JP2018033016A - 経路選択装置、ネットワークシステム、経路選択方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】連携可能な同種のデータ処理機能が複数存在する場合でも、よりコストの低い最適ネットワーク経路を効率よく選択する。
【解決手段】ネットワークサービスに対して予め設定されている、データ処理間を結ぶ処理リンクのそれぞれで必要となるリンクコストに基づいて、論理ネットワーク全体の論理コストを計算する論理コスト計算部13と、論理ネットワークをネットワーク装置20の実際の接続形態に即した物理ネットワークに変換し、物理ネットワーク全体の物理コストを計算する物理コスト計算部14とを設け、経路選択部15が、生成した論理ネットワークのうちから論理コストの小さいものを複数選択した対象論理ネットワークのうち、物理コストが最小となる最小コストネットワークを、ネットワークサービス提供時に用いるネットワーク経路として選択する。
【選択図】 図1
【解決手段】ネットワークサービスに対して予め設定されている、データ処理間を結ぶ処理リンクのそれぞれで必要となるリンクコストに基づいて、論理ネットワーク全体の論理コストを計算する論理コスト計算部13と、論理ネットワークをネットワーク装置20の実際の接続形態に即した物理ネットワークに変換し、物理ネットワーク全体の物理コストを計算する物理コスト計算部14とを設け、経路選択部15が、生成した論理ネットワークのうちから論理コストの小さいものを複数選択した対象論理ネットワークのうち、物理コストが最小となる最小コストネットワークを、ネットワークサービス提供時に用いるネットワーク経路として選択する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数のデータ処理装置を連携させてネットワークサービスを提供する際に使用する最適ネットワーク経路を選択する経路選択技術に関する。
従来、ユーザに対して提供するネットワークサービスに関する機能は、ルータやゲートウェイなど専用ハードウェアで構成でされていたが、近年、設備コストの削減等を目的として汎用サーバ上でソフトウェアとして動作させるNFV(Network Functions Virtualization)技術に注目が集まっている。
このような、ネットワーク上に点在する複数のNFVアプリケーションを自由に組み合わせて柔軟にネットワークサービスを提供する仕組みとして、ネットワークサービスに含まれる機能に応じて適切な順序で、サービスデータをパケットで転送するSFC(Service Function Chaining)技術が検討されている。
一般に、SFC技術を用いたシステムは、任意のアルゴリズムに基づいたサービス処理を行うデータ処理機能(SF:Service Function)と、ヘッダ情報を基にしてサービスデータを含むパケットを転送するパケット転送機能(SFF:Service Function Forwarder)と、ネットワークシステム全体を制御する制御機能とから構成される。
一般に、SFC技術を用いたシステムは、任意のアルゴリズムに基づいたサービス処理を行うデータ処理機能(SF:Service Function)と、ヘッダ情報を基にしてサービスデータを含むパケットを転送するパケット転送機能(SFF:Service Function Forwarder)と、ネットワークシステム全体を制御する制御機能とから構成される。
SFC技術は、主にネットワークサービスに関する機能を仮想化して柔軟なサービス運用を可能とすることを目的に開発されているが、ユーザアプリケーションにおいても一部の機能をソフトウェアもしくはハードウェアを用いて実行することで同様の効果が期待できる。例えば、ユーザが特定の物体が写った画像をネットワークを介して取得したい場合を考える。対象となるすべての画像を取得してからローカルで目的の物体が写った画像を分類してもよいが、ネットワーク上で予め画像を分類することでユーザは受け取る情報を削減することができる。このとき、検出したい物体ごとに有効な検出アルゴリズムは異なっており、このようなデータ処理機能をネットワークシステム上に予め配置することでユーザは任意の検出アルゴリズムを選択して情報をフィルタリングし、必要な情報だけを取得することができるようになる。
SFCに関する重要な技術の一つに、最小コスト経路探索がある。従来の探索手法では、SFの負荷や隣接するSFF間のリンク負荷のみを考慮しており、局所的に負荷が高いSFやリンクが存在する場合があることが課題であった。この問題を解決するために特許文献2では、SFとネットワークのリソース使用率を合わせて重み付きグラフを作成し、このグラフに基づいて最小コストを算出することで、各SFを連携させるための最適なネットワーク経路を選択して局所的に負荷が高いSFやネットワークの発生を低減する方法が提案されている。
Paul Quinn et al.、" draft-quinn-sfc-arch-05"、[online]、2014-08-15、IETF、[平成28年6月6日検索]、インターネット<URL:http://datatracker.ietf.org/doc/draftquinn-sfc-arch/>
Paul Quinn et al.、" draft-quinn-sfc-nsh-07"、[online]、2016-02-24、IETF、[平成28年6月6日検索]、インターネット<URL:http://datatracker.ietf.org/doc/draft-quinnsfc-nsh/>
しかしながら、このような従来技術では、SFとネットワークのリソース使用率とを考慮してコストを計算しているが、連携させるSF間を結ぶリンクごとのリンクコストは考慮されておらず、全体として必ずしもコストの低い最適ネットワーク経路を選択できるとは限らないという問題点があった。
また、ユーザが利用するネットワークサービスのサービスパターンについて、対応するネットワーク経路により連携させるSFが一意に決まった場合は、最小費用流問題として単シンプレックス法やダイクストラ法などの従来手法で解くことができる。しかしながら、通常は同一データ処理を行う同種のSFがネットワーク上に複数設けられているため、これら組み合わせに応じて多くのネットワーク経路が存在する。このため、従来技術によれば、これらすべてのネットワーク経路ごとに最小費用流問題を解く必要があり、効率よく最適ネットワーク経路を選択することができないという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、連携可能な同種のデータ処理機能が複数存在する場合でも、よりコストの低い最適ネットワーク経路を効率よく選択できる経路選択技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる経路選択装置は、ユーザが利用するネットワークサービスを構成するデータ処理を実行する複数のデータ処理機能と、これらデータ処理機能で処理するサービスデータを転送する複数のデータ転送機能と、前記ネットワークサービスを構成するデータ処理の連携を示すサービスパターンに基づいて、前記データ転送機能を制御して前記データ処理機能を所定の順序で連携させることにより、前記ネットワークサービスを前記ユーザに対して提供する制御装置とを備えるネットワークシステムで用いられて、ネットワークサービス提供時に前記データ処理機能および/または前記データ転送機能をそれぞれ実装するネットワーク装置間を結ぶ物理リンクを介して前記データ処理機能を連携させるためのネットワーク経路を選択する経路選択装置であって、前記データ処理機能と前記データ転送機能との論理的な接続関係に基づいて、前記サービスパターンを構成する各データ処理を実行させる前記データ処理機能と、これらデータ処理機能を連携させる前記データ転送機能とを、論理リンクにより接続した論理ネットワークを複数生成する論理ネットワーク生成部と、前記ネットワークサービスに対して予め設定されている、前記データ処理間を結ぶ処理リンクのそれぞれで必要となるリンクコストに基づいて、前記論理ネットワークを構成するすべての論理リンクで生じるリンクコストを集計して論理コストを計算する論理コスト計算部と、前記データ処理機能および前記データ転送機能とこれらを実装する前記ネットワーク装置との物理的な対応関係と、物理リンクを介して接続されている前記ネットワーク装置に関する物理的な接続関係とに基づいて、前記論理ネットワークを前記ネットワーク装置の実際の接続形態に即した物理ネットワークに変換し、前記リンクコストに基づいて前記物理ネットワークを構成するすべての物理リンクで生じるリンクコストを集計して物理コストを計算する物理コスト計算部と、前記論理ネットワークのうちから前記論理コストの小さいものを対象論理ネットワークとして複数選択した後、これら対象論理ネットワークのうちから、対応する物理ネットワークの物理コストが最小となる最小コストネットワークを選択し、前記最小コストネットワークに関する前記データ処理機能と前記データ転送機能との接続関係を、前記ネットワーク経路として選択する経路選択部とを備えている。
また、本発明にかかる上記経路選択装置の一構成例は、前記経路選択部が、前記ネットワーク装置のそれぞれに実装されている前記データ処理機能の利用状況に基づいて、前記対象論理ネットワークのうちから、連携させるすべてのデータ処理機能を対応する前記ネットワーク装置へマッピング可能な対象論理ネットワークを選択し、これら選択した前記対象論理ネットワークのうちから、前記最小コストネットワークを選択するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記経路選択装置の一構成例は、前記経路選択部が、前記物理リンクのリソース使用状況に基づいて、前記対象論理ネットワークのうちから、データ処理機能の連携に使用するすべての物理リンクについて、それぞれの物理リンクで生じるリンクコスト分のリソースを確保可能な対象論理ネットワークを選択して、これら選択した前記対象論理ネットワークのうちから、前記最小コストネットワークを選択するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記経路選択装置の一構成例は、前記論理ネットワークが、前記データ処理機能を1または複数のホップ数で接続したトポロジからなるものである。
また、本発明にかかる上記経路選択装置の一構成例は、前記物理ネットワークが、前記ネットワーク装置を1または複数のホップ数で接続したトポロジからなるものである。
また、本発明にかかるネットワークシステムは、ユーザが利用するネットワークサービスを構成するデータ処理を実行する複数のデータ処理機能と、前記データ処理機能で処理するサービスデータを転送する複数のデータ転送機能と、前記ネットワークサービスを構成するデータ処理の連携を示すサービスパターンに基づいて、前記データ転送機能を制御して前記データ処理機能を所定の順序で連携させることにより、前記ネットワークサービスを前記ユーザに対して提供する制御装置とを備え、ネットワークサービス提供時に前記データ処理機能および/または前記データ転送機能をそれぞれ実装するネットワーク装置間を結ぶ物理リンクを介して前記データ処理機能を連携させるためのネットワーク経路を選択するネットワークシステムであって、前記データ処理機能と前記データ転送機能との論理的な接続関係に基づいて、前記サービスパターンを構成する各データ処理を実行させる前記データ処理機能と、これらデータ処理機能を連携させる前記データ転送機能とを、論理リンクにより接続した論理ネットワークを複数生成する論理ネットワーク生成部と、前記ネットワークサービスに対して予め設定されている、前記データ処理間を結ぶ処理リンクのそれぞれで必要となるリンクコストに基づいて、前記論理ネットワークを構成するすべての論理リンクで生じるリンクコストを集計して論理コストを計算する論理コスト計算部と、前記データ処理機能および前記データ転送機能とこれらを実装する前記ネットワーク装置との物理的な対応関係と、物理リンクを介して接続されている前記ネットワーク装置に関する物理的な接続関係とに基づいて、前記論理ネットワークを前記ネットワーク装置の実際の接続形態に即した物理ネットワークに変換し、前記リンクコストに基づいて前記物理ネットワークを構成するすべての物理リンクで生じるリンクコストを集計して物理コストを計算する物理コスト計算部と、前記論理ネットワークのうちから前記論理コストの小さいものを対象論理ネットワークとして複数選択した後、これら対象論理ネットワークのうちから、対応する物理ネットワークの物理コストが最小となる最小コストネットワークを選択し、前記最小コストネットワークに関する前記データ処理機能と前記データ転送機能との接続関係を、前記ネットワーク経路として選択する経路選択部とを備えている。
また、本発明にかかる経路選択方法は、ユーザが利用するネットワークサービスを構成するデータ処理を実行する複数のデータ処理機能と、前記データ処理機能で処理するサービスデータを転送する複数のデータ転送機能と、前記ネットワークサービスを構成するデータ処理の連携を示すサービスパターンに基づいて、前記データ転送機能を制御して前記データ処理機能を所定の順序で連携させることにより、前記ネットワークサービスを前記ユーザに対して提供する制御装置とを備えるネットワークシステムで用いられて、ネットワークサービス提供時に前記データ処理機能および/または前記データ転送機能をそれぞれ実装するネットワーク装置間を結ぶ物理リンクを介して前記データ処理機能を連携させるためのネットワーク経路を選択する経路選択方法であって、論理ネットワーク生成部が、前記データ処理機能と前記データ転送機能との論理的な接続関係に基づいて、前記サービスパターンを構成する各データ処理を実行させる前記データ処理機能と、これらデータ処理機能を連携させる前記データ転送機能とを、論理リンクにより接続した論理ネットワークを複数生成する論理ネットワーク生成ステップと、論理コスト計算部が、前記ネットワークサービスに対して予め設定されている、前記データ処理間を結ぶ処理リンクのそれぞれで必要となるリンクコストに基づいて、前記論理ネットワークを構成するすべての論理リンクで生じるリンクコストを集計して論理コストを計算する論理コスト計算ステップと、物理コスト計算部が、前記データ処理機能および前記データ転送機能とこれらを実装する前記ネットワーク装置との物理的な対応関係と、物理リンクを介して接続されている前記ネットワーク装置に関する物理的な接続関係とに基づいて、前記論理ネットワークを前記ネットワーク装置の実際の接続形態に即した物理ネットワークに変換し、前記リンクコストに基づいて前記物理ネットワークを構成するすべての物理リンクで生じるリンクコストを集計して物理コストを計算する物理コスト計算ステップと、経路選択部が、前記論理ネットワークのうちから前記論理コストの小さいものを対象論理ネットワークとして複数選択した後、これら対象論理ネットワークのうちから、対応する物理ネットワークの物理コストが最小となる最小コストネットワークを選択し、前記最小コストネットワークに関する前記データ処理機能と前記データ転送機能との接続関係を、前記ネットワーク経路として選択する経路選択ステップとを備えている。
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータが、前述したいずれかの経路選択装置を構成する各部として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、ユーザが利用するネットワークサービスのサービスパタ−ンが、論理ネットワークと物理ネットワークに分けられて、それぞれ計算した論理コストと物理コストが組み合わされて探索されることになる。このため、ネットワーク上に連携可能な同種のデータ処理機能が複数存在する場合でも、論理コストによりある程度絞り込むことができ、ネットワーク装置の実際の接続形態に即した物理ネットワークについて物理コストを計算する回数を大幅に削減することができる。したがって、よりコストの低い最適ネットワーク経路を効率よく選択することが可能となる。
次に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
[ネットワークシステム]
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1について説明する。図1は、ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
[ネットワークシステム]
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1について説明する。図1は、ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
このネットワークシステム1は、SFC(Service Function Chaining)技術に基づいて、ネットワーク上に分散して配置されている複数のデータ処理機能を連携させることにより、ユーザに対して各種のネットワークサービスを提供する機能を有している。
ネットワークシステム1は、ユーザが利用するネットワークサービスを構成するデータ処理を実行する複数のデータ処理機能(SF:Service Function)21と、これらSF21で処理するサービスデータを転送する複数のデータ転送機能(SFF:Service Function Forwarder)22と、ネットワークサービスを構成するデータ処理の連携を示すサービスパターンに基づいて、SFF22を制御してSF21を所定の順序で連携させることにより、ネットワークサービスをユーザに対して提供する制御装置23と、ネットワークサービス提供時にSF21および/またはSFF22をそれぞれ実装するネットワーク装置20間を結ぶ物理リンクを介してSF21を連携させるためのネットワーク経路を選択する経路選択装置10とから構成されている。
図1の構成例では、5つのネットワーク装置20(20A−20E)がネットワークシステム1に配置されている。ここでは、ネットワーク装置20Cが、リンクL1,L2,L3,L4を介してネットワーク装置20A,20B,20D,20Eと接続されている。また、ネットワーク装置20Aは、ネットワーク装置20Cのほか、リンクL5,L6を介してネットワーク装置20Eおよび外部通信ネットワークNWと接続されている。また、ネットワーク装置20Eは、ネットワーク装置20C,20Aのほか、リンクL7を介してユーザ端末(UE)24と接続されている。
これらネットワーク装置20には、それぞれ1つのSFF22が実装されており、リンクLを介して他のネットワーク装置20のSFF22と接続されている。また、これらネットワーク装置20には、1つ以上のSF21が実装されて、それぞれのネットワーク装置20のSFF22と装置内で接続されている。なお、ネットワーク装置20として、SFF22のみのものを配置してもよい。
経路選択装置10は、制御回線LCを介して各ネットワーク装置20、UE24、および制御装置23と接続されており、それぞれに接続されているリンクのリソース使用状況や、実装されているSF21の利用状況(利用可否)を、各ネットワーク装置20およびUE24から取得し、選択したネットワーク経路を制御装置23に通知する。
制御装置23は、経路選択装置10から通知されたネットワーク経路に応じて、制御回線LCを介して各ネットワーク装置20のSFF22に対するサービスデータ転送指示を出力する。
制御装置23は、経路選択装置10から通知されたネットワーク経路に応じて、制御回線LCを介して各ネットワーク装置20のSFF22に対するサービスデータ転送指示を出力する。
[ネットワーク装置]
次に、図2を参照して、ネットワーク装置20について詳細に説明する。図2は、ネットワーク装置の構成例を示すブロック図である。
このネットワーク装置20は、主にCPUで実行されるソフトウェアで実現されるソフトウェア処理部50S、主にハードウェアで実現されるハードウェア処理部50H、およびリンクLを介してデータ通信を行う入出力部50Pから構成されている。
次に、図2を参照して、ネットワーク装置20について詳細に説明する。図2は、ネットワーク装置の構成例を示すブロック図である。
このネットワーク装置20は、主にCPUで実行されるソフトウェアで実現されるソフトウェア処理部50S、主にハードウェアで実現されるハードウェア処理部50H、およびリンクLを介してデータ通信を行う入出力部50Pから構成されている。
ソフトウェア処理部50Sには、主な機能部として、サービスデータを含む1つ以上のパケットをまとめてソフトウェアを用いて処理するデータ処理部51と、入出力部50Pを介して装置外部から受信したパケットを別のネットワーク装置20またはハードウェア処理部50Hに転送するパケット転送部52と、入出力部50Pを介して別のネットワーク装置20または制御装置23とデータ通信を行う通信部53とが設けられている。
ハードウェア処理部50Hには、主な機能部として、サービスデータを含む1つ以上のパケットをまとめてハードウェアを用いて処理するデータ処理部54と、パケットをデータ処理部51,54またはパケット転送部52に転送するパケット転送部55と、データ処理部51,54の利用状況を取得し、受信したパケットのSFCタグなどのヘッダ情報からパケット転送先を決定する転送制御部56とが設けられている。
これら機能部のうち、データ処理部51,54がSF21に相当し、パケット転送部52,55がSFF22に相当する。したがって、図2の構成例では、1つのネットワーク装置20に2つのSF21と2つのSFF22とが実装されていることになる。
このようなネットワーク装置20は、例えばSoC FPGA(System on Chip Field Programmable Gate Array)を用いて実現することができる。
このようなネットワーク装置20は、例えばSoC FPGA(System on Chip Field Programmable Gate Array)を用いて実現することができる。
図3は、ネットワーク装置におけるパケット転送処理を示すフローチャートである。
ネットワーク装置20では、入出力部50Pで装置外部からパケットを受信すると、図3のパケット転送処理を実行する。
まず、パケット転送部52で、その受信パケットが自装置における処理対象となっているパケットか否かを、そのヘッダ情報を基にして判定する(ステップ100)。ここで、処理対象でない場合(ステップ100:NO)、受信パケットをヘッダ情報を基にして別のネットワーク装置20に転送し(ステップ105)、一連のパケット転送処理を終了する。
ネットワーク装置20では、入出力部50Pで装置外部からパケットを受信すると、図3のパケット転送処理を実行する。
まず、パケット転送部52で、その受信パケットが自装置における処理対象となっているパケットか否かを、そのヘッダ情報を基にして判定する(ステップ100)。ここで、処理対象でない場合(ステップ100:NO)、受信パケットをヘッダ情報を基にして別のネットワーク装置20に転送し(ステップ105)、一連のパケット転送処理を終了する。
一方、受信パケットが処理対象であった場合(ステップ100:YES)、転送制御部56で、受信パケットにより要求されている要求データ処理を判別し(ステップ101)、データ処理部51,54の利用状況から要求データ処理が実行可能かを判定する(ステップ102)。
ここで、要求データ処理が実行不可能であった場合(ステップ102:NO)、前述のステップ105へ移行して、パケット転送部52から別のネットワーク装置20に転送し(ステップ105)、一連のパケット転送処理を終了する。
ここで、要求データ処理が実行不可能であった場合(ステップ102:NO)、前述のステップ105へ移行して、パケット転送部52から別のネットワーク装置20に転送し(ステップ105)、一連のパケット転送処理を終了する。
一方、要求データ処理が実行可能であった場合(ステップ102:YES)、転送制御部56で、要求データ処理に対応するSFCタグを更新し(ステップ101)、パケット転送部55より対応するデータ処理部51またはデータ処理部54に受信パケットを転送してデータ処理を行う(ステップ104)。
その後、受信パケットは、転送制御部56に戻されて、自装置で行うべきデータ処理が存在しなくなるまで、ステップ101−104の処理を繰り返し実行し、自装置で行うべきデータ処理がなくなって、要求データ処理が実行不可能となった場合(ステップ102:NO)、前述のステップ105へ移行して、パケット転送部52から別のネットワーク装置20に転送し(ステップ105)、一連のパケット転送処理を終了する。
その後、受信パケットは、転送制御部56に戻されて、自装置で行うべきデータ処理が存在しなくなるまで、ステップ101−104の処理を繰り返し実行し、自装置で行うべきデータ処理がなくなって、要求データ処理が実行不可能となった場合(ステップ102:NO)、前述のステップ105へ移行して、パケット転送部52から別のネットワーク装置20に転送し(ステップ105)、一連のパケット転送処理を終了する。
[経路選択装置]
次に、本実施の形態にかかる経路選択装置10について詳細に説明する。
本実施の形態は、ネットワーク装置20に実装されているSF21を論理的に連携させるための論理ネットワークと、SF21が実装されているネットワーク装置20を物理的に連携させるための物理ネットワークのそれぞれについて、経路選択装置10により、論理コストおよび物理コストを計算し、ユーザが利用するネットワークサービスのサービスパターンを実現しうる論理ネットワークのうちから、論理コストの比較的小さい対象論理ネットワークを複数選択した後、これら対象論理ネットワークのうちから物理コストが最小である最小コストネットワークを選択し、最小コストネットワークに関するSF21とSFF22との接続関係を、ネットワークサービス提供時に用いる最適ネットワーク経路として選択するようにしたものである。
次に、本実施の形態にかかる経路選択装置10について詳細に説明する。
本実施の形態は、ネットワーク装置20に実装されているSF21を論理的に連携させるための論理ネットワークと、SF21が実装されているネットワーク装置20を物理的に連携させるための物理ネットワークのそれぞれについて、経路選択装置10により、論理コストおよび物理コストを計算し、ユーザが利用するネットワークサービスのサービスパターンを実現しうる論理ネットワークのうちから、論理コストの比較的小さい対象論理ネットワークを複数選択した後、これら対象論理ネットワークのうちから物理コストが最小である最小コストネットワークを選択し、最小コストネットワークに関するSF21とSFF22との接続関係を、ネットワークサービス提供時に用いる最適ネットワーク経路として選択するようにしたものである。
図1に示すように、経路選択装置10には、主な機能部として、情報取得部11、論理ネットワーク生成部12、論理コスト計算部13、物理コスト計算部14、および経路選択部15が設けられている。
情報取得部11は、制御回線LCを介して各ネットワーク装置20さらにはUE24から、各ネットワーク装置20のそれぞれが有するSF21に関する利用状況(利用可否)を取得する機能と、各ネットワーク装置20さらにはUE24に接続されている各リンクのリソース使用状況(リソース残量)を取得する機能と、UE24からユーザが利用するネットワークサービスのサービスパターンを取得する機能とを有している。
これら利用状況やリソース使用状況については、各ネットワーク装置20さらにはUE24に対して情報取得部11から要求して取得するようにしてもよく、自律的に各ネットワーク装置20さらにはUE24からの通知により取得するようにしてもよい。また、制御装置23が各ネットワーク装置20さらにはUE24から収集した利用状況やリソース使用状況を情報取得部11が取得してもよい。また、サービスパターンについても、制御装置23がUE24から取得したものを情報取得部11が取得してもよい。
論理ネットワーク生成部12は、予め登録されているSF21とSFF22との論理的な接続関係に基づいて、サービスパターンを構成する各データ処理を実行させるSF21と、これらSF21を連携させるSFF22とを、論理リンクにより接続した論理ネットワークを複数生成する機能を有している。
論理コスト計算部13は、ネットワークサービスに対して予め設定されている、データ処理間を結ぶ処理リンクのそれぞれで必要となるリンクコストに基づいて、論理ネットワークを構成するすべての論理リンクで生じるリンクコストを集計して論理コストを計算する機能を有している。
物理コスト計算部14は、SF21およびSFF22とこれらを実装するネットワーク装置20との物理的な対応関係と、物理リンクを介して接続されているネットワーク装置20に関する物理的な接続関係(トポロジ)とに基づいて、論理ネットワークをネットワーク装置20の実際の接続形態に即した物理ネットワークに変換する機能、リンクコストに基づいて物理ネットワークを構成するすべての物理リンクで生じるリンクコストを集計して物理コストを計算する機能とを有している。
経路選択部15は、論理ネットワーク生成部12で生成した論理ネットワークのうちから論理コストの小さいものを対象論理ネットワークとして複数選択する機能と、これら対象論理ネットワークのうちから、対応する物理ネットワークの物理コストが最小となる最小コストネットワークを選択する機能と、最小コストネットワークに関するSF21とSFF22との接続関係を、ネットワークサービス提供時に用いる最適ネットワーク経路として選択する機能を有している。
また、経路選択部15は、ネットワーク装置20のそれぞれに実装されているSF21の利用状況(利用可否)に基づいて、対象論理ネットワークのうちから、連携させるすべてのSF21を対応するネットワーク装置20へマッピング可能な対象論理ネットワークを選択し、これら選択した対象論理ネットワークのうちから、最小コストネットワークを選択する機能と、物理リンクのリソース使用状況(リソース残量)に基づいて、対象論理ネットワークのうちから、SF21の連携に使用するすべての物理リンクについて、それぞれの物理リンクで生じるリンクコスト分のリソースを確保可能な対象論理ネットワークを選択し、これら選択した対象論理ネットワークのうちから、最小コストネットワークを選択する機能とを有している。
[サービスパターン]
次に、図4を参照して、ネットワークサービスを規定するサービスパターンについて説明する。図4は、画像処理による物体検出に関するサービスパターン例である。
サービスパターンとは、ネットワークサービスを実現するために用いる各データ処理の連携を示すパターンである。例えば、画像処理による物体検出を行うネットワークサービスでは、図4に示すような、NWに存在する画像データをデータ処理し、得られた物体検出結果をUEに出力するサービスパターンを用いることになる。
次に、図4を参照して、ネットワークサービスを規定するサービスパターンについて説明する。図4は、画像処理による物体検出に関するサービスパターン例である。
サービスパターンとは、ネットワークサービスを実現するために用いる各データ処理の連携を示すパターンである。例えば、画像処理による物体検出を行うネットワークサービスでは、図4に示すような、NWに存在する画像データをデータ処理し、得られた物体検出結果をUEに出力するサービスパターンを用いることになる。
図4のサービスパターンは、データ複製処理に相当する処理aと、いくつかの異なるアルゴリズムに基づく特徴点検出・特徴量記述処理に相当する処理b,処理c,処理dと、いくつかの異なるアルゴリズムに基づく特徴量マッチング処理に相当する処理e,処理fと、いくつかの異なるアルゴリズムに基づく後処理に相当する処理g,処理hと、画像データとメタデータの結合処理に相当する処理iとからなる複数のデータ処理で構成されている。
一般に、画像データは大容量データであり、メタデータは小容量データであることから、これらデータ処理間を結ぶ処理リンクのそれぞれにおいてトラヒックが異なるものとなる。例えば、データ複製処理である処理aの前後の処理リンクは比較的高トラヒックとなり、特徴点検出・特徴量記述処理である処理b,処理c,処理dから、結合処理である処理iまでの処理リンクは比較的低トラヒックとなる。
図5は、図4のサービスパターンに対するリンクコストの設定例である。ここでは、高トラヒックの処理リンクのリンクコストは高く設定され、低トラヒックのリンクコストは低く設定される。例えば、処理aの前後の処理リンクにはリンクコスト「10」が設定され、処理b,処理c,処理dと処理e,処理fの間の処理リンクにはリンクコスト「4」が設定され、処理e,処理fと処理iの間の処理リンクにはリンクコスト「2」が設定され、処理iとUEの間の処理リンクにはリンクコスト「1」が設定されている。
[論理ネットワーク]
次に、図6を参照して、サービスパターンに対応する論理ネットワークについて説明する。図6は、図4のサービスパターンに対応する論理ネットワークの構成例である。
論理ネットワークは、サービスパターンを構成する各データ処理を実行させるSF21と、これらSF21を連携させるSFF22とを、論理リンクにより接続したグラフであり、ここでは、SFF22間を結ぶホップ数が1または複数であるグラフを想定している。例えば、図4のサービスパターンの場合、各ネットワーク装置20に実装されているSF21のうちから、処理a〜処理iまでのデータ処理を行うSF21を選択する必要がある。
次に、図6を参照して、サービスパターンに対応する論理ネットワークについて説明する。図6は、図4のサービスパターンに対応する論理ネットワークの構成例である。
論理ネットワークは、サービスパターンを構成する各データ処理を実行させるSF21と、これらSF21を連携させるSFF22とを、論理リンクにより接続したグラフであり、ここでは、SFF22間を結ぶホップ数が1または複数であるグラフを想定している。例えば、図4のサービスパターンの場合、各ネットワーク装置20に実装されているSF21のうちから、処理a〜処理iまでのデータ処理を行うSF21を選択する必要がある。
図6の例では、NWとUEとの間に、連携可能なSFF_a,SFF_b,SFF_c,SFF_d,SFF_eからなる5つのSFF22が配置されており、これらSFF_a〜SFF_eには、処理a〜処理c,処理b〜処理d,処理e〜処理g,処理g〜処理i,処理i×3を実行するSF21がそれぞれ接続されている。この例では、処理b,処理c,処理gを実行するSF21が2つ存在し、処理iを実行するSF21が4つ存在している。
したがって、図4に示したサービスパターンを実現するには、規定された順序でこれら処理a〜処理iに相当するSF21を選択して連携すればよく、これらSF21の組み合わせすなわち論理ネットワークはいくつか存在する。ここで、図4に示したように、各処理間の処理リンクは必要となるトラヒックが異なるため、論理ネットワークで必要となる全体のリンクコスト、すなわち論理コストも異なるものとなる。
本実施の形態では、これら処理リンクのリンクコストに基づいて、それぞれの論理ネットワークを構成する各論理リンクのリンクコストを求め、これらを集計することにより論理コストを計算している。このとき、同じSFF22の配下にあるSF21の間では論理リンクを経由しないため、リンクコストが発生しないものとする。
図6の例では、処理aがSFF_aのSF21にマッピングされ、処理b,処理c,処理dがSFF_bのSF21にマッピングされ、処理e,処理fがSFF_cのSF21にマッピングされ、処理g,処理hがSFF_dのSF21にマッピングされ、処理iがSFF_eのSF21にマッピングされている。したがって、例えばSFF_aとSFF_bとの間の論理リンクでは、処理aと処理b,処理c,処理dとの間のリンクコスト「10」が3つ分集約されるため、リンクコストは「30」となる。
このようにして計算すると、NW,SFF_a,SFF_b,SFF_c,SFF_d,SFF_e,UEを結ぶ論理リンクのリンクコストは、それぞれ「10」,「30」,「4」,「2」,「10」となり、SFF_aとSFF_eを結ぶ論理リンクのリンクコストは「10」となる。したがって、これらリンクコストを集計すれば、図6の論理ネットワーク全体の論理コストとして「78」が得られる。
図7は、図4のサービスパターンに対応する論理ネットワークの他の構成例である。ここでは、図6に比較して、処理b,処理cがSFF_aのSF21にマッピングされ、処理gがSFF_cのSF21にマッピングされ、処理iがSFF_dのSF21にマッピングされている。
これにより、NW,SFF_a,SFF_b,SFF_c,SFF_d,UEを結ぶ論理リンクのリンクコストは、それぞれ「10」,「10」,「4」,「3」,「10」となり、SFF_aとSFF_cを結ぶ論理リンクのリンクコストは「8」となり、SFF_aとSFF_dを結ぶ論理リンクのリンクコストは「10」となる。したがって、これらリンクコストを集計すれば、図7の論理ネットワーク全体の論理コストとして「55」が得ら、図6と比較して「23」だけ論理コストが削減されていることが分かる。
このように、各処理についてマッピングするSF21を変更することで論理コストを小さくすることができる。マッピングの方法については、リンクコストが高い機能の組み合わせを同じSFF22の配下に割り当てる方法などがある。これは、同じSFF22の配下にあるSF21の間ではリンクコストが発生しないからである。
[物理ネットワーク]
次に、図8を参照して、サービスパターンに対応する物理ネットワークについて説明する。図8は、図6の論理ネットワークに対応する物理ネットワークの構成例である。
物理ネットワークは、論理ネットワークを、ネットワーク装置20の実際の接続形態に即したトポロジに変換したグラフであり、ここでは、SFF22間を結ぶホップ数が1または複数であるグラフを想定している。物理ネットワークは、論理ネットワークと違い、SF21間の物理リンクが複数のSFF22を跨ぐ可能性があるため、物理ネットワーク全体におけるリンクコストである物理コストは、論理ネットワークの論理コストと比べて増大する傾向にある。
次に、図8を参照して、サービスパターンに対応する物理ネットワークについて説明する。図8は、図6の論理ネットワークに対応する物理ネットワークの構成例である。
物理ネットワークは、論理ネットワークを、ネットワーク装置20の実際の接続形態に即したトポロジに変換したグラフであり、ここでは、SFF22間を結ぶホップ数が1または複数であるグラフを想定している。物理ネットワークは、論理ネットワークと違い、SF21間の物理リンクが複数のSFF22を跨ぐ可能性があるため、物理ネットワーク全体におけるリンクコストである物理コストは、論理ネットワークの論理コストと比べて増大する傾向にある。
図8の例では、SFF_a,SFF_b,SFF_c,SFF_d,SFF_eが、それぞれネットワーク装置20A,20B,20C,20D,20Eに実装されており、処理aがネットワーク装置20AのSF(a)にマッピングされ、処理b,処理c,処理dがネットワーク装置20BのSF(b),SF(c),SF(d)にマッピングされ、処理e,処理fがネットワーク装置20CのSF(e),SF(e)にマッピングされ、処理g,処理hがネットワーク装置20DのSF(g),SF(h)にマッピングされ、処理iがネットワーク装置20EのSF(i)にマッピングされている。
また、物理リンクL1,L2,L3,L4,L5,L6,L7が、それぞれネットワーク装置20A,20Cの間、ネットワーク装置20B,20Cの間、ネットワーク装置20C,20Dの間、ネットワーク装置20C,20Eの間、ネットワーク装置20A,NWの間、ネットワーク装置20E,UEの間に接続されている。
したがって、例えば、図6の論理ネットワークでは、SFF_aとSFF_bが1つの論理リンクで直接接続されていたが、図8の物理ネットワークではSFF_cを経由するL1とL2の2つの物理リンクで接続されることになる。
このため、L2では、SF(a)からSF(b),SF(c),SF(d)へのトラヒックと、SF(b),SF(c),SF(d)からSF(e),SF(e)へのトラヒックとが合成されるため、L2のリンクコストは「42」(=10×3+4×3)となる。
このため、L2では、SF(a)からSF(b),SF(c),SF(d)へのトラヒックと、SF(b),SF(c),SF(d)からSF(e),SF(e)へのトラヒックとが合成されるため、L2のリンクコストは「42」(=10×3+4×3)となる。
このようにして計算すると、L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7のリンクコストは、それぞれ「30」,「42」,「6」,「2」,「10」,「10」,「10」となる。したがって、これらリンクコストを集計すれば、図8の物理ネットワーク全体の物理コストとして「110」が得られ、図6の論理コスト「78」から「32」も増加していることになる。
図9は、図7の論理ネットワークに対応する物理ネットワークの構成例である。図8と比較して、ネットワーク装置20A,20B,20C,20D,20E,NW,UE24間を結ぶ物理リンクL1,L2,L3,L4,L5,L6,L7は同じであるが、SF21のマッピングが異なる。
図8と比較して、処理b,処理cがネットワーク装置20AのSF(b),SF(c)にマッピングされ、処理gがネットワーク装置20CのSF(g)にマッピングされ、処理iがネットワーク装置20DのSF(i)にマッピングされている。
図8と比較して、処理b,処理cがネットワーク装置20AのSF(b),SF(c)にマッピングされ、処理gがネットワーク装置20CのSF(g)にマッピングされ、処理iがネットワーク装置20DのSF(i)にマッピングされている。
これにより、L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7のリンクコストは、それぞれ「28」,「14」,「23」,「10」,「10」,「10」,「10」となる。したがって、これらリンクコストを集計すれば、図9の物理ネットワーク全体の物理コストとして「95」が得られ、図7の論理コスト「55」から「40」も増加しているが、図8と比較して「15」だけ論理コストが削減されていることが分かる。
[本実施の形態の動作]
次に、図10を参照して、本実施の形態にかかる経路選択装置10の動作として、経路選択装置10で実行する経路選択処理について説明する。図10は、経路選択処理を示すフローチャートである。
経路選択装置10は、UE24からのネットワークサービス使用要求に応じて、図10の経路選択処理を実行する。なお、各ネットワークサービスを規定するサービスパターンや、それぞれのサービスパターンにおけるリンクコスト、さらには、SF21とSFF22との論理的な接続関係、SF21およびSFF22とこれらを実装するネットワーク装置20との物理的な対応関係、物理リンクを介して接続されているネットワーク装置20に関する物理的な接続関係(トポロジ)については、予め登録されているものとする。
次に、図10を参照して、本実施の形態にかかる経路選択装置10の動作として、経路選択装置10で実行する経路選択処理について説明する。図10は、経路選択処理を示すフローチャートである。
経路選択装置10は、UE24からのネットワークサービス使用要求に応じて、図10の経路選択処理を実行する。なお、各ネットワークサービスを規定するサービスパターンや、それぞれのサービスパターンにおけるリンクコスト、さらには、SF21とSFF22との論理的な接続関係、SF21およびSFF22とこれらを実装するネットワーク装置20との物理的な対応関係、物理リンクを介して接続されているネットワーク装置20に関する物理的な接続関係(トポロジ)については、予め登録されているものとする。
まず、情報取得部11は、制御回線LCを介して各ネットワーク装置20から、各ネットワーク装置20のそれぞれが有するSF21能に関する利用状況(利用可否)を取得するとともに(ステップ200)、各ネットワーク装置20に接続されている各物理リンクのリソース使用状況(リソース残量)を取得し(ステップ201)、UE24からユーザが利用するネットワークサービスのサービスパターンを対象サービスパターンとして取得する(ステップ202)。
次に、論理ネットワーク生成部12は、予め登録されているSF21とSFF22との論理的な接続関係に基づいて、情報取得部11で取得した対象サービスパターンを構成する各データ処理を実行させるSF21と、これらSF21を連携させるSFF22とを、論理リンクにより接続した論理ネットワークを、ネットワーク装置20に対する各SF21のマッピングの組み合わせごとに生成する(ステップ203)。
続いて、論理コスト計算部13は、ネットワークサービスに対して予め設定されている、データ処理間を結ぶ処理リンクのそれぞれで必要となるリンクコストに基づいて、論理ネットワーク生成部12で生成した各論理ネットワークについて、それぞれの論理ネットワークを構成するすべての論理リンクで生じるリンクコストを集計して論理コストを計算する(ステップ204)。
この後、経路選択部15は、論理ネットワーク生成部12で生成した論理ネットワークのうちから、論理コスト計算部13で得られた論理コストの小さいものを、対象論理ネットワークとして、例えば論理コストの小さい順に規定数だけ、1つずつ選択する(ステップ205)。
これに応じて、物理コスト計算部14は、SF21およびSFF22とこれらを実装するネットワーク装置20との物理的な対応関係と、物理リンクを介して接続されているネットワーク装置20に関する物理的な接続関係(トポロジ)とに基づいて、経路選択部15で選択された対象論理ネットワークを、ネットワーク装置20の実際の接続形態に即した物理ネットワークに変換し(ステップ206)、ネットワークサービスに対して予め設定されている、データ処理間を結ぶ処理リンクのそれぞれで必要となるリンクコストに基づいて、変換により得られた物理ネットワークを構成するすべての物理リンクで生じるリンクコストを集計して物理コストを計算する(ステップ207)。
続いて、経路選択部15は、対象論理ネットワークを構成する各データ処理が、実際のネットワーク装置20にマッピング可能か判定する(ステップ208)。
ここでは、まず、各ネットワーク装置20のそれぞれに実装されているSF21の利用状況(利用可否)に基づいて、連携させるすべてのデータ処理と対応するSF21が利用可能か判定する。いずれかのデータ処理に対応するSF21が利用不可能である場合、マッピング不可能と判定する。
ここでは、まず、各ネットワーク装置20のそれぞれに実装されているSF21の利用状況(利用可否)に基づいて、連携させるすべてのデータ処理と対応するSF21が利用可能か判定する。いずれかのデータ処理に対応するSF21が利用不可能である場合、マッピング不可能と判定する。
また、各リンクのリソース使用状況(リソース残量)に基づいて、物理コスト計算部14で得られた物理ネットワークを構成する各物理リンクについて、それぞれの物理リンクで生じるリンクコスト分に相当する必要リソースが確保可能か判定する。いずれかの物理リンクについて必要リソースが確保不可能である場合、マッピング不可能と判定する。
このようにして、マッピング不可能と判定された場合(ステップ208:NO)、ステップ204に戻って、次に論理コストの小さい論理ネットワークを対象論理ネットワークとして選択し、ステップ205−207を実行する。
このようにして、マッピング不可能と判定された場合(ステップ208:NO)、ステップ204に戻って、次に論理コストの小さい論理ネットワークを対象論理ネットワークとして選択し、ステップ205−207を実行する。
一方、マッピング可能と判定された場合(ステップ208:YES)、経路選択部15は、選択した対象論理ネットワークの選択数が規定値に達したが判定し(ステップ209)、選択数が規定値に達していない場合には(ステップ209:NO)、ステップ205に戻って、次に論理コストの小さい順に論理ネットワークを対象論理ネットワークとして選択し、ステップ205−207を実行する。
また、選択数が規定値に達した場合(ステップ209:YES)、経路選択部15は、マッピング可能と判定された対象論理ネットワークのうち、それぞれの物理コストが最小である論理ネットワークを、ネットワークサービス提供時にネットワーク装置20間を結ぶリンクを介してSF21を連携させるためのネットワーク経路として選択し(ステップ210)、一連の経路選択処理を終了する。
前述した経路選択処理は、図10に示した処理手法に限定されるものではなく、公知の経路探索手法などを利用してもよい。特に、サービスパターンに基づき論理ネットワークを生成することにより、各データ処理をマッピングするSF21を特定した後は、一般的な最小費用流問題(Minimum Cost Flow Problem)として単シンプレックス法やダイクストラ法などの従来手法で解くことができる。また、図10で説明した経路選択処理は、主に論理コスト計算と物理コスト計算とから構成されており、処理全体は、例えば山登り法や焼きなまし法などの公知の探索アルゴリズムを用いて解くことができる。
[本実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、ネットワークサービスに対して予め設定されている、データ処理間を結ぶ処理リンクのそれぞれで必要となるリンクコストに基づいて、論理ネットワーク全体の論理コストを計算する論理コスト計算部13と、論理ネットワークをネットワーク装置20の実際の接続形態に即した物理ネットワークに変換し、物理ネットワーク全体の物理コストを計算する物理コスト計算部14とを設け、経路選択部15が、生成した論理ネットワークのうちから論理コストの小さいものを複数選択した対象論理ネットワークのうち、物理コストが最小となる最小コストネットワークを、ネットワークサービス提供時に用いるネットワーク経路として選択するようにしたものである。
このように、本実施の形態は、ネットワークサービスに対して予め設定されている、データ処理間を結ぶ処理リンクのそれぞれで必要となるリンクコストに基づいて、論理ネットワーク全体の論理コストを計算する論理コスト計算部13と、論理ネットワークをネットワーク装置20の実際の接続形態に即した物理ネットワークに変換し、物理ネットワーク全体の物理コストを計算する物理コスト計算部14とを設け、経路選択部15が、生成した論理ネットワークのうちから論理コストの小さいものを複数選択した対象論理ネットワークのうち、物理コストが最小となる最小コストネットワークを、ネットワークサービス提供時に用いるネットワーク経路として選択するようにしたものである。
これにより、ユーザが利用するネットワークサービスのサービスパタ−ンが、論理ネットワークと物理ネットワークに分けられて、それぞれ計算した論理コストと物理コストが組み合わされて探索されることになる。このため、ネットワーク上に連携可能な同種のSF21が複数存在する場合でも、論理コストによりある程度絞り込むことができ、ネットワーク装置20の実際の接続形態に即した物理ネットワークについて物理コストを計算する回数を大幅に削減することができる。したがって、よりコストの低い最適ネットワーク経路を効率よく選択することが可能となる。
また、本実施の形態において、経路選択部15が、ネットワーク装置20のそれぞれに実装されているSF21の利用状況に基づいて、対象論理ネットワークのうちから、連携させるすべてのSF21を対応するネットワーク装置20へマッピング可能な対象論理ネットワークを選択し、これら選択した対象論理ネットワークのうちから、最小コストネットワークを選択するようにしてもよい。これにより、各SF21に関する実際の利用状況を考慮した最適ネットワーク経路を選択することが可能となる。
また、本実施の形態において、経路選択部15が、物理リンクのリソース使用状況に基づいて、対象論理ネットワークのうちから、SF21の連携に使用するすべての物理リンクについて、それぞれの物理リンクで生じるリンクコスト分のリソースを確保可能な対象論理ネットワークを選択して、これら選択した対象論理ネットワークのうちから、最小コストネットワークを選択するようにしてもよい。これにより、各SF21を結ぶ物理リンクに関する実際のリソース使用状況を考慮した最適ネットワーク経路を選択することが可能となる。
ある二点間のSF21を流れるトラヒックのコストは、処理リンクコスト×ホップ数で計算することができる。論理ネットワークでは一般にホップ数を1として計算するため、トラヒックコストを最小化する機能配置を決定することができる。しかし、物理ネットワークでは必ずしも得られた機能配置が最適であるとは限らない。なぜなら、物理ネットワークではホップ数が1以上であり、ネットワーク構成や帯域の使用状況によっては大幅に迂回する必要が生じる可能性があるからである。よって、論理ネットワークを用いて機能の配置場所の探索空間を限定し、得られた探索空間に対して物理リンクコストを計算することで、高速に最適解を探ることができる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
1…ネットワークシステム、10…経路選択装置、11…情報取得部、12…論理ネットワーク生成部、13…論理コスト計算部、14…物理コスト計算部、15…経路選択部、20,20A,20B,20C,20D,20E…ネットワーク装置、21…データ処理機能(SF)、22…データ転送機能(SFF)、23…制御装置、24…ユーザ端末(UE)、50S…ソフトウェア処理部、50H…ハードウェア処理部、50P…入出力部、51,54…データ処理部、52,55…パケット転送部、53…通信部、56…転送制御部、L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7…物理リンク、LC…制御回線、NW…外部通信ネットワーク。
Claims (8)
- ユーザが利用するネットワークサービスを構成するデータ処理を実行する複数のデータ処理機能と、これらデータ処理機能で処理するサービスデータを転送する複数のデータ転送機能と、前記ネットワークサービスを構成するデータ処理の連携を示すサービスパターンに基づいて、前記データ転送機能を制御して前記データ処理機能を所定の順序で連携させることにより、前記ネットワークサービスを前記ユーザに対して提供する制御装置とを備えるネットワークシステムで用いられて、ネットワークサービス提供時に前記データ処理機能および/または前記データ転送機能をそれぞれ実装するネットワーク装置間を結ぶ物理リンクを介して前記データ処理機能を連携させるためのネットワーク経路を選択する経路選択装置であって、
前記データ処理機能と前記データ転送機能との論理的な接続関係に基づいて、前記サービスパターンを構成する各データ処理を実行させる前記データ処理機能と、これらデータ処理機能を連携させる前記データ転送機能とを、論理リンクにより接続した論理ネットワークを複数生成する論理ネットワーク生成部と、
前記ネットワークサービスに対して予め設定されている、前記データ処理間を結ぶ処理リンクのそれぞれで必要となるリンクコストに基づいて、前記論理ネットワークを構成するすべての論理リンクで生じるリンクコストを集計して論理コストを計算する論理コスト計算部と、
前記データ処理機能および前記データ転送機能とこれらを実装する前記ネットワーク装置との物理的な対応関係と、物理リンクを介して接続されている前記ネットワーク装置に関する物理的な接続関係とに基づいて、前記論理ネットワークを前記ネットワーク装置の実際の接続形態に即した物理ネットワークに変換し、前記リンクコストに基づいて前記物理ネットワークを構成するすべての物理リンクで生じるリンクコストを集計して物理コストを計算する物理コスト計算部と、
前記論理ネットワークのうちから前記論理コストの小さいものを対象論理ネットワークとして複数選択した後、これら対象論理ネットワークのうちから、対応する物理ネットワークの物理コストが最小となる最小コストネットワークを選択し、前記最小コストネットワークに関する前記データ処理機能と前記データ転送機能との接続関係を、前記ネットワーク経路として選択する経路選択部と
を備えることを特徴とする経路選択装置。 - 請求項1に記載の経路選択装置において、
前記経路選択部は、前記ネットワーク装置のそれぞれに実装されている前記データ処理機能の利用状況に基づいて、前記対象論理ネットワークのうちから、連携させるすべてのデータ処理機能を対応する前記ネットワーク装置へマッピング可能な対象論理ネットワークを選択し、これら選択した前記対象論理ネットワークのうちから、前記最小コストネットワークを選択することを特徴とする経路選択装置。 - 請求項1または請求項2に記載の経路選択装置において、
前記経路選択部は、前記物理リンクのリソース使用状況に基づいて、前記対象論理ネットワークのうちから、データ処理機能の連携に使用するすべての物理リンクについて、それぞれの物理リンクで生じるリンクコスト分のリソースを確保可能な対象論理ネットワークを選択して、これら選択した前記対象論理ネットワークのうちから、前記最小コストネットワークを選択することを特徴とする経路選択装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の経路選択装置において、
前記論理ネットワークは、前記データ処理機能を1または複数のホップ数で接続したトポロジからなることを特徴とする経路選択装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の経路選択装置において、
前記物理ネットワークは、前記ネットワーク装置を1または複数のホップ数で接続したトポロジからなることを特徴とする経路選択装置。 - ユーザが利用するネットワークサービスを構成するデータ処理を実行する複数のデータ処理機能と、前記データ処理機能で処理するサービスデータを転送する複数のデータ転送機能と、前記ネットワークサービスを構成するデータ処理の連携を示すサービスパターンに基づいて、前記データ転送機能を制御して前記データ処理機能を所定の順序で連携させることにより、前記ネットワークサービスを前記ユーザに対して提供する制御装置とを備え、ネットワークサービス提供時に前記データ処理機能および/または前記データ転送機能をそれぞれ実装するネットワーク装置間を結ぶ物理リンクを介して前記データ処理機能を連携させるためのネットワーク経路を選択するネットワークシステムであって、
前記データ処理機能と前記データ転送機能との論理的な接続関係に基づいて、前記サービスパターンを構成する各データ処理を実行させる前記データ処理機能と、これらデータ処理機能を連携させる前記データ転送機能とを、論理リンクにより接続した論理ネットワークを複数生成する論理ネットワーク生成部と、
前記ネットワークサービスに対して予め設定されている、前記データ処理間を結ぶ処理リンクのそれぞれで必要となるリンクコストに基づいて、前記論理ネットワークを構成するすべての論理リンクで生じるリンクコストを集計して論理コストを計算する論理コスト計算部と、
前記データ処理機能および前記データ転送機能とこれらを実装する前記ネットワーク装置との物理的な対応関係と、物理リンクを介して接続されている前記ネットワーク装置に関する物理的な接続関係とに基づいて、前記論理ネットワークを前記ネットワーク装置の実際の接続形態に即した物理ネットワークに変換し、前記リンクコストに基づいて前記物理ネットワークを構成するすべての物理リンクで生じるリンクコストを集計して物理コストを計算する物理コスト計算部と、
前記論理ネットワークのうちから前記論理コストの小さいものを対象論理ネットワークとして複数選択した後、これら対象論理ネットワークのうちから、対応する物理ネットワークの物理コストが最小となる最小コストネットワークを選択し、前記最小コストネットワークに関する前記データ処理機能と前記データ転送機能との接続関係を、前記ネットワーク経路として選択する経路選択部と
を備えることを特徴とするネットワークシステム。 - ユーザが利用するネットワークサービスを構成するデータ処理を実行する複数のデータ処理機能と、前記データ処理機能で処理するサービスデータを転送する複数のデータ転送機能と、前記ネットワークサービスを構成するデータ処理の連携を示すサービスパターンに基づいて、前記データ転送機能を制御して前記データ処理機能を所定の順序で連携させることにより、前記ネットワークサービスを前記ユーザに対して提供する制御装置とを備えるネットワークシステムで用いられて、ネットワークサービス提供時に前記データ処理機能および/または前記データ転送機能をそれぞれ実装するネットワーク装置間を結ぶ物理リンクを介して前記データ処理機能を連携させるためのネットワーク経路を選択する経路選択方法であって、
論理ネットワーク生成部が、前記データ処理機能と前記データ転送機能との論理的な接続関係に基づいて、前記サービスパターンを構成する各データ処理を実行させる前記データ処理機能と、これらデータ処理機能を連携させる前記データ転送機能とを、論理リンクにより接続した論理ネットワークを複数生成する論理ネットワーク生成ステップと、
論理コスト計算部が、前記ネットワークサービスに対して予め設定されている、前記データ処理間を結ぶ処理リンクのそれぞれで必要となるリンクコストに基づいて、前記論理ネットワークを構成するすべての論理リンクで生じるリンクコストを集計して論理コストを計算する論理コスト計算ステップと、
物理コスト計算部が、前記データ処理機能および前記データ転送機能とこれらを実装する前記ネットワーク装置との物理的な対応関係と、物理リンクを介して接続されている前記ネットワーク装置に関する物理的な接続関係とに基づいて、前記論理ネットワークを前記ネットワーク装置の実際の接続形態に即した物理ネットワークに変換し、前記リンクコストに基づいて前記物理ネットワークを構成するすべての物理リンクで生じるリンクコストを集計して物理コストを計算する物理コスト計算ステップと、
経路選択部が、前記論理ネットワークのうちから前記論理コストの小さいものを対象論理ネットワークとして複数選択した後、これら対象論理ネットワークのうちから、対応する物理ネットワークの物理コストが最小となる最小コストネットワークを選択し、前記最小コストネットワークに関する前記データ処理機能と前記データ転送機能との接続関係を、前記ネットワーク経路として選択する経路選択ステップと
を備えることを特徴とする経路選択方法。 - コンピュータが、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の経路選択装置を構成する各部として機能させるためのプログラム。
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WO2019208033A1 (ja) * | 2018-04-24 | 2019-10-31 | ソニー株式会社 | 通信装置、通信方法、データ構造及びコンピュータプログラム |
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