JP2018027064A - 解凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 紙製包装箱(段ボール箱)に収納されて冷凍庫等に冷凍保存されている食材の解凍を、紙製包装箱がパレット上に積み上げられた状態のまま、交流電圧を印加しながら解凍を行うことが可能な解凍装置を提供する。【解決手段】 パレット20上の紙製包装箱群25に収納された冷凍状態の食材の解凍装置1であって、パレット20を支持する導電性を有する板状体12と、紙製包装箱群25を覆い、通気性及び導電性を有する覆い体14と、所定の微弱電流が食材に流れるように、板状体12又は覆い体14に交流電圧を印加する電源30とを備え、食材の解凍において、覆い体14と板状体12とが電気的に接続されて、交流電圧が板状体12及び覆い体14の何れか一方を介して板状体12及び覆い体14の何れか他方にも印加される。【選択図】図1

Description

本発明は、解凍装置に関し、特に、紙製包装箱群に収納された冷凍状態の食材を解凍する解凍装置に関する。
冷凍食品の解凍時における酸化や細胞の組織破壊によるドリップ流出等の品質劣化を抑える技術が知られている。
例えば、特許文献1には、解凍機の容器内の複数段の金属板(載置棚)に冷凍食品を載せ、この載置棚に交流電圧を印加することが開示されている。特許文献1では、冷凍食品の解凍にあたり、微弱電流が冷凍食品に流れるよう、所定の交流電圧を冷凍食品に印加することで、電気エネルギーを用いて冷凍食品の品質劣化を抑制する機能(例えば、細胞を活性化することで、酸化や細胞の組織破壊によるドリップ流出を抑制する機能)を冷凍食品に付与しながら、冷凍食品を解凍する技術(以下、電圧印加解凍)が提案されている。
また、特許文献2には、上記と同様の解凍機の容器内で、冷凍品への交流電圧の印加を行いながら、容器内の温度を、冷凍品が半解凍状態になるように制御して、冷凍品を解凍する半解凍工程と、冷凍品への交流電圧の印加を停止し、半解凍状態を維持して冷凍品を保存する保存工程とを備える冷凍品の解凍方法が開示されている。
国際公開第2008/096631号 国際公開第2015/040816号
従来、肉類等の冷凍状態の食材は、紙製包装箱(段ボール箱)に収納されて冷凍庫等に冷凍保存されている。また、食材を収納した紙製包装箱は、パレット上に上下複数段にわたって積み上げられた状態で、パレットに載置されている。
特許文献1及び特許文献2に開示された解凍の処理装置、冷凍品の解凍方法では、解凍すべき食材を、複数の金属板(載置棚)に載せて、解凍を行うため、段ボール箱から食材を取り出して載置棚に移し変える必要がある。
また、従来の加熱等による解凍では、食材からドリップが出て、ビニール袋等の包装袋にできたピンホールを介して、ドリップが包装袋から流れ出して紙製包装箱が破損・汚損することがある。さらには、紙製包装箱群が紙製包装箱の破損により崩壊してしまうことがある。
尚、ピンホールは、段ボール箱内に冷凍状態の食材が入った複数の包装袋が輸送時等に段ボール箱内でぶつかり合って、包装袋に空いた穴(ピンホール)をいう。
そのため、食材からのピンホールを介した包装袋外へのドリップ流出により、実質的にダンボール箱等の紙製包装箱のままの食材の解凍は非常に困難であり、紙製包装箱を一度開梱して、食材を解凍し、その後に再度梱包を行う必要があり、工数が増え、コストも高い実情があった。
そこで本発明は、紙製包装箱(段ボール箱)に収納されて冷凍庫等に冷凍保存されている食材の解凍を、紙製包装箱がパレット上に積み上げられた状態で交流電圧を印加しながら解凍を行うことが可能な解凍装置を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係る解凍装置は、パレット上に上下複数段にわたって積み上げられた紙製包装箱からなる紙製包装箱群に収納された冷凍状態の食材の解凍装置であって、当該解凍装置は、前記パレットを支持する導電性を有する板状体と、前記紙製包装箱群を覆い、通気性及び導電性を有する覆い体と、所定の微弱電流(1μA以上、1000mA以下)が前記食材に流れるように、前記板状体又は前記覆い体に交流電圧を印加する電源とを備え、 前記食材の解凍において、前記覆い体と前記板状体とが電気的に接続されて、前記交流電圧が前記板状体及び前記覆い体の何れか一方を介して前記板状体及び前記覆い体の何れか他方にも印加されることを特徴とする。
また、本発明に係る解凍装置における前記板状体は矩形状に構成され、前記覆い体は、一対の帯状の導電性を有するネットにより構成され、当該ネットの一方は、前記紙製包装箱群を跨ぐように被覆して長手方向の両端部側が、前記板状体の互いに対向する第1の端部側と第2の端部側に接触し、前記ネットの他方は、前記紙製包装箱群を跨ぐように被覆して長手方向の両端部側が、前記板状体の互いに対向する第3の端部側と第4の端部側に接触し、前記食材の解凍において、前記ネットと前記板状体とが電気的に接続されることを特徴とする。
また、本発明に係る解凍装置における前記ネットは長手方向の両端部において一対の棒状体が接続され、前記ネットの一方は、前記棒状体の一方が前記板状体の前記第1の端部に沿って配置され、前記棒状体の他方が前記第2の端部に沿って配置されて、一対の前記棒状体との間で、前記紙製包装箱群を跨ぐように被覆し、前記ネットの他方は、前記棒状体の一方が前記板状体の前記第3の端部に沿って配置され、前記棒状体の他方が前記板状体の前記第4の端部に沿って配置されて、一対の前記棒状体との間で、前記紙製包装箱群を跨ぐように被覆し、前記食材の解凍において、前記ネットと前記板状体とが電気的に接続されることを特徴とする。
また、本発明に係る解凍装置は、前記棒状体を芯として、前記ネットの前記両端部の少なくとも何れか一方を巻き取り可能であって、当該棒状体の周囲に巻き取られた前記ネットの一部が前記板状体に接触することにより、前記ネットと前記板状体とが電気的に接続されることを特徴とする。
また、本発明に係る解凍装置は、前記棒状体は導電性を有し、当該棒状体が前記板状体に接触することより、前記ネットと前記板状体とが電気的に接続されることを特徴とする。
また、本発明に係る解凍装置の前記解凍は、半解凍温度で管理されている前記食材の解凍であることを特徴とする。
また、本発明に係る解凍装置における前記覆い体は、前記パレット上の前記紙製包装箱群の概ね全域を覆うことを特徴とする。
また、本発明に係る解凍装置における前記紙製包装箱は、紙製の段ボール箱であることを特徴とする。
また、本発明に係る解凍装置における前記紙製包装箱群は直方体状に積み上げられることを特徴とする。
また、本発明に係る解凍装置における前記食材は食品をも含むことを特徴とする。
本発明によれば、冷凍庫等にパレット上に上下複数段にわたって積み上げられた紙製包装箱からなる紙製包装箱群に収納された冷凍状態の食材を解凍する際に、導電性を有する覆い体で紙製包装箱群を被覆するようにして、所定の微弱電流(1μA以上、1000mA以下)が食材に流れるように、板状体(金属部材)又は覆い体に交流電圧を印加することにより、積み上げられた紙製包装箱の状態で解凍が可能となる。このため、従来のように、食材を金属板等に載せ替える必要がないため、解凍工程を少なくすることができる。また、食材を移し替える必要がないため、衛生管理が容易となる。
また、冷凍庫等に紙製包装箱群で保存されている包装状態で解凍を行うことが可能であるため、大量の食材を品質劣化や、ドリップの流出を防止しつつ、一度に効率良く解凍することが可能となる。
また、覆い体を構成する一対のネットは、長手方向の両端部の棒状体(パイプ)に巻き取り可能であるため、紙製包装箱群を跨ぐように被覆する領域に応じて、ネットの長手方向の長さを調節することができる。これにより、覆い体は、冷凍食材を収納した紙製包装箱群の高さ・形状の変動に柔軟に対応することができる。
また、本発明によれば、食材からドリップが出て、ドリップが包装袋のピンホールから流れ出して紙製包装箱を破損・汚損することがない。このため、紙製包装箱を破損・汚損することなく解凍することが可能となる。これにより、解凍時に、紙製包装箱を破損・汚損することがないため、良好な衛生状態を保つことができる。また、食材及び紙製包装箱の両面においても、それらの商品価値の減少をも防止可能である。
さらには、紙製包装箱群が紙製包装箱の破損により崩壊を防止することができる。
またさらに、従来は食材からのピンホールを介した包装袋外へのドリップ流出により、実質的にダンボール箱等の紙製包装箱のままの食材の解凍は非常に困難であったが、本発明によれば、紙製包装箱を開けることなくそのまま、解凍できるため、紙製包装箱を一度開梱し、食材を解凍し、その後に再度梱包を行う必要もなく、工数を大幅に減らすことが可能であり、コストも大幅に削減可能である。
また、紙製包装箱を開けることなくそのまま、解凍できるため、いたずら等されることなく、食材の安全性を保ったまま解凍を行うことができ、従来事実上不可能であった解凍状態の食材を紙製包装箱に収納した状態のまま客先等に届けることが可能となる。
その結果、紙製包装箱に収納したまま、食材解凍し、そのまま半解凍温度帯で保存できることから、物流の大幅な効率化を図れるとともに、紙製包装箱を一度開梱し、食材を解凍し、その後に再度梱包を行うことによって生じる品質劣化による商品価値低下の防止を図り、さらには衛生管理を大幅に容易とすることが可能である。
本発明に係る解凍装置の使用状態の一例を示す正面図である。 本発明に係る解凍装置の使用状態の一例を示す右側面図である。 図1の解凍装置の各構成要素を示す図であり、(a)は、パレット上に上下複数段にわたって積み上げられた紙製包装箱群を示す斜視図、(b)は、覆い部材を長手方向に広げた状態を示す斜視図である。 図1の解凍装置の使用方法を示す図であり、(a)は、図3(a)に示す紙製包装箱群に図3(b)に示す覆い体を被せる方法を示す斜視図、(b)は、覆い部材を紙製包装箱群に被せ、一方の棒状体を芯として巻き取る方法を説明する図である。 図4(b)の状態に続く図であり、(a)は覆い部材の一方を紙製包装箱群に被せた後に、覆い体の他方を被せる方法を示す斜視図、(b)は、覆い体を紙製包装箱群の5面に被せた状態を示す斜視図である。
冷凍品(冷凍食材ともいう)の電圧印加解凍について、発明者は、試行錯誤の結果、冷凍品を収納した紙製包装箱群をパレット上に載置した状態で、冷凍品を一度に大量に、効率良く解凍できることを見出した。
さらに、食材からドリップが出て、ドリップが包装袋のピンホールから流れ出して紙製包装箱が破損・汚損することがなく、食材の劣化を防止しつつ、解凍可能であることを見出した。
以下、図面を参照して、本発明による解凍装置を実施するための形態について説明する。尚、本発明は、パレット上に上下複数段にわたって積み上げられた紙製包装箱からなる紙製包装箱群に収納された冷凍状態の食材の解凍装置であって、パレットを支持する導電性を有する板状体と、紙製包装箱群を覆い、通気性及び導電性を有する覆い体としての一対のネットによって、紙製包装箱群を跨ぐように被覆して、包装状態のまま、倉庫等の温度を調節して半解凍温度帯で食材の解凍を行い、その際に板状体と覆い体によって冷凍状態の食材に交流電圧を印加するようにしたものである。
倉庫等の冷凍庫の内部が半解凍温度帯の場合、食材の内部の水分は依然として凍結しているものの、交流電圧の印加により、食品中の分子の活動が活発になり低温にもかかわらず、解凍が進むことを利用したものである。これにより、一度に大量の食材を品質劣化や、ドリップの流出を防止しつつ、解凍することが可能となる。
尚、冷凍状態の食材とは、肉類、魚貝類、野菜、果物等の冷凍可能な食材で冷凍された状態の食材をいう。また、素材から加工された冷凍食品を含むものとする。以下、冷凍状態の食材を冷凍食材と記す。また、半解凍温度とは、例えば、解凍時の冷凍食材の温度が0℃〜マイナス10℃の範囲をいう。
[解凍装置の構成]
図1乃至図3を参照しつつ、解凍装置の構成を説明する。図1は、本発明に係る解凍装置の使用状態の一例を示す正面図である。図2は、本発明に係る解凍装置の使用状態の一例を示す右側面図である。図3は、図1の解凍装置の各構成要素を示す図であり、(a)は、パレット上に上下複数段にわたって積み上げられた紙製包装箱群を示す斜視図、(b)は、覆い部材を長手方向に広げた状態を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、解凍装置1は、パレット20上に上下複数段にわたって積み上げられた紙製包装箱(段ボール箱)22からなる紙製包装箱群25に収納された冷凍食材を解凍するものであって、パレット20を支持する導電性を有する板状体12(以下、金属部材12と記す。)と、絶縁部材13と、ガイドレール17と、ベース板18と、紙製包装箱群25を覆い、通気性及び導電性を有する覆い体14と、所定の微弱電流(1μA以上、1000mA以下)が冷凍食材に流れるように、金属部材12又は覆い体14に交流電圧を印加する電源30とを備えている。
パレット20は、冷凍食材が収納された段ボール箱22を積載し、フォークリフトなどにより適宜の保管場所(例えば、内部が半解凍温度に管理されている保管庫など)に置かれた解凍装置1の金属部材12上に運搬するための荷台である。
図1に示すように、パレット20上には、例えば、正面視で横方向に3個、高さ方向に6個、奥行き方向に3個の同一形状の段ボール箱22が複数個載置されている。図1及び図2に示す段ボール箱22の大きさは、同一であるが、特にこれを限定するものではない。
また、図1及び図2に示すパレット20上の直方体をなす紙製包装箱群25の5つの各表面は、凹凸のない平面にすることが望ましい。これは、パレット20上に効率的に多数の紙製包装箱22を搭載できるようにするためである。また、紙製包装箱群25に覆い体14を被せる際に、紙製包装箱群25の表面が平面であれば容易に覆い体14を被せることができる。
冷凍食材を収納した紙製包装箱22は、紙製の段ボール箱であり、段ボール箱には、例えば、ゴルフボール大の鶏肉が多数入ったビニール袋が、冷凍状態で複数個収納されている。
また、図3(a)に示すように、パレット20は、金属部材12上に置かれており、金属部材12の下面には、絶縁部材13が設けられており、絶縁部材13の一方の端は、ベース板18に取り付けられている。また、金属部材12の下面には、ガイドレール17が設けられている。
尚、金属部材12、絶縁部材13及びベース板18からなる解凍装置1の本体は、図示しない適宜の固定手段(例えば、ボルトなど)により一体的に固定されており、金属部材12の裏面には、凹状の一対のガイドレール17が取り付けられている。これにより、フォークリフトのフォークをガイドレール17の凹部に沿って前後方向に挿入することで、解凍装置1の本体を容易に運搬することができる。
金属部材(板状材)12は、段ボール箱22が積重ねられたパレット20(例えば、プラスチックパレット)を支持する板状の導電性を有する部材である。金属部材12として、例えば、正方形を含む矩形のパレット20よりも外寸が若干大きい矩形の金属製(例えば、ステンレス製)の板部材などを用いることができる。
電源30は、所定の微弱電流(1μA以上、1000mA以下)が冷凍食材に流れるように、金属部材12又は覆い体14に所定の交流電圧(例えば、10V以上、10kV以下)を印加し得る交流電圧印加装置である。
この電源30は、変圧器(図示せず)を備え、変圧器の一対の二次側端子の一方が、配線により金属部材12又は覆い体14に電気的に接続される。本実施の形態では、変圧器の一対の二次側端子の一方が配線により金属部材12と接続されている。変圧器の二次側端子の他方(図示せず)は開放されている。金属部材12と変圧器の一対の二次側端子の他方との間は、空気によって絶縁されている。尚、変圧器の一対の二次側端子の一方が、配線により覆い体14に電気的に接続される場合は、覆い体14と変圧器の一対の二次側端子の他方との間は、空気によって絶縁されることとなる。
図1及び図3に示す金属部材12は、保管庫の床40上に置かれたベース板18の4つの端面付近のそれぞれから立設している複数個の絶縁部材13(例えば、絶縁碍子等)で保持されている。これにより、金属部材12の絶縁が適切に保たれている。
図1及び図2に示すように、覆い体14は、冷凍食材を収納した紙製包装箱群25を覆い、通気性および導電性を有する一対の覆い部材(覆い部材をネットともいう)14A、14Bを備える。例えば、覆い部材14A、14Bは、布のようにある程度の柔軟性を有する金属ネットを備える。
また、覆い体14は、パレット20上に載置された紙製包装箱群25の金属部材12と接する面を除き、紙製包装箱群25の5つの表面のほぼ全体を覆っている。
覆い部材14A、14Bは、冷凍食材を覆い、通気性および導電性を有するものであれば、どのような構成であってもよい。
解凍装置1は、食材の解凍において、覆い体14と金属部材12とが電気的に接続されて、交流電圧が金属部材12及び覆い体14の何れか一方を介して金属部材12及び覆い体14の何れか他方にも印加されるようになっている。
尚、図1及び図2に示す図面では、冷凍食材が積載されたパレット20を、適宜の保管場所(例えば、内部が半解凍温度に管理されている保管庫など)に置かれた解凍装置1の金属部材12上に、図示しないフォークリフトなどで運び、覆い体14で冷凍食材を覆った状態を示したものである。
図3(b)に示すように、覆い体14は、通気性および導電性を有する一対の覆い部材14Aと一対の覆い部材14B(図1及び図2に示す)とから構成され、覆い部材14A、14Bの両者は同様の構成を採る。
覆い部材14Aは、例えば、可撓性を有する金属ネット15Aからなる。覆い部材14Aは、長手方向の両端部に一対の棒状体(パイプ)16F、16Bが設けられている。覆い部材14Aの長手方向における長さは、紙製包装箱群25を跨ぐように被覆して長手方向の両端部側が、金属部材12の互いに対向する両端部に接触する程度の長さが必要である。
図1及び図2に示すように、覆い部材14A、14Bはそれぞれ、帯状の金属ネット15A、15B(例えば、ステンレスネット)を備える。そして、金属ネット15Aの長手方向の両端には、金属製のパイプ(棒状体)16F、16Bが配置されている。同様に、金属ネット15Bの長手方向の両端にも、金属製のパイプ(棒状体)16R、16Lが配置されている。
また、図1及び図2に示すように、冷凍装置における覆い部材14A、14Bは、パイプ16を芯として、覆い部材14A、14Bの金属ネット15A、15Bの両端部の少なくとも何れか一方を巻き取り可能であり、種々の大きさの紙製包装箱群25に対して、使用することができる。
これにより、パイプ(棒状体)パイプ16の周囲に巻き取られた金属ネット15A、15Bの一部が金属部材12に接触することにより、覆い体14と金属部材12とが電気的に接続される。尚、覆い体14の巻き取り可能に構成されたパイプ(棒状体)は、導通性を有する部材からなる。
尚、金属部材12のパレット20を載置する表面を正方形の形状にすることにより、一対の覆い部材14A、14Bは、金属ネット15A、15Bの短手方向の幅や、パイプ16の長さが同一の長さのものを使用できる。金属ネット15A、15Bの長手方向の長さについても、紙製包装箱群25の大きさに比して、それを跨ぎ得る長めのものを用意すれば、一対の覆い部材14A、14Bで同じ長さのものを使用可能である。仮に、紙製包装箱群25の形状が直方体状等でない不揃いな形状の場合も、前述の如く覆い部材14A、14Bの巻き取り可能な構成により、適宜、種々の大きさ・形状の紙製包装箱群25に対して、使用することができる。
[解凍装置の使用方法]
次に、図3(a)に示す冷凍装置の紙製包装箱群に、図3(b)に示す覆い体14を設置する方法について図4及び図5を用いて説明する。
図4は、図1の解凍装置の使用方法を示す図であり、(a)は、図3(a)に示す紙製包装箱群に図3(b)に示す覆い体を被せる方法を示す斜視図、(b)は、覆い部材を紙製包装箱群に被せ、一方の棒状体を芯として巻き取る方法を説明する図である。図5は、図4(b)の状態に続く図であり、(a)は覆い部材の一方を紙製包装箱群に被せた後に、覆い体の他方を被せる方法を示す斜視図、(b)は、覆い体を紙製包装箱群の5面に被せた状態を示す斜視図である。
図4(a)に示すように、パレット20上に上下複数段にわたって積み上げられた紙製包装箱群25の上面に覆い部材14Aを被せるようにする。このとき、覆い部材14Aのおおよその中心位置が紙製包装箱群25の上面のおおよその中心位置に位置するように被せ、図4(b)の状態とする。
図4(b)に示すように、覆い部材14Aのパイプ16Fを金属部材12の前端(第1の端部)12Fに接触するように載置した状態とする。その状態で対をなす他方のパイプ16Bを、前端(第1の端部)12Fに対向する後端(第2の端部)12Bに載置すると、金属ネット15Aの長さが余ってしまうことがある。
その点及びその対策を説明するに、図4(b)において破線の仮想線で示すように、解凍装置1の金属部材12の後端(第2の端部)12Bから垂直方向での紙製包装箱群の上面までの高さをHとする。また、覆い部材14Aのパイプ16Fを金属部材12の前端(第1の端部)12Fに接触するように載置した状態で、本来、紙製法蔵箱群25の前記Hの長さ部分を覆うべく、残された金属ネット15Aの部分の長さをH1とする。
その場合、長さH1が、紙製包装箱群25の高さHを超えるときには、金属ネット15AをHの長さとなるようにパイプ16Bを芯として巻き取るようにする。これにより、パイプ16Bを芯として巻き取った金属ネット15Aを金属部材12の後端(第2の端部)12Bに載置することにより、覆い体14と金属部材12との導通状態を保持しつつ、金属ネット15Aが余剰となって浮いてしまうことなどを防止し、紙製包装箱群25を効率よくフィットした状態で被覆して所定の交流電圧の印加を担保するものである。
そのため、図2に示すように、覆い部材14Aでは、パイプ16Bを芯として覆い部材14Aの金属ネット15Aが巻き取られており、パイプ16Bに巻き取られた金属ネット15Aの一部が矩形の金属部材12の後端(第2の端部)12Bに沿って載置され、パイプ16Fが金属部材12の前端(第1の端部)12Fに沿って配置されている。尚、図2はもう一方の覆い部材14Bをも被せた状態であるが、説明の便宜のため図2を用いて説明を行った。
このように、覆い部材14Aの金属ネット15Aは、パイプ16Fとパイプ16Bとの間で、紙製包装箱群25が設けられている領域全体を前後方向から覆い、本領域を跨ぐように延伸している。これにより、紙製包装箱群25が設けられている領域の前側面、後側面および上面が、金属ネット15Aでほぼ完全に覆われ、パイプ16Fと、パイプ16Bに巻き取られた金属ネット15Aの一部を介して、金属ネット15Aと金属部材12とが電気的に接続されている。
次に、図5に示すように、解凍装置1は、最初に紙製包装箱群25に被せた覆い部材14Aに対して、さらに交差するように覆い部材14Bを紙製包装箱群25の上面に跨ぐように被せる(図5(a))。即ち、覆い部材14Bを、他の覆い部材14Aが跨いで覆ったのとは異なる紙製包装箱群25の他の対向する側面に被せて覆い部材14Bを設置して、図5(b)の状態とする。
この際、図4(b)を用いて説明したように、紙製包装箱群25の大きさ・形状により金属ネット15Bの長さが余ったような場合は、パイプ16L、16Rの一方を芯として金属ネット15Bを巻き取り、その長さを調節することが可能である。図5(b)においては、金属ネット15Bの一部をパイプ16Rが巻き取って紙製包装箱群25に覆い部材14Bをフィットさせている。
この結果、図5(b)に示すように、覆い体14である覆い部材14A、14Bを布のようにある程度の柔軟性を有する金属ネット15A、15Bによって簡単に紙製包装箱群25に被せることができる。このため、解凍装置を容易に構成することができるとともに、覆い体14と金属部材12との電気的接続も容易に実現可能である。
また、図5(b)の状態となった結果、図1に示すように、覆い部材14Bでは、パイプ16Rを芯として覆い部材14Bの金属ネット15Bが巻き取られており、パイプ16Rに巻き取られた金属ネット15Bの一部が矩形の金属部材12の右端(第3の端部)12Rに沿って載置され、パイプ16Lが金属部材12の左端(第4の端部)12Lに沿って載置される。
このように、覆い部材14Bの金属ネット15Bは、パイプ16Lとパイプ16Rとの間で、紙製包装箱群25が設けられている領域全体を左右方向から覆い、本領域を跨ぐように延伸している。これにより、紙製包装箱群25が設けられている領域の右側面、左側面および上面が、金属ネット15Bでほぼ完全に覆われ、パイプ16Lと、パイプ16Rに巻き取られた金属ネット15Bの一部を介して、金属ネット15Bと金属部材12とが電気的に接続される。これにより、金属部材12と、覆い部材14A、14Bから構成される覆い体14とが電気的に接続される。
[金属ネットの巻き取り箇所]
尚、図1乃至図5に示す実施形態では、覆い部材14Aでは、パイプ16Bを芯として覆い部材14Aの金属ネット15Aが巻き取られており、パイプ16Bに巻き取られた金属ネット15Aの一部が矩形の金属部材12の後端(第2の端部)12Bに沿って載置され、パイプ16Fが金属部材12の前端(第1の端部)12Fに沿って配置されているが、これに限定するものではない。
例えば、覆い部材14Aでは、パイプ16Fを芯として覆い部材14Aの金属ネット15Aを巻き取るようにして、パイプ16Fに巻き取られた金属ネット15Aの一部を矩形の金属部材12の前端(第1の端部)12Fに沿って載置し、パイプ16Bが金属部材12の後端(第2の端部)12Bに沿って載置するようにしてもよい。
さらに、覆い部材14Aでは、パイプ16F及びパイプ16Bの両者を芯として覆い部材14Aの金属ネット15Aが巻き取り、パイプ16F及びパイプ16Bに巻き取られた金属ネット15Aの一部を各々矩形の金属部材12の前端(第1の端部)12F及び後端(第2の端部)12Bに沿って載置するようにしてもよく、この点は、覆い部材14Aの紙製包装箱群25への被覆による設置時において、どの程度金属ネット15Aが余ってしまうかにより適宜調節可能であることはいうまでもない。
また、この点は、覆い部材14Bにおいても全く同じことが当てはまるものであり、金属ネット15Bの両端に配されたパイプ16L、16Rの何れか一方又は両方を利用して金属ネット15Bを適宜巻き取ることが可能であることはいうまでもない。
[解凍での効果]
本発明の解凍装置1は、紙製包装箱22が載置されたパレット20を、図示しないフォークリフトを用いて、適宜の保管場所(例えば、内部が半解凍温度に管理されている保管庫など)に置かれた解凍装置1の金属部材12上へ運び、紙製包装箱群25を覆い体14で覆うようにして、紙製包装箱22に収納された冷凍食材の解凍を行う。その解凍にあたり、倉庫等の温度を調節して半解凍温度帯で食材の解凍を行いつつ、その際に板状体と覆い体によって冷凍状態の食材に交流電圧を印加する。これにより、一度に大量の食材を品質劣化や、ドリップの流出を防止しつつ、解凍することが可能となる。
この場合、覆い体14は通気性および導電性を有するので、電源30の交流電圧を金属部材12又は覆い体14に印加することで、冷凍食材の電圧印加解凍を適切に行うことができる。
本発明の解凍装置1では、覆い体14は、パレット20上の紙製包装箱群25が設けられている領域のほぼ全体を覆っているので、電源30の交流電圧により、かかる領域全体に適切な電場が形成される。これにより、冷凍食材の電圧印加解凍を効果的に行うことができる。
このように、複数の載置棚毎に少量の冷凍食材が載置される従来例に比べ、大量の紙製包装箱22をパレット20上に積み重ねることができるので、従来例に比べスペースを十分に確保し得る保管場所で冷凍食材の電圧印加解凍を行うことができるので、冷凍食材の電圧印加解凍を大幅に効率化することができる。
従来の解凍方法は、水解凍、低温上記解凍、高周波解凍などで、いずれも加熱して食品をプラス温度にすることにより解凍を行うものである。これらの方法では食品の解凍が均一に進まないため、解凍ムラが発生し、部分的に溶けた食品中の水分が鋭利化して細胞を破壊し、旨みとなる成分がドリップして流れ出す。また、加熱に伴って食品中のバクテリアが増殖し、品質の劣化を助長してしまうことがある。
本発明に係る解凍装置は、倉庫等の温度を調節して半解凍温度帯で解凍する食材全体に微弱電流が流れるようにネットで全体を覆うため、ネット内の食材の解凍状態が均一になるという副次的効果も発生することも確認されている。
また、本発明に係る解凍装置による解凍では、細胞水が保たれることにより、味・風味・ふくよかさ・みずみずしさ・色つやが失われない。
本発明の解凍装置1では、紙製包装箱22に収納された冷凍食材の電圧印加解凍を従来よりも高効率に行い得る。具体的には、紙製包装箱群25が載置されたパレット20を、図示しないフォークリフトを用いて、適宜の保管場所(例えば、内部が半解凍温度に管理されている保管庫など)に置かれた解凍装置1の金属部材12上へ運び、この紙製包装箱群25を覆い体14で覆うだけで、紙製包装箱に収納された冷凍食材の電圧印加解凍を行うことができる。
この場合、覆い体14は通気性および導電性を有するので、電源30の交流電圧を金属部材12又は覆い体14に印加することで、冷凍食材の電圧印加解凍を適切に行うことができる。
以上のとおり、本発明によれば、冷凍庫等にパレット20上に上下複数段にわたって積み上げられた紙製包装箱22からなる紙製包装箱群25に収納された冷凍食材を解凍する際に、導電性を有する覆い体14で紙製包装箱群25を被覆するようにして、所定の微弱電流(1μA以上、1000mA以下)が食材に流れるように、板状体(金属部材)又は覆い体に交流電圧を印加することにより、積み上げられた紙製包装箱22の状態で、紙製包装箱22に収納された冷凍食材の電圧印加解凍を従来よりも高効率に行うことが可能である。このため、従来のように、食材を金属板等に載せ替える必要がないため、解凍工程を少なくすることができる。また、食材を移し替える必要がないため、衛生管理が容易となる。
また、金属ネット15A、15Bは、長手方向の両端部の棒状体16に巻き取り可能であるため、紙製包装箱群25を跨ぐように被覆する領域に応じて、覆い部材14A、14Bの長手方向の長さを調節することができる。これにより、覆い体14は、冷凍食材を収納した紙製包装箱群25の高さ・形状の変動に柔軟に対応することができる。
冷凍庫等に紙製包装箱群25で保存されている包装状態で解凍を行うことが可能であるため、大量の食材を品質劣化や、ドリップの流出を防止しつつ、一度に効率良く解凍することが可能となる。
また、本発明によれば、食材からドリップが出て、ピンホールを介して、ドリップが包装袋から流れ出して紙製包装箱22を破損・汚損することがないため、紙製包装箱22を破損・汚損することなく解凍することが可能となる。また、解凍時に、紙製包装箱22が破損・汚損することがないため、良好な衛生状態を保つことができる。また、食材及び紙製包装箱22の両面においても、それらの商品価値の減少をも防止可能である。
さらには、紙製包装箱群25が紙製包装箱22の破損により崩壊を防止することができる。
またさらに、従来は食材からのピンホールを介した包装袋外へのドリップ流出により、実質的にダンボール箱等の紙製包装箱22のままの食材の解凍は非常に困難であったが、本発明によれば、紙製包装箱22を開けることなくそのまま、解凍できるため、紙製包装箱22を一度開梱し、食材を解凍し、その後に再度梱包を行う必要もなく、工数を大幅に減らすことが可能であり、コストも大幅に削減可能である。
また、紙製包装箱22を開けることなくそのまま、解凍できるため、いたずら等されることなく、食材の安全性を保ったまま解凍を行うことができ、従来事実上不可能であった解凍状態の食材を紙製包装箱22に収納した状態のまま客先等に届けることが可能となる。
その結果、紙製包装箱22に収納したまま、食材解凍し、そのまま半解凍温度帯で保存できることから、物流の大幅な効率化を図れるとともに、紙製包装箱を一度開梱し、食材を解凍し、その後に再度梱包を行うことによって生じる品質劣化による商品価値低下の防止を図り、さらには衛生管理を大幅に容易とすることが可能である。
また、本発明に係る解凍装置1による解凍では、細胞水が保たれることにより、味・風味・ふくよかさ・みずみずしさ・色つやが失われない。水解凍、低温上記解凍、高周波解凍等の他の加熱による解凍は、食品中の個々の細胞内部でも温度差が激しく、部分的に溶けた水分は鋭利な刃物のような状態で細胞膜を傷つけ、旨味や栄養分を含んだ水分がドリップとして流れ出してしまう。本発明に係る解凍装置1による解凍では細胞内部から解凍が進むため、食品全体として均等に解凍され、細胞膜も破れにくいことからドリップが大幅に減少する。
以上述べたように、本発明の解凍装置1によれば、食品の解凍が均一に進むため、食品の解凍品質の向上、解凍ロスの軽減が図られる。また、従来の水解凍、低温上記解凍、高周波解凍等のような加熱熱量が不要であるため、省エネ化が可能となる。また、従来の解凍作業や解凍後商品の保管庫への移動作業が無くなるため、作業効率の改善が図られる。また、解凍ロスの軽減が図られるため加工の歩留まりの改善が図られる等の効果が得られる。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
1 解凍装置
12 金属部材(板状体)
12F 前端(第1の端部)
12B 後端(第2の端部)
12R 右端(第3の端部)
12L 左端(第4の端部)
13 絶縁部材
14 覆い体
14A 覆い部材 (ネット)
14B 覆い部材 (ネット)
15A 金属ネット
15B 金属ネット
16、16F パイプ(棒状体)
16、16B パイプ(棒状体)
16、16L パイプ(棒状体)
16、16R パイプ(棒状体)
17 ガイドレール
18 ベース板
20 パレット
22 紙製包装箱(段ボール箱)
25 紙製包装箱群
30 電源
40 保管庫の床

Claims (10)

  1. パレット上に上下複数段にわたって積み上げられた紙製包装箱からなる紙製包装箱群に収納された冷凍状態の食材の解凍装置であって、
    当該解凍装置は、前記パレットを支持する導電性を有する板状体と、
    前記紙製包装箱群を覆い、通気性及び導電性を有する覆い体と、
    所定の微弱電流(1μA以上、1000mA以下)が前記食材に流れるように、前記板状体又は前記覆い体に交流電圧を印加する電源とを備え、
    前記食材の解凍において、前記覆い体と前記板状体とが電気的に接続されて、前記交流電圧が前記板状体及び前記覆い体の何れか一方を介して前記板状体及び前記覆い体の何れか他方にも印加される
    ことを特徴とする解凍装置。
  2. 前記板状体は矩形状に構成され、
    前記覆い体は、一対の帯状の導電性を有するネットにより構成され、
    当該ネットの一方は、前記紙製包装箱群を跨ぐように被覆して長手方向の両端部側が、前記板状体の互いに対向する第1の端部側と第2の端部側に接触し、
    前記ネットの他方は、前記紙製包装箱群を跨ぐように被覆して長手方向の両端部側が、前記板状体の互いに対向する第3の端部側と第4の端部側に接触し、
    前記食材の解凍において、前記ネットと前記板状体とが電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の解凍装置。
  3. 前記ネットは長手方向の両端部において一対の棒状体が接続され、
    前記ネットの一方は、前記棒状体の一方が前記板状体の前記第1の端部に沿って配置され、前記棒状体の他方が前記第2の端部に沿って配置されて、一対の前記棒状体との間で、前記紙製包装箱群を跨ぐように被覆し、
    前記ネットの他方は、前記棒状体の一方が前記板状体の前記第3の端部に沿って配置され、前記棒状体の他方が前記板状体の前記第4の端部に沿って配置されて、一対の前記棒状体との間で、前記紙製包装箱群を跨ぐように被覆し、
    前記食材の解凍において、前記ネットと前記板状体とが電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載の解凍装置。
  4. 前記棒状体を芯として、前記ネットの前記両端部の少なくとも何れか一方を巻き取り可能であって、当該棒状体の周囲に巻き取られた前記ネットの一部が前記板状体に接触するにより、前記ネットと前記板状体とが電気的に接続されることを特徴とする請求項3に記載の解凍装置。
  5. 前記棒状体は導電性を有し、当該棒状体が前記板状体に接触することより、前記ネットと前記板状体とが電気的に接続されることを特徴とする請求項3に記載の解凍装置。
  6. 前記解凍は、半解凍温度で管理されている前記食材の解凍であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち、いずれか1に記載の解凍装置。
  7. 前記覆い体は、前記パレット上の前記紙製包装箱群の概ね全域を覆うことを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、いずれか1に記載の解凍装置。
  8. 前記紙製包装箱は、紙製の段ボール箱であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうち、いずれか1に記載の解凍装置。
  9. 前記紙製包装箱群は直方体状に積み上げられることを特徴とする請求項1乃至請求項8のうち、いずれか1に記載の解凍装置。
  10. 前記食材は食品をも含むことを特徴とする請求項1乃至請求項9のうち、いずれか1に記載の解凍装置。
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