JP2018029745A - 血液成分の分離方法及び分離装置 - Google Patents

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直幸 横山
真司 桶田
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真司 桶田
杉山 大介
Daisuke Sugiyama
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Abstract

【課題】従来とは異なるアプローチで赤血球を加齢度に応じて分離することが可能な血液成分の分離方法を提供する。【解決手段】分岐部6を備えた流路2に血液を導くとともに、分岐部6に対して血液が流入する領域Aに、血液の流れを横切る方向に沿った磁場MFを生じさせることにより、血液中の赤血球が帯びる電荷と磁場とに応じたローレンツ力を赤血球に作用させ、流路2を、分岐部6にてローレンツ力Fの方向に沿った第1分岐路と、その第1分岐路11とは異なる第2方向の第2分岐路12とに分岐させ、ローレンツ力Fが作用する赤血球を第1分岐路11に導くことにより、第1分岐路11の血液成分と第2分岐路12の血液成分とを差別化する。【選択図】図2

Description

本発明は、血液中の赤血球を加齢度に応じて分離することに基づく血液成分の分離方法及び分離装置に関する。
血液から赤血球、白血球、血小板といった特定の成分を分離する装置として、遠心分離法を利用した分離装置が知られている(例えば特許文献1及び2参照)。膜分離法を利用した分離装置も知られている(例えば特許文献3参照)。赤血球の膜表面が負の電荷を帯びることに着目して、正電荷を帯びた粒子の表面に赤血球を捕捉させて血液中の赤血球を分離する血球除去フィルタも知られている(例えば特許文献4参照)。
特開2001−259021号公報 特開2002−126072号公報 特開2004−49301号公報 特開2006−226798号公報
血液成分の分離に関しては、赤血球をその加齢度、すなわち生成後の経過時間に応じて分離する処理が必要となる場合がある。その理由の一つとして、古い赤血球が溶血(赤血球の破壊)を起こしやすいことが挙げられる。赤血球は時間経過に伴って徐々に劣化してその機能も徐々に低下する。機能が失われた赤血球は、本来であれば脾臓で排除される。しかしながら、血液中に古い赤血球が多く存在する場合には脾臓で排除される前に体内で溶血が生じるおそれがある。赤血球内のヘモグロビンには細胞毒性があり、溶血が生じた場合にはそのヘモグロビンが血液中に流出し、肝臓、腎臓等の臓器に好ましくない影響が及ぶ。そのようなリスクを回避するためには、赤血球を加齢度に応じて分離して古い赤血球を排除するといった処理を行うことが望ましい。また、赤血球は遠心力やせん断力といった機械的ストレスで破壊されることがあり、その傾向は赤血球が古いほど高まる。体外循環装置には送血ポンプのように血液に機械的ストレスを加える機器が存在するため、その利用に際しては、古い赤血球を分離して溶血を防ぎつつ若い赤血球を体内に戻すといった処理を行うことが望ましい。
しかしながら、従来の分離装置は、上述したような分離に必ずしも適しているとはいい難い。例えば、遠心分離法を用いる分離装置では、その遠心力によって古い赤血球が溶血を起こすおそれがある。膜を利用する分離法は機械的ストレスの回避の点で有利であるが、目詰まり等の進行に伴う分離性能の低下が避けられず、分離性能の継続性、安定性の面で課題がある。赤血球の負の電荷を利用して赤血球を分離する装置では、赤血球が帯びる電荷が時間経過とともに徐々に失われるため、若い赤血球が主として捕捉される一方で古い赤血球は流出し、古い赤血球を排除して若い赤血球を体内に戻すといった用途に適さない。
そこで、本発明は、従来とは異なるアプローチで赤血球を加齢度に応じて分離して、分離後の血液成分の差別化を実現することが可能な血液成分の分離方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る血液成分の分離方法は、少なくとも一つの分岐部(6;6A,6B)を備えた流路(2)に血液を導く手順と、前記分岐部に対して前記血液が流入する領域(A;A1,A2)に、当該血液の流れを横切る方向に沿った磁場(MF)を生じさせる手順と、を含み、前記流路を、前記分岐部にて、前記血液中の赤血球が帯びる電荷と前記磁場とに応じて発生するローレンツ力(F)の方向に沿った第1方向の分岐路(11;11,13)と、当該第1方向とは異なる第2方向の分岐路(12;12,14)とに分岐させ、前記ローレンツ力が作用する赤血球を前記第1方向の分岐路に導くことにより、前記第1方向の分岐路の血液成分と前記第2方向の分岐路の血液成分とを差別化するものである。
上記態様の分離方法によれば、若くて負の電荷を十分に帯びている赤血球が、分岐部に流入する際にローレンツ力を受けて第1方向の分岐路へと向かうようになる。そのため、若い赤血球を第1方向の分岐路により多く導くことができる。赤血球の電荷は古いほど小さくなるため、十分なローレンツ力が作用しない古い赤血球や血小板といった他の血液成分は、第1方向の分岐路に向かう若い赤血球に押し除けられるようにして第2方向の分岐部へと導かれる。したがって、第1方向の分岐路と、第2方向の分岐路との間で血液成分を差別化することが可能である。それにより、例えば若い赤血球を多く含みかつ血小板が少ない血液を取り出して溶血や血栓が生じるリスクが低い血液を患者に提供し、あるいは血小板が多く含まれた血液を取り出すといったように、種々の用途に適した成分の血液を取得することができる。
本発明の一態様に係る分離装置(1)は、少なくとも一つの分岐部(6;6A,6B)を備え、かつ血液が導かれる流路(2)を形成する流路形成手段(3)と、前記分岐部に対して前記血液が流入する領域(A;A1,A2)に、当該血液の流れを横切る方向に沿った磁場(MF)を生じさせる磁場生成手段(4)と、を含み、前記流路が、前記分岐部にて、前記血液中の赤血球が帯びる電荷と前記磁場とに応じて発生するローレンツ力(F)の方向に沿った第1方向の分岐路(11;11,13)と、当該第1方向とは異なる第2方向の分岐路(12;12,14)とに分岐されたものである。
上記態様の分離装置によれば、磁場が生じている領域を血液が通過する際に、十分な電荷を帯びた若い赤血球にローレンツ力を作用させて第1方向の分岐路へと導くことができる。それにより、上記の分離方法を実現して、上述した作用効果を得ることが可能である。
上記態様の分離装置においては、前記分岐部が体外循環装置(20)のポンプ手段(23)よりも上流側(26,22,21,29)に設けられ(一例として図3及び図6)、前記第1方向の分岐路を通過する血液が前記ポンプ手段に導かれ、かつ前記第2方向の分岐路を通過する血液が前記ポンプ手段を避けるように前記流路と前記ポンプ手段との接続関係が設定されてもよい。これによれば、ポンプ手段の機械的ストレスに耐え得る若い赤血球をポンプ手段に導いて血流を確保しつつ、ポンプ手段を避けるように古い赤血球を導いて溶血が生じるリスクを低減することができる。
上記態様の分離装置においては、前記分岐部が、患者から前記ポンプ手段に血液を導く回路(26,22,21)上に設けられてもよい。これによれば、患者から取り出された血液中に含まれる古い赤血球がポンプ手段に導かれて破壊されるリスクを回避することができる。
上記態様の分離装置において、前記ポンプ手段の上流側には輸血回路(29)が設けられ(一例として図6)、前記分岐部が、前記輸血回路中に設けられてもよい。輸血血液は、その採血から輸血に使用されるまでの間にある程度の時間保存されることがあり、その間にも赤血球の劣化が進行する。したがって、輸血血液には古い赤血球が比較的多く含まれているおそれがある。このような場合、分離装置を輸血回路に設けて、第1方向の分岐路を通過する血液をポンプ手段に導く一方、第2方向の分岐路を通過する血液はポンプ手段を避けるようにすれば、輸血血液中の古い赤血球がポンプ手段で破壊されて溶血が生じるリスクを低減することができる。
上記態様の分離装置においては、前記分岐部が体外循環装置(20)のポンプ手段よりも下流側(27,24,25)に設けられ(一例として図7)、前記第1方向の分岐路が前記ポンプ手段から吐出される血液を患者に導く回路の一部として機能し、前記第2方向の分岐路が血液を破棄する回路の一部として機能するものとしてもよい。これによれば、患者へと送られる血液から古い赤血球や血小板を効率よく排除し、患者の体内で溶血や血栓が生じるリスクを低減することができる。
上記態様の分離装置においては、前記分岐部が患者に対する輸血回路(29)上に設けられ、前記第1方向の分岐路が前記輸血回路の一部として機能し、前記第2方向の分岐路が血液を廃棄する回路の一部として機能するものとしてもよい。この場合も、患者の体内で溶血や血栓が生じるリスクを低減することができる。
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明の一形態に係る血液成分の分離装置の要部を示す図。 図1の分離装置の分離作用を説明するための図。 図1の分離装置を体外循環装置に適用した一例を示す図。 図3の変形例を示す図。 複数の分岐部を設けた形態を示す図。 図3の他の変形例を示す図。 図3のさらに他の変形例を示す図。 実験例における分離装置の各流出口とMCVの増減率との関係を示す図。 実験例における分離装置の各流出口とPLTの増減率との関係を示す図。
本発明の一形態に係る分離方法を実現するための分離装置の一例を図1に示す。図1の分離装置1は、血液が導かれる流路2を備えている。また、分離装置1は、流路2を形成する流路形成手段の一例としての一対の平板状のブロック3と、それらのブロック3に装着される磁場生成手段の一例としての一対の永久磁石4とを備えている。ブロック3は、透磁率が小さく永久磁石4の磁力線をほぼ完全に貫通させる常磁性材料にて形成される。例えば、医療用プラスチック材料にてブロック3が形成される。ブロック3は互いに突き合わせされるようにして結合される。ブロック3の接合面に形成された溝部がブロック3の結合に伴って組み合わされることにより流路2が形成される。ただし、体外循環装置の脱血回路や送血回路に用いられる医療用チューブ等の配管部品を流路形成手段として利用し、その配管部品の内部を分離装置1の流路2として利用してもよい。
流路2には分岐部6が設けられている。分岐部6により流路2は2本に分岐される。以下では、流路2の分岐部6よりも上流側の区間を主幹路10と、分岐部6よりも下流側の区間を第1分岐路11及び第2分岐路12と呼ぶ。第1分岐路11及び第2分岐路12は主幹路10の軸線に沿って延ばされた基準線LCを挟んで対称的に設けられている。主幹路10、第1分岐路11及び第2分岐路12は、ブロック3の接合面に沿って延ばされる。つまり、主幹路10、第1分岐路11及び第2分岐路12は同一平面上に置かれている。主幹路10はブロック3の一端面(図では上端面)に開口し、その開口部分が分離装置1の流入ポート10pとして機能する。第1分岐路11及び第2分岐路12のそれぞれはブロック3の他端面(図では下端面)に開口し、それらの開口部分が分離装置1の第1流出ポート11p、及び第2流出ポート12pとして機能する。流入ポート10pから流路2に血液が流入し、第1流出ポート11p及び第2流出ポート12pから血液が流出する。なお、第1分岐路11及び第2分岐路12の断面積は互いに等しく、かつそれらの断面積は主幹路10の断面積よりも小さく設定されている。これは、主幹路10を流れる血液が第1分岐路11及び第2分岐路12に分配されるため、分岐路11、12のそれぞれの流量は主幹路10のそれよりも小さくて足りるためである。
永久磁石4は、主幹路10に導かれた血液が分岐部6に流入する領域、一例として、分岐部6よりも幾らか上流側に偏った領域Aにて主幹路10を挟み込むように配置されている。永久磁石4は、ブロック3同士の接合面に対して直交する方向の磁場MFが生じるようにしてブロック3に装着されている。言い換えれば、分岐部6からの第1分岐路11及び第2分岐路12の分岐が視認できる方向から流路2を観察したとき、その観察の方向に沿った磁場MFが生じるように永久磁石4が配置されている。図示例では、領域Aの裏面側がN極、表面側がS極となるように永久磁石4が配置されている。したがって、図1に矢印で示したように、領域Aには主幹路10を挟んで裏面側から表面側に向かう磁場MFが生じる。なお、永久磁石4は円盤状に限らず、適宜の形状に形成されてよい。
次に、図2を参照して、分離装置1による分離作用を説明する。血液中に含まれる赤血球はその膜表面が負に帯電し、古くなるにつれてその電荷が小さくなることが知られている。図2において、主幹路10に導かれた血液中の若い赤血球RBCが負の電荷−qを帯び、その速度がVであると仮定する。また、分岐部6の直前の領域Aには紙面の裏面側から表面側に向かう磁場が生じており、その磁束密度をBと仮定する。磁場MFを通過する赤血球RBCにはローレンツ力F(=qvB)が作用し、その力Fの向きはフレミングの左手の法則に従って分岐部6から右方向である。第1分岐路11の分岐部6からの分岐方向は右方向であり、その分岐方向はローレンツ力Fの方向に沿っている。つまり、第1分岐路11はローレンツ力の方向に沿った第1方向の分岐路に相当する。
一方、第2分岐路12は第1分岐路11とは逆に分岐部6から左方向に分岐されている。つまり、第2分岐路12は第1方向とは異なる第2方向の分岐路に相当する。したがって、分岐部6に流入した赤血球RBCはローレンツ力Fの影響で第1分岐路11へと向かうようになる。その傾向は赤血球RBCの電荷が大きいほど増大する。そのため、赤血球RBCが若いほど第1分岐路11へと流入する可能性が高まる。多くの若い赤血球RBCが第1分岐路11へと流入する結果、それ以外の血液成分、例えば古い赤血球や血小板は、若い赤血球RBCに押し除けられるようにして、第2分岐路12へと流入する。血小板は赤血球よりも比重が小さいため、若い赤血球RBCによって押し除けられやすく、第2分岐路12へと向かう傾向がより大きくなる。以上の作用により、第1分岐路11には若い赤血球RBCが多くかつ血小板が少ない血液が導かれ、第2分岐路12には古い赤血球や血小板がより多く含まれた血液が導かれる。つまり、ローレンツ力Fを利用して若い赤血球RBCを第1分岐路11へと導くことに起因して、第1分岐路11と第2分岐路12との間で血液成分が差別化される。
次に、図3を参照して。分離装置1を体外循環装置20に適用した一例を説明する。図3において、体外循環装置20は、患者PTから脱血回路21を介して導かれた血液(静脈血)を一時的に蓄える貯血槽22と、貯血槽22から血液を取り出して送り出すポンプ手段の一例としての送血ポンプ23と、送血ポンプ23から吐出される血液から二酸化炭素を排除しつつ酸素を添加して患者PTへの送血回路25に送り出す人工肺24とを備えている。貯血槽22と送血ポンプ23の吸込口との間は吸込回路26で結ばれ、送血ポンプ23の吐出口と人工肺25との間は吐出回路27で結ばれる。人工肺24を通過した血液は送血回路25を介して患者PTの動脈側に送られる。なお、体外循環装置20には、熱交換器といった各種のデバイスが適宜に設けられるが、ここでは図示を省略した。
分離装置1は、送血ポンプ23の上流側(吸込側に相当する。)、具体的には貯血槽22よりもさらに上流側(患者PT側)に配置される。分離装置1の流入ポート10pは脱血回路21の上流側と接続される。第1流出ポート11pは貯血槽22と接続され、第2流出ポート12pは貯血槽22から送血ポンプ23を介して人工肺24に至る区間を迂回して人工肺24よりも下流側で送血回路25と接続される。分離装置1と送血ポンプ23との接続関係に着目すれば、第1分岐路11を通過する血液が送血ポンプ23に導かれ、かつ第2分岐路12を通過する血液が送血ポンプ23を避けるように接続関係が設定される。これにより、分離装置1の第1分岐路11は血液を送血ポンプ23に導く回路の一部として機能し、第2分岐路12は送血ポンプ23を避けるように血液を導く回路の一部として機能する。
図3の例では、第1流出ポート11pから流出する血液を送血ポンプ23に導いて血流を確保しつつ、第2流出ポート12pから流出する古い赤血球を多く含んだ血液は貯血槽22、送血ポンプ23及び人工肺24を避けるようにして患者PTへと戻すことができる。したがって、古い赤血球が送血ポンプ23に導かれてその機械的ストレスで溶血を起こし、それに伴って患者PTの体内にヘモグロビンが流入するおそれを低減することができる。若い赤血球は送血ポンプ23の機械的ストレスに耐えられるため、第1流出ポート11pから流出する血液を送血ポンプ23に導いても格別の問題は生じない。分離装置1にて分離された古い赤血球を患者PTに戻しても、それらの赤血球は患者PTの体内から体外循環装置20に取り込まれたものであるため、患者PTの脾臓にて排除することが可能である。第2流出ポート12pからの血液は古い赤血球を多く含むので、人工肺24によるガス交換の対象から除外しても格別の問題は生じない。また、血小板を多く含む血液が貯血槽22、送血ポンプ23及び人工肺24を迂回して送血回路25に導かれるため、貯血槽22、送血ポンプ23及び人工肺24にて血栓が生じるリスクを低減することができる。特に、貯血槽22は比較的長時間血液が留まるために血栓が生じるリスクが相対的に高いが、図3の形態ではそのリスクの低減に顕著な効果がある。
図3の例においては分離装置1を送血ポンプ23の吸込回路26上に配置したが、送血ポンプ23の機械的ストレスによる古い赤血球の溶血を抑制するためには、送血ポンプ23の上流側、すなわち患者PTから送血ポンプ23の吸込口に至る脱血回路21、貯血槽22又は吸込回路26上の適宜の位置に分離装置1が設けられてよい。例えば、図4に示したように、貯血槽22と送血ポンプ23との間の吸込回路26に分離装置1が配置されてもよい。この場合、流入ポート10pを貯血槽22と接続し、第1流出ポート11pを送血ポンプ23の吸込口と接続して第1分岐路11を通過する血液を送血ポンプ23に導くとともに、第2流出ポート12pは送血ポンプ23を避けて送血ポンプ23人工肺24との間の吐出回路27に接続することにより、古い赤血球が多い血液が送血ポンプ23にて溶血を起こすリスクを低減することができる。なお、図4の例では、第2流出ポート12pを人工肺24よりも下流の送血回路25と接続してもよい。また、図3の例において、第2流出ポート12pを吐出回路27と接続してもよい。さらに、図3の形態と図4の形態とが組み合わされてよい。すなわち、脱血回路21及び吸込回路26の両者に分離装置1が配置されてもよい。
体外循環装置20では、貯血槽22の上流側の脱血回路21上に補助循環装置が付加されることがある。補助循環装置にはローラーポンプや遠心ポンプといったポンプ手段が設けられている。したがって、補助循環装置が付加される場合には、分離装置1をその補助循環装置のポンプ手段よりも上流側の脱血回路21上に配置し、第1流出ポート11pからの血液を貯血槽22に導く一方、第2流出ポート12pからの血液を送血回路25又は吐出回路27に接続すればよい。なお、第1流出ポート11pから流出する血液のみで十分な流量の血流が確保できる場合には、第2流出ポート12pからの血液を患者PTに戻すことなく、適宜に廃棄してもよい。第2流出ポート12pからの血液は、古い赤血球や血小板を多く含んでいるので、それらを廃棄することにより、患者PTの体内で溶血や血栓が生じるリスクを低減することができる。分離装置1は、膜やフィルタを利用して血液成分の一部を拘束する分離装置とは異なり、流入ポート10pから流路2に導入された血液の全てを流出ポート11p、12pから流出させている。したがって、分離装置1の内部における目詰まり等に起因する分離性能の低下が生じるおそれがなく、血液成分の継続的、安定的な分離が可能である。
本発明は上記の形態に限定されることなく、適宜の形態にて実施することができる。例えば、流路2の分岐部6は一箇所に限定されず、複数箇所に設けられてもよい。図5は複数の分岐部6が設けられた分離装置1の腰部を示す。この例では、主幹路10が図1の例と同様に第1分岐部6Aによって第1分岐路11及び第2分岐路12に分岐され、第1分岐路11が第2分岐部6Bによって第3分岐路13及び第4分岐路14にさらに分岐されるように流路2が構成されている。分岐部6A、6Bのそれぞれに血液が流入する領域A1、A2には、図1の例と同様に一対の永久磁石4が配置されている。永久磁石4による磁場の向きは図1と同様で紙面の裏面側から表面側に向かう方向に設定される。第1分岐路11及び第2分岐路12のそれぞれの断面積と主幹路10の断面積との関係は図1と同様である。第3分岐路13及び第4分岐路14のそれぞれの断面積は互いに等しく、かつ第1分岐路11及び第2分岐路12の断面積よりも小さく設定される。
図5の例によれば、第1分岐部6Aにて上記と同様に血液を分離した後、第1分岐路11に分岐された血液中の赤血球をその加齢度に応じてさらに分離することができる。したがって、第1分岐路11に流入する血液中の赤血球のうち、より若い赤血球を第3分岐路13へと導く一方で、相対的に古い赤血球や血小板を第4分岐路14へと導くことができる。それにより、加齢度に応じた赤血球の分離作用をより確実かつ効果的に発揮させることが可能である。なお、図5の分離装置を図3又は図4の体外循環装置20に適用する場合には、第3分岐路13を貯血槽22又は送血ポンプ23の吸込口と接続し、第2分岐路12及び第4分岐路14を送血回路25又は吐出回路27に接続すればよい。つまり、第3分岐路13を第1方向の分岐路とし、第4分岐路12及び第4分岐路14を、第1方向とは異なる第2方向の分岐路として扱って、送血ポンプ23との接続関係を設定すればよい。
図5の例では、第1分岐部6A、第2分岐部6Bのそれぞれに対応する領域A1、A2の磁場を図1と同様に紙面の裏面側から表面側へ向かうものとしたが、磁場の向きは適宜に変更されてよい。例えば、第2分岐部6Bに対応する領域A2では磁場の向きを第1分岐部6Aに対応する領域A1の磁場の向きに対して反転させてもよい。その場合には、第4分岐路14に若い赤血球が、第3分岐路13に比較的古い赤血球や血小板が導かれる。
図5の例において、領域A1、A2のそれぞれにおける磁場の向きが図1とは逆に紙面の表面側から裏面側に向かうように設定されてもよい。その場合には、領域A1、A2で作用するローレンツ力が図2とは逆に左向きとなるため、第2分岐路12に若い赤血球が導かれ、第1分岐路11に古い赤血球や血小板が導かれる。第2分岐部6Bでは、電荷を保持している赤血球が第4分岐路14に導かれる一方で、第3分岐路13には電荷を失った古い赤血球や血小板が導かれる。血液中に多くの古い赤血球が含まれると溶血が生じるリスクがあり、多くの血小板が含まれると血栓が生じるリスクがある。上記のように磁場の向きを図1とは反転させた場合には、第3分岐路13から流出する血液を廃棄するといった処理を施すことにより、古い赤血球や血小板を除去して患者PTの体内で溶血や血栓が生じるリスクを低減することができる。このように、分離装置1は、血小板の除去、あるいは抽出を主目的として利用することも可能である。なお、血小板については、細い流路に入りやすいマイクロ流路効果を発揮することが知られている。したがって、血小板の除去や抽出を主目的とする場合には、第2方向の分岐路の断面積を第1方向の分岐路のそれと比して小さく設定し、ローレンツ力に基づく分離効果とマイクロ流路効果との相乗により分離性能を向上させるようにしてもよい。なお、複数の分岐部6を設ける場合、その個数は2に限らず3以上であってもよい。
図6は、体外循環装置20に分離装置1を適用する他の形態を示している。この形態の体外循環装置20では、図3の体外循環装置20に対して、輸血容器(一例として血液バッグ)28から輸血回路29を介して貯血槽22に血液を供給する構成が付加されている。輸血血液は、その採血から輸血に使用されるまでの間にある程度の時間保存されることがあり、その間にも赤血球の劣化が進行する。したがって、輸血血液には古い赤血球が比較的多く含まれているおそれがある。そのような古い赤血球を送血ポンプ23に導くと、溶血が生じるリスクが高まる。そこで、図6の形態では、吸込回路26に加えて、輸血回路29にも分離装置1が設けられている。
輸血回路29の分離装置1の流入ポート10pは輸血容器28と接続され、第1流出ポート11pは貯血槽22に接続される。第2流出ポート12pは廃棄容器30と接続される。この場合、分離装置1の第1分岐路11は輸血回路29の一部として機能し、第2分岐路12は血液を破棄する回路の一部として機能する。分離装置1を上記のように輸血回路29上に設けることにより、輸血血液中に含まれる古い赤血球や血小板は送血ポンプ23や患者PTの体内に送られることなく適宜に廃棄される。したがって、送血ポンプ23にて溶血が生じるリスク、あるいは古い赤血球が患者PTに導入されることによる体内での溶血のリスクが低減される。輸血血液中の血小板の多くも廃棄されるので、血栓が生じるリスクも低減される。なお、輸血容器28中の血液が比較的新鮮で古い赤血球や血小板の数が問題とならないような場合には、輸血回路29上の分離装置1の第2流出ポート12pを送血回路25又は吐出回路27と接続してもよい。第2流出ポート12pは、廃棄容器30に代えて、血液の廃棄処理装置等の適宜の処理装置に接続されてもよい。
図6の形態においては、吸込回路26上の分離装置1が省略されてもよい。輸血容器28及び輸血回路29は体外循環装置20の構成要素として付加される例に限らない。輸血回路29を患者PTの血管に繋いで輸血を実施する場合でも、患者PTへの古い赤血球や血小板の導入を避ける必要があるときには、その輸血回路29上に分離装置1を配置して図6と同様に第2流出ポート12pからの血液を廃棄してもよい。なお、図6の形態においても、脱血回路21に代えて、又は加えて吸込回路26に分離装置1が配置されてもよい。
図7は、体外循環装置20に分離装置1を適用するさらに他の形態を示している。この形態の体外循環装置20では、図3に示した吸込回路26上の分離装置1に代えて、吐出回路27上に分離装置1が配置されている。分離装置1の流入ポート10pは送血ポンプ23の吐出口と接続され、第1流出ポート11pは人工肺24に接続される。第2流出ポート12pは廃棄容器30に接続される。これにより、分離装置1の第1分岐路11は送血ポンプ23から吐出される血液を患者に導く回路の一部として機能し、第2分岐路12は血液を破棄する回路の一部として機能する。
図7の形態は、送血ポンプ23にて溶血が生じるリスクが比較的低くても、患者PTへの古い赤血球や血小板の導入をなるべく抑えたい場合に適用可能である。ただし、図7の形態は、図3、図4又は図6の形態と適宜に組み合わされてもよい。図4の形態、すなわち吸込回路26上に分離装置1が設けられる場合には、その第2流出ポート12pと吐出回路27との接続位置よりも下流側に分離装置1が配置されてもよい。なお、図7の形態において、分離装置1は送血ポンプ23の下流側に配置されていればよく、吐出回路27に代えて送血回路25上に分離装置1が配置されてもよい。
以上の他にも種々の変更が可能である。例えば、磁場生成手段は永久磁石に限らず、電磁石が用いられてもよい。電磁石を磁場生成手段として利用した場合には、磁場の有無やその強さを適宜に制御することが可能である。分岐部における流路の分岐方向は、必ずしも分岐前の流路と分岐後の流路の全てが同一平面上に位置するように設定されることを要しない。すなわち、赤血球に作用するローレンツ力の方向に沿った第1方向の分岐路が存在する限り、ローレンツ力が作用する若い赤血球をその流路に導くことが可能であり、他の流路の分岐方向は第1方向とは異なる第2方向に分岐されていればよい。例えば、図5の例において、第2分岐路12又は第4分岐路14は紙面と交差する方向に分岐されてもよい。また、磁場MFの向きは主幹路10及び第1分岐路11、あるいは第3分岐路13が置かれた平面と直交する方向に設定されることを必ずしも要しない。分岐部6、6A、6Bに流入する血液の流れを横切る方向に沿って磁場が発生し、かつローレンツ力Fの作用方向に沿って第1分岐路11や第3分岐路13が分岐されていれば、若い赤血球を導く作用が得られる。ポンプ手段は図3、図4、図6又は図7に示したような送血ポンプに限定されない。血液を機械的動作によって送り出すことが可能であって、かつ赤血球に機械的ストレスを与え得る各種の機器がポンプ手段の概念に含まれる。
次に、分離装置1における分離作用を確認した実験例を説明する。実験に用いた分離装置1は、図5に示した二つの分岐部6A、6Bを有するものである。以下では、図5に示したように、第2分岐路12からの血液の流出口をOT1、第4分岐路14からの血液の流出口をOT2、第3分岐路12からの血液の流出口をOT3と表記してそれらを区別する。実験では、分離装置1の主幹路10を回転速度が調整可能なチューブポンプに接続して、流路2にサンプルの血液を導入し、流出口OT1〜OT3のそれぞれから血液を回収して、得られた血液中の赤血球及び血小板を評価した。サンプル血液は、クエン酸で抗凝固処理されたブタの血液であり、採取から24時間後のものである。
赤血球及び血小板の評価には全自動血球計数器を利用した。全自動血球計数器は、電解質溶液に浮遊した血球が細孔を通過するときの電気抵抗の変化を利用して血球体積を電気パルスとして検出し、そのパルス数に基づいて血球数を算出する公知の装置である。同装置による測定では、赤血球に関して平均赤血球容積(MCVと呼ばれる。)、すなわち赤血球1個あたりの平均の大きさをそれぞれ求めた。MCVの値は若い赤血球ほど大きくなり、古い赤血球ほど治作なる。血小板に関してはその数(PLTと呼ばれる。)を求めた。また、比較例として、分離装置1にて分離する前のサンプル血液を対象としてMCV及びPLTを測定した。ローレンツ力は赤血球の速度によっても変化することから、その影響を評価するためにチューブポンプの回転速度を毎分10回転(10rpm)及び毎分30回転(30rpm)に設定したときの測定値をそれぞれ求めた。なお、念のため、永久磁石を取り外して磁場を加えない状態でサンプル血液を流したときに流出口OT1〜OT3のそれぞれから回収される血液中のMCV及びPLTを測定したが、流出口間で有意な差は生じなかった。これにより、流路2それ自体には分離作用がないことが確認されている。
図8は実験によって得られたMCVの測定結果を、図9はPLTの測定結果をそれぞれ示している。なお、各図とも、縦軸は、比較例におけるMCV又はPLTの測定値を1としたときのMCV又はPLTの測定値の比を増減率として示している。図8から明らかなように、MCVの増減率は流出口OT1、OT2、OT3の順で徐々に増加しており、流出口OT1では増減率が1を下回り、流出口OT2、OT3では増減率が1を超えている。この結果は、流出口OT1から回収された血液中の赤血球の平均容積が分離前よりも減少し、流出口OT2、OT3では分離前よりも平均容積が増加していることを示す。赤血球は古いほど小さくなることから、図8の結果によれば、赤血球を加齢度に応じて分離する作用が得られていることが判る。また、図9から明らかなように、PLTの増減率は流出口OT1、OT2、OT3の順で徐々に減少しており、流出口OT1では増減率が1を超え、流出口OT2、OT3では増減率が1を下回っている。この結果は、流出口OT1から回収された血液中の血小板数が分離前よりも増加し、流出口OT2、OT3では分離前よりも血小板数が減少していることを示す。したがって、赤血球を加齢度に応じて分離することにより、血小板数にも有意な差が生じるように血液成分を分離できることが判る。
1 分離装置
2 血液の流路
3 ブロック(流路形成手段)
4 永久磁石(磁場生成手段)
6、6A、6B 分岐部
10 主幹路
11 第1分岐路(第1方向の分岐路)
12 第2分岐路(第2方向の分岐路)
13 第3分岐路(第1方向の分岐路)
14 第4分岐路(第2方向の分岐路)
20 体外循環装置
21 脱血回路
22 貯血槽
23 送血ポンプ(ポンプ手段)
24 人工肺
25 送血回路
26 吸込回路
27 吐出回路
28 輸血容器
29 輸血回路
30 廃棄容器

Claims (7)

  1. 少なくとも一つの分岐部を備えた流路に血液を導く手順と、
    前記分岐部に対して前記血液が流入する領域に、当該血液の流れを横切る方向に沿った磁場を生じさせる手順と、を含み、
    前記流路を、前記分岐部にて、前記血液中の赤血球が帯びる電荷と前記磁場とに応じて発生するローレンツ力の方向に沿った第1方向の分岐路と、当該第1方向とは異なる第2方向の分岐路とに分岐させ、前記ローレンツ力が作用する赤血球を前記第1方向の分岐路に導くことにより、前記第1方向の分岐路の血液成分と前記第2方向の分岐路の血液成分とを差別化する血液成分の分離方法。
  2. 少なくとも一つの分岐部を備え、かつ血液が導かれる流路を形成する流路形成手段と、
    前記分岐部に対して前記血液が流入する領域に、当該血液の流れを横切る方向に沿った磁場を生じさせる磁場生成手段と、を含み、
    前記流路が、前記分岐部にて、前記血液中の赤血球が帯びる電荷と前記磁場とに応じて発生するローレンツ力の方向に沿った第1方向の分岐路と、当該第1方向とは異なる第2方向の分岐路とに分岐されている血液成分の分離装置。
  3. 前記分岐部が体外循環装置のポンプ手段よりも上流側に設けられ、
    前記第1方向の分岐路を通過する血液が前記ポンプ手段に導かれ、かつ前記第2方向の分岐路を通過する血液が前記ポンプ手段を避けるように前記流路と前記ポンプ手段との接続関係が設定されている請求項2に記載の血液成分の分離装置。
  4. 前記分岐部が、患者から前記ポンプ手段に血液を導く回路上に設けられている請求項3に記載の血液成分の分離装置。
  5. 前記ポンプ手段の上流側には輸血回路が設けられ、
    前記分岐部が、前記輸血回路中に設けられている請求項3又は4に記載の血液成分の分離装置。
  6. 前記分岐部が体外循環装置のポンプ手段よりも下流側に設けられ、
    前記第1方向の分岐路が前記ポンプ手段から吐出される血液を患者に導く回路の一部として機能し、前記第2方向の分岐路が血液を破棄する回路の一部として機能する請求項2に記載の血液成分の分離装置。
  7. 前記分岐部が患者に対する輸血回路上に設けられ、
    前記第1方向の分岐路が前記輸血回路の一部として機能し、前記第2方向の分岐路が血液を廃棄する回路の一部として機能する請求項2に記載の血液成分の分離装置。
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