JP2018027742A - 移動体、移動体の制御方法、及びプログラム - Google Patents

移動体、移動体の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】搭載物等に起因して移動体が傾く状況下においても移動体の傾きを抑制する。【解決手段】機体10と、機体10に取り付けられた複数のアーム20と、複数のアーム20のそれぞれに設けられ、プロペラ30aを含むロータ30(推進機構)と、を備える移動体1であって、機体10に搭載物Cが搭載されることにより生じた移動体1の傾きに応じて、複数のアーム20の少なくとも一つを移動させることにより、機体10からプロペラ30aの回転軸30bまでの距離を変化させる。【選択図】図2

Description

本発明は、移動体、移動体の制御方法、及びプログラムに関する。
現在、航空撮影、監視、調査、救助、科学研究、資源開発、遠隔探査等の種々の分野において、無人航空機(以下、「UAV」(Unmanned Aerial Vehicle)と称することがある)のような移動体が広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。UAVは、ヘリコプタ、クワドコプタ、ヘキサコプタ、オクトコプタ等の複数のロータを有するものを含み、上昇・下降飛行、前進・後退飛行(直線飛行)のみならず、旋回飛行やホバリング飛行等を実現させるべく、様々な姿勢をとることができる。
UAVには、航空撮影用のカメラや農薬散布用のノズル付きタンク等の各種搭載物が搭載されることがある。このような搭載物の形状、重量、搭載位置等が変化すると、それに伴ってUAVの重心位置が変化し、UAVが傾く場合がある。従来は、このようにUAVの重心位置が変化した場合に、複数のロータにそれぞれ設けられたプロペラの回転速度を制御することによりUAVの姿勢を維持していた。具体的には、UAVが傾いた方向に最も近いプロペラの回転数(回転速度)を上昇させて、そのプロペラにより発生する揚力を増大させることにより、UAVの傾きを抑制していた。
特表2016−505435号公報
しかしながら、プロペラの回転数(回転速度)には上限があるため、プロペラの制御のみでは、UAVの傾きを抑制して姿勢を維持することが困難な場合があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、搭載物等に起因して移動体が傾く状況下においても移動体の傾きを抑制することを目的とする。
一態様において、移動体(例えば無人航空機)は、機体と、機体に取り付けられた複数のアームと、複数のアームのそれぞれに設けられ、プロペラを含む推進機構と、を備え、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離が変化可能である。
例えば機体に搭載物が搭載されることにより移動体が傾いた場合においても、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させることにより、移動体の傾きを抑制することができる。例えば、ある方向に移動体が傾いた場合には、その傾きに伴って鉛直方向に所定の角度で傾いた少なくとも一つのアームを機体から遠ざかる方向に移動させて、機体からそのアームのプロペラの回転軸までの距離を長くする。これにより、そのプロペラの回転速度及びそれに伴って発生する揚力が一定であっても、機体に作用させるモーメントを大きくすることができ、機体の傾きを抑制することができる。
本態様の移動体において、移動体の傾きを検出する検出部を備え、この検出部で検出された移動体の傾きに応じて機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させることができる。
本態様の移動体において、移動体が飛行しているときに、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させることができる。この際、機体から、回転速度が上限値に到達したプロペラまでの距離を上限値に到達する前の長さよりも長くすることができる。
本態様の移動体において、移動体の傾きを推定する推定部を備え、この推定部で推定された移動体の傾きに応じて機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させることができる。この際、移動体が飛行していないときに、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させてもよい。ここで、推定部は、機体に搭載される搭載物の重量、形状及び搭載位置の少なくとも何れか一つに基づいて移動体の傾きを推定することができる。
本態様の移動体において、複数のアームの少なくとも一つを機体に対して移動させることにより、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させることができる。かかる場合において、移動体の傾きの方向に応じて、複数のアームのうち移動させるアームを選択したり、移動体の傾きの量に応じて、複数のアームのうち移動させるアームの移動量を設定したりすることができる。
本態様の移動体において、複数のアームのうち、移動体の傾きに伴って鉛直方向に所定の角度で傾いた少なくとも一つのアームを、機体から遠ざかる方向に移動させることができる。
本態様の移動体において、複数のアームの少なくとも一つの長さを変化させることにより、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させることもできる。
一態様の移動体の制御方法は、機体と、機体に取り付けられた複数のアームと、複数のアームのそれぞれに設けられ、プロペラを含む推進機構と、を備える制御方法であって、移動体の傾きに応じて機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させるステップを含むものである。
かかる方法を採用すると、例えば機体に搭載物を搭載することにより移動体が傾いた場合に、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させることにより、移動体の傾きを抑制することができる。
本態様の制御方法では、機体に搭載物が搭載されることにより生じた移動体の傾き(例えば検出部で検出された移動体の傾き)に応じて機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させることができる。
本態様の制御方法では、移動体が飛行しているときに、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させることができる。この際、機体から、回転速度が上限値に到達したプロペラまでの距離を上限値に到達する前の長さよりも長くすることができる。
本態様の制御方法では、機体に搭載物が搭載されることにより生じる移動体の傾き(例えば推定部で推定された移動体の傾き)に応じて機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させることができる。この際、移動体が飛行していないときに、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させてもよい。ここで、推定部は、機体に搭載される搭載物の重量、形状及び搭載位置の少なくとも何れか一つに基づいて移動体の傾きを推定することができる。
本態様の制御方法では、複数のアームの少なくとも一つを機体に対して移動させることにより、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させることができる。かかる場合において、移動体の傾きの方向に応じて、複数のアームのうち移動させるアームを選択したり、移動体の傾きの量に応じて、複数のアームのうち移動させるアームの移動量を設定したりすることができる。
本態様の制御方法では、複数のアームのうち、移動体の傾きに伴って鉛直方向に所定の角度で傾いた少なくとも一つのアームを、機体から遠ざかる方向に移動させることができる。
本態様の制御方法では、複数のアームの少なくとも一つの長さを変化させることにより、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させることもできる。
一態様のプログラムは、機体と、機体に取り付けられた複数のアームと、複数のアームのそれぞれに設けられ、プロペラを含む推進機構と、を備える移動体に搭載されたコンピュータに、移動体の傾きに応じて機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させるステップを実行させるものである。
かかるプログラムを採用すると、例えば機体に搭載物を搭載することにより移動体が傾いた場合においても、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させることにより、移動体の傾きを抑制することができる。
本態様のプログラムは、機体に搭載物が搭載されることにより生じた移動体の傾き(例えば検出部で検出された移動体の傾き)に応じて機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させるステップを実行させることができる。
本態様のプログラムは、移動体が飛行しているときに、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させるステップを実行させることができる。この際、機体から、回転速度が上限値に到達したプロペラまでの距離を上限値に到達する前の長さよりも長くすることができる。
本態様のプログラムは、機体に搭載物が搭載されることにより生じる移動体の傾き(例えば推定部で推定された移動体の傾き)に応じて機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させるステップを実行させることができる。この際、移動体が飛行していないときに、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させてもよい。ここで、推定部は、機体に搭載される搭載物の重量、形状及び搭載位置の少なくとも何れか一つに基づいて移動体の傾きを推定することができる。
本態様のプログラムは、複数のアームの少なくとも一つを機体に対して移動させることにより、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させるステップを実行することができる。かかる場合において、移動体の傾きの方向に応じて、複数のアームのうち移動させるアームを選択したり、移動体の傾きの量に応じて、複数のアームのうち移動させるアームの移動量を設定したりすることができる。
本態様のプログラムは、複数のアームのうち、移動体の傾きに伴って鉛直方向に所定の角度で傾いた少なくとも一つのアームを、機体から遠ざかる方向に移動させることができる。
本態様のプログラムは、複数のアームの少なくとも一つの長さを変化させることにより、機体から少なくとも一つのプロペラの回転軸までの距離を変化させるステップを実行させることもできる。
本発明によれば、搭載物等に起因して移動体が傾く状況下においても移動体の傾きを抑制することが可能となる。
本発明の実施形態に係るUAVの全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るUAVのアームが移動した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るUAVの機能的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るUAVに清掃具を搭載した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るUAVにネットを搭載した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るUAVに伸縮式把持具を搭載した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るUAVに切断具を搭載した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るUAVの第一の制御方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係るUAVの第二の制御方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態の姿勢制御の原理を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の姿勢制御の原理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態の姿勢制御の例を表す概念図であり、(A)は初期状態を示すもの、(B)及び(C)は初期状態からUAVの重心位置が変化した状態を示すものである。 本発明の実施形態に係るUAVに搭載した清掃具の支持棒の長さを飛行中に変化させた状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るUAV1(移動体)について説明する。なお、以下の実施形態はあくまでも好適な適用例であって、本発明の適用範囲がこれに限定されるものではない。特許請求の範囲、明細書、図面、及び要約書には、著作権による保護の対象となる事項が含まれる。著作権者は、これらの書類の何人による複製に対しても、特許庁のファイル又はレコードに表示される通りであれば異議を唱えない。ただし、それ以外の場合、一切の著作権を留保する。
まず、図1〜図7を用いて、本発明の実施形態に係るUAV1の構成について説明する。
本実施形態に係るUAV1は、機体10と、機体10に取り付けられた複数のアーム20と、複数のアーム20のそれぞれに設けられ、プロペラ30aを含むロータ30(推進機構)と、各種機器を制御する制御装置40と、を備えている。本実施形態に係るUAV1は、所定の条件に応じて複数のアーム20の少なくとも一つを機体10に対して移動させることにより、機体10から少なくとも一つのプロペラ30aの回転軸30bまでの距離を変化させるものである。例えば、機体10に搭載物(例えば図2に示す清掃具C)を搭載したことにより、ある方向にUAV1が傾いた場合には、その傾きに伴って鉛直方向に所定の角度で傾いた少なくとも一つのアーム20を機体10から遠ざかる方向へ移動させて機体10からそのアーム20のプロペラ30aまでの距離を長くする。これにより、そのプロペラ30aの回転速度及びそれに伴って発生する揚力が一定であっても、機体10に作用させるモーメントを大きくすることができ、機体10の傾きを抑制することができる。
機体10は、UAV1の各種機器を収納するための空間をその内部に有する中空の筐体である。機体10は、中央に位置する中央筐体部11と、中央筐体部11から放射状に分岐する複数の分岐筐体部12と、を有している。中央筐体部11の内側には中心空洞が形成されており、分岐筐体部12の内側には分岐空洞が形成されている。中心空洞及び分岐空洞は、一体となって1つの空洞を形成することができる。
分岐筐体部12は、図1に示すように、中央筐体部11を中心としてX形状をなすように配置されている。中央筐体部11及び分岐筐体部12の配置はこれに限られるものではなく、例えば、各空洞に配置される電気部品(バッテリ、モータ、エンジン等)同士間での効率的な電気接続を容易にするように適宜変更することができる。例えば、中央筐体部11を中心とした星形状や非対称形状をなすように分岐筐体部12を配置してもよい。
本実施形態のUAV1は、4ロータ式のクワッドコプタであり、4つのロータ30に対応する4つの分岐筐体部12を有している。分岐筐体部12の数はこれに限られるものではなく、例えば6ロータ式のUAVにおいては、6個のロータ及び6個の対応する分岐筐体部を設けることができ、8ロータ式のUAVにおいては、8個のロータ及び8個の対応する分岐筐体部を設けることができる。分岐筐体部の数を、UAVのロータの数より多く又は少なくすることもできる。
分岐筐体部12は、中央筐体部11に取り外し可能に連結され得る。分岐筐体部12は、例えばUAV1の保管や輸送を容易にするために、中央筐体部11に対して折り畳むことが可能である。
中央筐体部11は、上部中央筐体部材及び対応する下部中央筐体部材を有し、これらを組み合わせることにより中心空洞が形成されている。分岐筐体部12の各々は、上部分岐筐体部材及び対応する下部分岐筐体部材を有し、これらを組み合わせることにより分岐空洞が形成されている。上部分岐筐体部材及び上部中央筐体部材は、上部機体部分を形成する。下部分岐筐体部材及び下部中央筐体部材は、下部機体部分を形成する。上部機体部分と下部機体部分とを組み合わせることによって機体10の筐体が形成される。上部機体部分及び下部機体部分は、溶接や他の手法により、後に取外しを行わない前提で接続されることができる。一方、上部機体部分及び下部機体部分を取り外し可能に連結してもよい。例えば、ネジ、ボルト、バックル、クランプ、クラスプ、ラッチ、フック、爪、ピン、ストラップ、ケーブル等の留め具によって上部機体部分及び下部機体部分を取り外し可能に連結することができる。このようにすると、上部機体部分を下部機体部分から取り外し、機体10の内部部品の直接的な観察や保守を実現させることができる。
UAV1の機体10を形成する個々の部品又はこれらの組み合わせは、射出成形や3Dプリンティング等の適切な技法を用いて製造することができる。例えば、上部中央筐体部材、下部中央筐体部材、上部分岐筐体部材及び下部分岐筐体部材の各々は、個々に製造し、これらを組み合わせて機体10の筐体を形成することができる。上部分岐筐体部材及び上部中央筐体部材を1つの構造体として一体的に製造して上部機体部分を形成し、下部分岐筐体部材及び下部中央筐体部材を1つの構造体として一体的に製造して下部機体部分を形成することもできる。そして、これら2つの一体形成された部分を溶接や留め具等によって組み合わせて機体10を形成することができる。上部中央筐体部材及び下部中央筐体部材を1つの構造体として一体的に製造して中央筐体部11を形成し、上部分岐筐体部材及び下部分岐筐体部材の各々を1つの構造体として一体的に製造して分岐筐体部12を形成することもできる。そして、中央筐体部11及び分岐筐体部12を溶接や留め具等によって組み合わせて機体10を形成することができる。また、UAV1の機体10全体を、例えば射出形成や3Dプリンティング等の技法を用いて一体的に製造することができる。
アーム20は、所定長さを有する部材である。アーム20は、機体10から放射状に設けられており、初期状態では機体10の各分岐筐体部12の内部に形成された分岐空洞に収納されている。アーム20の分岐筐体部12から突出する部分の長さは、図3に示すアーム可変機構50によって変化する。アーム可変機構50は、制御装置40からの信号に基づいて制御される。アーム可変機構50としては、アーム20全体を中央筐体部11から回転軸30bに向かう方向に移動させることができる各種機構(例えば、アーム20に固定されたラックと、このラックに噛み合うピニオンと、ピニオンを回転させる駆動部と、を有するラック・アンド・ピニオン機構等)を採用することができる。また、アーム20を伸縮自在に構成する(例えばテレスコピック構造を採用する)ことにより、アーム20自体の長さを変化させることもできる。
ロータ30は、UAV1の位置の維持・変更やUAV1の方向転換を実現させる推進機構である。各ロータ30は、図1及び図2に示すように、二枚のプロペラ(ブレード)30aを有している。プロペラ30aは、所定の駆動源(例えば電気モータやエンジン)によって回転軸30b周りを回転駆動される。プロペラ30aの枚数は、これには限られない。ロータ30は、支持構造等の手段を使用してアーム20の先端部に取り付けられており、これによりアーム20の先端部にプロペラ30aが接続されている。ロータ30の数は、実際の環境の要件に従って調整することが可能であるが、動作中のUAV1の安定性を保証するために3つ以上あることが好ましい。
ロータ30は、UAV1が、水平方向の運動を必要とせずに(例えば滑走路を移動せずに)地面から垂直に離陸したり、地面に垂直に着陸したりすることを可能にする。また、ロータ30の動作によって所定の位置や方向でUAV1が空中でホバリング飛行を行うことができるように、ロータ30を構成してもよい。特定のロータ30は、他のロータ30から独立して制御されるようにしてもよい。機体10が地面に対して平行に(すなわち水平に)設置された状態で、ロータ30のプロペラ30aの回転軸30bは鉛直方向に向けられ、機体10に推力や揚力を提供することができる。回転軸30bが鉛直方向に向けられた幾つかのロータ30は、上方からみたときに時計方向に回転することができ、他のロータ30は、上方からみたときに反時計方向に回転することができる。各ロータ30の回転速度は、揚力や推力を制御し、それによってUAV1の位置、速度、加速度を調整するために独立して変更することができる。
制御装置40は、図3に示すように、検出部41、推定部42、アーム選択部43、アーム長さ決定部44、アーム制御部45及び通信部46を有している。検出部41は、UAV1の飛行中に、UAV1の傾き(傾きの方向及び傾きの量)を検出する。検出部41としては、ジャイロセンサ等を採用することができる。推定部42は、UAV1が飛行していないときに、UAV1に搭載物が搭載されることにより生じるUAV1の傾きを推定する。推定部42は、例えば搭載物の重量、形状、搭載位置等に応じて、UAV1の傾きを推定することができる。アーム選択部43は、検出部41で検出した傾きの方向又は推定部42で推定した傾きの方向に基づいて、複数のアーム20の中から、移動させるアーム20を選択する。アーム長さ決定部44は、検出部41で検出した傾きの量又は推定部42で推定した傾きの量に基づいて、移動させるアーム20の移動量を決定する。アーム制御部45は、信号を送出してアーム可変機構50を制御することにより、対象となるアーム20を移動させる。
制御装置40は、プログラマブルプロセッサ(例えば、中央処理ユニット(CPU))等の1つ又は複数のプロセッサを有するコンピュータとして構成することができる。制御装置40は、コンピュータ可読媒体(例えば、SDカードやランダムアクセスメモリ等の分離可能な媒体)に記憶されたプログラムを読み出し、プロセッサに実行させることができる。
本実施形態においては、機体10の傾きに応じて、機体10から少なくとも一つのプロペラ30aの回転軸30bまでの距離を変化させる方法をコンピュータに実行させるプログラムを採用している。
本実施形態のプログラムによって実行される第一の制御方法では、機体10への搭載物の搭載により実際に生じたUAV1の傾きを検出部41で検出し、UAV1の飛行中に、検出された傾きに応じて複数のアーム20の少なくとも一つを移動させる。より詳しくは、UAV1の飛行中に、検出部41がUAV1の傾きの方向及び量を検出する。アーム選択部43は、検出された傾きの方向に基づいて、移動させるアーム20を選択する。アーム長さ決定部44は、検出された傾きの量に基づいて、移動させるアーム20の移動量を決定する。アーム制御部45は、アーム可変機構50を制御することにより、対象となるアーム20を移動させる。第一の制御方法では、UAV1の飛行中に、回転速度が上限値に到達したプロペラ30aを検出し、このプロペラ30aが取り付けられているアーム20を機体10から遠ざかる方向に移動させることができる。複数のアーム20のうち、UAV1の傾きに伴って鉛直方向に所定の角度で傾いた少なくとも一つのアーム20を、機体10から遠ざかる方向に移動させることができる。
本実施形態のプログラムによって実行される第二の制御方法では、機体10への搭載物の搭載によるUAV1の傾きを推定部42で推定し、UAV1の飛行前に、推定された傾きに応じて複数のアーム20の少なくとも一つを移動させる。より詳しくは、UAV1の飛行前に、推定部42が機体10に搭載される搭載物の重量、形状及び搭載位置の少なくとも何れか一つに基づいてUAV1の傾きの方向及び量を推定する。アーム選択部43は、推定された傾きの方向に基づいて、移動させるアーム20を選択する。アーム長さ決定部44は、推定された傾きの量に基づいて、移動させるアーム20の移動量を決定する。アーム制御部45は、アーム可変機構50を制御することにより、対象となるアーム20を移動させる。
通信部46は、無線信号を利用して、通信システムを有する外部端末60との通信を可能にするものである。通信方法としては、データが一方向で(外部端末60から通信部46へと)送信される一方向通信を採用したり、通信部46と外部端末60との間の双方向でデータが送信される双方向通信を採用したりすることができる。双方向通信の場合、外部端末60は、通信部46に制御データを提供し、通信部46から情報(例えばUAV1の位置・速度・加速度情報等)を受け取ることができる。外部端末60からの制御データは、UAV1の位置、速度、加速度等に関する制御命令を含み、UAV1の位置や方向を変更することができる。UAV1からの通信は、UAV1に搭載されたセンサ(例えば、GPSセンサ、運動センサ、慣性センサ、近接センサ等)からの情報を含むことができる。通信部46は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、赤外線、無線、WiFi、ポイントツーポイント(P2P)ネットワーク、電気通信ネットワーク、クラウド通信等のうちの1つ以上を利用することができる。
外部端末60は、UAV1と通信する無線通信デバイスを有している。外部端末60は、手持ち型又は装着型デバイスであってもよい。例えば、外部端末60は、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、コンピュータ、眼鏡、手袋、ヘルメット、マイクロホン又はそれらの組合せで構成することができる。外部端末60は、キーボード、マウス、ジョイスティック、タッチスクリーン又はディスプレイ等のユーザインターフェースを含むことができる。外部端末60は、UAV1の情報を見るための表示ユニットを含むことができる。例えば、外部端末60は、位置、並進速度、並進加速度、方向、角速度、角加速度又はそれらの組合せに関して、UAV1の情報を表示することができる。また、外部端末60は、UAV1の通信部46や外部端末60から受け取ったデータをウェブサイトやサーバにアップロードできるように、インターネット又は他の電気通信ネットワークに接続されてもよい。
本実施形態に係るUAV1は、図1及び図2に示すように、機体10に取り付けられる支持部材70を備えている。支持部材70は、UAV1が地上に設置されているときに、UAV1を支持する。UAV1の機体10には、各種搭載物を取り付けるための棒状の取付部80が設けられている。取付部80には、例えば図2及び図4に示すような清掃具C、図5に示すようなネットN、図6に示すような伸縮式把持具H、図7に示すような切断具S等を取り付けることができる。これらの他にも、画像を撮影するための伸縮式望遠カメラ、望遠カメラの姿勢を安定させるための安定機構(ジンバル等)、農薬散布用のノズル付きタンク等の各種の搭載物を取り付けることもできる。
次に、図8及び図9のフローチャートを用いて、本実施形態に係るUAV1の制御方法について説明する。
最初に、図8のフローチャートを用いて、UAV1の飛行中に少なくとも一つのアーム20を移動させる方法(第一の制御方法)について説明する。まず、制御装置40の検出部41は、UAV1の飛行中に、機体10への搭載物の搭載により実際に生じたUAV1の傾きの方向及び量を検出する(ステップS10)。次いで、アーム選択部43は、ステップS10で検出した傾きの方向に基づいて、移動させるアーム20を選択し(ステップS11)、アーム長さ決定部44は、ステップS10で検出した傾きの量に基づいて、移動させるアーム20の移動量を設定する(ステップS12)。ステップS11とステップS12は、同時に実施されてもよい。続いて、アーム制御部45は、アーム可変機構50を制御することにより、対象となるアーム20を移動させる(ステップS13)。ステップS11では、UAV1の傾きに伴って鉛直方向に所定の角度で傾いた少なくとも一つのアーム20を選択することができる。
続いて、図9のフローチャートを用いて、UAV1の飛行前にアーム21の長さを変化させる方法(第二の制御方法)について説明する。まず、制御装置40の推定部42は、UAV1の飛行前に、機体10に搭載された搭載物の重量、形状及び搭載位置の少なくとも何れか一つに基づいてUAV1の傾きの方向及び量を推定する(ステップS20)。次いで、アーム選択部43は、ステップS20で推定した傾きの方向に基づいて、移動させるアーム20を選択する(ステップS21)。アーム長さ決定部44は、ステップS20で推定した傾きの量に基づいて、移動させるアーム20の移動量を決定する(ステップS22)。続いて、アーム制御部45は、アーム可変機構50を制御することにより、対象となるアーム20を移動させる(ステップS23)。
ここで、図10〜図12を用いて、本実施形態の第一の制御方法においてUAVの姿勢を制御する原理について説明する。
図10は、4つのアーム及び4つのプロペラを有するUAVに作用する力を示す図である。同図において、F1、F2、F3、F4は、各ロータに設けられたプロペラによって発生する揚力を示す。l1、l2、l3、l4は、UAVの機体の中心Oから4つのプロペラの回転軸までの距離を示す。
ここで、UAVの各プロペラによって発生する力FP(=F1+F2+F3+F4)は、機体座標系において以下の式で表される。以下の式において、ωi(i=1、2、3、4)は各プロペラの回転速度であり、kmは係数である。
上記式を用いると、UAVの絶対座標系における並進の運動方程式は、以下の式(1)で表される。以下の式(1)において、ΦはUAVのロール角(絶対座標系のX軸周りの回転角度)であり、ΘはUAVのピッチ角(絶対座標系のY軸周りの回転角度)であり、ΨはUAVのヨー角(絶対座標系のZ軸周りの回転角度)であり、mはUAVの質量であり、gは重力加速度である。
また、UAVの絶対座標系における回転の運動方程式は、以下の式(2)で表される。以下の式(2)において、Ix、Iy、Izは、それぞれ絶対座標系におけるX軸、Y軸、Z軸周りのUAVの慣性モーメントであり、kdは係数である。
通常のUAV制御では、各種センサ(加速度計、コンパス、GPS等)を用いて、UAVのステイタスパラメータ(角速度、加速度、位置、方向等)を取得する。このステイタスパラメータと目標パラメータとの間の偏差を低減させるための制御パラメータ(例えばロール角、ピッチ角、ヨー角)をPID制御により算出し、この制御パラメータを式(1)及び式(2)に入力してUAVの各プロペラの回転速度ωi(i=1、2、3、4)を算出する。このようにして得られた回転速度に基づいて、UAVの姿勢を制御している。すなわち、通常のUAV制御では、UAVの各プロペラの回転速度のみを出力している。
これに対し、本実施形態では、UAVの各プロペラの回転速度ωi(i=1、2、3、4)だけではなく、UAVの4つの距離li(i=1、2、3、4)を出力する。
以下、図11のフローチャートを用いて、本実施形態の姿勢制御の原理をより具体的に説明する。
まず、ステップS1において、各種センサを用いてUAVのステイタスパラメータを取得する。次いで、ステップS2において、ステップS1で取得したステイタスパラメータと、目標パラメータと、の間の偏差を低減させるための制御パラメータをPID制御により算出する。目標パラメータとしては、例えばユーザによって外部から送られた信号に基づいて算出された値を採用したり、UAVの内部で自動的に算出した値を採用したりすることができる。
ステップS3において、ステップS2で算出した制御パラメータを式(1)及び式(2)に入力して、UAVの各プロペラの回転速度ωi(i=1、2、3、4)を算出する。次いで、ステップS4において、ステップS3で算出した各プロペラの回転速度ωi(i=1、2、3、4)が所定の上限値ωt(例えば500rad/s)を超えるか否かを判定する。各プロペラの回転速度ωi(i=1、2、3、4)の何れかが上限値ωtを超えた場合には、ステップS5において、その回転速度(例えばω1)を上限値ωtに設定する。
ステップS6において、ステップS3で算出した回転速度(ステップS5で上限値ωtに置き換えられる回転速度を除く)及びステップS5で設定した回転速度(上限値ωt)と、式(2)と、を用いて、UAVの4つの距離li(i=1、2、3、4)を算出する。すなわち、ステップS6においては、各回転速度を定数とし、各距離liを未知数として、式(2)を用いて各距離liを算出している。この際、式(2)に含まれる運動方程式の個数(3個)よりも未知数(4個)の方が多くなるため、4つの距離liが複数組算出されることとなるが、所定の条件(例えば、機体から、回転速度が上限値に到達したプロペラまでの距離を優先的に長くする等)を参照して、最適な距離liの組を決定する。プロペラの回転速度が一定であっても、機体からプロペラの回転軸までの距離を長くすることにより、機体に作用させるモーメントを大きくすることができ、これにより機体の傾きを抑制することができる。
ステップS7において、ステップS6で算出した値を目標値として、各距離liを変化させる。ステップS8において、ステップS3で算出した回転速度(ステップS5で上限値ωtに置き換えられる回転速度を除く)及びステップS5で設定した回転速度(上限値ωt)を目標値として、各プロペラの回転速度を設定する。
一方、ステップS4において、全てのプロペラの回転速度ωi(i=1、2、3、4)が上限値ωt以下であると判定した場合には、ステップS5〜S7を経ることなくステップS8に移行する。ステップS8においては、ステップS3で算出した回転速度を目標値として、各プロペラの回転速度を設定する。
図12(A)は、UAVの飛行中に、機体Bの中心に重心(CG)が位置しており、機体Bが傾いていない初期状態を示している。このとき、機体Bの中心から各プロペラPの回転軸までの距離Aは一定である。図12(B)は、この初期状態から、搭載物を搭載すること等に起因して機体Bの重心が紙面右側2つのプロペラP1、P2の間の方向に移動し、同方向に機体Bが傾いた状態を示す(符号CG´は移動後の重心を示す)。このとき、機体Bから、機体Bの傾きに伴って鉛直下向きに移動した2つのプロペラP1、P2の回転軸までの距離A1、A2を長くすることができ、機体Bの傾きを抑制することができる。
図12(C)は、図12(A)の初期状態から、搭載物を搭載すること等に起因して機体Bの重心が紙面左上のプロペラP3の方向に移動し、同方向に機体Bが傾いた状態を示す(符号CG″は移動後の重心を示す)。このとき、機体Bから、機体Bの傾きに伴って最も鉛直下向きに移動したプロペラP3の回転軸までの距離A3を長くすることができ、機体Bの傾きを抑制することができる。
以上説明した実施形態に係るUAV1においては、機体10に搭載物が搭載されることによりUAV1が傾いた場合に、機体10からプロペラ30aの回転軸30bまでの距離を変化させて、UAV1の傾きを抑制することができる。
本実施形態においては、UAV1に搭載物が搭載されることにより生じたUAV1の傾きを、機体10から少なくとも一つのプロペラ30aの回転軸30bまでの距離を変化させることにより抑制した例を示した。同様の手法を用いて、UAV1に搭載されていた搭載物の形状が飛行中に変化することにより生じたUAV1の傾きを抑制することもできる。例えば、図13に示すように、UAV1の飛行中に、UAV1に搭載されていた清掃具Cの支持棒CSの長さを伸長させることによりUAV1の重心位置が清掃具Cの方向に移動し、同方向にUAV1が傾いた場合を想定する。このとき、UAV1の傾きに伴って鉛直方向に所定の角度で傾いた2つのアーム20を、機体10から遠ざかる方向に移動させる。これにより、機体10から、これらアーム20に取り付けられたプロペラ30aの回転軸30bまでの距離を長くして、機体Bの傾きを抑制することができる。
他の実施形態として、アーム20を移動させたりアーム20自体の長さを変化させたりする手法に代えて、アーム20の長さを一定に保持したままプロペラ30aの回転軸30bを移動させる手法を採ることもできる。具体的には、例えば、アーム20の中央筐体部11から回転軸30bに向かう方向に沿ってプロペラ30aの回転軸30bを移動させるスライド機構を採用し、アーム20の長さを一定に保持したまま、機体10及びアーム20に対するプロペラ30aの回転軸30bの位置を変化させる。この形態によっても、機体10からプロペラ30aの回転軸30bまでの距離を変化させて、搭載物等に起因したUAV1の傾きを抑制することができる。
付記
1.機体と、前記機体に取り付けられた複数のアームと、前記複数のアームのそれぞれに設けられ、プロペラを含む推進機構と、を備える移動体に搭載されたコンピュータに、前記移動体の傾きに応じて前記機体から少なくとも一つの前記プロペラの回転軸までの距離を変化させるステップを実行させる、プログラム。
2.前記ステップでは、前記機体に搭載物が搭載されることにより生じた前記移動体の傾きに応じて前記距離を変化させる、条項1に記載のプログラム。
3.前記ステップでは、検出部で検出された前記移動体の傾きに応じて前記距離を変化させる、条項2に記載のプログラム。
4.前記ステップでは、前記移動体が飛行しているときに前記距離を変化させる、条項1から3の何れか一項に記載のプログラム。
5.前記ステップでは、前記機体から、回転速度が上限値に到達した前記プロペラの回転軸までの距離を上限値に到達する前の長さよりも長くする、条項4に記載のプログラム。
6.前記ステップでは、前記機体に搭載物が搭載されることにより生じる前記移動体の傾きに応じて前記距離を変化させる、条項1に記載のプログラム。
7.前記ステップでは、推定部で推定された前記移動体の傾きに応じて前記距離を変化させる、条項6に記載のプログラム。
8.前記ステップでは、前記推定部が、前記機体に搭載される搭載物の重量、形状及び搭載位置の少なくとも何れか一つに基づいて前記移動体の傾きを推定する、条項7に記載のプログラム。
9.前記ステップでは、前記移動体が飛行していないときに前記距離を変化させる、条項6から8の何れか一項に記載のプログラム。
10.前記ステップでは、前記複数のアームの少なくとも一つを前記機体に対して移動させることにより前記距離を変化させる、条項1から9の何れか一項に記載のプログラム。
11.前記ステップでは、前記移動体の傾きの方向に応じて、前記複数のアームのうち移動させるアームを選択する、条項10に記載のプログラム。
12.前記ステップでは、前記移動体の傾きの量に応じて、前記複数のアームのうち移動させるアームの移動量を設定する、条項10又は11に記載のプログラム。
13.前記ステップでは、前記複数のアームのうち、前記移動体の傾きに伴って鉛直方向に所定の角度で傾いた少なくとも一つのアームを、前記機体から遠ざかる方向に移動させる、条項10に記載のプログラム。
14.前記ステップでは、前記複数のアームの少なくとも一つの長さを変化させることにより前記距離を変化させる、条項1から9の何れか一項に記載のプログラム。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、かかる実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。すなわち、前記実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前記実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1…無人航空機(移動体)
10…機体
20…アーム
30…ロータ(推進機構)
30a…プロペラ
30b…回転軸
41…検出部
42…推定部
C…清掃具(搭載物)
H…伸縮式把持具(搭載物)
N…ネット(搭載物)
S…切断具(搭載物)

Claims (30)

  1. 機体と、
    前記機体に取り付けられた複数のアームと、
    前記複数のアームのそれぞれに設けられ、プロペラを含む推進機構と、を備え、
    前記機体から少なくとも一つの前記プロペラの回転軸までの距離が変化可能である、移動体。
  2. 前記移動体の傾きに応じて前記距離が変化可能である、請求項1に記載の移動体。
  3. 前記機体に搭載物が搭載されることにより生じた前記移動体の傾きに応じて前記距離が変化可能である、請求項2に記載の移動体。
  4. 前記移動体の傾きを検出する検出部を備え、
    前記検出部で検出された前記移動体の傾きに応じて前記距離が変化可能である、請求項3に記載の移動体。
  5. 前記移動体が飛行しているときに前記距離が変化可能である、請求項1から4の何れか一項に記載の移動体。
  6. 前記機体から、回転速度が上限値に到達した前記プロペラの回転軸までの距離が前記上限値に到達する前の長さよりも長くなる、請求項5に記載の移動体。
  7. 前記機体に搭載物が搭載されることにより生じる前記移動体の傾きに応じて前記距離が変化可能である、請求項1に記載の移動体。
  8. 前記移動体の傾きを推定する推定部を備え、
    前記推定部で推定された前記移動体の傾きに応じて前記距離が変化可能である、請求項7に記載の移動体。
  9. 前記推定部は、前記機体に搭載される搭載物の重量、形状及び搭載位置の少なくとも何れか一つに基づいて前記移動体の傾きを推定する、請求項8に記載の移動体。
  10. 前記移動体が飛行していないときに前記距離が変化可能である、請求項7から9の何れか一項に記載の移動体。
  11. 前記複数のアームの少なくとも一つが前記機体に対して移動することにより前記距離が変化する、請求項1から10の何れか一項に記載の移動体。
  12. 前記移動体の傾きの方向に応じて、前記複数のアームのうち移動するアームが選択される、請求項11に記載の移動体。
  13. 前記移動体の傾きの量に応じて、前記複数のアームのうち移動するアームの移動量が設定される、請求項11又は12に記載の移動体。
  14. 前記複数のアームのうち、前記移動体の傾きに伴って鉛直方向に所定の角度で傾いた少なくとも一つの前記アームが、前記機体から遠ざかる方向に移動する、請求項11に記載の移動体。
  15. 前記複数のアームの少なくとも一つの長さが変化することにより前記距離が変化する、請求項1から10の何れか一項に記載の移動体。
  16. 無人航空機である、請求項1から15の何れか一項に記載の移動体。
  17. 機体と、前記機体に取り付けられた複数のアームと、前記複数のアームのそれぞれに設けられ、プロペラを含む推進機構と、を備える移動体の制御方法であって、
    前記移動体の傾きに応じて前記機体から少なくとも一つの前記プロペラの回転軸までの距離を変化させるステップを含む、移動体の制御方法。
  18. 前記ステップでは、前記機体に搭載物が搭載されることにより生じた前記移動体の傾きに応じて前記距離を変化させる、請求項17に記載の移動体の制御方法。
  19. 前記ステップでは、検出部で検出された前記移動体の傾きに応じて前記距離を変化させる、請求項18に記載の移動体の制御方法。
  20. 前記ステップでは、前記移動体が飛行しているときに前記距離を変化させる、請求項17から19の何れか一項に記載の移動体の制御方法。
  21. 前記ステップでは、前記機体から、回転速度が上限値に到達した前記プロペラの回転軸までの距離を前記上限値に到達する前の長さよりも長くする、請求項20に記載の移動体の制御方法。
  22. 前記ステップでは、前記機体に搭載物が搭載されることにより生じる前記移動体の傾きに応じて前記距離を変化させる、請求項17に記載の移動体の制御方法。
  23. 前記ステップでは、推定部で推定された前記移動体の傾きに応じて前記距離を変化させる、請求項22に記載の移動体の制御方法。
  24. 前記ステップでは、前記推定部が、前記機体に搭載される搭載物の重量、形状及び搭載位置の少なくとも何れか一つに基づいて前記移動体の傾きを推定する、請求項23に記載の移動体の制御方法。
  25. 前記ステップでは、前記移動体が飛行していないときに前記距離を変化させる、請求項22から24の何れか一項に記載の移動体の制御方法。
  26. 前記ステップでは、前記複数のアームの少なくとも一つを前記機体に対して移動させることにより前記距離を変化させる、請求項17から25の何れか一項に記載の移動体の制御方法。
  27. 前記ステップでは、前記移動体の傾きの方向に応じて、前記複数のアームのうち移動させるアームを選択する、請求項26に記載の移動体の制御方法。
  28. 前記ステップでは、前記移動体の傾きの量に応じて、前記複数のアームのうち移動させるアームの移動量を設定する、請求項26又は27に記載の移動体の制御方法。
  29. 前記ステップでは、前記複数のアームのうち、前記移動体の傾きに伴って鉛直方向に所定の角度で傾いた少なくとも一つの前記アームを、前記機体から遠ざかる方向に移動させる、請求項26に記載の移動体の制御方法。
  30. 前記ステップでは、前記複数のアームの少なくとも一つの長さを変化させることにより前記距離を変化させる、請求項17から25の何れか一項に記載の移動体の制御方法。
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