JP2018032584A - Cog型パネル、有機elパネル、及びcog型パネルの製造方法 - Google Patents

Cog型パネル、有機elパネル、及びcog型パネルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ICチップの基板への接続信頼性を良好とすることができるCOG型パネル、有機ELパネル、及びCOG型パネルの製造方法を提供する。【解決手段】有機ELパネルは、配線が形成され、透光性を有する基板と、基板に実装されたICチップと、基板とICチップとの間に位置する異方性導電材と、を備える。ICチップのバンプ群は、前記配線とは電気的に接続されない複数のダミーバンプ80dを含み、基板の配線形成面には、マーク部9が形成されている。マーク部9は、複数のダミーバンプ80dのうちの対象ダミーバンプDB1、DB2と異方性導電材を挟んで対向する本体部90と、本体部90から、対象ダミーバンプDB1、DB2と隣接する隣接ダミーバンプ80dに向かって延びる延在部91と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、COG型パネル、有機ELパネル、及びCOG型パネルの製造方法に関する。
特許文献1には、基板上にIC(Integrated Circuit)チップが直接実装されたCOG(Chip On Glass)方式のパネル(COG型パネル)が開示されている。特許文献1に係るパネルは、基板上の配線の一部が、ICチップの外周辺縁の位置と比較可能なマークとして形成された構成を有し、この構成によりICチップの正規位置からのズレ量の判定を試みたものである。
特開2004−363172号公報
特許文献1に係るパネルのようにICチップの外形を基準としてICチップの搭載ズレを判定する構成では、ICチップと配線基板との接続箇所の実際のズレの推定量が大きくなるため、判定精度に欠ける。したがって、COG型パネルにおけるICチップの接続信頼性につき向上の余地がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ICチップの基板への接続信頼性を良好とすることができるCOG型パネル、有機ELパネル、及びCOG型パネルの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るCOG型パネルは、
配線が形成され、透光性を有する基板と、
前記基板に実装されたICチップと、
前記基板と前記ICチップとの間に位置する異方性導電材と、を備え、
前記ICチップは、前記基板に向かって突起する突起電極群を有し、
前記突起電極群は、前記配線とは電気的に接続されない複数のダミー電極を含み、
前記基板における前記配線が形成された面には、マーク部が形成され、
前記マーク部は、
前記複数のダミー電極のうちの所定ダミー電極と前記異方性導電材を挟んで対向する本体部と、
前記本体部から、前記所定ダミー電極と隣接する隣接ダミー電極に向かって延びる延在部と、を有する、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る有機ELパネルは、
前記COG型パネルと、
前記基板に形成された有機発光層と、を備える、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るCOG型パネルの製造方法は、
透光性を有する基板の所定面に、配線とマーク部とを形成する形成ステップと、
前記配線とは電気的に接続されない複数のダミー電極を含む突起電極群を有するICチップを、前記突起電極群が前記所定面に向かうようにして、異方性導電材を介して前記基板に設置する設置ステップと、
前記基板の前記所定面の裏側から見える前記マーク部の位置に基づいて、前記ICチップの搭載位置を確認する確認ステップと、を備え、
前記形成ステップでは、前記ICチップが前記基板に設置された場合に、前記マーク部が前記複数のダミー電極のうちの所定ダミー電極と前記異方性導電材を挟んで対向するように前記マーク部を形成し、
前記マーク部は、前記所定ダミー電極と隣接する隣接ダミー電極に向かって延びる延在部を有し、
前記確認ステップでは、前記所定ダミー電極と前記隣接ダミー電極との少なくともいずれかに対しての、前記延在部の位置に基づいて前記ICチップの搭載位置を確認する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、ICチップの基板への接続信頼性を良好とすることができる。
本発明の一実施形態に係る有機ELパネルの分解斜視図である。 図1に示す有機ELパネルの概略平面図である。 (a)は有機ELパネルの図2に示すA−A線での概略断面図であり、(b)は有機ELパネルの図2に示すB−B線での概略断面図である。 (a)及び(b)はマークとダミー電極との関係を説明するための図である。 (a)及び(b)はICチップの搭載ズレの判定方法を説明するための図である。 (a)及び(b)はICチップの搭載ズレの判定方法を説明するための図である。 (a)〜(c)は変形例に係るマークの形状を説明するための図である。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る有機EL(Electro-Luminescence)パネル100は、図1〜図4などに示すように、基板1と、発光部2と、封止部3と、陽極配線部4と、陰極配線部5と、接続配線部6と、異方性導電材7と、IC(Integrated Circuit)チップ8と、マーク部9と、を備える。
以下では、理解を容易とするため、互いに直交するX、Y及びZ軸を用いて適宜説明を行う(図1など参照)。また、各軸を示す矢印が向く方向を各軸の+(プラス)方向、その逆方向を−(マイナス)方向とする。
図1は、有機ELパネル100の分解斜視図であり、後述の接続部材200と、ICチップ8とを配設する前の状態を示している。
図2は、+Z方向から見た有機ELパネル100の概略平面図であり、図1に示す中心線Oよりも左側の部分を示すものである。なお、中心線Oよりも右側の部分については、左側の部分と概ね線対称に構成されるため、適宜説明を省略する。
図3(a)は、有機ELパネル100のA−A線概略断面図であり、図3(b)は、有機ELパネル100のB−B線概略断面図である。なお、図3(a)、(b)においては、見易さを考慮して、基板1、封止部3、及びICチップ8の断面を表すハッチングを省略した。
基板1は、例えばガラスから構成され、図1に示すように、長方形状に形成されている。基板1は、透光性及び電気絶縁性を有する。基板1上(+Z方向に向く面上)には、発光部2(図3(a)参照)と、陽極配線部4、陰極配線部5、及び接続配線部6(図1、図2参照)などが形成されている。
発光部2は、図3(a)に示すように、陽極21と、有機層22と、陰極23とを有する。図示しないが平面視(Z方向から見た場合)において、陽極21は、Y方向に沿った帯状に形成され、X方向に所定の間隔を空けて複数配列されている。同様に図示しないが平面視において、陰極23は、X方向に沿った帯状に形成され、Y方向に所定の間隔を空けて複数配列されている。本実施形態に係る発光部2は、陽極21と陰極23とが交差する箇所であって、有機層22が陽極21と陰極23とに挟持される箇所によって形成される複数の発光画素により発光可能なパッシブマトリクス型の発光部である。
陽極21は、例えば、透明電極であり、正孔を注入する陽極として機能する。陽極21は、基板1の上に、ITO(Indium Tin Oxide)、AZO(Aluminum Zinc Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)等の導電材(以下、透光性導電材と言う)をスパッタリング法によって成膜し、フォトリソグラフィー法によって所望の形状にパターニングすることで形成される。図3(a)に示すように、各陽極21の一端部(−Y側の端部)は、それぞれに対応する複数の陽極配線からなる陽極配線部4と接続される。
なお、基板1上には、図示しない絶縁層や隔壁などが形成されている。絶縁層は、例えばポリイミド系の電気絶縁性材料からなり、陽極21と陰極23との間に位置するように陽極21上に形成されている。また、絶縁層は、陽極21と陰極23との短絡を防止するとともに、形成された開口部によって各発光画素を画定する。また、絶縁層は、陰極配線部5と陰極23との間にも延設されており、陰極配線部5と陰極23とを接続させるコンタクトホールを有する。隔壁は、例えばフェノール系の電気絶縁性材料からなり、絶縁層上に形成される。隔壁は、陽極21と直交する方向に等間隔にて複数形成される。隔壁は、有機層22及び陰極23の形成過程において、それぞれを分断させるために設けられる。
有機層22は、陽極21上に形成されるものであり、正孔注入層、正孔輸送層、有機発光層、及び電子輸送層を、蒸着法やスパッタリング法等の手段によって順次積層することで形成される。なお、有機層22は、少なくとも有機発光層を有していればよい。
陰極23は、例えば、不透光性の電極であり、電子を注入する陰極として機能する。陰極23は、有機層22上に形成された低抵抗の導電膜である。陰極23は、例えば、Al、Ag、Mg、Co、Li、Zn等の金属単体あるいは合金を含む導電材(以下、不透光性導電材と呼ぶ)をスパッタリング法や蒸着法等の手段により形成してなるものである。また、陰極23は、前記の絶縁層に設けられるコンタクトホール(図示せず)を介して、陰極配線部5と接続される。
封止部3は、発光部2を気密的に収容するものであり、例えばガラスから板状に形成されている。封止部3は、シール3aを介して基板1上に配設される。
陽極配線部4は、陽極21とICチップ8とを電気的に接続するための配線であり、図2、図3(a)に示すように、封止部3から−Y方向に向かって引き出される(封止部3によって形成される略密閉空間から引き出される)ように形成されている。陽極配線部4は、例えば、不透光性導電材から形成されている。なお、陽極配線部4は、不透光性導電材と透光性導電材の積層体から構成されてもよい。
なお、図2においては、見易さを考慮して、ICチップ8を破線で、後述のバンプ群80を点線で表している。また、図1、図2においては、構成の理解を容易にするため、陽極配線部4や、以下に説明する陰極配線部5、接続配線部6の形状を模式的に表している。
陰極配線部5は、陰極23とICチップ8とを電気的に接続するための配線であり、図2に示すように、封止部3から概ね−Y方向に向かって引き出されるように形成されている。陰極配線部5は、例えば、不透光性導電材から形成されている。なお、陰極配線部5は、不透光性導電材と透光性導電材の積層体から構成されてもよい。
接続配線部6は、ICチップ8と外部回路とを接続するための配線である。接続配線部6は、図2に示すように、基板1上において、陽極配線部4及び陰極配線部5と離間して、基板1の図2における下端部に形成されている。接続配線部6は、例えば、不透光性導電材から形成されている。なお、接続配線部6は、不透光性導電材と透光性導電材の積層体から構成されてもよい。接続配線部6は、図2における下端部(−Y側の端部)が外部回路から延設される接続部材200と接続される。接続部材200は、例えば、FPC(Flexible Printed Circuits)からなる。
異方性導電材7は、ICチップ8と、陽極配線部4、陰極配線部5、及び接続配線部6の各々とを電気的に接続するものである。異方性導電材7は、図3(a)に示すように、ICチップ8と基板1との間に位置する。異方性導電材7は、例えば、ACF(Anisotropic Conductive Film)と呼ばれるフィルム状の接着剤や、ACP(Anisotropic Conductive Paste)と呼ばれるペースト状の接着剤などからなる。ACF及びACPは、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂から構成される接着剤の中に、導電性粒子(ニッケル粒子や、金めっきプラスティック粒子など)を分散させたものである。また、異方性導電材7は、接続配線部6と接続部材200との間にも設けられ、両者を電気的に接続する。図1において点線で、ICチップ8の配設領域に対応する異方性導電材7の配置箇所(第1箇所)と、接続部材200の配設領域に対応する異方性導電材7の配置箇所(第2箇所)とを示している。図1に示すように、第2箇所は第1箇所よりも基板1の端部(−Y側の端部)に位置する。
ICチップ8は、COG方式によって基板1上に実装され、発光部2を発光駆動させる駆動回路(信号線駆動回路及び走査線駆動回路)を構成する駆動用ICである。ICチップ8は、複数の突起電極(例えば、金などの導電性の高い金属からなる)からなるバンプ群80を有し、バンプ群80によって基板1に形成された各種配線と接続される。
バンプ群80は、図1に模式的に示すように、X方向及びY方向に複数配列されている。基板1に形成された各種配線は、図2に示すように、バンプ群80の配列を考慮して形成されている。なお、図2では、基板1に実装されたICチップ8のバンプ群80のうち一部を点線で示している。
バンプ群80は、異方性導電材7を介して接続配線部6と導通接続される入力バンプ群と、異方性導電材7を介して陽極配線部4及び陰極配線部5の各々と導通接続される出力バンプ群とを含む。
図2において、入力バンプ81は、入力バンプ群のうち任意の一つの入力バンプを示したものである。入力バンプ81は、異方性導電材7を介して、接続配線部6を構成する配線の1つと導通接続される。他の入力バンプについては、図示省略するが、例えば、接続配線部6の形成領域と重なる位置に接続配線部6を構成する配線に応じて複数設けられている。
また、出力バンプ82は、出力バンプ群のうち陰極配線部5に接続される2つの出力バンプを示したものである。出力バンプ82は、異方性導電材7を介して、陰極配線部5と導通接続される。なお、出力バンプ群のうち、陽極配線部4と導通接続される出力バンプは、図2では図示省略しているが、図3(a)に示す出力バンプ83が陽極配線部4と導通接続される出力バンプの一つに相当する。実際には、陽極配線部4と導通接続される出力バンプは、例えば、陽極配線部4の形成領域と重なる位置に陽極配線部4を構成する配線に応じて複数設けられている。
このような入力バンプと出力バンプの他に、バンプ群80は、基板1に形成された各種配線と電気的に接続されない複数のダミーバンプ80dを有している。ダミーバンプ80dは、例えば、ICチップ8の基板1への配設安定性の観点から設けられるものである。図2では、ダミーバンプ80dは、出力バンプ82と共にY方向に複数配列されると共に、入力バンプ81と共にX方向に複数配列されている。なお、図示省略するが、その他のダミーバンプとしては、陽極配線部4と導通接続される出力バンプと共にX方向に複数配列されたものなどがある。なお、以下、ダミーバンプ80dとの対比において、入力バンプ及び出力バンプを「駆動バンプ」とも呼ぶ。
なお、バンプ群80を構成する各バンプ(駆動バンプ、ダミーバンプ80d)は、平面視(Z方向から見た場合)で矩形状に形成されている。また、例えば、Y方向に沿って配列された各バンプは、等間隔で配列されている。また、例えば、X方向に沿った配列された各バンプは、等間隔で配列されている。
マーク部9は、図3(b)に示すように、基板1上に、前記の不透光性導電材をスパッタリング法や蒸着法等の手段により形成してなるものである。マーク部9は、後述するように、補助配線(陽極配線部4、陰極配線部5、及び接続配線部6の少なくともいずれか)と同時に基板1上に形成される。なお、マーク部9は、陰極23と同材料で陰極23と同時に形成されてもよい。
マーク部9は、ICチップ8の基板1への搭載ズレが生じていないか確認するために、複数のダミーバンプ80dのうちの任意のダミーバンプ80d(後述の対象ダミーバンプDB1、DB2)と、Z方向において重なる位置に設けられる。詳しくは後述する。
以上のように構成される有機ELパネル100は、基板1上に実装されたICチップ8を介して、外部回路の制御の下で動作する。ICチップ8は、外部回路からの駆動信号に基づいて、各陽極21に駆動電流を、各陰極23に走査電圧を供給する。これにより、陽極21と陰極23との間の有機層22に駆動電流が流れ、有機発光層が発光する。なお、本実施形態の有機ELパネル100は、基板1側から有機発光層で発せられた光を出射するボトムエミッション型のものである。
(マーク部9の形状について)
マーク部9は、図2に示す対象ダミーバンプDB1と対象ダミーバンプDB2との各々に対応して位置する。つまり、図2に示す範囲においては、マーク部9は2つ設けられる。なお、マーク部9の配置箇所は、2つに限られず、1つであっても、3以上であってもよい。
図4(a)、(b)に示すように、マーク部9は、所定方向に配列された複数のダミーバンプ80dのうち、両隣がダミーバンプ80dとなる任意のダミーバンプ80d(対象ダミーバンプDB1、対象ダミーバンプDB2)と対応する位置に設けられる。
図4(a)は、基板1を−Z側から見た場合における対象ダミーバンプDB1と、マーク部9との配置関係を示した図である。同図に示すように、Y方向に配列された複数のダミーバンプ80dのうち、両隣りがダミーバンプ80dとなる対象ダミーバンプDB1と重なるようにマーク部9が設けられる。
図4(a)に示すマーク部9は、対象ダミーバンプDB1とZ方向において重なると共に、対象ダミーバンプDB1に沿って延びる本体部90と、この本体部90から、「+Y」と「−Y」の各方向に延びる延在部91とを有し、十字状に形成されている。つまり、このマーク部9の延在部91は、対象ダミーバンプDB1の両隣りのダミーバンプ80d(以下、隣接ダミーバンプ80dとも呼ぶ)に向かって延びるように形成されている。
図4(a)に示すマーク部9は、本体部90の幅(Y方向の幅)が、対象ダミーバンプDB1の幅(Y方向の幅)と等しくなるように形成され、また、「+Y」方向に延びる延在部91の長さと、「−Y」方向に延びる延在部91の長さとが等しくなるように形成されている。
なお、ICチップ8の搭載ズレが許容範囲である場合、マーク部9は、対象ダミーバンプDB1の隣接ダミーバンプ80dとは、Z方向において重ならない。ICチップ8の搭載ズレの許容範囲については後述する。
図4(b)は、基板1を−Z側から見た場合における対象ダミーバンプDB2と、マーク部9との配置関係を示した図である。同図に示すように、X方向に配列された複数のダミーバンプ80dのうち、両隣りがダミーバンプ80dとなる対象ダミーバンプDB2と重なるようにマーク部9が設けられる。
図4(b)に示すマーク部9は、対象ダミーバンプDB2とZ方向において重なると共に、対象ダミーバンプDB2に沿って延びる本体部90と、この本体部90から、「+X」と「−X」の各方向に延びる延在部91とを有し、十字状に形成されている。つまり、このマーク部9の延在部91は、対象ダミーバンプDB2の両隣りのダミーバンプ80dに向かって延びるように形成されている。
図4(b)に示すマーク部9は、本体部90の幅(X方向の幅)が、対象ダミーバンプDB2の幅(X方向の幅)と等しくなるように形成され、また、「+X」方向に延びる延在部91の長さと、「−X」方向に延びる延在部91の長さとが等しくなるように形成されている。
ここからは、マーク部9の延在部91の長さと、ICチップ8の搭載ズレの許容範囲について説明する。なお、対象ダミーバンプDB2に対応するマーク部9については、対象ダミーバンプDB1に対応するマーク部9と向きが異なるだけであり、当該許容範囲についての考え方は同様であるため、説明を省略する。
(マーク部9の延在部91の長さと、ICチップ8の搭載ズレの許容範囲について)
この実施形態に係る有機ELパネル100は、マーク部9の延在部91の長さ(Y方向の長さ)に基づいて、ICチップ8の搭載ズレの判定が可能となっている。ここで、ICチップ8の搭載ズレによって生じるおそれのある問題は、主に下記(i)、(ii)の二つである。
(i)駆動バンプが接続対象の配線からズレてしまい、当該対象以外の配線と導通してしまうこと。
これを避けるためには、駆動バンプとその接続対象ではない配線とが、ICチップ8と基板1との間にある異方性導電材7によって絶縁される位置関係にあること(以下、絶縁ズレ許容条件)を満たす必要がある。
(ii)駆動バンプと接続対象の配線との接続面積が確保できなくなること。
これを避けるためには、異方性導電材7の電流密度限界値(破壊評価)に対して駆動バンプと接続対象の配線との間の電流密度が許容されるように、駆動バンプと接続対象の配線との接続面積が確保されていること(以下、接続面積許容条件)を満たす必要がある。
このような絶縁ズレ許容条件及び接続面積許容条件を満たしているか確認するためには、駆動バンプとその接続先の配線との接続具合を、透光性を有する基板1の−Z側から実際に確認(顕微鏡による観察などによる)すればよいが、ICチップ8を基板1に実装した後は、駆動バンプが配線によって隠れてしまうため、確認作業が困難となる。
そのため、本実施形態では、基板1上の配線には接続されない複数のダミーバンプ80dに含まれる対象ダミーバンプDB1に対してのマーク部9の位置を、透光性を有する基板1の−Z側から確認することにより、駆動バンプとその接続先の配線との位置ズレを推定しつつ、ICチップ8の搭載ズレを判定する。
ここで、ICチップ8の搭載ズレを判定するためのマーク部9の延在部91の長さ(Y方向の長さ)をどのように定めるか説明する。なお、マーク部9は、その形成過程において、設計上の大きさよりも細くなること(以下、「メタル細り」と言う)が生じてしまうことがある(エッチングなどによる形成誤差)。メタル細りは、実験により、その最大値(最も細くなってしまうときの減少幅)と最小値(最も細くならないときの減少幅。なお、最小値が0「ゼロ」の場合を含んでいてもよい)が把握可能である。したがって、メタル細りの最大値と最小値は、マーク部9の延在部91の長さを定めるにあたっては、既知のパラメータとして扱うことができる。
まず、「絶縁ズレ許容条件」のみを考慮した場合のマーク部9の延在部91の長さ(Y方向の長さ)について、図5(a)、(b)を参照して説明する。図5(a)は、ICチップ8が最も適切に実装された場合におけるマーク部9の位置を示している。図5(b)は、「絶縁ズレ許容条件」の許容限界におけるマーク部9の位置を示している。なお、マーク部9の延在部91が対象ダミーバンプDB1の隣接ダミーバンプ80dと重なった場合は、「絶縁ズレ許容条件」を満たさないものとなる。図5(a)、(b)の関係から分かるように、「絶縁ズレ許容条件」は、メタル細り量が大きいほうが満たされやすくなる。したがって、「絶縁ズレ許容条件」のみを鑑みた場合、安全度を踏まえれば、メタル細り量が最も小さい場合を考慮して、延在部91の長さを設定すべきである。なお、図5(b)(次に説明する図6(b)も同様)は、基板1の裏側(−Z側)から見て、マーク部9が対象ダミーバンプDB1に対して−Y方向にズレている場合を示しているため、基板1の表側(+Z側)で考えれば、搭載したICチップ8が基板1に対して+Y方向にズレている場合を示している。図示しないが、搭載したICチップ8が基板1に対して−Y方向にズレている場合も考え方は同様である。
ここで、以下のように各種パラメータを定義する。
L1…設計上の延在部91の長さから、メタル細りの最小値を減じた長さ(Y方向)
α …異方性導電材7の組成・膜厚などから導かれる、駆動バンプとその接続先の配線との絶縁ズレ許容最小距離(Y方向)
このようにすると、許容限界におけるマーク部9の位置を示した図5(b)から分かるように、L1がα以上であれば、絶縁ズレ許容条件を満たすことが分かる。したがって、絶縁ズレ許容条件は、「L1≧α」と表すことができる。この式からL1の最小値を導き、当該最小値にメタル細りの最小値を加えれば、絶縁ズレ許容条件を判定するために必要な設計上の延在部91の長さを求めることができる。
続いて、「接続面積許容条件」のみ考慮した場合のマーク部9の延在部91の長さ(Y方向の長さ)について、図6(a)、(b)を参照して説明する。図6(a)は、ICチップ8が最も適切に実装された場合におけるマーク部9の位置を示している。図6(b)は、「接続面積許容条件」の許容限界におけるマーク部9の位置を示している。なお、マーク部9の延在部91の先端が対象ダミーバンプDB1の形成領域に入り込んだ場合は、「接続面積許容条件」を満たさないものとなる。図6(a)、(b)の関係から分かるように、「接続面積許容条件」は、メタル細り量が小さいほうが満たされやすくなる。したがって、「接続面積許容条件」のみを鑑みた場合、安全度を踏まえれば、メタル細り量が最も大きい場合を考慮して、延在部91の長さを設定すべきである。
ここで、以下のように各種パラメータを定義する。
L2…設計上の延在部91の長さから、メタル細りの最大値を減じた長さ(Y方向)
β …異方性導電材7の組成・膜厚などから導かれる許容最小接続面積
S …メタル細りの最大値を考慮したマーク部9の本体部90の面積
W …メタル細りの最大値を考慮したマーク部9の本体部90の長さ(X方向)
このようにすると、許容限界におけるマーク部9の位置を示した図6(b)から分かるように、ICチップ8が延在部91の長さ分ズレた場合における接続面積の減損はL2×Wとなるため、接続面積許容条件は、「S−L2×W≧β」と表すことができる。この式からL2の最小値を導き、当該最小値にメタル細りの最大値を加えれば、接続面積許容条件を判定するために必要な設計上の延在部91の長さを求めることができる。
以上を踏まえ、「絶縁ズレ許容条件」を判定するために必要な設計上の延在部91の長さと、「接続面積許容条件」を判定するために必要な設計上の延在部91の長さとのより小さい値を選択し、この値をマーク部9の延在部91の長さとして設計すればよい。例えば、「絶縁ズレ許容条件」を判定するために必要な設計上の延在部91の長さが3μmと求められ、「接続面積許容条件」を判定するために必要な設計上の延在部91の長さが2μmと求められた場合は、2μmの長さの延在部91を設計すればよい。
このような設計により形成されたマーク部9によって、図5(a)、(b)と、図6(a)、(b)とを参照して説明した判定手法でICチップ8の搭載ズレを判定して許容範囲となれば、形成誤差によるメタル細りを考慮しつつも、「絶縁ズレ許容条件」及び「接続面積許容条件」の両者を満たし、適切な位置にICチップ8が実装された有機ELパネル100を得ることができる。
なお、以上では、バンプ群80を構成する各バンプ(駆動バンプ、ダミーバンプ80d)が、等間隔で配列されているものとしたが、これに限られない。対象ダミーバンプDB1、DB2に対してのマーク部9の位置に基づいて、駆動バンプとその接続先の配線との位置ズレが推定できる限りにおいては、各バンプの配列間隔の少なくとも一部が異なっていてもよい。少なくとも、所定の駆動バンプと、対象ダミーバンプDB1を含むダミーバンプ80dとが同じY方向に沿って配列されていればよい。また、少なくとも、所定の駆動バンプと、対象ダミーバンプDB2を含むダミーバンプ80dとが同じX方向に沿って配列されていればよい。また、図4(a)、(b)に示すように、マーク部9は、X、Y方向に配列されたバンプ群の各々に対応して設けられることが好ましいが、X、Y方向に配列されたバンプ群の一方にのみ対応して設けられていてもよい。
また、以上では、マーク部9の本体部90の幅が、対象ダミーバンプDB1の幅と等しくなるように形成され、また、「+Y」方向に延びる延在部91の長さと、「−Y」方向に延びる延在部91の長さとが等しくなるように形成されているものとして説明したが、これに限られない。対象ダミーバンプDB1に対してのマーク部9の位置に基づいて、駆動バンプとその接続先の配線との位置ズレが推定できる限りにおいては、マーク部9の本体部90の幅が対象ダミーバンプDB1の幅と等しくなくともよいし、「+Y」方向に延びる延在部91の長さと、「−Y」方向に延びる延在部91の長さとが等しくなくともよい。対象ダミーバンプDB2とマーク部9との関係についても同様である。
ここで、図7(a)〜(c)を参照して、マーク部の変形例について説明する。
図7(a)に示すマーク部9aのように、「+Y」と「−Y」の各方向に延びる延在部91aが、対象ダミーバンプDB1とZ方向において重なる本体部90aにおいて、互いに異なる箇所から延びるように形成されていてもよい。つまり、十字状でないマーク部9aであってもよい。
また、図7(b)に示すマーク部9bのように、対象ダミーバンプDB1とZ方向において重なる本体部90bが、対象ダミーバンプDB1に沿って延びておらず、「+Y」と「−Y」の各方向に延びる延在部91bと、X方向の幅が等しくなるように形成されていてもよい。つまり、対象ダミーバンプDB1と交差する矩形状に形成されたマーク部9bであってもよい。
また、図7(c)に示すように、例えば、対象ダミーバンプDB1の一方の隣りがダミーバンプ80d(図では−Y側)で、他方の隣りが駆動バンプ(図では+Y側)である場合には、対象ダミーバンプDB1とZ方向において重なる本体部90cから、「−Y」の一方向にのみ延びる延在部91cが形成されたマーク部9cとしてもよい。この場合において、マーク部9cの本体部90cは、図7(c)に示すように対象ダミーバンプDB1に沿って延びていなくともよいし、対象ダミーバンプDB1に沿って延びるように形成してもよい。
なお、図7(a)〜(c)は、Y方向に配列されたバンプにおいてマーク部の変形例を説明したが、X方向に配列されたバンプにおいても、考え方は同様である。
ここからは、有機ELパネル100の製造方法の一例について説明する。
(有機ELパネル100の製造方法)
まず、基板1上に透光性導電材からなる陽極21を、スパッタや蒸着等により成膜し、フォトリソグラフィー及びエッチングにより陽極パターンを形成する。レジストとしては例えばフェノールノボラック樹脂を使用し、露光現像を行う。エッチングはウェットエッチングあるいはドライエッチングのいずれでもよい。
続いて、陽極21(形成された陽極パターン)の上から補助配線材料(陽極配線部4、陰極配線部5、及び接続配線部6などを形成するための材料)を成膜する。また、この補助配線材料によりマーク部9も形成される。ここでは、ICチップ8が基板1に設置された場合に、マーク部9(以下、変形例に係るマーク部9a〜9cも同様)が複数のダミーバンプ80dのうちの対象ダミーバンプDB1、DB2と異方性導電材7を挟んで対向するように、マーク部9を形成する。
補助配線材料はAlあるいはAl合金などの低抵抗性の金属材料を用い、スパッタ、蒸着によって成膜することができる。さらに下地との密着性を向上させるため、あるいは腐食を防止するために、Al膜の下層又は上層にTiNやCr等のバリア層を形成して補助配線を積層構造としても良い。このバリア層も蒸着あるいはスパッタにより形成できる。この補助配線材料をフォトリソグラフィー及びエッチングによりパターニングして、補助配線パターンを形成する。これにより、基板1上には、陽極配線部4、陰極配線部5、及び接続配線部6や、マーク部9が形成される。エッチングには燐酸、酢酸、硝酸等の混合水溶液よりなるエッチング液を使用することができる。なお、陽極材料と補助配線材料とを順に成膜し、その後に補助配線材料と陽極材料を順番にパターニングすることも可能である。この補助配線パターンにより、陽極又は陰極に信号が供給される。
続いて、絶縁膜を形成する。絶縁膜としては感光性のポリイミドをスピンコーティングして、フォトリソグラフィー工程でパターニングした後、キュアし画素に画素開口部を有する開口絶縁膜を形成する。同時に陰極と補助配線とのコンタクトホールを形成する。続いて、隔壁を形成する。隔壁には、例えば、ノボラック樹脂を用いる。ノボラック樹脂をスピンコートして、フォトリソグラフィー工程でパターニングした後、光反応させて陰極隔壁を形成する。
続いて、画素開口部の上に、有機層22及び陰極23を、蒸着法などにより形成する。なお、陰極にはAlを使用することが多いが、Li等のアルカリ金属、Ag、Ca、Mg、Y、Inやそれらを含む合金を用いることもできる。陰極はこの他、スパッタリング、イオンプレーティングなどの物理的気相成長法(PVD)で形成することができる。
続いて、基板1と封止部3とを貼り合わせる。具体的には、両者を位置合わせして、加圧し、シール3aにUV光を照射する。これにより、図3(a)に示すように基板1に封止部3が接着された構成となる。なお、補助配線(陽極配線部4及び陰極配線部5)は外部の駆動回路と接続されるため、シール3aの一部は、補助配線を跨ぐように接着される。
続いて、ICチップ8を、バンプ群80が基板1に向かうようにして、異方性導電材7を介して基板1に設置(実装)する。例えば、基板1上に異方性導電フィルム(ACF)からなる異方性導電材7を貼付けた上で、ICチップ8を圧着する。
続いて、基板1の裏側(−Z側)から見えるマーク部9の位置に基づいて、ICチップ8の搭載位置を確認する。当該確認では、図5、図6を参照して説明したように、対象ダミーバンプDB1、DB2と隣接ダミーバンプ80dとの少なくともいずれかに対しての、マーク部9の延在部91の位置に基づいてICチップ8の搭載位置を、顕微鏡を用いた目視などにより判定する。そして、前述の「絶縁ズレ許容条件」及び「接続面積許容条件」を満たす場合に、有機ELパネル100は、ICチップ8の搭載ズレが許容範囲と判定される。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
以上では、有機ELパネル100がボトムエミッション型の例を示したが、トップエミッション型であってもよい。また、以上では有機ELパネル100がパッシブマトリクス型の例を示したが、アクティブマトリクス型であってもよい。また、有機ELパネル100は、その電極はマトリクス形状のものでなくともよく、画素の組み合わせにより画像を表示するものでなくともよい。有機ELパネル100は、発光装置や照明装置の一部として構成されるものであってもよい。
また、COG型パネルは、有機ELパネルに限られない。COG型パネルは、液晶パネルの一部を構成するものであってもよい。配線が形成された透光性を有する基板1に、COG方式によりICチップ8が実装されるものであれば、パネルの種類は任意である。
(1)以上に説明したCOG型パネルは、配線が形成され、透光性を有する基板1と、基板1に実装されたICチップ8と、基板1とICチップ8との間に位置する異方性導電材7と、を備える。また、ICチップ8は、基板1に向かって突起するバンプ群80(突起電極群)を有し、バンプ群80は、前記配線とは電気的に接続されない複数のダミーバンプ80d(ダミー電極)を含み、基板1における前記配線が形成された面には、マーク部9が形成されている。また、マーク部9は、複数のダミーバンプ80dのうちの所定ダミー電極(対象ダミーバンプDB1、DB2)と異方性導電材7を挟んで対向する本体部90と、本体部90から、所定ダミー電極と隣接する隣接ダミー電極(隣接ダミーバンプ80d)に向かって延びる延在部91と、を有する。
このようにしたから、駆動バンプとその接続先の配線とのズレを良好に推定でき、ICチップ8の基板1への接続信頼性を良好とすることができる。
なお、マーク部9は、配線(陽極配線部4、陰極配線部5、及び接続配線部6など)の少なくとも一部と、同一の金属層から同じ工程で形成されることが好ましいが、この限りではない。マーク部9は、透光性を有する基板1の裏側(−Z側)から視認可能であれば、種々の材料により形成されてもよく、例えば、視認可能な絶縁材などで形成されてもよい。
(2)また、延在部91は、基板1の配線形成面(+Z側の面)の法線方向において、隣接ダミー電極とは重ならなくともよい。(3)また、延在部91は、基板1の配線形成面(+Z側の面)の法線方向において、その先端が所定ダミー電極の形成領域に入り込まなくともよい。(4)また、マーク部9は、十字状であってもよい。
(5)また、マーク部9は、前記配線の一部(例えば、陽極配線部4、陰極配線部5、及び接続配線部6の少なくともいずれかの一部)と同一の金属層からなる、ようにしてもよい。
このようにすれば、マーク部9の形成が用意であり、マーク部9の形成のために工数をあえて増やす必要もない。
(6)また、バンプ群80は、前記配線と電気的に接続される駆動電極(駆動バンプ)を含み、駆動電極と複数のダミーバンプ80dとは、所定方向に沿って配列されていることが好ましい(図2に示す、X方向に配列されたダミーバンプ80dと入力バンプ81や、Y方向に配列されたダミーバンプ80dと出力バンプ82を参照)。
(7)また、(1)〜(6)のいずれかに記載のCOG型パネルと、基板1に形成された有機層22(少なくとも有機発光層を含む)と、を備える有機ELパネルにおいても、ICチップ8の基板1への接続信頼性を良好とすることができる。
また、前述した有機ELパネル100の製造方法の一例は、下記(8)のCOG型パネルの製造方法を含む。
(8)COG型パネルの製造方法は、透光性を有する基板1の所定面に、配線とマーク部9とを形成する形成ステップと、前記配線とは電気的に接続されない複数のダミーバンプ80d(ダミー電極)を含むバンプ群80(突起電極群)を有するICチップ8を、バンプ群80が前記所定面に向かうようにして、異方性導電材7を介して基板1に設置する設置ステップと、基板1の前記所定面の裏側から見えるマーク部9の位置に基づいて、ICチップ8の搭載位置を確認する確認ステップと、を備える。
形成ステップでは、ICチップ8が基板1に設置された場合に、マーク部9が複数のダミーバンプ80dのうちの所定ダミー電極と異方性導電材7を挟んで対向するようにマーク部9を形成し、このように形成されるマーク部9は、所定ダミー電極と隣接する隣接ダミー電極に向かって延びる延在部91を有する。
確認ステップでは、所定ダミー電極と隣接ダミー電極との少なくともいずれかに対しての、延在部91の位置に基づいてICチップ8の搭載位置を確認する。
このような製造方法によれば、駆動バンプとその接続先の配線とのズレを良好に推定できるため、ICチップ8の基板1への接続信頼性が良好なCOG型パネルを提供することができる。
以上の説明では、本発明の理解を容易にするために、公知の技術的事項の説明を適宜省略した。
100…有機ELパネル
1 …基板
2 …発光部
3 …封止部
4 …陽極配線部
5 …陰極配線部
6 …接続配線部
7 …異方性導電材
8 …ICチップ
80…バンプ群(突起電極群)
80d…ダミーバンプ(ダミー電極)
DB1、DB2…対象ダミーバンプ(所定ダミー電極の一例)
81…入力バンプ(駆動電極の一例)
82…出力バンプ(駆動電極の一例)
9、9a〜9c…マーク部
90、90a〜90c…本体部
91、91a〜91c…延在部

Claims (8)

  1. 配線が形成され、透光性を有する基板と、
    前記基板に実装されたICチップと、
    前記基板と前記ICチップとの間に位置する異方性導電材と、を備え、
    前記ICチップは、前記基板に向かって突起する突起電極群を有し、
    前記突起電極群は、前記配線とは電気的に接続されない複数のダミー電極を含み、
    前記基板における前記配線が形成された面には、マーク部が形成され、
    前記マーク部は、
    前記複数のダミー電極のうちの所定ダミー電極と前記異方性導電材を挟んで対向する本体部と、
    前記本体部から、前記所定ダミー電極と隣接する隣接ダミー電極に向かって延びる延在部と、を有する、
    ことを特徴とするCOG型パネル。
  2. 前記延在部は、前記面の法線方向において、前記隣接ダミー電極とは重ならない、
    ことを特徴とする請求項1に記載のCOG型パネル。
  3. 前記延在部は、前記面の法線方向において、その先端が前記所定ダミー電極の形成領域に入り込まない、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のCOG型パネル。
  4. 前記マーク部は、十字状である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のCOG型パネル。
  5. 前記マーク部は、前記配線の一部と同一の金属層からなる、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のCOG型パネル。
  6. 前記突起電極群は、前記配線と電気的に接続される駆動電極を含み、
    前記駆動電極と前記複数のダミー電極とは、所定方向に沿って配列されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のCOG型パネル。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のCOG型パネルと、
    前記基板に形成された有機発光層と、を備える、
    ことを特徴とする有機ELパネル。
  8. 透光性を有する基板の所定面に、配線とマーク部とを形成する形成ステップと、
    前記配線とは電気的に接続されない複数のダミー電極を含む突起電極群を有するICチップを、前記突起電極群が前記所定面に向かうようにして、異方性導電材を介して前記基板に設置する設置ステップと、
    前記基板の前記所定面の裏側から見える前記マーク部の位置に基づいて、前記ICチップの搭載位置を確認する確認ステップと、を備え、
    前記形成ステップでは、前記ICチップが前記基板に設置された場合に、前記マーク部が前記複数のダミー電極のうちの所定ダミー電極と前記異方性導電材を挟んで対向するように前記マーク部を形成し、
    前記マーク部は、前記所定ダミー電極と隣接する隣接ダミー電極に向かって延びる延在部を有し、
    前記確認ステップでは、前記所定ダミー電極と前記隣接ダミー電極との少なくともいずれかに対しての、前記延在部の位置に基づいて前記ICチップの搭載位置を確認する、
    ことを特徴とするCOG型パネルの製造方法。
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