JP2018019234A - 基地局、通信システム及び同期信号発信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種類のTDD方式の通信システムを同一周波数帯で共存させて利用する場合に相互干渉を抑制することできる基地局、通信システム及び同期信号発信装置を提供する。【解決手段】移動局と無線通信可能な基地局は、第1のTDD(時間分割復信)方式を用いて移動局と無線通信を行う無線通信手段を備える。第1のTDD方式の無線フレームのダウンリンク用タイムスロットからアップリンク用タイムスロットに切り替わる第1のタイミングと、第1のTDD方式とは異なる第2のTDD方式で移動局と無線通信を行う他の基地局で用いる第2のTDD方式の無線フレームのダウンリンク用タイムスロットからアップリンク用タイムスロットに切り替わる第2のタイミングとが一致するように、第1のTDD方式の無線フレームを第2のTDD方式の無線フレームに同期させている。【選択図】図5

Description

本発明は、時間分割復信方式で移動局と無線通信を行う基地局、通信システム及び同期信号発信装置に関するものである。
従来、移動局と基地局との間で無線通信を行う通信システムとして、PHS(Personal Handy Phone System)方式、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)方式、TD−LTE(Time Division Long Term Evolution)方式などの時分割復信(TDD)方式を用いるものが知られている(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照)。
前述の複数種類のTDD方式の通信システムを同一周波数帯で共存させて利用したい場合がある。例えば、日本国内ではバンド39や1.9MHz帯と呼ばれる周波数帯(1880MHz〜1920MHz)にPHS方式の通信システム(以下、適宜「PHS」又は「PHSシステム」という。)が割り当てられている。この既存のPHSが割り当てられている周波数帯でTD−LTE方式の通信システム(以下、適宜「TD−LTEシステム」という。)を共存させて利用したい場合がある。しかしながら、PHSシステムやTD−LTE方式などの複数種類のTDD方式の通信システムは互いに異なる無線フレーム構造を有し、各通信システムの間で相互干渉が発生するおそれがある。
本発明の一態様に係る基地局は、移動局と無線通信可能な基地局であって、第1のTDD(時間分割復信)方式を用いて移動局と無線通信を行う無線通信手段を備え、前記第1のTDD方式の無線フレームのダウンリンク用タイムスロットからアップリンク用タイムスロットに切り替わる第1のタイミングと、前記第1のTDD方式とは異なる第2のTDD方式で移動局と無線通信を行う他の基地局で用いる前記第2のTDD方式の無線フレームのダウンリンク用タイムスロットからアップリンク用タイムスロットに切り替わる第2のタイミングとが一致するように、前記第1のTDD方式の無線フレームを前記第2のTDD方式の無線フレームに同期させている。ここで、前記第1のTDD方式の無線フレームは、ダウンリンク用タイムスロットからアップリンク用タイムスロットに切り替わる位置に、移動局との通信を行わないガード期間を有し、前記第1のTDD方式の無線フレームと前記第2のTDD方式の無線フレームとの間で移動局に対する無線信号の送信タイミングと移動局からの無線信号の受信タイミングとが重ならないように、前記第1のTDD方式の無線フレームにおける前記ガード期間の長さを設定してもよい。
また、本発明の他の態様に係る基地局は、移動局と無線通信可能な基地局であって、第1のTDD(時間分割復信)方式を用いて移動局と無線通信を行う無線通信手段を備え、前記第1のTDD方式の無線フレームのアップリンク用タイムスロットからダウンリンク用タイムスロットに切り替わる第1のタイミングと、前記第1のTDD方式とは異なる第2のTDD方式で移動局と無線通信を行う他の基地局で用いる前記第2のTDD方式の無線フレームのアップリンク用タイムスロットからダウンリンク用タイムスロットに切り替わる第2のタイミングとが一致するように、前記第1のTDD方式の無線フレームを前記第2のTDD方式の無線フレームに同期させている。ここで、前記第1のTDD方式の無線フレームは、アップリンク用タイムスロットからダウンリンク用タイムスロットに切り替わる位置に、移動局との通信を行わないガード期間を有し、前記第1のTDD方式の無線フレームと前記第2のTDD方式の無線フレームとの間で移動局に対する無線信号の送信タイミングと移動局からの無線信号の受信タイミングとが重ならないように、前記第1のTDD方式の無線フレームにおける前記ガード期間の長さを設定してもよい。
前記各基地局において、前記他の基地局から送信された無線信号を受信する無線信号受信手段と、前記他の基地局からの無線信号の受信結果に基づいて、前記第1のTDD方式の無線フレームを前記第2のTDD方式の無線フレームに同期させる同期手段とを備えてもよい。
また、前記各基地局において、前記他の基地局から送信される前記第2のTDD方式のパイロット信号を受信し該パイロット信号を含む同期信号又は該パイロット信号のタイミング情報を含む同期信号を発信する同期信号発信装置から、前記同期信号を受信する受信手段と、前記同期信号の受信結果に基づいて、前記第1のTDD方式の無線フレームを前記第2のTDD方式の無線フレームに同期させる同期手段と、を更に備えてもよい。
また、本発明の更に他の態様に係る基地局は、移動局と無線通信可能な基地局であって、第1のTDD(時間分割復信)方式を用いて移動局と無線通信を行う第1の無線通信手段と、前記第1のTDD方式とは異なる第2のTDD方式を用いて移動局と無線通信を行う第2の無線通信手段と、を備え、前記第1のTDD方式の無線フレームのダウンリンク用タイムスロットからアップリンク用タイムスロットに切り替わる第1のタイミングと、前記第2のTDD方式の無線フレームのダウンリンク用タイムスロットからアップリンク用タイムスロットに切り替わる第2のタイミングとが一致するように、前記第1のTDD方式の無線フレームと前記第2のTDD方式の無線フレームとを同期させている。ここで、前記第1のTDD方式の無線フレームは、ダウンリンク用タイムスロットからアップリンク用タイムスロットに切り替わる位置に、移動局との通信を行わないガード期間を有し、前記第1のTDD方式の無線フレームと前記第2のTDD方式の無線フレームとの間で移動局に対する無線信号の送信タイミングと移動局からの無線信号の受信タイミングとが重ならないように、前記第1のTDD方式の無線フレームにおける前記ガード期間の長さを設定してもよい。
また、本発明の更に他の態様に係る基地局は、移動局と無線通信可能な基地局であって、第1のTDD(時間分割復信)方式を用いて移動局と無線通信を行う第1の無線通信手段と、前記第1のTDD方式とは異なる第2のTDD方式を用いて移動局と無線通信を行う第2の無線通信手段と、を備え、前記第1のTDD方式の無線フレームのアップリンク用タイムスロットからダウンリンク用タイムスロットに切り替わる第1のタイミングと、前記第2のTDD方式の無線フレームのアップリンク用タイムスロットからダウンリンク用タイムスロットに切り替わる第2のタイミングとが一致するように、前記第1のTDD方式の無線フレームと前記第2のTDD方式の無線フレームとを同期させている。ここで、前記第1のTDD方式の無線フレームは、アップリンク用タイムスロットからダウンリンク用タイムスロットに切り替わる位置に、移動局との通信を行わないガード期間を有し、前記第1のTDD方式の無線フレームと前記第2のTDD方式の無線フレームとの間で移動局に対する無線信号の送信タイミングと移動局からの無線信号の受信タイミングとが重ならないように、前記第1のTDD方式の無線フレームにおける前記ガード期間の長さを設定してもよい。
前記基地局において、前記ガード期間の長さを変更する変更手段を備えてもよい。ここで、前記第1のTDD方式の無線フレームにおけるダウンリンク用タイムスロットの数とアップリンク用タイムスロットの数との比率を変更したとき、その変更後の比率に基づいて前記ガード期間の長さを変更してもよい。
また、基地局において、前記第1のTDD方式は、LTE/LTE−Advancedの標準規格に準拠したTD−LTE方式であり、前記第2のTDD方式は、PHS(Personal Handy Phone System)システムで用いられるTDD方式であってもよい。
また、本発明の更に他の態様に係る通信システムは、前記いずれかの基地局と、その基地局で用いる第1のTDD方式とは異なる第2のTDD方式で移動局と無線通信を行う他の基地局とを備える。
また、本発明の更に他の態様に係る同期信号発信装置は、前記第1のTDD方式を用いるいずれかの基地局に向けて同期信号を発信する同期信号発信装置であって、前記他の基地局から送信される前記第2のTDD方式のパイロット信号を受信する手段と、前記パイロット信号を含む同期信号又は該パイロット信号のタイミング情報を含む同期信号を発信する手段と、を備える。
本発明によれば、複数種類のTDD方式の通信システムを同一周波数帯で共存させて利用する場合に相互干渉を抑制することできる。
(a)及び(b)はそれぞれ、本発明の実施形態に係る基地局を含む移動通信システムの概略構成の一例を示す説明図。 (a)はLTE基地局とLTE移動局との間のTD−LTE方式の無線通信に用いられるLTE無線フレームの構成例を示す説明図。(b)はLTE無線フレームにおけるダウンリンク及びアップリンクの配置例を示す説明図。(c)はLTE無線フレーム中の特別サブフレームSの構成例を示す説明図。 PHS基地局とPHS移動局との間のPHS方式の無線通信に用いられるPHS無線フレームの構成例を示す説明図。 TD−LTE方式の通信システムとPHS方式の通信システムとの間の相互干渉の一例を示す説明図。 本実施形態におけるPHS無線フレームに対するLTE無線フレームの同期の一例を示す説明図。 本実施形態のLTE基地局における送信停止制御の一例を示す説明図。 本実施形態に係るLTE基地局の主要部の一構成例を示すブロック図。 本実施形態に係るLTE基地局の主要部の他の構成例を示すブロック図。 本実施形態に係るLTE基地局の主要部の更に他の構成例を示すブロック図。 本実施形態に係るLTE基地局及び同期信号発信装置の主要部の構成例を示すブロック図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1(a)及び(b)はそれぞれ、本発明の実施形態に係る基地局100を含む移動通信システムの概略構成の一例を示す説明図である。
図1(a)は、セルラー方式の移動通信システムにおける第1のTDD(時分割復信)方式としてTD−LTE方式を用いる第1の基地局(以下「LTE基地局」ともいう。)100がマクロセル基地局である構成例を示している。そのLTE基地局100の無線通信エリアであるセル(以下、「LTEセル」ともいう。)100Aはマクロセルであり、そのLTEセル100Aの中に、第1のTDD方式とは異なる第2のTDD方式としてPHS方式を用いる第2の基地局(以下「PHS基地局」ともいう。)200の無線通信エリアであるセル(以下「PHSセル」ともいう。)200Aが位置している。
また、図1(b)は、セルラー方式の移動通信システムにおけるTD−LTE方式を用いるLTE基地局(「eNodeB」とも呼ばれる。)100がスモールセル基地局である構成例を示している。この場合のLTE基地局100の無線通信エリアであるLTEセル100Aは上記マクロセルよりも狭いスモールセルであり、そのLTEセル100Aが、PHS方式を用いる基地局(以下「PHS基地局」ともいう。)200のPHSセル200Aの中に位置している。
本実施形態のLTE基地局100は、1.9GHz帯の周波数帯(1880MHz〜1920MHz)において、LTE/LTE−Advancedの標準規格に準拠したTD−LTE方式で移動局(以下、「LTE移動局」、「ユーザ機器」又は「UE」ともいう。)11との間で、アップリンク(UL)及びダウンリンク(DL)の双方向の無線通信を行う。
また、LTE基地局100の周辺に位置する第2の基地局であるPHS基地局200は、LTE基地局100と同様に1.9GHz帯の周波数帯において、PHS方式により移動局(以下「PHS移動局」、「ユーザ機器」又は「UE」ともいう。)12との間でアップリンク(UL)及びダウンリンク(DL)の双方向の無線通信を行う。
図2(a)はLTE基地局とLTE移動局との間のTD−LTE方式の無線通信に用いられるLTE無線フレームの構成例を示す説明図である。
図2(a)に示すように、TD−LTE方式の無線通信における時間軸上の1単位である所定周期(Tf=10ms)のLTE無線フレーム(RF)150は、10分割された1msのサブフレーム(SF)で構成されている。1つのサブフレーム(SF)は更に2つのタイムスロット(TS)に分割することができる。すなわち、1つのLTE無線フレームは、10個のサブフレーム(20個のタイムスロット)で構成される。
図2(b)はLTE無線フレームにおけるTD−LTE方式のダウンリンク及びアップリンクの配置例を示す説明図であり、図2(c)はLTE無線フレーム中の特別サブフレームSの構成例を示す説明図である。図2(b)に示すように、TD−LTE方式のLTE無線フレームは、2つのタイムスロットからなるサブフレームを1単位として、LTE基地局100からLTE移動局11への送信に用いるダウンリンクのサブフレーム(以下「ダウンリンクサブフレーム」ともいう。)Dと、LTE移動局11からLTE基地局100への送信に用いるアップリンクのサブフレーム(以下「アップリンクサブフレーム」ともいう。)Uとが、時間分割で割り当てられている。なお、図2(b)中の符号「S」で示すサブフレームは後述の用途で用いられる特別サブフレームである。
本実施形態では、図2(b)のLTE無線フレームのUL/DLコンフィギュレーションの例に示すように、アップリンクサブフレームU、ダウンリンクサブフレームD及び特別サブフレームSが、LTE無線フレームの先頭からD,S,U,U,D,D,S,U,U,Dの順番で配置されている。すなわち、連続する2つのアップリンクサブフレームU(4つのタイムスロット)の後に、2つのダウンリンクサブフレームD(4つのタイムスロット)と、1つの特別サブフレームSが続くように構成されている。なお、LTE無線フレームのUL/DLコンフィギュレーションは、図2(b)に示す構成例に限定されるものではなく、非特許文献1に開示されているような他の構成例であってもよい。
図2(c)に示す特別サブフレームSは、ダウンリンクからアップリンクに切り替わる位置に配置されるサブフレームであり、前述の図2(b)の例では、2番目及び7番目のサブフレームに割り当てられている。特別サブフレームSは、ダウンリンクパイロットタイムスロット(DwPTS)と、ガード期間(GP)と、アップリンクパイロットタイムスロット(UpPTS)と、を含む。DwPTS、GP及びUpPTSの時間長の比率は変化させるができる。本実施形態では、後述のようにガード期間(GP)の時間長を調整することにより、TD−LTE方式の通信システムとPHS方式の通信システムとの間の相互干渉をより確実に抑制している。
図3は、PHS基地局200とPHS移動局12との間のPHS方式の無線通信に用いられるPHS無線フレームの構成例を示す説明図である。
図3に示すように、PHS方式の無線通信における時間軸上の1単位である所定周期(Tf=5ms)のPHS無線フレーム(RF)250は、8分割された0.625msのタイムスロット(TS)で構成されている。PHS無線フレーム(RF)250の前半の4つのタイムスロットR1〜R4は、PHS基地局200における受信(R)チャネル、すなわちPHS移動局12からPHS基地局200へのアップリンクの無線通信に用いられる。また、PHS無線フレーム(RF)250の後半の4つのタイムスロットT1〜T4は、PHS基地局200における送信(T)チャネル、すなわちPHS基地局200からPHS移動局12へのダウンリンクの無線通信に用いられる。また、4つの送信(T)チャネルのタイムスロットT1〜T4のうち、先頭のタイムスロットT1は、125msごとに(200回ごとに)、PHS基地局200からPHS移動局12への制御信号であるパイロット信号の送信に用いられる。
以上示したようにLTE無線フレーム150及びPHS無線フレーム250は互いに異なるフレーム構造を有する。そのため、TD−LTE方式の通信システムとPHS方式の通信システムとが共存して利用されるエリア(例えば図1のLTEセル100Aが重複しているPHSセル200Aのエリア)では、時間軸上におけるLTE無線フレーム150とPHS無線フレーム250の位置関係によっては、以下に示すように相互干渉が発生するおそれがある。
図4は、上記構成の無線フレーム構成をそれぞれ有するTD−LTE方式の通信システムとPHS方式の通信システムとの間の相互干渉の一例を示す説明図である。
例えば、図4中のTi1及びTi3の時間帯では、PHS基地局200からPHS移動局12に向けてダウンリンクの無線信号が送信されているとき、LTE基地局100はLTE移動局11からのアップリンクの無線信号を受信しているため、PHS基地局200から送信された無線信号がLTE基地局100で受信され、LTE移動局11からのアップリンクの希望信号に対する干渉となるおそれがある。
また、図4中のTi2及びTi4の時間帯では、LTE基地局100からLTE移動局11に向けてダウンリンクの無線信号が送信されているとき、PHS基地局200はPHS移動局12からのアップリンクの無線信号を受信しているため、LTE基地局100から送信された無線信号がPHS基地局200で受信され、PHS移動局12からのアップリンクの希望信号に対する干渉となるおそれがある。
そこで、本実施形態では、LTE無線フレーム150とPHS無線フレーム250との間で、移動局11,12に対する無線信号の送信タイミングと移動局11,12からの無線信号の受信タイミングとが重ならないように、LTE無線フレーム150における送受信タイミングを設定している。このLTE無線フレーム150における送受信タイミングの設定になるように、本実施形態では、以下に示すようにLTE無線フレーム150をPHS無線フレーム250に同期させている。
図5は、本実施形態におけるPHS無線フレーム250に対するLTE無線フレーム150の同期の一例を示す説明図である。
図5の例では、図中のT1に示す時間軸上の位置で、LTE無線フレーム150のダウンリンク用サブフレーム(タイムスロット)Dからアップリンク用サブフレーム(タイムスロット)Uに切り替わる第1のタイミングと、PHS無線フレーム250のダウンリンク用タイムスロットT4からアップリンク用タイムスロットR1に切り替わる第2のタイミングとが一致するように、LTE無線フレーム150をPHS無線フレーム250に同期させている。このように同期させることにより、LTE無線フレーム150とPHS無線フレーム250との間で、移動局11,12に対する無線信号の送信タイミングと移動局11,12からの無線信号の受信タイミングとが重ならないようにすることができる。
また、図5中のT2に示す時間軸上の位置で、LTE無線フレーム150のアップリンク用サブフレーム(タイムスロット)Uからダウンリンク用サブフレーム(タイムスロット)Dに切り替わる第1のタイミングと、PHS無線フレーム250のアップリンク用タイムスロットR4からダウンリンク用タイムスロットT1に切り替わる第2のタイミングとが一致するように、LTE無線フレーム150をPHS無線フレーム250に同期させるようにしてもよい。このように同期させることにより、LTE無線フレーム150とPHS無線フレーム250との間で、移動局11,12に対する無線信号の送信タイミングと移動局11,12からの無線信号の受信タイミングとが重ならないようにすることができる。
なお、図5の例では、上記PHS無線フレーム250に同期させるLTE無線フレーム150のダウンリンク用サブフレーム(タイムスロット)Dからアップリンク用サブフレーム(タイムスロット)Uに切り替わるタイミングT1が、前述の特別サブフレームS内に位置する。そこ、で、上記タイミングT1が特別サブフレームSの信号送受信に用いられないガード期間GP内に位置するようにガード期間GPの長さを調整している。これにより、LTE無線フレーム150とPHS無線フレーム250との間で、移動局11,12に対する無線信号の送信タイミングと移動局11,12からの無線信号の受信タイミングとが確実に重ならないようにすることができる。
前記ガード期間GPの長さは、LTE無線フレーム150のUL/DLコンフィギュレーションの変更に応じて変更してもよい。例えば、LTE無線フレーム150におけるダウンリンク用サブフレーム(タイムスロット)Dの数とアップリンク用サブフレーム(タイムスロット)Uの数との比率を変更したとき、その変更後の比率に基づいてガード期間GPの長さを変更してもよい。これにより、LTE無線フレーム150のUL/DLコンフィギュレーションの変更があった場合に、LTE無線フレーム150とPHS無線フレーム250との間で、移動局11,12に対する無線信号の送信タイミングと移動局11,12からの無線信号の受信タイミングとが確実に重ならないようにすることができる。
また、前述の図3で説明したように、4つの送信(T)チャネルのタイムスロットT1〜T4のうち先頭のタイムスロットT1では、125msごとに(200回ごとに)、PHS基地局200からPHS移動局12へ制御信号であるパイロット信号が送信される。このPHS基地局200からPHS移動局12へのパイロット信号が、LTE基地局100からのダウンリンクの送信信号によって干渉を受けるおそれがある。
そこで、本実施形態では、PHS基地局200から所定のダウンリンク用タイムスロットT1でパイロット信号が送信されるとき、そのダウンリンク用タイムスロットT1に対応するダウンリンク用サブフレームにおいて、LTE移動局11に対する送信を停止するように制御している。この送信停止の制御により、PHS基地局200からPHS移動局12へのパイロット信号がLTE基地局100からのダウンリンクの送信信号によって受ける干渉を抑制し、PHS無線フレーム250におけるパイロット信号が送信される制御チャネルを保護できる。
図6は、本実施形態のLTE基地局100における送信停止制御の一例を示す説明図である。
図6の例では、PHS基地局200から125msごとに(200回ごとに)の所定のダウンリンク用タイムスロット(T1)255でパイロット信号が送信されている。LTE基地局100では、このPHS基地局200からパイロット信号が送信されるダウンリンク用タイムスロット(T1)255に対応するダウンリンク用サブフレーム(D)155において、LTE移動局11に対する送信を停止するように制御している。この制御により、PHS基地局200からPHS移動局12へのパイロット信号が、LTE基地局100からのダウンリンクの送信信号によって受ける干渉を抑制し、PHS無線フレーム250におけるパイロット信号が送信される制御チャネルを保護できる。
なお、上記LTE移動局11に対する送信停止は、例えば1.9GHz帯などのPHS基地局200による無線通信に割り当てられている所定のPHS用通信帯域における複数の周波数のすべてについて一斉に実行してもよい。この場合は、PHS用通信帯域の全体にわたってPHS無線フレーム250におけるパイロット信号が送信される制御チャネルを確実に保護できる。
図7は、本実施形態に係るLTE基地局100の主要部の一構成例を示すブロック図である。なお、LTE基地局100は、図示の構成のほか、LTE基地局としての一般的な構成、信号処理機能及び制御機能を有しているものとする。
図7において、LTE基地局100は、制御部101とアンテナ102とLTE無線送受信部103とLTEアップリンク信号処理部104とダウンリンク信号処理部105とを備える。
制御部101は、例えばCPU、記憶手段(例えば、RAM,ROM,HDD,SSD)等の記憶手段、クロック等を有する。制御部101は、PHS基地局200などの他の装置との時間同期などに用いるGPS受信器を備えてもよい。
制御部101は、所定の制御プログラムが実行されることにより、各種信号処理や制御を行う手段として機能する。例えば、制御部101は、次の(1)〜(5)の手段として機能する。
(1)自局のTD−LTE方式の無線フレームにおける送受信タイミングを設定する手段。
(2)自局のTD−LTE方式の無線フレームのガード期間GPの長さを設定する手段。
(3)自局のTD−LTE方式の無線フレームのガード期間GPの長さを変更する手段。
(4)自局のTD−LTE方式の無線フレームをPHS基地局200のPHS方式の無線フレームに同期させる手段。
(5)PHS基地局200から所定のダウンリンク用タイムスロットT1でパイロット信号が送信されるとき、そのダウンリンク用タイムスロットT1に対応するダウンリンク用サブフレームDにおいて、LTE移動局100に対する送信を停止するように制御する手段。
なお、上記送受信タイミングの設定、ガード期間GPの長さの設定及び変更、PHS基地局200のPHS方式の無線フレームとの同期、LTE移動局100に対する送信の停止制御、並びに、PHS基地局200との時間同期は、ネットワーク通信部106によってサーバなどから受信した同期信号に基づいて行ってもよいし、制御部101のGPS受信器で受信したGPS信号に基づいて行ってもよい。
アンテナ102及びLTE無線送受信部103は、FD−LTE方式を用いてLTE移動局11と無線通信を行う第1の無線通信手段として機能する。LTE無線送受信部103は、例えばLTE移動局11との間で送受信した所定周波数の送信信号や受信信号を増幅したり、制御部101からの制御信号に基づいて所定のサブフレームDのタイミングでアンテナ102からLTE移動局11に無線信号を送信したり、制御部101からの制御信号に基づいて所定のサブフレームUのタイミングでLTE移動局11からの無線信号をアンテナ102から受信したりする。
LTEアップリンク信号処理部104は、例えば、所定の送信対象のデータや制御情報の符号化処理及び変調処理を行って送信信号を生成してLTE無線送受信部103に出力する。また、LTEダウンリンク信号処理部105は、例えば、LTE無線送受信部103から出力された受信信号に対して復調処理や復号化処理を行う。
ネットワーク通信部106は、例えば有線又は無線の通信リンクを介して、通信事業者等のネットワーク側の各種サーバやノード機器と通信を行い、制御などに用いられる各種データ、情報、信号をダウンロードしたりアップロードしたりすることができる。例えば、ネットワーク通信部106は、PHS基地局200との時間同期などの制御に用いられる各種データ、情報、信号をダウンロードしたりアップロードしたりすることができる。
上記図7の構成を有するLTE基地局100は、例えば、所定の制御プログラムを制御部101で実行することにより、前述の図5で説明した無線フレームにおける予め設定された所定の送受信タイミングによりLTE移動局11との間で無線信号を送受信したり、上記所定のダウンリンク用サブフレーム155においてLTE移動局11に対する送信を停止してりすることができる。
図8は、本実施形態に係るLTE基地局100の主要部の他の構成例を示すブロック図である。なお、前述の図7の構成例と同様な部分については同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
図8において、LTE基地局100は、近隣のPHS基地局200から送信されるPHSの無線信号を受信するための受信手段としてのアンテナ107及びPHS信号受信部108を更に備えている。なお、アンテナ107としては、前述のアンテナ102を兼用してもよい。
PHS信号受信部108は、例えばLTE基地局100内に内蔵可能なPHS受信ユニット(PHS受信モジュール)で構成され、PHS基地局200からの無線信号の受信結果を制御部101に出力することができる。また、PHS信号受信部108は、PHS基地局200から送信されるパイロット信号を検知する信号検知手段としても機能し、例えばPHS基地局200から送信されるパイロット信号を受信し、そのパイロット信号の検知結果を制御部101に出力することができる。
制御部101は、PHS信号受信部108から出力されたPHS基地局200からの無線信号の受信結果に基づいて、前述自局のTD−LTE方式のLTE無線フレーム150をPHS方式のPHS無線フレーム250に同期させる同期処理を行う。この場合、LTE無線フレーム及びPHS無線フレームの少なくとも一方が時間軸上で経時的に変動しても、LTE無線フレーム150とPHS無線フレーム250との間で、LTE無線フレームにおける移動局11に対する無線信号の送信タイミングとPHS無線フレームにおける移動局12からの無線信号の受信タイミングとが重ならないように且つLTE無線フレームにおける移動局11からの無線信号の受信タイミングとPHS無線フレームにおける移動局12に対する無線信号の送信タイミングとが重ならないようにすることができ、TD−LTE方式の通信システム及びPHS方式の通信システムを同一周波数帯で共存させて利用する場合の相互干渉をより確実に抑制することできる。
また、制御部101は、PHS信号受信部108から出力されたパイロット信号の検知結果に基づいて、パイロット信号が送信されるダウンリンク用タイムスロットT1を判定し、そのダウンリンク用タイムスロットT1に対応するダウンリンク用サブフレームDにおいて、LTE移動局11に対する送信を停止するように制御する。この場合、PHS信号受信部108から出力されるパイロット信号のタイミングが変動しても、パイロット信号が送信されるダウンリンク用タイムスロットT1を精度よく判定し、PHS無線フレーム250におけるパイロット信号が送信される制御チャネルを確実に保護できる。
図9は、本実施形態に係るLTE基地局100の主要部の更に他の構成例を示すブロック図である。図9のLTE基地局100はPHS基地局の機能を内蔵した構成例である。なお、前述の図7の構成例と同様な部分については同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
図9において、LTE基地局100は、PHS方式を用いてPHS移動局12と無線通信を行う第2の無線通信手段としてのアンテナ107及びPHS無線送受信部109と、PHSアップリンク信号処理部110と、PHSダウンリンク信号処理部111とを更に備えている。なお、アンテナ107としては、前述のアンテナ102を兼用してもよい。
PHS無線送受信部109は、例えばLTE基地局100内に内蔵可能なPHS基地局ユニット又はPHS基地局モジュールで構成され、PHS移動局12との間で送受信した所定周波数の送信信号や受信信号を増幅したり、制御部101からの制御信号に基づいて所定の送信タイムスロットT1〜T4のタイミングでアンテナ107からPHS移動局12に無線信号を送信したり、制御部101からの制御信号に基づいて所定の受信タイムスロットR1〜R4のタイミングでPHS移動局12からの無線信号をアンテナ107から受信したりする。
PHSアップリンク信号処理部110は、例えば、所定の送信対象のデータや制御情報の符号化処理及び変調処理を行って送信信号を生成してPHS無線送受信部109に出力する。また、PHSダウンリンク信号処理部111は、例えば、PHS無線送受信部109から出力された受信信号に対して復調処理や復号化処理を行う。
図9のLTE基地局100において、PHS無線送受信部109は、PHS基地局200からの無線信号の受信結果を制御部101に出力することができる。また、PHS無線送受信部109は、PHS基地局200から送信されるパイロット信号を検知する信号検知手段としても機能し、例えばPHS基地局200から送信されるパイロット信号を受信し、そのパイロット信号の検知結果を制御部101に出力することができる。
制御部101は、PHS無線送受信部109から出力されたPHS基地局200からの無線信号の受信結果に基づいて、前述自局のTD−LTE方式のLTE無線フレーム150をPHS方式のPHS無線フレーム250に同期させる同期処理を行う。この場合、LTE無線フレーム及びPHS無線フレームの少なくとも一方が時間軸上で経時的に変動しても、LTE無線フレーム150とPHS無線フレーム250との間で、移動局11,12に対する無線信号の送信タイミングと移動局11,12からの無線信号の受信タイミングとが重ならないようにすることができ、TD−LTE方式の通信システム及びPHS方式の通信システムを同一周波数帯で共存させて利用する場合の相互干渉をより確実に抑制することできる。
また、制御部101は、PHS無線送受信部109から出力されたパイロット信号の検知結果に基づいて、パイロット信号が送信されるダウンリンク用タイムスロットT1を判定し、そのダウンリンク用タイムスロットT1に対応するダウンリンク用サブフレームDにおいて、LTE移動局11に対する送信を停止するように制御する。この場合、PHS信号受信部108から出力されるパイロット信号のタイミングが変動しても、パイロット信号が送信されるダウンリンク用タイムスロットT1を精度よく判定し、PHS無線フレーム250におけるパイロット信号が送信される制御チャネルを確実に保護できる。
図10は、本実施形態に係るLTE基地局100及び同期信号発信部300の主要部の構成例を示すブロック図である。なお、前述の図7の構成例と同様な部分については同じ符号を付し、それらの説明は省略する。
図10において、LTE基地局100は、同期信号発信装置300から送信されるPHS方式のパイロット信号を含む同期信号又はそのパイロット信号のタイミング情報を含む同期信号を受信するための受信手段としてのアンテナ112及び同期信号受信部113を更に備えている。なお、アンテナ112としては、前述のアンテナ102を兼用してもよい。
同期信号発信装置300は、PHS基地局200から送信されるPHS方式のパイロット信号を受信する手段としてのアンテナ301及びPHS信号受信部302と、そのPHSのパイロット信号を含む同期信号又はパイロット信号のタイミング情報を含む同期信号を発信する手段としての同期信号送信部303及びアンテナ304と、を備える。なお、アンテナ304としては、前述のアンテナ301を兼用してもよい。
同期信号発信装置300は、例えばLTE基地局100がPHS基地局200からの信号を直接受信できない場合又は受信しにくい次のような場所に設置される。例えば、LTE基地局100がフェムト基地局などのように建物内に設置され、その建物の外側の屋外にPHS基地局200が設置されている場合、LTE基地局100はPHS基地局200からの信号を直接受信できない場合又は受信しにくい。この場合、同期信号発信装置300からの同期信号をLTE基地局100が受信することができ且つ同期信号発信装置300がPHS基地局200からの信号を受信可能な場所(例えば、当該建物の窓に近接する場所)に、同期信号発信装置300が設置される。
PHS信号受信部302は、例えばPHS信号受信ユニット(PHS受信モジュール)で構成され、アンテナ301を介してPHS基地局200からの無線信号の受信結果を同期信号送信部303に出力することができる。また、PHS信号受信部302は、PHS基地局200から送信されるパイロット信号を検知する信号検知手段としても機能し、例えばPHS基地局200から送信されるパイロット信号を受信し、そのパイロット信号の検知結果を同期信号送信部303に出力することができる。同期信号送信部303は、PHS信号受信部302で受信したパイロット信号を含む同期信号又はパイロット信号のタイミング情報を含む同期信号を、LTE基地局100に向けて発信する。
LTE基地局100の同期信号受信部113は、例えばLTE基地局100内に内蔵可能な同期信号受信ユニット(同期受信モジュール)で構成され、同期信号発信装置300から受信した同期信号の受信結果を制御部101に出力することができる。
制御部101は、同期信号受信部113から出力された同期信号発信装置300からの同期信号の受信結果に基づいて、前述自局のTD−LTE方式のLTE無線フレーム150をPHS方式のPHS無線フレーム250に同期させる同期処理を行う。この場合、LTE無線フレーム及びPHS無線フレームの少なくとも一方が時間軸上で経時的に変動しても、LTE無線フレーム150とPHS無線フレーム250との間で、LTE無線フレームにおける移動局11に対する無線信号の送信タイミングとPHS無線フレームにおける移動局12からの無線信号の受信タイミングとが重ならないように且つLTE無線フレームにおける移動局11からの無線信号の受信タイミングとPHS無線フレームにおける移動局12に対する無線信号の送信タイミングとが重ならないようにすることができ、TD−LTE方式の通信システム及びPHS方式の通信システムを同一周波数帯で共存させて利用する場合の相互干渉をより確実に抑制することできる。
また、制御部101は、同期信号受信部113から出力された同期信号の検知結果に基づいて、PHS基地局200からパイロット信号が送信されるダウンリンク用タイムスロットT1を判定し、そのダウンリンク用タイムスロットT1に対応するダウンリンク用サブフレームDにおいて、LTE移動局11に対する送信を停止するように制御する。この場合、同期信号受信部113から出力される同期信号に対応するパイロット信号のタイミングが変動しても、パイロット信号が送信されるダウンリンク用タイムスロットT1を精度よく判定し、PHS無線フレーム250におけるパイロット信号が送信される制御チャネルを確実に保護できる。
特に、図10のLTE基地局100は、PHS基地局200からの無線信号を直接受信できない場合でも、同期信号発信装置300から受信した同期信号に基づいて、前述の図5で説明した無線フレームにおける予め設定された所定の送受信タイミングによりLTE移動局11との間で無線信号を送受信したり、上記所定のダウンリンク用サブフレーム155においてLTE移動局11に対する送信を停止してりすることができる。
以上、本実施形態によれば、LTE無線フレーム150とPHS無線フレーム250との間で、LTE無線フレーム150における移動局11に対する無線信号の送信タイミングとPHS無線フレーム250における移動局12からの無線信号の受信タイミングとが重ならず、また、LTE無線フレーム150における移動局11からの無線信号の受信タイミングとPHS無線フレーム250における移動局12に対する無線信号の送信タイミングとが重ならない。これにより、PHS基地局200からPHS移動局12に向けてダウンリンクの無線信号が送信されているとき、LTE基地局100がLTE移動局11からのアップリンクの無線信号を受信することがない。従って、PHS基地局200から送信された無線信号がLTE基地局100で受信されず、LTE移動局11からのアップリンクの希望信号に対する干渉を防止できる。また、LTE基地局100からLTE移動局11に向けてダウンリンクの無線信号が送信されているとき、PHS基地局200がPHS移動局12からのアップリンクの無線信号を受信することがない。従って、LTE基地局100から送信された無線信号がPHS基地局200で受信されず、PHS移動局12からのアップリンクの希望信号に対する干渉を防止できる。よって、TD−LTE方式の通信システム及びPHS方式の通信システムを同一周波数帯で共存させて利用する場合に相互干渉を抑制することできる。
また、本実施形態によれば、PHS基地局200からパイロット信号が送信されるダウンリンク用タイムスロットT1に対応するダウンリンク用サブフレームDにおいて、LTE移動局11に対する送信を停止するように制御している。この制御により、PHS基地局200からPHS移動局12へのパイロット信号がLTE基地局100からのダウンリンクの送信信号によって受ける干渉を抑制し、PHS無線フレーム250におけるパイロット信号が送信される制御チャネルを保護できる。このようにTD−LTE方式の通信システム及びPHS方式の通信システムを同一周波数帯で共存させて利用する場合にPHS基地局200からパイロット信号が送信される制御チャネルを保護できる。
11 LTE移動局(UE)
12 PHS移動局(UE)
100 LTE基地局(第1の基地局)
100A LTEセル(マクロセル、スモールセル)
101 制御部
102 アンテナ
103 LTE無線送受信部
104 LTEアップリンク信号処理部
105 LTEダウンリンク信号処理部
106 ネットワーク通信部
107 アンテナ
108 PHS信号受信部
109 PHS無線送受信部
110 PHSアップリンク信号処理部
111 PHSダウンリンク信号処理部
112 アンテナ
113 同期信号受信部
200 PHS基地局(第2の基地局)
200A PHSセル
300 同期信号発信装置
301 アンテナ
302 PHS信号受信部
303 同期信号送信部
304 アンテナ
特開2013−211918号公報
3GPP TS 36.211 V13.1.0 (2016-04), Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation, Release 13
制御部101は、所定の制御プログラムが実行されることにより、各種信号処理や制御を行う手段として機能する。例えば、制御部101は、次の(1)〜(5)の手段として機能する。
(1)自局のTD−LTE方式の無線フレームにおける送受信タイミングを設定する手段。
(2)自局のTD−LTE方式の無線フレームのガード期間GPの長さを設定する手段。
(3)自局のTD−LTE方式の無線フレームのガード期間GPの長さを変更する手段。
(4)自局のTD−LTE方式の無線フレームをPHS基地局200のPHS方式の無線フレームに同期させる手段。
(5)PHS基地局200から所定のダウンリンク用タイムスロットT1でパイロット信号が送信されるとき、そのダウンリンク用タイムスロットT1に対応するダウンリンク用サブフレームDにおいて、LTE移動局1に対する送信を停止するように制御する手段。
なお、上記送受信タイミングの設定、ガード期間GPの長さの設定及び変更、PHS基地局200のPHS方式の無線フレームとの同期、LTE移動局1に対する送信の停止制御、並びに、PHS基地局200との時間同期は、ネットワーク通信部106によってサーバなどから受信した同期信号に基づいて行ってもよいし、制御部101のGPS受信器で受信したGPS信号に基づいて行ってもよい。
図10は、本実施形態に係るLTE基地局100及び同期信号発信装置300の主要部の構成例を示すブロック図である。なお、前述の図7の構成例と同様な部分については同じ符号を付し、それらの説明は省略する。

Claims (13)

  1. 移動局と無線通信可能な基地局であって、
    第1のTDD(時間分割復信)方式を用いて移動局と無線通信を行う無線通信手段を備え、
    前記第1のTDD方式の無線フレームのダウンリンク用タイムスロットからアップリンク用タイムスロットに切り替わる第1のタイミングと、前記第1のTDD方式とは異なる第2のTDD方式で移動局と無線通信を行う他の基地局で用いる前記第2のTDD方式の無線フレームのダウンリンク用タイムスロットからアップリンク用タイムスロットに切り替わる第2のタイミングとが一致するように、前記第1のTDD方式の無線フレームを前記第2のTDD方式の無線フレームに同期させていることを特徴とする基地局。
  2. 移動局と無線通信可能な基地局であって、
    第1のTDD(時間分割復信)方式を用いて移動局と無線通信を行う無線通信手段を備え、
    前記第1のTDD方式の無線フレームのアップリンク用タイムスロットからダウンリンク用タイムスロットに切り替わる第1のタイミングと、前記第1のTDD方式とは異なる第2のTDD方式で移動局と無線通信を行う他の基地局で用いる前記第2のTDD方式の無線フレームのアップリンク用タイムスロットからダウンリンク用タイムスロットに切り替わる第2のタイミングとが一致するように、前記第1のTDD方式の無線フレームを前記第2のTDD方式の無線フレームに同期させていることを特徴とする基地局。
  3. 請求項1又は2の基地局において、
    前記他の基地局から送信された無線信号を受信する無線信号受信手段と、
    前記他の基地局からの無線信号の受信結果に基づいて、前記第1のTDD方式の無線フレームを前記第2のTDD方式の無線フレームに同期させる同期手段とを備えることを特徴とする基地局。
  4. 請求項1又は2の基地局において、
    前記他の基地局から送信される前記第2のTDD方式のパイロット信号を受信し該パイロット信号を含む同期信号又は該パイロット信号のタイミング情報を含む同期信号を発信する同期信号発信装置から、前記同期信号を受信する受信手段と、
    前記同期信号の受信結果に基づいて、前記第1のTDD方式の無線フレームを前記第2のTDD方式の無線フレームに同期させる同期手段と、を更に備えることを特徴とする基地局。
  5. 移動局と無線通信可能な基地局であって、
    第1のTDD(時間分割復信)方式を用いて移動局と無線通信を行う第1の無線通信手段と、
    前記第1のTDD方式とは異なる第2のTDD方式を用いて移動局と無線通信を行う第2の無線通信手段と、を備え、
    前記第1のTDD方式の無線フレームのダウンリンク用タイムスロットからアップリンク用タイムスロットに切り替わる第1のタイミングと、前記第2のTDD方式の無線フレームのダウンリンク用タイムスロットからアップリンク用タイムスロットに切り替わる第2のタイミングとが一致するように、前記第1のTDD方式の無線フレームと前記第2のTDD方式の無線フレームとを同期させていることを特徴とする基地局。
  6. 移動局と無線通信可能な基地局であって、
    第1のTDD(時間分割復信)方式を用いて移動局と無線通信を行う第1の無線通信手段と、
    前記第1のTDD方式とは異なる第2のTDD方式を用いて移動局と無線通信を行う第2の無線通信手段と、を備え、
    前記第1のTDD方式の無線フレームのアップリンク用タイムスロットからダウンリンク用タイムスロットに切り替わる第1のタイミングと、前記第2のTDD方式の無線フレームのアップリンク用タイムスロットからダウンリンク用タイムスロットに切り替わる第2のタイミングとが一致するように、前記第1のTDD方式の無線フレームと前記第2のTDD方式の無線フレームとを同期させていることを特徴とする基地局。
  7. 請求項1又は5のいずれかの基地局において、
    前記第1のTDD方式の無線フレームは、ダウンリンク用タイムスロットからアップリンク用タイムスロットに切り替わる位置に、移動局との通信を行わないガード期間を有し、
    前記第1のTDD方式の無線フレームと前記第2のTDD方式の無線フレームとの間で移動局に対する無線信号の送信タイミングと移動局からの無線信号の受信タイミングとが重ならないように、前記第1のTDD方式の無線フレームにおける前記ガード期間の長さを設定したことを特徴とする基地局。
  8. 請求項2又は6のいずれかの基地局において、
    前記第1のTDD方式の無線フレームは、アップリンク用タイムスロットからダウンリンク用タイムスロットに切り替わる位置に、移動局との通信を行わないガード期間を有し、
    前記第1のTDD方式の無線フレームと前記第2のTDD方式の無線フレームとの間で移動局に対する無線信号の送信タイミングと移動局からの無線信号の受信タイミングとが重ならないように、前記第1のTDD方式の無線フレームにおける前記ガード期間の長さを設定したことを特徴とする基地局。
  9. 請求項7又は8の基地局において、
    前記ガード期間の長さを変更する変更手段を備えることを特徴とする基地局。
  10. 請求項9の基地局において、
    前記第1のTDD方式の無線フレームにおけるダウンリンク用タイムスロットの数とアップリンク用タイムスロットの数との比率を変更したとき、その変更後の比率に基づいて前記ガード期間の長さを変更することを特徴とする基地局。
  11. 請求項1乃至10のいずれかの基地局において、
    前記第1のTDD方式は、LTE/LTE−Advancedの標準規格に準拠したTD−LTE方式であり、
    前記第2のTDD方式は、PHS(Personal Handy Phone System)システムで用いられるTDD方式であることを特徴とする基地局。
  12. 請求項1乃至11のいずれかの基地局と、その基地局で用いる第1のTDD方式とは異なる第2のTDD方式で移動局と無線通信を行う他の基地局とを備える通信システム。
  13. 請求項1乃至4のいずれかの前記第1のTDD方式を用いる基地局に向けて同期信号を発信する同期信号発信装置であって、
    前記他の基地局から送信される前記第2のTDD方式のパイロット信号を受信する手段と、
    前記パイロット信号を含む同期信号又は該パイロット信号のタイミング情報を含む同期信号を発信する手段と、を備えることを特徴とする同期信号発信装置。
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