JP2018032945A - 緊急通報システム用車載器試験装置および試験方法 - Google Patents

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【課題】車載器に対する複数の動作試験を効率的に行なえるようにする。【解決手段】擬似基地局装置21は、車載器1に対し所定のエリア情報を報知し、そのエリア情報に対する車載器1からの位置登録要求を受け付け、車載器1の動作試験のためのイベント操作に対して、車載器1から発信される緊急通報を受けて擬似緊急通報センタ装置22を発呼し、擬似緊急通報センタ装置22が着信応答すると、車載器1と擬似緊急通報センタ装置22との間の回線を接続させる。擬似緊急通報センタ装置22は、着信応答後に車載器1から通知される事故情報を解析する。試験制御装置23のエリア情報変更手段23aは、1つのイベント操作に対する車載器1の動作試験が終了して次のイベント操作に対する動作試験を開始する前に、擬似基地局装置21が車載器1に報知するエリア情報を変更させ、その変更されたエリア情報に対する車載器1からの位置登録要求を受け付けさせる。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の緊急通報システムに用いられる車載器を試験するための技術に関する。
自動車の緊急通報システムは、自動車事故の発生時に、車載器が自動的に移動体通信網を介して緊急通報を所定番号の緊急通報センタに発信し、その緊急通報に対して緊急通報センタが着信応答すると、車載器から事故に関する情報を緊急通報センタに通知するシステムであり、eCall(欧州)あるいはERA−GLONASS(ロシア)と呼ばれている。なお、この車載器と移動体通信網との間の通信には、第2世代のGSM(登録商標:以下同様)あるいは第3世代のW−CDMAが用いられている。
この緊急通報システムで自動車に搭載される車載器(IVS:In Vehicle System)は、基本的には携帯電話と同等の通信機能を有し、さらに、事故発生時の衝撃等を検知するセンサと、緊急時に運転者が操作できる緊急通報ボタンが設けられており、センサが事故による衝撃を検知したり、運転者が緊急通報ボタンを押すと、所定番号の緊急通報センタへ発信し、その発信に対して緊急通報センタが着信応答して、通話回線が接続された状態になると、事故情報を送信するように構成されている。また、車載器の識別情報は、SIMやUSIM(UIM)と呼ばれるメモリ(ICカード)に格納されている。
このような車載器の製造、自動車への搭載、あるいは車載器搭載済みの自動車の販売等を行なう場合、車載器が正しく動作するか否かを試験する必要がある。
緊急通報システムに用いられる車載器に対する各種試験は、欧州の規格EN 16454「eCall end to end conformance testing」に定められており、車載器の試験を行なう場合、この規格にしたがって各種試験を行なう必要がある。
図3は、緊急通報システム用の車載器を試験するための試験装置10の全体構成を示す図であり、基本的に、擬似基地局装置11、擬似緊急通報センタ装置12および試験制御装置13によって構成される。
擬似基地局装置11は、試験対象の車載器1との間で移動体通信網の基地局と同等の通信処理(位置登録処理、呼接続処理など)を行なう。
即ち、擬似基地局装置11は、所定の通信方式(GSMあるいはW−CDMA)における制御チャネルで、移動体通信網のエリア情報を定常的に報知し、これを受信した車載器1が自機の識別情報を送信すると、これを認証して位置登録処理を行なう。ただし、試験装置である擬似基地局装置11側での認証および位置登録処理は簡略化される場合がある。
また、位置登録が済んでいる状態で車載器1から発信があった場合、その発信番号を確認し、所定ポートに接続された擬似緊急通報センタ装置12への発呼処理を行い、擬似緊急通報センタ装置12がその発呼に対して着信応答すると、発呼元の車載器1と擬似緊急通報センタ装置12との間で通話可能に回線(無線チャネルを含む)を接続する。
擬似緊急通報センタ装置12は、固定回線網に接続される緊急通報センタの通信装置(基本的には自動的に着信応答する機能を有する電話装置)と同等の機能を有しており、車載器1からの発信を受けた擬似基地局装置11による発呼を受けて着信応答し、回線接続後に車載器1から通知された事故情報を解析し、これを表示するとともに、車載器1との間で音声通話を可能にする。
試験制御装置13は、擬似基地局装置11および擬似緊急通報センタ装置12を制御して、試験に必要な各種パラメータの設定、試験の開始指示、試験結果の表示等の処理を行なう。
図4は、上記構成の試験装置10の従来の処理手順と車載器1の正常な動作例を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいて、試験装置10の動作を説明する。
予め、擬似基地局装置11および擬似緊急通報センタ装置12には、試験に必要な各種パラメータが設定されていて、擬似基地局装置11は、制御チャネルにより、例えばLAC(Location Area Code)やRAC(Routing Area Code)等のエリアを識別するエリア情報を報知する(S11)。
ここで、LACは、隣接した複数の基地局の無線エリア(セル)を合わせた領域を表す情報であり、携帯端末を呼び出す際に一斉呼出(ページング)を行なう位置登録エリアに対応した回線交換通信(CS)用のパラメータである。また、RACは、LACと基本的に同等の情報を表すパケット交換通信(PS)用のパラメータである。
この状態で、試験対象の車載器1が起動(例えば電源投入)されると、自機の識別情報を読み出す(S1)とともに、電波の強い基地局(試験環境では擬似基地局装置11のみ)とその基地局が送信する下りの制御チャネルを検出し(S2)、その制御チャネルからエリア情報を抽出して(S3)、これを記憶保持し、読み出した識別情報を上りの制御チャネルで出力して位置登録を要求する(S4)。
車載器1からの識別情報を受けた擬似基地局装置11は、所定の認証処理や位置登録処理を擬似的に行う(S12)。
このように、車載器1が起動され、位置登録された状態で、車載器1に対する複数の試験を行なうが、予め試験項目毎に固有のパラメータ等の設定や、試験項目名等の表示がなされるものとする(図示せず)。
規定されている試験項目は多岐にわたるが、例えば、自動車が前方から強い衝撃を受けた場合の動作、側方から強い衝撃を受けた場合の動作、後方から強い衝撃を受けた場合の動作、緊急通報ボタンが操作された場合の動作等を含んでいる。
試験者は、処理S4の後に示しているように、実行する試験項目に応じて、車載器1に対する動作試験用の特定操作(イベント操作)を行なう。
このイベント操作は、実際に事故が発生した状況を擬似的に再現させるための操作であり、例えば、自動車に対して前方、側方あるいは後方から大きな衝撃が加わって車載器1の内部のセンサがその衝撃を検知した状況に設定する操作や、運転者が車載器1の緊急通報ボタンを押した状況に設定するための操作等がなされる。なお、このイベント操作のうち、緊急通報ボタンは形式の異なる車載器であっても共通に設けられているので、これを操作すればよいが、特定のセンサが衝撃を検知した状況を再現させる操作は、車載器の形式によってそれぞれ固有の操作、例えば、車載器に設けた多数のディップスイッチに対する操作や、外部からのコマンド入力操作等が必要となる。また、上記のように車載器が衝撃を受けた状況を電気的な操作で再現させる方法の他に、車載器1に対して実際に各方向から衝撃を与える操作を行ない、衝撃に対するセンサの動作を含めて車載器の動作試験を行なう場合もある。
車載器1が正常であれば、このイベント操作により、事故発生あるいはボタン操作を検出して擬似緊急通報センタ装置12へ発信を行なう(S5、S6)。
そして、この発信を受けた擬似基地局装置11が擬似緊急通報センタ装置12を発呼し、擬似緊急通報センタ装置12が着信応答すると、車載器1と擬似緊急通報センタ装置12との間の回線を無線チャネルも含めて接続する(S13〜S15)。
車載器1は擬似緊急通報センタ装置12の着信応答に対して、緊急通報の発信が事故発生によるものか緊急通報ボタンの操作によるものかを特定する通報要因情報、予め登録されている車種情報、燃料区別情報、車の位置情報(GPSによる)等を含む事故情報(通報要因情報以外は試験用の仮情報である)を、擬似緊急通報センタ装置12に通知する(S7)。この通知は、音声帯域の信号を事故情報で変調して送信することで行なう。
擬似緊急通報センタ装置12は通知された信号から事故情報を復調解析し、その解析結果を図示しない表示器に表示する(S16)。試験者は、この解析結果から、車載器1に対する一つのイベント操作に対して、車載器1が正しく動作したか否かを確認することができる。なお、図示していないが、実際には事故情報の受信解析の後に、車載器1と擬似緊急通報センタ装置12との間で通話ができることを確認する項目が含まれるが、これは、例えば擬似緊急通報センタ装置12側からのループバックテストで実現可能である。
このようにして一つのイベント操作に対する車載器1の動作試験が終了した後に、次のイベント操作に対する動作試験に移行することになる(S17)が、前記した規格EN 16454では、車載器1に対して行なう各動作試験の前に車載器1についての位置登録を一旦解除することを条件としている。
このため、従来では、一つの動作試験が終わって次の動作試験のためのイベント操作を行なう前に、処理S7の後に示しているように、車載器1の電源を切ってから再度投入したり、車載器1をコマンド入力操作などによりリセットする等の再起動操作を行い、その再起動から位置登録要求までの処理S1〜S4を新規に行なわせている。
なお、欧州やロシアで実現されている緊急通報システムeCall、ERA−GLONASS用とは特定されないが、緊急通報システムの車載器に関連する技術は、例えば次の特許文献1に開示されている。また、欧州の緊急通報システム(eCall)についての試験規定は非特許文献1に開示されている。
特開平10−49776号公報
EN 16454「eCall end to end conformance testing」
しかしながら、上記のように、新たな動作試験を開始する前に毎回、車載器1を再起動させるための操作を行ない、新規に位置登録させる方法では、再起動操作だけでなく、車載器における識別情報の読み出し、基地局および制御チャネルの検出等を毎回行なう必要があり、多くの種類の試験を連続的に行なう場合に効率的な試験が行なえない。
本発明は、この課題を解決して、車載器に対する複数の動作試験を効率的に行なえる緊急通報システム用車載器試験装置および試験方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の緊急通報システム用車載器試験装置は、
擬似基地局装置(21)および擬似緊急通報センタ装置(22)を含み、
前記擬似基地局装置が、試験対象の緊急通報システム用の車載器(1)に対し所定のエリア情報を報知し、該エリア情報に対する前記車載器からの位置登録要求を受け付け、前記車載器の動作試験のためのイベント操作に対して、前記車載器から発信される緊急通報を受けて前記擬似緊急通報センタ装置を発呼し、該発呼に対して前記擬似緊急通報センタ装置が着信応答すると、前記車載器と前記擬似緊急通報センタ装置との間の回線を接続させるように構成され、
前記擬似緊急通報センタ装置が、前記着信応答に対して前記車載器から通知される事故情報を解析するように構成された緊急通報システム用車載器試験装置において、
1つのイベント操作に対する前記車載器の動作試験が終了して次のイベント操作に対する動作試験を開始する前に、前記擬似基地局装置が前記車載器に報知する前記エリア情報を変更させ、該変更されたエリア情報に対する前記車載器からの位置登録要求を受け付けさせるエリア情報変更手段(23a)が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2の緊急通報システム用車載器の試験方法は、
試験対象の緊急通報システム用の車載器(1)に対し擬似基地局装置(21)から所定のエリア情報を報知し、該エリア情報に対する前記車載器からの位置登録要求を受け付ける段階と、
前記車載器の動作試験のためのイベント操作に対して、前記車載器から発信される緊急通報を前記擬似基地局装置で受けて擬似緊急通報センタ装置(22)を発呼する段階と、
該発呼に対して前記擬似緊急通報センタ装置が着信応答して、前記車載器と前記擬似緊急通報センタ装置との間の回線を接続させる段階と、
前記着信応答に対して前記車載器から通知される事故情報を前記擬似緊急通報センタ装置が解析する段階とを含む緊急通報システム用車載器試験方法において、
1つのイベント操作に対する前記車載器の動作試験が終了して次のイベント操作に対する動作試験を開始する前に、前記擬似基地局装置が前記車載器に報知する前記エリア情報を変更させ、該変更されたエリア情報に対する前記車載器からの位置登録要求を受け付けることを特徴とする。
このように、本発明では、1つのイベント操作に対する前記車載器の動作試験が終了して次のイベント操作に対する動作試験を開始する前に、擬似基地局装置が報知するエリア情報を変更させ、このエリア情報の変更に対して車載器から新たに位置登録要求を送信させて、これを受け付けることで、位置登録を完了させている。
このため、従来のように新たな試験を開始する前に車載器に対する電源オンオフ操作やコマンド入力等の再起動操作が不要となり、しかも、車載器の処理として、再起動から基地局および制御チャネルの検出処理等を行なわなくて済むので、速やかに新たな位置登録処理を完了させることができ、試験項目が多い場合でも、正しい手順にしたがって多くの試験を効率的に行なうことができる。
本発明の実施形態の構成図 本発明の実施形態の動作を説明するためのフローチャート 従来装置の構成図 従来装置の動作を説明するためのフローチャート
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した緊急通報システム用車載器試験装置(以下、単に試験装置20と記す)の構成を示している。この試験装置20は、緊急通報システムeCall(あるいはERA−GLONASS)に用いる車載器1を試験対象とするものであり、前記試験装置10と同様に、擬似基地局装置21、擬似緊急通報センタ装置22、試験制御装置23によって構成されている。
試験装置20の擬似基地局装置21および擬似緊急通報センタ装置22は、前記した従来の試験装置10の擬似基地局装置11および擬似緊急通報センタ装置12と同等であり、擬似基地局装置21は、所定の通信方式(GSMあるいはW−CDMA)における制御チャネルで、移動体通信網のエリア情報を定常的に報知し、これを受信した車載器1が位置登録のために自機の識別情報を送信すると、これを認証して位置登録処理を行なう。なお、位置登録処理は移動体端末(この場合、車載器1)の識別情報とエリア情報とを対応付けして記憶する処理である。
また、位置登録が済んでいる状態で車載器1から発信があった場合、その発信番号を確認し、所定ポートに接続された擬似緊急通報センタ装置22への発呼処理を行い、擬似緊急通報センタ装置22がその発呼に対して着信応答すると、発呼元の車載器1と擬似緊急通報センタ装置22との間で通話可能に回線(無線チャネルを含む)を接続する。
なお、擬似基地局装置21と試験対象の車載器1との接続形態は、互いのアンテナを用いた電波による接続形態だけでなく、アンテナ端子同士をケーブルで接続する形態であってもよく、アンテナ接続形態の場合には、外部の基地局との通信が行なわれないようにシールドされた環境(例えば電波暗室)で行なうことになる。
擬似緊急通報センタ装置22は、固定回線網に接続される緊急通報センタの通信装置(基本的には自動的に着信応答する機能を有する電話装置)と同等の機能を有しており、車載器1からの発信を受けた擬似基地局装置21からの発呼に対して自動的に着信応答し、回線接続後に車載器1から通知された事故情報を解析し、これを表示するとともに、車載器1との間で音声通話を可能にする。
試験制御装置23は、擬似基地局装置21および擬似緊急通報センタ装置22を制御して、試験に必要な各種パラメータの設定、試験の開始指示、試験結果の表示等の処理を行なう。この試験制御装置23は、基本的には前記した従来の試験装置10の試験制御装置13と同様に車載器1に対する複数の動作試験を連続的に行なうために必要な処理が予め登録されているものとするが、この実施形態の試験制御装置23には、1つのイベント操作に対する車載器1の動作試験が終了して次のイベント操作に対する動作試験を開始する前に、擬似基地局装置21が車載器1に報知するエリア情報を変更させ、その変更されたエリア情報について車載器1から位置登録要求を送信させるエリア情報変更手段23aを有している。
図2は、試験制御装置23の制御を含む試験装置20全体の処理手順と正常な車載器1の動作を示すフローチャートである。以下、このフローチャートにしたがって、実施形態の試験装置20の動作を説明する。
前記したように、予め、擬似基地局装置21および擬似緊急通報センタ装置22には、試験に必要な各種パラメータが設定されていて、擬似基地局装置21は、制御チャネルにより、例えばLACやRAC等のエリアを識別するエリア情報を含む報知情報を報知する(S21)。
この状態で、試験対象の車載器1が起動(例えば電源投入)されると、自機の識別情報を読み出す(S1)とともに、電波の強い基地局(試験環境では擬似基地局装置21のみ)およびその基地局が出力する下りの制御チャネルを検出し(S2)、その制御チャネルからエリア情報を抽出して(S3)、これを記憶保持し、読み出した識別情報を上りの制御チャネルで出力して位置登録を要求する(S4)。
車載器1からの識別情報を受けた擬似基地局装置21は、所定の認証処理や位置登録処理を擬似的に行う(S22)。
このように、車載器1が起動され、位置登録された状態で、車載器1に対する複数の試験を行なうが、予め試験項目毎に固有のパラメータ等の設定や、試験項目名やイベント操作等についての表示がなされるものとする(図示せず)。
試験者は、試験項目に応じて、車載器1に対し、前記したように、実際に事故が発生した状況を擬似的に再現させるためのイベント操作を行なう。
このイベント操作に対し、事故発生あるいはボタン操作を検出して擬似緊急通報センタ装置12へ発信を行なう(S5、S6)。
そして、この発信を受けた擬似基地局装置21が擬似緊急通報センタ装置22を発呼し、擬似緊急通報センタ装置22が着信応答すると、車載器1と擬似緊急通報センタ装置22との間の回線を無線チャネルも含めて接続する(S23〜S25)。
車載器1はこの着信応答に対して、前記通報要因情報、前記車種情報、前記燃料区別情報、車の位置情報(GPSによる)等を含む事故情報(通報要因情報以外は試験用の仮情報である)を、擬似緊急通報センタ装置22に通知する(S7)。この通知は、音声帯域の信号を事故情報で変調して送信することで行なう。
擬似緊急通報センタ装置22は通知された信号から事故情報を復調解析し、その解析結果を図示しない表示器に表示する(S26)。試験者は、この解析結果から、車載器1に対する一つのイベント操作に対して、車載器1が正しく動作したか否かを確認することができる。なお、前記したように、事故情報の受信解析の後に、車載器1と擬似緊急通報センタ装置22との間で通話ができることを、擬似緊急通報センタ装置22側からのループバックテストで確認できる。
上記処理S21〜S26は、前記した従来の試験装置10の処理S11〜S16と同じであり、上記処理により、一つのイベント操作に対する車載器1の動作試験が終了した後に、次のイベント操作に対する試験に移行することになるが、この実施形態の試験装置20では、試験制御装置23のエリア情報変更手段23aにより、擬似基地局装置21に対し、制御チャネルによって報知するエリア情報を変更させる指示がなされる(S27、S28)。
この指示を受けた擬似基地局装置21により、それまで制御チャネルで報知していたエリア情報Xが別のエリア情報X′に変更される(S29)。
車載器1は、定常的に制御チャネルを受信し、エリア情報を抽出しており、擬似基地局装置21から報知されるエリア情報が変更されると、自機が別のエリア(位置登録用のエリア)に移動したものと認識し、自機の識別情報を制御チャネルで送信し、新規に位置登録を要求する(S3、S4)。
これより、車載器1についての新たなエリア情報の位置登録要求が受け付けられ、次の動作試験に移行できる状態となる。なお、図示しないが、試験制御装置23は、擬似基地局装置21において新たな位置登録の受け付けが完了する毎に、次の動作試験への移行を指示する表示等を行い、試験者に対して次のイベント操作を促すことになる。
以下同様にして、1つのイベント操作による動作試験が終了する毎に、擬似基地局装置21が報知するエリア情報が変更されて、その変更されたエリア情報に対する位置登録要求が受け付けられてから、次のイベント操作による動作試験が行なわれることになり、これが繰り返されて複数の試験が終了する。なお、エリア情報の変更は、変更前のエリア情報と変更後のエリア情報が異なっていればよく、エリア情報の値を順次増加あるいは減少させたり、二つの異なるエリア情報を交互に切り替える変更でもよい。
以上のように、本実施形態の試験装置20では、1つのイベント操作に対する車載器1の動作試験が終了して次のイベント操作に対する動作試験を開始する前に、擬似基地局装置22が車載器1に報知するエリア情報を変更させ、その変更されたエリア情報に対する車載器1からの位置登録要求を受け付けることで、新規の位置登録を完了させている。
このため、従来のように、1つのイベント操作に対する車載器1の動作試験が終了する毎に、車載器1に対する電源オフオン操作やリセットコマンドの入力操作等の再起動操作が不要となり、しかもその再起動から基地局および制御チャネルの検出処理も不要となって、速やかに新たに位置登録処理が完了させることができ、車載器に対する多くの試験を正しい手順で効率的に行なうことができる。
1……車載器、20……緊急通報システム用車載器試験装置、21……擬似基地局装置、22……擬似緊急通報センタ装置、23……試験制御装置、23a……エリア情報変更手段

Claims (2)

  1. 擬似基地局装置(21)および擬似緊急通報センタ装置(22)を含み、
    前記擬似基地局装置が、試験対象の緊急通報システム用の車載器(1)に対し所定のエリア情報を報知し、該エリア情報に対する前記車載器からの位置登録要求を受け付け、前記車載器の動作試験のためのイベント操作に対して、前記車載器から発信される緊急通報を受けて前記擬似緊急通報センタ装置を発呼し、該発呼に対して前記擬似緊急通報センタ装置が着信応答すると、前記車載器と前記擬似緊急通報センタ装置との間の回線を接続させるように構成され、
    前記擬似緊急通報センタ装置が、前記着信応答に対して前記車載器から通知される事故情報を解析するように構成された緊急通報システム用車載器試験装置において、
    1つのイベント操作に対する前記車載器の動作試験が終了して次のイベント操作に対する動作試験を開始する前に、前記擬似基地局装置が前記車載器に報知する前記エリア情報を変更させ、該変更されたエリア情報に対する前記車載器からの位置登録要求を受け付けさせるエリア情報変更手段(23a)が設けられていることを特徴とする緊急通報システム用車載器試験装置。
  2. 試験対象の緊急通報システム用の車載器(1)に対し擬似基地局装置(21)から所定のエリア情報を報知し、該エリア情報に対する前記車載器からの位置登録要求を受け付ける段階と、
    前記車載器の動作試験のためのイベント操作に対して、前記車載器から発信される緊急通報を前記擬似基地局装置で受けて擬似緊急通報センタ装置(22)を発呼する段階と、
    該発呼に対して前記擬似緊急通報センタ装置が着信応答して、前記車載器と前記擬似緊急通報センタ装置との間の回線を接続させる段階と、
    前記着信応答に対して前記車載器から通知される事故情報を前記擬似緊急通報センタ装置が解析する段階とを含む緊急通報システム用車載器試験方法において、
    1つのイベント操作に対する前記車載器の動作試験が終了して次のイベント操作に対する動作試験を開始する前に、前記擬似基地局装置が前記車載器に報知する前記エリア情報を変更させ、該変更されたエリア情報に対する前記車載器からの位置登録要求を受け付けることを特徴とする緊急通報システム用車載器試験方法。
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