JP2018019280A - 映像処理装置及び映像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力される映像信号の数が増加しても、映像信号の位相差を検出する1つの処理部に入力される信号の数が増大することを抑制することができる映像処理装置を提供する。【解決手段】それぞれが1つ以上の映像信号が入力され、映像信号を同期させて出力する複数の映像処理部の各々が、入力される映像信号と、それらの映像信号とは異なる複数の映像信号の同期信号の位相差情報を示す、他の映像処理部から入力される同期情報信号とに基づいて、入力される映像信号の同期信号の位相差情報と入力される同期情報信号が示す位相差情報とを含む同期情報信号を生成して出力し、同期情報信号に基づいて生成され入力される、すべての映像信号の同期信号の位相差情報を示す出力同期情報信号に応じて入力される映像信号をそれぞれ遅延させ出力する。【選択図】図2

Description

本発明は、映像処理装置及び映像処理方法に関する。
映像表示装置の高解像度化が進み、現在普及しているFHD(Full High Definition)(1920×1080)を超える4k2k(3840×2160)の解像度を有する映像表示装置が製品化されている。このような高解像度の映像表示装置への映像信号の入力は、FHDの映像信号を伝送可能な映像入力インタフェイスを複数本用いて実現されている。各映像入力インタフェイスは、空間分割された映像領域の1領域の映像伝送を担っている。
高解像度映像を複数の領域に空間分割し、複数本の映像入力インタフェイスを用いて領域毎に映像信号を伝送する場合、映像入力インタフェイス毎に遅延時間が異なることがある。このような複数の映像入力の同期信号の位相差を無くし、同期した映像信号として出力する技術が提案されている。特許文献1では、複数の映像の同期信号の位相差を検出し、検出された位相差に応じて入力映像を遅延させて同期させる技術が提案されている。
特開平2−13183号公報
しかしながら、複数の映像の同期信号の位相差を検出するためには、1つの処理部に同期信号を集約して入力する必要がある。映像表示装置の高解像度化が進むと、同期信号の位相差を検出する1つの処理部に集約すべき信号の数が増大し、コストアップの要因となる。本発明の目的は、入力される映像信号の数が増加しても、映像信号の位相差を検出する1つの処理部に入力される信号の数が増大することを抑制することができる映像処理装置を提供することである。
本発明に係る映像処理装置は、それぞれが1つ以上の映像信号が入力され、前記映像信号を同期させて出力する複数の映像処理手段を有し、前記映像処理手段の各々は、入力される前記1つ以上の映像信号と、複数の映像信号の同期信号の位相差情報を示す信号であって他の映像処理手段から入力される、前記1つ以上の映像信号とは異なる映像信号に係る同期情報信号とに基づいて、入力される前記同期情報信号が示す位相差情報と前記1つ以上の映像信号の同期信号の位相差情報とを含む同期情報信号を生成し出力する生成手段と、前記同期情報信号に基づいて生成され分配される、すべての前記映像信号の同期信号の位相差情報を示す出力同期情報信号が入力される入力手段と、前記1つ以上の映像信号を、入力される前記出力同期情報信号に応じてそれぞれ遅延させ出力する遅延手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、入力される映像信号の数が増加しても、映像信号の位相差を検出する1つの処理部に入力される信号の数が増大することを抑制できる。
第1の実施形態における映像処理装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態における映像処理部の構成例を示す図である。 第1の実施形態における映像処理装置の処理例を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態における同期情報信号生成部の処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態における映像信号遅延部の処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における映像処理装置の構成例を示す図である。 第2の実施形態における映像処理部の構成例を示す図である。 第2の実施形態における映像処理装置の処理例を示すタイミングチャートである。 第3の実施形態における映像処理装置の構成例を示す図である。 第3の実施形態における映像処理部の構成例を示す図である。 第3の実施形態における映像処理装置の処理例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態における映像処理装置1000の構成例を示すブロック図である。映像処理装置1000は、複数の映像処理部1010、1011、1012、1013を有する。なお、図1においては、4つの映像処理部を有する映像処理装置を示しているが、これは一例であり、映像処理装置が有する映像処理部の個数はこれに限定されるものではない。
映像処理部1010〜1013の各々は、複数の映像入力及び映像出力を有する。映像処理部1010には、4つの映像入力信号1100、1101、1102、1103及び映像出力信号1200、1201、1202、1203が接続されている。映像処理部1011には、4つの映像入力信号1110、1111、1112、1113及び映像出力信号1210、1211、1212、1213が接続されている。映像処理部1012には、4つの映像入力信号1120、1121、1122、1123及び映像出力信号1220、1221、1222、1223が接続されている。映像処理部1013には、4つの映像入力信号1130、1131、1132、1133及び映像出力信号1230、1231、1232、1233が接続されている。
また、映像処理部1010〜1013は、映像入力信号の同期信号のタイミング(位相差情報)を示す同期情報信号1300、1301、1302によって階層的に接続されている。本実施形態では、映像処理部1010及び1011が最下位層の映像処理部とする。最下位層の映像処理部1010及び1011が出力する同期情報信号1300、1301は、映像処理部1010及び1011に対して上位層の映像処理部1013及び1012に入力されている。
また、本実施形態では、映像処理部1013を最上位層の映像処理部とし、映像処理部1010及び1012が出力する同期情報信号1300、1302は、最上位層の映像処理部1013に入力されている。また、最上位層の映像処理部1013が出力する出力同期情報信号1400は、他の映像処理部1010〜1012に対して分配される。出力同期情報信号は、映像処理部1010〜1013に入力されたすべての映像入力信号の同期信号に係るタイミング(位相差情報)を示す信号である。出力同期情報信号は、すべての映像処理部1010〜1013に入力された映像入力信号について最も早い垂直同期信号のタイミングと最も遅い垂直同期信号のタイミングとを示している。
映像処理装置1000が有する各映像処理部1010〜1013は、ほぼ同様の構成を有するが、接続される階層によって後述する同期情報信号入力部の個数が異なる。各映像処理部1010〜1013の構成の一例として、映像処理部1013の構成例を図2に示す。図2は、第1の実施形態における映像処理部1013の構成例を示す図である。
映像処理部1013は、複数の映像信号入力部2130、2131、2132、2133と、同期情報信号入力部2200、2202と、同期情報信号生成部2300と、同期情報信号出力部2310と有する。また、映像処理部1013は、出力同期情報信号入力部2320と、複数の映像信号遅延部2430、2431、2432、2433と、複数の映像信号出力部2530、2531、2532、2533とを有する。本実施形態では、映像信号入力部と映像信号遅延部と映像信号出力部とを4つ有するものとするが、本発明はこの個数に限定されるものではない。
映像処理部1013は、映像信号入力部2130〜2133を介して外部の映像信号発生器等に接続され、映像信号出力部2530〜2533を介して外部の映像表示装置等に接続される。映像信号入力部2130〜2133は、ビデオ入力インタフェイスであり、外部から映像入力信号を入力する。映像信号入力部2130〜2133は、例えばHDMI(登録商標)等のデジタルビデオ信号規格のインタフェイスで構成され、各種の映像コンテンツを入力する。本実施形態では、空間分割された映像に係る映像入力信号がそれぞれ映像信号入力部2130〜2133に入力される。
同期情報信号入力部2200、2202は、映像処理部1013の外部にある他の映像処理部1010、1012から入力された同期情報信号1300、1302を受信して同期情報信号生成部2300へ出力する。同期情報信号生成部2300は、映像信号入力部2130〜2133から入力された各映像入力信号1130〜1133に係る複数の垂直同期信号及び同期情報信号入力部2200、2202から入力された信号を基に同期情報信号を生成する。同期情報信号出力部2310は、同期情報信号生成部2300で生成した同期情報信号を映像処理部1013の外部へ出力する。
出力同期情報信号入力部2320は、入力された出力同期情報信号1400を受信し、出力同期情報信号1400を基に出力同期信号2330を生成して映像信号遅延部2430〜2433へ出力する。映像信号遅延部2430〜2433は、映像信号入力部2130〜2133から入力された映像信号を出力同期信号2330に基づき遅延させ、映像信号出力部2530〜2533に出力させる。映像信号出力部2530〜2533は、映像信号遅延部2430〜2433から出力された映像信号を、映像出力信号1230〜1233として映像処理部1013から図示しない映像表示装置に出力する。
図3は、第1の実施形態における映像処理装置1000の処理例を示すタイミングチャートである。本実施形態では、1つの映像が16の領域に空間分割され、各領域の映像信号が映像処理装置1000に入力される。映像入力信号1100〜1103、1110〜1113、1120〜1123、及び1130〜1133の16系統の映像入力信号が、空間分割された各領域の映像信号であり映像処理装置1000に入力される。
映像入力信号1100〜1103、1110〜1113、1120〜1123、及び1130〜1133は、図1に示したように4系統ずつ映像処理装置1000内の映像処理部1010〜1013に入力される。図3においては、映像入力信号1100のみ映像データ信号3210を図示しており、他の映像入力信号の映像データ信号や水平同期信号については図示を省略している。映像データ信号3210は、映像入力信号1100のように垂直同期信号3200に同期して入力されていることとする。
各映像入力信号1100〜1103、1110〜1113、1120〜1123、及び1130〜1133は、伝送路等の影響等により入力スキューを持って映像処理装置1000に入力される。例えば、映像入力信号1100と映像入力信号1101では、垂直同期信号の入力時刻がそれぞれ時刻T02と時刻T01となっており入力スキューが存在する。本実施形態では、16系統の映像入力信号が個々の入力スキューを有する場合においても、出力同期情報信号1400に基づき同期させて映像出力信号を出力することを可能にする。また、入力される映像信号(映像入力信号)の数が増加しても映像処理部を増やして接続することで入力される映像信号の数の増加に対応する。
次に、詳細に第1の実施形態における映像処理装置1000での処理手順を説明する。
まず、図3、図4(A)及び図4(B)を参照して、同期情報信号の生成処理について説明する。図4(A)及び図4(B)は、第1の実施形態における同期情報信号生成部の処理を示すフローチャートである。
前述したように映像入力信号1100〜1103、1110〜1113、1120〜1123、及び1130〜1133は、4系統ずつ映像処理装置1000が有する映像処理部1010〜1013に入力される。各映像処理部1010〜1013の同期情報信号生成部は、図4(A)及び図4(B)に示すフローチャートに従って映像入力信号における最も早い垂直同期信号のタイミングと最も遅い垂直同期信号のタイミングとの情報を持った同期情報信号を生成する。図4(A)には、4系統の映像入力信号の垂直同期信号を監視して位相差から同期情報信号の生成を通知する処理フローを示しており、図4(B)には、同期情報信号を生成する処理フローを示している。
映像処理部1010に入力される4系統の映像入力信号1100〜1103を基に同期情報信号1300を生成する映像処理部1010の同期情報信号生成部の動作を説明する。まず、図4(A)に処理フローを示す、垂直同期信号を監視して位相差から同期情報信号の生成を通知する処理について説明する。
映像処理部1010の同期情報信号生成部は、図4(A)に示す処理を開始すると、ステップS401にて、映像信号入力部から出力された映像入力信号1100〜1103の垂直同期信号3200〜3203の位相差を測定する。例えば図3に示すように、映像入力信号1101の垂直同期信号3201が時刻T01に入力され、次に時刻T02に映像入力信号1100の垂直同期信号3200が入力される。続いて時刻T03に映像入力信号1102の垂直同期信号3202が入力され、最後に時刻T04に映像入力信号1103の垂直同期信号3203が入力されたとする。このような場合、時刻T01から時刻T04までの期間が位相差となる。
この位相差の測定は、例えば次のようにして行うことが可能である。映像処理部1010の同期情報信号生成部は、垂直同期信号3200〜3203をそれぞれ基準として、他の垂直同期信号までのクロックカウントを測定する。映像処理部1010の同期情報信号生成部は、測定したクロックカウントのうち、合計が最も短いクロックカウントを位相差とする。図3に示した例の場合、映像入力信号1101の垂直同期信号3201を基準とし、映像入力信号1103の垂直同期信号3203までの期間が、映像入力信号1100〜1103の垂直同期信号3200〜3203の位相差となる。
次にステップS402にて、映像処理部1010の同期情報信号生成部は、ステップS401において測定した位相差が一定期間内であるか判断を行う。映像処理部1010の同期情報信号生成部は、測定した位相差が一定期間内であると判断した場合にはステップS403へ遷移し、測定した位相差が一定期間内ではないと判断した場合にはステップS405へ遷移する。本実施形態では、位相差が1フレームの期間の半分の期間以内であれば、映像信号を遅延させることによって同期した映像信号を出力させることができるものとする。図3に示した例では、位相差である時刻T01から時刻T04までの期間は、1フレームの半分の期間以内であることからステップS403に遷移する。
ステップS403にて、映像処理部1010の同期情報信号生成部は、基準となる垂直同期信号を決定する。映像処理部1010の同期情報信号生成部は、ステップS401において位相差を測定した際に、垂直同期信号間のクロックカウントの合計が最も短い場合に基準とした垂直同期信号を基準となる垂直同期信号に決定する。この例では映像入力信号1101の垂直同期信号3201が基準の垂直同期信号となる。
次に、ステップS404にて、映像処理部1010の同期情報信号生成部は、同期情報信号の生成の開始を通知する。通知先は、同期情報信号生成部内部になり図示していないが、図4(B)に処理フローを示す同期情報信号を生成する処理で本通知を用いる。また、ステップS402において、位相差が一定期間内ではないと判断した場合に遷移するステップS405では、映像処理部1010の同期情報信号生成部は、同期情報信号の生成の停止を通知する。
次に、図4(B)に処理フローを示す、同期情報信号を生成する処理について説明する。映像処理部1010の同期情報信号生成部は、図4(B)に示す処理を開始すると、ステップS411にて、図4(A)に示す処理フローで決定された同期情報信号の生成の開始及び停止の通知の確認を行う。
次に、ステップS412にて、映像処理部1010の同期情報信号生成部は、同期情報信号の生成開始の通知の有無を判断する。映像処理部1010の同期情報信号生成部は、同期情報信号の生成開始の通知がされていると判断した場合にはステップS413に遷移し、同期情報信号の生成開始の通知が無いと判断した場合にはステップS411に遷移する。この例では、図4(A)に示す処理フローの処理において位相差が1フレームの半分の期間以内であることが特定されているので、同期情報信号の生成開始の通知がなされており、ステップS413に遷移する。
ステップS413にて、映像処理部1010の同期情報信号生成部は、基準同期信号の確認を行う。本例では前述したように図4(A)に示す処理フローのステップS403において決定された基準の垂直同期信号を確認する。ここでは、映像入力信号1101の垂直同期信号3201が基準となっている。
次に、ステップS414にて、映像処理部1010の同期情報信号生成部は、基準となる垂直同期信号を受信したか否かを判断する。説明を簡単にするために、基準となる垂直同期信号は、映像入力信号1101の垂直同期信号3201であることは図3に示した時刻T01の以前に決定しているものとする。時刻T01で基準となる垂直同期信号3201を受信すると、ステップS415に遷移する。ステップS415において、映像処理部1010の同期情報信号生成部は、同期情報信号1300の信号レベルを“1”(ハイレベル)にする。つまり、同期情報信号1300は、基準となる垂直同期信号3201を受信した時刻T01において“1”となる。
次に、ステップS416にて、映像処理部1010の同期情報信号生成部は、基準となる垂直同期信号以外のすべての垂直同期信号を受信したか否かを判断する。例えば図3に示した例では、時刻T02に垂直同期信号3200を受信するがすべての垂直同期信号を受信してはいないので、映像処理部1010の同期情報信号生成部は、ステップS416に遷移して、再び垂直同期信号の受信を待つ。そして、映像処理部1010の同期情報信号生成部は、時刻T03及び時刻T04においてそれぞれ垂直同期信号3202及び3203を受信する。時刻T04においてすべての垂直同期信号を受信したので、ステップS417に遷移する。
次に、ステップS417にて、映像処理部1010の同期情報信号生成部は、同期情報信号1300の信号レベルを“0”(ローレベル)にする。つまり、同期情報信号1300は、すべての垂直同期信号3200〜3203を受信した時刻T04において“0”となる。その後、再びステップS411に遷移して、映像処理部1010の同期情報信号生成部は、図4(B)に示す処理フローの処理を繰り返す。
映像処理部1010の同期情報信号生成部は、前述した処理フローにより同期情報信号1300を生成する。生成された同期情報信号1300は、“0”から“1”への遷移が最も早い映像入力信号を受信したことを表しており、“1”から“0”への遷移が最も遅い映像入力信号を受信したことを表している。生成された同期情報信号1300は、同期情報信号出力部を介して映像処理部1013に対して出力される。前述した処理を行うことにより、映像処理部1010に入力された4系統の映像入力信号1100〜1103のうち、最も早い垂直同期信号の時刻T01と最も遅い垂直同期信号の時刻T04とを映像処理部1013に通知することが可能となる。
また、映像処理部1011の同期情報信号生成部も、図4(A)及び図4(B)に示した処理フローに従って同期情報信号1301を生成する。映像処理部1011の同期情報信号生成部は、映像処理部1011に入力される映像入力信号1110〜1113から、基準となる同期信号を取得する。図3に示した例では、映像入力信号1111の垂直同期信号が基準となる垂直同期信号となる。同期情報信号1301は、映像入力信号1111の垂直同期信号を受信した時刻T11に“1”になり、すべての映像入力信号1110〜1113の垂直同期信号を受信した時刻T12に“0”になる。生成された同期情報信号1301は、同期情報信号出力部を介して映像処理部1012に対して出力される。
映像処理部1012の同期情報信号生成部も、図4(A)及び図4(B)に示した処理フローに従って同期情報信号1302を生成する。ただし、映像処理部1012の同期情報信号生成部は、入力されている映像入力信号1120〜1123の垂直同期信号に加え、映像処理部1011から入力される同期情報信号1301が入力される。
映像処理部1012の同期情報信号生成部は、図4(A)に示す処理を開始すると、ステップS401にて、映像入力信号1120〜1123の垂直同期信号に加え、映像処理部1011から入力される同期情報信号1301の位相差を測定する。
次にステップS402にて、映像処理部1012の同期情報信号生成部は、ステップS401において測定した位相差が一定期間内であるかを判断し、判断結果に応じて前述したステップS403〜S405の処理を行う。図3に示した例では、位相差である時刻T21から時刻T12までの期間は、1フレームの半分の期間以内であることからステップS403に遷移する。
ステップS403にて、映像処理部1012の同期情報信号生成部は、基準となる垂直同期信号を決定する。この例では、映像入力信号1120〜1123の垂直同期信号と同期情報信号1301の中で基準となる垂直同期信号は、時刻T21に入力された映像入力信号1123の垂直同期信号となる。また、最後に受信される垂直同期信号は時刻T12に受信された同期情報信号1301となる。次に、ステップS404にて、映像処理部1012の同期情報信号生成部は、同期情報信号の生成の開始を通知する。
また、映像処理部1012の同期情報信号生成部は、図4(B)に示す処理フローのステップS411〜S417の処理を行い、同期情報信号1302を生成する。図3に示した例では、同期情報信号1302は、時刻T21に“1”になり、時刻T12に“0”になる。したがって、映像処理部1012に入力された4系統の映像入力信号1120〜1123と同期情報信号1301のうち、最も早い垂直同期信号の時刻T21と最も遅い垂直同期信号の時刻T12とを映像処理部1013に通知することが可能となる。
このようにすることで同期情報信号1302により、映像処理部1012の映像入力信号1120〜1123に映像処理部1011の映像入力信号1110〜1113を加えた計8系統の映像入力信号の位相差を把握することができる。すなわち、最も早い垂直同期信号1123の時刻T21と最も遅い垂直同期信号1112の時刻T12とを映像処理部1012が出力する同期情報信号1302として映像処理部1013に通知することが可能となる。
また、映像処理部1013は、映像入力信号1130〜1133に加え、映像処理部1010及び1012からそれぞれ同期情報信号1300及び1302を受信する。したがって、映像処理部1013は、直接入力されている映像入力信号1130〜1133に映像入力信号1100〜1103、1120〜1123、及び1110〜1113を加えた16系統の映像入力信号の垂直同期信号のタイミングを得ることが可能となる。これら16系統の映像入力信号の垂直同期信号のタイミングから映像出力信号のための同期情報信号を生成する。
映像処理部1013の同期情報信号生成部も、図4(A)及び図4(B)に示した処理フローに従って同様に同期情報信号を生成する。これにより、映像入力信号で最も早く入力された映像入力信号1123の垂直同期信号の時刻T21と、最も遅くに入力された映像入力信号1103の垂直同期信号の時刻T04とを示す同期情報信号が生成される。映像処理部1013の同期情報信号生成部は、生成した同期情報信号を出力同期情報信号1400として出力する。つまり、映像処理部1013は、16系統の映像入力信号の垂直同期信号の中で、最も早くと最も遅くに入力された映像入力信号の情報を含む出力同期情報信号1400を映像処理部1010、1011、1012に通知する。
映像処理部1010、1011,1012は、映像処理部1013が生成した出力同期情報信号1400をそれぞれが有する出力同期情報信号入力部で受信する。また、映像処理部1013も自身の出力した出力同期情報信号1400を出力同期情報信号入力部2320で受信する。各映像処理部1010〜1013の出力同期情報信号入力部は、出力同期情報信号1400が“1”から“0”に遷移するタイミングに合わせて出力同期信号を映像信号遅延部に対して出力する。出力同期情報信号1400が“1”から“0”に遷移するタイミングは、16系統の映像入力信号1100〜1103、1110〜1113、1120〜1123、及び1130〜1133の垂直同期信号のうちで最も遅い垂直同期信号のタイミングと等しい。
次に、図3及び図5を参照して、映像出力信号の同期処理について説明する。図5は、第1の実施形態における映像信号遅延部の処理を示すフローチャートである。各映像処理部1010〜1013が有する映像信号遅延部は、映像入力信号を出力同期情報信号入力部が生成する出力同期情報信号が示すタイミングまで遅延させて出力する機能を有する。映像信号遅延部としては例えばラインバッファを用いても良い。
各映像処理部1010〜1013が有する映像信号遅延部は、図5に示す処理を開始すると、ステップS501にて、映像入力信号の垂直同期信号の受信の有無を確認する。次に、ステップS502にて、映像信号遅延部は、映像入力信号の垂直同期信号を受信したか否かを判断し、垂直同期信号を受信したと判断した場合にはステップS503に遷移する。ステップS503にて、映像信号遅延部は、映像入力信号の受信を開始する。例えば、映像処理部1010の映像信号遅延部は、図3に示した時刻T02において、垂直同期信号3200を受信し映像信号3210の受信を開始する。
次に、ステップS504にて、映像信号遅延部は、出力同期信号の受信の有無を判断する。図3に示した例では、映像信号遅延部は、時刻T04に出力同期信号2330を受信すると、ステップS505に遷移する。ステップS505にて、映像信号遅延部は、出力同期信号2330に同期した映像出力信号を出力する。このようにして時刻T04において、映像信号遅延部は、映像出力信号を映像信号出力部に出力する。例えば、映像処理部1010の映像信号遅延部は、図3に示した時刻T04において、出力同期信号2330に同期した映像出力信号3300を映像信号出力部に出力する。各映像処理部1010〜1013が有する映像信号出力部は、映像信号遅延部が出力した映像信号を映像出力信号として外部の映像表示装置に出力する。その後、再びステップS501に遷移して、各映像処理部1010〜1013が有する映像信号遅延部は、図5に示す処理を繰り返す。
このように16系統の映像入力信号1100〜1103、1110〜1113、1120〜1123、及び1130〜1133の垂直同期信号を各映像処理部1010〜1013が階層的に処理して同期情報信号を生成する。そして、最上位層の映像処理部1013が、生成した同期情報信号を出力同期情報信号1400として各映像処理部1010〜1013に出力する。出力同期情報信号1400を受けた各映像処理部1010〜1013は、出力同期情報信号1400により示される最も遅い垂直同期信号のタイミングに基づき、映像信号を遅延させ映像出力信号を生成する。これにより、映像入力信号を1つに集約することなく全映像入力信号の位相差を検出することが可能となり、コストの増加を抑制しつつ、位相差に応じて映像入力信号を遅延させ同期した映像出力信号を得ることができる。なお、各映像処理部は1つの映像処理システムであってネットワーク等の通信手段で接続されるシステムであってもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態における映像処理装置では、映像処理部が生成した出力同期情報信号を各映像処理部に分配するように構成した例について示した。以下に説明する第2の実施形態では、映像処理部が生成した出力同期情報信号をカスケードに接続して供給する例について説明する。
図6は、第2の実施形態における映像処理装置6000の構成例を示すブロック図である。第1の実施形態と同様に、第2の実施形態における映像処理装置6000は、複数の映像処理部6010、6011、6012、6013を有している。なお、図6においては、4つの映像処理部を有する映像処理装置を示しているが、これは一例であり、映像処理装置が有する映像処理部の個数はこれに限定されるものではない。
映像処理部6010には、4つの映像入力信号1100〜1103及び映像出力信号1200〜1203が接続され、映像処理部6011には、4つの映像入力信号1110〜1113及び映像出力信号1210〜1213が接続されている。映像処理部6012には、4つの映像入力信号1120〜1123及び映像出力信号1220〜1223が接続され、映像処理部6013には、4つの映像入力信号1130〜1133及び映像出力信号1230〜1233が接続されている。
また、映像処理部6010〜6013は、同期情報信号1300〜1302によって階層的に接続されている。本実施形態では、映像処理部6010及び6011が最下位層の映像処理部とし、映像処理部6013及び6012が映像処理部6010及び6011に対して上位層の映像処理部とし、また映像処理部6013が最上位層の映像処理部とする。
第2の実施形態における映像処理装置6000では、出力同期情報信号6400、6401の接続方法が第1の実施形態とは異なる。映像処理部6012は、映像処理部6013から受信した出力同期情報信号6400から出力同期情報信号6401を生成し、映像出力部6011に対し出力する。このような接続形態をとることで映像処理部の数が増加した場合でもカスケードに接続が可能となる。
各映像処理部6010〜6013の構成の一例として、映像処理部6012の構成例を図7に示す。図7は、第2の実施形態における映像処理部6012の構成例を示す図である。映像処理部6012は、複数の映像信号入力部2120〜2123と、同期情報信号入力部2201と、同期情報信号生成部2300と、同期情報信号出力部2310とを有する。また、映像処理部6012は、出力同期情報信号入力部2320と、複数の映像信号遅延部7120〜7123と、複数の映像信号出力部2520〜2523と、出力同期情報信号出力部7200とを有する。本実施形態では、映像信号入力部と映像信号遅延部と映像信号出力部とを4つ有するものとするが、本発明はこの個数に限定されるものではない。
映像処理部6012は、映像信号入力部2120〜2123を介して映像入力信号1120〜1123が入力され、映像信号出力部2530〜2533を介して映像出力信号1220〜1223を出力する。同期情報信号入力部2201は、映像処理部6012の外部にある他の映像処理部6011から入力された同期情報信号1301を受信して同期情報信号生成部2300へ出力する。同期情報信号生成部2300は、映像信号入力部2120〜2123から入力された各映像入力信号1120〜1123に係る複数の垂直同期信号及び同期情報信号入力部2201から入力された同期情報信号1301を基に同期情報信号を生成する。同期情報信号出力部2310は、同期情報信号生成部2300で生成した同期情報信号を映像処理部6012の外部へ出力する。
出力同期情報信号入力部2320は、入力された出力同期情報信号6400を受信し、出力同期情報信号6400を基に出力同期信号2330を生成して映像信号遅延部7120〜7123へ出力する。出力同期情報信号出力部7200は、出力同期情報信号入力部2320で受信した出力同期情報信号6400を出力同期情報信号6401として外部に出力する。映像信号遅延部7120〜7123は、出力同期信号2330に加え、予め設定された遅延量を付加して、映像信号入力部2120〜2123から入力された映像信号を遅延させる。この映像信号遅延部7120〜7123の遅延量を、出力同期情報信号が出力同期信号出力部7200を介して最下位層の映像処理部に出力同期情報信号が伝達されるまでのレイテンシと等価にすることで、同期した映像出力信号を生成することができる。映像信号出力部2520〜2523は、映像信号遅延部7120〜7123から出力された映像信号を、映像出力信号1220〜1223として映像処理部6012から図示しない映像表示装置に出力する。
図8は、第2の実施形態における映像処理装置6000の処理例を示すタイミングチャートである。最上位層の映像処理装置6013が出力する出力同期情報信号6400を生成する処理は、第1の実施形態と同様である。しかし、第2の実施形態では、出力同期情報信号をカスケードに接続しているため、出力同期情報信号6400と出力同期情報信号6401はレイテンシ8300を有する。
そこで映像処理部6012では、レイテンシ8300と等価な遅延量を予め映像信号遅延部7120〜7123に設定しておくことで、出力同期情報信号6400にレイテンシ8300と等価な遅延量を加えて映像出力信号1200を出力することが可能となる。また、映像処理部6011はカスケード接続の終端であるので、映像処理部6011の映像信号遅延部に付加する遅延量は0に設定する。つまり、映像処理部6011は、出力同期情報信号6401に合わせて映像出力信号1210を出力する。結果として映像処理装置6000は、例えば時刻T31に示すように、映像出力信号1200〜1233を同期して出力することが可能となる。なお、カスケード接続が多段になる場合には、出力同期情報信号6400とそれぞれに入力される出力同期情報信号と間の遅延量を映像信号遅延部に設定すればよい。
第2の実施形態においても、映像入力信号を1つに集約することなく全映像入力信号の位相差を検出することが可能となり、コストの増加を抑制しつつ、位相差に応じて映像入力信号を遅延させ同期した映像出力信号を得ることができる。また、出力同期情報信号をカスケードに接続することで、映像処理部の数が増加した場合でも伝送負荷を分散させることができるとともに、接続配線のレイアウトを容易に行うことができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第1及び第2の実施形態では、各映像処理部の同期情報信号を階層的に接続する構成例について説明した。以下に説明する第3の実施形態では、同期情報信号にオープンドレイン型の出力を使用する例について説明する。
図9は、第3の実施形態における映像処理装置9000の構成例を示すブロック図である。第1の実施形態と同様に、第3の実施形態における映像処理装置9000は、複数の映像処理部9010、9011、9012、9013を有している。なお、図9においては、4つの映像処理部を有する映像処理装置を示しているが、これは一例であり、映像処理装置が有する映像処理部の個数はこれに限定されるものではない。
映像処理部9010には、4つの映像入力信号1100〜1103及び映像出力信号1200〜1203が接続され、映像処理部9011には、4つの映像入力信号1110〜1113及び映像出力信号1210〜1213が接続されている。映像処理部9012には、4つの映像入力信号1120〜1123及び映像出力信号1220〜1223が接続され、映像処理部9013には、4つの映像入力信号1130〜1133及び映像出力信号1230〜1233が接続されている。
第3の実施形態における映像処理装置9000では、映像処理部9010〜9013が出力する同期情報信号の接続方法が第1の実施形態とは異なる。第3の実施形態における映像処理装置9000では、同期情報信号の接続はオープンドレイン型の出力方式で各映像処理部9000〜9013を接続している。
各映像処理部9010〜9013の構成の一例として、映像処理部9013の構成例を図10に示す。図10は、第3の実施形態における映像処理部9013の構成例を示す図である。図10において、図2に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
映像処理部9013は、複数の映像信号入力部2130〜2133と、同期情報信号入力部2200、2202と、同期情報信号生成部2300と、同期情報信号出力部9510とを有する。また、映像処理部9013は、出力同期情報信号入力部9520と、複数の映像信号遅延部9630〜9633と、複数の映像信号出力部2530〜2533とを有する。本実施形態では、映像信号入力部と映像信号遅延部と映像信号出力部とを4つ有するものとするが、本発明はこの個数に限定されるものではない。
同期情報信号出力部9510は、オープンドレイン型の出力端子を有する。出力同期情報信号入力部9520には、各映像処理部9010〜9013の同期情報信号出力部9510が有するオープンドレイン型の出力端子と接続された出力同期情報信号9400のワイヤが入力される。出力同期情報信号入力部9520は、入力された出力同期情報信号9400に基づいて出力同期信号9530を生成して映像信号遅延部9630〜9633へ出力する。映像信号遅延部9630〜9633は、映像信号入力部2130〜2133から入力された映像信号を出力同期信号9530に基づき遅延させ出力する。
図11は、第3の実施形態における映像処理装置9000の処理例を示すタイミングチャートである。第3の実施形態における映像処理装置9000では、各映像処理部9010〜9013の同期情報信号9300、9301、9302、9303の極性は、オープンドレイン型の出力端子であるので、第1及び第2の実施形態とは反転している。
各映像処理部9010〜9013の同期情報信号9300〜9303は、それぞれの映像処理部において最も早い垂直同期信号を受けた際に“1”から“0”に遷移し、最も遅い垂直同期信号を受けた際に“0”から“1”に遷移する。また、各映像処理部9010〜9013の同期情報信号9300〜9303はオープンドレイン型の出力なので、同期情報信号9300〜9303の出力が1つでも“0”になっていれば、出力同期情報信号9400は“0”となる。
各映像処理部9010〜9013は、同期情報信号9300〜9303として、最も早い垂直同期信号を受信した後は“0”を出力し、さらに最も遅い垂直同期信号を受信した後は“1”を出力する。すなわち、出力同期情報信号9400における“0”から“1”への遷移は、最も早い垂直同期信号を受信したことを表し、“1”から“0”への遷移は最も遅い垂直同期信号を受信したことを示す。しかしながら、同期情報信号9300〜9303が“0”になっている期間がオーバーラップしていない場合、必ずしも出力同期情報信号9400の“1”から“0”への遷移が、最も遅い垂直同期信号を受信したことを示さないことがある。例えば、図11に示す例において、時刻T42に出力同期情報信号9400は“0”から“1”へ遷移しているが映像入力信号1100〜1103の垂直同期信号は入力されていない。
そのため、各映像処理部9010〜9013の出力同期情報信号入力部は、出力同期情報信号9400が“0”から“1”へ遷移してから、一定の遅延期間TDLが経過した後に出力同期信号を映像信号遅延部に出力する。すなわち、各映像処理部9010〜9013の出力同期情報信号入力部は、出力同期情報信号9400が“0”から“1”へ遷移した後に遅延期間TDLだけ待機する。そして、遅延期間TDLの間に再度出力同期情報信号9400が変化した場合には、出力同期情報信号入力部は最も遅い垂直同期信号を受信していなかったとして出力同期情報信号9400が再度“0”から“1”へ遷移するのを待つ。
図11に示す例では、時刻T42の後の遅延期間以内に時刻T43において出力同期情報信号9400が変化しているので出力同期信号は出力されない。その後、時刻T44において、再度、出力同期情報信号9400が“0”から“1”へ遷移する。時刻T44からの遅延期間TDLでは出力同期情報信号9400が変化していないので、時刻T45に各映像処理部9010〜9013の出力同期情報信号入力部から出力同期信号が出力される。結果として映像処理装置9000は、映像出力信号1200〜1233を同期して出力することが可能となる。
(本発明の他の実施形態)
本発明は、前述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、前記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1000、6000、9000:映像処理装置 1010〜1013、6010〜6013、9010〜9013:映像処理部 1300〜1302:同期情報信号 1400、6400、6401、9400:出力同期情報信号 2120〜2123、2130〜2133:映像信号入力部 2200〜2202:同期情報信号入力部 2300:同期情報信号生成部 2310、9510:同期情報信号出力部 2320、9520:出力同期情報信号入力部 2330、9530:出力同期信号 2430〜2433、7120〜7123、9630〜9633:映像信号遅延部 2520〜2523、2530〜2533:映像信号出力部 7200:出力同期情報信号出力部

Claims (10)

  1. それぞれが1つ以上の映像信号が入力され、前記映像信号を同期させて出力する複数の映像処理手段を有し、
    前記映像処理手段の各々は、
    入力される前記1つ以上の映像信号と、複数の映像信号の同期信号の位相差情報を示す信号であって他の映像処理手段から入力される、前記1つ以上の映像信号とは異なる映像信号に係る同期情報信号とに基づいて、入力される前記同期情報信号が示す位相差情報と前記1つ以上の映像信号の同期信号の位相差情報とを含む同期情報信号を生成し出力する生成手段と、
    前記同期情報信号に基づいて生成され分配される、すべての前記映像信号の同期信号の位相差情報を示す出力同期情報信号が入力される入力手段と、
    前記1つ以上の映像信号を、入力される前記出力同期情報信号に応じてそれぞれ遅延させ出力する遅延手段とを有することを特徴とする映像処理装置。
  2. 前記映像処理手段は、入力される前記出力同期情報信号を基に出力同期信号を生成し、前記1つ以上の映像信号を前記遅延手段により遅延して前記出力同期信号に同期させて出力することを特徴とする請求項1記載の映像処理装置。
  3. 前記出力同期情報信号は、すべての前記映像信号の同期信号の内で最も遅い垂直同期信号のタイミングの情報を含み、
    前記映像処理手段は、前記出力同期情報信号における前記最も遅い垂直同期信号のタイミングの情報を基に前記出力同期信号を生成することを特徴とする請求項2記載の映像処理装置。
  4. 前記複数の映像処理手段は、前記同期情報信号によって階層的に接続されており、最上位層の前記映像処理手段が前記出力同期情報信号を生成し、前記複数の映像処理手段に分配することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の映像処理装置。
  5. 前記同期情報信号は、複数の映像信号の同期信号の内で最も遅い垂直同期信号のタイミングの情報を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の映像処理装置。
  6. 前記同期情報信号は、複数の映像信号の同期信号の内で最も早い垂直同期信号のタイミングの情報と最も遅い垂直同期信号のタイミングの情報とを含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の映像処理装置。
  7. 前記映像処理手段は、
    入力される前記出力同期情報信号を他の映像処理手段に出力する出力手段を有し、
    前記遅延手段は、前記出力同期情報を基に生成されるタイミングに予め設定された遅延時間を付加して前記1つ以上の映像信号を遅延させ、
    前記複数の映像処理手段の間で前記出力同期情報信号をカスケード接続することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の映像処理装置。
  8. 前記生成手段は、オープンドレイン型の出力方式で前記同期情報信号を出力することを特徴とする請求項1記載の映像処理装置。
  9. 前記複数の映像処理手段に入力される前記映像信号は、映像を複数の領域に空間分割した領域毎の映像信号であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の映像処理装置。
  10. それぞれが1つ以上の映像信号が入力され、前記映像信号を同期させて出力する複数の映像処理手段を有する映像処理装置の映像処理方法であって、
    前記映像処理手段の各々が、
    入力される前記1つ以上の映像信号と、複数の映像信号の同期信号の位相差情報を示す信号であって他の映像処理手段から入力される、前記1つ以上の映像信号とは異なる映像信号に係る同期情報信号とに基づいて、入力される前記同期情報信号が示す位相差情報と前記1つ以上の映像信号の同期信号の位相差情報とを含む同期情報信号を生成し出力する工程と、
    前記同期情報信号に基づいて生成され分配される、すべての前記映像信号の同期信号の位相差情報を示す出力同期情報信号が入力される工程と、
    前記1つ以上の映像信号を、入力される前記出力同期情報信号に応じてそれぞれ遅延させ出力する工程とを有することを特徴とする映像処理方法。
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