JP2018027197A - 洗濯機 - Google Patents

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幹夫 黒澤
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幹夫 黒澤
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Abstract

【課題】脱水工程中に衣類のアンバランスを修正することによる洗濯完了時間の長期化を抑制しつつ、水の消費を抑えることが可能な洗濯機を提供する。【解決手段】筐体内に設けられる洗濯槽と、前記洗濯槽に給水する給水手段と、前記洗濯槽と前記攪拌翼を駆動させる駆動装置と、前記洗濯槽に収容される衣類の量を判定する衣類量判定手段と、前記給水手段および前記駆動装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、脱水工程中にアンバランスが発生したと判断された場合、前記衣類量判定手段による衣類の量に応じてリトライ方法を変えることにより、少量負荷であると判定した場合には、すすぎ工程に戻り水を使う処理を回避し、使用水量を減らすことができる。【選択図】図12

Description

本発明は洗濯機に関する。
特開2014−8313号公報(特許文献1)には、脱水工程時に脱水槽の衣類のアンバランスの修正を少量の水で精度良く行なうことを目的とする洗濯機が開示されている。
特開2014−8313号公報
特許文献1では、アンバランス状態であると判定した時には、排水を停止し、脱水槽5あるいはパルセータ7を回転させて衣類の偏りを低減するようモータ9を制御する。しかし、アンバランス状態を解消する上でパルセータの回転の影響は限定的であり、とりわけ衣類の量が多い場合はパルセータを回転させてもアンバランスが解消せずかえって洗濯完了までの時間が長くなってしまうおそれがある。
本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、洗濯完了時間の長期化を抑制しつつ水の消費を抑えることが可能な洗濯機を提供することを目的とする。
本発明は、その一例として、筐体内に設けられる洗濯槽と、前記洗濯槽に給水する給水手段と、前記洗濯槽と前記攪拌翼を駆動させる駆動装置と、前記洗濯槽に収容される衣類の量を判定する衣類量判定手段と、前記給水手段および前記駆動装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、脱水工程中にアンバランスが発生したと判断された場合、前記衣類量判定手段による衣類の量に応じてリトライ方法を変えること特徴とすることを特徴とする。
本発明によれば、洗濯完了時間の長期化を抑制しつつ水の消費を抑えることが可能な洗濯機を提供できる。
本実施形態の洗濯機を示す外観斜視図である。 本実施形態の洗濯機の縦断面図である。 外槽底部外側を示す斜視図である。 外槽底部外側を示す平面図である。 クラッチ機構と排水弁の連動動作を模式的に説明する図を示し、(a)は洗い時、(b)は脱水時である。 本実施形態の洗濯機の制御装置の機能構成を示す図である。 本実施形態の洗濯機の給水ユニットの経路を示す概略図である。 流体バランサの拡大断面図である。 槽洗浄行程を示すフローチャートである。 洗剤量センシングおよび給水行程を示すフローチャートである。 すすぎ時のセンシング行程を示すフローチャートである。 脱水行程リトライを示すフローチャートである。 脱水ブレーキ行程を示すフローチャートである。 (a)は槽回転速度に応じたモータオフおよびブレーキ時間を示すテーブル、(b)は運転サイクルに応じたブレーキ追加時間、(c)は洗剤量センシングランクに応じたブレーキ追加時間、(d)は洗濯物量に応じたブレーキ追加時間である。 槽回転速度の変化を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の洗濯機を示す外観斜視図である。
図1に示すように、洗濯機1は、外郭を構成する筐体2と、洗濯物を出し入れする際に開閉される蓋3と、を備えている。筐体2は、底部に合成樹脂製のベース2a、このベース2aの上部に設けられる鋼板製の側板2b、側板2bの上部に設けられる合成樹脂製のトップカバー2cなどを備えて構成されている。蓋3は、矩形状の1枚ものの板材で構成され、トップカバー2cに設けられた軸受(不図示)に回動自在に支持されている。また、トップカバー2cには、蓋3を閉じたときの手前に、操作パネル4が設けられている。操作パネル4は、操作スイッチや表示部などで構成されている。また、トップカバー2cの後部には、給水ホース接続口5が設けられている。
図2は、本実施形態の洗濯機の縦断面図である。
図2に示すように、洗濯機1は、筐体2内に、内槽10、外槽20、攪拌翼30、駆動モータ(駆動装置)40(図3参照)、クラッチ機構50、排水弁62(図3参照)、制御装置100(図6参照)などを備えて構成されている。
内槽10は、洗濯兼脱水槽であり、有底円筒形状を呈し、胴板11、この胴板11の底部に設けられる底板12、胴板11の上部に設けられる流体バランサ13などを備えて構成されている。
胴板11は、例えば、ステンレス鋼板によって円筒状に形成されている。また、胴板11には、通水用の多数の貫通孔(図示省略)が形成されている。
底板12は、例えば、合成樹脂によって皿状に形成されている。また、底板12には、攪拌翼30を取り付けるための円形の開口部が形成されている。
流体バランサ13は、内部に比重の大きな流体を封入して構成され、内槽10の回転時に洗濯物の偏り等によって偏心が生じたときに、流体バランサ13内での流体の移動によって偏心をキャンセルし、回転のバランスを維持する働きを有する。また、流体バランサ13は、内槽10の回転軸中心と略同心円となるように胴板11の上端部に取り付けられる。
また、流体バランサ13に封入される液体は、収容部13aに収容されている。収容部13aの内部は、流体バランサ13の中心から径方向に複数の層に分かれている。また各層の内部は、多数の部屋に区切られ、各部屋は封入される液体が移動可能なように連通している。
内槽10の胴板11の内周面側面には、攪拌翼30が回転することによるポンプアップ作用により、外槽20に給水された洗い水やすすぎ水を循環させるための循環シャワーケース14,14が設けられている。また、循環シャワーケース14には、糸くずを捕集するためのリントフィルタケース15が設けられている。
外槽20は、合成樹脂製で有底円筒状に形成され、内槽10を同軸上に内包している。また、外槽20の上端には、外槽20と内槽10との間の隙間を覆う外槽カバー21が設けられている。
攪拌翼30(パルセータともいう)は、略円盤状に形成され、内槽10の底部に設けられている。また、攪拌翼30は、表面(上面)が周方向に沿って波型に形成されるとともに、上方に盛り上がる盛り上がり部31,31を有している。また、攪拌翼30には、上下方向に貫通する多数の貫通孔32が形成されている。
また、攪拌翼30の裏面(下面)には、回転軸中心から径方向に延びる複数の裏羽根33(径方向リブ)が形成されている。この裏羽根33は、盛り上がり部31の領域において高さが最も高くなるように形成されている。また、裏羽根33は、板形状であり、攪拌翼30の裏面から鉛直方向の下方に向けて突出して形成されている。また、裏羽根33は、周方向に間隔を空けて放射状に配置されている。この裏羽根33は、循環させる洗濯水を取り込む機能だけではなく、内槽10に洗濯物が投入されて攪拌翼30が撓み変形するのを抑制する補強部材としての機能も有している。
また、攪拌翼30の裏面(下面)には、回転軸中心に同心円状または略同心円状に円環リブ34,34,34(周方向リブ)が形成されている。これにより、攪拌翼30および裏羽根33を補強することができる。この円環リブ34も裏羽根を構成する部材であり、裏羽根33と円環リブ34とで囲まれる領域に水を収容して、攪拌翼30の回転時に遠心力によって収容した水を外側に押し出すようになっている。
また、攪拌翼30は、駆動モータ40(図3参照)からの回転動力が伝達されるように構成されている。例えば、洗い時やすすぎ時に、攪拌翼30を正逆方向に回転させることで洗い水やすすぎ水を洗濯物ごと攪拌することができ、また脱水時に、攪拌翼30を内槽10と一緒に高速で回転することで洗濯物に含まれる水分を遠心脱水することができる。
図3は、外槽底部外側を示す斜視図、図4は、外槽底部外側を示す平面図である。なお、図3は、外槽20の底を上向きにした状態、図4は洗濯機の底から見た状態を示している。
図3および図4に示すように、外槽20の底側には、駆動モータ40、クラッチ機構50、排水装置60、連動機構70が設けられている。
駆動モータ40は、内槽10(図2参照)および攪拌翼30(図2参照)に選択的に回転動力を与える電動機(モータ)であり、内槽10および攪拌翼の回転中心O(図3参照)から外れた位置に設けられている。洗濯行程の洗い時およびすすぎ時には、駆動モータ40からの駆動力が攪拌翼30(図2参照)のみに伝達され、脱水時には、駆動モータ40からの駆動力が内槽10(図2参照)に伝達される。また、駆動モータ40の出力軸40aには、小径のプーリ41が固定されている。
クラッチ機構50は、内槽10(図2参照)と駆動モータ40とを連結する第1状態と、攪拌翼30(図2参照)と駆動モータ40とを連結する第2状態と、に切り替えることが可能なものである。また、クラッチ機構50の回転軸50aには、前記プーリ41よりも大径のプーリ51が固定されている。なお、駆動モータ40のプーリ41とクラッチ機構50のプーリ51には、図示しない無端状のベルトが巻き掛けられる。これにより、駆動モータ40の駆動力が、プーリ51を介して内槽10または攪拌翼30に伝達されるように構成されている。
排水装置60は、外槽20の底に溜まった水を機外に排出するものであり、排水ダクト61、排水弁62を含んで構成されている。
排水ダクト61は、上流側の端部に外槽20の底部と連通する継手61aが形成され、下流側の端部が鉛直方向下方に向く継手61bが形成されている。継手61bには、蛇腹状の排水ホース(不図示)が接続され、機外の排水口(不図示)と接続される。
排水弁62は、排水ダクト61の流路の途中に設けられ、後記するバルブモータ73によって流路が開閉される。バルブモータ73は、ダイレクトモータで構成され、バルブモータ73をオフ(非通電)することで排水弁62が閉じ、バルブモータ73をオン(通電)することで排水弁62が開くようになっている。
連動機構70は、連結バー71、ブレーキレバー72を備えて構成されている。
連結バー71は、排水弁62とバルブモータ73との間に配置され、長手方向の一端が排水弁62と接続され、他端がバルブモータ73とワイヤ74を介して接続されている。
ブレーキレバー72は、クラッチ機構50と連結バー71とを連結するものであり、基端がクラッチ機構50のハウジング52内に設けられたブレーキバンド53と回動自在に連結されている。また、ブレーキレバー72は、ハウジング52から水平方向に延び、連結バー71の位置で直角に折れ曲がるようにしてL字状に形成されている(図3参照)。
また、ブレーキレバー72に切替レバー75が連結されている。この切替レバー75は、洗い時に攪拌翼30を回転させ、脱水時に内槽10を回転させるように切り替えるものである。また、切替レバー75は、ブレーキレバー72の動作に連動して動作するように構成され、先端(上端)がプーリ51とハウジング52との間に設けられたギヤ76と噛み合うようになっている。
バルブモータ73を通電することで、ワイヤ74が引っ張られて連結バー71がバルブモータ73側に引き寄せられ、排水弁62が開弁する。また、そのとき、クラッチ機構50において、連結バー71の動作に連動して、切替レバー75の先端がギヤ76から離間することで、内槽10の回転動作が許容される。
図5は、クラッチ機構と排水弁の連動動作を模式的に説明する図を示し、(a)は洗い時、(b)は脱水時である。
図5(a)に示すように、排水弁62は、弁体62aと、シャフト62bと、コイルばね62cと、を備えて構成されている。弁体62aは、排水ダクト61内を水密に摺動する形状および材質であり、内部に中空部62dを有している。シャフト62bは、基端が連結バー71に連結され、先端が中空部62d内に固定されている。コイルばね62cは、中空部62d内に配置され、弁体62aを閉じる方向に付勢する付勢力が作用するように構成されている。
クラッチ機構50のハウジング52内には、内槽10(図2参照)の回転軸10aが紙面垂直方向に挿通されている。さらに、回転軸10aの内側には、攪拌翼30(図2参照)に固定された回転軸30aが挿通されている。
また、ハウジング52内には、回転軸10aの回転を規制するブレーキバンド53が回転軸10aの周囲に巻き付けられるようにして構成されている。なお、実際には、図示省略しているが、回転軸10aとブレーキバンド53との間にはクラッチが設けられ、ブレーキバンド53がクラッチを締め付けることにより、回転軸10aが制動されるように構成されている。
図5(a)に示す洗い時には、ブレーキバンド53が回転軸10aの周囲に密着して巻回され、回転軸10a(内槽10)の回転動作が規制される。また、洗い時には、攪拌翼30と駆動モータ40とが連結された状態であり、駆動モータ40からの駆動力が回転軸30aを介して攪拌翼30に伝達され、攪拌翼30を回転できるようになっている。このとき、切替レバー75(図3参照)がギヤ76(図3参照)と噛み合って回転軸10aの回転動作が規制される。また、洗い時には、バルブモータ73の通電がオフであり、排水弁62がコイルばね62cの付勢力によって閉弁している。このように、洗濯機1の洗い時には、内槽10の回転が規制され、かつ、排水弁62が閉じた状態である。
ブレーキレバー72は、基端がブレーキバンド53に回動可能に連結され、先端が連結バー71の長手方向の途中に連結されている。
図5(b)に示す脱水時には、バルブモータ73が通電され、連結バー71がワイヤ74を介して引っ張られることで、連結バー71に設けられた当接板71aがブレーキレバー72に当接し、ブレーキレバー72が傾けられる。これにより、ブレーキバンド53が広がり、ブレーキバンド53と回転軸10aとの間に隙間が形成されることで、回転軸10aの回転動作の規制が解除される。また、このとき、切替レバー75(図3参照)がギヤ76(図3参照)から離れることで回転軸10aの回転動作が許容される。なお、脱水時には、回転軸10aと回転軸30aとが互いにロックされ、内槽10と攪拌翼30とが一緒に回転する。また、洗い時には、排水弁62がコイルばね62cの付勢力に抗して開弁する。このように、洗濯機1の脱水時には、内槽10の回転が許容され、かつ、排水弁62が開いた状態である。
図6は、本実施形態の洗濯機の制御装置の機能構成を示す図である。
図6に示すように、制御装置100は、マイコン110を中心に構成されている。マイコン110は、運転パターンデータベース111、行程制御部112、回転速度算出部113、衣類重量算出部114などを備える。
マイコン110は、操作パネル5(図1参照)の操作スイッチから入力された運転コースに対応した運転パターンを呼び出し、所定の全自動洗濯コースまたは洗濯、すすぎ、脱水を開始する機能を有する。
行程制御部112は、運転パターンデータベース111から呼び出された運転パターンに基づき、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程、槽洗浄行程、の各行程を運転制御する機能を有する。各行程において、行程制御部112は、それぞれ駆動回路を介して、給水ユニット16、排水弁62、バルブモータ73、クラッチ機構50等を駆動制御する機能を有する。また、行程制御部112は、蓋開閉スイッチ70を制御する機能を有する。蓋開閉スイッチ70は、行程制御部112の制御に従い蓋3の開動作を規制(蓋をロック)することができ、洗濯機1の通電オフとなった場合でも蓋3の開動作の規制を保持することができる。また、蓋3の開動作の規制を解除する場合も行程制御部112の制御に従う。
回転速度算出部113は、駆動モータ40の回転を検出する回転検出装置28からの検出値に基づき、駆動モータ40の回転速度を算出する機能を有する。
衣類重量算出部114は、回転速度算出部113で算出された回転速度と、モータ電流検出装置29の検出値に基づいて、内槽10内の衣類の重量を算出する機能を有する。衣類の重量が増加することにより内槽10を回転させるための負荷が大きくなり、駆動モータ40に流れるモータ電流が多く必要になることから、駆動モータ40のモータ電流と回転速度により衣類の重量を算出することができる。
図7は、本実施形態の洗濯機の給水ユニットの経路を示す概略図である。
図7に示すように、給水ユニット16は、外槽給水電磁弁16aや仕上剤/槽洗浄給水電磁弁16bを備え、給水経路16c、16dと連通している。各給水電磁弁16a,16bは、水道栓からホース等を介して接続され、弁の開閉によって給水量や給水のタイミングを制御する。
外槽給水電磁弁16aを開いて給水した水は、給水経路16cを通ってメイン注水口16eから外槽20内へ給水される。仕上剤/槽洗浄給水電磁弁16bを通って槽洗浄給水室から流出した水は、給水経路16dを通って給水口16fから、後記する流体バランサ13の上部に形成された水溜め部Qに給水される。また、仕上剤/槽洗浄給水電磁弁16bを開いて給水し仕上剤収容室から流出した水は、外槽給水電磁弁16aから給水した水と同様に、給水経路16cを通ってメイン注水口16eから外槽20内へ給水される。
図8は、流体バランサの拡大断面図である。
図8に示すように、流体バランサ13は、断面視において径方向に複数の凹部が並列された本体部13bと、この本体部13bの上面開口を塞ぐ蓋部13cと、を有して構成されている。
蓋部13cは、径方向外側の収容部13a1に対応する上面13c1が、径方向内側の収容部13a2に対応する上面13c2よりも鉛直方向に低く形成されている。また、蓋部13cの外周端には、上方に突出するリブ13dが形成され、このリブ13dが周方向に向けて円環状形成されている。これにより、上面13c1と上面13c2との境の壁面13c3と、上面13c1と、リブ13dの内壁面13d1と、によって、断面視四角凹形状の水溜め部Qが構成されている。
水溜め部Qは、槽洗浄に利用されるものであり、内槽10の回転が停止した状態で水溜め部Qに水を溜め、水が溜まった後に内槽10を回転させることにより、水溜め部Q内の水が遠心力によって径方向外側(外槽20の内周壁20s側)に吹き飛ばされる。外槽20の内周壁20sに飛ばされた水は、重力の作用によって、内壁面を流れ落ちることで、外槽20の内周壁20sが洗浄される。また、内槽10が回転を開始して、水を外槽20の内壁面まで飛ばすことができる回転速度に至るまでの間は、遠心力の作用によって水溜め部Qから溢れ出て、流体バランサ13の外周壁13sを流れ落ち、そして、胴板11の外周壁11sを流れ落ちることで、内槽10の外周壁面が洗浄される。
また、水溜め部Qは、リブ13dの高さ寸法H1が壁面13c3の高さ寸法H2よりも低く形成されている(H2>H1)。このような高さ関係にすることで、水溜め部Qに水を溜める際に、先に高さの低いリブ13d側から水が溢れ出るので、内槽10の内側に水が溢れ出るのを防止することができる。これにより、槽洗浄の際に、水が内槽10内に流れ込むのを防止して、洗浄水が無駄に使用されるのを防止することができる。
図9は、槽洗浄行程を示すフローチャートである。なお、図9は、槽洗浄が開始されたときをスタートとしている。例えば、洗い行程、すすぎ1行程、すすぎ2行程(最終すすぎ行程)、槽洗浄行程、脱水行程の順に行われる。
図9に示すように、制御装置100は、ステップS101において、外槽20内の水位が所定水位S以下であるか否かを判定する。なお、水位は、水位検出装置6(図6参照)によって検出される。なお、水位検出装置6は、感圧式など適宜選択できる。また、所定水位Sは、後記する槽回転(S107)の処理によって槽洗浄するのに必要な所定時間t2(S108)で排水しきる水量に設定され、事前の試験によって決定される。
ステップS101において、制御装置100は、外槽20の水位が所定水位S以下でないと判定した場合には(No)、ステップS102に進み、排水弁62を開弁する。すなわち、図5(b)に示すように、バルブモータ73を通電して連結バー71を引っ張ることで排水弁62を開弁する。このとき、回転軸10aのブレーキ状態が解除されるが、駆動モータ40の通電をオフにしておくことで、内槽10および攪拌翼30が回転することがない。
また、ステップS101において、制御装置100は、外槽20の水位が所定水位S以下であると判定した場合には(Yes)、ステップS103の処理に進み、排水弁62を閉弁する。すなわち、図5(a)に示すように、バルブモータ73の通電をオフにすることで、連結バー71がコイルばね62cの弾性力によって初期位置に戻るとともに排水弁62が閉弁する。このとき、内槽10の回転軸10aがブレーキバンド53によって締め付けされることで、内槽10の回転動作が規制される。なお、攪拌翼30の回転軸30aは、駆動モータ40と連結されており、駆動モータ40の動力が回転軸30aに伝達され、攪拌翼30が回転可能になる。
ステップS104において、制御装置100は、攪拌翼30を回転する。このとき、攪拌翼30を、所定角度の範囲内(例えば、180度以内)において正逆両方向に回転させる。これにより、攪拌翼30の裏側の水が攪拌されることで、攪拌翼30の裏羽根33(周方向リブ34を含む)と内槽10の底部とが洗浄される。また、このように攪拌翼30を正逆方向に動作させることで、攪拌翼30を一方向に回転させる場合よりも、攪拌翼30の裏羽根33および内槽10の底部の洗浄効果を高めることができる。なお、このとき、クラッチ機構50が洗い時の状態であるので(図5(a)参照)、排水弁62は閉じた状態であり、水が外槽20から排出されることがない。
ステップS105において、制御装置100は、攪拌翼30の回転を開始してから所定時間t1が経過したか否かを判定する。なお、所定時間t1は、事前の試験によって決定され、例えば30秒に設定される。ステップS105において、制御装置100は、所定時間t1が経過していないと判定した場合には(No)、ステップS104の処理に戻って回転翼30による攪拌を継続し、所定時間t1が経過したと判定した場合には(Yes)、ステップS106の処理に進む。
ステップS106において、制御装置100は、クラッチ機構50を脱水時の状態にする(図5(b)参照)。すなわち、バルブモータ73を通電して、連結バー71をバルブモータ73側に引き寄せることで、排水弁62が開き、クラッチ機構50のブレーキ状態が解除され、回転軸10aの回転動作が許容される。また、このとき回転軸30aがロックされ、内槽10と攪拌翼30とが一緒に回転するようになっている。
ステップS107において、制御装置100は、槽回転を実行する。すなわち、駆動モータ40を通電することで、駆動モータ40の駆動力が回転軸10aに伝達され、内槽10が回転する。なお、このときの内槽10の回転速度は、例えば、脱水運転時の回転速度よりも低く設定され、例えば70回転/分に設定される。これにより、内槽10の底側の外壁面10t(図2参照)および外槽20の底側の内周壁20t(図2参照)が洗浄される。
なお、内槽10を回転させるパターンは、一方向に所定の速度で回転させる手段に限定されるものではなく、正逆両方向に回転させるように制御してもよく、また回転速度を増減させるなど可変にして制御してもよい。
ステップS108において、制御装置100は、所定時間t2が経過したか否かを判定する。なお、所定時間t2は、槽洗浄を十分に行うことができ、かつ、水がすべて排水されるに必要な時間であり、例えば、1分に設定される。すなわち、槽回転による洗浄(S107)を行うには、クラッチ機構50を洗い時の状態(図5(a)参照)にする必要があるので、排水弁62が開くことになる。このため、槽回転による洗浄では、排水しながら洗浄が行われる。
ステップS108において、制御装置100は、所定時間t2が経過していないと判定した場合には(No)、ステップS107に戻って、内槽10および攪拌翼30の回転を継続し、所定時間t2が経過したと判定した場合には(Yes)、ステップS109の処理に進む。
ステップS109において、制御装置100は、駆動モータ40の通電をオフにして、内槽10および攪拌翼30の回転を停止する。
槽回転停止後(S109)、ステップS110において、制御装置100は、槽洗浄シャワー行程を実行する。この槽洗浄シャワー行程では、仕上剤/槽洗浄給水電磁弁16bを開弁して水溜め部Qに給水する。
水溜め部Qに給水を続け、水溜め部Qに給水された水量が水溜め部Qの容積を上回ってリブ13d(図8参照)から水が溢れ出る。水溜め部Qから溢れ出た水は、流体バランサ13の外周壁13sを通って胴板11の外周壁11sに沿って流れ落ちる。このように内槽10の外周壁(外周壁13s,11s)に水が流れることで、内槽10の外周壁に付着した汚れを洗い流すことができる。
また、内槽10を回転させながら給水することで、リブ13dから満遍なく水を溢れさせることができる。このとき、バルブモータ73を通電して、内槽10の回転を許容するとともに排水弁62を開弁することで、給水された水は排水弁62から排出されながら槽洗浄が行われる。
ところで、この内槽10の外周壁を流れ落ちる水は、初めに流れた経路をたどるように流れ易く、特に溢れ出る水量が少ない場合には水が流れる経路が固定化されやすい。そうすると、内槽10の外周壁に満遍なく水が流れ落ちずに線状の洗いムラが発生してしまう。そのため、内槽10の回転を一方方向とせずに正逆回転させることで水が流れる経路を変化させられ、満遍なく水を行き渡らせることができる。なお、水量を増やすことでも線状の洗いムラを防ぐことができるが、正逆回転を行うと、より少ない水量で内槽10を満遍なく洗浄できる。
例えば、正逆回転は、正回転および逆回転を20sずつ6回繰り返し、計120s行われる。この運転時間は、予め設定しておいてもよいが、汚れセンサや、臭いセンサ、洗濯濃度センサ等の各種センサの検出結果に基づいて決定するようにしてもよい。なお、正逆回転の時間に応じて給水量は適宜変更される。正逆回転ではなく一方向の回転の場合には給水量を増やすことが望ましい。正逆回転の回転速度は、正逆ともに約30rpm(1分間あたりの回転数)で行われる。この回転速度は、水溜め部Qから水が溢れ出るように適宜調整されるが、5rpm〜60rpmがよく、より望ましくは20rpm〜40rpmがよい。回転速度が低過ぎると、リブ13dから水が満遍なく溢れ難く、回転速度が高過ぎると、水溜め部Qの水が内槽10の外周壁に接触せずに内槽10と外槽20の間を落下してしまうか、もしくは外槽20側へ飛散してしまい内槽10の外周壁の洗浄が行われない。
そして、再度、水溜め部Qへの給水を開始し、水溜め部Qに水を溜めた状態で内槽10の回転速度を加速させる。これにより、水溜め部Qに溜まっている水が遠心力によりリブ13dを乗り越えて外槽20へ向かって飛散し、外槽20の内周壁20sに当たって流れ落ちる。これにより、給水されている水量だけでなく水溜め部Qに溜められている水量がまとめて外槽20の内周壁20sに掛かるため、洗いムラが発生し難く満遍なく外槽20の内周壁20sを洗浄することができる。
このとき、内槽10を回転させる加速度が大きいほど、水溜め部Qに溜められた水を一度により多く外槽20へ飛散させることができる。逆に、加速度が小さい場合は、内槽10の回転速度が、水溜め部Qの水が外槽20へ飛散するようになる回転速度に達するまでに、水溜め部Qの多くの水が外槽20の内周壁20sに掛からず、リブ13dを乗り越えて内槽10の外周壁や内槽10と外槽20との間を落下してしまう。よって、外槽20の内周壁20sに当たる水量が減少してしまう。
そこで、水溜め部Qに溜められた水を一度により多く外槽20の内周壁20sに掛けるためには、内槽10の回転速度を急加速させるのがよい。そのため、水溜め部Qに水を溜めた状態から内槽10を回転させる加速度は、20rpm/s(1秒間に20rpm上昇する加速度)以上がよく、望ましくは40rpm/s以上である。加速度の上限値は、使用するモータの性能や振動を考慮した値となる。なお、水溜め部Qに給水し始めるタイミングは、内槽10の回転速度を加速させる前とすることで加速時に飛散する水量を増やすことができる。
ところで、クラッチ機構50と排水弁62とが連動して動作、つまり、内槽10と駆動モータ40とを連結するときに排水弁62が開弁する洗濯機1では、内槽10を回転させようとすると、洗浄のために残しておいた水まで排出され、攪拌翼30の洗浄や槽底部の洗浄が不十分になる。
そこで、本実施形態の洗濯機1では、内槽10と、内槽10の底部に設けられる攪拌翼30と、内槽10と攪拌翼30を駆動させる駆動モータ40と、装置内槽10または攪拌翼30と駆動モータ40との連結を切り替えるクラッチ機構50と、クラッチ機構50と連動して、内槽10と駆動モータ40とが連結しているときに開き、攪拌翼30と駆動モータ40とが連結しているときに閉じる排水弁62と、攪拌翼30、駆動モータ40およびクラッチ機構50を制御する制御装置100と、が備えられ、制御装置100が、所定水位Sで攪拌翼30を回転させることで槽洗浄を実行するようにした。これによれば、まず、攪拌翼30と駆動モータ40とが連結されるようにクラッチ機構50を制御することで、排水弁62が閉じた状態で、攪拌翼30の裏羽根33の洗浄、および内槽10の底部の洗浄を行うことが可能になる。
また、本実施形態では、制御装置100が、攪拌翼30を所定の角度範囲内において正逆両方向に回転させるものである。これにより、攪拌翼30の裏側に溜まった水を攪拌させることができ、攪拌する際の水圧によって裏羽根33の洗浄効果を高めることができる。
また、本実施形態では、制御装置100が、攪拌翼30の回転による槽洗浄後、内槽10を回転させることで槽洗浄を実行する。これにより、攪拌翼30の裏羽根33だけではなく、内槽10の底側の外壁面10t(図2参照)および外槽20の底側の内周壁20t(図2参照)を洗浄することができる。
また、本実施形態では、所定水位Sは、内槽10を洗浄するのに必要な所定時間t2に排水しきる量である。これにより、槽洗浄が終了したときに、洗浄水を排水しきることで、槽洗浄が完了するまでの時間が無駄に延びるのを防止できる。
次に、洗剤量センシングと給水行程について図10を参照して説明する。図10は、洗剤量センシングおよび給水行程を示すフローチャートである。
ところで、クラッチ機構50と排水弁62とが連動しない洗濯機では、洗剤量センシングにおいて、最初に洗濯物(布)がどのくらい投入されているかをセンシングして、給水を開始し、内槽10を回転させながら給水することが行われていた。このような回転給水を行うことで、衣類に水を満遍なくかけることができる。しかし、本実施形態の洗濯機1では、内槽10を回転させる状態にクラッチ機構50を切り替えると排水弁62が開いてしまう機構であるので、給水時に内槽10を回転させると、せっかく給水した水が排出されてしまうため、そのような行程を実行できない。そこで、以下の図10に示す行程を実行することで、回転給水を可能にしたものである。なお、図10に示すフローは、洗濯機1の電源がONされたときをスタートとしている。
図10に示すように、ステップS201において、制御装置100は、洗剤量センシングを実行する。すなわち、攪拌翼30を回転させ、そのときの負荷量を測定結果から衣類重量算出部114が給水前の乾いた状態での布量を算出する。
ステップS202において、制御装置100は、洗剤量センシング値SNを記録する。洗剤量センシング値SNが高いほど、衣類が多く投入されていることになる。
ステップS203において、制御装置100は、給水を開始する。すなわち、給水ユニット16の外槽給水電磁弁16aを開弁し、給水経路16cを介して水道水をメイン注水口16eから外槽20内に注水する。
ステップS204において、制御装置100は、ステップS202で記録した洗剤量センシング値SNが所定値以上であるか否かを判定する。なお、所定値は、回転給水が必要となる値であり、洗濯機1の容量に応じて適宜設定される。ステップS204において、制御装置100は、洗剤量センシング値SNが所定値以上であると判定した場合には(Yes)、つまり布量が多いと判定した場合には、ステップS205の処理に進み、洗剤量センシング値SNが所定値未満であると判定した場合には(No)、つまり布量が少ないと判定した場合には、回転給水をせず、ステップS208の処理に進む。
ステップS205において、制御装置100は、攪拌翼30による攪拌を開始する。攪拌翼30を回転させる方向は、例えば図5(a)の模式図で言えば、時計回り方向Wである。このように攪拌翼30の回転方向は、ブレーキバンド53の巻き付け方によって変わる。また、内槽10の回転軸10aは、ブレーキバンド53によって締め付けられているが、攪拌翼30の回転軸30aを回転させて回転軸10aのブレーキバンド53による制動力以上の力を加えることにより、ブレーキバンド53が滑って、内槽10を回転させることができるようになる。
ステップS206において、制御装置100は、所定攪拌時間t3が経過したか否かを判定する。所定攪拌時間t3は、事前の試験によって決定され、例えば、30秒〜1分に設定される。なお、所定攪拌時間t3は、洗剤量センシング値SNに応じて可変としてもよい。ステップS206において、制御装置100は、所定攪拌時間t3が経過していないと判定した場合には(No)、ステップS205の処理に戻って攪拌を継続し、所定攪拌時間t3が経過したと判定した場合には(Yes)、ステップS207の処理に進む。
ステップS207において、制御装置100は、攪拌翼30による攪拌を終了する。
ステップS208において、制御装置100は、所定水位h1に到達したか否かを判定する。なお、所定水位h1は、例えば、攪拌翼30から10cm〜15cm程度に設定される。ステップS208において、制御装置100は、所定水位h1に到達していないと判定した場合には(No)、ステップS208の処理を繰り返し、所定水位h1に到達したと判定した場合には(Yes)、ステップS209の処理に進む。
ステップS209において、制御装置100は、給水を終了する。すなわち、給水ユニット16の外槽給水電磁弁16aを閉弁し、外槽20内への注水を停止する。
このように、クラッチ機構50と排水弁62とが連動する(内槽10と駆動モータ40とが連結しているときに排水弁62が開き、内槽10と攪拌翼30とが連結しているときに排水弁62が閉じる)洗濯機1において、攪拌翼30を回転させてブレーキバンド53の制動力以上の力を加えることにより、内槽10を所定攪拌時間t3回転させるようにしたものである。よって、クラッチ機構50と排水弁62とが連動する洗濯機1においても回転給水が可能になる。
次に、すすぎからスタートする際のセンシング行程について図11を参照して説明する。図11は、すすぎ時のセンシング行程を示すフローチャートである。ところで、従来は、すすぎ運転からスタートしたときには、衣類の量をチェックしないで給水を行い、最大の水位まで給水することが一般的であった。このため、布量が少なくても多量の水を消費するという課題があった。そこで、図11に示すセンシング行程を実行することで、前記した課題を解消するようにしたものである。なお、図11は、すすぎからスタートする場合を示している。
図11に示すように、ステップS301において、制御装置100は、水位の設定が無しであるか否かを判定する。水位は、使用者が適宜設定できるものであり、操作パネル4のスイッチによって設定される。ステップS301において、制御装置100は、水位の設定有りと判定した場合には(No)、ステップS320の処理に進み、水位の設定無しと判定した場合には(Yes)、ステップS302の処理に進む。
ステップS320において、制御装置100は、設定水位のすすぎ行程に移行する。すなわち、設定された水位を給水した後、攪拌翼30を正逆方向に回転させながらすすぎを行う。
ステップS302において、制御装置100は、給水を開始する。すなわち、給水ユニット16の外槽給水電磁弁16aを開弁し、給水経路16cを介して水道水をメイン注水口16eから外槽20内に注水する。
ステップS303において、制御装置100は、内槽10の水位が所定水位WL1であるか否かを判定する。水位は水位検出装置6(図6参照)によって検出され、所定水位WL1は、事前の試験によって決定され、例えば、攪拌翼30から15cm程度の高い位置に設定される。ステップS303において、制御装置100は、所定水位WL1であると判定した場合には(No)、ステップS303の処理を繰り返し、所定水位WL1でないと判定した場合には(Yes)、ステップS304の処理に進む。
ステップS304において、制御装置100は、給水を停止する。すなわち、給水ユニット16の外槽給水電磁弁16aを閉弁し、外槽20内への注水を停止する。
ステップS305において、制御装置100は、布量センシングSN1を実行する。なお、布量センシングは、回転翼30を回転させ、衣類重量算出部114(図6参照)が、水を含んだ状態の衣類の重量を算出する。
ステップS306において、制御装置100は、布量センシングで得られた値SN1が閾値TH1を超えているか否かを判定する。なお、閾値TH1は、事前の試験によって決定され、例えば、8段階に設定されたテーブルから一番低い値が設定される。ステップS306において、制御装置100は、SN1が閾値TH1以下であると判定した場合には(No)、ステップS321の処理に進み、SN1が閾値TH1を超えていると判定した場合には(Yes)、ステップS307の処理に進む。
ステップS321において、制御装置100は、すすぎ行程に移行する。すなわち、所定水位WL1において、攪拌翼30を回転させて、衣類を攪拌してすすぐ。
ステップS307において、制御装置100は、給水を開始する。なお、ここでの給水は、ステップS302と同様である。
ステップS308において、制御装置100は、所定水位WL2であるか否かを判定する。なお、所定水位WL2は、所定水位WL1よりも高い水位、例えば、所定水位WL1+10cmに設定される。ステップS308において、制御装置100は、所定水位WL2でないと判定した場合には(No)、ステップS308の処理を繰り返し、所定水位WL2であると判定した場合には(Yes)、ステップS309の処理に進む。
ステップS309において、制御装置100は、給水を停止する。なお、ここでの給水停止は、ステップS304と同様である。
ステップS310において、制御装置100は、布量センシングSN2を実行する。なお、布量センシングは、ステップS305と同様である。
ステップS311において、制御装置100は、布量センシングで得られた値SN2が閾値TH2を超えているか否かを判定する。なお、閾値TH2は、事前の試験によって決定され、例えば、8段階に設定されたたーブルから一番低い値が設定される。ステップS311において、制御装置100は、SN2が閾値TH2以下であると判定した場合には(No)、ステップS322の処理に進み、SN2が閾値TH2を超えていると判定した場合には(Yes)、ステップS312の処理に進む。
ステップS322において、制御装置100は、すすぎ行程に移行する。すなわち、所定水位WL2において、攪拌翼30を回転させて、衣類を攪拌してすすぐ。
ステップS312において、制御装置100は、給水を開始する。なお、ここでの給水は、ステップS302,S307と同様である。
ステップS313において、制御装置100は、所定水位WL3であるか否かを判定する。なお、所定水位WL3は、所定水位WL2よりも高い水位、例えば、所定水位WL2+10cmに設定される。ステップS313において、制御装置100は、所定水位WL3でないと判定した場合には(No)、ステップS313の処理を繰り返し、所定水位WL3であると判定した場合には(Yes)、ステップS314の処理に進む。
ステップS314において、制御装置100は、給水を停止する。なお、ここでの給水停止は、ステップS304,S309と同様である。
ステップS315において、制御装置100は、すすぎを開始する。すなわち、所定水位WL3において、攪拌翼30を回転させて、衣類を攪拌してすすぐ。
このように、本実施形態の洗濯機1では、段階的にすすぎの水位を増やしてすすぎ行程に移行する判定を行うことにより、布量が少なくても多量の水を消費するといった処理が実行されるのを防止することができ、水が無駄に消費されるのを防止できる。
次に、脱水リトライ行程について図12を参照して説明する。図12は、脱水行程リトライを示すフローチャートである。なお、図12のスタートは、脱水がスタートした段階である。ところで、洗濯機では、従来から、安全スイッチという動作判定があって、脱水時に洗濯機がアンバランスになったときに、洗濯機の運転を停止する機能を備えている。また、スタート時は、内槽10の回転は停止している。
図12に示すように、ステップS401において、制御装置100は、安全スイッチ7(図6参照)の動作判定を実行する。この安全スイッチ7は、洗濯機1の筐体2と外槽20との隙間に設けられ、外槽20が当たるとONになる機械的なスイッチである。ステップS401において、制御装置100は、安全SWスイッチ7の動作無しと判定した場合には(No)、ステップS407の処理に進み、安全スイッチ7の動作有りと判定した場合には(Yes)、ステップS402の処理に進む。
ステップS407において、制御装置100は、脱水を継続する。つまり、内槽10を高速で数分間運転して、脱水行程を終了する。
ステップS402において、制御装置100は、内槽10の回転速度が所定回転速度以下であるか否かを判定する。なお、内槽10の回転速度は、回転速度算出部113(図6参照)によって算出する。また、所定回転速度は、内槽10の回転が低速であるかどうかを判定する処理であり、例えば、100回転/分に設定される。
ステップS402において、制御装置100は、内槽10の回転速度が所定回転速度以下ではないと判定した場合には(No)、ステップS408の処理に進み、内槽10の回転速度が所定回転速度以下であると判定した場合には(Yes)、ステップS403の処理に進む。ちなみに、ある程度、高い回転速度で安全スイッチ7が作動した場合には、洗濯機1の共振で安全スイッチ7が働いた可能性があるので、ステップS408に進んで、すすぎに移行する。
ステップS408において、制御装置100は、すすぎ行程に戻る。つまり、給水を開始してすすぎを実行することで、衣類をほぐして、アンバランスを解消する。
ステップS403において、制御装置100は、少量負荷判定を実行する。なお、少量負荷は、例えば、2kg以下に設定され、洗い行程のときに事前に検出(布量センシング)したものを利用する。
ステップS403において、制御措置100は、少量負荷でないと判定した場合には(No)、ステップS408の処理に進み、少量負荷であると判定した場合には(Yes)、ステップS404の処理に進む。ちなみに、少量負荷の場合、例えば、1kg以下の衣類で脱水すると、内槽10(バスケット)の回転がどこから始まったかで脱水できたり、脱水できなかったりする現象が顕著に現れる容量である。本来なら脱水できたものでも、脱水する位置が悪くて脱水できない場合、安全スイッチ7が働くときがある。このため、すすぎ行程に移行して水を使ってしまうことがあるので、そのような処理をなるべく回避することで、使用水量を減らすことができる。
ステップS404において、制御装置100は、リトライ回数0回であるか否かを判定し、リトライ回数が0回であると判定した場合には(Yes)、ステップS405の処理に進み、リトライ回数が0回でないと判定した場合には(No)、つまりリトライをすでに1回実行している場合には、ステップS408の処理に進む。
ステップS405において、制御装置100は、現在のリトライ回数に「1」を加算して、新たなリトライ回数とする。ステップS404を初めて通過する場合には、リトライ回数は0回となるので、ステップS405において設定されるリトライ回数は1回(0回+1回)となる。
ステップS406において、制御装置100は、リトライを開始する。リトライとは、内槽10の回転を停止して、その後、内槽10を再度高速で回転させることである。
このように、安全スイッチ7が動作した場合には、内槽10の回転速度(ステップS402)、少量負荷判定(ステップS403)を実行することで、なるべくステップS408のすすぎ行程に移行しないようにすることで、水の消費を抑えることができる。
なお、図12に示すフローでは、リトライ回数を1回実行する場合を例に挙げて説明したが、リトライ回数を複数回実行する構成であってもよい。
次に、脱水ブレーキ行程について図13ないし図15を参照して説明する。図13は、脱水ブレーキ行程を示すフローチャート、図14の(a)は槽回転速度に応じたモータオフおよびブレーキ時間を示すテーブル、(b)は運転サイクルに応じたブレーキ追加時間、(c)は洗剤量センシングランクに応じたブレーキ追加時間、(d)は洗濯物量に応じたブレーキ追加時間、図15は、槽回転速度の変化を示すグラフである。
ところで、脱水終了時にブレーキをかけるときには、ブレーキバンド53でクラッチを締め付ける。このとき、クラッチの上に乗っている内槽10(バスケット)の回転と、駆動モータ40およびプーリ41の回転とが一致しないというのが前提にある。つまり、洗濯機1は、ブレーキをかけたときに、内槽10が現在どのくらいの回転速度で減速して回っているのかがわからなくなる構造である。そこで、本実施形態の洗濯機1では、ブレーキをかける時間を調整して対応するようにしたものである。なお、図13では、脱水している最中をスタートとしている。
図13に示すように、ステップS501において、制御装置100は、内槽10の回転速度Bsを記録する。なお、回転速度Bsは、回転速度算出部113(図6参照)によって算出される。
ステップS502において、制御装置100は、駆動モータ40の通電をOFF(オフ)にする。これにより、内槽10が惰性で回転し、減速する。
ステップS503において、制御装置100は、所定時間Tfが経過したか否かを判定する。なお、所定時間Tfは、図14(a)に示すように、ステップS501で記録した回転速度Bsに応じた通電OFF時間に設定される。例えば、回転速度Bs<140r/minの場合には、通電OFF時間(所定時間Tf)が0sec(秒)に設定される。図14(a)に示すように、回転速度Bsが速くなるにしたがって、モータ通電オフ時間(所定時間Tf)が長く設定される。
ステップS503において、制御装置100は、所定時間Tfが経過していないと判定した場合には(No)、ステップS503の処理を繰り返し、所定時間Tfが経過したと判定した場合には(Yes)、ステップS504の処理に進む。
ステップS504において、制御装置100は、内槽10に制動力を与えるブレーキ動作を開始する。すなわち、制御装置100は、クラッチ機構50を洗い時の状態(図5(a)参照)に制御して、ブレーキバンド53でクラッチ(回転軸10a)を締め付けることで、内槽10に制動力が発生する。
ステップS505において、制御装置100は、所定時間Tbが経過したか否かを判定する。所定時間Tbは、図14(a)に示すように、回転速度Bsが速くなるにしたがって、ブレーキ時間(Brake time)が長くなるように設定する。例えば、ステップS501での回転速度Bsが、140≦Bs<260の場合には、ブレーキ時間が4秒に設定される。
ステップS505において、制御装置100は、所定時間Tbが経過していないと判定した場合には(No)、ステップS505の処理を繰り返し、所定時間Tbが経過したと判定した場合には(Yes)、ステップS506の処理に進む。
ステップS506において、制御装置100は、追加時間Tcが経過したか否かを判定する。追加時間Tcは、ブレーキ時間(Tb)に追加してブレーキを継続してかける時間であり、運転サイクル(運転回数)に基づいて決定される。図14(b)に示すように、運転サイクルが3000回未満の場合には、追加時間をゼロとし、運転サイクルが3000≦cycle<4000の場合には、追加時間を1秒とし、運転サイクルが4000<cycleの場合には、追加時間を2秒とする。このように、運転サイクルが増えるにしたがって、クラッチバンド53が摩耗するので、追加時間を増加させる。
ステップS506において、制御装置100は、追加時間Tcが経過していないと判定した場合には(No)、ステップS506の処理を繰り返し、追加時間Tcが経過したと判定した場合には(Yes)、ステップS507の処理に進む。
ステップS507において、制御装置100は、追加時間Trが経過したか否かを判定する。追加時間Trは、ブレーキ時間(Tb)と追加時間(Tc)にさらに追加してブレーキを継続してかける時間であり、センシングランクに基づいて決定される。センシングランクは、負荷に応じて決定され、8つのランクに設定され、ランク1が最も高い負荷であり、ランク8が最も低い負荷である。負荷は、布量センシングの検出値によって求められる。図14(c)に示すように、ランク1およびランク2の場合には、それぞれ2秒加算し、ランク3およびランク4の場合には、それぞれ1秒加算し、ランク5〜ランク8の場合には、加算時間無しとする。
また、ステップS507では、図14(c)に示すセンシングランクによる追加時間Trに替えて、図14(d)に示す負荷(kg)による追加時間Trとしてもよい。8<Wの場合には、追加時間Trを2秒とし、5<W≦8の場合には、追加時間Trを1秒とし、W≦5の場合には、加算時間無しとする。
例えば、図15に示すように、内槽10の回転速度Bsが700rpmの場合、駆動モータ40の通電OFF時間(所定時間Tf)は例えば6秒に設定される(図15(a)参照)。これにより、内槽10が惰性で回転しながら減速する。そして、ブレーキ開始後は(ステップS504)、ブレーキ時間(所定時間Tb)が20秒に設定され(図14(a)参照)、そして、運転サイクルに応じて追加時間Tc、センシングランク(またはロード)に応じて追加時間Trが設定される。これにより、内槽10が減速し、ブレーキ時間(所定時間Tb)および追加時間Tc,Tr経過後に停止する。
このように、本実施形態の洗濯機1は、筐体2内に設けられる内槽10と、内槽10内の底部に設けられる攪拌翼30と、内槽10と攪拌翼30を駆動させる駆動モータ40と、内槽10に対して洗濯物を出し入れする際に開閉される蓋3と、蓋3の回動を規制する蓋開閉スイッチ70と、制御装置100と、を備え、制御装置100は、脱水運転終了時に洗濯運転サイクル(洗濯運転回数)に基づいてブレーキ時間を所定時間Tc延長(変更)するものである。これによれば、脱水行程終了時における内槽10を適切に制動することができ、内槽10の回転が停止してから蓋開閉スイッチ70のロックを解除することが可能になる。
また、本実施形態の洗濯機1は、制御装置100は、洗濯物の負荷量(図14(c)のセンシングランクまたは図14(d)のロード参照)に応じてブレーキ時間をさらに延長する。これによれば、脱水行程終了時における内槽10をさらに適切に制動することができ、内槽10の回転が完全に停止してから蓋開閉スイッチ70を動作(ロック解除)することが可能になる。
なお、本実施形態では、ブレーキ時間Tbを延長する場合を例に挙げて説明したが、例えば、洗濯運転回数が少ない場合、負荷(センシングランク、ロード)が少ない場合には、ブレーキ時間Tbを短縮する構成にしてもよい。
1 洗濯機
2 筐体
3 蓋
10 内槽(洗濯槽)
20 外槽
30 攪拌翼
40 駆動モータ(駆動装置)
50 クラッチ機構
60 排水装置
62 排水弁
70 蓋開閉スイッチ
62 排水弁
100 制御装置
S 所定水位(所定の水位)

Claims (2)

  1. 筐体内に設けられる洗濯槽と、
    前記洗濯槽に給水する給水手段と、
    前記洗濯槽と前記攪拌翼を駆動させる駆動装置と、
    前記洗濯槽に収容される衣類の量を判定する衣類量判定手段と、
    前記給水手段および前記駆動装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、脱水工程中にアンバランスが発生したと判断された場合、前記衣類量判定手段による衣類の量に応じてリトライ方法を変えること特徴とする洗濯機。
  2. 請求項1に記載の洗濯機であって、
    前記制御装置は、脱水工程中にアンバランスが発生したと判断された場合であって、前記衣類量判定手段により衣類の量が閾値よりも小さい場合、脱水工程からリトライし、前記衣類量判定手段により衣類の量が閾値よりも大きい場合、すすぎ工程からリトライすること特徴とする洗濯機。
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