するためには、反射面52の円弧状の中心52a付近を通過した後に、反射面52で反射する必要がある(図6の破線参照)。
しかしながら、反射面52の円弧状の中心52a付近を通過するような光は、線材200の正面側(光源21と対面する面であって、図6及び図7における上面側)を直接に照射してしまう(図6の2点鎖線参照)。したがって、図6に係る比較例においては、光源21から出射されて反射面52で反射された光は、殆ど線材200を照射することができない。これにより、線材200の背面側は、線材200の正面側と比較して、殆ど光を照射されない。
一方、図7に係る実施例において、線材200の中心は、反射面52の円弧状の中心52aに対して偏心している。斯かる構成において、光は、線材200の背面側を照射するために、線材200の位置を通過する必要がない。したがって、光源21から出射されて反射面52で反射された光の一部は、線材200の背面側を照射する。これにより、線材200の背面側も、線材200の正面側と同様に、光に照射される。
したがって、図6に係る比較例と図7に係る実施例とにおいては、光源21から出射されて線材200を直接に照射する光量は、同じであるものの、光源21から出射されて反射面52で反射された後に、線材200を照射する光量は、全く異なる。このように、線材200の中心が反射面52の円弧状の中心52aに対して偏心することにより、光効率を向上させることができる。
次に、反射面52の中心52aが線材200の中心に対して光軸方向L1に偏心していることによる作用効果の一例を、図8及び図9を参酌して説明する。なお、線材200の中心は、挿入路61の中心61aに位置しているものとする。
まず、図8及び図9に係る実施例においては、反射面52の中心52aは、線材200の中心に対して光軸方向L1に偏心している。具体的には、線材200は、光源21の幅方向D2の中心から、光軸方向L1に向いた位置に配置されている。これにより、光源21から出射される光のうち、光軸方向L1の光量が最大であるため、線材200が光源21から出射して直接に照射される光量は、最大となっている。したがって、斯かる構成を採用することで、光効率を効果的に向上させることができる。
このように、反射面52の中心52aが、線材200の中心に対して、光軸方向L1に偏心している構成が好ましい。即ち、反射面52の中心52aが、挿入路61の中心61aに対して光軸方向L1に偏心している構成が好ましい。なお、斯かる構成に限定されないのは勿論である。
次に、反射面52の中心52aが線材200の中心よりも光源21に近づく方向に偏心していることによる作用効果の一例を、図8及び図9を参酌して説明する。なお、線材200の中心は、挿入路61の中心61aに位置しているものとする。
まず、図8に係る実施例と図9に係る実施例とにおいては、光源21と反射面52との位置が、異なるものの、光源21と線材200との位置は、同じである。したがって、光源21から出射されて反射面52で反射されることなく線材200を直接に照射する光量は、同じである。
そして、図8に係る実施例においては、反射面52の中心52aが線材200の中心よりも光源21から離れる方向に偏心している。これにより、線材200の背面側は、反射面52から離れる。したがって、線材200の背面側を照射する光が少なくなる。なお、図8(図9も同様)の細実線は、光源21から出射され、反射面52で一度だけ反射した後に、線材200の背面の端点を照射する光を示している。
一方、図9に係る実施例においては、反射面52の中心52aが線材200の中心よりも光源21に近づく方向に偏心している。なお、偏心量は、図8に係る偏心量と同じである。これにより、線材200の背面側は、反射面52に近づく。これにより、線材200の背面側を照射する光は多くなる。したがって、斯かる構成を採用することで、光効率を効果的に向上させることができる。
このように、反射面52の中心52aが、線材200の中心よりも光源21に近づく方向に偏心している構成が好ましい。即ち、反射面52の中心52aが、挿入路61の中心61aよりも光源21に近づく方向に偏心している構成が好ましい。なお、斯かる構成に限定されないのは勿論である。
ここで、図6〜図9で説明したことを具体的に示すため、光照射装置1の実施例及び比較例について、図10及び図11を参酌して、以下に説明する。
光源21の表面全体から均一に光が照射されたとして、光線追跡法により、光源21から出射された光のうち、線材200を実際に照射した光量を求めた。なお、光が損失する事象は、線材200に入射されず反射面52で反射を繰り返して減衰する場合、反射された光が光源21に入射され減衰する場合、反射面52及び線材200以外の部分(例えば、透光部23a等)に入射される場合、反射面52で反射する際に減衰する場合、挿入部6を透光する際に減衰する場合等が挙げられる。
図10に示すように、以下の条件である光照射装置1で求めた。
・反射面52の直径:27.4mm
・反射面52の反射率:85%
・挿入部6の外径:20mm
・挿入部6の内径:18mm
・挿入部6の透過率:100%(但し、フレネル反射を考慮している)
・光源21の幅寸法W1:10mm
・透光部23aの幅寸法W2:26mm
・光源21の表面から透光部23aの内面までの距離W3:4.5mm
・光源21の表面から線材200の中心までの距離W4:12mm
・線材200の直径:0.125mm
・反射面52を光源21に対して変位させることで、線材200の中心(挿入路61の中心61a)と反射面52の円弧状の中心52aとの偏心量W5を、変化させる。即ち、線材200と光源21との位置関係(距離)は、変化させていない。
図11は、上記条件の光照射装置1において、偏心量W5と線材200を照射する光量との関係を示している。なお、偏心量W5は、反射面52の中心が線材200の中心よりも光源に近づく方向に偏心している場合(即ち、線材200の中心が反射面52の中心52aよりも光源21から離れる方向に偏心している場合)をプラス(+)とし、反射面52の中心が線材200の中心よりも光源から離れる方向に偏心している場合(即ち、線材200の中心が反射面52の中心52aよりも光源21に近づく方向に偏心している場合)をマイナス(−)としている。
また、図11において、実線X1は、光源21から出射された光のうち、線材200を実際に照射した総照射光量X1を示し、破線X2は、光源21から出射された光のうち、反射面52を経由することなく直接に線材200を照射した直接照射光量X2を示している。したがって、実線X1の総光量から破線X2の光量を差し引いたものが、光源21から出射された光のうち、反射面52を経由して線材200を照射した反射照射光量となる。
偏心量W5が存在しない(偏心量W5が0mmである)比較例の総照射光量X1に対して、偏心量W5が存在する実施例の総照射光量X1は、高くなっている。これにより、反射面52の中心52aが線材200の中心に対して偏心することにより、総照射光量X1を向上させることができている。
ところで、上記のように、線材200と光源21との位置関係(距離)が変化していないため、直接照射光量X2は、偏心量W5に関わらず、一定である。これにより、反射面52の中心52aが線材200の中心に対して偏心することにより、反射照射光量が大きくなっている。したがって、図6及び図7を参酌して説明したように、線材200の中心が反射面52の中心52aに対して偏心することにより、光効率を向上させることができる。
また、反射面52の中心が線材200の中心よりも光源から離れる方向に偏心している(マイナス側の)実施例の総照射光量X1に対して、反射面52の中心が線材200の中心よりも光源に近づく方向に偏心している(プラス側の)実施例の総照射光量X1は、高くなっている。
これにより、反射面52の中心が線材200の中心よりも光源に近づく方向に偏心することにより、総照射光量X1、即ち、反射照射光量を大きくすることができている。したがって、図8及び図9を参酌して説明したように、反射面52の中心が線材200の中心よりも光源に近づく方向に偏心することにより、光効率を効率的に向上させることができる。
以上より、本実施形態に係る光照射装置1は、円弧状に形成される凹状の内面に配置され、線材200が内部に挿入される反射面52と、前記線材200に向けて光を出射し、当該出射する光の光軸方向L1で前記反射面52と対面して配置される光源21と、を有する少なくとも一つ(本実施形態においては、一つ)の照射ユニット10と、前記線材200を前記反射面52の内部に挿入するための挿入路61を、内部に形成する挿入部6と、を備え、前記反射面52は、中心52aが前記挿入路61の中心61aに対して偏心するように、配置される。
斯かる構成によれば、照射ユニット10は、円弧状に形成される凹状の内面に配置される反射面52と、光を出射し、当該出射する光の光軸方向L1で反射面52と対面して配置される光源21とを備えている。そして、線材200は、反射面52の内部に挿入され、光源21は、線材200に向けて光を出射している。
ところで、挿入部6は、線材200を反射面52の内部に挿入するための挿入路61を、内部に形成している。そして、反射面52の中心52aが、挿入路61の中心61aに対して偏心しているため、線材200は、反射面52の中心52aから外れて位置している。これにより、光源21から出射して反射面52で反射した光の一部は、線材200に向けて進行し、線材200を照射する。したがって、光効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係る光照射装置1においては、前記反射面52は、中心52aが前記挿入路61の中心61aに対して前記光軸方向L1に偏心するように、配置される、という構成である。
斯かる構成によれば、反射面52の中心52aは、挿入路61の中心61aに対して光軸方向L1に偏心している。これにより、光源21から出射される光のうち、光軸方向L1の光量が最大であるため、少なくとも、光源21から出射して線材200を直接に照射する光量を、大きくすることができる。したがって、光効率をさらに向上させることができる。
また、本実施形態に係る光照射装置1においては、前記反射面52は、中心52aが前記挿入路61の中心61aよりも前記光源21に近づく方向に偏心するように、配置される、という構成である。
斯かる構成によれば、反射面52の中心52aが、挿入路61の中心61aよりも光源21に近づく方向に偏心しているため、反射面52は、線材200に近づくように配置されている。これにより、反射面52で反射して線材200に向けて進行する光の量を、大きくすることができる。したがって、光効率を効果的に向上させることができる。
なお、光照射装置は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、光照射装置は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
上記実施形態に係る光照射装置1においては、照射ユニット10は、光源21を一つ備えている、という構成である。しかしながら、光照射装置は、斯かる構成に限られない。例えば、照射ユニット10は、光源21を複数備えている、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る光照射装置1においては、照射ユニット10は、反射面52の周方向で一つ備えられている、という構成である。しかしながら、光照射装置は、斯かる構成に限られない。例えば、図12に示すように、前記照射ユニット11,12,13は、前記光源11a,12a,13aが前記線材200に対して複数の方向から光を出射するように、前記反射面52の周方向で複数(図12においては、三つ)並列される、という構成でもよい。
斯かる構成によれば、照射ユニット11,12,13が、反射面52の周方向で複数並列されているため、それぞれの光源11a,12a,13aは、線材200に対して複数の方向から光を出射している。これにより、線材200に対して、周方向に亘って均一に光を照射することができる。図12に係る光照射装置1の構成を以下に説明する。
第1照射ユニット11においては、第1光源11aは、出射する光の光軸方向L1で、第1反射面11bと対面して配置されている。第2照射ユニット12においては、第2光源12aは、出射する光の光軸方向L2で、第2反射面12bと対面して配置されている。第3照射ユニット13においては、第3光源13aは、出射する光の光軸方向L3で、第3反射面13bと対面して配置されている。
第1反射面11bの中心11cは、挿入路61の中心61aに対して偏心している。具体的には、第1反射面11bの中心11cは、挿入路61の中心61aに対して光軸方向L1に偏心している。より具体的には、第1反射面11bの中心11cは、挿入路61の中心61aよりも第1光源11aに近づく方向に偏心している。
第2反射面12bの中心12cは、挿入路61の中心61aに対して偏心している。具体的には、第2反射面12bの中心12cは、挿入路61の中心61aに対して光軸方向L2に偏心している。より具体的には、第2反射面12bの中心12cは、挿入路61の中心61aよりも第2光源12aに近づく方向に偏心している。
第3反射面13bの中心13cは、挿入路61の中心61aに対して偏心している。具体的には、第3反射面13bの中心13cは、挿入路61の中心61aに対して光軸方向L3に偏心している。より具体的には、第3反射面13bの中心13cは、挿入路61の中心61aよりも第3光源13aに近づく方向に偏心している。
また、上記実施形態に係る光照射装置1においては、照射ユニット10は、反射面52の軸方向D1で一つ備えられている、という構成である。しかしながら、光照射装置は、斯かる構成に限られない。例えば、図13〜図15に示すように、前記照射ユニット10は、前記反射面52の軸方向D1で複数(図13〜図15においては、二つ)並列される、という構成でもよい。さらに、図13〜図15に示すように、前記複数の照射ユニット10の光源21は、前記反射面52の軸方向D1視において、互いに前記反射面52の周方向で位置ずれしている、という構成でもよい。
斯かる構成によれば、照射ユニット10は、反射面52の軸方向D1で複数並列されている。そして、複数の照射ユニット10の光源21が、反射面52の軸方向D1視において、反射面52の周方向で位置ずれしているため、それぞれの光源21は、線材200に対して複数の方向から光を出射している。これにより、線材200に対して、周方向に亘って均一に光を照射することができる。
図13〜図15に係る光照射装置1においては、上流側(図13の上側及び図14)に配置される照射ユニット10の光源21の光軸方向L1は、第3方向D3の矢印方向と反対方向である。一方、下流側(図13の下側及び図15)に配置される照射ユニット10の光源21の光軸方向L1は、第3方向D3の矢印方向である。したがって、それぞれの光源21は、線材200に対して正反対の方向から光を出射している。
また、光照射装置1は、図16に示すように、線材200の延びる方向(反射面52の軸方向)D1に複数(図16においては、二つ)並列される、という構成でもよい。さらに、図16に示すように、複数の光照射装置1の光源21は、線材200の延びる方向D1視において、互いに線材200の延びる方向D1周り(反射面52の周方向)で位置ずれしている、という構成でもよい。
斯かる構成によれば、光照射装置1は、線材200の延びる方向D1で複数並列されている。そして、複数の光照射装置1の光源21が、線材200の延びる方向D1視において、線材200の延びる方向D1周りで位置ずれしているため、それぞれの光源21は、線材200に対して複数の方向から光を出射している。これにより、線材200に対して、周方向に亘って均一に光を照射することができる。
ここで、光源21の位置と、当該位置から出射した光が線材200を照射する光量について、図17〜図19を参酌して、以下に説明する。
図17は、光源21の光軸方向L1で線材200と対面する第1の位置P1から放射状に(180°全域に亘って)出射される光のうち、線材200を照射する光を示している。また、図18は、光源21の光軸方向L1で線材200と対面しない第2の位置P2から放射状に(180°全域に亘って)出射される光のうち、線材200を照射する光を示している。
そして、図17及び図18において、破線は、光源21から出射された光のうち、反射面52を経由することなく直接に線材200を照射した光(以下「直接光」という)を示し、実線は、光源21から出射された光のうち、反射面52で一度だけ反射して線材200を照射する光(以下「反射光」という)を示している。なお、第1の位置P1は、光源21の幅方向D2の中心であり、第2の位置P2は、第1の位置P1から光源21の幅方向D2で離れている。
まず、図17及び図18に示すように、放射状に出射された光の領域(180°)のうち、直接光となる領域は、第1の位置P1及び第2の位置P2とで、ほぼ同じである。しかしながら、光源21の光軸方向L1に対する直接光の角度においては、第1の位置P1の当該角度の方が、第2の位置P2の当該角度よりも小さい。これにより、光源21から出射される光のうち、光軸方向L1の光量が最大であるため、直接光の光量においては、第1の位置P1の当該光量の方が、第2の位置P2の当該光量よりも大きくなる。
また、放射状に出射された光の領域のうち、反射光となる領域においては、第1の位置P1の当該領域の方が、第2の位置P2の当該領域よりも大きい。しかも、光源21の光軸方向L1に対する反射光の角度においては、第1の位置P1の当該角度の方が、第2の位置P2の当該角度よりも小さい。したがって、反射光の光量においては、第1の位置P1の当該光量の方が、第2の位置P2の当該光量よりも大きくなる。
このように、光源21の光軸方向L1で線材200と対面する第1の位置P1は、対面しない第2の位置P2と比較して、直接光の光量も、反射光の光量も、大きくなる。したがって、光源21の光軸方向L1で線材200と対面する位置から離れることにより、当該位置から出射された光で線材200を照射する光量が、小さくなる。これについて、図19を参酌して具体的に示す。
図11と同様に、図10に係る光照射装置1において、光源21の表面全体から均一に光が照射されたとして、光線追跡法により、光源21から出射された光のうち、線材200を実際に照射した光量を求めた。なお、光照射装置1の条件のうち、上記した条件と異なる条件は、以下の条件である。
・線材200の中心と反射面52の中心52aとの偏心量W5:3.9mm
図19は、上記条件の光照射装置1において、光源21の光軸方向L1で線材200と対面する位置(即ち、光源21の中心位置)に対する位置と、当該位置から出射した光が線材200を照射する光量との関係を示している。また、図19において、実線Y1は、当該位置から出射された光のうち、反射面52を経由することなく直接に線材200を照射した直接照射光量Y1を示し、破線Y2は、当該位置から出射された光のうち、反射面52を経由して線材200を照射した反射照射光量Y2を示している。したがって、実線Y1と破線Y2とを加えたものが、当該位置から出射された光のうち、線材200を実際に照射した総照射光量となる。
まず、直接照射光量Y1においては、光源21の中心位置の直接照射光量Y1が最大であり、光源21の中心位置から離れるほど、直接照射光量Y1は、小さくなる。また、反射照射光量Y2においても、光源21の中心位置の反射照射光量Y2が最大であり、光源21の中心位置から離れるほど、反射照射光量Y2は、小さくなる。したがって、総照射光量においては、光源21の中心位置の総照射光量が最大であり、光源21の中心位置から離れるほど、総照射光量は、小さくなる。
したがって、図17及び図18を参酌して説明したように、直接照射光量Y1、反射照射光量Y2、及び総照射光量においては、光源21の光軸方向L1で線材200と対面する位置が最大であり、当該位置から離れるほど、各光量は、小さくなる。このように、光源21は、光軸方向L1で線材200と対面するように、配置する、という構成が好ましい。
そこで、例えば、光源21の幅寸法は、反射面52の直径に対して半分以下にすることが好ましく、これにより光効率の悪い発光領域を減らすことができ、光源21の光効率を更に向上させることが出来る。また、図12〜図16に示すように、光照射装置1は、光源21を複数備え、各光源21は、光軸方向L1で線材200(挿入路61の中心)と対面するように、配置する、という構成が好ましい。斯かる構成によれば、例えば、光源21の幅寸法の合計(例えば、20mm)が同じ構成だとしても、所定の幅寸法を分割した寸法(例えば、5mm)を有する光源21を複数(例えば、4つ)備える構成は、所定の幅寸法(例えば、20mm)を有する光源21を1つ備える構成と比較して、光効率を向上させることができる。
また、上記実施形態に係る光照射装置1においては、反射面52は、真円形の一部からなる円弧状に形成されている、という構成である。しかしながら、光照射装置は、斯かる構成に限られない。例えば、図20に示すように、反射面52は、楕円形の一部からなる円弧状に形成されている、という構成でもよく、また例えば、図21に示すように、反射面52は、複数の平面が円弧状に配置されることで、形成されている、即ち、多角形で形成されている、という構成でもよい。
そして、反射面52は、線材200が内部に挿入できる大きさに、形成されていればよい。また、例えば、反射面52は、円形状の一部である円弧状に形成される構成だけでなく、円形状の全部である円弧状(即ち、円形状)で形成される構成でもよい。
ところで、「円弧状に形成される凹状の内面に配置される反射面」における「円弧状」は、中心C0の位置が同じ2つ円(第1円C1及び第2円C2)の間に入る形状であって、第1円C1の直径と第2円C2の直径(≧第1円C1の直径)との関係が以下の式を満たすことをいう。
100% ≦ (第2円C2の直径)/(第1円C1の直径) ≦ 110%
また、好ましくは、以下の式を満たすこととしてもよい。
100% ≦ (第2円C2の直径)/(第1円C1の直径) ≦ 105%
なお、反射面52の円弧状の中心52aの位置は、「(第2円C2の直径)/(第1円C1の直径)」が最小となる場合の、前記各円C1,C2の中心C0の位置である。また、例えば、図20に示すように、反射面52は、第1円C1と第2円C2の間に入る楕円形の、その一部からなる形状であってもよい。
また、上記実施形態に係る光照射装置1においては、挿入孔62は、円形状に形成されている、という構成である。しかしながら、光照射装置は、斯かる構成に限られない。例えば、挿入孔62は、楕円形状に形成されている、という構成でもよく、また、例えば、図22に示すように、挿入孔62は、多角形状に形成されている、という構成でもよい。なお、挿入路61の中心61aは、挿入路61を構成する面に内接する内接円(図22においては、円C3)の中心である。
また、上記実施形態に係る光照射装置1においては、挿入路61は、反射面52とは別の構成である挿入孔62で構成される、という構成である。しかしながら、光照射装置は、斯かる構成に限られない。例えば、光照射装置は、斯かる挿入孔62を備えておらず、図23に示すように、反射面52は、挿入部6の少なくとも一部を構成し、且つ、中心52aが挿入路61の中心61aに対して偏心するように、形成される、という構成でもよい。
図23に係る挿入部6は、反射面52と光源装置2の透光部23aとで構成されている。そして、挿入路61は、反射面52と透光部23aとで構成される内空間で構成されている。なお、挿入路61の中心61aは、挿入路61を構成する面(図23においては、反射面52及び透光部23aの面)に内接する内接円C4の中心である。
また、上記実施形態に係る光照射装置1においては、反射面52の中心52aが、挿入路61の中心61aに対して光軸方向L1に偏心している、という構成である。しかしながら、光照射装置は、斯かる構成に限られない。例えば、反射面52の中心52aが、挿入路61の中心61aに対して光軸方向L1と直交する方向に偏心している、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る光照射装置1においては、反射面52の中心52aが、挿入路61の中心61aよりも光源21に近づく方向に偏心している、という構成である。しかしながら、光照射装置は、斯かる構成に限られない。例えば、反射面52の中心52aが、挿入路61の中心61aよりも光源21から離れる方向に偏心している、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る光照射装置1においては、挿入部6が、長尺な筒状に形成され、反射面52の内部及び外部に配置されることで、挿入孔62は、反射面52の内部及び外部に配置されている、という構成である。しかしながら、光照射装置は、斯かる構成に限られない。例えば、挿入孔62は、反射面52の内部のみに配置されている、という構成でもよく、また、例えば、挿入部6が固定部7に固定される周辺部分のみに配置されることで、挿入孔62は、反射面52の外部のみに配置されている、という構成でもよい。
また、上記実施形態に係る光照射装置1においては、線材200は、光ファイバである、という構成である。しかしながら、光照射装置は、斯かる構成に限られない。例えば、線材200は、繊維である、という構成でもよい。具体的には、光照射装置は、繊維である線材200に紫外光を照射することで、繊維の表面改質を行う装置であってもよい。
また、上記実施形態に係る光照射装置1においては、線材200は、光照射装置1の内部を走行する状態で、光を照射される、という構成である。しかしながら、光照射装置は、斯かる構成に限られない。例えば、線材200は、光照射装置1に対して固定された状態で、光を照射される、という構成でもよい。
また、光照射装置1においては、線材200の中心(挿入路61の中心61a)が反射面52の円弧状の中心52aに対して偏心する量は、線材200の半径よりも大きい、という構成が好ましく、さらに、線材200の直径よりも大きい、という構成がより好ましい。斯かる構成によれば、反射面52の円弧状の中心52aが、線材200の外部に位置することになるため、光効率をより向上させることができる。
1…光照射装置、2…光源装置、3…挿入装置、4…接続部、4a…回転軸、5…本体部、6…挿入部、7…固定部、8…本体冷却部、8a…冷却本体、8b…流入部、8c…流出部、10…照射ユニット、11…第1照射ユニット、11a…第1光源、11b…第1反射面、11c…中心、12…第2照射ユニット、12a…第2光源、12b…第2反射面、12c…中心、13…第3照射ユニット、13a…第3光源、13b…第3反射面、13c…中心、21…光源、22…光源冷却部、22a…冷却本体、22b…流入部、22c…流出部、23…筐体、23a…透光部、23b…遮光部、24…電力供給部、24a…電源接続部、24b…端子台、51…凹状部、52…反射面、52a…中心、53…開口部、61…挿入路、61a…中心、62…挿入孔、71…挟持部、72…挟持部、100…光ファイバ製造装置、110…搬送装置、111…搬送部材、112…搬送部材、120…塗布装置、200…線材(光ファイバ)

Claims (5)

  1. 円弧状に形成される凹状の内面に配置され、線材が内部に挿入される反射面と、前記線材に向けて光を出射し、当該出射する光の光軸方向で前記反射面と対面して配置される光源と、を有する少なくとも一つの照射ユニットと、
    前記線材を前記反射面の内部に挿入するための挿入路を、内部に形成する挿入部と、を備え、
    前記反射面は、中心が前記挿入路の中心に対して偏心するように、配置される、光照射装置。
  2. 前記反射面は、中心が前記挿入路の中心に対して前記光軸方向に偏心するように、配置される、請求項1に記載の光照射装置。
  3. 前記反射面は、中心が前記挿入路の中心よりも前記光源に近づく方向に偏心するように、配置される、請求項2に記載の光照射装置。
  4. 前記照射ユニットは、前記光源が前記線材に対して複数の方向から光を出射するように、前記反射面の周方向で複数並列される、請求項1〜3の何れか1項に記載の光照射装置。
  5. 前記照射ユニットは、前記反射面の軸方向で複数並列され、
    前記複数の照射ユニットの光源は、前記反射面の軸方向視において、互いに前記反射面の周方向で位置ずれしている、請求項1〜4の何れか1項に記載の光照射装置。
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