JP2018033840A - 肩甲帯ストレッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者に操作負担を強いることなく、肩甲帯のストレッチを確実に行うことのできる肩甲帯ストレッチ装置を提供する。
【解決手段】肩甲帯ストレッチ装置Xは、使用者7の脊柱を支持する脊柱支持部22と、使用者7の腕部71の少なくとも一部を固定した状態で、使用者7の上腕71aを脊柱支持部22に近接する方向と脊柱支持部22から離間する方向に移動させて肩甲帯をストレッチ運動させる上腕移動部5と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、肩甲骨を支える筋肉をストレッチする肩甲帯ストレッチ装置に関する。
現代人が抱える悩みの一つに身体の凝りが挙げられる。このうち、首や肩に自覚される凝りには、肩甲帯である肩甲骨および鎖骨を支える筋肉の緊張が関わっている。このため、肩甲骨を支える筋肉をストレッチすることで、首や肩の凝りを軽減させることができる。
肩甲骨を支える筋肉をストレッチする装置として、例えば特許文献1〜3に記載の技術が知られている。特許文献1には、牽引式治療器が開示されている。この牽引式治療器は、動力源によって往復移動可能なワイヤーの一端に固定されたベルトを使用者の手首付近に取り付け、使用者の腕部を上体の側方に牽引して肩関節を伸ばすものである。
特許文献2には、アームレストに設けられたエアーバッグによって前腕を挟み込み、そのまま背凭れ部をリクライニングするマッサージ機が開示されている。このマッサージ機は、まず、背凭れ部のリクライニング角度を第一傾斜角度にして前半のストレッチを行い、その後、第一傾斜角度よりも大きい第二傾斜角度まで背凭れ部を倒し使用者の腕部を伸長するものである。
特許文献3には、肩部を上体の前方から押圧する第一押圧部と、それよりも中央側の肩部を上体の後方から押圧する第二押圧部とを備えたマッサージ機が開示されている。このマッサージ機は、第一押圧部と第二押圧部とを同時に作動させることで、胸を左右に開くストレッチを行うものである。
特開2005−334572号公報 特開2007−313125号公報 特開2011−125590号公報
しかしながら、特許文献1の牽引治療器では、腕部を上体の側方に牽引した場合、靭帯によって肩甲骨の移動が制限されるので、肩甲骨を支える筋肉を十分にストレッチすることができない。しかも、ワイヤーを往復移動させる機構が複雑であり、装置が大掛かりなものとなってしまう。
また、特許文献2のマッサージ機では、単に前腕を上体の下方に牽引するだけなので、肩甲骨の移動範囲が制限され、肩甲骨を支える筋肉を十分にストレッチすることができない。しかも、背凭れ部の傾斜角度が頻繁に変更されるので、使用者が違和感を覚えて背凭れ部から背中を浮かせてしまった場合、ストレッチ効果が得られないおそれがある。
さらに、特許文献3のマッサージ機では、胸を左右に開くことで大胸筋をストレッチすることは可能であるが、肩甲骨を支える筋肉を十分にストレッチすることができない。しかも、第一押圧部と第二押圧部との間に肩部を挟み込む必要があるため、操作が煩雑である。
そこで、使用者に操作負担を強いることなく、肩甲骨を支える筋肉のストレッチを確実に行うことのできる肩甲帯ストレッチ装置が望まれている。
肩甲帯ストレッチ装置の特徴構成は、使用者の脊柱を支持する脊柱支持部と、前記使用者の腕部の少なくとも一部を固定した状態で、前記使用者の上腕を前記脊柱支持部に近接する方向と前記脊柱支持部から離間する方向に移動させて肩甲帯をストレッチ運動させる上腕移動部と、を備えている点にある。
肩甲骨を支える筋肉のうち、緊張が生じ易い筋肉として、肩甲骨を上体の前下方に移動させる小胸筋と、肩甲骨を上体の後上方に移動させる3種類の筋肉(背中上部に位置する僧帽筋、僧帽筋に覆われる菱形筋、頸部後側面に位置する肩甲挙筋)とが挙げられる。このうち、肩甲骨を移動させることで容易にストレッチできる筋肉は、小胸筋、僧帽筋の一部、および菱形筋となっている。
本構成では、脊柱支持部で使用者の脊柱を支持すると共に、使用者の腕部を固定した状態で、使用者の上腕を脊柱支持部に対して近接、離間させることとしている。つまり、肩甲骨に近接した上腕を移動させることで肩甲骨が円滑に連動移動するので、少なくとも小胸筋、僧帽筋の一部、および菱形筋がストレッチされる。このように、上腕を移動させるという簡便な構成であれば、使用者は肩甲骨を支える筋肉がストレッチされていることを確実に体感できると共に、使用者に操作負担を強いることもない。よって、使用者に操作負担を強いることなく、肩甲骨を支える筋肉のストレッチを確実に行うことのできる肩甲帯ストレッチ装置が提供された。
他の構成として、前記上腕移動部は、前記脊柱が前記脊柱支持部に支持された状態で、前記上腕を前方且つ前記脊柱に対して斜め下方に移動させてもよい。
本構成のように上腕を前下方に移動させれば、僧帽筋の一部および菱形筋を効果的にストレッチできる。逆に上腕を脊柱支持部に近接する方向に移動させれば、上腕が後上方に移動するので、小胸筋を効果的にストレッチできる。
他の構成として、前記脊柱支持部がリクライニング可能に構成されていてもよい。
本構成によれば、脊柱支持部をリクライニング姿勢とすることで、上腕を前下方に移動させた場合でも、使用者の自重によって体の浮き上がりが阻止される。しかも、リクライニング姿勢であれば、使用者をリラックスさせることが可能となるので、肩甲骨を支える筋肉のストレッチ効果が向上する。
他の構成として、前記上腕移動部は、前記使用者の前腕を前記上腕に対して屈曲させた状態に保持する前腕保持部を有してもよい。
本構成のように、前腕を屈曲保持する前腕保持部を設ければ、前腕保持部を前後移動させるだけで上腕を移動させることが可能となるので、構成が簡便であり、使用者に操作負担を強いることもない。
他の構成として、前記上腕移動部は、前記使用者の肘を固定する肘固定部を有してもよい。
本構成のように、使用者の肘を固定した状態で上腕を移動させれば、肘の浮き上がりが防止され、上腕を円滑に前後移動させることができる。よって、肩甲骨を支える筋肉のストレッチをより確実に行うことができる。
他の構成として、前記上腕移動部は、前記上腕に与える負荷荷重値を検出する荷重検出部を有し、前記荷重検出部が所定の前記負荷荷重値以上の値を検出したときに前記上腕の移動量を制限してもよい。
肩甲帯をストレッチする上で、使用者の上腕に作用させる最適な負荷荷重には個人差がある。使用者において、上腕への負荷荷重が大きいと、使用者の筋肉を硬くすることになり、反対に上腕への負荷荷重が小さいと、肩甲帯のストレッチ効果が小さくなる。そこで、本構成では、使用者の上腕に与える負荷荷重値を検出する荷重検出部が所定の負荷荷重値以上の値を検出したときに、上腕の移動量を制限することとしている。これにより、使用者が肩甲帯のストレッチを行う上で、最適な負荷荷重を設定することが可能となるので、肩甲骨を支える筋肉のストレッチ効果が向上する。
他の構成として、前記上腕移動部は左右の前記上腕の夫々に対して備えられ、左右の前記上腕移動部は独立して作動させてもよい。
本構成によれば、使用者の左右の上腕のうち一方を上腕移動部によって移動させて、他方を移動させないようにすることが可能となる。つまり、一方の上腕に近接する肩甲骨を支える筋肉がストレッチ状態となり、他方の上腕に近接する肩甲骨を支える筋肉がリラックス状態となる。これにより、肩甲骨を支える筋肉があたかも左右運動をしているようになり、リンパ液や血液の循環を促進し、筋肉をさらに弛緩させることができる。しかも、一方の腕部の負荷荷重値が過度に大きくなった場合には、使用者は移動しない他方の上腕を中心に体勢を変更することが可能となるので、使用者は安心してストレッチを受けることができる。
肩甲帯ストレッチ装置の斜視図である。 肩甲帯ストレッチ装置の側面図である。 肩甲帯ストレッチ装置の背面図である。 肩甲帯ストレッチ装置の作動状態を示す図である。 肩甲帯ストレッチ装置の作動状態を示す図である。 その他の実施形態に係る肩甲帯ストレッチ装置の側面図である。
以下、本発明に係る肩甲帯ストレッチ装置の実施形態について図面を用いて説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
図1〜図3に示すように、肩甲帯ストレッチ装置Xは、使用者が着座する座部1と、使用者の背面を支える背凭れ部2と、座部1および背凭れ部2を支持する脚部3とを備えている。座部1は、使用者がリラックスして着座できるようにクッション性を有する材料で構成されている。また、座部1は、調節ネジやガス圧によって高さを調整可能な高さ調整機構を有しており、使用者の踵が床面に接触する高さに設定されている。
背凭れ部2は、金属又は樹脂材料がクッション性を有するカバーで覆われて構成されている。この背凭れ部2は、使用者の腰部を支持する腰支持部21と、使用者の脊柱を支持する脊柱支持部22と、使用者の頭部を支持する頭支持部23とを有している。
腰支持部21は、座部1に対して、操作レバーを有する機械式又はモータを用いた電動式で回動自在に接続されている。脊柱支持部22は、柱状に形成されており、腰支持部21に固定されている。この脊柱支持部22は、使用者の肩甲骨が開放された状態となるように、10cm程度の幅で構成されている。つまり、使用者の肩甲骨は、脊柱支持部22に干渉されることなく自由に移動できる。頭支持部23は、調節ネジやガス圧などによって高さを調整可能な高さ調整機構を有しており、脊柱支持部22に固定されている。
これら腰支持部21、脊柱支持部22および頭支持部23は互いに固定されており、腰支持部21の回動によって、背凭れ部2がリクライニング可能に構成されている。また、脊柱支持部22の背面に固定された固定部材41に、左右一対のアームレスト4が接続されている。固定部材41とアームレスト4とは固定されていてもよいし、操作レバーを有する機械式又はモータを用いた電動式で固定部材41に対してアームレスト4の角度を調節できるように構成されていてもよい。
本実施形態では、左右一対のアームレスト4が水平状態となるように設定されており、アームレスト4の延在方向と垂直な方向に対する背凭れ部2の傾斜角θが、所定の角度(例えば約40度)に設定されている(図2参照)。これによって、使用者はリラックスした状態で肩甲帯ストレッチ装置Xに着座することができる。また、アームレスト4は、脊柱支持部22の背面中央の長手方向に設けられたガイド溝22aに沿って高さ調整が可能に構成されている(図3参照)。本実施形態では、アームレスト4が接続される固定部材41にスライド部材41aを設け、このスライド部材41aがガイド溝22aに沿って上下移動するように構成されている。これによって、ストレッチ運動がしやすいように、使用者の腕部をアームレスト4に載置することができる。
アームレスト4には、使用者の腕部の少なくとも一部を固定した状態で、使用者の上腕を脊柱支持部22に近接する方向と脊柱支持部22から離間する方向に移動させて肩甲帯をストレッチ運動させる上腕移動部5が接続されている。この上腕移動部5は、使用者の上腕がアームレスト4に載置された状態で水平方向にスライド移動するスライド部材51と、使用者の前腕を上腕に対して屈曲させた状態に保持する前腕保持部52とを有している(図4〜図5参照)。スライド部材51は、金属又は樹脂材料で構成され、アームレスト4に外挿される筒状に形成されている。前腕保持部52は、スライド部材51にネジ止め、接着、溶着などによって固定され、両部材が一体化されている。なお、スライド部材51および前腕保持部52を、クッション性を有するカバーで覆ってもよい。
また、上腕移動部5には、スライド部材51と前腕保持部52との境界に、使用者の肘を固定する第一バンド部材51a(肘固定部の一例)が接続されている。また、前腕保持部52には、使用者の前腕を固定する第二バンド部材52aが接続されている。なお、第一バンド部材51aや第二バンド部材52aは、開閉自在な樹脂、ゴム、金属などの材料で構成されているが、使用者の腕部を固定できるものであれば特に限定されない。
これらスライド部材51および前腕保持部52で構成される上腕移動部5は、モータMで駆動され、後述する制御部6によって移動量が制御されている(図2参照)。また、上腕移動部5は、使用者の上腕に与える負荷荷重値を検出する荷重検出部Kと、荷重検出部Kにおける負荷荷重値の検出時間を計測する時間計測部Tと、を有している。この荷重検出部Kは、ひずみゲージ式のロードセルで構成されているが、圧電式、容量式などの他の荷重検出器で構成してもよい。これらモータM、時間計測部Tおよび荷重検出部Kは、左右一対の上腕移動部5に夫々内蔵されている。なお、時間計測部Tは、上腕移動部5に内蔵せずに、荷重検出部Kの検出時間を有線又は無線で計測する構成としてもよい。
また、本実施形態における肩甲帯ストレッチ装置Xは、上腕移動部5の移動量やストレッチ時間を制御する制御部6を備えている。この制御部6の各機能部は、各種処理を実行するCPUやメモリを中核としたソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの協働により構成されている。
制御部6は、時間計測部Tおよび荷重検出部Kからの信号を受けて、モータMの駆動力を制御する。この制御部6は、前腕保持部52を脊柱支持部22に近接させる第一位置(図5)と、前腕保持部52を脊柱支持部22から離間させる第二位置(図4)との間で、モータMの駆動力を制御する。また、本実施形態の制御部6は、左右一対の上腕移動部5を、夫々独立して作動するように構成されている。
図4〜図5には、使用者としての人7が着座した状態における肩甲帯ストレッチ装置Xの作動状態が示される。まず、着座した人7の体型に合わせて、座部1、アームレスト4、および頭支持部23の位置を調節する。そして、人7の左右一対の腕部71を夫々のアームレスト4に載置し、上腕移動部5の第一バンド部材51a、第二バンド部材52aに左右一対の腕部71を固定する。このとき、左右一対のアームレスト4が水平状態となるように設定されており、背凭れ部2の傾斜角θ(図2参照)が、約40度に設定されている。また、人7の脊柱は、背凭れ部2の脊柱支持部22に支持された状態となっており、上腕移動部5の前腕保持部52と脊柱支持部22との間隔は、人7の上腕71aがリラックスした状態となるように設定されている。
次いで、操作スイッチ(不図示)が押圧されると、図4に示すように、右側の上腕移動部5のスライド部材51が前方に移動し、前腕保持部52を脊柱支持部22から離間させる第二位置で所定時間(例えば、30秒)保持される(図4参照)。次いで、右側の上腕移動部5のスライド部材51が後方に移動し、前腕保持部52を脊柱支持部22に近接させる第一位置で所定時間(例えば、30秒)保持される(図5参照)。この作動を2セット実行した後、左側の上腕移動部5についても、同様の作動が2セット実行される。これら左右一対の上腕移動部5の作動を、複数回実行することで、人7の肩甲骨を支える筋肉がストレッチされる。なお、人7の上腕71aが移動する第一位置および第二位置の順番は適宜変更してもよい。
ところで、肩甲帯をストレッチする上で、人7の上腕71aに作用させる最適な負荷荷重値がある。人7において、上腕71aへの負荷荷重が大きいと、人7の筋肉を硬くすることになり、反対に上腕71aへの負荷荷重が小さいと、肩甲帯のストレッチ効果が小さくなる。そこで、制御部6は、人7の上腕71aに与える負荷荷重値を検出する荷重検出部Kが所定の負荷荷重値(例えば、3〜4kg)以上の値を検出したときに、上腕71aの移動量を制限することとしている。つまり、前腕保持部52を脊柱支持部22に近接させる第一位置として、現在の前腕保持部52と脊柱支持部22との間隔よりも大きく変更したり、前腕保持部52を脊柱支持部22から離間させる第二位置として、現在の前腕保持部52と脊柱支持部22との間隔よりも小さく変更したりすることにより、負荷荷重値を減少させる。これにより、人7が肩甲帯のストレッチを行う上で、最適な負荷荷重を設定することが可能となるので、肩甲骨を支える筋肉のストレッチ効果が向上する。
また、逆に、制御部6は、人7の上腕71aに与える負荷荷重値を検出する荷重検出部Kが所定の負荷荷重値(例えば、1〜2kg)よりも小さいときに、上腕71aの移動量を増大させてもよい。これら所定の負荷荷重値には個人差があるので、図示しない操作ボタンで人7が予め設定できるように構成してもよい。この場合、「弱」「中」「強」ボタンなどを設けて、人7がストレッチの強弱を調整できるように構成すれば、人7が煩わしさを感じることもない。
このように、肩甲帯ストレッチ装置Xは、脊柱支持部22で人7の脊柱を支持すると共に、人7の腕部71を固定した状態で、人7の上腕71aを脊柱支持部22に対して近接、離間させることとしている。つまり、肩甲骨に近接した上腕71aを移動させることで肩甲骨が円滑に連動移動するので、少なくとも小胸筋、僧帽筋の一部、および菱形筋がストレッチされる。このように、上腕71aを移動させるという簡便な構成であれば、人7は肩甲骨を支える筋肉がストレッチされていることを確実に体感できると共に、使用者に操作負担を強いることもない。
また、左右一対のアームレスト4が水平状態となるように設定されており、背凭れ部2の傾斜角θが、約40度に設定されているので、人7の上腕71aは前下方(前方且つ脊柱に対して斜め下方)又は後上方(後方且つ脊柱に対して斜め上方)に移動することとなる。その結果、上腕71aを前下方に移動させれば僧帽筋の一部および菱形筋を、上腕71aを後上方に移動させれば小胸筋を、効果的にストレッチできる。しかも、背凭れ部2をリクライニング姿勢とすることで、上腕71aを前下方に移動させた場合でも、人7の自重によって体の浮き上がりが阻止される。
また、人7の前腕71bを第二バンド部材52aによって屈曲保持する前腕保持部52を設けているので、前腕保持部52を前後移動させるだけで上腕71aを移動させることが可能となるので、構成が簡便であり、人7に操作負担を強いることもない。しかも、第一バンド部材51aによって人7の肘を固定した状態で上腕71aを移動させているので、肘の浮き上がりが防止され、上腕71aを円滑に前後移動させることができる。
また、人7の左右の上腕71aのうち一方は上腕移動部5によって移動するが、他方は移動しない。つまり、一方の上腕71aに近接する肩甲骨を支える筋肉がストレッチ状態となり、他方の上腕に近接する肩甲骨を支える筋肉がリラックス状態となる。これにより、肩甲骨を支える筋肉があたかも左右運動をしているようになり、リンパ液や血液の循環を促進し、筋肉をさらに弛緩させることができる。しかも、一方の腕部71の負荷荷重値が過度に大きくなった場合には、人7は移動しない他方の上腕を中心に体勢を変更することが可能となるので、人7は安心してストレッチを受けることができる。
[その他の実施形態]
(1)図6に示すように、肩甲帯ストレッチ装置Xのリクライニングを調節して脊柱支持部22を垂直にした状態で、上腕移動部5を水平方向に対して斜め下方に傾斜させてもよい。この場合、人7の胸部あたりを脊柱支持部22に固定する第三バンド部材53を設けるのが好ましい。この場合でも、人7の上腕71aは前下方又は後上方に移動することとなるので、小胸筋、僧帽筋の一部および菱形筋を効果的にストレッチできる。しかも、上腕71aを前下方に移動させた場合でも、第三バンド部材53によって体の浮き上がりが阻止される。
(2)肩甲帯ストレッチ装置Xを使用するとき、最初はアームレスト4を水平に維持した状態で、傾斜角θが約20度となるように脊柱支持部22を傾倒させて、軽めのストレッチで筋肉を多少伸ばしておく準備段階を経た後、アームレスト4を水平に維持した状態で、傾斜角θが約40度となるように脊柱支持部22を傾倒させてストレッチをしてもよい。これによって、使用者はリラックスした状態で、効果的に肩甲骨を支える筋肉をストレッチすることができる。
(3)脊柱支持部22とアームレスト4とを直角に配置して、使用者の上腕を脊柱支持部22に近接する方向と脊柱支持部22から離間する方向に移動させてもよい。この場合、図6に示すように、人7の胸部あたりを脊柱支持部22に固定する第三バンド部材53を設けるのが好ましい。
(4)脊柱支持部22をリクライニング可能に構成せずに、アームレスト4を水平に維持しつつ、脊柱支持部22を所定角度傾斜させた状態で固定した肩甲帯ストレッチ装置Xとしてもよい。
(5)前腕保持部52を省略して、上腕移動部5のスライド部材51に使用者の腕部を固定してもよい。また、肘固定部としての第一バンド部材51aを省略して、前腕保持部52にのみ使用者の腕部を固定してもよい。さらに、必要に応じて上腕71aを固定するバンド部材を設けてもよい。
(6)制御部6は、脊柱支持部22又はアームレスト4の角度を変更する機能を有していても良い。この場合、使用者の上腕を斜め下方に移動する角度を段階的に大きくしてすることが可能となるので、肩甲骨を支える筋肉が上下運動している状態となり、ストレッチ効果を高めることができる。また、制御部6の各機能の一部又は全部を省略して、予め設定された条件で肩甲帯ストレッチ装置Xを稼働させても良い。
(7)上述した実施形態では、左右の上腕移動部5を独立して作動させたが、左右の上腕移動部5を同時に作動させても良い。この場合、荷重検出部Kを一方の上腕移動部5に設ければよいので、製造コストを低減することができる。
(8)肩甲帯ストレッチ装置Xを構成する各部材の接続形態は特に限定されない。例えば、脊柱支持部22を座部1に接続してもよいし、アームレスト4を座部1に接続してもよい。
本発明は、肩甲骨を支える筋肉をストレッチする肩甲帯ストレッチ装置に利用可能である。
5 上腕移動部
7 人(使用者)
22 脊柱支持部
51a 第一バンド部材(肘固定部)
52 前腕保持部
71 腕部
71a 上腕
71b 前腕
K 荷重検出部
X 肩甲帯ストレッチ装置

Claims (7)

  1. 使用者の脊柱を支持する脊柱支持部と、
    前記使用者の腕部の少なくとも一部を固定した状態で、前記使用者の上腕を前記脊柱支持部に近接する方向と前記脊柱支持部から離間する方向に移動させて肩甲帯をストレッチ運動させる上腕移動部と、を備える肩甲帯ストレッチ装置。
  2. 前記上腕移動部は、前記脊柱が前記脊柱支持部に支持された状態で、前記上腕を前方且つ前記脊柱に対して斜め下方に移動させる請求項1に記載の肩甲帯ストレッチ装置。
  3. 前記脊柱支持部がリクライニング可能に構成されている請求項1又は2に記載の肩甲帯ストレッチ装置。
  4. 前記上腕移動部は、前記使用者の前腕を前記上腕に対して屈曲させた状態に保持する前腕保持部を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の肩甲帯ストレッチ装置。
  5. 前記上腕移動部は、前記使用者の肘を固定する肘固定部を有する請求項4に記載の肩甲帯ストレッチ装置。
  6. 前記上腕移動部は、前記上腕に与える負荷荷重値を検出する荷重検出部を有し、
    前記荷重検出部が所定の前記負荷荷重値以上の値を検出したときに前記上腕の移動量を制限する請求項1〜5のいずれか一項に記載の肩甲帯ストレッチ装置。
  7. 前記上腕移動部は左右の前記上腕の夫々に対して備えられ、左右の前記上腕移動部は独立して作動する請求項1〜6のいずれか一項に記載の肩甲帯ストレッチ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111569369A (zh) * 2020-05-18 2020-08-25 武汉尚诚源健康科技有限公司 一种鹰嘴骨折术后锻炼装置

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