JP2018021876A - 軸受部材摩耗検出装置、回転機器及び軸受部材摩耗検出方法 - Google Patents

軸受部材摩耗検出装置、回転機器及び軸受部材摩耗検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018021876A
JP2018021876A JP2016154851A JP2016154851A JP2018021876A JP 2018021876 A JP2018021876 A JP 2018021876A JP 2016154851 A JP2016154851 A JP 2016154851A JP 2016154851 A JP2016154851 A JP 2016154851A JP 2018021876 A JP2018021876 A JP 2018021876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing member
bearing
wear
shaft member
magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016154851A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6941337B2 (ja
Inventor
佐藤 崇
Takashi Sato
崇 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Heishin Ltd
Original Assignee
Heishin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Heishin Ltd filed Critical Heishin Ltd
Priority to JP2016154851A priority Critical patent/JP6941337B2/ja
Publication of JP2018021876A publication Critical patent/JP2018021876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6941337B2 publication Critical patent/JP6941337B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Abstract

【課題】軸部材を回転可能に支持する軸受部材の摩耗状態を、深刻な状態になる前に、簡単かつ安価な構成で確実に検出する。【解決手段】軸受部材10に回転可能に支持された回転中の軸部材9に、この軸部材9の軸心と直交する方向に力を付与する振れ力付与手段22と、この振れ力付与手段22によって力を付与されることによる軸部材9の振れ量を検出する振れ量検出手段21とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、軸受部材摩耗検出装置、回転機器及び軸受部材摩耗検出方法に関するものである。
一般に、マグネットカップリングポンプでは、スリーブベアリングを用いた軸受構造を採用している。この軸受構造では、分解しない限り、スリーブベアリングの摩耗状態は分からない。また、スリーブベアリングが摩耗しても、ポンプとしての機能は果たすため、異常摩耗に気付きにくい。このため、スリーブベアリングの摩耗状態によっては、これによって支持された回転部品の振れ量が大きくなり、パーティションキャンなどの隔壁に接触して穴を開けてしまうことがあった。隔壁に穴が開いて移送液(薬液)が漏れ出ると、周辺部品を腐食させる等、ポンプ及び設備全体に多大な被害を与えてしまうため、事前にスリーブベアリングの摩耗状態を検出することが望まれていた。
特許文献1では、摩耗検知管内の密封が破れることによる内部圧力の変化を圧力検知器で検知するようにした構成が開示されている。
特許文献2では、超音波センサから出力した超音波を回転子軸の軸端で反射させて、その反射エコーを検出することにより回転子軸の軸端までの距離を検出するようにした構成が開示されている。
特許文献3では、水中軸受が摩耗して回転軸が導線に接触することにより導線が切断されたことを断線検知器によって検知し、これにより水中軸受の摩耗量が所定の値に達したと判断するようにした構成が開示されている。
特開2003−98043号公報 特開平5−44688号公報 特開2008−75625号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、密封が破れることにより検出できるものであり、周囲に漏出してほしくないような移送液には採用できない。
また、特許文献2に記載の構成では、回転子軸の軸端までの距離を検出するものであり、回転子軸の傾きを検出するものではない。
また、特許文献3に記載の構成では、回転軸の傾きによって導線が切断されることが前提であるので、回転軸の傾きを確実に検出できない恐れがある。
本発明は、軸部材を回転可能に支持する軸受部材の摩耗状態を、深刻な状態になる前に、簡単かつ安価な構成で確実に検出することができる軸受部材摩耗検出装置、回転機器及び軸受部材摩耗検出方法を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
軸受部材に回転可能に支持された回転中の軸部材に対して、該軸部材の軸心と直交する方向に力を付与する振れ力付与手段と、
前記振れ力付与手段によって力を付与されることによる前記軸部材の振れ量を検出する振れ量検出手段と、
を備えたことを特徴とする軸受部材摩耗検出装置を提供する。
この構成により、軸受部材が摩耗していれば、振れ力付与手段によって強制的に軸部材に力を付与し、軸受部材に対して確実に揺動させることができる。したがって、従来では難しかった摩耗状態の検出を、その初期段階であっても確実に行うことが可能となる。
前記振れ量検出手段での検出信号に基づいて、前記軸受部材の摩耗状態を判定する摩耗状態判定手段をさらに備えるのが好ましい。
この構成により、軸受部材の摩耗状態を摩耗状態判定手段によって自動的に判定することができる。
前記軸部材は磁性材料からなる第1磁石部を含み、
前記振れ力付与手段は、前記第1磁石部を吸引する、又は、反発させる第2磁石部を備えるのが好ましい。
この構成により、第1磁石部及び第2磁石部によって軸部材を非接触で揺動させることができる。
前記第1磁石部及び前記第2磁石部は、ネオジウム磁石であればよい。
前記第2磁石部と前記振れ量検出手段は、前記軸部材の軸心に直交する同一平面内に配置されているのが好ましい。
この構成により、磁石によって軸部材を吸引する、又は反発させる位置で振れ量を検出することができるので、検出精度を高めることができる。
前記軸受部材の初期状態に於ける径方向の厚みの周方向平均値をd0とし、前記軸受部材の摩耗後に推定される径方向の厚みの周方向平均値をd1とした場合、前記摩耗状態判定手段は、前記振れ量検出手段によって検出される前記軸部材の振れ量が2×(d0−d1)以上となることにより、前記軸受部材の交換時期であると判断するのが好ましい。
前記軸受は、スリーブベアリングであってもよい。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
前記いずれかの軸受部材摩耗検出装置と、
前記軸部材及び前記軸受部材を収容するケーシングと、
を備え、
前記ケーシングは、前記振れ力付与手段を装着可能なポートを有することを特徴とする回転機器を提供する。
前記ケーシングは、さらに前記振れ量検出手段を装着可能なポートを有するのが好ましい。
前記軸部材の外周に一体的に取り付けられる内輪をさらに備え、
前記軸受部材は、前記軸部材を回転可能に支持する第1軸受部と、前記内輪を回転可能に支持する第2軸受部とからなり、
前記振れ量検出手段は、前記第1軸受部での前記軸部材の振れ量、又は、前記第2軸受部での前記内輪の振れ量を検出可能に設けられているのが好ましい。
前記ケーシングと前記内輪との間に配置される外輪と、
前記内輪と前記外輪とを区画する隔壁と、
をさらに備えているのが好ましい。
前記隔壁は非磁性材料からなるのが好ましい。
前記内輪は、内周側と外周側とで極性が相違し、外周側での極性が周方向に交互に相違する複数の磁石を有し、
前記外輪は、内周側と外周側とで極性が相違し、内周側での極性が周方向に交互に相違する複数の磁石を有するのが好ましい。
前記回転機器は、一軸偏心ねじポンプであるのが好ましい。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
軸受部材に回転可能に支持された回転中の軸部材に、該軸部材の軸心と直交する方向に力を付与し、
力を付与されることによる前記軸部材の振れ量を検出し、
検出された振れ量に基づいて軸受部材の摩耗状態を判定することを特徴とする軸受部材摩耗検出方法を提供する。
本発明によれば、振れ力付与手段によって強制的に軸部材に力を付与するようにしているので、軸受部材が摩耗していれば、軸部材を確実に揺動させることができる。したがって、軸受部材の摩耗状態を初期段階であっても正確に検出することが可能となる。
本実施形態に係る一軸偏心ねじポンプの斜視図である。 図1の縦断面図である。 図2の部分拡大図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。さらに、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
図1は、本実施形態に係る回転機器の一例である一軸偏心ねじポンプ1を示す。この一軸偏心ねじポンプ1は、ケーシング2の一端側に設けたポンプ部3と、他端側に設けたポンプ装置4とを備える。
ケーシング2は、ポンプ部3側のポンプケーシング5と、ポンプ装置4側のカップリングケーシング6とからなる。ポンプケーシング5とカップリングケーシング6とは、フランジ部材7を介して接続されている。
図2に示すように、ポンプケーシング5内にはジョイント部8が収容されている。ジョイント部8は、ポンプ部3側のロータ25と、カップリングケーシング6内のドライブシャフト9とを回動可能に連結する。またポンプケーシング5には、図示しないタンクから供給される流動体の流入口である供給管5aが接続されている。
図3に示すように、カップリングケーシング6内には、軸部材であるドライブシャフト9が配置されている。ドライブシャフト9はステンレス等の金属製で、軸受部材である第1スリーブベアリング10によって回転可能に支持されている。ドライブシャフト9の一端部にはポンプケーシング5内のジョイント部8が接続されている。ドライブシャフト9の他端側外周には内輪14が一体化されている。
第1スリーブベアリング10は樹脂製で、前記フランジ部材7の内周側に筒部12を介して取り付けられている。筒部12は、一端側(ジョイント部8とは反対側)が他端側に比べて外径寸法の小さな小径部12aで構成されている。小径部12aには第2スリーブベアリング13が取り付けられている。
第2スリーブベアリング13も樹脂製で、内輪14の先端側内周面に取り付けられている。但し、第2スリーブベアリング13の内周面と小径部12aの外周面との間には隙間が形成されている。この隙間に相当する寸法だけ第1スリーブベアリング10が摩耗することにより、第2スリーブベアリング13の内周面に小径部12aの外周面が接触する。つまり、第1スリーブベアリング10によるドライブシャフト9のみによる支持から、第2スリーブベアリング13による内輪14の支持をも加えた状態とすることができる。
内輪14は、金属材料(例えば、チタン)からなり、その外周部には従動マグネット15が設けられている。図4に示すように、従動マグネット15は、内輪14の内周側と外周側とで極性が相違する永久磁石が周方向に複数(ここでは、8個)配置されている。隣接する永久磁石では、外周側の極性が相違している。そして、内輪14の軸心を中心とする点対称の位置に配置される永久磁石の外周面側は同一極性となっている。
図3に示すように、フランジ部材7の一端面(第2筒部12の一端側外周面)には、隔壁としてパーティションキャン16が取り付けられている。パーティションキャン16は、ドライブシャフト9及び内輪14を覆い、内輪14の外周面とは僅かな隙間を形成しつつポンプ装置4側とを区画する。パーティションキャン16の外周側には外輪17が配置されている。
外輪17は筒状で、内周面にはパーティションキャン16の外周面の近傍に、前記従動マグネット15と対向するように駆動マグネット18が設けられている。図4に示すように、駆動マグネット18は、前記従動マグネット15と同様に、内周側と外周側とで極性が相違する複数(ここでは、8個)の永久磁石が周方向に外周側(及び内周側)の極性を相違させて交互に配置されている。外輪17の一端側は内径寸法が小さくなってポンプ装置4の出力軸30の外周面に一体化されている。
図5に示すように、カップリングケーシング6には内外を連通するポート、すなわちセンサ取付穴19及び磁石取付穴20がそれぞれ形成されている。センサ取付穴19及び磁石取付穴20は、その中心がカップリングケーシング6の軸心に直交する同一平面内に位置するように形成されている(但し、軸心方向にずれていてもよいが、同一平面内に位置するのが好ましい。)。またここでは、センサ取付穴19は鉛直上方位置に形成され、磁石取付穴20は鉛直方向に対して45°傾斜位置に形成されている。センサ取付穴19には、振れ量検出手段として過電流式のギャップセンサ21が取付可能であり、磁石取付穴20には、振れ力付与手段として振れ力付与磁石22(ここでは、ネオジウム磁石を使用している。)が取付可能である。センサ取付穴19及び磁石取付穴20は、第1スリーブベアリング10及び第2スリーブベアリング13の摩耗を検出する際に利用するので、通常は図示しない栓体によって閉鎖する。
ギャップセンサ21は、図示しないが、センサヘッド内部のコイルに高周波電流を流し、センサヘッドから高周波磁界を発生させるように構成されている。そして、センサヘッドから発生した高周波磁界中に位置するドライブシャフト9(内輪14)に渦電流が発生し、コイルのインピーダンスが変化するようになっている。ギャップセンサ21には、摩耗状態判定手段である制御装置23が接続されている。
制御装置23は、ギャップセンサ21のコイルのインピーダンス変化に基づいて、内蔵する共振回路の電圧変化として取り出すものであり、実際にはメモリハイコーダが使用される。これにより、回転中のドライブシャフト9(内輪14)が正規の回転位置から内外周へどれだけ振れているのかを示す振れ量を得る。制御装置23には、予め振れ量がどれだけになれば、第1スリーブベアリング10の交換時期であるのかを示すデータテーブルが記憶されている。この振れ量は、摩耗量が大きくなって内輪14がパーティションキャン16に接触する恐れがある値である。ここでは、第1スリーブベアリング10の初期状態に於ける径方向の厚みの周方向平均値をd0とし、内輪14がパーティションキャン16に接触する状態まで第1スリーブベアリング10が摩耗したときの径方向の厚みの周方向平均値をd1とした場合、2×(d0−d1)を交換時期を示す閾値として記憶している。そして、ギャップセンサ21によって検出されるドライブシャフト9の初期値からの振れ量が2×(d0−d1)以上となることにより交換時期である旨を報知することができるようになっている。但し、例えば、「交換時期まで○○日」等の報知ができるように、閾値は複数段階で設定しておくのが好ましい。なお、実際には、振れ量を演算するのではなく、インピーダンスから得られる電圧値に基づいて前記処理を実行している。
振れ力付与磁石22は棒状で、挿入奥側と挿入手前側とで極性が相違し、振れ力付与磁石22間で挿入側端面が逆極性となるように各磁石取付穴20に配置される。これにより、各振れ力付与磁石22の挿入側端面に、パーティションキャン16を介して対向する駆動マグネット18の永久磁石の極性がいずれか一方では同一となって反発力が作用し、残る他方では相違して吸引力が作用する。
図2に示すように、ポンプ部3は、ステータ24内にロータ25を配設したもので、一端側にはエンドスタッド26が配置されている。ステータ24は、外筒27と、その内面に密着した状態で配置されるステータ本体28とで構成されている。ステータ24の中心孔は、その内周面がn条で単段あるいは多段の雌ネジ形状とされている。ロータ25は、金属材料からなる軸体をn−1条で単段あるいは多段の雄ネジ形状としたものである。ロータ25は、ステータ24の中心孔内に配置され、その長手方向につながった移送空間29を形成する。
ポンプ装置4は、詳細については図示しないが、モータ等の駆動により出力軸30を回転させるものである。
次に、前記構成からなる一軸偏心ねじポンプ1の動作について説明する。
ポンプ装置4の駆動により出力軸30が回転すると、この出力軸30に一体化した外輪17も回転する。外輪17の内周面側に設けた駆動マグネット18には、パーティションキャン16を介して内輪14の従動マグネット15が対峙している。これにより、外輪17の回転に伴って内輪14が回転し、これに一体化したドライブシャフト9も回転する。この結果、ドライブシャフト9に連結したロータ25が回転し、ステータ24内の移送空間29を移動させることにより、流動物が搬送される。
このようにして流動物の搬送を行うが、ドライブシャフト9の回転により第1スリーブベアリング10が次第に摩耗してくる。そして、第1スリーブベアリング10がある程度摩耗すると、スリーブベアリング10の外周面に設けた筒部12の小径部12aが、内輪14に設けた第2スリーブベアリング13に回転可能に支持される。つまり、ドライブシャフト9を第1スリーブベアリング10のみによって支持している第1段階から、さらにスリーブベアリング10の外周面に設けた筒部12の小径部12aを第2スリーブベアリング13によって支持する第2段階となる。したがって、摩耗によるドライブシャフト9及び内輪14の振れ量が徐々に大きくなる第1段階から第2段階に移行することで、一旦、この振れ量の増大ペースを抑制することができる。但し、第1スリーブベアリング10、さらには第2スリーブベアリング13の摩耗によっても、ドライブシャフト9及び内輪14は磁力を利用した非接触状態での回転であるので、(必ずしも中心ではない)特定の位置からそれほど振れることなく回転することがある。
そこで、第1スリーブベアリング10及び第2スリーブベアリング13の摩耗状態がどの段階にあるのかを定期的に検査する。すなわち、カップリングケーシング6に形成したセンサ取付穴19にギャップセンサ21を取り付け、磁石取付穴20を介して振れ力付与磁石22を取り付ける。そして、ポンプ装置4を駆動してドライブシャフト9を一定速度で回転させる。
ドライブシャフト9及び内輪14には、2箇所の振れ力付与磁石22によって軸心方向とは直交する方向の磁力が作用している。また内輪14が回転することにより、その外周部に設けた従動マグネット15が振れ力付与磁石22に対して、順次、異なる極性が対峙する。これにより、ドライブシャフト9及び内輪14が回転する際、振れ力付与磁石22の磁力によって磁力の作用方向(軸心に直交する方向)に往復移動させるような力が作用する。このため、第1スリーブベアリング10、さらに第2スリーブベアリング13が摩耗してくれば、ドライブシャフト9及び内輪14は強制的に径方向に振れて回転することになる。
図5中、2点鎖線は、振れ力付与磁石22の磁力により、ギャップセンサ21による検出位置で、パーティションキャン16と内輪14との隙間が最大となり、逆にその反対側で内輪14の外周面がパーティションキャン16に接触している状態を示している。
ドライブシャフト9及び内輪14の軸心方向に直交する方向への振れ量は、ギャップセンサ21によって内蔵するコイルのインピーダンスの変化として検出される。検出されたインピーダンスは制御装置23に入力される。
制御装置23では、入力されたインピーダンスに基づいて振れ量を演算する。こうして得られる振れ量は、ドライブシャフト9及び内輪14の回転に合わせて変化する。ドライブシャフト9及び内輪14が回転すると、振れ量が一定周期で変化する。第1スリーブベアリング10及び第2スリーブベアリング13が摩耗していると、そのピーク値が大きくなる。そこで、そのピーク値が、前述のように予め記憶させた閾値を超えるか否かを判断する。ピーク値が閾値を超えていれば、第1スリーブベアリング10及び第2スリーブベアリング13の摩耗量が大きくなり、その交換時期が来ていると推測し、その旨を報知する。閾値を複数設定する場合、例えば、第1段階、第2段階、交換時期等のいずれの段階であるのか等、種々の摩耗状態を判断することができる。
このように、振れ力付与磁石22を設けるようにしたので、第1スリーブベアリング10及び第2スリーブベアリング13が摩耗しているにも拘わらず、ドライブシャフト9及び内輪14が前記特定の位置で回転し続けることがない。したがって、内輪14の振れ量を正確に検出することができる。特に、振れ力付与磁石22で、従動マグネット15を備えた内輪14を強制的に振れさせるようにしたので、内輪14の振れ量を正確に検出することができる。
また、振れ力付与磁石22とギャップセンサ21とを、軸心方向とは直交する同一平面上に配置しているので、ドライブシャフト9や内輪14に対して振れ力付与磁石22によって磁力を作用させるその同一位置で振れ量を検出することができる。したがって、そのように配置されていないものに比べてより一層振れ量を正確に検出することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
前記実施形態では、駆動側と従動側との間に隔壁であるパーティションキャン16を配置し、駆動側と従動側とを完全に分離した構成を採用したが、駆動側と従動側が直結したタイプの動力伝達機構であっても、前述の軸受部材の摩耗を検出するための構成を採用することができる。
前記実施形態では、永久磁石によりドライブシャフト9を吸引する、又は反発させるようにしたが、電磁石等、他の手段を採用してもよい。
前記実施形態では、ギャップセンサ21によって内輪14の振れ量を検出するようにしたが、ドライブシャフト9の振れ量を検出するようにしてもよい。この場合、ギャップセンサ21は、内輪14ではなくドライブシャフト9の振れを検出するように構成すればよい。
前記実施形態では、内輪14に8つの永久磁石を設けるようにしたが、その数は(例えば、内輪14の内径寸法の違い等)必要に応じて適宜変更すればよい。また、内輪14の軸心を中心とする点対称の位置で、永久磁石の外周側の極性が相違する場合、装着する振れ力付与磁石22の挿入奥側端面での極性を同一とすればよい。
前記実施形態では、制御装置23にて第1スリーブベアリング10の交換時期を自動的に判断するようにしたが、実際に人が見て交換時期を判断するようにしてもよい。具体的には、ギャップセンサ21での検出値、検出波形等をモニター等で人が見て交換時期を判断すればよい。
1…一軸偏心ねじポンプ
2…ケーシング
3…ポンプ部
4…ポンプ装置
5…ポンプケーシング
6…カップリングケーシング
7…フランジ部材
8…ジョイント部
9…ドライブシャフト(軸部材)
10…第1スリーブベアリング(軸受部材)
12…筒部
13…第2スリーブベアリング(軸受部材)
14…内輪(軸部材)
15…従動マグネット
16…パーティションキャン
17…外輪
18…駆動マグネット
19…センサ取付穴
20…磁石取付穴
21…ギャップセンサ(振れ量検出手段)
22…振れ力付与磁石(振れ力付与手段)
23…制御装置(摩耗状態判定手段)
24…ステータ
25…ロータ
26…エンドスタッド
27…外筒
28…ステータ本体
29…移送空間
30…出力軸

Claims (15)

  1. 軸受部材に回転可能に支持された回転中の軸部材に対して、該軸部材の軸心と直交する方向に力を付与する振れ力付与手段と、
    前記振れ力付与手段によって力を付与されることによる前記軸部材の振れ量を検出する振れ量検出手段と、
    を備えたことを特徴とする軸受部材摩耗検出装置。
  2. 前記振れ量検出手段での検出信号に基づいて、前記軸受部材の摩耗状態を判定する摩耗状態判定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の軸受部材摩耗検出装置。
  3. 前記軸部材は磁性材料からなる第1磁石部を含み、
    前記振れ力付与手段は、前記第1磁石部を吸引する、又は、反発させる第2磁石部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の軸受部材摩耗検出装置。
  4. 前記第1磁石部及び前記第2磁石部は、ネオジウム磁石からなることを特徴とする請求項3に記載の軸受部材摩耗検出装置。
  5. 前記第2磁石部と前記振れ量検出手段は、前記軸部材の軸心に直交する同一平面に配置されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の軸受部材摩耗検出装置。
    軸受部材摩耗
  6. 前記軸受部材の初期状態に於ける径方向の厚みの周方向平均値をd0とし、前記軸受部材の摩耗後に推定される径方向の厚みの周方向平均値をd1とした場合、前記摩耗状態判定手段は、前記振れ量検出手段によって検出される前記軸部材の振れ量が2×(d0−d1)以上となることにより、前記軸受部材の交換時期であると判断することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の軸受部材摩耗検出装置。
  7. 前記軸受部材は、スリーブベアリングであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の軸受部材摩耗検出装置。
  8. 前記請求項1から7のいずれか1項に記載の軸受部材摩耗検出装置と、
    前記軸部材及び前記軸受部材を収容するケーシングと、
    を備え、
    前記ケーシングは、前記振れ力付与手段を装着可能なポートを有することを特徴とする回転機器。
  9. 前記ケーシングは、さらに前記振れ量検出手段を装着可能なポートを有することを特徴とする請求項8に記載の回転機器。
  10. 前記軸部材の外周に一体的に取り付けられる内輪をさらに備え、
    前記軸受部材は、前記軸部材を回転可能に支持する第1軸受部と、前記内輪を回転可能に支持する第2軸受部とからなり、
    前記振れ量検出手段は、前記第1軸受部での前記軸部材の振れ量、又は、前記第2軸受部での前記内輪の振れ量を検出可能に設けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載の回転機器。
  11. 前記ケーシングと前記内輪との間に配置される外輪と、
    前記内輪と前記外輪とを区画する隔壁と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項10に記載の回転機器。
  12. 前記隔壁は非磁性材料からなることを特徴とする請求項11に記載の回転機器。
  13. 前記内輪は、内周側と外周側とで極性が相違し、外周側での極性が周方向に交互に相違する複数の磁石を有し、
    前記外輪は、内周側と外周側とで極性が相違し、内周側での極性が周方向に交互に相違する複数の磁石を有することを特徴とする請求項11又は12に記載の回転機器。
  14. 一軸偏心ねじポンプであることを特徴とする前記請求項8から13のいずれか1項に記載の回転機器。
  15. 軸受部材に回転可能に支持された回転中の軸部材に、該軸部材の軸心と直交する方向に力を付与し、
    力を付与されることによる前記軸部材の振れ量を検出し、
    検出された振れ量に基づいて軸受部材の摩耗状態を判定することを特徴とする軸受部材摩耗検出方法。
JP2016154851A 2016-08-05 2016-08-05 軸受部材摩耗検出装置及び回転機器 Active JP6941337B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016154851A JP6941337B2 (ja) 2016-08-05 2016-08-05 軸受部材摩耗検出装置及び回転機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016154851A JP6941337B2 (ja) 2016-08-05 2016-08-05 軸受部材摩耗検出装置及び回転機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018021876A true JP2018021876A (ja) 2018-02-08
JP6941337B2 JP6941337B2 (ja) 2021-09-29

Family

ID=61165131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016154851A Active JP6941337B2 (ja) 2016-08-05 2016-08-05 軸受部材摩耗検出装置及び回転機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6941337B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111971540A (zh) * 2018-04-23 2020-11-20 索尤若驱动有限及两合公司 设备、特别是测试设备和测试台
DE102019130981A1 (de) * 2019-11-15 2021-05-20 Seepex Gmbh Exzenterschneckenpumpe
CN114813114A (zh) * 2022-05-09 2022-07-29 重庆大学 谐波减速器转速的传动精度检测装置及方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05118298A (ja) * 1991-10-28 1993-05-14 Hitachi Ltd 立軸サブマージブルモータ形ポンプ
JPH0612823U (ja) * 1992-07-21 1994-02-18 日機装株式会社 軸受摩耗モニタ
JP2003148391A (ja) * 2001-11-16 2003-05-21 Ebara Corp ポンプ
JP2005121157A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Rikogaku Shinkokai 人工心臓用の磁気軸受およびモータ装置
JP2005326155A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Toshiba Corp 回転機診断システム及びその方法
JP2008069896A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Heishin Engineering & Equipment Co Ltd 偏心継手及びこれを備えるポンプ装置
JP2009041465A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Ebara Corp 立軸ポンプおよび立軸ポンプの点検方法
US20160091403A1 (en) * 2014-09-25 2016-03-31 United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Apparatus for mapping liner wear of a bearing

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05118298A (ja) * 1991-10-28 1993-05-14 Hitachi Ltd 立軸サブマージブルモータ形ポンプ
JPH0612823U (ja) * 1992-07-21 1994-02-18 日機装株式会社 軸受摩耗モニタ
JP2003148391A (ja) * 2001-11-16 2003-05-21 Ebara Corp ポンプ
JP2005121157A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Rikogaku Shinkokai 人工心臓用の磁気軸受およびモータ装置
JP2005326155A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Toshiba Corp 回転機診断システム及びその方法
JP2008069896A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Heishin Engineering & Equipment Co Ltd 偏心継手及びこれを備えるポンプ装置
JP2009041465A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Ebara Corp 立軸ポンプおよび立軸ポンプの点検方法
US20160091403A1 (en) * 2014-09-25 2016-03-31 United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Apparatus for mapping liner wear of a bearing

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111971540A (zh) * 2018-04-23 2020-11-20 索尤若驱动有限及两合公司 设备、特别是测试设备和测试台
CN111971540B (zh) * 2018-04-23 2023-05-16 索尤若驱动有限及两合公司 设备、特别是测试设备和测试台
DE102019130981A1 (de) * 2019-11-15 2021-05-20 Seepex Gmbh Exzenterschneckenpumpe
CN114813114A (zh) * 2022-05-09 2022-07-29 重庆大学 谐波减速器转速的传动精度检测装置及方法
CN114813114B (zh) * 2022-05-09 2023-01-24 重庆大学 谐波减速器转速的传动精度检测装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6941337B2 (ja) 2021-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018021876A (ja) 軸受部材摩耗検出装置、回転機器及び軸受部材摩耗検出方法
CN100419265C (zh) 电机一体型内接齿轮泵及电子设备
US10415566B2 (en) Gear pump
JP6577754B2 (ja) 磁気カップリング機構およびこれを備えたポンプ装置
CN101334033A (zh) 磁力支承和耦接装置
DE502007004191D1 (de) Kreiselpumpe mit koaxialer magnetkupplung
JP2005287599A (ja) 遠心式血液ポンプ装置
WO2013150646A1 (ja) 磁気駆動ポンプ装置
KR20140088581A (ko) 회전자기장을 이용한 동력전달장치
CA2994839C (en) Magnetic drive, seal-less pump
JP2015086817A (ja) スクリュー圧縮機
KR102325332B1 (ko) 수중모터 성능평가를 위한 시험장비
US3306221A (en) Magnet drive plastic pump
CN105673968A (zh) 旋转接头及具有旋转接头的机械密封监视装置
CN104514726A (zh) 主动电磁轴承叶轮泵
JP2007198219A (ja) 磁極型動力伝達構造及びポンプ装置
JP2016075481A (ja) 軸受装置およびこれを備える回転機械
KR102444631B1 (ko) 모터 구조체
US2976808A (en) Rotary thrust pump
JPH04148095A (ja) ターボ形ポンプ
US20090104057A1 (en) Pump having magnetic coupling mechanism
JP2012112397A (ja) 圧入部材の取付構造
JP2015155682A (ja) 非接触式軸受ポンプ
CN209621643U (zh)
RU189522U1 (ru) Герметичный химический вертикальный электронасосный агрегат

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201112

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210415

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210415

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210426

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6941337

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150