JP2018022336A - 情報処理システム、情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】メッセージ機能を利用したファイル共有を行う場合に、共有相手の組織に応じたファイルの操作権限を容易に設定できる情報処理システムを提供すること。【解決手段】グループ内でメッセージ機能を利用したファイル共有を行う情報処理システムであって、ファイル共有を行う前に承認ユーザによる承認が必要なグループに対するファイル共有のメッセージを端末装置から受信した場合、承認が終了するまでは、ファイル共有のメッセージの送信ユーザ、承認ユーザに加えて、送信ユーザと所属する組織が同じ宛先ユーザに、ファイルの操作権限を与えるようにファイル情報に設定し、承認が終了した後、グループ内の全てのユーザに、ファイルの操作権限を与えるようにファイル情報に設定する処理手段と、を有することにより、上記課題を解決する。【選択図】 図1

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理装置及びプログラムに関する。
任意のグループを作成し、チャットを行うインスタントメッセージ(IM)機能を持つアプリケーションがある。このようなIM機能を持つアプリケーションにおいて、任意のグループ内でファイルを共有する技術は従来から知られている。
例えばメッセージ送信を用いてファイルのアクセス情報を送り、そのアクセス情報を受信したユーザからのみアクセス可能とすることで、ファイルを簡単に共有する構成は従来から知られている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、グループ内でファイルを共有する従来の技術では、例えばグループに複数の組織のメンバーが参加していた場合、各メンバーが所属するグループに応じて、そのファイルに対する閲覧や保存などの操作権限を容易に設定できなかった。
本発明の一実施形態は、メッセージ機能を利用したファイル共有を行う場合に、共有相手の組織に応じたファイルの操作権限を容易に設定できる情報処理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1は、複数の端末装置と情報処理装置とが、グループ内でメッセージ機能を利用したファイル共有を行う情報処理システムであって、前記端末装置は、送信ユーザからグループ内で共有するファイルと、宛先ユーザとを指定したファイル共有のメッセージ送信の操作を受け付ける操作受付手段と、前記ファイル共有のメッセージを前記情報処理装置に送信する送信手段と、を有し、前記情報処理装置は、ファイル共有を行う前に承認ユーザによる承認が必要なグループが設定されたグループ情報を管理するグループ情報管理手段と、グループ内で共有するファイルに対する操作権限が設定されたファイル情報を管理するファイル情報管理手段と、ファイル共有を行う前に承認ユーザによる承認が必要なグループに対する前記ファイル共有のメッセージを前記端末装置から受信した場合、前記承認が終了するまでは、前記ファイル共有のメッセージの送信ユーザ、前記承認ユーザに加えて、前記送信ユーザと所属する組織が同じ前記宛先ユーザに、前記ファイルの操作権限を与えるように前記ファイル情報に設定し、前記承認が終了した後、前記グループ内の全てのユーザに、前記ファイルの操作権限を与えるように前記ファイル情報に設定する処理手段と、を有する。
本発明の一実施形態によれば、メッセージ機能を利用したファイル共有を行う場合に、共有相手の組織に応じたファイルの操作権限を容易に設定できる。
第1の実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。 第1の実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。 第1の実施形態に係るチャットサーバ装置の一例の機能ブロック図である。 第1の実施形態に係るクライアント端末の一例の機能ブロック図である。 テナント・ユーザ情報の一例の構成図である。 ルーム情報の一例の構成図である。 チャット情報の一例の構成図である。 ファイル情報の一例の構成図である。 チャット画面の一例のイメージ図である。 ファイルアップロード時の一例のシーケンス図(1/2)である。 ファイルアップロード時の一例のシーケンス図(2/2)である。 チャット画面及びファイル画面の一例のイメージ図である。 ファイルの閲覧権限設定処理の一例のフローチャートである。 ファイルの保存権限設定処理の一例のフローチャートである。 チャット画面の他の例のイメージ図である。 チャット画面の他の例のイメージ図である。 チャット画面の他の例のイメージ図である。
次に、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は第1の実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。図1の情報処理システム1は、チャットサーバ装置10、ファイルストレージ装置12、DB装置14及びクライアント端末16がインターネットなどのネットワーク18を介して接続された構成である。
チャットサーバ装置10は、チャットシステムを提供するサーバ装置である。チャットサーバ装置10はグループ内(又はチャットルーム)で行うファイルの共有に関する処理も行う。チャットサーバ装置10はファイルストレージ装置12及びDB装置14を利用する。ファイルストレージ装置12はアップロードされたファイルを保存する。DB装置14は後述のテナント・ユーザ情報、ルーム情報、チャット情報及びファイル情報を保存している。
チャットサーバ装置10、ファイルストレージ装置12及びDB装置14は、1台以上の情報処理装置(コンピュータ)により構成される。例えばチャットサーバ装置10は同一のチャットルーム(ルーム)に登録されているクライアント端末16においてファイル共有を実現している。
図1のクライアント端末16はユーザによりアップロードするファイルとして選択されたファイルを、IM機能を利用してチャットサーバ装置10に送信し、同一ルームのメンバーとファイル共有を行う。クライアント端末16は、ユーザが操作する端末装置の一例である。クライアント端末16はスマートフォン、タブレット端末の他、携帯電話、PCなど、ユーザが操作する情報端末である。なお、クライアント端末16にはチャットシステムを利用するためのクライアントアプリケーションがインストールされている。図1ではテナントXに所属するユーザのクライアント端末16をクライアント端末16Xとしている。また、図1ではテナントYに所属するユーザのクライアント端末16をクライアント端末16Yとしている。
なお、図1の情報処理システム1は一例であって、用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。例えば図1のチャットサーバ装置10、ファイルストレージ装置12、DB装置14は複数のコンピュータに分散して構成してもよい。
<ハードウェア構成>
《コンピュータ》
チャットサーバ装置10、ファイルストレージ装置12、DB装置14及びクライアント端末16は例えば図2に示すハードウェア構成のコンピュータにより実現される。図2は第1の実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。
図2のコンピュータ500は入力装置501、表示装置502、外部I/F503、RAM504、ROM505、CPU506、通信I/F507及びHDD508などを備え、それぞれがバス510で相互に接続されている。なお、入力装置501及び表示装置502は必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
入力装置501はキーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置502はディスプレイ等を含み、コンピュータ500による処理結果を表示する。
通信I/F507はコンピュータ500を各種ネットワークに接続するインタフェースである。これにより、コンピュータ500は通信I/F507を介してデータ通信を行うことができる。
また、HDD508は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、コンピュータ500全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア(以下、単にアプリケーションと呼ぶ)などがある。なお、コンピュータ500はHDD508に替え、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSD)を利用するものであってもよい。
外部I/F503は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体503aなどがある。これにより、コンピュータ500は外部I/F503を介して記録媒体503aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体503aにはフレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリなどがある。
ROM505は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。ROM505にはコンピュータ500の起動時に実行されるBIOS、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM504はプログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。
CPU506は、ROM505やHDD508などの記憶装置からプログラムやデータをRAM504上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ500全体の制御や機能を実現する演算装置である。
チャットサーバ装置10、ファイルストレージ装置12、DB装置14及びクライアント端末16は例えば図2に示すコンピュータ500のハードウェア構成により後述するような各種処理を実現できる。
<ソフトウェア構成>
《チャットサーバ装置》
第1の実施形態に係るチャットサーバ装置10は例えば図3に示すような機能ブロックで実現される。図3は第1の実施形態に係るチャットサーバ装置の一例の機能ブロック図である。
チャットサーバ装置10は、データ送信部20、データ受信部22、リクエスト処理部24、テナント・ユーザ管理部26、ルーム管理部28、チャットログ管理部30、ファイル情報管理部32及びファイル管理部34を有する。
データ送信部20は、チャットメッセージ(以下、メッセージと呼ぶ)やファイルなどのデータを送信する。データ受信部22は、メッセージやファイルなどのデータを受信する。リクエスト処理部24は、クライアント端末16からのリクエストに応じた処理を行う。テナント・ユーザ管理部26はチャットシステムに登録されたテナント・ユーザ情報を管理する。
ルーム管理部28は、チャットシステムが提供するチャットサービス上のルーム情報を管理する。ルーム情報は、ルームに参加しているユーザのユーザ情報やルーム設定情報などを含む。チャットログ管理部30はルーム上でのチャットログをチャット情報として管理する。ファイル情報管理部32はファイルストレージ装置12に保存されたファイルに紐付く情報を管理する。ファイル管理部34は、アップロードされたファイルをファイルストレージ装置12に保存する。また、ファイル管理部34はファイルストレージ装置12に保存したファイルを管理する。
《クライアント端末》
第1の実施形態に係るクライアント端末16は、例えば図4に示すような機能ブロックで実現される。図4は第1の実施形態に係るクライアント端末の一例の機能ブロック図である。クライアント端末16は、データ送信部40、データ受信部42、表示部44、操作受付部46、ファイル管理部48、設定記憶部50を有する。
データ送信部40はメッセージやファイルなどのチャットサーバ装置10への要求を送信する。データ受信部42はメッセージやファイルなどのチャットサーバ装置10からの応答を受信する。表示部44はクライアントアプリケーションの画面を表示する。表示部44が表示するクライアントアプリケーションの画面にはチャット画面が含まれる。
また、操作受付部46はユーザからの操作を受け付ける。ファイル管理部48は受信したファイルのキャッシュの保存、破棄を行う。設定記憶部50はテナント、ユーザ、パスワード、ルームなどの設定と、ファイル保存時のディレクトリ設定を記憶する。
図5はテナント・ユーザ情報の一例の構成図である。テナント・ユーザ情報はチャットシステムに登録されたテナントとユーザとの関係を表すものである。テナント・ユーザ情報に示すように、テナントとユーザとは1対多の関係にある。テナントは、ユーザが所属する企業、学校、団体などの組織を識別するための情報である。
図6はルーム情報の一例の構成図である。図6のルーム情報はルームとユーザとの関係を表すものである。図6のルーム情報は、そのルームに参加するユーザの情報、ファイルのアップロード時の承認有無の情報、承認を行う承認者の情報を表す。ルームとユーザとは多対多の関係にある。
図7はチャット情報の一例の構成図である。図7のチャット情報はメッセージとメタ情報との関係を表すものである。図7のチャット情報は、メッセージID、メッセージ、発言ユーザ、ルーム、メンション宛先、承認宛先、ファイルリンク有無、ファイルID、既読ユーザを項目として有する。
メッセージIDは、管理のために各メッセージに付与されている一意な識別情報の一例である。メッセージには、テキストメッセージ、ファイルリンクメッセージ及び承認依頼メッセージが含まれる。
メッセージID「Message1」はテキストメッセージの一例である。メッセージID「Message4」はファイルリンクメッセージの一例である。また、メッセージID「Message5」は承認依頼メッセージの一例である。
ファイルリンクメッセージはルームにアップロードされたファイルの「ファイル名」の形式となっている。承認依頼メッセージは「@承認者 承認依頼¥n(改行)元のファイルリンクメッセージ」の形式となっている。また、テキストメッセージ及びファイルリンクメッセージには「@ユーザ名」の形式のメンション(宛先ユーザ)を付与できる。
例えばメッセージID「Message1」はメンション「@UserD」が付与されたテキストメッセージの一例である。また、メッセージID「Message4」はメンション「@UserD」が付与されたファイルリンクメッセージの一例である。
図7は各メッセージのメタ情報として、発言ユーザ、ルーム、メンション宛先、承認宛先、ファイルリンク有無、ファイルID、既読ユーザを有する。発言ユーザはメッセージの発言をしたユーザを表している。ルームは、そのメッセージが発言されたルームを表している。メンション宛先は、そのメッセージに付与されたメンション(宛先ユーザ)を表している。承認宛先は、そのファイルの承認者を表している。ファイルリンク有無は、そのメッセージのファイルリンク有無を表している。ファイルIDは、ファイルリンク先のファイルの識別情報の一例である。既読ユーザは、そのメッセージの既読ユーザの一覧を表している。
図8はファイル情報の一例の構成図である。図8のファイル情報はファイルとメタ情報との関係を表すものである。図8に示したファイル情報は、ファイルID、ファイル名、ルーム、ユーザ、承認状態、閲覧許可ユーザ、保存許可ユーザを項目として有する。
ファイルIDは、管理のために各ファイルに付与されている一意な識別情報の一例である。ファイル名は、ファイルの名前である。ルームは、そのファイルがアップロードされたルームを表している。ユーザは、そのファイルをアップロードしたユーザを表す。承認状態は、アップロード時の承認が必要なルームである場合に、そのファイルに対する承認の状態を表している。
閲覧許可ユーザは、アップロードされたファイルに対する閲覧権限が設定されたユーザ一覧を表している。保存許可ユーザは、アップロードされたファイルに対する保存権限が設定されたユーザ一覧を表している。なお、閲覧許可ユーザ及び保存許可ユーザに設定された「ALL」はルーム内のユーザ全員を表している。
閲覧許可ユーザは、承認状態が「承認中」から「承認済み」に変わったあと、ファイルの閲覧が可能となる。閲覧権限が設定されたユーザ(閲覧許可ユーザ)は、そのレコードに紐付くファイルをクライアントアプリケーションから専用ビューアで閲覧できる。
保存許可ユーザも、承認状態が「承認中」から「承認済み」に変わったあと、ファイルの保存が可能となる。保存権限が設定されたユーザ(保存許可ユーザ)は、そのレコードに紐付くファイルをクライアント端末16に保存できる。なお、図8のファイル情報における「閲覧許可ユーザ」及び「保存許可ユーザ」の設定は後述のように行われる。
<処理の詳細>
以下、第1の実施形態に係る情報処理システム1の処理の詳細について説明する。
《チャット画面》
図9はチャット画面の一例のイメージ図である。図9のチャット画面1000はクライアント端末16を操作するユーザ(自分)のメッセージ1002が右側、他のユーザ(自分以外)のメッセージ1004、1006が左側に表示される。メッセージ1002はテキストメッセージであり、既読数が表示されている。また、他のユーザのメッセージ1004、1006には送信者名が表示されている。
メッセージ1004はファイルリンクメッセージの一例である。なお、メッセージ1004の隣にはファイルの拡張子に応じたアイコン画面をクライアントアプリケーション側で付けてもよい。メッセージ1004がユーザにより選択されると、クライアント端末16は専用ビューアでファイルを閲覧させる。
メッセージ1006は承認依頼メッセージの一例である。なお、メッセージ1006の隣にはファイルの拡張子に応じたアイコン画面をクライアントアプリケーション側で付けてもよい。メッセージ1006がユーザにより選択されると、クライアント端末16は専用ビューアでファイルを閲覧させる。
《ファイルアップロード時の処理》
図10及び図11はファイルアップロード時の一例のシーケンス図である。なお、図10及び図11のシーケンス図では、クライアント端末16Xを操作するユーザAがファイルをアップロードした送信ユーザであり、クライアント端末16Yを操作するユーザBが承認ユーザである例を示している。
ステップS11において、ユーザAはクライアント端末16Xに対してメンション付与操作を行う。ステップS12に進み、ユーザAはアップロードするファイルを選択する画面の表示操作をクライアント端末16Xに対して行う。ステップS13において、クライアント端末16Xは、アップロードするファイルを選択する画面に、ファイル一覧を表示する。ステップS14において、ユーザAは表示されたファイル一覧から、アップロードするファイルを選択する。ステップS15に進み、ユーザAは選択したファイルのアップロード操作をクライアント端末16Xに対して行う。ステップS16に進み、クライアント端末16XはユーザAにより選択されたファイルのアップロードをチャットサーバ装置10に要求する。
ステップS17に進み、チャットサーバ装置10はクライアント端末16Xからアップロードされたファイルを、ファイルストレージ装置12に保存する。チャットサーバ装置10はステップS18において、メンションの有無を確認する。ステップS19においてチャットサーバ装置10は送信ユーザとメンション(宛先ユーザ)のテナントを確認する。
さらに、ステップS20において、チャットサーバ装置10は図6のルーム情報を参照して「ファイルのアップロード時の承認有無の情報」を確認する。図6に示したルーム情報の「ファイルのアップロード時の承認有無の情報」が「true」であれば、チャットサーバ装置10はステップS21において、図8のファイル情報の「承認状態」を「承認中」とする。なお、図6に示したルーム情報の「ファイルのアップロード時の承認有無の情報」が「false」であれば、チャットサーバ装置10はステップS21の処理をスキップする。
ステップS22に進み、チャットサーバ装置10は後述するようにファイルの閲覧権限設定処理を行う。また、ステップS23に進み、チャットサーバ装置10は後述するようにファイルの保存権限設定処理を行う。ステップS24に進み、チャットサーバ装置10は閲覧権限が設定された閲覧許可ユーザに、送信ユーザであるユーザAからのメッセージ1004を送信する。また、図6に示したルーム情報の「ファイルのアップロード時の承認有無の情報」が「true」であれば、チャットサーバ装置10はステップS25において、送信ユーザと承認ユーザとに、承認依頼メッセージであるメッセージ1006を送信する。
承認ユーザであるユーザBが操作するクライアント端末16Yには、例えば図12に示すようなチャット画面が表示される。図12は、チャット画面及びファイル画面の一例のイメージ図である。図12のチャット画面1000は図9に示したチャット画面1000と同様である。
承認ユーザであるユーザBは承認依頼メッセージであるメッセージ1006を受信したため、チャット画面1000の下部の「ファイル」ボタン1008を押下し、クライアント端末16Yにファイル画面1100を表示させる。ファイル画面1100にはルームにアップロードされたファイルの一覧が表示されている。ファイル画面1100のファイル一覧には承認済みのファイルや、承認中のファイルであってもユーザBが閲覧可能であるファイルが含まれる。
承認ユーザであるユーザBは、ファイル画面1100のファイル一覧からファイルを選択して閲覧できる。承認ユーザであるユーザBは、承認依頼メッセージに紐付くファイルを選択して専用ビューア上で内容を確認した後、承認ボタン1102を押下することで承認する。なお、承認ユーザであるユーザBは、承認依頼メッセージに紐付くファイルを選択して専用ビューア上で内容を確認した後、却下ボタン1104を押下することで却下することもできる。
承認ユーザであるユーザBは、図11のステップS31において、チャット画面1000の下部の「ファイル」ボタン1008を押下する。クライアント端末16YはステップS32に進み、ルームにアップロードされたファイルのうち、ユーザBが閲覧権限を有しているファイル一覧をチャットサーバ装置10から取得する。クライアント端末16Yは例えば図12のファイル画面1100を表示させる。
承認ユーザであるユーザBは、図12のファイル画面1100の承認ボタン1102又は却下ボタン1104を押下して、ユーザBによる承認結果をチャットサーバ装置10に反映させる要求を行う。
ユーザBによる承認結果が「却下」である場合、チャットサーバ装置10はステップS35に進み、図8のファイル情報の承認状態を「却下」とする。そして、チャットサーバ装置10はステップS36に進み、送信ユーザであるユーザAと承認ユーザであるユーザBとに却下メッセージを送信する。
ユーザBによる承認結果が「承認」である場合、チャットサーバ装置10はステップS37に進み、図8のファイル情報の承認状態を「承認済み」とする。そして、ステップS38に進み、チャットサーバ装置10は後述するようにファイルの閲覧権限設定処理を行う。また、ステップS39に進み、チャットサーバ装置10は後述するようにファイルの保存権限設定処理を行う。ステップS40に進み、チャットサーバ装置10は送信ユーザであるユーザA及び承認ユーザであるユーザB以外に、送信ユーザであるユーザAからのメッセージ1004を送信する。
《ファイルの閲覧権限設定処理》
図13はファイルの閲覧権限設定処理の一例のフローチャートである。チャットサーバ装置10はステップS51に進み、図6のルーム情報の「ファイルのアップロード時の承認有無の情報」を参照し、承認設定がされたファイルであるか判定する。承認設定がされたファイルであれば、チャットサーバ装置10はステップS52に進む。
ステップS52において、チャットサーバ装置10は図8に示したファイル情報の「承認状態」を参照し、承認済みでないかを判定する。承認済みでなければ、チャットサーバ装置10はステップS53に進む。
ステップS53において、チャットサーバ装置10は図7に示したチャット情報を参照して、ファイルリンクメッセージにメンションがあるか判定する。メンションがあれば、チャットサーバ装置10はステップS54に進む。
ステップS54において、チャットサーバ装置10は図7に示したチャット情報を参照して、送信ユーザ及び宛先ユーザの所属テナントが同じであるか判定する。送信ユーザ及び宛先ユーザの所属テナントが同じであれば、チャットサーバ装置10はステップS55に進み、送信ユーザ、宛先ユーザ及び承認ユーザにファイルの閲覧権限を設定する。
なお、ステップS51において承認設定がされたファイルであれば、チャットサーバ装置10はステップS57に進む。また、ステップS52において、承認済みのファイルであれば、チャットサーバ装置10はステップS57に進む。チャットサーバ装置10はステップS57において、ルーム内の全メンバーにファイルの閲覧権限を設定する。
ステップS53においてファイルリンクメッセージにメンションがなければ、チャットサーバ装置10はステップS56に進む。また、ステップS54において送信ユーザ及び宛先ユーザの所属テナントが同じでなければ、チャットサーバ装置10はステップS56に進む。チャットサーバ装置10はステップS56において、送信ユーザ及び承認ユーザにファイルの閲覧権限を設定する。
図13のフローチャートの処理によれば、送信ユーザ及び宛先ユーザの所属テナントが同じ場合に、宛先ユーザは承認を待たずにファイルの閲覧権限を得ることができる。送信ユーザ及び宛先ユーザの所属テナントが異なる場合、宛先ユーザは承認を待ってファイルの閲覧権限を得ることができる。
《ファイルの保存権限設定処理》
図14はファイルの保存権限設定処理の一例のフローチャートである。チャットサーバ装置10はステップS61に進み、図6のルーム情報の「ファイルのアップロード時の承認有無の情報」を参照し、承認設定がされたファイルであるか判定する。承認設定がされたファイルであれば、チャットサーバ装置10はステップS62に進む。
ステップS62において、チャットサーバ装置10は図8に示したファイル情報の「承認状態」を参照し、承認済みでないかを判定する。承認済みでなければ、チャットサーバ装置10はステップS63に進む。ステップS63において、チャットサーバ装置10は誰にもファイルの保存権限を設定しない。
ステップS61において承認設定がされたファイルでなければ、チャットサーバ装置10はステップS64に進む。また、ステップS62において承認済みであれば、チャットサーバ装置10はステップS64に進む。ステップS64において、チャットサーバ装置10は図7に示したチャット情報を参照して、ファイルリンクメッセージにメンションがあるか判定する。
メンションがあれば、チャットサーバ装置10はステップS65に進む。ステップS65において、チャットサーバ装置10は送信ユーザ及び宛先ユーザにファイルの保存権限を設定する。また、メンションがなければ、チャットサーバ装置10はステップS66に進み、ルーム内の全メンバーにファイルの保存権限を設定する。
図14のフローチャートの処理によれば、承認設定がされたファイルであれば、承認済みとなるまで誰にもファイルの保存権限が設定されない。また、承認済みとなったファイルは、ファイルリンクメッセージにメンション(宛先ユーザ)が設定されていれば、送信ユーザと宛先ユーザとにファイルの保存権限が設定される。さらに、承認済みとなったファイルは、ファイルリンクメッセージにメンション(宛先ユーザ)が設定されていなければ、ルーム内の全メンバーにファイルの保存権限が設定される。
参加中のルーム内のファイルの保存権限が設定された場合、チャットサーバ装置10はクライアント端末16に通知を行うようにしてもよい。クライアント端末16のクライアントアプリケーションは、保存権限が設定されたファイルが所定のディレクトリに保存されていなければ、そのディレクトリにダウンロードして保存する。所定のディレクトリはクライアント端末16のローカルストレージにあってもよいし、ファイルストレージ装置12のストレージやクラウドサービスにより提供されるストレージにあってもよい。
《チャット画面の他の例》
承認ユーザであるユーザBが操作するクライアント端末16Yには、例えば図12に示したチャット画面に替えて、図15に示すようなチャット画面を表示してもよい。図15はチャット画面の他の例のイメージ図である。
図15のチャット画面1000aは承認依頼メッセージの表示形態が図12のチャット画面の承認依頼メッセージと異なる。図15の承認依頼メッセージであるメッセージ1006aは「▼詳細」1008を選択することにより、図15のメッセージ1006のように展開される。
承認ユーザであるユーザBが操作するクライアント端末16Yには、例えば図12に示したチャット画面に替えて、図16に示すようなチャット画面を表示してもよい。図16はチャット画面の他の例のイメージ図である。
図16のチャット画面1000bは承認依頼メッセージであるメッセージ1006bが元のファイルリンクメッセージであるメッセージ1004に関連付く形の表示形態が図12のチャット画面の承認依頼メッセージと異なる。
さらに、メンション付きメッセージの場合、既読ユーザ数は例えば図17のチャット画面のように表示してもよい。図17はチャット画面の他の例のイメージ図である。図17のチャット画面1200では既読ユーザ数を「既読3(1)」のように表示する。括弧の左の数「3」はルーム内メンバーの内の既読ユーザの総数である。括弧の中の数字「1」はメンションに指定したユーザの内の既読ユーザの総数である。
なお、図17のチャット画面1200では「既読3(1)」の部分を選択することによりチャット画面1200aのように、既読ユーザ名が表示されると共に、メンションに指定したユーザを太字で表示する。
<まとめ>
本実施形態によれば、複数のテナントのメンバーが参加するチャットシステムのルームにおいてファイル共有を行う場合に、ファイルの閲覧権限や保存権限などの操作権限を自動で設定することができる。
例えば承認後にルーム内の全メンバーがファイルの閲覧権限を得るチャットシステムにおいて、ファイルリンクメッセージにメンションが付与されていた場合には、次のように閲覧権限が設定される。
送信ユーザとメンション(宛先ユーザ)とが同じ所属テナントであれば、チャットシステムは承認前であっても宛先ユーザにファイルの閲覧を自動で許可できる。送信ユーザとメンションとが同じ所属テナントでなければ、チャットシステムは承認後、宛先ユーザにファイルの閲覧を自動で許可できる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。チャットサーバ装置10は特許請求の範囲に記載した情報処理装置の一例である。クライアント端末16は端末装置の一例である。操作受付部46は操作受付手段の一例である。データ送信部40は送信手段の一例である。ルーム管理部28はグループ情報管理手段の一例である。ファイル情報管理部32はファイル情報管理手段の一例である。リクエスト処理部24は処理手段の一例である。
1 情報処理システム
10 チャットサーバ装置
12 ファイルストレージ装置
14 DB装置
16、16X、16Y クライアント端末
18 ネットワーク
20 データ送信部
22 データ受信部
24 リクエスト処理部
26 テナント・ユーザ管理部
28 ルーム管理部
30 チャットログ管理部
32 ファイル情報管理部
34 ファイル管理部
40 データ送信部
42 データ受信部
44 表示部
46 操作受付部
48 ファイル管理部
50 設定記憶部
500 コンピュータ
501 入力装置
502 表示装置
503 外部I/F
503a 記録媒体
504 RAM
505 ROM
506 CPU
507 通信I/F
508 HDD
510 バス
1000、1200 チャット画面
1002、1004、1006、1202、1204 メッセージ
1008 ファイルボタン
1100 ファイル画面
1102 承認ボタン
1104 却下ボタン
特開2015−127947号公報

Claims (7)

  1. 複数の端末装置と情報処理装置とが、グループ内でメッセージ機能を利用したファイル共有を行う情報処理システムであって、
    前記端末装置は、
    送信ユーザからグループ内で共有するファイルと、宛先ユーザとを指定したファイル共有のメッセージ送信の操作を受け付ける操作受付手段と、
    前記ファイル共有のメッセージを前記情報処理装置に送信する送信手段と、
    を有し、
    前記情報処理装置は、
    ファイル共有を行う前に承認ユーザによる承認が必要なグループが設定されたグループ情報を管理するグループ情報管理手段と、
    グループ内で共有するファイルに対する操作権限が設定されたファイル情報を管理するファイル情報管理手段と、
    ファイル共有を行う前に承認ユーザによる承認が必要なグループに対する前記ファイル共有のメッセージを前記端末装置から受信した場合、前記承認が終了するまでは、前記ファイル共有のメッセージの送信ユーザ、前記承認ユーザに加えて、前記送信ユーザと所属する組織が同じ前記宛先ユーザに、前記ファイルの操作権限を与えるように前記ファイル情報に設定し、前記承認が終了した後、前記グループ内の全てのユーザに、前記ファイルの操作権限を与えるように前記ファイル情報に設定する処理手段と、
    を有する情報処理システム。
  2. 前記処理手段は、前記承認が終了するまで、前記送信ユーザ、前記承認ユーザ及び前記宛先ユーザに、前記ファイルの閲覧権限を与えるように前記ファイル情報に設定し、前記承認が終了した後、前記グループ内の全てのユーザに、前記ファイルの閲覧権限を与えるように前記ファイル情報に設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記処理手段は、前記承認が終了するまで、前記ファイルの保存権限を前記グループ内の何れのユーザにも設定せず、前記承認が終了した後、前記ファイル共有のメッセージに前記宛先ユーザが指定されていれば、前記送信ユーザ及び前記宛先ユーザに、前記ファイルの保存権限を与えるように前記ファイル情報に設定し、前記ファイル共有のメッセージに前記宛先ユーザが指定されていなければ、前記グループ内の全てのユーザに、前記ファイルの保存権限を与えるように前記ファイル情報に設定する
    ことを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
  4. 前記処理手段は、前記承認が終了する前に、前記送信ユーザ、前記承認ユーザ及び前記宛先ユーザが操作する前記端末装置に、前記ファイルへのリンクが表示されたメッセージを送信して、前記端末装置に、前記ファイルへのリンクが表示されたメッセージを表示させる
    ことを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
  5. 前記処理手段は、前記承認ユーザが操作する前記端末装置に、前記ファイルへのリンクが表示された承認依頼のメッセージを送信して、前記端末装置に、前記ファイルへのリンクが表示された承認依頼のメッセージを表示させる
    ことを特徴とする請求項2記載の情報処理システム。
  6. 複数の端末装置に、グループ内でメッセージ機能を利用したファイル共有を行わせる情報処理装置であって、
    ファイル共有を行う前に承認ユーザによる承認が必要なグループが設定されたグループ情報を管理するグループ情報管理手段と、
    グループ内で共有するファイルに対する操作権限が設定されたファイル情報を管理するファイル情報管理手段と、
    ファイル共有を行う前に承認ユーザによる承認が必要なグループに対するファイル共有のメッセージを前記端末装置から受信した場合、前記承認が終了するまでは、前記ファイル共有のメッセージの送信ユーザ、前記承認ユーザに加えて、前記送信ユーザと所属する組織が同じ宛先ユーザに、前記ファイルの操作権限を与えるように前記ファイル情報に設定し、前記承認が終了した後、前記グループ内の全てのユーザに、前記ファイルの操作権限を与えるように前記ファイル情報に設定する処理手段と、
    を有する情報処理装置。
  7. 複数の端末装置に、グループ内でメッセージ機能を利用したファイル共有を行わせる情報処理装置を、
    ファイル共有を行う前に承認ユーザによる承認が必要なグループが設定されたグループ情報を管理するグループ情報管理手段、
    グループ内で共有するファイルに対する操作権限が設定されたファイル情報を管理するファイル情報管理手段、
    ファイル共有を行う前に承認ユーザによる承認が必要なグループに対するファイル共有のメッセージを前記端末装置から受信した場合、前記承認が終了するまでは、前記ファイル共有のメッセージの送信ユーザ、前記承認ユーザに加えて、前記送信ユーザと所属する組織が同じ宛先ユーザに、前記ファイルの操作権限を与えるように前記ファイル情報に設定し、前記承認が終了した後、前記グループ内の全てのユーザに、前記ファイルの操作権限を与えるように前記ファイル情報に設定する処理手段、
    として機能させるためのプログラム。
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