JP2018033398A - 識別用タグ - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、末端に行くほど細分化されて流通する食料品の場合は、パック詰め状態にまで追跡すると、人的にも設備的にも膨大なコストを発生させる事から、なかなか進まない問題があった。
しかし、他方、消費者の食物に対する関心が高まり、消費者が産地や生産者等によるブランドによって購入するかどうかを選ぶスタイルも生まれて来た。特に海外からの輸入食料では、牛の狂牛病を発生させたBSEを始め、遺伝子操作によって生産される穀物、ポストハーベスト農薬等による、食の安全性という問題もあり、食品の流通にまで消費者が関心を寄せる傾向は高まっており、各種食品のトレーサビリティの重要度は、多方面で認識され始めている。
平板は、裏面に針状部を有し、受け板は、針状部先端が挿入可能な受け部を有し、
受け部は、針状部が挿入されると、嵌合して抜けない抜け止め構造を有すると共に、平板おもて面に識別情報を表示可能としたことを特徴とする識別用タグである。
また、抜け止め構造を有しているので、針状部先端が受け板から外れにくい。
図1と図2は、本発明の識別用タグの一例で、成形直後で、ヒンジを折り曲げていない未使用状態を示す5面図と、その断面図である。
本発明の識別用タグは、平板1と受け板2とからなる。そして、平板1と受け板2はヒンジ3で一体となって繋がっていて、平板1は、裏面に針状部11を有し、受け板2は、針状部先端が挿入可能な受け部21を有している。
受け部21の上端周縁には内方側に突出するアンダーカット211が設けられていて、針状部11が挿入されると、嵌合して抜けない抜け止め構造になっている。
平板1のおもて面10は、平面になっており、識別情報を記録したことを特徴とする識別用タグを印刷したラベルを貼り付けることができる識別面が形成されている。もちろん、直接このおもて面10に印刷してもかまわない。
針状部11を突き刺しやすくすることは、対象の鳥に対し、損傷が少なく、成長するのに問題を発生させない為に重要な要件である。
針状部11の先端には、鋭い針状部先端110があり、先端は略三角形状に鋭く尖っており、かつ、図1−4や図1−5で示すように、根元は、急に細くなっている。その為、一旦受け部21に刺された針状部先端110は、アンダーカットを越えて受け部21に挿入するが、根元が細くなるように形成されているので、受け部21のアンダーカット211に係合し、受け部21から抜けにくくなっている。
図2で示すように、ヒンジ反対側の平面終縁には、受け部21が設けられている。受け部21は、周縁入り口にアンダーカット211が設けられている。図1−4では、アンダーカット211は傾斜面を作っている。左右のアンダーカット211の間隔は、針状部先端110の根元側の幅よりも狭く作られている。また、受け部21の深さを針状部先端110の高さより深くして、針状部11の針状部先端110が、受け部21の中に入り切って、抜けないように設定している。
受け部の下端には底面213が設けられており、針状部先端110が受け部21を貫通して、裏面側に飛び出さないようにし、個体が傷つかないように保護している。
また、底面213には、針先受け孔212が設けられ、針状部先端110の位置を固定している。
図3−1、図3−2で示すように、識別用タグは、コンパクトに畳まれ、外表面には、平板1のおもて面10だけが大きく現れ、識別し易い平面となって表側に固定できる。
このおもて面10は、印刷しておくこともできるが、QRコード(登録商標)などの2次元コードなどを印刷したステッカーなどを貼って、使用することもできる。
この為、高精度の印刷コードにも対応できると共に、生産性を向上できる。
生まれたてなどの小さなヒナの場合、羽翼(翼膜)も小さいので、大きな識別用タグを取り付けると、挟んだタグの隙間を羽翼が通り抜けて移動してしまいやすい。タグが羽翼を通過してしまうことで、識別情報を読み取る際、タグが羽毛等に隠れてしまって正常に識別番号を読み取れないだけではなく、ヒナの成長に伴い羽翼が大きくなることを阻害し、最悪の場合、壊死する恐れもあった。
そこで、生まれたてなどの小さなヒナに適用する為の識別タグとして、おもて板1や受け板2の幅を10mm以下、好ましくは5〜8mmの幅にした。
さらに、受け板2のヒンジ寄りのカーブ面に回動防止用リブ4を設けた。回動防止用リブ4の高さは、ヒンジ3を軸に回動し、針状部先端110を受け部21に挿嵌した時に、回動防止用リブ4先端がおもて板1に当接可能な高さに設定した。また、回動防止用リブ4の幅はおもて板1の幅よりも狭くし、リブ根元の厚みも受け板2の厚みを越えない厚みとした。
回動防止用リブ4を設けたが、幅が狭いので、識別用タグの重量は軽く、かつ、小さいので、識別用タグを引きずって歩くこともなく、ヒナへの負担は小さい。
生まれたてのヒナの場合、識別表示のQRコード(登録商標)などを印刷したポリエチレンテレフタレートシートに孔を開け、本発明の識別用タグの針状部11に差し込んだ状態で使用しても良い。
また、羽翼(翼膜)に取り付けると、汚れにくいので、誤認することも無い。かつ、鳥を一羽毎に捕まえなくても、単に並べて、同じ方向に向けさせれば、効率よくコードを読むことができるので、効率が良く、短時間で確認ができる。
射出成形する基材としては、ポリプロピレンやエチレン・プロピレン共重合体、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレンなどのオレフィン系樹脂や、ポリメチルメタアクリレートなどが使用できる。
特に、この識別用タグは、ヒンジで一体になっていて、受け板と平板がバラバラにならず、単に汚れにくい鳥の羽翼(翼膜)を受け板と平板の間に指で挟んで、針状部を受け孔に押し込んで挿嵌するだけで、確実に取り付けられ、作業性が高い。
また、抜け止め構造を有しているので、針状部先端が受け板から外れにくく、かつ、作業者が傷つきにくい。
さらに、羽翼(翼膜)に取り付けると、QRコード(登録商標)など安価で多量の情報を、手間無く短時間で読み取ることができるなど本発明の識別用タグは、大きなメリットがある。
10・・・・・・おもて面
11・・・・・・針状部
110・・・・・針状部先端
111・・・・・針状リブ
12・・・・・・縦リブ
2・・・・・・・受け板
21・・・・・・受け部
211・・・・・アンダーカット
212・・・・・針先受け孔
213・・・・・底面
3・・・・・・・ヒンジ
4・・・・・・・回動防止用リブ
Claims (5)
- 少なくとも、平板と受け板とからなり、平板と受け板はヒンジで一体となって繋がり、平板は、裏面に針状部を有し、受け板は、針状部先端が挿入可能な受け部を有し、
受け部は、針状部が挿入されると、嵌合して抜けない抜け止め構造を有すると共に、平板おもて面に識別情報を表示可能としたことを特徴とする識別用タグ。 - 受け部は底面を有し、底面には挿入された針状部先端を保護する針先受け孔を有していることを特徴とする請求項1に記載の識別用タグ。
- 針状部は、横断面をT字形状としたことを特徴とする請求項1、又は2に記載の識別用タグ。
- 平板のおもて面と裏面の少なくともいずれかの周縁に、縦リブを設けたことを特徴とする請求項1〜3に記載の識別用タグ。
- ヒナの羽翼に取り付ける識別用タグであることを特徴とする請求項1〜4に記載の識別用タグ。
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