JP2018039216A - 二軸押出混練機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 混練材料の損傷を抑制しつつ,その粘度を調整することができる二軸押出混練機を提供すること。【解決手段】 二軸押出混練機は,ハウジングの内部空間の混練材料にせん断力を加えつつ混練を行う混練パドルと,内部空間内の混練材料を搬送するスクリューと,内部空間における供給部から排出部までの間に設けられた抵抗部とを有する。また,内部空間から排出される混練材料の粘度を指標する粘度指標値を検出して出力する粘度出力部と,内部空間から排出される混練材料の排出量を調整する調整部とを有する。そして,調整部は,粘度出力部により出力される粘度指標値に基づいて,排出量を調整する。【選択図】図1

Description

本発明は,二軸押出混練機に関する。より詳細には,混練材料の粘度を調整しつつ混練を行うことができる二軸押出混練機に関する。
リチウムイオン二次電池などの二次電池に使用されている正負の電極板は,集電箔の表面に電極合剤層を形成することで製造されている。電極合剤層は,電極合剤層を形成するための各材料(電極合剤材料)を含む電極ペーストを集電箔上に塗布後,電極ペースト中の溶媒を除去することで形成されることがある。電極合剤層の形成に用いる電極ペーストは,混練対象である混練材料としての電極合剤材料および溶媒を混練することで製造することができる。
例えば,電極ペーストを製造するための混練は,特許文献1に記載されているような二軸押出混練機を用いて行うことができる。特許文献1の二軸押出混練機は,ハウジングの内部空間に供給された混練材料を,スクリューの回転によって混練することのできる装置である。また,特許文献1には,二軸押出混練機によって混練された後,排出される混練材料の粘度により,二軸押出混練機へ供給する混練材料の量を調整することが記載されている。これにより,混練材料の粘度を調整できるとされている。
特開2007−76290号公報
しかし,上記の従来技術では,混練材料が損傷してしまうおそれがあった。すなわち,二軸押出混練機から排出される混練材料の粘度によっては,二軸押出混練機へと供給される混練材料の量が多くなる。供給される混練材料の量が多くなった場合,二軸押出混練機の内部空間における上流側において,充填率が高くなる。
また,二軸押出混練機に供給された直後の混練材料は,その固形分に,強いせん断力が掛かってしまいやすい状態である。そして,混練材料にかかるせん断力は,充填率が高いほど,高くなる傾向にある。
つまり,供給される混練材料の量が多くなることで,二軸押出混練機に供給された直後の混練材料に過大なせん断力がかかってしまうおそれがあった。よって,混練材料の供給量によって粘度を調整する場合には,混練材料の損傷を抑制できないことがあった。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点の解決を目的としてなされたものである。すなわちその課題とするところは,混練材料の損傷を抑制しつつ,その粘度を調整することができる二軸押出混練機を提供することである。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の二軸押出混練機は,ハウジングの内部空間に供給された混練材料を混練する二軸押出混練機であって,内部空間に並べて設けられた2つの回転軸と,回転軸を回転駆動する回転駆動部と,回転軸に設けられ,回転軸とともに回転することで混練材料にせん断力を加えつつ混練を行う混練パドルと,回転軸に設けられ,回転軸とともに回転することで内部空間内の混練材料を搬送するスクリューと,内部空間へ混練材料を供給する供給部と,スクリューによる混練材料の搬送方向における供給部よりも下流側に設けられ,内部空間から混練材料を排出する排出部と,内部空間における供給部から排出部までの間に設けられ,その位置での搬送方向への混練材料の移動を,混練パドルよりも阻害する抵抗部と,内部空間から排出される混練材料の粘度を指標する粘度指標値を検出して出力する粘度出力部と,内部空間から排出される混練材料の排出量を調整する調整部とを有し,調整部が,粘度出力部により出力される粘度指標値に基づいて,排出量を調整するものであることを特徴とする二軸押出混練機である。
本発明に係る二軸押出混練機では,調整部が排出量を調整することで,抵抗部よりも下流側における混練材料の充填率を調整することができる。よって,排出量の調整により,混練材料にかかるせん断力を調整し,排出される混練材料の粘度を調整することができる。一方,抵抗部よりも上流側では,充填率を,排出量を調整したとしても低いままで維持することができる。このため,供給された直後の混練材料に強いせん断力がかかることがなく,混練材料の損傷を抑制することができる。よって,混練材料の損傷を抑制しつつ,その粘度を調整することができる。
本発明によれば,混練材料の損傷を抑制しつつ,その粘度を調整することができる二軸押出混練機が提供されている。
実施形態に係る二軸押出混練機の概略構成図である。 二軸押出混練機の混練材料の搬送方向における断面図である。 図2におけるX−X断面図である。 図2におけるY−Y断面図である。 バルブの開度と混練材料の充填率との関係を示す図である。 バルブの開度と負極ペーストの粘度との関係を示す図である。 バルブの開度と活物質割れ度との関係を示す図である。 二軸押出混練機の変形例を示す図である。
以下,本発明を具体化した最良の形態について,図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1に,本形態に係る二軸押出混練機1を示す。二軸押出混練機1は,混練対象である混練材料を混練することにより,ペーストとして排出することができるものである。本形態では,二軸押出混練機1により,リチウムイオン二次電池の負極板の負極合剤層の形成に使用される負極ペーストを製造する場合について説明する。
二軸押出混練機1は,図1に示すように,本体部5,第1供給部50,第2供給部51,排出部60を有している。また,本体部5は,矢印Zで示す混練材料の搬送方向について,供給区間A,湿潤区間B,固練り区間C,排出区間Dを有している。第1供給部50,第2供給部51はともに,本体部5の供給区間Aに接続されている。排出部60は,本体部5の排出区間Dに接続されている。そして,二軸押出混練機1は,第1供給部50および第2供給部51より供給された混練材料を,本体部の5内部に矢印Zの向きに搬送しつつ混練し,排出部60より排出することができるものである。
具体的に,第1供給部50,第2供給部51はそれぞれ,本体部5に,負極ペーストを製造するための各材料を供給するためのものである。本形態では,負極ペーストを製造するための材料として,活物質,結着材,溶媒を用いる。つまり,本形態における混練材料は,活物質,結着材,溶媒である。これら混練材料のうち,固形分である活物質および結着材は,第1供給部50から本体部5へと供給する。溶媒は,第2供給部51から本体部5へと供給する。
また,排出部60は,中空の管であり,バルブ70,粘度検出部80がこの順で設けられている。バルブ70は,その位置における排出部60の内部の断面積を調整する開度調整を行うことができるものである。これにより,バルブ70は,本体部5から排出される混練材料の排出量を調整することができるものである。なお,本体部5からの排出量が調整されることで,当然,排出部60からの排出量についても調整される。粘度検出部80は,本体部5から排出される混練材料(負極ペースト)の粘度を検出して出力することができるものである。
図2に,二軸押出混練機1の本体部5の,混練材料の搬送方向における断面図を示す。また,図3には,図2に示すX−X位置での断面図を,図4には,図2に示すY−Y位置での断面図を示している。
図2に示すように,二軸押出混練機1の本体部5は,ハウジング10,回転軸20,30,回転駆動部40を有している。ハウジング10は,その内部に,内部空間11が形成されている。つまり,ハウジング10は,内部空間11を外側から囲う内壁面12を有している。また,ハウジング10に形成されている内部空間11は,図3または図4に示すように,2つの円柱形状のものが,互いに一部,重なり合った断面形状をしている。
また,ハウジング10には,図2に示すように,第1供給口15,第2供給口16,排出口17が形成されている。第1供給口15,第2供給口16,排出口17はそれぞれ,第1供給部50,第2供給部51,排出部60へとつながっている。
本形態の回転軸20,30は,図2に示すように,ハウジング10に,互いに平行に並べて設けられている。また,回転軸20,30は,軸方向について,ハウジング10の内部空間11の一端側から他端側まで延びている。さらに,回転軸20,30はそれぞれ,図3または図4の断面図に示すように,内部空間11を形成する2つの円柱形状の中心に設けられている。
回転駆動部40は,回転軸20,30をそれぞれ,図2に矢印で示す向きに回転させるための駆動源である。本形態では,回転駆動部40として,モーターを用いている。さらに,本形態では,図1に示すように,回転駆動部40にて発生させた駆動力により,回転軸20,30をともに回転させる。回転駆動部40から回転軸20,30へ駆動力を伝達するための機構は,例えば,歯車を用いて構成することができる。
また,図2に示すように,ハウジング10の内部空間11における供給区間A,湿潤区間B,固練り区間C,排出区間Dには,回転軸20,30に組み付けられた複数のスクリューやパドルが設けられている。具体的に,供給区間Aにおける回転軸20,30にはそれぞれ,供給スクリュー21,31が設けられている。供給スクリュー21,31はともに,回転により,内部空間11に供給された混練材料を,搬送方向へと搬送することができるものである。
湿潤区間Bにおける回転軸20,30にはそれぞれ,複数の混練パドル22,32,および,抵抗パドル23,33が設けられている。また,固練り区間Cにおける回転軸20,30にも,複数の混練パドル22,32が設けられている。
本形態の混練パドル22,32は,図3の断面図に示すように,辺の丸い三角形状のものである。そして,混練パドル22,32は,混練材料にせん断力をかけつつ,混練を行うことができるものである。
抵抗パドル23,33はそれぞれ,抵抗小パドル24,34および抵抗大パドル25,35を有している。抵抗パドル23,33においては,抵抗小パドル24,34と抵抗大パドル25,35とが,搬送方向について逆の順番で配置されている。また,抵抗小パドル24,34および抵抗大パドル25,35はいずれも,図4の断面図に示すように,円盤状のものである。ただし,抵抗小パドル24,34は,抵抗大パドル25,35よりも直径が小さなものである。このため,抵抗大パドル25,35とハウジング10の内壁面12との隙間は,抵抗小パドル24,34とハウジング10の内壁面12との隙間よりも小さなものである。そして,抵抗パドル23,33は,混練パドル22,32よりも,搬送方向への混練材料の移動を阻害することのできるものである。これにより,抵抗パドル23,33は,混練材料の搬送方向の下流側への移動速度を調整することができるものである。
排出区間Dにおける回転軸20,30にはそれぞれ,排出スクリュー対26,36,および,排出パドル27,37が設けられている。排出スクリュー対26,36はそれぞれ,排出パドル27,37を間に挟み込むように設けられている。さらに,排出スクリュー対26,36はともに,回転により,排出区間Dの混練材料を,排出パドル27,37へ向けて搬送することができるものである。また,図2に示すように,排出パドル27,37は,搬送方向について,排出口17の位置に設けられている。よって,排出スクリュー対26,36,および,排出パドル27,37は,回転によって,排出区間Dの混練材料を,排出口17へ向けて搬送することができるものである。
そして,二軸押出混練機1により負極ペーストの製造を行う際には,回転駆動部40は,回転軸20,30を回転させる。これにより,回転軸20,30に設けられているスクリューやパドルが回転する。さらに,負極ペーストの製造を行う際には,第1供給部50,第2供給部51よりそれぞれ,ハウジング10の内部空間11に,負極ペーストを製造するための各材料が供給される。
第1供給部50,第2供給部51より供給区間Aに供給された混練材料は,供給スクリュー21,31によって搬送方向へ向けて搬送される。よって,第1供給部50,第2供給部51より混練材料の供給を連続して行うことで,内部空間11内の混練材料は,搬送方向へ搬送される。
供給区間Aを通過した混練材料は,湿潤区間Bへと到達する。湿潤区間Bでは,各材料が混ぜ合わせられる。つまり,湿潤区間Bにおいて,活物質等の固形分は,溶媒と混ざり合うことで,湿潤状態とされる。湿潤区間Bを通過した混練材料は,固練り区間Cを通過する。固練り区間Cでは,湿潤状態の混練材料が,混練パドル22,32によって混練される。
そして,固練り区間Cにおける混練材料の混練により,負極ペーストが製造される。製造された負極ペーストは,さらに下流の排出区間Dより,排出部60を通じて二軸押出混練機1より排出される。
ここで,本形態の二軸押出混練機1の排出部60には,前述したように,バルブ70が設けられている。そして,本形態の二軸押出混練機1は,バルブ70の開度調整によって,製造される負極ペーストの粘度を調整することができる。このことについて説明する。
図5には,バルブ70の開度と,湿潤区間Bおよび固練り区間Cのそれぞれにおける混練材料の充填率との関係を示している。図5は,混練材料の供給量を一定として取得したものである。図5より,湿潤区間Bの充填率と固練り区間Cの充填率とはともに,バルブ70の開度が高いほど,低くなっていることがわかる。これは,バルブ70の開度が高いほど,排出部60から排出される負極ペーストの排出量が多くなるためである。
なお,図5に示すように,湿潤区間Bの充填率と固練り区間Cの充填率とは,バルブ70の開度に対する傾向が異なるものである。具体的に,湿潤区間Bの充填率と固練り区間Cの充填率とはともに,バルブ70の開度が低くなるほど,高くなる傾向にある。ただし,バルブ70の開度の低下に伴う充填率の上昇の程度は,湿潤区間Bの方が,固練り区間Cよりも小さなものである。これは,湿潤区間Bの下流位置に,抵抗パドル23,33が設けられていることによるものである。つまり,抵抗パドル23,33がその位置での混練材料の移動を阻害しているため,その上流側の湿潤区間Bよりも,下流側の固練り区間Cの方が,バルブ70の開度が低下し,負極ペーストの排出量が減少したときの充填率が高くなりやすい傾向にあるためである。
次に,図6には,バルブ70の開度と,製造される負極ペーストの粘度との関係を示している。図6より,バルブ70の開度を調整することで,製造される負極ペーストの粘度を調整できることがわかる。具体的には,バルブ70の開度を低くするほど,製造される負極ペーストの粘度を低下させることができることがわかる。これは,バルブ70の開度を低くするほど固練り区間Cの充填率が高まることによるものである。
すなわち,バルブ70の開度が低く固練り区間Cの充填率が高いときには,バルブ70の開度が高く固練り区間Cの充填率が低いときよりも,固練り区間Cでの混練により,混練材料に,せん断力をより加えることができる。そして,混練においてせん断力が加えられたときほど,負極ペーストの粘度は低くなる。よって,図6より,バルブ70の開度調整によって,製造される負極ペーストの粘度を制御できることがわかる。
また,図7には,バルブ70の開度と,活物質割れ度との関係を示している。活物質割れ度は,製造された負極ペースト中における活物質を観察し,割れによって損傷している活物質の比率を調査することで得たものである。また,図7の開度ごとの活物質割れ度は,バルブ70の開度ごとに,バルブ70の開度が100%のときに対する比率によって示している。
そして,図7より,バルブ70の開度調整を行ったとしても,活物質割れ度にはほとんど影響がないことがわかる。つまり,バルブ70の開度を異なる開度としても,活物質の損傷の程度はほとんど変わらないことがわかる。これは,図5で説明した,バルブ70の開度の低下に伴う湿潤区間Bの充填率の上昇の程度が,小さいことによるものである。
すなわち,活物質の損傷は,湿潤区間Bにおいて生じやすい。具体的に,湿潤区間Bに到達した直後の混練材料は,まだ,活物質などの固形分が十分に溶媒と混ざり合っておらず,湿潤状態となる前の状態である。この状態で活物質に強いせん断力が加わったときほど,活物質は損傷しやすい傾向にある。しかし,本形態では,湿潤区間Bでの充填率がバルブ70の開度が低くても低減されており,混練材料の湿潤前において,活物質に強いせん断力がかかってしまうことが抑制されている。これにより,活物質の損傷が抑制されているのである。よって,図5,図6,図7より,本形態の二軸押出混練機1では,活物質の損傷を抑制しつつ,負極ペーストの粘度を制御できていることがわかる。
なお,上記の図5,図6は負極ペーストの製造における一例であり,使用する各材料の成分や比率,環境温度,二軸押出混練機の構成により,各区間における混練材料の充填率や製造される負極ペーストの粘度は異なるものである。ただし,その傾向は,使用する各材料の成分や比率,環境温度,二軸押出混練機の構成が異なったとしても,図5,図6と同じである。
また,バルブ70は,その開度調整を,粘度検出部80が検出する負極ペーストの粘度に基づいて行う。つまり,本形態のバルブ70は,粘度検出部80の検出する粘度が,負極ペーストの粘度の目標範囲外であるときに,開度調整を行う。
具体的に,本形態のバルブ70は,粘度検出部80の検出する粘度が目標範囲の下限値よりも低いとき,開度を高くし,負極ペーストの排出量を多くする。一方,粘度検出部80の検出する粘度が目標範囲の上限値よりも高いとき,開度を低くし,負極ペーストの排出量を少なくする。これにより,製造される負極ペーストの粘度が,目標範囲内となるように制御を行う。
よって,本形態の二軸押出混練機1は,混練材料の損傷を抑制しつつ負極ペーストの粘度を制御することで,目標範囲の粘度の,品質の安定した負極ペーストを製造できる。また,排出量の調整によって粘度調整を行う本形態の二軸押出混練機1は,従来のような混練材料の供給量の調整によって粘度調整を行うものと比較して,より,一定の粘度で負極ペーストを製造できることが確認できた。つまり,本形態の二軸押出混練機1は,混練材料の供給量の調整によって粘度調整を行うものよりも,粘度にバラつきのない負極ペーストを製造できることが確認された。
以上詳細に説明したように,本実施の形態の二軸押出混練機1は,ハウジング10,回転軸20,30,回転駆動部40,混練パドル22,32,抵抗パドル23,33,供給スクリュー21,31,第1供給部50,第2供給部51,排出部60を有している。また,排出部60には,バルブ70,粘度検出部80が設けられている。そして,バルブ70は,粘度検出部80の検出する負極ペーストの粘度に基づいて開度を調整することで,負極ペーストの排出量を調整する。これにより,混練材料の損傷を抑制しつつ,その粘度を調整することができる二軸押出混練機が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。従って本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,上記の実施形態では,粘度検出部として,負極ペーストの粘度を検出するものを用いている。しかし,粘度検出部は,粘度と相関のある粘度指標値を検出できるものであればよい。例えば,粘度指標値としては,温度や流量,流速等が挙げられる。
また,上記では,排出部における開度調整により負極ペーストの排出量を調整している。しかし,その他の方法によって負極ペーストの排出量を調整してもよい。そのような例として,図8の構成が考えられる。図8に示す二軸押出混練機2は,第1排出部160,第2排出部190がこの順で設けられている。粘度検出部80は,第1排出部160に設けられている。さらに,第1排出部160と第2排出部190との間には,上記のバルブ70(図1)とは異なる方法で負極ペーストの排出量を調整するタンク170が設けられている。
タンク170は,図8に示すように,圧力制御部171と,タンク本体172とを有している。第1排出部160はタンク本体172の上部に接続され,第2排出部190はタンク本体172の下部に接続されている。よって,第1排出部160よりタンク本体172の内部空間173へと流入した負極ペーストは,タンク本体172から第2排出部190を通って排出されるようになっている。そして,圧力制御部171は,タンク本体172の内部空間173の内圧を制御することができるものである。このような構成のタンク170は,圧力制御部171によるタンク本体172の内部空間173の内圧制御によって,負極ペーストの排出量を制御することができる。よって,二軸押出混練機2についても,圧力制御部171の内圧制御を,粘度検出部80の検出する粘度に基づいて行うことで,混練材料の損傷を抑制しつつ負極ペーストの粘度を調整することができる。また,目標範囲の粘度の,品質の安定した負極ペーストを製造できる。
1 二軸押出混練機
20,30 回転軸
21,31 供給スクリュー
22,32 混練パドル
23,33 抵抗パドル
40 回転駆動部
50 第1供給部
51 第2供給部
60 排出部
70 バルブ
80 粘度検出部

Claims (1)

  1. ハウジングの内部空間に供給された混練材料を混練する二軸押出混練機において,
    前記内部空間に並べて設けられた2つの回転軸と,
    前記回転軸を回転駆動する回転駆動部と,
    前記回転軸に設けられ,前記回転軸とともに回転することで混練材料にせん断力を加えつつ混練を行う混練パドルと,
    前記回転軸に設けられ,前記回転軸とともに回転することで前記内部空間内の混練材料を搬送するスクリューと,
    前記内部空間へ混練材料を供給する供給部と,
    前記スクリューによる混練材料の搬送方向における前記供給部よりも下流側に設けられ,前記内部空間から混練材料を排出する排出部と,
    前記内部空間における前記供給部から前記排出部までの間に設けられ,その位置での前記搬送方向への混練材料の移動を,前記混練パドルよりも阻害する抵抗部と,
    前記内部空間から排出される混練材料の粘度を指標する粘度指標値を検出して出力する粘度出力部と,
    前記内部空間から排出される混練材料の排出量を調整する調整部とを有し,
    前記調整部が,前記粘度出力部により出力される前記粘度指標値に基づいて,前記排出量を調整するものであることを特徴とする二軸押出混練機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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