JP2018025921A - 推定装置、推定方法、及び推定プログラム - Google Patents

推定装置、推定方法、及び推定プログラム Download PDF

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【課題】ユーザの位置情報の推定に用いる情報が十分でない場合であっても、ユーザの位置情報を適切に推定すること。【解決手段】本願に係る推定装置は、取得部と、判定部と、推定部とを有する。取得部は、ユーザが利用する端末装置から一の通信に関する情報を取得する。判定部は、一の通信に関する情報に基づく判定を行う。推定部は、判定部により、一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報と異なる位置情報であって、端末装置から取得した他の通信に関する情報に基づいて推定した他の位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。【選択図】図2

Description

本発明は、推定装置、推定方法、及び推定プログラムに関する。
従来、ユーザの位置情報に応じて種々のサービスを提供する技術が提供されている。例えば、ユーザの生活圏を判定し、生活圏に関するコンテンツを配信する技術が提供されている。例えば、このような技術においては、GPS(Global Positioning System)により検知される情報や、ユーザが利用する端末装置の通信に用いられる所定の無線LAN(Local Area Network)の設置位置に関する情報等により推定されるユーザの位置情報が用いられる。
特開2014−063408号公報
しかしながら、上記の従来技術では、ユーザの位置情報を適切に推定することができるとは限らない。例えば、GPSによる検知ができない場合や、所定の無線LANによる通信を行っていない場合等、ユーザの位置情報の推定に用いる情報が十分でない場合、ユーザの位置情報を適切に推定することが難しい。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの位置情報の推定に用いる情報が十分でない場合であっても、ユーザの位置情報を適切に推定する推定装置、推定方法、及び推定プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る推定装置は、ユーザが利用する端末装置から一の通信に関する情報を取得する取得部と、前記一の通信に関する情報に基づく判定を行う判定部と、前記判定部による前記一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、前記一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報と異なる位置情報であって、前記端末装置から取得した他の通信に関する情報に基づいて推定した他の位置情報を、前記一の通信における前記ユーザの位置情報とする推定部と、を備えたことを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、ユーザの位置情報の推定に用いる情報が十分でない場合であっても、ユーザの位置情報を適切に推定することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る推定処理の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る推定装置の構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る通信情報記憶部の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る広告情報記憶部の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係るアクセスポイント情報記憶部の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る位置情報の上書きの一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る推定処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、推定装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る推定装置、推定方法、及び推定プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る推定装置、推定方法、及び推定プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.推定処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る推定処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る推定処理の一例を示す図である。図1に示す例においては、推定装置100が推定したユーザの位置情報に応じてユーザに広告を配信する場合を示す。具体的には、図1に示す例においては、推定装置100が推定したユーザが位置する地域に応じてユーザに広告を配信する場合を示す。なお、ここでいう地域とは、ユーザの位置情報に数km単位の誤差がある場合、推定することが難しいサイズのエリア、すなわち数kmの領域内に複数個入るようなサイズのエリアであってもよい。例えば、ここでいう地域とは、例えば、都道府県等の単位よりも小さいエリア、例えば「六本木」や「渋谷」等であってもよい。
図1に示すように、推定システム1には、端末装置10と、推定装置100とが含まれる。端末装置10と、推定装置100とは所定のネットワークを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示した推定システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の推定装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、ユーザによる操作に従って、推定装置100や他の外部装置に情報を要求し、推定装置100や他の外部装置から取得した情報を表示する。例えば、端末装置10は、ユーザによる操作に従って、推定装置100に広告を要求し、推定装置100から取得した広告を表示する。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。なお、上述した端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
推定装置100は、一の通信に関する情報に基づいて一の通信におけるユーザの位置情報を推定する情報処理装置である。また、推定装置100は、一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報と異なる位置情報であって、端末装置10から取得した他の通信に関する情報に基づいて推定した他の位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。なお、ここでいう「一の通信におけるユーザの位置情報」は、例えば、一の通信時のユーザの位置情報や一の通信が行われた際のユーザの位置情報を意味する。また、ここでいう、「一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報と異なる位置情報」における「異なる」とは、各位置情報の取得(推定)態様の別に関する差異を意味する。すなわち、「一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報と異なる位置情報」は、位置情報の内容(例えば、緯度経度や地域等)が偶然一致する場合を排除するものではない。例えば、推定装置100は、一の通信(端末装置10の通信規格による通信)に関する情報に基づいて推定した位置情報の内容と、他の通信(例えば、所定の無線LANの通信)に関する情報に基づいて推定した他の位置情報との内容が、偶然一致する場合であっても他の位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。
また、推定装置100は、推定した一の通信におけるユーザの位置情報に応じて広告を配信する広告配信サービスを提供するものとする。なお、広告配信装置が推定装置100と別体である場合、推定装置100が推定した一の通信におけるユーザの位置情報に基づいて、広告配信装置がユーザの端末装置10へ広告を配信する。この場合、推定システム1には広告配信装置が含まれ、推定装置100は、推定した一の通信におけるユーザの位置情報を広告配信装置へ配信してもよい。また、推定装置100は、広告以外のコンテンツの配信を行ってもよい。
図1に示す例では、端末装置10は、第3世代移動通信システム(以下、「3G」ともいう)や第4世代移動通信システム(以下、「4G」ともいう)等の端末装置10の通信規格による通信方式と、Wi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)等の所定の無線LANの通信方式とのいずれかを選択的に用いて推定装置100と通信するものとする。以下では、所定の無線LANがWi−Fiであり、端末装置10の通信規格による通信方式が3G(以下、「3G通信」ともいう)である場合を一例として説明する。なお、図1の例では、説明を簡単にするために、ユーザU1が利用する端末装置10と推定装置100との間で通信される情報には、GPSにより検知される端末装置10の位置情報(以下、「GPS情報」と記載する場合がある)は含まれないものとする。例えば、GPS情報の位置情報の方が3G通信やWi−Fi通信等の通信方式により推定できる位置情報よりも誤差が小さいものとする。この場合、GPS情報の位置情報の方が3G通信やWi−Fi通信等の通信方式により推定できる位置情報よりも精度が高い。
端末装置10の通信規格による通信方式により推定できるユーザの位置情報の精度は、例えば通信事業者の基地局(図1中の基地局BS11等)の位置に基づくため精度が数km単位となるものとする。そのため、端末装置10が端末装置10の通信規格による通信方式により通信を行っている場合、推定装置100は、通信方式に関する情報から推定したその通信におけるユーザの位置情報の誤差が大きいため地域を推定することが難しい。したがって、推定装置100は、端末装置10が端末装置10の通信規格による通信方式により通信を行っている場合、その通信におけるユーザの位置情報を通信方式に関する情報から推定することができないものとする。なお、端末装置10の通信規格による通信方式は、その通信方式により推定できるユーザの位置情報の精度が数km等であり、ユーザが位置する地域の推定が困難であれば、3Gや4Gに限らず、どのような通信方式であってもよい。
また、端末装置10のWi−Fiの通信方式により推定できるユーザの位置情報の精度は、例えばアクセスポイント(図1中のアクセスポイントAP11等)の位置に基づくため精度が数十m単位となるものとする。そのため、端末装置10がWi−Fiの通信方式により通信を行っている場合、推定装置100は、通信方式に関する情報から推定したその通信におけるユーザの位置情報から地域を推定することが可能となる。したがって、推定装置100は、端末装置10がWi−Fiの通信方式により通信を行っている場合、その通信におけるユーザの位置情報を通信方式に関する情報から推定することができるものとする。なお、Wi−Fiの通信方式は、その通信方式により推定できるユーザの位置情報の精度が数十m等であり、ユーザが位置する地域の推定が可能であれば、Wi−Fiに限らず、どのような通信方式であってもよい。このように、Wi−Fi通信の通信方式により推定できる位置情報の方が3G通信の通信方式により推定できる位置情報よりも誤差が小さいものとする。この場合、Wi−Fi通信の通信方式により推定できる位置情報の方が3G通信の通信方式により推定できる位置情報よりも精度が高い。
また、推定装置100は、Wi−Fiの通信方式によりユーザの位置情報を推定する場合、Wi−Fiの各アクセスポイント(図1中のアクセスポイントAP11等)が設置された位置に関する情報を用いる。例えば、推定装置100は、端末装置10が通信において利用したWi−Fiのアクセスポイントの情報と各アクセスポイントとその設置位置に関する情報とに基づいて、ユーザの位置情報を推定するものとする。すなわち、推定装置100は、Wi−Fiのアクセスポイントの情報と各アクセスポイントとその設置位置に関する情報とが取得可能であるものとする。
図1の例では、推定装置100は、アクセスポイント情報記憶部124に示すような情報を取得しているものとする。例えば、アクセスポイントID「AP11」により識別されるアクセスポイント(図1中のアクセスポイントAP11に対応)は、地域Aに設置されることを示す。なお、図1の例では、説明を簡単にするために、アクセスポイントAP11を利用してWi−Fi通信している端末装置10は地域Aに位置するものとする。なお、Wi−Fi通信時のユーザの位置情報は、上記に限らず、Wi−Fiによる位置推定の種々の技術が用いられてもよい。
図1の例では、推定装置100は、広告情報記憶部123に示すような広告を有しているものとする。ここで、図1中の「対象地域」は、対応する広告が対象としているエリア(地域)に関する情報を示す。例えば、「対象地域」は、広告主により指定されてもよい。また、「対象地域」は、広告の内容に基づいて推定装置100が付してもよい。なお、「対象地域」は、複数記憶されてもよい。例えば、推定装置100は、各広告の「対象地域」と、推定した通信におけるユーザの地域との比較に基づいて、ユーザに配信する広告を決定する。
まず、図1の例では、推定装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10−1から広告要求を取得する(ステップS11)。例えば、端末装置10−1は、コンテンツ中の所定の広告枠に表示する広告を推定装置100に要求する。なお、推定装置100が端末装置10−1から取得する広告要求には、通信方式に関する情報(例えば、Wi−Fiか3Gかを示す情報)や利用したアクセスポイントに関する情報(例えば、アクセスポイントAP11が最寄りのアクセスポイントであることを示す情報)等の通信に関する情報が含まれるものとする。
図1に示す、端末装置10−1、10−2は、広告を要求するタイミングが異なることを示すために異なる符号を付するが同一の端末装置10であってもよい。なお、以下では、端末装置10−1、10−2を区別せずに説明する場合、端末装置10と記載する場合がある。また、図1では、説明を簡単にするために、推定装置100は、端末装置10との通信時において端末装置10から端末装置10(すなわちユーザU1)を特定可能な情報を取得するものとする。
ステップS11における通信においては、端末装置10−1は、Wi−Fi通信により推定装置100へ広告要求を送信する。この場合、例えば、端末装置10−1の画面には、その時点における通信方式がWi−Fiであることを示すアイコンIC11が表示される。図1の例では、端末装置10−1は、アクセスポイントAP11を利用したWi−Fi通信により推定装置100へ広告要求を送信する。例えば、推定装置100は、広告要求(一の通信)に関する情報に基づく判定を行う。この場合、推定装置100は、端末装置10−1から広告要求を取得した通信がWi−Fi通信であるため所定の条件を満たすとして、ステップS11における通信に関する情報、すなわち広告要求に含まれる情報に基づいて、ユーザU1が位置する地域を地域Aと推定する。
図1の例では、推定装置100は、広告を要求する端末装置10−1(すなわちユーザU1)が位置する地域を推定する(ステップS12)。例えば、推定装置100は、アクセスポイント情報記憶部124に記憶されたアクセスポイントAP11が地域Aに設置されることを示す情報に基づいて、ユーザU1が位置する地域を地域Aと推定する。
そして、推定装置100は、ステップS12において推定したユーザの地域に基づいて、端末装置10−1に配信する広告を決定する(ステップS13)。図1の例では、推定装置100は、ユーザU1が地域Aに位置すると推定したため、広告情報記憶部123に記憶された広告のうち、対象地域を「地域A」としている広告を端末装置10−1に配信する広告として決定する。なお、推定装置100は、対象地域を「地域A」としている広告が複数ある場合、他の情報を加味して端末装置10−1に配信する広告として決定してもよい。例えば、推定装置100は、対象地域を「地域A」としている広告が複数ある場合、最も入札価格の高い広告を端末装置10−1に配信する広告として決定してもよい。
図1の例では、推定装置100は、対象地域が「地域A」である広告Aを端末装置10−1に配信する広告として決定する。その後、推定装置100は、広告Aを端末装置10−1へ配信する(ステップS14)。そして、広告Aを受信した端末装置10−1は、広告Aを表示する。
また、図1の例では、推定装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10−2から広告要求を取得する(ステップS21)。具体的には、推定装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10−2から土曜の夜9時に広告要求を取得する。例えば、端末装置10−2は、コンテンツ中の所定の広告枠に表示する広告を推定装置100に要求する。
ステップS21における通信においては、端末装置10−2は、3G通信により推定装置100へ広告要求を送信する。この場合、例えば、端末装置10−2の画面には、その時点における通信方式が3Gであることを示すアイコンIC12が表示される。図1の例では、端末装置10−2は、基地局BS11を利用した3G通信により推定装置100へ広告要求を送信する。
その後、推定装置100は、広告を要求する端末装置10−2(すなわちユーザU1)が位置する地域を推定する(ステップS22)。図1の例では、推定装置100は、端末装置10−2(すなわちユーザU1)が土曜の夜9時において位置する地域を推定する。
例えば、推定装置100は、広告要求(一の通信)に関する情報に基づく判定を行う。上述したように、推定装置100は、端末装置10が3G通信等の端末装置10の通信規格による通信方式により通信を行っている場合、その通信におけるユーザの位置情報を通信方式に関する情報から推定することができない。そのため、推定装置100は、端末装置10−2から広告要求を取得した通信が3G通信であるため所定の条件を満たさないとして、ステップS21における通信に関する情報、すなわち広告要求に含まれる情報以外の情報に基づいて、その通信におけるユーザの位置情報を推定する。
図1の例では、推定装置100は、ユーザ情報記憶部121に記憶された履歴情報に基づいて、その通信におけるユーザの位置情報を推定する。例えば、ユーザ情報記憶部121に記憶された履歴情報は、平日や週末においてユーザがどの時間帯にどの地域にいるかに関する行動パターンを示すものとする。例えば、推定装置100は、過去に取得されたユーザの位置情報等に基づいて履歴情報を取得する。図1の例では、朝(4〜10時)、昼(10〜16時)、夜(16〜22時)、深夜(22〜4時)の4つの時間帯に分割された場合を示すが、時間帯の分割は他の分割(例えば時間ごとに24に分割)であってもよい。また、図1の例では、平日と週末の2つの種別に分割された場合を示すが、種別は、「月曜」、「火曜」、「水曜」といった各曜日に応じた7つの種別であってもよい。
図1中のユーザ情報記憶部121に示す例において、ユーザU1は、週末の朝の時間帯には地域Aに位置する可能性が高いことを示す。また、例えば、ユーザU1は、週末の昼の時間帯には地域Cに位置する可能性が高いことを示す。また、例えば、ユーザU1は、週末の夜の時間帯には地域Dに位置する可能性が高いことを示す。また、例えば、ユーザU1は、週末の深夜の時間帯には地域Aに位置する可能性が高いことを示す。
そのため、推定装置100は、ユーザU1が広告を要求した時間帯である土曜の夜9時とユーザ情報記憶部121に記憶された履歴情報とに基づいて、端末装置10−2に配信する広告を決定する(ステップS23)。図1の例では、推定装置100は、ユーザ情報記憶部121に記憶された履歴情報に基づいて、土曜の夜9時には、ユーザU1は地域Dに位置する可能性が高いと推定する。そこで、推定装置100は、ユーザU1が地域Dに位置すると推定し、広告情報記憶部123に記憶された広告のうち、対象地域を「地域D」としている広告を端末装置10−2に配信する広告として決定する。
図1の例では、推定装置100は、対象地域が「地域D」である広告Dを端末装置10−2に配信する広告として決定する。その後、推定装置100は、広告Dを端末装置10−2へ配信する(ステップS24)。そして、広告Dを受信した端末装置10−2は、広告Dを表示する。
上述のように、推定装置100は、ユーザの位置情報の推定に用いる情報が十分でない場合であっても、ユーザの位置情報を適切に推定することができる。そして、推定装置100は、推定したユーザの位置情報に基づいて端末装置10に広告を配信することにより、ユーザが位置する地域に適した広告を配信することができる。
なお、推定装置100は、ユーザ属性を加味した広告を配信してもよい。例えば、推定装置100は、ユーザが位置する地域と対象地域が一致し、かつ、ユーザの属性とターゲットとする属性が一致する広告を端末装置10に配信してもよい。また、上述した例では、説明を簡単にするために、端末装置10を利用するユーザが特定されている場合を示したが、各通信においてユーザが種々の従来技術を適宜用いて、通信を行っている端末装置10を利用するユーザを特定してもよい。
〔2.推定装置の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る推定装置100の構成について説明する。図2は、実施形態に係る推定装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、推定装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、推定装置100は、推定装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図2に示すように、ユーザ情報記憶部121と、通信情報記憶部122と、広告情報記憶部123と、アクセスポイント情報記憶部124とを有する。
(ユーザ情報記憶部121)
実施形態に係るユーザ情報記憶部121は、ユーザ属性に関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザ属性情報を記憶する。図3は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。図3に示すユーザ情報記憶部121は、「ユーザID」、「端末ID」、「年齢」、「性別」、「居住地」、「勤務地」、「履歴情報」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「端末ID」は、対応するユーザが利用する端末装置10を識別する情報を示す。なお、対応するユーザが複数の端末装置10を利用する場合、ユーザ情報記憶部121には、「端末ID」は複数記憶されてもよい。また、「年齢」は、ユーザIDにより識別されるユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、ユーザIDにより識別されるユーザの性別を示す。
また、「居住地」は、対応するユーザの居住地(例えば自宅)の位置情報を示す。なお、図3に示す例では、「居住地」は、「地域A」といった抽象的な符号を図示するが、緯度や経度を示す情報であってもよい。また、例えば、「居住地」は、住所であってもよい。また、「勤務地」は、対応するユーザの勤務地の位置情報を示す。なお、図3に示す例では、「勤務地」は、「地域B」といった抽象的な符号を図示するが、緯度や経度を示す情報であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、住所であってもよい。
また、「履歴情報」は、対応するユーザについて、所定の時間帯ごとの過去の位置情報の履歴に基づいて推定される地域を示す。「履歴情報」には、「種別」、「朝」、「昼」、「夜」、「深夜」といった項目が含まれる。
「種別」は、統計情報の基となるユーザに関する情報が収集された日時に関する種別を示す。図3の例では、「種別」が、「平日」と「週末」の2つである場合を示す。なお、「種別」は、「平日」と「週末」の2つに限らず、目的に応じて種々の種別であってもよい。例えば、「種別」は、「月曜」、「火曜」、「水曜」といった各曜日に応じた7つの種別であってもよい。
また、「朝」、「昼」、「夜」、「深夜」は、各々時間帯を示す。例えば、図3の例では、朝(4〜10時)、昼(10〜16時)、夜(16〜22時)、深夜(22〜4時)の4つの時間帯に分割された場合を示す。なお、時間帯の分割は他の分割であってもよい。例えば、「時間帯」は、「10時台」、「11時台」、「12時台」といった1時間ごとの時間帯であってもよい。
例えば、図3に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(図1中のユーザU1に相当)は、端末ID「TM1」により識別される端末装置10を利用していることを示す。また、ユーザU1の年齢は、「30代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、図3に示す例において、ユーザU1は、居住地が地域Aにあり、勤務地が地域Bにあることを示す。
また、例えば、図3に示す例において、ユーザU1は、平日の朝の時間帯には地域Aに位置すると推定されることを示す。また、例えば、ユーザU1は、平日の昼の時間帯には地域Bに位置すると推定されることを示す。また、例えば、ユーザU1は、平日の夜の時間帯には地域Bに位置すると推定されることを示す。また、例えば、ユーザU1は、平日の深夜の時間帯には地域Aに位置すると推定されることを示す。
また、例えば、図3に示す例において、ユーザU1は、週末の朝の時間帯には地域Aに位置すると推定されることを示す。また、例えば、ユーザU1は、週末の昼の時間帯には地域Cに位置すると推定されることを示す。また、例えば、ユーザU1は、週末の夜の時間帯には地域Dに位置すると推定されることを示す。また、例えば、ユーザU1は、週末の深夜の時間帯には地域Aに位置すると推定されることを示す。
なお、ユーザ情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザのデモグラフィック属性に関する情報やサイコグラフィック属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、氏名、家族構成、収入、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
(通信情報記憶部122)
実施形態に係る通信情報記憶部122は、通信に関する各種情報を記憶する。図4は、実施形態に係る通信情報記憶部の一例を示す図である。図4には、通信情報記憶部122にユーザごとの通信に関する情報が記憶される場合を示す。図4に示すように、通信情報記憶部122は、通信に関する情報として、「ユーザID」、「通信ID」、「日時」、「通信状態」、「GPS情報」、「位置情報」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「通信ID」は、通信を識別するための識別情報を示す。また、「日時」は、対応する通信が行われた日時を示す。なお、図4の例では、「日時」に記憶される情報を「日時DA」等の符号で図示するが、「日時」には、「2016年8月3日12時10分43秒」等の具体的な日時が記憶されるものとする。
また、「通信状態」は、対応する通信における通信方式に関する情報を示す。例えば、通信方式「方式A」は、所定の無線LAN(例えばWi−Fi)による通信方式である。例えば、通信方式「方式B」は、端末装置10の通信規格(例えば3G)による通信方式である。また、「GPS情報」は、対応する通信において通信された情報に端末装置10に関するGPS情報が含まれるかどうかを示す。「位置情報」は、対応する通信におけるユーザの位置情報を示す。例えば、「位置情報」には、対応する通信時にユーザが位置すると推定される地域に関する情報を示す。なお、「位置情報」に記憶される位置情報は、緯度経度に関する情報や住所等であってもよい。
例えば、図4に示す例において、ユーザU1が利用する端末装置10による通信であって、通信ID「CN1」により識別される通信(以下、「通信CN1」と記載する場合がある)は、日時DAに行われたことを示す。また、通信CN1は、方式Aにより行われたことを示す。また、通信CN1により通信された情報には、端末装置10のGPS情報が含まれていないことを示す。また、通信CN1におけるユーザの位置情報は、地域Aと推定されたことを示す。図4の例では、推定装置100は、方式Aの通信に用いられたアクセスポイントAP11が位置する地域Aの位置を示す情報に基づいて、通信CN1におけるユーザの位置情報を地域Aと推定する。
例えば、図4に示す例において、ユーザU1が利用する端末装置10による通信であって、通信ID「CN2」により識別される通信(以下、「通信CN2」と記載する場合がある)は、日時DAよりも後の日時DBに行われたことを示す。また、通信CN2は、方式Bにより行われたことを示す。また、通信CN2により通信された情報には、端末装置10のGPS情報が含まれていないことを示す。また、通信CN2におけるユーザの位置情報は、地域Aと推定されたことを示す。
ここで、図4の例では、方式Bの通信では通信方式によりユーザの位置情報を推定できず、通信CN2にはGPS情報も含まれないため、推定装置100は、通信CN2に関する情報に基づいて、通信CN2におけるユーザの位置情報を推定できない。そのため、推定装置100は、日時DBの直前の日時DAに推定された地域Aを、通信CN2におけるユーザの位置情報とする。なお、この点の詳細については、後述する。
例えば、図4に示す例において、ユーザU1が利用する端末装置10による通信であって、通信ID「CN3」により識別される通信(以下、「通信CN3」と記載する場合がある)は、日時DBよりも後の日時DCに行われたことを示す。また、通信CN3は、方式Bにより行われたことを示す。また、通信CN3により通信された情報には、端末装置10のGPS情報が含まれていることを示す。また、通信CN3におけるユーザの位置情報は、地域Bと推定されたことを示す。図4の例では、推定装置100は、地域Bの位置を示すGPS情報を用いて、通信CN3におけるユーザの位置情報を地域Bと推定する。
なお、通信情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
(広告情報記憶部123)
実施形態に係る広告情報記憶部123は、広告に関する各種情報を記憶する。図5は、実施形態に係る広告情報記憶部の一例を示す図である。図5に示す広告情報記憶部123は、「広告ID」、「広告コンテンツ」、「対象」、「入札価格」、「対象地域」といった項目を有する。
「広告ID」は、広告を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主や代理店等から入稿された広告を示す。図5では「広告コンテンツ」に「広告A」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であるものとする。「対象」は、広告の対象となる企業、ブランド、商品、サービス等を示す。なお、「対象」は、上記に限らず広告の対象となるものであればどのようなものであってもよい。また、「対象」には、具体的な名称等に限らず、「商品ID」等の対象を識別するための情報が記憶されてもよい。
「入札価格」は、広告主が広告コンテンツを入稿する際に指定する広告料金を示す。例えば、「入札価格」は、広告コンテンツがユーザに1回クリックされた際に広告主から広告配信者(例えば、推定装置100やコンテンツ配信装置の管理者等)に支払われる単価に該当する。なお、「入札価格」は、上記に限らず、対応する広告に対する課金体系に応じた種々の単価であってもよい。また、「入札価格」の単位は、「円」や「ドル」など種々の通貨単位であってもよい。
「対象地域」は、対応する広告が対象としているエリア(地域)に関する情報を示す。例えば、「対象地域」は、広告主により指定されてもよい。また、「対象地域」は、広告の内容に基づいて推定装置100が付してもよい。なお、「対象地域」は、複数記憶されてもよい。
例えば、図5に示す例において、広告ID「AC1」により識別される広告Aは、商品A(例えば、地域Aに位置する飲食店等)を対象とする広告であることを示す。また、例えば、図5に示す例において、広告Aは、入札価格が「100」であり、対象とする地域が「地域A」であることを示す。図5に示す例では、「商品A」を対象とする広告である広告Aは、地域Aに位置するユーザをターゲットとした広告である。
なお、広告情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、広告情報記憶部123は、各広告が対象とするユーザの属性に関する情報を記憶してもよい。
(アクセスポイント情報記憶部124)
実施形態に係るアクセスポイント情報記憶部124は、所定の無線LANにおけるアクセスポイントの設置に関する各種情報を記憶する。図6は、実施形態に係るアクセスポイント情報記憶部の一例を示す図である。図6に示すアクセスポイント情報記憶部124は、「アクセスポイントID」、「設置情報」といった項目を有する。
「アクセスポイントID」は、所定の無線LANにおけるアクセスポイントを識別するための識別情報を示す。例えば、アクセスポイントID「AP11」により識別されるアクセスポイントは、図1中のアクセスポイントAP11に対応する。また、「設置情報」は、アクセスポイントIDにより識別されるアクセスポイントが設置された地域を示す。図6に示す例では、アクセスポイントID「AP11」により識別されるアクセスポイントは、地域Aに設置されることを示す。
なお、アクセスポイント情報記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、アクセスポイント情報記憶部124は、アクセスポイントの設置場所の緯度経度に関する情報等を記憶してもよい。
(制御部130)
図2の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、推定装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図2に示すように、制御部130は、取得部131と、判定部132と、推定部133と、決定部134と、配信部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザ情報記憶部121や通信情報記憶部122や広告情報記憶部123やアクセスポイント情報記憶部124から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザが利用する端末装置10から一の通信に関する情報を取得する。また、取得部131は、一の通信に関する情報として、端末装置10から広告要求を取得する。例えば、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10から広告要求を取得する。
(判定部132)
判定部132は、種々の情報を推定する。例えば、判定部132は、一の通信に関する情報に基づく判定を行う。例えば、判定部132は、一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たすかどうかを判定する。例えば、判定部132は、一の通信が第1の通信方式により通信が行われたかを判定する。例えば、判定部132は、一の通信が所定の無線LANの通信方式により通信が行われたかを判定する。
図1の例では、判定部132は、広告要求(一の通信)に関する情報に基づく判定を行う。この場合、判定部132は、端末装置10−1から広告要求を取得した通信がWi−Fi通信であるため所定の条件を満たすと判定する。
図1の例では、判定部132は、広告要求(一の通信)に関する情報に基づく判定を行う。上述したように、推定装置100は、端末装置10が3G通信等の端末装置10の通信規格による通信方式により通信を行っている場合、その通信におけるユーザの位置情報を通信方式に関する情報から推定することができない。そのため、判定部132は、端末装置10−2から広告要求を取得した通信が3G通信であるため所定の条件を満たさないと判定する。
(推定部133)
推定部133は、種々の情報を推定する。例えば、推定部133は、判定部132による一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報と異なる位置情報であって、端末装置10から取得した他の通信に関する情報に基づいて推定した他の位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。例えば、推定部133は、判定部132による一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報よりも精度が高い他の位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。
例えば、推定部133は、判定部132による一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、一の通信よりも前に端末装置10から取得した他の通信に関する情報により推定した他の位置情報の履歴情報に基づく位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。例えば、推定部133は、他の位置情報の履歴情報により推定されるユーザの行動パターンに基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。
例えば、推定部133は、一の通信が行われた日時に対応する他の位置情報の履歴情報に基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。例えば、推定部133は、一の通信が行われた時間帯に対応する他の位置情報の履歴情報に基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。例えば、推定部133は、一の通信が行われた曜日に対応する他の位置情報の履歴情報に基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。
例えば、推定部133は、一の通信が行われた日時に対応する他の位置情報の履歴情報であって、一の通信が行われた日時に近いほど重み付けが重くなる他の位置情報の履歴情報に基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。例えば、推定部133は、一の通信が行われた日時に近いほど大きくなる重み値と、各位置情報の頻度に基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。
例えば、推定部133は、一の通信が行われた日時に対応する他の位置情報の履歴情報における各地域の頻度に基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。例えば、推定部133は、一の通信が行われた日時に対応する他の位置情報の履歴情報において最も頻度が高い地域に基づく位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。
例えば、推定部133は、判定部132により、一の通信が第1の通信方式と異なる第2の通信方式により通信が行われたと判定された場合、第1の通信方式による通信に対応する他の位置情報に基づいて、一の通信におけるユーザの位置情報を推定する。例えば、推定部133は、判定部132により、所定の無線LANとは異なる端末装置10の通信規格により通信が行われたと判定された場合、所定の無線LANにより通信が行われた他の位置情報に基づいて、一の通信におけるユーザの位置情報を推定する。推定装置100は、広告を要求する端末装置10−1(すなわちユーザU1)が位置する地域を推定する。
図1の例では、推定部133は、端末装置10−1から広告要求を取得した通信がWi−Fi通信であるため所定の条件を満たすとして、広告要求に含まれる情報に基づいて、ユーザU1が位置する地域を地域Aと推定する。例えば、推定部133は、広告を要求する端末装置10−1(すなわちユーザU1)が位置する地域を推定する。例えば、推定部133は、アクセスポイント情報記憶部124に記憶されたアクセスポイントAP11が地域Aに設置されることを示す情報に基づいて、ユーザU1が位置する地域を地域Aと推定する。
図1の例では、推定部133は、端末装置10−2から広告要求を取得した通信が3G通信であるため所定の条件を満たさないとして、広告要求に含まれる情報以外の情報に基づいて、その通信におけるユーザの位置情報を推定する。例えば、推定部133は、広告を要求する端末装置10−2(すなわちユーザU1)が位置する地域を推定する。例えば、推定部133は、ユーザ情報記憶部121に記憶された履歴情報に基づいて、その通信におけるユーザの位置情報を通信方式に関する情報から推定する。図1の例では、推定部133は、ユーザ情報記憶部121に記憶された履歴情報に基づいて、土曜の夜9時には、ユーザU1は地域Dに位置する可能性が高いと推定する。
(決定部134)
決定部134は、種々の情報を決定する。例えば、決定部134は、ユーザが利用する端末装置10へ配信する広告を決定する。例えば、決定部134は、推定部133により推定された一の通信におけるユーザの位置情報に基づいて、端末装置10に配信する広告を決定する。例えば、決定部134は、推定部133により推定された一の通信におけるユーザの位置情報に関連する広告を、端末装置10に配信する。例えば、決定部134は、ユーザが位置する地域に応じて広告を決定する。例えば、決定部134は、ユーザが位置する地域と各広告に付された対象地域とに応じて広告を決定する。
例えば、決定部134は、推定部133により推定されたユーザの地域に基づいて、端末装置10−1に配信する広告を決定する。図1の例では、推定装置100は、ユーザU1が地域Aに位置すると推定したため、広告情報記憶部123に記憶された広告のうち、対象地域を「地域A」としている広告を端末装置10−1に配信する広告として決定する。例えば、決定部134は、対象地域が「地域A」である広告Aを端末装置10−1に配信する広告として決定する。
また、図1の例では、決定部134は、ユーザU1が広告を要求した時間帯である土曜の夜9時とユーザ情報記憶部121に記憶された履歴情報とに基づいて、端末装置10−2に配信する広告を決定する。例えば、決定部134は、広告情報記憶部123に記憶された広告のうち、対象地域を「地域D」としている広告を端末装置10−2に配信する広告として決定する。
(配信部135)
配信部135は、外部の情報処理装置に各種情報を送信する。例えば、配信部135は、推定部133により推定された一の通信におけるユーザの位置情報に基づいて、ユーザが利用する端末装置10に広告を配信する。例えば、配信部135は、推定部133により推定された一の通信におけるユーザの位置情報に関連する広告を、ユーザが利用する端末装置10に配信する。例えば、配信部135は、決定部134により決定された広告をユーザが利用する端末装置10へ配信する。図1の例では、配信部135は、広告Aを端末装置10−1へ配信する。また、図1の例では、配信部135は、広告Dを端末装置10−2へ配信する。
〔3.位置情報の上書き〕
上述したように、3Gや4G等の端末装置10の通信規格による通信方式の場合、基地局(図1中の基地局BS11等)の位置に基づく、ユーザの位置情報の推定精度が数km単位の精度となるため、3Gや4G等の通信に関する情報は、GPS情報等の位置を示す情報が含まれない場合、地域の推定に用いることができない。そのため、推定装置100は、他の通信に関する情報に基づいて、その通信におけるユーザの位置情報を推定する。
例えば、推定装置100は、一の通信に関する情報に基づいて一の通信におけるユーザの位置情報が推定できない場合、無線LANによる通信が行われた他の通信やGPS情報を含む他の通信の情報に基づいて、一の通信におけるユーザの位置情報を推定する。この点に関する推定装置100による位置情報の推定について、図7を用いて説明する。図7は、実施形態に係る位置情報の上書きの一例を示す図である。図7の例では、ユーザAが利用する端末装置10と推定装置100との間の通信を一例として示す。なお、図7の例では、説明を簡単にするために、ユーザAが利用する端末装置10と推定装置100との間で通信される情報には、端末装置10のGPS情報は含まれないものとする。
図7の例では、リクエスト一覧LT11に示すように、ユーザAが利用する端末装置10から4つのリクエストRQ1〜RQ4が推定装置100へ送信されるものとする。すなわち、図7の例では、リクエスト一覧LT11に示すように、推定装置100とユーザAが利用する端末装置10との間では、4つのリクエストRQ1〜RQ4の各々に対応する4つの通信が行われるものとする。また、各リクエストRQ1〜RQ4は、推定装置100に対する広告の要求やコンテンツの要求等の種々のリクエストであってもよい。なお、図7の例では、説明を簡単にするために、ユーザAが利用する端末装置10と推定装置100との間の通信は、4つのリクエストRQ1〜RQ4に対応する通信のみであるものとする。
例えば、図7中に「Req_1」で示すリクエストRQ1は、3Gまたは4Gの端末装置10の通信規格による通信方式により行われる通信である。また、例えば、図7中に「Req_2」で示すリクエストRQ2は、所定の無線LANによる通信方式であるWi−Fiによる通信方式により行われる通信である。また、例えば、図7中に「Req_3」で示すリクエストRQ3や「Req_4」で示すリクエストRQ4は、3Gまたは4Gの端末装置10の通信規格による通信方式により行われる通信である。すなわち、推定装置100は、リクエストRQ2の通信におけるユーザの位置情報のみが、リクエストRQ2の通信に関する情報に基づいて推定できる。なお、図7中に示す「Area_1」は、「地域A」や「地域B」等の所定のエリアを示す情報であってもよいし、緯度経度に関する情報や住所等であってもよい。
そのため、他の通信に基づく位置情報を用いずに各通信の位置情報を推定した場合、リクエスト情報RL11に示すような情報になる(ステップS30)。具体的には、図7中のリクエスト情報RL11に示すように、リクエストRQ2の通信におけるユーザの位置情報のみが「Area_1」と推定されるのみで、他のリクエストRQ1、RQ3、RQ4の通信におけるユーザの位置情報は「Unkown」、すなわち不明となる。この場合、図7中のリクエスト情報RL11に示すように、リクエストRQ2の通信に対応する位置情報のみが、「○」、すなわち情報有となり、リクエストRQ2の通信に対応する位置情報以外は、「×」、すなわち情報無となる。
一方、推定装置100が他の通信に基づく位置情報を用いて各通信の位置情報を推定した場合、リクエスト情報RL12に示すような情報になる(ステップS31)。具体的には、図7中のリクエスト情報RL12に示すように、推定装置100は、リクエストRQ2における通信方式であるWi−Fiのアクセスポイントの設置情報に基づいて、リクエストRQ2の通信におけるユーザの位置情報を「Area_1」と推定する。
また、推定装置100は、ユーザの位置情報が不明となる他のリクエストRQ1、RQ3、RQ4の通信におけるユーザの位置情報を、リクエストRQ2の通信におけるユーザの位置情報「Area_1」と推定する。図7の例では、推定装置100は、リクエストRQ3の通信におけるユーザの位置情報「Unkown」を、リクエストRQ2の通信におけるユーザの位置情報「Area_1」で上書きする(ステップS31−1)。また、図7の例では、推定装置100は、リクエストRQ4の通信におけるユーザの位置情報「Unkown」を、リクエストRQ2の通信におけるユーザの位置情報「Area_1」で上書きする(ステップS31−2)。なお、推定装置100は、リクエストRQ4の通信におけるユーザの位置情報「Unkown」を、リクエストRQ3の通信におけるユーザの位置情報「Area_1」で上書きしてもよい。
このように、推定装置100は、他の通信に基づく位置情報を用いて各通信の位置情報を推定した場合、図7中のリクエスト情報RL12に示すように、リクエストRQ2、RQ3、RQ4の通信におけるユーザの位置情報が「Area_1」と推定される。この場合、図7中のリクエスト情報RL12に示すように、リクエストRQ2、RQ3、RQ4の通信に対応する位置情報が、「○」、すなわち情報有となり、リクエストRQ1の通信に対応する位置情報のみが、「×」、すなわち情報無となる。なお、図7では、リクエストRQ2の通信よりも後のリクエストRQ3、RQ4の通信に対してのみ推定処理を行う場合を示したが、推定装置100は、リクエストRQ2よりも前のリクエストRQ1の通信におけるユーザの位置情報も、リクエストRQ2の通信におけるユーザの位置情報「Area_1」としてもよい。
また、推定装置100は、上述のように上書きした情報も履歴情報に含めてもよい。これにより、推定装置100は、情報が不足する場合であっても、上述のように上書き処理により、履歴情報の量を増やすことが可能となる。
〔4.推定処理のフロー〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る推定システム1による推定処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る推定処理の一例を示すフローチャートである。なお、図8に示す例では、推定した位置情報に基づく広告の配信までを含む処理を説明する。
図8に示すように、推定装置100は、ユーザが利用する端末装置10から一の通信に関する情報を取得する(ステップS101)。図1の例では、推定装置100は、一の通信に関する情報として、ユーザU1が利用する端末装置10−1から広告要求を取得する。
そして、推定装置100は、一の通信に関する情報に基づく判定を行う(ステップS102)。一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たす場合(ステップS102:No)、推定装置100は、一の通信に関する情報に基づいて、ユーザの位置情報を推定する(ステップS103)。図1の例では、推定装置100は、端末装置10−1から広告要求を取得した通信がWi−Fi通信であるため所定の条件を満たすとして、アクセスポイント情報記憶部124に記憶されたアクセスポイントAP11が地域Aに設置されることを示す情報に基づいて、ユーザU1が位置する地域を地域Aと推定する。
一方、一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合(ステップS102:Yes)、推定装置100は、履歴情報に基づいて、ユーザの位置情報を推定する(ステップS104)。図1の例では、推定装置100は、端末装置10−2から広告要求を取得した通信が3G通信であるため所定の条件を満たさないとして、ユーザ情報記憶部121に記憶された履歴情報に基づいて、その通信におけるユーザの位置情報を推定する。
その後、推定装置100は、推定した位置情報に基づいて、広告を決定する(ステップS105)。図1に示す例では、推定装置100は、対象地域が「地域A」である広告Aを端末装置10−1に配信する広告として決定する。また、図1に示す例では、推定装置100は、ユーザU1が地域Dに位置すると推定し、広告情報記憶部123に記憶された広告のうち、対象地域を「地域D」としている広告を端末装置10−2に配信する広告として決定する。
その後、推定装置100は、決定した広告を端末装置10へ配信する(ステップS106)。図1に示す例では、推定装置100は、広告Aを端末装置10−1へ配信する。また、図1に示す例では、推定装置100は、広告Dを端末装置10−2へ配信する。
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る推定装置100は、取得部131と、判定部132と、推定部133とを有する。取得部131は、ユーザが利用する端末装置10から一の通信に関する情報を取得する。判定部132は、一の通信に関する情報に基づく判定を行う。推定部133は、判定部132による一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報と異なる位置情報であって、端末装置10から取得した他の通信に関する情報に基づいて推定した他の位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。
これにより、実施形態に係る推定装置100は、一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報と異なる位置情報であって、端末装置10から取得した他の通信に関する情報に基づいて推定した他の位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とすることにより、ユーザの位置情報の推定に用いる情報が十分でない場合であっても、ユーザの位置情報を適切に推定することができる。
また、実施形態に係る推定装置100において推定部133は、判定部132による一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報よりも精度が高い他の位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。
これにより、実施形態に係る推定装置100は、一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報よりも精度が高い他の位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とすることにより、ユーザの位置情報の推定に用いる情報が十分でない場合であっても、ユーザの位置情報を適切に推定することができる。
また、実施形態に係る推定装置100において推定部133は、判定部132による一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、一の通信よりも前に端末装置10から取得した他の通信に関する情報により推定した他の位置情報の履歴情報に基づく位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。
これにより、実施形態に係る推定装置100は、一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、一の通信よりも前に端末装置10から取得した他の通信に関する情報により推定した他の位置情報の履歴情報に基づく位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とすることにより、ユーザの位置情報の推定に用いる情報が十分でない場合であっても、ユーザの位置情報を適切に推定することができる。
また、実施形態に係る推定装置100において推定部133は、他の位置情報の履歴情報により推定されるユーザの行動パターンに基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。
これにより、実施形態に係る推定装置100は、他の位置情報の履歴情報により推定されるユーザの行動パターンに基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とすることにより、ユーザの位置情報の推定に用いる情報が十分でない場合であっても、ユーザの位置情報を適切に推定することができる。
また、実施形態に係る推定装置100において推定部133は、一の通信が行われた日時に対応する他の位置情報の履歴情報に基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。
これにより、実施形態に係る推定装置100は、一の通信が行われた日時に対応する他の位置情報の履歴情報に基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とすることにより、ユーザの位置情報の推定に用いる情報が十分でない場合であっても、ユーザの位置情報を適切に推定することができる。
また、実施形態に係る推定装置100において推定部133は、一の通信が行われた時間帯に対応する他の位置情報の履歴情報に基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。
これにより、実施形態に係る推定装置100は、一の通信が行われた時間帯に対応する他の位置情報の履歴情報に基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とすることにより、ユーザの位置情報の推定に用いる情報が十分でない場合であっても、ユーザの位置情報を適切に推定することができる。
また、実施形態に係る推定装置100において推定部133は、一の通信が行われた曜日に対応する他の位置情報の履歴情報に基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とする。
これにより、実施形態に係る推定装置100は、一の通信が行われた曜日に対応する他の位置情報の履歴情報に基づいて推定した位置情報を、一の通信におけるユーザの位置情報とすることにより、ユーザの位置情報の推定に用いる情報が十分でない場合であっても、ユーザの位置情報を適切に推定することができる。
また、実施形態に係る推定装置100において判定部132は、一の通信が第1の通信方式により通信が行われたかを判定する。また、推定部133は、判定部132により、一の通信が第1の通信方式と異なる第2の通信方式により通信が行われたと判定された場合、第1の通信方式に対応する他の位置情報に基づいて、一の通信におけるユーザの位置情報を推定する。
これにより、実施形態に係る推定装置100は、一の通信が第1の通信方式と異なる第2の通信方式により通信が行われたと判定された場合、第1の通信方式により通信が行われた他の位置情報に基づいて、一の通信におけるユーザの位置情報を推定することにより、ユーザの位置情報の推定に用いる情報が十分でない場合であっても、ユーザの位置情報を適切に推定することができる。
また、実施形態に係る推定装置100において判定部132は、一の通信が所定の無線LANにより通信が行われたかを判定する。また、推定部133は、判定部132により、所定の無線LANとは異なる端末装置10の通信規格により通信が行われたと判定された場合、所定の無線LANにより通信が行われた他の位置情報に基づいて、一の通信におけるユーザの位置情報を推定する。
これにより、実施形態に係る推定装置100は、所定の無線LANとは異なる端末装置10の通信規格により通信が行われたと判定された場合、所定の無線LANにより通信が行われた他の位置情報に基づいて、一の通信におけるユーザの位置情報を推定することにより、ユーザの位置情報の推定に用いる情報が十分でない場合であっても、ユーザの位置情報を適切に推定することができる。
また、実施形態に係る推定装置100は、配信部135を有する。配信部135は、推定部133により推定された一の通信におけるユーザの位置情報に基づいて、端末装置10に広告を配信する。
これにより、実施形態に係る推定装置100は、推定したユーザの位置情報に応じて適切な広告を配信することができる。
また、実施形態に係る推定装置100は、配信部135を有する。配信部135は、推定部133により推定された一の通信におけるユーザの位置情報に関連する広告を、端末装置10に配信する。
これにより、実施形態に係る推定装置100は、推定したユーザの位置情報に関連する広告を配信することにより、適切な広告を配信することができる。
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る推定装置100は、例えば図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図9は、推定装置の機能を実現するコンピュータ一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が推定したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、推定したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る推定装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 推定システム
100 推定装置
121 ユーザ情報記憶部
122 通信情報記憶部
123 広告情報記憶部
124 アクセスポイント情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 判定部
133 推定部
134 決定部
135 配信部
10 端末装置

Claims (13)

  1. ユーザが利用する端末装置から一の通信に関する情報を取得する取得部と、
    前記一の通信に関する情報に基づく判定を行う判定部と、
    前記判定部による前記一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、前記一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報と異なる位置情報であって、前記端末装置から取得した他の通信に関する情報に基づいて推定した他の位置情報を、前記一の通信における前記ユーザの位置情報とする推定部と、
    を備えたことを特徴とする推定装置。
  2. 前記推定部は、
    前記判定部による前記一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、前記一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報よりも精度が高い前記他の位置情報を、前記一の通信における前記ユーザの位置情報とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の推定装置。
  3. 前記推定部は、
    前記判定部による前記一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、前記一の通信よりも前に前記端末装置から取得した他の通信に関する情報により推定した前記他の位置情報の履歴情報に基づく位置情報を、前記一の通信における前記ユーザの位置情報とする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の推定装置。
  4. 前記推定部は、
    前記他の位置情報の履歴情報により推定される前記ユーザの行動パターンに基づいて推定した位置情報を、前記一の通信における前記ユーザの位置情報とする
    ことを特徴とする請求項3に記載の推定装置。
  5. 前記推定部は、
    前記一の通信が行われた日時に対応する前記他の位置情報の履歴情報に基づいて推定した位置情報を、前記一の通信における前記ユーザの位置情報とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の推定装置。
  6. 前記推定部は、
    前記一の通信が行われた時間帯に対応する前記他の位置情報の履歴情報に基づいて推定した位置情報を、前記一の通信における前記ユーザの位置情報とする
    ことを特徴とする請求項5に記載の推定装置。
  7. 前記推定部は、
    前記一の通信が行われた曜日に対応する前記他の位置情報の履歴情報に基づいて推定した位置情報を、前記一の通信における前記ユーザの位置情報とする
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の推定装置。
  8. 前記判定部は、
    前記一の通信が第1の通信方式により通信が行われたかを判定し、
    前記推定部は、
    前記判定部により、前記一の通信が前記第1の通信方式と異なる第2の通信方式により通信が行われたと判定された場合、前記第1の通信方式に対応する前記他の位置情報に基づいて、前記一の通信における前記ユーザの位置情報を推定する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の推定装置。
  9. 前記判定部は、
    前記一の通信が所定の無線LAN(Local Area Network)の通信方式により通信が行われたかを判定し、
    前記推定部は、
    前記判定部により、前記所定の無線LANとは異なる前記端末装置の通信規格により通信が行われたと判定された場合、前記所定の無線LANにより通信が行われた前記他の位置情報に基づいて、前記一の通信における前記ユーザの位置情報を推定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の推定装置。
  10. 前記推定部により推定された前記一の通信における前記ユーザの位置情報に基づいて、前記端末装置に広告を配信する配信部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の推定装置。
  11. 前記配信部は、
    前記推定部により推定された前記一の通信における前記ユーザの位置情報に関連する広告を、前記端末装置に配信する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の推定装置。
  12. コンピュータが実行する推定方法であって、
    ユーザが利用する端末装置から一の通信に関する情報を取得する取得工程と、
    前記一の通信に関する情報に基づく判定を行う判定工程と、
    前記判定工程により、前記一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、前記一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報と異なる位置情報であって、前記端末装置から取得した他の通信に関する情報に基づいて推定した他の位置情報を、前記一の通信における前記ユーザの位置情報とする推定工程と、
    を含んだことを特徴とする推定方法。
  13. ユーザが利用する端末装置から一の通信に関する情報を取得する取得手順と、
    前記一の通信に関する情報に基づく判定を行う判定手順と、
    前記判定手順により、前記一の通信に関する情報に基づく判定が所定の条件を満たさない場合、前記一の通信に関する情報に基づいて推定した位置情報と異なる位置情報であって、前記端末装置から取得した他の通信に関する情報に基づいて推定した他の位置情報を、前記一の通信における前記ユーザの位置情報とする推定手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする推定プログラム。
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