JP2018019579A - 蓄電システム、制御装置、及び蓄電装置 - Google Patents

蓄電システム、制御装置、及び蓄電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】分散型の蓄電システムにおいて、通信量の増大を抑えつつS0Cに応じた充放電量の分配制御をする。【解決手段】制御装置(32)は、複数の蓄電装置(20a、20b)と通信線(50)で接続され、複数の蓄電装置(20a、20b)が充電または放電すべき総電力量を複数の蓄電装置(20a、20b)の数で割った電力量に対応する基準値を複数の蓄電装置(20a、20b)に送信するとともに、複数の蓄電装置(20a、20b)の充電状態をもとに決定した各蓄電装置(20a、20b)の基準値を補正するための補正値を各蓄電装置に送信する。制御装置(32)は、補正値を基準値の送信頻度より少ない頻度で送信する。【選択図】図1

Description

本発明は、並列接続された複数の蓄電装置と制御装置を備える蓄電システム、制御装置、及び蓄電装置に関する。
近年、分離型の蓄電システムが普及してきている。分離型の蓄電システムでは、並列接続された複数の蓄電装置がパワーコンディショナから離れた位置に設置される。また並列接続された複数の蓄電装置もそれぞれ離れた位置に設置されることがある。並列接続された複数の蓄電装置を備える蓄電システムでは、システムの最大出力容量を確保するため、蓄電装置間の充電状態(SOC:State of Charge)をできるだけ均一に管理することが求められる。SOCを均一化する方法として、複数の蓄電装置間のSOCに応じて各蓄電装置に充放電量を分配する方法がいくつか提案されている。
例えば、各蓄電装置の放電許容量の比率から放電分配率を算出し、各蓄電装置に放電分配率に応じた電力指令値を設定する。同様に各蓄電装置の充電許容量の比率から充電分配率を算出し、各蓄電装置に充電分配率に応じた電力指令値を設定する(例えば、特許文献1参照)。このような制御を行うためには、複数の蓄電装置を管理する制御装置で各蓄電装置のSOCを把握し、各蓄電装置に対して個別に指令値を与える必要がある。
特開2008−109840号公報
しかしながら、分離型の蓄電システムでは指令値を通信で与える必要があり、指令値が共通ではなく蓄電装置ごとに個別に生成されるシステムでは通信量が増大する。接続台数が多くなるほど通信量が増大し、通信仕様によっては設定期間内に全ての蓄電装置に指令値を送ることができない場合も発生し得る。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、分散型の蓄電システムにおいて、通信量の増大を抑えつつS0Cに応じた、充放電量の分配制御が可能な蓄電システム、制御装置、及び蓄電装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の記載の蓄電システムは、並列接続された複数の蓄電装置と、前記複数の蓄電装置と通信線で接続され、前記複数の蓄電装置が充電または放電すべき総電力量を前記複数の蓄電装置の数で割った電力量に対応する基準値を前記複数の蓄電装置に送信するとともに、前記複数の蓄電装置の充電状態をもとに決定した各蓄電装置に対する前記基準値を補正するための補正値を各蓄電装置に送信する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記補正値を前記基準値の送信頻度より少ない頻度で送信する。
本発明によれば、分散型の蓄電システムにおいて、通信量の増大を抑えつつS0Cに応じた、充放電量の分配制御が可能となる。
本発明の実施の形態に係る、太陽光発電システムと連携した蓄電システム1の構成例を示す図である。 実施例1に係る、共通制御部から第1SB制御部及び第2SB制御部への指令値通知タイミングの一例を示す図である。 図3(a)、(b)は、実施例1に係る、第1蓄電装置及び第2蓄電装置の電流指令値を示す図である。 図4(a)、(b)は、実施例2に係る、第1蓄電装置及び第2蓄電装置の電流指令値を示す図である。 実施例3に係る、共通制御部から第1SB制御部及び第2SB制御部への指令値通知タイミングの一例を示す図である。 図6(a)、(b)は、実施例3に係る、第1蓄電装置及び第2蓄電装置の電流指令値を示す図である。 実施例4に係る、共通制御部から第1SB制御部及び第2SB制御部への指令値通知タイミングと、第1SB制御部及び第2SB制御部から共通制御部へのSOC通知タイミングの一例を示す図である。 図8(a)−(c)は、実施例4に係る、第1蓄電部のSOC_1及び第2蓄電部のSOC_2の推移例と、第1蓄電装置及び第2蓄電装置の電流指令値の更新例を示す図である。 実施例5に係る、共通制御部から第1SB制御部及び第2SB制御部への指令値通知タイミングの一例を示す図である。 実施例5に係る、第1蓄電装置及び第2蓄電装置の電流指令値を示す図である。 実施例6に係る、第1蓄電装置及び第2蓄電装置の電流指令値を示す図である。 図12(a)−(c)は、変形例1に係る、第1蓄電装置及び第2蓄電装置の電流指令値を示す図である。 図13(a)、(b)は、変形例2に係る、第1蓄電装置及び第2蓄電装置の電流指令値を示す図である。 本発明の実施の形態に係る、太陽光発電システムと連携した蓄電システムの別の構成例を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る、太陽光発電システム10と連携した蓄電システム(創蓄連携システム)1の構成例を示す図である。蓄電システム1は、直流バス40に対して並列接続された複数の蓄電装置20と、1つの電力変換装置30を備える。以下、本実施の形態では第1蓄電装置20aと第2蓄電装置20bの2つの蓄電装置20が並列接続される例を想定する。第1蓄電装置20a、第2蓄電装置20b、及び電力変換装置30は、それぞれ別の筐体に設置され、通信線50で接続される。さらに直流バス40に対して、太陽光発電システム10が複数の蓄電装置20と並列に接続される。
太陽光発電システム10は、太陽電池11、DC−DCコンバータ12及び制御部13を含む。DC−DCコンバータ12は、太陽電池11から供給される直流電力を別の電圧の直流電力に変換し、当該変換した直流電力を直流バス40に出力する。DC−DCコンバータ12は例えば、昇圧チョッパで構成することができる。
制御部13は、太陽電池11の出力電力が最大になるようDC−DCコンバータ12を制御する。制御部13の構成は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
制御部13は、太陽電池11の発電電圧および発電電流である、DC−DCコンバータ12の入力電圧および入力電流を検出する。制御部13は、検出した入力電圧および入力電流をもとに計測された太陽電池11の発電電力を、最大電力点(最適動作点)に維持するための指令値を生成する。具体的には山登り法に従い動作点電圧を所定のステップ幅で変化させて最大電力点を探索し、最大電力点を維持するための指令値を生成する。DC−DCコンバータ12は、生成された指令値に基づく駆動信号に応じて動作する。
第1蓄電装置20aは、蓄電部21a、DC−DCコンバータ22a及び制御部23aを含む。制御部23aの構成も、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。蓄電部21aは蓄電池211a及び監視部212aを含む。蓄電池211aは、直列または直並列接続された複数の蓄電池セルにより構成される。蓄電池セルにはリチウムイオン蓄電池、ニッケル水素蓄電池などを使用できる。なお蓄電池211aの代わりに電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタなどのキャパシタを使用してもよい。監視部212aは当該複数の蓄電池セルの電圧、電流、温度を監視し、当該複数の蓄電池セルの監視データとして制御部23aに送信する。
DC−DCコンバータ22aは、蓄電部21aと直流バス40の間に接続され、蓄電部21aを充放電する双方向コンバータである。制御部23aは、指令値をもとにDC−DCコンバータ22aを制御して、蓄電部21aを定電流(CC)/定電圧(CV)で充電/放電する。本実施の形態では、電力変換装置30の制御部32から通信線50を介して受信する電流指令値をもとに定電流(CC)で充電/放電する場面を考える。
制御部23aは、監視部212aから受信する蓄電池211aの電圧および電流をもとに、蓄電池211aのSOCを推定する。蓄電池211aのSOCは、電流積算法またはOCV法により推定することができる。制御部23aは、推定したSOCを通信線50を介して電力変換装置30の制御部32に定期的に送信する。第2蓄電装置20bも基本的に第1蓄電装置20aと同様の構成である。
電力変換装置30は、インバータ31及び制御部32を含み、本蓄電システム1のパワーコンディショナシステム(PCS)としての役割を果たす。制御部32の構成も、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。
電力変換装置30の制御部32(以下、共通制御部32と表記する)は、第1蓄電装置20aの制御部23a(以下、第1SB制御部23aと表記する)、第2蓄電装置20bの制御部23b(以下、第2SB制御部23bと表記する)、及び太陽光発電システム10の制御部13と通信線50で接続される。例えばRS−485規格に対応したケーブルで接続され、当該規格に準拠した通信方式に従いシリアル通信する。また、TCP/IP及びイーサネット(登録商標)規格に準拠した通信ネットワークで構築してもよい。なお太陽光発電システム10のDC−DCコンバータ12及び制御部13は電力変換装置30の筐体内に設置されてもよく、その場合、共通制御部32と、太陽光発電システム10の制御部13とを通信を介さずに直接、信号線で接続することができる。本実施の形態では共通制御部32が、第1SB制御部23a、第2SB制御部23b、及び太陽光発電システム10の制御部13を管理する共通の管理部としての役割を果たす。
インバータ31は、直流バス40から入力される直流電力を交流電力に変換して、当該変換した交流電力を系統4または負荷5に供給する。またインバータ31は、系統4から供給される交流電力を直流電力に変換して、当該変換した直流電力を直流バス40に出力する。共通制御部32は、直流バス40の電圧を検出し、検出したバス電圧を目標値に一致させるための指令値を生成する。インバータ31は、生成された指令値に基づく駆動信号に応じて動作する。
図1に示す蓄電システム1では、太陽光発電システム10が直流バス40に出力する電力、第1蓄電装置20aが直流バス40に出力する電力(充電の場合は負の電力)及び第2蓄電装置20bが直流バス40に出力する電力(充電の場合は負の電力)の合計と、インバータ31が系統4または負荷5に出力する電力が均衡している必要がある。前者が後者より大きくなると直流バス40の電圧が上昇し、後者が前者より大きくなると直流バス40の電圧が低下する。インバータ31の直流側の電力(直流バス40の電力)は主に、太陽電池11の発電量により変動する。インバータ31の交流側の電力は主に、負荷5の消費電力により変動する。
インバータ31の直流側の電力の方が大きい場合、共通制御部32は、第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bに放電量の減少または充電量の増加を指示する。一方、インバータ31の交流側の電力の方が大きい場合、共通制御部32は、第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bに放電量の増加または充電量の減少を指示する。
従来、共通制御部32は直流バス40の余剰電力または不足電力を、蓄電装置20の接続台数で除算し、各蓄電装置20のSOC比率に応じて各蓄電装置20が放電または充電すべき電力値を決定していた。共通制御部32は、決定した各蓄電装置20の放電量または充電量に応じた電流指令値を生成し、通信線50を介して各蓄電装置20に電流指令値を送信していた。電流指令値は、指令値の更新タイミング毎に送信されるため、蓄電装置20の接続台数がN台の場合、N倍の指令値送信が発生していた。以下、指令値の送信に必要なデータ量を圧縮して、通信負荷を低下させる手法を説明する。
(実施例1)
実施例1において共通制御部32は、第1SB制御部23aから蓄電部21aのSOCを、第2SB制御部23bから蓄電部21bのSOCをそれぞれ定期的(例えば、1sec間隔)に取得する。共通制御部32は、第1蓄電装置20aと第2蓄電装置20bが充電または放電すべき総電力量(即ち、直流バス40の電力と負荷5の消費電力を平衡させるために必要な電力量)を決定する。共通制御部32は、取得した蓄電部21aのSOCと蓄電部21bのSOCの比率と、決定した総電力量に応じて第1蓄電装置20aと第2蓄電装置20bのそれぞれの電流指令値を算出する。例えば、蓄電部21aのSOCが60%、蓄電部21bのSOCが40%の場合において、放電の場合は3:2で総電力量を分配し、充電の場合は2:3で総電力量を分配する。
共通制御部32は、総電力量を接続台数の2で割った電力量に対応する基準指令値を生成する。この基準指令値は、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに共通の電流指令値となる。また共通制御部32は、基準指令値と第1蓄電装置20aの電流指令値との差分(オフセット)で規定される第1蓄電装置20aの補正値1を生成し、同様に基準指令値と第2蓄電装置20bの電流指令値との差分で規定される第2蓄電装置20bの補正値2を生成する。共通制御部32は通信線50を介して、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに基準指令値を所定の送信頻度で送信するとともに、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに補正値1、2をそれぞれ、基準指令値の送信頻度より少ない頻度で送信する。
第1SB制御部23aは基準指令値と補正値1を受信し、基準指令値に補正値1を加算して自己に対する電流指令値を復元する。第1SB制御部23aは復元した電流指令値をもとにDC−DCコンバータ22aを制御する。同様に第2SB制御部23bは基準指令値と補正値2を受信し、基準指令値に補正値2を加算して自己に対する電流指令値を復元する。第2SB制御部23bは復元した電流指令値をもとにDC−DCコンバータ22bを制御する。
図2は、実施例1に係る、共通制御部32から第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bへの指令値通知タイミングの一例を示す図である。図2に示す例では共通制御部32は、基準指令値を第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bに例えば、100msec間隔で通知する。また共通制御部32は、補正値1及び補正値2を第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bにそれぞれ例えば、数分間隔で通知する。
図3(a)、(b)は、実施例1に係る、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bの電流指令値を示す図である。図3(a)は、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに放電指示する場合に生成される基準指令値、補正値1及び補正値2の関係を示した図である。図3(b)は、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに充電指示する場合に生成される基準指令値、補正値1及び補正値2の関係を示した図である。横軸は第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに要求される総放電電力/総充電電力を、縦軸は第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bのそれぞれに要求される放電電力/充電電力を示している。
図3(a)、(b)に示す例では蓄電部21aのSOCが、蓄電部21bのSOCより大きい状態を前提としている。この前提では放電指示の場合、補正値1は正の値になり、補正値2は負の値になる。充電指示の場合、この逆の関係になる。
以上説明したように実施例1によれば、各蓄電装置20に通知するデータ量の増加を抑えつつ、各蓄電装置20間のSOCのバランスをとることで、常時最大出力が可能な状況を維持できる。
(実施例2)
実施例2に係る処理は実施例1に係る処理と、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bの基準指令値を生成するまでの処理は同じである。共通制御部32は、基準指令値と第1蓄電装置20aの電流指令値との比率で規定される第1蓄電装置20aの補正値1を生成し、同様に基準指令値と第2蓄電装置20bの電流指令値との比率で規定される第2蓄電装置20bの補正値2を生成する。共通制御部32は通信線50を介して、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに基準指令値を所定の送信頻度で送信するとともに、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに補正値1及び補正値2をそれぞれ、基準指令値の送信頻度より少ない頻度で送信する。
第1SB制御部23aは基準指令値と補正値1を受信し、基準指令値に補正値1を乗算して自己に対する電流指令値を復元する。第1SB制御部23aは復元した電流指令値をもとにDC−DCコンバータ22aを制御する。同様に第2SB制御部23bは基準指令値と補正値2を受信し、基準指令値に補正値2を乗算して自己に対する電流指令値を復元する。第2SB制御部23bは復元した電流指令値をもとにDC−DCコンバータ22bを制御する。実施例2に係る、共通制御部32から第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bへの指令値通知タイミングは、図2と同様である。
図4(a)、(b)は、実施例2に係る、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bの電流指令値を示す図である。図4(a)は、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに放電指示する場合に生成される基準指令値、補正値1及び補正値2の関係を示した図である。図4(b)は、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに充電指示する場合に生成される基準指令値、補正値1及び補正値2の関係を示した図である。
図4(a)、(b)に示す例も、図3(a)、(b)に示した例と同様に蓄電部21aのSOCが、蓄電部21bのSOCより大きい状態を前提としている。この前提では放電指示の場合、補正値1は1を超える値になり、補正値2は1未満の値になる。なお補正値1は、第1蓄電装置20aの電流指令値を基準指令値で除算した値から1を減算した値で規定してもよい(+X[%])。同様に補正値2も、第2蓄電装置20bの電流指令値を基準指令値で除算した値から1を減算した値で規定してもよい(−X[%])。充電指示の場合、補正値1と補正値2の関係が逆になる。
以上説明したように実施例2によれば、実施例1と同様の効果を奏する。さらに実施例1と比較して、より高精度な電流指令値を第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに通知することができる。実施例1、2に共通して、基準指令値の送信頻度より補正値1及び補正値2の送信頻度が低い。従って第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに要求される総放電電力または総充電電力が変化した場合、基準指令値にはその変化が早く反映されるが、補正値1及び補正値2にはその変化が遅れて反映されることになる。
例えば、総放電電力が大きく低下した場合、基準指令値は少なくとも100msec後には大きく低下するが、補正値1及び補正値2は数分後にならないと変化しない。この間、実施例1では補正値1及び補正値2が定数で与えられるため、補正値1を基準指令値に加算して得られる第1蓄電装置20aの電流指令値は過大になり、補正値2を基準指令値に加算して得られる第2蓄電装置20bの電流指令値は過小になる。これに対して、実施例2では補正値1及び補正値2が比率で与えられるため、補正値1を基準指令値に乗算して得られる第1蓄電装置20aの電流指令値、及び補正値2を基準指令値に乗算して得られる第2蓄電装置20bの電流指令値は、いずれも適正値に近い値を維持できる。
(実施例3)
実施例3に係る処理も実施例1に係る処理と、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bの基準指令値を生成するまでの処理は同じである。共通制御部32は、第1SB制御部23aから取得したSOC_1と、第2SB制御部23bから取得したSOC_2を平均化したSOC_0を共通補正値として生成する。共通制御部32は通信線50を介して、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに基準指令値を所定の送信頻度で送信するとともに、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに共通補正値を、基準指令値の送信頻度より少ない頻度で送信する。
第1SB制御部23aは基準指令値と共通補正値SOC_0を受信し、受信した基準指令値、共通補正値SOC_0及び自己のSOC_1をもとに自己の電流指令値を生成する。第1SB制御部23aは生成した電流指令値をもとにDC−DCコンバータ22aを制御する。具体的には放電指示の場合、基準指令値に補正値1(SOC_1/SOC_0)を乗算して電流指令値を算出する。充電指示の場合、基準指令値に補正値1(SOC_0/SOC_1)または補正値1(2−SOC_1/SOC_0)を乗算して電流指令値を生成する。同様に第2SB制御部23bは基準指令値と共通補正値SOC_0を受信し、受信した基準指令値、共通補正値SOC_0及び自己のSOC_2をもとに自己の電流指令値を生成する。第2SB制御部23bは生成した電流指令値をもとにDC−DCコンバータ22bを制御する。
図5は、実施例3に係る、共通制御部32から第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bへの指令値通知タイミングの一例を示す図である。図5に示す例では共通制御部32は、基準指令値を第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bに例えば、100msec間隔で通知する。また共通制御部32は、共通補正値を第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bに例えば、数分間隔で通知する。
図6(a)、(b)は、実施例3に係る、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bの電流指令値を示す図である。図6(a)は、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに放電指示する場合に生成される基準指令値、補正値1及び補正値2の関係を示した図である。図6(b)は、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに充電指示する場合に生成される基準指令値、補正値1及び補正値2の関係を示した図である。
図6(a)、(b)に示す例も、図3(a)、(b)及び図4(a)、(b)に示した例と同様に蓄電部21aのSOCが、蓄電部21bのSOCより大きい状態を前提としている。この前提では放電指示の場合、補正値1は共通補正値SOC_0に対する蓄電部21aのSOC_1の比率(SOC_1/SOC_0)で規定され、補正値2は共通補正値SOC_0に対する蓄電部21bのSOC_2の比率(SOC_2/SOC_0)で規定される。充電指示の場合、補正値1は蓄電部21aのSOC_1に対する共通補正値SOC_0の比率(SOC_0/SOC_1)で規定され、補正値2は蓄電部21bのSOC_2に対する共通補正値SOC_0の比率(SOC_0/SOC_2)で規定される。
以上説明したように実施例3によれば、実施例2と同様の効果を奏する。また補正値も共通化できるため、実施例1及び実施例2と比較して、通信量をさらに圧縮することができる。
(実施例4)
実施例4に係る処理は実施例3に係る処理と、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bの基準指令値を生成するまでの処理は同じである。共通制御部32は、第1SB制御部23aから取得したSOC_1と第2SB制御部23bから取得したSOC_2を平均化したSOC_0を共通補正値として生成する。実施例4では、前回の共通補正値の生成時に使用したSOC_1またはSOC_2の少なくとも一方が、所定値以上変化したとき、新たな共通補正値を生成する。従ってSOC_1及びSOC_2の値の変化が小さい間は新たな共通補正値が生成されないことになる。
共通制御部32は通信線50を介して、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに基準指令値を所定の送信頻度で送信する。さらに共通制御部32は、新たな共通補正値SOC_0を生成したとき、当該共通補正値SOC_0を第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに送信する。
図7は、実施例4に係る、共通制御部32から第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bへの指令値通知タイミングと、第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bから共通制御部32へのSOC通知タイミングの一例を示す図である。図7に示す例では共通制御部32は、基準指令値を第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bに例えば、100msec間隔で通知する。第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bはSOC_1及びSOC_2をそれぞれ、共通制御部32に例えば、1sec間隔で通知する。共通制御部32は、SOC_1またはSOC_2の少なくとも一方の変化が所定値より大きくなったとき、共通補正値SOC_0を生成し、第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bに通知する。
図8(a)−(c)は、実施例4に係る、蓄電部21aのSOC_1及び蓄電部21bのSOC_2の推移例と、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bの電流指令値の更新例を示す図である。図8(b)は、指令値更新前の第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bの電流指令値を、図8(c)は、指令値更新後の第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bの電流指令値をそれぞれ示している。共通制御部32は、図8(a)に示す蓄電部21aのSOC_1が所定値(ΔSOC)低下したことを検出すると、新たな共通補正値SOC_0を生成し、第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bに通知する。
以上説明したように実施例4によれば、実施例3と同様の効果を奏する。また補正値の更新および通知を時間規定ではなくSOCに所定値以上の変動があった場合に行う。従って通信量の増大を抑えつつ、SOCの変動に追従して、必要な総充放電量を第1蓄電装置20aと第2蓄電装置20b間で精度良く分配することができる。
(実施例5)
実施例5では共通制御部32は、いずれかの蓄電装置20が指令値通りに充放電できない場合、蓄電部21a及び蓄電部21bのSOCに応じて、必要な総充放電量を蓄電部21a及び蓄電部21bに再分配して指令値を更新する。共通制御部32は、更新した基準指令値と補正値を第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに通知する。蓄電装置20が指令値通りに充放電できない場合とは、充放電量が上限値または下限値に到達して、上限値または下限値でクリップされて動作される場合や、蓄電装置20側の保護機能により、充電禁止状態または放電禁止状態になる場合が該当する。
共通制御部32は、蓄電装置20が指令値通りに充放電できない状態を蓄電装置20から通知を受けることにより認識する。また共通制御部32側で各蓄電装置20のSOCを管理しておくことで、指令値通りに動作できない状態に至っているかを推定することも可能である。
共通制御部32は、第1蓄電装置20aまたは第2蓄電装置20bの充放電量が上限値または下限値にクリップされて動作している場合、クリップ動作している蓄電装置20の充放電量を当該上限値または当該下限値に固定した状態で、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bの電流指令値を再計算し、補正値を更新する。
図9は、実施例5に係る、共通制御部32から第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bへの指令値通知タイミングの一例を示す図である。図9に示す例では共通制御部32は、基準指令値を第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bに例えば、100msec間隔で通知する。また共通制御部32は第1SB制御部23aから、上限値または下限値に到達してクリップ動作に切り替わること示すリミット通知を受信すると、第1蓄電装置20aの電流指令値を当該上限値または下限値に対応する値に更新する。共通制御部32は、必要な総充放電量に対応する電流指令値から、更新した第1蓄電装置20aの電流指令値を減算して、第2蓄電装置20bの電流指令値を更新する。共通制御部32は、基準指令値と第1蓄電装置20aの電流指令値をもとに補正値1を更新し、基準指令値と第2蓄電装置20bの電流指令値をもとに補正値2を更新し、更新した補正値1及び補正値2を第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bにそれぞれ通知する。
図10は、実施例5に係る、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bの電流指令値を示す図である。第1蓄電装置20aの放電電力が上限値にクリップされる領域では、総放電電力の増加を、第2蓄電装置20bの放電電力の増加分で全て賄うことになる。
なお蓄電装置20が3台以上の場合、総放電電力の増加分を、クリップ動作していない2台以上の蓄電装置20の放電電力の増加で賄うことになる。その際、クリップ動作していない2台以上の蓄電装置20が、SOC比率に応じてそれぞれが放電電力を増加させてもよいし、最もSOCが高い蓄電装置20が、放電電力の増加分を全て賄ってもよい。充電の場合は、最もSOCが低い蓄電装置20が、充電電力の増加分を全て賄ってもよい。
以上説明したように実施例5によれば、実施例1と同様の効果を奏する。さらに実施例5では、充放電量の上限値または下限値に到達した蓄電装置20が発生しても、必要な総充放電量を確保することができる。
(実施例6)
実施例6では共通制御部32は、いずれかの蓄電装置20の充放電電力が所定の下限値に到達した場合、下限値に到達した蓄電装置20を分配対象から除外して、残りの蓄電装置20で、必要な総充放電量を分配するための指令値に更新する。例えば、蓄電装置20の接続台数がNの場合において1台が下限値に到達した場合、共通制御部32は、必要な総充放電量を(N−1)で除算して新たな基準指令値を生成する。また共通制御部32は新たな基準指令値をもとに、下限値に到達していない(N−1)台の蓄電装置20の各SOCに応じて、当該蓄電装置20の各補正値を生成する。なお下限値に到達した蓄電装置20には停止指示を通知してもよいし、O[A]の電流指令値を通知してもよい。
実施例6に係る充放電電力の下限値は、実施例5に示した電池の仕様に基づく値ではなく、DC−DCコンバータ22を駆動するための消費電力を考慮した値に設定される。例えば、DC−DCコンバータ22の駆動電力を蓄電部21から供給している構成では、蓄電部21に充電する電力量より、DC−DCコンバータ22の駆動電力量の方が大きい場合、充電動作は蓄電部21にとってマイナスの動作となる。従って実施例6に係る充放電電力の下限値は、少なくともDC−DCコンバータ22の消費電力より高い値に設定される。
図11は、実施例6に係る、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bの電流指令値を示す図である。第2蓄電装置20bの放電電力が下限値より低い領域では、総放電電力の増加を、第1蓄電装置20aの放電電力の増加で全て賄うことになる。なお蓄電装置20が3台以上の場合、総放電電力の増加分を、下限値に到達していない2台以上の蓄電装置20の放電電力の増加で賄うことになる。その際、下限値に到達していない2台以上の蓄電装置20が、SOC比率に応じてそれぞれが放電電力を増加させてもよいし、最もSOCが高い蓄電装置20が、放電電力の増加分を全て賄ってもよい。充電の場合は、最もSOCが低い蓄電装置20が、充電電力の増加分を全て賄ってもよい。
以上説明したように実施例6によれば、実施例1と同様の効果を奏する。さらに実施例6では、充放電電力が下限値より低い蓄電装置20が発生することによる、システム全体の効率低下を防止することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
図12(a)−(c)は、変形例1に係る、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bの電流指令値を示す図である。変形例1は、実施例1を改良した例である。図12(a)に示すように実施例1では、充放電電力が0に近い領域A1では、第1蓄電装置20aと第2蓄電装置20b間で電力の融通(横流)が発生する。即ち、第1蓄電装置20aが放電した電力の一部が、第2蓄電装置20bに充電される。電力の融通はSOCの平準化には寄与するが、DC−DCコンバータ22a及びDC−DCコンバータ22bで損失が発生するため、融通前後で全体の蓄電量が低下する。
そこで図12(b)に示すように第1蓄電装置20aと第2蓄電装置20b間で電力の融通が発生する領域A1では、オフセット量を所定の比率で減じて生成した補正値を使用する。また、実施例2に係る処理で生成した補正値を使用してもよい。これにより、第1蓄電装置20aと第2蓄電装置20b間の電力融通を防止することができる。また電力融通を防止するために蓄電装置20を停止させる必要がないので、充放電移行時の起動/停止による遅延が発生せず、シームレスに動作できる。
図12(c)は、オフセット量を所定の比率で減じて生成した補正値を使用する領域を、電力融通が発生する領域A1より広い領域A2に設定した例である。この例では、第1蓄電装置20aの放電電力が、総電流目標値に対応する電力に到達する前に、オフセット量を所定の比率で減じて生成した補正値を使用する制御に切り替わる。これにより、第1蓄電装置20aと第2蓄電装置20b間の電力融通をより確実に防止することができるとともに、よりシームレスな動作が可能となる。
図13(a)、(b)は、変形例2に係る、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bの電流指令値を示す図である。変形例2は、実施例1を改良した別の例である。図13(a)に示すように第1蓄電装置20aの放電電力が最大出力点より大きくなると、総電流目標値と、第1蓄電装置20aと第2蓄電装置20bが実際に放電している総電流とが乖離してくる。
そこで図13(b)に示すように第1蓄電装置20aは、受信した基準指令値と補正値1を加算して生成した電流指令値が最大出力点を超える場合、自己の充放電電力を最大出力点にクリップさせる。即ち、自己の入力/出力電力を飽和させる。共通制御部32は、基準指令値と補正値1が第1蓄電装置20aの最大出力を超える領域では、第1蓄電装置20aの飽和による第1蓄電装置20aの充放電量を補償するように、その不足分を第2蓄電装置20bに割り当てる。これにより、総電流目標値と、第1蓄電装置20aと第2蓄電装置20bが実際に放電する総電流との乖離を防止し、線形な制御を実現できる。
図14は、本発明の実施の形態に係る、太陽光発電システム10と連携した蓄電システム1の別の構成例を示す図である。図1に示した構成では、共通制御部を電力変換装置30内に設ける例を説明したが、共通制御部を電力変換装置30と独立した制御装置60内に設けてもよい。また共通制御部を第1蓄電装置20aまたは第2蓄電装置20b内に設けてもよい。
上記の実施の形態では、直流バス40に余剰電力が発生した場合、基準制御部から第1SB制御部23a及び第2SB制御部23bに放電量の減少または充電量の増加を指示することにより、余剰電力を解消する制御を説明した。この点、太陽光発電システム10の制御部13に太陽電池11の発電量の抑制を指示してもよい。この場合、第1蓄電装置20a及び第2蓄電装置20bに充放電させる必要な総充放電量は、太陽電池11の発電量抑制分を減算した後の値になる。
また上記の実施の形態では、蓄電システム1が太陽光発電システム10と連携している例を説明した。この点、太陽光発電システム10と連携しない構成でも上記の制御が適用可能である。この場合、蓄電部21a及び蓄電部21bへの充電は系統4からのみ行うことになる。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
並列接続された複数の蓄電装置(20a、20b)と、
前記複数の蓄電装置(20a、20b)と通信線(50)で接続され、前記複数の蓄電装置(20a、20b)が充電または放電すべき総電力量を前記複数の蓄電装置(20a、20b)の数で割った電力量に対応する基準値を前記複数の蓄電装置(20a、20b)に送信するとともに、前記複数の蓄電装置(20a、20b)の充電状態をもとに決定した各蓄電装置(20a、20b)に対する前記基準値を補正するための補正値を各蓄電装置(20a、20b)に送信する制御装置(32/60)と、を備え、
前記制御装置(32/60)は、前記補正値を前記基準値の送信頻度より少ない頻度で送信することを特徴とする蓄電システム(1)。
これによれば、通信量の増大を抑えつつ、充電状態に応じた充放電量の分配制御が可能となる。
[項目2]
前記制御装置(32/60)は、前記複数の蓄電装置(20a、20b)の充電状態をもとに各蓄電装置(20a、20b)の前記基準値に対する補正比率を決定し、決定した補正比率を各蓄電装置(20a、20b)に送信し、
各蓄電装置(20a、20b)は、前記制御装置(32/60)から受信した基準値と補正比率をもとに、充放電量を決定することを特徴とする項目1に記載の蓄電システム(1)。
これによれば、補正値を比率で規定することにより、差分で規定する場合より高精度な指令が可能となる。
[項目3]
前記制御装置(32/60)は、前記複数の蓄電装置(20a、20b)の充電状態を平均化した共通の補正値を生成し、生成した共通の補正値を前記複数の蓄電装置(20a、20b)に送信し、
各蓄電装置(20a、20b)は、前記制御装置(32/60)から受信した基準値、共通の補正値と、自己の充電状態をもとに、充放電量を決定することを特徴とする項目1に記載の蓄電システム(1)。
これによれば、基準値に加えて補正値も共通化することにより、通信量をさらに圧縮することができる。
[項目4]
前記複数の蓄電装置(20a、20b)はそれぞれ、自己の充電状態を定期的に前記制御装置(32/60)に送信し、
前記制御装置(32/60)は、少なくとも1つの蓄電装置(20a、20b)の充電状態が所定値以上変化したとき、前記補正値を生成し、生成した補正値を前記複数の蓄電装置(20a、20b)に送信することを特徴とする項目1から3のいずれかに記載の蓄電システム(1)。
これによれば、補正値の送信頻度を少なくすることができ、通信量をさらに圧縮することができる。
[項目5]
前記制御装置(32/60)は、いずれかの蓄電装置(20a)の充放電量が上限値または下限値にクリップされているとき、当該蓄電装置(20)の充放電量を当該上限値または当該下限値に固定した状態で、前記基準値と前記補正値を生成することを特徴とする項目1から3のいずれかに記載の蓄電システム(1)。
これによれば、いずれかの蓄電装置(20a)の充放電量が上限値または下限値にクリップされた場合でも、全体の充放電量を、所望の電力量に維持することができる。
[項目6]
前記制御装置(32/60)は、いずれかの蓄電装置(20b)が停止、または当該蓄電装置(20b)の充放電量が下限より低いとき、当該蓄電装置(20b)を除いて前記基準値と前記補正値を生成することを特徴とする項目1から3のいずれかに記載の蓄電システム(1)。
これによれば、いずれかの蓄電装置(20b)が停止、または当該蓄電装置(20b)の充放電量が下限値より低い場合でも、全体の充放電量を、所望の電力量に維持することができる。
[項目7]
並列接続された複数の蓄電装置(20a、20b)と通信線(50)で接続された制御装置(32/60)であって、
前記複数の蓄電装置(20a、20b)が充電または放電すべき総電力量を前記複数の蓄電装置(20a、20b)の数で割った電力量に対応する基準値を前記複数の蓄電装置(20a、20b)に送信するとともに、前記複数の蓄電装置(20a、20b)の充電状態をもとに決定した各蓄電装置に対する前記基準値を補正するための補正値を、前記基準値の送信頻度より少ない頻度で各蓄電装置(20a、20b)に送信することを特徴とする制御装置(32/60)。
これによれば、通信量の増大を抑えつつ、充電状態に応じた充放電量の分配制御が可能となる。
[項目8]
少なくとも1つの他の蓄電装置(20b)と並列接続され、制御装置(32/60)と通信線(50)で接続された蓄電装置(20a)であって、
前記制御装置(32/60)から、前記複数の蓄電装置(20a、20b)が充電または放電すべき総電力量を前記複数の蓄電装置(20a、20b)の数で割った電力量に対応する基準値を受信するとともに、前記複数の蓄電装置(20a、20b)の充電状態をもとに決定した各蓄電装置(20a、20b)に対する前記基準値を補正するための補正値を、前記基準値の受信頻度より少ない頻度で受信し、受信した基準値と補正値をもとに、充放電量を決定することを特徴とする蓄電装置(20a)。
これによれば、通信量の増大を抑えつつ、充電状態に応じた充放電量の分配制御が可能となる。
1 蓄電システム、 4 系統、 5 負荷、 10 太陽光発電システム、 11 太陽電池、 12 DC−DCコンバータ、 13 制御部、 20a 第1蓄電装置、 21a 蓄電部、 211a 蓄電池、 212a 監視部、 22a DC−DCコンバータ、 23a 制御部、 20b 第2蓄電装置、 21b 蓄電部、 211b 蓄電池、 212b 監視部、 22b DC−DCコンバータ、 23b 制御部、 30 電力変換装置、 31 インバータ、 32 制御部、 40 直流バス、 50 通信線、 60 制御装置。

Claims (8)

  1. 並列接続された複数の蓄電装置と、
    前記複数の蓄電装置と通信線で接続され、前記複数の蓄電装置が充電または放電すべき総電力量を前記複数の蓄電装置の数で割った電力量に対応する基準値を前記複数の蓄電装置に送信するとともに、前記複数の蓄電装置の充電状態をもとに決定した各蓄電装置の前記基準値を補正するための補正値を各蓄電装置に送信する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記補正値を前記基準値の送信頻度より少ない頻度で送信することを特徴とする蓄電システム。
  2. 前記制御装置は、前記複数の蓄電装置の充電状態をもとに各蓄電装置の前記基準値に対する補正比率を決定し、決定した補正比率を各蓄電装置に送信し、
    各蓄電装置は、前記制御装置から受信した基準値と補正比率をもとに、充放電量を決定することを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記制御装置は、前記複数の蓄電装置の充電状態を平均化した共通の補正値を生成し、生成した共通の補正値を前記複数の蓄電装置に送信し、
    各蓄電装置は、前記制御装置から受信した基準値、共通の補正値と、自己の充電状態をもとに、充放電量を決定することを特徴とする請求項1に記載の蓄電システム。
  4. 前記複数の蓄電装置はそれぞれ、自己の充電状態を定期的に前記制御装置に送信し、
    前記制御装置は、少なくとも1つの蓄電装置の充電状態が所定値以上変化したとき、前記補正値を生成し、生成した補正値を前記複数の蓄電装置に送信することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の蓄電システム。
  5. 前記制御装置は、いずれかの蓄電装置の充放電量が上限値または下限値にクリップされているとき、当該蓄電装置の充放電量を当該上限値または当該下限値に固定した状態で、前記基準値と前記補正値を生成することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の蓄電システム。
  6. 前記制御装置は、いずれかの蓄電装置が停止、または当該蓄電装置の充放電量が下限値より低いとき、当該蓄電装置を除いて前記基準値と前記補正値を生成することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の蓄電システム。
  7. 並列接続された複数の蓄電装置と通信線で接続された制御装置であって、
    前記複数の蓄電装置が充電または放電すべき総電力量を前記複数の蓄電装置の数で割った電力量に対応する基準値を前記複数の蓄電装置に送信するとともに、前記複数の蓄電装置の充電状態をもとに決定した各蓄電装置に対する前記基準値を補正するための補正値を、前記基準値の送信頻度より少ない頻度で各蓄電装置に送信することを特徴とする制御装置。
  8. 少なくとも1つの他の蓄電装置と並列接続され、制御装置と通信線で接続された蓄電装置であって、
    前記制御装置から、前記複数の蓄電装置が充電または放電すべき総電力量を前記複数の蓄電装置の数で割った電力量に対応する基準値を受信するとともに、前記複数の蓄電装置の充電状態をもとに決定した各蓄電装置に対する前記基準値を補正するための補正値を、前記基準値の受信頻度より少ない頻度で受信し、受信した基準値と補正値をもとに、充放電量を決定することを特徴とする蓄電装置。
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