JP2018031308A - 内燃機関制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関制御装置において、内燃機関への吸入空気量の大きさを検出する吸気センサからのセンサ値が吸気脈動の影響を受けてしまうことを抑制する。【解決手段】エンジンECUは、取り込んだセンサ値の平均値に基づいてエンジンの動作を制御する際に、センサ値と所定区間のセンサ値平均値との差分よりもセンサ変換値とセンサ値平均値との差分の方が小さくなるようなセンサ変換値を算出し、そのセンサ変換値により所定区間のセンサ値平均値を算出する。これにより、吸気脈動の影響を抑制することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関制御装置に関する。
車両に搭載された吸気圧センサやエアフロメータなどの吸気センサにより計測されたセンサ値は、エンジンの吸気脈動の影響により、エンジンのクランク回転角に同期した振動成分を含んだ値となってしまう。このようなセンサ値をそのままエンジンECUが制御に使用すると、制御が安定しないことから、使用することはできない。
特開平4−252842号公報
そこで従来では、クランク回転角に同期した脈動成分の周期性に着目し、所定のクランク回転角が進む間にサンプリングしたセンサ値の平均値を制御に使用することで、脈動成分による制御への影響を低減させていた。なお、サンプリング自体は時間単位で行っている。
また、平均値を用いたことで過渡時の制御応答が遅れてしまうのを回避するために、平均値の単位時間あたりの変化量に応じて平均値を先取り補正する技術がある(例えば、特許文献1)。
しかしながら、特許文献1のものは、エンジンの燃焼現象自体のばらつきや量子化誤差の影響により、定常時であってもセンサ平均値が振動してしまい、制御が安定しないという課題がある。この課題は特に高回転領域になるほど顕著となる。なぜなら、高回転領域では、一定回転角が進む間に取得できるサンプル数が相対的に減るため、脈動成分による影響を除去しきれず、平均値がより大きく振動するからである。
上記課題は、サンプリング間隔を短くし、一定回転角が進む間に取得できるサンプル数を増やすことで解決できると考えられるが、処理性能が高く、かつそういった高速サンプリング機能を有するようなマイクロコンピュータでしか実現不可能である。
また、平均値の算出に使用するサンプリング数を増やすことでも解決できると考えられるが、過渡時の制御応答性を悪化させてしまうトレードオフがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、内燃機関への吸入空気量の大きさを検出する吸気センサから取得したセンサ値が吸気脈動の影響を受けてしまうことを抑制できる内燃機関制御装置を提供することにある。
請求項1の発明によれば、取込部(31a)がセンサ値を取り込むと、平均値算出部(31b)が所定区間においてセンサ値の平均値であるセンサ値平均値を算出する。このとき、センサ変換値算出部(31c)がセンサ値とセンサ値平均値との差分よりもセンサ変換値とセンサ値平均値の差分の方が小さくなるようなセンサ変換値を算出し、なおかつ平均値算出部(31b)は、センサ値に代えてセンサ変換値を用いてセンサ値平均値を算出する。これにより、センサ値平均値が吸気脈動の影響を受けてしまうことを抑制できる。
第1実施形態における全体構成を示す概略図 吸気脈動の影響を受けたセンサ値とその平均値を示す図 第1実施形態におけるセンサ変換値とその平均値を示す図 センサ値平均値を算出するフローチャート(従来技術相当) センサ値平均値を算出するフローチャート センサ変換値算出処理を示すフローチャート 第2実施形態におけるセンサ変換値とその平均値を示す図 第2実施形態におけるセンサ値平均値を算出するフローチャート 第2実施形態における定常・過渡判定処理を示すフローチャート 第2実施形態におけるセンサ変換値算出処理を示すフローチャート 第3実施形態における定常・過渡判定処理を示すフローチャート 第4実施形態における定常・過渡判定処理を示すフローチャート
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1から図5を参照して説明する。
図1に示すように、エンジン1(内燃機関に相当)は4ストロークの4気筒エンジンであり、説明の便宜上、1つのシリンダ(気筒)のみを図示している。このエンジン1は4ストロークであることから、1個のシリンダについて、吸入・圧縮・燃焼・排気の4行程による1燃焼サイクルが720°CA(クランク角)周期で実行されている。この場合、吸入行程は180°CAであることから、4気筒エンジンでは、いずれかの気筒で常に吸入行程が行われていることになる。
シリンダブロック2にはシリンダ3が図示上下方向を指向して形成されている。シリンダ3内にはピストン4が収容されており、そのピストン4が往復動することによりエンジン1の出力軸であるクランク軸5が回転する。
シリンダブロック2の上端面にはシリンダヘッド6が固定されており、シリンダ3、シリンダヘッド6及びピストン4の上面によって燃焼室7が形成されている。シリンダヘッド6には吸気口8と排気口9とが形成されており、それらに吸気バルブ10と排気バルブ11とが設けられている。これらの吸気バルブ10と排気バルブ11は、クランク軸5に連動する図示しないカム軸に取り付けられたカム12によって駆動されることで吸気口8及び排気口9をそれぞれ開閉する。吸気口8には各燃焼室7に外気を吸入するための吸気通路13が接続され、排気口9には各燃焼室7からの燃焼ガスを排出するための排気通路14が接続されている。
吸気通路13の最上流部にはエアクリーナ15が設けられており、その下流側に、DCモータ等のアクチュエータ17によって開度調節される電子制御式のスロットルバルブ18と、このスロットルバルブの開度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ19とが設けられている。スロットルバルブ18の下流側には、吸気脈動や吸気干渉を防ぐ等の目的で吸気通路13の通路面積が拡大されたサージタンク20が設けられている。
サージタンク20には、サージタンク20内の吸気圧を計測する吸気圧センサ21(吸気センサに相当)が設けられており、この吸気圧センサ21によるセンサ値に基づいて燃焼室7に吸入される吸入空気量が算出される。なお、吸入空気量の算出は、吸気圧センサではなく、エアフロメータ(図示せず)によるセンサ値に基づいて算出しても良い。
エンジン1の燃料噴射供給方式は吸気ポート噴射式であり、吸気通路13には、各気筒の吸気ポート近傍にて燃料を噴射供給する電磁駆動式やピエゾ駆動式等の燃料噴射弁22が各気筒に対応して取り付けられている。エンジン1では、これら気筒毎に設けられた各燃料噴射弁22により各燃焼室7に吸入される吸入空気に対して燃料が噴射供給され、その燃料と吸入空気とが燃焼室7内で混合して圧縮された混合気に対して点火プラグ23により点火する。これにより、混合気が爆発的に燃焼してピストン4が下降することで、クランク軸5に対して回転力が付与される。
排気通路14には、排出ガスの空燃比またリッチ/リーン等を検出する排出ガスセンサ24が設けられ、この排出ガスセンサ24の下流側に排出ガスを浄化する三元触媒等の触媒25が設けられている。
シリンダブロック2には、冷却水温を検出する冷却水温センサ26や、ノッキングを検出するノックセンサ27が取り付けられている。
クランク軸5にはシグナルロータ28が取り付けられており、そのシグナルロータ28の外周側に対向して、クランク軸5が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ29が取り付けられている。このクランク角センサ29の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。
上記した各種センサの出力は、エンジンECU(Electronic Control Unit)30(内燃機関制御装置に相当)に入力される。このエンジンECU30は、CPU、ROM、RAM及びI/Oを有する制御部31(マイクロコンピュータに相当)により構成されている。制御部31は、非遷移的実体的記録媒体に格納されているコンピュータプログラムを実行することで、コンピュータプログラムに対応する処理を実施し、エンジン運転状態(例えばエンジン回転速度やエンジン負荷等)に応じて、スロットルバルブ18や燃料噴射弁22、点火プラグ23等の作動を制御することによりエンジン1の運転状態を制御する。
例えば、エンジン回転速度及びアクセルペダルの操作量に基づき要求トルクを算出し、要求トルクに基づき算出した吸入空気量となるようスロットルバルブ18の開度を制御する。また、吸気圧センサ21の出力信号に基づき算出した吸入空気量及びエンジン回転速度等に基づき燃料噴射量、噴射時期及び点火時期の目標値を算出し、これらの目標値となるよう燃料噴射弁22及び点火プラグ23の作動を制御する。
また、エンジンECU30は、図示しないカム角センサの出力に基づき、カム軸が1回転(つまりクランク軸5が2回転)する毎のパルス列よりなるカム角信号を生成し、カム角信号及びクランク角信号に基づき、1燃焼サイクルと関連付けられたクランク角を算出する。例えば、ピストン4が圧縮行程上死点に位置する時のクランク角を基準(0°CA)とした場合に、1燃焼サイクルが終了するまでのクランク角0〜720°CAに対し所定クランク角度間隔で現時点でのクランク角を取得する。
以上のように、エンジンECU30は、吸気圧センサ21の値を取り込み、制御量を演算し、それに応じてスロットルバルブ18や燃料噴射弁22を操作することでエンジン1を制御する。
制御部31は、上述した動作に加えて、本発明に関連した動作を実施するために、取込部31a、平均値算出部31b、センサ変換値算出部31c、判定部31dを備えている。
ところで、上述したように吸気脈動の影響を抑制するためにサージタンク20が設けられているものの、エンジンECU30が吸気圧センサ21から実際に取り込むセンサ値は、図2に示すように、依然として吸気脈動の影響を受けて変動していることからセンサ値の平均値を採用している。なお、図2中の縦軸はセンサ値、横軸は時間を表している。また、図2では、センサ値を例えば30°CAで周期的に取り込んでいるが、30°CA中に複数のセンサ値を取り込む場合は、それらのセンサ値の平均値がセンサ値としてみなされる。
エンジンECU30は、図4に示すように、センサ値を取り込み(S101)、所定区間のセンサ値の平均値であるセンサ値平均値を算出し(S102)、そのセンサ値平均値を制御に使用する(S103)。このような制御は、従来から行われている制御である。所定区間としては、例えば4気筒エンジンの場合は720°CAとし、この所定区間において取り込んだセンサ値の平均値を算出する。
このように所定区間において取り込んだセンサ値の平均値を算出するにしても、図2に示すように、センサ値平均値が吸気脈動の影響を受けることは避けられず、エンジン1の制御に用いるには吸気脈動による影響が依然として大きいのが実情である。
このような事情から、センサ変換値と呼ぶ新たなパラメータを導入するようにした。
エンジンECU30は、図5に示すように、まず、図4に示す一般的な方法と同様に、吸気圧センサ21からセンサ値を取り込み(S201)、センサ変換値と呼ぶ新たなパラメータを算出するセンサ変換値算出処理を実施する(S203)。そして、そのセンサ変換値を用いて所定区間のセンサ値平均値を算出し(S204)、そのセンサ値平均値を制御に用いる(S205)。
センサ変換値算出処理の具体例としては、図6に示すように、センサ値と、所定区間のセンサ値平均値とから両者の差分を算出する(S301)。次に、その差分に対して所定の減衰比を乗算した値と、所定区間のセンサ値平均値とを加算し、その値をセンサ変換値とする(S302)。
以上のような処理により、センサ変換値は、図3に示すように、センサ値に比べて吸気脈動の影響による振動が抑制されることから、所定区間のセンサ値平均値の振動が減少する。これにより、所定区間のセンサ値平均値を用いて算出されるパラメータの1つである推定吸入空気量の値の振動も減少し、その結果として、推定吸入空気量を目標吸入空気量に近づけるように働くフィードバック制御を安定させることができる。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
エンジンECU30は、取り込んだセンサ値の平均値に基づいてエンジン1の動作を制御する際に、センサ値と所定区間のセンサ値平均値との差分よりもセンサ変換値とセンサ値平均値との差分の方が小さくなるようなセンサ変換値を算出し、そのセンサ変換値により所定区間のセンサ値平均値を算出するようにしたことで、吸気脈動の影響を抑制することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について図7から図10を参照して説明する。
吸気脈動の影響は定常状態と過度状態とでは異なり、定常状態では吸気脈動の影響が大きい。なお、定常状態とは、吸気脈動の影響を除外すると吸入空気量が一定とみなせる状態、つまりエンジン1の回転数が安定している状態である。また、過渡状態とは、吸入空気量の大きさが大きく変動している状態、つまりエンジン1の回転数が大きく変動している状態である。過渡状態でも吸気脈動の影響を受けるものの、吸入空気量が急激に増大したり、或いは急激に減少したりすることから、それらの変動により吸気脈動の影響が比較的小さい状態である。
ここで、所定区間のセンサ値平均値は、所定区間におけるセンサ変換値の平均値であり、平均値算出は周期的に実行して値を更新するので、従来の一般的技術と比べ、所定区間のセンサ値平均値は、その変動が減少した値となる。このことは、所定区間のセンサ値平均値は、定常状態ではセンサ値との乖離が少ないが、過渡状態ではセンサ値との乖離が大きくなり制御の応答性が悪化することを意味する。
このような事情から、本実施形態では、定常状態と過渡状態とで制御を次のように切り替えるようにした。
エンジンECU30は、図8に示すように、まず、図4の一般的技術と同様に、吸気圧センサ21の値を取り込み(S401)、取り込んだセンサ値を用いて、定常・過渡判定処理を新たに実施する(S402)。そして、定常・過渡処理の判定結果と、取り込んだセンサ値を用いてセンサ変換値の算出処理を実施する(S403)。その後、そのセンサ変換値を用いて、所定区間のセンサ値平均値演算を実施し(S404)、そのセンサ値平均値を制御に用いる(S405)。
以下、定常・過渡判定処理について説明する。
定常・過渡判定処理については、図9に示すように、まず、所定区間のセンサ値平均値に対して、所定値を加算し、その値を閾値Hとする(S601)。閾値Hは、定常・過渡判定に使用する閾値(上側)である。次に、所定区間のセンサ値平均値に対して、所定値を減算し、その値を閾値Lとする(S602)。閾値Lは、定常・過渡判定に使用する閾値(下側)である。次に、取り込んだセンサ値と閾値Hを比較し、取り込んだセンサ値の方がより大きいか、または、取り込んだセンサ値と閾値Lを比較し、取り込んだセンサ値の方がより小さいかを判定をする(S603)。判定結果が真であった場合(S603:YES)、定常・過渡判定については、過渡と判定する(S604)。一方、判定結果が偽であった場合(S603:NO)、定常・過渡判定については、定常と判定する(S605)。つまり、センサ値が閾値Hより大きい場合に過渡と判定し、センサ値が閾値Lより小さい場合にも過渡と判定する。また、所定区間のセンサ値平均値が閾値H以下かつ閾値L以上であり、過渡と判定されなかった場合には、定常・過渡判定は定常と判定する。
エンジンECU30は、上述のように定常・過渡判定処理を実施した場合は、その判定結果に応じてセンサ変換値算出処理を実施する。
即ち、エンジンECU30は、図10に示すように、まず、定常・過渡判定の結果が定常であるかを判定する(S701)。判定結果が真であった場合(S701:YES)、取り込んだセンサ値と、所定区間のセンサ値平均値から両者の差分を算出する(S702)。次に、その差分に対して所定の減衰比を乗算した値と、所定区間のセンサ値平均値を加算し、その値をセンサ変換値とする(S703)。一方、判定結果が偽であった場合(S701:NO)、取り込んだセンサ値をセンサ変換値とする(S704)。つまり、過渡時では所定の減衰比を用いた演算は実施しない。
このような実施形態によれば、図7に示すように、吸気脈動の影響が大きい定常状態と、吸気脈動の影響が小さい過渡状態とを判定し、定常状態と判定した期間はセンサ変換値により所定区間のセンサ値平均値を算出し、過渡期間と判定した期間はセンサ値により所定区間のセンサ値平均値を算出するので、定常時にフィードバック制御を安定させることと、過渡時に状況変化に応じて制御を素早く応答させることを両立させることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態における定常・過渡判定処理について図11を参照して説明する。
エンジンECU30は、図11に示すように、まず、所定区間のセンサ値平均値に対して所定値Aを乗算し、その値を閾値Hとする(S801)。次に、所定区間のセンサ値平均値に対して所定値Bを乗算し、その値を閾値Lとする(S802)。そして、取り込んだ値と閾値Hを比較し、取り込んだ値の方がより大きいか、または、取り込んだ値と閾値Lを比較し、取り込んだ値の方がより小さいかを判定をする(S803)。判定結果が真であった場合(S803:YES)、定常・過渡判定については、過渡と判定する(S804)。一方、判定結果が偽であった場合(S803:NO)、定常・過渡判定については、定常と判定する(S805)。
このような実施形態によれば、センサ値平均値に所定値を乗算することにより定常・過渡判定用の閾値を設定するようにしたので、第2実施形態と同様に、定常時にフィードバック制御を安定させることと、過渡時に状況変化に応じて制御を素早く応答させることを両立させることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態における定常・過渡判定処理について図12を参照して説明する。
エンジンECU30は、図12に示すように、まず、取り込んだセンサ値と、所定区間のセンサ値平均値から、両者の差分を算出する(S901)。次に、その差分についての絶対値を算出する(S902)。そして、差分の絶対値と所定の閾値値を比較し、差分の絶対値の方がより大きいかを判定をする(903)。判定結果が真であった場合(S903:YES)、定常・過渡判定については過渡と判定する(S904)。一方、判定結果が偽であった場合(S904:NO)、定常・過渡判定については定常と判定する(S905)。
このような実施形態によれば、吸気脈動の影響が大きい定常状態と、吸気脈動の影響が小さい過渡状態とを判定を差分の絶対値と所定の閾値との比較により行うようにしたので、第2実施形態と同様の効果を奏しながら、判定処理の簡単化を図ることができる。
また、図12のステップS901と図10のステップS702とを共通化することができるので、上記各実施形態と比較して省リソース、つまりプログラムコード数が少なくて済んだり、プログラムの実行時間が少なくて済んだりするので、全体の効率化を図ることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
所定区間は、直前の720°CAに限定されるものではないし、720°CAよりも短い区間や長い区間としても良い。
所定区間は、クランク角に応じた区間に限定されるものではなく、時間幅を採用するようにしても良い。
定常状態や過渡状態を判定する方法として、所定区間のセンサ値平均値が上昇度合いや下降度合いに基づいて判定するようにしても良い。
4気筒エンジン以外のエンジンに適用するようにしても良いし、直噴式タイプのエンジンに適用するようにしても良い。
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、1はエンジン(内燃機関)、21は吸気圧センサ(吸気センサ)、30はエンジンECU、31は制御部、31aは取込部、31bは平均値算出部、31cはセンサ変換値算出部、31dは判定部である。

Claims (6)

  1. 内燃機関(1)への吸入空気量の大きさを検出する吸気センサ(21)からのセンサ値の平均値を当該内燃機関の制御に用いる内燃機関制御装置において,
    前記センサ値を周期的に取り込む取込部(31a)と、
    所定区間において前記センサ値の平均値であるセンサ値平均値を算出する平均値算出部(31b)と、
    前記センサ値と前記センサ値平均値との差分よりもセンサ変換値と前記センサ値平均値の差分の方が小さくなるようなセンサ変換値を算出するセンサ変換値算出部(31c)と、を備え、
    前記平均値算出部は、前記センサ値に代えて前記センサ変換値を用いて前記センサ値平均値を算出する内燃機関制御装置。
  2. 前記センサ変換値算出部は、前記センサ値と前記センサ値平均値との差分に所定の減衰比を乗算した値を前記センサ値平均値に加算した値を前記センサ変換値とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  3. 前記センサ値と前記センサ値平均値との関係から脈動の影響が大きい定常状態か否かを判定する判定処理を行う判定部(31d)を備え、
    前記センサ値平均値算出部は、前記判定部が定常状態であると判定している期間は前記センサ変換値を用いて前記センサ値平均値を算出し、過渡状態であると判定している期間は前記センサ値を用いて前記センサ値平均値を算出する請求項1または2に記載の内燃機関制御装置。
  4. 前記判定部は、前記センサ値平均値に対して所定値を加算及び減算して求めた閾値と、前記センサ変換値との比較により前記判定処理を行う請求項3に記載の内燃機関制御装置。
  5. 前記判定部は、前記センサ値平均値に対して所定値を乗算して求めた閾値と、前記センサ変換値との比較により前記判定処理を行う請求項3に記載の内燃機関制御装置。
  6. 前記判定部は、前記センサ値と前記センサ値平均値との差分の絶対値を算出し、当該絶対値と所定の閾値との比較により前記判定処理を行う請求項3に記載の内燃機関制御装置。
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