JP2018022674A - カードトレイ - Google Patents

カードトレイ Download PDF

Info

Publication number
JP2018022674A
JP2018022674A JP2017041717A JP2017041717A JP2018022674A JP 2018022674 A JP2018022674 A JP 2018022674A JP 2017041717 A JP2017041717 A JP 2017041717A JP 2017041717 A JP2017041717 A JP 2017041717A JP 2018022674 A JP2018022674 A JP 2018022674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
container
tray
elastic convex
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017041717A
Other languages
English (en)
Inventor
裕康 鎌谷
hiroyasu Kamatani
裕康 鎌谷
石川 達也
Tatsuya Ishikawa
石川  達也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SMK Corp
Original Assignee
SMK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SMK Corp filed Critical SMK Corp
Priority to CN201710602009.3A priority Critical patent/CN107645302A/zh
Publication of JP2018022674A publication Critical patent/JP2018022674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】好適にカードの脱落を防止することができ、小型化が可能なカードトレイの提供。
【解決手段】このカードトレイ1は、片面又は両面側にカードが収容されるカード収容凹部3,4が形成されている平板状のカード収容体111と、カード収容凹部3,4の内周に突出したカード保持用弾性凸体61〜64とを備え、カード保持用弾性凸体61〜64は、カード収容体111を構成する材料よりも弾性係数の低い材料によって形成され、カード収容体111と一体化されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、カードコネクタにICカードやメモリカード等のカードを接続するためのカードトレイに関する。
従来、携帯電話やスマートフォン等の電子機器では、外部記憶媒体としてICカードやフラッシュメモリーカード等のカードを使用し、これらのカードは、カードトレイに収容された状態でカードコネクタに挿入することにより、カードコネクタを介して電子機器に電気的に接続されるようにしたものが知られている。
カードトレイは、平板状のカード収容体を備え、このカード収容体の片面側にカード形状に整合させたカード収容凹部が形成され、このカード収容凹部にカードを収容するようになっている。
しかしながら、この種のカードトレイでは、カードがカード収容凹部内に容易に収容できるようにカードとカード収容凹部との嵌め合いを緩く設定すると、カード収容凹部の内側面とカードの外周面との間に若干の隙間が形成され、トレイを表裏で反転させた場合やカードコネクタに対する挿抜動作の際等にカードが脱落してしまうおそれがあった。
一方、カードとカード収容凹部との嵌め合いをきつく設定すると、カード収容凹部へのカードの着脱が容易でなく、また、その着脱動作時にカード収容体に負荷が生じ、カードトレイ又はカードの破損を招くおそれがあった。
一方、この種のカードトレイには、上述のような従来の問題を鑑み、カード収容凹部の内側に片持ちバネ状の押し付けバネを備え、バネによる押し付けによってカードをカード収容凹部内に保持するようにしたものが開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、この種のカードトレイには、その前縁部分に前面蓋部を備え、カードトレイを電子機器筐体の開口部を通して筐体内に実装されたカードコネクタに挿入することにより、前面蓋部が開口部に嵌り込み、閉鎖するようにしたものを知られている。
特開平11-238554号公報
しかしながら、上述の如き従来の技術では、押し付けバネを支持するためにカード収容体の側部、即ち、カード収容凹部の外側部に一定の厚みを有する側壁を必要とし、また、押し付けばねの変形を許容する可動領域を設ける必要があり、その分、カードトレイ全体の外形が大きくなるという問題があり、カードトレイの小型化を妨げていた。
更に、従来の技術では、押し付けバネの一部がカード収容凹部内に突出する構造であるため、カードを上方からカード収容体と平行に嵌め込もうとすると、カード裏面がその突出部分と接触し、押し付けバネの塑性変形を招くおそれがあり、これを回避するためには、カードの押し付けバネ側を傾けて先に嵌め込まなければならず、使い勝手が損なわれるという問題があった。
更にまた、従来技術では、上記の問題を鑑み、カードが上方からカード収容体と平行に嵌め込めないように、カード収容凹部の開口側縁部に庇状の上当てを設け、この上当てを回避することで必然的に斜めに嵌め込まれるようにしたのもあり、その場合、上当てを設ける分だけカード収容体の厚みが増し、カードトレイの小型化を妨げるという問題があった。
また、電子機器の使用態様の多様化に伴い、この種の電子機器とカードの接続構造においては、カードトレイと電子機器筐体との間の止水処理が求められることが多くなっている。
さらには、カードトレイの前縁部に前面蓋部を備える場合、カードトレイが挿入されるカードコネクタ、カードコネクタが実装される基板及び基板が収容される電子機器筐体は、それぞれ別部品であるため、各部品の取付公差によって前面蓋部と筐体開口部との間に位置ずれが生じるおそれがあった。
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、好適にカードの脱落を防止することができ、小型化が可能なカードトレイの提供を目的としてなされたものである。
上述の如き従来の問題を解決するための請求項1に記載の発明の特徴は、片面又は両面側にカードが収容されるカード収容凹部が形成されているカードトレイにおいて、前記カード収容凹部が形成された平板状のカード収容体と、前記カード収容凹部の内側面に突出したカード保持用弾性凸体とを備え、前記カード保持用弾性凸体は、前記カード収容体を構成する材料よりも弾性に優れた材料によって形成され、前記カード収容体と一体化されているカードトレイにある。
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記カード保持用弾性凸体は、カード収容方向に傾いた案内面を有する断面山形状又は半球状に形成されていることにある。
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記カード収容体の外周面より突出した止水用部材を備え、該止水用部材は、前記カード収容体を構成する材料よりも弾性に優れた材料によって形成され、前記カード収容体と一体化されていることにある。
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項1〜3の何れか1の構成に加え、前記カード保持用弾性凸体は、前記カード収容凹部の周縁部に形成された連結用凹部に嵌合された支持部材に一体に支持されていることにある。
請求項5に記載の発明は、請求項4の構成に加え、前記止水用部材は、前記支持部材と一体に形成されていることにある。
請求項6に記載の発明の特徴は、請求項1〜5の何れか一の構成に加え、前記カード収容体と別体の前面蓋部と、前記カード収容体と前記前面蓋部とを連結する連結部材とを備え、該連結部材は、前記カード収容体及び前記前面蓋部を構成する材料よりも弾性に優れた材料によって形成され、前記カード収容体と前記前面蓋部とが前記連結部材を介して一体化されていることにある。
請求項7に記載の発明の特徴は、請求項6の構成に加え、前記連結部材の外周面に止水用部材を一体に備えていることにある。
請求項8に記載の発明の特徴は、片面又は両面側にカードが収容されるカード収容凹部が形成されているカードトレイの製造方法において、前記カードの外形よりやや大きいカード収容凹部を備えたカード収容体を形成した後、前記カード収容体を構成する材料よりも弾性に優れた材料からなるカード保持用弾性凸体を前記カード収容凹部の内側面に突出するように前記カード収容体と一体成形し、前記カード収容体と前記カード保持用弾性凸体とを一体化させることにある。
請求項9に記載の発明の特徴は、請求項8の構成に加え、前記カード保持用弾性凸体を液状射出成形によって形成することにある。
請求項10に記載の発明の特徴は、請求項8又は9の構成に加え、前記カード保持用弾性凸体と同じ材料をもって、該カード保持用弾性凸体と同時に前記カード収容体の外周面より突出した止水用部材を一体成形することにある。
請求項11に記載の発明の特徴は、請求項8〜10の何れか一の構成に加え、前記カード収容体と別体の前面蓋部を備え、前記カード保持用弾性凸体と同じ材料をもって、該カード保持用弾性凸体と同時に前記カード収容体と前面蓋部との間に連結部材を一体成形し、該連結部材を介して前記カード収容体と前記前面蓋部とを連結することにある。
本発明に係るカードトレイは、上述したように、片面又は両面側にカードが収容されるカード収容凹部が形成されているカードトレイにおいて、前記カード収容凹部が形成された平板状のカード収容体と、前記カード収容凹部の内側面に突出したカード保持用弾性凸体とを備え、前記カード保持用弾性凸体は、前記カード収容体を構成する材料よりも弾性に優れた材料によって形成され、前記カード収容体と一体化されていることにより、カード保持用弾性凸体の圧縮反力によってカードを好適に保持でき、トレイを表裏反転させた際にもカードの脱落を防止できる。
また、本発明において、前記カード保持用弾性凸体は、カード収容方向に傾いた案内面を有する断面山形状又は半球状に形成されていることにより、カードを斜めに傾けて挿入する必要がなく、容易にカードをカード収容凹部内に収容することができる。
また、本発明において、前記カード収容体の外周面より突出した止水用部材を備え、該止水用部材は、前記カード収容体を構成する材料よりも弾性に優れた材料によって形成され、前記カード収容体と一体化されていることにより、カードトレイに止水処理を施すことが容易で、また、止水用部材をカード保持用弾性凸体と同時に形成することができ、製造工程の短縮を図ることができる。
更に、本発明において、前記カード保持用弾性凸体は、前記カード収容凹部の周縁部に形成された連結用凹部に嵌合された支持部材に一体に支持されていることにより、カード保持用弾性凸体のカード収容体に対する固定強度が高くなる。
更にまた、本発明において、前記止水用部材は、前記支持部材と一体に形成されていることにより、支持部材を介してカード保持用凸体と止水用部材とを一つの部品とすることができ、部品点数の低減及び製造工程の短縮を図ることができる。
また、本発明において、前記カード収容体と別体の前面蓋部と、前記カード収容体と前記前面蓋部とを連結する連結部材とを備え、該連結部材は、前記カード収容体及び前記前面蓋部を構成する材料よりも弾性に優れた材料によって形成され、前記カード収容体と前記前面蓋部とが前記連結部材を介して一体化されていることにより、カード収容体と前面蓋部とが相対移動することができ、電子機器筐体に対する基板及び基板を介して実装されるカードコネクタ(ハウジング)の取付公差等に起因して電子機器の筐体開口部とカード収容体が挿入されるカードコネクタとの位置にズレが生じた場合、当該ズレに追従して連結部材がせん断方向に変形し、カード収容体と前面蓋部とが相対移動することによって、当該ズレを吸収し、前面蓋部を円滑に筐体開口部内に嵌合することができる。
さらに、本発明において、前記連結部材の外周面に止水用部材を一体に備えていることにより、連結部材の変形に追従して止水用部材も変形し、好適に止水することができる。
本発明に係るカードトレイの製造方法は、片面又は両面側にカードが収容されるカード収容凹部が形成されているカードトレイの製造方法において、前記カードの外形よりやや大きいカード収容凹部を備えたカード収容体を形成した後、前記カード収容体を構成する材料よりも弾性に優れた材料からなるカード保持用弾性凸体を前記カード収容凹部の内側面に突出するように前記カード収容体と一体成形し、前記カード収容体と前記カード保持用弾性凸体とを一体化させることにより、カード収容体に材質の異なるカード保持用弾性凸体を好適に形成することができる。
更に、本発明において、前記カード保持用弾性凸体を液状射出成形によって形成することにより、カード収容凹部の内側面又はカード収容体の外周面に材質の異なるカード保持用弾性凸体を好適に一体化させることができる。
また、本発明において、前記カード保持用弾性凸体と同じ材料をもって、該カード保持用弾性凸体と同時に前記カード収容体の外周面より突出した止水用部材を一体成形することにより、製造工程の短縮を図ることができる。
さらに、本発明において、前記カード収容体と別体の前面蓋部を備え、前記カード保持用弾性凸体と同じ材料をもって、該カード保持用弾性凸体と同時に前記カード収容体と前面蓋部との間に連結部材を一体成形し、該連結部材を介して前記カード収容体と前記前面蓋部とを連結することによって、カード収容体と前面蓋部とを相対移動可能に連結することができる。
本発明に係るカードトレイの使用態様の一例を示す斜視図である。 (a)図1中の本願発明に係るカードトレイを示す平面図、(b)は同背面図、(c)は同縦断面図である。 同上のトレイ本体を示す平面図である。 図1中のカードトレイのカード収容部を示す部分拡大断面図であって、(a)はカード未挿入状態、(b)はカード挿入状態の図である。 同上の他のカード収容部の状態を示す部分拡大断面図である。 本発明に係るカードトレイの他の一例を示す平面図である。 同上のインサート成形前の状態を示す平面図である。 図6に示すカードトレイの使用時の状態を示す部分拡大平面図であって、(a)はカード収容体と前面蓋部とに位置ズレが生じていない状態、(b)は同位置ズレが生じている状態である。
次に、本発明に係るカードトレイの実施態様を図1〜図5に示した実施例に基づいて説明する。尚、、図中符号1はカードトレイ、符号2はカードトレイ1が接続されるカードコネクタである。
また、本実施例においては、カードトレイ1のカードコネクタ2に対する挿抜方向を基準に説明し、挿入方向先側を後、手前側を前とし、カードトレイ1のカード収容凹部開口側を表とする。
カードトレイ1は、図1に示すように、片面、即ち表面側に開口したカード収容凹部3,4を備え、カード収容凹部3,4内にカード51,52を収容した状態でカードコネクタ2に挿入することによりカード51,52がカードコネクタ2を介して電子機器と電気的に接続されるようになっている。
このカードトレイ1は、図2に示すように、カード収容凹部3,4が形成されたトレイ本体11と、カード収容凹部3,4の内側面に突出したカード保持用弾性凸体61〜64とを備え、カード収容凹部3,4内に収容されたカード51,52の側面にカード保持用弾性凸体61〜64がそれぞれ当接することにより、カード51,52の脱落が防止されている。
トレイ本体11は、図3に示すように、剛性の高い材料、例えば、ステンレス等の金属材により形成された平板状のカード収容体111と、カード収容体111の手前側端部に配置された前面蓋部112とを備えている。
カード収容体111は、表面側に開口したカード収容凹部3,4が形成され、各カード収容凹部3,4に表面側よりカード51,52がそれぞれ収容されるようになっている。尚、各カード収容凹部3,4の機能的に同様の構成には、同一符号を付して説明する。
各カード収容凹部3,4は、それぞれカード51,52の形状に整合させた有底凹状に形成され、表面側より収容されたカード51,52は、その周縁部が底部に支持され、裏面側に脱落しないようになっている。
尚、本実施例において、底部は、カード収容凹部3,4の互いに対向する周壁32,33側に配置された一対の底板部311,311をもって構成され、底板部311,311間に形成された露出窓312から収容されたカード51,52の接続パッド511,511が露出するようになっている。
そして、カードトレイ1がカードコネクタ2に挿入された際には、この露出窓312を通して各カード51,52の接続パッド511がカードコネクタ2のコンタクトと接触するようになっている。
また、このカード収容凹部3,4は、カード51,52との嵌め合いが緩く設定され、その内周形状がカード51,52の外形に対しやや大きく形成されている。
一方、カード収容凹部4の手前側周縁部には、凹状の連結用凹部41,42が形成され、この連結用凹部41,42に後述する支持部材71,72が嵌合され、支持部材71,72に一体に支持されたカード保持用弾性凸体64がカード収容凹部4の内側面35より内側に突出するようになっている。
カード保持用弾性凸体61〜64は、それぞれカード収容体111を構成する材料よりも弾性に優れた材料(以下、高弾性材料という)、具体的には、カード収容体111を構成する材料よりも弾性係数が低く、且つ、弾性限界が大きい材料によって形成され、各カード収容凹部3,4の内側面34,35より内側に突出した状態でカード収容体111と一体化されている。
高弾性材料は、射出成形可能な合成樹脂、ゴム材等の弾性体であって、具体的には、シリコーンゴム、フッ素ゴム等が望ましい。
各カード保持用弾性凸体61〜64は、カード収容凹部3,4の互いに対向する内側面34,35に沿って断面山形の突条状に形成され、図4に示すように、表裏方向、即ち、カード51,52の出し入れ方向に傾斜した案内面65,65を備え、その山形の頂部に断面円弧状の接触部66が形成されている。
また、カード保持用弾性凸体61〜63は、カード収容凹部3,4の内側面34,35にそれぞれ突設され、カード保持用弾性凸体64は、カード収容体111に形成された連結用凹部41,42に嵌合された各支持部材71,72に支持された状態でカード収容凹部4の内側面35に突設されている。
支持部材71,72は、カード保持用弾性凸体64と同じ材料によって連結凹部41,42の形状に整合させた直方体状に成形され、連結用凹部41,42に嵌合され、カード保持用弾性凸体64を一体に支持している。
止水用部材8は、断面山形の枠状に形成され、山形の頂部を外側に向けてカード収容体111の後端外周面から全周に亘って突出している。
この止水用部材8は、カードトレイ1のカードコネクタ2に対する挿抜方向に傾斜した傾斜面81,81を備え、その山形の頂部に断面円弧状の接触部82が形成されている。
また、この止水用部材8は、カード保持用弾性凸体64及び支持部材71,72と一体に形成され、支持部材71,72を介してカード収容体111と連結され、カード収容体111の外周面より突出した状態でカード収容体111と一体化されている。
このカードトレイ1を製造するには、先ず、カード51,52の外形よりやや大きいカード収容凹部3,4を備えたカード収容体111を形成しておく。
次に、トレイ本体11を型枠にインサートした状態で液状射出成形(リム成形:Liquid Injection Molding)によってカード保持用弾性凸体61〜64、支持部材71,72及び止水用部材8を一体成形する。
これにより、材質の異なるトレイ本体11に対し、カード保持用弾性凸体61〜64が各カード収容凹部3,4の内側面34,35に一体に突設され、止水用部材8がカード収容体111の外周面全周に亘って突設される。
このように構成されたカードトレイ1では、カード収容凹部3,4にカード51,52を収容する場合、カード51,52は、その底面がカード保持用弾性凸体61〜64の案内面65,65に案内されて、カード収容凹部3,4内、即ち、カード保持用弾性凸体61,62(又は63,64)間に誘導される。
その際、カード収容体111が金属材等の剛性の高い材料で構成されているので、カード保持用弾性凸体61〜64は、カード収容凹部3,4の内側面34,35に反力を取って好適に弾性変形でき、カード51,52の側面に押圧され、カード収容凹部3,4の内側面34,35とカード51,52側面との間で圧縮される。
よって、このカードトレイ1では、カード保持用弾性凸体61〜64の弾性力(圧縮反力)によってカード収容凹部3,4内にカード51,52が保持され、カード収容体111を反転させて下に向けてもカード51,52が容易に脱落しないようになっている。
一方、カード収容体111は、金属材等の剛性の高い材料で構成されていることに加え、カード51,52との間にカード保持用弾性凸体61〜64が介在されていることで、カード51,52からの押圧力が吸収され、カード収容凹部3,4の外側部分に作用する負担が軽減されるので、其の部分の肉厚を薄くでき、その分カードトレイの小型化を図ることができる。
さらには、このカードトレイ1では、カード収容体111の手前側部分に外周面の全周に亘って止水用部材8が突設されているので、図5に示すように、カードトレイ1を電子機器筐体9に挿入した際、電子機器筐体9に形成されたトレイ挿入口91とカード収容体111との隙間を止水用部材8で閉鎖し、カードトレイ1と電子機器筐体9との間が止水できるようになっている。
また、この止水用部材8は、カード保持用弾性凸体61〜64と同じ材料、即ち、カード収容体111を構成する材料よりも弾性に優れた材料、即ち、カード収容体111を構成する材料よりも弾性係数が低く、弾性限界の大きい材料によって、カード保持用弾性凸体61〜64と同時に一体形成されるので、ゴムパッキン等の止水部材を別途用いる必要がなく、部品点数の低減を図るとともに、製造工程の短縮を図ることができる。
尚、本発明に係るカードトレイ1は、図6〜図8に示すように、カード収容体111と別体の前面蓋部112と、カード収容体111と前面蓋部112とを連結する連結部材85とを備え、カード収容体111と前面蓋部112とが連結部材85を介して一体化されたものでもよい。尚、上述の実施例と同様の構成には、同一符号を付して説明する。
カード収容体111及び前面蓋部112は、それぞれ剛性の高い材料、例えば、ステンレス等の金属材により形成されている。尚、カード収容体111と前面蓋部112とは、必ずしも同じ材料でなくともよく、それぞれ剛性の高い異なる材料によって構成されてもよい。
カード収容体111は、図1〜図5に示す実施例と同様に、表面側に開口したカード収容凹部3,4が形成され、各カード収容凹部3,4に表面側よりカード51,52がそれぞれ収容されるようになっている。
また、このカード収容体111には、カード収容凹部3,4の内側面に突出したカード保持用弾性凸体65〜67を備え、カード収容凹部3,4内に収容されたカード51,52の側面にカード保持用弾性凸体65〜67がそれぞれ当接することにより、カード51,52の脱落が防止されている。
このカード保持用弾性凸体65〜67は、カード保持用弾性凸体61〜64と同様に、高弾性材料、即ち、カード収容体111を構成する材料よりも弾性に優れた材料、具体的には、カード収容体111及び前面蓋部112を構成する材料よりも弾性係数が低く、且つ、弾性限界が大きい材料によって形成されている。
一方、カード収容凹部4の手前側周縁部には、凹状の連結用凹部43,43が形成され、この連結用凹部43,43に連結部材85と一体に形成された支持部材73,73が嵌合され、支持部材73,73に一体に支持されたカード保持用弾性凸体67がカード収容凹部4の内側面35より内側に突出するようになっている。
尚、カード保持用凸体65〜67及び支持部材73,73は、上述した図1〜図5に示す実施例のものと同様の構成を成すものであり、ここでは説明を割愛する。
一方、連結部材85は、カード保持用弾性凸体65〜67と同じ高弾性材料、即ち、カード収容体111及び前面蓋部112を構成する材料よりも弾性に優れた材料、具体的には、カード収容体111及び前面蓋部112を構成する材料よりも弾性係数が低く、且つ、弾性限界が大きい材料によって形成され、カード収容体111の前端面及び前面蓋部112の後端面に対し融着されている。
この連結部材85は、カード収容体111の前端面と同じ断面を有する薄型直方体状に形成され、その外周面には、環状の止水用部材86を一体に備えている。
止水用部材86は、断面山形の枠状に形成され、山形の頂部を外側に向けて連結部材85の外周面全周に亘って突出している。
尚、カード保持用弾性凸体65〜67及び連結部材85に使用する高弾性材料は、射出成形可能な合成樹脂、ゴム材等の弾性体であって、具体的には、シリコーンゴム、フッ素ゴム等が使用される。
このカードトレイは、トレイ収容体111、前面蓋部112を型枠にインサートした状態で液状射出成形(リム成形:Liquid Injection Molding)によってカード保持用弾性凸体61〜64、支持部材73,73及び連結部材85を一体成形することにより製造される。
このように構成されたカードトレイ1は、図8(b)に示すように、電子機器筐体9に対する基板及び基板を介して実装されるカードコネクタ(ハウジング)93の取付公差等に起因して電子機器の筐体開口部92とカード収容体111が挿入されるカードコネクタ93との位置にズレが生じた場合、当該ズレに追従して連結部材85がせん断方向に変形し、前面蓋部112がカード収容体111に対し相対移動する。
よって、カードトレイ1では、カード収容体111と前面蓋部112とが相対移動することによって、当該ズレを吸収し、前面蓋部112が円滑に筐体開口部92内に嵌合されるので、カードトレイ1とカードコネクタ93、カードトレイ1と電子機器筐体9との干渉を防止することができる。
尚、上述の実施例では、カード保持用弾性凸体61〜64をカード収容凹部3,4の互いに対向する内側面にそれぞれ備えた例について説明したが、カード保持用弾性凸体61〜64は、対向する内側面の何れか一方にのみ備えていてもよく、また、カード保持用弾性凸体61〜64をカード収容凹部3,4の内側面全周に亘って備えるものであってもよい。
また、上述の実施例では、カード収容体111をステンレス等の金属材によって構成した例について説明したが、カード収容体111、カード保持用弾性凸体61〜64、止水用部材8及び支持部材71,72は、合成樹脂によって構成されたものであってもよく、その場合には、カード収容体111に対しカード保持用弾性凸体61〜64、止水用部材8及び支持部材71,72を構成する樹脂材により弾性に富む、弾性係数の低い材料を選定すればよい。
1 カードトレイ
11 トレイ本体
2 カードコネクタ
3 カード収容凹部
4 カード収容凹部
51,52 カード
61〜64 カード保持用弾性凸体
65 案内面
66 接触部
71,72 支持部材
8 止水用部材
81 傾斜面
82 接触部
9 電子機器筐体
91 トレイ挿入口

Claims (11)

  1. 片面又は両面側にカードが収容されるカード収容凹部が形成されているカードトレイにおいて、
    前記カード収容凹部が形成された平板状のカード収容体と、前記カード収容凹部の内側面に突出したカード保持用弾性凸体とを備え、
    前記カード保持用弾性凸体は、前記カード収容体を構成する材料よりも弾性に優れた材料によって形成され、前記カード収容体と一体化されていることを特徴とするカードトレイ。
  2. 前記カード保持用弾性凸体は、カード収容方向に傾いた案内面を有する断面山形状又は半球状に形成されている請求項1に記載のカードトレイ。
  3. 前記カード収容体の外周面より突出した止水用部材を備え、
    該止水用部材は、前記カード収容体を構成する材料よりも弾性に優れた材料によって形成され、前記カード収容体と一体化されている請求項1又は2に記載のカードトレイ。
  4. 前記カード保持用弾性凸体は、前記カード収容凹部の周縁部に形成された連結用凹部に嵌合された支持部材に一体に支持されている請求項1〜3の何れか1に記載のカードトレイ。
  5. 前記止水用部材は、前記支持部材と一体に形成されている請求項4に記載のカードトレイ。
  6. 前記カード収容体と別体の前面蓋部と、前記カード収容体と前記前面蓋部とを連結する連結部材とを備え、
    該連結部材は、前記カード収容体及び前記前面蓋部を構成する材料よりも弾性に優れた材料によって形成され、前記カード収容体と前記前面蓋部とが前記連結部材を介して一体化されている請求項1〜5に記載のカードトレイ。
  7. 前記連結部材の外周面に止水用部材を一体に備えている請求項6に記載のカードトレイ。
  8. 片面又は両面側にカードが収容されるカード収容凹部が形成されているカードトレイの製造方法において、
    前記カードの外形よりやや大きいカード収容凹部を備えたカード収容体を形成した後、
    前記カード収容体を構成する材料よりも弾性に優れた材料からなるカード保持用弾性凸体を前記カード収容凹部の内側面に突出するように前記カード収容体と一体成形し、前記カード収容体と前記カード保持用弾性凸体とを一体化させることを特徴とするカードトレイの製造方法。
  9. 前記カード保持用弾性凸体を液状射出成形によって形成する請求項7〜9の何れか一に記載のカードトレイの製造方法。
  10. 前記カード保持用弾性凸体と同じ材料をもって、該カード保持用弾性凸体と同時に前記カード収容体の外周面より突出した止水用部材を一体成形する請求項8又は9に記載のカードトレイの製造方法。
  11. 前記カード収容体と別体の前面蓋部を備え、
    前記カード保持用弾性凸体と同じ材料をもって、該カード保持用弾性凸体と同時に前記カード収容体と前面蓋部との間に連結部材を一体成形し、該連結部材を介して前記カード収容体と前記前面蓋部とを連結する請求項8〜10の何れか一に記載のカードトレイの製造方法。
JP2017041717A 2016-07-21 2017-03-06 カードトレイ Pending JP2018022674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201710602009.3A CN107645302A (zh) 2016-07-21 2017-07-21 卡托

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016143204 2016-07-21
JP2016143204 2016-07-21

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018022674A true JP2018022674A (ja) 2018-02-08

Family

ID=61165760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017041717A Pending JP2018022674A (ja) 2016-07-21 2017-03-06 カードトレイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018022674A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020024848A (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 シャープ株式会社 カードトレイ及び電子機器
CN112507738A (zh) * 2019-09-13 2021-03-16 夏普株式会社 托盘及电子设备

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020024848A (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 シャープ株式会社 カードトレイ及び電子機器
CN112507738A (zh) * 2019-09-13 2021-03-16 夏普株式会社 托盘及电子设备
JP2021043898A (ja) * 2019-09-13 2021-03-18 シャープ株式会社 トレイおよび電子機器
JP7431543B2 (ja) 2019-09-13 2024-02-15 シャープ株式会社 トレイおよび電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5861842B2 (ja) トレイ式カードコネクタ
US9875432B2 (en) Card holding member and card connector set
US8094439B2 (en) Latching mechanism and electronic device using the same
US9083112B2 (en) Magnetic coupling connector
US20130314854A1 (en) Surface contact card holder for electronic device
EP3142046A1 (en) Sim card connector with integrated ejection mechanism
US20130319836A1 (en) Housing assembly having a push button
JP2019153573A (ja) デュアルsimカードコネクタ
JP2011034878A (ja) Icカード用コネクタ
JP6124030B2 (ja) 電子機器の防水構造
JP2013222653A (ja) カードコネクタ
JP2011071082A (ja) コネクタ蓋体構造及びこれを用いる電子装置
JP2018022674A (ja) カードトレイ
KR101745807B1 (ko) 트레이 및 이를 구비하는 카드 커넥터
JP2016025018A (ja) トレイ式カードコネクタ
KR20120000258U (ko) 방수 구조를 구비한 휴대 단말기의 슬라이드 로킹 장치
US10127479B2 (en) Electronic device
JP2007329005A (ja) 電池収納装置
JP2018195491A (ja) カードトレイ及びそれを使用したトレイ式カードコネクタ
JP5928415B2 (ja) メモリーカード用コネクタ
KR200473311Y1 (ko) 카드 커넥터
JP2007299552A (ja) 携帯端末装置及びその筐体
US20110157840A1 (en) Chip card holder and electronic device using the same
JP4418378B2 (ja) ポインティング装置
JP2006127811A (ja) カード用コネクタ装置