JP2018020328A - パネル加工制御装置及びパネル加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 加工工程において取付穴の位置補正を可能とし、後工程での補正作業の発生を防止する。【解決手段】 取付穴を開けるよう指示する穴加工指示部と、曲げ加工をするよう指示する曲げ加工指示部と、曲げ加工された板金において重なり穴部分を撮影するよう指示する撮影指示部と、画像データと基準データとを比較する判定部と、重なり穴部分が正しい位置関係で重なっていない場合には、画像データが示す重なり穴部分の位置関係と基準データが示す重なり穴部分の位置関係とのズレ量を求め、このズレ量を曲げ加工装置又は穴加工装置における補正値とする補正値演算部とを具備する。取付穴の近傍には位置調整マークが設けられ、基準データは板金に設定された基準位置から位置調整マークの所定位置までの基準距離である。判定部は、基準距離と、板金の曲げ加工後における、基準位置から位置調整マークの所定位置までの計算距離とを比較し、補正値演算部は、基準距離と計算距離との差分をズレ量とする。【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、パネル加工制御装置及びパネル加工方法に関する。
エレベータの出入口の扉(かごドアと乗り場ドア)を構成するドアパネル(以下、「パネル」と称する)またはかご室壁面は、1枚の板金からパネル加工装置によって加工される。具体的には、保管倉庫から板金を取出し、板金を切断、穴加工、四辺曲げ加工を行ってパネルが形成される。パネルに成形された際、重なり合う四隅の穴にリベット等の接合部材を通して接合している。
しかし、従来の技術では、パネル成形時において、重なり合う板に開けられた穴の位置が合わないため、リベットを通すことができずに接合不能になってしまうことがある。かかる場合には、パネルをパネル加工装置から取出し、作業者が穴をヤスリで加工し、手作業でリベットを接合しなければならないという課題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、重なり合う板に開けられた穴の位置を穴加工工程又は曲げ工程において補正することができ、後工程での手作業の発生を回避することのできるパネル加工制御装置及びパネル加工方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、実施形態におけるパネル加工制御装置は、加工対象となる板金の所定位置に複数個の取付穴を開けるよう穴加工装置に指示する穴加工指示部と、穴加工された前記板金の所定箇所に曲げ加工をするよう曲げ加工装置に指示する曲げ加工指示部と、曲げ加工された前記板金において取付穴同士が重なり合う重なり穴部分を撮影するよう撮影装置に指示する撮影指示部と、前記撮影装置から前記重なり穴部分を含む画像データを入力する画像データ入力部と、入力された画像データと基準データとを比較して前記重なり穴部分が正しい位置関係で重なっているか否かを判定する判定部と、判定の結果、前記重なり穴部分が正しい位置関係で重なっていない場合には、入力された画像データが示す前記重なり穴部分の位置関係と基準データが示す前記重なり穴部分の位置関係とのズレ量を演算し、演算されたズレ量を前記曲げ加工装置又は前記穴加工装置における補正値とする補正値演算部と、を具備し、前記取付穴の近傍には位置調整マークが設けられており、前記基準データは前記板金に設定された基準位置から前記位置調整マークの所定位置までの基準距離であり、前記判定部は、前記基準距離と、前記画像データから求められる前記板金の曲げ加工後における前記基準位置から前記位置調整マークの所定位置までの計算距離とを比較し、前記補正値演算部は、前記基準距離と前記計算距離との差分を前記ズレ量とする。
また、他の実施形態におけるパネル加工制御装置は、加工対象となる板金の所定位置に複数個の取付穴を開けるよう穴加工装置に指示する穴加工指示部と、穴加工された前記板金の所定箇所に曲げ加工をするよう曲げ加工装置に指示する曲げ加工指示部と、曲げ加工された前記板金において取付穴同士が重なり合う重なり穴部分を撮影するよう撮影装置に指示する撮影指示部と、前記撮影装置から前記重なり穴部分を含む画像データを入力する画像データ入力部と、入力された画像データと基準データとを比較して前記重なり穴部分が正しい位置関係で重なっているか否かを判定する判定部と、を具備し、前記取付穴の近傍には位置調整マークと、曲げ加工後において前記位置調整マークの上に重なって前記位置調整マークが視認可能になる位置に開口された視認穴とが設けられており、前記重なり穴部分を含む画像データには、前記位置調整マークと視認穴とを含む領域が含まれており、前記判定部は、前記画像データに含まれる前記位置調整マークと視認穴とが予め定めた正しい位置関係にあるか否かを判定し、正しい位置に無い場合には、正しい位置との差異をズレ量とし、前記曲げ加工装置又は前記穴加工装置における補正値とする。
<第1実施形態>
以下、第1実施形態を説明する。
以下、第1実施形態を説明する。
図1は第1実施形態によるパネル加工制御装置を含むパネル加工システムの構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、第1実施形態におけるパネル加工システムは、パネル加工制御装置2Aと、パネル加工装置としての保管倉庫4〜カメラ16とを備える。パネル加工装置は、加工対象となる板金を保管する保管倉庫4と、加工対象となる板金を保管倉庫4から取出す取出し装置6と、取出された板金を切断する切断装置8と、所定位置に穴を開ける穴加工装置10と、所定箇所を所定の形状に折り曲げる曲げ加工装置12と、取付穴同士をリベット等で接合する接合装置14と、曲げ加工装置12の近傍に設けられリベット接合直前に取付穴同士が重なり合う重なり穴部分を撮影するカメラ16とを備えている。
パネル加工制御装置2Aは、取出し指示部22aと、切断指示部22bと、穴加工指示部22cと、曲げ加工指示部22dと、撮影指示部22eと、画像データ入力部22fと、距離計算部22gと、判定部22hと、接合指示部22iと、補正値演算部22jと、メモリ22kとを備えている。
第1実施形態における板金加工の処理では、図2(A)に示すような1枚の板金30に対して、同図(B)に示すように、四隅を切断して切断部32を形成する。次いで、同図(C)に示すように、所定位置に所定の穴を複数個開ける。図示の例では、4個のリベット用上穴34と、4個のリベット用下穴36と、各リベット用下穴36の近傍に4個の位置調整マーク用穴38とを開ける。次いで、所定の折り曲げ線30a,30b,30c,30dで板金30を折り曲げる。そして、折り曲げ後の板金30に対して、リベット用上穴34とリベット用下穴36にリベットを通して接続することで、図3に示すようなパネル40を形成する。
次に、第1実施形態において、パネル40が形成されるまでのパネル加工制御装置2Aの各部で実行される処理について各図を参照して説明する。
パネル加工処理が開始されると、先ず、取出し指示部22aは、取出し装置6に対して保管倉庫4から板金30を取出す指令を出力する。取出し装置6は板金30を1枚ずつ保管倉庫4から取出す。
次いで、切断指示部22bは切断装置8に対して板金30の四隅を切断する切断指示を出力する。切断装置8は板金30の四隅を切断して切断部32を形成する。
板金30の四隅の切断が完了すると、穴加工指示部22cは、穴加工装置10に対して板金30の所定位置に所定の穴を開けるように穴加工指示を出力する。図2(C)に示すように、穴加工装置10は板金30にリベット用上穴34、リベット用下穴36、及び位置調整マーク用穴38を穿設加工する。位置調整マーク用穴38は、長方形状の開口を有する長穴で構成されている。なお、位置調整マーク用穴38は長穴でなく、正方形状の開口を有する矩形穴でもよく、また、穴ではなく、塗装などのマーキングや、ケガキによる位置調整用のマークでもよい。
曲げ加工指示部22dは、曲げ加工装置12に対して曲げ加工指示を出力する(図8のステップS2)。曲げ加工装置12は、図2(C)に破線で示す折り曲げ線30a,30b,30c,30dで板金30を折り曲げて、図3に示すようなパネル40を形成する。
図4は図3に円Rで示す領域をA方向から見た斜視図、図5は同領域をB方向から見た斜視図であり、折り曲げ後の穴が正しい位置関係で折り曲げられている状態を示している。
折り曲げ後のパネル40は、相対向する長辺40a,40bと相対向する短辺40c,40dとを有しており、位置調整マーク用穴38は長辺40a,40bにあって短辺40c,40d寄りに4か所設けられている。すなわち、長辺40a,40bに短辺40c,40dが折り重なる領域で短辺40c,40dに接する位置に加工される。長辺40a,40b及び短辺40c,40dが正しい位置関係で折り曲げられている場合には、リベット用上穴34とリベット用下穴36とは穴同士がずれることなく一つの穴のように重なる。後述するように、位置調整マーク用穴38は、リベット用上穴34とリベット用下穴36との位置関係が正しい位置関係になく、ずれている場合の補正に利用される。
折り曲げが終了すると(ステップS4YES)、撮影指示部22eはカメラ16にパネル40の四隅を撮影するよう指示する(ステップS6)。これにより、カメラ16はパネル40の四隅を撮影する。撮影領域は、リベット用上穴34、リベット用下穴36、及び位置調整マーク用穴38を少なくとも含む領域であればよく、撮影回数は四隅を個々に計四回、または四隅を同時に一回でもよい。
画像データ入力部22fは、撮影された画像データを入力して距離計算部22gに渡す(ステップS8)。
図6(A)は、図3に円Rで示す領域の側面図、(B)は平面図である。図6に示すように、長辺40a,40b及び短辺40c,40dが正しい位置関係で折り曲げられている場合には、リベット用上穴34とリベット用下穴36とは穴同士がずれることなく一つの穴のように重なる。この状態では、短辺40dの縁部41dは、位置調整マーク用穴38の図中における右半分を隠すように、位置調整マーク用穴38の中心線上に位置する。このときの縁部41dから位置調整マーク用穴38の端までの距離、すなわち、位置調整マーク用穴38の長手方向の中心から位置調整マーク用穴38の端までの距離Xaと、長辺40aの縁部41aから位置調整マーク用穴38の短手方向の中心までの距離Yaを基準距離(Xa,Ya)とする。この基準距離(Xa,Ya)は予めメモリ22kに記憶されている。
図7は、正しい位置関係で折り曲げられていない場合の側面図(A)と、平面図(B)である。
距離計算部22gは、図7(B)に示すように、撮影された画像データから位置調整マーク用穴38の縁から短辺40dの縁部41dまでの距離(Xb)、位置調整マーク用穴13の中心線から長辺40aの縁部41aまでの距離(Yb)を計算する(ステップS10)。
判定部22hはメモリ22kから位置調整マーク用穴13の基準距離(Xa,Ya)を読込む(ステップS12)。基準距離Xaと計算距離Xb、及び基準距離Yaと計算距離Ybをそれぞれ比較する。各計算距離Xb,Ybが基準範囲内である場合(ステップS14YES)、接合指示部22iは接合装置14にリベット接合を指示する(ステップS16)。
計算距離Xb,Ybが基準範囲外である場合(ステップS14NO)、接合装置14にリベット接合を中止させ、ラインアウト指示をする(ステップS18)。次いで、パネル加工制御装置2Aの補正値演算部22jは基準距離Xaと計算距離Xbとの差、及び基準距離Yaと計算距離Ybとの差をそれぞれ計算し、その差分(ズレ量)を補正値としてメモリ22kに記憶させる(ステップS20)。
パネル加工制御装置2Aは前回曲げ加工寸法に補正値を加えて計算し、曲げ加工寸法とする(ステップS22)。補正された曲げ加工寸法は、次回の曲げ加工に反映される。
以上のように、第1実施形態によれば、重なり合う板に開けられた取付穴の位置補正を位置調整マーク用穴38の位置に基づき曲げ工程において行うことができ、後工程で穴加工位置を手作業で補正するという事態の発生を回避することができる。
なお、第1実施形態では、ズレ量を曲げ工程において補正するようにしたが、穴加工工程でズレ量を補正するようにしてもよい。この場合は、ズレ量である補正値を前回の穴加工寸法に加えて新たな穴加工寸法とし、次回の穴加工時に反映させる。
<第2実施形態>
次に、パネル加工制御装置の第2実施形態を説明する。図9は第2実施形態によるパネル加工制御装置を含むパネル加工システムの構成例を示すブロック図である。なお、図1に示した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明は省略する。
次に、パネル加工制御装置の第2実施形態を説明する。図9は第2実施形態によるパネル加工制御装置を含むパネル加工システムの構成例を示すブロック図である。なお、図1に示した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明は省略する。
図1〜図8に示した第1実施形態では、取付穴同士がずれている場合には、曲げ加工位置を補正する例を示したが、第2実施形態では、穴加工位置を補正する例を示す。この場合、メモリ22mには、第1実施形態のメモリ22kとは異なり、穴加工寸法と、判定部22hで求められた補正値とが格納され、この補正値により穴加工寸法が補正されるように構成されている。
第2実施形態で特徴となる点は、位置調整マーク用穴42と、この位置調整マーク用穴42を視認するための視認用穴44が板金30に穿設されていることである。
第2実施形態における板金加工の処理手順は、図10(A)に示すような1枚の板金30に対して、同図(B)に示すように、四隅を切断して切断部32を形成する。次いで、同図(C)に示すように、所定位置に所定の穴を複数個開ける。図示の例では、4個のリベット用上穴34と、4個のリベット用下穴36と、各リベット用下穴36の近傍に4個の位置調整マーク用穴42と、各リベット用上穴34の近傍に4個の視認用穴44とを開ける。次いで、所定の折り曲げ線30a,30b,30c,30dで板金30を折り曲げる。そして、折り曲げ後の板金30に対して、リベット上穴34とリベット下穴36にリベットを通して接続することで、図11に示すようなパネル50を形成する。
次に、第2実施形態において、パネル50が形成されるまでのパネル加工制御装置2Bの各部で実行される処理について説明する。
パネル加工処理が開始されると、先ず、取出し指示部22aは、取出し装置6に対して保管倉庫4から板金30を取出す指令を出力する。取出し装置2は板金30を1枚ずつ保管倉庫4から取出す。
次いで、切断指示部22bは切断装置8に対して板金30の四隅を切断する切断指示を出力する。切断装置8は板金30の四隅を切断して切断部32を形成する。
板金30の四隅の切断が完了すると、穴加工指示部22cは、穴加工装置10に対して板金30の所定位置に所定の穴を開けるように穴加工指示を出力する。図2(C)に示すように、穴加工装置10は板金30にリベット用上穴34、リベット用下穴36、位置調整マーク用穴42、及び視認用穴44を穿設加工する(図16のステップS32)。
ここで、第2実施形態の位置調整マーク用穴42は、十字状の穴で構成されている。また、視認用穴44は、正方形状の開口で構成されている。なお、位置調整マーク用穴42は穴でなく、塗装などのマーキングや、ケガキによる位置調整用のマークでもよい。また、視認用穴44は、短辺を折り曲げた際に開口から位置調整マーク用穴42を見通せる穴であればよい。
穴加工が終了する(ステップS34YES)と、曲げ加工指示部22dは、曲げ加工装置12に対して曲げ加工指示を出力する(ステップS36)。曲げ加工装置12は、図10(C)に破線で示す折り曲げ線30a,30b,30c,30dで板金30折り曲げて、図11に示すようなパネル50を形成する。
図12は、図11に円Rで示す領域を折り曲げ線30dで折り曲げる前の状態をC方向から見た斜視図、図13は同折り曲げ後の斜視図である。
パネル50は、相対向する長辺50a,50bと相対向する短辺50c,50dとを有している。位置調整マーク用穴42は長辺50a,50bにあって短辺50c,50d寄りに4か所設けられている。視認用穴44は、短辺50c,50dにあって長辺50a,50b寄りに4か所設けられている。すなわち、視認用穴44は、正しく折り曲げられている場合には、位置調整マーク用穴42上に重なり、位置調整マーク用穴42を構成する十字の中心点と視認用穴44の中心点とが重なる位置に加工される。
また、長辺50a,50b及び短辺50c,50dが正しい位置関係で折り曲げられている場合には、リベット用上穴34とリベット用下穴36とは穴同士がずれることなく一つの穴のように重なる。後述するように、位置調整マーク用穴42と視認用穴44は、リベット用上穴34とリベット用下穴36との位置関係が正しい位置関係になく、ずれている場合の補正に利用される。
折り曲げ加工が終了すると(ステップS38YES)、撮影指示部22eはカメラ16にパネル50の四隅を撮影するよう指示する(ステップS40)。これにより、カメラ16はパネル50の四隅を撮影する。撮影領域は、リベット用上穴34、リベット用下穴36、及び位置調整マーク用穴42を少なくとも含む領域であればよく、撮影回数は四隅を個々に計四回、または四隅を同時に一回でもよい。
画像データ入力部22fは、撮影された画像データを入力して距離計算部22gに渡す(ステップS42)。
図14(A)は、図11に円Rで示す領域の側面図、(B)は平面図である。図14に示すように、長辺50a,50b及び短辺50c,50dが正しい位置関係で折り曲げられている場合には、リベット用上穴34とリベット用下穴36とは穴同士がずれることなく一つの穴のように重なる。この状態では、図14(B)に示すように、位置調整マーク用穴42は視認用穴44内に収まっており、十字の中心と視認用穴44の中心とは一致する。したがって、カメラ16で撮影した画像データを検査することで正しい位置関係を把握することができる。
図15は、正しい位置関係で穴加工されていない場合の側面図(A)と、平面図(B)である。
正しい位置関係で穴加工されていない場合、視認穴44からは、位置調整マーク用穴42がずれて見える。距離計算部22gは、図15(B)に示すように、撮影された画像データをチェックし、視認用穴44の中心線45,46から位置調整マーク用穴42の中心までの距離(Xc)、距離(Yc)、すなわち、ズレ量を計算する(ステップS44)。
判定部22hは計算距離(Xc,Yc)が基準範囲内に有るか否かをチェックする。各計算距離Xc,Ycが基準範囲内である場合(ステップS46YES)、接合指示部22iは接合装置14にリベット接合を指示する(ステップS48)。
計算距離(Xc,Yc)が基準範囲外である場合(ステップS46NO)、接合装置14にリベット接合を中止させ、ラインアウト指示をする(ステップS50)。次いで、計算距離、すなわち、ズレ量(Xc,Yc)を補正値とする(ステップS52)。
パネル加工制御装置2Bは前回穴加工寸法に補正値を加えて計算し、穴加工位置寸法とする(ステップS54)。補正された穴加工位置寸法は、次回の穴加工に反映される。パネル加工制御装置2Bは前回穴加工位置寸法に補正値を加えて計算し、穴加工位置寸法とする。パネル加工制御装置2Bは穴加工装置10に補正後の穴加工位置寸法を指示する。
以上のように、第2実施形態によれば、重なり合う板に開けられた取付穴の位置補正を、位置調整マーク用穴42と視認用穴44との位置関係に基づき、穴加工工程において行うことができ、後工程で穴加工位置を手作業で補正するという事態の発生を回避することができる。
なお、第2実施形態では、ズレ量を穴加工工程において補正するようにしたが、曲げ加工工程でズレ量を補正するようにしてもよい。この場合は、ズレ量である補正値を前回の曲げ加工寸法に加えて新たな曲げ加工寸法とし、次回の曲げ加工時に反映させる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2A,2B…パネル加工制御装置、4…保管倉庫、6…取出し装置、8…切断装置、10…穴加工装置、12…曲げ加工装置、14…接合装置、16…カメラ(撮影装置)、22a…取出し指示部、22b…切断指示部、22c…穴加工指示部、22d…曲げ加工指示部、22e…撮影指示部、22f…画像データ入力部、22g…距離計算部、22h…判定部、22i…接合指示部、22j…補正値演算部、22k,22m…メモリ、30…板金、32…切断部、34…リベット用上穴(取付穴)、36…リベット用下穴(取付穴)、38,42…位置調整マーク用穴、40,50…パネル、40a,40b,50a,50b…長辺、40c,40d,50c,50d…短辺、44…視認用穴
Claims (7)
- 加工対象となる板金の所定位置に複数個の取付穴を開けるよう穴加工装置に指示する穴加工指示部と、
穴加工された前記板金の所定箇所に曲げ加工をするよう曲げ加工装置に指示する曲げ加工指示部と、
曲げ加工された前記板金において取付穴同士が重なり合う重なり穴部分を撮影するよう撮影装置に指示する撮影指示部と、
前記撮影装置から前記重なり穴部分を含む画像データを入力する画像データ入力部と、
入力された画像データと基準データとを比較して前記重なり穴部分が正しい位置関係で重なっているか否かを判定する判定部と、
判定の結果、前記重なり穴部分が正しい位置関係で重なっていない場合には、入力された画像データが示す前記重なり穴部分の位置関係と基準データが示す前記重なり穴部分の位置関係とのズレ量を演算し、演算されたズレ量を前記曲げ加工装置又は前記穴加工装置における補正値とする補正値演算部と、を具備し、
前記取付穴の近傍には位置調整マークが設けられており、
前記基準データは前記板金に設定された基準位置から前記位置調整マークの所定位置までの基準距離であり、
前記判定部は、前記基準距離と、前記画像データから求められる前記板金の曲げ加工後における前記基準位置から前記位置調整マークの所定位置までの計算距離とを比較し、
前記補正値演算部は、前記基準距離と前記計算距離との差分を前記ズレ量とする、
ことを特徴とするパネル加工制御装置。 - 加工対象となる板金の所定位置に複数個の取付穴を開けるよう穴加工装置に指示する穴加工指示部と、
穴加工された前記板金の所定箇所に曲げ加工をするよう曲げ加工装置に指示する曲げ加工指示部と、
曲げ加工された前記板金において取付穴同士が重なり合う重なり穴部分を撮影するよう撮影装置に指示する撮影指示部と、
前記撮影装置から前記重なり穴部分を含む画像データを入力する画像データ入力部と、
入力された画像データと基準データとを比較して前記重なり穴部分が正しい位置関係で重なっているか否かを判定する判定部と、を具備し、
前記取付穴の近傍には位置調整マークと、曲げ加工後において前記位置調整マークの上に重なって前記位置調整マークが視認可能になる位置に開口された視認穴とが設けられており、
前記重なり穴部分を含む画像データには、前記位置調整マークと視認穴とを含む領域が含まれており、
前記判定部は、前記画像データに含まれる前記位置調整マークと視認穴とが予め定めた正しい位置関係にあるか否かを判定し、正しい位置に無い場合には、正しい位置との差異をズレ量とし、前記曲げ加工装置又は前記穴加工装置における補正値とする、
ことを特徴とするパネル加工制御装置。 - 前記位置調整マークは十字状のマークであり、
折り曲げ後において、正しい位置にある場合には、当該マークにおける十字の中心点と前記視認穴の中心とが一致する、
ことを特徴とする請求項2に記載のパネル加工制御装置。 - 前記位置調整マークは、前記板金に印刷若しくはケガキされた位置調整用のマーク又は前記板金に穿設された位置調整マーク用穴であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のパネル加工制御装置。
- 前記取付穴はリベット取付穴であり、当該リベット取付穴にリベットを接合できないと判断した場合はこれを報知する報知装置を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のパネル加工制御装置。
- 穴加工装置が、加工対象となる板金の所定位置に複数個の取付穴を開ける穴加工工程と、
曲げ加工装置が、穴加工された前記板金の所定箇所に曲げ加工をする曲げ加工工程と、
撮影装置が、曲げ加工された前記板金において取付穴同士が重なり合う重なり穴部分を撮影する撮影工程と、
制御装置が、前記撮影装置から前記重なり穴部分を含む画像データを入力する画像データ入力工程と、
前記制御装置が、入力された画像データと基準データとを比較して前記重なり穴部分が正しい位置関係で重なっているか否かを判定する判定工程と、
前記制御装置が、前記判定工程による判定の結果、前記重なり穴部分が正しい位置関係で重なっていない場合には、入力された画像データが示す前記重なり穴部分の位置関係と前記基準データが示す前記重なり穴部分の位置関係とのズレ量を演算し、演算されたズレ量を前記曲げ加工装置又は前記穴加工装置における補正値とする補正値演算工程と、を具備し、
前記穴加工工程は、前記取付穴の近傍に、位置調整マークを印刷若しくはケガキする工程又は位置調整マーク用穴を開ける工程を含み、
前記基準データは前記板金に設定された基準位置から前記位置調整マークの所定位置までの基準距離であり、
前記判定工程は、前記基準距離と、前記画像データから求められる前記板金の曲げ加工後における前記基準位置から前記位置調整マークの所定位置までの計算距離とを比較し、
前記補正値演算工程は、前記基準距離と前記計算距離との差分を前記ズレ量とする、
ことを特徴とするパネル加工方法。 - 穴加工装置が、加工対象となる板金の所定位置に複数個の取付穴を開ける穴加工工程と、
曲げ加工装置が、穴加工された前記板金の所定箇所に曲げ加工をする曲げ加工工程と、
撮影装置が、曲げ加工された前記板金において取付穴同士が重なり合う重なり穴部分を撮影する撮影工程と、
制御装置が、前記撮影装置から前記重なり穴部分を含む画像データを入力する画像データ入力工程と、
前記制御装置が、入力された画像データと基準データとを比較して前記重なり穴部分が正しい位置関係で重なっているか否かを判定する判定工程と、
前記制御装置が、前記判定工程による判定の結果、前記重なり穴部分が正しい位置関係で重なっていない場合には、入力された画像データが示す前記重なり穴部分の位置関係と前記基準データが示す前記重なり穴部分の位置関係とのズレ量を演算し、演算されたズレ量を前記曲げ加工装置又は前記穴加工装置における補正値とする補正値演算工程と、を具備し、
前記穴加工工程は、前記取付穴の近傍に、位置調整マークを印刷若しくはケガキする工程又は位置調整マーク用穴を開けるとともに、曲げ加工後において前記位置調整マークの上に重なって前記位置調整マークが視認可能になる位置に視認穴を開口する工程を含み、
前記重なり穴部分を含む画像データには、前記位置調整マークと視認穴とを含む領域が含まれており、
前記判定工程は、前記画像データに含まれる前記位置調整マークと視認穴とが予め定めた正しい位置関係にあるか否かを判定し、正しい位置に無い場合には、正しい位置との差異をズレ量とし、前記曲げ加工装置又は前記穴加工装置における補正値とする、
ことを特徴とするパネル加工方法。
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