以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3は、本発明が適用されるパチンコ遊技機の第1実施形態を示している。当該パチンコ遊技機は、パチンコホール内の島設備に立設されるもので、このパチンコ遊技機は、機枠Fと、この機枠Fに対し前後方向に開閉可能に支持される遊技機本体B及び前扉FDとにより構成されている。なお、図2において、図示左側、右側、上側及び下側は、当該パチンコ遊技機の左側、右側、上側及び下側に対応し、図示前側(紙面の前側)及び後側(紙面の裏側)は、当該パチンコ遊技機の前側及び後側に対応する。また、当該パチンコ遊技機は、いわゆるデジパチ型のパチンコ遊技機である。
遊技機本体Bは、本体枠Baを有しており、当該本体枠Baは、その左側縁部にて、機枠F内にてその左側縁部に前後方向に開閉可能に支持されている。これにより、遊技機本体Bは、機枠F内に前後方向に開閉可能に組み付けられている。
また、当該遊技機本体Bは、図2にて示すごとく、遊技盤Bbを備えており、この遊技盤Bbは、遊技機本体Bの本枠体Baに嵌装されている。当該遊技盤Bbは、遊技板10と、ガイドレール20、環状センター構造物(図示しない)及び複数の遊技釘(図示しない)とを備えている。ガイドレール20は、遊技板10の前面11(以下、遊技盤Bbの盤面11ともいう)に沿い配設されており、このガイドレール20は、内側レール部21及び外側レール部22でもって構成されている。なお、上記環状センター構造物は、遊技板10の中央開口部13の上側外周部に沿うように遊技板10に組み付けられている。
ここで、内側レール部21は、外側レール部22の内周側に位置するように、当該外側レール部22と共に、遊技盤Bbの盤面11の外周部に沿い配設されており、当該ガイドレール20は、その内周側において、遊技板10の盤面11上に遊技領域12を形成している。
しかして、ガイドレール20は、ハンドル(図示しない)の回動操作により、球発射制御盤140d(図3参照)に内蔵してなる球発射装置(図示しない)から発射される遊技球を内側レール部21と外側レール部22との間を通し案内して、遊技領域12内に転動させる。なお、アウト口(図示しない)は、ガイドレール20の下端部直上にて、遊技盤Bbの盤面11に形成されており、このアウト口は、遊技盤Bbの盤面11に沿い入賞することなく下方へ転動する遊技球を遊技盤Bbの背面側へ排出する排出口である。
上記複数の遊技釘は、ガイドレール20の内側において、上記センター構造物の左側から下側にかけて、遊技盤Bbにその盤面11側から分散して打ち込まれている。しかして、当該複数の遊技釘によれば、ガイドレール20から遊技領域12内に転動する遊技球が、遊技盤Bbの盤面11に沿い、各遊技釘との衝突を経て、下方へ転動する。
また、当該遊技盤Bbは、第1始動入賞口装置30、第2始動入賞口装置40、スルーゲート50、風車(図示しない)、複数の普通入賞口装置60、大入賞口装置70及び演出表示装置80を備えており、第1始動入賞口装置30、第2始動入賞口装置40、スルーゲート50、上記風車、各普通入賞口装置60、大入賞口装置70及び演出表示装置80は、図2にて示す各位置にて、遊技盤Bbの盤面11に遊技領域12内にて組み付けられている。
第1始動入賞口装置30は、図2にて示すごとく、演出表示装置80の下縁中央部の直下に位置している。この第1始動入賞口装置30は、始動入賞口(以下、第1始動入賞口ともいう)を備えており、当該第1始動入賞口装置30は、その第1始動入賞口への遊技球の入賞を第1始動入賞口センサS1(図7参照)により検出するに伴い、大当たり抽選(大当たりか否かの抽選)の機会を提供するとともに、所定数の賞球を払い出すようになっている。
第2始動入賞口装置40は、第1始動入賞口装置30の直下に位置しており、この第2始動入賞口装置40は、電動チューリップ部材でもって構成されている。当該第2始動入賞口装置40は、始動入賞口(以下、第2始動入賞口ともいう)を備えており、この第2始動入賞口装置40は、上記第2始動入賞口への遊技球の入賞が第2始動入賞口センサS2(図7参照)により検出されるに伴い、電動チューリップ部材の両羽根部材にて、遊技板10にその裏面側から設けた電チューアクチュエータ40a(図7参照)により開閉駆動される。
しかして、当該第2始動入賞口装置40は、その両羽根部材の閉鎖状態にて、第1始動入賞口装置30の周辺から下方へ転動する遊技球の第2始動入賞口への入賞を規制し、また、その両羽根部材の開放状態にて、第1始動入賞口装置30の周辺から下方へ転動する遊技球の第2始動入賞口への入賞を容易にして、当該入賞に基づき所定数の賞球の払い出しの契機を与えるとともに、第1始動入賞口装置30と同様に大当たり抽選の機会を提供する。
スルーゲート50は、図2にて示すごとく、演出表示装置80の左側に位置しており、このスルーゲート50は、その直上から遊技盤Bbの盤面11に沿い下方へ転動する遊技球に対し通過する機会を与える。これにより、当該スルーゲート50は、その遊技球の通過に対するゲートセンサS3(図7参照)の検出に伴い、普通図柄抽選を開始する。
複数の普通入賞口装置60は、図2にて示すごとく、大入賞口装置70の左右両側に位置しており、左側の両普通入賞口装置60は、それぞれ、その普通入賞口への遊技球の入賞の機会を与える。また、右側の普通入賞口装置60は、それぞれ、その普通入賞口への遊技球の入賞の機会を与える。しかして、各普通入賞口装置60は、その遊技球の入賞に対する各普通入賞口センサS4(図7参照)の検出に伴い、所定数の賞球を払い出すようになっている。
大入賞口装置70は、図2にて示すごとく、第2始動入賞口装置40の直下に位置しており、この大入賞口装置70は、その大入賞口扉により大入賞口を開くことによって、遊技盤Bbの盤面11に沿い第1始動入賞口装置30の近傍へ転動する遊技球に対し大入賞口への入賞の機会を与える。また、当該大入賞口装置70は、大入賞口扉により大入賞口を閉鎖することによって、遊技球の大入賞口への入賞を規制する。本第1実施形態において、大入賞口装置70は、大入賞口への遊技球の入賞に対する大入賞口センサS5(図7参照)の検出に伴い、大入賞口扉にて、遊技盤Bbにその裏面から設けた大入賞口アクチュエータ70a(図7参照)により、開閉駆動される。
また、当該遊技盤Bbは、普通図柄表示器90、第1及び第2の特別図柄表示器100a、100b(図7参照)、並びに普通図柄保留表示器(図示しない)及び第1及び第2の特別図柄保留表示器(図示しない)を備えている。これら普通図柄表示器90、第1及び第2の特別図柄表示器100a、100bは、上記普通図柄保留表示器及び上記第1及び第2の特別図柄保留表示器と共に、ガイドレール20の右下側にて、遊技盤Bbの盤面11の右下隅角部に配設されている。
普通図柄表示器90は、スルーゲート50を通過する遊技球に対する図柄抽選の結果に基づき、当たり図柄或いははずれ図柄を表示する。
第1特別図柄表示器100aは、遊技球の第1始動入賞口装置30への入賞に対する第1始動入賞口センサS1の検出出力に基づきなされる大当たり抽選に応じて、第1特別図柄を所定時間の間変動表示した後、当該大当たり抽選の結果に応じた第1特別図柄を停止表示する。例えば、大当たり抽選の結果が当たりであれば、第1特別図柄表示器100aは、当該当たりに対応した第1特別図柄を停止表示して、大入賞口装置70による大入賞口の開放の契機を提供する。
第2特別図柄表示器100bは、遊技球の第2始動入賞口装置40への入賞に対する第2始動入賞口センサS2の検出出力に基づきなされる大当たり抽選に応じて、第2特別図柄を所定時間の間変動表示した後、当該大当たり抽選の結果に応じた第2特別図柄を停止表示する。
上記普通図柄保留表示器は、普通図柄の変動中或いは第2始動入賞口装置40の作動中にスルーゲート50を通過する遊技球に対するゲートセンサS3の検出回数(遊技球の通過数)に応じて、複数の普通図柄保留ランプを、順次、点灯する。
上記第1特別図柄保留表示器は、第1及び第2の特別図柄表示器100a、100bのいずれか一方による特別図柄の変動表示中の場合において、遊技球の第1始動入賞口装置30への入賞に対する第1始動入賞口センサS1の検出出力毎に特別図柄の変動表示を保留する。
上記第2特別図柄保留表示器は、第1及び第2の特別図柄表示器100a、100bのいずれか一方による特別図柄の変動表示中の場合において、遊技球の第2始動入賞口装置40への入賞に対する第2始動入賞口センサS2の検出出力毎に特別図柄の変動表示を保留する。
演出表示装置80は、図2或いは図8にて示すごとく、表示パネル80aと、表示駆動回路80bとを備えている。表示パネル80aは、液晶パネルからなるもので、この表示パネル80aは、遊技板10の中央開口部13にその裏面側から組み付けられている。
しかして、演出表示装置80は、遊技の進行に伴い、表示駆動回路80bによる駆動に基づき、表示パネル80aにより、例えば、大当たり抽選の結果を、1〜9等の数字を付した複数の装飾図柄でもって表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したり、或いは、リーチ演出として各種の動画像を表示する等の演出のための色々な演出画像を演出表示するようになっている。
当該遊技機本体Bは、図3或いは図4にて示すごとく、球タンク110、タンクレールユニット120及び球払い出しユニット130を備えている。
球タンク110は、遊技板10の右上側隅角部(図3にて図示左上隅角部)にその後側から取り付けられている。当該球タンク110は、略直方体形状の箱体からなるもので、当該球タンク110は、図4にて示すごとく、開口部111及び球供給口部112を有している。
ここで、開口部111は、球タンク110の上端部にて、略矩形状に開口形成されている。しかして、当該球タンク110は、その内部にて、その上方から開口部111を通して供給される遊技球を、複数、貯留するようになっている。また、球供給口部112は、球タンク110の左側部位(図4にて図示右側部)の下部にて開口形成されている。しかして、球タンク110は、その内部における複数の貯留遊技球を、球供給口部112から順次タンクレールユニット120内に供給する。
タンクレールユニット120は、球タンク110の左側(図4にて図示右側)にて、遊技板10の上側部にその後側から取り付けられている。しかして、当該タンクレールユニット120は、球タンク110からその球供給口部112を通し供給される複数の遊技球を順次球払い出しユニット130内に向けて案内する。
球払い出しユニット130は、払い出し本体130aと、払い出し通路130bとを備えており、払い出し本体130aは、遊技板10の左縁部(図3にて図示右縁部)に沿いその後側から上下方向に組み付けられている。
払い出し本体130aは、タンクレールユニット120から案内される複数の遊技球を、順次、払い出しモータ(図示しない)により、払い出し通路130b内に払い出すようになっている。
また、払い出し通路130bは、払い出し本体130aの下端部から右側(図3にて図示左側)へL字状に折れ曲がって延出するように、遊技板10にその後側から組み付けられており、当該払い出し通路130bは、払い出し本体130aから払い出される遊技球を順次皿391の開口部391a(図1参照)内に貯留すべく供給する。
当該遊技機本体Bは、図3及び図4にて示すごとく、裏ユニット140を備えている。当該裏ユニット140は、電源盤140a、主制御盤140b、副制御盤140c及び球発射制御盤140dを有している。
電源盤140aは、電源回路PS(図8参照)を内蔵して、遊技板10の右下側部位にその後側から取り付けられている。主制御盤140bは、主制御装置400(図7参照)を内蔵して、遊技板10の上下方向中間部位にその後側から取り付けられている。副制御盤140cは、副制御装置500(図8参照)を内蔵して、演出表示装置80に対応する位置にて、遊技板10の上下方向中間部位にその後側から取り付けられている。球発射制御盤140dは、遊技板10の左下側部位にその後側から取り付けられており、当該球発射制御盤140dは、上述のごとく、球発射装置を内蔵してなるものである。
次に、前扉FDの構成について詳細に説明する。当該前扉FDは、図1、図5及び図6のいずれかにより示すごとく、前枠200aを有しており、この前枠200aは、その左側縁部にて、機枠Fの左側縁部に前後方向に開閉可能に支持されている。
また、当該前扉FDは、図1或いは図2にて示すごとく、透明板200bを有しており、当該透明板200bは、前枠200aの中空部に嵌め込まれている。従って、遊技者は、透明板200bを通して、遊技盤Bbの盤面11のうち少なくとも遊技領域12を視認可能となっている。
また、当該前扉FDは、図1或いは図2にて示すごとく、左側電飾部材300a、右側電飾部材300b及び上側演出部材300cを備えている。
左側電飾部材300aは、中側電飾部310及び上下両側電飾部320、330でもって構成されている。
中側電飾部310は、前枠200aの左側枠部の上下方向中間部位に沿い長手状に設けられており、当該中側電飾部310は、長手湾曲状レンズ311(図1、図2参照)及び複数の発光ダイオード312〜314(図2或いは図6参照)を備えている。長手湾曲状レンズ311は、透明な樹脂材料でもって、横断面湾曲状にて長手帯状に形成されており、当該長手湾曲状レンズ311は、図2から明らかなごとく、複数の発光ダイオード312〜314を覆蓋するように、前枠200aの左側枠部の上下方向中間部位に沿い設けられている。ここで、長手湾曲状レンズ311の横断面形状は、前枠200aの左側枠部の上下方向中間部位から前方へ凸な湾曲形状となっている。
また、複数の発光ダイオード312〜314は、前枠200aの左側枠部の上下方向中間部位に沿い設けた帯状基板315(図6参照)に沿い下方から上方にむけて間隔をおいて列状に取り付けられており、複数の発光ダイオード312〜314は、それぞれ、3色(RGB)発光ダイオードにより構成されている。
しかして、当該各発光ダイオード312〜314は、共に或いは選択的に色彩発光し、長手状湾曲レンズ311を通して前方に向けて投光する。このことは、中側電飾部310が、前枠200aの左側枠部の上下方向中間部位にて、各発光ダイオード312〜314により、フルカラーでもって、前方に向けて電飾演出を行うことを意味する。
上側電飾部320は、中側電飾部310にその上側にて隣接するように、前枠200aの左側枠部の上部及び上側枠部の左側部位に亘り設けられており、当該上側電飾部320は、レンズ321(図1、図2参照)及び複数の発光ダイオード322〜324(図2或いは図6参照)を備えている。
レンズ321は、透明な樹脂材料でもって、図1及び図2にて示すような形状を有するように形成されている。当該レンズ321は、平板状レンズ部321a及び両湾曲状レンズ部321b、321cを備えており、湾曲レンズ部321aは、前枠200aの左側枠部の上端部に当該上端部から前方へ延出するように設けられている。
湾曲状レンズ部321bは、平板状レンズ部321aの右端部から下方へ延出しており、当該湾曲状レンズ部321bは、その横断面形状にて、左側へ緩やかに凸な湾曲形状となるように形成されている。また、湾曲状レンズ部321cは、その横断面にて、前方に向けて緩やかに凸な湾曲形状となるように、透明な樹脂材料でもって形成されている。
しかして、レンズ321は、平板状レンズ部321a、湾曲状レンズ部321b、321cでもって、複数の発光ダイオード322〜324を覆蓋するように、前枠200aの左側枠部の上部及び上側枠部の左側部位に亘り設けられている。
また、複数の発光ダイオード322〜324は、図6にて示すごとく、前枠200aの左側枠部の上部及び前枠200aの上側枠部の左側部位に亘り設けた帯状基板326に沿い下方から斜め右側上方にむけて間隔をおいて列状に取り付けられており、複数の発光ダイオード322〜324は、それぞれ、3色(RGB)発光ダイオードにより構成されている。
しかして、当該各発光ダイオード322〜324は、共に或いは選択的に色彩発光し、レンズ321の平板状レンズ部321a及び両湾曲状レンズ部321b、321cを通して外方に向けて投光する。このことは、上側電飾部320が、前枠200aの左側枠部の上部及び上側枠部の左側部位にて、各発光ダイオード322〜324により、フルカラーでもって、電飾演出を行うことを意味する。
下側電飾部330は、中側電飾部310にその下側にて隣接するように、前枠200aの左側枠部の下部及び前枠200aの下側枠部の左側部位に亘り設けられており、当該下側電飾部330は、レンズ331(図1、図2参照)及び複数の発光ダイオード332〜335(図2或いは図6参照)を備えている。
レンズ331は、透明な樹脂材料でもって、図1及び図2にて示すような形状を有するように形成されている。当該レンズ331は、長手湾曲状レンズ部331aと、湾曲Y字状レンズ部331bとを備えている。
長手湾曲状レンズ部331aは、透明な樹脂材料でもって、前方へ緩やかに凸な湾曲形状となるように形成されており、当該長手湾曲状レンズ部331aは、長手湾曲状レンズ311にその下側にて隣接するように、前枠200aの左側枠部の下部に設けられている。
また、湾曲Y字状レンズ部331bは、透明な樹脂材料でもって、前方へ緩やかに凸な湾曲形状となるように形成されており、当該湾曲Y字状レンズ部331bは、図1或いは図2にて示すごとく、長手湾曲状レンズ部331aの右側中間部位から前枠200aの下側枠部の左側部位にかけてY字状に延出するように形成されている。
複数の発光ダイオード332〜335は、図6にて示すごとく、前枠200aの左側枠部の下部及び前枠200aの下側枠部の左側部位に亘り設けた帯状基板336に沿い間隔をおいて取り付けられている。ここで、両発光ダイオード332、333は、湾曲Y字状レンズ部331bにより覆われるように、帯状基板336に配設されており、残りの両発光ダイオード334、335は、長手湾曲状レンズ部331aにより覆われるように、帯状基板336に配設されている。
複数の発光ダイオード332〜335は、それぞれ、3色(RGB)発光ダイオードにより構成されており、両発光ダイオード332、333は、共に或いは選択的に色彩発光し、湾曲Y字状レンズ部331bを通して前方に向けて投光し、一方、残りの発光ダイオード334、335は、長手湾曲状レンズ部331aを通して前方に向けて投光する。このことは、下側電飾部330が、前枠200aの左側枠部の下部及び前枠200aの下側枠部の左側部位に亘り、複数の発光ダイオード332〜335により、フルカラーにて、電飾演出を行うことを意味する。
以上のように構成してなる中側電飾部310及び上下両側電飾部320、330は、左側電飾部材300aとしての電飾演出を行う。
右側電飾部材300bは、中側電飾部340及び上下両側電飾部350、360でもって構成されている。
中側電飾部340は、前枠200aの右側枠部の上下方向中間部位に沿い長手状に設けられており、当該中側電飾部340は、長手湾曲状レンズ341(図1、図2参照)及び複数の発光ダイオード342〜344(図2或いは図6参照)を備えている。
長手湾曲状レンズ341は、透明な樹脂材料でもって、横断面湾曲状にて長手帯状に形成されており、当該長手湾曲状レンズ341は、図1、図2及び図6から明らかなごとく、複数の発光ダイオード342〜344を覆蓋するように、前枠200aの右側枠部の上下方向中間部位に沿い設けられている。ここで、長手湾曲状レンズ341の横断面形状は、前枠200aの右側枠部の上下方向中間部位から前方へ凸な湾曲形状となっている。
また、複数の発光ダイオード342〜344は、前枠200aの右側枠部の上下方向中間部位に沿い設けた帯状基板345(図6参照)に沿い下方から上方にむけて間隔をおいて列状に取り付けられており、複数の発光ダイオード342〜344は、それぞれ、3色(RGB)発光ダイオードにより構成されている。
しかして、当該各発光ダイオード342〜344は、共に或いは選択的に色彩発光し、長手状湾曲レンズ341を通して前方に向けて投光する。このことは、中側電飾部340が、前枠200aの右側枠部の上下方向中間部位にて、各発光ダイオード342〜344により、フルカラーにて、電飾演出を行うことを意味する。
上側電飾部350は、中側電飾部340にその上側にて隣接するように、前枠200aの右側枠部の上部及び前枠200aの上側枠部の右側部位に亘り設けられており、当該上側電飾部350は、レンズ351(図1、図2参照)及び複数の発光ダイオード352〜354(図2或いは図6参照)を備えている。
レンズ351は、透明な樹脂材料でもって、図1及び図2にて示すような形状を有するように形成されている。当該レンズ351は、平板状レンズ部351a及び両湾曲状レンズ部351b、351cを備えており、湾曲レンズ部351aは前枠200aの右側枠部の上端部に当該上端部から前方へ延出するように設けられている。
湾曲状レンズ部351bは、平板状レンズ部351aの左端部から下方へ延出しており、当該湾曲状レンズ部351bは、その横断面形状にて、右側へ緩やかに凸な湾曲形状となるように形成されている。
また、湾曲状レンズ部351cは、透明な樹脂材料でもって、前方へ緩やかに凸な湾曲形状となるような横断面形状にて、形成されている。
しかして、レンズ351は、平板状レンズ部351a及び湾曲状レンズ部351b、351cでもって、複数の発光ダイオード352〜354を覆蓋するように、前枠200aの右側枠部の上部及び前枠200aの上側枠部の右側部位に亘り設けられている。
また、複数の発光ダイオード352〜354は、図6にて示すごとく、前枠200aの右側枠部の上部及び前枠200aの上側枠部の右側部位に亘り設けた帯状基板355に沿い間隔をおいて列状に取り付けられており、複数の発光ダイオード352〜354は、それぞれ、3色(RGB)発光ダイオードにより構成されている。
しかして、当該各発光ダイオード352〜354は、共に或いは選択的に色彩発光し、レンズ351の平板状レンズ部351a及び両湾曲状レンズ部351b、351bを通して外方に向けて投光する。このことは、上側電飾部350が、前枠200aの右側枠部の上部及び上側枠部の右側部位にて、各発光ダイオード352〜354により、フルカラーにて、電飾演出を行うことを意味する。
下側電飾部360は、中側電飾部340にその下側にて隣接するように、前枠200aの右側枠部の下部及び前枠200aの下側枠部の右側部位に亘り設けられており、当該下側電飾部360は、レンズ361(図1、図2参照)及び複数の発光ダイオード362〜365(図2或いは図6参照)を備えている。
レンズ361は、透明な樹脂材料でもって、図1及び図2にて示すような形状を有するように形成されている。当該レンズ361は、長手湾曲状レンズ部361aと、湾曲Y字状レンズ部361bとを備えている。
長手湾曲状レンズ部361aは、透明な樹脂材料でもって、前方へ緩やかに凸な湾曲形状となるように形成されており、当該長手湾曲状レンズ部361aは、長手湾曲状レンズ351にその下側にて隣接するように、前枠200aの右側枠部の下部に設けられている。
また、湾曲Y字状レンズ部361bは、透明な樹脂材料でもって、前方へ緩やかに凸な湾曲形状となるように形成されており、当該湾曲Y字状レンズ部361bは、図2にて示すごとく、長手湾曲状レンズ部361aの左側中間部位から前枠200aの下側枠部の右側部位にかけてY字状に延出するように形成されている。
複数の発光ダイオード362〜365は、図6にて示すごとく、前枠200aの右側枠部の下部及び前枠200aの下側枠部の右側部位に亘り設けた帯状基板366に沿い間隔をおいて取り付けられている。ここで、両発光ダイオード362、363は、湾曲Y字状レンズ部361bにより覆われるように、帯状基板366に配設されており、残りの両発光ダイオード364、365は、長手湾曲状レンズ部361aにより覆われるように、帯状基板336に配設されている。
複数の発光ダイオード362〜365は、それぞれ、3色(RGB)発光ダイオードにより構成されており、両発光ダイオード362、363は、共に或いは選択的に色彩発光し、湾曲Y字状レンズ部361bを通して前方に向けて投光し、一方、残りの発光ダイオード364、365は、長手湾曲状レンズ部361aを通して前方に向けて投光する。このことは、下側電飾部360が、前枠200aの右側枠部の下部及び前枠200aの下側枠部の右側部位にて、複数の発光ダイオード362〜365により、フルカラーにて、電飾演出を行うことを意味する。
以上のように構成される中側電飾部340及び上下両側電飾部350、360は、右側電飾部材300bとしての電飾演出を行う。より詳細には、右側電飾部材300bは、左側電飾部材300aと相俟って、大当たり遊技等の各種の遊技に応じて点滅パターンや異なる発光色等でもって種々の演出を行う。
ここで、左側電飾部材300aと右側電飾部材300bとの間の構成上の相関関係について説明すると、右側電飾部材300aは、湾曲状レンズの構成を除き、前扉FDの左右方向中心線を基準として、左側電飾部材300aとは左右対称的に構成されている。
右側電飾部材300bは、本第1実施形態においては、図1及び図5のいずれかにて示すごとく、前扉FDの前枠200aの前面を基準として、左側電飾部材300aよりも前方へ膨出するように形成されている。
具体的には、右側電飾部材300bにおける中側電飾部340の湾曲レンズ341、上側電飾部350の湾曲レンズ351及び下側電飾部360の湾曲レンズ361は、それぞれ、図1及び図5のいずれかにて示すごとく、左側電飾部材300aにおける中側電飾部310の湾曲レンズ311、上側電飾部320の湾曲レンズ321及び下側電飾部330の湾曲レンズ331よりも前方へ膨出するように形成されている。
これにより、右側電飾部材300bは、その各発光ダイオードからの光でもって、左側電飾部材300aよりも広範囲に亘り前方を照らすようになっている。
上側演出部材300cは,図2にて示すごとく、上側電飾部370及び両音演出部380を備えている。
上側電飾部370は、前枠200aの上側枠部の中央部位に沿い左右方向に長手状に設けられており、当該上側電飾部370は、長手状湾曲レンズ部371(図1、図2参照)と、複数の発光ダイオード372、373(図2或いは図6参照)を備えている。
長手湾曲状レンズ371は、透明な樹脂材料でもって、横断面湾曲状にて長手帯状に形成されており、当該長手湾曲状レンズ371は、図1及び図2のいずれかから明らかなごとく、複数の発光ダイオード372、373を覆蓋するように、前枠200aの上側枠部の左右方向中間部位に沿い設けられている。ここで、長手湾曲状レンズ371の横断面形状は、前枠200aの上側枠部の左右方向中間部位から前方へ凸な湾曲形状となっている。
また、複数の発光ダイオード372、373は、前枠200aの上側枠部の左右方向中間部位に沿い設けた帯状基板374(図6参照)に沿い左右方向に間隔をおいて列状に取り付けられており、複数の発光ダイオード372、373は、それぞれ、3色(RGB)発光ダイオードにより構成されている。
しかして、当該各発光ダイオード372、373は、共に或いは選択的に色彩発光し、長手状湾曲レンズ371を通して前方に向けて投光する。このことは、上側電飾部370が、前枠200aの上側枠部の左右方向中間部位にて、各発光ダイオード372、373でもって、フルカラーにて、電飾演出を行うことを意味する。
両音演出部380は、図2にて示すごとく、上側電飾部370の左右両側にて、前枠200aの上側枠部に設けられており、両音演出部380は、それぞれ、その内蔵のスピーカSP(図1参照)により、上側電飾部370の電飾演出と相俟って、楽曲、音声や効果音等を発する種々の音による演出を行う。
前扉FDは、図1、図2及び図5のいずれかにて示すごとく、皿部材390及び上記球発射装置を備えている。皿部材390は、前枠200aの下側枠部に前側へ膨出するように形成されている。当該皿部材390は、皿本体390aと、左右両側皿電飾部材390b、390cと、演出ボタン装置390dとを備えている。
皿本体390aは、前枠200aの下側枠部に前側へ膨出するように形成されており、当該皿本体390a内には、皿391が、その開口部391aにて上方へ開口するように、凹状に形成されている(図1参照)。これにより、当該皿391は、球貸し出しユニットU(後述する)から払い出される遊技球を貯留するようになっている。
左右両側皿電飾部材390b、390cのうち、左側皿電飾部材390bは、長手湾曲状レンズ392を備えている。当該長手湾曲状レンズ392は、透明の樹脂材料でもって、長手湾曲状に形成されており、当該長手湾曲状レンズ392は、下側電飾部材330の湾曲Y字状レンズ部331bの長手方向中間部位(皿本体390aの皿391の左側開口端部に対応)から皿本体390aの膨出表面に沿い斜め右下方に向けて延出している。ここで、長手湾曲状レンズ392の横断面形状は、前方へ凸な緩やかな湾曲状に形成されている。
また、当該左側皿電飾部材390bは、複数の発光ダイオード393(図2参照)を有しており、当該複数の発光ダイオード393は、長手湾曲状レンズ392に覆蓋されるように、当該長手湾曲状レンズ392の長手方向に沿い間隔をおいて基板(図示しない)に配設されている。
当該複数の発光ダイオード393は、それぞれ、3色(RGB)発光ダイオードにより構成されており、両発光ダイオード393は、共に或いは選択的に色彩発光し、長手湾曲状レンズ392を通して前方に向けて投光する。
一方、右側皿電飾部材390cは、長手湾曲状レンズ394を備えている。当該長手湾曲状レンズ394は、透明の樹脂材料でもって、長手湾曲状に形成されており、当該長手湾曲状レンズ394は、下側電飾部材330の湾曲Y字状レンズ部361bの長手方向中間部位(皿本体390aの皿391の右側開口端部に対応)から皿本体390aの膨出表面に沿い斜め左下方に向けて延出している。ここで、長手湾曲状レンズ394の横断面形状は、前方へ凸な緩やかな湾曲状に形成されている。
また、当該右側皿電飾部材390cは、複数の発光ダイオード395(図2参照)を有しており、当該複数の発光ダイオード395は、長手湾曲状レンズ394に覆蓋されるように、当該長手湾曲状レンズ394の長手方向に沿い間隔をおいて基板(図示しない)に配設されている。
当該複数の発光ダイオード395は、それぞれ、3色(RGB)発光ダイオードにより構成されており、複数の発光ダイオード395は、共に或いは選択的に色彩発光し、長手湾曲状レンズ394を通して前方に向けて投光する。
以上のように構成してなる左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cは、それぞれ、長手湾曲状レンズ392及び長手湾曲状レンズ394を介し、複数の発光ダイオード393及び複数の発光ダイオード395により、フルカラーにて、電飾演出を行うことを意味する。
演出ボタン装置390dは、図1或いは図2にて示すごとく、皿本体390aの左右方向中央上部(皿391の開口部391aの右側部位近傍)内に設けられている。当該演出ボタン装置390dは、演出ボタン396(図1参照)を備えており、当該演出ボタン396は、遊技者により、演出表示装置80による押動指示表示に従い、押動操作される。なお、演出ボタン396の押動操作は、演出ボタンスイッチ397(図8参照)により検出される。
本第1実施形態では、皿部材390は、右側電飾部材300bよりも前方へ膨出している。具体的には、右側電飾部材300bにおいては、上側電飾部350のレンズ351が、中側電飾部340の長手湾曲状レンズ341及び下側電飾部360の湾曲レンズ361よりも前方へ膨出している。このことから、皿部材390は、その皿本体390a及び両長手湾曲状レンズ392、394のうちの最も前方へ膨出している部位(膨出先端部位)にて、上側電飾部350のレンズ351の先端部位(膨出先端部位)よりも前方へ膨出することで、皿部材390は、前扉FDの前枠200aの前面を基準として、右側電飾部材300bよりも前方へ膨出している。
上記球発射装置は、その構成部品として、上記ハンドルを備えて、前扉FDを遊技機本体Bに対し閉じた状態にあるとき、遊技者による上記ハンドルの回動操作により、球送り装置(図示しない)から順次送られる遊技球を、上記ハンドルの回動角度に応じた打球力でもって、発射レール(図示しない)に沿い、ガイドレール20の内側レール部21と外側レール部22との間を通り遊技盤Bbの盤面11に向けて所定の時間間隔にて順次打ち出すようになっている。なお、上記球送り装置は、皿部材390の皿391内の貯留遊技球を順次供給されて上記発射レール上に送る。
球貸し出しユニットUは、当該パチンコ遊技機の左側に沿い上記島設備に立設されている(図2参照)。当該球貸し出しユニットUは、遊技者によるカードの挿入のもとに、所定数の遊技球を貸し出して、ノズルUaから皿部材390の皿391内に払い出すようになっている。
ここで、ノズルUaは、図2にて示すごとく、球貸し出しユニットUの本体のケーシングから皿391の開口部に向けて延出されている。このような構成に起因して、左側電飾部材300aの膨出長さが、前扉FDの前枠200aの前面を基準として、右側電飾部材300bの膨出長さよりも小さくなるように設定されている。これは、ノズルUaを球貸し出しユニットUのケーシングから前扉FDの左側前部位の前側を介し皿391の開口部に向けて延出させるためである。
次に、当該パチンコ遊技機の電子制御システムについて説明すると、当該電子制御システムは、図7或いは図8にて示すごとく、センサ群S、第1被駆動素子群DRV1、第2被駆動素子群DRV2、主制御装置400及び副制御装置500を備えている。
センサ群Sは、図7にて示すごとく、第1始動入賞口センサS1、第2始動入賞口センサS2、ゲートセンサS3、各普通入賞口センサS4及び大入賞口センサS5でもって構成されている。
第1始動入賞口センサS1は、第1始動入賞口装置30の第1始動入賞口内に設けられており、この第1始動入賞口センサS1は、上記第1始動入賞口内に入賞する遊技球毎に当該遊技球の入賞を検出する。
第2始動入賞口センサS2は、第2始動入賞口装置40の第2始動入賞口内に設けられており、この第2始動入賞口センサS2は、第2始動入賞口装置40の第2始動入賞口に入賞する遊技球毎に当該遊技球の入賞を検出する。
ゲートセンサS3は、スルーゲート50内に設けられており、このゲートセンサS3は、スルーゲート50を通過する遊技球毎に当該遊技球の通過を検出する。各普通入賞口センサS4は、各対応の普通入賞口装置60の普通入賞口内に設けられており、当該各普通入賞口センサS4は、それぞれ、各対応の普通入賞口装置60の普通入賞口内に入賞する遊技球毎に、当該各遊技球の入賞を検出する。
大入賞口センサS5は、大入賞口装置70の大入賞口内に設けられており、この大入賞口センサS5は、上記大入賞口内への遊技球の入賞毎に当該遊技球の入賞を検出する。
主制御装置400は、上述したごとく、主制御盤140bに内蔵されており、当該主制御装置400は、図7及び図8から分かるように、センサ群S、第1被駆動素子群DRV1及び副制御装置500の間に接続されている。
当該主制御装置400は、マイクロコンピュータからなるもので、この主制御装置400は、図7にて示すごとく、入力ポート410、各出力ポート420a、420b、420c、CPU430、ソフトタイマー440、ROM450及びRAM460を備えている。
しかして、主制御装置400は、CPU430により、ソフトタイマー440からのパルス信号の発生ごとに、図9〜図11にて示すフローチャートに従い主制御プログラムであるタイマー割り込みプログラムを実行する。
このタイマー割り込みプログラムの実行中において、主制御装置400は、CPU430により、センサ群Sからの出力に基づき、第1被駆動素子群DRV1及び副制御装置500の制御に要する種々の演算処理を行う。
例えば、主制御装置400は、第1始動入賞口センサS1、第2始動入賞口センサS2、各普通入賞口センサS4及び大入賞口センサS5の各検出出力に基づき、副制御装置500の払い出し制御部500a(後述する)に対し賞球コマンドを出力する。
また、主制御装置400は、上述した普通図柄抽選や大当たり抽選を行う。当該主制御装置400は、例えば、ゲートセンサS3の検出出力に基づき、第2始動入賞口装置40を開閉するための普通図柄抽選を行い、この普通図柄抽選で当選したとき、電チューアクチュエータ40aを介して第2始動入賞口装置40を駆動して所定時間の間所定回数開閉する。
また、主制御装置400は、第1始動入賞口センサS1或いは第2始動入賞口センサS2の検出出力に基づき上記第1始動入賞口或いは上記第2始動入賞口への遊技球の入賞に対応する大当たり抽選を行い、第1特別図柄表示器100a或いは第2特別図柄表示器100bにおける特別図柄の変動表示を開始する。また、主制御装置400は、第1特別図柄表示器100a或いは第2特別図柄表示器100bにおける特別図柄の変動表示の開始に伴い、当該変動表示の停止までの間に、副制御装置500のシステム制御部500b(後述する)に対し大当たり抽選の結果に応じた演出を行うようにコマンドその他の信号を出力する。
また、第1始動入賞口センサS1或いは第2始動入賞口センサS2が上記第1始動入賞口或いは上記第2始動入賞口への遊技球の入賞を検出したとき、特別図柄の変動表示中であれば、主制御装置400は、上記第1始動入賞口或いは上記第2始動入賞口への遊技球の入賞に伴う特別図柄の変動表示を保留して、当該保留を表示するように上記第1特別図柄保留表示器或いは上記第2特別図柄保留表示器を制御する。
そして、先の特別図柄の変動表示が停止すると、主制御装置400は、保留しておいた遊技データを読み出して大当たりの抽選を行い、その保留に基づく特別図柄の変動表示を開始するように上記第1特別図柄保留表示器或いは上記第2特別図柄保留表示器を制御するとともに、副制御装置500のシステム制御部500b(後述する)に対し演出表示装置80における装飾図柄の図柄変動表示を開始するようにコマンドその他の信号を出力する。
このように、遊技球が上記第1始動入賞口或いは上記第2始動入賞口に対し連続的に入賞する場合には、主制御装置400は、先の特別図柄の図柄変動表示の停止まで次回の特別図柄の図柄変動表示を保留し、先の特別図柄の図柄変動表示の終了に伴い、当該特別図柄の図柄変動表示の保留を順次消化するように上記第1特別図柄保留表示器或いは上記第2特別図柄保留表示器を制御する。
また、主制御装置400は、大当たり抽選の結果、大当たりに当選している場合には、特別図柄の図柄変動表示を所定時間行った後に当該特別図柄を停止するように、第1特別図柄表示器100a或いは第2特別図柄表示器100bを制御する。そして、特別図柄を当選図柄で停止させる場合には、主制御装置400は、当該当たりの種別に対応した大入賞口装置70の開閉遊技に移行し大入賞口アクチュエータ70aによる駆動のもとに大入賞口装置70を開閉するように制御する。これに伴い、主制御装置400は、その当たりの種類に応じた大入賞口装置70の開閉遊技中の演出を行うように、コマンドその他の信号を副制御装置500に出力する。
以上述べたような演算処理の過程において、主制御装置400は、CPU430にて、ROM450の記憶データ、RAM460内の一時的記憶データ、或いは入力ポート410を介するセンサ群Sからの検出出力を、入力されて、種々の演算処理を行い、各出力ポート420a〜420cを介する第1被駆動素子群DRV1及び副制御装置500への出力処理をする。なお、ソフトタイマー440は、当該パチンコ遊技機の電源回路PS(図8参照)の投入に伴う主制御装置400の作動開始と同時にリセットされて計時を開始し、この開始後、4(ms)の経過毎に、上記パルス信号を発生し、CPU430に出力する。
ROM450には、上述したタイマー割り込みプログラムがCPU430により読み出し可能に予め記憶されている。また、ROM450には、大当たり乱数データ、大当たり図柄乱数データ、リーチ乱数データ、変動パターン乱数データ、当たり乱数データ及び初期値乱数データが、CPU430により読み出し可能に予め記憶されている。本第1実施形態において、上記大当たり乱数データは、上記第1始動入賞口或いは上記第2始動入賞口への遊技球の入賞に伴う大当たり抽選(大当たり或いはバズレか否かの抽選)に用いられる乱数であり、上記大当たり図柄乱数データは、大当たり抽選で大当たりになったときのこの大当たりの種類を判定するために用いられる図柄乱数であり、また、上記リーチ乱数データは、大当たり抽選でハズレとなったときにリーチ演出をするか否かを判定するために用いられる乱数である。
さらに、ROM450には、大当たり乱数テーブル、大当たり図柄乱数テーブル、リーチ乱数テーブル及び当たり乱数テーブルが、CPU430により読み出し可能に予め記憶されている。
また、第1被駆動素子群DRV1は、図7にて示すごとく、上述した電チューアクチュエータ40a、大入賞口アクチュエータ70a、普通図柄表示器90、第1特別図柄表示器100a及び第特別図柄表示器100bでもって構成されている。
副制御装置500は、図8にて示すごとく、払い出し制御部500a、システム制御部500b、画像制御部500c及びランプ制御部500dでもって構成されている。当該副制御装置500は、主制御装置400と、第2被駆動素子群DRV2及び演出ボタンスイッチ391との間に接続されている。
第2被駆動素子群DRV2は、球払い出しユニット130の払い出しモータを駆動するモータ駆動回路131、表示パネル80aを駆動する表示駆動回路80b及び両スピーカSPを駆動する両スピーカ駆動回路SP1、左側枠発光ダイオード群L1、右側枠発光ダイオード群L2、上側枠発光ダイオード群L3、左側皿発光ダイオード群L4及び右側皿発光ダイオード群L5でもって構成されている。
左側枠発光ダイオード群L1は、各発光ダイオード312〜314、322〜324及び332〜335でもって構成されている。右側枠発光ダイオード群L2は、各発光ダイオード342〜344、352〜354及び362〜365でもって構成されている。上側枠発光ダイオード群L3は、両発光ダイオード群372、373でもって構成されている。
また、左側皿発光ダイオード群L4は、複数の発光ダイオード393でもって構成されており、一方、右側皿発光ダイオード群L5は、複数の発光ダイオード395でもって構成されている。
払い出し制御部500aは、マイクロコンピュータからなるもので、この払い出し制御部500aは、そのCPUにより、所定の払い出し制御プログラムを、所定のフローチャート(図示しない)に従い実行し、この実行中において、主制御装置400からの払い出しコマンド制御のもとに、モータ駆動回路131を介する上記払い出しモータの駆動制御を行う。例えば、当該払い出し制御部500aは、主制御装置400から賞球コマンドを入力されて、当該賞球コマンドに対応する入賞口に対応して所定数の遊技球を賞球として払い出すように制御する。
これに伴い、上記払い出しモータは、モータ駆動回路131による駆動のもと、遊技機本体Bの球タンク110から球払い出しユニット130内に進入する遊技球を、所定個数ずつ払い出すように回転する。なお、上記払い出しモータは、球払い出しユニット130の払い出し本体130a内に配設されている。
システム制御部500bは、マイクロコンピュータからなるもので、当該システム制御部500bは、そのCPUにより、演出制御プログラムを、図12及び図13にて示すフローチャートに従い実行する。この実行中において、当該システム制御部500bは、主制御装置400からのコマンドその他の信号や演出ボタンスイッチ397の押動操作出力に基づき具体的な演出内容を決定し、画像制御部500cを介し、表示駆動回路80b及び両スピーカ駆動回路SP1を共に或いは選択的に駆動制御し、また、ランプ制御部500dを介し、左側枠発光ダイオード群L1、右側枠発光ダイオード群L2、上側枠発光ダイオード群L3、左側皿発光ダイオード群L4及び右側皿発光ダイオード群L5の各発光ダイオードを共に或いは選択的に発光駆動制御するように種々の演算処理を行う。なお、上記演出制御プログラムは、システム制御部500bのCPUにより読み出し可能に当該システム制御部500bのROMに予め記憶されている。
画像制御部500cは、マイクロコンピュータからなるもので、この画像制御部500cは、そのCPUにより、画像表示制御プログラムを、所定のフローチャート(図示しない)に従い実行し、この実行中において、システム制御部500bからのコマンド等に基づき、表示駆動回路80b及び両スピーカ駆動回路SP1を共に或いは選択的に駆動制御するに要する種々の演算処理をする。
ランプ制御部500dは、マイクロコンピュータからなるもので、このランプ制御部500dは、そのCPUにより、ランプ制御プログラムを、所定のフローチャート(図示しない)に従い実行し、この実行中において、システム制御部500bからのコマンド等に基づき、左側枠発光ダイオード群L1、右側枠発光ダイオード群L2、上側枠発光ダイオード群L3、左側皿発光ダイオード群L4及び右側皿発光ダイオード群L5の各発光ダイオードを共に或いは選択的に発光駆動制御するに要する種々の演算処理をする。
以上のように構成した本第1実施形態において、右側電飾部材300bにおける中側電飾部340の湾曲レンズ341、上側電飾部350の湾曲レンズ351及び下側電飾部360の湾曲レンズ361は、それぞれ、上述したごとく、左側電飾部材300aにおける中側電飾部310の湾曲レンズ311、上側電飾部320の湾曲レンズ321及び下側電飾部330の湾曲レンズ331よりも前方へ膨出していることで、右側電飾部材300bは、左側電飾部材300aよりも前方へ膨出している。
しかも、皿部材390は、上述したごとく、その膨出先端部位にて、右側電飾部材300bにおける上側電飾部350の膨出先端部位よりも前方へ膨出することで、右側電飾部材300bよりも前方へ膨出するように形成されている。
以上のように、本第1実施形態では、右側電飾部材300bが左側電飾部材300aよりも前枠200aの前方へ膨出し、かつ、皿部材390が右側電飾部材300bよりも前枠200aの前方へ膨出している。
ここで、ホール側では遊技球を当該パチンコ遊技機に対し供給する必要があることから、上述のように、当該パチンコ遊技機の左側に立設される球貸し出し装置Uの本体からノズルUaを介し皿部材390の皿391の開口部391a内に遊技球を供給するようになっている。このためには、ノズルUaを球貸し出し装置Uの本体のケーシングから前扉FDの前側左部位を通り皿部材390の皿391の開口部391aに向けて延出しなければならない。
このような事情から前扉FDの左側部位は、皿部材390よりもパチンコ遊技機の後側へ引っ込むように構成されている。これに伴い、左側電飾部材300aも皿部材390よりも当該パチンコ遊技機の後側へ引っ込むように構成されている。
一方、遊技者は、その遊技中において、当該パチンコ遊技機における遊技球の入賞にかかわる部位、つまり、遊技盤Bbの中央に意識的に集中することから、当該遊技者は、前扉FDの中央を通して遊技盤Bbの中央を集中的に視認する傾向にある。従って、当該パチンコ遊技機の外周部に対応する前扉FDの外周部(前扉FDの中央の周り)が構成上何の特徴も有さなければ、遊技者は、前扉FDの外周部にはなかなか眼を向けることがない。
これでは、当該パチンコ遊技機は、遊技者に対する高い訴求力でもって遊技者の関心を強く引付ける構成とはならない。
そこで、本第1実施形態では、上述のように、前扉FDにおいて、右側電飾部材300bが左側電飾部材300aよりも前方(或いは前側)へ膨出するとともに、皿部材390が右側電飾部材300bよりも前方(或いは前側)へ膨出するように構成した。
これにより、前扉FDにおいて、皿部材390、右側電飾部材300b及び左側電飾部材300aの前側への各膨出度合が相互に異なり不均一となることから、遊技者は、当該パチンコ遊技機の中央の周囲(前扉FDの中央の周り)にある左側電飾部材300a、右側電飾部材300bや皿部材390に対しても意識的に眼を向けるようになる。
その結果、遊技者が左側電飾部材300a、右側電飾部材300b及び皿部材390を全体として前扉FDの前側から視認したとき、当該前扉FDの外観(当該パチンコ遊技機の外観)が、高い訴求力でもって強く遊技者の関心を引付け得る。これに伴い、上述した前扉の前側から視認したときの外観が、例えば、遊技者に対し、快適な視認感覚を与え得る。
ここで、右側電飾部材300b、左側電飾部材300a及び皿部材390は、それぞれ、上述のごとく、その各発光ダイオードでもって、前枠200aの前方に向けて電飾演出を行う。
しかも、右側電飾部材300bが左側電飾部材300aよりも前枠200aの前方へ膨出していることから、右側電飾部材300bにおける中側電飾部340の湾曲レンズ341、上側電飾部350の湾曲レンズ351及び下側電飾部360の湾曲レンズ361は、それぞれ、上述したごとく、左側電飾部材300aにおける中側電飾部310の湾曲レンズ311、上側電飾部320の湾曲レンズ321及び下側電飾部330の湾曲レンズ331よりも前方へ膨出している。
これに伴い、各湾曲レンズ341、351及び361は、それぞれ、前枠200aの前面を基準として、各湾曲レンズ311、321及び331よりも前側にて左右両側に湾曲状に広がりを有する。このため、右側電飾部材300bによる電飾演出は、左側電飾部材300aによる電飾演出に比べて、より一層、前側にて左右両側に広がるようになされる。これにより、遊技者の視認効果が、より一層高められ得る。
また、右側電飾部材300bにおいて、上側電飾部350のレンズ351が、中側電飾部340の長手湾曲状レンズ341及び下側電飾部360の湾曲レンズ361よりも前方へ膨出している。従って、皿部材390は、その膨出先端部位にて、上側電飾部350の膨出先端部位よりも前方へ膨出することとなり、当該皿部材390は、前扉FDの前枠200aの前面を基準として、右側電飾部材300bよりも前方へ膨出している。
ここで、皿部材390は、左右両側皿電飾部材390b、390cによりその各発光ダイオードでもって電飾演出を行う。当該左右両側皿電飾部材390b、390cは、上述のごとく、皿本体390aの膨出表面に沿い斜め右下方及び左斜め下方に向けて延出している。このことは、左右両側皿電飾部材390b、390cの電飾演出は、右側電飾部材300bの電飾演出に比べて、より一層前側にてなされることを意味する。
以上のように、右側電飾部材300bが左側電飾部材300aよりも前方へ膨出するとともに、皿部材390が右側電飾部材300bよりも前方へ膨出しているから、上述したような根拠に基づき、左側電飾部材300a、右側電飾部材300b及び皿部材390を全体として前枠200aの前側から視認したときの外観が、遊技者に対し、より一層快適な視認感覚を与え得る。
また、上述のように、右側電飾部材300bが左側電飾部材300aよりも前方へ膨出するとともに、皿部材390が右側電飾部材300bよりも前方へ膨出していることを前提として、皿部材390の電飾演出が、左側電飾部材300a及び右側電飾部材300bの各電飾演出と相俟って、なされることから、遊技者に対する電飾演出の視認効果がより一層高められ得る。
次に、当該パチンコ遊技機が、上述の構成のもと、直流回路PSからの給電により遊技可能な作動状態になると、主制御装置400が、副制御装置500とともに、作動状態になる。これに伴い、主制御装置400が、CPU430により、図9のフローチャートに従い、主制御プログラムであるタイマー割り込み制御プログラムの実行を開始する。この実行開始は、ソフトタイマー440からのパルス信号の発生ごとになされる。
また、上述のように主制御装置400がタイマー割り込み制御プログラムの実行を開始すると、現段階では、遊技球の第1或いは第2の始動入賞口装置30或いは40の始動入賞口への遊技球の入賞やスルーゲート50の遊技球の通過はないことから、タイマー割り込みプログラムは、第1始動入賞口処理ルーチン600、第2始動入賞口処理ルーチン700、ゲート処理ルーチン800及び賞球処理ルーチン900を通り特別図柄処理ルーチン1000、普通図柄処理ルーチン1100、大入賞口処理ルーチン1200、電チュー処理ルーチン1300及び出力処理ルーチン1400に順次進む。
また、上述のようにパチンコ遊技機が作動状態になると、副制御装置500が作動状態になる。これに伴い、払い出し制御部500aは、上記払い出し制御プログラムの実行を開始し、システム制御部500bは、上記演出制御プログラムの実行を、図12及び図13のフローチャートに従い開始し、画像制御部500cが、上記画像表示制御プログラムの実行を開始し、さらに、ランプ制御部500dが、上記ランプ制御プログラムの実行を開始する。これにより、当該パチンコ遊技機は、遊技者による遊技の開始を待つ状態におかれる。
このような状態において、遊技者が、球貸し出しユニットUから遊技球の貸し出しを受けると、貸し出し遊技球が、球貸し出しユニットUからノズルU1を通り、皿部材390の皿391内にその開口部391aを介して払い出されて貯留される。
然る後、遊技者が、当該パチンコ遊技機の上記ハンドルを回動操作すれば、皿391内の遊技球が、順次、上記球送り装置を介し上記球発射装置の発射レール上に送られて発射され、案内レール20を通り遊技領域12内に案内される。
しかして、タイマー割り込みプログラムが第1始動入賞口処理ルーチン600(図9参照)に進むと、当該第1始動入賞口処理ルーチン600の処理は、第1始動入賞口装置50の第1始動入賞口への遊技球の入賞に基づく大当たりの抽選の機会を提供するためになされる。
上述のように遊技領域12内に順次案内される遊技球が第1始動入賞口装置50の第1始動入賞口に入賞する毎に、当該各遊技球の入賞が第1始動入賞口センサS1により順次検出される。
また、タイマー割り込みプログラムが第1始動口処理ルーチン600に進む毎に、第1始動入賞口への入賞数(第1入賞数)が、第1始動入賞口センサS1による新たな検出に伴い加算更新される。然る後、当該第1入賞数が「4」に達すると、第1始動口処理ルーチン600の処理が終了する。
このような第1始動入賞口処理ルーチン600の終了に伴い、上記タイマー割り込みプログラムは、第2始動入賞口処理ルーチン700に進む。この第2始動入賞口処理ルーチン700の処理は、第2始動入賞口装置40の第2始動入賞口への遊技球の入賞に基づく大当たりの抽選の機会を形成するためになされる。
上述のように遊技領域12内に順次案内される遊技球が第2始動入賞口装置40の第2始動入賞口に入賞すると、当該遊技球の入賞が第2始動入賞口センサS2により検出される。
また、タイマー割り込みプログラムが第2始動口処理ルーチン700(図9参照)に進む毎に、第2始動入賞口への入賞数(第2入賞数)が、第2始動入賞口センサS2による新たな検出に伴い加算更新される。然る後、当該第2入賞数が「4」に達すると、第2始動口処理ルーチン700の処理が終了する。
上述のような第2始動入賞口処理ルーチン700の終了に伴い、タイマー割り込みプログラムは、ゲート処理ルーチン800に進む。このゲート処理ルーチン800の処理は、普通図柄の抽選の機会を形成するためになされる。
上述のように遊技領域12内に順次案内される遊技球がゲート50を通過すると、当該遊技球の通過がゲートセンサS3により検出される。
また、タイマー割り込みプログラムがゲート処理ルーチン800に進む毎に、ゲート50に対する遊技球の通過数(ゲート通過数)が、ゲートセンサS3による新たな検出に伴い加算更新される。然る後、当該ゲート通過数が「4」に達すると、ゲート処理ルーチン800の処理が終了する。
ついで、タイマー割り込みプログラムが特別図柄処理ルーチン1000(図9及び図10参照)に進むと、ステップ1010(図10参照)において、大当たり遊技中か否かが判定される。現段階において、遊技状態が大当たり当選後の大入賞口開放遊技状態にあれば、大当たり遊技中であることから、ステップ1010においてYESと判定される。このため、特別図柄処理ルーチン1000は、新たな特別図柄変動の表示を開始することなく、エンドステップに進む。
一方、現段階において、ステップ1010の判定がNOとなる場合には、次のステップ1020において特別図柄変動中か否かが判定される。現段階において、ステップ1080における変動開始処理がなされていなければ、特別図柄変動中でないことから、ステップ1020における判定はNOとなり、ステップ1030において、Ua≧1か否かが判定される。なお、Uaは第1入賞数を表す。
ここで、第1始動入賞口処理ルーチン600(図9参照)における最新の第1入賞数Uaが、Ua=0であれば、ステップ1030にてNOと判定される。一方、上述した最新の第1入賞数UaがUa=0でなければ、ステップ1030においてYESと判定される。
ついで、ステップ1031において、第1入賞数Uaが、次の式(1)に基づき、減算更新される。
Ua=Ua−1・・・・(1)
然る後、次のステップ1040において、Ub≧1か否かが判定される。ここで、Ubは第2入賞数を表す。現段階において、Ub=0であれば、ステップ1040における判定はNOとなる。即ち、現段階では、遊技球が、現在の特別図柄変動中において、第2始動入賞口装置40の始動入賞口に入賞していないことから、特別図柄処理ルーチン1000は、エンドステップに進む。
また、上述のように特別図柄処理ルーチン1000がステップ1040に進んだとき、最新の第2入賞数Ubが、Ub≧1であれば、当該ステップ1040においてYESと判定される。これに伴い、次のステップ1041において、第2入賞数Ubが、次の式(2)に基づき、減算更新される。
Ub=Ub−1・・・・(2)
上述のようにステップ1041の処理がなされると、特別図柄処理ルーチン1000は、大当たり判定処理サブルーチン1050(図10参照)に進む。ここでは、第1或いは第2の始動入賞口装置30或いは40の始動入賞口への遊技球の入賞に伴う大当たり抽選の結果が、大当たりか否かが判定される。
すると、次の変動パターン選択処理サブルーチン1060において、大当たり用、リーチ用或いははずれ用の変動パターンが、少なくとも1つ選択されてセットされる。
ついで、ステップ1070における変動開始処理において、主制御装置400が、CPU430により、変動パターン選択処理サブルーチン1060で選択済みの変動パターンでもって特別図柄変動を表示するように第1特別図柄表示器100a或いは第2特別図柄表示器100bを駆動する。
このため、第1特別図柄表示器100a或いは第2特別図柄表示器100bは、当該変動パターンによる特別図柄変動の表示を行う。なお、第1始動入賞口装置30の始動入賞口への遊技球の入賞を前提とする場合には、第1特別図柄表示器100aが特別図柄変動の表示を行い、第2始動入賞口装置40の始動入賞口への遊技球の入賞を前提とする場合には、第2特別図柄表示器100bが特別図柄変動の表示を行う。
ステップ1070の処理後、ステップ1080における変動時間計時開始処理において、上記変動パターンの変動時間の計時が開始される。ここで、この変動時間の計時は、主制御装置400に内蔵の他のソフトタイマーにより行われる。
然る後、特別図柄処理ルーチン1000が再びステップ1020に進んだとき、YESと判定されると、次のステップ1090において、変動時間の終了か否かが判定される。現段階において、ステップ1080で変動時間計時開始された時間が未だ所定の変動時間に達していなければ、ステップ1090における判定はNOとなる。
このような状態において、特別図柄処理ルーチン1000が、その後、少なくとも一回、ステップ1090に進んだとき、ステップ1080で変動時間計時開始された時間が上記所定の変動時間に達していれば、当該ステップ1090において、YESと判定される。すると、ステップ1090aにおける変動停止処理において、主制御装置400が、CPU430により、上述した第1特別図柄表示器100a或いは第2特別図柄表示器100bによる特別図柄変動の表示を停止させる。
ステップ1090aの処理後、ステップ1090bにおける変動時間のリセット処理において、上記所定の変動時間がリセットされて、特別図柄処理ルーチン1000は、停止中処理サブルーチン1090cに進む。この停止中処理サブルーチン1090cでは、当たり或いは大当たりかの判定を行い、時短、確変その他の処理がなされる。
このようにして特別図柄処理ルーチン1000が終了すると、タイマー割り込み制御プログラムは、普通図柄処理ルーチン1100(図9及び図11参照)に進む。すると、ステップ1110(図11参照)において、普通図柄変動中か否かが判定される。現段階の遊技状態が、普通図柄変動中でなければ、ステップ1110におけるNOとの判定後、ステップ1120において、G≧1か否かにつき判定される。ここで、Gは、ゲート処理ルーチン800(図9参照)における遊技球の最新のゲート通過数を表す。
しかして、G=0であれば、ステップ1120における判定はNOとなる。これに伴い、普通図柄の抽選開始のための入賞がないということから、普通図柄処理ルーチン1100は、エンドステップに進む。
一方、ステップ1120において、G≧1が成立すれば、YESと判定された後、ステップ1121において、次の式(3)に基づき、ゲート通過数Gが「1」だけ減算更新される。
G=G−1・・・・(3)
ついで、ステップ1130において当たりか否かにつき判定される。即ち、現段階において、遊技球のスルーゲート50の通過に伴う普通図柄の当たり抽選結果が当たりであれば、ステップ1130における判定はYESとなり、次のステップ1131における当たり図柄セット処理において、当たり図柄がセットされる。また、ステップ1130における判定がNOとなる場合には、ステップ1132におけるはずれ図柄セット処理において、はずれ図柄がセットされる。
ステップ1131或いは1132における処理後、ステップ1140において、確変遊技状態か否かにつき判定される。現段階の遊技状態が、確変遊技状態であれば、ステップ1140においてYESと判定された後、ステップ1141において、変動時間が3(秒)にセットされる。一方、ステップ1140における判定がNOとなるときには、現段階の遊技状態が通常遊技状態或いは潜伏確変遊技状態であることから、ステップ1142において、変動時間が29(秒)とセットされる。
このようにして、ステップ1141或いはステップ1142の処理がなされた後は、ステップ1150における変動開始処理において、普通図柄表示器90により、ステップ1131にてセット済みの当たり図柄或いはステップ1132にてセット済みのはずれ図柄の変動の表示が開始される。これに伴い、ステップ1160における変動時間計時開始処理において、主制御装置400に内蔵の他のソフトタイマーがリセットされて計時を開始する。
然る後、普通図柄処理ルーチン1100が再びステップ1110に進むと、ステップ1150において既に変動開始済みであることから、当該ステップ1110においてYESと判定される。すると、ステップ1170において変動時間終了か否かが判定される。ここで、ステップ1160において計時開始済みの上記ソフトタイマーの計時時間が、上記変動時間(ステップ1141或いはステップ1142におけるセット時間)に達していなければ、ステップ1170における判定はNOとなる。
このような状態において、普通図柄処理ルーチン1100が、その後、少なくとも1回以上、ステップ1170に進んだとき、ステップ1160において計時開始済みの上記ソフトタイマーの計時時間が上記所定の変動時間に達していれば、ステップ1170においてYESと判定される。これに伴い、ステップ1171における変動停止処理において、ステップ1150において開始した当たり図柄変動或いははずれ図柄の変動の表示が普通図柄表示器90において停止される。なお、ステップ1172において、上記変動時間(ステップ1141或いはステップ1142におけるセット時間)のリセットがなされる。
以上のようにして普通図柄処理ルーチン1100の処理が終了すると、タイマー割り込みプログラムは、大入賞口ルーチン1200(図9参照)に進む。当該大入賞口処理ルーチン1200においては、15ラウンドの1回目のラウンドから15回目のラウンドにかけて、大入賞口開放処理が繰り返しなされる。これに伴い、大入賞口装置70が、その大入賞口を、大当たり開放パターンに基づき繰り返し開放する。これにより、上述のように遊技領域12内に順次案内される遊技球が、大入賞口装置70の大入賞口に繰り返し入賞し易くなり、その結果、遊技者は、多くの賞球の獲得を期待できる。
以上のようにして大入賞口処理ルーチン1200の処理が終了すると、タイマー割り込みプログラムは、次の電チュー処理ルーチン1300(図9参照)に進む。当該電チュー処理ルーチン1300においては、現段階の遊技状態が確変遊技状態であれば、第2始動入賞口装置40の始動入賞口の開放時間が3.5(秒)にセットされ、一方、現段階の遊技状態が、確変遊技状態ではなく、通常遊技状態或いは潜伏確変遊技状態であれば、第2始動入賞口装置40の始動入賞口の開放時間が0.2(秒)にセットされる。
これに伴い、第2始動入賞口装置40が、主制御装置400のCPU430による制御のもとに、3.5(秒)或いは0.2(秒)の間、電チューアクチュエータ41により駆動される。このため、第2始動入賞口装置40が、その始動入賞口を開放する。これにより、遊技者は、第2始動入賞口装置40の始動入賞口への遊技球の入賞の増加を期待し得る。
上述のように電チュー処理ルーチン1300の処理が終了すると、タイマー割り込みプログラムは、出力処理ルーチン1400(図9参照)に進む。この出力処理ルーチン1400においては、第1始動入賞口ルーチン600〜電チュー処理ルーチン1300の各処理においてなされた第1及び第2の始動入賞口センサS1、S2の各検出出力、普通入賞口センサS4の検出出力その他の種々の処理データが、出力データとして副制御装置500の払い出し制御部500a及びシステム制御部500bに対し出力される。
以上のような主制御装置400による演出処理にあわせて、副制御装置500においては、払い出し制御部500aが払い出し演出処理を行うとともに、システム制御部500bが、画像制御部500c及びランプ制御部500dと共に、システム演出処理を行う。
上述のように副制御装置500の払い出し制御部500aが上記払い出し制御プログラムの実行を開始した後において、各種出力データが上述のごとく主制御装置400から副制御装置500に出力されると、当該各種出力データが払い出しデータ(大入賞口センサS5の検出出力等)を含んでおれば、払い出し制御部500aが、当該払い出しデータを入力されて遊技球の払い出し処理を行い、払い出し出力をモータ駆動回路131に出力する。
これに伴い、球払い出しユニット130が、モータ駆動回路131による上記払い出しモータの駆動のもとに、所定の払い出し条件に応じて、遊技球を払い出す。具体的には、タンク110に貯留されている遊技球が、タンクレールユニット120を通り球払い出しユニット130に供給されると、当該球払い出しユニット130は、タンクレールユニット120からの遊技球を、払い出し本体130aにより、所定の払い出し条件に応じて、上記払い出しモータの駆動のもとに、払い出し通路130bを介し、皿部材390の皿391内に払い出す。
上述のような主制御装置400による演出処理にあわせて、副制御装置500のシステム制御部500bが、図12及び図13のフローチャートに従い演出制御プログラムの実行を開始すると、ステップ2000(図12参照)において、出力データの有無が判定される。
現段階において、当該出力データがシステム制御部500bに出力されていれば、ステップ2000においてYESと判定される。なお、出力データのシステム制御部500bへの出力がなければ、ステップ2000においてNOと判定され、演出制御プログラムはエンドステップ(図12参照)に進む。
上述のようにステップ2000においてYESと判定されると、次のステップ2100において、特別図柄変動の開始か否かが判定される。ここで、図10のステップ1070において特別図柄の変動開始処理がなされていれば、特別図柄変動が開始されていることから、ステップ2100において、YESと判定される。
このような特別図柄変動の開始に対応して、ステップ2110において装飾図柄変動処理がなされる。当該装飾図柄変動処理においては、装飾図柄変動が開始される。当該装飾図柄の変動開始がなされると、演出表示装置80は、システム制御部500bによる制御のもと、画像制御部500cにより、表示駆動回路80bにて駆動制御されて、左図柄、中図柄及び右図柄の変動を時間の経過に伴い表示する。
例えば、演出表示装置80による変動表示中において、上記変動開始後、左図柄(例えば、「2」)が停止した後、右図柄(例えば、「2」)が停止すると、この右図柄の停止段階では、リーチが成立する。これに伴い、演出表示装置80は、リーチを表す演出態様で演出表示を行う。これにより、遊技者は、大当たりの可能性を認識し得る。
然る後、中図柄が停止すると、この中図柄が、例えば、「2」であれば、左図側、中図柄及び右図柄が、共に、数字「2」であることから、当該特別図柄変動の原因である大当たり抽選の結果は、大当たりである。
また、停止した中図柄が、例えば、「3」であれば、左図柄及び右図柄とは異なることから、当該特別図柄変動の原因である大当たり抽選の結果は、外れである。
然る後、特別図柄変動が終了すると、ステップ2120においてYESと判定される。これに伴い、ステップ2121における装飾図柄変動終了処理において、装飾図柄変動が終了する。
ついで、ステップ2130(図12参照)において、大当たりか否かが判定される。ここで、上述のごとく中図柄の停止のもとに大当たりが成立していれば、ステップ2130においてYESと判定される。すると、ステップ2130aにおける大当たり設定処理において、大当たりと設定される。
これに伴い、ステップ2131において大当たり遊技表示演出処理がなされる。ここでは、演出表示装置80が、システム制御部500bによる制御のもと、画像制御部500cにより、表示駆動回路80bにて駆動制御されて、大当たりを表す表示演出態様(例えば、レインボウ演出態様)にて演出表示する。
ついで、次のステップ2132において、大当たり電飾演出処理がなされる。この大当たり電飾演出処理では、左側電飾部材300a及び右側電飾部材300bが、システム制御部500bからの大当たり電飾演出指令のもと、ランプ制御部500dにより制御されて、大当たりを表す電飾演出態様(例えば、レインボウ電飾態様)にて電飾演出を行う。
具体的には、左側電飾部材300aの下側電飾部330の各発光ダイオード332〜335、中側電飾部310の各発光ダイオード312〜314及び上側電飾部320の各発光ダイオード322〜324が、その順序で、順次発光し、一方、右側電飾部材300bの下側電飾部360の各発光ダイオード362〜365、中側電飾部340の各発光ダイオード342〜344及び上側電飾部350の各発光ダイオード352〜354が、その順序で、順次発光する。
換言すれば、左側枠発光ダイオード群L1が、各発光ダイオード332〜335、312〜314及び322〜324でもって、その順序で順次発光し、一方、右側枠発光ダイオード群L2が、各発光ダイオード362〜365、342〜344及び352〜354でもって、その順序で順次発光する。
本第1実施形態では、左側枠発光ダイオード群L1の各発光ダイオード332〜335、312〜314及び322〜324が、発光ダイオード332から発光ダイオード324にかけて順次発光し、この順次発光に同期して、右側枠発光ダイオード群L2の各発光ダイオード362〜365、342〜344及び352〜354が、発光ダイオード362から発光ダイオード354にかけて発光する。
ここで、左側枠発光ダイオード群L1の各発光ダイオードは、点滅や輝度変化等の種々の光変化(レインボウ電飾態様等の大当たり電飾態様を表す電飾変化)を伴いながら発光し、右側枠発光ダイオード群L2の各発光ダイオードは、対応の左側枠発光ダイオード群L1の各発光ダイオードの光変化と同様の光変化(レインボウ電飾態様等の大当たり電飾態様を表す電飾変化)を伴いながら発光する。
また、上述のような左側電飾部材300aの下側電飾部330の各電飾演出にあわせて、左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cが、システム制御部500bからの大当たり電飾演出指令のもと、ランプ制御部500dにより制御されて、大当たりを表す電飾演出態様(例えば、レインボウ電飾態様)にて電飾演出を行う。
具体的には、左側皿電飾部材390bが、左側皿発光ダイオード群L4の各発光ダイオード393にて、点滅、フルカラー変化や輝度変化等の種々の光変化(レインボウ電飾態様等の大当たり電飾態様を表す電飾変化)を伴いながら発光し、一方、右側皿電飾部材390cが、右側皿発光ダイオード群L5の各発光ダイオード395にて、点滅、フルカラー変化や輝度変化等の種々の光変化(レインボウ電飾態様等の大当たり電飾態様を表す電飾変化)を伴いながら発光する。
以上によれば、左側電飾部材300a及び右側電飾部材300bが、共に、大当たり電飾態様でもって、前枠200aの左側枠部及び右側枠部に沿い、下方から上方にかけて光による電飾演出を行う。ここで、左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cが、左側電飾部材300a及び右側電飾部材300bの大当り電飾演出と相まって大当たり電飾演出を行う。
これにより、遊技者は、左側電飾部材300a及び右側電飾部材300bの電飾演出でもって、大当たりによる遊技球の多数の獲得を期待しながら、興趣を高めつつ遊技を継続し得る。また、左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cが、左側電飾部材300a及び右側電飾部材300bの電飾演出と相まって、大当たり電飾演出を行うことで、遊技者はより一層興趣を高めつつ遊技を継続することができる。
上述のように大当り電飾演出処理2132の処理が終了すると、次のステップ2133において、大当り音電飾演出処理がなされる。ここでは、上側演出部材300cにおいて、上側電飾部370が、システム制御部500bからの大当たり電飾演出指令のもと、ランプ制御部500dにより制御されて、上側枠発光ダイオード群L3の各発光ダイオード372、373にて、発光し、光変化による大当たり電飾演出を行い、両音演出部380が、システム制御部500bからの大当たり音演出指令のもと、画像制御部500cにより制御されて、両スピーカSPにて、音による大当たり演出を行う。
これにより、上側電飾部370が上側電飾部370及び両音演出部380でもって、電飾及び音演出でもって、上述した左側電飾部材300a及び右側電飾部材300bの電飾演出及び左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cの電飾演出をさらに多様化し、上述した興趣をさらに向上させ得る。
一方、上述のように停止中図柄が、停止左図柄や停止右図柄と異なるために外れが成立していれば、上述したステップ2130において、NOと判定される。これに伴い、次のステップ2140(図13参照)における外れ設定処理において、外れの成立と設定される。
すると、ステップ2141における外れ遊技表示演出処理において、演出表示装置80が、システム制御部500bによる制御のもと、ランプ制御部500dにより制御されて、外れを表す表示演出態様にて演出表示を行う。これにより、遊技者は、上記大当たり抽選の結果が外れであることを認識することとなる。
ステップ2141における外れ遊技表示演出処理が終了すると、次のステップ2150において客待ちコマンドありか否かが判定される。ここで、客待ちコマンドが、主制御装置400からシステム制御部500bに出力されていなければ、当該ステップ2150においてNOと判定される。
一方、客待ちコマンドが、主制御装置400からシステム制御部500bに出力されていれば、当該ステップ2150における判定はYESとなる。すると、次のステップ2160において所定の客待ち時間の経過か否かが判定される。ここで、当該所定の客待ち時間は、ステップ2141における外れ遊技表示演出処理の終了後の所定の時間をいう。
現段階では、上記所定の客待ち時間は未だ経過していないことから、当該ステップ2160における判定はNOとなる。
両ステップ2150、2160の循環処理中において、上述の客待ちコマンドの主制御装置400からシステム制御部500bへの出力のもと、上記所定の客待ち時間が経過すれば、ステップ2160においてYESと判定される。
このようにステップ2160においてYESと判定されると、客待ちコマンドに基づき、ステップ2161において、客待ちモード表示演出処理がなされる。これに伴い、演出表示装置80が、システム制御部500bによる制御のもと、画像制御部500cにより、表示駆動回路80bにて駆動制御されて、大当たり表示演出態様に類似する表示演出態様でもって、表示演出する。これにより、当該パチンコ遊技機における直前までの遊技において、遊技球を多く獲得した状態にあったかのような印象が、演出表示装置80によって、新たな客に対し与えられる。
ついで、ステップ2170において、客待ちモード表示演出終了か否かが判定される。現段階において、客待ちモード表示演出が終了していなければ、ステップ2170における判定はNOとなる。
以後、両ステップ2161、2170を循環する処理中において、客待ちモード表示演出が終了すると、ステップ2170においてYESと判定される。このことは、当該パチンコ遊技機における客待ちが終了したことを意味する。
上述のようにステップ2170における判定がYESになると、次のステップ2180において、遊技開始か否かにつき判定される。現段階において、当該パチンコ遊技機において新たな客が上記ハンドルの回動操作をすると、上記球発射装置が、遊技球を、案内レール20を介し遊技盤Bbの遊技領域12に向けて発射する。
当該遊技球の発射が、上記球発射装置に設けた発射センサ(図示しない)により検出されると、当該検出結果が、遊技開始を表す遊技開始信号としての役割を果たし、ステップ2180においてYESと判定される。
一方、上述のような発射センサによる検出がない場合には、所定の客待ち時間の経過後客待ちモード表示演出終了にもかかわらず、新たな客がなく遊技開始にならないことから、ステップ2180において、NOと判定される。
これに伴い、次のステップ2181において、客待ちモード電飾演出処理がなされる。この客待ちモード電飾演出処理においては、左側電飾部材300a、右側電飾部材300b、左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cの各発光ダイオードが、システム制御部500bによる制御のもと、ランプ制御部500dにより制御されて、上述した大当たり電飾演出に類似した客寄せ電飾演出態様でもって、電飾演出を行う。
これにより、新たな客が当該パチンコ遊技機の前扉FDを見たとき、当該新たな客は、左側電飾部材300a、右側電飾部材300b、左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cが上述した客寄せ電飾演出態様でもって電飾演出を行っていることを視認することとなる。
その結果、当該新たな客が、上述した左側電飾部材300a、右側電飾部材300b、左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cによる大当たり電飾演出に類似した客寄せ電飾演出態様でもって電飾演出に基づき、当該パチンコ遊技機が既に大当たりの成立により多くの遊技球を獲得されているかのように錯覚を起こすことで、当該新たな客を当該パチンコ遊技機による遊技に誘導することができる。
以上説明したように、本第1実施形態では、上述したごとく、右側電飾部材300bが左側電飾部材300aよりも前方へ膨出するとともに、皿部材390が右側電飾部材300bよりも前方へ膨出している。
ここで、上述したようにノズルUaを球貸し出し装置Uの本体のケーシングから前扉FDの前側左部位を通り皿部材390の皿391の開口部391aに向けて延出するために、前扉FDの左側部位は、左側電飾部材300aと共に、当該パチンコ遊技機の後側へ引っ込むように構成されていること、及び前扉FDの外周部(前扉FDの中央の周り)が構成上何の特徴も有さなければ、遊技者は、前扉FDの外周部にはなかなか眼を向けることがないことから、上述のように、前扉FDにおいて、右側電飾部材300bが左側電飾部材300aよりも前方へ膨出するとともに、皿部材390が右側電飾部材300bよりも前方へ膨出するように構成した。
これにより、前扉FDにおいて、皿部材390、右側電飾部材300b及び左側電飾部材300aの前側への各膨出度合が相互に異なり不均一となることから、遊技者は、当該パチンコ遊技機の中央の周囲(前扉FDの中央の周り)にある左側電飾部材300a、右側電飾部材300bや皿部材390に対しても意識的に眼を向けるようになる。
その結果、遊技者が左側電飾部材300a、右側電飾部材300b及び皿部材390を全体として前扉FDの前側から視認したとき、当該前扉FDの外観(当該パチンコ遊技機の外観)が、高い訴求力でもって強く遊技者の関心を引付け得る。これに伴い、上述した前扉の前側から視認したときの外観が、例えば、遊技者に対し、快適な視認感覚を与え得る。
また、上述のように、右側電飾部材300bが左側電飾部材300aよりも前方へ膨出していることから、右側電飾部材300bは、左側電飾部材300aの各発光ダイオードからの光による電飾演出よりも広範囲に亘り前方を各発光ダイオードからの光でもって照らすように、電飾演出を行うこととなる。また、皿部材390が右側電飾部材300bよりも前方へ膨出していることから、遊技者が皿部材390に触れ易く、遊技に必要な操作を行い易くて便利であるのは勿論のこと、皿部材390が遊技者に対し電飾演出による光の影響力を及ぼし易い。
従って、このような影響力のある皿部材390が、左側電飾部材300a及び右側電飾部材300bの各電飾演出と相俟って、前方を光でもって照らすように電飾演出することとなり、その結果、前扉FDの電飾演出に対する遊技者の視認効果がより一層高められ得る。
また、演出表示装置80が、システム制御部500b及び画像制御部500cによる制御のもと、ステップ2131における大当たり遊技表示演出処理、ステップ2141における外れ遊技表示演出処理或いはステップ2161における客待ちモード表示演出処理に基づき、大当たり表示演出、外れ表示演出或いは大当たり表示演出に類似した客待ちモード表示演出を演出表示する。
ここで、左側電飾部材300a、右側電飾部材300b及び皿電飾手段390b、390cが、システム制御部500b及びランプ制御部500dによる制御のもと、ステップ2181における客待ちモード電飾演出処理に基づき、大当たり電飾演出に類似した客待ちモード電飾演出を行う。
このように、演出表示装置80による客待ちモード表示演出がなされた後、左側電飾部材300a、右側電飾部材300b及び皿電飾手段390b、390cによる客待ちモード電飾演出がなされる。
これにより、新たな客が当該パチンコ遊技機の前扉FDを見たとき、当該新たな客は、演出表示装置80が上述した客寄せ演出表示を行った後、左側電飾部材300a、右側電飾部材300b、左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cが上述した客待ちモード電飾演出を行っていることを視認することとなる。その結果、新たな客が、当該パチンコ遊技機が既に大当たりの成立により多くの遊技球を獲得されているかのように錯覚を起こすこととなり、当該新たな客を当該パチンコ遊技機による遊技に誘導することが可能となる。
なお、上記第1実施形態においては、上述した演出制御プログラムのステップ2132における大当たり電飾演出処理及びステップ2133における大当たり音電飾演出処理に代えて、左側電飾部材300aの下側電飾部330の各発光ダイオード334、335、中側電飾部310の各発光ダイオード312〜311、上側電飾部320の各発光ダイオード322〜324、上側電飾部320の各発光ダイオード372、372が、その順序(或いはその逆の順序)にて発光し、一方、左側皿電飾部材390bの各発光ダイオード393〜393、右側皿電飾部材390cの各発光ダイオード395〜395、右側電飾部材360の下側電飾部360の各発光ダイオード364、361、中側電飾部340の各発光ダイオード342〜344及び上側電飾部350の各発光ダイオード352〜354が、その順序(或いはその逆の順序)で発光するようにしてもよい。
換言すれば、前枠200aの左側枠部から上側枠部に亘り、前枠200aの左側枠部のうち透明板200bの左下隅角部に対する対応部位を起点(或いは終点)として、当該対応部位に位置する発光ダイオード334から上側電飾部320の左側発光ダイオード372にかけて、その順序(或いは逆の順序)にて上述の光変化を伴いながら発光し、一方、皿部材390から前枠200aの右側枠部に亘り、皿部材390の左上側隅角部(透明板200bの左下隅角部に対応)を起点(或いは終点)として、当該左上側隅角部に位置する発光ダイオード393(左側皿電飾部材390bの最も左側に位置する発光ダイオード393)から上側電飾部350の発光ダイオード354にかけて、その順序(或いは逆の順序)にて上述の光変化を伴いながら発光するようにしてもよい。
このような各発光ダイオードの発光により、前枠200aのうち透明板200bの左下隅角部に対する対応部位を起点(或いは終点)とし、前枠200aのうち透明板200bの右上隅角部に対する対応部位を終点(或いは起点)として、前枠200aの左側枠部及び上側枠部に亘る順序(或いはその逆の順序)及び前枠200aの右側枠部に亘る順序(或いはその逆の順序)にて、上記第1実施形態にて述べた大当たり電飾演出とは異なる大当り電飾演出を行うことによっても、遊技者はより一層興趣を高めつつ遊技を継続することができる。
ここで、このような上記第1実施形態にて述べた大当たり電飾演出とは異なる大当り電飾演出に類似した客待ちモード電飾演出を、ステップ2181における客待ちモード電飾演出処理において、前枠200aのうち透明板200bの左下隅角部に対する対応部位を起点(或いは終点)とし、前枠200aのうち透明板200bの右上隅角部に対する対応部位を終点(或いは起点)として、前枠200aの左側枠部及び上側枠部に亘る順序(或いはその逆の順序)及び前枠200aの右側枠部に亘る順序(或いはその逆の順序)にて、行うようにしてもよい。
また、上記第1実施形態においては、上述した演出制御プログラムのステップ2132における大当たり電飾演出処理及びステップ2133における大当たり音電飾演出処理に代えて、前枠200aの左側枠部、上側枠部、右側枠部及び皿部材390に亘り、前枠200aの左側枠部のうち透明板200bの左下隅角部に対する対応部位を起点(或いは終点)として、当該対応部位に位置する下側電飾部330の発光ダイオード334から中側電飾部310の各発光ダイオード、上側電飾部320の各発光ダイオード、右側電飾部材300bの上側電飾部350の各発光ダイオード、中側電飾部340の各発光ダイオード、下側電飾部360の各発光ダイオード365、364、皿部材390の右側皿電飾部390cの各発光ダイオード及び左側皿電飾部390bの最も左側に位置する発光ダイオード393にかけて、その順序(或いは逆の順序)にて上述の光変化を伴いながら発光するようにしてもよい。
このような各発光ダイオードの発光により、前枠200aの左側枠部のうち透明板200bの左下隅角部に対する対応部位を起点(或いは終点)として、前枠200aの左側枠部、上側枠部、右側枠部及び皿部材390の順序(或いはその逆の順序)にて、上記第1実施形態にて述べた大当たり電飾演出とは異なる大当り電飾演出を行うことによっても、遊技者はより一層興趣を高めつつ遊技を継続することができる。
ここで、このような上記第1実施形態にて述べた大当たり電飾演出とは異なる大当り電飾演出に類似した客待ちモード電飾演出を、ステップ2181における客待ちモード電飾演出処理において、前枠200aの左側枠部のうち透明板200bの左下隅角部に対する対応部位を起点(或いは終点)として、前枠200aの左側枠部、上側枠部、右側枠部及び皿部材390の順序(或いはその逆の順序)にて、行うようにしてもよい。
また、上記第1実施形態において、上述のようにステップ2161における客待ちモード表示演出処理が終了するに伴い、ステップ2181における客待ちモード電飾演出処理を行うようにしてもよい。
これによれば、両ステップ2170、2180の処理を待つことなく、左側電飾部材300a、右側電飾部材300b、左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cによる大当たり電飾演出態様に類似した客待ちモード電飾演出態様の電飾演出が行われることとなる。
その結果、演出表示装置80による大当たり演出に類似した客待ちモード演出表示並びに左側電飾部材300a、右側電飾部材300b、左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cによる大当たり電飾演出に類似した客待ちモード電飾演出でもって、当該パチンコ遊技機が既に大当たりの成立により多くの遊技球を獲得されているかのように錯覚をより一層効果的に起こすこととなり、当該新たな客を当該パチンコ遊技機による遊技により一層効果的に誘導することができる。
なお、上記第1実施形態においては、上側電飾部320及び下側電飾部330は、中側電飾部310に対しその上下両側に直接隣接して設けられているが、上側電飾部320及び下側電飾部330は、それぞれ、中側電飾部310に対し、その上下両側に、例えば、各メッキ部(図示しない)を介し、隣接して設けられていてもよい。
また、上側電飾部350及び下側電飾部360は、中側電飾部330に対しその上下両側に直接隣接して設けられているが、上側電飾部350及び下側電飾部360は、それぞれ、中側電飾部330に対し、その上下両側に、例えば、各メッキ部(図示しない)を介し、隣接して設けられていてもよい。
要するに、上述の「隣接」は、上述のようにメッキ部を介在してなる構成をも含む概念をいう。この概念は後述の各実施形態においても実質的に同様である。
また、上記第1実施形態においては、左側電飾部材300a、右側電飾部材300b及び左右両側皿電飾部材390b、390cは、ステップ2132或いは2181において、共に、電飾演出を行うようになっているが、これに代えて、左側電飾部材300a、右側電飾部材300b及び左右両側皿電飾部材390b、390cのうちの少なくとも1つが、電飾演出を行うようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、前枠200aは、その左側縁部にて、機枠Fの左側縁部に前後方向に開閉可能に支持されているが、これに代えて、当該前枠200aは、その左側縁部にて、本体枠Baの左側縁部に前後方向に開閉可能に支持されていてもよい。
(第2実施形態)
図14〜図17は、本発明の第2実施形態の要部を示している。当該第2実施形態においては、上記第1実施形態にて述べた上記球発射装置は、上記ハンドルとして、ハンドルHを備えており、このハンドルHは、前枠200aの下側枠部の右側部位から前方へ延出するように形成されている(図14参照)。
本第2実施形態において、ハンドルHは、その延出先端部にて、前扉FDの右側から見て、上記第1実施形態にて述べた左側電飾部材300aの膨出先端部位と右側電飾部材300bの膨出先端部位との間に位置する(図14及び図16参照)。
即ち、ハンドルHが前枠200aの下側枠部の前面から延出する延出長さは、左側電飾部材300aの上側電飾部320のレンズ321が前枠200aの左側枠部の前面から膨出する長さよりも長く、かつ、右側電飾部材300bの上側電飾部350のレンズ351が前枠200aの下側枠部の前面から膨出する膨出長さよりも短くなるように設定されている。
ここで、ハンドルHは、皿部材390の皿391の開口部391aよりも前方へ延出している。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第2実施形態においては、ハンドルHが、上述したごとく、その延出先端部にて、左側電飾部材300aの膨出先端部と右側電飾部材300bの膨出先端部との間に位置する。
これに伴い、上記第1実施形態にて述べた左側電飾部材300a、本第2実施形態におけるハンドルH、上記第1実施形態にて述べた右側電飾部材300b及び皿部材390の順序で、より長く、上記第1実施形態にて述べた前枠200aの前方へ延出或いは膨出することとなる。
ここで、上記第1実施形態にて述べたように前扉FDの左側部位は、左側電飾部材300aと共に、当該パチンコ遊技機の後側へ引っ込むように構成されているのは勿論のこと、前扉FDの外周部が構成上何の特徴も有さなければ、遊技者は、前扉FDの外周部(前扉FDの中央の周り)にはなかなか眼を向けることがないことから、前扉FDにおいて、上述のごとく、ハンドルHが左側電飾部材300aの膨出先端部よりも前方へ延出し、右側電飾部材300bがハンドルHの延出先端部よりも前方(前側)へ膨出し、かつ、皿部材390が右側電飾部材300bの膨出先端部よりも前方(前側)へ膨出するように構成した。
これにより、前扉FDにおいて、皿部材390、右側電飾部材300b、ハンドルH及び左側電飾部材300aの前側への各膨出度合が相互に異なり不均一となることから、遊技者は、当該パチンコ遊技機の中央の周囲にある左側電飾部材300a、ハンドルH、右側電飾部材300bや皿部材390に対してもより一層意識的に眼を向けるようになる。
その結果、遊技者が左側電飾部材300a、ハンドルH、右側電飾部材300b及び皿部材390を全体として前扉FDの前側から視認したとき、当該前扉FDの外観(当該パチンコ遊技機の外観)が、より一層高い訴求力でもって強く遊技者の関心を引付け得る。これに伴い、上述した前扉の前側から視認したときの外観が、例えば、遊技者に対し、より一層、快適な視認感覚を与え得る。
また、本第2実施形態では、上述したごとく、上記第1実施形態にて述べた左側電飾部材300a、ハンドルH、上記第1実施形態にて述べた右側電飾部材300b及び皿部材390の順序で、より長く、上記第1実施形態にて述べた前枠200aの前方へ延出或いは膨出していることを前提として、皿部材390の電飾演出が、左側電飾部材300a及び右側電飾部材300bの各電飾演出と相俟って、なされることから、上記第1実施形態の場合よりもより一層遊技者に対する電飾演出の視認効果が高められ得る。
ここで、左側電飾部材300aが、中側電飾部310、上側電飾部320及び下側電飾部330に分かれているとともに、右側電飾部材300bが、中側電飾部340、上側電飾部350及び下側電飾部360に分かれている。従って、左側電飾部材300a及び右側電飾部材300bは、それぞれ、色々な電飾演出態様を実現し易い。
また、本第2実施形態においては、ハンドルHは、上述のごとく、皿部材390の皿391の開口部391aよりも前方へ延出している。これは、遊技者による皿391の開口部391aに対する左手の伸ばし方及びハンドルHに対する右手の伸ばし方が、脳における混同を起こすことなく人間工学的に行われ易いようにするためである。これにより、遊技者は、疲れを招くことなく容易に、左手で皿391の開口部391a内の遊技球いじりながら右手でハンドルHを操作し得る。
また、本第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、演出表示装置80による客待ちモード表示演出がなされた後、左側電飾部材300a、右側電飾部材300b及び皿電飾手段390b、390cによる客待ちモード電飾演出が行われるようにしたので、新たな客が当該パチンコ遊技機の前扉FDを見たとき、当該新たな客は、演出表示装置80が上述した大当たり演出に類似した客待ちモード演出を行った後、左側電飾部材300a、右側電飾部材300b、左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cが上述した大当り電飾演出に類似した客待ち電飾演出を行っていることを視認することとなる。
その結果、新たな客が、左側電飾部材300a、右側電飾部材300b、左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cによる上述した大当り電飾演出に類似した客待ち電飾演出に基づき、当該パチンコ遊技機が既に大当たりの成立により多くの遊技球を獲得されているかのように錯覚をより一層強く起こすこととなり、当該新たな客を当該パチンコ遊技機による遊技により一層強く誘導することが可能となる。その他の作動、演出処理及び作用効果は上記第1実施形態と同様である。
なお、上記第2実施形態において、ハンドルHは、複数の発光ダイオードを有する電飾部材を内蔵するようにしてもよい。ここで、当該ハンドルHは、その透光カバーを通して、内蔵の各発光ダイオードの発光により、大当り電飾及び当該大当たり電飾に類似した客待ちモード電飾演出を行うようにしてもよい。これにより、上記第1実施形態にて述べた大当たり電飾演出をさらに多様にすることができる。
(第3実施形態)
図18〜図20は、本発明の第3実施形態の要部を示している。当該第3実施形態では、上記第2実施形態にて述べた右側電飾部材300b及びハンドルHに代えて、右側電飾部材300d及びハンドルHaが採用されている。
本第3実施形態において、右側電飾部材300dは、中側電飾部340a及び上下両側電飾部350a、360aでもって構成されている。ここで、中側電飾部340a及び上下両側電飾部350a、360aは、それぞれ、上記第1実施形態にて述べた左側電飾部材300aの中側電飾部310及び上下両側電飾部320、330よりも前側(前枠200aの前側)へ膨出している。
中側電飾部340aは、上記第2実施形態にて述べた中側電飾部340に代えて、前枠200aの右側枠部の上下方向中間部位に沿い長手状に設けられており、当該中側電飾部340aは、中側電飾部340の長手湾曲状レンズ341に代えて、長手湾曲状レンズ346を備えている。当該長手湾曲状レンズ346は、透明な樹脂材料でもって、中側電飾部340の長手湾曲状レンズ341よりも短く、かつ中側電飾部310の長手湾曲状レンズ311よりも長く前側(前枠200aの前側)へ膨出するような横断面湾曲状にて長手帯状に形成されている。なお、中側電飾部340aのその他の構成は、中側電飾部340と同様である。
上側電飾部350aは、上記第2実施形態にて述べた上側電飾部350に代えて、前枠200aの右側枠部の上部及び前枠200aの上側枠部の右側部位に亘り設けられており、当該上側電飾部350aは、上側電飾部350のレンズ351に代えて、レンズ356を備えている。
当該レンズ356は、透明な樹脂材料でもって、レンズ351に類似するような形状にて形成されている。但し、当該レンズ356は、図18或いは図19にて示すように、上側電飾部350のレンズ351よりも短く、かつ、上側電飾部320のレンズ321よりも長く、前枠200aの前側へ膨出するように形成されている。なお、上側電飾部350aのその他の構成は、上側電飾部350と同様である。
下側電飾部360aは、上記第2実施形態にて述べた下側電飾部360に代えて、前枠200aの右側枠部の下部及び前枠200aの下側枠部の右側部位に亘り設けられており、当該下側電飾部360aは、下側電飾部360のレンズ361に代えて、レンズ367を備えている。
当該レンズ367は、透明な樹脂材料でもって、レンズ361に類似するような形状にて形成されており、当該レンズ367は、レンズ361の長手湾曲状レンズ部361a及び湾曲Y字状レンズ部361bに対応する長手湾曲状レンズ部367a及び湾曲Y字状レンズ部367bを有するように形成されている。
ここで、長手湾曲状レンズ部367a及び湾曲Y字状レンズ部367bは、長手湾曲状レンズ部361a及び湾曲Y字状レンズ部361bと類似する形状にて形成されている。但し、長手湾曲状レンズ部367a及び湾曲Y字状レンズ部367bは、図18〜図20のいずれかにて示すように、下側電飾部360の長手湾曲状レンズ部361a及び湾曲Y字状レンズ部361bよりも短く、かつ下側電飾部330の長手湾曲状レンズ部331a及び湾曲Y字状レンズ部331bよりも長く、前枠200の前側へ膨出するように形成されている。このことは、当該レンズ367は、レンズ361よりも短く、かつ、下側電飾部330のレンズ331よりも長く前側へ膨出することを意味する。
このように構成した右側電飾部材300dの膨出長さは、上記第2実施形態にて述べた右側電飾部材300bの膨出長さよりも短く、かつ左側電飾部材300aの膨出長さよりも長くなっている。なお、上側電飾部350aのその他の構成は、上側電飾部350と同様である。
本第3実施形態において、ハンドルHaは、右側電飾部材300dの膨出長さ及び上記第2実施形態にて述べたハンドルHよりも長く、かつ皿部材390よりも短く、前側へ延出するように形成されている。このことは、ハンドルHaの延出長さは、右側電飾部材300dの膨出長さ及び上記第2実施形態にて述べたハンドルHの延出長さよりも長く、かつ、皿部材390の膨出長さよりも短いことを意味する。
換言すれば、本第3実施形態では、ハンドルHaが、その延出先端部にて、右側電飾部材300dの膨出先端部位と皿部材390の膨出先端部位との間に位置する。また、ハンドルHaは、皿部材390の皿391の開口部391aよりも前方へ延出している。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。
このように構成した本第3実施形態においては、ハンドルHaが、上述したごとく、その延出先端部にて、右側電飾部材300dの膨出先端部位と皿部材390の膨出先端部位との間に位置する。
これに伴い、上記第2実施形態にて述べた左側電飾部材300a、本第3実施形態における右側電飾部材300d、本第3実施形態におけるハンドルHa及び上記第2実施形態にて述べた皿部材390の順序で、上記第2実施形態にて述べた前枠200aの前側へ、より一層、膨出或いは延出することとなる。
ここで、上記第1実施形態にて述べたように前扉FDの左側部位は、左側電飾部材300aと共に、当該パチンコ遊技機の後側へ引っ込むように構成されているのは勿論のこと、前扉FDの外周部が構成上何の特徴も有さなければ、遊技者は、前扉FDの外周部(前扉FDの中央の周り)にはなかなか眼を向けることがないことから、前扉FDにおいて、上述のごとく、ハンドルHaが左側電飾部材300aの膨出先端部及び右側電飾部材300dよりも前方へ延出し、かつ、皿部材390がハンドルHaの延出先端部よりも前方へ膨出するように構成した。
これにより、前扉FDにおいて、皿部材390、ハンドルHa、右側電飾部材300b及び左側電飾部材300aの前側への各膨出度合が相互に異なり不均一となることから、遊技者は、当該パチンコ遊技機の中央の周囲にある左側電飾部材300a、ハンドルHa、右側電飾部材300dや皿部材390に対してもより一層意識的に眼を向けるようになる。
その結果、遊技者が左側電飾部材300a、右側電飾部材300d、ハンドルHa及び皿部材390を全体として前扉FDの前側から視認したとき、当該前扉FDの外観(当該パチンコ遊技機の外観)が、より一層高い訴求力でもって強く遊技者の関心を引付け得る。これに伴い、上述した前扉の前側から視認したときの外観が、例えば、遊技者に対し、より一層、快適な視認感覚を与え得る。
また、本第3実施形態では、上述したごとく、上記第1実施形態にて述べた左側電飾部材300a、上記第1実施形態にて述べた右側電飾部材300d、ハンドルHa及び皿部材390の順序で、より長く、前枠200aの前方へ膨出或いは延出していることを前提として、皿部材390の電飾演出が、左側電飾部材300a及び右側電飾部材300bの各電飾演出と相俟って、なされることから、上記第1実施形態の場合よりも、より一層、遊技者に対する電飾演出の視認効果が高められ得る。
ここで、左側電飾部材300aが、中側電飾部310、上側電飾部320及び下側電飾部330に分かれているとともに、右側電飾部材300dが、中側電飾部340a、上側電飾部350a及び下側電飾部360aに分かれている。従って、本第3実施形態においても、左側電飾部材300a及び右側電飾部材300bは、それぞれ、色々な電飾演出態様を実現し易い。
また、本第3実施形態においては、ハンドルHaは、上述のごとく、皿部材390の皿391の開口部391aよりも前方へ延出している。これは、遊技者による皿391の開口部391aに対する左手の伸ばし方及びハンドルHaに対する右手の伸ばし方が、脳における混同を起こすことなく人間工学的に行われ易いようにするためである。これにより、遊技者は、疲れを招くことなく容易に、左手で皿391の開口部391a内の遊技球いじりながら右手でハンドルHaを操作し得る。
また、本第3実施形態においても、上記第2実施形態と同様に、演出表示装置80による客待ちモード表示演出の後、左側電飾部材300a、右側電飾部材300b及び皿電飾手段390b、390cにより客待ちモード電飾演出を行うようので、新たな客が当該パチンコ遊技機の前扉FDを見たとき、当該新たな客は、演出表示装置80が上述した客待ちモード演出表示を行った後、左側電飾部材300a、右側電飾部材300d、左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cが上述した客待ちモード電飾演出を行っていることを視認することとなる。
その結果、新たな客が、当該パチンコ遊技機が既に大当たりの成立により多くの遊技球を獲得されているかのように錯覚をより一層強く起こすこととなり、当該新たな客を当該パチンコ遊技機による遊技により一層強く誘導することが可能となる。その他の作動、演出処理及び作用効果は上記第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図21〜図24は、本発明の第4実施形態の要部を示している。本第4実施形態では、上記第1実施形態において、左側電飾部材300aは、中側電飾部310、上側電飾部320及び下側電飾部330をまとめて第1左電飾部としたとき、この第1左電飾部に加えて、上下両側第2左電飾部ELを備えるとともに、右側電飾部材300bは、中側電飾部340、上側電飾部350及び下側電飾部360をまとめて第1右電飾部としたとき、この第1右電飾部に加えて、上下両側の第2右電飾部ERを備える構成となっている。
本第4実施形態において、上下両側第2左電飾部ELのうち、上側第2左電飾部ELは、前枠200aの左側枠部のうち中側電飾部310と上側電飾部320との間に対する対応部位にて、中側電飾部310及び上側電飾部320に隣接するように設けられている。一方、下側第2左電飾部ELは、前枠200aの左側枠部のうち中側電飾部310と下側電飾部330との間に対する対応部位にて、中側電飾部310及び下側電飾部330に隣接するように設けられている。
左側電飾部材300aにおいて、上側第2左電飾部ELは、レンズEL1を有しており、当該レンズEL1は、透明な樹脂材料でもって、左右方向には長手状に、かつ上下方向には細幅状となるように、中側電飾部310の湾曲状レンズ311と同様の前側への膨出度合にて、前側へ緩やかに凸な横断面湾曲形状(レンズEL1の幅方向断面湾曲形状)に形成されている。
本第4実施形態では、第1左電飾部(中側電飾部310、上側電飾部320及び下側電飾部330)が、それぞれ、上記第1実施形態にて述べたように上下方向に長手状に構成されているのに対し、第2左電飾部(上下両側第2左電飾部EL)が上下方向には細幅状に左右方向には長手状に構成されていることから、第1左電飾部(中側電飾部310、上側電飾部320及び下側電飾部330)を左縦方向電飾部といい、第2左電飾部(上下両側第2左電飾部EL)を左横方向電飾部ともいう。なお、上側電飾部320は、上側第2左電飾部ELの上下方向幅だけ、短くなっている。
また、上側第2左電飾部ELは、複数の3色(RGB)発光ダイオード(図示しない)を有しており、当該複数の3色(RGB)発光ダイオードは、レンズEL1により覆蓋されて、前枠200aの左側枠部のうち中側電飾部310と上側電飾部320との間に対する対応部位に基板(図示しない)を介し、左右方向に間隔をおいて配設されている。なお、このように複数の3色(RGB)発光ダイオードが左右方向に間隔をおいて配設されていることが、上述のように上下両側第2左電飾部ELを左横方向電飾部と称する根拠の1つにもなっている。
しかして、上側第2左電飾部ELは、各3色(RGB)発光ダイオードにて、共に或いは選択的に色彩発光し、レンズEL1を通して前方に向けてフルカラーで投光する。
一方、下側第2左電飾部ELは、レンズEL2を有しており、当該レンズEL2は、透明な樹脂材料でもって、左右方向には長手状に、かつ上下方向には細幅状となるように、中側電飾部310の湾曲状レンズ311と同様の前側への膨出度合にて、前側へ緩やかに凸な横断面湾曲形状(レンズEL2の幅方向断面湾曲形状)に形成されている。
本第4実施形態では、第1右電飾部(中側電飾部340、上側電飾部350及び下側電飾部360)が、それぞれ、上記第1実施形態にて述べたように上下方向に長手状に構成されているのに対し、第2右電飾部(上下両側第2右電飾部ER)が上下方向には細幅状に左右方向には長手状に構成されていることから、第1右電飾部(中側電飾部340、上側電飾部350及び下側電飾部360)を右縦方向電飾部といい、第2右電飾部(上下両側第2右電飾部ER)を右横方向電飾部ともいう。なお、下側電飾部330は、下側第2左電飾部ELの上下方向幅だけ、短くなっている。
また、下側第2左電飾部ELは、複数の3色(RGB)発光ダイオード(図示しない)を有しており、当該複数の3色(RGB)発光ダイオードは、レンズEL2により覆蓋されて、前枠200aの左側枠部のうち中側電飾部310と下側電飾部330との間に対する対応部位に基板(図示しない)を介し、左右方向に間隔をおいて配設されている。なお、このように複数の3色(RGB)発光ダイオードが左右方向に間隔をおいて配設されていることが、上述のように上下両側第2右電飾部ELを右横方向電飾部と称する根拠の1つにもなっている。
しかして、下側第2左電飾部ELは、各3色(RGB)発光ダイオードにて、共に或いは選択的に色彩発光し、レンズEL2を通して前方に向けてフルカラーにて投光する。
右側電飾部材300bにおいて、上側第2右電飾部ERは、レンズER1を有しており、当該レンズER1は、透明な樹脂材料でもって、左右方向には長手状に、かつ上下方向には細幅状となるように、中側電飾部340の湾曲状レンズ341と同様の前側への膨出度合にて、前側へ緩やかに凸な横断面湾曲形状(レンズER1の幅方向断面湾曲形状)に形成されている。
このことは、上側第2右電飾部ERは、上側第1左電飾部ELよりも、前方へ膨出していることを意味する。
また、上側第2右電飾部ERは、複数の3色(RGB)発光ダイオード(図示しない)を有しており、当該複数の3色(RGB)発光ダイオードは、レンズER1により覆蓋されて、前枠200aの右側枠部のうち中側電飾部340と上側電飾部350との間に対する対応部位に基板(図示しない)を介し、左右方向に間隔をおいて配設されている。
しかして、上側第2右電飾部ERは、各3色(RGB)発光ダイオードにて、共に或いは選択的に色彩発光し、レンズER1を通して前方に向けてフルカラーにて投光する。
一方、下側第2右電飾部ERは、レンズER2を有しており、当該レンズER2は、透明な樹脂材料でもって、左右方向には長手状に、かつ上下方向には細幅状となるように、中側電飾部340の湾曲状レンズ341と同様の前側への膨出度合にて、前側へ緩やかに凸な横断面湾曲形状(レンズER2の幅方向断面湾曲形状)に形成されている。。
このことは、下側第2右電飾部ERは、下側第1左電飾部ELよりも、前方へ膨出していることを意味する。
また、下側第2右電飾部ERは、複数の3色(RGB)発光ダイオード(図示しない)を有しており、当該複数の3色(RGB)発光ダイオードは、レンズER2により覆蓋されて、前枠200aの右側枠部のうち中側電飾部340と下側電飾部360との間に対する対応部位に基板(図示しない)を介し、左右方向に間隔をおいて配設されている。
しかして、下側第2右電飾部ERは、各3色(RGB)発光ダイオードにて、共に或いは選択的に色彩発光し、レンズER2を通して前方に向けてフルカラーにて投光する。
また、本第4実施形態では、上記第1実施形態にて述べた左側枠発光ダイオード群L1及び右側枠発光ダイオード群L2(図8参照)が、図23にて示すごとく、第1左側枠発光ダイオード群L11及び第1右側枠発光ダイオード群L21として、ランプ制御部500dに接続されている。
また、本第4実施形態では、さらに、第2左側枠発光ダイオード群L12及び第2右側枠発光ダイオード群L22が、図23にて示すごとく、付加的にランプ制御部500dに接続されている。
ここで、第1左側枠発光ダイオード群L11は、第1左下側枠発光ダイオード群L11d(下側電飾部330の各発光ダイオード332〜335からなる発光ダイオード群)、第1左中側枠発光ダイオード群L11m(中側電飾部310の各発光ダイオード312〜314からなる発光ダイオード群)及び第第1左上側発光ダイオード群L11u(上側電飾部320の各発光ダイオード322〜324からなる発光ダイオード群)でもって構成される。
第1右側枠発光ダイオード群L21は、第1右下側枠発光ダイオード群L21d(下側電飾部360の各発光ダイオード362〜365からなる発光ダイオード群)、第1右中側枠発光ダイオード群L21m(中側電飾部340の各発光ダイオード342〜344からなる発光ダイオード群)及び第1右上側発光ダイオード群L21u(上側電飾部350の各発光ダイオード352〜354からなる発光ダイオード群)でもって構成される。
第2左側枠発光ダイオード群L12は、第2左下側発光ダイオード群L12d(下側第2左電飾部ELの複数の発光ダイオードからなる発光ダイオード群)及び第2左上側発光ダイオード群L12u(上側第2左電飾部ELの複数の発光ダイオードからなる発光ダイオード群)でもって構成されている。
また、第2右側枠発光ダイオード群L12は、第2左下側発光ダイオード群L12d(下側第2左電飾部ELの複数の発光ダイオードからなる発光ダイオード群)及び第2左上側発光ダイオード群L12u(上側第2左電飾部ELの複数の発光ダイオードからなる発光ダイオード群)でもって構成されている。
また、本第4実施形態では、上記第1実施形態にて述べた演出制御プログラムを実行するためのフローチャートにおいて、図12のフローチャートが、図24にて示すフローチャートに変更されている。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
このように構成した本第4実施形態において、上側第2右電飾部ERは、上側第2左電飾部ELよりも、前方(前枠200aの前方)へ膨出するとともに、下側第2右電飾部ERは、下側第2左電飾部ELよりも前方(前枠200aの前方)へ膨出している。
従って、上記第1実施形態と同様に、右側電飾部材300bが、上下両側第2右電飾部ERをも含めて、上下両側第2左電飾部ELを含む左側電飾部材300aよりも前方へ膨出するとともに、皿部材390が、上下両側第2右電飾部ERをも含む右側電飾部材300bよりも前方へ膨出している。
これにより、上記第1実施形態と同様に、皿部材390、上下両側第2右電飾部ERを含む右側電飾部材300b及び上下両側第2左電飾部ELを含む左側電飾部材300aの前側への各膨出度合が相互に異なり不均一となることから、遊技者が上下両側第2左電飾部ELを含む左側電飾部材300a、上下両側第2右電飾部ERを含む右側電飾部材300b及び皿部材390を全体として前扉FDの前側から視認したとき、当該前扉FDの外観(当該パチンコ遊技機の外観)が、高い訴求力でもって強く遊技者の関心を引付け得る。これに伴い、上述した前扉の前側から視認したときの外観が、例えば、遊技者に対し、快適な視認感覚を与え得る。
また、右側電飾部材300bが、上下両側第2右電飾部ERをも含めて、上下両側第2左電飾部ELを含む左側電飾部材300aよりも前方へ膨出するとともに、皿部材390が右側電飾部材300bよりも前方へ膨出していることを前提として、皿部材390の左右両側皿電飾部材390b、390cの電飾演出が、左側電飾部材300a及び右側電飾部材300bの各電飾演出と相俟って、なされることから、上記第1実施形態と同様に、遊技者に対する電飾の視認効果がより一層高められ得る。
ここで、左側電飾部材300aのうち中側電飾部310、上側電飾部320及び下側電飾部330は、上述したごとく、前枠200aの左側枠部の上下方向に沿い長手状に形成されているのに対し、上側第2電飾部EL及び下側第2電飾部ELは、それぞれ、上側電飾部320と中側電飾部310との間及び中側電飾部310と下側電飾部330との間において、細幅状にて、前枠200aの左側枠部の左右方向に長手状に形成されている。
このことは、上側第2電飾部EL及び下側第2電飾部ELは、それぞれ、中側電飾部310、上側電飾部320及び下側電飾部330とは異なる形状を有するとともに、中側電飾部310、上側電飾部320及び下側電飾部330とは異なる方向に延在していることを意味する。
ここで、上述のように、上下両側第2電飾部ELの形状が中側電飾部310、上側電飾部320及び下側電飾部330の形状とは異なる形状となっていることで、上下両側第2電飾部ELは、左側側電飾部材300aにおいて、アクセント的な機能を発揮し得る。
また、右側電飾部材300bのうち中側電飾部340、上側電飾部350及び下側電飾部360は、上述したごとく、前枠200aの右側枠部の上下方向に沿い長手状に形成されているのに対し、上下両側第2電飾部ERは、細幅状にて、前枠200aの右側枠部の左右方向に長手状に形成されている。
このことは、上側第2電飾部ER及び下側第2電飾部ERは、それぞれ、中側電飾部340、上側電飾部350及び下側電飾部360とは異なる形状を有するとともに、中側電飾部340、上側電飾部350及び下側電飾部360とは異なる方向に延在していることを意味する。
ここで、上述のように、上下両側第2電飾部ERの形状が中側電飾部340、上側電飾部350及び下側電飾部360の形状とは異なる形状となっていることで、上下両側第2電飾部ERは、右側側電飾部材300bにおいて、アクセント的な機能を発揮し得る。
その結果、上下両側第2電飾部EL及び上下両側第2電飾部ERは、前枠200aにおいて、アクセント的な機能の発揮により遊技者に対し斬新な視認感覚を与え得る。
また、本第4実施形態においては、上記第1実施形態と同様にシステム制御部500bが、演出制御プログラムの実行に伴い、ステップ2131(図12及び図24参照)における大当たり遊技表示演出処理を行った後、ステップ2134(図24参照)における縦方向及び横方向の各電飾部による大当たり電飾演出処理からステップ2133(図24参照)における大当たり音電飾処理にかけて順次行われる。
ステップ2134における縦方向及び横方向の各電飾部による大当たり電飾演出処理では、縦方向電飾部である第1左電飾部及び第1右電飾部による大当たり電飾演出処理及び横方向電飾部である第2左電飾部及び第2右電飾部による大当たり電飾演出処理が、システム制御部500bによる制御のもと、次のようになされる。
まず、第1左電飾部である中側電飾部310及び上下両側電飾部320、330のうちの下側電飾部330による大当たり電飾演出処理及び第1右電飾部である中側電飾部340及び上下両側電飾部350、360のうちの下側電飾部360による大当たり電飾演出処理がなされる。
ついで、第2左電飾部である上下両側左電飾部ELのうちの下側左電飾部ELによる大当たり電飾演出処理及び第2右電飾部である上下両側右電飾部ERのうちの下側右電飾部ERによる大当たり電飾演出処理がなされる。
然る後、中側電飾部310による大当たり電飾演出処理及び中側電飾部340による大当たり電飾演出処理がなされる。
これに続いて、上側左電飾部ELによる大当たり電飾演出処理及び上側右電飾部ERによる大当たり電飾演出処理がなされる。
さらに、上側電飾部320による大当たり電飾演出処理及び上側電飾部350による大当たり電飾演出処理がなされる。
換言すれば、上下両側左電飾部ELを含む左側電飾部材300aによる大当たり電飾演出が、前枠200aの左側枠部に沿い下方から上方に向けて、上記第1実施形態のステップ2132(図12参照)における大当たり電飾演出と同様になされるとともに、上下両側右電飾部ERを含む左側電飾部材300bによる大当たり電飾演出が、前枠200aの右側枠部に沿い下方から上方に向けて、上記第1実施形態のステップ2132(図12参照)における大当たり電飾演出と同様になされる。
ついで、ステップ2135において皿電飾部による大当たり電飾演出処理がなされる。ここでは、上記第1実施形態と同様に、左側皿電飾部材390b及び右側皿電飾部材390cが、大当たりを表す電飾演出態様(例えば、レインボウ電飾態様)にて電飾演出を行う。
然る後、ステップ2133における大当たり音電飾演出処理が、上記第1実施形態と同様になされる。
ここで、左右両側皿電飾部材390b、390cが、第1左電飾部、第1右電飾部、第2左電飾部(上下両側第2電飾部EL)、第2右電飾部(上下両側の第2電飾部ER)でもって、上側電飾部370及び両音演出部380と相まって、大当たり電飾演出を行う。これにより、本第4実施形態においても、上記第1実施形態にて述べた作用効果がより一層向上され得る。なお、その他の作動、演出処理や作用効果は上記第1実施形態と同様である。
本発明の実施にあたり、上記第4実施形態では、上下両側第2電飾部EL及び上下両側第2電飾部ERは、それぞれ、複数の発光ダイオードを左右方向に配設して構成されているが、これに限ることなく、上下両側第2電飾部EL及び上下両側第2電飾部ERが上下方向には細幅状にて左右方向に長手状に形成されていれば、複数の発光ダイオードは、例えば、上下方向に配設されていてもよい。
要するに、上下両側第2電飾部EL及び上下両側第2電飾部ERが、第1左電飾部(中側電飾部310、上側電飾部320及び下側電飾部330)及び第1右電飾部(中側電飾部340、上側電飾部350及び下側電飾部360)である各縦方向電飾部とは形状を異にする各横方向電飾部として形成されていれば、複数の発光ダイオードはどのように配設されていてもよい。
(第5実施形態)
図25は、本発明の第5実施形態の要部を示している。当該第5実施形態においては、上記第4実施形態にて述べた演出制御プログラムを実行するためのフローチャートにおいて、図24のフローチャートが、図25にて示すフローチャートに変更されている。その他の構成は、上記第4実施形態と同様である。
このように構成した本第5実施形態において、上記第4実施形態にて述べたごとく、システム制御部500bが、演出制御プログラムの実行に伴い、ステップ2131(図24及び図25参照)における大当たり遊技表示演出処理を行った後、ステップ2134a(図25参照)において縦方向及び横方向の各電飾部による大当たり輝度低下電飾演出処理がなされる。
この大当たり輝度低下電飾演出処理においては、上記第4実施形態にて述べた左右両側電飾部材300a、300b(図21参照)が、その各複数の発光ダイオードにて、前枠200aの左右両側枠部に沿い、下方から上方に向けて、順次、輝度(明るさ)を低下させながら発光するように、システム制御部500bによる制御のもと、ランプ制御部500dより制御される。
換言すれば、上記第4実施形態にて述べた第1左側枠発光ダイオード群L11及び第1右側枠発光ダイオード群L21が、第2左側枠発光ダイオード群L12及び第2右側枠発光ダイオード群L22とともに、下方から上方に向けて、順次、輝度低下による不均一な輝度(明るさ)となるように発光するように制御される。
即ち、第1左下側枠発光ダイオード群L1dの発光ダイオード334、335、第2左下側枠発光ダイオード群L12dである下側第2左電飾部ELの各発光ダイオード、第1左中側枠発光ダイオード群L11mの発光ダイオード312、313、314、第2左上側枠発光ダイオード群L12uである上側第2左電飾部ELの各発光ダイオード及び第1左上側枠発光ダイオード群L11uの上側電飾部320の発光ダイオード322、323、324に亘り、その順序にて、下方から上方に向け、順次、輝度(明るさ)を低下させながら発光するように制御される。
一方、第1右下側枠発光ダイオード群L21dの発光ダイオード364、365、第2右側枠発光ダイオード群L22dである下側右電飾部ERの各発光ダイオード、第1右中側枠発光ダイオード群L21mである中側電飾部340の発光ダイオード342、343、344、第2右上側発光ダイオード群L22uである上側第2左電飾部ERの各発光ダイオード及び第1右上側枠発光ダイオード群L21uである上側電飾部350の発光ダイオード352、353、354に亘り、その順序にて、下方から上方に向け、順次、輝度(明るさ)を低下させながら発光するように制御される。
上述のように発光制御することで、前枠200aの左側枠部に沿いその下側に位置する発光ダイオードから上側に位置する発光ダイオードにかけて、前枠200aの左側枠部に沿い、順次、輝度を低下させながら発光するとともに、前枠200aの右側枠部に沿いその下側に位置する発光ダイオードから上側に位置する発光ダイオードにかけて、前枠200aの右側枠部に沿い、順次、輝度を低下させながら発光する。
このように、上記第4実施形態にて述べた左右両側電飾部材300a、300b(図21参照)が上述のように左右両側第2電飾部EL、ERを有することを前提に、光が輝度を低下させながら前枠200aの左側枠部及び右側枠部の双方に沿い下方から上方へ進んでいくような各発光ダイオードの発光態様でもって、前枠200aの左右両側に沿い電飾演出がなされる。
その結果、上述した第4実施形態にて述べた作用効果を達成しつつ、さらに、遊技者に対し視覚的な遊技の楽しみを与えて当該パチンコ遊技機に対し付加価値を提供することができる。その他の作動、演出処理及び作用効果は、上記第4実施形態と同様である。
なお、上記第5実施形態においては、上述のように、ステップ2134aの処理に伴い各発光ダイオードが下方から上方へ輝度を順次低下させながら光を進めるような発光態様で発光するのに代えて、逆に、各発光ダイオードが上方から下方へ輝度を順次低下させながら光を進めるような発光態様で発光するようにしてもよく、また、一般的には、各発光ダイオードが下方から上方へ或いは上方から下方へ不均一な輝度にて順次変化しながら進むような発光態様で発光するようにしてもよい。
(第6実施形態)
図26〜図28は、本発明の第6実施形態の要部を示している。本第6実施形態は、上記第2実施形態(図14〜図17参照)における左側電飾部材300a対し、上記第4実施形態と同様に上下両側左電飾部EL(図21参照)を加えるとともに、上記第2実施形態における右側電飾部材300bに対し、上記第4実施形態にて述べた上下両側右電飾部ERに代わる上下両側右電飾部ERaを加えた構成を採用している。
これに伴い、本第6実施形態にいう左側電飾部材300aは、上記第4実施形態と同様に、中側電飾部310、上側電飾部320及び下側電飾部330をまとめた第1左電飾部に、上下両側第2左電飾部ELを加えた構成となっている一方、本第6実施形態にいう右側電飾部材300bは、上記第4実施形態と同様に中側電飾部340、上側電飾部350及び下側電飾部360をまとめた第1右電飾部に、上下両側第2右電飾部ERaを加えた構成となっている。
当該上下両側第2電飾部ERaにおいて、上側第2右電飾部ERは、レンズER1aを有しており、当該レンズER1aは、透明な樹脂材料でもって、左右方向には長手状に、かつ上下方向には細幅状となるように、中側電飾部340の湾曲状レンズ341と同様の前側への膨出度合にて、前側へ緩やかに凸な横断面湾曲形状(ER1aの幅方向断面湾曲形状)に形成されている。
このことは、上側第2右電飾部ERaは、上側第1左電飾部ELよりも、前方へ膨出していることを意味する。なお、上側第2右電飾部ERaのその他の構成は、上記第4実施形態にて述べた上側第2右電飾部ERの構成と実質的に同様である。
一方、下側第2右電飾部ERaは、レンズER2aを有しており、当該レンズER2aは、透明な樹脂材料でもって、左右方向には長手状に、かつ上下方向には細幅状となるように、中側電飾部340の湾曲状レンズ341と同様の前側への膨出度合にて、前側へ緩やかに凸な横断面湾曲形状(ER2aの幅方向断面湾曲形状)に形成されている。
このことは、下側第2右電飾部ERaは、下側第1左電飾部ELよりも、前方へ膨出していることを意味する。なお、下側第2右電飾部ERaのその他の構成は、上記第4実施形態にて述べた下側第2右電飾部ERの構成と実質的に同様である。
また、本第6実施形態では、上記第4実施形態にて述べた図23の制御回路構成が、上記第1実施形態にて述べた図8の制御回路構成に代えて採用されるとともに、上記第1実施形態にて述べた演出制御プログラムを実行するためのフローチャートが、図12にて示すフローチャートに代えて、上記第4実施形態にて述べた図24にて示すフローチャートを採用するように変更されている。その他の構成は、上記第2実施形態(図14〜図17参照)の構成(ハンドルHを有する)と同様である。
このように構成した本第6実施形態においては、上述したように、上側第2右電飾部ERaは、上側第2左電飾部ELよりも、前方(前枠200aの前方)へ膨出するとともに、下側第2右電飾部ERaは、下側第2左電飾部ELよりも前方(前枠200aの前方)へ膨出している。
また、ハンドルHが、その延出先端部にて、上記第2実施形態と同様に、左側電飾部材300aの膨出先端部と右側電飾部材300bの膨出先端部との間に位置する。
これに伴い、上下両側第2左電飾部ELを有する左側電飾部材300a、上記第2実施形態におけるハンドルH、上下両側第2右電飾部ERaを有する右側電飾部材300b及び皿部材390の順序で、より長く、上記第2実施形態にて述べた前枠200aの前方へ延出或いは膨出することとなる。
これにより、上記第2実施形態と同様に、皿部材390、上下両側第2右電飾部ERaを含む右側電飾部材300b、ハンドルH及び上下両側第2左電飾部ELを含む左側電飾部材300aの前側への各膨出度合が相互に異なり不均一となることから、遊技者が上下両側第2左電飾部ELを含む左側電飾部材300a、ハンドルH、上下両側第2右電飾部ERaを含む右側電飾部材300b及び皿部材390を全体として前扉FDの前側から視認したとき、当該前扉FDの外観(当該パチンコ遊技機の外観)が、高い訴求力でもって強く遊技者の関心を引付け得る。これに伴い、上述した前扉の前側から視認したときの外観が、例えば、遊技者に対し、快適な視認感覚を与え得る。
また、本第6実施形態において、上記第4実施形態と同様に、システム制御部500bが、演出制御プログラムの実行中において、ステップ2134(図24参照)における縦方向及び横方向の各電飾部による大当たり電飾演出処理からステップ2133(図24参照)における大当たり音電飾処理にかけて順次行う。
これに伴い、上下両側第2左電飾部ELを含む左側電飾部材300aによる大当たり電飾演出が、前枠200aの左側枠部に沿い下方から上方に向けて、上記第1実施形態のステップ2132(図12参照)における大当たり電飾演出と同様になされるとともに、上下両側第2右電飾部ERaを含む右側電飾部材300bによる大当たり電飾演出が、前枠200aの右側枠部に沿い下方から上方に向けて、上記第1実施形態のステップ2132(図12参照)における大当たり電飾演出と同様になされ、ついで、ステップ2133における大当たり音電飾演出が、上記第1実施形態と同様になされる。
これにより、本第6実施形態においても、上記第4実施形態にて述べた作用効果と同様の作用効果が達成され得る。なお、その他の作動、演出処理や作用効果は上記第4実施形態と同様である。
(第7実施形態)
図29は、本発明の第7実施形態の要部を示している。当該第7実施形態においては、上記第6実施形態にて述べた演出制御プログラムを実行するためのフローチャートにおいて、上記第5実施形態における図25のフローチャートが、図29にて示すフローチャートに変更されている。その他の構成は、上記第6実施形態と同様である。
このように構成した本第7実施形態において、上記第5実施形態にて述べたごとく、システム制御部500bが、演出制御プログラムの実行に伴い、ステップ2131(図25及び図29参照)における大当たり遊技表示演出処理を行った後、ステップ2134bにおいて縦方向及び横方向の各電飾部による大当たり輝度低下電飾演出処理がなされる。
この大当たり輝度低下電飾演出処理においては、上記第6実施形態にて述べた左右両側電飾部材300a、300bが、その各複数の発光ダイオードにて、前枠200aの左右両側枠部に沿い、下側の発光ダイオードから上側の発光ダイオードにかけて、順次、輝度(明るさ)を低下させながら発光するように、システム制御部500bによる制御のもと、ランプ制御部500dより制御される。
換言すれば、上記第6実施形態にて述べた第1左側枠発光ダイオード群L11及び第1右側枠発光ダイオード群L21が、第2左側枠発光ダイオード群L12及び第2右側枠発光ダイオード群L22とともに、下側の発光ダイオードから上側の発光ダイオードにかけてけて、順次、輝度(明るさ)を低下するように発光制御される。
即ち、左側電飾部材300aにおいては、各発光ダイオード334、335、下側第2左電飾部ELの各発光ダイオード、各発光ダイオード312、313、314、上側第2左電飾部ELの各発光ダイオード及び各発光ダイオード322、323、324に亘り、その順序にて、下側の発光ダイオードから上側の発光ダイオードにかけて、順次、輝度(明るさ)を低下しながら発光するように制御される。
一方、右側電飾部材300bにおいては、各発光ダイオード364、365、下側第2右電飾部ERaの各発光ダイオード、各発光ダイオード342、343、344、上側第2左電飾部ERaの各発光ダイオード及び各発光ダイオード352、353、354に亘り、その順序にて、下側の発光ダイオードから上側の発光ダイオードにかけて、順次、輝度(明るさ)を低下しながら発光するように制御される。
上述のように発光制御することで、前枠200aの左側枠部に沿いその下側に位置する発光ダイオードから上側に位置する発光ダイオードにかけて、前枠200aの左側枠部に沿い、順次、輝度を低下しながら発光するとともに、前枠200aの右側枠部に沿いその下側に位置する発光ダイオードから上側に位置する発光ダイオードにかけて、前枠200aの右側枠部に沿い、順次、輝度を低下しながら発光する。
このように、上記第6実施形態にて述べた左右両側電飾部材300a、300b(図26参照)が上述のように上下左右両側第2電飾部EL、ERaを有することを前提に、光が、輝度を低下させながら、前枠200aの左側枠部及び右側枠部の双方に沿い下方から上方へ進んでいくような各発光ダイオードの発光態様でもって、前枠200aの左右両側に沿い電飾演出がなされる。
その結果、上述した第6実施形態にて述べた作用効果を達成しつつ、遊技者に対し視覚的な遊技の楽しみを与えて遊技機に付加価値を提供することができる。その他の作動、演出処理及び作用効果は、上記第6実施形態と同様である。
(第8実施形態)
図30〜図32は、本発明の第8実施形態の要部を示している。本第8実施形態は、上記第3実施形態(図18〜図20参照)において、左側電飾部材300aに対し、上記第4実施形態にて述べた上下両側左電飾部EL(図21参照)を加えるとともに、上記第3実施形態における右側電飾部材300d(図18参照)に対し、上記第6実施形態にて述べた上下両側右電飾部ERaに代わる上下両側右電飾部ERbを加えた構成となっている。
これに伴い、本第8実施形態にいう左側電飾部材300aは、上記第6実施形態と同様に、中側電飾部310、上側電飾部320及び下側電飾部330をまとめた第1左電飾部に、上下両側第2左電飾部ELを加えた構成となっている。
一方、本第8実施形態にいう右側電飾部材300dは、上記第6実施形態と同様に中側電飾部340a、上側電飾部350a及び下側電飾部360aをまとめた第2右電飾部に、上下両側右電飾部ERbを加えた構成となっている。
当該上下両側電飾部ERbにおいて、上側右電飾部ERbは、レンズER1bを有しており、当該レンズER1bは、透明な樹脂材料でもって、左右方向には長手状に、かつ上下方向には細幅状となるように、中側電飾部340aの湾曲状レンズ341と同様の前側への膨出度合にて、前側へ緩やかに凸な横断面湾曲形状(レンズER1bの幅方向断面湾曲形状)に形成されている。
このことは、上側第2右電飾部ERbは、上側第1左電飾部ELよりも、前方へ膨出していることを意味する。なお、上側第2右電飾部ERbのその他の構成は、上記第6実施形態にて述べた上側第2右電飾部ERaの構成と実質的に同様である。
一方、下側第2右電飾部ERbは、レンズER2bを有しており、当該レンズER2bは、透明な樹脂材料でもって、左右方向には長手状に、かつ上下方向に細幅状となるように、中側電飾部340aの湾曲状レンズ341と同様の前側への膨出度合にて、前側へ緩やかに凸な横断面湾曲形状(レンズER2bの幅方向断面湾曲形状)に形成されている。
このことは、下側第2右電飾部ERbは、下側左電飾部ELよりも、前方へ膨出していることを意味する。なお、下側第2右電飾部ERbのその他の構成は、上記第6実施形態にて述べた下側右電飾部ERaの構成と実質的に同様である。
また、本第8実施形態では、上記第4実施形態にて述べた図23の制御回路構成が、上記第1実施形態にて述べた図8の制御回路構成に代えて採用されるとともに、上記第1実施形態にて述べた演出制御プログラムを実行するためのフローチャートが、図12にて示すフローチャートに代えて、上記第4実施形態にて述べた図24にて示すフローチャートを採用するように変更されている。その他の構成は、上記第3実施形態(図18〜図20参照参照)の構成(ハンドルHaを有する)と同様である。
このように構成した本第8実施形態においては、上側第2右電飾部ERbは、上側第2左電飾部ELよりも、前方(前枠200aの前方)へ膨出するとともに、下側第2右電飾部ERbは、下側第2左電飾部ELよりも前方(前枠200aの前方)へ膨出している。
また、ハンドルHaが、その延出先端部にて、上記第3実施形態と同様に、右側電飾部材300bの膨出先端部と皿部材390の膨出先端部との間に位置する。
これに伴い、上下両側第2左電飾部ELを有する左側電飾部材300a、上下両側第2右電飾部ERbを有する右側電飾部材300d、ハンドルHa及び皿部材390の順序で、より長く、上記第3実施形態にて述べた前枠200aの前方へ延出或いは膨出することとなる。
これにより、上記第3実施形態と同様に、皿部材390、ハンドルHa、上下両側第2右電飾部ERを含む右側電飾部材300d及び上下両側第2左電飾部ELを含む左側電飾部材300aの前側への各膨出度合が相互に異なり不均一となることから、遊技者が上下両側第2左電飾部ELを含む左側電飾部材300a、上下両側第2右電飾部ERを含む右側電飾部材300b、ハンドルHa及び皿部材390を全体として前扉FDの前側から視認したとき、当該前扉FDの外観(当該パチンコ遊技機の外観)が、高い訴求力でもって強く遊技者の関心を引付け得る。これに伴い、上述した前扉の前側から視認したときの外観が、例えば、遊技者に対し、快適な視認感覚を与え得る。
また、本第8実施形態において、上記第4実施形態と同様に、システム制御部500bが、演出制御プログラムの実行中において、ステップ2134(図24参照)における縦方向及び横方向の各電飾部による大当たり電飾演出処理からステップ2133における大当たり音電飾処理にかけて順次行う。
これに伴い、上下両側第2左電飾部ELを含む左側電飾部材300aによる大当たり電飾演出が、前枠200aの左側枠部に沿い下方から上方に向けて、上記第1実施形態のステップ2132(図12参照)における大当たり電飾演出と同様になされるとともに、上下両側第2右電飾部ERbを含む左側電飾部材300dによる大当たり電飾演出が、前枠200aの右側枠部に沿い下方から上方に向けて、上記第1実施形態のステップ2132(図12参照)における大当たり電飾演出と同様になされ、ついで、ステップ2133における大当たり音電飾演出が、上記第1実施形態と同様になされる。
これにより、本第8実施形態においても、上記第4或いは第6の実施形態にて述べた作用効果が達成され得る。なお、その他の作動、演出処理や作用効果は上記第4或いは第6の実施形態と同様である。
(第9実施形態)
図33は、本発明の第9実施形態の要部を示している。当該第9実施形態においては、上記第8実施形態にて述べた演出制御プログラムを実行するためのフローチャートにおいて、上記第5実施形態における図25のフローチャートが、図33にて示すフローチャートに変更されている。その他の構成は、上記第8実施形態と同様である。
このように構成した本第9実施形態において、上記第5実施形態にて述べたごとく、システム制御部500bが、演出制御プログラムの実行に伴い、ステップ2131(図25及び図33参照)における大当たり遊技表示演出処理を行った後、ステップ2134c(図33参照)において縦方向及び横方向の各電飾部による大当たり輝度低下電飾演出処理がなされる。
この大当たり輝度低下電飾演出処理においては、上記第8実施形態にて述べた左右両側電飾部材300a、300dが、その各複数の発光ダイオードにて、前枠200aの左右両側枠部に沿い、下側の発光ダイオードから上側の発光ダイオードにかけて、順次、輝度(明るさ)を低下させながら発光するように、システム制御部500bによる制御のもと、ランプ制御部500dより制御される。
換言すれば、上記第6実施形態にて述べた第1左側枠発光ダイオード群L11及び第1右側枠発光ダイオード群L21が、第2左側枠発光ダイオード群L12及び第2右側枠発光ダイオード群L22とともに、下側の発光ダイオードから上側の発光ダイオードにかけて、順次、輝度(明るさ)を低下するように発光制御される。
即ち、左側電飾部材300aにおいては、各発光ダイオード334、335、下側第2左電飾部ELの各発光ダイオード、各発光ダイオード312、313、314、上側第2左電飾部ELの各発光ダイオード及び各発光ダイオード322、323、324に亘り、その順序にて、下側の発光ダイオードから上側の発光ダイオードにかけて、順次、輝度(明るさ)を低下しながら発光するように制御される。
一方、右側電飾部材300dにおいては、各発光ダイオード364、365、下側第2右電飾部ERbの各発光ダイオード、各発光ダイオード342、343、344、上側第2左電飾部ERbの各発光ダイオード及び各発光ダイオード352、353、354に亘り、その順序にて、下側の発光ダイオードから上側の発光ダイオードにかけて、順次、輝度(明るさ)を低下しながら発光するように制御される。
上述のように発光制御することで、前枠200aの左側枠部に沿いその下側に位置する発光ダイオードから上側に位置する発光ダイオードにかけて、前枠200aの左側枠部に沿い、順次、輝度を低下しながら発光するとともに、前枠200aの右側枠部に沿いその下側に位置する発光ダイオードから上側に位置する発光ダイオードにかけて、前枠200aの右側枠部に沿い、順次、輝度を低下しながら発光する。
このように、上記第8実施形態にて述べた左右両側電飾部材300a、300d(図30参照)が上述のように上下左右両側第2電飾部EL、ERbを有することを前提に、光が、輝度を低下しながら、前枠200aの左側枠部及び右側枠部の双方に沿い下方から上方へ進んでいくような各発光ダイオードの発光態様でもって、前枠200aの左右両側に沿い電飾演出がなされる。
その結果、上述した第8実施形態にて述べた作用効果を達成しつつ、遊技者に対し視覚的な遊技の楽しみを与えて遊技機に付加価値を提供することができる。その他の作動、演出処理及び作用効果は、上記第8実施形態と同様である。